説明

情報伝送システム、情報伝送方法および中継スイッチ装置

【課題】パケットネットワークにおいてデュアルホーミング冗長切替を実現するシステムを提供する。
【解決手段】パケットネットワークにより構成された現用系パスおよび予備系パスと、それら両方に接続するアクセススイッチと、現用系サービスノードと接続している現用系中継スイッチとを含む情報伝送システムにおいて、前記現用系中継スイッチは、前記現用系サービスノードが提供するサービスの導通状態を監視する状態検出部30と、その導通状態に異常を検出した場合に、前記状態検出部に前記現用系サービスノードに対してサービスノードの変更を指示する現用系冗長用制御部32と、前記アクセススイッチとの間でOAMを送受信する現用系冗長用OAM制御部54とを含む。前記冗長用OAM制御部54は、前記導通状態に異常が生じた場合に前記OAMの送信を停止し、それを契機として前記アクセススイッチは前記現用系パスを前記予備系パスに切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パケットネットワークによる情報伝送に関し、特にデュアルホーミング冗長切換を行う情報伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気通信事業者は既存のSDH(Synchronous Digital Hierarchy)設備の老朽化、IP(Internet Protocol)サービスの発展等に伴い、パケットネットワークによるNGN(Next Generation Network、次世代ネットワーク)を志向するようになってきている。パケットネットワークにSDHと同様のパスの概念を導入する技術(以後、「パケット伝送技術」という。)としてMPLS−TP(Multi Protocol Label Switching Transport Profile)やPBB−TE(Provider Backbone Bridge Traffic Engineering)の規格化が進んでおり、電気通信事業者はこれらのパケット伝送技術を用いて大容量かつ高スループットのパケット伝送サービスを実現しようとしている。
【0003】
これらのパケット伝送技術においては高速冗長切換やOAM(Operation Administration and Maintenance)の充実化が図られているが、パケット伝送技術に用いられるスイッチ装置はSDH装置と比較して、一般に装置価格が安い一方で、装置としての信頼性が低い傾向にある。このため、伝送経路に冗長性をもたせる傾向にある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−201575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のパスプロテクションは1対1のパスプロテクションが前提となっている。このような場合には、パスの切替はアクセス部分のスイッチ装置(以後、「アクセススイッチ」という。)を両端に持つ閉じた経路となるため、マルチサイト化したパケットネットワークのデュアルホーミング冗長切替のように、1対2の冗長経路を構成することができない。ベンダが独自に設定した標準化方式ではないプロトコルをアクセススイッチと中継部分のスイッチ装置(以後、「中継スイッチ」という。)とに実装してデュアルホーミング冗長切替を実現することも考えられるが、このような独自プロトコルはスイッチ間の相互接続性の妨げとなり、マルチベンダ化の阻害要因となりうる。
【0006】
また、パケットネットワークの冗長を実現するために、中継スイッチがルーティングして迂回経路を選択する方式も存在する。この方式は複雑な処理を必要とするため、一般にソフトウエアによる処理が多く適用されるが、ソフトウエアによる処理では高速な冗長切替を実現できない。さらに、中継スイッチ装置間で冗長状態を共有する必要があり、中継スイッチ間のリンクも必要となる。
【0007】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、パケットネットワークにおいてデュアルホーミング冗長切替を実現するシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のシステムは、パケットネットワークにより構成された現用系パスと、パケットネットワークにより構成された予備系パスと、前記現用系パスと前記予備系パスとの両方に接続するアクセススイッチと、前記現用系パスのアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、現用系サービスノードと接続している現用系中継スイッチと、前記予備系パスのアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、予備系サービスノードと接続している予備系中継スイッチとを含む。ここで前記現用系中継スイッチは、前記現用系サービスノードと接続され、前記アクセススイッチと前記現用系サービスノードとの間に設定されたサービスを監視の単位としてその導通状態を監視する現用系状態検出部と、前記現用系状態検出部が導通状態の異常を検出した場合に、前記現用系状態検出部に前記現用系サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させる現用系冗長用制御部と、前記現用系パスを介して前記アクセススイッチと接続され、前記アクセススイッチとの間でOAMを送受信する現用系冗長用OAM制御部とを含む。また前記現用系冗長用OAM制御部は、前記現用系冗長用制御部から前記導通状態の異常の通知を受け取って、前記アクセススイッチとのOAMの送信を停止するものであり、前記アクセススイッチは、前記現用系冗長用OAM制御部からのOAMが停止されたことを契機として、前記現用系パスを前記予備系パスに切り替える。
