説明

情報処理システムおよび情報処理プログラム

【課題】操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、調和のとれた文書を生成することをできるようにした情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムの画像選択手段は文書に合成する画像を選択し、画像変更手段は前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加え、合成手段は前記画像変更手段によって変更された画像を前記文書に合成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよび情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ上で動作する文書作成アプリケーションにより電子的な文書を作成する際に、画像を合成することが行われる。
しかし、デザイン的に優れた画像とするための編集は、文字、図形の編集と比較すると専門的な知識なしで行うことは非常に困難である。
そこで、画像を含む文書にあって、操作者が望むものを効率良く生成したいという要求がある。
【0003】
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、画像に含まれるイメージ画像を良好に再現することを課題とし、オブジェクト画像の画像タイプがイメージである場合は、色分布に応じて色処理条件を用いて色処理する画像処理方法において、画像内に存在するイメージのオブジェクト画像を一括して処理する第1のモードと、異なるイメージに対しては独立に処理する第2のモードとを有し、前記第1のモードが設定された場合は、前記画像内に含まれるイメージとして識別された全てのオブジェクト画像の色分布から前記色処理条件を設定し、前記第2のモードが設定された場合は、前記画像内に含まれる異なるイメージごとに色分布を求め、該イメージごとに前記色処理条件を設定することが開示されている。
また、特許文献2には、色補正処理が施された画像を含む出力画像を作成するための手間を軽減することのできるデータ変換装置、およびデータ変換プログラムを提供することを目的とし、ページ記述データによって表現されたページ中の画像を認識する画像認識部と、画像認識部で認識された個々の画像について所定の画像解析を行う画像解析部と、画像解析部での解析結果に応じて個々の画像に画像補正処理を施す補正部と、画像補正処理が施された画像を含むページを表すラスターデータを生成する補正後データ生成部とを備えたことを特徴とし、いわゆるRIP内に、ページ内の個々の画像を解析して画像補正を施すオートセットアップ機能を備えることにより、煩雑な作業を必要とせず、高速に出力画像を作成できることが開示されている。
また、特許文献3には、入力画像に含まれているオブジェクト画像のタイプに適した色処理を行うことができるようにすることを目的とし、画像を構成するオブジェクト画像を示す画像情報を入力し、前記画像情報に基づき前記オブジェクト画像の画像タイプを判定し、前記画像タイプがイメージである場合は、色分布に応じた色処理条件を設定し、前記設定された色処理条件に基づき前記イメージのオブジェクト画像に対して色処理を行うことが開示されている。
【特許文献1】特開2001−358954号公報
【特許文献2】特開2004−274720号公報
【特許文献3】特開2000−322045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような背景技術の状況の中でなされたもので、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書を生成することをできるようにした情報処理システムおよび情報処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
本願請求項1記載の発明は、文書に合成する画像を選択する画像選択手段と、前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加える画像変更手段と、前記画像変更手段によって変更された画像を前記文書に合成する合成手段を具備することを特徴とする情報処理システムである。
【0006】
本願請求項2記載の発明は、前記画像変更手段は、前記文書に関する情報として該文書がひな型であるか否かに応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
【0007】
本願請求項3記載の発明は、文書に合成する対象を選択する対象選択手段と、前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択手段によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更手段と、前記画像変更手段によって変更された画像を前記文書に合成する合成手段を具備することを特徴とする情報処理システムである。
【0008】
本願請求項4記載の発明は、文書を記憶する文書記憶手段と、前記文書記憶手段から文書を取り出す文書取出手段と、画像を記憶する画像記憶手段と、前記文書取出手段によって取り出された文書に合成する画像を、前記画像記憶手段から選択する画像選択手段と、前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加える画像変更手段と、前記画像変更手段によって変更された画像を前記文書に合成する合成手段と、前記合成手段によって合成された文書を出力する出力手段を具備することを特徴とする情報処理システムである。
【0009】
本願請求項5記載の発明は、文書に合成する画像を選択する画像選択手段と、前記画像選択手段によって選択された画像を前記文書に合成する合成手段と、前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加える画像変更手段を具備することを特徴とする情報処理システムである。
【0010】
