説明

層ピッキングシステム

【課題】 層ピッカーに対する払出し用のパレットの供給順序を変更可能な層ピッキングシステムを提供する。
【解決手段】 層ピッキングシステムは、自動倉庫から供給ライン20−1を通して供給され、配送先に対応した容器が段積みされている払出し用のパレットに対して層ピッキングを行い、ピッキングした容器を出荷用のパレットに積んで配送先別に出力する層ピッカー10と、層ピッキング終了後の残パレットを自動倉庫に戻す戻りライン20−2と、少なくとも配送先、出荷順位を示す出庫番号、出荷されるべき商品に関する情報を持つ層ピッキングスケジュールに基づいて前記供給ライン、戻りライン及び層ピッカーに対する制御動作を実行する制御装置とを備える。前記制御装置は、前記層ピッキングスケジュールにより規定されている前記層ピッカーへの前記払出し用のパレットの供給順序を変更する変更処理機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、払出し用のパレットに積載されている段ボール箱等の被搬送容器を層ピッカーによりデパレタイズすると共に、出荷用のパレットにパレタイズして出荷するための層ピッキングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の出荷センターや配送センターにおいては、出荷作業をほぼ自動で行うために自動倉庫や層ピッキングシステムを備えている。自動倉庫は、商品別に複数の商品を段ボール箱等の容器に収容したものを多数種類にわたって保管している。この保管は、通常、同一商品の複数の容器を払出し用のパレット上に段積みした状態で行われる。層ピッキングシステムは、コンベヤ等の搬送手段、デパレタイズ、及びパレタイズを行う層ピッカー、これらを制御するための制御装置等から成る。層ピッカーは、自動倉庫から払出し用のパレット上に段積みされた状態で出庫されてくる配送先対応の容器を層別にピッキングしてデパレタイズを行い、これを今度は出荷用のパレットにパレタイズする。出荷用のパレットには、通常、容器が複数段積されるが、この積み付け形態は、配送先への出荷内容に応じて異なる。つまり、出荷用のパレットに段積みされた商品は段毎に種類が異なっていたり、あるいはすべての段で同じであったりと様々である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
いずれにしても、層ピッキングシステムにおいては、出荷作業効率を向上させるために、層ピッカーに対する払出し用のパレット供給を出荷状況に応じて最適に行う必要がある。
【0004】
これまでの層ピッキングシステムにおいては、ピッキングスケジュールを一定のロジックにてまとめて作成するようにしている。このため、緊急に出荷内容の変更等が生じた場合であっても、オペレータによる払出し用のパレットの供給順序の変更は不可能となっていた。例えば、事前に作成されているピッキングスケジュールには無い出荷処理を緊急に行う必要が生じた場合、事前に作成されているピッキングスケジュールにこの出荷処理を割り込ませることはできなかった。そのため、緊急で出荷処理を行う必要が生じた場合には、出荷時間の遅延に繋がっていた。
【0005】
【特許文献1】特開2002−120939号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、層ピッカーに対する払出し用のパレットの供給順序を変更可能な層ピッキングシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による層ピッキングシステムは、倉庫から搬送ラインを通して供給され、配送先に対応した容器が段積みされている払出し用のパレットに対して層ピッキングを行い、ピッキングした容器を出荷用のパレットに積んで配送先別に出力する層ピッカーと、層ピッキング終了後の残パレットを前記倉庫に戻す搬送ラインと、少なくとも配送先、出荷順位を示す出庫番号、出荷されるべき商品に関する情報を持つ層ピッキングスケジュールに基づいて前記各搬送ライン及び層ピッカーに対する制御動作を実行する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記層ピッキングスケジュールにより規定されている前記層ピッカーへの前記払出し用のパレットの供給順序を変更する変更処理機能を有することを特徴とする。
【0008】
