説明

少なくとも1つのコレスト−4−エン−3−オンオキシム誘導体の酸化防止剤としての使用

【課題】新規な抗酸化剤の使用を提供する。
【解決手段】化粧品および食品分野での少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体の使用、特に化粧品、食品および医薬品における用いられ得る抗酸化防腐剤としての使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、その抗酸化特性を目的とした少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体の使用に関する。特に、本発明は、化粧品および食品分野における抗酸化剤として、そして少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体の、特に化粧品、食品、および医薬品で用いられ得る抗酸化防腐剤としての使用に関する。
【背景技術】
【0002】
酸化的ストレスは、生物による酸素使用の生物学的因果関係の1つである。それは細胞内でフリーラジカルの形成をもたらす。フリーラジカルは、制御されないとそれを取り囲んでいる分子と速やかに反応し得て、正常な生理学的過程を妨げ得る有毒な化合物を生じさせる。これらの物質は、抗ラジカル防御が不十分であると、細胞の損傷をもたらし得る。多くの研究は、反応性酸素種が多数の生物学的過程そして特に、多くの人の病理および老化において重要な役割を果たすことを示している。
【0003】
これらの反応の累積的影響が正常な細胞修復メカニズムを圧倒し得る。
内因性又は外因性であろうとなかろうと、特に光誘起による老化そして特に皮膚の老化における細胞酸化の役割が知られている。皮膚の老化は、異なる臨床的兆候、特に年とともに増える細線および深いしわの外観に現われる。さらに、皮膚又は頭皮の外観が退化する。皮膚の色調が通常変わり、そして広範性炎症および時には皮膚の特定の領域に毛細血管拡張があり得る。
【0004】
老化の他の臨床的症状は、乾燥および本質的に大きな落屑に起因する皮膚の荒い外観である。最終的に、しわおよび細線とともに、少なくとも一部は皮膚および表皮の退化および形成の平板化により説明される皮膚の堅さおよび弾力性の喪失が注目される。それゆえ、皮膚の老化の臨床的信号は、皮膚内にかかわる主要な生物学的メカニズムの機能障害に起因することが知られている。
【0005】
内因性又は外因性であろうとなかろうと、皮膚の老化および上記臨床の兆候を防ぐ又は治療することは、皮膚又は頭皮の外観を維持し又は改善することになる。
皮膚の老化を防ぐ又は治療し得る異なる酸化防止剤が最新技術で述べられている。
酸化防止剤は、フリーラジカル又はその作用を無力化する物質である。それゆえ、それらはフリーラジカルによってもたらされる被害から細胞を守るのに役立つ。
天然の抗酸化分子としては、例えばビタミン(A、Eおよび特にC)、カロチノイド(例えばβ-カロチン)、ポリフェノール、および微量元素(例えばセレン、銅および亜鉛)が挙げられる。
【0006】
摂取による酸化的ストレスを制限しそして抗酸化防御を強化するための酸化防止剤の外生的供給の有益な効果が知られている。最近の科学的なデータでは、特定の動物種において、酸化防止剤の投与が老化過程を食い止めそして動物の寿命を増加させるのに効果があるという結果がでている。
それゆえ、生物が正常に機能することを可能とするためには、抗酸化作用を持つ成分を十分な量摂取することが時には有益である。
また、酸化防止剤は、皮膚に適用されて化粧品に現実に用いられると有益な効果を有する。
また、酸化に敏感な様々なタイプの製品で、酸化防止剤の防腐剤としての使用が知られている。
しかしながら、酸化防止剤として用いられる化合物は、時として不適切であるか不十分な作用を有する。例えば、この分野の参照製品であるトコフェロールは日光に対して敏感であり、そして特別な保存手段を必要とすることが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それゆえ、抗酸化化合物に対する実際の必要性がなおあり、そして化粧品分野、食品分野での有益な効果そしてまた製品の保存への効果を有し強力な抗酸化作用を有する新規な酸化防止剤を得ることは役立つことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、強力な酸化防止剤であるコレスト-4-エン-3-オン誘導体の酸化防止剤としての使用を含むので、強力な抗酸化化合物の必要性に対する回答である。
実際、本発明者らは、今や脂質そしてまた熱誘起又は光誘起の酸化反応を受ける可能性のある物質(例えば、タンパク質、砂糖、顔料、ビタミン、高分子)の過酸化に対する少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体、そして特にコレスト-4-エン-3-オンオキシムの強力な抗酸化の役割を明らかにした。
