説明

情報処理システム、情報処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム

【課題】外部に対する画像送信を行なうことなく地図に併せて画像表示を行なう構成を実現する。
【解決手段】クライアントの記憶部に格納された画像ファイルのアクセス情報としての画像ファイルパス情報を、HTMLファイル生成を実行するサービス提供サーバに送信し、画像ファイルパスを含むHTMLファイルに基づいて地図に併せた画像表示処理を実行する。本構成により、クライアントにおいて表示される画像は、クライアントの記憶部からHTMLファイルに記録されたファイルパス情報に従って読み出される。従って、クライアントは、サービス提供サーバに対して画像データを送信する必要がなく、処理負荷が軽減され迅速なデータ表示処理が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、地図情報と、ユーザのPCやデジタルカメラ等の情報処理装置の保有する画像データなどを併せて表示する構成を実現する情報処理システム、情報処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、インターネットなどを介したネットワーク通信が盛んになり、様々なサービスがネットワークを介して行なわれている。ユーザは、ネットワークに接続されたサーバやコンピュータなどから様々な情報を取得することができる。
【0003】
例えば、ネットワークを介したサービスの1つとして、地図情報提供サービスがある。地図情報提供サービスは、ネットワーク接続されたコンピュータ、携帯端末などのユーザ端末から地図情報提供サーバに対して、例えば特定地域の地図表示要求を送信し、要求を受信した地図情報提供サーバにおいて、要求に応じた地域の地図を取得して取得した地図をユーザ端末に送信するサービスである。地図の他、衛星写真を提供するサービスもある。
【0004】
さらに、このような地図情報提供サービスに併せて、ユーザの保持するデータ、例えば旅行先で撮影した画像データを、地図提供サーバの提供する地図上の位置に併せて表示させることを可能としたサービスがある。
【0005】
例えば、図1に示すように、地図提供サーバの提供する地図10上に、ユーザの旅行先などを示す位置にマーカー12が設定されている。マーカー12は、ローカル画像ポップアップ用のマーカーである。各マーカーの指定(例えばクリック)によってユーザの撮影した写真に対応する画像11を表示させる構成である。各マーカー12a〜12nをクリックすると、それぞれの位置に対応付けられたローカル画像データ、例えばユーザの画像(旅行で撮影した写真など)11がポップアップ表示される。
【0006】
このような情報表示を実現するためには、地図データと、マーカーの位置情報と、ユーザの写真などの画像情報を、所定のルールに従って表示するための構成を記述した表示構造記述ファイル、例えばHTMLファイルを生成することが必要となる。ユーザは、この表示用データ(HTMLファイル)を生成するサービスを提供するサービス提供サーバに対して、ユーザの保持する写真などの画像情報と各画像情報に対応する撮影場所(緯度、経度情報など)や撮影日時情報を送信し、サービス提供サーバはこれらの情報に基づくHTMLファイルを生成し、ユーザはこのHTMLファイルを取得する。
【0007】
さらに、図1に示す地図・衛星写真などとユーザのローカル画像との連携表示には、例えばAJAX(Asynchronous Java(登録商標)Script+XML)技術が用いられる。AJAX技術は、Webブラウザに実装されているJava(登録商標)ScriptのHTTP通信機能を利用することで、Webページの再ロードを行なうことなくサーバとXML形式のデータの送受信を行ない表示データの更新などの処理を可能とした対話型Webアプリケーションの技術であり、主にインターネットブラウザ上で動作するネットワークサービスにおいて適用される。
【0008】
このように、例えばAJAX技術を適用することで、地図情報提供サーバの提供する地図や衛星写真情報に併せてユーザのローカルな写真などの画像を組み合わせて表示することが可能となる。
【0009】
例えば、地図情報提供サーバは、図1を参照して説明した表示データを実現するためのAPI(Application Program Interface)を利用したHTMLファイルやXMLファイルの作成権限を与えるライセンス契約を外部サーバ(サービス提供サーバ)と結び、そのライセンスされたサービス提供サーバの生成したファイルであることの確認に基づいて、地図情報提供サーバのAPIの利用を許容して図1に示すようなデータ表示サービスの利用を可能とするといったビジネスを展開している。
【0010】
具体的には、地図情報提供サーバは、HTMLファイルやXMLファイルの作成権限を与えたサービス提供サーバにAPI(Application Program Interface)キーを発行し、サービス提供サーバの生成するHTMLファイルやXMLファイルにキー情報を書き込ませて、キー情報が確認された場合にのみ、地図情報提供サーバのAPIの利用を許容して、図1に示すようなデータ表示処理を可能とする処理を行なっている。この処理によって、例えば、パソコン上のローカルな場所に保存されているHTMLファイルを利用した場合には、地図情報提供サーバのAPIの利用が許可されず、図1に示すようなデータ表示、すなわち、地図上にローカル画像をポップアップ表示するといった動作が不可能となり、ライセンスに基づくサービス提供が実現される。
【0011】
このように、地図情報提供サーバの提供する地図情報と、サービス提供サーバの提供するHTMLファイルに基づく情報表示処理を実行するための一般的なシーケンスについて、図2を参照して説明する。
【0012】
図2には、左から、図1を参照して説明したデータの表示を実行するクライアント(ユーザ端末)31、HTMLファイルを生成するサービス提供サーバ32、地図情報や衛星写真情報を提供する地図情報提供サーバ33を示している。
【0013】
まず、このサービスを実行する前提として、地図情報提供サーバ33は、地図情報提供サーバ33の提供する地図を利用した情報表示用のHTMLファイルを生成してクライアントに提供するサービスを実行する許可をサービス提供サーバ32に付与する。たとえばライセンス契約によって、所定期間のサービスを許容する。この処理に際して、ステップS11において、地図情報提供サーバ33は、ライセンス用の鍵を生成し、サービス提供サーバ32に提供する。
【0014】
次に、図1を参照して説明したようなデータ表示を実行しようとするクライアント(ユーザ端末)31は、ステップS12において、ユーザ端末内に格納した画像データ、すなわち、観光地で撮影した写真などの画像データとその属性情報としての撮影場所や撮影日時情報などをサービス提供サーバ12に送信、すなわちアップロードする。
【0015】
ステップS13において、サービス提供サーバ32は、データ表示用のHTMLファイルを生成する。このHTMLファイルは、先に図1を参照して説明したデータ表示に適用するファイルであり、地図情報提供サーバ33から受領した鍵情報と、地図情報提供サーバ33の提供するAPIの利用を行なうためのコードが記述されている。
【0016】
図3に、サービス提供サーバ32の生成するHTMLファイルの一部構成を示す。データ部51には、地図情報提供サーバ33から受領した鍵情報52と、地図情報提供サーバ33の提供するAPIの利用を行なうためのコード(Java(登録商標) Script)が記述されている。
【0017】
図2に戻り処理シーケンスについての説明を続ける。ステップS14において、サービス提供サーバ32は、生成したHTMLファイルをクライアント31に送信する。クライアント31は、ステップS15において、サービス提供サーバ32から受領したHTMLファイルに含まれるAPIの利用を行なうためのコード(Java(登録商標) Script)に基づいて、地図情報提供サーバ33に対するAPI利用要求を実行する。この処理要求には、地図上に設定するマーカー位置を示すための位置情報や、図3に示すデータ部51に含まれる鍵情報52が含まれる。
【0018】
ステップS16において、地図情報提供サーバ33は、クライアント31からの要求に基づいて、鍵情報の検証を行なう。すなわち、地図情報提供サーバ33がライセンスしたサービス提供サーバの生成したHTMLファイルの基づく地図利用要求であるか否かを検証する。具体的には、ユーザ端末からの要求中に、地図情報提供サーバ33がライセンスしたサービス提供サーバに提供した有効な鍵情報が含まれるか否かを検証する。有効な鍵情報が含まれない場合は、サービスの提供を中止する。
【0019】
有効な鍵情報が含まれる場合は、ステップS17において、地図情報提供サーバ33のAPIを利用したデータ処理の可能な地図データをクライアント31に提供する。すなわち、ローカル画像を地図上で提示可能としたマーカーを設定した地図情報である。
【0020】
クライアント31は、ステップS18において、例えばブラウザ機能を利用して地図を表示する。地図上には、先に図1を参照して説明したマーカーが設定される。ステップS19において、マーカーのクリック処理などのマーカー操作を実行すると、ステップS20において、画像取得要求がサービス提供サーバ32に送信され、ステップS21において、サービス提供サーバ32からマーカーに対応付けられた画像が取得され、ステップS22において、ユーザ端末に地図上にポップアップされた画像が表示される。
【0021】
表示される画像は、先のステップS12において、クライアント31がサービス提供サーバ32に送付、すなわちアップロードした画像データである。
【0022】
このようなシーケンスに従った処理を実行することで、クライアント(ユーザ端末)31は、地図情報提供サーバ33の提供する地図を利用して、ローカルにユーザ端末内に保持した画像を地図上の対応位置に設定されたマーカー操作に基づいて表示させることが可能となる。
【0023】
すなわち、図4に示すように、クライアント31は、クライアント31の表示部に、地図情報提供サーバ33の提供するマーカー71a〜71nの設定された地図70を表示するとともに、マーカー71a〜71nの操作によって、サービス提供サーバ32に送信し保持された画像72を呼び出して地図上に表示させることが可能となる。
【0024】
