説明

忘れ物防止システム並びにその入場機及び出場機

【課題】駅構内など、管理エリアへ入場又は出場する際の手荷物の忘れ物防止システム並びにその入出場機及び出場機を提供すること。
【解決手段】入出場機の入口側及び出口側にICカードリーダ・ライタを配置し、手荷物に取り付けた無線タグのIDの検証がOK判定の場合、ICカードを出口側に設けたICカードリーダ・ライタにタッチすることを当該ICカードの所持者に要求する。ICカードがタッチされた場合、手荷物と共に入場が許可され、かつ、当該ICカードに登録された無線タグの入場ビットが書込まれる。一方、出場機も同様に構成されており、無線タグのIDの検証がOK判定の場合、ICカードのタッチを要求し、ICカードがタッチされた場合、手荷物と共に出場が許可され、かつ、当該ICカードに登録された無線タグの入場ビットが消去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、自動改札機など、管理エリアへ入場または出場する際の手荷物の忘れ物防止システム並びにその入場機及び出場機に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道又は空港施設を利用する利用者が乗車券を自動改札機に投入又は翳すことにより読取らせ、当該構内に入場又は構内から出場することができる。この際、ハンドキャリーした手荷物は、一般的には管理されないので、置き忘れてしまったことに気が付かず、第三者に持ち去られてしまうなどの課題があった。この課題を解決するために、遺失情報通知システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−178942号公報(第12−13頁、図15)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の遺失情報通知システムは、施設利用領域内で紛失したとき、紛失したことを知らずに施設から退場するときに通知することをその趣旨としているため、自動改札機による通行の阻止又は第三者が他人の所持品を所有して自動改札機から退出することを阻止する機能を有していないため、第三者に持ち去られる危険性があるという課題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、手荷物に無線タグを対応付け、当該無線タグのIDコードを利用者の所持するICカードのIDコードと関連付けて登録することにより当該利用者が施設から自動改札機を利用して退出する際に手荷物を忘れて退出又は第三者による持ち去りを防止する手荷物の忘れ物防止システム及びその入場機及び出場機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の忘れ物防止システムは、利用者が所持するICカード及び手荷物に取り付けた無線タグを判定する入場機又は出場機と、前記ICカードのIDコード及び無線タグのIDコードを登録する上位装置と、を備えた忘れ物防止システムであって、前記上位装置は、前記ICカードのIDコードに関連付けて前記無線タグのIDコードを登録する登録手段を備え、前記入場機は、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該入場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証手段と、前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する入場判定手段と、を備え、前記入場判定手段は、前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の入場判定を行う現行入場判定工程と、この現行判定工程の結果現行判定OKの場合、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、このIDコード検証工程の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを書き込む入場ビット書込工程と、を備え、前記出場機は、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該出場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する出場判定手段と、を備え、前記出場判定手段は、前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の出場判定を行う現行出場判定工程と、入場ビットが書き込まれているかを確認する入場ビット確認工程と、この入場ビット確認工程の結果入場ビットが書き込まれているとき、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、このIDコード検証工程による検証の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを消去する入場ビット消去工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2記載の忘れ物防止システムの入場機は、利用者が所持するICカード及び手荷物に取り付けた無線タグを判定する入場機又は出場機と、前記ICカードのIDコード及び無線タグのIDコードを登録する上位装置と、を備えた忘れ物防止システムの入場機であって、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