本願請求項6記載の発明は、文書に合成する対象を選択する対象選択手段と、前記対象選択手段によって選択された対象を前記文書に合成する合成手段と、前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択手段によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更手段を具備することを特徴とする情報処理システムである。
【0011】
本願請求項7記載の発明は、前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、該文書部品を分類する分類手段をさらに具備し、前記画像変更手段は、前記分類手段により分類された結果に基づいて、画像に変更を加えることを特徴とする請求項1〜6に記載の情報処理システムである。
【0012】
本願請求項8記載の発明は、前記画像変更手段によって画像に加えられた変更または操作者の操作を履歴として記憶する履歴記憶手段をさらに具備し、前記画像変更手段は、前記履歴記憶手段に記憶された履歴に基づいて、画像に変更を加えることを特徴とする請求項1〜7に記載の情報処理システムである。
【0013】
本願請求項9記載の発明は、コンピュータに、文書に合成する画像を選択する画像選択機能と、前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択機能によって選択された画像に変更を加える画像変更機能と、前記画像変更機能によって変更された画像を前記文書に合成する合成機能を実現させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0014】
本願請求項10記載の発明は、前記画像変更機能は、前記文書に関する情報として該文書がひな型であるか否かに応じて、前記画像選択機能によって選択された画像に変更を加えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理プログラムである。
【0015】
本願請求項11記載の発明は、コンピュータに、文書に合成する対象を選択する対象選択機能と、前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択機能によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更機能と、前記画像変更機能によって変更された画像を前記文書に合成する合成機能を実現させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0016】
本願請求項12記載の発明は、コンピュータに、文書に合成する画像を選択する画像選択機能と、前記画像選択機能によって選択された画像を前記文書に合成する合成機能と、前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択機能によって選択された画像に変更を加える画像変更機能を実現させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0017】
本願請求項13記載の発明は、コンピュータに、文書に合成する対象を選択する対象選択機能と、前記対象選択機能によって選択された対象を前記文書に合成する合成機能と、前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択機能によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更機能を実現させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0018】
本願請求項14記載の発明は、前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、該文書部品を分類する分類機能をさらに具備し、前記画像変更機能は、前記分類機能により分類された結果に基づいて、画像に変更を加えることを特徴とする請求項9〜13に記載の情報処理プログラムである。
【0019】
本願請求項15記載の発明は、前記画像変更機能によって画像に加えられた変更または操作者の操作を履歴として記憶する履歴記憶機能をさらに具備し、前記画像変更機能は、前記履歴記憶機能に記憶された履歴に基づいて、画像に変更を加えることを特徴とする請求項9〜14に記載の情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0021】
請求項2の情報処理システムによれば、請求項1の情報処理システムによる効果に加えて、操作者の操作によって画像を含むひな型としての文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書のひな型を生成することができる。
【0022】
請求項3の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その文書が既に画像が合成されたものであっても、その操作者は事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0023】
請求項4の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書を生成することができ、文書の取出しから生成および出力までの操作性、利便性を向上させることができる。
【0024】
請求項5の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、画像を合成した後に、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0025】
請求項6の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その文書が既に画像が合成されたものであっても、その操作者は事前にその画像に変更を加える必要がなく、対象を合成した後に、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0026】
請求項7の情報処理システムによれば、請求項1〜6の情報処理システムによる効果に加えて、文書の形態としてのまとまりがある文書を生成することができる。
