説明

情報処理システム、情報処理装置及びプログラム

【課題】例えばプレゼンテーション等での発表内容に対する聴衆の理解度を高めることができる情報処理システム、情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】表示面に表示される画像を生成する情報処理装置を含む情報処理システムであって、前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置をさらに含む。情報処理装置は、撮像装置によって撮像された画像を取り込む。また、情報処理装置は、取り込まれた画像の変化に基づき、表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得する。そして、情報処理装置は、取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち主領域に表示される主領域画像と、前記表示領域のうち前記主領域と異なる副領域に表示される画像であって前記主領域に既に表示された主領域画像である副領域画像とを含む表示画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示面に表示される画像を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いてプレゼンテーションや会議等を行うシステムが知られている。このシステムでは、発表の内容を表す画像が、情報処理装置に接続された大型の液晶ディスプレイ等の表示装置の表示面に表示されるようになっている。
表示装置の表示面に表示される画像を生成する技術としては、例えば、パーソナルコンピュータのオペレーティングシステム(OS)上で動作するプレゼンテーション用のアプリケーションソフトウェアが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−32925号公報
【特許文献2】特開2008−203789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の技術では、発表の内容を表す画像が1画面ずつ表示装置に表示される。このため、発表者が、表示面に表示されている画像の内容と、既に表示面に表示された画像の内容とを比較して説明する場合に、発表者は、表示面に表示される画面を切り替える必要がある。この場合、聴衆にとっては、表示される画面が切り替えられる度に思考が分断されることから、発表内容に対する聴衆の理解度を高めることが困難であった。
【0005】
よって、発明の1つの側面では、例えばプレゼンテーション等での発表内容に対する聴衆の理解度を高めることができる情報処理システム、情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の観点では、表示面に表示される画像を生成する情報処理装置を含む情報処理システムが提供される。
この情報処理システムは、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置をさらに含み、
前記情報処理装置は、
前記撮像装置によって撮像された画像を取り込む画像取込部と、
画像取込部によって取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得するコマンド取得部と、
コマンド取得部によって取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、を備える。
【0007】
第2の観点では、表示面に表示される画像を生成する情報処理装置が提供される。
この情報処理装置は、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置によって撮像された画像を取り込む画像取込部と、
画像取込部によって取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得するコマンド取得部と、
コマンド取得部によって取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、を備える。
【0008】
第3の観点では、表示面に表示される画像を生成するコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
このプログラムは、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置によって撮像された画像を取り込み、
取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得し、
取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
開示の情報処理システム、情報処理装置及びプログラムによれば、例えばプレゼンテーション等での発表内容に対する聴衆の理解度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態の情報処理システムの概略を示す図。
【図2】第1の実施形態の表示装置の表示面における表示領域の一例を示す図。
【図3】第1の実施形態の表示装置の表示面における表示領域の一例を示す図。
【図4】第1の実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図。
【図5】第1の実施形態の情報処理装置の機能ブロック図。
【図6】第1の実施形態のコマンド取得部の機能ブロック図。
【図7】第1の実施形態のコマンド定義DBのデータ構成の一例を示す図。
【図8】第1の実施形態において表示画像の生成処理を示すフローチャート。
【図9】第1の実施形態の表示画像の生成処理における初期の表示画像の一例を示す図。
