説明

底部開口付きパウチ及びこのようなパウチを用いて作られる消費者製品

パウチが、内側を有する第1のフラップを備えている第1のパネルと内側を有する第2のフラップを備えている第2のパネルとを備えている。第2のパネルは、第1のパネルに取着されており、第1のパネル及び第2のパネルの一部が、チャンバ及び出口を画成する。パウチが、第1のフラップの内側の一部及び第2のフラップの内側の一部に付着され、かつ、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される出口をカバーする帯状片を備えている。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] 本願は、2007年11月19日付けで提出された米国仮出願番号61/003638の優先権を主張しており、この仮出願の内容は参照によりここに組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本発明は、製品容器に関し、特に、ある物質及び材料を収容するために有用な底部開口付きパウチ及びこのようなパウチを用いて作られる消費者製品に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 製品用容器又はパッケージは、いろいろなサイズ及び形状に設計され、いろいろな用途に用いられる。簡単に開けることができ、かつ、パッケージ内に収容される商品に消費者が簡単に接することができるパッケージは、特に人気がある。製品の販売において、すぐ展示できる容器が好ましい。同様に、ディスプレイのスペースを最大限にし、かつ、ディスプレイの所望の外観を増大させるパッケージは、消費者により魅力的である。これにより、消費者製品の販売を拡大することができる。さらに、多くの包装製品には触れると悪影響を与えるか、触れるのが望ましくない。したがって、消費者の必要に応じたパウチのような新しい容器を必要とし、特に、容易に開口及び取扱いをすることができるパウチ、及び/又は、消費者が内容物に触れることなく内容物を分配することができるパウチを必要とする。
【0004】
[0004] 米国特許第6270821号明細書は、家畜製品のような肉製品を収容するために有用な多目的販売用パウチについて開示している。米国特許出願公開第20050276885号明細書は、電子レンジで食品を加熱するために用いられる、蒸気抜き可能な電子レンジ対応パウチについて開示している。このパウチは、電子レンジで食品を十分に加熱するとき、加熱されるパウチ内の食品によって発生される蒸気を放散するために破れる部分を有する破裂可能なシールを含む。米国特許出願公開第20070148295号明細書は、室温で安定に長持ちできる、フレキシブルなプラスチックパウチタイプのパッケージに収容されている、速消費用食品の製造方法について開示している。この製造方法は、パウチから酸素を取り除くステップと、パウチ内に適量の肉及びソースを入れた後、パウチをシールするステップと、パウチを殺菌するステップと、パウチを冷却するステップと、パウチをインキュベートするステップとを含む。米国特許出願公開第20070184154号明細書は、パウチ内の圧力が高温ガスによって所定の圧力を上回ると、予測位置においてパウチが破裂及び爆発する脆弱部分を有する刻み目を入れた層を含むカバーを備えている、食品を調理するために用いられるパウチについて開示している。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本発明は、新しいパッケージ並びにそのパッケージの製造方法及び使用方法を提供する。一般実施形態において、本発明は、第1の面及び第2の面を有する第1のフラップを備える第1のパネルと、第1の面及び第2の面を有する第2のフラップを備える第2のパネルとを備えているパウチを提供する。第2のパネルは、第1のパネルに取着されており、第1のパネル及び第2のパネルの一部は、チャンバ及び出口を画成する。パウチは、第1のフラップの第1の面の一部及び第2のフラップの第1の面の一部に取外し可能に付着されて、かつ、第1のパネル20及び第2のパネルによって形成される出口をカバーしている帯状片を更に備えている。
【0006】
[0006] 一実施形態において、第1のパネル及び第2のパネルは、第1のパネル及び第2のパネルの縁部に沿って取着されており、チャンバを画成する。他の実施形態において、パウチは、第1のパネル及び第2のパネルの中に配置される製品を備えている。更なる実施形態において、第1のパネル及び第2のパネルは開口を画成する。
【0007】
[0007] 他の実施形態において、第1のパネル及び第2のパネルの少なくとも一つが、透明な部分及び不透明な部分を含む。更なる実施形態において、取外し可能な帯状片はプルタブを備えている。他の実施形態において、取外し可能な帯状片がリングを備えている。
【0008】
[0008] 他の実施形態において、第1のパネル及び/又は第2のパネルは、金属ホイル、高バリヤ性レトルトフィルム、高分子材料、又はこれらの組み合わせからなる。
