説明

導体素子に隣接して使用するためのRFIDアンテナ

無線周波数識別(「RFID」)システムおよびRFIDタグ(500)であり、そのタグは、表面を有してタグの平面を画定する基板本体(504)と、基板本体の表面上に配置されたRFID集積回路(510)と、基板本体上に配置され、RFID集積回路と電気通信するアンテナパターンを有するアンテナ(502)であり、タグと実質的に同一平面上にある軸に沿って最大利得となる放射パターンを生成するアンテナとを含む。アンテナは、第1のアンテナ部分(506)と、第2のアンテナ部分(508)とを含んでもよく、第1のアンテナ部分は第1のアンテナ端部と第2のアンテナ端部とを有し、第1のアンテナ部分は反時計方向のアンテナパターンを形成し、第2のアンテナ部分は時計方向のアンテナパターンを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線周波数識別(RFID)タグアンテナに関し、更に詳しくは、金属および他の導体素子に隣接する際に動作可能になるRFIDタグアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
棚卸し、製品製造、売買、およびその関連業務に関係する対象物の位置や流れを正確に監視することは困難である。これらの対象物の位置を判断して、対象物に関する関連情報を追跡する必要性が継続的に存在する。商品、品物、人若しくは動物、あるいは実質的に何らかの移動もしくは静止している有生または無生対象物も含む任意の様々な対象物に組み込まれるように適切に構成されて、位置およびデータ追跡を容易にするタグ、マーカー、またはラベル装置を使用することができる。このようなタグ追跡システムの一つは、RFID等の電子識別システムである。RFIDタグは、対象物を追跡し、対象物に関する情報を記憶および取り出すために、対象物に取り付けられ、接続され、または何らかの方法で組み込まれる。
【0003】
RFIDタグは、対象物に関連するデータを記憶する。RFIDリーダは、既知の周波数で問い合わせ信号を送信することによって、RFIDタグを走査し得る。RFIDタグは、例えば、対象物またはRFIDタグIDに関連するデータを含む応答で問い合わせ信号に応答し得る。RFIDリーダは、応答信号を検出し、データまたはRFIDタグIDを復号化する。RFIDリーダは、RFIDタグを携行する品物が通される手持ち式リーダ、または固定式リーダであってもよい。固定式リーダは、電子物品監視(「EAS」)システムで使用されるものに類似して、台に設置されたアンテナとして構成されていてもよい。
【0004】
アンテナは、電磁波の形態のエネルギーを回収および放射する。このエネルギー伝達の単位は、単位面積当たりの電力の形態を採る。かかるタグ検出システムに使用する多くのタグは、励起場に対して、それらが最大応答を呈する好ましい単一配向を有し、すなわちそれらは指向性を有する。ほとんどのタグは、若干長方形の形状であり、長さ対幅比が高いダイポールアンテナの変形物である。これらのタグは、タグの長軸に直交する入射場内に配向される際、最大応答をもたらす。この特性は、一般に「読み取り方向感度」と称される。
【0005】
例えば、図1は、アンテナ102が基板104上に配置されたRFIDタグ100の一実施例を図示する。基板104は、実質的に長方形の形状である。アンテナ102は、複数のアンテナ部分を備える、すなわちアンテナ102は、第1のアンテナ部分106と、第2のアンテナ部分108とを有する。第1のアンテナ部分106は、リードフレーム112の第1の辺112Aに接続される。第2のアンテナ部分108は、リードフレーム112の第2の辺112Bに接続されてもよい。RFIDチップ110は、リードフレーム112をRFIDチップ110上の導電性パッドに超音波結合することによって、リードフレーム112に接続されてもよい。RFIDチップ110およびリードフレーム112は、基板104の誘電体基板材料の幾何学中心に直接定置される。リードフレーム112の端部は、アンテナ102のフォイルアンテナパターンに物理的および電気的に結合することができる。また、RFIDチップは、導電性接着剤を使用することによってリードフレーム112の必要性をなくし、導電性パッドでアンテナ102に直接結合することもできる。
【0006】
第1のアンテナ部分106は、第1のアンテナ端部106Aと、第2のアンテナ端部106Bとを有する。同様に、第2のアンテナ部分108は、第1のアンテナ端部108Aと、第2のアンテナ端部108Bとを有する。第1のアンテナ部分106の第1のアンテナ端部106Aは、リードフレーム112Aに接続される。第1のアンテナ部分106は、基板104上に配置され、RFIDチップ110から第1の方向に内向きの渦巻き状パターンを形成し、第2のアンテナ端部106Bは、基板104の一方の半分上の内向きの渦巻き状パターンの内側のループで終結する。同様に、第2のアンテナ部分108の第1のアンテナ端部108Aは、リードフレーム112Bに接続される。第2のアンテナ部分108は、基板104上に配置され、RFIDチップ110から第2の方向に内向きの渦巻き状パターンを形成し、第2のアンテナ端部108Bは、基板104のもう一方の半分上の内向きの渦巻き状パターンの内側のループで終結する。図1に図示されるように、アンテナ102の2つの時計回りの渦巻き状部分106、108は、互いに対して基本的に回転対称である。RFIDタグ100は、従来のダイポールアンテナの放射パターンと類似する、放射パターン200(図2)を生成する。