【図10】図9に示された主領域画像を副領域に保存した場合における表示画面の一例を示す図。
【図11】図10に示されたサムネイルに対応する主領域画像を主領域に表示させた場合における表示画面の一例を示す図。
【図12】図9に示された表示画像の変形例を示す図。
【図13】第2の実施形態の情報処理システムの概略を示す図。
【図14】第2の実施形態の情報処理装置の機能ブロック図。
【図15】第2の実施形態において表示画像の生成処理を示すフローチャート。
【図16】第2の実施形態において表示面上のポインタの移動態様の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(1)第1の実施形態
(1−1)システム構成
先ず、第1の実施形態の情報処理システム、情報処理装置及びプログラムについて説明する。図1は、第1の実施形態の情報処理システム10の概略構成を示す図である。この情報処理システム10には、表示装置20と、撮像装置30と、制御装置40とが含まれる。
表示装置20は、例えば、マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Cristal Display)モニタと、その薄膜トランジスタを駆動するための駆動回路と、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)等を用いて制御装置40と通信を行うためのインタフェース回路とを含む。表示装置20は、制御装置40から受信した表示画像をモニタの表示面に表示する。なお、表示装置20には、LCDモニタに限られず、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイや電子ペーパーディスプレイ等が用いられてもよい。また、表示装置20は、制御装置40と通信可能であればよく、その通信プロトコルは問わない。
撮像装置30は、表示装置20の表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する装置である。撮像装置30は、表示装置20のモニタの表示面全体を撮像可能な位置に配置されている。また、撮像装置30は、例えば、表示装置20の表示面に反射した光等を集光する集光レンズと、光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子と、その撮像素子を駆動するための駆動回路と、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)1394等を用いて制御装置40と通信を行うためのインタフェース回路とを含む。撮像装置30としては、例えば、デジタルビデオカメラやデジタルスティルカメラ(ビデオ撮影機能付き)等が用いられる。なお、撮像装置30は、制御装置40と通信可能であればよく、その通信プロトコルは問わない。
制御装置40は、表示面に表示される画像を生成する装置である。また、制御装置40は、情報処理装置の一例である。
【0012】
本実施形態の情報処理システムにおける処理の概要を説明する。
先ず、表示装置20の表示面には、例えばプレゼンテーションや会議等の発表内容を表す画像が表示されている。撮像装置30は、発表者が、指示棒やレーザポインタ等を用いて表示画像を指し示しながら発表する様子を撮像する。
制御装置40は、撮像装置30によって撮像された画像を取り込むと、画像に含まれる指示棒やレーザポインタ等の移動態様に基づき、表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得する。
そして、制御装置40は、表示装置20の表示面の表示領域のうち主領域(第1領域の一例である)に表示される主領域画像(第1画像の一例である)と、主領域と異なる副領域(第2領域の一例である)に表示される画像であって主領域に既に表示された主領域画像である副領域画像(第2画像の一例である)とを含む表示画像を生成する。生成された表示画像は、表示装置20に送信される。
また、表示装置20は、制御装置40から受信した表示画像を表示面に表示する。
ここで、制御装置40によって生成される表示画像は、図2及び図3のように示される。図2及び図3は、表示面における表示領域の一例を示す図である。図2では、主領域と副領域とが、表示領域全体の上下方向に区画された異なる領域にそれぞれ設けられている。また、図3では、主領域と副領域とが、主領域及び副領域それぞれの一部が表示領域において重なるように設けられている。なお、主領域と副領域の表示態様は、図2及び図3に示された例に限定されない。
【0013】
(1−2)制御装置40の構成
図4は、実施形態の制御装置40の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)41、チップセット42、RAM(Random Access Memory)43、BIOS−ROM44、電源供給部45、HDD(Hard Disk Drive)46、入力デバイス47及び通信インタフェース48を含む。チップセット42は、制御装置40内の各部とデータバス及び制御バスによって接続されている。制御装置40は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータであってよい。
【0014】
CPU41は、制御装置40の用途に応じて設けられる各種のプログラムを実行する。また、CPU41は、電源が制御装置40に投入されたときに、各種のプログラムを実行する。CPU41は、HDD46あるいはROMに記憶されたプログラムを呼び出して起動することにより、後述する画像取込部100、コマンド取得部120、コマンド実行部130、サムネイル生成部140、サムネイル格納部150、主領域画像生成部160、副領域画像生成部170、表示画像生成部180をソフトウェアモジュールとして生成する。従って、CPU41がプログラムを実行するとき、CPU41は、画像取込部100、コマンド取得部120、コマンド実行部130、サムネイル生成部140、サムネイル格納部150、主領域画像生成部160、副領域画像生成部170、表示画像生成部180の機能を実質的に担う。
