説明

建築用型枠の施工方法、断熱型枠およびアッセンブリタイ

【課題】 建築用型枠の施工方法であって、複数の型枠兼用断熱パネルPと、その型枠兼用断熱パネルPの横幅よりも長い連結バーJとを用いて断熱型枠を簡単容易に低コストで構築できるようにした。
【解決手段】 設置面上に複数の型枠兼用断熱パネルPを横方向に継いで順次に横積みして1段目の型枠兼用断熱パネル群P(1)を建て込み、その上面に、型枠兼用断熱パネルPの継ぎ目10を跨いで連結バーJを差し込み、その連結バーJ上に、2段目の型枠兼用断熱パネル群P(2)を建て込み、その作業の繰り返しにより、内、外の断熱型枠Mi,Moを構築し、それら内、外側の断熱型枠Mi,Moの相対応する連結バーJ同士を複数のアッセンブリタイAにより一体に結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のコンクリート躯体を構築するための、建築用型枠の施工方法およびその施工方法に使用される断熱型枠およびアッセンブリタイに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート躯体を構築するための建築用型枠において、型枠パネルとして、在来の合板製のコンクリートパネルに代えて、合成樹脂製の型枠兼用断熱パネルを用い、コンクリート躯体の構築後に、型枠兼用断熱パネルをそのコンクリート躯体から取り外さずに、そのまま建物の断熱壁として使用するようにしたものは、既に公知(特許文献1参照)である。
【特許文献1】特開2006−169922号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記従来の型枠兼用断熱パネルを使用した建築用型枠の施工方法では、断熱パネルの一面に、これと略同じ横幅寸法の連結バー(Tバー)を予め差込み連結しておき、これを施工現場に輸送し、その施工現場で断熱パネルを連結バーと共に所定寸法に切断し、さらに、断熱パネル同士を接続するときは、他の連結金物を必要としていた。
【0004】
そのため、断熱パネルは、工場などで連結バーを差込み結合してから梱包し、輸送することになり、梱包容積が大きくなってその輸送コストが嵩み、また、現場にて、断熱パネルを硬質な連結バーと共に切断する作業が面倒である上に、断熱パネル同士を接続するのに他の連結金物を必要するため、全体として大幅なコスト増を招くという問題がある。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、前記問題を解決した新規な建築用型枠の施工方法およびこの方法に使用される断熱型枠およびアッセンブリタイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、型枠兼用断熱パネルを用いた建築用型枠の施工方法であって、
複数の型枠兼用断熱パネルと、それらの型枠兼用断熱パネルの横幅よりも長い複数の連結バーとを分離して施工現場に輸送し、
設置面上に複数の型枠兼用断熱パネルを横方向に継いで一列に順次に横積みして1段目の型枠兼用断熱パネル群を建て込み、その1段目の型枠兼用断熱パネル群上面に、複数の型枠兼用断熱パネルの継ぎ目を跨いで連結バーを差し込み、
つぎに、連結バー上に、2段目の複数の型枠兼用断熱パネルの下面を、それらのパネルの継ぎ目を跨いで順次に差し込んで、1段目の型枠兼用断熱パネル群上に連結バーを介して2段目の型枠兼用断熱パネルを横方向に継いで一列に順次に横積みして、2段目の型枠兼用断熱パネル群を建て込み、2段目の型枠兼用断熱パネル群の上面に、他の連結バーを、それらの型枠兼用断熱パネルの継ぎ目を跨いで差し込み、
つぎに、3段目の複数の型枠兼用断熱パネルの下面を、それらのパネルの継ぎ目を跨いで他の連結バーに差し込んで、2段目の複数の型枠兼用断熱パネル群上に他の連結バーを介して3段目の型枠兼用断熱パネルを横方向に継いで一列に順次に横積みして、3段目の型枠兼用断熱パネル群を建て込み、
以上の作業の繰り返しにより内、外側の断熱型枠を断熱型枠をコンクリート打設空間をあけて構築し、それら内、外側の断熱型枠の相対応する連結バー同士を複数のアッセンブリタイにより一体に結合することを特徴とする、建築用型枠の施工方法。