しかしながら、上述した処理シーケンスから明らかなように、このサービスを受領するためには、クライアント(ユーザ端末)31は、ユーザ端末内に保持した画像を、サービス提供サーバ32に送信、すなわちアップロードする処理が必要となる。このようにユーザの画像ファイルをサービス提供サーバにアップロードすることは、クライアント(ユーザ端末)の負荷、およびサービス提供サーバ側の負荷を増加させることになり、処理の遅延も発生させる。さらに、個人情報である画像ファイルの流出などの危険性も発生することになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、クライアント(ユーザ端末)において保持する写真などのローカルデータを外部のサーバなどに送信することなく、たとえば、地図情報提供サーバの提供する地図情報とともにローカル画像データを表示させる処理を可能とした情報処理システム、情報処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明の第1の側面は、
情報表示処理を実行するクライアントと、
前記情報表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成するサーバとを有し、
前記クライアントは、
クライアント内の記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記クライアントから受信した前記表示構造記述ファイル生成用データに対応する地図情報と、前記画像データ参照情報によって指定される画像データを併せて表示するための表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信し、
前記クライアントは、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする情報処理システムにある。
【0027】
さらに、本発明の情報処理システムの一実施態様において、前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする。
【0028】
さらに、本発明の情報処理システムの一実施態様において、前記クライアント内の記憶部は、前記クライアントを構成する装置に対して着脱可能なリムーバブル記憶手段によって構成されていることを特徴とする。
【0029】
さらに、本発明の情報処理システムの一実施態様において、前記クライアントは、前記画像データ参照情報によって指定される画像データに対応する位置情報を、前記表示構造記述ファイル生成用データとして前記サーバに送信する構成であり、前記サーバは、前記クライアントから受信する画像データに対応する位置情報を含む表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信し、前記クライアントは、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に前記画像データに対応する位置情報を示すマーカーを含む地図情報を表示し、該マーカーの操作に基づいて表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に従ってクライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0030】
さらに、本発明の情報処理システムの一実施態様において、前記クライアントは、クライアント内の記憶部に格納された画像データについて生成した前記画像データの縮小画像へのアクセス情報としての縮小画像データ参照情報を取得し、該縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信し、前記サーバは、前記クライアントから受信する縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記縮小画像データ参照情報によって指定される縮小画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信し、前記クライアントは、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された縮小画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から縮小画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0031】
さらに、本発明の情報処理システムの一実施態様において、前記クライアントは、前記サーバから受信した表示構造記述ファイルに含まれるデータを地図情報提供サーバに送信し、該送信処理に応じて地図情報提供サーバから地図情報を取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0032】
さらに、本発明の第2の側面は、
情報表示処理を実行する情報処理装置であり、
画像データを記憶した記憶部と、
前記記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを取得してサーバに送信する処理を実行するとともに、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するデータ処理部と、
を有することを特徴とする情報処理装置にある。
【0033】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする。
【0034】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記記憶部は、前記情報処理装置に対して着脱可能なリムーバブル記憶手段によって構成されていることを特徴とする。
【0035】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記データ処理部は、前記画像データ参照情報によって指定される画像データに対応する位置情報を、前記表示構造記述ファイル生成用データとして前記サーバに送信する処理を実行し、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に前記画像データに対応する位置情報を示すマーカーを含む地図情報を表示し、該マーカーの操作に基づいて表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に従ってクライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0036】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記データ処理部は、記憶部に格納された画像データに基づいて生成した前記画像データの縮小画像へのアクセス情報としての縮小画像データ参照情報を取得し、該縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信し、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された縮小画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から縮小画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0037】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記データ処理部は、前記サーバから受信した表示構造記述ファイルに含まれるデータを地図情報提供サーバに送信し、該送信処理に応じて地図情報提供サーバから地図情報を取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0038】
さらに、本発明の第3の側面は、
クライアントから受信するデータに基づく表示構造記述ファイルを生成する情報処理装置であり、
前記クライアントから画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを受信する通信部と、
前記画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記画像データ参照情報によって指定される画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記通信部を介してクライアントに送信する処理を実行するデータ処理と、
を有することを特徴とする情報処理装置にある。
【0039】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする。
【0040】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記データ処理部は、前記クライアントから受信する画像データに対応する位置情報を含む表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信する構成であることを特徴とする。
【0041】
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記データ処理部は、前記クライアントから受信する縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記縮小画像データ参照情報によって指定される縮小画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信する構成であることを特徴とする。
【0042】
さらに、本発明の第4の側面は、
情報処理装置において実行される情報処理方法であり、
データ処理部において、記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを取得してサーバに送信する処理を実行するデータ送信ステップと、
前記データ処理部において、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するデータ表示ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法にある。
【0043】
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする。
【0044】
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記データ送信ステップは、前記画像データ参照情報によって指定される画像データに対応する位置情報を、前記表示構造記述ファイル生成用データとして前記サーバに送信する処理を実行するステップであり、前記データ表示ステップは、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に前記画像データに対応する位置情報を示すマーカーを含む地図情報を表示し、該マーカーの操作に基づいて表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に従ってクライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するステップであることを特徴とする。
