説明

情報処理システム及び情報処理方法

【課題】小容量かつ低価格のROMを用いることによるコストダウンならびに制御ソフトウエアのアップデート等を行う際の時間、費用および労力の削減が図られた画像形成装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】制御プログラムダウンロード手段は、起動時にハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードして、制御プログラム実行手段によりそのダウンロードした制御プログラムを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードウエアの制御プログラム等をネットワークを利用して外部から取り込むことによりメモリ領域の有効活用が図られた画像形成装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続される複写機等の周辺装置は、LANからの画像情報を受信して転写紙に印刷処理等のみを行うような比較的インテリジェンス性が少なく、単機能のものであった。
【0003】
近年、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリおよびスキャナ等の各機器の機能が組み合わされた複合機が多く出回ってきており、そのような複合機に、さらにより多くの機能を組み込む多機能化の進展も著しい。その上、複合機がLANまたはワイドエリアネットワーク(WAN)等のネットワークに接続され、そのネットワーク上で他の装置とともに利用されることが多くなり、ネットワーク利用の発達による複合機への機能追加のスピードも加速化されてきている。その結果、種々の機能を実行および管理するためのプログラムが複合機にインストールされることとなり、複合機内のプログラムは加速度的に巨大化している。
【0004】
複合機に組み込まれた種々の機能を実行および管理するためのプログラムは、複合機内の記憶装置であるROM(Read Only Memory)等に保存されていることが一般的であり、複合機内の記憶装置の限られた容量は、インストールされるプログラムが膨大となるにつれ圧迫されてくる。したがって、容量の大きな記憶装置が必要となってくるが、大容量のROMは価格が高い。その一方、ROMはアクセス速度が遅いという特徴を有する。他方、揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)はアクセス速度が速いという特徴を有しており、さらに大容量のものであっても比較的価格は安価になってきている。
【0005】
そこで、複合機の制御プログラムは、アクセス速度の遅い不揮発性メモリであるROMには圧縮した形式で保存しておき、制御プログラム実行時にアクセス速度が速く、かつ大容量なRAMに展開して実行することがこれまで数多く提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ネットワークを介してソフトウエアあるいは圧縮のためのミドルウエアをダウンロードすることがこれまでに提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ROMに保存されるデータ量を減らすことにより小さい容量のROMであってもよいこととなったが、制御ソフトウエアに新機能を追加した改良版等をアップデートする際には、ネットワークに接続された複合機毎に1台ずつ、複合機内のROMを書き換える必要があるため制御ソフトウエアのアップデートには多くの時間、費用および労力が必要となる。また、複合機のハードウエア構成を変更した場合やオプションのプログラムを追加した場合等にもROMの書き換えが必要となり上記と同様の問題が生ずる。
【0007】
他方、LANの速度は、ケーブル上のデータ伝送速度が10Mbpsである10BASE−Tから100Mbpsである100BASE−TXへの移行に伴い高速化され、さらに1Gbpsのデータ伝送速度へと飛躍的に高速化してきている。
【0008】
そこで、本発明は、起動時にハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードする制御プログラムダウンロード手段と、前記制御プログラムを実行する制御プログラム実行手段を設けることにより、ネットワークブートを行うための制御プログラムのみを格納することができる容量の容量が小さく低価格のROMを用いることでコストダウンが図られ、さらに制御ソフトウエアのアップデート等を行う際の時間、費用および労力の削減が図られた画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、起動時にハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードする制御プログラムダウンロード手段と、前記制御プログラムを実行する制御プログラム実行手段と、を有する画像形成装置である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、初回の起動時にダウンロードされた前記制御プログラムの種類情報を記憶部に保存する種類情報記憶手段と、初回以降の起動時に前記種類情報を用いてダウンロードする前記制御プログラムを決定する決定手段と、をさらに有する。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、ハードウエア構成を判別するプログラムを前記ネットワークを介してダウンロードする判別プログラムダウンロード手段と、前記ハードウエア構成を判別するプログラムを実行する判別プログラム実行手段と、前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別されたハードウエアの制御に必要なプログラムモジュールを前記ネットワークを介してダウンロードするプログラムモジュールダウンロード手段と、前記プログラムモジュールをRAM上で実行可能な形式に変換する変換手段と、前記変換手段により実行可能な形式に変換された前記プログラムモジュールを実行する変換プログラムモジュール実行手段と、をさらに有する。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、ハードウエア構成情報の少なくとも一部を記憶部に保存するハードウエア構成情報記憶手段をさらに有する。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、前記ハードウエア構成情報記憶手段は、さらに前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別することができない前記ハードウエア構成情報を記憶部に保存する。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、前記ハードウエア構成情報記憶手段は、さらに前記ハードウエア構成のうち実質的に使用されないハードウエアの情報を記憶部に保存する。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項3から6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別された前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定する選定手段と、前記選定手段により必要と判断された前記アプリケーションプログラムのみを前記ネットワークを介してダウンロードするアプリケーションプログラムダウンロード手段と、をさらに有する。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の画像形成装置において、前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定するための情報を記憶部に保存する選定情報記憶手段をさらに有する。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記選定情報記憶手段は、さらに少なくとも前記ハードウエアが実装する前記アプリケーションプログラムの構成情報またはオプションとして追加した前記アプリケーションプログラムの情報の1つを記憶部に保存する。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の画像形成装置において、認証情報を記憶部に保存する認証情報記憶手段と、少なくとも前記ハードウエアが実装するアプリケーションプログラムの構成情報または前記オプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報の1つを認証サーバからネットワークを介して得る情報入手手段と、をさらに有する。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムを近傍のネットワークセグメントに設置されたサーバからダウンロードするサーバダウンロード手段をさらに有する。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをインターネットを介して設置されたサーバからダウンロードするインターネットサーバダウンロード手段をさらに有する。
【0021】
請求項13記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをダウンロードサーバとしても動作する他の前記画像形成装置からダウンロードするサーバ機能装置ダウンロード手段をさらに有する。
【0022】
請求項14記載の発明は、ハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードする制御プログラムダウンロード手段を備えた画像形成装置の制御方法であって、 前記方法は、前記制御プログラムダウンロード手段により起動時にハードウエアの前記制御プログラムをネットワークを介してダウンロードするステップと、制御プログラム実行手段により前記制御プログラムを実行するステップと、を有する画像形成装置の制御方法である。
