説明

情報交換システム、管理サーバ及びそれらに用いるネットワーク負荷軽減方法並びにそのプログラム

【課題】 リソースのノーティファイアからサブスクライバに送信されるNOTIFYによるネットワーク負荷を軽減可能な情報交換システムを提供する。
【解決手段】 リソースリストサーバ2はリストに対するSUBSCRIBE要求を受信すると、リストに含まれるリソースの各々に対してSUBSCRIBE要求を発行し、リソースのノーティファイア3からリソースの状態のNOTIFYを受信すると、そのリソースが含まれるリストに対するサブスクリプションを持つサブスクライバ1に対してNOTIFYを送信する。ノーティファイア3がすでに存在するサブスクリプションに対する更新要求を受けた場合、内容が空のNOTIFYをリソースリストサーバ2からサブスクライバ1に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報交換システム、管理サーバ及びそれらに用いるネットワーク負荷軽減方法並びにそのプログラムに関し、特にサブスクライバとノーティファイアとの間のネットワーク負荷軽減に関する。
【背景技術】
【0002】
リソースの状態を一定期間観察するサブスクライバと、リソースの状態をサブスクライバに通知するノーティファイアとの間のフレームワークとして、非特許文献1に示されるものがある。このフレームワークを応用した例としては、プレゼンスサービスに適用した例がある(例えば、非特許文献2参照)。ここで、プレゼンスサービスとは、各リソースの状態を管理するシステム一般を指し、その基本的なアーキテクチャは、非特許文献3に示されている。尚、リソースとはサブスクライバがその状態を観察する観察対象を示している。
【0003】
上記のサブスクライバは、一つのリソースだけを観察しているわけではなく、複数のリソースの状態を観察している場合、一般には、それぞれのリソースに対し、個別にSUBSCRIBE(登録、購読)要求(リクエスト)をノーティファイアに送り、サブスクリプション(Subscription:契約、購読)を管理する必要がある。ここで、サブスクリプションはサブスクライバとノーティファイアとの関係や使用するイベントパッケージ等をまとめたものである。
【0004】
しかしながら、(1)複数のリソースへのサブスクリプションの開始、更新が同時に行われると、ネットワークを流れる一時的なトラフィックが増大する、(2)サブスクライバが要求したサブスクリプションの更新間隔をノーティファイアが受け入れず、頻繁な更新を要求してきた場合、サブスクライバは頻繁なSUBSCRIBE要求を発行しなければならない、(3)ノーティファイアが、サブスクライバのSUBSCRIBE要求によって頻繁にリソースの状態通知を行う場合、不必要なNOTIFY(通知)によってネットワークトラフィックが増大するという問題がある。
【0005】
これらの問題を解決するため、図14に示すように、複数のリソースへのSUBSCRIBE要求を受け付け、複数のリソースの状態を内容に含むひとつのNOTIFYを発行するリソースリストサーバが提案されている(例えば、非特許文献4,5参照)。しかしながら、この方法では、SUBSCRIBE要求によるネットワーク負荷の軽減を図ることができるが、NOTIFYによるネットワーク負荷及びサブスクライバの処理の負荷については、かえって増大してしまう可能性もある。
【0006】
一方、状態通知をフィルタすることによって、NOTIFYによるネットワーク負荷を軽減する方法についても提案されているが(例えば、非特許文献6,7参照)、リソースリストサーバからリソースへのバックエンドサブスクリプションの負荷を軽減するもので、リソースリストサーバからサブスクライバへ通知されるNOTIFYの内容を直接フィルタするものではない。
【0007】
【非特許文献1】“Session Initiation Protocol(SIP)−Specific Event Notification 3.Node Behavior”[RFC(Request For Comments)3265,June 2002]
【非特許文献2】“A Presence Event Package for the Session Initiation Protocol(SIP) Status of this Memo”(RFC3856,August 2004)
【非特許文献3】“A Model for Presence and Instant Messaging”(RFC2778,February 2000)
【非特許文献4】“A Session Initiation Protocol(SIP) Event Notification Extension for Resource Lists 4.Operation of List Subscriptions,5.Using multipart/related to Convey Aggregate State”[IETF(Internet Engineering Task Force) Internet Draft,December 15,2004(http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−ietf−simple−event−list−07.txt)]
【非特許文献5】“Extensible Markup Language(XML) Formats for Representing Resource Lists”[IETF Internet Draft,February 7,2005(http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−ietf−simple−xcap−list−usage−05.txt)]
【非特許文献6】“An Extensible Markup Language(XML) Based Format for Event Notification Filtering”[IETF Internet Draft,March 15,2005(http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−ietf−simple−filter−format−05.txt)]
【非特許文献7】“”[IETF Internet Draft,March 15,2005(http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−ietf−simple−event−filter−funct−05.txt)]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した従来のリソースリストサーバでは、上記の非特許文献4に記載の方法の場合、サブスクライバがサブスクリプションの更新を行うと、リソースのノーティファイアは、リソースの状態を内容に含むNOTIFYを送信する。これによって、サブスクライバはサブスクリプションの更新要求が受理されたことを知ることができる。しかしながら、サブスクライバがすでに知っているリソースの状態が再度送信されることになるため、ネットワーク上を無駄なデータが流れることになる。
【0009】
また、あるサブスクライバから複数のリソースへのサブスクリプションの有効期間が同一の場合、サブスクリプションの更新が一度に行われ、無駄なデータが一度に流れることになるため、ネットワークの負荷がバースト的に増大する。この問題はサブスクライバにとってのノーティファイアが、リソースリストサーバである場合にも、同様である。
【0010】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、サブスクリプションの更新によってネットワーク上を無駄なデータが流れるのを防止することができる情報交換システム、管理サーバ及びそれらに用いるネットワーク負荷軽減方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による情報交換システムは、第1の端末装置と、第2の端末装置と、管理サーバとから構成され、
