説明

座席構造

【課題】通常姿勢と安楽姿勢のいずれにも対応できると共に、十分にリラックスした休息姿勢をとることができ、着座時における優れた快適性を備えさせる。
【解決手段】クッションフレーム30が後部リンク板41と前部リンク板42とによって支持されるが、可動範囲内における後部リンク板41の変位角度の方が前部リンク板42の変位角度よりも大きく、かつ、最も前方に回転移動した際のベースフレーム10のサイドフレーム部12bとのなす角を、後部リンク板41の方が前部リンク板42よりも小さくなるように設定した構造である。このため、後部リンク板41及び前部リンク板42が前方に回転移動するほど、クッションフレーム30の座面角度が大きくなる。バックフレーム20自体は傾斜角度が変動しないが、クッションフレーム30の座面角度を人の動作に追随して変動できる構造である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機、列車、船舶、フォークリフト、自動車などの輸送機器用、あるいは、映画館などの各種劇場設置用等として適する座席構造に関し、特に、航空機、列車、各種劇場などのように、縦列に複数設置した場合の着座スペース(足入れスペース)を従来よりも広く確保できる座席構造に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機などにおいては複数の座席を縦列方向にも相当数連設し、限られたスペース内で所定数の座席を配置している。従って、各乗客の着座スペースも所定の大きさに限定されており、特に、前席において背部(シートバック)をリクライニングさせて休息姿勢をとると、後席の着座者の足入れ(足置き)スペースが大きく制限され、快適性を損なうという問題がある。このため、航空機などにおいては、乗客の快適性を向上させるに当たって、前席との間の足入れ(足置き)スペースを含む着座スペースをより広く確保するための工夫が常に求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、通常姿勢と休息姿勢のいずれにも対応できると共に、十分にリラックスした休息姿勢をとることができ、着座時における優れた快適性を備える一方で、休息姿勢をとった場合でも、後席の足入れスペースを含む着座スペースを制限しない座席構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明の座席構造は、バックフレーム及びクッションフレームを備えた座席構造であって、
前記バックフレームが、所定の傾斜角で固定された状態で配設されていると共に、前記クッションフレームが、ベースフレームにリンク機構によって支持されており、
前記リンク機構は、前記ベースフレームのうち、クッションフレームの側部に位置するサイドフレーム部に回転可能に軸支される回転中心部と、前記クッションフレームが連結されるクッションフレーム連結部とを備え、前記サイドフレーム部に沿って所定間隔をおいて後方側に配設される後部リンク板と前方側に配設される前部リンク板とを備えてなり、
前記後部リンク板及び前部リンク板が、可動範囲内で最も後方に回転移動した際と最も前方に回転移動した際とにおける各回転中心部と各クッションフレーム連結部とを結ぶ各仮想直線の変位角度を比較した場合に、後部リンク板の変位角度の方が、前部リンク板の変位角度よりも大きく、かつ、最も前方に回転移動した際の前記サイドフレーム部とのなす角を、後部リンク板の方が前部リンク板よりも小さくなるように設定し、後部リンク板及び前部リンク板が前方に回転移動するに従って、クッションフレームの座面角度が大きくなる構造であることを特徴とする。
前記後部リンク板には、該後部リンク板を回転移動させるアクチュエータ用連結部が設けられている構成とすることが好ましい。
前記後部リンク板は、前記回転中心部から前方かつ上方に突出するように形成された略く字状片部と、この略く字状片部に対して所定間隔をおいた後方寄りで前記回転中心部から上方に延びる作用片部とを備えた形状を有し、前記略く字状片部に前記クッションフレーム連結部が形成され、前記作用片部に前記アクチュエータ用連結部が形成さていることが好ましい。
