説明

情報供給方法および情報供給装置

【課題】CDやMD等のディスク状記録媒体の装着や交換を必要とせず、しかも再生機側において大容量メモリを備える必要がない、音楽情報コンテンツの供給方法を提供する。
【解決手段】各ユーザが供給側10のサーバ11上において楽曲コンテンツの再生利用権を購入し、再生利用権を購入した楽曲データの識別情報を各ユーザ毎に設定される再生権テーブル上に保持しておく。そしてユーザが自分の再生利用権テーブル上の識別情報によって楽曲を選択すると、主サーバ11は、該選択された識別情報と対応する楽曲データをコンテンツ情報の中からユーザ側の再生機18にダウンロードする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報供給方法および情報供給装置に係り、とくにサーバ上に保持されている情報コンテンツを各ユーザの再生手段に供給する情報供給方法および情報供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CD(compact disc)プレーヤやMD(mini disc)プレーヤ、あるいはビデオプレーヤ等のメディア交換型の音楽・映像コンテンツ再生装置が従来より広く用いられている。このような再生装置は、1枚のディスクから成るメディアで再生可能なコンテンツ時間は、長くても数時間程度である。そこでメディアによって規制される再生時間の限界を取除くために、HDD(hard disc drive)やフラッシュメモリ等の大容量記憶メモリを搭載した情報コンテンツプレーヤが供給されるようになっている。このようなプレーヤにおいては、そのハードディスクやフラッシュメモリに予め音楽情報等のデジタルコンテンツ情報をダウンロードしておく必要がある。また同じコンテンツであっても、ユーザ毎にメモリ資源を必要とする問題がある。また物理的なメディアを介在させて情報コンテンツを流通させると、違法コピーを取締り難いという問題がある。
【0003】
特開2002−342591号公報には、供給側コンピュータシステムが、利用者側コンピュータごとに複数のデジタルコンテンツをセットにして記憶する占有記憶エリヤを用意し、利用者側コンピュータに対して配信可能なデジタルコンテンツを提示して、利用者側で利用を希望するデジタルコンテンツのセットを作ることを促し、利用者側に複数のデジタルコンテンツをセットにして利用するための課金条件を提示し、利用者による課金条件に基づく支払いを確認して利用者ごとにコンテンツのセットを各利用者ごとに設定した占有記憶エリヤに収容し、各利用者側から送られる利用申込みに従って占有記憶エリヤ内の任意のコンテンツを利用者側コンピュータに送るようにしたデジタルコンテンツ配信方法が開示されている。
【0004】
この配信方法を音楽の配信に利用する場合には、各利用者毎にそれぞれデジタルコンテンツをセットにして記憶する占有記憶エリヤを用意しなければならず、このために供給側サーバの容量を極めて大きくする必要があり、しかも供給側サーバの情報コンテンツの管理にフレキシビリティを欠く欠点がある。
【特許文献1】特開2002−342591号公報
【特許文献2】特開2002−358287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明の課題は、情報コンテンツを予め再生手段のメモリ内にダウンロードすることなく、しかも情報コンテンツを再生することを可能にした情報供給方法および情報供給装置を提供することである。
【0006】
本願発明の別の課題は、メディアによるコンテンツの再生時間の制限を無くすようにした情報供給方法および情報供給装置を提供することである。
【0007】
本願発明のさらに別の課題は、各ユーザ毎にそれぞれ別々のメモリ資源を必要としないようにした情報供給方法および情報供給装置を提供することである。
【0008】
本願発明のさらに別の課題は、再生手段側に情報コンテンツを常時保持しておく必要がないようにした情報供給方法および装置を提供することである。
【0009】
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の主要な発明は、情報通信ネットワークと接続されるサーバ上に情報コンテンツと各ユーザ毎の再生権利情報とを保持し、
各ユーザは該ユーザ自身が再生権利を保有する情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給方法に関するものである。
【0011】
ここで、前記情報コンテンツが、音楽情報、ビデオクリップ、映画情報、ゲーム情報の何れかであってよい。また前記再生手段が、ポータブル式音楽再生装置、据置き式音楽再生装置、車載用音楽再生装置、ビデオプレーヤ、ゲーム機、携帯電話機の何れかであってよい。また前記再生手段が、前記情報コンテンツを視聴可能な形式にデコードできるデコード手段を有する再生装置であってよい。
【0012】
