説明

平形被覆電線用端子台

【課題】 屋内配線に必要な自由な数の分岐線や、片切スイッチ線や3路スイッチ線を直接取り出すことができ、所要配線の終了後に生じた追加的な回路線の増設も極めて容易に短時間でできる平形被覆電線用端子台の提供。
【解決手段】 第1エンド部材1と第2エンド部材2との間に介在させる複数個のコネクタブロック3を、2個又は3個の通電金具5を個別に金具収容室35に収容させてあるものとし、これらそれぞれの通電金具5の雌雄何れかの通電用突出子51を一側方に突出させ、他側方に他方の通電用突出子52を設けてあるものとし、このコネクタブロック3を、必要な任意の数を順次的に連結可能に形成し、ブロック3どうしの連結時に、通電金具5の雌雄の通電用突出子51、52どうしも通電可能に接続される構造としたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として建築物の屋内配線に使用されている平形被覆電線、通常VVFケーブル又は単にFケーブルと呼ばれている電線(以下Fケーブルという)を使用した屋内配線時の電線どうしの接続や、分岐線の取り出し、必要に応じて行われる片切スイッチ用電線や3路スイッチ用電線の取り出し箇所において使用するための端子台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在では、建築物等の屋内配線に際して使用される電線は、Fケーブルがその大半を占めるに至っている。その電線どうしの接続や分岐線の取り出しには、特許文献1にみられるような、被覆を剥離した複数の裸電線を絶縁被覆を施した銅スリーブ内に挿通し、先端を閉塞した被覆の外部から加圧して銅スリーブを圧着変形させることによって電線どうしを接続する手段が広く知られている。
【0003】
また、このような電線どうしを集めて接続するという通電手段に代えて、特許文献2にみられるように、被覆を剥離した裸電線を、抜け止め用スプリングを嵌め込んだ良導体の通電金具の長手方向の両側から差し込んで、電線どうしを接続するようにした電線接続用コネクタも知られていて広く使用されている。
【特許文献1】特開平11−224700号公報
【特許文献2】特開平9−55239号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来から知られ実行されているこの種の電線接続手段にあっては、何れの手段のものも、単純に電線どうしを接続するものであって、必要数の分岐線を任意に取り出すことはできないものであった。また、片切スイッチ回路用線や3路スイッチ回路用線を、これらの金具から直接取り出すこともできないという課題を有するものであった。
【0005】
殊に、従来のこの種の電線接続手段にあっては、一旦所要の配線が終わった後に、追加的に分岐回路用の線や片切スイッチ回路用や3路スイッチ回路用の線を増設することは、実質的に多大な手数と時間を必要とするものであった。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来の電線接続手段が有していたこれらの課題を解決することを目的とし、初期の配線時には必要な自由な数の分岐線や、片切スイッチ回路用線や、3路スイッチ回路用線を直接取り出すことができ、一旦当初の所要の配線が終わった後に生じた追加的な分岐回路線の増設や、片切スイッチ回路用線や3路スイッチ回路用線の増設を、極めて容易に短時間でできるようにした平形被覆電線用端子台を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
該目的を達成するために講じた本発明の請求項1に記載の平形被覆電線用端子台に関する第1発明の構成要件を実施例図面に使用した符号を用いて説明すると、合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、互いに対向して配置される第1エンド部材1と第2エンド部材2と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック3とからなり、第1エンド部材1と第2エンド部材2とは、建造物への固定用ねじ穴10、20を備えた固定板11、21と、コネクタブロック3と対面する絶縁壁12、22とを備え、第2エンド部材2は、更に第1エンド部材1との対向面に、通電金具5の雌雄何れか一方の通電用突出子51を受け入れる突出子受入部23を備え、コネクタブロック3は、それぞれ互いに対向し連結可能に形成された少なくとも第1ハウジング3aと第2ハウジング3bとの二つのハウジングを備え、第1ハウジング3aは、その奥行d方向に2個又は3個のロック解除レバー4を個々に収容するクランク収容室34と、通電金具5の雌雄何れか他方の通電用突出子52を受け入れる突出子収容室32と、該突出子収容室32に通じる突出子差込口33とを備え、第2ハウジング3bは、該クランク収容室34と対向する箇所に、その奥行d方向に2個又は3個の通電金具5を個々に収容する金具収容室35と、該金具収容室35のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔36と、雌雄何れか一方の通電用突出子51の突出口37とを備え、このようにされたコネクタブロック3の任意の複数個が、順次的に連結可能に形成され、該連結時に奥行d方向に配設された2個又は3個の通電金具5の雌雄の通電用突出子51、52どうしが通電可能に接続された構造としたものである。
