情報処理プログラム、情報処理装置、電子機器および印刷装置
【課題】各種アプリケーションにおける設定作業や処理をユーザーがスムーズに実行できるようにする。
【解決手段】印刷設定データーD1を受付け、この印刷設定データーD1に基づく処理を行うプリンタードライバーP1であって、検索キーワードデーターベースD2を参照してキーワード入力部Aに入力されたキーワードに関連付けられた印刷設定と設定値を取得し、これら印刷設定と設定値とに基づいて設定の候補を候補表示部Cに表示するキーワード検索モジュールM1と、候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付けて、選択された候補に対応する設定値を印刷設定データーD1に自動で記録する印刷設定モジュールM2を備えさせる。
【解決手段】印刷設定データーD1を受付け、この印刷設定データーD1に基づく処理を行うプリンタードライバーP1であって、検索キーワードデーターベースD2を参照してキーワード入力部Aに入力されたキーワードに関連付けられた印刷設定と設定値を取得し、これら印刷設定と設定値とに基づいて設定の候補を候補表示部Cに表示するキーワード検索モジュールM1と、候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付けて、選択された候補に対応する設定値を印刷設定データーD1に自動で記録する印刷設定モジュールM2を備えさせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理装置、電子機器および印刷装置に関し、特に、所定の設定を受付け、該設定に基づく処理を行う情報処理プログラム、情報処理装置、電子機器および印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンターはユーザーの多様なニーズに応えるために多機能化してきている。しかしながら、プリンターの多機能化に伴い、プリンタードライバーに各種設定を行うためのユーザーインターフェース(UI)の印刷設定の項目も増加してしまい、機能が多すぎて印刷設定がどこにあるか分からない、プリンタードライバーがどのような機能を備えているか把握しきれない、等の問題が発生している。このような問題を解決するための一般的な対応として、図12に示すように、機能毎に「基本設定」「応用設定」等のようにグループ分けしてタブ等で選択表示可能にする対応がとられている。
【0003】
また、前記問題の一部を解決する技術として、特許文献1には、既定の印刷条件において選択されている複数の印刷条件に対応する印刷条件設定画面を集約して1つの印刷条件設定画面を作成・表示することが記載されている。特許文献1の技術によれば、ユーザーは既定の印刷条件に設定されている設定項目の場所を簡単に発見できるため、設定作業が容易になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−206553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように多数の設定項目をグループ分けして表示すればユーザーは目的の設定項目を幾分探しやすくなるが、多数の設定項目から目的の設定項目をユーザー自ら探し出さなければならないことに変わりは無い。また、設定項目をグループ分けする際の基準は、各社で異なっているし同じメーカーであっても機種やバージョンやプリンターのカテゴリ(インクジェットプリンタ、レーザープリンター、SIDM(Serial Impact Dot Matrix)プリンター)で異なる基準が採用されることがある。そのため、操作感覚の違いに慣れるまでユーザーにとって目的の設定項目を発見するのは容易ではなかった。
また、特許文献1に記載の技術は、多数の設定項目から既定の印刷条件に対応する設定項目を容易に発見できるものの、既定の印刷条件に対応しない設定項目はやはりユーザー自ら探し出すしかないし、未知の機能をユーザーにとって探しやすくするための技術でもないため、上課題を十分に解決するものではなかった。なお多数の選択肢からユーザーが目的のものを発見する手間は、アプリケーションのメニュー等においても発生しうるものである。
【0006】
本発明は前記課題に鑑みてなされたもので、各種アプリケーションにおける設定作業や処理をユーザーがスムーズに実行できる情報処理プログラム、情報処理装置、電子機器および印刷装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の情報処理プログラムでは、キーワードの入力を受付ける。ユーザーの所望する設定を実行するためには、ユーザーの目的を示す情報が必要である。そこでユーザーの目的をキーワードとして入力してもらい、入力受付機能がこのキーワードを受付ける。キーワードは、情報処理プログラムで実行可能な設定に合わせて予め用意されており、予めキーワードと設定が関連付けられている。なお、各キーワードに関連付けられている設定は、1つでもよいし複数でもよい。この関連付けとキーワードに基づいてユーザーが意図している設定を絞り込み、絞り込まれた設定を候補として表示機能が表示する。ユーザーは表示された候補の中から何れかを選択する操作入力を行い、選択受付機能がこの操作入力を受付けてユーザーが意図している設定を特定する。そして特定された処理を設定機能が自動的に行う。よってユーザーはメニューや設定画面で目的の設定項目を自ら探す手間をかけずに、設定作業をスムーズに実行できる。
【0008】
前記キーワードと設定の関連付けの具体例として、前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースを備えており、前記表示機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、前記設定機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定するようにしてもよい。
【0009】
ユーザーの目的とする設定には、付随的な設定が存在することがある。このような場合に好適な選択的な一態様として、前記表示機能は、前記キーワードにて特定される主設定と該主設定に関連して実行可能な副設定とを特定し、前記主設定と前記副設定を組み合わせて実行可能な設定のバリエーションを前記候補として表示するようにしてもよい。無論、ユーザーの行いたい設定はキーワードに直接関連する主設定であるが、付随的な設定も同時に表示することによりユーザーが気づいていなかった設定をユーザーに知らしめることができる。よって、ユーザーの知識が豊かになり、ユーザーは設定された機器をより有効活用できるようになる。また、付随的に実行可能な処理も同時に行ってしまうことにより、キーワードを入力して候補を選択する手間を少なく出来る。
【0010】
前記設定を実行する機能が、前記入力受付機能と表示機能と選択受付機能と設定機能以外に存在しており、両者から別々に設定作業が可能な場合に好適な選択的な一態様として、前記情報処理プログラムは、実行されたタイミングで前記設定を取得して表示しつつ前記設定の変更操作を個別に受付ける個別設定機能と、前記入力受付機能と表示機能と選択受付機能と設定機能によって設定を行う機能とを、互いに独立して実行可能であり、前記設定機能は、前記候補に対応する設定を行うとともに前記個別設定機能が取得した設定を更新するようにしてもよい。このように構成すると、前記設定機能によって変更された設定が個別設定機能によって表示される内容に反映されるので、誤って変更前の設定に上書きするようなミスを防止できる。