【0023】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の画像形成装置の制御方法において、前記プログラム種別情報記憶手段により初回の起動時にダウンロードされた前記制御プログラムの種類情報を記憶部に保存するステップと、前記決定手段により初回以降の起動時に前記種類情報を用いてダウンロードする前記制御プログラムを決定するステップと、をさらに有する。
【0024】
請求項16記載の発明は、請求項14または15記載の画像形成装置の制御方法において、前記判別プログラムダウンロード手段によりハードウエア構成を判別するプログラムを前記ネットワークを介してダウンロードするステップと、前記判別プログラム実行手段により前記ハードウエア構成を判別するプログラムを実行するステップと、前記プログラムモジュールダウンロード手段により前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別されたハードウエアの制御に必要なプログラムモジュールを前記ネットワークを介してダウンロードするステップと、前記変換手段により前記プログラムモジュールをRAM上で実行可能な形式に変換するステップと、前記変換プログラム実行手段により前記変換手段により実行可能な形式に変換された前記プログラムモジュールを実行するステップと、をさらに有する。
【0025】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の画像形成装置の制御方法において、前記ハードウエア構成情報記憶手段により、ハードウエア構成情報の少なくとも一部を記憶部に保存するステップをさらに有する。
【0026】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の画像形成装置の制御方法において、前記記憶部に保存するステップは、前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別することができない前記ハードウエア構成情報を記憶するステップである。
【0027】
請求項19記載の発明は、請求項17記載の画像形成装置の制御方法において、前記記憶部に保存するステップは、前記ハードウエア構成のうち実質的に使用されないハードウエアの情報を記憶するステップである。
【0028】
請求項20記載の発明は、請求項16から19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、前記選定手段により、前記ハードウエア構成を判別するプログラムで判別された前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定するステップと、アプリケーションプログラムダウンロード手段により、前記選定手段で必要と判断された前記アプリケーションプログラムのみを前記ネットワークを介してダウンロードするステップと、をさらに有する。
【0029】
請求項21記載の発明は、請求項20記載の画像形成装置の制御方法において、前記選定情報記憶手段により、前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定するための情報を記憶部に保存するステップをさらに有する。
【0030】
請求項22記載の発明は、請求項21記載の画像形成装置の制御方法において、前記記憶するステップは、少なくとも前記ハードウエアが実装する前記アプリケーションプログラムの構成情報またはオプションとして追加した前記アプリケーションプログラムの情報の1つを記憶するステップである。
【0031】
請求項23記載の発明は、請求項22記載の画像形成装置の制御方法において、前記認証情報記憶手段により認証情報を記憶するステップと、前記情報入手手段により、前記ハードウエアが実装するアプリケーションプログラムの構成情報または前記オプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報の1つを認証サーバからネットワークを介して得るステップと、をさらに有する。
【0032】
請求項24記載の発明は、請求項14から23のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、前記サーバダウンロード手段により、前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムを近傍のネットワークセグメントに設置されたサーバからダウンロードするステップをさらに有する。
【0033】
請求項25記載の発明は、請求項14から23のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、前記インターネットサーバダウンロード手段により、前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをインターネットを介して設置されたサーバからダウンロードするステップをさらに有する。
【0034】
請求項26記載の発明は、請求項14から23のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、前記サーバ機能装置ダウンロード手段により前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをダウンロードサーバとしても動作する他の前記画像形成装置からダウンロードするステップをさらに有する。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、制御プログラムダウンロード手段により起動時にハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードして、制御プログラム実行手段により制御プログラムを実行することにより、容量が小さく低価格のROMを用いることでコストダウンならびに制御ソフトウエアのアップデート等を行う際の時間、費用および労力の削減が図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態における複合機とダウンロードサーバとのシステム構成図である。
【図2】複合機内の構成を示す図である。
【図3】複合機におけるCPUからみた物理アドレス空間の割り当てを示す図である。
【図4】第1の実施形態における制御プログラムをダウンロードするシーケンスを示す図である。
【図5】第2の実施形態におけるハードウエア構成を判別するプログラムおよび制御プログラムをダウンロードするシーケンスを示す図である。
【図6】第3の実施形態におけるハードウエア構成を判別するプログラムおよび制御プログラムをダウンロードするシーケンスを示す図である。
【図7】第4の実施形態におけるハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムをダウンロードするシーケンスを示す図である。
【図8】第5の実施形態におけるハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムをダウンロードするシーケンスを示す図である。
【図9】第6の実施形態におけるハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムをダウンロードするシーケンスを示す図である。
【図10】第7の実施形態におけるハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムをダウンロードするシーケンスを示す図である。
【図11】第8の実施形態における複合機とダウンロードサーバとのシステム構成図である。
【図12】第9の実施形態における複合機間のシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
小容量かつ低価格のROMを用いることによるコストダウンならびに制御ソフトウエアのアップデート等を行う際の時間、費用および労力の削減が図られた画像形成装置およびその制御方法を、起動時にハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードする制御プログラムダウンロード手段と、制御プログラムを実行する制御プログラム実行手段を設けることにより実現した。
【実施例】
【0038】
本発明の第1の実施例の構成・動作を図を用いて説明する。
【0039】
図1は、本実施形態における画像形成装置である複合機1とダウンロードサーバ3とのシステム構成を示す図である。ネットワーク2上には、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリおよびスキャナ等の各機器の機能が組み合わされた複合機1と、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムおよびプログラムモジュール等を保存するダウンロードサーバ3が配置され、複合機は1Aから1N(Nは任意の整数である)までの複数台であってもよく、LANまたはWAN等のネットワーク2に接続される。ネットワーク2に接続される装置は1つの機能のみを実現する単機能機であってもよい。ダウンロードサーバ3も同一のネットワーク2に接続される。
【0040】
図2は、複合機20内のハードウエア構成を示す図である。複合機20において、CPU21は、全体の制御を実行し、その制御下にはROM22、RAM23、不揮発性メモリ24、内部バス25、ハードウエアA26A、ハードウエアB26B、ハードウエアC26CおよびハードウエアN26Nが接続されている。
【0041】