またユーザが前記情報通信ネットワークを介して前記サーバにアクセスすると、前記サーバは前記ユーザの再生権利情報を前記ユーザの再生手段に送信し、ユーザは送信された再生権利情報の中から所望の情報コンテンツを選択し、前記サーバに対して選択した前記情報コンテンツの送信要求を行ない、前記サーバは送信要求があった前記情報コンテンツを前記ユーザの再生手段に対して送信するようにしてよい。また前記サーバ上の情報コンテンツにそれぞれ識別情報が付加されており、しかも前記サーバ上には各ユーザ毎の再生権利情報を保持する再生権利テーブルが設けられ、該再生権利テーブルには各ユーザが再生権利を保有する情報コンテンツと対応する識別情報が保持されていてよい。また前記ユーザは、識別情報によって所望の情報コンテンツを選択するとともに、前記サーバはユーザから送信された識別情報から対応する情報コンテンツを選択してユーザに送信するようにしてよい。またユーザは、互いに再生権利を保有する情報コンテンツを前記サーバ上において交換し、あるいは買戻してもらうことが可能であることが好ましい。
【0013】
別の主要な発明は、情報通信ネットワークと接続されるサーバ上に情報コンテンツを保持するとともに、前記サーバ上にユーザ毎のストレージ領域を設定するようになっており、
各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツと対応する識別情報を各ユーザ毎のストレージ領域に保持し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記識別情報によって選択し、前記ネットワークを介して取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給方法に関するものである。
【0014】
ここで、前記情報コンテンツが、音楽情報、ビデオクリップ、映画情報、ゲーム情報の何れかであってよい。また前記再生手段が、ポータブル式音楽再生装置、据置き式音楽再生装置、車載用音楽再生装置、ビデオプレーヤ、ゲーム機、携帯電話機の何れかであってよい。
【0015】
本願のさらに別の主要な発明は、情報通信ネットワークと接続されるサーバ上に情報コンテンツを保持するとともに、前記サーバ上にユーザ毎のストレージ領域を設定するようになっており、
各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツそれ自体を自己のストレージ領域中に保持し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給方法に関するものである。
【0016】
ここで、前記情報コンテンツが、音楽情報、ビデオクリップ、映画情報、ゲーム情報の何れかであってよい。また前記再生手段が、ポータブル式音楽再生装置、据置き式音楽再生装置、車載用音楽再生装置、ビデオプレーヤ、ゲーム機、携帯電話機の何れかであってよい。
【0017】
情報供給システムに関する主要な発明は、情報通信ネットワークと接続され、情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザ毎の再生権利情報を保持するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは該ユーザ自身が再生する権利を保有する情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって再生することを特徴とする情報供給システムに関するものである。
【0018】
情報供給システムに関する別の主要な発明は、情報通信ネットワークと接続され、情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザが購入した情報コンテンツの識別情報テーブルを有するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記識別情報によって選択し、前記ネットワークによって取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給システムに関するものである。
【0019】
情報供給システムに関するさらに別の主要な発明は、情報通信ネットワークと接続され、情報コンテンツを保持するとともに、ユーザ毎の購入した情報コンテンツを保持しておくストレージ領域を設定するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツそれ自体を自分のストレージ領域中に保持し、所望の情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって再生することを特徴とする情報供給システムに関するものである。
【0020】
情報供給装置に関する主要な発明は、情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザ毎の再生権利情報を保持するサーバと、
情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは該ユーザ自身が再生する権利を保有する情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって前記再生権利情報に応じた条件で再生することを特徴とする情報供給装置に関するものである。