前記アクチュエータは、シリンダに対して進退可能に設けられたピストンを備え、前記シリンダ及び前記ピストンのピストンロッドのうちのいずれか一方が、前記ベースフレームのサイドフレーム部に連結され、他方が、前記後部リンク板のアクチュエータ連結部に連結され、前記ピストンロッドがシリンダに対して伸長する方向に動作すると、前記後部リンク板の作用片部を後方に押圧して、後部リンク板の略く字状片部のクッションフレーム連結部を後方に回転移動させ、前記ピストンロッドがシリンダに対して収縮する方向に動作すると、前記後部リンク板の作用片部を前方に回転移動させて、後部リンク板の略く字状片部のクッションフレーム連結部を前方に回転移動させる構成であることが好ましい。
なお、前記クッションフレームの座面角度は、最大時で22〜28度の範囲となるように、最小時で12〜15度の範囲となるように設定されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0005】
本発明の座席構造は、クッションフレームが後部リンク板と前部リンク板とによって支持されるが、可動範囲内における後部リンク板の変位角度の方が前部リンク板の変位角度よりも大きく、かつ、最も前方に回転移動した際のベースフレームのサイドフレーム部とのなす角を、後部リンク板の方が前部リンク板よりも小さくなるように設定した構造である。このため、後部リンク板及び前部リンク板が前方に回転移動するほど、クッションフレームの座面角度が大きくなる。すなわち、本発明によれば、バックフレーム自体は傾斜角度が変動しない構造でありながら、クッションフレームの座面角度を人の動作に追随して変動できる構造である。従って、人の背部のうち、胸部より上部付近の位置を変動させることなく、骨盤部付近から下肢を前方へ移動させることができ、それにより休息姿勢、つまり、従来の座席構造におけるバックフレームをリクライニングさせた場合と同様の効果を得ることができる。その一方、ベースフレームに支持されたバックフレームの位置は変動しないため、従来と同じスペースで前席において休息姿勢をとったとしても、後席の足入れスペースが制限されることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面に示した実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図5は、本発明の一の実施形態を示す。本実施形態では、一組のベースフレーム10に、バックフレーム20及びクッションフレーム30を二組支持させた二人掛け用の座席構造を示す。
【0007】
ベースフレーム10は、車両の車体フロア(図示せず)や映画館などの劇場における床面(図示せず)等に設置される。本実施形態では、車体フロア等に固定される脚部11と、該脚部11によって床面から所定高さに設置される支持フレーム12とを有している。支持フレーム12は、略コ字状に形成され、両端のサイドフレーム部12b間の前部フレーム12aの長さがクッションフレーム30を二組並列的に支持できる長さを有している。また、前部フレーム12aの中間部には、両端のサイドフレーム部12bと平行に、各クッションフレーム30の境界となるサイドフレーム部12bが設けられている。なお、ベースフレーム10は、床面に対して脚部11が固定されているものであってもよいし、床面に回転可能又は移動可能に取り付けられたものであってもよい。
【0008】
バックフレーム20は、ベースフレーム10のうち、支持フレーム12の後方部から斜め上方に立ち上がるように設けられている。バックフレーム20は、傾動しないように一定の傾斜角で取り付けられている。本実施形態のバックフレーム20は、具体的には、支持フレーム12から立ち上がる下部フレーム21と、該下部フレーム21の上部に配設された上部フレーム22とから形成されているとともに、該上部フレーム22には、さらにヘッドレスト支持フレーム23が一体に取り付けられている。また、上部フレーム22には、テーブル22aが支持されており、後席着座者が必要に応じて前席の上部フレーム22に支持されたテーブル22aを手前に倒して使用可能となっている(図4参照)。なお、バックフレーム20には、三次元立体編物や二次元ネット材等を張設するか、あるいはウレタン材を設置するなどして適宜のクッション材(図示せず)が設けられることはもちろんである。
【0009】