ROM22には予めネットワークブートを行うための制御プログラムが格納されている。フォントおよびその他の静的なデータが格納されていてもよい。RAM23は、データを一時的に記憶するために用いられ、また不揮発性メモリ24は、NVRAM等のデータを不揮発性で記憶するために用いられる。内部バス25は、CPUとその他の装置との間を接続して信号の送受信を行う共通路である。ハードウエア26は、複合機20の各機能を実現するため等に必要なものである。
【0042】
図3は、複合機20におけるCPU21からみた物理アドレス空間の割り当てを示す図である。ROM31にはネットワーク2を経由してハードウエア26を制御するプログラムをダウンロードするために用いられるプログラムのみが格納されている。複合機1が起動のための制御プログラムをダウンロードする際にはこのプログラムが実行される。小容量で高速アクセスが可能な一時記憶装置であるI/Oレジスタ32には入出力に関するデータを一時的に保存しておく。NVRAM33にはデータが不揮発性で記憶される。RAM34は、ネットワークを介してダウンロードした制御プログラムの実行空間である。
【0043】
以上のように構成された第1の実施形態における画像形成装置の起動時に制御プログラムをダウンロードする動作について図4のシーケンス図に基づいて説明する。
【0044】
図4に示すシーケンスは、複合機20のCPU21により実行される。複合機20の起動時に制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行する状態を示した図である。
【0045】
複合機20の電源が投入されること等によりROM22に格納されたブートアップ情報を読み出す(S401)。ROM22の内容を用いて複合機20を初期化可能であってもよい。ダウンロードサーバ3の電源が投入されること等によりネットワーク2に接続された複合機からのダウンロード要求の受付を開始する(S402)。複合機20がROM22に格納されたブートアップ情報により、ダウンロードサーバ3に対して制御プログラムのダウンロードを要求する(S403)。ダウンロードサーバ3は、複合機20の制御プログラムのダウンロード要求を受理すると(S404)、ハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のプログラムから複合機20から要求された制御プログラムの検索を行う(S405)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20から要求された制御プログラムを発見した場合には、その制御プログラムを複合機20に対して送信して(S406)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきた制御プログラムを受信し、ダウンロードを行う(S407)。ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、制御プログラムが実行されることにより複合機20の起動が行われる(S408)。
【0046】
また、初回の起動時にダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムを複合機20の不揮発性記憶装置に保存しておき、初回以降の起動時には複合機20の不揮発性記憶装置に保存された制御プログラムを直接要求してもよい。
【0047】
S401でROM22の内容を用いて複合機20を初期化する場合には、ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、RAM23は揮発性であるため最新のプログラム等が起動時毎に常にアップデートされることとなる。
【0048】
また、複合機1と同一のネットワーク上であって、物理的な装置間の距離が短くなる位置にダウンロードサーバ3を配置することにより、11Gbps等の高速なネットワーク上のデータ転送を実現することができ高速かつ短時間に制御プログラムをダウンロードすることができるため、起動時間を短縮することが可能となる。
【0049】
次に、第2の実施形態における画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムおよび制御プログラムをダウンロードする動作について図5のシーケンス図に基づいて説明する。
【0050】
図5に示すシーケンスは、複合機20のCPU21により実行される。複合機20の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして、ハードウエア構成を調査し、その結果をダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信したハードウエア構成にマッチする制御プログラムを検索し、その制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行する状態を示した図である。
【0051】
複合機20の電源が投入されること等によりROM22に格納されたブートアップ情報を読み出す(S501)。上記と同様にROM22の内容を用いて複合機20を初期化可能であってもよい。ダウンロードサーバ3の電源が投入されること等によりネットワーク2に接続された複合機からのダウンロード要求の受付を開始する(S502)。複合機20がROM22に格納されたブートアップ情報により、ダウンロードサーバ3に対して制御プログラムのダウンロードを要求する(S503)。ダウンロードサーバ3は、複合機20の制御プログラムのダウンロード要求を受理すると(S504)、複合機20がそのハードウエア構成を判別するためのプログラムを複合機20に対して送信する(S505)。複合機20は、ハードウエア構成を判別するプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S506)。ダウンロードしたハードウエア構成を判別するプログラムはRAM23上に格納され、そのハードウエア構成を判別するプログラムが実行されることにより複合機20にどのような型のハードウエアがいくつ配置されているか等のハードウエア構成が判別される(S507)。複合機20は、判別したハードウエア構成情報をダウンロードサーバ3に対して送信する(S508)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判別したハードウエア構成情報を受信する(S509)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信したハードウエア構成情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のプログラムとのマッチングを行い複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムの検索を行う(S510)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムを発見した場合には、その制御プログラムを複合機20に対して送信して(S511)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきた制御プログラムを受信し、ダウンロードを行う(S512)。ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、制御プログラムが実行されることにより複合機20の起動が行われる(S513)。ここでダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムは各ハードウエアに対応したプログラムモジュール形式であることが望ましく、ハードウエア構成に適した1以上のプログラムモジュールをRAM23上で実行可能な形式に変換して制御プログラムを作成して実行する。
【0052】
上記の実施形態では、ハードウエア構成に適した制御プログラムはダウンロードサーバ3により判定されるが、複合機20により判定する機構を複合機20に有していてもよく、その場合には、複合機20により判定されたハードウエア構成に適した制御プログラムの情報はダウンロードサーバ3に対して送信され、その情報に基づいてダウンロードサーバ3が制御プログラムの検索を行う。
【0053】
また、初回の起動時にダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムを複合機20の不揮発性記憶装置に保存しておき、初回以降の起動時には複合機20の不揮発性記憶装置に保存された制御プログラムを直接要求してもよい。
【0054】
上記の実施形態によれば、複合機20のハードウエア構成に基づいた制御プログラムのみがダウンロードされるため、ダウンロードサーバ3には、各ハードウエアのプログラムモジュールを保存しておけばよく、複合機20の機種毎に異なる1つの大きなプログラムを保存しておくことは不要でありダウンロードサーバ3上の保存領域に占める複合機20の制御プログラムに関する保存領域を小さくすることができる。
【0055】
次に、第3の実施形態における画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムおよび制御プログラムをダウンロードする動作について図6のシーケンス図に基づいて説明する。
【0056】
図6に示すシーケンスは、複合機20のCPU21により実行される。複合機20の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして、複合機20の不揮発性記憶装置に保存されたハードウエア構成情報を参考にしてハードウエア構成を調査し、その結果をダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信したハードウエア構成にマッチする制御プログラムを検索し、その制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行する状態を示した図である。
