微細泡発生装置
【課題】微細泡を発生させ洗浄すべき対象物を水面に分離浮上することが出来る技術を提供する。
【解決手段】微細気泡発生に伴う洗浄効果、あるいは人体における生理活性作用は素晴らしいものであり、現在まで多くの工業薬品を用いて産業界特に製造業での化学汚染は真に目を覆いたくなるものである。本発明は十分な圧力と水量が確保できれば、水に対して何も足さない、何も引かない状態で微細泡を発生させ洗浄すべき対象物を水面に分離浮上することが出来る技術である。また、健康面に用いれば、微細泡の破裂時のインパクトショックにより血行の改善等に効果を持つ。
【解決手段】微細気泡発生に伴う洗浄効果、あるいは人体における生理活性作用は素晴らしいものであり、現在まで多くの工業薬品を用いて産業界特に製造業での化学汚染は真に目を覆いたくなるものである。本発明は十分な圧力と水量が確保できれば、水に対して何も足さない、何も引かない状態で微細泡を発生させ洗浄すべき対象物を水面に分離浮上することが出来る技術である。また、健康面に用いれば、微細泡の破裂時のインパクトショックにより血行の改善等に効果を持つ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
液体流動体中に微細気泡を混入する技術である。
【背景技術】
【0002】
文明の発達と共に日常必要な水があらゆる場面で大量に消費され、水はあらゆる物質と化合しやすい特性を持つために洗浄目的で多用されている。日常的に殆どの家庭において毎日のように入浴、シャワーによる体洗浄、用便による下水への廃棄、工業品の生産による洗浄、消費が繰り返されていると共に多くの洗浄能力向上のための化学薬品あるいはその化合物が使われているのも事実である。
【0003】
微細泡発生の手段として機械的高速回転体によって気泡を拡散させる方式、水流を高速回転させる旋回裁断方式、気泡を超音波によって分断させることによって微細泡にする方式、加圧溶解方式等幾多の方式がマイクロバブル技術として実施され活用されているが、微細泡を発生させる比較的装置が大掛かりであると思われる。
【非特許文献1】ベルヌーイの法則
【非特許文献2】ヘンリーの法則
【非特許文献3】ベンチュリ管の応用
【非特許文献4】クーロンの法則
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
微細泡発生技術がマイクロバブル技術としてさまざまな水処理、養殖、洗浄分野で積極的に活用されようとしているが、微細泡を発生させるための装置が比較的装置が大掛かりであるように思われる。
【0005】
マイクロバブル発生に伴いその殆どの発生機構において、外部より吸気を行い吸気導入する大気を微量調整する必要があり、吸入気体量が過剰になるとマイクロバブルからかけ離れた大きさの巨大泡が発生するのみである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
通常公共より供給される水道水を例に挙げるならば、一般家庭で最低水圧は1.7kg/平方センチメートル以上の水圧を保持している。水道蛇口として4箇所を設置したとして、風呂周りは毎分17リットル他の蛇口は毎分12リットル以上の水道水が供給される。本装置においては毎分4リットル以上の水を供給することにより請求項1〜4項の条件を満たし外部より大気を吸入することなく所望の微細泡を発生させることが出来る。
【発明の効果】
【0007】
一般的マイクロバブル発生装置のように吸気を必要とする事なく液体そのものが内包している溶存空気をベルヌーイの法則より導き出される高速流体の周りは気圧が下がる原理を応用することにより、液体流路中の流速を高めることにより、充分な流速を持つ液体流路中に流れに対し直交あるいは、仰角を持って丸、四角、三角等の上部が閉じた管柱状の構造物を配置することによって、流路上流に面を持って流路障害物とし、流路下流に流路直交面に適当なる仰角を持って管柱状構造物に開口面を持ちキャビテーションを発生すると共に、キャビテーションによって発生する陰圧を構造物開口部を含む空洞内に蓄積し液体流動物が容易に溶存空気を排出すべく蒸気圧以上の陰圧によって気泡を発生させる機能を有すると共に構造物下流に発生するカルマン渦によって管柱状構造物空洞内に超音波による空洞共振を発生させることにより液中混入気泡を制御する。本装置によって発生した微細泡は泡直径70ミクロン程度の大きさから気泡発生ノズルと泡の高速摩擦で発生した静電気によって泡表面がマイナス電位によって帯電するようになり、一般的に言うイオン化している状態となる。