【0045】
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記データ送信ステップは、記憶部に格納された画像データに基づいて生成した前記画像データの縮小画像へのアクセス情報としての縮小画像データ参照情報を取得し、該縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信するステップであり、前記データ表示ステップは、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された縮小画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から縮小画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するステップであることを特徴とする。
【0046】
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記情報処理方法は、さらに、前記データ処理部において、前記サーバから受信した表示構造記述ファイルに含まれるデータを地図情報提供サーバに送信し、該送信処理に応じて地図情報提供サーバから地図情報を取得して表示部に表示する処理を実行するステップを有することを特徴とする。
【0047】
さらに、本発明の第5の側面は、
情報処理装置において、クライアントから受信するデータに基づく処理を実行する情報処理方法であり、
通信部において、クライアントから画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを受信するデータ受信ステップと、
データ処理部において、前記画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記画像データ参照情報によって指定される画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記通信部を介してクライアントに送信する処理を実行するデータ処理ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法にある。
【0048】
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする。
【0049】
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記データ処理ステップは、前記クライアントから受信する画像データに対応する位置情報を含む表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信するステップであることを特徴とする。
【0050】
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記データ処理ステップは、前記クライアントから受信する縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記縮小画像データ参照情報によって指定される縮小画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信するステップであることを特徴とする。
【0051】
さらに、本発明の第6の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
データ処理部において、記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを取得してサーバに送信する処理を実行させるデータ送信ステップと、
前記データ処理部において、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行させるデータ表示ステップと、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0052】
さらに、本発明の第7の側面は、
情報処理装置において、クライアントから受信するデータに基づく処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
通信部において、クライアントから画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを受信させるデータ受信ステップと、
データ処理部において、前記画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記画像データ参照情報によって指定される画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記通信部を介してクライアントに送信する処理を実行させるデータ処理ステップと、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0053】
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能なコンピュータシステムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータシステム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0054】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【発明の効果】
【0055】
本発明の一実施例の構成によれば、クライアント(ユーザ端末)において保持する写真などのローカルデータを外部のサーバなどに送信することなく、たとえば、地図情報提供サーバの提供する地図情報とともに表示させることが可能となる。クライアントは、画像ファイルの実体データではなく、自己の記憶部に格納された画像ファイルのアクセス情報である画像ファイルパス情報を、HTMLファイル生成処理を実行するサービス提供サーバに送信して、画像ファイルパス情報を含むHTMLファイルを取得する。クライアントは、画像ファイルパス情報を含むHTMLファイルに基づいて地図に併せた画像ファイルの表示処理を実行する。この構成により、クライアントにおいて地図情報とともに表示される画像データは、サービス提供サーバから読み込まれるものではなく、自装置であるクライアントの記憶部からHTMLファイルに記録されたファイルパス情報に従って読み出される画像となる。従って、クライアントは、サービス提供サーバに対して画像データを送信する必要がなく、処理負荷が軽減され迅速なデータ表示処理が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る情報処理システム、情報処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。
【0057】
まず、図5を参照して、本発明の情報処理システムの利用形態の一例について説明する。図5に示すネットワーク100は、インターネットやイントラネットなどのネットワークであり、ネットワーク100には、様々なサービスを提供するサービス提供サーバ(Webサーバ)120−A〜120−N、地図情報を提供する地図情報提供サーバ150、さらに、先に図1を参照して説明したような表示データ、すなわち、地図情報提供サーバ150の提供する地図情報に併せて写真などのローカル画像データの表示処理を行うクライアント110−1〜110−nが接続される。なお、地図情報提供サーバ150の提供する地図情報には地図、衛星写真、航空写真など、地図として機能する各種情報が含まれる。
【0058】
ユーザ端末としてのクライアント110−1〜110−nは、PC、デジタルカメラ、携帯電話などの情報処理装置であり、例えば、観光旅行などにおいて撮影した写真などの画像データ等のローカルデータを、ハードディスクやフラッシュメモリ、光ディスクなどの記憶媒体に保持している。
【0059】
クライアント110は、地図情報提供サーバ150の提供する地図情報や衛星写真情報を取得して、さらに、ハードディスクなどの記憶媒体に保持している写真画像などのローカルデータを併せて表示する処理を実行する。この表示処理に適用する表示構造記述ファイル、例えばXMLファイルまたはHTMLファイルなどのデータファイルは、サービス提供サーバ(Webサーバ)120から受領する。なお、表示構造記述ファイルは、XMLファイルまたはHTMLファイルに限らず、様々なデータ構成を持つ表示構造記述ファイルが適用可能である。
【0060】
ただし、本発明の構成では、クライアント110は、サービス提供サーバ(Webサーバ)120に対して、ローカルの画像データ自体を送信、すなわち画像データのアップロード処理は実行しない。クライアント110は、サービス提供サーバ(Webサーバ)120に対して画像の実体データではなく、自装置に格納された画像ファイル等の画像データに対応するパス情報、すなわちハードディスク等の格納先を示すアクセス情報としての画像参照情報であるファイルパス情報[例えばc:¥Doc¥file0001.jpgなど]を送信する。
【0061】
本発明の処理構成では、クライアントは、画像のパス情報と、画像の属性情報としての撮影位置情報(緯度、経度情報など)、撮影日時情報などをサービス提供サーバ(Webサーバ)120に対して送信する。サービス提供サーバ(Webサーバ)120はこれらの情報に基づいて、先に図1を参照して説明したと同様の地図(または衛星写真)に併せてローカル画像を表示する処理に適用するHTMLファイル(またはXMLファイル)を生成してクライアントに提供する。このHTMLファイルには、予めサービス提供サーバ(Webサーバ)120に対して提供された鍵情報と、地図情報提供サーバ150のAPIの利用情報、さらに、画像ファイルパス情報と、画像の属性情報としての撮影位置情報(緯度、経度情報など)、撮影日時情報などが記録されている。
【0062】
クライアント110は、サービス提供サーバ(Webサーバ)120から受信したHTMLファイルに基づいて、地図情報提供サーバ150との通信を実行して、地図情報提供サーバ150の提供するAPIを適用して、地図情報提供サーバ150の提供する地図を表示し、クライアント110のハードディスクなどに記憶された画像をHTMLファイルに記述されたファイルパス情報を利用して、自装置から読み出して表示する。