該入場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証手段と、前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する入場判定手段と、を備え、前記入場判定手段は、前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の入場判定を行う現行入場判定工程と、この入出場確認工程の結果入場ビットが書き込まれているとき、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、このIDコード検証工程による検証の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第1又は第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを消去する入場ビット消去工程と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明の請求項3記載の忘れ物防止システムの出場機は、利用者が所持するICカード及び手荷物に取り付けた無線タグを判定する入場機又は出場機と、前記ICカードのIDコード及び無線タグのIDコードを登録する上位装置と、を備えた忘れ物防止システムの出場機であって、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該出場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する出場判定手段と、を備え、前記出場判定手段は、前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の出場判定を行う現行出場判定工程と、入場ビットが書き込まれているかを確認する入場ビット確認工程と、この入出場確認工程の結果入場ビットが書き込まれているとき、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、このIDコード検証工程による検証の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第1又は第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを消去する入場ビット消去工程と、を備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例に係る忘れ物防止システムの一例
【図2】図1に示す忘れ物防止システムに係る自動改札機の一例
【図3】図1に示す忘れ物防止システムに係る自動改札機を使用する場合の一例
【図4】図3に示す自動改札機の平面図
【図5】図1に示すICカード及び無線タグのIDコードの一例
【図6】自動改札機入場判定処理のフローチャート
【図7】自動改札機出場判定処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施例に係る自動改札機による忘れ物防止システムは、乗車券としてのICカードと手荷物に添付した無線ICタグ(以下、無線タグと称する。)を関連付けて登録することにより、手荷物ごとの物品名称の登録を行わなくとも、当該ICカード利用者が、手荷物を紛失した状態で施設利用領域内から出場することを阻止することができる。以下、図面を参照し本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0011】
図1は、本発明の実施例に係る忘れ物防止システムの一例である。図2は、図1に示す忘れ物防止システムに係る自動改札機(出場機)11・12の一例である。図3は、図1に示す忘れ物防止システムに係る自動改札機を使用する場合の一例である。図4は、図3に示す自動改札機の平面図である。以下、これらの図を参照して説明する。
【0012】
本発明の実施例に係る忘れ物防止システムは、入場機としての自動改札機10又は出場機としての自動改札機11又は12、荷物管理サーバ(上位装置)20及び遺失物管理サーバ30を有して構成される。
【0013】
自動改札機10は、ICカードリーダ・ライタ10a・10b、表示器10c、無線タグリーダ・ライタ10d及びドア10eを有して構成され、乗車券としての無線ICカード(以下、ICカードと称する。)Tを所持する利用者が駅構内へ入場することを許可又は禁止する装置である。自動改札機11又は12は、自動改札機10と同様に構成され、乗車券としてのICカードTを所持する利用者が駅構外へ出場することを許可又は禁止する装置である。これらは、すでに、実用化されている。
【0014】
ICカードリーダ・ライタ10a・10bは、乗車券としてのICカードTの利用日付、乗車期間、大人・小児区分情報、入出場コードなどの乗車情報を読取り、又は書込む。
【0015】
表示器10cは、乗車券の判定結果を表示して利用者に対する警告又は案内表示などを行う。
【0016】
無線タグリーダ・ライタ10dは、手荷物に貼り付けた無線タグの読取り・書込みを行う。
【0017】
このような構成において、無線タグのIDデータは無線タグリーダ・ライタ10aで読取られ、手荷物判定手段によって判定される。また、この判定結果に基づいてドア制御手段が利用者の通行を許可又は禁止するためにドア10eの開閉制御を行う。なお、他の自動改札機11、12の場合であっても対応する無線タグリーダ・ライタによって読取られた無線タグのIDデータに基づいて手荷物判定手段によって判定され、その判定結果に基づいてドア制御手段がドア10eの開閉を制御する。