【0007】
また、上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、請求項1記載の建築用型枠の施工方法に使用される断熱型枠であって、複数の型枠兼用断熱パネルと、それらの型枠兼用断熱パネルの横幅よりも長い複数の連結バーとよりなり、
複数の型枠兼用断熱パネルを横方向に順次に継いで横積みしてなる型枠兼用断熱パネル群前記連結バーを挟んで上下方向に複数段に積込み、前記連結バーは、上下段に横積の横型枠兼用断熱パネル群の各型枠兼用断熱パネルの継ぎ目を跨いで上下段の型枠兼用断熱パネルのスリットに差込み結合されて、上下段に横積の横型枠兼用断熱パネル群を一体の結合してなることを特徴としている。
【0008】
さらに、上記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、請求項1記載の建築用型枠の施工方法に使用されるアッセンブリタイであって、
直状部分と、その直状部分の両端に、その直状部分に対して鋭角に折り曲げられる係止部分よりなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本請求項1記載の発明によれば、複数の断熱パネルおよびその断熱パネルの横幅よりも長い複数の連結バーを用いて断熱型枠を建て込むことができるので、その断熱型枠の施工コストを大幅に低減することができる。
【0010】
また、断熱パネルと連結バーは、それらを分離して梱包、輸送でき、現場にて断熱パネルと連結バーとを一体にしたものの切断作業が不要になるので、輸送コストを低減でき、断熱型枠の生産性を向上させることができる。
【0011】
本請求項2記載の発明によれば、断熱型枠は、複数の断熱パネルと、その断熱パネルの横幅よりも長い連結バーにより建て込むことができるので、断熱型枠の構成が簡素化されて廉価に提供することができ、特に連結バーは、隣接する型枠兼用断熱パネルの継ぎ目を跨いでそれらの型枠兼用断熱パネルを結合でき、他の結合手段を用いることなく、その結合強度が高められる。
【0012】
さらに、本請求項3記載の発明によれば、内、外側の断熱型枠を連結するアッセンブリタイは、アッセンブリタイの直状部分から鋭角に折り曲げられる係止部分を有しているので、アッセンブリタイによる断熱型枠の結合強度を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0014】
図1は、断熱型枠の建て込み途中の状態を示す斜視図、図2は、型枠兼用断熱パネル、Tバーおよびアッセンブリタイの分解斜視図、図3は、図1の3矢視図、図4は、図3の4−4線に沿う拡大断面図、図5は、図4の5矢視仮想円囲い部分の拡大図、図6は、図5の6−6線に沿う断面図、図7は、図4の7矢視仮想円囲い部分の拡大図、図8は、断熱型枠の建て込み手順を示す図である。
【0015】
コンクリート躯体壁を構築するための断熱型枠Mは、コンクリートの打設空間Sをあけて対設される、外側の断熱型枠Moおよび内側の断熱型枠Miとより構成される。
【0016】
各断熱型枠Mo、Miはいずれも、複数の型枠兼用断熱パネルPと、複数の連結バー(Tバー)Jとよりなり、それらは複数のアッセンブリタイAにより結合される。
【0017】
まず、断熱型枠Mの主体部分を構成する型枠兼用断熱パネルP(以下、断熱パネルとう)の構造について説明する。
【0018】
断熱パネルPは、横長の長方形の板状に形成され、高断熱性があり、しかも軽量であるポリスチレン、ポリウレタンなどの硬質の発泡合成樹脂材により作られ、適宜の寸法(この実施例では横幅120cm)に採寸、加工され、その外面1および内面2は、いずれも平坦面に形成される。また、それら内面1および外面2には、多数の縦方向の細溝3が形成されており、これらの細溝3は、断熱型枠Mを建て込む際の寸法合わせ等に利用される。 図4〜6に示すように、断熱パネルPの上面および下面には、上下方向に一致させて、それらの全長にわたり、後述する連結バー(Tバー)Jを差し込むための上部スリット4および下部スリット5がそれぞれ上下方向に切り込まれており、それらのスリット4,5の内面一側には、断面弧状の複数の縦突条6が横方向に間隔をあけて平行に突設されている。また、断熱パネルPの上面の内面側(コンクリート打設空間に対面する側)には、後述するTバーの位置を決めるための段差凸部7がその全長にわたって一体に突設されている。また断熱パネルPの下面には、その全長にわたり、その内面側(コンクリートの接触する側)から厚さ方向の途中まで、段差凹部8が形成されており、この段差凹部8は、後に述べるように、断熱型枠Mを立て込む際に、アッセンブリタイAを受け入れるためのものである。