本層ピッキングシステムにおいては、前記制御装置は、前記変更処理機能を実行するに際し、最初に前記層ピッキングスケジュールに基づいて複数の配送先についてピッキングが行われるべき優先順位の高いものから順に配送先データを記録した第1のテーブルを作成し、次に、前記第1のテーブルに記録されている配送先データの中から優先順位の高い順にあらかじめ設定された上限値L(Lは正の整数)の分だけ配送先を記録した第2のテーブルを作成し、続いて、前記第2のテーブルに記録されている配送先データの中から優先順位の高い順にあらかじめ設定された上限値M(Mは正の整数)の分だけ配送先を記録した第3のテーブルを作成し、前記第3のテーブルは、前記層ピッカーに対する配送先対応の前記払出し用のパレットの供給順序を規定するものであり、前記第2のテーブルの作成完了前であれば、前記第1のテーブルにおける前記複数の配送先の順位変更を許可し、前記第3のテーブルの作成完了前であれば、前記第2のテーブルにおける前記上限値Lの配送先の順位変更を許可し、結果として、前記第3のテーブルにおける前記上限値Mの配送先の順位が変更されるようにしている。
【0009】
本層ピッキングシステムにおいてはまた、前記層ピッキングスケジュールを示す画像がディスプレイにより表示され、該層ピッキングスケジュールを示す画像には、前記出庫番号の変更及び変更順序を設定するための設定部が表示され、該設定部により前記出庫番号の変更及び変更順序が設定されると、前記制御装置は前記変更処理機能を実行するようにされている。
【0010】
本層ピッキングシステムにおいては更に、前記ディスプレイには更に前記上限値L及び上限値Mを設定するための設定画像が表示可能にされ、前記上限値L及び上限値Mが任意に変更可能にされている。
【0011】
以上のようにして、本発明で、第1、第2のテーブルを作成する時にそれぞれ配送先の数に上限値を設定することで、層ピッカーに対する払出し用のパレット供給順序を変更可能にしている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、層ピッカーへのパレット供給順序を任意に変更可能としたことにより、層ピッキングスケジュールの中の配送先で緊急に出荷処理を行う必要が生じた場合でもその配送先を最優先して出荷させるように割り込みをかけることができ、出荷時間遅延の原因となることが無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明が適用される層ピッキングシステムの構成を概略的に示している。図1において、層ピッキングシステムは、払出し用のパレットに段積みされている段ボール箱等の容器(商品)を層別にデパレタイズするデパレライン11とデパレタイズした容器(商品)を出荷用のパレットにパレタイズするパレタイズライン12とを有する層ピッカー10と、図中、矢印を付した線で示されるコンベヤ等による搬送経路20と、これらを制御するための制御装置(図示省略)等から成る。本層ピッキングシステムには自動倉庫ASRSが組み合わされる。
【0014】
なお、層ピッカー10、自動倉庫ASRSは、それぞれ制御部を備えているのが普通である。この場合、上記制御装置は、上位装置としてのコンピュータで実現され、層ピッカー10、自動倉庫ASRSの各制御部との間で制御に必要な情報の授受を行う。勿論、この上位装置に層ピッカー10、自動倉庫ASRSの上記各制御部と同じ制御機能を持たせることで、上位装置がすべてを一括制御するようにしても良い。
【0015】
層ピッカー10におけるピッキング終了後のパレットには、空パレットとなったものと、ピッキング終了後もまだ容器(商品)が残っている払出し用のパレットとがある。このため、搬送経路20は、自動倉庫ASRSから出庫された払出し用のパレットを層ピッカー10のデパレライン11に供給するための供給ライン20−1、デパレライン11におけるピッキング終了後に容器(商品)の残っているパレットを自動倉庫ASRSに戻すための戻りライン20−2、ピッキング終了後に空パレットとなった場合の空パレットを回収するための回収ライン20−3を含む。回収ライン20−3は空パレット段積み機30に至る。
【0016】
パレットには、これを個別に識別可能にするためのID番号や、段積みされている容器(商品)の内容を示す情報等を持つID情報が付与されている。
【0017】