【0027】
請求項8の情報処理システムによれば、請求項1〜7の情報処理システムによる効果に加えて、操作者は過去の操作を繰り返す必要がなくなり、操作の利便性が向上する。
【0028】
請求項9の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0029】
請求項10の情報処理プログラムによれば、請求項9の情報処理プログラムによる効果に加えて、操作者の操作によって画像を含むひな型としての文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書のひな型を生成することができる。
【0030】
請求項11の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その文書が既に画像が合成されたものであっても、その操作者は事前にその画像に変更を加える必要がなく、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0031】
請求項12の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その操作者が事前にその画像に変更を加える必要がなく、画像を合成した後に、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0032】
請求項13の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、操作者の操作によって画像を含む文書を生成する際に、その文書が既に画像が合成されたものであっても、その操作者は事前にその画像に変更を加える必要がなく、対象を合成した後に、デザインとして整っている文書を生成することができる。
【0033】
請求項14の情報処理プログラムによれば、請求項9〜13の情報処理プログラムによる効果に加えて、文書の形態としてのまとまりがある文書を生成することができる。
【0034】
請求項15の情報処理プログラムによれば、請求項9〜14の情報処理プログラムによる効果に加えて、操作者は過去の操作を繰り返す必要がなくなり、操作の利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはプログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、プログラム、システムおよび方法の説明をも兼ねている。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散または並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続を含む。
また、システムとは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク等で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。
【0036】
電子的な文書(ドキュメントともいい、スキャナにより入力された画像である文書、文書生成アプリケーションにより生成された文書等を含む)は、情報集合体であり、1ページで構成されていてもよいし、複数ページからなるものであってもよい。
文書を構成する文書部品をオブジェクトという。オブジェクトには、文字、図形、画像、音声、動画等が含まれ、また、そのデータ形態として、テキストデータ、CG(Computer Graphics)データ、画像データ、音声データ、動画データ等がある。また、そのデータは、圧縮、暗号化等されていてもよい。なお、画像には、文字、図形等が含まれていてもよく、それらの複合体であってもよい。
文書のひな型とは、文書生成アプリケーションにより予め用意されている文書の規範となり、各ページに共通して適用され得るフォーム(書式、様式、模範、モデル、原型、型、見本、パターン、テンプレート、マスター、スライドマスター等)であり、そのフォームそのものを編集することも可能である。
【0037】
本実施の形態は、図1に示すように、文書DB(データベース)111、オブジェクトDB112、文書作成システム120、文書表示モジュール130を有している。
文書DB111は、図1に示すように、文書作成システム120内の文書取出モジュール121と接続されており、文書を記憶しているデータベースである。主に編集対象となる文書(ひな型を含む)が記憶されている。そして文書DB111は、文書取出モジュール121によってアクセスされる。また、文書DB111は、リポジトリ(Repository)でもよく、単なるメモリであってもよい。
オブジェクトDB112は、図1に示すように、文書作成システム120内のオブジェクト選択モジュール122と接続されており、文書の構成部品であるオブジェクトを記憶している。そしてオブジェクトDB112は、オブジェクト選択モジュール122によってアクセスされる。また、オブジェクトDB112は、文書DB111と同様に、リポジトリでもよく、単なるメモリであってもよい。また、オブジェクトDB112に記憶されているオブジェクトは、文書DB111に記憶されていてもよい。その場合、文書取出モジュール121はオブジェクト選択モジュール122の機能をも有する。
【0038】
文書作成システム120は、図1に示すように、文書取出モジュール121、オブジェクト選択モジュール122、文書レイアウト属性記憶モジュール123、グルーピングモジュール124、変更モジュール125、合成モジュール126を有している。文書編集の主となる構成であり、文書作成アプリケーション内に組み込まれていてもよい。
【0039】
文書取出モジュール121は、図1に示すように、文書DB111、文書レイアウト属性記憶モジュール123、合成モジュール126と接続されており、文書DB111から文書を取り出す。その取出しは、操作者による検索操作等に応じて行う、また、文書作成アプリケーションによって予め定められた文書を取り出すようにしてもよい。さらに、文書取出モジュール121は、文書DB111以外から文書を取り出してもよい。例えば、スキャナから紙文書を画像として入力する、通信回線を介して他の機器に記憶されている文書を取り出す、ファックスを介して画像を文書として入力するようにしてもよい。そして、取り出した文書を合成モジュール126へ渡し、その文書のレイアウト、属性(その文書がひな型であるか否か等を含む)、その文書内のオブジェクトの属性等を文書レイアウト属性記憶モジュール123へ渡す。もちろんのことながら、文書内にオブジェクトを含まない場合もあり、その場合は、その文書内のオブジェクトの属性等はない。