【0009】
[0009] 他の実施形態において、取外し可能な帯状片は、熱可塑性材料に付着されている接着剤層を備える。
【0010】
[0010] 他の実施形態において、パウチは、第1のフラップ及び第2のフラップによって形成される面に垂直に立つように構成及び配置される。
【0011】
[0011] 他の実施形態において、第1のパネル及び/又は第2のパネルはリングを備えている。
【0012】
[0012] 他の実施形態において、本発明は、第1のフラップを備える第1のパネルと、第1のパネルに取着されている第2のフラップを備える第2のパネルとを備えているパウチを提供する。第1のフラップは第1のパネルより幅広く、第2のフラップは第2のパネルより幅広い。第1のパネル及び第2のパネルの一部は、チャンバ及び出口を画成する。第1のパネル及び第2のパネルは開口を画成する。パウチは、第1のフラップ及び第2のフラップに取外し可能に付着されている帯状片を更に備えており、結果、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される出口をカバーしている。
【0013】
[0013] 更なる実施形態において、第1のパネル及び第2のパネルは、第1のパネル及び第2のパネルの縁部に沿って取着されている。
【0014】
[0014] 本発明は、例えば、改良されたパッケージ、改良されたパウチ及びパウチの使用方法、パウチの改良された製造方法並びに製品の改良された製造方法を提供するとの様々な利点を有する。
【0015】
[0015] 本発明の他のかつ更なる目的、特徴及び利点は、当業者が見て分かるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態におけるパウチの底部からの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態における立ち位置にあるパウチの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態における使用状態にあるパウチの斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態におけるパウチの底部からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0020] 一態様において、本発明は、パッケージ並びにそのパッケージの製造方法及び使用方法を提供し、特に、パウチを備えているパッケージを提供する。例えば、パウチは、簡単に開けることができ、また、開けられると、パウチから製品を取り出しやすくする開口部を提供することができる。パウチは、食品又はペットフードのようないかなる種類の製品を収容するのにも適している。パウチは、シール付きプルタブを取り外すことによって、底部を開けることができる。開けられたパウチは、消費者が製品に触れることなく製品を取り出しやすくする広い開口部を有することができる。また、パウチの開口部部分は、パウチを棚又は展示台上に立てることができるように構成され得る。
【0018】
[0021] 図1及び図2に示した一般実施形態において、本発明は、第1の面24(例えば内側面)及び第2の面26を有する第1のフラップ22を備えている第1のパネル20と、第1の面34(例えば内側面)及び第2の面36を有する第2のフラップ32を備えている第2のパネル30と、を備えるパウチ10を提供する。例えば、第1の面24すなわち第1のフラップ22の内側面、及び、第1の面34すなわち第2のフラップ32の内側面は、第1のパネル20及び第2のパネル30の同一内面又は同一面に対応する。第2のパネル30は第1のパネル20に取着している。例えば、第1のパネル20及び第2のパネル30は、例えばヒートシール、接着剤、超音波溶着及び機械的締結具等の任意の適当な固定手段を用いて、第1のパネル20及び第2のパネル30の縁部に沿って取着することができる。
【0019】
[0022] 第1のパネル20及び第1のフラップ22は、同一又は異なる材料で作られる一体品からなるものとすることができる。同様に、第2のパネル30及び第2のフラップ32も、同一又は異なる材料で作られる一体品からなるものとすることができる。また、他の実施形態において、フラップがその対応するパネルより幅広く(例えば一側から他側までを広く)することもできる。これによって、展示中パウチが立っているとき、より安定したベース部又は基礎をパウチに与えることができる。
【0020】
[0023] パウチ10は、第1のフラップ22の第1の面24の一部及び第2のフラップ32の第1の面34の一部に取り外し可能に付着される帯状片50を備えることができる。例えば、第1のフラップ22及び第2のフラップ32は、帯状片50が第1のフラップ22及び第2のフラップ32の第1の面24及び第1の面34の一部に付着され得るように外側へ折られている。この実施形態において、例えばユーザが帯状片50をパウチ10から容易に取り外せるように、取り外し可能な帯状片50はプルタブ52を備えている。
