説明

建物の単位構造部材と該単位構造部材を用いた床構造

【課題】本発明はスチールハウスの標準化、強度向上を図るM形チャンネルから成る単位構造部材と該単位構造部材を用いた床構造の提供を目的とする。
【解決手段】中央コ形チャンネル部2と、該中央コ形チャンネル部2の左右側板3,4を共有するように連設された左右コ形チャンネル部5,6とを備え、中央コ形チャンネル部2のチャンネル溝7と左右コ形チャンネル部5,6のチャンネル溝8,9とが互いに反対向きに開口するM形チャンネル1を用いた建物の単位構造部材20であって、該M形チャンネル1の長尺材を一定の間隔を置いて並行配置して形成された一対の縦骨15と、上記M形チャンネル1の短尺材を上記並行配置された縦骨15間に横設し且つ縦骨15の長手方向に間隔を置いて並行配置して形成された多数の横骨16とから成る建物の単位構造部材と該単位構造部材を用いた床構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は金属から成るM形チャンネルを用いた建物の単位構造部材と該単位構造部材を用いた床構造に関する。
【背景技術】
【0002】
出願人は金属から成るM形チャンネルが他の形チャンネル(形鋼)に比べ、建物の耐力材として有効であることを見出し、長年に亘り該M形チャンネルを構造要素として用いたスチールハウスの研究を重ねてきた。特許文献1乃至7はその成果として出願されたものである。
【0003】
スチールハウスは耐久性と耐震性、耐火性に富み、所謂二百年住宅として有望であり、自然環境を損なう木材ハウスに依存しない建物様式としてその実現が期待されている。
【0004】
又解体して繰り返し使用する、或いは金属に再生する等のメリットがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000-309993号公報
【特許文献2】特開2000-309992号公報
【特許文献3】特開2000-017766号公報
【特許文献4】特開2000-008542号公報
【特許文献5】特開平11-280203号公報
【特許文献6】特開平11-001993号公報
【特許文献7】再公表01/009451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
然しながら、金属から成るM形チャンネルを構造要素として用いたスチールハウスは、木材ハウスのように木材を切断したり、様々な仕口手段等の加工を施して構造体を組み立てることが困難であり、スチールハウスを工業的、経済的に普及可能とするには、スチールハウスの構造部材のユニット化、標準化が不可避である。
【0007】
このスチールハウスの構造部材のユニット化、標準化は建物構築作業の簡素化、均質化、コストダウンをもたらす。
【0008】
本発明はM形チャンネルをスチールハウスの構造部材として用い、M形チャンネルが有する強度上の優位性を活かした高強度の単位構造部材とこれを用いた床構造を提供するものである。
【0009】
又上記スチールハウスの構造部材のユニット化、標準化と、建物構築作業の簡素化、均質化、コストダウンを達成することができる建物の単位構造部材と該単位構造部材を用いた床構造を提供するものである。
【0010】
又階上の床と階下の天井間の空間を適切に確保しつつ、強度を確保することができる、M形チャンネルを構造要素として用いた床構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に使用するM形チャンネルは中央コ形チャンネル部と、該中央コ形チャンネル部の左右側板を共有するように連設された左右コ形チャンネル部とを備え、中央コ形チャンネル部のチャンネル溝と左右コ形チャンネル部のチャンネル溝とが互いに反対向きに開口した構造を有する、鋼に代表される金属製の異形チャンネルである。
【0012】
本発明は上記M形チャンネルの長尺材を間隔を置いて並行配置して形成された一対の縦骨と、上記M形チャンネルの短尺材を上記並行配置された縦骨間に横設し且つ縦骨の長手方向に間隔を置いて並行配置して形成された多数の横骨とから成る上記建物の単位構造部材を提供する。
【0013】
又本発明は上記縦骨と横骨とで画成される枠の略対角線上に上記M形チャンネルの短尺材から成る斜め骨を配設した単位構造部材を提供する。
【0014】