これが、本発明の主題が少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体の酸化防止剤としての使用である理由である。
【0009】
本発明による用語の「抗酸化」とは、
-生物内で、化粧品分野および食品分野で活性成分として、そして
-それを必要とする任意のタイプの製品においてより良く保存されているために防腐剤として
フリーラジカルに起因する損傷を低減する化合物の能力をいう。
化合物の任意の使用は、治療に適用のための活性成分としては排除される。
その優れた抗酸化特性に加えて、これらの化合物は下記;
-その合成が安価である、
-それらは動物での高用量で9ヶ月にわたる経口投与の間に実証される毒性を示さない、すなわち、それらは、どのような健康的又は毒物学的問題なくて食品、および医薬品、皮膚科又は化粧品製品で用いられ得る、
-それらが強力な酸化防止剤であるため、必要な投与量が非常に低い、
-これらの化合物はUV/可視光領域で吸収せず、それゆえUV(紫外)線を吸収する従来の太陽光製品に干渉せず、そしてこの波長領域での化学不安定性のリスクがない、
-これらの化合物は、結晶性粉末の形態で提供されそして少なくとも24月の間分解することなく室温にて非常に良好に保存され得る、
-それらは脂質への非常に良好な溶解性を有する、
-それらは無色、無味そして無臭であり、食品、そして特に化粧品分野での使用にとって有益である、
-それらは体内に吸収されて利用され得る、経口経路により体内活性を有すると期待され得る化合物を合成し、
-それらの摂取そして吸収後の行き先である膜(Bordet等、J.Pharmacol.Exp.Ther.、322:709−720(2007))はそれらを過酸化に対する膜成分、特に脂質の保護の優れた候補にする
の利点を有する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の化合物の抗酸化特性は、それらを化粧品分野での使用に適応させる。
それゆえ、本発明の第1の態様は、少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体の皮膚を保護するための使用である。
皮膚は、特に外因性および内因性の有害因子による攻撃部位である。外因性因子としては、例えば紫外線放射、風、低湿度、研磨および強力な界面活性剤が挙げられる。内因性因子としては、年代順の老化および皮膚の生化学的変化が挙げられる。
【0011】
紫外線への反復曝露と皮膚の早期老化との間に因果関係が存在する。日光への過剰な曝露は、皮膚内のエラスチンおよびコラーゲンの質および量での若年性悪化、そして表皮の肥厚の一因となる。これらの変化は、典型的な老化の信号、例えばしわ、弾力性の喪失、皮膚の乾燥と吹き出物の頻度増加そして良性又は悪性の新生組織形成によって示される。
本発明の化合物は、皮膚の老化と関係があるしわおよび他の組織学的変化という外観を引き起こす因子に対して効果的な保護を提供し得る。
【0012】
また、それゆえ、皮膚のしわ、細線を防止し、除きそして治療し、および/又は皮膚および/又は皮下の弛緩を治し、および/又は皮膚の組織を改善しそして皮膚の艶を蘇生させ、および/又は皮膚の毛穴のサイズを低減させるために、紫外線に起因する老化の症状に、すなわち日光に対する反復曝露の結果として現れる皮膚へのダメージに本発明による化合物の抗酸化特性を使用することが本発明の主題の1つである。
【0013】
本発明の化合物の有用な特性、紫外線Aにおけるゼロ吸収および紫外線Bスペクトルにおける非常に低い吸収は、その紫外線吸収に対して特に選択される成分の作用を妨げる危険もなく、日焼け防止クリームでの使用を正当化する。本発明の化合物は、太陽放射によって活性化された酸素の形態を捕捉することが可能である。この一重項酸素と呼ばれる酸素の活性化された形態は、細胞障害発生における反応性実体である。
【0014】
本発明の他の態様は、洗浄および/又は化粧除去製品、および紫外線の副作用から皮膚および/又は髪を保護するための製品における本発明の化合物の使用からなる。
また、少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体の抗酸化特性は、食品サプリメントの形態で食品分野での使用に適合させ得る。それゆえ、食品分野で本発明の化合物を酸化防止剤として使用することは、本発明の範囲内である。
食品分野での酸化防止剤とは、純粋な形態で又は種々の担体および/又は他の許容し得る食品添加物と混合して、任意に脂質、水相を含み得るか又は経口液剤あるいは経口懸濁液内であり得るゼラチンカプセル、タブレットあるいは他の固体形態で提供され得る化合物を意味する。
【0015】
有利には、本発明の化合物は単独で、食事と食事との間、又は食事中に摂取され得る。
