説明

廃液燃焼システム

【課題】 固形分を取り除くための濾過を最小限に抑えつつ、各種プラント等から産業廃棄物として排出される廃液を燃焼炉に供給する廃液供給システムを提供する。
【解決手段】 廃液を噴霧ノズル7から噴霧して燃焼させる燃焼炉1に、廃液を供給するための廃液供給システムであって、廃液を収容するタンク21と、廃液中の固形物を微粉砕するための粉砕機25と、粉砕機25を通した廃液を濾過するためのストレーナー26と、粉砕機25及びストレーナー26によって固形分が粉砕、濾過された廃液を循環ポンプ22によって循環させる循環路23と、循環路23から分岐して噴霧ノズル7に廃液を供給する分岐路27と、分岐路27の流量を所望流量に維持するための流量制御手段28と、を有し、分岐路27の流路断面積を、循環路23の少なくとも分岐路27より上流側の流路断面積より小さくした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学合成プラント等から排出される廃油、廃アルカリ、及び廃酸の、産業廃棄物としての廃液を燃焼させるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化学工場等において排出される産業廃棄物として排出される廃油、廃アルカリ等の廃液を処理するシステムとして、噴霧ノズルを備える燃焼炉によって、霧化させて燃料とともに燃焼させる燃焼システムが知られている(例えば、特許文献1〜4等)。
【0003】
この種の廃液には結晶物等の固形分が含まれるため、燃焼炉の噴霧ノズルの目詰まりを避けるため、燃焼炉に供給する廃液は、予め濾過器で濾過されていた。
【0004】
なお、廃油、廃アルカリ、及び廃酸は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められている廃棄物である。廃油は、廃潤滑油,廃洗浄油,廃切削油,廃燃料油,廃食用油,廃溶剤(シンナー,アルコール類),タールピッチ類を含む。廃アルカリは、廃ソーダ液をはじめとするすべてのアルカリ性廃液のことであり、中和処理をした場合に生ずる沈でん物は汚泥として取り扱う洗びん用廃アルカリ、石炭廃液、廃灰汁、アルカリ性めっき廃液、金属せっけん廃液、廃ソーダ液、ドロマイト廃液、アンモニア廃液、染色廃液(製錬工程、シルケット加工)、黒液(チップ蒸解廃液)、脱脂廃液(金属表面処理)、写真現像廃液、か性ソーダ廃液、硫化ソーダ廃液、けい酸ソーダ廃液、か性カリ廃液等が含まれる。廃酸は、廃酸硫酸,塩酸,エッチング廃液,染色廃液,写真漂白廃液等の酸性廃液のことである。廃酸は、予め中和処理を施した後、燃焼炉に供給される。
【特許文献1】特開昭51−25378号公報
【特許文献2】特開昭52−58251号公報
【特許文献3】特開昭52−119468号公報
【特許文献4】特開2004−351320号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、固形分を取り除くために濾過器を用いると、濾過材を頻繁に交換しなければならず、また、使用後の濾過材を大量に廃棄する必要があり、また、大量に廃棄された濾過材が悪臭を発生させることもあった。
【0006】
そこで、本発明は、固形分を取り除くための濾過を最小限に抑えつつ、各種プラント等から産業廃棄物として排出される廃液を燃焼炉に供給する廃液供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る廃液供給システムは、廃液を収容するタンクと、廃液中の固形物を微粉砕するための粉砕機と、前記粉砕機を通した廃液を濾過するためのストレーナーと、前記粉砕機及びストレーナーによって固形分が粉砕、濾過された廃液を循環ポンプによって循環させる循環路と、前記循環路から分岐して前記噴霧ノズルに廃液を供給する分岐路と、前記分岐路の流量を所望流量に維持するための流量制御手段と、を有し、前記分岐路の流路断面積は、前記循環路の少なくとも前記分岐路より上流側の流路断面積より小さいことを特徴とする。
【0008】
