説明

微小流体サンプルを処理するための一体化システム及びその使用方法

本特許出願は、ポリヌクレオチド含有サンプルを処理し、その診断結果を与える一体化装置について記載する。本装置は、試薬を収容する微小流体カートリッジと、サンプルを処理するネットワークとを収容するように構成されている。また、本装置の使用方法についても開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
挿入可能な微小流体カートリッジを収容するように構成されている受容ベイと、
前記カートリッジに熱的に結合されている熱源であって、
前記カートリッジ上に保持してあるポリヌクレオチド含有生物サンプルの微小液滴を形成し、
前記微小液滴を前記微小流体カートリッジの1つ以上の位置間で移動させ、
細胞が前記生物サンプル内に存在する場合、当該細胞を溶解することにより、前記細胞からポリヌクレオチドを放出し、
増幅のために前記ポリヌクレオチドの1つ以上を準備し、
前記ポリヌクレオチドの1つ以上を増幅するために、
1つ以上の選択された時点で、前記カートリッジにおいて選択された1つ以上の領域に熱を加えるように構成されている少なくとも1つの熱源と、
前記1つ以上の増幅したポリヌクレオチドの存在を検出するように構成されている検出器と、
前記検出器と前記少なくとも1つの熱源とに結合されているプロセッサであって、1つ以上の選択した時点に前記微小流体カートリッジの1つ以上の選択した領域に対して行う加熱を制御するように構成されている、プロセッサと、
を備えていることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記微小流体カートリッジに対して相補的な位置合わせ部材を備えており、これによって、前記受容ベイは前記微流体カートリッジを1つの向きで収容することを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記プロセッサに結合されているセンサを備えており、該センサは、前記微小流体カートリッジが収容されているか否か検知するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1記載の装置において、前記検出器は光検出器であることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項4記載の装置において、前記光検出器は、蛍光染料の吸収帯において光を放出する光源と、蛍光染料の発光帯において光を検出する光検出器とを備えており、前記蛍光染料が蛍光ポリヌクレオチド・プローブ又はその断片に結合することを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項5記載の装置において、前記光検出器は、選択的に、前記蛍光染料の吸収帯において光を放出し、選択的に前記蛍光染料の発光帯において光を検出することを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1記載の装置において、前記プロセッサは、前記受容ベイに収容されている微小流体カートリッジにおいてポリヌクレオチド又はそのプローブを検出するために、前記検出器を動作させるようにプログラム可能であることを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1記載の装置において、前記少なくとも1つの熱源は、少なくとも2つの接触熱源を備えており、該接触熱源は各々、前記微小流体カートリッジの異なる選択領域に独立して熱的に結合されるように構成されており、これによって異なる選択領域を独立して加熱することを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項8記載の装置において、前記接触熱源の少なくとも1つは、抵抗性ヒータ、ラジエータ、流体熱交換機、及びペルティエ・デバイスから選択されることを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項8記載の装置において、前記接触熱源は、前記受容ベイに収容されている微小流体カートリッジの異なる選択領域と直接物理的に接触するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項10記載の装置において、前記カートリッジの選択領域の少なくとも1つは、約1mm及び約225mmの間の面積が熱源と接触することを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項11記載の装置において、前記面積は、約1mm及び約100mmの間であることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項8記載の装置において、該装置は更に、前記少なくとも2つの接触熱源において、伸展層を備えており、該伸展層は、前記接触熱源を、前記受容ベイに収容されている微小流体カートリッジの選択領域の1つ以上と熱的に結合するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置において、前記伸展層は、厚さが約0.05及び約2ミリメートルの間であり、ショア硬度が約25及び約100の間であることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項1記載の装置において、少なくとも1つの熱源が抵抗性ヒータであることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記装置から取り外し可能に構成されている加熱ステージを備えており、前記熱源の少なくとも1つが前記加熱ステージに配置されれていることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記受容ベイにおいて蓋を備えており、該蓋は、前記受容ベイから周囲光を少なくとも部分的に除外するように動作可能であることを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項17記載の装置において、前記蓋は滑動扉であることを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項17記載の装置において、前記蓋は前記検出器を備えていることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項17記載の装置において、前記蓋の主面は、前記微小流体カートリッジと接触していることを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項20記載の装置において、前記微小流体カートリッジと接触する前記蓋の主面は、約100マイクロメートル未満だけ、平坦からばらつきがあることを特徴とする装置。
【請求項22】
請求項17記載の装置において、前記蓋は、前記装置から取り外し可能に構成されていることを特徴とする装置。
【請求項23】
請求項17記載の装置において、前記蓋は係留部材を備えていることを特徴とする装置。
【請求項24】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記受容ベイに収容されている微小流体カートリッジの少なくとも一部に力を加えるように構成されている1つ以上の動力部材を備えていることを特徴とする装置。
【請求項25】
請求項24記載の装置において、前記1つ以上の動力部材は、少なくとも1つのヒート・ポンプを前記微小流体カートリッジの少なくとも一部に熱的に結合するために力を加えるように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項26】
請求項24記載の装置において、前記1つ以上の動力部材は、前記微小流体カートリッジにおいて機械的部材を動作させるように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項27】
請求項26記載の装置において、前記機械的部材は穿設可能リザーバであることを特徴とする装置。
【請求項28】
請求項24記載の装置において、前記1つ以上の動力部材は、前記微小流体カートリッジの複数の場所に力を加えるように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項29】
請求項24記載の装置において、前記1つ以上の動力部材が加える力によって、前記受容ベイの一部と前記微小流体カートリッジの一部との間の界面に、約5キロパスカル及び約50キロパスカルの間の平均圧力が生ずるよう構成されていることを特徴とする装置。
【請求項30】
請求項29記載の装置において、前記平均圧力は少なくとも約14キロパスカルであることを特徴とする装置。
【請求項31】
請求項24記載の装置において、少なくとも1つの動力部材は手動で動作されるよう構成されていることを特徴とする装置。
【請求項32】