【0021】
情報供給装置に関する別の主要な発明は、情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザが購入した情報コンテンツの識別情報テーブルを有するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記識別情報によって選択し、前記ネットワークによって取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給装置に関するものである。
【0022】
情報供給装置に関するさらに別の主要な発明は、情報コンテンツを保持するとともに、ユーザ毎の購入した情報コンテンツを保持しておくストレージ領域を設定するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツそれ自体を自分のストレージ領域中に保持し、所望の情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって再生することを特徴とする情報供給装置に関するものである。
【0023】
本願発明の好ましい態様は、ネットワーク上のサーバにデジタルコンテンツとユーザID(identification)に対応した再生権利テーブルを保持しておき、ユーザはネットワーク上のサーバからユーザ自身が再生する権利を持つコンテンツを一時的に取出し、手元のプレーヤで再生するものである。
【0024】
このような態様によると、情報コンテンツの供給側であるコンテンツフォルダは、物理的なメディアを介することなく情報コンテンツを流通させることができるようになり、コストの削減が可能になる。またコンテンツデータの入出力に必ずサーバを経由させることによって、コンテンツの供給者は、デッドコピーを防止できる。またユーザは、メディアの装着や交換の手間を要することなくコンテンツの視聴が可能になる。またユーザは、大容量記憶メディアを搭載した高価な再生機を購入する必要がなくなる。またユーザは、大容量記憶メディアを搭載した容量、および重量の大きなプレーヤを持つ必要がなくなる。またシステム全体で常時保存しておく必要があるコンテンツは、サーバ上のものだけであるために、メモリ資源の節約が可能になる。ユーザは、サーバ上でコンテンツの売買、譲渡、交換を行なうことができるために、売却先店舗や交換相手と会うための移動が不要になる。またサーバの管理者は、サーバ上での売買、譲渡、交換の仲介を行なうことによって、手数料収入を得ることができる。なお再生機あるいはプレーヤは、暗号化技術と組合わせることによって、既存のパソコンやPDA、携帯電話、携帯ゲーム機等を流用することが可能である。
【発明の効果】
【0025】
本願の主要な発明は、情報通信ネットワークと接続されるサーバ上に情報コンテンツと各ユーザ毎の再生権利情報とを保持し、各ユーザは該ユーザ自身が再生権利を保有する情報コンテンツをネットワークを介して取出し、ユーザの再生手段によって再生するようにしたものである。
【0026】
従ってこのような構成によると、ユーザがサーバ上において再生権利を有する情報コンテンツをネットワークを介して取出し、ユーザ自身の再生手段によって再生することが可能になり、このためにユーザの再生手段に予め情報コンテンツを記憶させておく必要がなくなり、再生手段に大容量の記憶手段を必要としなくなる。またディスク状のメディアを用いる必要がなくなるために、メディアを装着したり交換したりすることなく情報コンテンツを自由に利用することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1は第1の実施の形態のシステム構成の概要を示すものであって、この情報供給装置は、供給側10の主サーバ11および管理サーバ12と、上記主サーバ11および管理サーバ12が接続される情報通信ネットワーク15と、各ユーザが保有するユーザ端末18とから構成される。例えば情報コンテンツが音楽である場合には、ユーザ端末18はポータブル式のオーディオ再生機から構成される。すなわちこのシステムは、供給側10とユーザ端末18とが互いに情報通信ネットワーク15を介して情報の授受が可能なシステムである。
【0028】
次に供給側10の主サーバ11の構成を説明すると、図2に示すようにこの主サーバ11はデータバス20に接続されるCPU(central processing unit)21、RAM(random access memory)22、ROM(read only memory)23を備えている。さらにデータバス20には通信部25が接続される。通信部25はインターネットI/F(interface)26、無線I/F27を備えている。そしてデータバス20にはさらにハードディスク装置(HDD(hard disc drive))28が接続される。
【0029】