【0021】
[0024] 縁部40に沿って互いに取着されている第1のパネル20及び第2のパネル30は、食品又はペットフードのような製品を収容するためのチャンバを画成する。あるいは、他の適当な非消耗製品をパウチに収容してもよい。
【0022】
[0025] また、図3に示したように、帯状片50が取り外された後、例えばパウチを押しつぶすことによって、製品をパウチ10から取り出すことができるように、縁部40に沿って互いに取着されている第1のパネル20及び第2のパネル30は、第1のフラップ22及び第2のフラップ32の近くに出口又は開口部も画成する。出口を形成する第1のパネル20及び第2のパネル30の一部は、パッケージの出口の部分で取り外し可能にシールされ得ることを理解すべきである。結果として、帯状片50を取り外した後、図1に示したように、ユーザ又は消費者は、第1のフラップ30及び第2のフラップ32を互いから引き離してもよく、第1のパネル20と第2のパネル30との間のシールを破って、出口を露出させてもよい。
【0023】
[0026] パウチ10の出口は適当なサイズにすることができる。例えば、代替的な実施形態において、パウチは、パウチから製品を出しやすくするためのより広い開口部位、又は製品をより調整的に取り出すためのより小さい開口部を有してもよい。
【0024】
[0027] 図1及び図2に示したように、第1のパネル20及び第2のパネル30は、開口42又は他の適当な穴を画成することができる。開口42は、例えばストアの棚にペグボードを用いて、展示中にパウチを吊るために用いられ得る。
【0025】
[0028] 第1のパネル20及び/又は第2のパネル30の一つ又はそれ以上の部分が、透明な部分60及び不透明な部分62を備えることができる。これによって、消費者はパウチ10の内部にある製品を見ることができる。第1のパネル20及び第2のパネル30は、部分的に又は全体的に透明、半透明又は不透明であり得ることを理解すべきである。これにより、パウチ内の製品に更なるマーケティングの機会を与えることができる。透明な部分60及び不透明な部分62は、消費者が、望みの通りに少しだけでもしっかりとでもパウチ内製品を見ることができる。
【0026】
[0029] 第1のパネル20及び第2のパネル30は、例えば、酸化アルミニウム被覆フィルム又は酸化ケイ素被覆フィルムのような高バリヤ性レトルトフィルムのような適当な材料で作ることができる。第1のフラップ22及び第2のフラップ32も、例えば高バリヤ性レトルトフィルムのような適当な材料で作ることができる。フィルムは単層フィルム又は多層フィルムにすることができる。第1のパネル20及び/又は第2のパネル30も、アルミニウムホイル材料のような金属ホイル又は高分子材料にすることができる。
【0027】
[0030] 取外し可能な帯状片50は適当な材料で作ることができ、また、例えば第1のフラップ22及び第2のフラップ32に付着される接着剤層のような適当な付着手段によって、第1のフラップ22及び第2のフラップ32の一部に接着することができる。帯状片50は単層フィルム又は多層フィルムで作ることができる。帯状片50は、ポリプロピレンのような適当なポリマーからなり得る、シーラント層から容易に剥離される特徴を有する任意のレトルト材料で作ることもできる。
【0028】
[0031] 一実施形態において、図2に示したように、パウチ10は、第1のフラップ22及び第2のフラップ32で成す面に垂直に立つように構成又は配置される。例えば、これによって、パウチをストアの棚又はテーブルに立てて展示することができる。
【0029】
[0032] 他の実施形態において、第1のパネル及び第2のパネルはリングを備える。例えば、このリングは、第1のパネル及び/又は第2のパネルの縁部に取り付けられ、パウチ内の製品を露出させるために、ユーザが握って、第1のパネル及び第2のパネルを互いに引き離すためのホールを画成する。取外し可能な帯状板は、第1のパネル及び/又は第2のパネルの外部表面を部分的に又は全体的にカバーすることができ、そのため、リングの表面部位を含む、
【0030】
[0033] 図4に示した他の実施形態において、本発明は、第1のフラップ122を備えている第1のパネル120と、第2のフラップ132を備えている第2のパネル130とを備えるパウチ110を提供する。第2のパネル130は、例えば第1のパネル120及び第2のパネル130の縁部140に沿って、第1のパネル120に取着される。第1のパネル120及び第2のパネル130の一部は、製品を収容するためのチャンバ、及び、製品を出すための出口を画成する。パウチ110は、第1のフラップ122及び第2のフラップ132の一部に取外し可能に付着され、第1のパネル120及び第2のパネル130によって形成される出口をカバーしている帯状片150を更に備えている。この実施形態において、取外し可能な帯状片150はリング152を備えている。
【0031】