【0008】
また、請求項2に記載の第2発明の構成要件は、合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、互いに対向して配置される第1エンド部材1と第2エンド部材2と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック3とからなり、第1エンド部材1と第2エンド部材2とは、建造物への固定用ねじ穴10、20を備えた固定板11、21と、コネクタブロック3と対面する絶縁壁12、22とを備え、第2エンド部材2は、更に第1エンド部材1との対向面に、通電金具5の雌雄何れか一方の通電用突出子51を受け入れる突出子受入部23を備え、コネクタブロック3の何れもが、それぞれ互いに対向し連結可能に形成された第1ハウジング3aと第2ハウジング3bとの2つのハウジングを備え、電源線接続用と負荷線接続用と分岐線接続用との何れにも使用される共通構造とされているコネクタブロック3であって、奥行d方向の面に開口して配列された2個又は3個のケーブル挿入孔36と、奥行d方向の内部に互いに隔離されて配列された雌雄の通電用突出子51、52を有する2個又は3個の通電金具5と、これらの各通電金具5に個々に組み込まれた電線抜け止めスプリング6と、更に、電線引き抜き時の外部操作によって電線抜け止めスプリング6に接当して電線抜け止め姿勢を解除する2個又は3個のロック解除レバー4とを備えている構造としたものである。
【0009】
請求項3に記載の第3発明の構成要件は、合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、互いに対向して配置される第1エンド部材1と第2エンド部材2と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック3とからなり、第1エンド部材1と第2エンド部材2とは、建造物への固定用ねじ穴10、20を備えた固定板11、21と、コネクタブロック3と対面する絶縁壁12、22とを備え、第2エンド部材2は、更に第1エンド部材1との対向面に、通電金具5の雌雄何れか一方の通電用突出子51を受け入れる突出子受入部23を備え、コネクタブロック3の1つが、それぞれ互いに対向し連結可能に形成された第1ハウジング3cと、第2ハウジング3dと、第3ハウジング3eとの3つのハウジングからなる片切スイッチ用の回路を組込んだブロック体であって、第1ハウジング3cは、その奥行d方向に2個又は3個のロック解除レバー4を個々に収容するクランク収容室34と、通電金具5の雌雄何れか他方の通電用突出子52を受け入れる突出子収容室32と、該突出子収容室32に通じる突出子差込口33とを備え、第2ハウジング3dは、該クランク収容室34と対向する箇所に、その奥行d方向に少なくとも2個の通電金具5を個々に収容する金具収容室35と、該金具収容室35のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔36と、雌雄何れか一方の通電用突出子51の突出口37とを備え、第3ハウジング3eは、少なくとも2個の通電金具5を個々に収容する金具収容室35と、該金具収容室35のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔36とを備え、かつ、第2ハウジング3dと第3ハウジング3eとにクロス方向に配置された一組の通電金具5b、5aどうしが互いに通電可能に連通されている構造としたものである。
【0010】
請求項4に記載の第4発明の構成要件は、合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、互いに対向して配置される第1エンド部材1と第2エンド部材2と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック3とからなり、第1エンド部材1と第2エンド部材2とは、建造物への固定用ねじ穴10、20を備えた固定板11、21と、コネクタブロック3と対面する絶縁壁12、22とを備え、第2エンド部材2は、更に第1エンド部材1との対向面に、通電金具5の雌雄何れか一方の通電用突出子51を受け入れる突出子受入部23を備え、コネクタブロック3の一つが、それぞれ互いに対向し連結可能に形成されたケーブル挿入孔を備えない第1ハウジング3fと、3路スイッチ用の一方のケーブル挿入孔を備えた第2ハウジング3gと、3路スイッチ用の他方のケーブル挿入孔を備えた第3ハウジング3hと、負荷用のケーブル挿入孔を備えた第4ハウジング3iとの四つのハウジングからなる3路スイッチ用の回路を組込んだブロック体であって、第1ハウジング3fは、その奥行d方向に3個のロック解除レバー4を個々に収容するクランク収容室34と、通電金具5の雌雄何れか他方の通電用突出子52を受け入れる突出子収容室32と、該突出子収容室32に通じる突出子差込口33とを備え、第2ハウジング3gと第3ハウジング3hとは、それぞれがそれぞれの対向箇所に設けられたクランク収