ここで図2に示すCPU21は、ユーザ端末18の要求やサーバプログラムの要求に基づいて楽曲の出力、後述する再生権利テーブルの管理、課金情報の管理を行なう。RAM22は、サーバプログラム実行のための展開領域を構成し、あるいは送信される楽曲データのバッファとして用いられる。ROM23は、サーバプログラムが格納される。通信部25は、ユーザ端末あるいは再生機18との接続の他に、サーバ管理者との接続に使われる。HDD28は、楽曲の実データと、ユーザ毎の後述する再生権利テーブル、課金情報が格納される。
【0030】
次にユーザ端末を構成する再生機18は、図3に示すように、データバス30に接続されるCPU31と、RAM32と、ROM33とを備えている。さらにデータバス30には、ネットワーク接続部34が接続される。このネットワーク接続部34は、無線I/F35と、インターネットI/F36とを備えている。さらにデータバス30にはアンプ部37が接続される。アンプ部37はDSP(digital signal processor)38と、D/A(digital/analogue)変換器39とを備えている。D/A変換器39の出力側が増幅器40に接続され、増幅器40の出力によってヘッドホン41を駆動するようになっている。さらにこのシステムは、データバス30に接続された操作部42を備えている。操作部42は操作パネル43を備えている。またデータバス30には表示部44が接続される。表示部44は表示パネル45を備えている。
【0031】
図3の再生機18のCPU31は、この再生機18の操作に基づいてサーバ11への要求処理や、サーバ11から送られたデータのデコード処理を行なう。RAM32は、この再生機18のプレーヤプログラムの展開領域を構成し、受信した音楽データやデコードされた楽曲データのバッファになり、さらには楽曲テーブルの保持に用いられる。音楽配信用であれば、RAM32としては例えば128MB程度の容量で十分である。ROM33にはこの再生機18のプログラムが格納される。ネットワーク接続部34は、サーバ11との接続に用いられる。アンプ部37は、デコードされた楽曲データを信号処理し、アナログ変換して出力する。操作部42は、楽曲のダウンロードや、再生、停止、早送り等のオペレーションを行なう。表示部44は、ダウンロードする楽曲や楽曲再生機18の情報表示等を行なう。
【0032】
なおこのシステムは、取扱う情報コンテンツとして、音楽情報、ビデオクリップ、映画、ゲーム等が適用可能である。この実施の形態おいては、音楽情報の供給について説明する。またユーザ端末18としては、ポータブル式の音楽プレーヤや、ビデオプレーヤ、カーステレオ、ゲーム機、携帯電話等が適用可能であって、とくに情報コンテンツであるデータを視聴可能な形式にデコード可能な再生機であることが必要である。またサーバ11としては、インターネットやパソコン通信を介してユーザ側からアクセス可能なサーバであればよい。
【0033】
次に上記のようなシステムの実際の情報供給方法について説明する。なおここでは、情報通信ネットワーク17として、インターネットが用いられ、このインターネットを介してアクセス可能な楽曲サーバ11とインターネットアクセス機能を持つポータブル音楽プレーヤ18を例に説明する。
【0034】
図4に示すように、ネットワーク上のサーバ11上には多数の楽曲コンテンツが保持されている。図4においては5曲の楽曲が保存されている例を示している。そしてそれぞれの楽曲について、識別情報(J001〜J005)が付加されている。これをユーザが再生するためには、まず各コンテンツに対する再生権利を予め購入しておく必要がある。購入方法についてはとくに限定はないが、再生機18側の操作で購入するようにすることが好適である。
【0035】
図4はすでにこの権利を各ユーザA、B、Cが持っている場合について説明している。ここで例えばユーザBが、自分が権利を持つ楽曲を聴く場合には、再生機18を介して、まずサーバ11上の再生権利テーブルにアクセスし(1)、照会を行なう。するとサーバ11は再生権利情報をプレーヤ18側に照会結果として返信する(2)。ユーザBは照会結果から任意の楽曲を選択し、再びサーバ11にアクセスし、再生要求を行なう(3)。サーバ11はユーザBが選択した楽曲を、再生権利テーブル上の識別情報から選択し(4)、この識別情報に対応するコンテンツをユーザBの再生機にダウンロードする(5)。これによってユーザBは再生権利を持つ楽曲の視聴が可能になる。
【0036】
なおここで各コンテンツに対する再生権利を予め購入する操作は、サーバ11のサイトにアクセスして主サーバ11が保有するコンテンツの中の所望のコンテンツを選択し、クレジットカードやwebマネーで決済することにより行なわれる。またコンビニエンスストア等にあるネットワーク端末でコンテンツを選択し、現金で購入することも可能である。
【0037】
次に図4に示す楽曲コンテンツのダウンロードの実際の操作を、図5によって説明する。ユーザは端末であるプレーヤ18を操作することによって表示部44にある検索を選択する(S11)。すると検索メニュー内にあるサブメニューが表示されるので、その中からアーチスト名を選択する(S12)。するとアーチスト名メニュー内に入ることになり、0〜9と54の表示が行なわれるので、その中から、例えば「し」を選択する(S13)。
