説明

帯状部材のライナーからの剥離方法及びその装置

【課題】高剛性ライナーに巻かれた帯状ゴム部材に引張変形を与えることなく剥離し, 次工程へ搬送することが出来る帯状部材のライナーからの剥離方法とその装置を提供する。
【解決手段】剥離手段9は、シリンダー等の昇降手段15を介して巻取ライナーR1の巻出しドラムの中心に向かって揺動する左右一対の揺動フレームと、この揺動フレームの先端側に、ライナーRxの幅方向両側表面に常に接触回転する左右一対の剥がしローラ17と、この剥がしローラ17を支持する支持軸上で、かつ剥がしローラ17間に回転自在に配設された複数個のフリーローラとで構成されている。前記フリーローラの外径は、剥がしローラ17の外径よりも小径に形成され、帯状ライナーRxからゴム状部材Wを剥離させて巻出す際、剥がしローラ17はライナーRxの表面と接触し、フリーローラはライナー表面と非接触状態にて巻出すようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、帯状部材のライナーからの剥離方法及びその装置に係わり、更に詳しくは高剛性の帯状ライナーに巻取られた帯状のゴム状弾性部材を引っ張り変形させることなく、高剛性の帯状ライナーから確実に分離させて次工程へ搬送させることが出来る帯状部材のライナーからの剥離方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、タイヤ成形工程等では、押出し装置から型付け押出し成形されたタイヤトレッドやサイドゴム等の未加硫状態のゴム状弾性部材をタイヤ成形時まで保管する方法として、定尺切断した帯状ゴム状弾性部材をケリートラックと呼称される台車に多段状に載置して保管する方法や、近年では、型付け押出し成形された未加硫状態のゴム状弾性部材を定尺切断せずに巻取りライナーでロール状に巻取り、成形使用時直前に巻出して定尺切断して使用する方法が行われている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
【0003】
上記のような巻取りライナーでロール状に巻取る方法は、定尺切断して保管する方法に比べて材料の形状寸法の収縮を抑え、寸法精度を保証する点で優れている。
【0004】
ところで、従来の巻取り帯状ライナーで使用される材質としては、布帯状ライナーや硬質ポリエチレン帯状ライナーが主として使用され、このような材質の帯状ライナーでは、巻取った未加硫状態の帯状ゴム状弾性部材を巻出す際に、図10に示すように、帯状のゴム状弾性部材Wを帯状ライナーRから分離させる部位において小径のローラSa,Sbとの間で小さな曲率でシゴクように変化させる必要があった。
【0005】
一方、スチールやアルミ等を素材とした高剛性の帯状ライナーから帯状のゴム状弾性部材を分離させる場合、高剛性の帯状ライナーは剛性を有するため高剛性の帯状ライナーを上記のように小さな曲率でシゴクように変化させることが出来ず、従って、帯状ゴム状弾性部材を引っ張り変形等を与えることなく、効率良く分離巻出す方法が要望されていた。
【特許文献1】特開平5−301300号公報
【特許文献2】特開平6−320642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明はかかる従来の問題点に着目し、高剛性の帯状ライナーに巻取られた帯状のゴム状弾性部材に引っ張り変形を与えることなく、帯状ライナーから確実に剥離させて次工程へ搬送させることが出来る帯状部材のライナーからの剥離方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は上記目的を達成するため、この発明の帯状部材のライナーからの剥離方法は、所定幅で、かつ所定の厚さに形成された高剛性の帯状ライナーにロール状に巻付けられている帯状のゴム状弾性部材を前記帯状ライナーから剥離させて巻出す帯状部材のライナーからの剥離方法であって、前記帯状ライナーからゴム状弾性部材を剥離させて巻出す際、前記帯状ライナーの回転駆動に伴って、帯状ライナーの幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラと、この剥がしローラ間の同軸上に配設された帯状ライナー表面と非接触のフリーローラとによりゴム状弾性部材を帯状ライナー表面から剥離させながら巻出すことを要旨とするものである。