容室34と対向する箇所に、その奥行d方向に3個の通電金具5を個々に収容する金具収容室35と、該金具収容室35のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔36と、雌雄何れか一方の通電用突出子51の突出口37とを備え、第4ハウジング3iは、少なくとも2個の通電金具5を個々に収容する金具収容室35と、該金具収容室35のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔36とを備え、かつ、第3ハウジング3eと第4ハウジング3iとに配置された第1通電金具5a、5aどうしが互いに通電可能に連通され、第2ハウジング3dと第3ハウジング3eとに配置された第2通電金具5b、5bどうしと、第3通電金具5c、5cどうしが互いに通電可能に連通されている構造としたものである。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から既に明らかなように、本発明にいうところの平形被覆電線用端子台は、建築物の任意の箇所に固定できるようにした第1エンド部材と第2エンド部材との間に介在させるコネクタブロック体を、これらのエンド部材と連結可能で、ブロック体どうしも相互に連結可能なものとし、これらの連結を相互に差込むという極めて簡易な操作によって、ブロック体どうしの連結とブロック体相互の電気的接続とを同時に行うことができるようにし、必要な任意の数だけ順次的に差込むという操作だけで、屋内配線時に必要な電線どうしの接続や、必要な数の分岐線の取り出しを容易に行うことができるという顕著な効果を期待することが出来るに至ったのである。
【0012】
また、本発明は、前記のように、第1エンド部材と第2エンド部材との間に、必要な数と、必要な種類のコネクタブロックを差し込む操作によって、同時に電気的接続をも完了することが出来るようにしたものであるから、当初の屋内配線のみならず、後に必要性が生じた増設線を得ることも極めて容易に短時間でできるという効果をも期待することが出来るに至ったのである。
【0013】
このエンド部材間に介在させるブロック体として、片切スイッチ回路を組込んだブロック体や、3路スイッチ回路を組込んだブロック体を形成し、これらのブロック体をエンド部材や分岐回路線等のブロック体との差し込み操作によって、ブロック体どうしの連結とブロック体相互の電気的接続とを同時に行うことができるようにしたので、片切スイッチ回路や、3路スイッチ回路を極めて容易に得ることができ、広範囲の配線に用いることができるという顕著な効果も期待することが出来るに至ったのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、上記の構成としたものであるから、その実施に当たっては、本発明にいうところの電線接続用又は電線分岐用のブロック体の場合には、電源線及び接続線又は分岐線を挿入する通電金具5を、各ブロック体の結合と同時に結合ブロック体間の電気的接続ができるものとし、片切スイッチ用のブロック体は、片切スイッチ線用のハウジングと片切負荷線用のハウジングとの組み合わせによって片切スイッチ回路を組込んだブロック体とし、3路スイッチ用のブロック体は、一方の3路スイッチ線用ハウジングと、他方の3路スイッチ線用ハウジングと、3路負荷線用ハウジングとの組み合わせによって3路スイッチ用回路を組込んだブロック体としておくことができる。
【0015】
このようにしておくことによって、必要な任意数の接続線や分岐線やの取り出し、片切スイッチ用線や3路スイッチ用線の取り出しを行うことができる。また、配線工事後の増設工事に当たっても、これら所要のブロック体を所要個数増結することによって、所要の増設線を取り出すことができるので、好都合なばかりではなく、屋内配線作業や屋内線の増設作業の能率を大幅に向上させることができる。
【実施例】
【0016】
以下本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図中、図1乃至図14は、本発明の第1実施例を示す図であって、図1乃至図3は、電線接続時の電源線及び接続線取り出しブロック体の一組を示す平面図及び正面図とA−A線縦断面図、図4乃至図7は、電源用と接続用又は分岐用ブロック体の外観を示す平面図と正面図及び左右の側面図、図8乃至図11は、ブロック体のハウジング内に組込む部品を示す分解正面図と個々の部品の斜視図、図12乃至図14は、ブロック体内のケーブルの未挿入状態とケーブル挿入状態及びケーブルロック解除状態とを示す図3相当部分の縦断面図である。
【0017】
而して、該第1実施例に示した配線用端子台は、図13及び図14に例示したように、合成樹脂素材によって内部被覆idと外部被覆odとの内外二重に絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルF用の配線用端子台であって、電線どうしの接続に使用される最小単位のブロック数の端子台について示したものである。
【0018】
この端子台は、図1〜3において左側に配置された第1エンド部材1と右側に配置された第2エンド部材2と、これらの間に介在させる2個のコネクタブロック3、3とで構成されている。これらの各部材1、2及びブロック3、3は、奥行dと高さhを等しく形成してある。このことは、後述する片切スイッチ用ブロックや3路スイッチ用ブロックについても同じである。