RAM43は、CPU41のメインメモリである。RAM43は、CPU41が実行するプログラムやCPU41が参照するデータを一時的に格納するための揮発性記憶装置である。また、RAM43は、後述する画像データバッファ110の機能を実質的に担う。
チップセット42は、CPU41と他の各部とのインタフェースのための制御回路、各部を制御するためのレジスタを含む。チップセット42は、例えば汎用インタフェースであるGPI(General Purpose Interface)に対応してよい。
BIOS−ROM44は、BIOS(Basic Input/Output System)を記憶する。BIOSは、ハードウェアとの基本的な入出力処理を行うための基本入出力システム(プログラム)である
電源供給部45は、制御装置40の各部への電源を供給する。
HDD46は不揮発性記憶装置であり、オペレーティングシステム(OS)やOS上で実行されるプログラムを記憶する。
入力デバイス47は、例えば、マウスやキーボード等の、コンピュータの1又は複数の入力デバイスを総称して表記するものである。
通信インタフェース48は、HDMI等を用いて表示装置20と通信を行うためのインタフェース回路と、IEEE1394やUSB等を用いて撮像装置30と通信を行うためのインタフェース回路とを含む。通信インタフェース48は、表示装置20及び撮像装置30と通信可能であればよく、その通信プロトコルは問わない。
【0015】
次に、図5を参照して、実施形態の制御装置40の機能につき説明する。図5は、実施形態の制御装置40の機能ブロック図である。
図5に示すように、制御装置40は、画像取込部100、画像データバッファ110、コマンド取得部120、コマンド実行部130、サムネイル生成部140、サムネイル格納部150、主領域画像生成部160、副領域画像生成部170、表示画像生成部180を含む。
【0016】
画像取込部100は、撮像装置30によって撮像された画像を取り込み、画像データバッファ110に記憶するソフトウェアモジュールである。
コマンド取得部120は、画像取込部100によって取り込まれた画像の変化に基づき、表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得するソフトウェアモジュールである。図6を参照して、コマンド取得部120の詳細な構成について説明する。図6は、コマンド取得部の機能ブロック図である。図6に示すように、コマンド取得部120は、差分画像抽出部121、ポインタ変位情報生成部122、コマンド発行部123、コマンド定義データベース(コマンド定義DB)124を含む。
【0017】
差分画像抽出部121は、画像データバッファ110に記憶された画像と、差分画像を抽出するための基準となる基準画像とを用いて各画像の差分を検出することにより、取り込まれた画像の変化を表す差分画像を抽出する。この差分画像は、画像データバッファ110に画像が記憶される毎に抽出される。
なお、差分画像抽出部121は、差分画像の面積が表示領域全体の面積の所定割合(例えば、20%)以上となる場合に、差分画像をポインタ変位情報生成部122に送信しなくてもよい。ここで、差分画像の面積が表示領域全体の面積の所定割合以上となる場合とは、例えば、主領域に表示される画像が別の画像に切り替えられる場合等が挙げられる。
【0018】
ポインタ変位情報生成部122は、差分画像抽出部121によって抽出された差分画像に基づき、画像に含まれるポインタの変位を表すポインタ変位情報を生成する。ここで、ポインタの例としては、マウスカーソル、レーザポインタ、指示棒、発表者の指等が挙げられる。また、ポインタ変位情報生成部122は、複数の差分画像に含まれるポインタの変位を追尾する機能を有している。この追尾機能は、例えば、ポインタの色を表す情報(赤、緑、青の各要素で表される情報等)を追尾することにより実現されてもよい。
このようにして、例えば、「ポインタによって「○」という記号が描かれた」等のポインタ変位情報が得られる。
【0019】
コマンド発行部123は、ポインタ変位情報生成部122によって生成されたポインタ変位情報に対応するコマンドを、コマンド定義DB124から抽出する。コマンド定義DB124には、図7に示すように、ポインタ変位情報とコマンドとが対応付けられた状態で記憶されている。図7は、コマンド定義DB124のデータ構成の一例を示す図である。また、コマンド発行部123は、抽出されたコマンドをコマンド実行部130に送信する。
【0020】
コマンド実行部130は、コマンド取得部120によって取得されたコマンドを実行するソフトウェアモジュールである。
サムネイル生成部140は、主領域に既に表示された主領域画像のサムネイルを生成するソフトウェアモジュールである。サムネイル生成部140は、サムネイルを生成する際に、主領域に既に表示された主領域画像とサムネイルとを対応付ける。
サムネイル格納部150は、サムネイル生成部140によって生成されたサムネイルと、生成されたサムネイルに対応付けられた主領域画像とを、RAM43又はHDD46に記憶するソフトウェアモジュールである。また、サムネイル格納部150は、サムネイルとサムネイルに対応付けられた主領域画像とを、RAM43又はHDD46から抽出する。
【0021】
主領域画像生成部160は、主領域に表示される主領域画像を生成するソフトウェアモジュールである。主領域画像の基となる画像は、例えば、パーソナルコンピュータにインストールされたプレゼンテーション用のアプリケーション等を用いて作成された画像でもよい。
