説明

平面移動ステージ装置

【課題】駆動案内機構を小型化することができ、駆動手段による複雑な静止制御が不要で、装置の製造コストを低く抑えた平面移動ステージ装置を提供する。
【解決手段】支持面2a上を、支持面2aに対して平行な方向の力を受けることによって移動可能な平面移動ステージ3と、平面移動ステージ3の底面を、支持面2aから浮上させた状態で支持する第1静圧軸受4と、平面移動ステージ3に、非接触で、支持面2aに対して平行な方向の力を付与する第2静圧軸受6を備えた第1フレーム5等とを備える平面移動ステージ装置1。第1フレーム5は、平面移動ステージ3の、支持面2aに対して垂直な軸線回りの位置決めを行う調芯手段20等を備えることが好ましい。第1静圧軸受4は、浮上状態にある平面移動ステージ3を支持面2aに向かって吸引する吸引手段を備えることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面移動ステージ装置に関し、特に、半導体製造装置、精密工作機械、光学機器を用いた3次元測定等に用いられる平面移動ステージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上述のような物品の精密な加工、検査等に、定盤等の平面上を移動するXY2軸乃至1軸からなるステージ(以下、「平面移動ステージ」という)が用いられている。この平面移動ステージは、該ステージを下方から支持しながら、XY2軸乃至1軸方向に案内する直動案内機構により支持されて移動する(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
また、平面移動ステージ自体を静圧軸受等で支持して浮上させ、定盤等の平面に対して非接触状態で静止させたり、ステージの高い移動平行度を実現した平面移動ステージ装置も存在する。特に、非特許文献1に記載の平面移動ステージ装置は、すべての案内機構と駆動源とを、エアスライドとリニアモータとで非接触で構成し、平面移動ステージを完全に非接触の状態でXY2軸方向に案内する。
【0004】
【特許文献1】特開平4−304946号公報
【特許文献2】特許第2952458号公報
【非特許文献1】精密工学会、超精密位置決め専門委員会定例会講演前刷集(No.2007−1)、2007年4月20日、p29
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1、2に記載の平面移動ステージは、直動案内機構により支持されるため、ステージの負荷容量は、直動案内機構に依存し、載積荷重によっては鉛直方向の変位が発生する。そのため、直動案内機構に大型のものが必要となり、ステージ装置全体が大型化する傾向にある。
【0006】
一方、平面移動ステージ自体を静圧軸受等で支持する装置では、駆動源がステージに剛結されていると、ステージの運転精度は、直動案内機構の運転精度を直接反映する。また、静圧軸受でステージの底面を支持している場合には、常にステージが浮上しているため、ステージの静止時の安定性は、駆動源の安定性に依存する。そのため、ステージが下方の支持面に対して非接触状態で安定な静止状態を保つには、ハンチングが発生しないように高度な静止制御を必要とするという問題があった。そこで、非特許文献1に記載のように、すべての案内機構と駆動源とを非接触で構成すると、静止時の安定性、位置決め精度等は格段に向上するが、装置の製造コストが高騰する。
【0007】
また、上述のように、従来、エアスライドやリニアモータを使用した非接触型の平面移動ステージ装置が種々提案されているが、移動平行度のみ高精度(数μm以下のレベル)で制御することができ、位置決め精度については、高精度を必要としない(数十μm程度のレベル)ような用途では、適当な平面移動ステージ装置が存在しなかった。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来の平面移動ステージ装置における問題点に鑑みてなされたものであって、駆動案内機構を小型化することができ、駆動手段による複雑な静止制御が不要で、装置の製造コストを低く抑えることができるとともに、移動平行度を高精度で制御することができる一方、位置決め精度については、高精度を必要としない用途に好適な平面移動ステージ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、平面移動ステージ装置であって、平面上を、該平面に対して平行な方向の力を受けることによって移動可能な平面移動ステージと、該平面移動ステージの底面を、前記平面から浮上させた状態で支持する浮上支持手段と、前記平面移動ステージに、非接触で、前記平面に対して平行な方向の力を付与するステージ駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
そして、本発明によれば、浮上支持手段によって平面移動ステージの底面を、下方の平面から浮上させた状態で支持するため、ステージ駆動手段は、鉛直荷重を担わなくて済む。そのため、ステージ駆動手段の変形を考慮する必要がなく、ステージ駆動手段を小型化することができる。また、ステージは、浮上支持手段によって非接触で支持されるとともに、ステージ駆動手段とも非接触であるため、駆動手段との組み合わせによる高さの精度誤差が発生することもない。さらに、平面移動ステージの静止時に、平面移動ステージを下方の平面から浮上させず、該平面に載置された状態とすることで、該平面との摩擦により安定的に平面移動ステージを静止させることができるため、駆動手段による複雑な静止制御が不要となる。
