説明

局所投与に好適なイミダゾキノリン(アミン)及びその誘導体を含む医薬組成物

本発明は、一般的に、自然免疫系の調節因子、特に、膀胱内投与等の局所投与に適していることが好ましいイミダゾキノリン(アミン)及びその誘導体を含む医薬組成物の分野に関する。更に、本発明は、例えば、膀胱癌及び膀胱炎等の膀胱疾患を膀胱内治療するためのイミダゾキノリン(アミン)及びその誘導体の使用に関する。本発明は、更に、これら疾患の治療方法、及び本発明の医薬組成物の投与方法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
イミダゾキノリン(アミン)と、酢酸及び乳酸の少なくともいずれかから選択される少なくとも1つの有機酸とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項2】
少なくとも1つの感熱剤を更に含み、前記少なくとも1つの感熱剤が、好ましくは、キトサン若しくはその誘導体、又はポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)コポリマー(PEO−PPO−PEO又はポロキサマーとも呼ばれる)から選択される請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
少なくとも1つの感熱剤が、ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)コポリマー(PEO−PPO−PEO又はポロキサマーとも呼ばれる)、又はキトサン若しくはその誘導体から選択される請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
少なくとも1つの感熱剤が、ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)コポリマー(PEO−PPO−PEO又はポロキサマーとも呼ばれる)から選択される請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
少なくとも1つの感熱剤が、Pluronic F108 Cast Solid Surfacta;Pluronic F108 Pastille;Pluronic F108 Prill;Pluronic F108NF Prill(ポロキサマー338);Pluronic F127;Pluronic F127 Prill;Pluronic F127 NF;Pluronic F127 NF 500 BHT Prill;Pluronic F127 NF Prill(ポロキサマー407);Pluronic F38;Pluronic F38 Pastille;Pluronic F68;Pluronic F68 Pastille;Pluronic F68 LF Pastille;Pluronic F68 NF Prill(ポロキサマー188);Pluronic F68 Prill;Pluronic F77;Pluronic F77 Micropastille;Pluronic F87;Pluronic F87 NF Prill(ポロキサマー237);Pluronic F87 Prill;Pluronic F88 Pastille;Pluronic F88 Prill;Pluronic F98;Pluronic F98 Prill;Pluronic L10;Pluronic L101;Pluronic L121;Pluronic L31;Pluronic L35;Pluronic L43;Pluronic L44;Pluronic L44 NF(ポロキサマー124);Pluronic L61;Pluronic L62;Pluronic L62 LF;Pluronic L62D;Pluronic L64;Pluronic L81;Pluronic L92;Pluronic L44 NF INH surfactant(ポロキサマー124);Pluronic N3;Pluronic P103;Pluronic P104;Pluronic P105;Pluronic P123 Surfactant;Pluronic P65;Pluronic P84;Pluronic P85;及びポロキサマー403を含むポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)コポリマー(PEO−PPO−PEO又はポロキサマーとも呼ばれる)から選択されるか、又は前述の感熱剤のうちのいずれか2以上の混合物から選択される請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項6】
約0.025M〜約0.200M、好ましくは約0.025M〜約0.100M、又は約0.100M〜約0.200M、又は約0.075M〜約1.125Mの濃度の酢酸及び乳酸の少なくともいずれかを含む請求項1から5のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項7】
約0.01%(w/v)〜約5%(w/v)、約0.1%(w/v)〜約4%(w/v)、約0.1%(w/v)〜約3%(w/v)、約0.2%(w/v)〜約2%(w/v)、約0.2%(w/v)〜約1%(w/v)、約0.5%(w/v)〜約1%(w/v)、又は約0.1%(w/v)〜約1%(w/v)の量を含む約0.005%(w/v)〜約5%(w/v)の量のイミダゾキノリン(アミン)を含む請求項1から6のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項8】
イミダゾキノリン(アミン)が、以下の群(a)〜(l)のうちの1つにより定義される化合物から選択される請求項1から7のいずれかに記載の医薬組成物:
a)1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン又はその誘導体;
b)以下の式(I)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)化合物、又はその薬学的に許容できる塩:
【化1】

