説明

平板発光ランプ装置及びその製造方法

【課題】外部に透過する光取得率を高めると同時に、放電の均一度を向上させるようにした平板発光ランプ装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】平板発光ランプ装置は、上板上に凹凸表面を持つように形成される蛍光層と、上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、下板上に形成される複数の電極と、複数の電極上に形成される絶縁層と、複数の電極及び絶縁層が形成される下板上に凹凸表面を持つように形成される2次電子発生層とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトユニットに関し、特に放電均一度を向上させることに適した平板発光ランプ装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に使用されている表示装置のうちの1つであるCRT(Cathode Ray Tube)は、テレビを始め、計測機器、情報端末機器などのモニタに主に用いられているが、CRTの自重や大きさのため、電子製品の小型化、軽量化の要求に積極的に対応することができなかった。
【0003】
よって、各種電子製品が小型、軽量化されてきている中、CRTは、重さや大きさなどにおいて一定の限界を有しており、これを代替するものとして予想されるものは、電界光学的な効果を用いた液晶表示装置(LCD)、ガス放電を用いたプラズマ表示素子(PDP)、および電界発光効果を用いたEL表示素子(ELD)などがあり、その中で液晶表示素子に対する研究が盛んに進行されている。
【0004】
このようなCRTを代替するために、小型、軽量及び省電力などの長所を有する液晶表示装置は、最近では平板表示装置としての役割を十分に行うことができる程度に開発され、ラップトップ型コンピュータのモニタだけでなく、デスクトップ型コンピュータのモニタ及び大型情報表示装置などに用いられているため、液晶表示装置の需要は、増加し続けているのが実情である。
【0005】
一方、液晶表示装置の大部分は、外部から入る光源の量を調節して画像を表示する受光性装置であるため、LCDパネルに光を照射するための別途の光源、すなわちバックライトが必ず必要で、このようなバックライトは、ランプユニットが設置される位置によりエッジ方式と直下方式に区分される。
【0006】
ここで光源としては、EL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)、HCFL(Hot Cathode Fluorescent Lamp)などを用いて、特に寿命が長く、消費電力が小さいながらも、かつ薄く形成できるCCFL方式が大画面カラーTFT(Thin-Film Transistor)のLCDにおいて多用されている。
【0007】
CCFL光源は、ペンニング効果を用いるために、アルゴン、ネオンなどを添加した水銀ガスを低圧で封入した蛍光放電管を使用している。管の両端には電極が形成されているが、陰極は、板状に広く形成され、電圧が印加される場合、スパッタリング現象でのように、放電管内の荷電粒子が板状の陰極と衝突して2次電子を発生させる。この2次電子は、周辺元素を励起させてプラズマを形成する。
【0008】
この励起された元素は、強い紫外線を放出し、この紫外線がさらに蛍光体を励起することにより、蛍光体が可視光線を放出するようにする。
【0009】
エッジ方式のバックライトユニットにおいて、ランプユニットは、光を導く導光板の側面に設置される。そして、このランプユニットは、光を発光するランプ、ランプの両端に挿入されてランプを保護するランプホルダー、及びランプの外側あるいは周囲を取り囲んで一側面が導光板の側面に挟まれてランプから発光された光を導光板側に反射させるランプ反射板を具備する。
【0010】
このように導光板の側面にランプユニットが設置されるエッジ方式のバックライトユニットは、主にラップトップ型コンピュータ及びデスクトップ型コンピュータのモニタのように比較的大きさが小さい液晶表示装置に適用される。従って、このようなエッジ方式のバックライトユニットは、光の均一性が良く、耐久寿命が長く、かつ液晶表示装置の薄型化に有利なものとなる。
【0011】
一方、直下方式は、液晶表示装置の大きさが20インチ以上と大型化される場合の対策として重点的に開発されたもので、拡散板の下部面に複数のランプを一列に配列してLCDパネルの全面に光を直接照射するものである。
【0012】
このような直下方式は、エッジ方式に比べて光の利用効率が高いため、高輝度を要求する大画面の液晶表示装置に主に使われる。
【0013】
図1は、一般的な直下方式のバックライトを示した斜視図で、図2は、発光ランプとコネクターとの間を接続する電極連結線を示した斜視図である。
【0014】
図1に示したように、内面に蛍光体がコーティングされて光を発散する複数の発光ランプ1と、前記発光ランプ1を固定させて支持する外郭ケース3と、前記発光ランプ1と液晶パネル(図示せず)との間に配置された光散乱手段5a、5b、5cで構成される。
【0015】
ここで、前記光散乱手段5a、5b、5cは、発光ランプ1の形状が液晶パネルの表示面に現われることを防止して全体的に均一な明るさの分布を有する光源を提供するためのもので、光散乱効果を増進させるために液晶パネルと発光ランプ1との間に多数の拡散シート及び拡散プレートなどが配置されている。
【0016】
また、前記外郭ケース3の内面には、発光ランプ1から発生した光を液晶パネルの表示部に集めることができるようにランプ反射板7が配置されており、これは、光の利用効率を最大限高めるために構成される。
【0017】
一方、発光ランプ1は、図2のように、冷陰極管ランプ(CCFL)として構成され、管内部の両端に電極2、2aが設けられており、前記電極2、2aに電源を印加すると発光する。前記発光ランプ1の両端は、図1のように外郭ケース3の両側面に形成された溝に装着される。
【0018】
前記発光ランプ1の両側の電極2、2aには、ランプ駆動のための外部電源を印加する電極連結線9、9aが接続されており、前記電極連結線9、9aは、駆動回路と接続するための個別のコネクター11に接続される。したがって、各発光ランプ1に個別のコネクター11が必要である。
【0019】
すなわち、発光ランプ1の一方の電極2に接続した電極連結線9と、他方の電極2aに接続した電極連結線9aとが1つのコネクター11に接続され、前記電極連結線9、9aのうち何れか1つは、外郭ケース3の下部に折り曲げられてコネクター11と接続される。
【0020】
図3は、従来の平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0021】
図3に示したように、透明な材質からなる上板21と、前記上板21の背面に形成される蛍光層22と、前記上板21と一定のギャップをもって形成される下板23と、前記下板23上に一定の間隔をもって形成される複数の隔壁24と、前記各隔壁24を取り囲んで形成される複数の電極25と、前記電極25の表面を取り囲んで形成される誘電体層26と、前記上板21と下板23との間に一定のギャップを有するように前記上下板の両端を支持する外郭壁27とを含んで構成されている。
【0022】
ここで、前記外郭壁27の高さは、前記電極25より高く、これにより前記電極25間で放電できるようにする。
【0023】
前記のように構成された従来の平板発光ランプ装置は、前記複数の電極25のうち奇数番目と偶数番目の電極を各々外郭で接続して交流電源に接続する。
【0024】
その結果、奇数番目と偶数番目の電極間に放電が発生する。あるいは、隣接する2電極を一組として同一の電源に接続する方式で駆動することができる。
【0025】
したがって、従来の平板発光ランプ装置は、下板23上から突出した電極25を構成して交流型放電によりプラズマを発生させ、前記プラズマから紫外線が放出され、前記放出された紫外線により上板21の蛍光層22を励起して、前記上板21の外部へ可視光線が照射されるようにしている。
【0026】
前記放電に用いられる気体は、水銀以外にゼノンとの混合気体を用いる。
【0027】
ここで、前記交流型放電は、電極25上に誘電体層26を塗布して電源を交互に印加する方式である。
【0028】
前記電極25間の間隔、幅、および突出高さは、気体の圧力と放電効率を勘案して決まる。例えば、数100Torrの高圧気体の放電に対しては、電極25間の間隔を1mm以下にする。
【0029】
また、前記隔壁構造の電極は、印刷方式で形成されることができ、前記誘電体層26は、イオンによる電極の損傷を防止して2次電子の放出を高めるためのものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
しかしながら、上記のような従来の平板発光ランプ装置においては、次のような問題点があった。
【0031】
すなわち、外部に透過する光取得率が低く、放電の均一度が劣って液晶表示装置の大面積化による高輝度と高効率の目的にそぐわない。
【0032】
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、外部に透過する光取得率を高めると同時に、放電の均一度を向上させるようにした平板発光ランプ装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0033】
上記目的を達成するために、本発明に係る平板発光ランプ装置は、上板上に凹凸表面を持つように形成される蛍光層と、前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、前記下板上に形成される複数の電極と、前記複数の電極上に形成される絶縁層と、前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に凹凸表面を持つように形成される2次電子発生層とを含んでいることを特徴とする。