【0038】
ユーザが再生権利を持つ楽曲中の、「し」から始まるアーチスト名の一覧が表示される。そこでその中から、例えば「JUDY AND MARY」を選択する(S14)。これによってアーチスト「JUDY AND MARY」の中から再生権を持つ楽曲の一覧が表示されるので、「POWER OF LOVE」を選択する。すると楽曲の処理メニューが表示されるので、その中から「再生」を選択する(S15)。
【0039】
この後に再生機18側はネットワーク15を介してサーバ11に対してダウンロード要求を行なう(S16)。これによってダウンロードが開始され、プレイヤ18のバッファメモリ32に再生可能なデータがダウンロードされる。従ってこの後に再生機側で再生を行なうことが可能になる(S17)。
【0040】
図6は上記図5に示すステップS15〜S17のダウンロードの動作をより詳細に説明したものであって、ここではユーザ端末18とサーバ11との間でのやり取りを説明している。
【0041】
プレーヤ操作によって楽曲の再生の選択が行なわれると、楽曲のダウンロード要求がユーザ端末18からサーバ11に対してなされる。サーバ11は、要求のあった楽曲について、該当ユーザに対して割当てられている再生権利テーブルを照会する。そして権利を持つことが確認できたら、楽曲データの送信を開始する。
【0042】
ユーザ端末18側は、楽曲データの受信を開始し、再生に必要なバッファリングが完了したら再生を開始する。そして再生中は一定時間毎に、バッファの状態を通知し、バッファに読込めなかった部分をさらに受信する。サーバ11側は上記の楽曲データの未送信部分を送信する。これによって完全に完結した楽曲データがサーバ11からユーザ端末に送信される。
【0043】
次にユーザ側の利用形態としては次の各種の形態が利用可能である。
【0044】
無制限利用形態(基本利用形態)
この形態は、一度購入したコンテンツの再生権が消滅しないものとする。これによって、サーバ11にあるコンテンツデータで自ら再生権を持つものについては、あたかも自分の本棚からCD(compact disc)やDVD(digital versatile disc)を取出して視聴するような使い方ができる。
【0045】
1回利用
映画やスポーツコンテンツを何度も観る人は少ないことから、1回利用に限定することで、利用料金を抑えることができる。これによって、多人数の利用を見込むことができる。またシューティングゲーム等の短時間で終わるビデオゲームの課金にも適している。
【0046】
5回利用
無制限利用は必要でないが、2回以上利用する人に提供する利用形態である。料金としては1回利用の形態と無制限利用の中間の値になる。
【0047】
1日利用
ビデオゲームの中でもロールプレイングゲームやシミュレーションゲーム等のコンテンツは1回当りのプレイ時間が非常に長いために、回数で制限するのには不向きである。よって日数で制限することとしている。
【0048】
1週間利用
ビデオゲームの中でもロールプレイングゲームやシミュレーションゲーム等のコンテンツでは、1回当りのプレイ時間が非常に長いために、回数で制限するのには不向きである。よって日数で制限する。
【0049】
各利用形態の課金の例を表1に示す。
【0050】
【表1】

【0051】
なお本システムに類似のシステムとして、インターネットラジオやインターネットテレビがあるが、これらはコンテンツの再生権を購入するわけではないので、コンテンツの選択をユーザが任意に行なうことができない。また仮にコンテンツの選択ができても、かなり限定されてしまうことになる。また音楽配信サービスの場合には、現状のままではあくまでもユーザが有する再生機のストレージにダウンロードして保存することをもって対価を得るというサービスになっているので、ダウンロード可能な回数や期間に制限を設けることができないという問題がある。さらに再生権利テーブルを設けて情報コンテンツ再生に制限を設けないと、音楽/映像サーバ内の総てのコンテンツが再生対象となってしまうために、ヘビーユーザとライトユーザの課金が同じになってしまう不合理な料金体系となってしまう。またサーバに再生権利テーブルを設けて再生権利を管理するという本システムによって、ユーザが再生権利を購入したコンテンツについては、自分の好きなときに好きなものを選択して利用でき、しかも必要以上の費用が発生しない効果を生ずる。
【0052】
ユーザ端末18は、具体的には、インターネットアクセス機能を持つプレーヤであればよいが、携帯電話や通信用端末との組合わせでこれを実現しても構わない。また楽曲コンテンツ等の情報コンテンツのダウンロードは、単一のコンテンツの全体を総て行なう必要がなく、再生中にその後に続く部分をダウンロードして行なってもよい。またプレーヤにデジタル出力I/Fを設けないことにより、デッドコピーを作れないシステムとしてもよい。また再生機18に再生許可テーブルのコピーを持たせることによって、図4に示す再生権利情報の照会のための第1および第2のステップを省略することが可能である。
