説明

左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法

【課題】左右の各ねじ部におけるねじ溝の位相や、各ねじ部の端部の基準位置を高精度に設定したねじ軸の製造を可能にするねじ軸の製造方法を得る。
【解決手段】転造盤への取り付けの際に予め素材軸に形成した基準平面h3に基づいて位相合わせをして、インフィード転造によって左右のねじ部3,5を個別に形成したねじ軸7に対して、その両端に基準平面h3上の左右ねじ交点15から規定の長さとなる基準端面位置を設定して、基準端面位置がねじ軸7上の各ねじ部の端部となるようにねじ軸7の両端面を端面研削砥石で仕上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1本の軸の一端側に右ねじ溝を形成した右ねじ部が装備されると共に、他端側には左ねじ溝を形成した左ねじ部が装備されて、それぞれのねじ部に螺合したナット部材相互を軸の回転により相反する方向に移動させる左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、1本の軸の一端側に右ねじ溝を形成した右ねじ部が装備されると共に、他端側には左ねじ溝を形成した左ねじ部が装備されるねじ軸の製造方法として、右ねじ部を転造するための右ねじ用ダイスと左ねじ部を転造するための左ねじ用ダイスとを同軸に連結したロールダイス群を一対用意し、これらの一対のロールダイス群で加工する素材軸を挟んで転造して、右ねじ部と左ねじ部とを同時に形成する製造方法が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、下記特許文献1には、一対のロールダイス群相互を、軸方向に1/2ピッチずらして配置することで、右ねじ部と左ねじ部との間に不正規のねじ溝が形成されることを防止する技術も提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開平1−215425号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、ねじ部の転造では、加工中の素材軸に、アルキ又はあゆみと呼ばれる軸方向移動が発生し、この軸方向移動を無理に抑えると、形成しようとするねじ溝に歪み等の影響が生じて、ねじ溝の加工精度が低下する可能性がある。
右ねじ部と左ねじ部とを同時に加工する上記特許文献1の製造方法では、同軸に連結されている右ねじ用ダイス及び左ねじ用ダイスのそれぞれから、互いに逆向きの軸方向移動力が素材軸に作用することになって、素材軸の軸方向移動が無理に抑えられる結果となり、上記したようにねじ溝の加工精度が低下する虞があった。
【0005】
また、上記特許文献1において各ねじ部は、右ねじれのウォームホイールと左ねじれのウォームホイールとを同時に回転駆動するため、ボールねじ用のねじ部と比較すると、左右のねじ部相互間における微少な位相差や、各ねじ部の端部位置の微少なずれ等は、それほど問題とならない。そのため、上記特許文献1では、これらの左右のねじ部相互間における位相差や各ねじ部の端面位置を高精度に管理する技術には言及していない。
しかし、ねじ軸に形成した左右のねじ部が、これらのねじ部に螺合しているナット部材をねじ軸の回転に応じて相反する軸方向に移動させる左右同軸ボールねじに使用されるねじ軸の場合、上記の位相差や、ねじ部の端部位置のずれ等で、ねじ部上のナット部材の位置決め精度が低下する虞があった。
そのため、左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造に対しては、左右のねじ部を位相差なく、高精度に加工できる技術の開発が要求されていた。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、左右の各ねじ部におけるねじ溝の位相や、各ねじ部の端部の基準位置を高精度に設定したねじ軸の製造を可能にするねじ軸の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は下記構成により達成される。
(1)1本の軸の一端側に右ねじ溝を形成した右ねじ部が装備されると共に、他端側には左ねじ溝を形成した左ねじ部が装備される左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法であって、
素材軸の長手方向の中心及び両端に、軸外周面を平滑に仕上げた基準平面を形成する基準平面形成工程と、
前記基準平面を形成した前記素材軸の一端側にねじ部を転造盤によるインフィード転造によって形成した後、転造盤への前記素材軸の取り付け向きを変えて他端側にねじ部をインフィード転造によって形成するねじ軸形成工程と、
前記ねじ軸形成工程により形成したねじ軸の両端に、左右ねじ交点から規定の長さとなる基準端面位置を設定する基準端面設定工程と、
前記基準端面位置が前記ねじ軸の端部となるように端面研削砥石で仕上げる端面仕上げ工程とを備え、