【0007】
RFIDタグ100は、図2の放射パターン200のグラフによって図示されるように、そのy軸に対して垂直(例えば、z軸に沿う)であり、かつy軸(「ダイポール軸」とも称される)にまったく沿わない場合に、最良の状態で受信および放射する。アンテナ102の放射パターン200内の不感領域は、ヌル202と称される。タグ100は、ヌル202がタグリーダに向けられる場所に配向される場合、タグ100が励磁するための電力を受け取らず、したがって読み込まれないため、アンテナ指向性は、RFIDタグにとって重要である。一般に、放射パターンは、電磁(EM)波の進行方向または伝播方向に対する受信アンテナの感度を表す。EM波が横波であるため、EM波の電界成分は、波伝播方向に対して垂直である。
【0008】
タグアンテナ102の放射パターン200内に追加のヌル領域をもたらす別の状況は、RFIDタグ100が導電性表面、例えば、金属表面に適用される場合である。エネルギーを「ダイポールのような」アンテナにカップリングするために、適切な周波数を有するダイポールのようなアンテナの長さ方向に対して平行な励磁界(「電界」)が必要である。金属の導電性性質は、ダイポールの長さ方向に沿った接線電界が、金属表面上でゼロになることを決定づける。この影響は、エネルギーのRFIDタグ100へのカップリングを阻止し、RFIDタグ100の検出性能を完全に、または部分的に低下させる。
【0009】
いったん金属の表面から取り外すと、電界は、ゼロではなくなり得る。したがって、ダイポールアンテナと金属表面との間の分離をもたらす誘電体スペーサは、ある程度の励磁界がRFIDタグ100に到達できるようにする。しかしながら、励磁界への暴露を同程度に戻すためには、超高周波数(UHF)RFIDタグにさえ、例えば、10ミリメートルよりも大きな大スペーサが必要となり、したがってパッケージングおよび適用を非現実的なものにする。さらに、典型的な誘電体スペーサは、比較的高価である。
【0010】
上記を考慮し、金属表面、EASタグ等の導電性表面の影響を最小限にしか受けない放射パターンを有するRFID装置を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0011】
本発明は、有利に、無線周波数識別(RFID)システムおよび導体素子とともに動作するためのRFIDタグを提供する。
【0012】
一態様によると、本発明は、表面を有し、タグの平面を画定する基板本体を含む、導体素子とともに使用するためのRFIDタグを提供する。RFID集積回路は、基板本体の表面上に配置される。アンテナパターンを有するアンテナは、基板本体上に配置され、RFID集積回路と電気通信する。アンテナは、タグと実質的に同一平面上にある軸に沿って最大利得となる放射パターンを生成する。アンテナは、第1のアンテナ部分と、第2のアンテナ部分とを含むことができる。第1のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有する。第1の部分の第1のアンテナ端部は、RFID集積回路と電気通信する。第1のアンテナ部分は、反時計方向のアンテナパターンを形成する。第2のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有する。第2のアンテナ部分の第1のアンテナ端部は、RFID集積回路と電気通信する。第2のアンテナ部分は、時計方向のアンテナパターンを形成する。第2のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有し、第2のアンテナ部分の第1のアンテナ端部は、RFID集積回路と電気通信する。第2のアンテナ部分は、時計方向のアンテナパターンを形成する。
【0013】
別の態様によると、本発明は、導体素子とともに使用するためのRFIDシステムであって、問い合わせ信号を生成するRFIDリーダと、問い合わせ信号を受信し、応答信号を送信するためのセキュリティタグと、を含む、RFIDシステムを提供する。セキュリティタグは、表面を有し、タグの平面を画定する、基板本体を含む。RFID集積回路は、基板本体の表面上に配置される。アンテナパターンを有するアンテナは、基板本体上に配置され、RFID集積回路と電気通信する。アンテナは、タグと実質的に同一平面上にある軸に沿って最大利得となる放射パターンを生成するように配設される。
【0014】