【0057】
複合機20の電源が投入されること等によりROM22に格納されたブートアップ情報を読み出す(S601)。上記と同様にROM22の内容を用いて複合機20を初期化可能であってもよい。ダウンロードサーバ3の電源が投入されること等によりネットワーク2に接続された複合機からのダウンロード要求の受付を開始する(S602)。複合機20がROM22に格納されたブートアップ情報により、ダウンロードサーバ3に対して制御プログラムのダウンロードを要求する(S603)。ダウンロードサーバ3は、複合機20の制御プログラムのダウンロード要求を受理すると(S604)、複合機20がそのハードウエア構成を判別するためのプログラムを複合機20に対して送信する(S605)。複合機20は、ハードウエア構成を判別するプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S606)。ダウンロードしたハードウエア構成を判別するプログラムはRAM23上に格納され、そのハードウエア構成を判別するプログラムが実行されることにより複合機20にどのような型のハードウエアがいくつ配置されているか等のハードウエア構成が判別される。この判別に際して、複合機20の不揮発性記憶装置に保存された、複合機20のハードウエア構成情報および/またはハードウエア構成を判別するプログラムにより判別することができない複合機20のハードウエア構成情報を参照する(S607)。複合機20は、判別したハードウエア構成情報をダウンロードサーバ3に対して送信する(S608)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判別したハードウエア構成情報を受信する(S609)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信したハードウエア構成情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のプログラムとのマッチングを行い複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムの検索を行う(S610)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムを発見した場合には、その制御プログラムを複合機20に対して送信して(S611)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきた制御プログラムを受信し、ダウンロードを行う(S612)。ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、制御プログラムが実行されることにより複合機20の起動が行われる(S613)。ここでダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムは各ハードウエアに対応したプログラムモジュール形式であることが望ましく、ハードウエア構成に適した1以上のプログラムモジュールをRAM23上で実行可能な形式に変換して制御プログラムを作成して実行する。
【0058】
上記の実施形態では、ハードウエア構成に適した制御プログラムはダウンロードサーバ3により判定されるが、複合機20により判定する機構を複合機20に有していてもよく、その場合には、複合機20により判定されたハードウエア構成に適した制御プログラムの情報はダウンロードサーバ3に対して送信され、その情報に基づいてダウンロードサーバ3が制御プログラムの検索を行う。
【0059】
また、初回の起動時にダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムを複合機20の不揮発性記憶装置に保存しておき、初回以降の起動時には複合機20の不揮発性記憶装置に保存された制御プログラムを直接要求してもよい。
【0060】
上記の実施形態によれば、構成を調べるために時間を要するハードウエアの構成情報を不揮発性の記憶装置に保存しておくことにより、ハードウエア構成情報の少なくとも一部をハードウエア構成を調べることなく直ちに利用することができるため、複合機20の起動時間を短縮することができる。また、ダウンロードサーバ3からダウンロードしたハードウエア構成を判別するプログラムにより判別することができないハードウエアの構成情報を不揮発性の記憶装置に保存することにより、ハードウエアの構成のわずかな差であっても検出することが可能となり、各ハードウエアに対応した制御プログラムをより細かくモジュール化することによるプログラムモジュールのダウンロード時間の短縮化、さらには複合機20の起動時間の短縮化を図ることができる。
【0061】
次に、第4の実施形態における画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムおよび制御プログラムをダウンロードする動作について図7のシーケンス図に基づいて説明する。
【0062】
図7に示すシーケンスは、複合機20のCPU21により実行される。複合機20の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして、複合機20の不揮発性記憶装置に保存された実質的に使用されないハードウエアの情報を参考にしてハードウエア構成を調査し、その結果をダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信したハードウエア構成にマッチする制御プログラムを検索し、その制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行する状態を示した図である。
【0063】
複合機20の電源が投入されること等によりROM22に格納されたブートアップ情報を読み出す(S701)。上記と同様にROM22の内容を用いて複合機20を初期化可能であってもよい。ダウンロードサーバ3の電源が投入されること等によりネットワーク2に接続された複合機からのダウンロード要求の受付を開始する(S702)。複合機20がROM22に格納されたブートアップ情報により、ダウンロードサーバ3に対して制御プログラムのダウンロードを要求する(S703)。ダウンロードサーバ3は、複合機20の制御プログラムのダウンロード要求を受理すると(S704)、複合機20がそのハードウエア構成を判別するためのプログラムを複合機20に対して送信する(S705)。複合機20は、ハードウエア構成を判別するプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S706)。ダウンロードしたハードウエア構成を判別するプログラムはRAM23上に格納され、そのハードウエア構成を判別するプログラムが実行されることにより複合機20にどのような型のハードウエアがいくつ配置されているか等のハードウエア構成が判別される。この判別に際して、複合機20の不揮発性記憶装置に保存された、複合機20のハードウエア構成のうち実質的に使用されないハードウエアの情報を参照して実質的に使用されないハードウエアを除外したハードウエア構成を判別する(S707)。複合機20は、判別したハードウエア構成情報をダウンロードサーバ3に対して送信する(S708)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判別したハードウエア構成情報を受信する(S709)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信したハードウエア構成情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のプログラムとのマッチングを行い複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムの検索を行う(S710)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムを発見した場合には、その制御プログラムを複合機20に対して送信して(S711)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきた制御プログラムを受信し、ダウンロードを行う(S712)。ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、制御プログラムが実行されることにより複合機20の起動が行われる(S713)。ここでダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムは各ハードウエアに対応したプログラムモジュール形式であることが望ましく、ハードウエア構成に適した1以上のプログラムモジュールをRAM23上で実行可能な形式に変換して制御プログラムを作成して実行する。
【0064】
上記の実施形態では、ハードウエア構成に適した制御プログラムはダウンロードサーバ3により判定されるが、複合機20により判定する構造を複合機20に有していてもよく、その場合には、複合機20により判定されたハードウエア構成に適した制御プログラムの情報はダウンロードサーバ3に対して送信され、その情報に基づいてダウンロードサーバ3が制御プログラムの検索を行う。
【0065】
また、初回の起動時にダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムを複合機20の不揮発性記憶装置に保存しておき、初回以降の起動時には複合機20の不揮発性記憶装置に保存された制御プログラムを直接要求してもよい。
【0066】
上記の実施形態によれば、複合機20のハードウエアとして配置されているが、実質的には使用されないハードウエアの情報を不揮発性記憶装置に保存することにより、使用されないハードウエアの制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードする無駄を回避することができ、複合機20の起動時間の短縮化を図ることができる。