【0011】
データーベースの更新を容易にするとともにユーザーの検索状況を把握しやすくするための選択的な一態様として、前記情報処理プログラムは、所定のコンピューターネットワークを介して接続されたサーバーにアクセスする機能を有しており、前記サーバーに記憶された前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースにアクセス可能であり、前記表示機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、前記設定機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定するようにしてもよい。よってユーザーの利用状況に応じてユーザーの利用しやすいデーターベースを構築して更新したり、ユーザーの利用状況に応じて適切なアドバイスを行ったりすることができる。
【0012】
アプリケーションから本発明の情報処理プログラムの機能を実行する場合に、好適な選択的な一態様として、所定のアプリケーションプログラムのアドインとして実行してもよい。アドインであればプログラムの中でアクセスしやすい位置に配置できるので、ユーザーの手間を減らすことができる。
【0013】
前述した情報処理プログラムは、他のプログラムの一部として実施されたり情報処理装置にインストールされて実行されたりする等の各種の態様を含む。無論、本発明の情報処理プログラムは、プリンターの印刷制御を行うためのプリンタードライバーに適用できることは言うまでも無い。また、本発明は前記情報処理プログラムの各機能に対応する手段を備えた電子機器や情報処理装置としても実現可能である。また、本発明は前記情報処理プログラムを実行する情報処理装置を備える情報処理システム、前述した機能の構成に対応した工程で情報処理を実行する情報処理方法、前記情報処理プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。これら情報処理装置、電子機器、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラムを記録した媒体、の発明も、前述した作用、効果を奏する。むろん、請求項2〜6に記載した構成も、前記システムや前記装置や前記電子機器や前記方法や前記記録媒体に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】コンピューターのソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図3】KDBの関連付けの一例を説明する表である。
【図4】印刷設定UIの一例を示す図である。
【図5】印刷設定処理のフローチャートである。
【図6】変形例1にかかるソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図7】変形例1にかかるKDBの関連付けの一例を示す表である。
【図8】変形例2の印刷設定処理に関連するデーターの流れを示す図である。
【図9】アプリケーションのアドインの概念を示す図である。
【図10】変形例4のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】変形例5のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図12】従来の印刷設定UIの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)情報処理装置の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
(1−2)ソフトウェア構成:
(2)印刷設定処理:
(3)変形例1:
(4)変形例2:
(5)変形例3:
(6)変形例4:
(7)変形例5:
(8)その他の変形例:
(9)まとめ:
【0016】
(1)情報処理装置の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
図1は本発明の一実施形態を示すブロック図である。同図に示す実施形態では、コンピューター100が本発明にかかる情報処理装置や電子機器を構成し、コンピューター100において実行されるプリンタードライバーP1が情報処理プログラムを構成する。なお、図1はコンピューター100とこのコンピューター100によって制御されるプリンター200についてそのハードウェア構成を示している。
【0017】
コンピューター100では、システムバス10にCPU11、RAM12、ROM13、HDD14、CD−ROMドライブ15、フレキシブルディスクドライブ16、各種インターフェース(I/F)17〜19等が接続されており、CPU11がプログラムに従ってコンピューター100全体を制御する。HDD14には、オペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラム(APL)、プリンタードライバー(PRTDRV)プログラム等が記録されており、これらプログラムは適宜RAM12に転送されて実行される。HDD14には、これらプログラムの他、印刷設定データーD1や検索キーワードデーターベース(KDB)D2が記録されている。印刷設定データーD1は汎用的にはDevmodeやPrintTicket等で構成することができるが、無論、他のフォーマットで記録されても構わない。印刷設定データーD1はPRTDRV P1によって適宜変更可能になっている。
【0018】
USBI/F19には、プリンター200が接続されている。I/F17にはディスプレイ17aが接続され、I/F18にはキーボード18aやマウス18bが操作入力機器として接続されている。ユーザーは、キーボード18aやマウス18bを操作することにより文字列の入力を行ったりカーソルを移動させたりすることができる。
【0019】
プリンター200では、CPU21、RAM22、ROM23、USBI/F24、パルス幅変調(PWM)回路25、ディスプレイ26、操作パネル27等がASIC20に接続されており、ASIC20の内部バスを介して相互通信可能になっている。CPU21は、ROM23に記録されているプログラムに従って各部を制御する。
【0020】
ASIC20は、印刷対象の画像データーに対する画像処理を行う画像処理回路20aや、各回路(CPU21、RAM22、ROM23、USBI/F24、PWM回路25、ディスプレイ26、操作パネル27等)を制御するための回路を備える。画像処理回路20aは印刷データーや画像データー等に基づいて印刷エンジン30で解釈可能な印刷データーを生成し、生成した印刷データーを8ビット単位でパラレルにPWM回路25に送信する。
印刷データーはコンピューター100のPRTDRVにおいてページ記述言語で作成されるデーターである。画像データーはコンピューター100もしくはUSBI/Fに接続されたUSBメモリ、不図示のメディアカードリーダーから入力されるビットマップ画像データーやJPEGで圧縮された画像データー等である。