【0053】
図4に示すシステムにおいては、単純に楽曲コンテンツの権利を予め購入しておき、後から任意に再生する動作について説明しているが、視聴しなくなったコンテンツの再生権を、サーバ11上で譲渡したり交換したり、買戻ししたりしてもよい。交換、売買用には個別のレーティングを設けてもよい。
【0054】
ユーザによるコンテンツフォルダ間の権利譲渡は、譲渡元となるユーザAが例えば端末を使ってサーバ11にアクセスし、再生権を譲渡したいコンテンツについて、譲渡した場合に得られる価格乃至ポイントについての確認を行なう。このときに、譲渡に対する対価は、サーバ11側およびコンテンツフォルダ側で任意に設定しても構わないし、一定のルールや計算式に基づいて算出しても構わない。ユーザAが譲渡を希望するコンテンツと得られる対価について納得すれば、譲渡するコンテンツを指定することになる。実際に譲渡が成立し、それに伴う所定の操作を完了したら、サーバは、ユーザAのテーブルから指定のコンテンツを削除し、対価の支払いを行ない、ユーザAに譲渡が完了したことを連絡する。
【0055】
ユーザ間の権利譲渡の具体例は、まず譲渡元のユーザは端末を使ってサーバ11にアクセスし、譲渡するコンテンツと譲渡先のユーザBのIDを指定する。するとユーザBには譲渡希望連絡サーバ11からのメールやメッセンジャを通して端末に連絡がなされる。そこで譲渡を受入れるかどうかをサーバ11に返信する。譲渡を受入れると、サーバ11はコンテンツの再生権をユーザAのテーブルからユーザBのテーブルに移し、ユーザAに譲渡が完了したことを連絡する。
【0056】
権利交換の具体例は、まずユーザAとユーザBとがお互いが再生権を持つコンテンツリストを相互に閲覧可能な認証を結んでおく。このときにコンテンツリストの閲覧に一部制限をかけても構わない。ユーザAが端末を通してサーバ11にアクセスし、ユーザBのコンテンツリストを閲覧する。ユーザAが交換したいコンテンツを見つけたら、ユーザBの交換して欲しいコンテンツと自分が交換に出したいコンテンツとを指定する。するとユーザBには、交換希望連絡サーバ11から、メールやメッセンジャを通して端末に連絡が行くので、そこで交換を受入れるかどうかをサーバに返信する。交換を受入れると、サーバ11はコンテンツの再生権をユーザAのテーブルとユーザBのテーブルの間で交換し、ユーザAに交換が完了したことを連絡する。
【0057】
次に買戻しは、あくまでも擬似的なものであって、実際の処理としては、該当するユーザのテーブルから再生を消去あるいは削除する操作である。ユーザとしては、買戻しが必ず可能であれば、多少高価なコンテンツであっても安心して購入が可能である。またコンテンツの供給側においても、買戻すことによってコンテンツの回転が良くなるために、単純な売り放しに比べると売上げを伸ばすことができる。買戻しを換金不可能なポイント制等にすることによって、ユーザのリピート率を高めることも可能になる。
【0058】
次に別の実施の形態を図7によって説明する。この実施の形態は、サーバ11上において、各ユーザがそれぞれ情報コンテンツを購入し、このコンテンツを任意にダウンロードして再生することができるようにするものである。ここで各ユーザはそれぞれ保有権利テーブルをサーバ11上に設定している。従って保有権利テーブルによって特定される楽曲データを、各ユーザは自由に再生することができる。
【0059】
この場合において、サーバ11は、各ユーザ毎にそれぞれ情報コンテンツをストレージすることなく、共通のコンテンツを用いる。すなわちユーザBが所有する情報コンテンツの照会を行なった後に(1)、保有権利テーブルによってダウンロードしたい楽曲を選択すると(3)、その識別番号に相当する楽曲コンテンツがサーバ11上において指定され(4)、共通のコンテンツ情報の中からユーザBにダウンロードされる(5)。従ってサーバ11側においては、各ユーザ毎に個別にそれぞれの楽曲コンテンツをストレージしておく必要がなくなり、コンテンツ情報の蓄積の共通化が図られる。これによってサーバ11上におけるコンテンツの保有のための記憶スペースの大幅な削減が可能になる。
【0060】
図8はさらに別の形態を示している。この実施の形態は、サーバ11上に共通の情報コンテンツを有する。各ユーザはそれぞれサーバ11上においてコンテンツを購入する。このコンテンツは、サーバ11上において各ユーザの記憶領域として設定されるストレージ領域のメモリ内に記憶される。従って各ユーザは実際に自分が購入した情報コンテンツを、自分の記憶領域内に保有することになる。従ってこの場合には、購入後においてはサーバ11は単なる情報の寄託手段として機能することになる。
【0061】
このように図8に示すシステムは、サーバ11の供給側が、コンテンツをとくに使用回数制限を持たない状態で販売し、ユーザは購入したコンテンツをサーバ11上の個人用スペースに保管する。サーバ11の個人用スペースのアクセスは、指定されたプレーヤ18や、専用のプレーヤソフトを搭載したパソコン等から行なう。サーバ11はユーザが購入したコンテンツをサーバの個人用スペースに保管し、コンテンツを参照する際には、必ずしもテーブルを用いる必要なく、直接コンテンツデータを参照して行なう。