【0063】
クライアント110に表示される表示データ例を図6に示す。例えば、図6に示すように、地図提供サーバ150の提供する地図201上に、マーカー202a〜202nが示されている。これらのマーカーは、ユーザが画像ファイルに対応する位置情報としてサービス提供サーバ120に送信した位置データに対応する位置に設定される。
【0064】
各マーカーの指定(例えばクリック)によってユーザの撮影した写真に対応する画像203がポップアップ表示される。ここで表示される画像データは、サービス提供サーバ120から呼び出されるものではなく、HTMLファイルに設定されたファイルパス情報に従って、自装置、すなわちクライアント110の記憶部から読み出されるデータである。
【0065】
図に示すように、画像203には[Image]、[Information]のタグが設定され、タグ[Image]には、画像ファイルパスによって自装置、すなわちクライアント110の記憶部から読み出される画像データ、あるいは、サムネイル画像が表示される。タグ[Information]には、例えば撮影日時情報、撮影位置を示す緯度経度情報、元画像データのファイルパス情報などが表示される。これらの情報は、クライアントが、画像ファイルパスとともにサービス提供サーバ120に送信したデータであり、これらの情報に基づいてサービス提供サーバが生成したHTMLファイルに記録されているデータである。
【0066】
さらに、図6に示すように、表示データには、複数の画像からなる画像リスト211が表示される。このリスト表示される画像もHTMLファイルに設定されたファイルパス情報に従って、自装置、すなわちクライアント110の記憶部から読み出されるデータである。
【0067】
このように、本発明の処理構成においては、表示されるローカルデータとしての画像データは、サービス提供サーバから読み込まれるものではなく、自装置であるクライアント110の記憶部からファイルパス情報に従って読み出される。従って、クライアントは、サービス提供サーバに対して画像データを送信する必要がなく、処理負荷が軽減され迅速なデータ表示処理が可能となる。
【0068】
図7を参照して、本発明の処理構成におけるクライアント110と、サービス提供サーバ120と、地図情報提供サーバ150の実行する処理の概要について説明する。
【0069】
図7において、地図情報提供サーバ150は、サービス提供サーバ120に対して、地図情報提供サーバ150の提供する地図を利用した情報表示用のHTMLファイルを生成してクライアントに提供するサービスの実行許可を与える。たとえばライセンス契約によって、所定期間のサービスを許容する。この処理に際して、地図情報提供サーバ150はライセンス用の鍵を生成し、サービス提供サーバ120に提供する。
【0070】
クライアント110は、サービスの受領に際して、サービス提供サーバ120に対して、クライアント110内に格納した画像データ、例えばクライアント110の操作を行なうユーザが観光地で撮影した写真などの画像データに対するアクセス情報としての画像ファイルパス情報と、それらの画像の属性情報である撮影場所や撮影日時情報などをサービス提供サーバ120に送信、すなわちアップロードする。図に示すアップロードデータ221である。
【0071】
クライアント110からサービス提供サーバ120に送信されるアップロードデータの例を図8に示す。図8に示すように、クライアント110からサービス提供サーバ120に送信されるアップロードデータには、例えば、
(a)画像ファイルパス情報
(b)画像キャッシュパス情報(サムネイル画像のファイルパス情報)
(c)画像位置情報(経度,緯度)
(d)画像撮影日時情報
などが含まれる。
【0072】
(a)画像ファイルパス情報は、クライアント110内に格納した画像データ、すなわち、観光地で撮影した写真などの画像データに対応するアクセス情報としての画像ファイルパス情報である。
(b)画像キャッシュパス情報は、画像ファイルパス情報によって指定される画像に対応するサムネイル(縮小画像)のアクセス情報としての画像ファイルパス情報である。
(c)画像位置情報(経度,緯度)は、画像ファイルパス情報によって指定される画像の撮影場所などを示す位置情報であり、例えば、経度、緯度情報である。
(d)画像撮影日時情報は、画像ファイルパス情報によって指定される画像の撮影日時を示す情報である。
【0073】
なお、デジタルカメラなどによって撮影された画像データは、例えばEXIFファイル形式でデジタルカメラの記憶手段に記録され、その後、例えばクライアント110のハードディスクにコピーされて記録されると、そのハードディスクのデイレクトリに従って、各画像ファイルのパス情報が規定されることになる。なお、USB接続などによって接続されたフラッシュメモリなどの外部記憶手段のパス情報を適用してもよい。
【0074】
位置情報や、撮影日時情報は、写真データファイルとしてのEXIFファイルに記録されたデータを利用してもよいし、ユーザが後日、追加記録したデータを利用することもできる。なお、位置情報は、撮影位置のみならず、被写体の位置、画像の関連する位置情報などを記録してもよい。これらの位置情報は、地図上に設定されるマーカーの位置を決定するために利用される。
【0075】
また、(b)画像キャッシュパス情報は、画像ファイルパス情報によって指定される画像に対応するサムネイル(縮小画像)のアクセス情報としての画像ファイルパス情報である。地図上のマーカーの操作によってポップアップ表示される画像や、画像リストとして表示される画像としては、多くの場合、このキャッシュパスによって読み出されるサムネイル画像が利用される。
【0076】
この読み出し画像は、実際に画面上に読み出される画像データであり、ユーザが適宜、加工して保存した画像とすることも可能である。例えば回転処理を行なった画像や、リサイズなどの処理を施した画像としてもよい。
【0077】
また、(a)画像ファイルパス情報は、(b)画像キャッシュパス情報に対応する元画像であり、この元画像のファイルバス情報は、先に図6を参照して説明したポップアップ表示される画像データのタグ[Information]の指定によって表示される画像情報データ中に記録され、ユーザが元画像を表示しようとする場合などに利用される。
【0078】
なお、(a)画像ファイルパス情報や、(b)画像キャッシュパス情報に対応する画像情報は、静止画に限らず、動画像データであってもよい。この場合、地図上のマーカー操作によってポップアップ表示される画像などは、動画像としての表示がなされることになる。
【0079】
図7に示すサービス提供サーバ120は、クライアント110から受信したデータ、すなわち、
(a)画像ファイルパス情報
(b)画像キャッシュパス情報(サムネイル画像のファイルパス情報)
(c)画像位置情報(経度,緯度)
(d)画像撮影日時情報
などの情報に基づいて、クライアント110の表示部に表示する表示データに対応するHTMLファイル222を生成してクライアント110に提供する。
【0080】
サービス提供サーバ120の生成するHTMLファイルの例を図9に示す。このHTMLファイルには、先に図3を参照して説明したHTMLファイルと同様、データ部301には、地図情報提供サーバ150(図7参照)から受領した鍵情報302と、地図情報提供サーバ150の提供するAPIの利用を行なうために適用するコード情報(Java(登録商標) Script)が記述されている。さらに、データ部303には、クライアント110がサービス提供サーバ120に送信した各種のデータ、すなわち、(a)画像ファイルパス情報、(b)画像キャッシュパス情報、(c)画像位置情報(経度,緯度)、(d)画像撮影日時情報などのリンク情報と、その表示形式情報などによって構成されたHTMLデータが含まれる。
【0081】
この図9に示すHTMLファイルに記録される(a)画像ファイルパス情報、(b)画像キャッシュパス情報は、クライアント110の記憶部に格納された画像やサムネイル画像のアクセス情報としてのパス情報である。従って、クライアント110において、このHTMLファイルを適用したデータ表示を実行する際に表示される画像およびサムネイル画像は、HTMLファイルに記録されたパス情報に従って、自装置(クライアント)から読み出されることになる。
【0082】
クライアント110は、サービス提供サーバ120から受領したHTMLファイル222に含まれるAPIの利用を行なうためのコード(Java(登録商標) Script)に基づいて、地図情報提供サーバ150に対するAPI利用要求を実行する。この処理要求には、地図上に設定するマーカー位置を示すための位置情報や、図9に示すHTMLファイル中のデータ部301に含まれる鍵情報302が含まれる。
【0083】
地図情報提供サーバ150は、クライアント110からの要求に基づいて、鍵情報の検証を行なう。すなわち、地図情報提供サーバ150がライセンスしたサービス提供サーバの生成したHTMLファイルの基づく地図利用要求であるか否かを検証する。具体的には、ユーザ端末からの要求中に、地図情報提供サーバ150がライセンスしたサービス提供サーバに提供した有効な鍵情報が含まれるか否かを検証する。有効な鍵情報が含まれない場合は、サービスの提供を中止する。
【0084】
有効な鍵情報が含まれる場合は、地図情報提供サーバ150のAPIを利用したデータ処理の可能な地図データをクライアント110に提供する。
【0085】
すなわち、クライアントは、図7に示すように、サービス提供サーバ120から受領したHTMLファイル222に基づいて、地図提供サーバ150から受領した地図223と、HTMLファイル222に記録されたパス情報に従って、自装置であるクライアント110の記憶部から画像データ、およびサムネイル画像データを呼び出して表示することが可能となる。
【0086】
例えば、地図には、図7に示すように、画像の属性情報として設定された位置に対応する位置にマーカー202が表示され、マーカーのクリックによって、マーカーに対応付けられた画像がポップアップ表示される。この処理は、サービス提供サーバ120の生成するHTMLファイルおよび地図情報提供サーバ150のAPIを利用して実行される処理であり、HTMLファイル222に記述されたファイルパス情報に従って、クライアント110の格納画像224が、読み出されて表示される。
【0087】
なお、図7に示すデータ表示例では、画面の左側に、画像リスト表示部211が設定されており、この画像リスト表示部211には、クライアント110において、サービス提供サーバ120に対するHTMLファイルの生成依頼時にパス情報を指定したサムネイル画像が、例えば撮影日時順に並んで表示される。この画像も、HTMLファイル222に記述されたファイルパス情報に従って読み出されるクライアント110の格納画像224である。