【0018】
本実施例では、入場機としての自動改札機10の入口付近に配置されたICカードリーダ・ライタ(第1のICカードリーダ・ライタ)10aの他、進行方向下流であって、磁気券の取出口10gの直近上流にICカードリーダライタ・ライタ(第2のICカードリーダ・ライタ)10bがさらに配置されている。出場機としての自動改札機11についても同様である。
【0019】
また、図3に示す図示矢印Dで示す進行方向下流の出口側ドア10eの近傍に無線タグリーダ・ライタ10dが配置される。この無線タグリーダ・ライタ10dは、荷物61に取り付け又は貼り付けた無線タグ61aを非接触で読取り又は書込みすることが可能である。
【0020】
表示器10cは、忘れ物をして通過しようとする利用者に対し、注意の喚起又は操作案内などを行う。
【0021】
利用者は、手荷物60を持ったまま入出場機としての自動改札機10を通過する前に、荷物管理サーバ20に手荷物60を登録する。
【0022】
荷物管理サーバ20は、図示しないCPU、メモリ及び入出力部を備え、メモリに組み込まれたプログラムを実行することにより登録手段としての機能を有し、また、無線タグ61aのIDコードをICカードTのIDコードに関連して登録することができる。さらに、当該発行したIDコードの検索可能なデータベースサーバを構成する。
【0023】
上述した登録の際、手荷物60の名前を登録するのではなく、忘れ物防止システムを利用するのに必要な無線タグのIDコードの発行を受ける。この無線タグのIDコードは、上記乗車券としてのICカードTに紐付け(関連付け)して登録される。例えば、利用者Aが所持するICカードA(ここでは、他の利用者が所持するICカードと区別するためにICカードAとする。)のIDコードがA1であるとき、当該ICカードAのIDコードA1に関連付けて、荷物61の無線タグ61a(例えば、無線タグ1)のIDコードa1、及び携帯電話62(例えば、無線タグ2)のIDコードa2を登録する。すなわち、ICカードAを所持する利用者は、無線タグ1のIDコードa1である荷物61と無線タグ2のIDコードa2である携帯電話62を所有していることが登録される(図5(2)参照)。なお、この登録の際、当該無線タグ1のIDコードa1の属性として荷物61の外観を写した写真を登録することも可能である。この登録は荷物管理サーバ20に登録されると共に荷物の所持者が所持する当該ICカードAにも登録される。
【0024】
なお、当該無線タグ1、2のIDコードa1、a2を他のICカードBのIDコードB1に関連付けて登録することも可能である。このようにすることにより、荷物61を複数のICカード所持者が共同して持ち込み又は持ち出ことが可能になる。
【0025】
上記無線タグのIDコードは、物品毎に設定しておいてもよいし、ユニークなコードとしてもよい。物品ごとに設定した場合は無線タグのIDコードも単純なコードで管理することが可能になるが、同一IDコードが複数発行されることになる。しかしながら、ICカードのIDコードは重複して発行されないことを前提にすれば、手荷物の無線タグのIDコードは、物品毎に設定したコードであっても、手荷物の忘れ物をした利用者に注意を喚起し、又は第三者による持ち出し防止には効果がある。
【0026】
一方、ユニークなコードを用いた場合には、手荷物の物品と1対1に対応するため、認識間違いなどを防ぐことができるが、IDコードの桁数が多くなり、管理が複雑になることが考えられる。
【0027】
このICカードTのIDコードの発行を受ける方法には、例えば、無線タグを購入し、乗車券としてのICカードに紐付けして当該無線タグのIDコードを登録し、当該登録された無線タグを当該手荷物60に取り付け又は貼り付けて用いる。
【0028】
例えば、図示した本実施例では、荷物61及び携帯電話62の忘れ物防止用に発行された無線タグのIDコードが、所持するICカードTに関連して個々に登録される。
【0029】
この登録の後、利用者は当該登録した手荷物60を持って自動改札機10から施設内(この場合は駅構内)に入場し(図3参照)、鉄道を利用して目的地に移動することになる。
【0030】
万が一、鉄道施設内に忘れ物をした当事者は、忘れ物当事者70に該当し、忘れ物が遺失物管理サーバ30に登録されていないか確認することができる。
【0031】
図2は、図1に示す忘れ物防止システムに係る自動改札機の一例で、出場の際使用される自動改札機11又は12である。例えば、上述した利用者が、目的地に到着し、当該目的地に設置されている自動改札機11又は12を利用して出場する場合が該当する。
【0032】
ここで図2(1)は、第三者が、第三者の所持するICカードTを翳して、荷物61を持って、当該自動改札機11から出場する場合を示しており、当該第三者が他人の荷物61を携帯して出場することを防止するために、自動改札機11は、当該自動改札機11のドア11eを閉じ、かつ、表示器11c(図3に示す表示器10cと同様)に「自動改札機で出場できません」表示を行い、第三者に警報する。
【0033】
一方、図2(2)は、本来の荷物61の所有者が荷物61を鉄道車両内又は施設内に置き忘れて出場する場合を示しており、当該本来の荷物61の所有者に荷物を置き忘れていることを知らせるために、自動改札機12は、当該自動改札機12のドア12eを閉じ、かつ、「自動改札機で出場できません」表示を行い、本来の荷物の所有者である鉄道施設の利用者に忘れ物をした状態で通過しようとしていることを通知する。