クッションフレーム30は、ベースフレーム10にリンク機構40を介して可動に支持されている。クッションフレーム30は、対向して配置された一対のサイド部材31と、このサイド部材31間に掛け渡される底部フレーム部材32とを備えて構成され、これらにクッション材が支持される。例えば、サイド部材31間に三次元立体編物や二次元ネット材などを張設することによりクッション材として構成することもできるし、底部フレーム部材32上にウレタン材などを載置した構成とすることもできる。
【0010】
リンク機構40は、ベースフレーム10の各サイドフレーム部12bに支持される後部リンク板41と前部リンク板42とを有して構成される。後部リンク板41は、図5の図上右側及び図4に示したように、最も前方に回転移動した姿勢で見た場合に、サイドフレーム部12bに軸支される回転中心部411を境として、該回転中心部411から前方に延びて中途から斜め上方に延びる略く字状片部412と、該略く字状片部412よりも所定間隔をおいた後方寄りにおいて回転中心部411からよりも上方に延びる作用片部413とを有する形状に形成されている。略く字状片部412の先端部には、クッションフレーム30のサイド部材31に連結されるクッションフレーム連結部414が設けられている。一方、作用片部413には、後述するアクチュエータ50が連結されるアクチュエータ連結部415が設けられている。
【0011】
前部リンク板42は、細長い板状部材からなり、その一端部がベースフレーム10のサイドフレーム部12bに軸支される回転中心部421となり、他端部がクッションフレーム30のサイド部材31に連結されるクッションフレーム連結部424となっている。前部リンク板42の回転中心部421は、後部リンク板41の回転中心部411よりも、サイドフレーム部12bに沿って所定間隔離れた箇所に取り付けられる。
【0012】
後部リンク板41及び前部リンク板42は、次のような関係を有するようにサイドフレーム部12b及びクッションフレーム30に連結される。図6に基づいて説明する。まず、後部リンク板41の回転中心部411とクッションフレーム連結部414とを結ぶ仮想直線Aが、可動範囲内で最も後方に回転移動した状態(図6の想像線で示した状態)から、可動範囲内で最も前方に回転移動した状態(図6の実線で示した状態)へと変位した際の変位角度θ1が、同じく、図6の想像線で示した状態から実線で示した状態に変位した前部リンク板42の回転中心部421とクッションフレーム連結部424とを結ぶ仮想直線Bの変位角度θ2よりも、大きくなるような位置に取り付けられる。また、後部リンク板41と前部リンク板42が、最も前方に回転移動した状態、すなわち、図6の実線で示した状態でのサイドフレーム部12bと各仮想直線A,Bとのなす角θ3、θ4を、θ3の方がθ4よりも小さくなるように取り付ける。
【0013】
この関係を満たすように取り付けることにより、図3の状態では、後部リンク板41と前部リンク板42におけるサイドフレーム部12bから各クッションフレーム連結部414,424までの突出高さがほぼ同じになり、軽作業等に適した通常姿勢を保つことができる。一方、図4の状態では、サイドフレーム部12bから各クッションフレーム連結部414,424までの突出高さは、前部リンク板42の方が高く、後部リンク板41の方が低い。この結果、クッションフレーム30の座面角度は図3の状態よりも大きくなり、安楽姿勢を達成できる。なお、クッションフレーム30の通常姿勢における好ましい座面角度(すなわち、本実施形態における最小時の座面角度)θ5は、12〜15度の範囲であり、安楽姿勢における好ましい座面角度(すなわち、本実施形態における最大時の座面角度)θ6は、22〜28度の範囲である。なお、後部リンク板41及び前部リンク板42は、上記した関係で取り付けられることができる限り、その形状は限定されるものではない。但し、後部リンク板41の仮想直線Aの変位角度θ1を前部リンク板42の仮想直線Bの変位角度θ2よりも大きくするために、本実施形態のように、回転中心部411から一端前方に延びる部分412aを有する略く字状に形成することが好ましい。
【0014】