PWM回路25はASIC20から送信された印刷データーをPWMデーターに変換して印刷エンジン30に出力する。印刷エンジン30は、印刷データーに従ってトナーカートリッジ、感光体ドラム、レーザ光照射機構、紙送り機構、給排紙機構等を制御して、レーザ方式の印字処理を行う。
【0021】
(1−2)ソフトウェア構成:
次に、上述のハードウェアによって本発明を実現するためのソフトウェア構成を説明する。図2はコンピューター100のソフトウェア構成を示すブロック図である。コンピューター100においては、前記OSの制御下でPRTDRV P1が実行され、USBI/F19を介した通信を制御する不図示のドライバも前記OSの制御下で実行される。
【0022】
PRTDRV P1は、キーワード検索モジュールM1と印刷設定モジュールM2と印刷モジュールM3を備える。コンピューター100において、利用者がプリンター200の印刷条件設定画面の表示を指示したりAPL P2等において印刷実行を指示したりすると、PRTDRV P1は印刷条件を設定するためのユーザーインターフェース(以下、印刷設定UIと記載する。)をディスプレイ17aに表示させる。
【0023】
キーワード検索モジュールM1はユーザーがキーボード18aやマウス18bから入力するキーワードを取得し、このキーワードでKDB D2を検索する。
KDB D2には、キーワードと印刷設定(項目名)と設定値との対応関係が記憶されている。なお、KDB D2においてキーワードに関連付けられる印刷設定には、キーワードと直接関連する印刷設定としての主印刷設定だけでなく、主印刷設定と同時に設定可能な印刷設定としての従属的な印刷設定(以下、副印刷設定と記載する。)も一緒に関連付けられている場合がある。主印刷設定だけが登録されたキーワードであれば主印刷設定を候補として表示するが、主印刷設定と副印刷設定の両方が関連付けられているキーワードについては組み合わせ可能な全てのバリエーションを候補として表示する。
【0024】
図3はKDB D2の関連付けの一例を説明する表である。同図において同じ列に記載されたキーワードと印刷設定の項目名と設定値が関連付けられているものとする。例えば、主印刷設定として「A4」が関連付けられており、副印刷設定として「2面付け」と「4面付け」と「両面」の3つが関連付けられている場合には、候補として「A4」、「A4,2面付け」、「A4,4面付け」、「A4,両面」、「A4,2面付け,両面」、「A4,4面付け,両面」の6通りのバリエーションが表示される。「4面付け」と「2面付け」は同時に設定することができない排他的な設定であるのに対し、「A4」と「面付け」と「両面印刷」とは同時に設定可能だからである。なお、主印刷設定が有る場合は主印刷設定が全てのバリエーションに含まれるようになっている。すなわち、主印刷設定と、該主印刷設定を含みつつ同時に設定可能な副印刷設定の全ての組み合わせバリエーションを前記候補として表示するようになっている。本実施形態においては、主印刷設定が主設定、副印刷設定が副設定を構成する。
【0025】
以上のようにKDB D2を構成しているので、キーワード検索モジュールM1はKDB D2で該当するキーワードを発見すると該キーワードに関連する処理内容を取得することができる。そしてキーワード検索モジュールM1は取得した処理内容を検索結果としてディスプレイ17aに表示させることができる。本実施形態においてはこの検索結果もしくは前記バリエーションの各々が候補を構成する。
【0026】
印刷設定モジュールM2はユーザーがキーボード18aやマウス18bを介して行う操作入力に基づいてディスプレイ17aに表示された前記検索結果の何れかを特定し、特定した候補に関連付けられた設定値を設定する。すなわち、印刷設定モジュールM2は候補に関連付けられた設定値をKDB D2から取得し、この設定値を印刷設定データーに反映させる。
【0027】
印刷モジュールM3はAPL P2の出力する印刷命令に基づいて印刷ジョブに印刷設定データーの設定を反映させつつページ記述言語に変換する処理を行って印刷データーを生成し、プリンター200に出力する。このとき、印刷モジュールはAPL P2から直接印刷命令を受付ける必要は無く、例えばAPL P2とプリンタードライバーとの間をOSが仲介してもよい。すなわち、APL P2が出力した印刷命令を契機として印刷命令が印刷モジュールに入力されればよい。
【0028】
(2)印刷設定処理:
図4は、PRTDRV P1の印刷条件を設定するためのユーザーインターフェース(以下、印刷設定UIと記載する)の一例を示す図である。印刷設定UIは設定検索Tab0、基本設定Tab1、応用設定Tab2、環境設定Tab3、ユーティリティTab4の5つのタブを切換えて表示可能であり、複数の印刷設定は印刷設定の性質毎に所定の基準に従ってTab1〜Tab4に分けて表示されるようになっている。すなわち、本実施形態における印刷設定UIにおいてはグループ分けされた印刷設定の中からユーザー自ら目的の印刷設定を探し出して設定することできるが、キーワード検索を利用した印刷設定もできるようになっている。
【0029】
設定検索Tab0はキーワード入力部Aと検索実行ボタンBと候補表示部Cを備えている。ユーザーは、キーワード入力部Aをアクティブにしてキーボード18aを操作して実施したい設定処理に関するキーワードを入力し、マウス18b等を操作して検索実行ボタンをクリックしてキーワードに関連する設定の候補を検索することができる。この検索結果は候補表示部Cに表示されるので、ユーザーはキーボード18aやマウス18bを操作して候補表示部Cに表示された候補の中から所望の候補を選択する。すると、選択された候補により特定される設定がPRTDRV P1の印刷設定に反映される。無論、選択された候補により特定される設定がすぐに反映されるのではなく、設定反映ボタン等を設けてこのボタンがクリックされてから設定が反映されるようにしてもよい。以下、図5,6を参照しつつ、印刷条件設定モジュールの実行する印刷設定処理について説明する。
【0030】
図5は印刷設定モジュールM2が実行する印刷設定処理のフローチャートである。なお、本実施形態において図5に示す印刷設定処理は図4の印刷設定UIで[設定検索]タブが選択されたときに開始される。
【0031】
ステップS100では(以下、「ステップ」の記載を省略する。)、キーワードの検索が命令されたか否か判断する。すなわち印刷設定UIのキーワード入力部Aに文字列が入力されており且つ検索実行ボタンBがクリックされたか否かを判断する。キーワード入力部Aにキーワードが入力されて検索実行ボタンBがクリックされた場合はS105に進み、検索実行ボタンBがクリックされない場合はS115に進む。
【0032】
S105では、入力されたキーワードに関連付けられた印刷設定の項目名と設定値を取得する。すなわち印刷設定モジュールM2はHDD14のKDB D2にアクセスし、KDB D2に登録されているキーワードからステップS100で取得したキーワードを検索する。キーワードがKDB D2に登録されていればキーワードに関連付けられている印刷設定の項目名や設定値を取得する。
【0033】