有利な方法では、それは他の食品と組み合わせて食品のサプリメントとして食事中に摂取される。実際には、食物は単体又は混合された食物であり得て、そして公知のすべての通常の形態で食用に提供され得る。食物とは、本発明の範囲内では、どのようなものであれ例えば食肉および食肉主体の製品、海産物および淡水産物、牛乳および乳児ミルクを含む乳製品、卵および卵製品、果物および野菜、穀類および穀類主体の製品、パン生地および米のようなでんぷん製品、オイル、食用酢および香辛料、ソースおよび食用脂、甘味製品、ジャム、ゼリー、果物のシロップ煮、スプレッド、菓子、貯蔵食品および半貯蔵食品、スープ、コーヒー、茶、飲料、ねり菓子、ココア、チョコレート、氷菓子、ミールリプレイスメント、既製品および新規調理品、急速冷凍又は殺菌食物、パンおよび製パン製品などにおいて単独で又は加えて、生であるいは加熱して、調理してあるいは調理しないで摂取され得る任意の食物を意味する。
【0016】
それゆえ、本発明の化合物は、味を妨げることなく任意の食品に加ええて且つ消費者への制約にならない。それを取り込むことは食品の調理過程の一部分と見られ得る。それは薬剤摂取又は代用品を食べるのに適していないようだ。本発明による化合物は、凍結され得るか、反対にその特性を失うことなく加熱され得る。
また、本発明は、異なる製品、特に化粧品、食品、および医薬品での本発明による化合物の抗酸化防腐剤としての使用に関する。
防腐剤とは、製品をどのような物理化学的変化からも守る化合物を意味する。
【0017】
特に化粧品、皮膚科、医薬品又は洗剤組成物で用いられる脂肪および特定の活性物質は、室温でさえ酸化する傾向を有していること、そしてこの酸化がそれらに新しい、不快である特に臭覚の特性をもたらすことが知られている。例えば、特定のせっけんは、ほんの2〜3週間の空気中での貯蔵後に鼻につく、香ばしいそしてフルーティな匂いを起こすことが知られている。これらの不愉快な匂いは、それらに本発明の化合物のうちの1つが加えられると、ずっと長い貯蔵期間防げるか少なくとも避けられる。同様の効果が、空気中および/又は日光の当たる所で酸化し得る物質を含んでいるシャンプー又はシャワーあるいはバスゲル、化粧品クリームおよび化粧水、化粧品又は皮膚あるいは髪洗浄製品について観察された。化粧品、皮膚科、医薬品、洗剤および香料製品を保存するために本発明の化合物を抗酸化剤として使用することは本発明の範囲内である。
【0018】
同様に、食品は、空気中で質感、色および味に変化を引き起こし、そして食物を消費にそぐわなくし得る酸化作用のもとで分解する。
本発明者は、本発明の化合物が、油相を含む化粧品又は皮膚科組成物の良好な保存を保証することを可能にし、その中に含有される不飽和脂質の酸敗臭を避けること、そしてこれらの組成物中に含有される活性化合物、例えばビタミンA又はカロチノイドの酸化的分解を回避することを可能にすることを見出した。
それゆえ、特に感覚器官を刺激するそして食物および飲料、特に果物ジュースの栄養特性の保存のために、本発明の化合物を防腐剤として使用することは本発明の範囲内である。
【0019】
本発明による化合物が高い抗酸化能力を有しているにつれて、それは、食品、化粧品、皮膚科、香料、合成洗剤製品又は医薬品を含む任意の脂質主体の調合液の抗酸化防腐剤として用いられ得る。
それゆえ、本発明の主題は、特に化粧品又は皮膚科製品および食品における本発明による化合物の防腐剤としての使用である。
これが、本発明の主題が、少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体又は許容できる酸との付加塩の1つ、又はそのエステルの1つ、あるいは前記エステルの許容できる酸との付加塩の1つの酸化防止剤としての使用である理由である。
【0020】
有利には、本発明によれば、少なくとも1つの式l:
【0021】
【化1】

【0022】
(式中、Xはオキシム基(=NOH)を示し、Rは下記:
【0023】
【化2】

【0024】
から選択される基であり、
Aは水素原子、又はBとともに炭素-炭素結合を示し、
Bは水素原子、ヒドロキシ基又はAとともに炭素-炭素結合を示し、
Cは水素原子、ケトン基又はオキシム基(=NOH)、あるいはDとともに炭素-炭素結合を示し、
Dは水素原子又はCとともに炭素-炭素結合を示し、
Eは水素原子又はFとともに炭素-炭素結合を示し、
Fは水素原子又はEとともに炭素-炭素結合を示す。)に相当する少なくとも1つの化合物、又はそれの許容できる酸、又はそのエステルの1つとの付加塩の1つ、あるいは前記エステルの許容できる酸との付加塩の1つが、酸化防止剤として使用される。
【0025】
上記式lの化合物は、国際特開第2004−082581号公報(2004年9月公開)およびフランス特開第2894968号公報(2007年6月22日公開)に記載されている。
【0026】
有利には、本発明により、Xがオキシム基(=NOH)を示し、そして、
-AはBとともに炭素-炭素結合を示し、C、Dは水素原子を示し、E、Fは水素原子又はともに炭素-炭素結合を示しそしてRはR1を意味し、