【0034】
上記図2(1)の場合、ICカードのIDコードに関連付けられて登録された手荷物の無線タグのIDコードは第三者の所持するICカードに関連付けられて登録された無線タグのIDコードではないために、自動改札機11による判定がNGとなる。この場合、自動改札機11は、当該NG情報を荷物管理サーバ20に送信する。
【0035】
荷物管理サーバ20は、当該NG情報を遺失物管理サーバ30に送信する。例えば、荷物61の本来の所有者が上記図2(2)の態様により、荷物61を忘れたことに気が付き、当該情報を駅係員に届け出た場合、当該駅係員は、遺失物管理サーバ30に遺失物として管理されていないか確認すると共に、当該荷物61を遺失物として登録する。その際、当該荷物61に貼り付けられた無線タグのIDコードが登録される。
【0036】
図4は、図3に示す自動改札機10の平面図で、本発明の実施例に係るICカードリーダ・ライタが通常位置に配置されたICカード・リーダライタ10aの他、ICカードリーダ・ライタ10bが取出口10gの直近上流に配置されていることを示す。
【0037】
図5は、図1に示すICカードT及び無線タグ61aの一例である。図5(1)は、Aが所持するICカードA及びそれに関連付けられた複数の無線タグ1〜3のIDコードを示す。図5(2)は、Bが所持するICカードB及びそれに関連付けられた複数の無線タグ1〜3のIDコードを示す。本実施例では、物品名毎にIDコードが定められている場合を示す。この場合には、同一物品名には同一IDコードが設定されるため、IDコードが無限に増加することがなく管理しやすいという利点がある。しかしながら、これに限るものではなく、ユニークなIDコードを設定することも可能である。
【0038】
(1)Aが所持するICカードA
ICカードAのIDコード:A1
ICカードAの有効期限:100101〜100630
(10年1月1日〜10年6月30日)
当該ICカードAのIDコードに関連付けられた無線タグのIDコードとして下記3件登録されている場合
無線タグ1のIDコード:a1
無線タグ2のIDコード:a2
無線タグ3のIDコード:a3
(2)Bが所持するICカード
ICカードBのIDコード:B1
ICカードBの有効期限:100416〜10515
(10年4月16日〜10年5月15日)
当該ICカードBのIDコードに関連付けられた無線タグのIDコードとして下記3件登録されている場合
無線タグ1のIDコード:a1
無線タグ2のIDコード:a2
無線タグ3のIDコード:a3
図5(3)は、無線タグ1に関連付けたICカードを示しており、本実施例では、ICカードA及びICカードBが存在することを示す。図5(4)は、無線タグ2に関連付けたICカードを示しており、本実施例では、図5(3)同様ICカードA及びICカードBが存在することを示す。上述したように、無線タグのIDコードを複数のICカードのIDコードに関連付けて登録することにより、当該無線タグの取付けられた荷物を複数の利用者で共同管理することが可能になる。
【0039】
図6は、自動改札機入場判定処理のフローチャートである。自動改札機10(入場機)は、ICカードリーダ・ライタ10aを有して構成されており、利用者が所持するICカードTはこのICカードリーダ・ライタ10aによって読取られる。また、利用者が所持する荷物61の無線タグ61aは無線タグリーダ・ライタ10dによって読取り、書込みが行われる。
【0040】
以上のことを前提として、自動改札機入場判定処理のフローチャートを説明する。ここで、ICカードAを所持する利用者が荷物61に貼り付けられた無線タグ61a(無線タグ1)をもって自動改札機10から入場する場合を例に説明する。
【0041】
自動改札機(入場機)10による現行入場判定の結果、判定OKの場合(S01のY)、忘れ物防止システムがスタートする(S02)。また、現行入場判定の結果、判定NGの場合(S01のN)、判定NG処理(現行入場処理)が行われる。すなわち、自動改札機10によりドア10eが閉じられ、かつ、表示器10cの異常ランプが点滅する(S03)。
【0042】
無線タグがない場合(S04のN)、自動改札機による通常処理であるため、ステップS01による乗車券の判定OKに基づいて自動改札機(入場機)10を通過して構内に入場することができる(S06)。
【0043】
一方、無線タグが有る場合(検知された場合)(S04のY)、無線タグリーダ・ライタ10dで無線タグのデータが読取られる(S05)。利用者が所持するICカードAのIDコードA1に関連付けられた無線タグ1のIDコードa1が登録されているか確認をする。または、無線タグ1のIDコードa1に関連付けられて、当該無線タグ1の所持者としての権限を有するICカードAのIDコードA1が登録されているかを確認する(S07)。すなわち、当該無線タグ1を所持する権限を有する者として登録された者であるかどうかの検証を行う(S07)。
【0044】
この検証の結果、一致しない場合(S07のN)は、当該無線タグ1を所持する権限を有していない第三者が所持して自動改札機を通過(入場)しようとしていることになる(S08)。
【0045】
一方、この検証の結果、一致している場合(S07のY)、当該無線タグ1の利用期限が利用期限内であるかを確認する(S09)。この確認の結果、利用期限内であれば(S09のY)、ICカードAをICカードリーダ・ライタ10bにタッチすることを表示器10cに表示する(S11)。なお、ICカードリーダ・ライタは10aにタッチした場合であっても同様の効果が得られるが、無線タグリーダ・ライタ10dが自動改札機10の進行方向下流側に配置されているので、ICカードリーダ・ライタ10bにタッチする方が利便性がよい。