S110では、S105で取得した印刷設定の項目名と設定値に基づいて印刷設定の候補を表示する。候補としては上述のように主印刷設定と、主該印刷設定を含みつつ同時に設定可能な副印刷設定の全ての組み合わせバリエーションを前記候補として表示するようになっている。同時に設定可能な印刷設定であるか否かは、同種の設定値に関する印刷設定であるか否かで判断することができる。例えば、図3に示したKDB D2において、キーワード「両面」に対して「2面付け」の設定値として「SettingValue3=2」が関連付けられ、「4面付け」の設定値として「SettingValue3=4」が関連付けられていることから「2面付け」と「4面付け」が同種の設定値「SettingValue3」に関する設定値であることが判別できる。無論、同種の設定値に関するデーターベースを別途用意してそれを参照したり、同種の印刷設定にそれを示すフラグを付してKDB D2に記録したりしても同様に判別が可能である。
【0034】
ステップS115では、ステップS110で表示した候補の何れかを選択する操作入力が行われたか否かを判断する。すなわちユーザーがキーボード18aもしくはマウス18bにより候補の何れかを選択する操作を行ったか否かを判断する。ユーザーが候補の選択操作を行った場合にはS120に進み、候補の選択操作を行っていない場合は別のキーワードによる検索が行われる可能性があるのでS100以降の処理を繰り返す。
【0035】
ステップS120では、ステップS115で選択された候補に対応する印刷条件を設定する。すなわち、候補に関連付けられた設定値で印刷設定データーD1を自動で更新する。従って、以後に実行される印刷処理においては更新された印刷設定データーD1に基づいて印刷が実行されるようになる。
【0036】
なお、S120で印刷条件を設定するときに、他の基本設定や応用設定等のTab2〜Tab4に表示される印刷設定についても、変更後の設定が表示されるように変更してもよい。すなわち、印刷設定UIが起動されたときには現在の印刷設定の設定値として印刷設定データーを取得してRAM12等に一時記憶させているが、このRAM12に一時記憶された設定値を変更しておく。すると、S120が実行された後で基本設定や応用設定等のタブを表示すると、更新後の設定値が各印刷設定に設定された状態で表示されるのでユーザーが混乱せずに済む。また、設定検索Tab0において印刷設定を変更した後でユーザーが他のタブTab1〜Tab4を表示して印刷設定UIの「OK」ボタンを押してしまう可能性があるが、予めタブTab1〜Tab4の印刷設定も変更しておくことによりS120の変更前の印刷設定が印刷設定データーD1に上書きされてしまう事態を回避できる。
【0037】
(3)変形例1:
以上説明した実施形態においてはキーワード検索を利用して印刷設定を変更する例について説明したが、印刷設定を行うだけでなくキーワード検索を利用して他のプログラムを起動できるようにしてもよい。本変形例においては、他のプログラムとして印刷設定のヘルプファイルを起動させ、ヘルプファイルの特定の解説が記載された部位を表示させる処理について説明する。
【0038】
図6は、本変形例にかかるソフトウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、本変形例にかかるPRTDRV P1はキーワード検索モジュールM1と処理実行モジュールM21と印刷モジュールM3を備えている。キーワード検索モジュールM1と印刷モジュールM3は上述した実施形態と同様の機能を備えるものであり、処理実行モジュールM21は前記実施形態における印刷設定モジュールM2の機能を備えつつ制御コマンドと印刷設定値とを判別する機能と制御コマンドを実行する機能とを備えている。なお、本変形例にかかるハードウェア構成は図1の構成と同様である。
【0039】
図7は本変形例にかかるKDB D21の関連付けの一例を示す表である。本変形例のKDB D21には、キーワードと処理内容と制御データーとが関連付けて保存される。処理内容とは、例えばヘルプファイルの「紙ジャム」に関するページを表示するのであれば「紙ジャムの解除方法」のようにプログラムにより行われる処理の内容を端的に示すフレーズである。また制御データーとは、例えばヘルプファイルの「紙ジャム」に関するページを開いた状態でヘルプファイルを起動するための制御命令(例えば「command=help.exe-p15」等)が記載されている。ここで例示した制御命令において「help.exe」は実行ファイル名であり、「-p15」は実行ファイルの引数に相当するパラメーターであり表示すべきページ番号を示している。
【0040】
なお、本変形例は前述した実施形態を含むように構成することも可能である。すなわち処理内容として印刷設定の項目名を記載し、制御データーとして設定値を記載する。KDB D21には上述のように設定値であれば「SettingValue1=」のように設定値であることを示す制御データー名が付されており、制御命令であれば「command=」のように制御命令であることを示す制御データー名が付されている。従って、処理実行モジュールM21は制御データー名に基づいて印刷設定を行うべきか他のプログラムを起動するべきかを判断することができる。
【0041】
処理実行モジュールM21はユーザーがキーボードやマウスを介して行う操作入力に基づいてディスプレイ17aに表示された前記検索結果の何れかを特定し、特定した候補に関連付けられた処理を行う。よって、本変形例のようにKDB D21を構成することにより印刷設定のみならず様々なプログラムをキーワードに基づいて起動することが可能になる。また、印刷設定UIを本変形例のように構成すると、設定検索Tab0という単一のUIを介してヘルプファイルなどを起動させることにより必要な情報をユーザーに提供することができるようになる。
【0042】
(4)変形例2:
上述した実施形態においては印刷設定UIを印刷プロパティやアプリケーションの印刷設定等から起動して、印刷設定を行う場合を例にとって説明を行った。しかしながらアプリケーションによっては印刷設定UIを起動することなくPRTDRV P1に印刷ジョブが送信することがある。このような場合にもユーザーが印刷設定を変更したいこともある。そこで、本変形例においてはアプリケーションから出力された印刷ジョブがPRTDRV P1に受け渡された時点で上述の印刷設定UIを表示して印刷設定を行えるようにした例について説明する。
【0043】
図8は本変形例において印刷設定処理に関連してコンピューター100のプログラム間で送受信されるデーターの流れを示す図である。同図に示すように、ユーザーがAPL P2を操作して印刷を実行させると、APL P2からジョブ開始命令がOSに出力される。するとOSは印刷ジョブをPRTDRV P1に出力開始する。PRTDRV P1はOSから印刷ジョブが入力開始されたことを検知して、印刷設定UIを表示してユーザーに印刷設定を促す。例えば、OSは印刷ジョブの出力開始タイミングを示す制御コマンド(例えば、StartDoc()等)をPRTDRV P1に出力するので、PRTDRV P1はこの制御コマンドを検知することにより印刷ジョブの入力が開始されたことを検知できる。また、PRTDRV P1はOSのAsynchronous UI機能を利用して印刷開始を検知することもできる。PRTDRV P1は印刷設定UIを表示すると、印刷設定UIが修了されるまで印刷ジョブの受付けを保留するのでAPL P2は印刷ジョブの生成を待機することになる。