-AはBとともに炭素-炭素結合を示し、C、Dは水素原子を示し、E、Fは水素原子を示しそしてRはR2又はR3あるいはR4を意味し、
-AはBとともに二重結合を示し、CはDともに炭素-炭素結合を示し、E、Fは水素原子を示しそしてRはR1又はR6を意味し、
-AはBとともに二重結合を示し、CはDともに炭素-炭素結合を示し、EはFともに炭素-炭素結合を示しそしてRはR1を意味し、
-EはFとともに二重結合を示し、C、D、A、Bは水素原子を示し、そしてRはR1を意味する、
式lの少なくとも1つの化合物、又はそれの許容できる酸との付加塩の1つ、又はそのエステルの1つ、あるいは前記エステルの許容できる酸との付加塩の1つから選択される少なくとも1つの化合物が用いられる。
【0027】
本発明により、さらにより有利には、コレスタン-3-オンオキシム、コレスト-4-エン-3-オンオキシム又はコレスト1,4-ジエン-3-オンオキシムが、非常に好適にはコレスト-4-エン-3-オンオキシム又はコレスト1,4-ジエン-3-オンオキシム、又はその医薬品として許容できる酸との付加塩の1つ、又はそのエステルの1つ、あるいは前記エステルの医薬品として許容できる酸との付加塩の1つから選択される化合物が用いられる。
【0028】
本発明により、医薬品として許容できる酸との付加塩は、例えば塩酸、臭化水素、硝酸、リン酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、グリオキシル酸、アスパラギン酸又はアルカンスルホン酸、例えばメタン又はエタンスルホン酸、あるいはアリールスルホン酸、例えばベンゼン又はp−トルエンスルホン酸、あるいはp−トルエンカルボン酸で形成された塩であり得る。
【0029】
本発明によれば、オキシム基は混合物で又は分離して2つのシンおよびアンチの異性体を示すことがわかっている。
もちろん、本発明により、コレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体単独又はコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体以外の少なくとも1つとの混合物で用いることが可能である。
また、コレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体単独又は前述のようにその抗酸化特性のため公知の1つ以上の他の化合物と組み合わせて混合物で用いることが可能である。
【0030】
その抗酸化特性のため公知の他の化合物の例として、チオールとフェノールとポリフェノール類由来の化合物、例えばフラボノイド(非常に広範囲の野菜)、フェノール酸(穀物、果物および野菜の中)、タンニン(ココア、コーヒー、茶、ぶどうなどの中)、アントシアン(特に赤色果物中)、β-カロテン(プロビタミンA)、トコフェロール(ビタミンE)又はそのエステル、例えばα-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、特定の金属キレート剤又はアスコルビン酸およびその塩、例えばアスコルビン酸ナトリウムあるいはカルシウム、ジアセチル-5,6,1-アスコルビン酸、パルミチル-6,1-アスコルビン酸、クエン酸およびクエン酸塩、例えばクエン酸のナトリウム、カリウムおよびカルシウム塩、酒石酸および酒石酸塩、例えば酒石酸のナトリウムおよびカリウム塩、ブチルヒドロキシアニソールおよびブチルヒドロキシトルオール、オクチル又はドデシル没食子酸塩、ナトリウム、カリウム又はカルシウム乳酸塩、レシチン、グルタチオン、あるいは酵素、例えばカタラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼおよび特定のペルオキシダーゼが挙げられる。
【0031】
本発明の組成物に用いられ得る酸化防止剤は天然又は合成のものであり得る。
それゆえ、本発明の1つの態様は、化粧品的に許容できる媒体中に少なくとも有効量の少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体を含有する抗酸化化粧品組成物を提供することである。
また、本発明の1つの主題は、時間生物学的老化および/又は光誘起老化に対抗することを意図した、化粧品的に許容できる媒体中に有効量の少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体を含有する化粧品組成物である。
【0032】
化粧品的に許容できる媒体は、皮膚、頭皮、粘膜、爪および髪と親和性があることを意味している。
本発明により用いられ得るコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体又はその誘導体の1つの量は、求められる効果に明確に依存していて、そして求められる抗酸化効果を生じさせるために効果的な量でなければならない。