【0067】
次に、第5の実施形態における画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムをダウンロードする動作について図8のシーケンス図に基づいて説明する。
【0068】
図8に示すシーケンスは、複合機20のCPU21により実行される。複合機20の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして、複合機20のハードウエア構成を調査し、その結果をダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信したハードウエア構成にマッチする制御プログラムを検索し、その制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行して、さらにハードウエア構成からハードウエアを使用する必要なアプリケーションプログラムを選定し、その結果をダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信した必要なアプリケーションプログラムを検索し、そのアプリケーションプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行する状態を示した図である。
【0069】
複合機20の電源が投入されること等によりROM22に格納されたブートアップ情報を読み出す(S801)。上記と同様にROM22の内容を用いて複合機20を初期化可能であってもよい。ダウンロードサーバ3の電源が投入されること等によりネットワーク2に接続された複合機からのダウンロード要求の受付を開始する(S802)。複合機20がROM22に格納されたブートアップ情報により、ダウンロードサーバ3に対して制御プログラムのダウンロードを要求する(S803)。ダウンロードサーバ3は、複合機20の制御プログラムのダウンロード要求を受理すると(S804)、複合機20がそのハードウエア構成を判別するためのプログラムを複合機20に対して送信する(S805)。複合機20は、ハードウエア構成を判別するプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S806)。ダウンロードしたハードウエア構成を判別するプログラムはRAM23上に格納され、そのハードウエア構成を判別するプログラムが実行されることにより複合機20にどのような型のハードウエアがいくつ配置されているか等のハードウエア構成が判別される(S807)。複合機20は、判別したハードウエア構成情報をダウンロードサーバ3に対して送信する(S808)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判別したハードウエア構成情報を受信する(S809)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信したハードウエア構成情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のプログラムとのマッチングを行い複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムの検索を行う(S810)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムを発見した場合には、その制御プログラムを複合機20に対して送信して(S811)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきた制御プログラムを受信し、ダウンロードを行う(S812)。ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、制御プログラムが実行されることにより複合機20の起動が行われる(S813)。ここでダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムは各ハードウエアに対応したプログラムモジュール形式であることが望ましく、ハードウエア構成に適した1以上のプログラムモジュールをRAM23上で実行可能な形式に変換して制御プログラムを作成して実行する。そして、複合機20はハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムを判定する(S814)。複合機20は、判定した必要なアプリケーションプログラムの種類情報をダウンロードサーバ3に対して送信する(S815)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判定した必要なアプリケーションプログラムの種類情報を受信する(S816)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信した必要なアプリケーションプログラムの種類情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のアプリケーションプログラムとのマッチングを行い複合機20のハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムの検索を行う(S817)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムを発見した場合には、そのアプリケーションプログラムを複合機20に対して送信して(S818)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきたアプリケーションプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S819)。ダウンロードしたアプリケーションプログラムはRAM23上に格納され、実行される(S820)。
【0070】
上記の実施形態では、ハードウエア構成に適した制御プログラムはダウンロードサーバ3により判定されるが、複合機20により判定する機構を複合機20に有していてもよく、その場合には、複合機20により判定されたハードウエア構成に適した制御プログラムの情報はダウンロードサーバ3に対して送信され、その情報に基づいてダウンロードサーバ3が制御プログラムの検索を行う。また、ハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムは複合機20により判定されるが、ダウンロードサーバ3により判定する機構をダウンロードサーバ3に有していてもよい。
【0071】
また、初回の起動時にダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムおよびアプリケーションプログラムを複合機20の不揮発性記憶装置に保存しておき、初回以降の起動時には複合機20の不揮発性記憶装置に保存された制御プログラムおよびアプリケーションプログラムを直接要求してもよい。
【0072】
上記の実施形態によれば、複合機20に所定のハードウエアが配置されていないため使用することができないアプリケーションプログラムを選定することにより、使用されないアプリケーションプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードする無駄を回避することができ、複合機20の起動時間の短縮化を図ることができる。
【0073】
次に、第6の実施形態における画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムをダウンロードする動作について図9のシーケンス図に基づいて説明する。
【0074】
図9に示すシーケンスは、複合機20のCPU21により実行される。複合機20の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして、複合機20のハードウエア構成を調査し、その結果をダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信したハードウエア構成にマッチする制御プログラムを検索し、その制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行して、さらに複合機20の不揮発性記憶装置に保存されたハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定するための情報等を参考にしてハードウエア構成からハードウエアを使用する必要なアプリケーションプログラムを選定し、その結果をダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信した必要なアプリケーションプログラムを検索し、そのアプリケーションプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行する状態を示した図である。
【0075】