【0034】
また、前記のような目的を達成するための本発明に係る平板発光ランプ装置の製造方法は、上板上に凹凸表面を持つように第1蛍光層を形成する段階と、前記上板と対応する下板上に複数の電極を形成する段階と、前記複数の電極上に絶縁層を形成する段階と、前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に凹凸表面を持つように2次電子発生層を形成する段階と、前記2次電子発生層の一部に第2蛍光層を形成する段階と、放電空間を持つように前記上板と前記下板とを貼り合わせる段階とを含んでいることを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
本発明に係る平板発光ランプ装置及びその製造方法は、次のような効果がある。
【0036】
第一に、蛍光体と透明電極との間、蛍光体と透明基板との間、または透明基板と空気との間の全体的な反射を減少させることにより光取得率を高めることができる。
【0037】
第二に、上板の表面に凹凸を有することにより、塗布される蛍光体の塗布面積を広めることができ、これにより可視光線の発生量を向上させ、上板から漏れる光を分散させて発光均一度を向上させることができる。
【0038】
第三に、下板に2次電子発生層を形成することにより、放電時の絶縁層及び電極を保護すると同時に、放電駆動電圧を低くすることができる。
【0039】
第四に、基板に対して垂直方向に、放電電極としての垂直構造物を下板に形成することにより、放電駆動電圧を低くすることができ、プラズマ発生位置を固定させることができ、さらに構造物の配列程度により放電均一度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明に係る平板発光ランプ装置及びその製造方法の好適な実施の形態について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0041】
図4Aないし図4Eは、本発明に係る平板発光ランプ装置において上板構造を示した様々な実施例の断面図である。
【0042】
図4Aにおいては、透明な材質からなる上板100の表面に複数の凹凸が形成されており、前記凹凸が形成された上板100の全面に第1蛍光層101が形成されている。
【0043】
前記のような構成を有する上板100の製造方法は、フォトリソグラフィ工程で前記上板100を表面から所定の深さまで選択的に除去して複数の凹凸を形成した後、前記凹凸を含んでいる上板100の全面に第1蛍光層101を形成する。
【0044】
図4Bにおいては、透明な材質からなる上板100の表面に複数の凹凸が形成されており、前記凹凸が形成された上板100の全面にITOのような透明金属からなる透明電極102が形成されており、前記透明電極102上に第1蛍光層101が形成されている。
【0045】
前記のような構成を有する上板100の製造方法は、フォトリソグラフィ工程で前記上板100を表面から所定の深さまで選択的に除去して複数の凹凸を形成した後、前記凹凸を含んでいる上板100の全面に透明電極102及び第1蛍光層101を順次に形成する。
【0046】
一方、図4A及び図4Bにおいて、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有しても良く、規則的ではない形態を有しても良い。
【0047】
図4Cにおいては、透明な材質からなる上板100上に一定の間隔をもってITOのような透明金属からなる透明電極パターン103が形成されており、前記透明電極パターン103を含んでいる上板100の全面に第1蛍光層101が形成されている。
【0048】
ここで、前記透明電極パターン103は、規則的ではない形態を有していてもよい。
【0049】
前記のような構成を有する上板100の製造方法は、上板100上にITOのような透明金属を蒸着し、フォトリソグラフィ工程で前記透明金属を選択的に除去して複数の透明電極パターン103を形成して、前記透明電極パターン103を含んでいる上板100の全面に第1蛍光層101を形成する。
【0050】
また図4Dにおいては、透明な材質からなる上板100上に複数の透明粒子104が形成されており、前記各透明粒子104を含んでいる上板100の全面に第1蛍光層101が形成されている。
【0051】
ここで、前記透明粒子104の材料としては、屈折率、入手の容易性及び形状制御の容易性などを考慮すれば、無機物質や樹脂を用いることが望ましい。
【0052】
特に、前記無機物質として無機酸化物を用いた場合、または樹脂を用いた場合には、透明粒子104を非晶質にしやすい。一般的に結晶化が容易な材料を用いた場合、得られた粒子は、その結晶構造から影響を受けて不定形になりやすい。
【0053】
このため、結晶化されやすい材料を用いて表面が滑らかで、その滑らかな表面が凸面あるいは凸面と平面との組み合わせで構成された透明粒子104を得ることは難しい。
【0054】
したがって、前記のように無機酸化物や樹脂のように非晶質になりやすい材料を用いる場合、粒子形状は、表面張力などにより決定されるため、表面が滑らかで、その滑らかな表面が凸面あるいは凸面と平面との組み合わせで構成された透明粒子104を容易に得ることができる。
【0055】
また、前記透明粒子104の結晶化度は、X線回折分析法を使用して結晶面での回折によるピークの有無を調査することにより判別できる。
【0056】
また、前記透明粒子104として非晶質の透明粒子と結晶質の透明粒子との混合物を用いる場合は、全透明粒子に対する結晶質の透明粒子の比率を約30重量パーセント以下にすることが望ましい。
【0057】
そして、前記無機酸化物からなる透明粒子104としては、たとえばシリカゲルやアルミナなどからなる粒子を挙げることができる。
【0058】
また、樹脂からなる透明粒子104としては、アクリル粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン−ホルマリン縮合体、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)などのようなフッ素ポリマー粒子またはシリコン樹脂粒子などを挙げることができる。
【0059】
そのような樹脂の中でもシリコン樹脂、メラミン樹脂及びフッ素アクリレート樹脂などを用いることが望ましい。
【0060】
また、透明樹脂の大部分は、比較的屈折率が低く、この中でもシリカ粒子やシリコン樹脂粒子は、屈折率が約1.40〜1.45(ハロゲンランプD線589mm)と小さいため、透明粒子104に適している。
【0061】
一方、前記のような上板の構造は、上板100上に複数の透明粒子104を散布し、前記透明粒子104を含んでいる上板100の全面に第1蛍光層101を形成するという方法で製造される。
【0062】
図4Eにおいては、透明材質からなる上板100と、前記上板100上に複数の透明粒子104が混合された第1蛍光層101が形成されている。
【0063】
前記のような上板の構造は、複数の透明粒子104を第1蛍光層101に混合し、前記透明粒子104が混合された第1蛍光層101を前記上板100上に形成するという方法で製造される。
【0064】
一方、図4Aないし図4Eの第1蛍光層101は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス(photoluminescence)現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0065】
図5Aないし図5Eは、本発明に係る平板発光ランプ装置において下板構造を示した様々な実施例の断面図である。
【0066】
図5Aにおいては、透明な材質からなる下板200上に一定の間隔をもって形成される複数の電極201と、前記各電極201を取り囲んで形成される絶縁層202と、前記絶縁層202を含んでいる下板200の全面に形成される反射層203と、前記反射層203上に形成される第2蛍光層204とを含んで構成されている。
【0067】
ここで、前記反射層203は、AlN、BaTiO、SiN、SiOのような物質からなり、前記第2蛍光層204から発する可視光線を上板へ向かうようにする役割をし、このため光効率を向上させることができる。
【0068】
前記のような下板の構造は、下板200上に金属膜を蒸着し、フォトリソグラフィ工程で前記金属膜を選択的に除去して一定の間隔を有する複数の電極201を形成し、前記電極201の表面にスクリーン印刷などを用いて絶縁層202を形成し、前記絶縁層202を含んでいる下板200が全面に反射層203及び第2蛍光層204を形成することを順次行うことで製造される。
【0069】
図5Bにおいては、透明な材質からなる下板200上に一定の間隔をもって形成される複数の電極201と、前記各電極201を取り囲んで形成される絶縁層202と、前記絶縁層202を含んでいる下板200の全面に形成される2次電子発生層205と、前記各電極201間の前記2次電子発生層205上に形成される第2蛍光層204とを含んで構成されている。
【0070】
前記のような下板の構造は、下板200上に金属膜を蒸着し、フォトリソグラフィ工程で前記金属膜を選択的に除去して一定の間隔を有する複数の電極201を形成し、前記電極201の表面にスクリーン印刷などを用いて絶縁層202を形成し、前記絶縁層202を含んでいる下板200が全面に2次電子発生層205を形成し、前記電極201間の2次電子発生層205上に第2蛍光層204を形成することを順次行うことで製造される。
【0071】
図5Cにおいては、透明な材質からなる下板200と、前記下板200上に形成される2次電子発生層205と、前記下板200の背面に形成される放電電極206と、前記2次電子発生層205上に一定の間隔をもって形成される複数の第2蛍光層204を含んでいる。