【0088】
なお、図6、図7に示す表示例は、一例であり、サービス提供サーバ120によって生成されるHTMLファイルに応じて様々なデータ表示が実現される。
【0089】
図10を参照して、本発明の構成に従って、クライアントが地図情報提供サーバの提供する地図情報と、サービス提供サーバの提供するHTMLファイルに基づいて情報表示処理を実行するためのシーケンスについて説明する。図10には、左から、データの表示を実行するクライアント(ユーザ端末)110、HTMLファイルを生成するサービス提供サーバ120、地図情報や衛星写真情報を提供する地図情報提供サーバ150を示している。
【0090】
まず、このサービスを実行する前提として、地図情報提供サーバ150は、地図情報提供サーバ150の提供する地図を利用した情報表示用のHTMLファイルを生成してクライアントに提供するサービスを実行する許可をサービス提供サーバ120に付与する。たとえばライセンス契約によって、所定期間のサービス提供を許容する。この処理に際して、ステップS101において、地図情報提供サーバ150は、ライセンス用の鍵を生成し、サービス提供サーバ120に提供する。
【0091】
次に、データ表示を実行しようとするクライアント(ユーザ端末)110は、ステップS102において、クライアント(ユーザ端末)110内に格納した画像データに対応するパス情報、すなわち、観光地で撮影した写真などの画像データのアクセス情報としてのパス情報とその属性情報としての撮影場所や撮影日時情報などをサービス提供サーバ102に送信、すなわちアップロードする。アップロードデータには、例えば、先に図8を参照して説明したように、
(a)画像ファイルパス情報
(b)画像キャッシュパス情報(サムネイル画像のファイルパス情報)
(c)画像位置情報(経度,緯度)
(d)画像撮影日時情報
などが含まれる。
【0092】
ステップS103において、サービス提供サーバ120は、データ表示用のHTMLファイルを生成する。このHTMLファイルは、先に図9を参照して説明したデータ表示に適用するHTMLファイルであり、地図情報提供サーバ150から受領した鍵情報と、地図情報提供サーバ150の提供するAPIの利用を行なうためのコード、さらに、クライアント110がサービス提供サーバ120に送信した各種のデータ、すなわち、(a)画像ファイルパス情報、(b)画像キャッシュパス情報、(c)画像位置情報(経度,緯度)、(d)画像撮影日時情報などのリンク情報と、その表示形式情報などによって構成されたHTMLデータが含まれる。
【0093】
ステップS104において、サービス提供サーバ120は、生成したHTMLファイルをクライアント110に送信する。クライアント110は、ステップS105において、サービス提供サーバ120から受領したHTMLファイルに含まれるAPIの利用を行なうためのコード(Java(登録商標) Script)に基づいて、地図情報提供サーバ150に対するAPI利用要求を実行する。この処理要求には、サービス提供サーバ120から受領したHTMLファイルの構成データ、すなわち、図9を参照して説明した鍵情報302、その他の画像ファイルパス情報、画像属性情報としての撮影位置情報などが含まれる。
【0094】
ステップS106において、地図情報提供サーバ150は、クライアント110からの要求に基づいて、鍵情報の検証を行なう。すなわち、地図情報提供サーバ33がライセンスしたサービス提供サーバの生成したHTMLファイルに基づく地図利用要求であるか否かを検証する。具体的には、ユーザ端末からの要求中に、地図情報提供サーバ150がライセンスしたサービス提供サーバ120に提供した有効な鍵情報が含まれるか否かを検証する。有効な鍵情報が含まれない場合は、サービスの提供を中止する。
【0095】
有効な鍵情報が含まれる場合は、ステップS107において、地図情報提供サーバ150のAPIを利用したデータ処理の可能な地図データをクライアント110に提供する。すなわち、ローカル画像を地図上で提示可能としたマーカーを設定した地図情報である。
【0096】
クライアント110は、ステップS108において、例えばブラウザ機能を利用して地図を表示する。地図上には、画像のポップアップ表示用のマーカー(図7に示すマーカー202)が設定される。ステップS109において、マーカーのクリック処理などのマーカー操作を実行すると、ステップS110において、HTMLファイルに記述された画像ファイルパス情報に従って、画像(またはサムネイル画像)が、自装置(クライアント110)の記憶部から取得され、ステップS111において、ユーザ端末に地図上にポップアップされた画像が表示される。
【0097】
表示される画像は、クライアントの装置内の格納画像データである。なお、図10に示すシーケンス図では、ステップS109においてマーカー操作を実行した場合に画像データがHTMLファイルに記述された画像ファイルパス情報に従ってポップアップ表示される例を説明したが、先に、図6、図7を参照して説明したように、表示データには、複数の画像からなる画像リスト211が表示される。このリスト表示される画像もHTMLファイルに設定されたファイルパス情報に従って、自装置、すなわちクライアント110の記憶部から読み出されてクライアントの表示部に表示される。この画像リストの表示タイミングは、ステップS108の地図表示と同じタイミングとなる。
【0098】
本発明の処理構成においては、表示されるローカルデータとしての画像データは、サービス提供サーバから読み込まれるものではなく、自装置であるクライアント110の記憶部からファイルパス情報に従って読み出される。従って、クライアントは、サービス提供サーバに対して画像データを送信する必要がなく、処理負荷が軽減され迅速なデータ表示処理が可能となる。
【0099】
次に、図11、図12に示すフローチャートを参照して、各装置における処理の詳細を含めた処理シーケンスについて説明する。図11、図12には、左から、データの表示を実行するクライアント(ユーザ端末)110、HTMLファイルを生成するサービス提供サーバ120、地図情報や衛星写真情報を提供する地図情報提供サーバ150の実行する処理を示している。
【0100】
なお、この処理を実行する前提として、地図情報提供サーバ150は、地図情報提供サーバ150の提供する地図を利用した情報表示用のHTMLファイルを生成してクライアントに提供するサービスを実行する許可をサービス提供サーバ120に付与しており、サービス提供サーバ120は、地図情報提供サーバ150からライセンス用の鍵を受領済みであるとする。
【0101】
ステップS201において、クライアント110のユーザは、自装置に格納された画像ファイルの選択処理を実行する。すなわち、地図情報提供サーバ150の提供する地図に併せて表示する画像ファイルを自装置から選択する。さらに、ユーザは一連の処理、すなわち、地図情報提供サーバ150の提供する地図に併せてローカルデータとしての画像を表示する処理を実行するためのプログラムを起動する。このプログラムは、例えば、サービス提供サーバ120から事前にダウンロードしておく。
【0102】
ステップS202では、プログラムの処理として、ユーザの選択画像ファイルからの属性情報取得処理が実行される。例えば画像の撮影位置情報や撮影日時情報などである。これらの位置情報や、撮影日時情報は、写真データファイルとしてのEXIFファイルに記録されたデータを利用してもよいし、ユーザが後日、追加記録したデータから取得してもよい。なお、位置情報は、撮影位置のみならず、被写体の位置、画像の関連する位置情報などを記録してもよい。これらの位置情報は、地図上に設定されるマーカーの位置を決定するために利用される。
【0103】
ステップS203において、クライアント110は、地図に併せて表示される画像として利用されるサムネイル画像などの画像を生成して、クライアントの記憶部に設定した一次フォルダ中に一次ファイルとして記録する。この画像は、単純な縮小画像としてのサムネイルであってもよいし、ユーザが適宜、デザイン変更や、メッセージ追加などを行った加工データとしてもよい。
【0104】
ステップS204において、クライアント110は、HTMLファイルの生成に適用する各種情報、すなわち、先に図8を参照して説明した以下の情報、
(a)画像ファイルパス情報
(b)画像キャッシュパス情報(サムネイル画像のファイルパス情報)
(c)画像位置情報(経度,緯度)
(d)画像撮影日時情報
などをサービス提供サーバ120に送信(アップロード)する。
【0105】
次に、サービス提供サーバ120はステップS205において、地図情報提供サーバ150によるサービス提供が継続中か否かを確認する。地図情報提供サーバ150によるサービス提供か継続中でない場合は、ステップS301に進む。この処理については後述する。
【0106】
サービス提供サーバ120が、ステップS205において、地図情報提供サーバ150によるサービス提供が継続中であると確認すると、サービス提供サーバ120は、ステップS206において、クライアント110から受信したデータ、すなわち、
(a)画像ファイルパス情報
(b)画像キャッシュパス情報(サムネイル画像のファイルパス情報)
(c)画像位置情報(経度,緯度)
(d)画像撮影日時情報
これらの情報を適用して表示用のHTMLファイルを生成する。このHTMLファイルは、先に図9を参照して説明したファイルであり、ライセンス確認用の鍵情報が含まれる。さらに、クライアント110に格納した画像データに対応するアクセス情報としての画像ファイルパス情報、ステップS203で生成した一次フォルダに含まれるサムネイルなどの一次ファイルのアクセス情報としての画像キャッシュパス情報が含まれる。
【0107】
サービス提供サーバ120は、ステップS207において、生成したHTMLファイルをクライアント110に送信する。ステップS208において、クライアント110のブラウザコンポーネントによって、受信したHTMLファイルを解釈し、ステップS209において、HTMLファイルに含まれる地図情報提供サーバに対する処理実行要求コード、すなわちAPIの利用を行なうためのコード(Java(登録商標) Script)等に基づいて、地図情報提供サーバ150に対する通信を開始する。クライアントは、ステップS210において、HTMLファイルに記録された情報、例えば画像ファイルパス情報、位置情報等の画像属性情報と、さらにHTMLファイルに記録された鍵情報を伴うデータを地図情報提供サーバ150に送信する。
【0108】