[0034] 第1のパネル120及び第1のフラップ122は、同一又は異なる材料で作られる一体品からなるものとすることができることを理解すべきである。同様に、第2のパネル130及び第2のフラップ132も、同一又は異なる材料で作られる一体品からなるものとすることができる。この実施形態において、第1のパネル及び第2のパネルの一つ以上の部分が、透明な部分や不透明な部分からなるものとすることができる。
【0032】
[0035] 出口を形成する第1のパネル120及び第2のパネル130の一部は、パッケージの出口の部分を取外し可能にシールすることができる。結果として、図4に示したように、帯状片150を取り外した後、ユーザ又は消費者は、第1のフラップ122及び第2のフラップ132を互いから引き離して、第1のパネル120と第2のパネル130との間のシールを破って、出口を露出させてもよい。
【0033】
[0036] 図3に示したような他の態様において、本発明は、パウチの使用方法を提供する。この使用方法は、第1のフラップを備えている第1のパネルと、第2のフラップを備えており、第1のパネル及び第2のパネルの一部が、製品を有するチャンバ及び取外し可能にシールされる出口を画成するように、第1のパネルに取着されている第2のパネルと、を備えているパウチを用意するステップを含んでいる。
【0034】
[0037] 帯状片は、第1のフラップ及び第2のフラップの一部に取外し可能に付着され、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される、取外し可能にシールされる出口をカバーする。帯状片を第1のフラップ及び第2のフラップから取外してから、第1のパネル及び第2のパネルの一部に沿ってパウチを押しつぶして、取外し可能にシールされている出口を通して製品をパウチから取り出す。必要ならば、ユーザ又は消費者は、出口及び/又は容器内製品を露出させるために、第1のフラップ及び第2のフラップを互いに引き離すことができる。製品は、例えばレトルト食肉加工品のような食用製品であり得る。
【0035】
[0038] 他の態様において、本発明は、パウチの製造方法を提供する。この製造方法は、第1のフラップを備えている第1のパネルを用意するステップと、第1のパネル及び第2のパネルの一部が出口(好ましくは、取外し可能にシールされる出口)を画成するようにチャンバを画成するために、第1のパネル及び第2のパネルの縁部に沿って第1のパネルに、第2のフラップを備えている第2のパネルをシールするステップとを備えている。このシールするステップは、例えば、互いの縁部を合わせてヒートシールする、両縁部の間に接着剤を塗布する、又は、両縁部に機械的な締結具を用いるような適当な手段を用いて行うことができる。第1のパネル及び第2のパネルを出口位置においてシールするステップは、シーラーを用いることによって行うことができ、結果、出口及び/又はチャンバ内製品を露出させるために、消費者は二つのパネルを互いから引き離すことができる。この製造方法は、第1のフラップ及び第2のフラップの一部に取外し可能な帯状片を付着するステップと、第1のパネル及び第2のパネルで形成される、取外し可能にシールされる出口をカバーするステップとを更に含む。
【0036】
[0039] 一実施形態において、この製造方法は、取外し可能な帯状片を付着するステップの前に、パウチのチャンバ内に製品を入れるステップを含む。例えば、製品を、パウチの各端部から予め形成されたパウチの中に取り入れることができる。パウチの製造方法は、既存のレトルトパウチを充てんする手段と、製品を機械的にシールするステップとを用いることができることを理解すべきである。パウチが充填された後、充填済みパウチの縁部は、例えばヒートシール、接着剤、超音波溶着、同様なものを用いて互いに合わせてシールすることができる。
【0037】
[0040] この製造方法は、第1のフラップ及び第2のフラップの内側部分に、取外し可能な帯状片を付着するステップと、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される出口をカバーするステップとを更に含む。
【0038】
[0041] 一実施形態において、製造方法は、取外し可能な帯状片を付着するステップの前に、パウチのチャンバ内に製品を入れるステップを含む。
【0039】
[0042] 他の態様において、本発明は、製品の包装方法を提供する。この包装方法は、第1のフラップを備えている第1のパネルと、第2のフラップを備えており、第1のパネル及び第2のパネルの一部が出口及び製品を収容するチャンバを画成するように、第1のパネルに取着される第2のパネルと、を備えているパウチを用意するステップを備えている。帯状片は、第1のフラップ及び第2のフラップの内側部分に取外し可能に付着され、その結果、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される出口をカバーすることができる。帯状片を第1のフラップ及び第2のフラップから取り外してから、第1のパネル及び第2のパネルの一部に沿ってパウチを押しつぶして、出口を通して製品をパウチから取り出す。