【0009】
前記現用系冗長用OAM制御部は、前記アクセススイッチからのOAMが所定の期間送信されない場合には、OAMが途切れた旨を前記現用系冗長用制御部に通知し、前記現用系冗長用制御部は、前記現用系冗長用OAM制御部からOAMが途切れた旨を受信した場合、前記現用系状態検出部に前記現用系サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させてもよい。
【0010】
前記予備系中継スイッチは、前記予備系サービスノードと接続され、前記アクセススイッチと前記予備系サービスノードとの間に設定されたサービスを監視の単位としてその導通状態を監視する予備系状態検出部と、前記予備系パスを介して前記アクセススイッチと接続され、前記アクセススイッチとの間でOAMを送受信する予備系冗長用OAM制御部と、前記予備系状態検出部が導通状態の異常を検出した場合に、前記予備系冗長用OAM制御部に対して前記導通状態の異常を通知する予備系冗長用制御部とを含んでもよい。また前記予備系冗長用OAM制御部は、前記予備系冗長用制御部から前記導通状態の異常を受け取って前記アクセススイッチとのOAMの送信を停止してもよい。
【0011】
前記現用系中継スイッチは、前記現用系状態検出部が監視の単位とするサービスの種類を変更する現用系状態検出制御部をさらに含んでいてもよく、前記予備系中継スイッチは、前記予備系状態検出部が監視の単位とするサービスの種類を変更する予備系状態検出制御部をさらに含んでもよい。
【0012】
この態様によると、現用系中継スイッチと現用系サービスノードとの間の導通状態に異常が生じた場合に、アクセススイッチと現用系中継スイッチとの間のOAMが途切れる。これを契機として、アクセススイッチは現用系パスから予備系パスに切り替えることができる。このため、デュアルホーミング冗長切替を実現することができる。ここでアクセススイッチの動作としては、従来型の1対1のパスプロテクションにおける動作と同じでよい。したがって、アクセススイッチおよびパスを構成する装置は標準化方式に則った装置であればよい。
【0013】
本発明の別の態様は、情報伝送方法である。この方法は、パケットネットワークにより構成された第1のパスと、パケットネットワークにより構成された第2のパスと、前記第1のパスおよび前記第2のパスとの両方に接続するアクセススイッチと、前記第1のパスにおけるアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、第1のサービスノードと接続している第1の中継スイッチと、前記第2のパスにおけるアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、第2のサービスノードと接続している第2の中継スイッチとを含む情報伝送システムにおいて、前記第1の中継スイッチは、前記第1のパスを利用して前記アクセススイッチと前記第1のサービスノードとの間に設定されたサービスの導通状態を監視の単位として設定するステップと、前記設定された単位に基づいて前記第1のサービスノードとの間における前記サービスの導通状態を監視するステップと、前記サービスの導通状態の異常を検出した場合に、前記第1のサービスノードに対してサービスノードの変更を通知するステップと、前記サービスの導通状態の異常を検出した場合に、前記アクセススイッチへのOAMの送信を停止するステップとを実行し、前記アクセススイッチは、前記第1の中継スイッチからのOAMが停止されたことを契機として、前記第1のパスを前記第2のパスに切り替える。
【0014】
この態様によると、第1の中継スイッチと第1のサービスノードとの間の導通状態に異常が生じた場合に、アクセススイッチと第1の中継スイッチとの間のOAMが途切れる。これを契機として、アクセススイッチは第1のパスから第2のパスに切り替えることができる。このため、デュアルホーミング冗長切替を実現することができる。ここでアクセススイッチの動作としては、従来型の1対1のパスプロテクションにおける動作と同じでよい。したがって、アクセススイッチおよびパスを構成する装置は標準化方式に則った装置であればよい。
【0015】
本発明のさらに別の態様は、中継スイッチ装置である。この装置は、パケットネットワークにより構成されたパスを介してアクセススイッチと接続し、前記アクセススイッチとの間でOAMを送受信する冗長用OAM制御部と、サービスノードと接続し、前記アクセススイッチと前記サービスノードとの間に設定されたサービスを監視の単位としてその導通状態を監視する状態検出部と、前記状態検出部が導通状態の異常を検出した場合に、前記状態検出部に前記サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させる冗長用制御部とを含み、前記冗長用OAM制御部は、前記冗長用制御部から前記導通状態の異常の通知を受け取って、前記アクセススイッチへのOAMの送信を停止する。