別の態様によると、本発明は、導体素子とともに使用するためのRFIDタグであって、表面を有し、タグの平面を画定する、基板本体と、基板本体の表面上に配置されたRFID集積回路と、導体素子であって、基板本体に近接する、導体素子と、アンテナパターンを有するアンテナと、を含むRFIDタグを提供する。アンテナは、基板本体上に配置され、RFID集積回路と電気通信し、タグと実質的に同一平面上にある軸に沿って最大利得となる放射パターンを生成するように配設される。
【0015】
本発明のさらなる態様は、以下の発明を実施するための形態の一部に記載され、一部は、発明を実施するための形態から明らかとなるか、または本発明を実施することによって分かるであろう。本発明の態様は、添付の特許請求の範囲において具体的に指摘される構成要素および組み合わせを用いて理解ならびに実現されるであろう。上述の概要および以下の発明を実施するための形態の両方は、例示および説明のためだけのものであり、特許請求されるように、本発明を制限するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明のより完全な理解、およびそれに伴う利点ならびにその特長は、以下の添付の図面と併せて熟考される際、以下の発明を実施するための形態を参照することによって、より容易に理解されるであろう。
【図1】従来のRFIDタグの図である。
【図2】図1の従来のタグアンテナの三次元放射パターンの一実施例を図示する図である。
【図3】本発明の原理に従って構成されたRFIDシステムの図である。
【図4】本発明の原理に従って構成されたRFIDシステムの別の実施形態の図である。
【図5】本発明の原理に従って構成されたアンテナを有する、例示的なタグの図である。
【図6】本発明の原理に従って構成された、図5のタグのアンテナの三次元放射パターンの一実施例を図示する図である。
【図7】本発明の原理に従って構成されたアンテナを有する、別の例示的なタグの図である。
【図8】本発明の原理に従って構成された、図7のタグのアンテナの三次元電力利得放射パターンの一実施例を図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、類似の参照番号が類似の構成要素を指す図を参照すると、図3に、本発明の原理に従って構成され、概して「300」と表される、例示的なシステムの図が示されている。通信システム300は、本明細書に記載される実施形態において電子識別システムを提供する。さらに、記載される通信システム300は、以下により詳細に記載されるように、後方散乱通信するように構成される。他の実施形態において他の通信プロトコルを利用できることが意図される。
【0018】
示される通信システム300は、少なくとも1つの電子無線遠隔通信装置306を有する、少なくとも1つのリーダ302を含む。無線周波数(RF)通信は、例示的な用途として、識別システムおよび製品監視システムに使用するためのリーダ302と遠隔通信装置306との間で行われ得る。
【0019】
遠隔通信装置306は、本明細書に記載される実施形態において、無線周波数識別(RFID)装置を含む。図3には、かかる装置306が1つのみ図示されるが、典型的に、複数の無線遠隔通信装置306がリーダ302と通信する。
【0020】
複数の通信装置306を通信システム300に採用することができるが、典型的に、複数の通信装置306自体の間で通信は行われない。代わりに、複数の通信装置306は、リーダ302と通信する。リーダ302の同一場内、すなわちリーダ302の通信範囲内で複数の通信装置306を使用することができる。同様に、複数のリーダ302を、装置306の1つ以上に近接させることができる。
【0021】
遠隔通信装置306は、一実施形態において、無線媒体を使用してリーダ302とインタフェースをとるように構成される。より具体的には、通信装置306とリーダ302との間の通信は、実施形態に記載される、例えば、マイクロ波周波数のRFリンク等の電磁リンクを介して行われる。リーダ302は、送信リンク無線通信信号308を出力するように構成される。さらに、リーダ302は、送信リンク通信信号308に応答する装置306からの返信リンク無線通信信号310、例えば、返答信号を受信するように動作することができる。上述によると、送信リンク通信信号および返信リンク通信信号は、無線周波数信号等の無線信号である。赤外線、音響等の他の形態の通信信号が企図される。
【0022】
リーダユニット302は、装置306に実装されるものと類似する送信および受信回路に加えて、少なくとも1つのアンテナ312を含む。アンテナ312は、リーダ302に接続された送信/受信アンテナを備える。別の実施形態においては、リーダ302は、別個の送信および受信アンテナを有することができる。
【0023】
動作中、リーダ302は、アンテナ312を介して、送信リンク通信信号308、例えば、問い合わせ命令信号を送信する。通信装置306は、入力送信リンク信号308を受信するように動作することができる。信号308を受信すると、通信装置306は、応答返信リンク通信信号310、例えば、応答返答信号を通信することによって応答する。システム300内の通信は、以下でより詳細に説明する。
【0024】