また、オペレータにより層ピッキングスケジュールが作成され、この層ピッキングスケジュールは制御装置の記憶装置に保存される。制御装置は、この層ピッキングスケジュールに基づいて自動倉庫ASRSに対してアクセスを行うことにより、層ピッカー10でピッキングされるべき容器(商品)、つまり配送先に対応した容器を段積みした払出し用のパレットが供給ライン20−1を通して層ピッカー10に供給される。
【0018】
前述したように、制御装置は、層ピッカー10との間ではパレットの供給受入れ、ピッキング終了後のパレットの排出に関する情報を授受し、自動倉庫ASRSとの間でも戻りライン20−2からのパレットの受入れ、供給ライン20−1への払出し用のパレットの供給に関する情報を授受している。制御装置は、このような信号の授受を行うことで、本層ピッキングシステム内にあるパレットの位置を把握している。
【0019】
本発明は、上記のような層ピッキングシステムにおいて、層ピッカー10への払出し用のパレット供給順序を必要に応じて変更可能にしたシステムである。図2を参照して、制御装置によるパレット供給順序の変更処理機能、動作について説明する。なお、図2は、パレット供給順序の変更処理機能、動作を理解し易くするための図であり、これがディスプレイ等で表示されるわけではない。
【0020】
パレット供給順序の変更処理機能、動作を実行するために、制御装置は記憶装置を利用して以下の第1〜第3のテーブルを作成する。各テーブルには、後述する層ピッキングスケジュールに基づいて配送先を示すデータが記録される。
【0021】
図2において、最初に第1のテーブルが作成され、配送先別ピッキングデータが記録される。図2では、説明を簡単にするために、3つの配送先A、B、Cを示すデータのみを示しているが、この数は実際には数十〜数百となる。また、配送先を示すデータに加えて、変更前順位、変更後順位を示しているが、これも説明を理解し易くするためである。いずれにしても、第1のテーブルには配送先を示すデータがピッキングの優先順位(順番)に従って記録される。つまり、図2で言えば、最初に配送先Aのためのピッキング、2番目に配送先Bのためのピッキング、3番目に配送先Cのためのピッキングが予定されていることを意味する。
【0022】
次に、第1のテーブルの記録内容に従って第2のテーブルが作成され、第2のテーブルには層ピッキングスケジュールデータが記録される。第2のテーブルは、第1のテーブルにおいて優先順位の高いものから順次作成される。仮に、払出し用のパレット供給順序に変更が無ければ、第2のテーブルの記録内容は第1のテーブルの記録内容と同じになる。但し、第2のテーブルに記録されるデータの数、つまり配送先を示すデータの数には可変の制限値L(Lは正の整数)が設定されており、この制限値L内で優先順位の高いものから順次作成される。そして、第2のテーブルの作成完了前であれば、制御装置は第1のテーブルにおける配送先の優先順位変更を許可し、これにより第1のテーブルにおける配送先の優先順位が任意に変更可能となる。
【0023】
続いて、第2のテーブルの記録内容に従って第3のテーブルが作成され、第3のテーブルにはパレット搬送データが記録される。このパレット搬送データは、層ピッカー10に対する最終的なパレット供給順序を規定するものと考えて良い。第3のテーブルは、第2のテーブルにおいて優先順位の高いものから順次作成される。仮に、払出し用のパレット供給順序に変更が無ければ、第3のテーブルの記録内容は第2のテーブルの記録内容と同じになる。但し、第3のテーブルに記録されるデータの数、つまり配送先に関するデータの数には可変の制限値M(Mは正の整数で、Lと同じあるいは異なっていても良い)が設定されており、この制限値M内で優先順位の高いものから順次作成される。そして、第3のテーブルの作成完了前であれば、制御装置は第2のテーブルにおける配送先の優先順位変更を許可し、これにより第2のテーブルにおける配送先の優先順位が任意に変更可能となる。
【0024】
図2では、上記のような条件の下に、第2のテーブルの作成完了前に、第1のテーブルにおいて3番目の順位であった配送先Cを2番目の順位に変更し、2番目の順位であった配送先Bを3番目の順位に変更した例を示している。この場合、第2のテーブルでは、配送先の順位がA−B−CからA−C−Bに変更されている。
【0025】