【0011】
また、上記平面移動ステージ装置において、平面移動ステージはステージ駆動手段と非接触であるため、平面移動ステージ装置の動作時に、転動体等による微少振動を発生するような駆動手段であってもその振動を緩和することができ、ステージの移動平行度及び位置決め精度を向上させることができる。
【0012】
さらに、数μmレベルの高精度の移動平行度が要求され、平面位置精度は、数十μmレベルと高精度でなくともよい平面移動ステージ装置を構成する場合には、従来のように、すべての案内機構と駆動源とを、エアスライドとリニアモータとで非接触で構成すると、コストが高騰するが、本発明によれば、ステージ底面及び側面のみを非接触とすればよく、直動案内と駆動源とは選択の幅が広いため、低コストで平面移動ステージ装置を製造することができる。
【0013】
上記平面移動ステージ装置において、前記平面移動ステージを直方体状に形成し、前記ステージ駆動手段を、該平面移動ステージを囲繞するようにフレーム状に形成することができる。
【0014】
また、上記平面移動ステージ装置において、前記ステージ駆動手段を、前記平面移動ステージの、前記平面に対して垂直な軸線回りの位置決めを行う調芯手段を備えるように構成することができ、位置決め精度がより一層向上する。
【0015】
また、上記平面移動ステージ装置において、前記浮上支持手段を、前記平面移動ステージの底面に固定されて前記平面に対して空気を吹き出す静圧軸受を備えるように構成することができ、さらに、この静圧軸受を、浮上状態にある前記平面移動ステージを前記平面に向かって吸引する吸引手段を備えるように構成することができる。これにより、平面移動ステージを浮上状態で使用する場合でも、より安定した浮上状態を得ることができる。
【0016】
さらに、上記平面移動ステージ装置において、前記静圧軸受は、銅合金又は炭素材料を表面材料とすることができる。これにより、何らかの理由により運動中にステージが下方の平面と接触した場合にも、致命的な損傷を免れることができ、特に、平面を損傷させる危険性を大幅に低減することができる。
【0017】
また、上記平面移動ステージ装置において、前記ステージ駆動手段は、前記平面移動ステージに対して空気を吹き出す静圧軸受を備えることができる。
【0018】
さらに、上記平面移動ステージ装置において、前記平面を定盤の表面とすることができ、御影石の定盤を用いることで、御影石は、大型のものでも比較的容易に入手でき、平面度数μmの物も安価で容易に入手可能であるため、使い勝手がよく、移動平行度を高精度で制御することのできる平面移動ステージ装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、装置の製造コストを低く抑えることができるとともに、移動平行度を高精度で制御することができる一方、位置決め精度については、高精度を必要としない用途に好適な平面移動ステージ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0021】
図1及び図2は、本発明にかかる平面移動ステージ装置の一実施の形態を示し、この平面移動ステージ装置1は、定盤2の表面(以下「支持面」という)2aを移動可能な平面移動ステージ(以下、「ステージ」と略称する)3と、ステージ3を支持面2aから浮上させた状態で支持する複数の第1静圧軸受4と、ステージ3を囲繞する第1フレーム5と、第1フレーム5に固定され、ステージ3に非接触状態で支持面2aに平行な方向の力を付与する複数の第2静圧軸受6と、第2フレーム7に固定され、第1フレーム5をX方向に案内駆動するX方向直動案内8、9及びX方向駆動源13等と、第2フレーム7をY方向に案内駆動するY方向直動案内11、12及びY方向駆動源15等で構成される。
【0022】
定盤2は、一般的に用いられるものであって、鋳鉄、御影石等の石材からなるものを用いることができる。特に、御影石は、大型のものでも比較的容易に入手でき、平面度も良好であるため好ましい。
【0023】
ステージ3は、直方体状に形成され、底面には4つの第1静圧軸受4が固定され、支持面2a上から浮上することができる。このステージ3は、第1フレーム5によって側面が囲繞され、第1フレーム5に固定された8つの第2静圧軸受6から吹き出される空気によってに支持面2a上をXY方向に移動可能に構成される。
【0024】
第1静圧軸受4の各々には、図示しない空気配管から空気が供給され、第1静圧軸受4から支持面2aに向かって空気が吹き出し、ステージ3を浮上させる。この第1静圧軸受4は、浮上状態にあるステージ3を支持面2aに向かって吸引する吸引手段を備えることが好ましい。また、第1静圧軸受4は、銅合金又は炭素材料を表面材料(焼結層)とすることが好ましい。尚、銅合金等を備えた第1静圧軸受4に代えて、同様の目的でスクイーズフィルム軸受を用いることもできる。
【0025】
第1フレーム5は、ステージ3を囲繞可能な内部空間を備え、内側にステージ3を移動させるための第2静圧軸受6が固定される。第2静圧軸受6には、図示しない空気配管を介して空気が供給され、第2静圧軸受6からステージ3に向かって空気が吹き出す。この第2静圧軸受6は、図3に示すように、基部6aと焼結層6bからなり、ナット18、ボルト19及びボルト先端の球座20並びにOリング25を介して第1フレーム5に固定され、ステージ3を、定盤2の支持面2aに対して垂直な軸線回りに位置決めする。