又上記縦骨を形成するM形チャンネルと、横骨を形成するM形チャンネルとは、各々の左右コ形チャンネル部の底板相互を重合し、該重合面において縦骨と横骨を結合し単位構造部材を形成する。
【0015】
上記単位構造部材は床板又は天井板を支持する床フレームとして用いる。一対の縦骨を形成するM形チャンネルは上下に並行配置される姿勢にして、これを水平面上に間隔を置いて並列配置し、該並列配置された単位構造部材の上位の縦骨に床板を支持し、又は上位の縦骨に床板を支持しつつ下位の縦骨に天井板を支持する構造にする。即ち単位構造部材を短手幅方向(横骨の長さ方向)において起立し、且つ並列配置して床フレーム又は床及び天井フレームを形成する。
【発明の効果】
【0016】
上記並行配置されたM形チャンネルから成る一対の縦骨と、該縦骨間に横設し且つ縦骨の長手方向に間隔を置いて並行配置された多数の横骨とから成る単位構造部材はM形チャンネルが有する強度上の優位性を活かした極めて堅牢な高強度の構造体となる。
【0017】
スチールハウスにおける床フレーム、又は床フレームと天井フレームの単位材として有効に用いられる他、壁フレームや屋根フレームのための躯体単位材として有効に機能せしめることができる。
【0018】
上記縦骨と横骨とで画成される枠の略対角線上には上記M形チャンネルから成る斜め骨を配設し補強することによって単位構造部材の全体の強度を大幅に向上できる。
【0019】
上記斜め骨は上記縦骨と横骨で画成される複数の枠の全て、又は選択された枠内に配置する。
【0020】
上記縦骨を形成するM形チャンネルと、横骨を形成するM形チャンネルとは、各々の左右コ形チャンネル部の底板相互を重合し、該重合面において縦骨と横骨を結合する構成によって、単位構造部材の薄形化を図りつつ、横骨と縦骨の結合強度、即ち単位構造部材の強度を確保できる。
【0021】
上記単位構造部材は床板又は天井板を支持する床フレームとして有効に用いることができる。単位構造部材は一対の縦骨を形成するM形チャンネルが上下に並行配置される姿勢にして、これを水平面上に間隔を置いて並列配置して床フレーム、又は床及び天井フレームを形成する。
【0022】
即ち単位構造部材を上記の通り、短手幅方向、即ち横骨の長手方向において起立し、これを水平面上に並列配置して床フレーム、又は床及び天井フレームを形成し、上記並列配置された単位構造部材の上位の縦骨に床板を支持し、又は上位の縦骨に床板を支持しつつ下位の縦骨に天井板を支持する構造によって、垂直荷重や横荷重に対する強度を確保しながら、床下空間又は床と天井間の空間を充分に確保することができる。
【0023】
又建物の構造部材のユニット化、標準化と、建物構築作業の簡素化、均質化、コストダウンを達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】Aは本発明に係る建物の単位構造部材に用いるM形チャンネルの平面図、Bは同背面図、Cは同正面図、Dは同左右側面図。
【図2】Aは上記M形チャンネルによって構成した本発明に係る単位構造部材の端部に縦骨の余長端を設けた例を示す斜視図、Bは該単位構造部材に斜め骨を配設した例を示す斜視図。
【図3】Aは上記M形チャンネルによって構成した本発明に係る単位構造部材の端部に縦骨の余長端を設けずに横骨を設けた例を示す斜視図、Bは該単位構造部材に斜め骨を配設した例を示す斜視図。
【図4】Aは図2,図3に示した単位構造部材の平面図、Bは同背面図、Cは同正面図、Dは同左右側面図。
【図5】上記単位構造部材における縦骨と横骨の結合構造(ビス止め構造)を拡大して示す断面図。
【図6】上記単位構造部材を並列して形成した床フレームの斜視図。
【図7】上記単位構造部材を並列して形成した床フレームの平面図。
【図8】上記床フレームに床板をビス止めして形成した床構造の断面図。
【図9】上記図2に示す単位構造部材を用いて床フレームを構成する場合における、該単位構造部材の余長端と壁フレームの縦フレームとの取り付け構造を示す斜視図。
【図10】上記図3に示す単位構造部材を用いて床フレームを構成する場合における、該単位構造部材の端部横骨と壁フレームの縦フレームとの取り付け構造を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下本発明を実施するための形態を図1乃至図10に基づき説明する。