前記素材軸を転造盤に取り付ける際には、転造盤のNC軸の数値制御機能により軸方向の位置調整を行って加工すべきねじ溝の位相合わせを実施することを特徴とする左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。
【0007】
(2) 上記(1)において、前記基準端面設定工程では、前記各ねじ部のねじ溝を測定用基台に配置された位置決めピンに整合させて、前記左右ねじ交点を前記測定用基台上の定位置に位置決めすることを特徴とする左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。
【0008】
(3) 上記(1)において、前記基準端面設定工程では、前記ねじ軸を端面研削盤に取り付け、前記左右の各ねじ溝位置を前記端面研削盤に装備したプローブにより測定し、前記基準端面位置を決定することを特徴とする左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。
【0009】
(4) 上記(1)において、前記基準端面設定工程では、前記ねじ軸の両ねじ部には、前記左右ねじ交点から端面までの長さが規定の長さになるスリーブ状の治具を装着し、前記治具の端面を前記ねじ部の基準端面位置に設定することを特徴とする左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法によれば、右ねじ部及び左ねじ部の加工は、それぞれ個別に実施するため、ねじ溝の加工中の素材軸に発生するアルキ又はあゆみと呼ばれる軸方向移動が無理に抑えられることがない。従って、素材軸の軸方向移動を無理に抑えることによって生じたねじ溝の加工精度の低下がなく、しかも、加工がインフィード転造であるため、右ねじ部及び左ねじ部を高精度に加工することができる。
また、各ねじ部を加工する際には、転造盤の数値制御機能を使って高精度に位置決めして、加工すべきねじ溝の位相合わせを実施するため、同軸上に形成される各ねじ溝の位相を正確に整合させることができる。
更に、各ねじ部の加工後には、各ねじ部の左右ねじ交点から規定の長さに揃えられるため、ねじ部の端部の位置も、高精度に管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るねじ軸の製造方法による第1の実施の形態で製造したねじ軸の正面図、図2はねじ軸の製造方法を説明するフローチャート、図3はねじ軸形成工程の説明図、図4は基準端面設定工程の説明図である。
【0012】
図1に示したねじ軸1は、1本の軸の一端側に右ねじ溝3aを形成した右ねじ部3が装備されると共に、他端側には左ねじ溝5aを形成した左ねじ部5が装備されている。
ねじ軸1は、それぞれのねじ部3,5に螺合した図示せぬナット部材相互を軸の回転により相反する軸方向に移動させる左右同軸ボールねじに使用されるものである。
【0013】
本実施の形態のねじ軸の製造方法は、図2に示すように、基準平面形成工程S101、ねじ軸形成工程S102、基準端面設定工程S103、端面仕上げ工程S104を順に実施することで、図1に示したねじ軸1を製造するものである。
【0014】
基準平面形成工程S101は、右ねじ部3や左ねじ部5を形成する前の素材軸の状態のときに、図1に示すように素材軸の長手方向の中心、及び両端の3箇所に、軸の外周面を平滑に仕上げた基準平面h1,h2,h3を形成する工程である。
【0015】
ねじ軸形成工程S102は、基準平面形成工程S101を実施した素材軸6(図3参照)に対して、その一端側にねじ部(例えば、右ねじ部3)を転造盤によるインフィード転造によって形成した後、転造盤への素材軸の取り付け向きを変えて素材軸の他端側にねじ部(例えば、左ねじ部5)をインフィード転造によって形成してねじ軸7(図4参照)を形成する工程である。
【0016】
基準平面形成工程S101を実施した素材軸6は、、図3に示すように、転造盤のNC軸11に取り付ける。
その際、転造盤のNC軸11の数値制御機能(NC機能)により軸方向(図3の矢印X方向)の位置調整を行って、予め素材軸6の長さ方向の中心に形成された基準平面h3を基準にして加工すべきねじ溝の位相合わせを実施する。なお、図3に示した素材軸6は、便宜上、ねじ部3,5が形成された形態を図示しているが、素材軸6自体は、当初はねじ部3,5を形成する前の丸棒状態である。
そして、位相合わせが完了したら、転造盤のロールダイス13で、該当するねじ溝の形成を行う。
【0017】
基準端面設定工程S103は、図4に示すように、ねじ軸7の各ねじ溝3a,5aを、測定用基台であるVブロック21のV溝21aに配置された位置決めピン23,24に整合させて、基準平面h3に一致する左右ねじ交点15をVブロック21上の定位置に位置決めし、左右ねじ交点15からそれぞれのねじ部3,5の端部までの長さを測定し、左右ねじ交点15から規定(目標)の長さL3,L4となる基準端面位置p3,p4を決定する。
なお、Vブロック21上の各位置決めピン23,24は、予め設定した基準位置にあり、左右ねじ交点15からはL1,L2の距離に装備されている。
【0018】