前記第1の端末装置は、1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を前記管理サーバに通知する通知手段とを備え、
前記第2の端末装置は、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を前記管理サーバに送信する状態通知要求送信手段を備え、
前記管理サーバは、前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する手段を備えている。
【0012】
本発明による他の情報交換システムは、ノーティファイアと、サブスクライバと、管理サーバとから構成され、
前記ノーティファイアは、1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて前記管理サーバに通知する通知手段とを備え、
前記サブスクライバは、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を前記管理サーバに送信するSUBSCRIBE要求送信手段を備え、
前記管理サーバは、前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する手段を備えている。
【0013】
本発明による管理サーバは、1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を自装置に通知する通知手段とを含む第1の端末装置と、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を自装置に送信する状態通知要求送信手段を含む第2の端末装置とともに情報交換システムを構成し、
前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する手段を備えている。
【0014】
本発明による他の管理サーバは、1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて自装置に通知する通知手段とを含むノーティファイアと、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を自装置に送信するSUBSCRIBE要求送信手段を含むサブスクライバとともに情報交換システムを構成し、
前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する手段を備えている。
【0015】
本発明によるネットワーク負荷軽減方法は、1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を自装置に通知する通知手段とを含む第1の端末装置と、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を自装置に送信する状態通知要求送信手段を含む第2の端末装置とともに情報交換システムを構成する管理サーバが、
前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する処理を実行している。
【0016】
本発明による他のネットワーク負荷軽減方法は、1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて自装置に通知する通知手段とを含むノーティファイアと、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を自装置に送信するSUBSCRIBE要求送信手段を含むサブスクライバとともに情報交換システムを構成する管理サーバが、
前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する処理を実行している。
【0017】
本発明によるネットワーク負荷軽減方法のプログラムは、1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を自装置に通知する通知手段とを含む第1の端末装置と、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を自装置に送信する状態通知要求送信手段を含む第2の端末装置とともに情報交換システムを構成する管理サーバのコンピュータに、
前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する処理を実行させている。
【0018】
本発明による他のネットワーク負荷軽減方法のプログラムは、1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて自装置に通知する通知手段とを含むノーティファイアと、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を自装置に送信するSUBSCRIBE要求送信手段を含むサブスクライバとともに情報交換システムを構成する管理サーバのコンピュータに、
前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する処理を実行させている。
【0019】
すなわち、本発明の情報交換システムは、リソースの状態を一定期間観察するサブスクライバと、リソースの状態をサブスクライバに通知するノーティファイアと、リソースのリストを管理するリソースリストサーバとを含むシステムにおいて、サブスクリプション(Subscription:契約、購読)の更新時に、リソースの状態を含むNOTIFY(通知)を送る代わりに、内容が空のNOTIFYを送信している。ここで、サブスクリプションはサブスクライバとノーティファイアとの関係や使用するイベントパッケージ等をまとめたものである。
【0020】
より具体的に説明すると、本発明の情報交換システムでは、ノーティファイアがすでに存在するサブスクリプションに対する更新要求を受けた場合、内容が空のNOTIFYをサブスクライバに送信している。リソースリストサーバが、リソース毎に個別のNOTIFYを送信する場合でも、リソースリストに対するサブスクリプションが更新された場合には、空のNOTIFYをただ一つ送信している。但し、リソースの状態に変更があった時点で送信されるNOTIFYが未達の場合には、空のNOTIFYではなく、そのリソース内容のNOTIFYを送信する。
【0021】
これによって、本発明の情報交換システムでは、サブスクリプション更新時に送信されるNOTIFYの内容を空にすることで、ネットワークの負荷が軽減可能となり、サブスクリプション更新時に送信される空のNOTIFYを一つにまとめることで、ネットワークの負荷が軽減可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、サブスクリプションの更新によってネットワーク上を無駄なデータが流れるのを防止することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態による情報交換システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の実施の形態による情報交換システムはサブスクライバ1と、リソースリストサーバ2と、ノーティファイア3とから構成されている。サブスクライバ1はリソース(サブスクライバ1がその状態を観察する観察対象)の状態を一定期間観察し、ノーティファイア3はリソースの状態をサブスクライバ1に通知する。
【0024】
リソースリストサーバ2はサブスクライバ1とノーティファイア3との間で状態の情報が交換されるリソースのリストを管理しており、SUBSCRIBE(登録、購読)要求受信部21と、NOTIFY(通知)送信部22と、SUBSCRIBE要求送信部25と、NOTIFY受信部26と、サブスクリプション(Subscription:契約、購読)制御部24と、リスト管理部23とから構成されている。尚、図1では、本実施例における動作説明に必要なものだけを図示している。