例として、本発明により用いられ得る少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体又はその誘導体の1つの量は、組成物の全質量の0.01%〜30%そして好適には0.1%〜10%の範囲であり得る。
【0033】
本発明による組成物は、当然化粧品的に許容できる担体を含んでいてそして、通常特に居所適用に用いられるすべて方鉛鉱形態で提供され得る。それゆえ、本発明の組成物は、水溶液、含水アルコール又は油性溶液、水中油型又は油中水滴型あるいは多重エマルション、水性又は油性ゲル、無水液体、ペースト状又は固体製品、ポリマーナノ粒子、例えばナノ粒子およびナノカプセル、又はより良くはイオン性および/又は非イオン型脂小胞である、球形粒子を用いる水相中分散油の形態で特に提供され得る。
【0034】
この組成物は、ほぼ液体であり得てそして白色又は着色したクリーム、軟膏、乳液、ローション、血清、ペーストあるいは泡沫の外観を有し得る。それは任意にエアゾールの形態で皮膚に適用され得る。また、それは固体形状で、そして例えばスティック形状で提供され得る。
本発明の組成物は、ケア製品として、クレンジング製品として、仕上げ化粧品としてあるいはまた簡単なデオドラント製品として用いられ得る。
【0035】
また、知られた方法において、本発明の組成物は、化粧品および皮膚科分野での通常のアジュバント、例えば親水性又は親油性のゲル化剤、親水性又は親油性の活性成分、防腐剤、溶媒、香料、フィラー、ろ過材、顔料、キレート剤、臭気吸収材および着色剤を含み得る。これらの異なるアジュバントの量は、考慮される分野で標準の方法で用いられる量であり、そして例えば組成物の全質量の0.01%〜20%である。これらのアジュバントは、その性質により、油相、水相、脂質ベシクルおよび/又はナノ粒子中に導入され得る。
【0036】
本発明の組成物がエマルジョンである場合、油相の割合は、組成物の全質量の5%〜80%の範囲、そして好適には5%〜50%の範囲であり得る。エマルジョンの形態の組成物に用いられる油、乳化剤および協乳化剤は、考慮される分野で標準的な方法で用いられるそれらから選択される。乳化剤および協乳化剤は、組成物の全質量の0.3%〜30%、そして好適には0.5%〜20%の範囲で存在する。
本発明で用いられ得る油はとしては、鉱油、植物由来の油(アンズ油、ひまわり油、シアバター)、動物由来の油、合成油、シリコーン油およびフッ素化油(ペルフルオロポリエーテル)が挙げられる。また、脂肪として、脂肪アルコール(セチルアルコール)、脂肪酸、ろう(蜜ろう)を用いることも可能である。
【0037】
本発明に用いられ得る乳化剤および協乳化剤として、例えば脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル、例えばPEG-40ステアレイト、PEG-100ステアレイト、脂肪酸とポリオールとのエステル、例えばグリセリルステアレートおよびソルビタントリステアレートが挙げられ得る。
親水性ゲル化剤として、特にカルボキシビニルポリマー(カルボマー)、アクリル酸コポリマー、例えばアクリレート/アルキルアクリレートコポリマー、ポリアクリルアミド、多糖、天然ガムおよび粘土が挙げられ、そして例えば親油性ゲル化剤として、変性粘土、例えばベントン、脂肪酸の金属塩、疎水性シリカおよびポリエチレンが挙げられる。
【0038】
本発明の組成物は、他の親水性活性成分、例えばタンパク質又はタンパク質加水分解物、アミノ酸、ポリオール、尿素、アラントイン、砂糖および砂糖誘導体、水溶性ビタミン、野菜抽出物およびヒドロキシ酸を含み得る。
親油性活性成分として、シチノール(ビタミンA)およびその誘導体、トコフェロール(ビタミンE)およびその誘導体、基礎的脂肪酸、セラミド、精油、サリチル酸およびその誘導体を用い得る。
【0039】
また、本発明により、少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体又はその誘導体の1つと、下記:
-野菜ホルモン(オーキシン)、
-抗菌剤、例えばマクロライド、ピラノイドおよびテトラサイクリン、および特にエリスロマイシン、
-カルシウム拮抗薬、例えばベラパミルおよびジルチアゼム、
-OHラジカルスカベンジャー、例えばジメチルスルホキシド、
-野菜抽出物、例えばアヤメ科又は大豆のそれら、イソフラボンを含むか含まない抽出物
-特に細菌抽出物、例えば非光合成の糸状菌のそれら
から選択される化合物とを組み合わせて用いることも可能である。
【0040】
また、上記リストに、他の化合物、例えばカリウムチャンネル開口薬、例えばジアゾキシドおよびミノキシジル、スピロキサジン、リン脂質、例えばレシチン、リノール酸およびリノレン酸、サリチル酸およびフランス特開第2581542号公報に記載されているそれらの誘導体、例えばベンゼンの5の位置に2〜12の炭素数のアルカノイル基を有するサリチル酸誘導体、ヒドロキシカルボン酸又はセトカルボン酸およびそのエステル、ラクトンおよびその相当する塩、アントラリン、カロチノイド、エイコサテトラエン酸およびエイコサトルエン酸又はそのエステルおよびアミド、ビタミンDおよびその誘導体が加えられ得る。