【0008】
ここで、前記帯状ライナーからゴム状弾性部材を剥離させて巻出す際、前記左右一対の剥がしローラを帯状ライナー表面に常時接触させるために、この剥がしローラを設置してある支持フレームを帯状ライナーの外径変化に従って巻出しドラム中心に向かって揺動可能となるようにシリンダー等により附勢されているものである。
【0009】
また、この発明の帯状部材のライナーからの剥離装置は、高剛性の帯状ライナーに帯状のゴム状弾性部材をロール状に巻取った巻取り帯状ライナーの近傍に、昇降手段を介して巻取り帯状ライナーの巻出しドラム中心に向かって巻取り帯状ライナーの外径変化に伴って揺動する支持フレームに設置された左右一対の揺動フレームと、この揺動フレームの先端側に、帯状ライナーの幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラと、この剥がしローラ間の同軸上に配設され、かつ剥がしローラの外径よりも小径な回転自在な複数個のフリーローラとで構成した部材剥離手段を設け、前記帯状ライナーからゴム状弾性部材を剥離させて巻出す際、フリーローラを帯状ライナー表面と非接触状態にしたことを要旨とするものである。
【0010】
ここで、前記高剛性の帯状ライナーが、アルミ合金帯状ライナー、または幅方向表面の両側縁部に所定の高さのスペーサを設けたアルミ合金帯状ライナーである。
【0011】
前記部材剥離手段に近接して、帯状ライナーから分離させた帯状のゴム状弾性部材を搬送する搬送手段を設置し、前記部材剥離手段の近傍に、巻取り帯状ライナーの表面に常時接触して従動回転する駆動ローラを設置し、この駆動ローラと搬送手段の搬送ローラとを伝達手段を介して連動するように構成したことを要旨とするものである。
【0012】
また、前記高剛性の帯状ライナーは、帯状ライナーの巻取り側表面の幅方向両側縁部近傍に、長手方向に沿って所定の高さのスペーサを設けたライナーである。
【発明の効果】
【0013】
この発明は上記のように構成したので、以下のような優れた効果を奏するものである。(a).帯状ライナーから帯状のゴム状弾性部材を剥離させて巻出す際、前記帯状ライナーの回転駆動に伴って、帯状ライナーの幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラと、この剥がしローラ間の同軸上に配設された帯状ライナー表面と非接触のフリーローラとによりゴム状弾性部材を帯状ライナー表面から剥離させながら巻出すので、ゴム状弾性部材に引っ張り変形を与えることなく、帯状ライナーから確実に分離させることが可能となる。
(b).帯状のゴム状弾性部材の分離, 搬送するための独立した駆動源を必要としないので、省スペースで、低コスト化を図ることが出来る。
(c).帯状のゴム状弾性部材の厚さ,剛性,タック等の特性にあった適正なローラ径及び高さを選定することにより、強力な剥がし力を得ることが出来、帯状ライナー表面に特別な処理(フッ素、シリコンコーティング等)をしなくても良く、帯状ライナーのコストを低減させることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
【0015】
図1は、この発明の帯状部材のライナーからの剥離方法を実施した剥離装置全体の概略平面図、図2は図1の正面図、図3は剥離装置の一部拡大正面図、図4は図3の平面図を示し、前記剥離装置で実施する搬送台車1は、ベースプレート2の下部に複数個の回転自在なキャスター3と、搬送台車1を所定位置で停止固定させる位置決め装置4(ストッパー)とが設けてある。
【0016】
前記ベースプレート2上に設置されたフレーム5上には、軸受け部材6a,6bを介して左右一対の高剛性の帯状ライナーRxの巻取りドラム7と巻出しドラム8との主軸が所定の間隔を隔てて回転可能に架設されている。
【0017】
前記巻出しドラム8の近傍には、帯状のゴム状弾性部材Wを前記帯状ライナーRxから剥離させる揺動可能な部材剥離手段9が設置してあり、この部材剥離手段9に近接して投受光器10aと反射板10bとから成るダンサーユニット10と、部材切断装置11aを備えた部材搬送装置11及び成形機12とがそれぞれ設置してある。なお、図1においてGは、前記巻取りドラム7及び巻出しドラム8の回転駆動装置を示し、駆動モータ、駆動ギャ等により構成されるものである。