副領域画像生成部170は、副領域に表示される副領域画像を生成するソフトウェアモジュールである。副領域画像生成部170は、RAM43又はHDD46に記憶されたサムネイルをサムネイル格納部150から取得し、取得したサムネイルを副領域画像として生成する。
【0022】
表示画像生成部180は、主領域画像生成部160によって生成された主領域画像と、副領域画像生成部170によって生成された副領域画像とを含む表示画像を生成する。また、表示画像生成部180は、生成された表示画像を表示装置20に送信する。
【0023】
(1−3)表示画像の生成
次に、図8を参照して、制御装置40にて行われる、表示画像の生成処理について説明する。図8は、表示画像の生成処理を示すフローチャートである。
先ず、表示装置20の表示面には、プレゼンテーションや会議等で用いられる画像が、図9のように表示されている。図9は、表示画像の生成処理における初期の表示画像の一例を示す図である。撮像装置30は、表示画像を含む画像を撮像する(ステップS101)。撮像された画像には、少なくとも表示画像及びポインタが含まれる。なお、撮像装置30によって撮像される画像は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。
制御装置40の画像取込部100は、撮像装置30によって撮像された画像を取り込み、画像データバッファ110に記憶する(ステップS102)。
【0024】
次に、制御装置40のコマンド取得部120は、取り込まれた画像の変化に基づき、表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得する(ステップS103)。コマンド取得部120は、差分画像に基づきポインタ変位情報を生成する。そして、コマンド取得部120は、ポインタ変位情報に基づき、コマンド定義DB124に記録された(a)〜(d)のコマンドのうち何れか一つのコマンドを抽出する。なお、(a)〜(d)の各コマンドは例示であり、(a)〜(d)の各コマンドのみに限定されるものではない。例えば、副領域に表示されるサムネイルの並び替えを行うコマンド等が含まれてもよい。
(a)主領域画像を保存するコマンド
(b)サムネイルを主領域に表示するコマンド
(c)主領域の画像を再度主領域に表示するコマンド
(d)選択画像を基準画像に指定するコマンド
【0025】
ここで、各コマンドの処理の内容を説明する。
(a)主領域画像を保存するコマンド
このコマンドは、主領域画像を副領域に保存する処理を行う。
例えば、発表者が、図9に示された表示面上でポインタを用いて「○」という記号を描画した場合、コマンド取得部120は、図7に示されたコマンド定義DB124から「主領域画像を保存する」というコマンドを取得する。
コマンド実行部130は、コマンド取得部120からコマンドを取得すると、主領域画像生成部160に対して、主領域画像をサムネイル生成部140に送信するように要求する。主領域画像生成部160は、コマンド実行部130からの要求に応じて、主領域画像をサムネイル生成部140に送信する。
また、コマンド実行部130は、サムネイル生成部140に対して、主領域画像のサムネイルを生成するように要求する。サムネイル生成部140は、コマンド実行部130からの要求に応じて、主領域画像生成部160から受信した主領域画像のサムネイルを生成する。ここで、サムネイル生成部140は、生成されたサムネイルと主領域画像とを対応付ける。
次に、サムネイル生成部140は、サムネイル格納部150に対して、生成されたサムネイルと、生成されたサムネイルに対応付けられた主領域画像とを格納するように要求する。サムネイル格納部150は、サムネイル生成部140からの要求に応じて、生成されたサムネイルと、生成されたサムネイルに対応付けられた主領域画像とをRAM43又はHDD46に記憶する。
また、サムネイル生成部140は、副領域画像生成部170に対して、生成されたサムネイルを副領域画像として生成するように要求する。副領域画像生成部170は、サムネイル生成部140からの要求に応じて、生成されたサムネイルをサムネイル格納部150から取得するとともに、取得したサムネイルを副領域画像として生成する。
【0026】
そして、表示画像生成部180は、主領域画像と副領域画像とを含む表示画像を生成する(ステップS104)。また、表示画像生成部180は、生成された表示画像を表示装置20に送信する。
一方、表示装置20は、生成された表示画像を表示面に表示する(ステップS105)。
なお、表示装置20の表示面に表示される表示画像は、図10のように示される。図10は、図9に示された主領域画像を副領域に保存した場合における表示画面の一例を示す図である。図10に示されるように、図9に示された主領域画像が、副領域に含まれるサムネイルT3として表示される。
これにより、主領域に既に表示された主領域画像を副領域画像として副領域に表示することができるので、主領域画像が他の画像に切り替えられた場合でも、主領域に既に表示された画像(切り替え前の主領域画像)を、切り替え後の主領域画像とともに表示面に表示することができる。
また、副領域には、副領域画像として、主領域に既に表示された主領域画像に対応するサムネイルが表示されるので、主領域に表示される主領域画像と、副領域に表示される副領域画像とを、各画像のサイズに基づいて容易に区別することができる。
【0027】
(b)サムネイルに対応する主領域画像を主領域に表示するコマンド
このコマンドは、副領域に表示されたサムネイルのうち選択されたサムネイルに対応する主領域画像を、主領域に表示する処理を行う。
例えば、発表者が、図9に示された表示面上でポインタを用いて「△」という記号を描画した場合、コマンド取得部120は、図7に示されたコマンド定義DB124から「サムネイルに対応する主領域画像を主領域に表示する」というコマンドを取得する。また、発表者が、表示面上のサムネイルT1の領域内にポインタを2秒以上存在させた場合、コマンド取得部120は、コマンド定義DB124から「サムネイルT1を選択する」というコマンドを取得する。これにより、コマンド取得部120は、「サムネイルT1に対応する主領域画像を主領域に表示する」というコマンドを取得する。