【0016】
前記冗長用OAM制御部は、前記アクセススイッチからのOAMが所定の期間送信されない場合には、OAMが途切れた旨を前記冗長用制御部に通知し、前記冗長用制御部は、前記OAM制御部からOAMが途切れた旨を受信した場合、前記検出部に前記サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させてもよい。
【0017】
この態様によると、サービスノードとの間の導通状態に異常が生じた場合に、当該中継スイッチ装置を挟んでサービスノードと反対側に接続している装置に対してOAMの送信を停止することができる。このため、当該中継スイッチ装置とサービスノードとの間の導通状態に異常が生じたことを通知することが可能となる。
【0018】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、マルチベンダ化を阻害することなくパケットネットワークにおいてデュアルホーミング冗長切替を実現するシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施に係るパケットネットワークシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施に係る中継スイッチの内部構成を模式的に示す図である。
【図3】状態検出部に冗長パスの監視単位を設定し、状態検出部が定常的な監視状態になるまでの流れを示したフローチャートである。
【図4】定常監視に移行した状態検出部30が、定常監視および以上を検出した場合の復旧処理までの流れを示したフローチャートである。
【図5】サービスノード側の状態監視の流れを示したフローチャートである。
【図6】アクセススイッチ側の状態監視の流れを示したフローチャートである。
【図7】復旧処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】現用系パスのサービスノード側において状態異常が発生した場合の様子を示す図である。
【図9】現用系パスのアクセススイッチ側において状態異常が発生した場合の様子を示す図である。
【図10】伝送経路に冗長性を持たせたパケットネットワークの一例を示す図である。
【図11】サービスノードをマルチサイト化した、パケットネットワークのデュアルホーミング冗長切替の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態の説明に先立って、前提となる技術について説明する。
【0022】
図10は、前提となる技術にかかる伝送経路に冗長性を持たせたパケットネットワークの一例を図示したものである。図において、アクセススイッチAS1(符号40)とアクセススイッチAS2(符号42)とで1対1のパスプロテクションが構成されている。具体的には、アクセススイッチAS1(符号40)−中継スイッチIS1(符号44)−パケットネットワーク52−中継スイッチIS3(符号46)−アクセススイッチAS2(符号42)を通るパスを通常の現用系パスとし、この現用系パスに何らかの障害が生じ、伝送の状態に異常が生じた場合には、アクセススイッチAS1(符号40)−中継スイッチIS3(符号48)−パケットネットワーク52−中継スイッチIS4(符号50)−アクセススイッチAS2(符号40)を通る予備系パスに切り替え、アクセススイッチAS1とアクセススイッチAS2との間の伝送経路を確保する。このような従来技術のおける冗長構成の特徴は、冗長パスの両端にアクセススイッチが存在し、パスの両端が閉じていることである。
【0023】
パケット伝送技術は顧客と顧客との間だけでなく、顧客とサービスノードとの間を接続する用途に用いられる場合も想定される。また、電気通信事業者においてはアクセススイッチと中継スイッチとを調達するに際し、両者のベンダを分ける場合も多く、アクセススイッチと中継スイッチとの間、および中継スイッチ間での相互接続性を確保するために標準化方式が好まれる傾向にある。またその一方で、近年ではBC(Business Continuity:事業継続性)の観点から、サービスノードをマルチサイト化するような形態も多く取られるようになっている。
【0024】
図11は、前提となる技術にかかるサービスノードをマルチサイト化した、パケットネットワークのデュアルホーミング冗長切替の一例を図示したものである。アクセススイッチAS1(符号40)は図10におけるものと同様であるが、マルチサイト化したパケットネットワークにおいてはアクセススイッチAS2が存在しない点で図10に示すパケットネットワークと異なる。図11においてはアクセススイッチAS1(符号40)−中継スイッチIS1(符号44)−パケットネットワーク52を経由し、サービスノードSN1(符号14a)に到る経路と、アクセススイッチAS1(符号40)−中継スイッチIS2(符号48)−パケットネットワーク52−サービスノードSN2(符号14b)に到る経路とが存在する。ここでサービスノードSN1(符号14a)とサービスノードSN2(符号14b)とは、例えばそれぞれサービスを提供する正サーバと副サーバとなっている。