【0072】
前記のような下板の構造は、下板200上に2次電子発生層205を形成し、前記2次電子発生層205上に一定の間隔を有する複数の第2蛍光層204を形成し、前記下板200の背面に放電電極206を形成することで製造される。
【0073】
図5Dにおいては、透明な材質からなる下板200と、前記下板200上に形成される放電電極206と、前記放電電極206上に一定の間隔をもって形成される垂直構造物207と、前記垂直構造物207を取り囲んで形成される絶縁層202と、前記絶縁層202を含んでいる下板200の全面に形成される2次電子発生層205と、前記垂直構造物207間の2次電子発生層205上に形成される第2蛍光層204を含んでいる。
【0074】
前記のような下板の構造は、下板200上に放電電極206を形成し、前記放電電極206上に一定の間隔を有する複数の垂直構造物207を形成し、前記垂直構造物207を取り囲むように絶縁層202を形成し、前記絶縁層202を含んでいる下板200の全面に2次電子発生層205を形成し、前記垂直構造物207間の2次電子発生層205上に第2蛍光層204を形成することで製造される。
【0075】
一方、図5Bないし図5Dにおいて、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属とLi、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属からなる合金を組み合わせて電子線の増幅効果を高めることができ、通常使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0076】
また、図5Aないし図5Dの下板200上に形成される第2蛍光層204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0077】
一方、前記2次電子発生層205を用いる場合、第2蛍光層204は、パターン化された形状を有するが、これは以下の理由による。ガス放電により発生した電荷は、2次電子発生層205に直接衝突しなければ2次電子が2次電子発生層205へ放出されない。このため、蛍光体が2次電子発生層を全て覆うと、電荷が2次電子発生層205に直接衝突しないため効果がなくなる。
【0078】
したがって、前記2次電子発生層205を用いる場合には、下板200に蛍光層を用いなない。一方、下板の蛍光層による発光で輝度を増加させるために下板に蛍光層を用いる場合には、蛍光層は、2次電子発生層205が一部分だけ露出するようにブロック形状にパターン化される。これにより、2次電子発生層205が2次電子を放出するとともに、下板の一部分に形成された蛍光体によっても発光ができるようになる。
【0079】
図5Eにおいては、透明な材質からなる下板200と、前記下板200上に形成される放電電極206と、前記放電電極206上に形成される絶縁層202とを含んでいる。
【0080】
前記のような下板の構造は、下板200上に放電電極206を形成し、前記放電電極206上に絶縁層202を形成することで製造される。
【0081】
図4Aないし図4Eのような構成を有する上板と、図5Aないし図5Eのような構成を有する下板を、一定のギャップを有するように密封し、前記密封された上板と下板との間に放電ガスを注入して平板発光ランプ装置を構成する。
【0082】
すなわち、本発明に係る平板発光ランプ装置は、上板と下板の構造を組み合わせて基本的に25種類の実施例を挙げることができる。
【0083】
より具体的に説明すれば、図4Aの上板と図5Aの下板との組み合わせ、図4Aの上板と図5Bの下板との組み合わせ、図4Aの上板と図5Cの下板との組み合わせ、図4Aの上板と図5Dの下板との組み合わせ、図4Aの上板と図5Eの下板との組み合わせ、図4Bの上板と図5Aの下板との組み合わせ、図4Bの上板と図5Bの下板との組み合わせ、図4Bの上板と図5Cの下板との組み合わせ、図4Bの上板と図5Dの下板との組み合わせ、図4Bの上板と図5Eの下板との組み合わせ、図4Cの上板と図5Aの下板との組み合わせ、図4Cの上板と図5Bの下板との組み合わせ、図4Cの上板と図5Cの下板との組み合わせ、図4Cの上板と図5Dの下板との組み合わせ、図4Cの上板と図5Eの下板との組み合わせ、図4Dの上板と図5Aの下板との組み合わせ、図4Dの上板と図5Bの下板との組み合わせ、図4Dの上板と図5Cの下板との組み合わせ、図4Dの上板と図5Dの下板との組み合わせ、図4Dの上板と図5Eの下板との組み合わせ、図4Eの上板と図5Aの下板との組み合わせ、図4Eの上板と図5Bの下板との組み合わせ、図4Eの上板と図5Cの下板との組み合わせ、図4Eの上板と図5Dの下板との組み合わせ、図4Eの上板と図5Eの下板との組み合わせを挙げることができる。
【0084】
一方、前記各実施例において上板と下板とを貼り合わせる際に、その間の両端には、上板と下板が一定のギャップを有するようにするためのスペーサが形成される。前記一定のギャップをもって形成された上板と下板との間には密閉空間が形成され、前記密閉空間に放電ガスが注入される。
【0085】
また、前記スペーサは、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0086】
また、前記上板と下板との貼り合わせは、上板または下板の両端に接着剤(例えば、UV硬化剤、エポキシ等)などを塗ってチャンバー内で位置合わせをした後に、チャンバーを密閉させて注入しようとするガスの比率を正しく合わせて満たしてから、チャンバー内で上板または下板を加圧して貼り合わせることにより行う。
【0087】
前記上板と下板を互いに完全に貼り合わせる際に接着剤を硬化(あるいは部分的に硬化)させるために、UV(紫外線)、レーザービーム、あるいは特定温度での加熱が用いられる。
【0088】
また、前記図5Aないし図5Eの電極周囲に形成される絶縁層は、絶縁物質をスクリーン印刷することによって形成される。
【0089】
本発明に係る平板発光ランプ装置では、前記25種類の実施例を全て説明できるが、そのうち、いくつかを説明すれば次の通りである。
【0090】
図6は、本発明の第1実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0091】
すなわち、図6は、図4Aの上板と図5Aの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0092】
図6における平板発光ランプ装置は、表面に複数の凹凸を有する上板100と、前記凹凸が形成された上板100上に形成される第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に一定の間隔をもって形成される複数の電極201と、前記各電極201を取り囲んで形成される絶縁層202と、前記絶縁層202及び電極201を含んでいる下板200の全面に形成される反射層203と、前記反射層203上に形成される第2蛍光層204と、前記上板100と下板200が一定のギャップを有するように両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0093】
ここで、前記下板200上に一定の間隔をもって形成される電極201は、クロム(Cr)、銀(Ag)、白金(Pt)、銅(Cu)のような比抵抗が小さな金属を用いる。
【0094】
また、前記上板100と下板200は、ガラスソルダのようなスペーサ300により接着、密封される。
【0095】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、ガス注入口(図示せず)を通してHg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0096】
一方、前記上板100に形成された凹凸により、前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0097】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0098】
また、前記下板200上に形成された反射層203は、AlN、BaTiO、SiN、SiOのような物質からなり、前記第2蛍光層204から発する可視光線を上板100へ向かうようにする役割をし、このため光効率を向上させる。
【0099】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的でない形態を有しても良い。
【0100】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0101】
図7は、本発明の第2実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0102】
すなわち、図7は、図4Bの上板と図5Aの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0103】
図7における平板発光ランプ装置は、背面の表面に複数の凹凸を有する上板100と、前記凹凸が形成された上板100上に形成された透明電極102と、前記透明電極102上に形成される第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に一定の間隔をもって形成される複数の電極201と、前記各電極201の表面に形成される絶縁層202と、前記絶縁層202及び電極201を含んでいる下板200の全面に形成される反射層203と、前記反射層203上に形成される第2蛍光層204と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0104】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0105】