[式中、
、R、及びRは、
各々独立して、水素;3個、4個、又は5個の炭素原子を有する環状アルキル;1個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル及び1個〜約10個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルキル(置換基は、3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキル、及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルにより置換されている3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択される);1個〜約10個の炭素原子と1以上のフッ素又は塩基原子とを含むフルオロアルキル又はクロロアルキル;2個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルケニル及び2個〜約10個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルケニル(置換基は、3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキル、及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルにより置換されている3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択される);1個〜約6個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;アシルオキシ部分が2個〜約4個の炭素原子を含むアルカノイルオキシ又はベンゾイルオキシであり、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアシルオキシアルキル(但し、任意の前記アルキル、前記置換アルキル、前記アルケニル、前記置換アルケニル、前記ヒドロキシアルキル、前記アルコキシアルキル、又は前記アシルオキシアルキル基は、窒素原子に直接結合している完全炭素置換炭素原子(fully carbon substituted carbon atom)を有しない);ベンジル;(フェニル)エチル;及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より独立して選択される1個又は2個の部分によりベンゼン環上において任意で置換されるが、但し、前記ベンゼン環が前記部分のうちの2個により置換されるとき、前記部分が含む炭素原子数は合計6個以下である);
−CHR(式中、Rは、水素であるか又は炭素−炭素結合であるが、但し、Rが水素であるとき、Rは、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、1個〜約4個の炭素原子を含むヒドロキシアルコキシ、2個〜約10個の炭素原子を含む1−アルキニル、テトラヒドロピラニル、アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシアルキル、2−ピリジル、3−ピリジル、又は4−ピリジルであり;更に、Rが炭素−炭素結合であるとき、R及びRは、ヒドロキシ又は1個〜約4個の炭素原子を含むヒドロキシアルキルからなる群より独立して選択される1以上の置換基により任意で置換されるテトラヒドロフラニル基を共に形成する);
1個〜約8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル;1個〜約6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖ヒドロキシアルキル;モルホリノメチル;ベンジル;(フェニル)エチル;及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、メチル、メトキシ、又はハロゲンからなる群より選択される部分によりベンゼン環上において任意で置換されている);
−C(R)(R)(X)
(式中、
及びRは、独立して、水素;1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル;フェニル;及び置換フェニル(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より選択される)から選択され;
Xは、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;1個〜約4個の炭素原子を含むハロアルキル;アルキル基が1個〜約4個の炭素原子を含むアルキルアミド;アミノ;置換アミノ(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル又はヒドロキシアルキルである);アジド;1個〜約4個の炭素原子を含むアルキルチオ;又はアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むモルホリノアルキルである)
から選択され;
は、
水素、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、又はハロであり;
nは、
1、2、3、又は4であり;
及びRは、
互いに独立して、水素、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、アミノスルホニル、(C−C)アルカノイル、アリール、又はベンジル(これら全ては、1以上のアミノ基により任意で置換されている)であるか;或いは、
及びRは、これらが結合している窒素と共に、ピロリジノ、ピペリジノ、又はモルホリノ基を形成し;上記式(I)の5員環における点線は、5員環の2個の窒素間に存在する炭素に、5員環の窒素を結合させる任意の結合を意味し、前記結合が存在するとき、R又はRのいずれかは存在しない;
但し、R及びRは、中心構造エレメントN(R)(R)の窒素において、又はR及びRの少なくともいずれかにより提供される任意の四級アンモニウムイオンにより、四級アンモニウムイオンを共に形成することができる];
c)以下の式(II)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)、又はその薬学的に許容できる塩:
【化2】

[式中、
11は、
1個〜約10個の炭素原子を含むアルキル;1個〜約6個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル;アシルオキシ部分が2個〜約4個の炭素原子を含むアルカノイルオキシ又はベンゾイルオキシであり、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアシルオキシアルキル;ベンジル、(フェニル)エチル、及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、独立して、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より選択される1個又は2個の部分によりベンゼン環上において任意で置換されるが、但し、前記ベンゼン環が前記部分のうちの2個により置換されるとき、前記部分は、全体で6以下の炭素原子を含む)からなる群より選択され;
21は、
水素;1個〜約8個の炭素原子を含むアルキル;ベンジル、(フェニル)エチル、及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より独立して選択される1個又は2個の部分によりベンゼン環上において任意で置換されるが、但し、前記ベンゼン環が前記部分のうちの2個により置換されるとき、前記部分が含む炭素原子数は合計6個以下である)からなる群より選択され;
各Rは、
独立して、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、ハロゲン、及び1個〜約4個の炭素原子を含むアルキルからなる群より選択され;
nは、
0〜2の整数であるが、但し、nが2である場合、前記R基が含む炭素原子数は合計6個以下である];
d)以下の式(III)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)、又はその薬学的に許容できる塩:
【化3】