【0025】
実施の形態を説明するに際して、まずその概要を述べる。実施の形態においては、デュアルホーミングのパケットネットワーク上に存在するふたつのサービスノードに接続されたふたつの中継スイッチは、互いに直接リンクしていない。これらふたつの中継スイッチが、分岐点となるアクセススイッチとの間でCC(Continuity Check)をはじめとするOAMのやり取りをするのみならず、サービスノードとの間の導通状態をも監視する。ふたつの中継スイッチが互いに直接リンクしていなくても、アクセススイッチは中継スイッチと導通していれば、中継スイッチとサービスノードとの間の導通状態に関する情報を取得することができる。このため、アクセススイッチは従来型の1対1のパスプロテクション構成と同様の動作をするだけで、パケットネットワークによる1対2のデュアルホーミング冗長切替を実現することができる。
【0026】
図1は、実施の形態に係るパケットネットワークシステム100の概略構成図である。図1に示すパケットネットワークシステム100は、アクセススイッチAS10とふたつの中継スイッチIS12a、12bおよびアクセススイッチAS10と中継スイッチIS12とを結ぶパケットネットワークによる現用系パス16aおよび予備系パス16b、中継スイッチIS12aと接続されるサービスノードSN14aおよび中継スイッチIS12bと接続されるサービスノードSN14bを含む。以下、アクセススイッチAS10および中継スイッチIS12との連携によるデュアルホーミング冗長切替について、中継スイッチIS12の内部構造とともに説明する。
【0027】
図2は、実施の形態に係る中継スイッチIS12の内部構成を模式的に示す図である。中継スイッチIS12は、冗長用OAM制御部54、冗長パスマッピング部24、主信号処理部26、状態検出制御部28、状態検出部30、冗長用制御部32、切替フラグ34を含む。冗長用OAM制御部54はさらに、冗長用OAM検出・挿入部20、冗長用OAM生成・処理部22を含む。
【0028】
冗長パスマッピング部24は、図示しない外部インタフェースから冗長パスの監視単位を受け取り、主信号処理部26および状態検出制御部28に通知する。ここで「冗長パスの監視単位」とは、パケットネットワークを利用してアクセススイッチAS10とサービスノードSN14との間に通された冗長性を持った何らかのサービスに関連づけられたパスであって、中継スイッチIS12がその導通状態を監視する単位である。例えば、パケットネットワークの物理的なリンクやサービスノードSN14が提供するCES(Circuit Emulation Service)等の定常的にトラフィックが生成されるサービスのフロー、あるいは多重アクセス用のIEEE802.1q/802.1adなどのVLAN(Virtual Local Area Network)等が冗長パスの監視単位となる。
【0029】
冗長用OAM検出・挿入部20は、パス16を介してアクセススイッチAS10から冗長用のOAMを受け取る。OAMとは例えばCCやVLAN用のService OAM等であり、冗長用OAM生成・処理部22は、冗長パスマッピング部24から受け取った冗長パスの監視単位に応じて所定の間隔で冗長用OAM検出・挿入部20がOAMを受け取っているか否かを調べる等により、アクセススイッチAS10と中継スイッチIS12との間のパス16が導通しているか否かを検査する。冗長用OAM検出・挿入部20は、パス16を介してアクセススイッチAS10に対してCC等のOAMを送信する。このように、アクセススイッチAS10と中継スイッチIS12との間のパス16が導通していれば、両者は所定の間隔でCC等のOAM信号をやり取りすることができるので、導通を確認することができる。パス16に何らかの状態異常が生じた場合には両者ともに状態異常としてLOC(Loss Of Continuity)を検知することができる。
【0030】
状態検出制御部28は、冗長パスマッピング部24から受け取った冗長パスの監視単位を状態検出部30に設定する。状態検出部30は、冗長パスの監視単位の設定に成功すると、確認のためにその旨を状態検出制御部28に通知する。状態検出制御部28は、状態検出部30から受け取った冗長パスの監視単位の設定が成功した旨を冗長パスマッピング部24に通知する。同様に、冗長パスマッピング部24は図示しない外部インタフェースに冗長パスの監視単位の設定が成功した旨を通知する。主信号処理部26も、冗長パスの監視単位を受け取ったらその旨を冗長パスマッピング部24に通知する。
【0031】
パス16を介してアクセススイッチAS10から送信された冗長用OAMやパケット等のデータは、冗長用OAM制御部54内の冗長用OAM検出・挿入部20、主信号処理部26、状態検出部30を経由してサービスノードSN14に送られる。また、サービスノードSN14からのデータは逆の順序でアクセススイッチAS10に送られる。そこで、状態検出部30は、状態検出制御部28により設定された冗長パスの監視単位に応じて、パスが導通しているか否か等の状態異常の有無を監視する。状態異常を検出した場合、状態検出部30は冗長用制御部32に状態異常を通知する。状態検出部30はまた、冗長用制御部32からサービスノードSN14へ状態異常を通知する旨の制御命令を受け取ると、サービスノードSN14に状態異常を通知する。