複合機20の電源が投入されること等によりROM22に格納されたブートアップ情報を読み出す(S901)。上記と同様にROM22の内容を用いて複合機20を初期化可能であってもよい。ダウンロードサーバ3の電源が投入されること等によりネットワーク2に接続された複合機からのダウンロード要求の受付を開始する(S902)。複合機20がROM22に格納されたブートアップ情報により、ダウンロードサーバ3に対して制御プログラムのダウンロードを要求する(S903)。ダウンロードサーバ3は、複合機20の制御プログラムのダウンロード要求を受理すると(S904)、複合機20がそのハードウエア構成を判別するためのプログラムを複合機20に対して送信する(S905)。複合機20は、ハードウエア構成を判別するプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S906)。ダウンロードしたハードウエア構成を判別するプログラムはRAM23上に格納され、そのハードウエア構成を判別するプログラムが実行されることにより複合機20にどのような型のハードウエアがいくつ配置されているか等のハードウエア構成が判別される(S907)。複合機20は、判別したハードウエア構成情報をダウンロードサーバ3に対して送信する(S908)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判別したハードウエア構成情報を受信する(S909)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信したハードウエア構成情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のプログラムとのマッチングを行い複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムの検索を行う(S910)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムを発見した場合には、その制御プログラムを複合機20に対して送信して(S911)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきた制御プログラムを受信し、ダウンロードを行う(S912)。ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、制御プログラムが実行されることにより複合機20の起動が行われる(S913)。ここでダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムは各ハードウエアに対応したプログラムモジュール形式であることが望ましく、ハードウエア構成に適した1以上のプログラムモジュールをRAM23上で実行可能な形式に変換して制御プログラムを作成して実行する。そして、複合機20は、ハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムを判定する。この判別に際して、複合機20の不揮発性記憶装置に保存された、複合機20のハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを判別する情報および/または装置の型番等より特定されるハードウエアが実装するアプリケーションプログラムの構成情報および/またはオプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報を参照する(S914)。複合機20は、判定した必要なアプリケーションプログラムの種類情報をダウンロードサーバ3に対して送信する(S915)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判定した必要なアプリケーションプログラムの種類情報を受信する(S916)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信した必要なアプリケーションプログラムの種類情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のアプリケーションプログラムとのマッチングを行い複合機20のハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムの検索を行う(S917)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムを発見した場合には、そのアプリケーションプログラムを複合機20に対して送信して(S918)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきたアプリケーションプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S919)。ダウンロードしたアプリケーションプログラムはRAM23上に格納され、実行される(S920)。
【0076】
上記の実施形態では、ハードウエア構成に適した制御プログラムはダウンロードサーバ3により判定されるが、複合機20により判定する機構を複合機20に有していてもよく、その場合には、複合機20により判定されたハードウエア構成に適した制御プログラムの情報はダウンロードサーバ3に対して送信され、その情報に基づいてダウンロードサーバ3が制御プログラムの検索を行う。また、ハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムは複合機20により判定されるが、ダウンロードサーバ3により判定する機構をダウンロードサーバ3に有していてもよい。
【0077】
また、初回の起動時にダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムおよびアプリケーションプログラムを複合機20の不揮発性記憶装置に保存しておき、初回以降の起動時には複合機20の不揮発性記憶装置に保存された制御プログラムおよびアプリケーションプログラムを直接要求してもよい。
【0078】
上記の実施形態によれば、所定のハードウエアが配置されていないため使用することができないアプリケーションプログラムを判別する情報および/またはハードウエアが実装するアプリケーションプログラムの構成情報および/またはオプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報を不揮発性記憶装置に保存しておくことにより、使用することができないまたは必要なアプリケーションプログラムを判別する時間を省くことが可能であり、複合機20の起動時間の短縮化を図ることができる。また、使用することができないアプリケーションプログラムを判別する情報は参考情報として扱われるが、ハードウエアが実装するアプリケーションプログラムの構成情報および/またはオプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報は、所定の型番の装置に必ず搭載される制御プログラムおよびアプリケーションプログラムさらにオプションとして購入したプログラムの情報であるため、これらの情報により選択されたプログラムは必ずダウンロードサーバ3からダウンロードされて実行される。
【0079】
次に、第7の実施形態における画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムをダウンロードする動作について図10のシーケンス図に基づいて説明する。
【0080】
図10に示すシーケンスは、複合機20のCPU21により実行される。複合機20の起動時にハードウエア構成を判別するプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして、複合機20のハードウエア構成を調査し、その結果を認証情報を付してダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信したハードウエア構成および認証情報にマッチする制御プログラムを検索し、その制御プログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行して、さらに複合機20の不揮発性記憶装置に保存された認証情報等を参考にしてハードウエア構成からハードウエアを使用する必要なアプリケーションプログラムを選定し、その結果を認証情報を付してダウンロードサーバ3に送信して、ダウンロードサーバ3は受信した必要なアプリケーションプログラムを検索し、そのアプリケーションプログラムをダウンロードサーバ3からダウンロードして実行する状態を示した図である。
【0081】
複合機20の電源が投入されること等によりROM22に格納されたブートアップ情報を読み出す(S1001)。上記と同様にROM22の内容を用いて複合機20を初期化可能であってもよい。ダウンロードサーバ3の電源が投入されること等によりネットワーク2に接続された複合機からのダウンロード要求の受付を開始する(S1002)。複合機20がROM22に格納されたブートアップ情報により、ダウンロードサーバ3に対して制御プログラムのダウンロードを認証情報を付して要求する(S1003)。ダウンロードサーバ3は、複合機20の制御プログラムのダウンロード要求を受理すると(S1004)、複合機20がそのハードウエア構成を判別するためのプログラムを複合機20に対して送信する(S1005)。複合機20は、ハードウエア構成を判別するプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S1006)。ダウンロードしたハードウエア構成を判別するプログラムはRAM23上に格納され、そのハードウエア構成を判別するプログラムが実行されることにより複合機20にどのような型のハードウエアがいくつ配置されているか等のハードウエア構成が判別される。その際に不揮発性記憶装置に保存された認証つきのハードウエアの構成情報を参照して全体のハードウエア構成を判定する(S1007)。複合機20は、判別したハードウエア構成情報をダウンロードサーバ3に対して認証情報を付して送信する(S1008)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判別したハードウエア構成情報および認証情報を受信する(S1009)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信したハードウエア構成情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のプログラムとのマッチングおよび認証情報のマッチングを行い複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムの検索を行う(S1010)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成に適した制御プログラムを発見した場合には、その制御プログラムを複合機20に対して送信して(S1011)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきた制御プログラムを受信し、ダウンロードを行う(S1012)。