図情報提供サーバ150は、ステップS212において、クライアントから取得したデータ中に含まれる鍵情報の検証を行なう。すなわち、地図情報提供サーバ150がライセンスしたサービス提供サーバの生成したHTMLファイルに基づく地図利用要求であるか否かを検証する。具体的には、ユーザ端末からの要求中に、地図情報提供サーバ150がライセンスしたサービス提供サーバ120に提供した有効な鍵情報が含まれるか否かを検証する。有効な鍵情報が含まれない場合は、サービスの提供を中止する。有効な鍵情報が含まれる場合は、地図情報提供サーバ150のAPIを利用したデータ処理の可能な地図データ(地図、衛星写真など)をクライアント110に提供する。すなわち、先に図6、図7を参照して説明したローカル画像を地図上で提示可能としたマーカーを設定した地図情報である。
【0109】
クライアント側の表示部には、ステップS213において、ブラウザによって地図情報提供サーバ150の提供する情報に基づく表示データ、すなわち地図(または衛星写真)が表示される。この表示データは、図6、図7を参照して説明したローカル画像を地図上で提示可能としたマーカーを設定した地図情報であり、ユーザがマーカーのクリック処理などのマーカー操作を実行すると、HTMLファイルに記述された画像ファイルパス情報に従って、画像(またはサムネイル画像)が、自装置(クライアント110)の記憶部から取得され地図上にポップアップされた画像が表示される。
【0110】
表示される画像は、クライアントの装置内の格納画像データである。なお、先に、図6、図7を参照して説明したように、表示データには、複数の画像からなる画像リストが表示される。このリスト表示される画像もHTMLファイルに設定されたファイルパス情報に従って、自装置、すなわちクライアント110の記憶部から読み出されてクライアントの表示部に表示される。
【0111】
その後、ステップS214において、ユーザによる通信終了の指定入力があるまで、継続して表示が実行され、ユーザの操作に応じた画像表示が行なわれることになる。ユーザによる通信終了の指定入力に基づいて、表示処理は終了する。なお、クライアント110における表示情報は、例えば、先に図6を参照して説明したように、地図提供サーバ150の提供する地図上に、マーカーが示され、さらに画像リストが表示された情報である。図6に示すマーカー202a〜202nは、ユーザが画像ファイルに対応する位置情報としてサービス提供サーバ120に送信した位置データに対応する位置に設定される。
【0112】
各マーカーの指定(例えばクリック)によってユーザの撮影した写真に対応する画像がポップアップ表示される。ここで表示される画像データは、例えば、一次ファイルに格納したサムネイル画像である。図6に示す画像リスト211に表示される画像もサムネイル画像である。これらは、サービス提供サーバ120から呼び出されるものではなく、HTMLファイルに設定されたファイルパス情報に従って、自装置、すなわちクライアント110の記憶部から読み出されるデータである。
【0113】
図6を参照して説明したように、図6に示す画像203には[Image]、[Information]のタグが設定され、タグ[Image]には、画像ファイルパスによって自装置、すなわちクライアント110の記憶部から読み出される画像データ、あるいは、サムネイル画像が表示される。例えばこの表示画像をサムネイル画像とした場合、[Information]として、オリジナル画像の画像ファイルパス情報をリンク情報として設定した情報を記録し、この情報を操作(クリック)することで、オリジナル画像が自装置から呼び出されて表示する設定となっている。
【0114】
前述したように、[Information]には、例えば撮影日時情報、撮影位置を示す緯度経度情報、元画像データのファイルパス情報などが表示される。これらの情報は、クライアントが、画像ファイルパスとともにサービス提供サーバ120に送信したデータであり、これらの情報に基づいてサービス提供サーバが生成したHTMLファイルに記録されているデータである。
【0115】
図11のステップS205において、サービス提供サーバ120が、地図情報提供サーバ150によるサービス提供が継続中でないと確認された場合の処理について説明する。この場合、サービス提供サーバ120は、ステップS301において、サービスが終了している旨を示すメッセージ等を含むHTMLファイルを生成してステップS302において、クライアント110に送信する。
【0116】
クライアント110では、ステップS303において、クライアント110のブラウザコンポーネントによって、受信したHTMLファイルを解釈し、ステップS304において、HTMLファイルに含まれるサービスが終了している旨を示すメッセージ等を表示して、ユーザに確認させて処理を終了する。
【0117】
上述したように、本発明の処理構成においては、クライアントにおいて地図情報とともに表示される画像データは、サービス提供サーバから読み込まれるものではなく、自装置であるクライアントの記憶部からHTMLファイルに記録されたファイルパス情報に従って読み出される。従って、クライアントは、サービス提供サーバに対して画像データを送信する必要がなく、処理負荷が軽減され迅速なデータ表示処理が可能となる。
【0118】
上述した処理を実行する装置の機能構成について、図13を参照して説明する。図13は、ネットワークに接続された1つのクライアント110と、サービス提供サーバ120の構成を示すブロック図である。クライアント110は、データ入出力部としてのユーザインタフェース411、データ処理部412、記憶部413、通信部414を備え、サービス提供サーバ120はデータ処理部421、記憶部422、通信部423を備えている。これらの装置は、ハードウェア構成としては一般的なPC構成と同様の構成によって実現される。なお、ハードウェア構成の具体例については、後段で説明する。
【0119】
クライアント110の記憶部413には画像ファイルが記録されている。画像ファイルは例えばEXIF形式のファイルとして記録され、また、画像に対応する属性情報としての位置情報、日時情報などが記録されている。さらに、一次ファイルとして生成したサムネイルなどの画像データ、上述した処理を実行するプログラムが格納されている。なお、クライアント110の記憶部413は、クライアントを構成する装置に対して着脱可能なリムーバブル記憶手段によって構成されていてもよい。
【0120】
データ処理部412は、プログラムの実行を行なうCPUを備えたデータ処理部であり、先に、図10〜図12を参照して説明したクライアント側の処理を実行する。例えば、HTMLファイル生成用のデータ、すなわち、
(a)画像ファイルパス情報
(b)画像キャッシュパス情報(サムネイル画像のファイルパス情報)
(c)画像位置情報(経度,緯度)
(d)画像撮影日時情報
これらのデータを取得して、これらの情報をサービス提供サーバ120に対して送信してHTMLファイル生成要求を出力し、さらに、取得したHTMLファイルの記録情報に基づいて、地図情報提供サーバ150からの地図、衛星写真などの地図情報取得処理を実行し、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、HTMLファイルに記録された画像ファイルパスに基づいて、記憶部から画像ファイルを取得して表示部に表示する処理を実行する。
【0121】
ユーザインタフェース411はユーザ入力部とデータ出力部としての表示部を備え、データ出力処理として、先に図6,7を参照して説明した表示情報の出力を行なう。またクライアント110は、データ処理部412の制御の下に、通信部414を介してサービス提供サーバ120、地図情報提供サーバ150との通信を実行し、サービス提供サーバ120からHTMLファイルを受信し、地図情報提供サーバ150から地図、衛星写真などを取得して、ユーザインタフェース411の表示部に表示する。
【0122】
さらに、データ処理部412は、画像ファイルパスによって指定される画像ファイルに対応する位置情報を、HTMLファイル生成用データとしてサービス提供サーバ120に送信する処理を実行し、サービス提供サーバから受信するHTMLファイルに基づいて、表示部に画像ファイルに対応する位置情報を示すマーカーを含む地図情報を表示し、該マーカーの操作に基づいてHTMLファイルに記録された画像ファイルパスに従ってクライアント110内の記憶部413から画像ファイルを取得して表示部に表示する処理を実行する。
【0123】
なお、HTMLの記録をサムネイル画像等の加工画像に対応するファイルパスとすることで、表示画像を、サムネイル画像などの加工画像とすることが可能である。
【0124】
一方、サービス提供サーバ120はデータ処理部421、記憶部422、通信部423を備えており、通信部423を介して、クライアント110から、
(a)画像ファイルパス情報
(b)画像キャッシュパス情報(サムネイル画像のファイルパス情報)
(c)画像位置情報(経度,緯度)
(d)画像撮影日時情報
これらの情報を受信し、データ処理部421において、先に図9を参照して説明したHTMLファイルを生成する。HTMLファイルの生成処理に必要なプログラムは、記憶部422に格納されている。記憶部422には、地図情報提供サーバ150から受領した鍵データも格納され、HTMLファイルの生成に際しては、この鍵情報を記録したHTMLファイルを生成する。生成したHTMLファイルは通信部423を介してクライアント110に送信される。
【0125】
最後に、上述した処理を実行するシステムを構成するクライアントおよびサービス提供サーバを構成する情報処理装置のハードウェア構成例について、図14を参照して説明する。CPU(Central Processing Unit)501は、OS(Operating System)に対応する処理、上述の実施例において説明したデータ処理部の実行主体として機能し、HTMLファイルの生成や解釈、情報表示処理、Java(登録商標) Scriptの実行、データ通信処理制御などを行う。これらの処理は、各情報処理装置のROM、ハードディスクなどのデータ記憶部に格納されたコンピュータ・プログラムに従って実行される。
【0126】
ROM(Read Only Memory)502は、CPU501が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)503は、CPU501の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス504により相互に接続されている。
【0127】
ホストバス504は、ブリッジ505を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス506に接続されている。