アクチュエータ50は、内部をピストン(図示せず)が進退するシリンダ51と、ピストンに連結され該シリンダ51から突出するピストンロッド52とを有し、シリンダ51内には粘性液体が充填されており、ピストンロッド52がシリンダ51内に収まっていく方向に動作した際には、その動作を緩慢にさせるダンパ機能を有する。また、ピストンロッド52を収縮方向に動作させる力が除去された際には、ピストンロッド52を伸長させる方向に動作させるための復帰用弾性部材(図示せず)も備えている。さらに、このアクチュエータ50は、ロック機構(図示せず)が設けられており、ロック解除すると伸長方向又は収縮方向に動作可能となるが、ロックした際には、ピストンロッド52のシリンダ51に対する相対位置が何れであっても、その位置で動作が停止される構造を有している。なお、ロック機構の操作部材(図示せず)は、ワイヤ(図示せず)などを介してアームレスト60付近に設けられる。
【0015】
図5に示したように、ピストンロッド52の端部には、ロッド用連結部材52aが取り付けられており、シリンダ51の端部には、シリンダ用連結部材51aが取り付けられている。そして、本実施形態では、ロッド用連結部材52aをベースフレーム10のサイドフレーム部12bにピン部材52bにより軸支し、シリンダ用連結部材51aを後部リンク板41に形成した作用片部413に、ピン部材からなるアクチュエータ連結部415を介して軸支している。これにより、ピストンロッド52がシリンダ51に対して相対的に伸びると、シリンダ用連結部材51aによって作用片部413が後方に押圧され、その結果、後部リンク板41は、回転中心部411を中心として図3及び図4の矢印X方向に回転し、クッションフレーム連結部414は前方位置から後方側へ回転移動する。ピストンロッド52がシリンダ51内に押し込まれる方向に変位した際には、作用片部413は、シリンダ用連結部材51aを介して前方に移動しようとする。その結果、回転中心部411を中心としてクッションフレーム連結部414が前方に倒れる方向、すなわち、図3及び図4の矢印Y方向にに回転移動する。なお、アクチュエータ50のピストンロッド52とシリンダ51の配設向きは任意であり、図5と反対向きに配設することもできる。
【0016】
本実施形態の作用は次のとおりである。まず、図3に示した通常姿勢で人が着座しているとする。この状態で、アームレスト60付近に設けられる操作部材を操作してアクチュエータ50のロックを解除する。すると、人の荷重により、後部リンク板41及び前部リンク板42はともに前方に倒れる方向(矢印Y方向)に回動する。後部リンク板41がこのように動作すると、作用片部413も前方(矢印Y方向)に回動するため、アクチュエータ50のピストンロッド52は、相対的にシリンダ51内に押し込まれていく。後部リンク板41は、上記したように略く字状片部412を有するため、仮想直線Aの変位角度θ1が前部リンク板42の仮想直線Bのθ2よりも大きい。このため、後部リンク板41及び前部リンク板42が最終的に最も前方に倒れた安楽姿勢では、通常姿勢の場合よりもクッションフレーム30の座面角度が大きくなっている。着座者が操作部材を操作してアクチュエータ50を再びロック状態にすると、クッションフレーム30は、任意の座面角度を保ったまま固定される。
【0017】
一方、安楽姿勢から通常姿勢に戻す場合には、アームレスト60付近の操作部材を操作してアクチュエータ50のロックを解除すると共に、着座者が腰を若干浮かせるようにして、クッションフレーム30への荷重を除去する。すると、アクチュエータ50の復帰用弾性部材の働きにより、後部リンク板41の作用片部413が後方に押圧され、回転中心部411を中心として前倒状態から後方’矢印X方向)へ回動していく。これにより、後部リンク板41の略く字状片部412の前方に延びる部分412aも立ち上がっていくため、クッションフレーム30の座面角度は次第に小さくなっていく。
【0018】
従って、着座者は、バックフレーム20が後方に傾斜しない構造であるにも拘わらず、クッションフレーム30が上記のように変動することにより、実質的には、クッションフレーム30を固定してバックフレーム20を傾斜させた場合と同様の安楽姿勢をとることができる。このため、本実施形態の座席構造1を複数列設けたとしても、後部座席の着座者の足入れスペースは、前部座席の着座者が通常姿勢と安楽姿勢のいずれをとっているかに関係なく、一定である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態に係る座席構造を示す右方から見た斜視図である。
【図2】図2は、上記実施形態に係る座席構造を左方から見た斜視図である。
【図3】図3は、上記実施形態に係る座席構造の通常姿勢における側面図である。
【図4】図4は、上記実施形態に係る座席構造の安楽姿勢における側面図である。