【0032】
冗長用制御部32は、状態検出部30の監視状態に応じて、冗長用OAM制御部54に対して通知を行う。例えば、状態検出部30が中継スイッチIS12とサービスノードSN14とが導通していないことを検出した場合には、冗長用OAM制御部54内の冗長用OAM生成・処理部22に通知し、冗長用OAM生成・処理部22は冗長用OAM検出・挿入部20に対して、中継スイッチIS12とサービスノードSN14とが導通していない旨のOAMをアクセススイッチAS10に送信するよう制御する。冗長用制御部32はまた、アクセススイッチAS10との導通に異常が生じた場合には冗長用OAM生成・処理部からその旨を受信し、状態検出部30にアクセススイッチAS10と中継スイッチIS12とが導通していない旨をサービスノードSN14に通知するよう制御する。
【0033】
以上のように、実施の形態の中継スイッチIS12によれば、冗長用OAM検出・挿入部20がアクセススイッチAS10と中継スイッチIS12との間のパスの状態異常を検出し、状態検出部30が中継スイッチIS12とサービスノードSN14との間のパスの状態異常を検出することにより、中継スイッチIS12を挟んで2方向のパスの状態異常を検出することができる。このため、アクセススイッチAS10は、中継スイッチIS12を挟んで2方向のパスの状態異常の情報を得ることが可能となる。以後、アクセススイッチAS10と中継スイッチIS12との間を「アクセススイッチ側」、中継スイッチIS12とサービスノードSN14との間を「サービスノード側」と呼ぶことがある。なお、動作の詳細は後述するが、切替フラグ34は、オンまたはオフの二値のフラグである。冗長パスの監視単位となっているパスが導通異常等の何らかの導通異常となっている場合に、冗長用OAM検出・挿入部20または状態検出部30がオフからオンに切り替え、パスに状態異常があることを示す。状態異常が解消した場合には、両者のうちいずれかが切替フラグ34をオフからオンに切り替える。
【0034】
図3は、状態検出部30に冗長パスの監視単位を設定し、状態検出部30が定常的な監視状態になるまでの流れを示したフローチャートである。ここで本フローチャートにおける処理は、冗長パスマッピング部24が、図示しない外部インタフェースから冗長パスの監視単位を受け取ったときに開始する。
【0035】
冗長パスマッピング部24は、図示しない外部インタフェースから冗長パスの監視単位を受け取る(S10)。状態検出制御部28は冗長パスマッピング部24から受け取った冗長パスの監視単位を状態検出部30に設定する(S12)。状態検出部30は、設定された冗長パスの監視単位がVLANの場合には(S14Y)、VLANのService OAMの監視モードに移行する(S22)。冗長パスの監視単位がVLANでない場合に(S14N)、冗長パスの監視単位がサービスの場合には(S16Y)、状態検出部30は、サービスフローの監視モードに移行する(S18)。冗長パスの監視単位が物理リンクの場合には(S16N)、状態検出部30は、物理リンクの監視モードに移行する(S20)。状態検出部30がいずれかの監視モードに設定されると、定常的な監視状態に移行する(S24)。以後、状態検出部30にいずれかの監視モードが設定され、定常的な監視状態となっていることを「定常監視」という。
【0036】
図4は、定常監視に移行した状態検出部30が、定常監視および異常を検出した場合の復旧処理までの流れを示したフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、状態検出部30が定常監視に移行したときに開始する。
【0037】
状態検出部30および冗長用OAM検出・挿入部20は定常監視に移行すると、両者は、まず切替フラグ34がパスの状態異常を示すオンであるか否かを調べる。切替フラグがオンの場合には(S26Y)、状態検出部30および冗長用OAM検出・挿入部20は復旧処理に移行する(S32)。切替フラグがオフの場合には(S26N)、状態検出部30は、サービスノード側の状態を監視し(S28)、冗長用OAM検出・挿入部20は、アクセススイッチ側の状態を監視する(S30)。サービスノード側またはアクセススイッチ側で状態異常が検出されると、状態検出部30および冗長用OAM検出・挿入部20は復旧処理に移行する(S32)。復旧処理が完了すると、再びステップS26に戻り、定常監視を続行する。
【0038】
図5は、サービスノード側の状態監視の流れを示したフローチャートであり、図4におけるステップS28を詳細に説明した図である。
【0039】
冗長用制御部32は、状態検出部30が状態異常を検出したか否かを監視する(S34)。状態検出部30で状態異常が検出されない間は(S36N)、引き続き状態検出部30の動作の監視を続行する。状態検出部30で状態異常が検出された場合には(S36Y)、冗長用制御部32は、冗長用OAM検出・挿入部20において状態異常が検出されているか否かを、冗長用OAM生成・処理部22に問い合わせることで調査する(S38)。冗長用OAM検出・挿入部20において状態異常が検出されている場合には(S40Y)、冗長用制御部32は切替フラグ34がオンか否かを調べ、切替フラグ34がオフの場合には(S42N)、切替フラグをオンに切り替える(S44)。また、冗長用OAM検出・挿入部20において状態異常が検出されていない場合には(S40N)、冗長用制御部32は切替フラグをオンに切り替える(S44)。冗長用制御部32はその後、冗長用OAM生成・処理部22に対して切替処理の実行の指示、すなわち冗長用OAM検出・挿入部20がCC停止するよう指示する(S46)。切替フラグ34がオンの場合(S42Y)、あるいは切替処理を実行すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0040】