前記分岐路は、自由落下方向に向けて延設されていることが好ましい。
【0009】
前記粉砕機とストレーナーとが、前記循環路に組み込まれていることが好ましい。
【0010】
前記流量制御手段は、前記分岐路を挟んで前記循環路の上流側位置及び下流側位置の各々の流量を検知する流量検知器と、該流量検知器によって得られた前記上流側位置の流量と前記下流側位置の流量との差を演算し、該流量差を一定に維持するように前記循環路に設けた流量制御弁を制御する制御部と、を有することが好ましい。
【0011】
前記タンクに、該タンク内の廃液を撹拌する撹拌装置が付設されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、廃液中の固形分は、粉砕機及びストレーナーによって、燃焼炉の噴霧ノズルが目詰まりしない程度に微粒化される。更に廃液は循環路から分岐路に分岐するが、循環路と分岐路とが同径であると分岐路の流速が低下し、分岐路内に微粒化された固形分が沈降して堆積し微粒化した固形分どうしが結合するおそれがあるが、分岐路が循環路より細径となっているため、分岐路の流速が循環路の流速に比べて減速することを抑え、分岐路内に微粒化された固形分が沈降して堆積するのを防止する。ストレーナーは、粉砕機で所定寸法に粉砕仕切れなかった固形分を捕獲するが、その量は微量であり、従来のように全ての固形分を濾過する場合に比べて、ストレーナーのメッシュの交換頻度は大幅に低減する。
【0013】
また、前記分岐路が自由落下方向に向けて延設されていれば、粉砕機及びストレーナーを通ることによって微粒化された固形分が分岐路に堆積しない。
【0014】
また、前記粉砕機とストレーナーとが前記循環路に組み込まれていれば、廃油が循環路を循環する回数だけ粉砕機を通るので、固形分の粒子分布幅が狭まり、小径の固形分割合が高まって、噴霧ノズルの通りが良くなる。
【0015】
さらに、前記タンクに、該タンク内の廃液を撹拌する撹拌装置を付設することにより、タンク内に固形分が沈降するのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る廃液供給システムの一実施形態について、図1を参照しつつ説明する。
【0017】
図1に示す廃液供給システムは、燃焼炉1に廃油を供給する廃油供給システム2と、燃焼炉1に廃アルカリを供給する廃アルカリ供給システム3と、を備えている。
【0018】
燃焼炉1は、液体を噴霧ノズルから噴射させ、燃料ガスとともに燃焼させる燃焼炉である。図示例の燃焼炉1は、液中燃焼炉と呼ばれるものである。燃焼炉1は、燃料ガスとしての都市ガスが都市ガス源4から供給されるバーナー5を上部に備える。バーナー5には廃油を燃料の一部として使用するために、圧縮空気源6からの圧縮空気により廃油を霧化して炉内に噴射する噴霧ノズル7が備えられている。また、燃焼炉1は、廃アルカリを燃料とともに燃焼させるために、圧縮空気源8,9からの圧縮空気により廃アルカリを霧化し、燃焼空気源10,11からの燃焼空気と混合して炉内に噴射する噴霧ノズル12、13が上部側部に設けられている。燃焼炉1の炉内温度を所望温度に保つため、炉内に供給される都市ガス、廃油、廃アルカリの流量は、後述のようにして制御される。
【0019】
廃油供給システム2は、図外の化学プラントから排出された廃油を収容する第1タンク21と、第1タンク21内の廃油を第1循環ポンプ22によって循環させる第1循環路23とを備えている。
【0020】
第1循環路23には、金属粉を除去する第1マグネットフィルター24と、廃油中の固形物を微粉砕するための第1粉砕機25と、第1粉砕機25を通した廃油を濾過するための第1ストレーナー26と、が設けられている。
【0021】
さらに、第1循環路23には、第1マグネットフィルター24、第1粉砕機25、及び第1ストレーナー26を通った廃油を、第1循環路23から分岐させて燃焼炉1の噴霧ノズル7に送る第1分岐路27が設けられている。第1分岐路27は、第1循環路23の流路断面積より小さい流路断面積を有している。図示例では、第1循環路23が25Aのステンレスパイプであり、第1分岐路27が15Aのステンレスパイプで構成されている。第1分岐路27は、好ましくは、自由落下方向に向けて延設されている。