コマンド実行部130は、コマンド取得部120からコマンドを取得すると、サムネイル生成部140に対して、選択されたサムネイル(サムネイルT1)に対応する主領域画像を主領域画像生成部160に送信するように要求する。サムネイル生成部140は、コマンド実行部130からの要求に応じて、選択されたサムネイルに対応する主領域画像をサムネイル格納部150から取得する。そして、サムネイル生成部140は、取得した主領域画像を主領域画像生成部160に送信する。
また、コマンド実行部130は、主領域画像生成部160に対して、サムネイル生成部140から受信した主領域画像を、主領域に表示される主領域画像として生成するように要求する。主領域画像生成部160は、コマンド実行部130からの要求に応じて、サムネイル生成部140から受信した主領域画像を、主領域に表示される主領域画像として生成する。
【0028】
そして、表示画像生成部180は、主領域画像と副領域画像とを含む表示画像を生成する(ステップS104)。また、表示画像生成部180は、生成された表示画像を表示装置20に送信する。
一方、表示装置20は、生成された表示画像を表示面に表示する(ステップS105)。
なお、表示装置20の表示面に表示される表示画像は、図11のように示される。図11は、図10に示されたサムネイルに対応する主領域画像を主領域に表示させた場合における表示画面の一例を示す図である。図11に示されるように、サムネイルT1に対応する主領域画像が主領域に表示される。
このようにして、副領域に表示されたサムネイルに対応する主領域画像を、主領域に表示することができる。
【0029】
(c)主領域画像を再表示するコマンド
このコマンドは、(b)のコマンドが実行される直前に主領域に表示されていた主領域画像を、主領域に再表示する処理を行う。
例えば、発表者が、図11に示された表示面上で、ポインタを用いて数字の「1」を描画した場合、コマンド取得部120は、図7に示されたコマンド定義DB124から「主領域画像を再表示する」というコマンドを取得する。
コマンド実行部130は、コマンド取得部120からコマンドを取得すると、主領域画像生成部160に対して、(b)のコマンドが実行される直前に主領域に表示されていた主領域画像を、主領域に表示される主領域画像として生成するように要求する。主領域画像生成部160は、コマンド実行部130からの要求に応じて、(b)のコマンドが実行される直前に主領域に表示されていた主領域画像を、主領域に表示される主領域画像として生成する。
【0030】
そして、表示画像生成部180は、主領域画像と副領域画像とを含む表示画像を生成する(ステップS104)。また、表示画像生成部180は、生成された表示画像を表示装置20に送信する。
一方、表示装置20は、生成された表示画像を表示面に表示する(ステップS105)。
なお、表示装置20の表示面に表示される表示画像は、図10に示された表示画像と同様である。
【0031】
(d)選択画像を基準画像に指定するコマンド
このコマンドは、表示面に表示されている画像を、差分画像抽出部121に用いられる基準画像に指定する処理を行う。
例えば、発表者が、図9に示された表示面上で、ポインタを用いて数字の「2」を描画した場合、コマンド取得部120は、図7に示されたコマンド定義DB124から「選択画像を基準画像に指定する」というコマンドを取得する。また、発表者が、表示面上の主領域内にポインタを2秒以上存在させた場合、コマンド取得部120は、コマンド定義DB124から「主領域画像を選択する」というコマンドを取得する。これにより、コマンド取得部120は、「主領域画像を基準画像に指定する」というコマンドを取得する。
コマンド実行部130は、コマンド取得部120からコマンドを取得すると、主領域画像生成部160に対して、主領域画像をコマンド取得部120に送信するように要求する。主領域画像生成部160は、コマンド実行部130からの要求に応じて、主領域に表示されている主領域画像をコマンド取得部120に送信する。
そして、コマンド実行部120の差分画像抽出部121は、受信した主領域画像を基準画像として用いる。
【0032】
また、サムネイルが選択された場合には、コマンド取得部120は、「選択されたサムネイルに対応する主領域画像を基準画像として指定する」というコマンドを取得する。コマンド実行部130は、サムネイル生成部140に対して、選択されたサムネイルに対応する主領域画像をコマンド取得部120に送信するように要求する。サムネイル生成部140は、コマンド実行部130からの要求に応じて、選択されたサムネイルに対応する主領域画像をサムネイル格納部150から取得する。そして、サムネイル生成部140は、取得した主領域画像を主領域画像生成部160に送信する。
そして、コマンド実行部120の差分画像抽出部121は、受信した主領域画像を基準画像として用いる。
【0033】
なお、他の方法を用いて基準画像を指定してもよい。例えば、主領域画像が所定時間(例えば1分)以上継続して主領域に表示されている場合には、その主領域画像が基準画像として指定されてもよい。また、画像データバッファ110に記憶された画像の数が所定数(例えば、300回)に達する毎に、所定数番目に記憶された画像が基準画像として指定されてもよい。
【0034】
(1−4)表示画像の生成(変形例)
次に、表示画像の生成処理の変形例について説明する。
この変形例では、サムネイルに対応するキーワードやシンボル等の情報が、サムネイルとともに表示される。