本発明に使用するM形チャンネル1は図1に示すように、中央コ形チャンネル部2と、該中央コ形チャンネル部2の左右側板3,4を共有するように連設された左右コ形チャンネル部5,6とを備え、中央コ形チャンネル部2のチャンネル溝7と左右コ形チャンネル部5,6のチャンネル溝8,9とが互いに反対向きに開口した構造を有する、鋼に代表される金属製の異形チャンネルである。
【0026】
上記中央コ形チャンネル部2は左右側板3,4と、該左右側板3,4の一端間を連結する底板10を有し、左右側板3,4と底板10にて上記チャンネル溝7を画成している。
【0027】
又左コ形チャンネル部5は左右側板11,3と、該左右側板11,3の一端間を連結する底板13を有し、該左右側板11,3と底板13にて上記チャンネル溝8を画成しており、上記中央コ形チャンネル部2の左側板3を該左コ形チャンネル部5の内側板として共有し、これと対向する外側板(左側板)11を固有している。
【0028】
同様に、右コ形チャンネル部6は左右側板4,12と、該左右側板4,12の一端間を連結する底板14を有し、該左右側板4,12と底板14にてチャンネル溝9を画成しており、上記中央コ形チャンネル部2の右側板4を該右コ形チャンネル部6の内側板として共有し、これと対向する外側板(右側板)12を固有している。
【0029】
以上の通り、M形チャンネル1は、上記中央コ形チャンネル部2の一方の側板3の開放側端部に左コ形チャンネル部5の底板13が連結され、同他方の側板4の開放側端部に右コ形チャンネル部6の底板14が連結され、同底板10と左右コ形チャンネル部の底板13,14とが互いに反対側に存し、且つ上記中央コ形チャンネル部2のチャンネル溝7と左右コ形チャンネル部5,6のチャンネル溝8,9とが互いに反対向きに開口した構造を有する。
【0030】
本発明は上記金属から成るM形チャンネル1を用いた建物の単位構造部材20と、該単位構造部材20を用いた床構造を提供する。
【0031】
一例として上記側板3,4,11,12と底板10,13,14の短手幅を等幅にする。従ってこれら全側板3,4,11,12とチャンネル溝7,8,9の短手幅を等幅にし、縦方向のM形チャンネル1のチャンネル溝7,8,9に横方向のM形チャンネル1の側板が嵌合可能な構造にする。
【0032】
上記単位構造部材20は上記M形チャンネル1の長尺材を間隔を置き並行配置して形成した一対の縦骨15を有し、更に該縦骨15間に上記M形チャンネル1の短尺材を横設し且つ縦骨15の長手方向に間隔を置き並行配置して形成した多数の横骨16を有する。
【0033】
上記一対の縦骨15を形成する両M形チャンネル1は略等長であり、同様に多数の横骨16を形成するM形チャンネル1は互いに略等長である。又横骨16の両端面は一対の縦骨15の左右外側面と略同一平面となるように終端し、横骨16を縦骨15に結合することによって縦骨15の間隔を設定する。
【0034】
上記横骨16の両端を縦骨15の左右外側面から限定された長さで突出し、この突出部を継手等に用いる場合を排除するものではない。
【0035】
上記単位構造部材20は縦骨15と横骨16の個々をM形チャンネル1で形成し、両者15,16を梯子形に組んだ梯子形構造を有する。
【0036】
図5は上記縦骨15を形成するM形チャンネル1と、横骨16を形成するM形チャンネル1との好ましい結合構造を例示しており、図示のように、縦骨15を形成するM形チャンネル1の左右コ形チャンネル部5,6の底板13,14と、横骨16を形成するM形チャンネル1の左右コ形チャンネル部5,6の底板13,14相互を重合し、該重合面において縦骨15と横骨16を結合する。
【0037】
従って、縦骨15の二枚の底板13,14と横骨16の二枚の底板13,14とは略直角に交差して重合し、各重合面において結合した構造にする。
【0038】
上記結合手段としては上記各重合面を貫通する鋲止め、螺子止めを用いることができる。
【0039】
又鋲や螺子を用いずにスポット溶接等の溶接により結合することができ、又は一方の板から強制的に突起を圧造しつつ他方の板に凹所を圧造し突起を凹所内に圧入する方法によって両者を結合することができる。
【0040】
図5は周面に雄ねじ山22を有し且つ尖った先端を有する金属製ビス21を用い、該ビス21を上記重合面を貫通するように強制的に打ち込み、雄ねじ山22を打ち込みで形成されたバーリング片23に係止するようにしたナットレスの結合構造を示している。
【0041】