【図5】図5は、リンク機構の構成を説明するための図である。
【図6】図6は、リンク機構の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
【0020】
10 ベースフレーム
12b サイドフレーム部
20 バックフレーム
30 クッションフレーム
31 サイド部材
40 リンク機構
41 後部リンク板
411 回転中心部
412 略く字状片部
413 作用片部
414 クッションフレーム連結部
415 アクチュエータ連結部
42 前部リンク板
421 回転中心部
424 クッションフレーム連結部
50 アクチュエータ
51 シリンダ
52 ピストンロッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックフレーム及びクッションフレームを備えた座席構造であって、
前記バックフレームが、所定の傾斜角で固定された状態で配設されていると共に、前記クッションフレームが、ベースフレームにリンク機構によって支持されており、
前記リンク機構は、前記ベースフレームのうち、クッションフレームの側部に位置するサイドフレーム部に回転可能に軸支される回転中心部と、前記クッションフレームが連結されるクッションフレーム連結部とを備え、前記サイドフレーム部に沿って所定間隔をおいて後方側に配設される後部リンク板と前方側に配設される前部リンク板とを備えてなり、
前記後部リンク板及び前部リンク板が、可動範囲内で最も後方に回転移動した際と最も前方に回転移動した際とにおける各回転中心部と各クッションフレーム連結部とを結ぶ各仮想直線の変位角度を比較した場合に、後部リンク板の変位角度の方が、前部リンク板の変位角度よりも大きく、かつ、最も前方に回転移動した際の前記サイドフレーム部とのなす角を、後部リンク板の方が前部リンク板よりも小さくなるように設定し、後部リンク板及び前部リンク板が前方に回転移動するに従って、クッションフレームの座面角度が大きくなる構造であることを特徴とする座席構造。
【請求項2】
前記後部リンク板には、該後部リンク板を回転移動させるアクチュエータ用連結部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の座席構造。
【請求項3】
前記後部リンク板は、前記回転中心部から前方かつ上方に突出するように形成された略く字状片部と、この略く字状片部に対して所定間隔をおいた後方寄りで前記回転中心部から上方に延びる作用片部とを備えた形状を有し、前記略く字状片部に前記クッションフレーム連結部が形成され、前記作用片部に前記アクチュエータ用連結部が形成さていることを特徴とする請求項2記載の座席構造。
【請求項4】
前記アクチュエータは、シリンダに対して進退可能に設けられたピストンを備え、前記シリンダ及び前記ピストンのピストンロッドのうちのいずれか一方が、前記ベースフレームのサイドフレーム部に連結され、他方が、前記後部リンク板のアクチュエータ連結部に連結され、前記ピストンロッドがシリンダに対して伸長する方向に動作すると、前記後部リンク板の作用片部を後方に押圧して、後部リンク板の略く字状片部のクッションフレーム連結部を後方に回転移動させ、前記ピストンロッドがシリンダに対して収縮する方向に動作すると、前記後部リンク板の作用片部を前方に回転移動させて、後部リンク板の略く字状片部のクッションフレーム連結部を前方に回転移動させる構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の座席構造。
【請求項5】
前記クッションフレームの座面角度は、最大時で22〜28度の範囲となるように、最小時で12〜15度の範囲となるように設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の座席構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−173332(P2008−173332A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10450(P2007−10450)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(594176202)株式会社デルタツーリング (111)
【Fターム(参考)】