一実施形態においては、応答返信リンク通信信号310、例えば、応答返答信号は、通信装置306が関連するいかなる対象物、動物、もしくは人をも特定するために、送信している特定の装置306を一意的に識別または標識する情報とともに符号化される。通信装置306は、対象物または人に取り付けられるRFIDタグであり得、それぞれのタグは、それが取り付けられる対象物または人に関連する情報を用いてプログラムされる。情報は、多種多様な形態を採ることができ、情報が果たすべき必要性に応じて、より詳細であってもなくてもよい。例えば、情報は、共通商品コード等の商品識別情報を含み得る。タグは、タグが発行された認可者の識別情報およびセキュリティ認可情報を含み得る。また、タグは、関連付けられた対象物または人を一意的に識別するために、固有シリアル番号を含み得る。代替的に、タグは、対象物または人の完全な説明等、対象物または人に関連する、より詳細な情報を含み得る。さらなる例示的な別の方法として、タグは、対象物もしくは人を必ずしも具体的に特定することなく、盗難防止、または特定のリーダでの検出による対象物もしくは人の入出の簡単な追跡を提供するために、単一ビットを記憶し得る。
【0025】
遠隔装置306は、送信リンク無線通信308の受信に応答して、返答リンク通信内に返答信号310を出力するように構成される。リーダ302は、返答リンク通信信号内の返答信号310、例えば、返信信号を受信および認識するように構成される。返答信号は、特定の送信通信装置306を識別するために利用することができ、記憶されたデータ、設定データ、または他の命令情報を含むが、これらに限定されない、通信装置306に対応する様々な種類の情報を含み得る。
【0026】
リーダ302の例示的な実施形態を、図4を参照して説明する。本実施形態においては、リーダ302は、RFモジュールまたはユニット400と、コントローラモジュールまたはユニット402とを有する。RFモジュール400は、無線周波数信号、例えば、問い合わせRF信号を合成するための無線信号源であって、RF信号をリーダ302の送受信器406に出力する、無線信号源404を含む。無線信号源404からの問い合わせRF信号は、915MHz等の適した周波数を使用する。無線信号源404が励起される際、送受信器406は、アンテナ312を通して、無線通信装置306のダイポールアンテナ等の適したアンテナ314に、問い合わせRF信号を送信する(典型的に、RF信号が情報信号で変調された後)。
【0027】
変調された信号は、通信装置306からアンテナ312を介して受信され、送受信器406に渡される。リーダ302のコントローラモジュール402は、変調された信号と等価なデジタル信号を受信する。一実施形態においては、コントローラモジュール402は、通信装置306の読み取り専用メモリ(「ROM」)408内の1および0のパターンを識別するパターンを有する配列内に信号を生成する。例えば、受信され、処理された配列は、リーダ302内で所望の配列と比較され、識別されている対象物が、リーダ302が求めているものであるかを判断し得る。
【0028】
続いて図4を参照すると、遠隔通信装置306の一実施形態が説明される。示される通信装置306は、以下に説明されるように、受信器/送信器を有する変調器410と、対象物を識別するために、個別のパターンの2進数1および2進数0の配列を提供する、ROM408等のデータ源とを含む。本実施形態においては、ROM408内の2進数「1」は、変調器410に第1の複数の信号サイクルを生成させ、ROM408内の2進数「0」は、変調器410に、第1の複数の信号とは異なる第2の複数の信号サイクルを生成させる。対象物を識別する2進数1および2進数0のパターンを表すために、複数の信号サイクルが変調器410によって連続して生成され、リーダ302のアンテナ312に送信するために、ダイポールアンテナ314に取り込まれる。別の実施形態においては、通信装置306は、別個の受信および送信アンテナを有することができる。通信装置306は、変調器410に動作電力を供給するために、変調器410に接続された任意選択の電源(図示せず)をさらに含み得る。
【0029】
図5は、本発明の原理に従って構成されたRFIDタグ500を図示する。本実施形態においては、アンテナ502は、基板504上に配置することができる。基板504は、実質的に長方形の形状にすることができるが、パッケージングおよび性能条件を満たすために、様々な他の幾何学的形状を有し得る。基板504は、基板504の近位および遠位長手縁部に対して平行であり、基板504の中心点を横切る、横軸503を画定することができる。したがって横軸503は、y軸に沿って位置し、基板504を遠位半分および近位半分に分割する。また、基板504は、基板504の左右の短縁部に対して平行であり、基板504の中心点を横切る、縦軸505を画定することができる。したがって縦軸505は、x軸に沿って位置し、基板504を左半分および右半分に分割する。基板504は、アンテナ502、任意選択のリードフレーム512、およびRFIDチップ510を実装するのに適した、いかなる種類の材料を含むことができる。例えば、基板504のための材料は、ベース紙、ポリエチレン、ポリエステル等を含み得る。基板504に使用される特定の材料は、RFIDタグ500のRF性能に影響を及ぼす場合がある。より具体的には、誘電率および損失正接が、基板504として使用するのに適切な基板材料の誘電特性の特徴となり得る。