【0008】
本装置によって発生した微細泡は泡直径70ミクロン程度の大きさから泡表面がマイナス電位によって帯電するようになり、一般的に言うイオン化している状態となる。マイナス傾向のイオン化は水分子構造から遊離水素1分子を勘案するならば、OHイオンが活性分子となって、界面活性作用等さまざまな化学変化に大きく影響する。また、クーロンの法則により同一極性を持つ微細泡同士は電荷の大きさに比例して相互反発することにより泡同士の合一成長は少ない。
【0009】
本装置によって発生した微細泡は制御可能であるが、直径30ミクロン前後の微細泡はその体積から水中における浮力が小さいため、水中残留時間が長く対電子としてのプラスイオンに良く付着していく。一般に汚れと言われる物質はプラスイオン傾向が強いと言われOHによるマイナスイオン傾向による界面活性作用と対電子による相互吸引作用によって微細泡が汚れの周囲に数多く付着していくと共に複数の微細泡が持っているマイナス電荷がプラスイオンによって中和消滅されることにより、複数の微細泡が合一成長し大きな浮力となって汚れと共に遊離浮遊してくる。
【0010】
本装置によって発生した微細泡は外部から吸気導入した結果の微細泡ではなく、溶存空気から分離混合した泡であるから時間経過と共に元の状態に戻るために時間経過と共に気泡の内容物である空気は液中に微量溶出して気泡の大きさが縮小していくが、途中マイクロバブルからナノサイズの気泡となって長時間に亘って存在する。
【実施例】
【0011】
図2・14流入水流において、本発明が動作するに十分な水圧、流水量が供給された場合の動作を図1・1丸型キャビテーションノズルを使用した実施例を列記する。
図2・14流入水流が十分な流水量と水圧を持って、図2・9キャビテーションノズル面に当ったとき図2・14流入水流は円滑な流水路を確保することが出来ず、図2・9キャビテーションノズル下端および側面の隙間を通過する。
【0012】
通過に伴ってベルヌーイの法則におけるエネルギー転移現象により、流量および圧力は図7、図8の圧力分布測定図によって明らかであり、図6水流流速測定図で明らかに流速を増加する傾向となる。また、同法則によって、高速流体の近傍は流体の持つ圧力が著しく低下する図7全体圧力分布測定図によって明らかである。図2・9キャビテーションノズル下端図2・12においては図2・9によって妨げられた水流は妨げられた割合に応じて圧縮された結果、図6水流流速測定結果の如く毎秒10m以上の高速水流となって図2・12のポイントを通過することによって、局所的な圧縮、開放が行われることに伴い図7全体圧力分布測定図の如く大きな圧力変化にさらされる。
【0013】
通常大気圧下において水は1気圧、25℃の条件下では、8.11mg/L(飽和溶存酸素量)の酸素が溶け込むと定義され、窒素を含む大気組成から考えれば溶存空気量は30ppm程度存在すると考えられる。図2・12キャビテーションポイントを通過した図2・13を通過した流水は大きな減圧環境を通過した結果、流水は低圧沸騰と類似した環境にあったために多くの気泡を発生し保持している。また、図2・10キャビテーションノズル内空洞は大気に比べて大きな陰圧を保持している。
【0014】
図2・10キャビテーションノズル内空洞は図7、図8の圧力分布によって明らかなように、陰圧の発生と共に、空洞内に持っていた水を発生陰圧によって吸引除去されるため空洞内に水は存在しない。流速が一定ならば図2・10キャビテーションノズル内空洞は一定の陰圧を保つことによって図2・13気泡含有水流は一定の減圧条件でほぼ一定の気泡を含有することになると共に、図2・12キャビテーションポイントにおいて圧縮、開放が行われる際に超音波振動を伴うがその振動は水流に粗密変調によって大きな圧力変動を与える。
【0015】