【0019】
この図の左側に配置した第1エンド部材1は、建造物への固定用ねじ穴10を形成した固定板11と、隣接して配置される左側コネクタブロック3に面接当する垂直壁12とを備えている。右側に配置した第2エンド部材2も、建造物への固定用ねじ穴20を形成した固定板21と、隣接して配置される右側コネクタブロック3と面接当する垂直壁22を備えていて、この垂直壁22は、右側コネクタブロック3から右方向に突出している通電金具5の雄側の通電用突出子51を受け入れる突出子受入部23を備えているため広幅に形成してある。
【0020】
中間の2つのコネクタブロック3、3は、何れも同一構造としたものであって、それぞれが互いに対向して連結可能に形成された第1ハウジング3a(左側)と第2ハウジング3b(右側)とで構成されている。
【0021】
この左側の第1ハウジング3aは、図3のように、その奥行d方向に3個のロック解除レバー4を個々に収容するための3つのクランク収容室34と、通電金具5の雌側の通電用突出子52を受け入れる3つの突出子収容室32と、該突出子収容室32のそれぞれから外部に通じる3つの突出子差込口33とを備えている。
【0022】
また、右側の第2ハウジング3bは、図3のように、これらのクランク収容室34とそれぞれ対向する箇所に、その奥行d方向に、図1の平面図において上方から第1通電金具、第2通電金具、第3通電金具の3個の同形の通電金具5を個々に収容する3つの金具収容室35と、該金具収容室35の上部に、これらの金具収容室35に個別に通じる3つのケーブル挿入孔36と、雄側の通電用突出子51のそれぞれを右方向外側に突出させる3つの突出口37とを備えた構造としてある。
【0023】
更に詳しくは、この右側の第2ハウジング3bは、図4、5、7に示したように、この右方向外側に突出させた通電用突出子51のそれぞれを個々に保護するための角筒形の絶縁保護カバー38を備え、左側の第1ハウジング3aは、図3、6に示したように、この絶縁保護カバー38を収容する受入口31を備えている。
【0024】
図4乃至図7は、このようにしたコネクタブロック3の単体を示した平面形状と、正面形状、左側及び右側の側面形状を示したものである。また、これらの第1ハウジング3aと第2ハウジング3bとは、図4に示した嵌合爪71と嵌合穴72との係合によって連結されるようにしてある。図示は省略したが、この嵌合爪71と嵌合穴72とは底面にも形成してある。
【0025】
而して、この内部に収容される部品は、前記の通りであるが、より詳しくは、図8乃至図11に示したロック解除レバー4と、通電金具5と、抜け止めスプリング6とからなっている。
【0026】
ロック解除レバー4は、側面視L字形部分41と、その下方に垂下した脚部42と、電線接当部43と、脚部42の側方に突出した回転軸47と、L字形部分41の頂部が姿勢変更操作部44とされ、L字形の先端部45がスプリング押圧部とされ、その背部が図9のように切除されていて電線通過空間46とされている。
【0027】
通電金具5は、直立した主壁53の下部に、横方向の一側に突出した雄側の通電用突出子51と、この雄側突出子51を挟持する雌側の通電用突出子52を他側に有している。また、その主壁53には、上下2カ所に壁厚方向に切り出された棚54、54を備えていて、その側面(図8において右側)と側壁56との間に形成された隙間55、55に、抜け止めスプリング6の縦壁61を差し込んで固定させるようにしてある。
【0028】
抜け止めスプリング6は、縦壁61の上部を折り曲げてその先端部で電線を圧接し逆移動を阻止する抜け止め作用部62と、下部を折り曲げて上方に移行させた後降下させた電線押圧部63とを備えたものとしてある。
【0029】
このような構造とされた電線接続用又は電線分岐用のコネクタブロック3は、図12に示したように、ロック解除レバー4のL字形先端部45が抜け止めスプリング6の電線抜け止め作用部62と接当していて、L字形部分41の頂部の姿勢変更操作部44はクランク収容室34内に位置している。
【0030】
この状態でケーブル挿入孔36から平型ケーブルFの電線Cを挿入し、その先端部でロック解除レバー4の下端に突出した電線接当部43を押圧してロック解除レバー4を図12から図13のように右回転させる。この姿勢で電線Cは、抜け止めスプリング6の抜け止め作用部62でその上部を係止され、電線押圧部63でその下部を押圧されて抜け方向への移動を阻止される。
【0031】
電線Cを引き抜く必要が生じたときは、クランク収容室34の開口部からドライバ工具のような工具の先端を差し込んで、図14に示したように、ロック解除レバー4の上端の姿勢変更操作部44を右回転方向に移行させることによって、同ロック解除レバー4のL字形先端部45で抜け止めスプリング6の電線抜け止め作用部62を押し付けて電線Cから引き離す。この操作によって電線Cは抵抗なく容易に引き抜くことができる。
【0032】