【0018】
前記帯状ライナーRxの材料としては、硬質の帯状樹脂材料または帯状金属材料、例えば、アルミ合金等により所定の厚さ,所定の幅で帯状に形成したものを使用し、この帯状ライナーRxとしては、この実施形態では、例えば、図8に示すように幅方向表面の両側縁部に所定の高さの突起状(台形状や波形状等)のスペーサ13が設けてある。
【0019】
前記スペーサ13は、押出し成形された所定断面形状のプロファイルを備えた未加硫状態のゴム状弾性材Wを前記帯状ライナーRxにロール状に巻付けた場合、その帯状ライナーRxの巻付け力により押し潰されないようにガードするためと、ゴム状弾性材Wを成形時まで品質を保持して保管させるためのものである。
【0020】
また、前記部材剥離手段9に、図5に示すように揺動角度を検出する検出手段14を設け、この検出手段14は、支持軸26を中心として揺動アーム14aと、アーム14aの先端に設けた検出子14bと複数位置を検出する近接スイッチ14cとで構成され、この検出手段14により部材供給時の部材搬送速度、及び帯状ライナーRxの張力を常に一定となるように制御するものである。
【0021】
また、他の実施形態としては、図6に示すように支持軸26の軸端にプリーまたはスプロケット33を設け、このプリーまたはスプロケット33からタイミングベルトまたはチェーン34を介してエンコーダ35に角度位置を伝達するように構成することも可能であり、このエンコーダ35により変位量を数値化し、これにより巻出し速度を制御するように構成することも可能である。
【0022】
前記部材剥離手段9は、図3〜図8に示すように、支持フレーム23の先端部に設置された支持軸22を基端部として揺動する左右一対の揺動フレーム16と、この揺動フレーム16の先端側に、帯状ライナーRxの幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラ17と、この剥がしローラ17を支持する支持軸18上で、かつ剥がしローラ17間に回転自在に配設された複数個のフリーローラ19とで構成されている。
【0023】
また前記複数個のフリーローラ19の外径は、図8及び図9に示すように、前記剥がしローラ17の外径よりも小径に形成され、この結果、前記帯状ライナーRxからゴム状弾性部材Wを剥離させて巻出す際、図7及び図9に示すように剥がしローラ17は帯状ライナー表面Raと接触し、フリーローラ19は帯状ライナーRxの表面と非接触状態にして巻出すようにしたものである。
【0024】
また前記剥がしローラ17と複数個のフリーローラ19とを取付けた揺動フレーム16の基端部は、図3及び図4に示すように、剥がしローラ17と複数個のフリーローラ19との後方に配設された左右一対の駆動ローラ20a,20bと、その間に配設されたガイドローラ21とを支持する支持軸22の両端に揺動支点となるように揺動可能に支持され、また支持軸22の一端側には、駆動スプロケット22aと、前記部材搬送装置11の左右一対の支持フレーム23の先端が連結されている。
【0025】
前記左右一対の駆動ローラ20a,20bは、帯状ライナーRxの表面に常時接触して、帯状ライナーRxの巻出し時に追従して回転して、後述する部材搬送装置11の駆動ローラ24に回転駆動力を同期して伝達するように構成されている。
【0026】
前記左右一対の支持フレーム23の基端部は、支持部材25に設けた支持軸26を支点として揺動可能に支持され、この支持フレーム23には、ガイドフリーローラ27と、複数本の前記駆動ローラ24及び複数本の回転自在な搬送ローラ28とが所定の間隔を隔てて平行に配設されている。
【0027】
複数本の駆動ローラ24は、スプロケット29及びチェーン30を介して前記駆動ローラ20a,20bの駆動スプロケット22aに連動連結され、上述したように、左右一対の駆動ローラ20a,20bが帯状ライナーRxの巻出し時に追従して回転した際、その回転駆動力を部材搬送装置11の駆動ローラ24に伝達するように構成されている。これにより、帯状ライナーRxから巻出されるゴム状弾性部材Wの巻出し速度と、部材搬送装置11の部材搬送速度とが同期し、部材を過度に引っ張って変形させることなく次工程へ搬送させることが出来るものである。