【0128】
キーボード508、ポインティングデバイス509は、ユーザにより操作される入力デバイスである。ディスプレイ510は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。
【0129】
HDD(Hard Disk Drive)511は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU501によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。ハードディスクは、例えば画像情報、画像属性情報などの格納手段などに利用され、さらに、データ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0130】
ドライブ512は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体521に記録されているデータまたはプログラムを読み出して、そのデータまたはプログラムを、インタフェース507、外部バス506、ブリッジ505、およびホストバス504を介して接続されているRAM503に供給する。
【0131】
接続ポート514は、外部接続機器522を接続するポートであり、USB,IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート514は、インタフェース507、および外部バス506、ブリッジ505、ホストバス504等を介してCPU501等に接続されている。通信部515は、ネットワークに接続され、クライアントやネットワーク接続サーバとの通信を実行する。
【0132】
なお、図14に示す情報処理装置のハードウェア構成例は、PCを適用して構成した装置の一例であり、本発明のシステムでは、図14に示す構成に限らず、上述した実施例において説明した処理を実行可能な装置が適用可能である。
【0133】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0134】
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0135】
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0136】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
【0137】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【産業上の利用可能性】
【0138】
以上、説明したように、本発明の一実施例の構成によれば、クライアント(ユーザ端末)において保持する写真などのローカルデータを外部のサーバなどに送信することなく、たとえば、地図情報提供サーバの提供する地図情報とともに表示させることが可能となる。クライアントは、画像ファイルの実体データではなく、自己の記憶部に格納された画像ファイルのアクセス情報である画像ファイルパス情報を、HTMLファイル生成処理を実行するサービス提供サーバに送信して、画像ファイルパス情報を含むHTMLファイルを取得する。クライアントは、画像ファイルパス情報を含むHTMLファイルに基づいて地図に併せた画像ファイルの表示処理を実行する。この構成により、クライアントにおいて地図情報とともに表示される画像データは、サービス提供サーバから読み込まれるものではなく、自装置であるクライアントの記憶部からHTMLファイルに記録されたファイルパス情報に従って読み出される画像となる。従って、クライアントは、サービス提供サーバに対して画像データを送信する必要がなく、処理負荷が軽減され迅速なデータ表示処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】地図情報に併せて、ユーザの保持する画像データを表示した表示データの例を示す図である。
【図2】地図情報提供サーバの提供する地図情報と、サービス提供サーバの提供するHTMLファイルに基づく情報表示処理を実行するための一般的なシーケンスについて説明する図である。
【図3】サービス提供サーバの生成するHTMLファイルの一部構成を示す図である。
【図4】クライアントおよび各サーバの処理例について説明する図である。
【図5】本発明の情報処理システムの利用形態の一例について説明する図である。
【図6】クライアントに表示される表示データ例を示す図である。
【図7】本発明の情報処理システムにおけるクライアントおよび各サーバの処理例について説明する図である。
【図8】クライアントからサービス提供サーバに送信されるアップロードデータの例を示す図である。
【図9】サービス提供サーバの生成するHTMLファイルの例を示す図である。
【図10】本発明の構成に従って、クライアントが地図情報提供サーバの提供する地図情報と、サービス提供サーバの提供するHTMLファイルに基づいて情報表示処理を実行するためのシーケンスについて説明する図である。
【図11】各装置における処理の詳細を含めた処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
【図12】各装置における処理の詳細を含めた処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
【図13】各情報処理装置の機能構成について説明する図である。
【図14】情報処理システムにおいて利用される情報処理装置のハードウェア構成例について説明する図である。
【符号の説明】
【0140】
10 地図
11 画像
12 マーカー
31 クライアント
32 サービス提供サーバ
33 地図情報提供サーバ
51 データ部
52 鍵情報
70 地図
71 マーカー
72 画像
100 ネットワーク
110 クライアント
120 サービス提供サーバ
150 地図情報提供サーバ
201 地図
202 マーカー
203 画像
211 画像リスト
221 アップロードデータ
222 HTMLファイル
223 地図
224 画像
301 データ部
302 鍵情報
303 データ部
411 ユーザインタフェース
412 データ処理部
413 記憶部
414 通信部
421 データ処理部
422 記憶部
423 通信部
501 CPU(Central Processing Unit)
502 ROM(Read−Only−Memory)
503 RAM(Random Access Memory)
504 ホストバス
505 ブリッジ
506 外部バス
507 インタフェース
508 キーボード
509 ポインティングデバイス
510 ディスプレイ
511 HDD(Hard Disk Drive)
512 ドライブ
514 接続ポート
515 通信部
521 リムーバブル記録媒体
522 外部接続機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示処理を実行するクライアントと、
前記情報表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成するサーバとを有し、
前記クライアントは、
クライアント内の記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記クライアントから受信した前記表示構造記述ファイル生成用データに対応する地図情報と、前記画像データ参照情報によって指定される画像データを併せて表示するための表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信し、
前記クライアントは、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記クライアント内の記憶部は、前記クライアントを構成する装置に対して着脱可能なリムーバブル記憶手段によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記クライアントは、
前記画像データ参照情報によって指定される画像データに対応する位置情報を、前記表示構造記述ファイル生成用データとして前記サーバに送信する構成であり、
前記サーバは、
前記クライアントから受信する画像データに対応する位置情報を含む表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信し、
前記クライアントは、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に前記画像データに対応する位置情報を示すマーカーを含む地図情報を表示し、該マーカーの操作に基づいて表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に従ってクライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記クライアントは、
クライアント内の記憶部に格納された画像データについて生成した前記画像データの縮小画像へのアクセス情報としての縮小画像データ参照情報を取得し、該縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記クライアントから受信する縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記縮小画像データ参照情報によって指定される縮小画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信し、
前記クライアントは、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された縮小画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から縮小画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記クライアントは、
前記サーバから受信した表示構造記述ファイルに含まれるデータを地図情報提供サーバに送信し、該送信処理に応じて地図情報提供サーバから地図情報を取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
情報表示処理を実行する情報処理装置であり、
画像データを記憶した記憶部と、