また、前記上板100の凹凸により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0106】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0107】
また、前記下板200上に形成された反射層203は、第2蛍光層204から発する可視光線を上板100へ向かうようにする役割をし、このため光効率を向上させる。
【0108】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的ではない形態を有しても良い。
【0109】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0110】
前記のように構成された本発明の第2実施例に係る平板発光ランプ装置は、下板200の電極201と上板100の透明電極102との間で放電が起こる。
【0111】
図8は、本発明の第3実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0112】
すなわち、図8は、図4Cの上板と図5Aの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0113】
図8における平板発光ランプ装置は、透明な材質の上板100と、前記上板100上に形成される複数のボール状の透明粒子104と、前記透明粒子104を含んでいる上板100の全面に形成された第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に一定の間隔をもって形成される複数の電極201と、前記各電極201の表面に形成される絶縁層202と、前記絶縁層202及び電極201を含んでいる下板200の全面に形成される反射層203と、前記反射層203上に形成される第2蛍光層204と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0114】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0115】
また、前記上板100では、複数の透明粒子104により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0116】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0117】
また、前記下板200上に形成された反射層203は、第2蛍光層204から発する可視光線を上板100へ向かうようにする役割をし、このため光効率を向上させる。
【0118】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的ではない形態を有しても良い。
【0119】
ここで、前記ボール状の透明粒子104は、50nm〜2μmの大きさを有する。
【0120】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0121】
図9は、本発明の第4実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0122】
すなわち、図9は、図4Aの上板と図5Bの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0123】
図9における平板発光ランプ装置は、表面に複数の凹凸を有する上板100と、前記凹凸が形成された上板100上に形成された第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に一定の間隔をもって形成される複数の電極201と、前記各電極201を取り囲んで形成される絶縁層202と、前記絶縁層202及び電極201を含んでいる下板200の全面に形成される2次電子発生層205と、前記各電極201間の前記2次電子発生層205上に形成される第2蛍光層204と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0124】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0125】
また、前記上板100に形成された凹凸により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0126】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0127】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的ではない形態を有しても良い。
【0128】
一方、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金を用いて電子線の増幅効果を高めることができ、通常使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0129】
また、前記第2蛍光層204は、前記2次電子発生層205の表面が所定部分露出するようにブロック単位で形成されているが、これは以下の理由による。ガス放電により発生した電荷は、2次電子発生層205に直接衝突しなければ2次電子が2次電子発生層205へ放出されない。このため、蛍光体が2次電子発生層を全て覆うと、電荷が2次電子発生層205に直接衝突しないため効果がなくなる。
【0130】
したがって、前記2次電子発生層205を用いる場合には、下板200に蛍光層を用いなない。一方、下板の蛍光層による発光で輝度を増加させるために下板に蛍光層を用いる場合には、蛍光層は、2次電子発生層205が一部分だけ露出するようにブロック形状にパターン化される。これにより、2次電子発生層205が2次電子を放出するとともに、下板の一部分に形成された蛍光体によっても発光できるようになる。
【0131】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0132】
図10は、本発明の第5実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0133】
すなわち、図10は、図4Aの上板と図5Cの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0134】
図10における平板発光ランプ装置は、表面に複数の凹凸を有する上板100と、前記凹凸が形成された上板100上に形成された第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に形成される2次電子発生層205と、前記2次電子発生層205上に一定の間隔をもって形成される第2蛍光層204と、前記下板200の背面に形成される放電電極206と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0135】
ここで、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金を用いて電子線の増幅効果を高めることができ、通常使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0136】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0137】
また、前記上板100に形成された凹凸により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0138】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0139】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的ではない形態を有しても良い。
【0140】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0141】
図11は、本発明の第6実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0142】
すなわち、図11は、図4Bの上板と図5Cの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0143】
図11における平板発光ランプ装置は、表面に複数の凹凸を有する上板100と、前記凹凸が形成された上板100上にITOのような透明金属で形成された透明電極102と、前記透明電極102上に形成される第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に形成される2次電子発生層205と、前記2次電子発生層205上に一定の間隔をもって形成される第2蛍光層204と、前記下板200の背面に形成される放電電極206と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0144】
ここで、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金を用いて電子線の増幅効果を高めることができ、通常使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0145】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0146】