サムネイル生成部140は、主領域画像のサムネイルを生成する際に、キーワードやシンボル等の情報とサムネイルとを対応付ける。サムネイル生成部140は、予め設定されたキーワードやシンボル等を、サムネイルの生成順に応じて対応付けるようにしてもよい。
図12は、図9に示された表示画像の変形例を示す図である。サムネイルT1は、サムネイルT1に対応付けられたアルファベット「A」とともに表示される。また、サムネイルT2は、サムネイルT2に対応付けられたアルファベット「B」とともに表示される。さらに、サムネイルT3は、サムネイルT3に対応付けられたアルファベット「C」とともに表示される。
これにより、例えば、聴衆等が、外観が互いに類似する複数のサムネイルのうち一つのサムネイルを選択する場合に、サムネイルに対応付けられた情報を選択することにより、所望のサムネイルを容易に選択することができる。
【0035】
以上説明したように、本実施形態によれば、主領域に既に表示された主領域画像を副領域画像として副領域に表示することができるので、主領域画像が他の画像に切り替えられた場合でも、主領域に既に表示された画像(切り替え前の主領域画像)を、切り替え後の主領域画像とともに表示面に表示することができる。そのため、発表者が、主領域画像の内容と、主領域に既に表示された画像の内容とを比較して説明する場合に、表示画面全体が切り替えられることがない。これにより、聴衆の思考が分断されることがないので、発表内容に対する聴衆の理解度を高めることができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、主領域に表示される主領域画像と、副領域に表示される副領域画像とを、各画像のサイズに基づいて容易に区別することができる。これにより、聴衆が、副領域画像を、主領域画像と誤って認識することを防止することができる。従って、発表者が主領域画像を参照しながら発表する場合に、発表者は、聴衆に対して発表内容を正確に伝達することができる。
【0037】
さらに、本実施形態によれば、副領域に表示されたサムネイルに対応する主領域画像を、主領域に表示することができるので、主領域に既に表示された主領域画像を、主領域に再表示することができる。これにより、サムネイルに対応する主領域画像の内容を、主領域に容易に表示することができる。従って、発表者や聴衆等が、既に発表された内容の詳細を容易に確認できるので、プレゼンテーション等における情報の伝達をより正確に行うことができる。
【0038】
(2)第2の実施形態
以下、第2の実施形態の情報処理システム、情報処理装置及びプログラムについて説明する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、主領域に画像を投影する投影装置をさらに含むとともに、投影装置を制御するためのコマンドが取得されると、投影装置を制御するための信号を投影装置に送信することにある。これにより、プレゼンテーション等に用いられる装置の選択の幅を広げることができるとともに、システムの操作性を高めることができる。
以下、第1の本実施形態と異なる構成について説明する。
【0039】
(2−1)システム構成
図13は、実施形態の情報処理システム10の概略構成を示す図である。この情報処理システム10には、表示装置20と、撮像装置30と、制御装置40と、投影装置50が含まれる。
投影装置50は、表示画像の主領域に画像を投影する装置である。投影装置50は、例えば、画像を映像光に変換する光学エンジンと、映像光を表示装置20の表示面に投影する投影レンズと、USB(Universal Serial Bus)等を用いて制御装置40と通信を行うためのインタフェース回路とを含む。投影装置50としては、例えば、プロジェクタ等が用いられる。なお、投影装置50は、制御装置40と通信可能であればよく、その通信プロトコルは問わない。
【0040】
(2−2)制御装置40の構成
次に、本実施形態の制御装置40の構成について説明する。
本実施形態の通信インタフェース48は、HDMI等を用いて表示装置20と通信を行うためのインタフェース回路と、IEEE1394やUSB等を用いて撮像装置30と通信を行うためのインタフェース回路と、USB等を用いて投影装置50と通信を行うためのインタフェース回路とを含む。通信インタフェース48は、表示装置20、撮像装置30、投影装置50と通信可能であればよく、その通信プロトコルは問わない。
【0041】
次に、図14を参照して、実施形態の制御装置40の機能につき説明する。図14は、実施形態の制御装置40の機能ブロック図である。
本実施形態通信インタフェース48は、HDMI等を用いて表示装置20と通信を行うためのインタフェース回路と、IEEE1394やUSB等を用いて撮像装置30と通信を行うためのインタフェース回路とを含む。通信インタフェース48は、表示装置20及び撮像装置30と通信可能であればよく、その通信プロトコルは問わない。
本実施形態のコマンド実行部130は、投影装置50を制御するためのコマンドがコマンド取得部120によって取得されると、投影装置50を制御するための信号を投影装置50に送信する。なお、投影装置50を制御するための信号は、RAM43又はHDD46に記憶されている。
【0042】
(2−3)表示画像の生成
次に、図15を参照して、制御装置40にて行われる、表示画像の生成処理について説明する。図15は、表示画像の生成処理を示すフローチャートである。
なお、図15のステップS101〜ステップS102の処理の内容は、前述した第1の実施形態(図8のステップS101〜ステップS102)の処理の内容と同様である。
次に、制御装置40のコマンド取得部120は、取り込まれた画像の変化に基づき、表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得する(ステップS103)。ここで、本実施形態のコマンド取得部120は、前述した(a)〜(d)のコマンドと以下の(e)のコマンドのうち何れか一つのコマンドを抽出する。