【0022】
第1マグネットフィルター24は、金属片、金属粉が第1粉砕機25に入ることによって第1粉砕機の粉砕歯に損傷を与えるのを防止するため、磁力によって金属片等を吸着除去するものである。
【0023】
第1粉砕機25は、噴霧ノズル7に所定寸法を超える廃油中固形分が入ることによって噴霧ノズル7が詰まるのを防止するため、当該固形分を粉砕歯によって磨り潰す。図示例の燃焼炉1に設けられている噴霧ノズル7は、詰まりを防止するため、400μm以下の固形成分しか流してはいけない仕様になっている。そのため、第1粉砕機25は、廃油中に含まれる固形分を、200μm以下の粒径に粉砕する仕様である。
【0024】
第1ストレーナー26は、第1粉砕機25の粉砕から漏れた固形分を捕獲し、所定寸法を超える固形分が噴霧ノズル7に流れないことを保障するものである。第1ストレーナー26は、濾過すべき固形成分の種類、噴霧ノズル7の口径等の装置構成等に応じて種々のストレーナーを採用し得る。図示例では、第1ストレーナー26は、40メッシュの金属製メッシュ(開口400μm)によって構成されている。
【0025】
さらに第1循環路23には、第1分岐路27の流量を所望の流量に維持するための第1流量制御手段28が設けられている。第1流量制御手段28は、種々の流量制御手段を採用し得るが、図示例では、第1分岐路27を挟んで第1循環路23の上流側位置及び下流側位置の各々の流量を検知する第1流量検知機281及び第2流量検知器282と、第1流量検知器281及び第2流量検知機282によって得られた流量値の差(流量差)を演算し、その流量差を所望値に維持するように、第1循環路23に設けた電磁式の流量制御弁283、284を制御する制御部285と、を有している。この流量差が、第1分岐路27を通じて噴霧ノズル7に供給される廃油の流量となる。廃油の流量を検知する検知器281,282は、質量流量計が好ましい。
【0026】
制御部285は、前記流量差に応じて、都市ガスの供給流量をも加減制御する。即ち、制御部285は、燃料となる廃油及び都市ガスの総熱量が所望量となるように制御する。
【0027】
第1タンク21には、タンク内の廃液を撹拌する撹拌装置29を付設することができる。種々形態の撹拌装置を採用し得るが、図示例の撹拌装置29は、第2循環ポンプ291と、第2循環ポンプ291によって第1タンク21内の廃油を循環させる第2循環路293とによって構成されている。
【0028】
上記構成を備える廃油供給システム2によれば、廃油中の固形分は、第1粉砕機25及び第1ストレーナー26によって、燃焼炉の噴霧ノズル7が目詰まりしない程度に微粒化される。廃油は第1循環路23から第1分岐路27に分岐するが、第1分岐路27が第1循環路23より細径となっているため、分岐によって第1分岐路27内の流速が第1循環路23内の流速に比較して減速することを抑え、好ましくは、第1分岐路27の流速を第1循環路23の流速と同程度とし、第1分岐路27内に微粒化された固形分が沈降して堆積するのを防止する。そして、第1ストレーナー26は、第1粉砕機25で所定寸法に粉砕仕切れなかった固形分を捕獲するが、その量は微量であり、第1ストレーナー26のメッシュの交換頻度は大幅に低減する。
【0029】
また、第1分岐路27が自由落下方向に向けて延設されているので、第1粉砕機25及び第1ストレーナー26を通ることによって微粒化された固形分が第1分岐路に堆積されることなく、噴霧ノズル7から噴射され、燃料ガス(都市ガス)とともに燃焼させられる。
【0030】
さらに、第1粉砕機25と第1ストレーナー26とが第1循環路23に組み込まれているため、廃油が第1循環路23を循環する回数だけ粉砕機を通り、固形分の粒子分布幅が狭まり、小径の固形分割合が高まって、噴霧ノズル7の通りが良くなる。
【0031】