また、前記上板100に形成された凹凸により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0147】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0148】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的ではない形態を有しても良い。
【0149】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0150】
また、前記放電電極206は、導電性材料として抵抗が少ない金属系列、すなわちタングステン、ニッケル、アルカリ系列の金属などが用いられる。
【0151】
図12は、本発明の第7実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0152】
すなわち、図12は、図4Cの上板と図5Cの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0153】
図12における平板発光ランプ装置は、透明材質からなる上板100と、前記上板100上に一定の間隔をもって形成される複数の透明電極パターン103と、前記透明電極パターン103を含んでいる上板100の全面に形成される第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に形成される2次電子発生層205と、前記2次電子発生層205上に一定の間隔をもって形成される第2蛍光層204と、前記下板200の背面に形成される放電電極206と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0154】
ここで、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金を用いて電子線の増幅効果を高めることができ、通常使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0155】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0156】
また、前記上板100に形成された複数の透明電極パターン103により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0157】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0158】
また、前記上板100上に形成された透明電極パターン103は、波状や歯状を有することができ、規則的ではない形態を有しても良い。
【0159】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0160】
また、前記放電電極206は、導電性材料として抵抗が少ない金属系列、すなわちタングステン、ニッケル、アルカリ系列の金属などが用いられる。
【0161】
図13は、本発明の第8実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0162】
すなわち、図13は、図4Dの上板と図5Cの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0163】
図13における平板発光ランプ装置は、透明な材質からなる上板100と、前記上板100上にボール状で形成される複数の透明粒子104と、前記透明粒子104を含んでいる上板100の全面に形成される第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に形成される2次電子発生層205と、前記2次電子発生層205上に一定の間隔をもって形成される第2蛍光層204と、前記下板200の背面に形成される放電電極206と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0164】
ここで、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金を用いて電子線の増幅効果を高めることができ、通常的に使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0165】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0166】
また、前記上板100に形成された複数の透明粒子104により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0167】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0168】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的ではない形態を有しても良い。
【0169】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0170】
また、前記放電電極206は、導電性材料として抵抗が少ない金属系列、すなわちタングステン、ニッケル、アルカリ系列の金属などが用いられる。
【0171】
ここで、前記透明粒子104の材料としては、屈折率、入手の容易性及び形状制御の容易性などを考慮すれば、無機物質や樹脂を用いることが望ましい。
【0172】
特に、前記無機物質として無機酸化物を用いた場合、または樹脂を用いた場合には、透明粒子104を非晶質にしやすい。一般的に結晶化が容易な材料を用いた場合、得られた粒子は、その結晶構造から影響を受けて不定形になりやすい。
【0173】
このため、結晶化されやすい材料を用いて表面が滑らかで、その滑らかな表面が凸面あるいは凸面と平面との組み合わせで構成された透明粒子104を得ることは難しい。
【0174】
したがって、前記のように無機酸化物や樹脂のように非晶質になりやすい材料を用いる場合、粒子形状は、表面張力などにより決定されるため、表面が滑らかで、その滑らかな表面が凸面あるいは凸面と平面との組み合わせで構成された透明粒子104を容易に得ることができる。
【0175】
また、前記透明粒子104の結晶化度は、X線回折分析法を使用して結晶面での回折によるピークの有無を調査することにより判別できる。
【0176】
また、前記透明粒子104として非晶質の透明粒子と結晶質の透明粒子との混合物を用いる場合は、全透明粒子に対する結晶質の透明粒子の比率を約30重量パーセント以下にすることが望ましい。
【0177】
そして、前記無機酸化物からなる透明粒子104としては、たとえばシリカゲルやアルミナなどからなる粒子を挙げることができる。
【0178】
また、樹脂からなる透明粒子104としては、アクリル粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン−ホルマリン縮合体、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)などのようなフッ素ポリマー粒子またはシリコン樹脂粒子などを挙げることができる。
【0179】
そのような樹脂の中でもシリコン樹脂、メラミン樹脂及びフッ素アクリレート樹脂などを用いることが望ましい。
【0180】
また、透明樹脂の大部分は、比較的屈折率が低く、この中でもシリカ粒子やシリコン樹脂粒子は、屈折率が1.40〜1.45(ハロゲンランプD線589mm)と小さいため、透明粒子104に適している。
【0181】
図14は、本発明の第9実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0182】
すなわち、図14は、図4Cの上板と図5Dの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0183】
図14における平板発光ランプ装置は、透明材質からなる上板100と、前記上板100上に一定の間隔をもって形成される複数の透明電極パターン103と、前記透明電極パターン103を含んでいる上板100の全面に形成される第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に形成される放電電極206と、前記放電電極206上に一定の間隔をもって形成される複数の垂直構造物207と、前記垂直構造物207を取り囲んで形成される絶縁層202と、前記絶縁層202及び垂直構造物207を含んでいる下板200の全面に形成される2次電子発生層205と、前記垂直構造物207間の2次電子発生層205上に形成される第2蛍光層204と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0184】
ここで、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金を用いて電子線の増幅効果を高めることができ、通常使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0185】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0186】
また、前記上板100に形成された複数の透明粒子104により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0187】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0188】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0189】
また、前記放電電極206は、導電性材料として抵抗が少ない金属系列、すなわちタングステン、ニッケル、アルカリ系列の金属などが用いられる。
【0190】
一方、前記放電電極206は、垂直構造物207と同一の材質からも、あるいは異なる材質からも形成することができる。
【0191】