本実施例に示したコネクタブロック3は、2個であるから、その一方を電源側とし、他方を出力側=負荷側として使用すればよい。このコネクタブロック3を1個継ぎ足して分岐線を取り出すことができ、2個継ぎ足して2回線の分岐線を取り出すこともできる。このようにしてコネクタブロック3を継ぎ足すことによって、配線当初に必要な数の分岐線を形成することができる。配線後に分岐線を増設することが必要になった場合には、左側に配置してある第1エンド部材1か、右側に配置してある第2エンド部材2かの何れかを取り外し、新たなコネクタブロック3を継ぎ足すという操作だけで分岐線を増設することができる。
【0033】
この第1実施例に示した電線接続用のブロック体、又はこれに電線分岐用のブロックを継ぎ足したブロック体に、次に説明する片切スイッチ用の回路を組込んだブロック体や3路スイッチ用の回路を組込んだブロック体を継ぎ足して、片切スイッチ用の回路や3路スイッチ用の回路を形成することもできる。
【0034】
図15乃至図23は、コネクタブロック3の第2実施例を示したもので、このコネクタブロック3は、片切スイッチ用の回路を組込んだブロック体を示したものである。このコネクタブロック3は、これらの各図にみられるように、第1ハウジング3cと、第2ハウジング3dと、第3ハウジング3eとの3つのハウジングからなっていて、第2ハウジング3dには、2本の片切スイッチ用の線を引き出すための2つのケーブル挿入口36が形成され、第3ハウジング3eには、負荷側の2本の線とアース線を引き出すための3つのケーブル挿入口36が形成されている。
【0035】
これらのハウジング3c、3d、3eに組み込まれている部材は、前記第1実施例に示した電線接続用のブロック体と同様に、ロック解除レバー4と、通電金具5と、電線抜け止めスプリング6とであって、それぞれの電気的接続は、図17乃至図19に示した通りである。即ち、図17は、図15に示したB−B線で切断した同図15の上部に配置された第1通電金具(便宜上、上部の通電金具5を第1通電金具、中間部分のものを第2通電金具、下部のものを第3通電金具という)5の部分で切断した断面図であり、図18は、C−C線に沿った断面図、図19は、D−D線に沿った断面図である。
【0036】
而して、該実施例に示した片切スイッチ回路用のブロック体3に内装した通電金具5は、第2ハウジング3dの奥行方向dの中間部に設けた通電金具、即ち、第2通電金具5bと第3ハウジング3eの奥側(図15の上側)に設けた通電金具、即ち、第1通電金具5aとを、図20及び図21に示したように、平面視においてL字形に折曲った連通金具50によって一体的に形成されている構造としたものである。このようにした特殊な金具を用いることによって、第2ハウジング3dの第2通電金具5bと第3ハウジング3eの第1通電金具5aとをハウジング内で連通するように形成したものである。言うまでもなく、これらの通電金具5b、5aどうしは一体成形品とすることなく、前記第1実施例に示した通電金具5のように、一方に雌雄の何れかの突出体を形成し、他方に雌雄の他方の突出体を形成してあるものとすることによって、第2ハウジング3dと第3ハウジング3eとの連結時にこれらの突出体どうしを連結する構造として電気的な連通を自動的に行えるようにしてもよい。
【0037】
このような構造とした3路スイッチ回路用のコネクタブロック3を前記第1実施例において示した電源用又は負荷用若しくは分岐用としたブロック3の1個と連結して3路スイッチ回路を形成した場合の回路図を図35乃至図37として示した。同図35は結線図の模式図、図36は結線図の線図、図37は結線図のブロック図である。
【0038】
また、該3路スイッチ回路用ブロック3を、第1実施例の2個の電源用ブロック体3、3と連結した場合の一形態の回路図を図38乃至図40に示した。該図38乃至図40に示した図は何れも図35乃至図37と同じく、模式図、線図、ブロック図である。この回路図のブロック図では、3路スイッチ回路用ブロック3を挟んでその前後に、電源・分岐用ブロック体3を接続した場合の構造としたものである。この連結形態のように、3路スイッチブロック体3を2個の電源・分岐用ブロック体3の間に挟み込む必要はなく、電源・分岐用ブロック体3を複数個連結した複数連結体の一端に連結して使用してもよい。
【0039】
図28乃至図32は、コネクタブロック3の第3実施例を示したもので、このコネクタブロック3は、3路スイッチ用の回路を組込んだブロック体を示したものである。このコネクタブロック3は、図28乃至図32の各図にみられるように、第1ハウジング3fと、第2ハウジング3gと、第3ハウジング3hと、第4ハウジング3iとの4個のハウジングからなっている。そして、第2ハウジング3gと、第3ハウジング3hとには、3路スイッチA側の3本の線と、3路スイッチB側の3本の線とを引き出す3つづつのケーブル挿入口36が形成され、第4ハウジング3iには、負荷側の3本の線を引き出すための3つのケーブル挿入口36が形成されている。
【0040】
これらのハウジング3f、3g、3h、3iに組み込まれている部材も、前記第1実施例に示した電線接続用のブロック体と同様に、ロック解除レバー4と、通電金具5と、電線抜け止めスプリング6とであって、それぞれの電気的接続は、図28のE−E線、F−F線及びG−G線に沿って切断した断面形状として図30乃至図32に示した通りである。
【0041】