【0026】
第2フレーム7は、Y方向直動案内11、12、Y方向駆動源15及び駆動モータ22を介して支持面2a上をY方向に移動可能に支持面2aの上方に支持される。この第2フレーム7は、X方向直動案内8、9、X方向駆動源13及び駆動モータ21を介して第1フレーム5を案内可能に支持する。
【0027】
X方向駆動源13は、第1フレーム5の側面に固着され、第2フレーム7上に支持されたX方向駆動用ねじ14に螺合し、駆動モータ21が回転することでX方向に移動する。X方向駆動源13の移動に伴い、第1フレーム5がX方向直動案内8、9に沿ってX方向に移動する。
【0028】
Y方向駆動源15は、第2フレーム7の側面に固着され、支持面2a上に支持されたY方向駆動用ねじ16に螺合し、駆動モータ22が回転することでY方向に移動する。Y方向駆動源15の移動に伴い、第2フレーム7がY方向直動案内11、12に沿ってY方向に移動する。
【0029】
次に、上記構成を有する平面移動ステージ装置1の動作について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明においては、ステージ3の上面に固定した板状の測定対象物台座23の表面に載置された測定対象物24の3次元測定を行う場合を例にとって説明する。尚、図示を省略するが、測定対象物24の上方には、3次元測定を行うための光学測定装置が配置されているものとする。
【0030】
平面移動ステージ装置1を図1に示すように組み立てた後、第1静圧軸受4に空気を供給しないで、すなわち第1静圧軸受4の底面が支持面2aに当接した状態でステージ3の上面に測定対象物台座23を固定し、測定対象物台座23の上面に測定対象物24を載置する。その後、第1静圧軸受4に空気を供給し、ステージ3を浮上させる。
【0031】
次に、上方の光学測定装置に対する測定対象物24の位置決めを行うため、第2静圧軸受6に空気を供給し、ステージ3と第1フレーム5とを非接触の状態とした後、X方向直動案内8、9に沿って第1フレーム5をX方向に移動させたり、Y方向直動案内11、12に沿って第2フレーム7をY方向に移動させることでステージ3をXY方向に移動させる。
【0032】
より詳細に説明すると、ステージ3をX方向に移動させるには、駆動モータ21を回転させることでX方向駆動用ねじ14を回転させ、X方向駆動用ねじ14と螺合するX方向駆動源13の移動とともに第1フレーム5をX方向に移動させ、第1フレーム5の移動によって第2静圧軸受6を介してステージ3を、第1フレーム5と非接触の状態でX方向に移動させる。一方、ステージ3をY方向に移動させるには、駆動モータ22を回転させることでY方向駆動用ねじ16を回転させ、Y方向駆動用ねじ16と螺合するY方向駆動源15の移動とともに第2フレーム7をY方向に移動させ、これに伴い第2フレーム7上の第1フレーム5もY方向に移動するため、第1フレーム5の移動によって第2静圧軸受6を介してステージ3を、第1フレーム5と非接触の状態でY方向に移動させることができる。
【0033】
上記ステージ3のXY方向への移動の際、図3に示した球座20を介して第2静圧軸受6の調芯を行うことで、ステージ3を支持面2aに対して垂直な軸線回りに位置決めすることができる。
【0034】
また、図示を省略するが、第1静圧軸受4に、ステージ3を支持面2aに向かって吸引する吸引手段を設けることで、浮上状態にあるステージ3を支持面2aに向かって吸引し、ステージ3の安定した浮上状態を得ることができる。
【0035】
測定対象物24の位置決めが完了すると、第1静圧軸受4への空気の供給を停止し、第1静圧軸受4の底面が支持面2aに当接した状態で、すなわちステージ3の浮上を停止した状態で光学測定装置によって3次元測定を行う。
【0036】
尚、測定対象物24が大きく、一度に光学測定装置による3次元測定を行うことができない場合には、一定の焦点距離を保ったまま測定対象物台座23を平行移動させて測定する。具体的には、静止状態(第1静圧軸受4への空気供給を停止した状態)で一つの視野を観察、測定した後、第1静圧軸受4に空気を供給してステージ3を浮上させて隣接視野に移動し、引き続き3次元測定を行う。
【0037】
以上のように、本実施の形態においては、第1静圧軸受4によってステージ3の底面を支持面2aから浮上させた状態で支持するため、第1フレーム5及び第2フレーム7は、鉛直荷重を担わなくて済む。そのため、従来のようにステージ駆動手段の変形を考慮する必要がなく、ステージ駆動手段(本実施の形態においては第1フレーム5、第2フレーム7等)を小型化することができる。
【0038】
また、ステージ3は、第1静圧軸受4によって非接触で支持されるとともに、第1フレーム5とも非接触であるため、第1フレーム5との組み合わせによる高さの精度誤差が発生することもない。さらに、ステージ3の静止時に定盤2の支持面2aから浮上させずに支持面2aに載置された状態とすることで、支持面2aとの摩擦により安定した状態でステージ3を静止させることができるため、従来のように駆動手段による複雑な静止制御が不要となる。
【0039】