以上よりサービスノード側で状態異常が検出された場合、アクセススイッチ側のCCを停止することで、アクセススイッチAS10はCC停止を契機として現用系パス16aを予備系パス16bに切り替えることが可能となる。
【0041】
図6は、アクセススイッチ側の状態監視の流れを示したフローチャートであり、図4におけるステップS30を詳細に説明した図である。
【0042】
冗長用OAM生成・処理部22は、冗長用OAM検出・挿入部20が状態異常を検出したか否かを監視する(S50)。冗長用OAM検出・挿入部20で状態異常が検出されない間は(S52N)、引き続き冗長用OAM検出・挿入部20の動作の監視を続行する。冗長用OAM検出・挿入部20で状態異常が検出された場合には(S52Y)、冗長用OAM生成・処理部22は、状態検出部30において状態異常が検出されているか否かについて冗長用制御部32に問い合わせることで調査する(S54)。状態検出部30において状態異常が検出されている場合には(S56Y)、冗長用OAM生成・処理部22は切替フラグ34がオンか否かを調べ、切替フラグ34がオフの場合には(S58N)、切替フラグをオンに切り替える(S60)。また、状態検出部30において状態異常が検出されていない場合には(S56N)、冗長用OAM生成・処理部22は切替フラグをオンに切り替える(S60)。その後、冗長用OAM生成・処理部22は、冗長用制御部32に対してサービス断通知の実行の指示、すなわち状態検出部30がサービスノードSN14に対してサービス断の通知を実行するよう指示する(S62)。切替フラグ34がオンの場合(S58Y)、あるいはサービス断通知の実行を指示すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0043】
以上よりアクセススイッチ側で状態異常が検出された場合、サービスノードSN14に対してサービス断の通知をすることで、サービスノードSN14はその通知を契機としてサービスルートを変更することが可能となる。
【0044】
図7は、復旧処理の流れを示したフローチャートであり、図4におけるステップS32を詳細に説明した図である。
【0045】
冗長用制御部32は状態検出部30において状態異常が検出されているか否かを監視し、冗長用OAM生成・処理部22は冗長用OAM検出・挿入部20において状態異常が検出されているか否かを監視する(S64)。いずれかにおいて状態異常が検出されている間は(S66Y)、冗長用制御部32および冗長用OAM生成・処理部22は状態異常の監視を続行する。状態異常が検出されなくなったら(S66N)、冗長用制御部32は、状態検出部30にサービス断通知処理を停止させる(S68)。また、冗長用OAM生成・処理部22は、冗長用OAM検出・挿入部20に切替処理を停止させる(S70)。その後、冗長用OAM生成・処理部22または冗長用制御部32は、切替フラグ34をオフにセットし(S72)、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0046】
図1に戻り、上述した中継スイッチIS12ふたつとアクセススイッチAS10とによって、パケットネットワークにおける1対2のデュアルホーミング冗長切替を実現する原理について説明する。
【0047】
アクセススイッチAS10と中継スイッチIS12aとの間、およびアクセススイッチAS10と中継スイッチIS12bとの間は、CCを用いて定期的に導通状態を監視する。すなわち、アクセススイッチAS10は、従来の1対1の冗長構成によるパスプロテクションと同様の動作を行う。中継スイッチIS12aおよび中継スイッチIS12bはそれぞれ、サービスノード側に対して設定された冗長パスの監視単位に基づいて監視を行う。現用系パス16a、および現用系パス16aのサービスノード側のパスに異常がない場合には、アクセススイッチAS10とサービスノードSN14aとは現用系パスを介して接続する。以下、現用系パス16aにおいて、サービスノード側またはアクセススイッチ側において状態異常が起きた場合に、予備系パスに切り替わるまでの流れについてそれぞれ説明する。
【0048】
図8は、現用系パス16aのサービスノード側において状態異常が発生した場合の様子を示す図である。サービスノードSN14aとサービスノードSN14bとは、例えばサービスネットワーク18に存在する正サーバと副サーバである。状態異常36の発生により、中継スイッチIS12aの状態検出部30は状態異常を検出する。冗長用OAM生成・処理部22は、冗長用制御部32から状態異常36の情報を受け取ると、冗長用OAM検出・挿入部20に対してCC停止制御を指示する。また、スイッチIS12aとサービスノードSN14aとの間の物理的なリンクが導通している場合には、冗長用制御部32は状態検出部30に対してサービスノードSN14aにサービスルートの変更を通知するよう指示する。冗長用OAM検出・挿入部20がCCを停止すると、アクセススイッチAS10は中継スイッチIS12aとの間でLOCを検出し、予備系パス16bに切り替える。これにより、アクセススイッチAS10と中継スイッチIS12bとの間で主信号の転送を開始することが可能となる。