而して、この3路スイッチ用の回路を組込んだブロック3は、第2ハウジング3gと、第3ハウジング3hと、第4ハウジング3iとの何れにも第1通電金具(図28の上側、図30)と、第2通電金具(図28の中央、図31)と、第3通電金具(図28の下側、図32)とのそれぞれ3個の通電金具5を収納させてある。
【0042】
これらの各金具の内、第3ハウジング3hと第4ハウジング3iとに収容された第1通電金具5a、5aと、第2ハウジング3gと第3ハウジング3hとに収容された第2通電金具5b、5bと、同じく第2ハウジング3gと第3ハウジング3hとに収容された第3通電金具5c、5cとは、図33及び図34に平面図と正面図とを示したように、平面視においても正面視においても直線状に形成した連通金具500部分によって連結されて一体化されている構造としたものである。このような2金具一体型の特殊な金具500部分を用いることによって、それぞれの相隣り合う金具どうしの通電をハウジング内で行うことができるようにしてある。しかしながら、この2体一連に形成した通電金具にあっても、互いに嵌合しあう雌雄の通電用突出部を形成してある形状として、ハウジングどうしの連結時に、同時に通電連結し得るように形成してもよい。
【0043】
このような構造とした2体一連の通電金具は、図30乃至図32に示したように、それぞれ隣り合うハウジング内に連通金具500部分を介して、2つの通電金具5a,5a、5b,5b、5c,5cどうしが配置されている。このような構造とすることによって、図28にみられるように、第2ハウジング3gの3つのケーブル挿入口0、1、3からは3路スイッチA側の3本の線が、第3ハウジング3hの3つのケーブル挿入口0、1、3からは3路スイッチB側の3本の線が、また、第4ハウジング3iの第1と第2との2つのケーブル挿入口L、Nからは3路負荷線が引き出せるようになっている。なお、第4ハウジング3iの第3のケーブル挿入口Eからはアース線を接続できるようになっている。
【0044】
また、図30に示した第2ハウジング3gに内挿した通電金具5は、一方(図において右側)の雄側通電用突出子51が第3、第4ハウジング3h、3iを通って外方に突出する長尺に形成してある。これとは逆に、図31に示した第4ハウジング3iに内挿した通電金具5は、他方(図において左側)の雌側通電用突出子52が第2、第3ハウジング3g、3hを通って第1ハウジング3f内に位置するように長尺に形成してある。また、第4ハウジング3iに配置した通電金具5も同様の長尺とした雌側通電突出子52を備えているものとしてある。
【0045】
以上に説明した片切スイッチ用回路を組込んだブロック体3や、3路スイッチ用回路を組込んだブロック体3も、前記第1実施例に示した電線接続用や電線分岐用のブロック体の場合と同様に、1つのブロック組合せ体に、2個以上の任意数を組合せて連結し、2回路以上の片切りスイッチ用回路や3路スイッチ用回路を形成して実施してもよい。このようにしたスイッチ回路は、当初の配線時にでも、増設配線時にでも、電線接続用のブロック体と連結することによって得ることができるのである。
【0046】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示した構造のみに限定されるものではなく、本発明にいうところの前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、前記の効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明いうところの平型被覆電線用の端子台は、前記のように、コネクタブロックを必要個数相互に差込み連結するだけで、屋内配線に必要な数の分岐線や、片切スイッチ線・3路スイッチ線等も得ることができるので、当初の屋内配線のみならず、増設線を得ることも極めて容易にできるため、配線業者間で大いに利用され、社会に貢献する可能性が大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】第1実施例の端子台を示した平面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1中のA−A線に沿った断面図。
【図4】コネクタブロック単体の平面図。
【図5】図4の正面図。
【図6】図4の左側面図。
【図7】図4の右側面図。
【図8】収容部品の分解正面図。
【図9】ロック解除レバーの斜視図。
【図10】通電金具の斜視図。
【図11】抜け止めスプリングの斜視図。
【図12】ケーブル未挿入時の状態を示す断面図。
【図13】ケーブル挿入時の状態を示す断面図。
【図14】ケーブルロック解除時の状態を示す断面図。
【図15】片切スイッチブロックの平面図。
【図16】片切スイッチブロックの正面図。
【図17】片切スイッチブロックのL側を示すB−B線断面図。
【図18】片切スイッチブロックのN側を示すC−C線断面図。
【図19】片切スイッチブロックのE側を示すD−D線断面図。
【図20】片切スイッチブロック用変形金具を示す平面図。
【図21】図20の金具を示す正面図。
【図22】片切スイッチ回路の連結例を示す模式図。
【図23】同回路の線図。
【図24】同回路のブロック図。
【図25】片切スイッチ回路の他の連結例を示す模式図。