【0044】
印刷設定UIが終了されるとPRTDRV P1は印刷設定が完了したことを検知し、印刷設定が完了した旨の戻り値をOSに出力する。OSは戻り値を受付けると印刷ジョブの出力再開をAPL P2に促すので、APL P2は印刷設定データーD1をHDD14から取得してこの印刷設定データーD1に基づく印刷をOSに指示する。よってAPL P2から出力される印刷ジョブは、印刷設定UIによって設定変更された後の印刷設定データーD1に基づいて作成されることになる。さらにAPL P2はOSに対しデバイスコンテキストによりプリンター200へのデーター出力である旨を通知する。するとOSは印刷設定データーD1とデバイスコンテキストとに基づいて印刷ジョブを生成し、この印刷ジョブをPRTDRV P1に出力する。PRTDRV P1は印刷ジョブに基づいて印刷データーを生成し、スプーラーを経由してプリンターへ印刷データーを送信する。以上のように、PRTDRV P1がジョブ印刷開始を検知する構成を備えることにより、印刷設定UIを開くことなく開始された印刷ジョブについても印刷設定を実行する機会をユーザーに提供できるようになる。
【0045】
(5)変形例3:
APL P2から印刷を行う場合は、例えばメニューの「ファイル」をクリックして「印刷」、「プリンター選択」、「プロパティ」と選択しなければ印刷設定画面を表示することができない。このような不便さを解消するための一例として、上述した実施形態の印刷設定UIをAPL P2のアドインとして組み込むことが考えられる。図9はAPL P2のアドインの概念を示す図である。同図に示すように、アドインの起動アイコンはメニューのトップに配置することができるので目的の機能を起動するまでの手順を短縮することが出来る。
【0046】
(6)変形例4:
上述した実施形態においては、KDB D2をコンピューター100のHDD14に記憶させているが、KDB D2をサーバーコンピューターに記憶させてネットワーク経由でこのKDB D2にアクセスできるようにしてもよい。
【0047】
図10は本変形例のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、コンピューター100とサーバーコンピューター300はインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して少なくともコンピューター100からサーバーコンピューターへアクセス可能に接続されている。サーバーコンピューター300は、HDD等にKDB D2を記憶しており、サーバープログラムを実行することによりKDB D2を適宜更新するための編集機能、外部コンピューターから要求されたキーワードがKDB D2から検索して検索結果を外部コンピューターに返答する機能、KDB D2へアクセスしてきたコンピューターやユーザー名を特定する情報(IPアドレスやコンピューター名やアカウント等)や検索されたキーワードを収集してアクセスログを作成する機能、アクセスログに基づいて各コンピューターや各ユーザーの利用履歴に関する統計情報を作成する機能、等を実現している。
【0048】
PRTDRV P1は印刷設定UIに入力されたキーワードの検索が指示されると、ネットワークを介してサーバーコンピューター300にキーワードの有無を問合せて、キーワードがKDB D2に記録されている場合にはキーワードに対応する印刷設定の項目名や設定値を取得する。そして取得した印刷設定に基づいて候補を表示してユーザーの選択入力を受付け、選択された候補に対応する設定値で印刷設定データーを更新する。
【0049】
以上のように構成するとKDB D2の更新が容易になるし、ユーザー毎にKDB D2を用意することもできる。また、アクセスログの統計情報に基づいてユーザー毎の入力パターンを把握して、ユーザーの印刷状況に応じた指導やプリンターの運営計画や置き換え計画を行うことが出来るようになる。例えば、ユーザー毎の入力パターンに基づいて両面印刷や2面付け印刷を活用していないユーザーはエコロジーの観点で指導することができる。また、プリンターの運営計画や置き換え計画のときにユーザーの利用状況に基づいて適切な判断ができるようになる。
【0050】
(7)変形例5:
以上説明した実施形態においては、プリンター200を制御するコンピューター100のPRTDRV P1に本発明を適用した例について説明したが、例えばダイレクトプリントに対応したプリンターのように、コンピューターのPRTDRV P1を介さずに直接画像データーや文書データーをプリンターに入力して印刷できるプリンターもある。そこで本変形例においては、本発明をプリンター200のファームウェアに適用した例について説明する。
【0051】
図11は本変形例のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、本変形例においては印刷設定データーD1を記憶した不揮発性メモリ29を追加し、KDB D2やキーワード検索モジュールM1と印刷設定モジュールM2にかかるプログラムデーター等をプリンター200のROM23に記憶させてある。このような構成においてキーワード検索モジュールM1や印刷設定モジュールM2のプログラムデーターをRAM22に転送してCPU21が実行しつつROM23のKDB D2に適宜アクセスすることにより、上述した印刷設定処理をプリンター200において実現する。選択された候補に関連付けられた設定値により、不揮発性メモリ29の印刷設定データーD1が更新される。このようにして設定された印刷設定データーD1は、画像処理回路20aにおいて印刷データーを生成する際に利用される。
【0052】
(8)その他の変形例:
また、キーワードの入力途中で入力されるキーワードを予測して検索を実行し、その結果を候補として表示してもよい。例えば、「両面」というキーワードに読みとして「りょうめん」という読み仮名を関連付けておく。すると、キーワード入力部Aに「り」が入力されると、読み仮名の先頭文字が「り」となっているキーワード「両面」が検索にヒットするので、「両面」が入力されることを予測してキーワード「両面」に関する候補表示を行う。無論、「両面」以外にも先頭文字が同じ読みのキーワードがあればそのキーワードに関連する候補表示も行う。すなわち、KDBに各キーワードの読みをひらがなやカタカナで登録しておき、部分的に入力されたキーワードを含む読みを持つキーワードをKDBから検索し、その検索結果に基づいて候補表示を行うのである。
【0053】
また、上述した実施形態においては、PRTDRV P1の印刷設定処理を例にとって説明したが、本発明はスキャナーやディスプレイ等の各種機器のドライバ設定処理にも適用可能であるし、各種アプリケーションのプロパティ等の設定処理にも適用可能である。
【0054】
また、上述した実施形態や変形例においてはレーザープリンターの構成を採用して説明したが、プリンターとしてはこれに限るものではなく、インクジェットプリンタ、レーザープリンター、SIDM(Serial Impact Dot Matrix)プリンター等の各種プリンターを採用可能である。プリンター単体で実現されるのみならずスキャナー機能やコピー機能やFAX機能を備えた複合機として実現されてもよい。また、上述した実施形態や変形例においては電子機器としてプリンターやコンピューターを例にとって説明したが、スキャナーやFAX装置にも適用可能であるし、その意味で前記複合機のスキャナー機能やFAX機能における各種設定処理にも適用可能である。さらに、テレビ、デジタルカメラ、携帯電話、携帯ゲーム機等、ユーザーインターフェースを介してユーザーが各種設定を行うことが可能なあらゆる電子機器にも適用可能である。