【0040】
[0043] 他の実施形態において、製品は食用製品からなる。
【0041】
[0044] 他の態様において、本発明は製品の販売方法を提供する。この販売方法は、第1のフラップを備えている第1のパネルと、第2のフラップを備えており、第1のパネルに取着される第2のパネルと、を備えているパウチを用意するステップを備えている。第1のパネル及び第2のパネルの一部は、製品を収容するチャンバ及び出口を画成する。帯状片は、第1のフラップ及び第2のフラップの内側部分に取外し可能に付着され、その結果、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される出口をカバーする。その後、パウチは適当な手法で展示される。
【0042】
[0045] 一実施形態において、パウチは、第1のフラップ及び第2のフラップの一部に付着されている取り外し可能な帯状片50によって与えられるベース部上においてパウチを立てることによって展示される。
【0043】
[0046] 一実施形態において、第1のパネル及び第2のパネルは、開口を画成し、パウチは、ペグにパウチを吊ることによって展示される。
【0044】
[0047] 他の態様において、本発明は、消費者製品を提供する。この製品は、パウチ内の材料又は物質からなる。パウチは、第1の面及び第2の面を有する第1のフラップを備えている第1のパネルと、第1の面及び第2の面を有する第2のフラップを備えている第2のパネルであって、第1のパネルに取着されて、第1のパネル及び第2のパネルの一部がチャンバ及び出口を画成する第2のパネルと、第1のフラップの第1の面の一部及び第2のフラップの第1の面の一部に取外し可能に付着されて、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される出口をカバーする帯状片と、を備えている。物質は、パウチに入れるために適する任意の物質にすることができる。一実施形態において、物質は食品である。食品は、フルーツ、野菜、ナッツ、ローフード、加工食品、肉、同様なものであることができ、肉が好ましい。肉は、加工肉又は丸肉(whole meat)であり得る。好ましい実施形態において、肉は鶏肉である。他の実施形態において、物質は、押出し加工された食品であり、好ましくはペットフードである。より好ましい実施形態において、製品は、ペットフード、スナック菓子又はおやつに用いられる生肉又は調理済み肉であり、ペットのおやつに使える鶏肉であることがより好ましい。
【0045】
[0048] 物質又は材料は、洗剤、プラスチックスプーン及びフォーク、腐食・漂白剤、ソース、塗料、同様なもののような非食用物質又は材料であり得る。例えば、物質又は材料に触れるのが好ましくない、物質又は材料に触れると消費者に悪影響を与える、又は、物質又は材料に触れると物質又は材料を汚すという美学又は物理的な理由から、消費者が触れるのを避ける傾向にある物質及び材料を収容するために、このパウチは特に有用である。
【0046】
[0049] 他の態様において、本発明は製品ディスプレイを提供する。この製品ディスプレイは、ここに記載のパウチ又は消費者製品を収容及び表示するために適するデバイスからなる。この製品ディスプレイは、パウチ又は消費者製品に適する任意のデバイスであり得るが、テーブルの上に又は壁掛けケースに自立することが好ましい。パウチは、第1の面及び第2の面を有する第1のフラップを備えている第1のパネルと、第1の面及び第2の面を有する第2のフラップを備えている第2のパネルであって、第2のパネルが第1のパネルに取着されており、第1のパネル及び第2のパネルの一部はチャンバ及び出口を画成する、第2のパネルと、第1のフラップの第1の面の一部及び第2のフラップの第1の面の一部に付着されて、第1のパネル及び第2のパネルによって形成される出口を取外し可能にカバーしている帯状片と、を備えている。この製品ディスプレイは、本製品に消費者の注意を引くことによって、パウチ又は消費者製品を販売するために有用である。
【0047】
[0050] 他の定義を除いて、ここで用いる全ての技術用語、科学用語及び任意のアクロステックは、本発明の属する技術分野における通常の技術者に一般的に知られているようなことと同じ意味を有する。ここに記載されているものと類似又は同等な任意の組成物、方法、製造品、他の手段又は材料も本発明の実施するために用いることができるが、好ましい組成物、方法、製造品、手段又は材料はここに記載されている。
【0048】
[0051] 特に、ここでは本発明の代表的に好ましい実施形態を開示し、かつ、具体例を用いたが、これらは制限的な目的ではなく、一般的、かつ、説明的な意味にのみ用いられ、本発明の範囲は特許請求の範囲に記載した。上記記載を考慮すると、本発明の様々な改良及び変更が可能であることが明らかである。したがって、具体的な記載と違う方法で実施される発明が特許請求の範囲に包含されることは理解できるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面及び第2の面を有する第1のフラップを備える第1のパネルと、