【0040】
オブジェクト選択モジュール122は、図1に示すように、オブジェクトDB112、文書レイアウト属性記憶モジュール123、変更モジュール125と接続されており、オブジェクトDB112からオブジェクトを選択する。その選択は、操作者による選択操作等に応じて行う、また、文書作成アプリケーションによって予め定められたオブジェクトを取り出すようにしてもよい。さらに、オブジェクト選択モジュール122は、オブジェクトDB112以外からオブジェクトを取り出してもよい。例えば、スキャナから紙文書を画像として入力し、操作者がその画像内の一部分をオブジェクトとして選択する、通信回線を介して他の機器に記憶されているオブジェクトを取り出す、ファックスを介して画像をオブジェクトとして入力するようにしてもよい。選択したオブジェクトを変更モジュール125へ渡し、そのオブジェクトの属性等を文書レイアウト属性記憶モジュール123へ渡す。
【0041】
文書レイアウト属性記憶モジュール123は、図1に示すように、文書取出モジュール121、オブジェクト選択モジュール122、変更モジュール125、グルーピングモジュール124と接続されている。文書取出モジュール121が取り出した文書のレイアウト、属性、その文書内のオブジェクトの属性等を記憶する。また、オブジェクト選択モジュール122が選択したオブジェクトの属性等を記憶する。文書レイアウト属性記憶モジュール123は、変更モジュール125、グルーピングモジュール124によってアクセスされる。
【0042】
図3を用いて、文書レイアウト属性記憶モジュール123が記憶する文書内のオブジェクトの属性等のデータの構造例を説明する。図3に示す文書・オブジェクト属性テーブル300は、オブジェクトID欄301、配置欄310、種別欄320、文字属性欄330、CG属性欄340、画像属性欄350を有している。
オブジェクトID欄301は、その文書内にあるオブジェクトを一意に識別できる識別子を記憶する欄である。グルーピングモジュール124は、この識別子によって、文書内に既にあるオブジェクトであるのか、オブジェクト選択モジュール122によって選択されたオブジェクトであるのか、グルーピングモジュール124によってグルーピングされたオブジェクトであるのか等を識別する。
【0043】
配置欄310は、さらにX座標欄311、Y座標欄312、上オブジェクトID欄313、下オブジェクトID欄314に分かれており、そのオブジェクトの文書内の配置を示すデータを記憶する。
X座標欄311、Y座標欄312は、そのオブジェクトの左上角の位置(座標)を記憶する。
上オブジェクトID欄313は、そのオブジェクトに他のオブジェクトが重なっている場合に、そのオブジェクトの直上(つまり、表面側)に位置するオブジェクトの識別子を記憶する。
下オブジェクトID欄314は上オブジェクトID欄313と逆であり、そのオブジェクトの直下(つまり、裏面側)に位置するオブジェクトの識別子を記憶する。なお、上オブジェクトID欄313、下オブジェクトID欄314は、1つのオブジェクトの識別子だけでなく、複数のオブジェクトの識別子を記憶するようにしてもよい。複数のオブジェクトの識別子を記憶する場合とは、そのオブジェクトの複数箇所に他のオブジェクトが重なっている場合である。
種別欄320は、オブジェクトの種別、つまりそのオブジェクトが文字、図形、画像であるのかの別を示すデータを記憶する。
【0044】
文字属性欄330は、さらにポイント数欄331、字体欄332、色欄333、内容欄334に分かれており、そのオブジェクトが文字である場合の属性を示すデータを記憶する。
ポイント数欄331は、その文字のポイント数(つまり文字の大きさ)を記憶する。
字体欄332は、その文字の字体(例えば、明朝体、ゴシック体等)を記憶する。
色欄333は、その文字の色を記憶する。
内容欄334は、テキストデータを記憶する。大量のテキストデータである場合は、そのテキストデータを記憶しているファイル名を記憶するようにしてもよい。つまり、テキストデータを取り出す場合は、そのファイルにアクセスすればよい。
【0045】
CG属性欄340は、さらに大きさ欄341、種類欄342、色欄343に分かれており、そのオブジェクトが図形(CG)である場合の属性を示すデータを記憶する。
大きさ欄341は、その図形の大きさ(例えば、縦、横の各々の画素数、面積等)を記憶する。
種類欄342は、その図形の種類(例えば、丸、四角等)を記憶する。
色欄343は、その図形の色を記憶する。
【0046】
画像属性欄350は、さらに白黒/カラー欄351、解像度欄352、平均濃度欄353、色分布種類欄354、コントラスト強弱欄355に分かれており、そのオブジェクトが画像である場合の属性を示すデータを記憶する。
白黒/カラー欄351は、その画像は白黒画像であるか、カラー画像であるかの別を示す符号を記憶する。
解像度欄352は、その画像の解像度を記憶する。
平均濃度欄353は、その画像の平均濃度(全体的に濃い画像であるのか、薄い画像であるのか等が判明する)を記憶する。
色分布種類欄354は、その画像の色分布(全体的に青みがかっている、中央が赤い等が判明する)を示す種類を記憶する。
コントラスト強弱欄355は、その画像のコントラストの強弱(画像の最明部と最暗部との明るさの比)を表す符号を記憶する。
【0047】