【図26】同回路の線図。
【図27】同回路のブロック図。
【図28】3路スイッチブロックの平面図。
【図29】3路スイッチブロックの正面図。
【図30】3路スイッチブロックのL側を示すE−E線断面図。
【図31】3路スイッチブロックのN側を示すF−F線断面図。
【図32】3路スイッチブロックのE側を示すG−G線断面図。
【図33】3路スイッチブロック用変形金具を示す平面図。
【図34】図33の金具を示す正面図。
【図35】3路スイッチ回路の連結例を示す模式図。
【図36】同回路の線図。
【図37】同回路のブロック図。
【図38】3路スイッチ回路の他の連結例を示す模式図。
【図39】同回路の線図。
【図40】同回路のブロック図。
【符号の説明】
【0049】
1 第1エンド部材
10 固定用ねじ穴
11 固定板
12 絶縁壁
2 第2エンド部材
20 固定用ねじ穴
21 固定板
22 絶縁壁
23 突出子受入部
3 コネクタブロック
3a 第1ハウジング
3b 第2ハウジング
3c 片切用第1ハウジング
3d 片切用第2ハウジング
3e 片切用第3ハウジング
3f 3路用第1ハウジング
3g 3路用第2ハウジング
3h 3路用第3ハウジング
3i 3路用第4ハウジング
31 受入口
32 突出子収容室
33 突出子差込口
34 クランク収容室
35 金具収容室
36 ケーブル挿入孔
37 突出口
4 ロック解除レバー
5 通電金具
51 通電用突出子(雄側)
52 通電用突出子(雌側)
6 抜け止めスプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、
互いに対向して配置される第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック(3)とからなり、
第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)とは、建造物への固定用ねじ穴(10)、(20)を備えた固定板(11)、(21)と、コネクタブロック(3)と対面する絶縁壁(12)、(22)とを備え、
第2エンド部材(2)は、更に第1エンド部材(1)との対向面に、通電金具(5)の雌雄何れか一方の通電用突出子(51)を受け入れる突出子受入部(23)を備え、
コネクタブロック(3)は、それぞれ互いに対向し連結可能に形成された少なくとも第1ハウジング(3a)と第2ハウジング(3b)との二つのハウジングを備え、
第1ハウジング(3a)は、その奥行(d)方向に2個又は3個のロック解除レバー(4)を個々に収容するクランク収容室(34)と、通電金具(5)の雌雄何れか他方の通電用突出子(52)を受け入れる突出子収容室(32)と、該突出子収容室(32)に通じる突出子差込口(33)とを備え、
第2ハウジング(3b)は、該クランク収容室(34)と対向する箇所に、その奥行(d)方向に2個又は3個の通電金具(5)を個々に収容する金具収容室(35)と、該金具収容室(35)のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔(36)と、雌雄何れか一方の通電用突出子(51)の突出口(37)とを備え、
このようにされたコネクタブロック(3)の任意の複数個が、順次的に連結可能に形成され、該連結時に奥行(d)方向に配設された2個又は3個の通電金具(5)の雌雄の通電用突出子(51)、(52)どうしが通電可能に接続された構造とされている平形被覆電線用端子台。
【請求項2】
合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、互いに対向して配置される第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック(3)とからなり、第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)とは、建造物への固定用ねじ穴(10)、(20)を備えた固定板(11)、(21)と、コネクタブロック(3)と対面する絶縁壁(12)、(22)とを備え、第2エンド部材(2)は、更に第1エンド部材(1)との対向面に、通電金具(5)の雌雄何れか一方の通電用突出子(51)を受け入れる突出子受入部(23)を備え、
コネクタブロック(3)の何れもが、それぞれ互いに対向し連結可能に形成された第1ハウジング(3a)と第2ハウジング(3b)との2つのハウジングを備え、
電源線接続用と負荷線接続用と分岐線接続用との何れにも使用される共通構造とされているコネクタブロック(3)であって、奥行(d)方向の面に開口して配列された2個又は3個のケーブル挿入孔(36)と、奥行(d)方向の内部に互いに隔離されて配列された雌雄の通電用突出子(51)、(52)を有する2個又は3個の通電金具(5)と、これらの各通電金具(5)に個々に組み込まれた電線抜け止めスプリング(6)と、更に、電線引き抜き時の外部操作によって電線抜け止めスプリング(6)に接当して電線抜け止め姿勢を解除する2個又は3個のロック解除レバー(4)とを備えた構造とされている平形被覆電線用端子台。
【請求項3】