【0025】
サブスクリプション制御部24はサブスクリプション管理部241と、リスト−サブスクライバ関連管理部242と、バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部243と、リソース状態管理部244とから構成されている。
【0026】
リスト管理部23は各リソースリストに含まれるリソースの識別子を管理する。SUBSCRIBE要求受信部21及びNOTIFY送信部22はサブスクライバ1とのインタフェースを提供する。SUBSCRIBE要求受信部21はサブスクライバ1からリスト管理部23で管理しているリソースリストに対するSUBSCRIBE要求あるいはUNSUBSCRIBE要求を受信すると、これをサブスクリプション管理部241に伝える。NOTIFY送信部22はリソースの状態を、そのリソースが含まれるリストにサブスクライブしているサブスクライバ1に対してNOTIFYの内容として送信する。
【0027】
SUBSCRIBE要求送信部25及びNOTIFY受信部26はリソースのノーティファイア3とのインタフェースを提供する。SUBSCRIBE要求送信部25はサブスクライバ1に代行し、リソースリストサーバ2からリソースに対するSUBSCRIBE要求及びUNSUBSCRIBE要求を送信する。NOTIFY受信部26はリソースの状態を、NOTIFYの内容としてリソースのノーティファイア3から受信する。
【0028】
尚、リソースのノーティファイア3は各リソースに付随するものであっても、また、プレゼンスサーバのように、複数のリソースの状態をとりまとめるものであってもよい。ここで、プレゼンスサーバとは物理的なエンティティ(機能)であり、SUBSCRIBE要求に対してプレゼンスエージェントあるいはプロキシサーバとして動作する。プレゼンスエージェントとして動作する場合には、プレゼンティティのプレゼンス情報[あらゆるものの存在やその状態(例えば、在席中や外出中等の状態)]を把握しており、プロキシサーバとして動作する場合にはプレゼンスエージェントとして動作する他のエンティティにSUBSCRIBE要求を転送する。
【0029】
サブスクリプション制御部24はサブスクライバ1からリストに対するSUBSCRIBE要求に基づき、バックエンドサブスクリプションを生成する。バックエンドサブスクリプションとは、リソースリストサーバ2からリソースに対するサブスクリプションである。ここで、サブスクリプションはサブスクライバ1とノーティファイア3との関係や使用するイベントパッケージ等をまとめたものである。
【0030】
サブスクリプション管理部241はサブスクライバ1からリストに対するサブスクリプション及びバックエンドサブスクリプションを管理する。サブスクライバ1からSUBSCRIBE要求やUNSUBSCRIBE要求を受信した場合、サブスクリプション管理部241はサブスクリプションの生成・更新・終了を行う。
【0031】
リスト−サブスクライバ関連管理部242は各リストに対するサブスクライバ群を保持する。リスト−サブスクライバ関連管理部242はリストに最初にサブスクライバ1が関連付けられると、バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部243にリストの追加を依頼し、また、リストに関連付けられたサブスクライバがなくなると、バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部243にリストの削除を依頼する。
【0032】
バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部243はリソースリストサーバ2からリソースに対するサブスクリプションと、その契機となったリストとの関連を保持する。リソース状態管理部244はバックエンドサブスクリプションに対するNOTIFYによって取得したリソースの状態を保持する。
【0033】
バックエンドサブスクリプションは、関連付けられた1つ以上のリストが存在する間、有効である。バックエンドサブスクリプションはそのバックエンドサブスクリプションに関連付けられたリストがなくなると消滅し、SUBSCRIBE要求送信部25からUNSUBSCRIBE要求が送られ、またリソース状態管理部244で管理されるリソース状態が無効になる。
【0034】
尚、図1では、リソースリストサーバ2とノーティファイア3とを分けて図示しているが、ノーティファイア3がプレゼンスサーバの場合、これらは一つのサーバとして実装されてもよい。
【0035】
本発明の実施の形態による情報交換システムでは、リソースリストサーバ2が、リストに対するSUBSCRIBE要求を受信すると、リストに含まれるリソースの各々に対してSUBSCRIBE要求を発行し、リソースのノーティファイア3からリソースの状態のNOTIFYを受信すると、そのリソースが含まれるリストに対するサブスクリプションを持つサブスクライバ1に対してNOTIFYを送信する。
【0036】
これによって、本発明の実施の形態による情報交換システムでは、各リソースから個別に状態通知を受信したい場合に、複数のリソースへのSUBSCRIBE要求を一つにまとめることが可能となるため、サブスクリプション開始のためのSUBSCRIBE要求送信時及びサブスクリプション更新のためのSUBSCRIBE要求送信時のネットワークの負荷を軽減することができる。
【0037】
また、本発明の実施の形態による情報交換システムでは、内容が大きなNOTIFYを一つ送る代わりに、内容が小さなNOTIFYを複数送ることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。さらに、本発明の実施の形態による情報交換システムでは、一つのNOTIFYの内容を小さくすることによって、サブスクライバ1がNOTIFYの内容を解釈する処理の負荷を軽減することができる。さらにまた、本発明の実施の形態による情報交換システムでは、NOTIFYの送信のタイミングを分散させることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【実施例1】
【0038】
図2は本発明の第1の実施例によるリスト管理部のリストテーブル例を示す図である。ここで、本発明の第1の実施例による情報交換システムの構成は図1に示す本発明の実施の形態による情報交換システムと同様の構成となっており、図2に示すリスト管理部はリソースリストサーバ2のリスト管理部23の構成を表している。
【0039】
図2において、リスト管理部23にはリストA〜Nのリストテーブルが格納されており、リストA〜Nのリストテーブル各々にはリソース識別子が登録されている。例えば、リストAのリストテーブルにはリソース識別子a〜cが登録されている。
【0040】
図3は本発明の第1の実施例による情報交換システムの動作を示すシーケンスチャートであり、図4〜図6は本発明の第1の実施例によるSUBSCRIBE受信処理を示すフローチャートであり、図7及び図8は本発明の第1の実施例によるUNSUBSCRIBE受信処理を示すフローチャートであり、図9は本発明の第1の実施例によるNOTIFY受信処理を示すフローチャートである。これら図1〜図9を参照して本発明の第1の実施例による情報交換システムの動作について説明する。尚、図1に示すリソースリストサーバ2の処理は図示せぬコンピュータがプログラムを実行することでも実現可能であり、図4〜図9に示す処理はこのコンピュータがプログラムを実行することで実現される。
【0041】