【0041】
本発明により、コレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体を特に皮膚病の防止および/又は処置を対象とする他の活性成分と組み合わせることが可能である。これらの活性成分の中でも、例として、
-皮膚の分化および/又は増殖修正剤および/又は色素、例えばレチノイン酸およびその異性体、レチノールおよびそのエステル、ビタミンDおよびその誘導体、エストロゲン、例えばエストラジオール、コウジ酸又はヒドロキノン、
-皮膚および/又は粘膜への細菌付着を修正する剤、例えば蜂蜜、特にアカシア蜂蜜および特定の糖誘導体、
-駆虫剤、特にメトロニダゾール、クロタミトン又はピレトリノイド、
-抗真菌剤、特にイミダゾール類に属する化合物、例えばエコナゾール、ケトコナゾール又はミコナゾール又はその塩、ポリエン化合物、例えばアンフォテリシンB、アリルアミン類の化合物、例えばテルビナフィン、又はオクトピロックス、
-抗ウィルス剤、例えばアシクロビル、
-ステロイド抗炎症薬、例えばヒドロコルチゾン、吉草酸ベタメタゾン又はプロピオン酸クロベタゾール、又は非ステロイド系の抗炎症薬、例えばイブプロフェンおよびその塩、ジクロフェナクおよびその塩、アセチルサリチル酸、パラセタモール又はグリシルレチン酸、
-麻酔薬、例えば塩酸リドカインおよびその誘導体、
-かゆみ止め薬、例えばテナルジン、トリメプラジン又はシクロヘプタジン、
-角質溶解薬、例えばα-およびβ-ヒドロキシカルボン酸又はβ-ケトカルボン酸、その塩、アミド又はエステル、および特にヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、乳酸、りんご酸、サリチル酸、クエン酸および一般にフルーツ酸、および5-n-オクタノイルサリチル酸、
-抗セボルヘキス(antiseborrhoeics)、例えばプロゲステロン、
-フケ防止剤、例えばオクトピロックス又はピリチオン亜鉛、
-抗ニキビ剤、例えばレチノイン酸又は過酸化ベンゾイル、
-物質、例えばP拮抗薬物質、CGRP拮抗薬又はブラジキニン拮抗薬又はNOシンターゼ阻害剤、敏感肌の治療に活性があるそして抗刺激性効果、特に本発明の組成物に存在し得る刺激性化合物に対して特に効果を有すると記載された化合物
が挙げられる。
【0042】
それゆえ、本発明の他の主題は、少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシムの有効量と、抗菌性、抗寄生虫、抗真菌、抗ウィルス、抗炎症性、かゆみ止め、麻酔、角質溶解、抗脂漏性、ふけ防止、抗ニキビ剤、皮膚の分化および/又は増殖および/又は色素沈着の修正剤、P拮抗薬物質、CGRP拮抗薬又ブラジキニン拮抗薬又はNOシンターゼ阻害剤から選択される少なくとも1つの剤とを含む組成物に関する。
【0043】
活性成分として、特に保湿剤、例えばポリオール(例えばグリセリン)、ビタミン(例えば、D-パンテノール)、抗炎症剤、無痛化剤(アラントイン、セグルマソウ水)、紫外線Aおよび紫外線Bフィルター、マット化(mattifying)剤(例えば、信越化学から販売の登録商標KSG:部分架橋ポリジメチルオルガノシロキサン)、およびそれらの混合物を用いることが可能である。
また、抗シワ活性成分、特に張筋製品、例えば野菜タンパク質およびその加水分解物、特にLSNにより登録商標Eleserylの名前で販売の大豆タンパク抽出物又はSilabにより登録商標Reductineの名前で販売のオートムギ誘導体が加えられ得る。
【実施例】
【0044】
本発明の他の特徴および利点は、限定されない実例によって示される以下の実施例より明らかになる。以下又は上記において、別段の指示がなければ割合は質量%で示される。
以下の実施例は、本願発明を説明するものであって本願発明を限定するものではない。
【0045】
実施例1:コレスト-4-エン-3-オンオキシム-3-オールの5,5-ジメチル-1-ピロリン-1-オキシドとのフリーラジカルの存在下での競争
本発明の生成物の抗ラジカル特性をニトロン群に属している参照生成物との競争試験を行うことにより明らかにされる。DMPO(5,5-ジメチル-1-ピロリン-1-オキシド)のようなニトロンはフリーラジカルに対する非常に高い活性を示す化合物であると広く述べられている(Novelli G.P.等 Free Radical Res. Commun. 1986, 1, 321)。ニトロンはラジカル種(R.;RO)を捕捉しそして電子常磁性共鳴(EPR)によるその観察を可能にする(Degray J. 等 Electron Spin Resonance, Ed N.M. Atherton, Atheaeum Press Ltd; Cambridge, 1994, 14, 246)。