[式中、
12は、
2個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルケニル;2個〜約10個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルケニル(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル及び3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択される);及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルにより置換されている3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択され;
22は、
水素;1個〜約8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル;ベンジル;(フェニル)エチル;及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル、1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルコキシ、及びハロゲンからなる群より独立して選択される1個又は2個の部分によりベンゼン環上において任意で置換されるが、但し、前記ベンゼン環が前記2個の部分により置換されるとき、前記部分が含む炭素原子数は合計6個以下である)からなる群より選択され;
各Rは、
独立して、1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルコキシ;ハロゲン;及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルからなる群より選択され;
nは、
0〜2の整数であるが、但し、nが2である場合、前記R基が含む炭素原子数は合計6個以下である];
e)式(IV)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)、又はその薬学的に許容できる塩:
【化4】

[式中、
23は、
水素;1個〜約8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル;ベンジル、(フェニル)エチル、及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル、1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルコキシ、及びハロゲンからなる群より独立して選択される1個又は2個の部分によりベンゼン環上において任意で置換されるが、但し、前記ベンゼン環が前記2個の部分により置換されるとき、前記部分が含む炭素原子数は合計6個以下である)からなる群より選択され;
各Rは、
独立して、1個〜約4個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルコキシ;ハロゲン;及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルからなる群より選択され;
nは、
0〜2の整数であるが、但し、nが2である場合、前記R基が含む炭素原子数は合計6個以下である];
f)式(V)からなる群より選択されるイミダゾキノリン(アミン)、又はその薬学的に許容できる塩:
【化5】

[式中、
14は、
−CHR(式中、Rは、水素であるか又は炭素−炭素結合であるが、但し、Rが水素であるとき、Rは1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ;1個〜約4個の炭素原子を含むヒドロキシアルコキシ;2個〜約10個の炭素原子を含む1−アルキニル;テトラヒドロピラニル;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;2−ピリジル、3−ピリジル、又は4−ピリジルであり、更に、Rが炭素−炭素結合であるとき、R及びRは、ヒドロキシ及び1個〜約4個の炭素原子を含むヒドロキシアルキルからなる群より独立して選択される1以上の置換基により任意で置換されるテトラヒドロフラニルを共に形成する)であり;
24は、
水素;1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル;フェニル;及び置換フェニル(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より選択される)からなる群より選択され;且つ、水素;1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルコキシ;ハロゲン;及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルからなる群より選択される];
g)以下の式(VI)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)、又はその薬学的に許容できる塩:
【化6】

[式中、
15は、
水素;1個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル;1個〜約10個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルキル(置換基は、3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキル;1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルにより置換されている3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択される);2個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルケニル、及び2個〜約10個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルケニル(置換基は、3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキル、及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルにより置換されている3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択される);1個〜約6個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;アシルオキシ部分が2個〜約4個の炭素原子を含むアルカノイルオキシ又はベンゾイルオキシであり、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアシルオキシアルキル;ベンジル、(フェニル)エチル、及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より独立して選択される1個又は2個の部分によりベンゼン環上において任意で置換されるが、但し、前記ベンゼン環が前記部分のうちの2個により置換されるとき、前記部分が含む炭素原子数は合計6個以下である)からなる群より選択され:
25は、
【化7】

(式中、
及びRは、独立して、水素;1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル;フェニル;及び置換フェニル(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より選択される)からなる群より選択され;
Xは、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;1個〜約4個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル;1個〜約4個の炭素原子を含むハロアルキル;アルキル基が1個〜約4個の炭素原子を含むアルキルアミド;アミノ;置換アミノ(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル又はヒドロキシアルキルである);アジド;クロロ;ヒドロキシ;1−モルホリノ;1−ピロリジノ;1個〜約4個の炭素原子を含むアルキルチオからなる群より選択される)であり;
は、
水素;1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルコキシ;ハロゲン;及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルからなる群より選択される];
h)式(VII)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)、及びその薬学的に許容できる塩:
【化8】