【0062】
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば供給されるコンテンツ情報としては、必ずしも音楽データに限られることなく、その他各種のデジタルコンテンツに広く適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本願発明は、音楽データや、他のデジタルコンテンツデータの配信に広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】第1の実施の形態のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】サーバ側のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末側のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】音楽データのダウンロードの動作を示すブロック図である。
【図5】ダウンロードの動作を示すフローチャートである。
【図6】サーバとユーザ端末との間での楽曲のダウンロード動作を示すフローチャートである。
【図7】別の実施の形態のシステム構成を示すブロック図である。
【図8】さらに別の実施の形態のシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0065】
10…供給側、11…主サーバ、12…管理サーバ、15…情報通信ネットワーク、18…ユーザ端末(再生機)、20…データバス、21…CPU、22…RAM、23…ROM、25…通信部、26…インターネットI/F、27…無線I/F、28…ハードディスク装置(HDD)、30…データバス、31…CPU、32…RAM、33…ROM、34…ネットワーク接続部、35…無線I/F、36…インターネットI/F、37…アンプ部、38…DSP、39…D/A変換器、40…増幅器、41…ヘッドホン、42…操作部、43…操作パネル、44…表示部、45…表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報通信ネットワークと接続されるサーバ上に情報コンテンツと各ユーザ毎の再生権利情報とを保持し、
各ユーザは該ユーザ自身が再生権利を保有する情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給方法。
【請求項2】
前記情報コンテンツが、音楽情報、ビデオクリップ、映画情報、ゲーム情報の何れかであることを特徴とする請求項1に記載の情報供給方法。
【請求項3】
前記再生手段が、ポータブル式音楽再生装置、据置き式音楽再生装置、車載用音楽再生装置、ビデオプレーヤ、ゲーム機、携帯電話機の何れかであることを特徴とする請求項1に記載の情報供給方法。
【請求項4】
前記再生手段が、前記情報コンテンツを視聴可能な形式にデコードできるデコード手段を有する再生装置であることを特徴とする請求項1に記載の情報供給方法。
【請求項5】
ユーザが前記情報通信ネットワークを介して前記サーバにアクセスすると、前記サーバは前記ユーザの再生権利情報を前記ユーザの再生手段に送信し、ユーザは送信された再生権利情報の中から所望の情報コンテンツを選択し、前記サーバに対して選択した前記情報コンテンツの送信要求を行ない、前記サーバは送信要求があった前記情報コンテンツを前記ユーザの再生手段に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の情報供給方法。
【請求項6】
前記サーバ上の情報コンテンツにそれぞれ識別情報が付加されており、しかも前記サーバ上には各ユーザ毎の再生権利情報を保持する再生権利テーブルが設けられ、該再生権利テーブルには各ユーザが再生権利を保有する情報コンテンツと対応する識別情報が保持されていることを特徴とする請求項5に記載の情報供給方法。
【請求項7】
前記ユーザは、識別情報によって所望の情報コンテンツを選択するとともに、前記サーバはユーザから送信された識別情報から対応する情報コンテンツを選択してユーザに送信することを特徴とする請求項6に記載の情報供給方法。
【請求項8】
ユーザは、互いに再生権利を保有する情報コンテンツを前記サーバ上において交換し、あるいは買戻してもらうことが可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報供給方法。
【請求項9】
情報通信ネットワークと接続されるサーバ上に情報コンテンツを保持するとともに、前記サーバ上にユーザ毎のストレージ領域を設定するようになっており、
各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツと対応する識別情報を各ユーザ毎のストレージ領域に保持し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記識別情報によって選択し、前記ネットワークを介して取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給方法。