与えられた変調は水流に粗密進行波としての特性を与えるため図2・10キャビテーションノズル内空洞は200KHz前後の共振状態となる。この結果はその周波数でさらに図2・13気泡含有水流に含まれる気泡を細分粉砕する。図3可変チャンバ形式のキャビテーションノズルは図2・9に設けられている図2・10内の共振周波数を変化させることが出来る。また、図2・11流入水流は図2・9キャビテーションノズルと図2・14流水筒の間隙をも高速水流となって通過するが、図2・9キャビテーションノズル側壁を通過した後に図2・16カルマン渦を形成する。
【0016】
通過水が図6水流流速測定図によって明らかなように、高速であるため図2・9キャビテーションノズル後方に発生する図2・16カルマン渦は高レイノルズ係数となり、図2・9キャビテーションノズル最大直径を超えた段階で高速水流は最大直径以降円柱の面に沿わない剥離状態となり、この場所においても減圧下における溶存空気の飽和に伴いヘンリーの法則に従った発泡現象が生じる。また、図4あるいは図5の図2・9キャビテーションノズル形状を変更することによって、図2・9キャビテーションノズル側面で発生する発泡量は格段に向上する。発泡現象と共に高レイノルズのカルマン渦に引き込まれ発生した微細泡はカルマン渦の中心に引き寄せられるが図2・13気泡含有水流もまた、カルマン渦に引き込まれ3次元的に微細気泡が生成される。
【0017】
また、微細泡直径が70ミクロン程度よりも微細な直径となると分子間摩擦等の影響を受け微細泡表面が電荷を帯びるようになり、微細気泡表面が帯電する電荷は微細気泡の大きさに関係なくほぼ一定のマイナス70mVといわれている。微細気泡表面が帯電することによってクーロンの法則によって、同一電界同士は反発するようになり、微細気泡同士はその電荷を失うまで合一成長することは無い。また、水分子がマイナスに帯電するという現象は水分子の基本が水素2分子酸素1分子が基本構造とすれば、水素1分子が水分子から遊離した結果であることは容易に想像の範疇であり、残留水素1分子、酸素1分子は不足電子対のまま存在しOH分子として存在し、水酸基として働くことになり海面活性作用を持つ。事実通常の水よりも洗浄能力が高いことは実験的にも確認した。
【0018】
一般水中にマイナス電荷を持った水酸基が存在することは、微細気泡よりもプラス電荷が存在すれば分子の安定を保つためにクーロンの法則に従い存在電荷間に引力が働く換言すれば、プラス電荷を持つものに引き寄せられて行く。微細気泡自体その微細体積により、内包する気体量は極微量で大きな浮力を持たない結果として水中残留時間が長いが、帯電電荷の中和が発生すればクーロンの法則による同電荷同士の反発力は打ち消され微細泡同士の合一成長が発生し表面体積の増大と共に内包気体量の増大と共に大きな浮力を発生し水面上に上昇する。
【0019】
外部より大気補給を行わないで溶存空気量に大きな加圧減圧を加えて発生させた微細気泡は一時的に水中溶存空気量が低下した水中に存在するため微細気泡内からの内包気体の溶出が若干早い。これは通常言われるマイクロバブルが速く縮小することを物語っている。マイクロバブルが縮小するとナノバブルといわれる極微小泡の状態であり内包気体が極限まで圧縮された状態できわめて長期に存在する。
【0020】
極めて小さなサイズの泡が大きな洗浄力を持ち、定着した汚れ等を剥離し、健康面においても肌の洗浄生理活性を行うなど、極めて自然環境を汚染する事無く生活面、産業界などにおいても利用価値の高い気泡の活性法であると思われる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】ノズル断面図
【図2】キャビテーション、カルマン渦発生図
【図3】可変チャンバ
【図4】ノズル並行溝
【図5】ノズルねじ溝
【図6】水流流速測定図
【図7】全体圧力分布測定図
【図8】部分圧力測定図
【符号の説明】
【0022】
1 丸型キャビテーションノズル
2
丸型キャビテーションノズル断面図
3
角型キャビテーションノズル
4
角型キャビテーションノズル断面図
5
三角型キャビテーションノズル
6
三角型キャビテーションノズル断面図
7
楕円型キャビテーションノズル
8
楕円型キャビテーションノズル断面図
9
キャビテーションノズル
10
キャビテーションノズル内空洞
11
流入水流
12
キャビテーションポイント
13
気泡含有水流
14
流水筒
15
流出水流
16
カルマン渦