SUBSCRIBE受信処理を行う場合、SUBSCRIBE要求受信部21はサブスクライバ1からSUBSCRIBE要求を受信すると(図4ステップS1)、指定されたリストがリスト管理部23で管理しているリストかどうかを調べ(図4ステップS2)、リスト管理部23で管理していなければ、サブスクライバ1に対してエラー送信を行う(図4ステップS3)。また、SUBSCRIBE要求受信部21は管理しているリストであれば、SUBSCRIBE要求をサブスクリプション管理部241に渡す。
【0042】
サブスクリプション管理部241はそのリストに対するサブスクリプションがすでにあるかを調べ(図4ステップS4)、サブスクリプションがなければ、サブスクリプションを新規作成し(図4ステップS5)、サブスクライバ1に対して正常応答を返す(図4ステップS6)。サブスクリプション管理部241で新たにサブスクリプションが生成されると、サブスクリプション制御部24はリスト管理部23からSUBSCRIBE要求で指定されたリストに含まれるリソースの識別子を取得し(図4ステップS7)、取得したすべてのリソースに対して以下の処理を繰り返し行う。
【0043】
バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部242はバックエンドサブスクリプションが存在しない場合(図5ステップS10)、バックエンドサブスクリプションを作成し(図5ステップS11)、SUBSCRIBE要求送信部25からリソースに対するSUBSCRIBE要求をノーティファイア3に送信する(図5ステップS12)。
【0044】
バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部242は注目するリソースに対するバックエンドサブスクリプションとリストとの関連が保持されていない場合(図5ステップS13)、そのリソースに対するバックエンドサブスクリプションとリストとの関連を追加する(図5ステップS14)。リスト−サブスクライバ関連管理部242はリストとサブスクライバとの関連が保持されていない場合(図5ステップS15)、リストとサブスクライバとの関連を追加する(図5ステップS16)。
【0045】
サブスクリプション制御部24はリスト管理部23から取得したリソースの識別子を基にリソースの状態をリソース状態管理部244から取得し、これらの内容に含む個別のNOTIFYをNOTIFY送信部22からサブスクライバ1に対して送信する(図5ステップS17)。リソースリストサーバ2は上記の処理を取得した全てのリソースに対する処理が終了するまで繰り返し行う(図5ステップS10〜S18)。
【0046】
一方、サブスクリプション管理部241はサブスクリプションがすでにあれば、サブスクリプションを更新し(図4ステップS8)、サブスクライバ1に対して正常応答を返す(図4ステップS9)。サブスクリプション制御部24はサブスクリプションが更新されると、リスト管理部23からリストに含まれるリソースの識別子を取得し(図6ステップS19)、これらに対する個別のNOTIFYをNOTIFY送信部22からサブスクライバ1に対して送信する(図6ステップS20,S21)。送信するNOTIFYは空のNOTIFYが送信される。但し、リソースの状態に変更があった時点で送信されるNOTIFYが未達の場合には(図6ステップS20)、空のNOTIFYではなく、そのリソースの状態を内容として含むNOTIFYが送信される(図6ステップS22)。
【0047】
UNSUBSCRIBE受信処理を行う場合、SUBSCRIBE要求受信部21はサブスクライバ1からUNSUBSCRIBE要求を受信すると(図7ステップS31)、指定されたリストがリスト管理部23で管理しているリストかどうかを調べ(図7ステップS32)、管理しているリストでなければ、サブスクライバ1に対してエラー送信を行う(図7ステップS33)。また、SUBSCRIBE要求受信部21は管理しているリストであれば、SUBSCRIBE要求をサブスクリプション管理部241に渡す。
【0048】
サブスクリプション管理部241はUNSUBSCRIBE要求を受信すると、そのリストに対するサブスクリプションがすでにある場合(図7ステップS34)、サブスクリプションを終了し(図7ステップS35)、サブスクライバ1に対して正常応答を返す(図7ステップS36)。サブスクリプション管理部241はそのリストに対するサブスクリプションがない場合(図7ステップS34)、サブスクライバ1に対してエラー送信を行う(図7ステップS33)。
【0049】
サブスクリプション制御部24はサブスクリプションが終了されると、リスト管理部23からリストに含まれるリソースの識別子を取得し(図7ステップS37)、それぞれのリソースの状態をリソース状態管理部244から取得し(図7ステップS38)、これらを内容に含む個別のNOTIFYをNOTIFY送信部22からサブスクライブ1に対して送信する(図7ステップS39)。また、サブスクリプション制御部24はリスト−サブスクライバ関連管理部242からリストに対するサブスクライバ1の関連付けを削除する(図7ステップS40)。
【0050】
サブスクリプション制御部24はそのリストに関連付けられたサブスクライバが一つもなくなった場合(図7ステップS41)、バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部243で管理される各リソースに対するバックエンドサブスクリプションについて以下の処理を行う。
【0051】
サブスクリプション制御部24はリソースに対するバックエンドサブスクリプションとリストとの関連を削除し(図8ステップS42)、リソースのバックエンドサブスクリプションに関連付けられたリストが一つもなくなった場合(図8ステップS43)、バックエンドサブスクリプションを終了する(図8ステップS44)。その後に、サブスクリプション制御部24はSUBSCRIBE要求送信部25からリソースに対してUNSUBSCRIBE要求を送信する(図8ステップS45)。
【0052】
NOTIFY受信処理を行う場合、NOTIFY受信部26はリソースのノーティファイア(例えば、プレゼンスサーバ)3からリソースの状態を内容に含むNOTIFYを受信すると(図9ステップS51)、このNOTIFYをサブスクリプション管理部241に渡す。サブスクリプション管理部241は受信したリソースの状態をリソース状態管理部244に保持されたリソースの状態と比較し(図9ステップS52)、その比較結果が異なる場合(図9ステップS53)、以下の処理を繰り返し行う。
【0053】
サブスクリプション管理部241はリソース状態管理部244で管理されるリソースの状態を受信したリソースの状態で更新する(図9ステップS54)。サブスクリプション管理部241はバックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部243からそのリソースのバックエンドサブスクリプションと関連付けられたリストを選択する(図9ステップS55)。
【0054】
サブスクリプション管理部241は選択した全てのリストについて、リスト−サブスクライバ関連管理部242で管理されるサブスクライバを決定し(図9ステップS56)、選択されたサブスクライバ1に対し、リソースの状態を内容に含むNOTIFYをNOTIFY送信部22から送信する(図9ステップS57)。
【0055】
図10は本発明の第1の実施例によるサブスクライバ1の構成を示すブロック図である。図10において、サブスクライバ(端末装置)1はCPU(中央処理装置)11と、CPU11が実行する制御プログラム12aを格納するメインメモリ12と、CPU11が制御プログラム12aを実行する際に作業領域として使用する記憶装置13と、リソースリストサーバ2との通信を制御する通信制御部14とから構成されており、CPU11とメインメモリ12と記憶装置13と通信制御部14とが内部バス110にて相互に接続されている。また、記憶装置13はリソースリストサーバ2から取得したリソースリストを保持するリソースリスト保持部131を備えている。
【0056】