さらにまた、第1タンク21に、タンク内の廃油を撹拌する撹拌装置29を付設することにより、タンク内に固形分が沈降するのを防ぐことができる。
【0032】
次に、廃アルカリ供給システム3について説明する。廃アルカリ供給システム3も、循環路から分岐路を分岐させて燃焼炉1に供給するという基本構成は、上記の廃油供給システム2と共通している。
【0033】
廃アルカリ供給システム3は、図外の化学プラントから排出された廃アルカリを受ける第2タンク31と、第2タンク31に接続された第2循環路32と、第2循環路32から分岐する第2分岐路33と、第2分岐路33から廃アルカリを受け入れる第3タンク34と、第3タンク34に接続された第3循環路35と、第3循環路35から分岐して噴霧ノズル12、13に廃アルカリを供給する第3分岐路36と、を備えている。
【0034】
第2循環路32には、循環流上流側から順に第2ストレーナー37、第2循環ポンプ38、第2マグネットフィルター39、第2粉砕機40、自動スクレーパー式ストレーナー41が設けられている。第3循環路35には、循環流上流側から順に第3ストレーナー42、第3循環ポンプ43が設けられている。第2分岐路33は、第2循環路32と同じ太さのパイプを使用することができる。図示例において、第2ストレーナー37は、第2循環ポンプ38を保護するため、3メッシュの金属製メッシュ(開口7mm)によって構成され、第3ストレーナー42は、噴霧ノズル12,13の目詰まりを防止するため、40メッシュの金属製メッシュによって構成されている。自動スクレーパー式ストレーナーは、公知のストレーナーであり、廃アルカリ中の結晶物には弾性力があって第2粉砕機40の粉砕歯をすり抜けるものがあり、主にこれを補足して自動的に排出する装置である。
【0035】
第3循環路35には、第3循環ポンプ43の下流位置に第3分岐路36が設けられている。図示例で第3分岐路36の流路断面積は、第3分岐路36より上流の部分における第3循環路の流路断面積より小さい。図示例では、第3循環路35は、第3分岐路36より上流の部分に25Aのステンレスパイプ、第3分岐路36より下流の部分に20Aのステンレスパイプを使用しており、第3分岐路36は20Aのステンレスパイプを使用している。
【0036】
第3分岐路36は、第2流量制御手段45を備える。第2流量制御手段45は、第3分岐路36内を流れる廃アルカリの流量を検出する電磁流量計451、電磁流量計451によって検出された流量値の出力を受けて制御弁452を制御する第2制御部453と、を有している。なお、第3分岐路36は、図示都合上、水平方向に向いて延設されているが、上記した第1分岐路27と同様の理由から、自由落下方向へ延設することが好ましい。
【0037】
第3タンク34は、第2タンク31より小容量であり、図示例では、第3タンク34が15m、第2タンク31が250mである。廃油の供給がストップしても都市ガスの流量を増やせば炉内温度を保てるが、廃アルカリの供給がストップすると炉内温度を一定に保てなくなり、急激に炉内温度が上昇するため危険である。第3タンク34を設けることにより、第2分岐路33以前の工程で故障等が発生する等して第3タンク34に廃アルカリを供給できない事態が生じた場合に、故障修理時間或いは廃アルカリに代えて水を供給するための作業時間を確保することができる。第3タンク34には、第3タンク34の液面を検出する液面センサー50が備え付けられている。
【0038】
第2循環路32は、第2分岐路33の下流位置に、電磁開閉弁51が設けられている。また、第2分岐路33にも、電磁開閉弁52が備えられている。
【0039】
第3タンク34の液面が所定水位より低下したことを液面センサー50が検出すると、制御部55は、電磁開閉弁51を閉じて、電磁開閉弁52を開き、廃アルカリを第3タンク34に供給する。逆に、第3タンク34の液面が所定水位を超えていることを液面センサー50が検出しているときは、電磁開閉弁51を開いて、電磁開閉弁52を閉じることにより、廃アルカリを第2循環路32において循環させる。
【0040】