第1の面及び第2の面を有する第2のフラップを備える第2のパネルであって、当該第2のパネルが前記第1のパネルに付着されており、前記第1のパネル及び当該第2のパネルの一部がチャンバ及び出口を画成している、第2のパネルと、
前記第1のフラップの前記第1の面の一部及び前記第2のフラップの前記第1の面の一部に取外し可能に付着され、かつ、前記第1のパネル及び前記第2のパネルにより形成される前記出口を取外し可能にカバーしている帯状片と、
を備える、パウチ。
【請求項2】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルが、前記第1のパネル及び前記第2のパネルの縁部に沿って取着されて、チャンバを画成している、請求項1に記載のパウチ。
【請求項3】
前記第1のパネル及び前記第2のパネル内に配置されている製品を備える、請求項1に記載のパウチ。
【請求項4】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルが、開口を画成している、請求項1に記載のパウチ。
【請求項5】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルの少なくとも一つが透明な部分及び不透明な部分を備える、請求項1に記載のパウチ。
【請求項6】
前記取外し可能な帯状片がプルタブを備える、請求項1に記載のパウチ。
【請求項7】
前記取外し可能な帯状片がリングを備える、請求項1に記載のパウチ。
【請求項8】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルの少なくとも一つが、金属ホイル、高バリヤ性レトルトフィルム、高分子材料及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる材料を備える、請求項1に記載のパウチ。
【請求項9】
前記取外し可能な帯状片が、熱可塑性材料に取着されている接着剤層を備える、請求項1に記載のパウチ。
【請求項10】
当該パウチが、前記第1のフラップ及び前記第2のフラップによって形成される面に垂直に立つように構成及び配置されている、請求項1に記載のパウチ。
【請求項11】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルの少なくとも一つが、リングを備える、請求項1に記載のパウチ。
【請求項12】
第1のフラップを備える第1のパネルであって、前記第1のフラップは当該第1のパネルより幅広い、第1のパネルと、
前記第1のパネルに取着されている、第2のフラップを備える第2のパネルであって、前記第2のフラップが、当該第2のパネルより幅広く、前記第1のパネル及び当該第2のパネルの一部がチャンバ及び出口を画成しており、前記第1のパネル及び当該第2のパネルが開口を画成している、第2のパネルと、
前記第1のフラップ及び前記第2のフラップの内側部分に取外し可能に付着され、かつ、前記第1のパネル及び前記第2のパネルによって形成される前記出口をカバーしている、帯状片と、
を備えるパウチ。
【請求項13】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルが、前記第1のパネル及び前記第2のパネルの縁部に沿って取着されている、請求項12に記載のパウチ。
【請求項14】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルの少なくとも一つが、透明な部分及び不透明な部分を備える、請求項12に記載のパウチ。
【請求項15】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルの少なくとも一つが、金属ホイル、高バリヤ性レトルトフィルム、高分子材料及びその組み合わせからなる群から選ばれる材料を備える、請求項12に記載のパウチ。
【請求項16】
前記取外し可能な帯状片が、熱可塑性材料に取着されている接着剤層を備える、請求項12に記載のパウチ。
【請求項17】
内側を有する第1のフラップを備える第1のパネルを用意するステップと、
内側を有する第2のフラップを備える第2のパネルを、前記第1のパネル及び前記第2のパネルの縁部に沿って前記第1のパネルにシールして、チャンバを画成するステップであって、前記第1のパネル及び前記第2のパネルの一部が出口を画成している、ステップと、
前記第1のフラップの前記内側及び前記第2のフラップの前記内側の一部に取外し可能な帯状片を付着するステップであって、前記帯状片が前記第1のパネル及び前記第2のパネルによって形成される前記出口をカバーしている、ステップと、
を備える、パウチの製造方法。
【請求項18】
前記取外し可能な帯状片を付着する前記ステップの前に、前記パウチの前記チャンバ内に製品を用意するステップを備える、請求項17に記載の製造方法。