ダウンロードした制御プログラムはRAM23上に格納され、制御プログラムが実行されることにより複合機20の起動が行われる(S1013)。ここでダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムは各ハードウエアに対応したプログラムモジュール形式であることが望ましく、ハードウエア構成に適した1以上のプログラムモジュールをRAM23上で実行可能な形式に変換して制御プログラムを作成して実行する。そして、複合機20は、ハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムを判定する。この判別に際して、複合機20の不揮発性記憶装置に保存された認証情報を参照する(S1014)。複合機20は、判定した必要なアプリケーションプログラムの種類情報をダウンロードサーバ3に対して認証情報を付して送信する(S1015)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から判定した必要なアプリケーションプログラムの種類情報および認証情報を受信する(S1016)。ダウンロードサーバ3は、複合機20から受信した必要なアプリケーションプログラムの種類情報とハードディスク等の大容量記憶装置に保存された種々のアプリケーションプログラムとのマッチングおよび認証情報のマッチングを行い複合機20のハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムの検索を行う(S1017)。そして、ダウンロードサーバ3は、検索により複合機20のハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムを発見した場合には、そのアプリケーションプログラムを複合機20に対して送信して(S1018)、送信が完了すると再び、複合機20が制御プログラムのダウンロードを要求してくるのを待機する状態となる。複合機20は、ダウンロードサーバ3から送信されてきたアプリケーションプログラムを受信し、ダウンロードを行う(S1019)。ダウンロードしたアプリケーションプログラムはRAM23上に格納され、実行される(S1020)。
【0082】
上記の実施形態では、ハードウエア構成に適した制御プログラムはダウンロードサーバ3により判定されるが、複合機20により判定する機構を複合機20に有していてもよく、その場合には、複合機20により判定されたハードウエア構成に適した制御プログラムの情報はダウンロードサーバ3に対して送信され、その情報に基づいてダウンロードサーバ3が制御プログラムの検索を行う。また、ハードウエア構成から必要なアプリケーションプログラムは複合機20により判定されるが、ダウンロードサーバ3により判定する機構をダウンロードサーバ3に有していてもよい。
【0083】
また、初回の起動時にダウンロードサーバ3からダウンロードした制御プログラムおよびアプリケーションプログラムを複合機20の不揮発性記憶装置に保存しておき、初回以降の起動時には複合機20の不揮発性記憶装置に保存された制御プログラムおよびアプリケーションプログラムを直接要求してもよい。
【0084】
上記の実施形態によれば、複合機20の不揮発性記憶装置に認証情報を保存しておき、ネットワークを経由して認証サーバであるダウンロードサーバ3から認証情報に基づき所定の型番の装置が必ず実装しているアプリケーションプログラムの構成を求めることにより、判別プログラムを使用することなく必要なアプリケーションプログラムを選定することができるため、起動時間の短縮化を図ることができる。また、認証情報に基づき認証サーバであるダウンロードサーバ3からオプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報を求めることにより、オプションとして追加購入したアプリケーションプログラムを複数の複合機20の1台ずつにインストールする手間を省くことができる。
【0085】
次に、第8の実施形態における画像形成装置とダウンロードサーバとのシステム構成について図11に基づいて説明する。
【0086】
ネットワーク2a上には、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリおよびスキャナ等の各機器の機能が組み合わされた複合機1と、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムおよびプログラムモジュール等を保存するダウンロードサーバ3が配置され、複合機は1Aから1N(Nは任意の整数である)までの複数台であってもよく、LANまたはWAN等のネットワーク2aに接続される。ネットワーク2aに接続される装置は1つの機能のみを実現する単機能機であってもよい。ダウンロードサーバ3は、複合機1が接続されるネットワーク2aがルータ110を介して接続するインターネット100にルータ110を介して接続するLANまたはWAN等のネットワーク2bに接続される。
【0087】
画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムまたはアプリケーションプログラムをダウンロードする動作は、上記各実施例と同様である。
【0088】
インターネットを経由するためダウンロードサーバ3は、複合機1の製造メーカが所有するダウンロードサーバであってもよく、製造メーカが直接サーバの管理を行うことにより適切かつ効率的に最新のダウンロード用ソフトの整備等を行うことができる。また、複合機1と異なるLANに接続することによりネットワーク障害が発生した場合であっても複合機1とダウンロードサーバ3とが両者ともに障害の影響を受けることを回避することができる。
【0089】
次に、第9の実施形態における画像形成装置とダウンロードサーバとのシステム構成について図12に基づいて説明する。
【0090】
ネットワーク2上には、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリおよびスキャナ等の各機器の機能が組み合わされた複合機1と、制御プログラムおよびアプリケーションプログラムおよびプログラムモジュール等を保存するダウンロードサーバ3が配置され、複合機は1Aから1N(Nは任意の整数である)までの複数台であってもよく、LANまたはWAN等のネットワーク2に接続される。ネットワーク2に接続される装置は1つの機能のみを実現する単機能機であってもよい。ダウンロードサーバとしては、ダウンロードサーバの機能を有する複合機1Zが同一のネットワーク2に接続される。
【0091】
画像形成装置の起動時にハードウエア構成を判別するプログラム、制御プログラムまたはアプリケーションプログラムをダウンロードする動作は、上記各実施例と同様である。
【0092】
ダウンロードサーバの機能を有する複合機1Zを使用することにより、特別にダウンロードサーバとしての機能のみを有する装置を配置することが不要となり、ネットワーク構成の複雑化による管理の煩雑化を回避することができ、またダウンロードサーバとしての機能のみを有する装置を購入するためのコストを削減することできる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、携帯電話、PDAまたは携帯端末およびそれらの複合機等ならびにその制御方法にも適用できる。
【符号の説明】
【0094】
1A〜N、1Z、20 複合機
2、2a、2b ネットワーク
3 ダウンロードサーバ
21 CPU
22、31 ROM
23、34 RAM
24 不揮発性メモリ
25 内部バス
26A〜N ハードウエア
100 インターネット
110 ルータ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0095】
【特許文献1】特開平6−214910号公報
【特許文献2】特開2000−113090号公報
【特許文献3】特開2003−99299号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
起動時にハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードする制御プログラムダウンロード手段と、
前記制御プログラムを実行する制御プログラム実行手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
初回の起動時にダウンロードされた前記制御プログラムの種類情報を記憶部に保存する種類情報記憶手段と、
初回以降の起動時に前記種類情報を用いてダウンロードする前記制御プログラムを決定する決定手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
ハードウエア構成を判別するプログラムを前記ネットワークを介してダウンロードする判別プログラムダウンロード手段と、
前記ハードウエア構成を判別するプログラムを実行する判別プログラム実行手段と、
前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別されたハードウエアの制御に必要なプログラムモジュールを前記ネットワークを介してダウンロードするプログラムモジュールダウンロード手段と、
前記プログラムモジュールをRAM上で実行可能な形式に変換する変換手段と、