[式中、
mは、
1、2、又は3であり;
16は、
水素;3個、4個、又は5個の炭素原子を有する環状アルキル;1個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル及び1個〜約10個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルキル(置換基は、3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキル、及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルにより置換されている3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択される);1個〜約10個の炭素原子と1以上のフッ素又は塩基原子とを含むフルオロアルキル又はクロロアルキル;2個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルケニル及び2個〜約10個の炭素原子を含む置換直鎖又は分岐鎖アルケニル(置換基は、3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキル、及び1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキルにより置換されている3個〜約6個の炭素原子を含むシクロアルキルからなる群より選択される);1個〜約6個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;アシルオキシ部分が2個〜約4個の炭素原子を含むアルカノイルオキシ又はベンゾイルオキシであり、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアシルオキシアルキル(但し、任意の前記アルキル、前記置換アルキル、前記アルケニル、前記置換アルケニル、前記ヒドロキシアルキル、前記アルコキシアルキル、又は前記アシルオキシアルキル基は、窒素原子に直接結合している完全炭素置換炭素原子を有しない);ベンジル、(フェニル)エチル、及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より独立して選択される1個又は2個の部分によりベンゼン環上において任意で置換されるが、但し、前記ベンゼン環が前記部分のうちの2個により置換されるとき、前記部分が含む炭素原子数は合計6個以下である);並びに
−CHR(式中、Rは、水素であるか又は炭素−炭素結合であるが、但し、Rが水素であるとき、Rは1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、1個〜約4個の炭素原子を含むヒドロキシアルコキシ、2個〜約10個の炭素原子を含むl−アルキニル、テトラヒドロピラニル、アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシアルキル、2−ピリジル、3−ピリジル、又は4−ピリジルであり;更に、Rが炭素−炭素結合であるとき、R及びRは、ヒドロキシ及び1個〜約4個の炭素原子を含むヒドロキシアルキルからなる群より独立して選択される1以上の置換基により任意で置換されるテトラヒドロフラニル基を共に形成する)からなる群より選択され;
26は、
水素;1個〜約8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル;1個〜約6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖ヒドロキシアルキル;モルホリノメチル;ベンジル;(フェニル)エチル;及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、メチル、メトキシ、及びハロゲンからなる群より選択される部分によりベンゼン環上において任意で置換されている);並びに
−C(R)(R)(X)
(式中、
及びRは、独立して、水素;1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル;フェニル;及び置換フェニル(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より選択される)から選択され;
Xは、1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;1個〜約4個の炭素原子を含むハロアルキル;アルキル基が1個〜約4個の炭素原子を含むアルキルアミド;アミノ;置換アミノ(置換基は、1個〜約4個の炭素原子を含むアルキル又はヒドロキシアルキルである);アジド;1個〜約4個の炭素原子を含むアルキルチオ;及びアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むモルホリノアルキルである)
からなる群より選択され;
は、
水素;フルオロ;クロロ;1個〜約4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル;及び1個〜約4個の炭素原子と少なくとも1つのフッ素又は塩基原子とを含む直鎖又は分岐鎖フルオロアルキル又はクロロアルキルからなる群より選択される];
i)式(VIII)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)、及びその薬学的に許容できる塩:
【化9】