上記ビス21の打ち込みとバーリング片23の形成を容易にするため、ビス21が打ち込まれるべき位置にやや小径の下穴を開けておき、又は十字形等の割りを入れておき、該割りの中心部にビス21を打ち込んで割り片をバーリングし、即ちバーリング片23を形成しつつビス21の雄ねじ山22を該バーリング片23の先端に食いつかせ係止するようにしたナットレスの結合構造にすることができる。
【0042】
よって縦骨15と横骨16とが四つの重合面において強制打設されたビス21による強固な結合が果たされ、単位構造部材20全体の強度を確保する。
【0043】
即ち、上記縦骨15の二条の底板13,14と、上記横骨16の二条の底板13,14とを重ね結合する構成によって、横骨16と縦骨15の結合強度、即ち単位構造部材20の強度を確保しつつ、単位構造部材20の薄形化を図ることができる。
【0044】
上記単位構造部材20はスチールハウスにおける床フレーム、又は床フレームと天井フレームとして有効に用いられる他、壁フレーム、屋根フレームのための単位材として使用し、有効に機能せしめることができる。
【0045】
図2B,図3Bは図2A,図3Aに示す上記梯子形の単位構造部材20に斜め骨17を設けた実施例を示している。斜め骨17は前記M形チャンネル1から成り、これを上記縦骨15と横骨16とで画成される枠の略対角線上に配設し、補強することによって単位構造部材20の全体強度の向上を図ることができる。
【0046】
上記斜め骨17は上記縦骨15と横骨16で画成される複数の枠の全て、又は選択された枠内に配置する。斜め骨17はその両端を縦骨15に結合する。適例として、図5に示したビス21による結合手段を用い結合する。
【0047】
上記斜め骨17を上記縦骨15と横骨16で画成される複数の枠内に配置するに際し、左傾斜斜め骨17と右傾斜斜め骨17を併用することができる。例えば単位構造部材20の左半部に左傾斜斜め骨17(又は右傾斜斜め骨17)を設け、右半部に右傾斜斜め骨17(又は左傾斜斜め骨17)を設ける。又は左傾斜斜め骨17と右傾斜斜め骨17を交互に隔置する構造にする。
【0048】
図6乃至図8は、上記単位構造部材20を床板18又は天井板19を支持する床フレームとして有効に用いた場合を示している。図示のように、単位構造部材20は一対の縦骨15を形成するM形チャンネル1が上下に並行配置される姿勢に起立して、これを水平面上に間隔を置いて並列配置して床フレーム、又は床及び天井フレームを形成する。
【0049】
即ち単位構造部材20を短手幅方向、即ち横骨16の長手方向において起立し、これを水平面上に並列配置して床フレーム、又は床及び天井フレームを形成し、上記並列配置された単位構造部材20の上位の縦骨15に床板18を支持し、又は上位の縦骨15に床板18を支持しつつ下位の縦骨15に天井板19を支持する。
【0050】
床板18と天井板19は左右コ形チャンネル部5,6の外側板11,12に前記ビス21等を用いて直接的に結合する。又は左右コ形チャンネル部5,6の外側板11,12上にM形チャンネル1又は他の形チャンネル又は棒材等から成る根太29を全単位構造部材20を横切るように延在し、且つ全単位構造部材20の長手方向に間隔的に配設し、該根太29上(適例として全M形チャンネル1上)に床板18又は天井板19を間接的に結合する。
【0051】
建物の垂直の壁フレーム24は上記M形チャンネル1を格子状に組みつけて形成され、上記床フレーム、又は床及び天井フレームを形成する各単位構造部材20は、対向する一方の壁フレーム24の格子窓25から挿入して他方の壁フレーム24の格子窓25に挿入し、前記横起立状態にして壁フレーム24を形成する横フレーム26(M形チャンネル1)上に両端を支持する。
【0052】
そして単位構造部材20を壁フレーム24を形成する縦フレーム27と重なるように横方向に移動し、重合面において図5に示すビス21止めを行う。
【0053】
即ち、図9に示すように、図2に示す単位構造部材20を形成する左右コ形チャンネル部5,6の余長端28の底板13,14両端と、壁フレーム24を形成する縦フレーム27の左右コ形チャンネル部5,6一方の側板11又は12を重ね合わせ、上記ビス21止め等を用いて結合する。
【0054】
又は図10に示すように、図3に示す単位構造部材20を形成する端部横骨16を形成する左右コ形チャンネル部5,6の一方の外側板11又は12を、壁フレーム24を形成する縦フレーム27の左右コ形チャンネル部5,6一方のチャンネル溝8又は9に嵌合し、重合せる単位構造部材20の底板13又は14と縦フレームの外側板11又は12を上記ビス21止め等を用いて結合する。