光分解により生成されたtBuO(tert-ブトキシル)ラジカルの存在下脱酸素化トルエン(シグマ-アルドリッチ)中でDMPO(インターキム-U2469)(20mM)を培養すると、DMPO-tBuOラジカルの信号をEPRにより同定しそして定量化することが可能となる。この信号は等モル量のコレスト-4-エン-3-オンオキシムの存在下で抑制される。
EPR信号は、DMPO-tBuO付加物の信号の面積の形での積分そしてそれ故にこのラジカル体の相対定量化を可能とする。
すべての実験を室温にてX-バンドBruker ESP300装置(9.5GHz)で行った。溶液は石英EPR管内で検討した。
データを以下の表に数字として示す。
【0046】
【表1】

【0047】
結論
コレスト-4-エン-3-オンオキシムは、10秒未満の高反応速度での50%程度の水準のDMPO-tBuO信号のラジカルを示している。tBuOラジカルの捕捉強度およびその反応速度は本発明の化合物の抗ラジカルおよびそれゆえ抗酸化特性を示している。
【0048】
実施例2:活性化酸素によるクメンの酸化モデルにおけるコレスト-4-エン-3-オンオキシムの抗酸化効果
コレスト-4-エン-3-オンオキシムの抗酸化効果の妥当性を示すために、ヒドロペルオキシクメン中でのクメンの酸化の抑止を検討した。この試験は生物学的に最も関連のある酸化剤、すなわち気体酸素を含有する利益を示している。酸素による大気圧そして37℃でのクメンの酸化は、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)のようなラジカル開始剤の存在下で知られていて記載がある(Blanchard H.S.J.,J.Am.Chem.Soc.1959,81,4548)。近刊は、知られた生成物、例えばビタミンE(普遍的な基準である)、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)および他の生成物の抗酸化の可能性を分類するためにこの反応を用いた。
以下の実験において、我々はBecker D.A.等の公表文献(J.Am.Chem.Soc.2002,124,4678-4684)に記載されているのと同じ実験条件を再現した。クメンヒドロペルオキシドを検出するために、紫外線検出器と併用した高圧液体クロマトグラフィ法を用いた。用いたカラムは、254nmに固定した紫外線検出器と組み合わせたAgilent Zorbax Eclipse XDB RPC8カラムである。用いた勾配を次の表に列挙する。
【0049】
【表2】

【0050】
実験条件
2mLのクメン(Acros Organic)と0.5mLのメタノールとを混合し、アゾビスイソブチロニトリル(Acros Organic)を加え(2当量)そして化学反応を促進するために溶液を45℃にする。クメンヒドロペルオキシドが時間とともに現れそしてHPLC法によって分析される。
クメンヒドロペルオキシドの出現の定量化が可能であることを示すために線形回帰の直線が確立されている。結果を次の表に示す。
【0051】
【表3】

【0052】
得られた直線回帰の直線は、次の式:y=0.0444x+0.2694(R=0.994)に対応している。
用いた技術は、抗酸化剤、例えば本発明の生成物と参照生成物としてのビタミンEとの存在下でのクメンヒドロペルオキシドの出現を比較することを可能とした。
実験データおよびクメンの酸化のパーセンテージの結果を次の表に示す。
【0053】
【表4】

【0054】
結論として、コレスト-4-エン-3-オンオキシムは、酸素によるクメンの酸化を約40%低減し、そしてこれらの条件下に同じ濃度でビタミンEと同じ活性を示している。
【0055】
実施例3:コレスト-4-エン-3-オンオキシムを用いて行った毒性試験
一般的な毒性試験を、コーンオイル中に懸濁させたコレスト-4-エン-3-オンオキシムを39週の間、1日1回、経口投与により与えられるビーグルス(Beagles)に基づいて行った。この試験の詳細な毒物分析は、50mg/kgの無影響量水準(NOEL)を有する投与量を記載することを可能とした。この結果はこの生成物の非常に高い安全性を実証している。
【0056】
実施例4:コレスト-4-エン-3-オンオキシムを用いた犬での薬物動態の試験
コーンオイル中の懸濁液での経口経路による投与およびクレモホール/メタノール/水(5%、10%、85%)中の溶液での静注経路による投与での薬物動態試験は、生成物の生物学的利用可能性を算出することを可能とした。プラズマ内での生成物の分析を質量分析と組み合わせた高圧液体クロマトグラフィ法によって行う。
それゆえ、経口経路により投下した500mg/kgの投与量で、生物学的利用可能性は6%で算出された。それゆえ、コレスト-4-エン-3-オンオキシムの循環レベルは、定量可能であり生成物の実際の吸収を実証する。
【0057】
実施例5:コレスト-4-エン-3-オンオキシムの化学的安定性