請求項24記載の装置において、少なくとも1つの動力部材が、前記受容ベイの蓋に機械的に結合されており、これによって前記蓋の動作で前記動力部材を動作させるよう構成されていることを特徴とする装置。
【請求項33】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記プロセッサと結合されている少なくとも1つの入力デバイスを備えており、該入力デバイスは、キーボード、接触感応面、マイクロフォン、トラック・パッド、網膜スキャナ、指紋読み取り装置、及びマウスから成る一群から選択されることを特徴とする装置。
【請求項34】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、プロセッサ、入力デバイス、及び通信インターフェースの1つ以上からデータを受信するように構成されているデータ記憶媒体を備えており、該記憶媒体は、ハード・ディスク・ドライブ、光ディスク・ドライブ、フラッシュ・カード、及びCD−Romから成る一群から選択されることを特徴とする装置。
【請求項35】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記プロセッサに結合されている通信インターフェースを備えており、該通信インターフェースが、シリアル接続、パラレル接続、ワイヤレス・ネットワーク接続、及び有線ネットワーク接続から成る一群から選択されることを特徴とする装置。
【請求項36】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記プロセッサに結合されている少なくとも1つのサンプル識別器を備えており、該サンプル識別器は、光学式キャラクタ・リーダ、バーコード・リーダ、及び無線周波数タグ・リーダから選択されていることを特徴とする装置。
【請求項37】
請求項27記載の装置において、前記サンプル識別器は、ハンドヘルド・バーコード・リーダである、装置。
【請求項38】
請求項1記載の装置において、該装置は更に、前記プロセッサに結合されている少なくとも1つの出力デバイスを備えており、該出力デバイスは、視覚ディスプレイ、プリンタ、及びスピーカから選択されていることを特徴とする装置。
【請求項39】
請求項1記載の装置において、ポリメラーゼ連鎖反応、TMA、SDA、NASBA、LCR、及びローリング・サイクル増幅から成る群から選択した方法によって、前記ポリヌクレオチドが増幅されることを特徴とする装置。
【請求項40】
請求項1記載の装置において、前記カートリッジは、
1つ以上のポリヌクレオチドを含有するある量の生物サンプルを受け取り、
生物サンプルの微小液滴を作成し、
細胞が前記生物サンプルの中にある場合、これを溶解することによって、細胞からポリヌクレオチドを放出し、
前記ポリヌクレオチドの1つ以上の増幅のために準備し、
前記ポリヌクレオチドの1つ以上を増幅し、
1つ以上の増幅したポリヌクレオチドの検出を可能とする、
ように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項41】
請求項1記載の装置において、前記カートリッジは、
前記サンプルにおける細胞を溶解し、
前記ポリヌクレオチドを増幅のために準備し、
前記ポリヌクレオチドを増幅する、
ために十分な量の1つ以上の試薬を備えていることを特徴とする装置。
【請求項42】
請求項41記載の装置において、前記試薬を1つ以上の試薬保持ベッセルの中に保持することを特徴とする装置。
【請求項43】
請求項41記載の装置において、前記試薬の1つ以上を微小流体室又はチャネルに保持することを特徴とする装置。
【請求項44】
請求項1記載の装置において、前記カートリッジは、前記サンプルからの1つ以上のポリヌクレオチドの増幅の前、最中、及び後に、微小流体体積のポリヌクレオチド含有サンプルに作用するように構成されている1つ以上の微小流体構成要素を備えており、前記微小流体体積の通過を許容するように構成されている1つ以上のチャネル、前記微小流体体積を移動させるように構成されている1つ以上のアクチュエータ、前記微小流体体積を保持するように構成されている1つ以上の室、及び前記微小流体体積の運動を妨げるように構成されている1つ以上の構成要素から成る群から、前記1つ以上の微小流体構成要素が選択されていることを特徴とする装置。
【請求項45】
請求項41記載の装置において、前記微小流体体積の運動を妨げるように構成されている前記1つ又は複数の構成要素は、
開放状態から閉鎖状態に変形するように構成されている微小流体弁と、
閉鎖状態から開放状態に変形するように構成されている微小流体ゲートと、
を備えていることを特徴とする装置。
【請求項46】
請求項8記載の装置において、前記カートリッジは更に、前記接触熱源を、前記受容ベイに収容されている微小流体カートリッジの選択領域の1つ以上と熱的に結合するように構成されている伸展層を備えていることを特徴とする装置。
【請求項47】
請求項41記載の装置において、前記PCRに用いる十分な量の試薬は、凍結乾燥状態となっていることを特徴とする装置。
【請求項48】
請求項40記載の装置において、前記生物サンプルは、ある種の試薬を一定量含有することを特徴とする装置。
【請求項49】
請求項40記載の装置において、前記カートリッジは更に、前記サンプル処理の間に発生する廃棄物、及び前記生物サンプルからの廃棄物を蓄積するように構成されていることを特徴とする装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41A】
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【図41B】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47A】
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【図47B】
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【図47C】
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【図47D】
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【図48】
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【図49】
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【図50A】
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【図50B】
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【図50C】
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【図50D】
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【図50E】
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【図50F】
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【図50G】
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【図50H】
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【図50I】
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【図50J】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70A】
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【図70B】
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【図71】
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【公表番号】特表2009−531064(P2009−531064A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−502930(P2009−502930)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/007513
【国際公開番号】WO2007/112114
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(504031078)ハンディラブ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】