【0028】
前記シリンダー等の昇降手段15のロッド15aの先端は、ブラケット31を介して前記支持フレーム23に連結され、またこのブラケット31には、支持フレーム23の下部に配設されたガス封入スプリング等の緩衝部材32が連結されている。
【0029】
次に、上記のような部材剥離手段9を使用してゴム状弾性部材Wを帯状ライナーRxから剥離させる方法について説明する。
【0030】
この実施形態では、図1の搬送台車1の左側をゴム状弾性部材Wを巻出した帯状ライナーRxをロール状に巻付けた巻取り帯状ライナーR2、右側をゴム状弾性部材Wを帯状ライナーRxにロール状に巻付けた巻出し帯状ライナーR1を示し、巻出し帯状ライナーR1からゴム状弾性部材Wを剥離させて巻出す方法を以下に説明する。
【0031】
前記巻出し帯状ライナーR1の帯状ライナーRxからゴム状弾性部材Wを剥離させて巻出す際、前記巻出し帯状ライナーR1の回転駆動に伴って、巻出し帯状ライナーR1の幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラ17と、この剥がしローラ17間の同軸上に配設された非接触のフリーローラ19とによりゴム状弾性部材Wを巻出し帯状ライナーR1の帯状ライナーRxの表面から剥離させながら巻出す。
【0032】
また、前記帯状ライナーRxからゴム状弾性部材Wを剥離させて巻出す際、前記左右一対の剥がしローラ17を帯状ライナーRxの表面に常時接触させる事により、フリーローラ19は巻出し帯状ライナーR1の外径変化に影響されることなく帯状ライナーRxの表面から一定間隔の非接触状態を保つことが出来るので、一定の剥がし力を保つことが出来る。これにより、ゴム状弾性部材Wが変形することなく帯状ライナーRxの表面から剥離させることが出来る。
【0033】
更に、剥離させたゴム状弾性部材Wの搬出速度は、上述したように左右一対の駆動ローラ20a,20bが巻出し帯状ライナーR1の巻出し時に追従して回転した際、その回転駆動力を部材搬送装置11の駆動ローラ24に伝達するようにしているので、巻出し帯状ライナーR1から巻出されるゴム状弾性部材Wの巻出し速度と、部材搬送装置11の部材搬送速度とが同期し、部材を過度に引っ張って変形させることなく次工程へ搬送させることが出来る。
【0034】
このようにして、帯状ライナーRxから分離させて巻出したゴム状弾性部材Wは、部材切断装置11aを備えた部材搬送装置11上で所定の長さに定尺切断され、そして成形機12側に供給されるものである。
【0035】
このように、帯状ライナーRxから帯状のゴム状弾性部材Wを剥離させて巻出す際、前記帯状ライナーRxの回転駆動に伴って、帯状ライナーRxの幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラ17と、この剥がしローラ17間の同軸上に配設された帯状ライナーRxの表面と非接触のフリーローラ19とによりゴム状弾性部材Wを剥離させながら巻出すので、ゴム状弾性部材Wに引っ張り変形を与えることなく、帯状ライナーから確実に分離させることが可能となる。
【0036】
また、帯状のゴム状弾性部材Wの厚さ,剛性,タック等の特性にあった適正なローラ径及び高さを選定することにより、強力な剥がし力を得ることが出来、帯状ライナーRxの表面に特別な処理(フッ素、シリコンコーティング等)をしなくても良く、帯状ライナーRxのコストを低減させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の帯状部材のライナーからの剥離方法を実施するための剥離装置全体の概略平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】剥離装置の一部拡大正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】剥離装置の揺動を検出する検出手段の一部拡大正面図である。
【図6】検出手段の他の実施形態を示す説明図である。