図2では更に、第3のテーブルの作成完了前に、第2のテーブルにおいて2番目の順位であった配送先Cを1番目の順位に変更し、1番目の順位であった配送先Aを2番目の順位に変更した例もを示している。これにより、第3のテーブルでは、配送先の順位が配送先A−配送先C−配送先Bから配送先C−配送先A−配送先Bに変更されている。その結果、パレット供給順序の変更処理前は、層ピッカー10に対する払出し用のパレットの供給順序が配送先A用のパレット−配送先B用のパレット−配送先C用のパレットであったものが、変更処理後の層ピッカー10に対する払出し用のパレットの供給順序は配送先C用のパレット−配送先A用のパレット−配送先B用のパレットに変更されている。なお、第3のテーブルの作成が完了したら以後の順序変更はできない。
【0026】
以上の変更処理機能、動作を、図3に示す実際の層ピッキングスケジュールに基づいて説明すると以下のようになる。この層ピッキングスケジュールは、オペレータにより作成され、層ピッキングスケジュール画像がディスプレイにて表示可能にされているものである。ここでは、層ピッキングスケジュールは、「出荷日」、出荷の「時間帯」、「配送地域」、「配送先」、出荷順位を示す「出庫No」、出荷の完了、未完了を示す「状態」、出荷されるべき商品を示す「商品」及び「名称」等の項目から成る。
【0027】
図3において、D1は層ピッキング完了データを示し、配送先A、B、Cについては右側の「完了時刻」欄に記録された時刻にピッキング、つまり出荷が終了していることを示す。勿論、この場合には、図3の配送先A、B、Cについて言えば前述した第1〜第3のテーブルはすべて作成完了済みであり、パレット供給順序の変更はできない。なお、時刻データの入力は層ピッカー10からの情報に基づいて自動的に行われる。
【0028】
D2は、第2のテーブルの作成済みデータを示し、配送先C〜Gについて作成が完了している。この場合、配送先C〜Gについては第1のテーブルにおける順序変更はできないが、第3のテーブルにおいて未作成のデータに対応する第2のテーブルのデータについては順序変更が可能である。
【0029】
D3は、第2のテーブルの未作成データを示し、配送先H〜Oについて未作成であることを示している。この場合、配送先H〜Oについては第1のテーブル、第2のテーブルの両方において順序変更が可能である。
【0030】
さて、上記のような変更処理は、オペレータの操作指示により実行される。つまり、オペレータは、ディスプレイにて表示されている図3の層ピッキングスケジュールにおける『変更する出庫No.』の項目に変更を希望する配送先の出庫番号を入力すると共に、その右横の『変更順序』の項目に変更したい順番を入力し、続いて右横の『順序変更』をクリックするだけで良い。なお、変更順序「999」は最先、「000」は最後の順位をそれぞれ示す。制御装置は、入力された出庫番号の配送先について、第2のテーブル、第3のテーブルにおける作成状況をサーチする。そして、制御装置は、入力された出庫番号の配送先に関するデータが、第2、第3のテーブルにおいて未作成であれば順序変更が可能であるので、その時点で最先の優先順位あるいは設定された順位への割り込みをかける。図3の層ピッキングスケジュールにおいては、上記のようにしてパレット供給の順序変更があった配送先についてはその表示位置も該当する順位に変更される。
【0031】
図4は、層ピッキングスケジュールデータのデータ数の制限値L、パレット搬送データのデータ数の制限値Mの設定画面の一例を示す。このような、設定画面は、図3の表示画面にリンクさせることで、図3の表示画面の特定箇所をクリックすることで呼び出すようにすることができるが、上述した『変更する出庫No.』、『変更順序』と同様、図3の表示画面に用意されていても良い。
【0032】
以上のように、本発明によれば、層ピッカーへのパレット供給順序を任意に変更可能としたことにより、層ピッキングスケジュールの中の配送先で緊急に出荷処理を行う必要が生じた場合でもその配送先を最優先して出荷させるように割り込みをかけることができ、出荷時間遅延の原因となることが無い。
【0033】
特に、層ピッキングスケジュールに基づいて第1のテーブルに配送先ピッキングデータ、第2のテーブルに層ピッキングスケジュールデータ、第3のテーブルにパレット搬送データを作成、記録し、その際、層ピッキングスケジュールデータ、パレット搬送データのデータ数にそれぞれ制限値L、Mを持たせることで、層ピッキングスケジュールの状態(未作成、作成済)に関係なく層ピッカーへのパレット供給順序を変更可能にしている。
【0034】
また、パレット供給順序変更の設定機能をディスプレイによる表示画面に組込むことで、オペレータは自由に層ピッカーへのパレット供給順序を設定、変更することができる。