【請求項10】
前記情報コンテンツが、音楽情報、ビデオクリップ、映画情報、ゲーム情報の何れかであることを特徴とする請求項9に記載の情報供給方法。
【請求項11】
前記再生手段が、ポータブル式音楽再生装置、据置き式音楽再生装置、車載用音楽再生装置、ビデオプレーヤ、ゲーム機、携帯電話機の何れかであることを特徴とする請求項9に記載の情報供給方法。
【請求項12】
情報通信ネットワークと接続されるサーバ上に情報コンテンツを保持するとともに、前記サーバ上にユーザ毎のストレージ領域を設定するようになっており、
各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツそれ自体を自己のストレージ領域中に保持し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給方法。
【請求項13】
前記情報コンテンツが、音楽情報、ビデオクリップ、映画情報、ゲーム情報の何れかであることを特徴とする請求項12に記載の情報供給方法。
【請求項14】
前記再生手段が、ポータブル式音楽再生装置、据置き式音楽再生装置、車載用音楽再生装置、ビデオプレーヤ、ゲーム機、携帯電話機の何れかであることを特徴とする請求項12に記載の情報供給方法。
【請求項15】
情報通信ネットワークと接続され、情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザ毎の再生権利情報を保持するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは該ユーザ自身が再生する権利を保有する情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって再生することを特徴とする情報供給システム。
【請求項16】
情報通信ネットワークと接続され、情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザが購入した情報コンテンツの識別情報テーブルを有するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記識別情報によって選択し、前記ネットワークによって取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給システム。
【請求項17】
情報通信ネットワークと接続され、情報コンテンツを保持するとともに、ユーザ毎の購入した情報コンテンツを保持しておくストレージ領域を設定するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツそれ自体を自分のストレージ領域中に保持し、所望の情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって再生することを特徴とする情報供給システム。
【請求項18】
情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザ毎の再生権利情報を保持するサーバと、
情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは該ユーザ自身が再生する権利を保有する情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって前記再生権利情報に応じた条件で再生することを特徴とする情報供給装置。
【請求項19】
情報コンテンツを保持するとともに、各ユーザが購入した情報コンテンツの識別情報テーブルを有するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは所望の情報コンテンツを前記識別情報によって選択し、前記ネットワークによって取出し、前記ユーザの再生手段によって再生することを特徴とする情報供給装置。
【請求項20】
情報コンテンツを保持するとともに、ユーザ毎の購入した情報コンテンツを保持しておくストレージ領域を設定するサーバと、
前記情報通信ネットワークを介して前記サーバと接続され、前記情報コンテンツを再生する再生手段と、
を具備し、各ユーザは前記サーバ上で購入した情報コンテンツそれ自体を自分のストレージ領域中に保持し、所望の情報コンテンツを前記ネットワークを介して取出し、前記再生手段によって再生することを特徴とする情報供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−257400(P2007−257400A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−82086(P2006−82086)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】