【0046】
ステップS09において、利用期限が利用期限外の場合(S09のN)、期限切れ判定による判定NGとし、ドア10eを閉じて利用者の通行を拒否する(S10)。
【0047】
ステップS12において、タッチが行われた場合(S12のY)、利用者は自動改札を通過(入場)することができる。この際、当該利用者が所持するICカードに対して荷物ごとに設定可能な入出場情報エリアに入場コードの書込み「0」→「1」を行う(S13)。
【0048】
一方、ステップS11において、タッチが行われなかった場合(S12のN)、入場を拒否する(S14)。利用者の所持するICカードと当該利用者の所持する荷物に貼り付けられた無線タグの認証の結果はOKであるが、上述したICカードに対する入場コードの書込みが行われないため入場を拒否する。この場合、拒否された後に拒否されたことに気が付いた利用者が、当該ICカードをICカードリーダ・ライタ10bにタッチすることにより閉じられたドア10eが開き利用者が当該自動改札機(入場機)を通過することができる。
【0049】
図7は、自動改札機出場判定処理のフローチャートである。自動改札機11(出場機)は、ICカードリーダ・ライタ11a(ICカードリーダ・ライタ10a相当)を有して構成されており、利用者が所持するICカードTはこのICカードリーダ・ライタ11aによって読取られる。また、利用者が所持する荷物61の無線タグ61aは無線タグリーダ・ライタ11d(無線タグリーダ・ライタ10d相当)によって読取り、書込みが行われる。
【0050】
以上のことを前提として、自動改札機出場処理のフローチャートを説明する。ICカードAを所持する利用者が荷物61に貼り付けられた無線タグ61a(無線タグ1)を持って自動改札機11から出場する場合を例に説明する。
【0051】
自動改札機(出場機)11による現行出場判定の結果、判定OKの場合(S20のY)、忘れ物防止システムがスタートする(S21)。また、現行出場判定の結果、判定NGの場合(S20のN)、判定NG処理(現行出場処理)が行われる(S22)。すなわち、自動改札機11によりドア11eが閉じられ、かつ、表示器11cの異常ランプが点滅する(S22)。
【0052】
ICカードAに無線タグ1に関する入場ビットが「1」になっているか確認する。すなわち、ICカードAを所持する利用者が無線タグ1に係る荷物を持って自動改札機から入場した者であるかどうか確認する(S23)。
【0053】
この確認の結果、入場ビットが「1」であれば(S23のY)、無線タグリーダ・ライタ11dにより無線タグを読取る(S24)。利用者が所持するICカードAのIDコードA1に関連付けられた無線タグ1のIDコードa1が登録されているか確認をする。または、無線タグ1のIDコードa1に関連付けられて、当該無線タグ1の所持者としての権限を有するICカードAのIDコードA1が登録されているかを確認する。すなわち、当該無線タグ1を所持する権限を有する者として登録された者であるかどうかの検証を行う(S25)。
【0054】
この検証の結果、一致しない場合(S25のN)は、当該無線タグ1を所持する権限を有していない第三者が所持して自動改札機を通過(出場)しようとしていることになる(S26)。
【0055】
一方、この検証の結果、一致している場合(S25のY)、当該無線タグ1の利用機期限が利用期限内であるかを確認する(S27)。この確認の結果、利用期限内であれば(S27のY)、ICカードAをICカードリーダ・ライタ11bにタッチすることを表示器11cに表示する(S28)。一方、無線タグの利用期限が期限内にない場合(S27のN)、期限切れ判定による判定NGとし、ドア11eを閉じて利用者の通行を拒否する(S29)。なお、ICカードリーダ・ライタは11aにタッチした場合であっても同様の効果が得られるが、無線タグリーダ・ライタ11dが自動改札機10の進行方向下流側に配置されているので、ICカードリーダ・ライタ11bにタッチする方が利便性がよい。
【0056】
ICカードAをICカードリーダ・ライタ11bにタッチした場合(S30のY)、利用者は、自動改札機を通過(出場)することができる。この際、当該利用者が所持するICカードに対して荷物ごとに設定可能な入出場情報エリアの入場コードを消去する書込み「1」→「0」を行う(S31)。荷物61に貼り付けられた無線タグ1が正常に出場したため、入場コードを消去することにより、荷物61が構外に持ち出されたことが明確になる。
【0057】
ステップS23において、ICカードAに入場ビットが「1」になっている無線タグが登録されていない場合(S23のN)、実際に無線タグが検知されなければ(S33のN)、ステップS20において、現行判定OKとなっているので、自動改札機から通過(出場)することができる(S35)。
【0058】
一方、無線タグが有る場合(検知された場合)(S33のY)、無線タグリーダ・ライタ11dで無線タグ1のデータが読取られる(S34)。この読取りの結果、利用者が所持するICカードAのIDコードA1に関連付けられた無線タグ1のIDコードa1が登録されているか確認をする。または、無線タグ1のIDコードa1に関連付けられて、当該無線タグ1の所持者としての権限を有するICカードAのIDコードA1が登録されているかを確認する(S36)。すなわち、当該無線タグ1を所持する権限を有する者として登録された者であるかどうかの検証を行う(S36)。