合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、互いに対向して配置される第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック(3)とからなり、第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)とは、建造物への固定用ねじ穴(10)、(20)を備えた固定板(11)、(21)と、コネクタブロック(3)と対面する絶縁壁(12)、(22)とを備え、第2エンド部材(2)は、更に第1エンド部材(1)との対向面に、通電金具(5)の雌雄何れか一方の通電用突出子(51)を受け入れる突出子受入部(23)を備え、
コネクタブロック(3)の1つが、それぞれ互いに対向し連結可能に形成された第1ハウジング(3c)と、第2ハウジング(3d)と、第3ハウジング(3e)との3つのハウジングからなる片切スイッチ用の回路を組込んだブロック体であって、
第1ハウジング(3c)は、その奥行(d)方向に2個又は3個のロック解除レバー(4)を個々に収容するクランク収容室(34)と、通電金具(5)の雌雄何れか他方の通電用突出子(52)を受け入れる突出子収容室(32)と、該突出子収容室(32)に通じる突出子差込口(33)とを備え、
第2ハウジング(3d)は、該クランク収容室(34)と対向する箇所に、その奥行(d)方向に少なくとも2個の通電金具(5)を個々に収容する金具収容室(35)と、該金具収容室(35)のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔(36)と、雌雄何れか一方の通電用突出子(51)の突出口(37)とを備え、
第3ハウジング(3e)は、少なくとも2個の通電金具(5)を個々に収容する金具収容室(35)と、該金具収容室(35)のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔(36)とを備え、
かつ、第2ハウジング(3d)と第3ハウジング(3e)とにクロス方向に配置された一組の通電金具(5b)、(5a)どうしが互いに通電可能に連通された構造とされている平形被覆電線用端子台。
【請求項4】
合成樹脂素材によって絶縁被覆された屋内配線用平形ケーブルの配線用端子台であって、互いに対向して配置される第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)と、これらの間に介在させる複数個のコネクタブロック(3)とからなり、第1エンド部材(1)と第2エンド部材(2)とは、建造物への固定用ねじ穴(10)、(20)を備えた固定板(11)、(21)と、コネクタブロック(3)と対面する絶縁壁(12)、(22)とを備え、第2エンド部材(2)は、更に第1エンド部材(1)との対向面に、通電金具(5)の雌雄何れか一方の通電用突出子(51)を受け入れる突出子受入部(23)を備え、
コネクタブロック(3)の一つが、それぞれ互いに対向し連結可能に形成されたケーブル挿入孔を備えない第1ハウジング(3f)と、3路スイッチ用の一方のケーブル挿入孔を備えた第2ハウジング(3g)と、3路スイッチ用の他方のケーブル挿入孔を備えた第3ハウジング(3h)と、負荷用のケーブル挿入孔を備えた第4ハウジング(3i)との四つのハウジングからなる3路スイッチ用の回路を組込んだブロック体であって、

第1ハウジング(3f)は、その奥行(d)方向に3個のロック解除レバー(4)を個々に収容するクランク収容室(34)と、通電金具(5)の雌雄何れか他方の通電用突出子(52)を受け入れる突出子収容室(32)と、該突出子収容室(32)に通じる突出子差込口(33)とを備え、
第2ハウジング(3g)と第3ハウジング(3h)とは、それぞれがそれぞれの対向箇所に設けられたクランク収容室(34)と対向する箇所に、その奥行(d)方向に3個の通電金具(5)を個々に収容する金具収容室(35)と、該金具収容室(35)のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔(36)と、雌雄何れか一方の通電用突出子(51)の突出口(37)とを備え、
第4ハウジング(3i)は、少なくとも2個の通電金具(5)を個々に収容する金具収容室(35)と、該金具収容室(35)のそれぞれに個々に通じるケーブル挿入孔(36)とを備え、
かつ、第3ハウジング(3e)と第4ハウジング(3i)とに配置された第1通電金具(5a)、(5a)どうしが互いに通電可能に連通され、
第2ハウジング(3d)と第3ハウジング(3e)とに配置された第2通電金具(5b)、(5b)どうしと、第3通電金具(5c)、(5c)どうしが互いに通電可能に連通された構造とされている平形被覆電線用端子台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公開番号】特開2008−159542(P2008−159542A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−350153(P2006−350153)
【出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(591028773)株式会社ニチフ端子工業 (23)
【Fターム(参考)】