端面仕上げ工程S104は、基準端面設定工程S103で設定した基準端面位置p3,p4がねじ軸7上の各ねじ部3,5の端部となるようにねじ軸7の両端面を端面研削砥石で仕上げる工程である。
【0019】
以上に説明した第1の実施の形態のねじ軸の製造方法では、右ねじ部3及び左ねじ部5の加工は、それぞれ個別に実施するため、ねじ溝の加工中の素材軸に発生するアルキ又はあゆみと呼ばれる軸方向移動が無理に抑えられることがない。従って、素材軸の軸方向移動を無理に抑えることによってねじ溝の加工精度が低下することがなく、しかも、加工が精度向上に適したインフィード転造であるため、右ねじ部3及び左ねじ部5を高精度に加工することができる。
【0020】
また、各ねじ部3,5を加工する際には、予め素材軸の長さ方向の中心に形成された基準平面h3に対して、転造盤の数値制御機能を使って高精度に位置決めして、加工すべきねじ溝の位相合わせを実施するため、同軸上に形成される各ねじ溝3a,5aの位相を正確に整合させることができる。
【0021】
更に、各ねじ部3,5の加工後には、基準端面設定工程S103と端面仕上げ工程S104とが実施され、各ねじ部3,5の端部は左右ねじ交点15から規定の長さL3,L4に揃えられるため、ねじ部3,5の端部の位置も、高精度に管理することができる。
【0022】
即ち、左右のねじ溝3a,5aの位相や、各ねじ部3,5の端部のを高精度に設定した高品位のねじ軸1の製造が可能になり、当該ねじ軸1を使用する左右同軸ボールねじでは、各ねじ部3,5に螺合したナット部材を高精度に移動させることが可能になる。
【0023】
更に、本実施の形態のねじ軸の製造方法では、測定用基台として、ねじ軸7を載置するV溝21a上に、各ねじ部3,5に係合する一対の位置決めピン23,24を有したVブロック21を使用しており、ねじ軸7をVブロック21上に載置するという簡単な操作だけで、左右の各ねじ部3,5の基準端面位置p3,p4を決定することができ、基準端面設定工程S103を簡易にすることができる。
【0024】
図5は発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法の第2の実施の形態における基準端面設定工程及び端面仕上げ工程の説明図である。
【0025】
この第2の実施の形態の製造方法は、図2に示した一連の製造工程中の基準端面設定工程S103を、先の第1の実施の形態とは異なる方法で実施したものである。
この実施の形態では、基準端面設定工程S103は、図5に示すように、ねじ軸形成工程S102で形成したねじ軸7を端面研削盤31のセンタ軸33に取り付け、ねじ軸7の左右ねじ交点15を基準に左右の各ねじ溝位置を端面研削盤31に装備した軸方向位置測定用の一対のプローブ35,36により測定し、一対のプローブ35,36の位置を移動させながら各ねじ部3,5において規定の長さとなる基準端面位置を決定する。
【0026】
なお、基準端面設定工程で設定した基準端面位置p3がねじ軸上のねじ部3の端部となるように端面研削砥石38で仕上げる端面仕上げ工程は第1の実施の形態と同様でよい。
【0027】
上記第2の実施の形態のねじ軸の製造方法では、各ねじ部3,5の基準端面位置の決定には、軸方向位置の測定のために端面研削盤31に装備されるプローブ35,36を使うため、基準端面設定工程S103から端面仕上げ工程S104に移行する際に、ねじ軸7の移動やつけ替えが不要になり、作業性を向上させることができる。
【0028】
図6は発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法の第3の実施の形態における基準端面設定工程及び端面仕上げ工程の説明図、図7は図6のA部の拡大図である。
【0029】
この第3の実施の形態の製造方法は、図2に示した一連の製造工程中の基準端面設定工程S103を第1の実施の形態や第2の実施の形態とは異なる方法で実施するようにしたものである。
この第3の実施の形態では、基準端面設定工程S103は、図6及び図7に示すように、ねじ軸形成工程S102で形成したねじ軸7の長さ方向の中間部には、中間ブッシュ41を嵌合させ、更に、両ねじ部3,5にはスリーブ状の治具43,44を装着した状態で、端面研削盤31のセンタ軸33にねじ軸7を取り付ける。
【0030】
中間ブッシュ41は、ねじ軸7の外周に遊嵌する筒構造を呈している。また、中間ブッシュ41の両端が、両ねじ部3,5の中心部を覆うように、軸方向の長さL5(図6参照)が設定されている。
更に、中間ブッシュ41の軸方向の中間部には、左右ねじ交点15を視認可能な開口部41aが設けられている。
【0031】
両ねじ部3,5に装着された治具43,44は、内周に各ねじ部3,5に螺合する雌ねじ43a,44aが形成されている。それぞれの治具43,44の中間ブッシュ41側の端部が中間ブッシュ41に密着するように、各治具43,44をねじ部3,5にねじ込むと、図6に示したように治具43の端面研削砥石38側の端面43bの位置は、左右ねじ交点15から規定の長さL3の位置になり、端面43bが右ねじ部3の基準端面位置となるように、各治具43,44の軸方向長さが設定されている。従って、治具43の端面43b位置をねじ部3の基準端面位置に設定する。