【0019】
なお、最下段の断熱パネルPの下部スリット5には、後述するスターティングベースBの差込部分が抜差可能に差し込まれる。
【0020】
図1,2に示すように、連結バーJ(以下Tバーという)は、硬質の合成樹脂材により、横方向に長い帯状に形成され、その長さは、断熱パネルPの横幅の複数倍の長さ(この実施例では360cm)を有し、後に述べるように、横積みされる複数の断熱パネルPを、それらの継ぎ目10を跨いで一体に接続することができる。図5に示すように、TバーJは、垂直部分11と、その垂直部分11の中間より直角に張り出す水平部分12とより断面T字状に形成されており、その水平部分12には、後述するアッセンブリタイAが差し込まれる複数の差込孔13が穿設されている。TバーJは、断熱パネルP内に埋入固定される。また、TバーJの垂直部分11の内面には、その長手方向に沿って延びる相互に平行な複数の断面三角状の係止爪14が突設されている。
【0021】
外側の断熱型枠Moと、内側の断熱型枠Miとを連結するアッセンブリタイAは、鉄材などの金属材料によりかすがい状に形成されており、直状部分20と、その直状部分20の両端から鋭角に折り曲げられる左右係止部分21,21とよりなり、これらの係止部分21,21は、図5に示すように、直状部分20に対して直角よりも若干内向きに傾斜(傾斜角約5°)している。そしてこのように折曲角を設定することにより、アッセンブリタイAが、TバーJの差込孔13から抜けにくくされている。
【0022】
つぎに、主に図8を参照して、断熱パネP、TバーJおよびアッセンブリタイAよりなる断熱型枠Mの施工方法について説明する。
【0023】
まず、型枠工事に先行して設置面上の所定箇所に図示しない鉄筋工事が行われ、この鉄筋工事は、外側および内側の断熱型枠Mo,Miの存在しない状態で行い、その作業が容易である。
【0024】
つぎに、外側および内側の断熱型枠Mo,Miが、断熱パネP、TバーJおよびアッセンブリタイAを用いて構築される。
【0025】
複数の断熱パネルPおよびTバーJは、施工現場に分離して輸送される。
【0026】
つぎに、内、外側の断熱型枠Mi,Moの建て込み手順について説明する。
【0027】
(1) 図8(a)に示すように、内、外の設置面(コンクリート基礎もしくはコンクリートスラブ)上に固定されるスターティングベースB(図1参照)上に、一段目(最下段)の複数の断熱パネルPをそれぞれその長手方向を横に向けて垂直方向に順次に横積みする。横積みされる複数の断熱パネルPの合計寸法L1と、構築すべき断熱型枠Mの横寸法L2との間に生じる半端部分には、断熱パネルPより端材P′を切り出して、その端材P′を半端部分に横積みする。これにより、最下段の断熱パネル群P(1)が建て込まれる。
【0028】
内、外の最下段の断熱パネル群P(1)同士は、それらのTバーJに穿設される複数の差込孔13に、複数のアッセンブリタイAの係止部分21を差し込むことにより連結される。
【0029】
(2) つぎに、図8(b)に示すように、1段目の断熱パネル群P(1)の上面に、端材P′側から、TバーJの垂直部分11の下半部を差込み連結する。長いTバーJは、端材P′および複数の断熱パネルPの複数の継ぎ目10を跨ぐので、このTバーJによって、継ぎ目10がズレたり、遊離することなく、断熱パネルPおよび端材P′の継ぎ目10を強固に結合することができる。このとき、TバーJに形成した複数の係止爪14は、断熱パネルPに食い込んでその結合強度が一層高められる。また、TバーJは、一段目の断熱パネル群P(1)に対してその長手方向にスライド可能であり、該断熱パネル群P(1)に対する長手方向の位置調整が可能である。