【0030】
アンテナ502は、第1のアンテナ部分506および第2のアンテナ部分508等、複数のアンテナ部分を有することができる。第1のアンテナ部分506は、リードフレーム512の第1の辺512Aに接続することができる。第2のアンテナ部分508は、リードフレーム512の第2の辺512Bに接続することができる。RFIDチップ510は、リードフレーム512をRFIDチップ510上の導電性パッドに超音波結合することによって、リードフレーム512に接続されてもよい。図5に図示されるように、RFIDチップ510およびリードフレーム512は、基板504の誘電体基板材料の近位長手縁部の付近に定置することができる。本実施形態においては、RFIDチップ510およびリードフレーム512は、基板504の近位長手縁部から1〜5mmの位置に定置することができる。リードフレーム512の端部は、アンテナ502のアンテナパターンに物理的および電気的に結合されてもよい。
【0031】
第1のアンテナ部分506は、第1のアンテナ端部506Aと、第2のアンテナ端部506Bとを有することができる。同様に、第2のアンテナ部分508は、第1のアンテナ端部508Aと、第2のアンテナ端部508Bとを有することができる。第1のアンテナ部分506の第1のアンテナ端部506Aは、リードフレーム512Aに接続される。第1のアンテナ部分506は、アンテナ502のアンテナパターンのセクションを画定するように、いくつかのセグメント514A、514B、514C、および514Dを含むことができる。第2のアンテナ部分508は、アンテナ502のアンテナパターンの第2のセクションを画定するように、いくつかのセグメント516A、516B、および516Cを含むことができる。本実施形態においては、セグメント514Aは、基板504上に配置され、RFIDチップ510から基板504の右短手縁部に向かって、基板504の近位長手縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント514Bは、基板504上に配置され、セグメント514Aの端部から基板504の遠位長手縁部に向かって、基板504の右縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント514Cは、基板504上に配置され、セグメント514Bの端部から基板504の左短手縁部に向かって、基板504の遠位長手縁部に対して実質的に平行方向に内向きに延在する。セグメント514Dは、基板504上に配置され、セグメント514Cの端部から基板504の近位長手縁部に向かって、基板504の左短手縁部に対して実質的に平行方向に内向きに延在する。
【0032】
続いて図5を参照すると、セグメント516Aは、基板504上に配置され、RFIDチップ510から基板504の左短手縁部に向かって、基板504の近位長手縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント516Bは、基板504上に配置され、セグメント516Aの端部から基板504の遠位長手縁部に向かって、基板504の左短手縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント516Cは、基板504上に配置され、セグメント516Bの端部から基板504の右縁部に向かって、基板504の遠位長手縁部に対して実質的に平行方向に内向きに延在する。本実施形態においては、セグメント516Cは、基板504の左短手縁部から基板504の右縁部まで、基板504の実質的に全長に延在することができる。本実施形態においては、第2のアンテナ部分508のセグメント516Cは、第1のアンテナ部分506のセグメント514Cより基板504の遠位長手縁部の近くに設置することができ、第1のアンテナ部分506の第2の端部506Bを少なくとも部分的に囲む。セグメント516Cは、無線通信に適切な共振周波数を達成するために、さらに延長させて巻くことによって、またはさらに短縮することによって、変更することができる。
【0033】
図5のアンテナパターンは、図6に図示されるように、有利にアンテナ放射パターン600を生成する。タグ500のアンテナ放射パターン600は、基板504平面、例えば、y軸に対して直交方向、例えば、z軸方向の感度方向を有する。図6のグラフと図2のグラフの比較は、タグ500の放射パターン600が、タグ100の放射パターン200と比べて、x軸周りに左に約90度回転されていることを示す。言い換えれば、放射パターン600のヌルは、基板504によって画定される平面と直交する。したがって、従来のタグ100の放射パターン200とは異なり、タグ500の感度方向は、ヌル602からも明らかなように、タグ平面と直交する、すなわち垂直である。したがって、外部励磁界が、導体素子または表面によって画定される平面に対して垂直な直交軸に沿ってタグ500にカップリングされるため、タグ500を取り付けることができる導体素子もしくは表面、例えば、金属表面、またはEASタグ(図示せず)の影響は最小化される。