(e)投影装置50を制御するためのコマンド
【0043】
ここで、コマンド(e)が抽出される場合におけるポインタ変位情報の内容について、図16を参照して説明する。図16は、表示面上のポインタの移動態様の一例を示す図である。コマンド(e)に対応するポインタ変位情報は、例えば、「ポインタが、移動開始領域に1.5秒以上存在する。その後、ポインタが、表示面の幅寸法の50%以上の距離を表示面の幅方向に沿って移動する。そして、ポインタが、移動終了領域に1.5秒以上存在する。」と表される。
ポインタが、表示面上の任意の位置(図16(a)に示された位置)に留まっている場合に、ポインタ変位情報生成部122は、図16(b)に示す移動開始領域をポインタの周囲に設定する。このとき、ポインタ変位情報生成部122は、ポインタが移動開始領域内に存在する時間を計測する。また、ポインタが移動した場合に、ポインタ変位情報生成部122は、ポインタの移動方向と、ポインタの移動距離とを検出する。さらに、ポインタの移動が停止した場合に、ポインタ変位情報生成部122は、図16(b)に示す移動終了領域をポインタの周囲に設定する。このとき、ポインタ変位情報生成部122は、ポインタが移動終了領域内に存在する時間を計測する。
そして、コマンド発行部123は、ポインタ変位情報部122によって生成されたポインタ変位情報が、コマンド(e)に対応付けられたポインタ変位情報に該当する場合に、コマンド(e)を取得する。
なお、移動開始領域及び移動終了領域の各領域内におけるポインタの存在時間が設定されることにより、コマンド取得部120が、表示画面の処理を行うための指示を発表者が行っているのか否かにつき判別することが可能になる。
【0044】
次に、コマンド(e)の処理の内容を説明する。
このコマンドは、投影装置50を制御するための信号を、投影装置50に送信する処理を行う。なお、投影装置50の制御の内容としては、例えば、投影される画像の切り替え、投影される画像の歪みの補正、投影される光信号のオン・オフ、投影される画像の歪みの補正等が挙げられる。
コマンド実行部130は、コマンド取得部120からコマンドを取得すると、投影装置50を制御するための信号を、投影装置50に送信する(ステップS106)。投影装置50は、コマンド実行部130から受信した信号に基づき、投影機器50内の制御を行う(ステップS107)。
このようにして、発表者が表示面上でポインタを移動させることにより、投影装置50の制御を行うことが可能になる。
なお、投影装置50が、投影装置50に設けられたリモートコントローラによって制御される場合には、コマンド実行部130は、リモートコントローラに対して制御用の信号を送信するようにしてもよい。
【0045】
以上説明したように、本実施形態によれば、発表者が表示面上でポインタを移動させることにより、投影装置50の制御を行うことが可能になる。このため、発表者は、表示面に表示される表示画面と、投影装置50とを制御することができる。これにより、プレゼンテーション等に用いられる装置の選択の幅を広げることができるとともに、システムの操作性を高めることができる。
なお、表示画像が投影される表示面は、表示装置20の表示面に限られない。表示画像が、例えば、投影用のスクリーンや壁面等に投影されるようにしてもよい。
【0046】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の情報処理システム、情報処理装置、プログラムは上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのは勿論である。
例えば、上記実施形態では、主領域に既に表示された主領域画像のサムネイルが副領域に表示されていたが、主領域に既に表示された主領域画像が、そのままのサイズで副領域に表示されるようにしてもよい。
【0047】
以上の各実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0048】
(付記1)
表示面に表示される画像を生成する情報処理装置を含む情報処理システムであって、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置をさらに含み、
前記情報処理装置は、
前記撮像装置によって撮像された画像を取り込む画像取込部と、
画像取込部によって取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得するコマンド取得部と、
コマンド取得部によって取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、を備える、
情報処理システム。
【0049】
(付記2)
前記第2領域には、前記第2画像として、前記第1領域に既に表示された第1画像に対応するサムネイルが表示される、付記1に記載の情報処理システム。
【0050】
(付記3)
前記第2画像には、前記サムネイルと、前記サムネイルに対応付けられた情報とが含まれる、付記3に記載の情報処理システム。
【0051】
(付記4)
前記表示画像生成部は、前記サムネイルに対応する前記第1画像を前記第1領域に表示するためのコマンドがコマンド取得部によって取得されると、前記サムネイルに対応する前記第1画像を前記第1領域に表示するための表示画像を生成する、付記2又は3に記載の情報処理システム。
【0052】
(付記5)
前記表示面に画像を投影する投影装置をさらに含み、
前記情報処理装置は、
前記投影装置を制御するためのコマンドがコマンド取得部によって取得されると、投影装置を制御するための信号を投影装置に送信するコマンド実行部をさらに備える、付記1乃至4何れか1つに記載の情報処理システム。
【0053】
(付記6)