【0049】
従来の1対1の冗長構成によるパスプロテクションでは、一方の切替端点に存在するアクセススイッチAS10が、他方の切替端点に存在する別のアクセススイッチとの間でLOCを検出する。実施の形態においては、アクセススイッチAS10は、中継スイッチIS12aとの間のLOC検出を契機として、予備系パス16bに切り替えることになる。アクセススイッチAS10としてみれば、OAMのやり取りを行う相手がどのようなものであっても動作に影響はない。したがって、実施の形態によれば、アクセススイッチAS10は従来どおりの1対1の冗長構成によるパスプロテクションと同様の動作を行うだけで、1対2のデュアルホーミング冗長切替を実現することができる。
【0050】
なお、スイッチIS12aとサービスノードSN14aとの間の物理的なリンクが切れている場合にはサービスノードSN14aは状態検出部30からの通知を受け取ることができないが、そのような場合にはそもそも中継スイッチIS12aから何の情報も送信されないことになる。そこで、所定の時間内に中継スイッチIS12aから何の情報も送信されない場合には、サービスノードSN14aはサービスルートを変更するものとすればよい。
【0051】
図9は、現用系パス16aのアクセススイッチ側において状態異常が発生した場合の様子を示す図である。状態異常38の発生により、アクセススイッチAS10および中継スイッチIS12aはそれぞれLOCを検出する。アクセススイッチAS10は中継スイッチIS12aとの間でLOCを検出すると、予備系パス16bに切り替える。中継スイッチIS12aの冗長用OAM生成・処理部22は、冗長用OAM検出・挿入部20がLOCを検出すると、冗長用制御部32にその旨を通知する。冗長用制御部32は、状態検出部30に対してサービスノードSN14aにサービスルートの変更を通知するよう指示する。以上より、アクセススイッチAS10と中継スイッチIS12bとの間で主信号の転送を開始することが可能となる。
【0052】
実施の形態によれば、サービスノードSN14との手続は中継スイッチIS12が単独で行うため、アクセススイッチAS10は、従来型の1対1のパスプロテクション構成と同様の動作をすればよく、従来のスイッチ装置をそのまま流用することが可能となる。アクセススイッチAS10と中継スイッチIS12とを結ぶパス16を構成するスイッチ群も同様である。このため、スイッチ装置の相互接続性を保つことができる。また、中継スイッチIS12aと中継スイッチIS12bとの間での情報のやり取りは不要であるため、両者間のリンクも不要となる。中継スイッチIS12がルーティングして迂回経路である予備系パスを選択する等の処理も不要なため高速な冗長切り替えが可能となる。
【0053】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0054】
上述の実施の形態においては、アクセススイッチ側またはサービスノード側のいずれかにおいて状態異常が発生した場合について説明したが、両側で同時に状態異常が発生した場合であっても切り替えは可能である。
【符号の説明】
【0055】
10 アクセススイッチAS、 12 中継スイッチIS、 14 サービスノードSN、 16 パス、 18 サービスネットワーク、 20 冗長用OAM検出・挿入部、 22 冗長用OAM生成・処理部、 24 冗長パスマッピング部、 26 主信号処理部、 28 状態検出制御部、 30 状態検出部、 32 冗長用制御部、 34 切替フラグ、 54 冗長用OAM制御部、 100 パケットネットワークシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケットネットワークにより構成された現用系パスと、
パケットネットワークにより構成された予備系パスと、
前記現用系パスと前記予備系パスとの両方に接続するアクセススイッチと、
前記現用系パスのアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、現用系サービスノードと接続している現用系中継スイッチと、
前記予備系パスのアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、予備系サービスノードと接続している予備系中継スイッチとを含み、
前記現用系中継スイッチは、
前記現用系サービスノードと接続され、前記アクセススイッチと前記現用系サービスノードとの間に設定されたサービスを監視の単位としてその導通状態を監視する現用系状態検出部と、
前記現用系状態検出部が導通状態の異常を検出した場合に、前記現用系状態検出部に前記現用系サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させる現用系冗長用制御部と、
前記現用系パスを介して前記アクセススイッチと接続され、前記アクセススイッチとの間でOAMを送受信する現用系冗長用OAM制御部とを含み、