【0030】
断熱型枠Mの横寸法に対してTバーJの不足部分は、他のTバーJより切断した端材J′を断熱パネルPの上面に差込み結合する。
【0031】
(3) つぎに、図8(c)に示すように、Tバー上に2段目の複数の断熱パネルP2をそれぞれその長手方向を横に向けて垂直方向に順次に横積みし、それらの断熱パネルPの下面の下部スリット5をTバーJの垂直部分11の上半部分に差し込み結合する。図8(a)と同じく、横積みされる複数の断熱パネルPの合計寸法L1と、構築すべき断熱型枠Mの横寸法L2との間に生じる半端部分には、断熱パネルPより端材P′を切り出して、その端材P′を半端部分に横積みする。これにより、TバーJ上に2段目の断熱パネル群P(2)が建て込まれる。
【0032】
内、外の2段目の断熱パネル群P(2)同士は、それらのTバーJに穿設される複数の差込孔13に、複数のアッセンブリタイAの係止部分21を差し込むことにより連結される。
【0033】
(4) つぎに、図8(d)に示すように、2段目の断熱パネル群P(2)の上面に、端材P′側から、2段目のTバーJを差込み連結する。長いTバーJは、端材Pおよび複数の断熱パネルPの複数の継ぎ目10を跨ぐので、このTバーJによって、前記継ぎ目10がズレたり、離間したりすることなく、断熱パネルPの継ぎ目10を強固に結合することができる。このとき、2段目のTバーJに形成した複数条の係止爪14は、断熱パネルPに食い込んでその結合強度が一層高められる。また、このTバーJは、2段目の断熱パネル群P(2)に対してその長手方向にスライド可能であり、該断熱パネル群P(2)に対する位置調整が可能である。
【0034】
断熱型枠に対してTバーの不足部分は、他のTバーJより切断した端材Jを断熱パネルPの上面に差込み結合する。
【0035】
2段目のTバーJ上には、前記図8(c),(d)の作業を繰り返すことにより、3段目の断熱パネル群P(3)さらにn段目(最上段)の断熱パネル群P(n)を、TバーJを介して順次に建て込むことにより、コンクリート打設空間を挟んで、図8(e)に示すように内、外側の断熱型枠Mi,Moを構築することができる。
【0036】
内、外の3段目の断熱パネル群P(3)以降n段目の断熱パネル群P(n)同士は、それらに対応するTバーJに穿設される複数の差込孔13に、複数のアッセンブリタイAの係止部分21を差し込むことにより連結される。
【0037】
以上のようにして、内、外の断熱型枠Mi,Moが建て込まれたら、それらの断熱型枠Mo,Mi間のコンクリート打設空間Sにコンクリートを打設してコンクリート躯体が構築される。コンクリート躯体の構築後は、前記内、外側の型枠Mi,Moは取り外さずにそのまま建物の断熱壁として利用される。
【0038】
しかして、本発明によれば、横積みして順次に建て込まれる各段の断熱パネル群P(1)〜P(n)の各複数の継ぎ目10は、その継ぎ目10を跨いで断熱パネルPに差し込まれる、長いTバーJにより結合されるので、各段の断熱パネル群P(1)〜P(n)の、断熱パネルPの複数の継ぎ目10は、そのTバーJにより強固に結合されて、それらがズレたり、遊離したりすることことがない。また、断熱パネルPの継ぎ目10を、別の結合手段により結合するようにした公知のもの(前記特許文献1参照)に比べて、断熱型枠Mの建て込み作業性が向上し、また、断熱型枠Mの建て込みコストが大幅に低減される。
【0039】
さらに、断熱パネルPとTバーは、工場などで別々に生産し、それらを分離して施工現場に輸送するようにしているので、それらの生産性が向上し、またそれらの梱包容積が縮小して、それらの輸送効率を高めることができる。
【0040】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】断熱型枠の建て込み途中の状態を示す斜視図
【図2】型枠兼用断熱パネル、Tバーおよびアッセンブリタイの分解斜視図
【図3】図1の3矢視図
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図