【0032】
この第3の実施の形態の製造方法では、中間ブッシュ41、治具43,44を装着したねじ軸7を図6に示したように端面研削盤31のセンタ軸33に取り付けて、治具43の端面位置を基準にねじ部3の端部を端面研削砥石38により研削処理すれば、ねじ部3が基準の長さに仕上げられる。
【0033】
上記第3の実施の形態のねじ軸の製造方法では、ねじ軸7に螺合させた治具43の端面43bがねじ部3の基準端面位置となるため、治具43の端面43bの位置に倣って端面研削を実施するだけで、高精度な端面仕上げが可能になり、端面研削盤31による研削加工時の位置合わせを容易にして、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係るねじ軸の製造方法で製造するねじ軸の正面図である。
【図2】本発明に係るねじ軸の製造方法を説明するフローチャートである。
【図3】本発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法の第1の実施の形態におけるねじ軸形成工程の説明図である。
【図4】発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法の第1の実施の形態における基準端面設定工程の説明図である。
【図5】発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法の第2の実施の形態における基準端面設定工程及び端面仕上げ工程の説明図である。
【図6】発明に係る左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法の第3の実施の形態における基準端面設定工程及び端面仕上げ工程の説明図である。
【図7】図6のA部の拡大図である。
【符号の説明】
【0035】
1 ねじ軸
3 右ねじ部
3a 右ねじ溝
5 左ねじ部
5a 左ねじ溝
6 素材軸
11 NC軸
13 ロールダイス
21 Vブロック(測定用基台)
21a V溝
23,24 位置決めピン
31 端面研削盤
33 センタ軸
35,36 プローブ
38 端面研削砥石
41 中間ブッシュ
43,44 治具
h1,h2,h3 基準平面
S101 基準平面形成工程
S102 ねじ軸形成工程
S103 基準端面設定工程
S104 端面仕上げ工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1本の軸の一端側に右ねじ溝を形成した右ねじ部が装備されると共に、他端側には左ねじ溝を形成した左ねじ部が装備される左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法であって、
素材軸の長手方向の中心及び両端に、軸外周面を平滑に仕上げた基準平面を形成する基準平面形成工程と、
前記基準平面を形成した前記素材軸の一端側にねじ部を転造盤によるインフィード転造によって形成した後、転造盤への前記素材軸の取り付け向きを変えて他端側にねじ部をインフィード転造によって形成するねじ軸形成工程と、
前記ねじ軸形成工程により形成したねじ軸の両端に、左右ねじ交点から規定の長さとなる基準端面位置を設定する基準端面設定工程と、
前記基準端面位置が前記ねじ軸端部となるように端面研削砥石で仕上げる端面仕上げ工程とを備え、
前記素材軸を転造盤に取り付ける際には、転造盤のNC軸の数値制御機能により軸方向の位置調整を行って前記ねじ溝の位相合わせを実施することを特徴とする左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。
【請求項2】
前記基準端面設定工程では、前記各ねじ部のねじ溝を測定用基台に配置された位置決めピンに整合させて、前記左右ねじ交点を前記測定用基台上の定位置に位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。
【請求項3】
前記基準端面設定工程では、前記ねじ軸を端面研削盤に取り付け、前記左右の各ねじ溝位置を前記端面研削盤に装備したプローブにより測定し、前記基準端面位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。
【請求項4】
前記基準端面設定工程では、前記ねじ軸の両ねじ部には、前記左右ねじ交点から端面までの長さが規定の長さになるスリーブ状の治具を装着し、前記治具の端面を前記ねじ部の基準端面位置に設定することを特徴とする請求項1に記載の左右同軸ボールねじ用のねじ軸の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−139015(P2010−139015A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−317153(P2008−317153)
【出願日】平成20年12月12日(2008.12.12)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】