また、ステージ3は、第1フレーム5と非接触であるため、平面移動ステージ装置1の動作時に第1フレーム5が微少振動を発生させてもその振動を緩和することができ、ステージ3の移動平行度及び位置決め精度を向上させることができる。
【0040】
上記平面移動ステージ装置1によって、ステージ3について数μmレベルの移動平行度、数十μmレベルの平面位置精度を達成することができ、ステージ3の直動案内と駆動源として上記実施形態に示した以外のものも選択することができるため、低コストで平面移動ステージ装置を製造することができる。
【0041】
さらに、上記平面移動ステージ装置1において、第1静圧軸受4に銅合金又は炭素材料を表面材料(焼結層)として用いたものや、スクイーズフィルム軸受を用いることで、平面移動ステージ装置1の動作中にステージ3が支持面2aと接触した場合にも、致命的な損傷を免れることができ、定盤2の支持面2aを損傷させる危険性が大幅に低減される。
【0042】
尚、本実施の形態においては、ステージ3を直方体状に形成し、フレーム状に形成した第1フレーム5を介してステージ3を移動させたが、ステージ3及び第1フレーム5の形状等は、これらに限定されず、例えば、ステージを平面視円形に形成し、円形の内側空間を有するフレームによってステージを囲繞して移動させるような構成とすることも可能である。
【0043】
また、本実施の形態においては、ステージ3を浮上させるにあたり第1静圧軸受4を用いたが、第1静圧軸受4以外にも他の空気浮上手段や、リニアモータ等、空気浮上手段以外の浮上手段を用いることもでき、この点については、ステージ3と第1フレーム5との間に設けた第2静圧軸受6についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明にかかる平面移動ステージ装置の一実施の形態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図2】図1の平面移動ステージ装置の分解斜視図である。
【図3】図1の平面移動ステージ装置の調芯装置を示す断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 平面移動ステージ装置
2 定盤
2a 支持面
3 ステージ
4 第1静圧軸受
5 第1フレーム
6 第2静圧軸受
6a 基部
6b 焼結層
7 第2フレーム
8、9 X方向直動案内
11、12 Y方向直動案内
13 X方向駆動源
14 X方向駆動用ねじ
15 Y方向駆動源
16 Y方向駆動用ねじ
18 ナット
19 ボルト
20 球座
21 駆動モータ
22 駆動モータ
23 測定対象物台座
24 測定対象物
25 Oリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面上を、該平面に対して平行な方向の力を受けることによって移動可能な平面移動ステージと、
該平面移動ステージの底面を、前記平面から浮上させた状態で支持する浮上支持手段と、
前記平面移動ステージに、非接触で、前記平面に対して平行な方向の力を付与するステージ駆動手段とを備えることを特徴とする平面移動ステージ装置。
【請求項2】
前記平面移動ステージは、直方体状に形成され、前記ステージ駆動手段は、該平面移動ステージを囲繞するようにフレーム状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の平面移動ステージ装置。
【請求項3】
前記ステージ駆動手段は、前記平面移動ステージの、前記平面に対して垂直な軸線回りの位置決めを行う調芯手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の平面移動ステージ装置。
【請求項4】
前記浮上支持手段は、前記平面移動ステージの底面に固定されて前記平面に対して空気を吹き出す静圧軸受を備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の平面移動ステージ装置。
【請求項5】
前記静圧軸受は、浮上状態にある前記平面移動ステージを前記平面に向かって吸引する吸引手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の平面移動ステージ装置。
【請求項6】
前記静圧軸受は、銅合金又は炭素材料を表面材料とすることを特徴とする請求項4又は5に記載の平面移動ステージ装置。
【請求項7】
前記ステージ駆動手段は、前記平面移動ステージに対して空気を吹き出す静圧軸受を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の平面移動ステージ装置。
【請求項8】
前記平面は、定盤の表面であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の平面移動ステージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−110860(P2010−110860A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285464(P2008−285464)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(000103644)オイレス工業株式会社 (384)
【出願人】(599153116)エヌ・イー有限会社 (4)
【Fターム(参考)】