図11は本発明の第1の実施例によるサブスクライバ1の動作例を示すフローチャートである。これら図10及び図11を参照してサブスクライバ1の動作例について説明する。尚、図11に示す処理はCPU11が制御プログラム12aを実行することで実現される。
【0057】
サブスクライバ1はリスト指定及びサポート通知を含むSUBSCRIBE要求をリソースリストサーバ2に送信し(図11ステップS61)、リソースリストサーバ2からサポート通知に対するリソースリストを受信すると(図11ステップS62)、そのリソースリストを記憶装置13のリソースリスト保持部131に保持する(図11ステップS63)。
【0058】
その後に、サブスクライバ1はリソースリストサーバ2からSUBSCRIBE要求に対するNOTIFYを受信すると(図11ステップS64)、そのNOTIFYをリソースリスト保持部131に保持するリソースリストと照合する(図11ステップS65)。
【0059】
サブスクライバ1はその照合で受信対象のNOTIFYと判定すると(図11ステップS66)、そのNOTIFYの内容を解釈する(図11ステップS67)。また、サブスクライバ1はその照合で受信対象のNOTIFYと判定しなければ(図11ステップS66)、そのNOTIFYを廃棄する(図11ステップS68)。サブスクライバ1は上記のSUBSCRIBE要求にて指定したリストに含まれるリソースに対するNOTIFY(受信対象)を全て受信するまで(図11ステップS69)、上記の処理を繰り返し行う。
【0060】
このように、本実施例では、各リソースから個別に状態通知を受信したい場合、複数のリソースへのSUBSCRIBE要求を一つにまとめることができるため、サブスクリプション開始のためのSUBSCRIBE要求送信時及びサブスクリプション更新のためのSUBSCRIBE要求送信時のネットワークの負荷を軽減することができる。
【0061】
また、本実施例では、内容が大きなNOTIFYを一つ送る代わりに、内容が小さなNOTIFYを複数送ることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。さらに、本実施例では、一つのNOTIFYの内容を小さくすることによって、サブスクライバ1がNOTIFYの内容を解釈する処理の負荷を軽減することができる。尚、本実施例では、サブスクライバ1からのSUBSCRIBE要求をリソースリストサーバ2で処理してノーティファイア3に渡しているが、ノーティファイア3にリスト管理部を設けることで、サブスクライバ1からのSUBSCRIBE要求をそのままノーティファイア3に渡しても、上記と同様の効果を得ることができ、これに限定されない。
【実施例2】
【0062】
図12は本発明の第2の実施例による情報交換システムの構成を示すブロック図である。図12において、本発明の第2の実施例による情報交換システムは、リソースリストサーバ4のNOTIFY送信部41にネットワーク負荷分散部411を設けた以外は図1に示す本発明の実施の形態による情報交換システムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は上述した本発明の実施の形態と同様である。
【0063】
ネットワーク負荷分散部411はサブスクライバ1に対するNOTIFYの送信のタイミングを分散させることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。また、本実施例では、サブスクライバ1の処理の負荷を軽減することができる。
【0064】
ネットワーク負荷分散部411は、(1)同一のサブスクライバに対するNOTIFYの送信タイミングを分散させるもの、(2)複数のサブスクライバ間でNOTIFYの送信タイミングを分散させるもの(サブスクライバが選択されるが、同一サブスクライバに対するNOTIFYはそのまま送られる)、(3)サブスクライバの区別なく、NOTIFYの送信タイミングを分散させるもの、等がある。
【0065】
ネットワーク負荷分散部411の例としては、各NOTIFYを送信する前に、「基準送信待ち時間×乱数」期間待つという方式がある。基準送信待ち時間は固定的な値でもよいし、ネットワーク負荷に応じて変動する値であってもよい。ネットワーク負荷に応じて変動する場合、負荷が高いほど、基準送信待ち時間は長くなる。
【0066】
このように、本実施例では、リソースリストサーバ4のNOTIFY送信部41にネットワーク負荷分散部411を設け、NOTIFYの送信のタイミングを分散させることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【実施例3】
【0067】
図13は本発明の第3の実施例によるSUBSCRIBE受信処理(更新)を示すフローチャートである。本発明の第3の実施例による情報交換システムは図1に示す本発明の実施の形態による情報交換システムと同様の構成となっている。これら図1と図13とを参照して本発明の第3の実施例による情報交換システムの動作について説明する。尚、図13に示す処理は上記の本発明の第1の実施例と同様に、コンピュータがプログラムを実行することで実現される。また、本発明の第3の実施例による情報交換システムは図12に示す本発明の第2の実施例による情報交換システムと同様の構成としてもよい。
【0068】
本実施例は、本発明の第3の実施例に加え、サブスクリプション更新時にNOTIFY送信部22から送信される空のNOTIFYが、リソース毎ではなく、リストに対するものである点が異なる。
【0069】
SUBSCRIBE受信処理(更新)を行う場合、SUBSCRIBE要求受信部21はサブスクライバ1からSUBSCRIBE要求を受信すると(図13ステップS71)、指定されたリストがリスト管理部23で管理しているリストかどうかを調べ(図13ステップS72)、リスト管理部23で管理していなければ、サブスクライバ1に対してエラー送信を行う(図13ステップS73)。また、SUBSCRIBE要求受信部21は管理しているリストであれば、SUBSCRIBE要求をサブスクリプション管理部241に渡す。
【0070】
サブスクリプション管理部241はそのリストに対するサブスクリプションがすでにあるかを調べ(図13ステップS74)、サブスクリプションがなければ、サブスクリプションを新規作成し(図13ステップS75)、サブスクライバ1に対して正常応答を返す(図13ステップS76)。サブスクリプション管理部241で新たにサブスクリプションが生成されると、サブスクリプション制御部24はリスト管理部23からSUBSCRIBE要求で指定されたリストに含まれるリソースの識別子を取得し(図13ステップS77)、取得したすべてのリソースに対して上述した本発明の第1の実施例におけるステップS10以下の処理を繰り返し行う。
【0071】
サブスクリプション管理部241はSUBSCRIBE要求を受信すると、そのリストに対するサブスクリプションがすでにある場合(図13ステップS74)、サブスクリプションを更新し(図13ステップS78)、サブスクライバ1に対して正常応答を返す(図13ステップS79)。
【0072】
サブスクリプション制御部24はサブスクリプションが更新されると、内容が空のNOTIFYを一つ送信する(図13ステップS80,S81)。但し、リソースの状態に変更があった時点で送信されるNOTIFYが未達の場合には(図13ステップS80)、空のNOTIFYではなく、そのリソースの状態を内容として含むNOTIFYが送信される(図13ステップS82)。
【0073】