グルーピングモジュール124は、図1に示すように、文書レイアウト属性記憶モジュール123、変更モジュール125と接続されており、文書レイアウト属性記憶モジュール123に記憶されている文書内のオブジェクトの属性等を用いて、そのオブジェクトのグルーピング(共通の性質などで分類したオブジェクトを集める)する。グルーピングとしては、例えば、オブジェクト同士が位置的に近いものを集める、配置において一定のルールで並んでいる(縦または横一列に並んでいる等)ものを集める、画像の内容によって集める(色分布、画像を認識する等)、同じ画像の上または下(グラフィック技術で扱うレイヤの上下関係に相当する)にあるものを集める等がある。なお、画像を認識するとは、例えば人物がいるか否かを認識して、人物がいる画像と人物がいない画像に分けること、または画像の色調として暗いものであるならば夜の画像であり、赤みがかったものであるならば夕方の画像である等である。グルーピングした結果を変更モジュール125へ渡す。
【0048】
図7を用いて、グルーピングモジュール124の処理について説明する。図7は、図3で示したオブジェクトのデータを図示したものである。つまり、オブジェクト0001は写真701、オブジェクト0002は写真702、オブジェクト0003は写真703、オブジェクト0004は写真704である。
グルーピングモジュール124は、オブジェクト0001、オブジェクト0002は縦に並んでおり(つまり、X座標が等しい)、その大きさも同様であり、平均濃度もその差がある閾値(例えば、20)以下であるので、1つ目のグループとする。また、オブジェクト0001、オブジェクト0003は横に並んでおり(つまり、Y座標が等しい)、その大きさも同様であり、平均濃度もその差がある閾値(例えば、20)以下であるので、2つ目のグループとする。そして、オブジェクト0001、オブジェクト0002、オブジェクト0003は、オブジェクト0004の上にあり(つまり、オブジェクト0001〜オブジェクト0003の下オブジェクトID欄314には0004が記憶されている)、その大きさも同様であり、平均濃度もその差がある閾値(例えば、20)以下であるので、オブジェクト0001〜オブジェクト0003は3つ目のグループとする。
そして、変更モジュール125は、グルーピングモジュール124によるグルーピング処理の結果を用いて変更処理を行う。例えば、合成しようとするオブジェクトがオブジェクト0001と同様の大きさであり、1つ目のグループと同様のX座標の位置に配置される場合、変更モジュール125は、1つ目のグループに合致するような変更を行う。具体的には、合成しようとするオブジェクトがカラー画像であり、平均濃度が150である場合は、合成しようとするオブジェクトの平均濃度を下げるように変更する。
【0049】
変更モジュール125は、図1に示すように、オブジェクト選択モジュール122、文書レイアウト属性記憶モジュール123、グルーピングモジュール124、合成モジュール126と接続されており、文書レイアウト属性記憶モジュール123に記憶されている文書のレイアウト、属性、その文書内のオブジェクトの属性、その文書がフォームであるか否か等、オブジェクト選択モジュール122によって選択されたオブジェクトの属性等、または、グルーピングモジュール124によってグルーピングされた結果を用いて、オブジェクト選択モジュール122によって選択されたオブジェクトまたは文書取出モジュール121内の既に合成されているオブジェクトに変更(補正、修正、手直し、改変等を含む)を加える。
【0050】
合成モジュール126は、図1に示すように、文書取出モジュール121、変更モジュール125、文書表示モジュール130と接続されており、変更モジュール125によって変更を加えられた画像を文書取出モジュール121によって取り出された文書に合成する。その合成した文書を文書表示モジュール130へ渡す。
文書表示モジュール130は、図1に示すように、文書作成システム120内の合成モジュール126と接続されており、合成モジュール126から渡された文書をディスプレイに表示する。
【0051】
次に作用・働き(動作)を説明する。
図2のフローチャートを用いて、文書と画像の合成に関する処理例を示す。
ステップS202では、操作者の操作に応じて、文書取出モジュール121が文書DB111から文書を取り出す。
ステップS204では、ステップS202で取り出した文書をディスプレイに表示する。操作者は、かかる表示を見て、合成すべきオブジェクトを選択する。
ステップS206では、操作者の操作に応じて、オブジェクト選択モジュール122がオブジェクトDB112から文書に合成するオブジェクトを選択する。
【0052】
ステップS208では、グルーピングモジュール124がディスプレイに表示されている文書または文書内のオブジェクトの属性等を抽出する。
ステップS210では、グルーピングモジュール124がステップS208で抽出したオブジェクトの属性等を基にして、そのグルーピングを行う。
ステップS212では、変更モジュール125が文書レイアウト属性記憶モジュール123に記憶されている文書の属性、その文書内のオブジェクトの属性、オブジェクト選択モジュール122が選択したオブジェクトの属性、ステップS210で行われたグルーピングの結果等に基づいて、オブジェクト選択モジュール122が選択したオブジェクトまたは文書内のオブジェクトに変更を加える。
【0053】
ステップS214では、合成モジュール126が文書とステップS212で変更されたオブジェクトを合成する。
ステップS216では、文書表示モジュール130はオブジェクトが合成された文書をディスプレイに表示する。
ステップS218では、操作者の操作に応じて、次のオブジェクトを合成するか否かを判断する。かかる判断において、合成処理を続ける場合(No)はステップS206へ戻り、Yesであると合成処理を終了させる(ステップS220)。
【0054】
図4、図5、図6に示した具体例を用いて、文書にオブジェクトを合成する処理について説明する。
図4は、オブジェクトである写真(1)401、写真(2)402、写真(3)403が既に合成された文書400に、新たにオブジェクトである写真(4)404を合成する場合についての説明図である。図4(A)は、合成前の文書400と合成するオブジェクトである写真(4)404の状態を示しており、図4(B)は、合成後の文書400の状態を示している。
つまり、写真(1)401、写真(2)402、写真(3)403は白黒の画像であり、文書400内に図4(A)に示すように一定規則(もう一つの画像があれば四角形を構成する)に従って配置されている。このような文書400にカラー画像である写真(4)404を図4(A)に示すような位置に合成しようとしている。