また、第2タンク31、第3タンク34は、各々、タンク内の廃アルカリを撹拌するための、横型攪拌機56、57が装着されている。
【0041】
廃アルカリ供給システム3は、上記のような構成を備えることにより、上記の廃油供給システムと同様の作用により、廃アルカリ中の固形分を微粒化し、液体成分とともに燃焼させる。その結果、ストレーナー42の交換頻度が減少する。
【0042】
上記のような構成を有する廃液供給システム及び燃焼炉を備える燃焼システムは、炉内において、廃油が燃焼熱を発生させて炉内温度を上昇させる一方、廃アルカリが蒸発潜熱により炉内温度を下げる。廃油供給システム2及び廃アルカリ供給システム3は、安定して所定量の廃油及び廃アルカリを炉内に供給することにより、炉内温度を安定させる。
【0043】
上記実施形態においては、廃油供給システム及び廃アルカリ供給システムについて例示したが、廃酸供給システムにも応用できることは当業者であれば明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る廃液供給システムの一実施形態を示す概念図である。
【符号の説明】
【0045】
1 燃焼炉
2 廃油供給システム
3 廃アルカリ供給システム
7 噴霧ノズル
21 第1タンク
22 第1循環ポンプ
23 第1循環路
25 第1粉砕機
26 第1ストレーナー
27 第1分岐路
28 第1流量制御手段
31 第2タンク
32 第2循環路
34 第3タンク
36 第3分岐路
37 第2ストレーナー
38 第2循環ポンプ
40 第2粉砕機
42 第3ストレーナー
43 第3循環ポンプ
45 第2流量制御手段
29,56,57 撹拌装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃液を噴霧ノズルから噴霧して燃焼させる燃焼炉に、廃液を供給するための廃液供給システムであって、
廃液を収容するタンクと、
廃液中の固形物を微粉砕するための粉砕機と、
前記粉砕機を通した廃液を濾過するためのストレーナーと、
前記粉砕機及びストレーナーによって固形分が粉砕、濾過された廃液を循環ポンプによって循環させる循環路と、
前記循環路から分岐して前記噴霧ノズルに廃液を供給する分岐路と、
前記分岐路の流量を所望流量に維持するための流量制御手段と、
を有し、
前記分岐路の流路断面積は、前記循環路の少なくとも前記分岐路より上流側の流路断面積より小さいことを特徴とする廃液供給システム。
【請求項2】
前記分岐路は、自由落下方向に向けて延設されていることを特徴とする請求項1記載の廃液供給システム。
【請求項3】
前記粉砕機とストレーナーとが、前記循環路に組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の廃液供給システム。
【請求項4】
前記流量制御手段は、前記分岐路を挟んで前記循環路の上流側位置及び下流側位置の各々の流量を検知する流量検知器と、該流量検知器によって得られた前記上流側位置の流量と前記下流側位置の流量との差を演算し、該流量差を所望の設定値に保つように前記循環路に設けた流量制御弁を制御する制御部と、を有することを特徴とする請求項1記載の廃液供給システム。
【請求項5】
前記流量検知器が、質量流量計であることを特徴とする請求項4記載の廃液供給システム。
【請求項6】
前記タンクに、該タンク内の廃液を撹拌する撹拌装置が付設されていることを特徴とする請求項1記載の廃液供給システム。

【図1】
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【公開番号】特開2007−315667(P2007−315667A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−145401(P2006−145401)
【出願日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【出願人】(000222554)東洋化成工業株式会社 (52)
【Fターム(参考)】