粉末の状態で貯蔵された生成物に対してのICH標準(医薬品規制調和国際会議)に記載されている貯蔵条件での化学的安定性の試験は非常に高い化学的安定性を示した。これらの分析は、紫外線検出器と組み合わせた高圧液体クロマトグラフィ法を用いて行った。この方法は不純物を0.05%の水準で定量化することを可能とする。結果(時間の関数としての全不純物)を次の表に示す。
【0058】
【表5】

【0059】
生成物の質の変化は、40℃で6ヶ月の貯蔵後および25℃で2年間の貯蔵後に全く変化は現れなかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのコレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体又はその許容できる酸との付加塩の1つ、又はそのエステルの1つ、あるいは前記エステルの許容できる酸との付加塩の1つの酸化防止剤としての使用。
【請求項2】
式l:
【化1】

(式中、Xはオキシム基(=NOH)を示し、Rは下記:
【化2】

から選択される基を示し、
Aは水素原子、ヒドロキシ基又はBとともに炭素-炭素結合を示し、
Bは水素原子、ヒドロキシ基又はAとともに炭素-炭素結合を示し、
Cは水素原子、ケトン基又はオキシム基(=NOH)、あるいはDとともに炭素-炭素結合を示し、
Dは水素原子又はCとともに炭素-炭素結合を示し、
Eは水素原子又はFとともに炭素-炭素結合を示し、
Fは水素原子又はEとともに炭素-炭素結合を示す。)に相当する少なくとも1つの化合物、又は医薬的に許容できる酸との付加塩の1つ、又はそのエステルの1つ、あるいは前記エステルの医薬的に許容できる酸との付加塩の1つ、の請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記式lの化合物が、Xはオキシム基(=NOH)を示し、そして、
-AはBとともに炭素-炭素結合を示し、C、Dは水素原子を示し、E、Fは水素原子又はともに炭素-炭素結合を示しそしてRはR1を意味し、
-AはBとともに炭素-炭素結合を示し、C、Dは水素原子を示し、E、Fは水素原子を示しそしてRはR2又はR3あるいはR4を意味し、
-AはBとともに二重結合を示し、CはDともに炭素-炭素結合を示し、E、Fは水素原子を示しそしてRはR1又はR6を意味し、
-AはBとともに二重結合を示し、CはDともに炭素-炭素結合を示し、EはFともに炭素-炭素結合を示し、そしてRはR1を意味し、
-EはFとともに二重結合を示し、C、D、A、Bは水素原子を示し、そしてRはR1を意味する、
式lの少なくとも1つの化合物から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
【請求項4】
式lの化合物が、コレスタン-3-オンオキシム、コレスト-4-エン-3-オンオキシム、コレスト-1,4-ジエン-3-オンオキシムから選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
式lの化合物が、コレスト-4-エン-3-オンオキシム又はコレスト-1,4-ジエン-3-オンオキシムから選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
化粧品分野で酸化防止剤としての請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
酸化的ストレスに対抗するための請求項6に記載の使用。
【請求項8】
老化、特に皮膚の老化を治療するための請求項6又は7に記載の使用。
【請求項9】
細線および深いしわ、肌の色合い、皮膚の乾燥および荒い外観、皮膚の堅さおよび/又は弾力性の喪失の修正を治療するための請求項8に記載の使用。
【請求項10】
食品分野で酸化防止剤としての請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項11】
食品サプリメントとしての請求項10に記載の使用。
【請求項12】
特に、化粧品、食品および医薬品での抗酸化防腐剤としての請求項1〜11のいずれか1項に記載の使用。
【請求項13】
前記コレスト-4-エン-3-オンオキシム誘導体が、単独で又は任意にその抗酸化特性で知られている1つ以上の他の化合物と組み合わせて用いられる請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用。

【公表番号】特表2010−534227(P2010−534227A)
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−517450(P2010−517450)
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際出願番号】PCT/FR2008/001101
【国際公開番号】WO2009/044010
【国際公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(505342058)
【Fターム(参考)】