このように、本実施例では、サブスクリプション更新時にサブスクライバ1に対して送信される空のNOTIFYを一つにまとめることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、インタネットに限らず、あらゆるものの存在やその状態(例えば、在席中や外出中等の状態)を通知するプレゼンスサービス、特にモバイル環境におけるプレゼンスサービスに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施の形態による情報交換システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるリスト管理部のリストテーブル例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例による情報交換システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例によるSUBSCRIBE受信処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例によるSUBSCRIBE受信処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例によるSUBSCRIBE受信処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施例によるUNSUBSCRIBE受信処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施例によるUNSUBSCRIBE受信処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例によるNOTIFY受信処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施例によるサブスクライバの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第1の実施例によるサブスクライバの動作例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施例による情報交換システムの構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第3の実施例によるSUBSCRIBE受信処理(更新)を示すフローチャートである。
【図14】従来例による情報交換システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0076】
1 サブスクライバ
2,4 リソースリストサーバ
3 ノーティファイア
11 CPU
12 メインメモリ
12a 制御プログラム
13 記憶装置
14 通信制御部
21 SUBSCRIBE要求受信部
22,41 NOTIFY送信部
23 リスト管理部
24 サブスクリプション制御部
25 SUBSCRIBE要求送信部
26 NOTIFY受信部
110 内部バス
241 サブスクリプション管理部
242 リスト−サブスクライバ関連管理部
243 バックエンドサブスクリプション−リスト関連管理部
244 リソース状態管理部
411 ネットワーク負荷分散部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置と、第2の端末装置と、管理サーバとから構成され、
前記第1の端末装置は、1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を前記管理サーバに通知する通知手段とを有し、
前記第2の端末装置は、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を前記管理サーバに送信する状態通知要求送信手段を有し、
前記管理サーバは、前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する手段を有することを特徴とする情報交換システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、前記状態通知要求の更新時に前記内容が空の通知信号を一つにまとめて送信することを特徴とする請求項1記載の情報交換システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、前記第1の端末装置から通知された前記監視対象の状態を受信して保持する監視対象状態保持手段と、前記第2の端末装置から受信した状態通知要求に含まれる指定情報にて指定される監視対象群に含まれる監視対象の状態を内容とする通知信号を前記監視対象毎に前記第2の端末装置に対して個別に送信する手段とを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報交換システム。
【請求項4】
前記管理サーバは、前記第1の端末装置から通知された前記監視対象の状態を受信して保持する監視対象状態保持手段と、前記第2の端末装置から受信した状態通知要求に含まれる指定情報にて指定される監視対象群に含まれる監視対象の状態を内容とする複数の通知信号を前記第2の端末装置に送信する手段とを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報交換システム。
【請求項5】
前記管理サーバは、前記第2の端末装置に対する前記通知信号の送信タイミングを分散させる手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項6】
前記第2の端末装置は、前記状態通知要求をキャンセルするまでの間、前記監視対象の状態を監視することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項7】
前記第2の端末装置は、前記状態通知要求にて指定した一定期間、前記監視対象の状態を監視することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項8】
前記第2の端末装置は、前記管理サーバから前記監視対象群の情報を取得する手段と、前記監視対象群の情報を解釈する手段とを含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項9】
前記第2の端末装置は、前記管理サーバから前記監視対象群の情報を取得するために前記管理サーバに対してサポートの通知を行うことを特徴とする請求項8記載の情報交換システム。
【請求項10】
前記状態通知要求に含まれる指定情報は、前記管理サーバで管理する前記監視対象のサブセットの識別情報であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項11】
前記状態通知要求に含まれる指定情報は、前記監視対象の1以上のリストであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項12】
ノーティファイアと、サブスクライバと、管理サーバとから構成され、
前記ノーティファイアは、1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて前記管理サーバに通知する通知手段とを有し、
前記サブスクライバは、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を前記管理サーバに送信するSUBSCRIBE要求送信手段を有し、
前記管理サーバは、前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する手段を有することを特徴とする情報交換システム。
【請求項13】
前記管理サーバは、前記SUBSCRIBE要求の更新時に前記内容が空のNOTIFYを一つにまとめて送信することを特徴とする請求項12記載の情報交換システム。
【請求項14】
前記管理サーバは、前記ノーティファイアから前記NOTIFYにて通知された前記リソースの状態を受信して保持するリソース状態保持手段と、前記サブスクライバから受信したSUBSCRIBE要求に含まれる指定情報にて指定されるリソース群に含まれるリソースの状態を内容とするNOTIFYを前記リソース毎に前記サブスクライバに対して個別に送信する手段とを含むことを特徴とする請求項12または請求項13記載の情報交換システム。
【請求項15】