17
キャビテーションノズル内空洞可変ロッド
18
ロッド調整ねじ
19
Оリング1
20
Оリング2
21
ノズル並行溝
22
ノズルねじ溝
【技術分野】
【0001】
液体流動体中に微細気泡を混入する技術である。
【背景技術】
【0002】
文明の発達と共に日常必要な水があらゆる場面で大量に消費され、水はあらゆる物質と化合しやすい特性を持つために洗浄目的で多用されている。日常的に殆どの家庭において毎日のように入浴、シャワーによる体洗浄、用便による下水への廃棄、工業品の生産による洗浄、消費が繰り返されていると共に多くの洗浄能力向上のための化学薬品あるいはその化合物が使われているのも事実である。
【0003】
微細泡発生の手段として機械的高速回転体によって気泡を拡散させる方式、水流を高速回転させる旋回裁断方式、気泡を超音波によって分断させることによって微細泡にする方式、加圧溶解方式等幾多の方式がマイクロバブル技術として実施され活用されているが、微細泡を発生させる比較的装置が大掛かりであると思われる。
【非特許文献1】ベルヌーイの法則
【非特許文献2】ヘンリーの法則
【非特許文献3】ベンチュリ管の応用
【非特許文献4】クーロンの法則
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
微細泡発生技術がマイクロバブル技術としてさまざまな水処理、養殖、洗浄分野で積極的に活用されようとしているが、微細泡を発生させるための装置が比較的装置が大掛かりであるように思われる。
【0005】
マイクロバブル発生に伴いその殆どの発生機構において、外部より吸気を行い吸気導入する大気を微量調整する必要があり、吸入気体量が過剰になるとマイクロバブルからかけ離れた大きさの巨大泡が発生するのみである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
通常公共より供給される水道水を例に挙げるならば、一般家庭で最低水圧は1.7kg/平方センチメートル以上の水圧を保持している。水道蛇口として4箇所を設置したとして、風呂周りは毎分17リットル他の蛇口は毎分12リットル以上の水道水が供給される。本装置においては毎分4リットル以上の水を供給することにより請求項1〜4項の条件を満たし外部より大気を吸入することなく所望の微細泡を発生させることが出来る。
【発明の効果】
【0007】
一般的マイクロバブル発生装置のように吸気を必要とする事なく液体そのものが内包している溶存空気をベルヌーイの法則より導き出される高速流体の周りは気圧が下がる原理を応用することにより、液体流路中の流速を高めることにより、充分な流速を持つ液体流路中に流れに対し直交あるいは、仰角を持って丸、四角、三角等の上部が閉じた管柱状の構造物を配置することによって、流路上流に面を持って流路障害物とし、流路下流に流路直交面に適当なる仰角を持って管柱状構造物に開口面を持ちキャビテーションを発生すると共に、キャビテーションによって発生する陰圧を構造物開口部を含む空洞内に蓄積し液体流動物が容易に溶存空気を排出すべく蒸気圧以上の陰圧によって気泡を発生させる機能を有すると共に構造物下流に発生するカルマン渦によって管柱状構造物空洞内に超音波による空洞共振を発生させることにより液中混入気泡を制御する。本装置によって発生した微細泡は泡直径70ミクロン程度の大きさから気泡発生ノズルと泡の高速摩擦で発生した静電気によって泡表面がマイナス電位によって帯電するようになり、一般的に言うイオン化している状態となる。
【0008】
本装置によって発生した微細泡は泡直径70ミクロン程度の大きさから泡表面がマイナス電位によって帯電するようになり、一般的に言うイオン化している状態となる。マイナス傾向のイオン化は水分子構造から遊離水素1分子を勘案するならば、OHイオンが活性分子となって、界面活性作用等さまざまな化学変化に大きく影響する。また、クーロンの法則により同一極性を持つ微細泡同士は電荷の大きさに比例して相互反発することにより泡同士の合一成長は少ない。
【0009】