変更モジュール125は、写真(4)404をカラー画像から白黒画像に変更する。つまり、変更モジュール125は、文書400内には白黒画像が多数を占めていること、および合成しようとしている写真(4)404の位置によって四角形を構成し得ることから、写真(4)404をカラー画像から白黒画像に変更する。より詳細に説明すると、変更モジュール125は、文書レイアウト属性記憶モジュール123にアクセスし、文書・オブジェクト属性テーブル300内の白黒/カラー欄351およびX座標欄311、Y座標欄312から、写真(1)401、写真(2)402、写真(3)403は白黒画像であり、ほぼ四角形を構成する位置に配置されていることを検知し、合成しようとしている写真(4)404がカラー画像であること、合成しようとしている位置から、写真(4)404を白黒画像(図4(B)の写真(4’)405参照)に変更する。
なお、変更処理のルール(変更のための条件およびその条件を満たした場合の変更処理を規則化したもの)は、変更モジュール125内に有しており、予め設定されていてもよいし、操作者によって設定することも可能である。また、変更処理または操作者の操作等の履歴を記憶しておき、同様のパターン(操作、変更の処理、変更の処理および操作者の操作の一連の処理、オブジェクトの種類等が類似している類型)があった場合は、その履歴に応じて、変更処理を行ってもよい。例えば、変更処理のルールに基づいて、カラー画像を白黒画像に変更した後に、操作者の操作によってそれをカラー画像に戻すというような操作が行われた場合に、その一連の処理を履歴として記憶しておき、次に同様な処理が発生した場合は、その履歴の処理を優先的に行うようなことである。
【0055】
図5は、フォームである文書500にオブジェクトである写真501を合成する場合であり、フォームそのものを編集しようとしている場合についての説明図である。図5(A)は、合成前のフォーム文書500と合成するオブジェクトである写真501の状態を示しており、図5(B)は、合成後のフォーム文書500の状態を示している。
変更モジュール125は、文書500がフォームであることを検知し、フォームの編集にあっては、合成する画像をフォームに合わせて拡大/縮小し、合成する画像の画素値を半分にする変更を行う。画素値を半分にするのは、フォームとなるので、画像の濃度を薄くして、目立たないようにし、重ね合わせるオブジェクトの妨げにならないようにする必要があるからである。また、合成する画像である写真501の濃度値に応じて、画素値を変更するようにしてもよい。もともと濃度が薄い画像であれば、画素値を半分にするまでもなく、3分の2程度でもよい場合があるからである。
さらに、変更処理として、カラー画像を白黒にする、単色にする(薄い青色等に統一する)等であってもよい。それらの変更処理は、文書500の他のページに応じて選択するようにしてもよい。なお、図5(B)は、フォームに合わせて拡大処理をし、カラー画像(写真501)を白黒画像(写真502)に変更したものである。
【0056】
図6は、文書600に既にオブジェクトである写真601が合成されており、その写真601の上に文字のオブジェクトであるタイトル602を合成しようとしている場合についての説明図である。図6(A)は、合成前の文書600と合成するオブジェクトであるタイトル602の状態を示しており、図6(B)は、合成後の文書600(写真601に変更が加えられて写真603になっている)の状態を示している。
変更モジュール125は、タイトル602の文字属性に応じて、写真601を変更する。より詳細に説明すると、変更モジュール125は、文書レイアウト属性記憶モジュール123にアクセスし、文書・オブジェクト属性テーブル300内の配置欄310、画像属性欄350から、どの位置にどのような写真601が配置されているかを検知し、合成しようとしているタイトル602の文字属性(文字の大きさ、字体、色等)に応じて、写真601の色を調整する。例えば、写真601とタイトル602の位置関係から、タイトル602を判読しやすくするために、写真601を薄くする変更を行うようにしてもよい。また、タイトル602のテキストデータに応じて、写真601の色調整を行ってもよい。たとえば、タイトル602に「ウェディング」という文字があれば、写真601をピンク系の色に変更(図6(B)の写真603参照)する等である。
【0057】
図8を参照して、本実施の形態のハードウェア構成例について説明する。図8に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成され、スキャナ等のデータ読み取り部817と、プリンタなどのデータ出力部818を備えたハードウェア構成例を示している。
【0058】
CPU(Central Processing Unit)801は、上述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、グルーピングモジュール124、変更モジュール125等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムに従った処理を実行する制御部である。
【0059】
ROM(Read Only Memory)802は、CPU801が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)803は、CPU801の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス804により相互に接続されている。
【0060】
ホストバス804は、ブリッジ805を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス806に接続されている。
【0061】
キーボード808、マウス等のポインティングデバイス809は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ810は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0062】