【0059】
この検証の結果、一致しない場合(S36のN)は、当該無線タグ1を所持する権限を有していない第三者が所持して自動改札機を通過(入場)しようとしていることになる(S37)。
【0060】
一方、この検証の結果、一致している場合(S36のY)、当該無線タグ1の利用期限が利用期限内であるかを確認する(S38)。この確認の結果、利用期限内であれば(S38のY)、ICカードAをICカードリーダ・ライタ11bにタッチすることを表示器11cに表示する(S39)。なお、ICカードリーダ・ライタ11bは11aにタッチした場合であっても同様の効果が得られるが、無線タグリーダ・ライタ11dが自動改札機11の進行方向下流側に配置されているので、ICカードリーダ・ライタ11bにタッチする方が利便性がよい。
【0061】
ステップS38において、利用期限が利用期限外の場合(S38のN)、期限切れ判定による判定NGとし、ドア10eを閉じて利用者の通行を拒否する(S40)。
【0062】
ステップS41において、タッチが行われた場合(S41のY)、利用者は自動改札を通過(出場)することができる。この際、当該利用者が所持するICカードに対して荷物ごとに設定可能な入出場情報エリアに出場コードの書込み「0」→「0」を行う(S42)。これは、入場時に入場コードが書込まれなかった無線タグのIDを有する荷物であっても、ICカードに正規に登録された無線タグのIDを有する荷物は所持権限を有する利用者による荷物の持ち出しと判断して自動改札機による通行(出場)を許可するためである。これは、所持権限を有する利用者Aが荷物を構内に持ち込み、構内で当該荷物を所持権限を有する利用者Bに引渡し、当該利用者Bが構内から構外に自動改札機を通過して当該荷物を持ち出す場合が該当する。
【0063】
一方、ステップS41において、タッチが行われなかった場合(S41のN)、判定NGとなり自動改札機による通行が拒否される(S43)。利用者の所持するICカードと当該利用者の所持する荷物に貼り付けられた無線タグの認証の結果はOKであるが、上述したICカードに対する出場コードの書込みが行われないため出場を拒否する。この場合、拒否された後に拒否されたことに気が付いた利用者が、当該ICカードをICカードリーダ・ライタ11bにタッチすることにより閉じられたドア10eが開き利用者が当該自動改札機を通過(出場)することができるのは当然である。
【0064】
なお、本実施例では、ICカードに関連付けられた無線タグのIDコード及び入出場情報を荷物管理サーバ20に登録する場合に付いて記載したが、当該ICカードに保存することもできる。当然、図5(3)又は(4)に示すように無線タグにICカードのIDコードを登録することもできる。このようにすることにより、何れか一方に障害が発生した場合であっても、他方に登録されている情報を元に手荷物を忘れた場合の対応及び再発行等の処理が可能になることは当然である。
【0065】
以上説明したように、本発明の実施例によれば、所持品に無線タグを対応付け、当該無線タグのIDを利用者の所持するICカードのIDコードと関連付けて登録することにより当該利用者が施設から自動改札機を利用して退出する際に手荷物を忘れて退出又は第三者による持ち去りを防止する手荷物の忘れ物防止システム及びその入場機を提供することができる。
【符号の説明】
【0066】
10、11、12 自動改札機
10a、10b ICカードリーダ・ライタ
10c 表示器
10d 無線タグリーダ・ライタ
10e ドア
10f 磁気乗車券投入口
10g 磁気乗車券取出口
20 荷物管理サーバ
30 遺失物管理サーバ
60 手荷物
61 荷物
62 携帯電話
T ICカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所持するICカード及び手荷物に取り付けた無線タグを判定する入場機又は出場機と、前記ICカードのIDコード及び無線タグのIDコードを登録する上位装置と、を備えた忘れ物防止システムであって、
前記上位装置は、
前記ICカードのIDコードに関連付けて前記無線タグのIDコードを登録する登録手段を備え、
前記入場機は、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、
前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該入場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、
前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証手段と、
前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する入場判定手段と、を備え、
前記入場判定手段は、
前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の入場判定を行う現行入場判定工程と、
この現行判定工程の結果現行判定OKの場合、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、
このIDコード検証工程の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、
このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを書き込む入場ビット書込工程と、
を備え、