【0035】
更に、層ピッキングスケジュールデータ、パレット搬送データのデータ数に関する制限値L、Mについてもパラメータ設定画面において任意に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明が適用される層ピッキングシステムの構成を概略的に示した図である。
【図2】本発明によるパレット供給順序変更処理機能を説明するための図である。
【図3】本発明の層ピッキングシステムにおいてディスプレイにより表示される層ピッキングスケジュール画像の表示例を示した図である。
【図4】本発明の層ピッキングシステムにおいてディスプレイにより表示される層ピッキングスケジュールデータ、パレット搬送データのデータ数の制限値の設定画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0037】
10 層ピッカー
11 デパレライン
12 パレタイズライン
20 搬送経路
20−1 供給ライン
20−2 戻りライン
20−3 回収ライン
30 空パレット段積み機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
倉庫から搬送ラインを通して供給され、配送先に対応した容器が段積みされている払出し用のパレットに対して層ピッキングを行い、ピッキングした容器を出荷用のパレットに積んで配送先別に出力する層ピッカーと、層ピッキング終了後の残パレットを前記倉庫に戻す搬送ラインと、少なくとも配送先、出荷順位を示す出庫番号、出荷されるべき商品に関する情報を持つ層ピッキングスケジュールに基づいて前記各搬送ライン及び層ピッカーに対する制御動作を実行する制御装置とを備えた層ピッキングシステムにおいて、
前記制御装置は、前記層ピッキングスケジュールにより規定されている前記層ピッカーへの前記払出し用のパレットの供給順序を変更する変更処理機能を有することを特徴とする層ピッキングシステム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記変更処理機能を実行するに際し、
最初に前記層ピッキングスケジュールに基づいて複数の配送先についてピッキングが行われるべき優先順位の高いものから順に配送先データを記録した第1のテーブルを作成し、
次に、前記第1のテーブルに記録されている配送先データの中から優先順位の高い順にあらかじめ設定された上限値L(Lは正の整数)の分だけ配送先を記録した第2のテーブルを作成し、
続いて、前記第2のテーブルに記録されている配送先データの中から優先順位の高い順にあらかじめ設定された上限値M(Mは正の整数)の分だけ配送先を記録した第3のテーブルを作成し、
前記第3のテーブルは、前記層ピッカーに対する配送先対応の前記払出し用のパレットの供給順序を規定するものであり、
前記第2のテーブルの作成完了前であれば、前記第1のテーブルにおける前記複数の配送先の順位変更を許可し、前記第3のテーブルの作成完了前であれば、前記第2のテーブルにおける前記上限値Lの配送先の順位変更を許可し、結果として、前記第3のテーブルにおける前記上限値Mの配送先の順位が変更されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の層ピッキングシステム。
【請求項3】
前記層ピッキングスケジュールを示す画像がディスプレイにより表示され、
該層ピッキングスケジュールを示す画像には、前記出庫番号の変更及び変更順序を設定するための設定部が表示され、該設定部により前記出庫番号の変更及び変更順序が設定されると、前記制御装置は前記変更処理機能を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の層ピッキングシステム。
【請求項4】
前記ディスプレイには更に前記上限値L及び上限値Mを設定するための設定画像が表示可能にされ、前記上限値L及び上限値Mが任意に変更可能にされていることを特徴とする請求項3に記載の層ピッキングシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−27848(P2006−27848A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−211071(P2004−211071)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】