【0055】
(9)まとめ:
以上説明した実施形態によれば、印刷設定データーD1を受付け、この印刷設定データーD1に基づく処理を行うプリンタードライバーP1であって、検索キーワードデーターベースD2を参照してキーワード入力部Aに入力されたキーワードに関連付けられた印刷設定と設定値を取得し、これら印刷設定と設定値とに基づいて設定の候補を候補表示部Cに表示するキーワード検索モジュールM1と、候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付けて、選択された候補に対応する設定値を印刷設定データーD1に自動で記録する印刷設定モジュールM2を備えさせる。よって、各種アプリケーションにおける設定作業や処理をユーザーがスムーズに実行できるようになる。
【0056】
なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
【符号の説明】
【0057】
10…システムバス、11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…HDD、15…CD−ROMドライブ、16…フレキシブルディスクドライブ、17…I/F、17a…ディスプレイ、18…I/F、18a…キーボード、18b…マウス、19…USBI/F、20…ASIC、20a…画像処理回路、21…CPU、22…RAM、23…ROM、24…USBI/F、25…PWM回路、26…ディスプレイ、27…操作パネル、29…不揮発性メモリ、30…印刷エンジン、100…コンピューター、200…プリンター、300…サーバーコンピューター、A…キーワード入力部、B…検索実行ボタン、C…候補表示部、D1…印刷設定データー、D2,D21…検索キーワードデーターベース、M1…キーワード検索モジュール、M2…印刷設定モジュール、M3…印刷モジュール、M21…処理実行モジュール、P1…プリンタードライバー、P2…アプリケーション、Tab0…設定検索、Tab1…基本設定、Tab2…応用設定、Tab3…環境設定、Tab4…ユーティリティ
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理装置、電子機器および印刷装置に関し、特に、所定の設定を受付け、該設定に基づく処理を行う情報処理プログラム、情報処理装置、電子機器および印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンターはユーザーの多様なニーズに応えるために多機能化してきている。しかしながら、プリンターの多機能化に伴い、プリンタードライバーに各種設定を行うためのユーザーインターフェース(UI)の印刷設定の項目も増加してしまい、機能が多すぎて印刷設定がどこにあるか分からない、プリンタードライバーがどのような機能を備えているか把握しきれない、等の問題が発生している。このような問題を解決するための一般的な対応として、図12に示すように、機能毎に「基本設定」「応用設定」等のようにグループ分けしてタブ等で選択表示可能にする対応がとられている。
【0003】
また、前記問題の一部を解決する技術として、特許文献1には、既定の印刷条件において選択されている複数の印刷条件に対応する印刷条件設定画面を集約して1つの印刷条件設定画面を作成・表示することが記載されている。特許文献1の技術によれば、ユーザーは既定の印刷条件に設定されている設定項目の場所を簡単に発見できるため、設定作業が容易になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−206553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように多数の設定項目をグループ分けして表示すればユーザーは目的の設定項目を幾分探しやすくなるが、多数の設定項目から目的の設定項目をユーザー自ら探し出さなければならないことに変わりは無い。また、設定項目をグループ分けする際の基準は、各社で異なっているし同じメーカーであっても機種やバージョンやプリンターのカテゴリ(インクジェットプリンタ、レーザープリンター、SIDM(Serial Impact Dot Matrix)プリンター)で異なる基準が採用されることがある。そのため、操作感覚の違いに慣れるまでユーザーにとって目的の設定項目を発見するのは容易ではなかった。
また、特許文献1に記載の技術は、多数の設定項目から既定の印刷条件に対応する設定項目を容易に発見できるものの、既定の印刷条件に対応しない設定項目はやはりユーザー自ら探し出すしかないし、未知の機能をユーザーにとって探しやすくするための技術でもないため、上課題を十分に解決するものではなかった。なお多数の選択肢からユーザーが目的のものを発見する手間は、アプリケーションのメニュー等においても発生しうるものである。
【0006】
本発明は前記課題に鑑みてなされたもので、各種アプリケーションにおける設定作業や処理をユーザーがスムーズに実行できる情報処理プログラム、情報処理装置、電子機器および印刷装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の情報処理プログラムでは、キーワードの入力を受付ける。ユーザーの所望する設定を実行するためには、ユーザーの目的を示す情報が必要である。そこでユーザーの目的をキーワードとして入力してもらい、入力受付機能がこのキーワードを受付ける。キーワードは、情報処理プログラムで実行可能な設定に合わせて予め用意されており、予めキーワードと設定が関連付けられている。なお、各キーワードに関連付けられている設定は、1つでもよいし複数でもよい。この関連付けとキーワードに基づいてユーザーが意図している設定を絞り込み、絞り込まれた設定を候補として表示機能が表示する。ユーザーは表示された候補の中から何れかを選択する操作入力を行い、選択受付機能がこの操作入力を受付けてユーザーが意図している設定を特定する。そして特定された処理を設定機能が自動的に行う。よってユーザーはメニューや設定画面で目的の設定項目を自ら探す手間をかけずに、設定作業をスムーズに実行できる。
【0008】
前記キーワードと設定の関連付けの具体例として、前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースを備えており、前記表示機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、前記設定機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定するようにしてもよい。
【0009】