前記管理サーバは、前記ノーティファイアから前記NOTIFYにて通知された前記リソースの状態を受信して保持するリソース状態保持手段と、前記サブスクライバから受信したSUBSCRIBE要求に含まれる指定情報にて指定されるリソース群に含まれるリソースの状態を内容とする複数のNOTIFYを前記サブスクライバに対して送信する手段とを含むことを特徴とする請求項12または請求項13記載の情報交換システム。
【請求項16】
前記管理サーバは、前記サブスクライバに対する前記NOTIFYの送信タイミングを分散させる手段を含むことを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項17】
前記サブスクライバは、前記SUBSCRIBE要求をキャンセルするまでの間、前記リソースの状態を監視することを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項18】
前記サブスクライバは、前記SUBSCRIBE要求にて指定した一定期間、前記リソースの状態を監視することを特徴とする請求項12から請求項17のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項19】
前記サブスクライバは、前記管理サーバから前記リソース群の情報を取得する手段と、前記リソース群の情報を解釈する手段とを含むことを特徴とする請求項12から請求項18のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項20】
前記サブスクライバは、前記管理サーバから前記リソース群の情報を取得するために前記管理サーバに対してサポートの通知を行うことを特徴とする請求項19記載の情報交換システム。
【請求項21】
前記SUBSCRIBE要求に含まれる指定情報は、前記管理サーバで管理する前記リソースのサブセットの識別情報であることを特徴とする請求項12から請求項20のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項22】
前記SUBSCRIBE要求に含まれる指定情報は、前記リソースの1以上のリストであることを特徴とする請求項12から請求項20のいずれか記載の情報交換システム。
【請求項23】
1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を自装置に通知する通知手段とを含む第1の端末装置と、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を自装置に送信する状態通知要求送信手段を含む第2の端末装置とともに情報交換システムを構成し、
前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する手段を有することを特徴とする管理サーバ。
【請求項24】
前記状態通知要求の更新時に前記内容が空の通知信号を一つにまとめて送信することを特徴とする請求項23記載の管理サーバ。
【請求項25】
前記第1の端末装置から通知された前記監視対象の状態を受信して保持する監視対象状態保持手段と、前記第2の端末装置から受信した状態通知要求に含まれる指定情報にて指定される監視対象群に含まれる監視対象の状態を内容とする複数の通知信号を前記第2の端末装置に送信する手段とを含むことを特徴とする請求項23または請求項24記載の管理サーバ。
【請求項26】
前記第1の端末装置から通知された前記監視対象の状態を受信して保持する監視対象状態保持手段と、前記第2の端末装置から受信した状態通知要求に含まれる指定情報にて指定される監視対象群に含まれる監視対象の状態を内容とする複数の通知信号を前記第2の端末装置に送信する手段とを含むことを特徴とする請求項23または請求項24記載の管理サーバ。
【請求項27】
前記第2の端末装置に対する前記通知信号の送信タイミングを分散させる手段を含むことを特徴とする請求項23から請求項26のいずれか記載の管理サーバ。
【請求項28】
前記状態通知要求に含まれる指定情報は、自装置で管理する前記監視対象のサブセットの識別情報であることを特徴とする請求項23から請求項27のいずれか記載の管理サーバ。
【請求項29】
前記状態通知要求に含まれる指定情報は、前記監視対象の1以上のリストであることを特徴とする請求項23から請求項27のいずれか記載の管理サーバ。
【請求項30】
1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて自装置に通知する通知手段とを含むノーティファイアと、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を自装置に送信するSUBSCRIBE要求送信手段を含むサブスクライバとともに情報交換システムを構成し、
前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する手段を有することを特徴とする管理サーバ。
【請求項31】
前記SUBSCRIBE要求の更新時に前記内容が空のNOTIFYを一つにまとめて送信することを特徴とする請求項30記載の管理サーバ。
【請求項32】
前記ノーティファイアから前記NOTIFYにて通知された前記リソースの状態を受信して保持するリソース状態保持手段と、前記サブスクライバから受信したSUBSCRIBE要求に含まれる指定情報にて指定されるリソース群に含まれるリソースの状態を内容とするNOTIFYを前記リソース毎に前記サブスクライバに対して個別に送信する手段とを含むことを特徴とする請求項30または請求項31記載の管理サーバ。
【請求項33】
前記ノーティファイアから前記NOTIFYにて通知された前記リソースの状態を受信して保持するリソース状態保持手段と、前記サブスクライバから受信したSUBSCRIBE要求に含まれる指定情報にて指定されるリソース群に含まれるリソースの状態を内容とする複数のNOTIFYを前記サブスクライバに対して送信する手段とを含むことを特徴とする請求項30または請求項31記載の管理サーバ。
【請求項34】
前記サブスクライバに対する前記NOTIFYの送信タイミングを分散させる手段を含むことを特徴とする請求項30から請求項33のいずれか記載の管理サーバ。
【請求項35】
前記SUBSCRIBE要求に含まれる指定情報は、前記管理サーバで管理する前記リソースのサブセットの識別情報であることを特徴とする請求項30から請求項34のいずれか記載の管理サーバ。
【請求項36】
前記SUBSCRIBE要求に含まれる指定情報は、前記リソースの1以上のリストであることを特徴とする請求項30から請求項34のいずれか記載の管理サーバ。
【請求項37】
1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を自装置に通知する通知手段とを含む第1の端末装置と、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を自装置に送信する状態通知要求送信手段を含む第2の端末装置とともに情報交換システムを構成する管理サーバが、
前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する処理を実行することを特徴とするネットワーク負荷軽減方法。
【請求項38】
前記管理サーバは、前記状態通知要求の更新時に前記内容が空の通知信号を一つにまとめて送信することを特徴とする請求項37記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項39】
前記管理サーバが、前記第1の端末装置から通知された前記監視対象の状態を受信して監視対象状態保持手段に保持する処理と、前記第2の端末装置から受信した状態通知要求に含まれる指定情報にて指定される監視対象群に含まれる監視対象の状態を内容とする通知信号を前記監視対象毎に前記第2の端末装置に対して個別に送信する処理とを実行することを特徴とする請求項37または請求項38記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項40】