[式中、
17は、
水素;−CH(式中、Rは、1個〜約10個の炭素原子を含む直鎖、分岐鎖、又は環状アルキル、2個〜約10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルケニル、1個〜約6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖ヒドロキシアルキル、アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアルコキシアルキル、及びフェニルエチルからなる群より選択される);及び−CH==CR(式中、各Rは、独立して、1個〜約6個の炭素原子を含む直鎖、分岐鎖、又は環状アルキルである)からなる群より選択され;
27は、
水素;1個〜約8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル;1個〜約6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖ヒドロキシアルキル;アルコキシ部分が1個〜約4個の炭素原子を含み、且つアルキル部分が1個〜約6個の炭素原子を含むアルコキシアルキル;ベンジル、(フェニル)エチル、及びフェニル(前記ベンジル、前記(フェニル)エチル、又は前記フェニル置換基は、メチル、メトキシ、及びハロゲンからなる群より選択される部分によりベンゼン環上において任意で置換されている);及びアルキル部分が1個〜約4個の炭素原子を含むモルホリノアルキルからなる群より選択され;
67及びR77は、
独立して、水素及び1個〜約5個の炭素原子を含むアルキルからなる群より選択されるが、但し、R67及びR77が含む炭素原子数は合計6個以下であり;更に、R77が水素であるとき、R67は、水素以外であり、且つR27は、水素以外又はモルホリノアルキル以外であり;更に、R67が水素であるとき、R77及びR27は、水素以外である];
j)式(IX)から選択されるイミダゾキノリン(アミン)、及びその薬学的に許容できる塩:
【化10】

[式中、
Zは、
−(CH−(式中、pは、1〜4である);
−(CH−C(R)(CH−(式中、a及びbは、整数であり、且つa+bは、0〜3であり;Rは、水素、又は1個〜4個の炭素原子を含むアルキルであり;Rは、1個〜4個の炭素原子を含むアルキル、ヒドロキシ、−OR(式中、Rは、1個〜4個の炭素原子を含むアルキルである)、及び−NRR’(式中、R及びR’は、独立して、水素又は1個〜4個の炭素原子を含むアルキルである)からなる群より選択される);及び
−(CH−(Y)−(CH−(式中、a及びbは、整数であり、且つa+bは、0〜3であり;Yは、O、S、又は−NR−(式中、Rは、水素又は1個〜4個の炭素原子を含むアルキルである)からなる群より選択され;
qは、
0又は1であり;
は、
1個〜4個の炭素原子を含むアルキル、1個〜4個の炭素原子を含むアルコキシ、及びハロゲンからなる群より選択される];
k)式(X)から選択される、特定の式1−イソブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを有するイミキモド;
【化11】