【0034】
図7は、本発明の原理に従って構成されたRFIDタグ700の実施形態を図示する。本実施形態においては、アンテナ702は、基板704上に配置することができる。基板704は、基板504に関して上述されるように、材料および幾何学的形状において基板504と類似していてよい。基板704は、基板704の近位および遠位長手縁部に対して平行であり、基板704の中心点を横切る、横軸703を画定することができる。したがって横軸703は、y軸に沿って位置し、基板504を遠位半分および近位半分に分割する。また、基板704は、基板704の左右の短手縁部に対して平行であり、基板704の中心点を横切る、縦軸705を画定することができる。したがって縦軸703は、x軸に沿って位置し、基板704を左半分および右半分に分割する。
【0035】
アンテナ702は、第1のアンテナ部分706および第2のアンテナ部分708等、複数のアンテナ部分を有することができる。第1のアンテナ部分706は、リードフレーム712の第1の辺712Aに接続することができる。第2のアンテナ部分708は、リードフレーム712の第2の辺712Bに接続することができる。RFIDチップ710は、リードフレーム712をRFIDチップ710上の導電性パッドに超音波結合することによって、リードフレーム712に接続され得る。図7に図示されるように、RFIDチップ710およびリードフレーム712は、基板704の誘電体基板材料の近位長手縁部の付近に定置することができる。本実施形態においては、RFIDチップ710およびリードフレーム712は、基板704の近位長手縁部から1〜5mmの位置に定置することができる。リードフレーム712の端部は、アンテナ702のアンテナパターンに物理的および電気的に結合されてもよい。
【0036】
第1のアンテナ部分706は、第1のアンテナ端部706Aと、第2のアンテナ端部706Bとを有することができる。同様に、第2のアンテナ部分708は、第1のアンテナ端部708Aと、第2のアンテナ端部708Bとを有する。第1のアンテナ部分706の第1のアンテナ端部706Aは、リードフレーム712Aに接続される。第1のアンテナ部分706は、アンテナ702のアンテナパターンのセクションを画定するために、いくつかのセグメント714A、714B、714C、714D、および714Eを含むことができる。第2のアンテナ部分708は、アンテナ702のアンテナパターンの第2のセクションを画定するために、いくつかのセグメント716A、716B、716C、716D、および716Eを含むことができる。本実施形態においては、セグメント714Aは、基板704上に配置され、RFIDチップ710から基板704の右縁部に向かって、基板704の近位長手縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント714Bは、基板704上に配置され、セグメント714Aの端部から基板704の遠位長手縁部に向かって、基板704の右縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント714Cは、基板704上に配置され、セグメント714Bの端部から基板704の中心位置に向かって、基板704の遠位長手縁部に対して実質的に平行方向に内向きに延在する。セグメント714Dは、基板704上に配置され、セグメント714Cの端部から基板704の近位長手縁部およびセグメント714Aに向かって、基板704の左短手縁部に対して実質的に平行方向に内向きに延在する。セグメント714Eは、基板704上に配置され、セグメント714Dの端部から基板704の右縁部に向かって外向きに延在する。
【0037】
続いて図7を参照すると、セグメント716Aは、基板704上に配置され、RFIDチップ710から基板704の左短手縁部に向かって、基板704の近位長手縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント716Bは、基板704上に配置され、セグメント716Aの端部から基板704の遠位長手縁部に向かって、基板704の左短手縁部に対して実質的に平行方向に外向きに延在する。セグメント716Cは、基板704上に配置され、セグメント716Bの端部から基板704の中心位置に向かって、基板704の遠位長手縁部に対して実質的に平行方向に内向きに延在する。セグメント716Dは、基板704上に配置され、セグメント716Cの端部から基板704の近位長手縁部およびセグメント716Aに向かって、基板704の左短手縁部に対して実質的に平行方向に内向きに延在する。セグメント716Eは、基板704上に配置され、セグメント716Dの端部から基板704の左短手縁部に向かって、外向きに延在する。本実施形態においては、第1のアンテナ部分706および第2のアンテナ部分708は、実質的に対称である。