前記管理サーバが、前記第1の端末装置から通知された前記監視対象の状態を受信して監視対象状態保持手段に保持する処理と、前記第2の端末装置から受信した状態通知要求に含まれる指定情報にて指定される監視対象群に含まれる監視対象の状態を内容とする複数の通知信号を前記第2の端末装置に送信する処理とを実行することを特徴とする請求項37または請求項38記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項41】
前記管理サーバが、前記第2の端末装置に対する前記通知信号の送信タイミングを分散させる処理を実行することを特徴とする請求項37から請求項40のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項42】
前記第2の端末装置が、前記状態通知要求をキャンセルするまでの間、前記監視対象の状態を監視することを特徴とする請求項37から請求項41のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項43】
前記第2の端末装置が、前記状態通知要求にて指定した一定期間、前記監視対象の状態を監視することを特徴とする請求項37から請求項42のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項44】
前記第2の端末装置が、前記管理サーバから前記監視対象群の情報を取得する処理と、前記監視対象群の情報を解釈する処理とを実行することを特徴とする請求項37から請求項43のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項45】
前記第2の端末装置が、前記管理サーバから前記監視対象群の情報を取得するために前記管理サーバに対してサポートの通知を行うことを特徴とする請求項44記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項46】
前記状態通知要求に含まれる指定情報が、前記管理サーバで管理する前記監視対象のサブセットの識別情報であることを特徴とする請求項37から請求項45のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項47】
前記状態通知要求に含まれる指定情報が、前記監視対象の1以上のリストであることを特徴とする請求項37から請求項45のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項48】
1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて自装置に通知する通知手段とを含むノーティファイアと、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を自装置に送信するSUBSCRIBE要求送信手段を含むサブスクライバとともに情報交換システムを構成する管理サーバが、
前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する処理を実行することを特徴とするネットワーク負荷軽減方法。
【請求項49】
前記管理サーバは、前記SUBSCRIBE要求の更新時に前記内容が空のNOTIFYを一つにまとめて送信することを特徴とする請求項48記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項50】
前記管理サーバが、前記ノーティファイアから前記NOTIFYにて通知された前記リソースの状態を受信してリソース状態保持手段に保持する処理と、前記サブスクライバから受信したSUBSCRIBE要求に含まれる指定情報にて指定されるリソース群に含まれるリソースの状態を内容とするNOTIFYを前記リソース毎に前記サブスクライバに対して個別に送信する処理とを実行することを特徴とする請求項48または請求項49記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項51】
前記管理サーバが、前記ノーティファイアから前記NOTIFYにて通知された前記リソースの状態を受信してリソース状態保持手段に保持する処理と、前記サブスクライバから受信したSUBSCRIBE要求に含まれる指定情報にて指定されるリソース群に含まれるリソースの状態を内容とする複数のNOTIFYを前記サブスクライバに対して送信する処理とを実行することを特徴とする請求項48または請求項49記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項52】
前記管理サーバが、前記サブスクライバに対する前記NOTIFYの送信タイミングを分散させる処理を実行することを特徴とする請求項48から請求項51のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項53】
前記サブスクライバが、前記SUBSCRIBE要求をキャンセルするまでの間、前記リソースの状態を監視することを特徴とする請求項48から請求項52のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項54】
前記サブスクライバが、前記SUBSCRIBE要求にて指定した一定期間、前記リソースの状態を監視することを特徴とする請求項48から請求項53のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項55】
前記サブスクライバが、前記管理サーバから前記リソース群の情報を取得する処理と、前記リソース群の情報を解釈する処理とを実行することを特徴とする請求項48から請求項54のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項56】
前記サブスクライバが、前記管理サーバから前記リソース群の情報を取得するために前記管理サーバに対してサポートの通知を行うことを特徴とする請求項55記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項57】
前記SUBSCRIBE要求に含まれる指定情報が、前記管理サーバで管理する前記リソースのサブセットの識別情報であることを特徴とする請求項48から請求項56のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項58】
前記SUBSCRIBE要求に含まれる指定情報が、前記リソースの1以上のリストであることを特徴とする請求項48から請求項56のいずれか記載のネットワーク負荷軽減方法。
【請求項59】
1以上の監視対象の状態を監視する手段と、前記監視対象の状態を自装置に通知する通知手段とを含む第1の端末装置と、1以上の前記監視対象を含む監視対象群を指定する指定情報を含む状態通知要求を自装置に送信する状態通知要求送信手段を含む第2の端末装置とともに情報交換システムを構成する管理サーバのコンピュータに、
前記状態通知要求の更新時に内容が空の通知信号を前記第2の端末装置に送信する処理を実行させるためのプログラム。
【請求項60】
1以上のリソースの状態を監視する手段と、前記リソースの状態をNOTIFYにて自装置に通知する通知手段とを含むノーティファイアと、1以上の前記リソースを含むリソース群を指定する指定情報を含むSUBSCRIBE要求を自装置に送信するSUBSCRIBE要求送信手段を含むサブスクライバとともに情報交換システムを構成する管理サーバのコンピュータに、
前記SUBSCRIBE要求の更新時に内容が空のNOTIFYを前記サブスクライバに送信する処理を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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