ユーザーの目的とする設定には、付随的な設定が存在することがある。このような場合に好適な選択的な一態様として、前記表示機能は、前記キーワードにて特定される主設定と該主設定に関連して実行可能な副設定とを特定し、前記主設定と前記副設定を組み合わせて実行可能な設定のバリエーションを前記候補として表示するようにしてもよい。無論、ユーザーの行いたい設定はキーワードに直接関連する主設定であるが、付随的な設定も同時に表示することによりユーザーが気づいていなかった設定をユーザーに知らしめることができる。よって、ユーザーの知識が豊かになり、ユーザーは設定された機器をより有効活用できるようになる。また、付随的に実行可能な処理も同時に行ってしまうことにより、キーワードを入力して候補を選択する手間を少なく出来る。
【0010】
前記設定を実行する機能が、前記入力受付機能と表示機能と選択受付機能と設定機能以外に存在しており、両者から別々に設定作業が可能な場合に好適な選択的な一態様として、前記情報処理プログラムは、実行されたタイミングで前記設定を取得して表示しつつ前記設定の変更操作を個別に受付ける個別設定機能と、前記入力受付機能と表示機能と選択受付機能と設定機能によって設定を行う機能とを、互いに独立して実行可能であり、前記設定機能は、前記候補に対応する設定を行うとともに前記個別設定機能が取得した設定を更新するようにしてもよい。このように構成すると、前記設定機能によって変更された設定が個別設定機能によって表示される内容に反映されるので、誤って変更前の設定に上書きするようなミスを防止できる。
【0011】
データーベースの更新を容易にするとともにユーザーの検索状況を把握しやすくするための選択的な一態様として、前記情報処理プログラムは、所定のコンピューターネットワークを介して接続されたサーバーにアクセスする機能を有しており、前記サーバーに記憶された前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースにアクセス可能であり、前記表示機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、前記設定機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定するようにしてもよい。よってユーザーの利用状況に応じてユーザーの利用しやすいデーターベースを構築して更新したり、ユーザーの利用状況に応じて適切なアドバイスを行ったりすることができる。
【0012】
アプリケーションから本発明の情報処理プログラムの機能を実行する場合に、好適な選択的な一態様として、所定のアプリケーションプログラムのアドインとして実行してもよい。アドインであればプログラムの中でアクセスしやすい位置に配置できるので、ユーザーの手間を減らすことができる。
【0013】
前述した情報処理プログラムは、他のプログラムの一部として実施されたり情報処理装置にインストールされて実行されたりする等の各種の態様を含む。無論、本発明の情報処理プログラムは、プリンターの印刷制御を行うためのプリンタードライバーに適用できることは言うまでも無い。また、本発明は前記情報処理プログラムの各機能に対応する手段を備えた電子機器や情報処理装置としても実現可能である。また、本発明は前記情報処理プログラムを実行する情報処理装置を備える情報処理システム、前述した機能の構成に対応した工程で情報処理を実行する情報処理方法、前記情報処理プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。これら情報処理装置、電子機器、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラムを記録した媒体、の発明も、前述した作用、効果を奏する。むろん、請求項2〜6に記載した構成も、前記システムや前記装置や前記電子機器や前記方法や前記記録媒体に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】コンピューターのソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図3】KDBの関連付けの一例を説明する表である。
【図4】印刷設定UIの一例を示す図である。
【図5】印刷設定処理のフローチャートである。
【図6】変形例1にかかるソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図7】変形例1にかかるKDBの関連付けの一例を示す表である。
【図8】変形例2の印刷設定処理に関連するデーターの流れを示す図である。
【図9】アプリケーションのアドインの概念を示す図である。
【図10】変形例4のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】変形例5のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図12】従来の印刷設定UIの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)情報処理装置の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
(1−2)ソフトウェア構成:
(2)印刷設定処理:
(3)変形例1:
(4)変形例2:
(5)変形例3:
(6)変形例4:
(7)変形例5:
(8)その他の変形例:
(9)まとめ:
【0016】
(1)情報処理装置の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
図1は本発明の一実施形態を示すブロック図である。同図に示す実施形態では、コンピューター100が本発明にかかる情報処理装置や電子機器を構成し、コンピューター100において実行されるプリンタードライバーP1が情報処理プログラムを構成する。なお、図1はコンピューター100とこのコンピューター100によって制御されるプリンター200についてそのハードウェア構成を示している。
【0017】
コンピューター100では、システムバス10にCPU11、RAM12、ROM13、HDD14、CD−ROMドライブ15、フレキシブルディスクドライブ16、各種インターフェース(I/F)17〜19等が接続されており、CPU11がプログラムに従ってコンピューター100全体を制御する。HDD14には、オペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラム(APL)、プリンタードライバー(PRTDRV)プログラム等が記録されており、これらプログラムは適宜RAM12に転送されて実行される。HDD14には、これらプログラムの他、印刷設定データーD1や検索キーワードデーターベース(KDB)D2が記録されている。印刷設定データーD1は汎用的にはDevmodeやPrintTicket等で構成することができるが、無論、他のフォーマットで記録されても構わない。印刷設定データーD1はPRTDRV P1によって適宜変更可能になっている。
【0018】
USBI/F19には、プリンター200が接続されている。I/F17にはディスプレイ17aが接続され、I/F18にはキーボード18aやマウス18bが操作入力機器として接続されている。ユーザーは、キーボード18aやマウス18bを操作することにより文字列の入力を行ったりカーソルを移動させたりすることができる。
【0019】