図15は、本発明の第10実施例に係る平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0192】
すなわち、図15は、図4Dの上板と図5Dの下板とを貼り合わせた平板発光ランプ装置を示した断面図である。
【0193】
図15における平板発光ランプ装置は、透明な材質からなる上板100と、前記上板100上にボール状で形成される複数の透明粒子104と、前記透明粒子104を含んでいる上板100の全面に形成される第1蛍光層101と、前記上板100と一定のギャップをもって密閉空間を形成する下板200と、前記下板200上に形成される放電電極206と、前記放電電極206上に一定の間隔をもって形成される複数の垂直構造物207と、前記垂直構造物207を取り囲んで形成される絶縁層202と、前記絶縁層202及び垂直構造物207を含んでいる下板200の全面に形成される2次電子発生層205と、前記垂直構造物207間の2次電子発生層205上に形成される第2蛍光層204と、前記上板100と下板200を支持するために両端に形成されるスペーサ300と、前記上板100と下板200との間に形成された密閉空間内の放電ガス400とを含んで構成されている。
【0194】
ここで、前記2次電子発生層205は、電子線を増幅できる金属化合物としてCu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金を用いて電子線の増幅効果を高めることができ、通常的に使われるものとしてはCu/Be及びAg/Mgがある。
【0195】
ここで、前記上板100と下板200との間の密閉された空間には、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスからなる放電ガス400が封入されている。
【0196】
また、前記上板100に形成された複数の透明粒子104により前記第1蛍光層101の塗布面積が広くなり、可視光線の発生量を向上させ、平板から発生する全反射を減少させて光効率を向上させることができる。
【0197】
また、前記第1、第2蛍光層101、204は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料として、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーなどであれば制限無しで用いることができ、特に波長147nm、174nmの真空紫外線が照射された時、高い可視光線を発する蛍光体が望ましい。
【0198】
また、前記上板100の表面に形成された凹凸は、波状や歯状を有することができ、前記凹凸は、規則的ではない形態を有しても良い。
【0199】
また、前記スペーサ300は、柱状またはボール状の透明な絶縁体粒子を用いることができる。
【0200】
また、前記放電電極206は、導電性材料として抵抗が少ない金属系列、すなわちタングステン、ニッケル、アルカリ系列の金属などが用いられる。
【0201】
一方、前記放電電極206は、垂直構造物207と同一の材質からも、あるいは異なる材質からも形成することができる。
【0202】
図16は、本発明に係る上板と下板とを貼り合わせるための貼り合わせ装置を示した概略的な構成図である。
【0203】
図16における本発明の貼り合わせ装置は、上部ステージ500、下部ステージ600、そして前記下部ステージ600の下側に構成される加熱手段700を含んでいる。
【0204】
前記上部ステージ500の下面では、外部から搬入される上板100が固定され、前記下部ステージ600の上面には、下板200が固定される。
【0205】
ここで、前記上板100には、図4Aないし図4Eで説明したように、凹凸構造を有する第1蛍光層101、透明電極102、透明電極パターン103、透明粒子104などが形成されており、前記下板200上には、図5Aないし図5Eで説明したように、電極201、絶縁層202、反射層203、第2蛍光層204、2次電子発生層205、放電電極206、垂直構造物207などが形成されている。
【0206】
また、前記加熱手段700は、上板100と下板200とを完全に貼り合わせるために、接着剤が塗られた部分を加熱するためのものである。
【0207】
一方、前記下板200上の両端には、透明な絶縁体からなるスペーサ300が柱状またはボール状で形成されている。
【0208】
したがって、前記上板100または下板200の両端にUV硬化剤、エポキシなどの接着剤を塗って上部ステージ500と下部ステージ600に各々上板100と下板200をローディングしてチャンバー内で位置合わせをした後に、チャンバーを密閉させて注入しようとするガスの比率を正しく合わせて満たしてから、チャンバー内で上板100または下板200を加圧して貼り合わせる。
【0209】
すなわち、前記上板100と下板200が静電吸着法で上部ステージ500と下部ステージ600にローディングされた状態で、前記上部ステージ500を下降させて、前記上板100と下板200とを貼り合わせるために加圧する。
【0210】
この時、加圧する方法は、上部ステージ500または下部ステージ600を垂直方向に移動させて2つの基板を加圧し、前記各ステージの移動速度及び圧力を可変して加圧する。
【0211】
具体的には、上板100が下板200のスペーサ300と接触する時点までは一定速度または一定圧力で対応するステージを移動させ、接触した時点からは、望む最終圧力までは徐々に段階別に圧力を上昇させる。
【0212】
例えば、接触した時点では0.1ton、次の段階では0.3ton、さらに次の段階では0.4ton、そして最後の段階では0.5tonの圧力で上板100と下板200とを貼り合わせる。
【0213】
一方、上板100と下板200を互いに完全に貼り合わせるために、接着剤が塗られた領域にUVまたはレーザーを照射するか、あるいはその領域を加熱手段700により特定温度まで加熱する。
【0214】
図17に示したように、本発明に係る前記平板発光ランプは、液晶表示パネルと結合することができる。図17のように、本発明に係る様々な平板発光ランプの上板100は、上部基板800、下部基板900、および上部基板800と下部基板900との間に形成された液晶層1000で構成される液晶表示パネルに接着できる。前記平板発光ランプの一つの実施例が図17には示されているが、上述したような様々な実施例の平板発光ランプが、光源としてディスプレイと組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0215】
【図1】一般的な直下方式のバックライトを示す斜視図である。
【図2】発光ランプとコネクタとの間を接続する電極連結線を示す斜視図である。
【図3】従来の平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図4A】本発明に係る平板発光ランプ装置において上板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図4B】本発明に係る平板発光ランプ装置において上板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図4C】本発明に係る平板発光ランプ装置において上板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図4D】本発明に係る平板発光ランプ装置において上板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図4E】本発明に係る平板発光ランプ装置において上板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図5A】本発明に係る平板発光ランプ装置において下板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図5B】本発明に係る平板発光ランプ装置において下板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図5C】本発明に係る平板発光ランプ装置において下板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図5D】本発明に係る平板発光ランプ装置において下板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図5E】本発明に係る平板発光ランプ装置において下板構造を示す1つの実施例の断面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図9】本発明の第4実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図11】本発明の第6実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図12】本発明の第7実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図13】本発明の第8実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図14】本発明の第9実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図15】本発明の第10実施例に係る平板発光ランプ装置を示す断面図である。
【図16】本発明に係る上板と下板とを貼り合わせるための貼り合わせ装置を示す概略的な構成図である。
【図17】本発明の1つの実施形態に係る平板発光ランプを液晶表示パネルに装着させたときの構造断面図である。
【符号の説明】
【0216】