前記出場機は、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、
前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該出場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、
前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する出場判定手段と、を備え、
前記出場判定手段は、
前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の出場判定を行う現行出場判定工程と、
入場ビットが書き込まれているかを確認する入場ビット確認工程と、
この入場ビット確認工程の結果入場ビットが書き込まれているとき、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、
このIDコード検証工程による検証の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、
このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを消去する入場ビット消去工程と、
を備えたことを特徴とする忘れ物防止システム。
【請求項2】
利用者が所持するICカード及び手荷物に取り付けた無線タグを判定する入場機又は出場機と、前記ICカードのIDコード及び無線タグのIDコードを登録する上位装置と、を備えた忘れ物防止システムの入場機であって、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、
前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該入場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該入場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、
前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証手段と、
前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する入場判定手段と、を備え、
前記入場判定手段は、
前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の入場判定を行う現行入場判定工程と、
この入出場確認工程の結果入場ビットが書き込まれているとき、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、
このIDコード検証工程による検証の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第1又は第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、
このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを消去する入場ビット消去工程と、
を備えたことを特徴とする忘れ物防止システムの入場機。
【請求項3】
利用者が所持するICカード及び手荷物に取り付けた無線タグを判定する入場機又は出場機と、前記ICカードのIDコード及び無線タグのIDコードを登録する上位装置と、を備えた忘れ物防止システムの出場機であって、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の入口付近に配置された第1のICカードリーダ・ライタと、
前記無線タグと通信し、当該無線タグを読取り又は無線タグに書込むための当該出場機の出口付近に配置された無線タグリーダ・ライタと、
前記ICカードと通信し、当該ICカードを読取り又はICカードに書込むために当該出場機の出口付近に配置された第2のICカードリーダ・ライタと、
前記ICカードリーダ・ライタ、無線タグリーダ・ライタ及び第1及び第2のICカードリーダ・ライタを制御する出場判定手段と、を備え、
前記出場判定手段は、
前記第1のICカードリーダ・ライタで読取った乗車情報に基づいて現行の出場判定を行う現行出場判定工程と、
入場ビットが書き込まれているかを確認する入場ビット確認工程と、
この入出場確認工程の結果入場ビットが書き込まれているとき、前記無線タグリーダ・ライタで読取った無線タグのIDコードを検証するIDコード検証工程と、
このIDコード検証工程による検証の結果無線タグのIDコードが当該ICカードに登録されている無線タグのIDコードと一致した場合、当該ICカードを前記第1又は第2のICカードリーダ・ライタにタッチすることを利用者に要求するICカードタッチ要求工程と、
このICカードタッチ要求工程により利用者がICカードをタッチしたとき、前記入場ビットを消去する入場ビット消去工程と、
を備えたことを特徴とする忘れ物防止システムの出場機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−48412(P2012−48412A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188838(P2010−188838)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】