前記現用系冗長用OAM制御部は、前記現用系冗長用制御部から前記導通状態の異常の通知を受け取って、前記アクセススイッチとのOAMの送信を停止するものであり、
前記アクセススイッチは、前記現用系冗長用OAM制御部からのOAMが停止されたことを契機として、前記現用系パスを前記予備系パスに切り替えることを特徴とする情報伝送システム。
【請求項2】
前記現用系冗長用OAM制御部は、前記アクセススイッチからのOAMが所定の期間送信されない場合には、OAMが途切れた旨を前記現用系冗長用制御部に通知し、
前記現用系冗長用制御部は、前記現用系冗長用OAM制御部からOAMが途切れた旨を受信した場合、前記現用系状態検出部に前記現用系サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させることを特徴とする請求項1に記載の情報伝送システム。
【請求項3】
前記予備系中継スイッチは、
前記予備系サービスノードと接続され、前記アクセススイッチと前記予備系サービスノードとの間に設定されたサービスを監視の単位としてその導通状態を監視する予備系状態検出部と、
前記予備系パスを介して前記アクセススイッチと接続され、前記アクセススイッチとの間でOAMを送受信する予備系冗長用OAM制御部と、
前記予備系状態検出部が導通状態の異常を検出した場合に、前記予備系冗長用OAM制御部に対して前記導通状態の異常を通知する予備系冗長用制御部とを含み、
前記予備系冗長用OAM制御部は、前記予備系冗長用制御部から前記導通状態の異常を受け取って前記アクセススイッチとのOAMの送信を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の情報伝送システム。
【請求項4】
前記現用系中継スイッチは、
前記現用系状態検出部が監視の単位とするサービスの種類を変更する現用系状態検出制御部をさらに含み、
前記予備系中継スイッチは、
前記予備系状態検出部が監視の単位とするサービスの種類を変更する予備系状態検出制御部をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の情報伝送システム。
【請求項5】
パケットネットワークにより構成された第1のパスと、
パケットネットワークにより構成された第2のパスと、
前記第1のパスおよび前記第2のパスとの両方に接続するアクセススイッチと、
前記第1のパスにおけるアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、第1のサービスノードと接続している第1の中継スイッチと、
前記第2のパスにおけるアクセススイッチとの接続端とは異なる端に接続され、第2のサービスノードと接続している第2の中継スイッチとを含む情報伝送システムにおいて、
前記第1の中継スイッチは、
前記第1のパスを利用して前記アクセススイッチと前記第1のサービスノードとの間に設定されたサービスの導通状態を監視の単位として設定するステップと、
前記設定された単位に基づいて前記第1のサービスノードとの間における前記サービスの導通状態を監視するステップと、
前記サービスの導通状態の異常を検出した場合に、前記第1のサービスノードに対してサービスノードの変更を通知するステップと、
前記サービスの導通状態の異常を検出した場合に、前記アクセススイッチへのOAMの送信を停止するステップとを実行し、
前記アクセススイッチは、前記第1の中継スイッチからのOAMが停止されたことを契機として、前記第1のパスを前記第2のパスに切り替えることを特徴とする情報伝送方法。
【請求項6】
パケットネットワークにより構成されたパスを介してアクセススイッチと接続し、前記アクセススイッチとの間でOAMを送受信する冗長用OAM制御部と、
サービスノードと接続し、前記アクセススイッチと前記サービスノードとの間に設定されたサービスを監視の単位としてその導通状態を監視する状態検出部と、
前記状態検出部が導通状態の異常を検出した場合に、前記状態検出部に前記サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させる冗長用制御部とを含み、
前記冗長用OAM制御部は、前記冗長用制御部から前記導通状態の異常の通知を受け取って、前記アクセススイッチへのOAMの送信を停止することを特徴とする中継スイッチ装置。
【請求項7】
前記冗長用OAM制御部は、前記アクセススイッチからのOAMが所定の期間送信されない場合には、OAMが途切れた旨を前記冗長用制御部に通知し、
前記冗長用制御部は、前記OAM制御部からOAMが途切れた旨を受信した場合、前記検出部に前記サービスノードに対してサービスノードの変更を通知させることを特徴とする請求項6に記載の中継スイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−142383(P2011−142383A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−565(P2010−565)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【出願人】(000237662)富士通テレコムネットワークス株式会社 (682)
【Fターム(参考)】