;並びに
l)式(XI)を含むレシキモド。
【化12】

【請求項9】
α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン及びε−シクロデキストリン、好ましくは、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(HP−β−CD)を含むβ−シクロデキストリンから選択される1以上のシクロデキストリンを更に含む請求項1から8のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項10】
約0.1%(w/v)〜約30%(w/v)、典型的には、約1%(w/v)〜約20%(w/v)、好ましくは、約2%(w/v)〜約20%(w/v)、より好ましくは、約5%(w/v)〜約20%(w/v)、更により好ましくは、約5%(w/v)〜約15%(w/v)、最も好ましくは約10%(w/v)〜約15%(w/v)、又は約2%(w/v)〜約6%(w/v)の量のシクロデキストリンを含む請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
少なくとも1つの感熱剤が、約15℃〜約35℃の範囲、より好ましくは約15℃〜約30℃の範囲、更により好ましくは約15℃又は約20℃又は約25℃〜約30℃の範囲、最も好ましくは約15℃又は約20℃〜約25℃の範囲の特定の「下限臨界溶液温度」(LCST)を示す請求項2から10のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項12】
約0.1%(w/v)〜約40%(w/v)、典型的には、約2%(w/v)〜約30%(w/v)、好ましくは、約5%(w/v)〜約30%(w/v)、より好ましくは、約10%(w/v)〜約30%(w/v)、最も好ましくは、約10%(w/v)〜約25%(w/v)、又は約10%(w/v)〜約20%(w/v)の量の少なくとも1つの感熱剤を含む請求項2から11のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項13】
感熱剤のうちのいずれか2つが、約1:20、約2:20、約3:30、約4:20、約5:20、約6:20、約7:20、約8:20、約9:20、約10:20、約11:20、約12:20、約13:20、約14:20、約15:20、約16:20、約17:20、約18:20、約19:20、約20:20(=1:1)、約20:20、約19:20、約18:20、約17:20、約16:20、約15:20、約14:20、約13:20、約12:20、約11:20、約10:20、約9:20、約8:20、約7:20、約6:20、約5:20、約4:20、約3:20、約2:20、又は約1:20の比を含む約1:20〜約20:1の比、又は上に定義された比の値のうちのいずれか2つにより形成される範囲の比で混合された混合物として医薬組成物中に含有される請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
少なくとも1つの感熱剤が、ポロキサマー407及びポロキサマー188の少なくともいずれか、又はポロキサマー407とポロキサマー188との混合物である請求項2から13のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項15】
少なくとも1つの感熱剤が、約10%(w/v)〜約25%(w/v)、又は約12%(w/v)〜約25%(w/v)の量のポロキサマー407である請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
少なくとも1つの感熱剤が、約17.5%(w/v)/(w/w)〜約22.5%(w/v)/(w/w)の(全体)量、好ましくは、約17.5%(w/v)/(w/w)、約18.0%(w/v)/(w/w)、約18.5%(w/v)/(w/w)、約19.0%(w/v)/(w/w)、約19.5%(w/v)/(w/w)、約20.0%(w/v)/(w/w)、約20.5%(w/v)/(w/w)、約21.0%(w/v)/(w/w)、約21.5%(w/v)/(w/w)、約22.0%(w/v)/(w/w)、若しくは約22.5%(w/v)/(w/w)の(全体)量、又はこれら値のうちのいずれか2つにより形成される任意の範囲の(全体)量のポロキサマー407である請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
少なくとも1つの感熱剤が、ポロキサマー407とポロキサマー188との混合物であり、前記混合物の(全体)量が、約22.5%(w/v)/(w/w)〜約27.5%(w/v)/(w/w)、より好ましくは、約25%(w/v)/(w/w)であり、ポロキサマー407:ポロキサマー188の比が、約15:5、約16:4、約17:3、約18:2、約19:1若しくは約20:1、又はこれら比の値のうちのいずれか2つにより形成される範囲、より好ましくは約9.5:0.5、約9:1、約8.5:1.5、若しくは約8:2、又はこれら比の値のうちのいずれか2つにより形成される範囲である請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項18】
約0.025M〜約0.2Mの濃度、好ましくは、約0.075M〜約1.125Mの濃度の酢酸及び乳酸の少なくともいずれかと、約0.1%(w/v)〜約1%(w/v)の量のイミダゾキノリン(アミン)と、約2%(w/v)〜約6%(w/v)の量のシクロデキストリンと、約10%(w/v)〜約25%(w/v)、好ましくは、約12%(w/v)〜約25%(w/v)の量のポロキサマー407とを含む請求項1から17のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項19】
光線角化症、性器いぼ(コンジローム)、VIN(外陰上皮内新生腫瘍)、VAIN(膣上皮内新生腫瘍)、伝染性軟属腫、基底細胞癌腫を含む皮膚癌、ボーエン病、扁平上皮癌、表在性悪性黒色腫を含む皮膚障害(前癌状態を含む);膀胱癌及び膀胱炎を含む膀胱疾患;腹膜癌及び卵巣癌を含む癌;を治療する医薬組成物を製造するための請求項1から18のいずれかに記載のイミダゾキノリン(アミン)又はその誘導体の使用。
【請求項20】
膀胱疾患を膀胱内治療するための請求項19に記載の使用。
【請求項21】
膀胱疾患が、膀胱炎及び膀胱癌である請求項20に記載の使用。
【請求項22】
光線角化症、性器いぼ(コンジローム)、VIN(外陰上皮内新生腫瘍)、VAIN(膣上皮内新生腫瘍)、伝染性軟属腫、基底細胞癌腫を含む皮膚癌、ボーエン病、扁平上皮癌、表在性悪性黒色腫を含む皮膚障害(前癌状態を含む);膀胱癌及び膀胱炎を含む膀胱疾患;腹膜癌及び卵巣癌を含む癌;を治療する方法であって、それを必要としている患者に請求項1から18のいずれかに記載の医薬組成物を投与する工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
それを必要としている患者に請求項1から18のいずれかに記載の医薬組成物を投与する工程を含むことを特徴とする膀胱疾患を治療する方法。
【請求項24】
医薬組成物が膀胱内に投与される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
膀胱疾患が、膀胱炎及び膀胱癌である請求項23又は24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2012−516865(P2012−516865A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548612(P2011−548612)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000722
【国際公開番号】WO2010/089128
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511192078)テラーメディックス エスエー (1)
【Fターム(参考)】