【0055】
図9,図10に示す何れの場合も壁フレーム24を形成する縦フレーム27(M形チャンネル1)の形成板と、床フレームを構成する単位構造部材20の形成板とを重ね合わせビス21止めしている。
【0056】
上記単位構造部材20を用いた床フレーム構造は垂直荷重や横荷重に対する強度を確保でき、同時に床下空間又は床と天井間の空間を充分に確保することができる。
【0057】
上記単位構造部材20は上記床フレーム又は床と天井フレームの単位材として用いることができる他、壁フレーム24又は屋根フレームを構成する単位材として使用できる。例えば、上記単位構造部材20は壁フレーム24の開口部を強化する門形フレーム、又は壁フレーム24の角隅部を強化する単位構造部材20として用いることができる。
【0058】
上記のように、壁フレーム24を構成する単位材として上記単位構造部材20を用いる場合には、単位構造部材20は縦骨15の長手方向において垂直に起立し、壁フレーム24を構成する。
【0059】
図2,図4に示すように、縦骨15の長手方向の一端部又は両端部において横骨16を横設しない余長端28を形成し、該余長端28を以って壁フレーム24と結合する構造にすることができる。
【0060】
又は上記余長端28を壁フレーム24から突出させてベランダ、二階等のオーバーハング部の床骨形成材、又はそれらの継手材として使用できる。
又は図3,図4に示すように、上記横骨16中の端部横骨は縦骨15の末端面と一致するように横設する。
【符号の説明】
【0061】
1…M形チャンネル、2…中央コ形チャンネル部、3…中央コ形チャンネル部の左側板、4…同右側板、5…左コ形チャンネル部、6…右コ形チャンネル部、7…中央コ形チャンネル部のチャンネル溝、8…左コ形チャンネル部のチャンネル溝、9…右コ形チャンネル部のチャンネル溝、10…中央コ形チャンネル部の底板、11…左コ形チャンネル部の左側板(外側板)、12…右コ形チャンネル部の右側板(外側板)、13…左コ形チャンネル部の底板、14…右コ形チャンネル部の底板、15…縦骨、16…横骨、17…斜め骨、18…床板、19…天井板、20…単位構造部材、21…ビス、22…雄ねじ山、23…バーリング片、24…壁フレーム、25…格子窓、26…横フレーム、27…縦フレーム、28…縦骨の余長端、29…根太。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央コ形チャンネル部と、該中央コ形チャンネル部の左右側板を共有するように連設された左右コ形チャンネル部とを備え、中央コ形チャンネル部のチャンネル溝と左右コ形チャンネル部のチャンネル溝とが互いに反対向きに開口するM形チャンネルを用いた建物の単位構造部材であって、該M形チャンネルの長尺材を間隔を置いて並行配置して形成された一対の縦骨と、上記M形チャンネルの短尺材を上記並行配置された縦骨間に横設し且つ縦骨の長手方向に間隔を置いて並行配置して形成された多数の横骨とから成ることを特徴とする建物の単位構造部材。
【請求項2】
上記縦骨と横骨とで画成される枠の略対角線上に上記M形チャンネルの短尺材から成る斜め骨を配設したことを特徴とする請求項1記載の建物の単位構造部材。
【請求項3】
上記一対の縦骨を形成する各M形チャンネルの左右コ形チャンネル部の底板と、上記横骨を形成する各M形チャンネルの左右コ形チャンネル部の底板とを重合し、該重合面において縦骨と横骨を結合したことを特徴とする請求項1又は2記載の建物の単位構造部材。
【請求項4】
上記請求項1又は2又は3に記載の単位構造部材を各縦骨を形成するM形チャンネルが上下に並行配置される姿勢で水平面上に間隔を置いて並列配置し、床板を該並列配置された単位構造部材の上位の縦骨に支持する構成にしたことを特徴とする床構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−203043(P2010−203043A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−46340(P2009−46340)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(597062786)株式会社シーデーエスニュースチールホームズインターナショナル (2)
【Fターム(参考)】