本装置によって発生した微細泡は制御可能であるが、直径30ミクロン前後の微細泡はその体積から水中における浮力が小さいため、水中残留時間が長く対電子としてのプラスイオンに良く付着していく。一般に汚れと言われる物質はプラスイオン傾向が強いと言われOHによるマイナスイオン傾向による界面活性作用と対電子による相互吸引作用によって微細泡が汚れの周囲に数多く付着していくと共に複数の微細泡が持っているマイナス電荷がプラスイオンによって中和消滅されることにより、複数の微細泡が合一成長し大きな浮力となって汚れと共に遊離浮遊してくる。
【0010】
本装置によって発生した微細泡は外部から吸気導入した結果の微細泡ではなく、溶存空気から分離混合した泡であるから時間経過と共に元の状態に戻るために時間経過と共に気泡の内容物である空気は液中に微量溶出して気泡の大きさが縮小していくが、途中マイクロバブルからナノサイズの気泡となって長時間に亘って存在する。
【実施例】
【0011】
図2・14流入水流において、本発明が動作するに十分な水圧、流水量が供給された場合の動作を図1・1丸型キャビテーションノズルを使用した実施例を列記する。
図2・14流入水流が十分な流水量と水圧を持って、図2・9キャビテーションノズル面に当ったとき図2・14流入水流は円滑な流水路を確保することが出来ず、図2・9キャビテーションノズル下端および側面の隙間を通過する。
【0012】
通過に伴ってベルヌーイの法則におけるエネルギー転移現象により、流量および圧力は図7、図8の圧力分布測定図によって明らかであり、図6水流流速測定図で明らかに流速を増加する傾向となる。また、同法則によって、高速流体の近傍は流体の持つ圧力が著しく低下する図7全体圧力分布測定図によって明らかである。図2・9キャビテーションノズル下端図2・12においては図2・9によって妨げられた水流は妨げられた割合に応じて圧縮された結果、図6水流流速測定結果の如く毎秒10m以上の高速水流となって図2・12のポイントを通過することによって、局所的な圧縮、開放が行われることに伴い図7全体圧力分布測定図の如く大きな圧力変化にさらされる。
【0013】
通常大気圧下において水は1気圧、25℃の条件下では、8.11mg/L(飽和溶存酸素量)の酸素が溶け込むと定義され、窒素を含む大気組成から考えれば溶存空気量は30ppm程度存在すると考えられる。図2・12キャビテーションポイントを通過した図2・13を通過した流水は大きな減圧環境を通過した結果、流水は低圧沸騰と類似した環境にあったために多くの気泡を発生し保持している。また、図2・10キャビテーションノズル内空洞は大気に比べて大きな陰圧を保持している。
【0014】
図2・10キャビテーションノズル内空洞は図7、図8の圧力分布によって明らかなように、陰圧の発生と共に、空洞内に持っていた水を発生陰圧によって吸引除去されるため空洞内に水は存在しない。流速が一定ならば図2・10キャビテーションノズル内空洞は一定の陰圧を保つことによって図2・13気泡含有水流は一定の減圧条件でほぼ一定の気泡を含有することになると共に、図2・12キャビテーションポイントにおいて圧縮、開放が行われる際に超音波振動を伴うがその振動は水流に粗密変調によって大きな圧力変動を与える。
【0015】
与えられた変調は水流に粗密進行波としての特性を与えるため図2・10キャビテーションノズル内空洞は200KHz前後の共振状態となる。この結果はその周波数でさらに図2・13気泡含有水流に含まれる気泡を細分粉砕する。図3可変チャンバ形式のキャビテーションノズルは図2・9に設けられている図2・10内の共振周波数を変化させることが出来る。また、図2・11流入水流は図2・9キャビテーションノズルと図2・14流水筒の間隙をも高速水流となって通過するが、図2・9キャビテーションノズル側壁を通過した後に図2・16カルマン渦を形成する。
【0016】
通過水が図6水流流速測定図によって明らかなように、高速であるため図2・9キャビテーションノズル後方に発生する図2・16カルマン渦は高レイノルズ係数となり、図2・9キャビテーションノズル最大直径を超えた段階で高速水流は最大直径以降円柱の面に沿わない剥離状態となり、この場所においても減圧下における溶存空気の飽和に伴いヘンリーの法則に従った発泡現象が生じる。また、図4あるいは図5の図2・9キャビテーションノズル形状を変更することによって、図2・9キャビテーションノズル側面で発生する発泡量は格段に向上する。発泡現象と共に高レイノルズのカルマン渦に引き込まれ発生した微細泡はカルマン渦の中心に引き寄せられるが図2・13気泡含有水流もまた、カルマン渦に引き込まれ3次元的に微細気泡が生成される。