表示面に表示される画像を生成する情報処理装置であって、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置によって撮像された画像を取り込む画像取込部と、
画像取込部によって取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得するコマンド取得部と、
コマンド取得部によって取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、を備える、
情報処理装置。
【0054】
(付記7)
前記第2領域には、前記第2画像として、前記第1領域に既に表示された第1画像に対応するサムネイルが表示される、付記6に記載の情報処理装置。
【0055】
(付記8)
前記第2画像には、前記サムネイルと、前記サムネイルに対応付けられた情報とが含まれる、付記7に記載の情報処理装置。
【0056】
(付記9)
前記表示画像生成部は、前記サムネイルに対応する前記第1画像を前記第1領域に表示するためのコマンドがコマンド取得部によって取得されると、前記サムネイルに対応する前記第1画像を前記第1領域に表示するための表示画像を生成する、付記7又は8に記載の情報処理装置。
【0057】
(付記10)
前記表示面に画像を投影する投影装置が接続され、
前記情報処理装置は、
前記投影装置を制御するためのコマンドがコマンド取得部によって取得されると、投影装置を制御するための信号を投影装置に送信するコマンド実行部をさらに備える、付記6乃至9何れか1つに記載の情報処理装置。
【0058】
(付記11)
表示面に表示される画像を生成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置によって撮像された画像を取り込み、
取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得し、
取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0059】
10…情報処理システム
20…表示装置
30…撮像装置
40…制御装置
50…投影装置
100…画像取込部
120…コマンド取得部
130…コマンド実行部
180…表示画像生成部
T1,T2,T3…サムネイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面に表示される画像を生成する情報処理装置を含む情報処理システムであって、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置をさらに含み、
前記情報処理装置は、
前記撮像装置によって撮像された画像を取り込む画像取込部と、
画像取込部によって取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得するコマンド取得部と、
コマンド取得部によって取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、を備える、
情報処理システム。
【請求項2】
前記第2領域には、前記第2画像として、前記第1領域に既に表示された第1画像に対応するサムネイルが表示される、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記表示画像生成部は、前記サムネイルに対応する前記第1画像を前記第1領域に表示するためのコマンドがコマンド取得部によって取得されると、前記サムネイルに対応する前記第1画像を前記第1領域に表示するための表示画像を生成する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記表示面に画像を投影する投影装置をさらに含み、
前記情報処理装置は、
前記投影装置を制御するためのコマンドがコマンド取得部によって取得されると、投影装置を制御するための信号を投影装置に送信するコマンド実行部をさらに備える、請求項1乃至3何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
表示面に表示される画像を生成する情報処理装置であって、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置によって撮像された画像を取り込む画像取込部と、
画像取込部によって取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得するコマンド取得部と、
コマンド取得部によって取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する表示画像生成部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項6】
表示面に表示される画像を生成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記表示面に表示された表示画像を含む画像を撮像する撮像装置によって撮像された画像を取り込み、
取り込まれた画像の変化に基づき、前記表示画像の処理を指示するためのコマンドを取得し、
取得されたコマンドに基づき、前記表示面の表示領域のうち所定の第1領域に表示される第1画像と、前記表示領域のうち前記第1領域と異なる第2領域に表示される画像であって前記第1領域に既に表示された第1画像である第2画像とを含む表示画像を生成する、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−203311(P2012−203311A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69748(P2011−69748)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】