【図5】図4の5矢視仮想円囲い部分の拡大図
【図6】図5の6−6線に沿う断面図
【図7】図4の7矢視仮想円囲い部分の拡大図
【図8】断熱型枠の建て込み手順を示す図
【符号の説明】
【0042】
4・・・・・スリット(上部スリット)
5・・・・・スリット(下部スリット)
10・・・・・継ぎ目
21・・・・・係止部分(アッセンブリタイAの)
J・・・・・連結バー(Tバー)
M・・・・・・断熱型枠
Mo・・・・・・外側の型枠
Mi・・・・・・内側の型枠
P・・・・・・型枠兼用断熱パネル(断熱パネル)
P(1)・・・1段目の型枠兼用断熱パネル群
P(2)・・・2段目の型枠兼用断熱パネル群
P(3)・・・3段目の型枠兼用断熱パネル群
P(n)・・・n段目の型枠兼用断熱パネル群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
型枠兼用断熱パネルを用いた建築用型枠の施工方法であって、
複数の型枠兼用断熱パネル(P)と、それらの型枠兼用断熱パネル(P)の横幅よりも長い複数の連結バー(J)とを分離して施工現場に輸送し、
設置面上に複数の型枠兼用断熱パネル(P)を横方向に継いで一列に順次に横積みして1段目の型枠兼用断熱パネル群(P(1))を建て込み、その1段目の型枠兼用断熱パネル群(P(1))上面に、複数の型枠兼用断熱パネル(P)の継ぎ目(10)を跨いで連結バー(J)を差し込み、
つぎに、連結バー(J)上に、2段目の複数の型枠兼用断熱パネル(P)の下面を、それらのパネル(P)の継ぎ目(10)を跨いで順次に差し込んで、1段目の型枠兼用断熱パネル群(P(1))上に連結バー(J)を介して2段目の型枠兼用断熱パネル(P)を横方向に継いで一列に順次に横積みして、2段目の型枠兼用断熱パネル群(P(2))を建て込み、2段目の型枠兼用断熱パネル群(P(2))の上面に、他の連結バー(J)を、それらの型枠兼用断熱パネル(P)の継ぎ目(10)を跨いで差し込み、
つぎに、3段目の複数の型枠兼用断熱パネル(P)の下面を、それらのパネル(P)の継ぎ目(10)を跨いで他の連結バー(J)に差し込んで、2段目の複数の型枠兼用断熱パネル群(P(2))上に他の連結バー(J)を介して3段目の型枠兼用断熱パネル(P)を横方向に継いで一列に順次に横積みして、3段目の型枠兼用断熱パネル群(P(3))を建て込み、
以上の作業の繰り返しにより、内、外の断熱型枠(Mi,Mo)をコンクリート打設空間(S)をあけて構築し、それら内、外側の断熱型枠(Mi,Mo)の相対応する連結バー(J)同士を複数のアッセンブリタイ(A)により一体に結合することを特徴とする、建築用型枠の施工方法。
【請求項2】
請求項1記載の建築用型枠の施工方法に使用される断熱型枠であって、複数の型枠兼用断熱パネル(P)と、それらの型枠兼用断熱パネル(P)の横幅よりも長い複数の連結バー(J)とよりなり、
複数の型枠兼用断熱パネル(P)を横方向に順次に継いで横積みしてなる型枠兼用断熱パネル群(P(1)〜P(n))を、前記連結バー(J)を挟んで上下方向に複数段に積込み、前記連結バー(J)は、上下段に横積の横型枠兼用断熱パネル群(P(1)〜P(n))の各型枠兼用断熱パネル(P)の継ぎ目(10)を跨いで上下段の型枠兼用断熱パネル(P)のスリット(4,5)に差込み結合されて、上下段に横積の横型枠兼用断熱パネル群(P(1)〜P(n))を一体の結合してなることを特徴とする、断熱型枠。
【請求項3】
請求項1記載の建築用型枠の施工方法に使用されるアッセンブリタイであって、
直状部分と、その直状部分の両端に、その直状部分に対して鋭角に折り曲げられる係止部分(21,21)よりなる、アッセンブリタイ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−138437(P2008−138437A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−325292(P2006−325292)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(396000433)日崎建設株式会社 (6)
【Fターム(参考)】