【0017】
また、微細泡直径が70ミクロン程度よりも微細な直径となると分子間摩擦等の影響を受け微細泡表面が電荷を帯びるようになり、微細気泡表面が帯電する電荷は微細気泡の大きさに関係なくほぼ一定のマイナス70mVといわれている。微細気泡表面が帯電することによってクーロンの法則によって、同一電界同士は反発するようになり、微細気泡同士はその電荷を失うまで合一成長することは無い。また、水分子がマイナスに帯電するという現象は水分子の基本が水素2分子酸素1分子が基本構造とすれば、水素1分子が水分子から遊離した結果であることは容易に想像の範疇であり、残留水素1分子、酸素1分子は不足電子対のまま存在しOH分子として存在し、水酸基として働くことになり海面活性作用を持つ。事実通常の水よりも洗浄能力が高いことは実験的にも確認した。
【0018】
一般水中にマイナス電荷を持った水酸基が存在することは、微細気泡よりもプラス電荷が存在すれば分子の安定を保つためにクーロンの法則に従い存在電荷間に引力が働く換言すれば、プラス電荷を持つものに引き寄せられて行く。微細気泡自体その微細体積により、内包する気体量は極微量で大きな浮力を持たない結果として水中残留時間が長いが、帯電電荷の中和が発生すればクーロンの法則による同電荷同士の反発力は打ち消され微細泡同士の合一成長が発生し表面体積の増大と共に内包気体量の増大と共に大きな浮力を発生し水面上に上昇する。
【0019】
外部より大気補給を行わないで溶存空気量に大きな加圧減圧を加えて発生させた微細気泡は一時的に水中溶存空気量が低下した水中に存在するため微細気泡内からの内包気体の溶出が若干早い。これは通常言われるマイクロバブルが速く縮小することを物語っている。マイクロバブルが縮小するとナノバブルといわれる極微小泡の状態であり内包気体が極限まで圧縮された状態できわめて長期に存在する。
【0020】
極めて小さなサイズの泡が大きな洗浄力を持ち、定着した汚れ等を剥離し、健康面においても肌の洗浄生理活性を行うなど、極めて自然環境を汚染する事無く生活面、産業界などにおいても利用価値の高い気泡の活性法であると思われる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】ノズル断面図
【図2】キャビテーション、カルマン渦発生図
【図3】可変チャンバ
【図4】ノズル並行溝
【図5】ノズルねじ溝
【図6】水流流速測定図
【図7】全体圧力分布測定図
【図8】部分圧力測定図
【符号の説明】
【0022】
1 丸型キャビテーションノズル
2
丸型キャビテーションノズル断面図
3
角型キャビテーションノズル
4
角型キャビテーションノズル断面図
5
三角型キャビテーションノズル
6
三角型キャビテーションノズル断面図
7
楕円型キャビテーションノズル
8
楕円型キャビテーションノズル断面図
9
キャビテーションノズル
10
キャビテーションノズル内空洞
11
流入水流
12
キャビテーションポイント
13
気泡含有水流
14
流水筒
15
流出水流
16
カルマン渦
17
キャビテーションノズル内空洞可変ロッド
18
ロッド調整ねじ
19
Оリング1
20
Оリング2
21
ノズル並行溝
22
ノズルねじ溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充分な流速を持つ液体流路中に流れに対し直交あるいは、仰角を持って丸、四角、三角、楕円等の上部が閉じた管柱状の構造物を配置することによって、流路上流に面を持って流路障害物とし、流路下流に流路直交面に適当なる仰角を持って管柱状構造物に開口面を持ちキャビテーションを発生すると共に、キャビテーションによって発生する陰圧によって、構造物開口部を含む空洞内に蓄積し液体流動物が容易に溶存空気を排出すべく蒸気圧以上の陰圧によって気泡を発生させる機能を有すると共に構造物下流に発生するカルマン渦によって管柱状構造物空洞内に超音波による空洞共振を発生させることにより液中混入気泡を制御することによる微細泡発生装置。
【請求項2】