HDD(Hard Disk Drive)811は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU801によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。ハードディスクには、文書取出モジュール121によって取り出された文書や文書レイアウト属性記憶モジュール123が管理するデータなどが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0063】
ドライブ812は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体813に記録されているデータまたはプログラムを読み出して、そのデータまたはプログラムを、インタフェース807、外部バス806、ブリッジ805、およびホストバス804を介して接続されているRAM803に供給する。リムーバブル記録媒体813も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0064】
接続ポート814は、外部接続機器815を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート814は、インタフェース807、および外部バス806、ブリッジ805、ホストバス804等を介してCPU801等に接続されている。通信部816は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部817は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部818は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0065】
なお、図8に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図8に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図8に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(多機能複写機とも呼ばれ、スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等の機能を有している)などに組み込まれていてもよい。
【0066】
前記実施の形態においては、グルーピングモジュール124を有している例を示したが、グルーピングモジュール124はなくてもよい。
また、図3に示したデータ構造は、テーブル構造であるが、例えばリスト構造等のように他のデータ構造であってもよく、管理するデータも図3に示したものに限られず、他の種類のデータ(音声、動画等の属性データ)を管理するようにしてもよい。
また、図4、図5、図6に示したものは、処理例であり、他に、変更処理として、合成するオブジェクトまたは合成される文書内のオブジェクトを、合成される文書内のオブジェクトまたは合成するオブジェクトに応じて、コントラスト変更(両者を類似した分布にする)、色分布の変更、解像度の変更、大きさの変更等を行ってもよい。
前記実施の形態においては、変更モジュール125がオブジェクト選択モジュール122によって選択されたオブジェクトを変更した後に、合成モジュール126がその変更されたオブジェクトと文書を合成しているが、これを、合成モジュール126がオブジェクト選択モジュール122によって選択されたオブジェクトと文書を合成した後に、変更モジュール125がその選択されたオブジェクト等を変更するようにしてもよい。
【0067】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納することも可能であり、また、そのプログラムを通信手段によって提供することもできる。その場合、例えば、上記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えることもできる。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、上記のプログラムまたはその一部は、上記記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能である。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に乗せて搬送することも可能である。
さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】文書と画像の合成に関する処理例を示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態が取り扱うデータのデータ構成例を示す説明図である。
【図4】文書と画像の合成処理の一例を示す説明図である。
【図5】フォームである文書と画像の合成処理の一例を示す説明図である。
【図6】文書と画像の合成処理の一例を示す説明図である。
【図7】オブジェクトのグルーピング処理の一例を示す説明図である。
【図8】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0069】
111…文書DB
112…オブジェクトDB
120…文書作成システム
121…文書取出モジュール
122…オブジェクト選択モジュール
123…文書レイアウト属性記憶モジュール
124…グルーピングモジュール
125…変更モジュール
126…合成モジュール
130…文書表示モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書に合成する画像を選択する画像選択手段と、
前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加える画像変更手段と、
前記画像変更手段によって変更された画像を前記文書に合成する合成手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記画像変更手段は、前記文書に関する情報として該文書がひな型であるか否かに応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