前記変換手段により実行可能な形式に変換された前記プログラムモジュールを実行する変換プログラムモジュール実行手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
ハードウエア構成情報の少なくとも一部を記憶部に保存するハードウエア構成情報記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ハードウエア構成情報記憶手段は、さらに前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別することができない前記ハードウエア構成情報を記憶部に保存することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ハードウエア構成情報記憶手段は、さらに前記ハードウエア構成のうち実質的に使用されないハードウエアの情報を記憶部に保存することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別された前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定する選定手段と、
前記選定手段により必要と判断された前記アプリケーションプログラムのみを前記ネットワークを介してダウンロードするアプリケーションプログラムダウンロード手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定するための情報を記憶部に保存する選定情報記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記選定情報記憶手段は、さらに少なくとも前記ハードウエアが実装する前記アプリケーションプログラムの構成情報またはオプションとして追加した前記アプリケーションプログラムの情報の1つを記憶部に保存することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
認証情報を記憶部に保存する認証情報記憶手段と、
少なくとも前記ハードウエアが実装するアプリケーションプログラムの構成情報または前記オプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報の1つを認証サーバからネットワークを介して得る情報入手手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムを近傍のネットワークセグメントに設置されたサーバからダウンロードするサーバダウンロード手段をさらに有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをインターネットを介して設置されたサーバからダウンロードするインターネットサーバダウンロード手段をさらに有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをダウンロードサーバとしても動作する他の前記画像形成装置からダウンロードするサーバ機能装置ダウンロード手段をさらに有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
ハードウエアの制御プログラムをネットワークを介してダウンロードする制御プログラムダウンロード手段を備えた画像形成装置の制御方法であって、
前記方法は、前記制御プログラムダウンロード手段により起動時にハードウエアの前記制御プログラムをネットワークを介してダウンロードするステップと、
制御プログラム実行手段により前記制御プログラムを実行するステップと、
を有する画像形成装置の制御方法。
【請求項15】
前記プログラム種別情報記憶手段により初回の起動時にダウンロードされた前記制御プログラムの種類情報を記憶部に保存するステップと、
前記決定手段により初回以降の起動時に前記種類情報を用いてダウンロードする前記制御プログラムを決定するステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項14記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
前記判別プログラムダウンロード手段によりハードウエア構成を判別するプログラムを前記ネットワークを介してダウンロードするステップと、
前記判別プログラム実行手段により前記ハードウエア構成を判別するプログラムを実行するステップと、
前記プログラムモジュールダウンロード手段により前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別されたハードウエアの制御に必要なプログラムモジュールを前記ネットワークを介してダウンロードするステップと、
前記変換手段により前記プログラムモジュールをRAM上で実行可能な形式に変換するステップと、
前記変換プログラム実行手段により前記変換手段により実行可能な形式に変換された前記プログラムモジュールを実行するステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項14または15記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項17】
前記ハードウエア構成情報記憶手段により、ハードウエア構成情報の少なくとも一部を記憶部に保存するステップをさらに有することを特徴とする請求項16記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項18】
前記記憶部に保存するステップは、前記ハードウエア構成を判別するプログラムにより判別することができない前記ハードウエア構成情報を記憶するステップであることを特徴とする請求項17記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項19】
前記記憶部に保存するステップは、前記ハードウエア構成のうち実質的に使用されないハードウエアの情報を記憶するステップであることを特徴とする請求項17記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項20】
前記選定手段により、前記ハードウエア構成を判別するプログラムで判別された前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定するステップと、
アプリケーションプログラムダウンロード手段により、前記選定手段で必要と判断された前記アプリケーションプログラムのみを前記ネットワークを介してダウンロードするステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項16から19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項21】
前記選定情報記憶手段により、前記ハードウエアを使用するアプリケーションプログラムを選定するための情報を記憶部に保存するステップをさらに有することを特徴とする請求項20記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項22】
前記記憶するステップは、少なくとも前記ハードウエアが実装する前記アプリケーションプログラムの構成情報またはオプションとして追加した前記アプリケーションプログラムの情報の1つを記憶するステップであることを特徴とする請求項21記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項23】
前記認証情報記憶手段により認証情報を記憶するステップと、
前記情報入手手段により、前記ハードウエアが実装するアプリケーションプログラムの構成情報または前記オプションとして追加したアプリケーションプログラムの情報の1つを認証サーバからネットワークを介して得るステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項22記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項24】
前記サーバダウンロード手段により、前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムを近傍のネットワークセグメントに設置されたサーバからダウンロードするステップをさらに有することを特徴とする請求項14から23のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項25】
前記インターネットサーバダウンロード手段により、前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをインターネットを介して設置されたサーバからダウンロードするステップをさらに有することを特徴とする請求項14から23のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項26】
前記サーバ機能装置ダウンロード手段により前記ハードウエアの制御プログラムおよび/または前記プログラムモジュールおよび/または前記アプリケーションプログラムをダウンロードサーバとしても動作する他の前記画像形成装置からダウンロードするステップをさらに有することを特徴とする請求項14から23のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−42688(P2010−42688A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−267609(P2009−267609)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【分割の表示】特願2003−344684(P2003−344684)の分割
【原出願日】平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】