請求項1に記述した丸、四角、三角等の上部が閉じた管柱状の構造物外面に整流作用を促すための複数の平行あるいは傾斜溝を設けることによる液状流体の構造物壁面からの剥離作用によって複数の同時発生キャビテーション、カルマン渦の立体的発生によって所望の微細泡の直径、発生量のコントロールを可能とする構造。
【請求項3】
請求項1、請求項2に記述した管柱状構造物開口面、複数の平行あるいは傾斜溝によって実施される複数の同時発生キャビテーション、カルマン渦の立体的発生によって所望の微細泡の直径、発生量のコントロールを可能とする構造を回転する事によって得られる、微細泡の直径、発生量のコントロール手段としての管柱状構造物外面に螺子溝を設けた構造。
【請求項4】
請求項1によって述べた丸、四角、三角等の上部が閉じた管柱状構造物によって得られる、構造物開口部を含む空洞内の体積を変化させる手段としての、内筒を移動する固体によって変化する体積が、発生超音波の共振周波数を変化させることによって得られる微細泡径を変化させる構造。
【請求項5】
請求項1〜3項の技術を用いた水処理装置における爆気、微細泡表面電荷を利用した界面活性作用による汚物分離、油水分離、微細泡表面電荷を利用した界面活性作用による入浴および入浴付加装置、体洗浄装置、洗濯装置、清掃事業装置、飽和濃度溶存酸素量を利用した養殖事業等に用いる事項。
【請求項1】
充分な流速を持つ液体流路中に流れに対し直交あるいは、仰角を持って丸、四角、三角、楕円等の上部が閉じた管柱状の構造物を配置することによって、流路上流に面を持って流路障害物とし、流路下流に流路直交面に適当なる仰角を持って管柱状構造物に開口面を持ちキャビテーションを発生すると共に、キャビテーションによって発生する陰圧によって、構造物開口部を含む空洞内に蓄積し液体流動物が容易に溶存空気を排出すべく蒸気圧以上の陰圧によって気泡を発生させる機能を有すると共に構造物下流に発生するカルマン渦によって管柱状構造物空洞内に超音波による空洞共振を発生させることにより液中混入気泡を制御することによる微細泡発生装置。
【請求項2】
請求項1に記述した丸、四角、三角等の上部が閉じた管柱状の構造物外面に整流作用を促すための複数の平行あるいは傾斜溝を設けることによる液状流体の構造物壁面からの剥離作用によって複数の同時発生キャビテーション、カルマン渦の立体的発生によって所望の微細泡の直径、発生量のコントロールを可能とする構造。
【請求項3】
請求項1、請求項2に記述した管柱状構造物開口面、複数の平行あるいは傾斜溝によって実施される複数の同時発生キャビテーション、カルマン渦の立体的発生によって所望の微細泡の直径、発生量のコントロールを可能とする構造を回転する事によって得られる、微細泡の直径、発生量のコントロール手段としての管柱状構造物外面に螺子溝を設けた構造。
【請求項4】
請求項1によって述べた丸、四角、三角等の上部が閉じた管柱状構造物によって得られる、構造物開口部を含む空洞内の体積を変化させる手段としての、内筒を移動する固体によって変化する体積が、発生超音波の共振周波数を変化させることによって得られる微細泡径を変化させる構造。
【請求項5】
請求項1〜3項の技術を用いた水処理装置における爆気、微細泡表面電荷を利用した界面活性作用による汚物分離、油水分離、微細泡表面電荷を利用した界面活性作用による入浴および入浴付加装置、体洗浄装置、洗濯装置、清掃事業装置、飽和濃度溶存酸素量を利用した養殖事業等に用いる事項。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2009−254950(P2009−254950A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105298(P2008−105298)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(595150906)
【出願人】(308002186)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(595150906)
【出願人】(308002186)
【Fターム(参考)】
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