【0038】
図7に図示されるアンテナパターン702は、図8に図示されるアンテナ放射パターン800を有利に生成するRFIDタグ700を形成するために、導体素子または表面718、例えば、Sensormatic Electronics Corporationが製造するUltraMax(登録商標)等の電子物品監視(「EAS」)タグの上に重ねて置くか、またはそれに組み込むことができる。本実施形態においては、電子物品監視装置は、例えば、磁気音響装置であってよい。導体素子または表面718の上に重ねて置かれたアンテナパターン702のアンテナ放射パターン800は、基板704平面、例えばy軸、に対する直交方向、例えばz軸の、感度方向を有する。RFIDチップ710および基板704の近位長手縁部付近に設置された任意選択のリードフレーム712と一体化した第1のアンテナ部分706および第2のアンテナ部分708の対称的配置の電界効果は、タグと同一平面上で最大利得となる放射パターンを生成する。図8のグラフと図6のグラフの比較は、タグ800およびタグ600の放射パターンの類似する回転配向および電界強度を示す。
【0039】
図8のグラフと図2のグラフの比較は、タグ700の放射パターン800が、タグ100の放射パターン200と比べて、x軸周りに左に約90度回転されていることを示す。言い換えれば、放射パターン800のヌルは、基板704によって画定される平面と直交する。したがって、従来のタグ100の放射パターン200とは異なり、タグ700の感度方向は、ヌル802からも明らかなように、タグ平面および導体素子の平面もしくは表面718と直交する、すなわち垂直である。したがって、タグアンテナ702を組み合わせることができる導体素子もしくは表面、例えば、金属表面またはEASタグの影響は、タグと同一平面上で最大利得となる所望の放射パターン800を生成するために使用される。
【0040】
本発明は、本明細書において上記に具体的に示され、記載されてきたものに制限されないことが、当業者によって理解されるであろう。さらに、上記にそうであると記載されていない限り、すべての添付の図面は、正確な縮尺ではないことに留意するべきである。以下の特許請求の範囲によってのみ制限される本発明の範囲および精神から逸脱することなく、上記の教示を踏まえて、様々な修正および変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数識別(RFID)タグであって、
表面を有し、前記タグの平面を画定する基板本体と、
前記基板本体の前記表面上に配置されたRFID集積回路と、
アンテナパターンを有するアンテナであり、前記基板本体上に配置され、前記RFID集積回路と電気通信して、前記タグと実質的に同一平面上にある軸に沿って最大利得となる放射パターンを生成するように配設されるアンテナと、
を備えるタグ。
【請求項2】
前記アンテナは、第1のアンテナ部分と、第2のアンテナ部分とを含み、前記第1のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有し、
前記第1のアンテナ部分の前記第1のアンテナ端部は、前記RFID集積回路と電気通信し、前記第1のアンテナ部分は、反時計方向のアンテナパターンを形成し、
前記第2のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有し、前記第2のアンテナ部分の前記第1のアンテナ端部は、前記RFID集積回路と電気通信し、前記第2のアンテナ部分は、時計方向のアンテナパターンを形成する請求項1に記載のRFIDタグ。
【請求項3】
前記第1のアンテナ部分および前記第2のアンテナ部分は、互いに対して非対称である請求項2に記載のRFIDタグ。
【請求項4】
前記第2のアンテナ部分の前記第2の端部は、前記第1のアンテナ部分の前記第2の端部を少なくとも部分的に囲む請求項2に記載のRFIDタグ。
【請求項5】
前記基板は、第1の縁部と、前記第1の縁部の反対側の第2の縁部と、第3の縁部と、前記第3の縁部の反対側の第4の縁部とを有し、前記第3および第4の縁部は、前記第1および第2の縁部より長く、
前記第1および第2のアンテナ部分は、各々、複数のセグメントを含み、前記第2のアンテナ部分の前記複数のセグメントのうちの少なくとも1つは、実質的に前記基板の前記第1の縁部から前記基板の前記第2の縁部に延在し、前記複数のセグメントのうちの前記少なくとも1つは、前記基板の前記第3の縁部に対して実質的に平行である請求項4に記載のRFIDタグ。
【請求項6】
前記RFID集積回路は、前記基板の前記第4の縁部の中点に設置される請求項2に記載のRFIDタグ。
【請求項7】
前記RFID集積回路は、前記基板の前記第4の縁部から約1〜5mmの位置にある請求項6に記載のRFIDタグ。
【請求項8】
RFIDシステムであって、
問い合わせ信号を生成する無線周波数識別リーダと、
前記問い合わせ信号を受信し、応答信号を送信するためのセキュリティタグとを備え、 前記セキュリティタグは、
表面を有し、前記タグの平面を画定する基板本体と、