【図7】帯状ライナーから帯状のゴム状弾性部材を剥離させる工程の説明図である。
【図8】剥離装置の一部拡大断面図である。
【図9】帯状ライナーから帯状のゴム状弾性部材を剥離させる剥離装置の一部断面図である。
【図10】従来の帯状のゴム状弾性部材の剥離方法の説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 搬送台車 2 ベースプレート
3 キャスター 4 位置決め装置
5 フレーム 6a,6b 軸受け部材
7 巻取りドラム 8 巻出しドラム
9 部材剥離手段 10 ダンサーユニット
10a 投受光器 10b 反射板
11 部材搬送装置 11a 部材切断装置
12 成形機 G 回転駆動装置
13 スペーサ 14 検出手段
15 昇降手段 16 揺動フレーム
17 剥がしローラ 18 支持軸
19 フリーローラ
20a,20b 駆動ローラ 21 支持軸
22a,22b 駆動スプロケット
23 支持フレーム 24 駆動ローラ
25 支持部材 26 支持軸
27 ガイドフリーローラ 28 搬送ローラ
29 スプロケット 30 チェーン
31 ブラケット 32 緩衝部材
33 スプロケット 34 チェーン
35 エンコーダ
Rx 帯状ライナー W ゴム状弾性部材
R1 巻出し帯状ライナー R2 巻取り帯状ライナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定幅で、かつ所定の厚さに形成された高剛性の帯状ライナーにロール状に巻付けられている帯状のゴム状弾性部材を前記帯状ライナーから剥離させて巻出す帯状部材のライナーからの剥離方法であって、
前記帯状ライナーからゴム状弾性部材を剥離させて巻出す際、前記帯状ライナーの回転駆動に伴って、帯状ライナーの幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラと、この剥がしローラ間の同軸上に配設された帯状ライナー表面と非接触のフリーローラとによりゴム状弾性部材を帯状ライナー表面から剥離させながら巻出す帯状部材のライナーからの剥離方法。
【請求項2】
前記帯状ライナーからゴム状弾性部材を剥離させて巻出す際、前記左右一対の剥がしローラを帯状ライナー表面に常時接触させながら、かつ左右一対の剥がしローラと非接触のフリーローラとを帯状ライナーの巻出しドラム中心に向かって旋回させる請求項1に記載の帯状部材のライナーからの剥離方法。
【請求項3】
高剛性の帯状ライナーに帯状のゴム状弾性部材をロール状に巻取った巻取り帯状ライナーの近傍に、昇降手段を介して巻取り帯状ライナーの巻出しドラム中心に向かって旋回する左右一対の揺動フレームと、この揺動フレームの先端側に、帯状ライナーの幅方向両側表面に常に接触して回転する左右一対の剥がしローラと、この剥がしローラ間の同軸上に配設され、かつ剥がしローラの外径よりも小径な回転自在な複数個のフリーローラとで構成した部材剥離手段を設け、前記帯状ライナーからゴム状弾性部材を剥離させて巻出す際、フリーローラを帯状ライナー表面と非接触状態にしたことを特徴とする帯状部材のライナーからの剥離装置。
【請求項4】
前記高剛性の帯状ライナーが、アルミ合金帯状ライナー、または幅方向表面の両側縁部に所定の高さのスペーサを設けたアルミ合金帯状ライナーである請求項1に記載の帯状部材のライナーからの剥離装置。
【請求項5】
前記部材剥離手段に近接して、帯状ライナーから分離させた帯状のゴム状弾性部材を搬送する搬送手段を設置し、前記部材剥離手段の近傍に、巻取り帯状ライナーの表面に常時接触して従動回転する駆動ローラを設置し、この駆動ローラと搬送手段の搬送ローラとを伝達手段を介して連動するように構成した請求項3または4に記載の帯状部材のライナーからの剥離装置。
【請求項6】
前記高剛性の帯状ライナーは、帯状ライナーの巻取り側表面の幅方向両側縁部近傍に、長手方向に沿って所定の高さのスペーサを設けた帯状ライナーである請求項3,4または5に記載の帯状部材のライナーからの剥離装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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