【請求項19】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルの縁部が、取外し可能にシールされる出口を画成している、請求項17に記載の製造方法。
【請求項20】
第1のフラップを備える第1のパネルと、前記第1のパネルに取着されており、第2のフラップを備える第2のパネルであって、前記第1のパネル及び当該第2のパネルの一部が、製品を備えるチャンバ及び出口を画成している、第2のパネルと、前記第1のフラップ及び前記第2のフラップの内側部分に取外し可能に付着され、かつ、前記第1のパネル及び前記第2のパネルにより形成される前記出口をカバーしている帯状片と、を備えるパウチを用意するステップと、
前記第1のフラップ及び前記第2のフラップから前記帯状片を取り除くステップと、
前記出口を通して前記パウチから前記製品を取外すために、前記第1のパネル及び前記第2のパネルの一部に沿ってパウチを押しつぶすステップと、
を備える、製品の包装方法。
【請求項21】
前記製品が食用製品を含む、請求項20に記載の包装方法。
【請求項22】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルの前記縁部が取外し可能にシールされる出口を画成している、請求項20に記載の包装方法。
【請求項23】
第1のフラップを備える第1のパネルと、前記第1のパネルに取着されており、第2のフラップを備える第2のパネルであって、前記第1のパネル及び当該第2のパネルの一部が、製品を備えるチャンバ及び出口を画成している第2のパネルと、前記第1のフラップ及び前記第2のフラップの内側部分に取外し可能に付着され、かつ、前記第1のパネル及び前記第2のパネルにより形成される前記出口をカバーしている帯状片と、を備えるパウチを用意するステップと、
前記パウチを展示するステップと、
を備えている、製品の販売方法。
【請求項24】
前記パウチが、前記第1のフラップ及び前記第2のフラップの一部に付着されている取外し可能な帯状片によって与えられるベース部において前記パウチを立てることによって展示される、請求項23に記載の販売方法。
【請求項25】
前記第1のパネル及び前記第2のパネルが開口を画成しており、前記パウチをペグに吊ることによって、前記パウチが展示される、請求項23に記載の販売方法。
【請求項26】
パウチ内の物質からなる消費者製品であって、
前記パウチが、
第1の面及び第2の面を有する第1のフラップを備える第1のパネルと、
第1の面及び第2の面を有する第2のフラップを備える第2のパネルであり、当該第2のパネルが前記第1のパネルに取着されており、前記第1のパネル及び当該第2のパネルの一部がチャンバ及び出口を画成している、第2のパネルと、
前記第1のフラップの前記第1の面の一部及び前記第2のフラップの前記第1の面の一部に取外し可能に付着され、かつ、前記第1のパネル及び前記第2のパネルにより形成される前記出口を取外し可能にカバーしている帯状片と、
を備える、消費者製品。
【請求項27】
前記物質が食品である、請求項26に記載の消費者製品。
【請求項28】
前記物質が、フルーツ、野菜、ナッツ、抽出し加工された食品、ローフード、加工食品又は肉の一つ又はそれ以上である、請求項27に記載の消費者製品。
【請求項29】
前記物質が肉である、請求項27に記載の消費者製品。
【請求項30】
前記物質が、押出し加工された食品である、請求項27に記載の消費者製品。
【請求項31】
前記食品が、ペットフードである、請求項30に記載の消費者製品。
【請求項32】
パウチ及び消費者製品を収容及び展示するために適するデバイスを備える製品ディスプレイであって、
前記パウチが、
第1のフラップを備える第1のパネルと、
前記第1のパネルに取着されており、第2のフラップを備える第2のパネルであり、前記第1のパネル及び当該第2のパネルの一部が、製品を備えるチャンバ及び出口を画成する、第2のパネルと、
前記第1のフラップ及び前記第2のフラップの内側部分に取外し可能に付着され、かつ、前記第1のパネル及び前記第2のパネルによって形成される前記出口をカバーしている帯状片と、を備える、製品ディスプレイ。
【請求項33】
前記消費者製品が、パウチ内の物質からなる、請求項32に記載の製品ディスプレイ。
【請求項34】
テーブルの上に又は壁掛けケースに自立する手段を含む。請求項32に記載の製品ディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−502904(P2011−502904A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534040(P2010−534040)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際出願番号】PCT/US2008/012779
【国際公開番号】WO2009/067168
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】