文書に合成する対象を選択する対象選択手段と、
前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択手段によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更手段と、
前記画像変更手段によって変更された画像を前記文書に合成する合成手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
文書を記憶する文書記憶手段と、
前記文書記憶手段から文書を取り出す文書取出手段と、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記文書取出手段によって取り出された文書に合成する画像を、前記画像記憶手段から選択する画像選択手段と、
前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加える画像変更手段と、
前記画像変更手段によって変更された画像を前記文書に合成する合成手段と、
前記合成手段によって合成された文書を出力する出力手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
文書に合成する画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段によって選択された画像を前記文書に合成する合成手段と、
前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択手段によって選択された画像に変更を加える画像変更手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
文書に合成する対象を選択する対象選択手段と、
前記対象選択手段によって選択された対象を前記文書に合成する合成手段と、
前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択手段によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、該文書部品を分類する分類手段
をさらに具備し、
前記画像変更手段は、前記分類手段により分類された結果に基づいて、画像に変更を加える
ことを特徴とする請求項1〜6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記画像変更手段によって画像に加えられた変更または操作者の操作を履歴として記憶する履歴記憶手段
をさらに具備し、
前記画像変更手段は、前記履歴記憶手段に記憶された履歴に基づいて、画像に変更を加える
ことを特徴とする請求項1〜7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
コンピュータに、
文書に合成する画像を選択する画像選択機能と、
前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択機能によって選択された画像に変更を加える画像変更機能と、
前記画像変更機能によって変更された画像を前記文書に合成する合成機能
を実現させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項10】
前記画像変更機能は、前記文書に関する情報として該文書がひな型であるか否かに応じて、前記画像選択機能によって選択された画像に変更を加える
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
文書に合成する対象を選択する対象選択機能と、
前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択機能によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更機能と、
前記画像変更機能によって変更された画像を前記文書に合成する合成機能
を実現させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
文書に合成する画像を選択する画像選択機能と、
前記画像選択機能によって選択された画像を前記文書に合成する合成機能と、
前記文書に関する情報または前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、前記画像選択機能によって選択された画像に変更を加える画像変更機能
を実現させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
文書に合成する対象を選択する対象選択機能と、
前記対象選択機能によって選択された対象を前記文書に合成する合成機能と、
前記文書が画像を有している場合に、前記対象選択機能によって選択された対象に応じて、前記文書内の画像に変更を加える画像変更機能
を実現させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項14】
前記文書を構成する文書部品に関する情報に応じて、該文書部品を分類する分類機能
をさらに具備し、
前記画像変更機能は、前記分類機能により分類された結果に基づいて、画像に変更を加える
ことを特徴とする請求項9〜13に記載の情報処理プログラム。
【請求項15】
前記画像変更機能によって画像に加えられた変更または操作者の操作を履歴として記憶する履歴記憶機能
をさらに具備し、
前記画像変更機能は、前記履歴記憶機能に記憶された履歴に基づいて、画像に変更を加える
ことを特徴とする請求項9〜14に記載の情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−134696(P2008−134696A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−318574(P2006−318574)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】