前記記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを取得してサーバに送信する処理を実行するとともに、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するデータ処理部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶部は、前記情報処理装置に対して着脱可能なリムーバブル記憶手段によって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記データ処理部は、
前記画像データ参照情報によって指定される画像データに対応する位置情報を、前記表示構造記述ファイル生成用データとして前記サーバに送信する処理を実行し、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に前記画像データに対応する位置情報を示すマーカーを含む地図情報を表示し、該マーカーの操作に基づいて表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に従ってクライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記データ処理部は、
記憶部に格納された画像データに基づいて生成した前記画像データの縮小画像へのアクセス情報としての縮小画像データ参照情報を取得し、該縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信し、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された縮小画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から縮小画像データを取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記データ処理部は、
前記サーバから受信した表示構造記述ファイルに含まれるデータを地図情報提供サーバに送信し、該送信処理に応じて地図情報提供サーバから地図情報を取得して表示部に表示する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項13】
クライアントから受信するデータに基づく表示構造記述ファイルを生成する情報処理装置であり、
前記クライアントから画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを受信する通信部と、
前記画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記画像データ参照情報によって指定される画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記通信部を介してクライアントに送信する処理を実行するデータ処理と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項14】
前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記データ処理部は、
前記クライアントから受信する画像データに対応する位置情報を含む表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信する構成であることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記データ処理部は、
前記クライアントから受信する縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記縮小画像データ参照情報によって指定される縮小画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信する構成であることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項17】
情報処理装置において実行される情報処理方法であり、
データ処理部において、記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを取得してサーバに送信する処理を実行するデータ送信ステップと、
前記データ処理部において、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するデータ表示ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項18】
前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする請求項17に記載の情報処理方法。
【請求項19】
前記データ送信ステップは、
前記画像データ参照情報によって指定される画像データに対応する位置情報を、前記表示構造記述ファイル生成用データとして前記サーバに送信する処理を実行するステップであり、
前記データ表示ステップは、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に前記画像データに対応する位置情報を示すマーカーを含む地図情報を表示し、該マーカーの操作に基づいて表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に従ってクライアント内の記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するステップであることを特徴とする請求項17に記載の情報処理方法。
【請求項20】
前記データ送信ステップは、
記憶部に格納された画像データに基づいて生成した前記画像データの縮小画像へのアクセス情報としての縮小画像データ参照情報を取得し、該縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを前記サーバに送信するステップであり、
前記データ表示ステップは、
前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された縮小画像データ参照情報に基づいて、クライアント内の記憶部から縮小画像データを取得して表示部に表示する処理を実行するステップであることを特徴とする請求項17に記載の情報処理方法。
【請求項21】
前記情報処理方法は、さらに、
前記データ処理部において、前記サーバから受信した表示構造記述ファイルに含まれるデータを地図情報提供サーバに送信し、該送信処理に応じて地図情報提供サーバから地図情報を取得して表示部に表示する処理を実行するステップを有することを特徴とする請求項17に記載の情報処理方法。
【請求項22】
情報処理装置において、クライアントから受信するデータに基づく処理を実行する情報処理方法であり、
通信部において、クライアントから画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを受信するデータ受信ステップと、
データ処理部において、前記画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記画像データ参照情報によって指定される画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記通信部を介してクライアントに送信する処理を実行するデータ処理ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項23】
前記表示構造記述ファイルはHTMLファイルであることを特徴とする請求項22に記載の情報処理方法。
【請求項24】
前記データ処理ステップは、
前記クライアントから受信する画像データに対応する位置情報を含む表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信するステップであることを特徴とする請求項22に記載の情報処理方法。
【請求項25】
前記データ処理ステップは、
前記クライアントから受信する縮小画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記縮小画像データ参照情報によって指定される縮小画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記クライアントに送信するステップであることを特徴とする請求項22に記載の情報処理方法。
【請求項26】
情報処理装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
データ処理部において、記憶部に格納された画像データのアクセス情報としての画像データ参照情報を取得し、該画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを取得してサーバに送信する処理を実行させるデータ送信ステップと、
前記データ処理部において、前記サーバから受信する表示構造記述ファイルに基づいて、表示部に地図情報の表示を行なうとともに、表示構造記述ファイルに記録された画像データ参照情報に基づいて、記憶部から画像データを取得して表示部に表示する処理を実行させるデータ表示ステップと、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
【請求項27】
情報処理装置において、クライアントから受信するデータに基づく処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
通信部において、クライアントから画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データを受信させるデータ受信ステップと、
データ処理部において、前記画像データ参照情報を含む表示構造記述ファイル生成用データに基づいて、地図情報に併せて前記画像データ参照情報によって指定される画像データの表示処理に適用する表示構造記述ファイルを生成して前記通信部を介してクライアントに送信する処理を実行させるデータ処理ステップと、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。

【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図1】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−323544(P2007−323544A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155529(P2006−155529)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】