100 上板、101 第1蛍光層、102 透明電極、103 透明電極パターン、104 透明粒子、200 下板、201 電極、202 絶縁層、203 反射層、204 第2蛍光層、205 2次電子発生層、206 放電電極、207 垂直構造物、300 スペーサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上板上に凹凸表面を持つように形成される蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に形成される複数の電極と、
前記複数の電極上に形成される絶縁層と、
前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に凹凸表面を持つように形成される2次電子発生層と
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項2】
前記上板と前記下板との間に形成された放電空間内に注入される放電ガスをさらに含んでいることを特徴とする請求項1に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項3】
前記放電ガスは、Hg、Xe、Ne、Ar、Heあるいはこれらの混合ガスを用いることを特徴とする請求項2に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項4】
前記蛍光層は、波長140〜350nm間の紫外線からエネルギーを得て可視光線を発生するフォトルミネセンス現象が可能な材料を用いることを特徴とする請求項1に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項5】
前記材料は、有機物、無機物、希土類金属材料、ポリマーのうち、何れか1つであることを特徴とする請求項4に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項6】
前記上板は、透明基板であることを特徴とする請求項1に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項7】
前記下板は、透明基板であることを特徴とする請求項1に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項8】
前記凹凸の断面は、波状または歯状を有することを特徴とする請求項1に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項9】
前記上板と前記下板が一定のギャップを有するように両端に形成されるスペーサをさらに含んでいることを特徴とする請求項1に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項10】
前記スペーサは、透明な絶縁体からなることを特徴とする請求項9に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項11】
前記スペーサは、柱状またはボール状で形成されることを特徴とする請求項9に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項12】
前記上板と前記下板は、接着剤により貼り合わされることを特徴とする請求項1に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項13】
前記接着剤は、UV硬化剤またはエポキシであることを特徴とする請求項12に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項14】
表面に複数の凹凸を有する上板と、
前記凹凸を含んでいる前記上板の全面に凹凸表面を持つように形成される第1蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に一定の間隔をもって形成される複数の電極と、
前記複数の電極のそれぞれを取り囲んで形成される絶縁層と、
前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に形成される2次電子発生層と、
前記2次電子発生層が部分的に前記放電空間に露出するように前記2次電子発生層上に選択的に形成される第2蛍光層と、
前記上板と前記下板との間の両端に形成されるスペーサと、
前記放電空間内に注入される放電ガスと
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項15】
前記上板と前記第1蛍光層との間に形成される透明電極をさらに含んでいることを特徴とする請求項14に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項16】
前記透明電極は、ITOであることを特徴とする請求項15に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項17】
透明な上板と、
前記上板上に一定の間隔をもって形成される複数の透明電極パターンと、
前記透明電極パターンを含んでいる前記上板の全面に凹凸表面を持つように形成される第1蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に一定の間隔をもって形成される複数の電極と、
前記複数の電極のそれぞれを取り囲んで形成される絶縁層と、
前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に形成される2次電子発生層と、
前記2次電子発生層で前記複数の電極と重畳された部分が前記放電空間に露出するように前記2次電子発生層上に形成される第2蛍光層と、
前記上板と前記下板との間の両端に形成されるスペーサと、
前記放電空間内に注入される放電ガスと
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項18】
表面に複数の凹凸を有する上板と、
凹凸を含んでいる前記上板の全面に凹凸表面を持つように形成される第1蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に一定の間隔をもって形成される複数の電極と、
前記複数の電極のそれぞれを取り囲んで形成される絶縁層と、
前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に形成される2次電子発生層と、
前記電極間の前記2次電子発生層上に形成される第2蛍光層と、
前記上板と前記下板との間の両端に形成されるスペーサと、
前記放電空間内に注入される放電ガスと
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項19】
前記2次電子発生層は、電子線を増幅できる金属化合物からなることを特徴とする請求項18に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項20】
前記金属化合物は、Cu、Ag、Au、Wなどの金属と、Li、Mg、Ca、Sr、Baを含んでいるアルカリ金属またはアルカリ土金属とを組み合わせた合金であることを特徴とする請求項19に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項21】
前記金属化合物は、Cu/BeまたはAg/Mgの1つを含んでいることを特徴とする請求項19に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項22】
透明な上板と、
前記上板上に形成される複数の透明粒子と、
前記複数の透明粒子を含んでいる前記上板の全面に凹凸表面を持つように形成される第1蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に一定の間隔をもって形成される複数の電極と、
前記複数の電極のそれぞれを取り囲んで形成される絶縁層と、
前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に形成される2次電子発生層と、
前記2次電子発生層で前記複数の電極と重畳された部分が前記放電空間に露出するように前記2次電子発生層上に形成される第2蛍光層と、
前記上板と前記下板との間の両端に形成されるスペーサと、
前記放電空間内に注入される放電ガスと
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項23】
前記透明粒子は、無機物質または樹脂であることを特徴とする請求項22に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項24】
前記無機物質は、無機酸化物であることを特徴とする請求項23に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項25】
前記透明粒子は、非晶質の透明粒子と結晶質の透明粒子との混合物であることを特徴とする請求項22に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項26】
前記透明粒子の総量に対する結晶質の透明粒子の比率は、30重量パーセント以下であることを特徴とする請求項25に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項27】
前記透明粒子の総量に対する結晶質の透明粒子の比率は、30重量パーセント以下であることを特徴とする請求項22に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項28】
前記無機酸化物は、シリカゲルやアルミナなどからなる粒子であることを特徴とする請求項24に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項29】