前記基板本体の前記表面上に配置されたRFID集積回路と、
アンテナパターンを有するアンテナであり、前記基板本体上に配置され、前記RFID集積回路と電気通信し、前記タグと実質的に同一平面上にある軸に沿って最大利得となる放射パターンを生成するように配設されるアンテナとを含むシステム。
【請求項9】
前記アンテナは、第1のアンテナ部分と、第2のアンテナ部分とを含み、前記第1のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有し、前記第1のアンテナ部分の前記第1のアンテナ端部は、前記RFID集積回路と電気通信し、前記第1のアンテナ部分は、反時計方向のアンテナパターンを形成し、前記第2のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有し、前記第2のアンテナ部分の前記第1のアンテナ端部は、前記RFID集積回路と電気通信し、前記第2のアンテナ部分は、時計方向のアンテナパターンを形成する請求項8に記載のRFIDシステム。
【請求項10】
前記第1のアンテナ部分および前記第2のアンテナ部分は、互いに対して非対称である請求項9に記載のRFIDシステム。
【請求項11】
前記第2のアンテナ部分の前記第2の端部は、前記第1のアンテナ部分の前記第2の端部を、少なくとも部分的に囲む請求項9に記載のRFIDシステム。
【請求項12】
前記基板は、第1の縁部と、前記第1の縁部の反対側の第2の縁部と、第3の縁部と、前記第3の縁部の反対側の第4の縁部とを有し、前記第3および第4の縁部は、前記第1および第2の縁部より長く、
前記第1および第2のアンテナ部分は、各々、複数のセグメントを含み、前記第2のアンテナ部分の前記複数のセグメントのうちの少なくとも1つは、実質的に前記基板の前記第1の縁部から前記基板の前記第2の縁部に延在し、前記複数のセグメントのうちの前記少なくとも1つは、前記基板の前記第3の縁部に対して実質的に平行である、請求項11に記載のRFIDシステム。
【請求項13】
前記RFID集積回路は、前記基板の前記第4の縁部の中点に設置される請求項12に記載のRFIDシステム。
【請求項14】
前記RFID集積回路は、前記基板の前記第4の縁部から約1〜5mmの位置にある請求項9に記載のRFIDシステム。
【請求項15】
無線周波数識別(RFID)タグであって、
表面を有し、前記タグの平面を画定する基板本体と、
前記基板本体の前記表面上に配置されたRFID集積回路と、
前記基板本体に近接する導体素子と、
アンテナパターンを有するアンテナであり、前記基板本体上に配置され、前記RFID集積回路と電気通信し、前記タグと実質的に同一平面上にある軸に沿って最大利得となる放射パターンを生成するアンテナと、を備えるタグ。
【請求項16】
前記導体素子は、電子物品監視装置である請求項15に記載のRFIDタグ。
【請求項17】
前記電子物品監視装置は、磁気音響装置である請求項16に記載のRFIDタグ。
【請求項18】
前記アンテナは、第1のアンテナ部分と、第2のアンテナ部分とを含み、前記第1のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有し、前記第1のアンテナ部分の前記第1のアンテナ端部は、前記RFID集積回路と電気通信し、前記第1のアンテナ部分は、反時計方向のアンテナパターンを形成し、前記第2のアンテナ部分は、第1のアンテナ端部と、第2のアンテナ端部とを有し、前記第2のアンテナ部分の前記第1のアンテナ端部は、前記RFID集積回路と電気通信し、前記第2のアンテナ部分は、時計方向のアンテナパターンを形成する請求項16に記載のRFIDタグ。
【請求項19】
前記基板は、第1の縁部と、前記第1の縁部の反対側の第2の縁部と、第3の縁部と、前記第3の縁部の反対側の第4の縁部とを有し、前記第3および第4の縁部は、前記第1および第2の縁部より長く、
前記第1および第2のアンテナ部分は、各々、複数のセグメントを含み、前記第2のアンテナ部分の前記複数のセグメントのうちの少なくとも1つは、実質的に前記基板の前記第1の縁部から前記基板の前記第2の縁部に延在し、前記複数のセグメントのうちの前記少なくとも1つは、前記基板の前記第3の縁部に対して実質的に平行である請求項18に記載のRFIDタグ。
【請求項20】
前記RFID集積回路は、前記基板の前記第4の縁部の中点に設置される、請求項19に記載のRFIDタグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−537553(P2010−537553A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521839(P2010−521839)
【出願日】平成20年6月28日(2008.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2008/008089
【国際公開番号】WO2009/025700
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】