前記樹脂は、アクリル粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン−ホルマリン縮合体、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)などのようなフッ素ポリマー粒子またはシリコン樹脂粒子であることを特徴とする請求項23に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項30】
透明な材質からなる上板と、
前記上板上に形成される複数の透明粒子と、
前記複数の透明粒子を含んでいる前記上板の全面に凹凸表面を持つように形成される第1蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に形成される2次電子発生層と、
前記2次電子発生層が部分的に前記放電空間に露出するように前記2次電子発生層上に一定の間隔をもって形成される第2蛍光層と、
前記下板の背面に形成される放電電極と、
前記上板と前記下板との間の両端に形成されるスペーサと、
前記放電空間内に注入される放電ガスと
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項31】
透明材質からなる上板と、
前記上板上に形成される複数の透明電極パターンと、
前記複数の透明電極パターンを含んでいる前記上板の全面に凹凸表面を持つように形成される第1蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に形成される放電電極と、
前記放電電極上に形成される複数の垂直構造物と、
前記垂直構造物のそれぞれを取り囲んで形成される絶縁層と、
前記絶縁層及び前記垂直構造物を含んでいる前記下板の全面に凹凸表面を持つように形成される2次電子発生層と、
前記垂直構造物間の前記2次電子発生層上に形成される第2蛍光層と、
前記上板と前記下板との間の両端に形成されるスペーサと、
前記放電空間内に注入される放電ガスと
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項32】
前記垂直構造物と前記放電電極とは、同一物質であることを特徴とする請求項31に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項33】
透明な上板と、
前記上板に形成される透明電極と、
前記透明電極上に形成される第1蛍光層と、
前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板上に凹凸表面を持つように形成される2次電子発生層と、
前記2次電子発生層の突出部が前記放電空間に露出するように前記2次電子発生層上に形成される第2蛍光層と
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項34】
前記下板に形成される放電電極をさらに含んでいることを特徴とする請求項33に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項35】
前記放電電極は、前記2次電子発生層に対向する前記下板の表面に形成されることを特徴とする請求項34に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項36】
透明な上板と、
前記上板に形成される透明電極と、
前記透明電極上に形成される第1蛍光層と、
前記前記上板と一定のギャップをもって放電空間を形成する下板と、
前記下板に形成される複数の垂直構造物と、
前記複数の垂直構造物上に形成される絶縁膜と、
前記絶縁膜上に凹凸表面を持つように形成される2次電子発生層と、
前記垂直構造物間の前記2次電子発生層上に形成される第2蛍光層と
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置。
【請求項37】
前記複数の垂直構造物と接触して前記下板上に形成される放電電極をさらに含んでいることを特徴とする請求項36に記載の平板発光ランプ装置。
【請求項38】
上板上に凹凸表面を持つように第1蛍光層を形成する段階と、
前記上板と対応する下板上に複数の電極を形成する段階と、
前記複数の電極上に絶縁層を形成する段階と、
前記複数の電極及び前記絶縁層が形成される前記下板上に凹凸表面を持つように2次電子発生層を形成する段階と、
前記2次電子発生層の一部に第2蛍光層を形成する段階と、
放電空間を持つように前記上板と前記下板とを貼り合わせる段階と
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項39】
前記第1蛍光層を形成する段階は、
前記上板の表面に複数の凹凸を形成する段階と、
凹凸を含んでいる前記上板の全面に前記第1蛍光層を形成する段階と
からなることを特徴とする請求項38に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項40】
前記第1蛍光層を形成する段階は、
前記複数の凹凸が形成される前記上板と前記第1蛍光層との間に透明電極を形成する段階をさらに含んでいることを特徴とする請求項38に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項41】
前記第1蛍光層を形成する段階は、
前記上板上に一定の間隔を有する複数の透明電極パターンを形成する段階と、
前記透明電極パターンを含んでいる前記上板の全面に前記第1蛍光層を形成する段階と
を含んでいることを特徴とする請求項38に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項42】
前記第1蛍光層を形成する段階は、
前記上板上に複数の透明粒子を形成する段階と、
前記透明粒子を含んでいる前記上板の全面に前記第1蛍光層を形成する段階と
を含んでいることを特徴とする請求項38に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項43】
前記第1蛍光層を形成する段階は、
前記上板に複数の透明粒子が混合された第1蛍光層を形成することを特徴とする請求項38に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項44】
前記上板または下板の両端にスペーサを形成する段階をさらに含んでいることを特徴とする請求項38に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項45】
前記スペーサは、透明な絶縁体で形成されることを特徴とする請求項44に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項46】
貼り合わせる段階は、
前記上板または前記下板の両端に接着剤を塗る段階と、
前記上板及び前記下板を貼り合わせチャンバー内にローディングする段階と、
前記貼り合わせチャンバーを密閉させる段階と、
前記上板と前記下板を加圧する段階と
を含んでいることを特徴とする請求項38に記載の平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項47】
上板上に凹凸表面を持つように第1蛍光層を形成する段階と、
前記上板と対応する下板上に複数の電極を形成する段階と、
前記複数の電極のそれぞれを取り囲む絶縁層を形成する段階と、
前記絶縁層を含んでいる前記下板上に凹凸表面を持つように2次電子発生層を形成する段階と、
前記複数の電極間の前記2次電子発生層上に第2蛍光層を選択的に形成する段階と、
前記上板と前記下板とを貼り合わせる段階と、
前記上板と前記下板との間に放電ガスを注入する段階と
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項48】
上板上に凹凸表面を持つように第1蛍光層を形成する段階と、
前記上板と対応する下板上に放電電極を形成する段階と、
前記放電電極上に複数の垂直構造物を形成する段階と、
前記複数の垂直構造物のそれぞれを取り囲む絶縁層を形成する段階と、
前記絶縁層を含んでいる前記下板の全面に凹凸表面を持つように2次電子発生層を形成する段階と、
前記複数の垂直構造物間の前記2次電子発生層上に第2蛍光層を形成する段階と、
前記上板と前記下板とを貼り合わせる段階と、
貼り合わされた前記上板と前記下板との間に放電ガスを注入する段階と
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置の製造方法。
【請求項49】
上板上に凹凸表面を持つように第1蛍光層を形成する段階と、
前記上板と対応する下板上に2次電子発生層を形成する段階と、
前記2次電子発生層の一部が露出するように、前記2次電子発生層上に複数の第2蛍光層を形成する段階と、
前記下板の背面に放電電極を形成する段階と、
前記上板と前記下板とを貼り合わせる段階と、
貼り合わされた前記上板と前記下板との間に放電ガスを注入する段階と
を含んでいることを特徴とする平板発光ランプ装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−234613(P2007−234613A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−124920(P2007−124920)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【分割の表示】特願2004−372365(P2004−372365)の分割
【原出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(599127667)エルジー フィリップス エルシーディー カンパニー リミテッド (279)
【Fターム(参考)】