プリンター200では、CPU21、RAM22、ROM23、USBI/F24、パルス幅変調(PWM)回路25、ディスプレイ26、操作パネル27等がASIC20に接続されており、ASIC20の内部バスを介して相互通信可能になっている。CPU21は、ROM23に記録されているプログラムに従って各部を制御する。
【0020】
ASIC20は、印刷対象の画像データーに対する画像処理を行う画像処理回路20aや、各回路(CPU21、RAM22、ROM23、USBI/F24、PWM回路25、ディスプレイ26、操作パネル27等)を制御するための回路を備える。画像処理回路20aは印刷データーや画像データー等に基づいて印刷エンジン30で解釈可能な印刷データーを生成し、生成した印刷データーを8ビット単位でパラレルにPWM回路25に送信する。
印刷データーはコンピューター100のPRTDRVにおいてページ記述言語で作成されるデーターである。画像データーはコンピューター100もしくはUSBI/Fに接続されたUSBメモリ、不図示のメディアカードリーダーから入力されるビットマップ画像データーやJPEGで圧縮された画像データー等である。
PWM回路25はASIC20から送信された印刷データーをPWMデーターに変換して印刷エンジン30に出力する。印刷エンジン30は、印刷データーに従ってトナーカートリッジ、感光体ドラム、レーザ光照射機構、紙送り機構、給排紙機構等を制御して、レーザ方式の印字処理を行う。
【0021】
(1−2)ソフトウェア構成:
次に、上述のハードウェアによって本発明を実現するためのソフトウェア構成を説明する。図2はコンピューター100のソフトウェア構成を示すブロック図である。コンピューター100においては、前記OSの制御下でPRTDRV P1が実行され、USBI/F19を介した通信を制御する不図示のドライバも前記OSの制御下で実行される。
【0022】
PRTDRV P1は、キーワード検索モジュールM1と印刷設定モジュールM2と印刷モジュールM3を備える。コンピューター100において、利用者がプリンター200の印刷条件設定画面の表示を指示したりAPL P2等において印刷実行を指示したりすると、PRTDRV P1は印刷条件を設定するためのユーザーインターフェース(以下、印刷設定UIと記載する。)をディスプレイ17aに表示させる。
【0023】
キーワード検索モジュールM1はユーザーがキーボード18aやマウス18bから入力するキーワードを取得し、このキーワードでKDB D2を検索する。
KDB D2には、キーワードと印刷設定(項目名)と設定値との対応関係が記憶されている。なお、KDB D2においてキーワードに関連付けられる印刷設定には、キーワードと直接関連する印刷設定としての主印刷設定だけでなく、主印刷設定と同時に設定可能な印刷設定としての従属的な印刷設定(以下、副印刷設定と記載する。)も一緒に関連付けられている場合がある。主印刷設定だけが登録されたキーワードであれば主印刷設定を候補として表示するが、主印刷設定と副印刷設定の両方が関連付けられているキーワードについては組み合わせ可能な全てのバリエーションを候補として表示する。
【0024】
図3はKDB D2の関連付けの一例を説明する表である。同図において同じ列に記載されたキーワードと印刷設定の項目名と設定値が関連付けられているものとする。例えば、主印刷設定として「A4」が関連付けられており、副印刷設定として「2面付け」と「4面付け」と「両面」の3つが関連付けられている場合には、候補として「A4」、「A4,2面付け」、「A4,4面付け」、「A4,両面」、「A4,2面付け,両面」、「A4,4面付け,両面」の6通りのバリエーションが表示される。「4面付け」と「2面付け」は同時に設定することができない排他的な設定であるのに対し、「A4」と「面付け」と「両面印刷」とは同時に設定可能だからである。なお、主印刷設定が有る場合は主印刷設定が全てのバリエーションに含まれるようになっている。すなわち、主印刷設定と、該主印刷設定を含みつつ同時に設定可能な副印刷設定の全ての組み合わせバリエーションを前記候補として表示するようになっている。本実施形態においては、主印刷設定が主設定、副印刷設定が副設定を構成する。
【0025】
以上のようにKDB D2を構成しているので、キーワード検索モジュールM1はKDB D2で該当するキーワードを発見すると該キーワードに関連する処理内容を取得することができる。そしてキーワード検索モジュールM1は取得した処理内容を検索結果としてディスプレイ17aに表示させることができる。本実施形態においてはこの検索結果もしくは前記バリエーションの各々が候補を構成する。
【0026】
印刷設定モジュールM2はユーザーがキーボード18aやマウス18bを介して行う操作入力に基づいてディスプレイ17aに表示された前記検索結果の何れかを特定し、特定した候補に関連付けられた設定値を設定する。すなわち、印刷設定モジュールM2は候補に関連付けられた設定値をKDB D2から取得し、この設定値を印刷設定データーに反映させる。
【0027】
印刷モジュールM3はAPL P2の出力する印刷命令に基づいて印刷ジョブに印刷設定データーの設定を反映させつつページ記述言語に変換する処理を行って印刷データーを生成し、プリンター200に出力する。このとき、印刷モジュールはAPL P2から直接印刷命令を受付ける必要は無く、例えばAPL P2とプリンタードライバーとの間をOSが仲介してもよい。すなわち、APL P2が出力した印刷命令を契機として印刷命令が印刷モジュールに入力されればよい。
【0028】
(2)印刷設定処理:
図4は、PRTDRV P1の印刷条件を設定するためのユーザーインターフェース(以下、印刷設定UIと記載する)の一例を示す図である。印刷設定UIは設定検索Tab0、基本設定Tab1、応用設定Tab2、環境設定Tab3、ユーティリティTab4の5つのタブを切換えて表示可能であり、複数の印刷設定は印刷設定の性質毎に所定の基準に従ってTab1〜Tab4に分けて表示されるようになっている。すなわち、本実施形態における印刷設定UIにおいてはグループ分けされた印刷設定の中からユーザー自ら目的の印刷設定を探し出して設定することできるが、キーワード検索を利用した印刷設定もできるようになっている。
【0029】
設定検索Tab0はキーワード入力部Aと検索実行ボタンBと候補表示部Cを備えている。ユーザーは、キーワード入力部Aをアクティブにしてキーボード18aを操作して実施したい設定処理に関するキーワードを入力し、マウス18b等を操作して検索実行ボタンをクリックしてキーワードに関連する設定の候補を検索することができる。この検索結果は候補表示部Cに表示されるので、ユーザーはキーボード18aやマウス18bを操作して候補表示部Cに表示された候補の中から所望の候補を選択する。すると、選択された候補により特定される設定がPRTDRV P1の印刷設定に反映される。無論、選択された候補により特定される設定がすぐに反映されるのではなく、設定反映ボタン等を設けてこのボタンがクリックされてから設定が反映されるようにしてもよい。以下、図5,6を参照しつつ、印刷条件設定モジュールの実行する印刷設定処理について説明する。
【0030】
図5は印刷設定モジュールM2が実行する印刷設定処理のフローチャートである。なお、本実施形態において図5に示す印刷設定処理は図4の印刷設定UIで[設定検索]タブが選択されたときに開始される。
【0031】
ステップS100では(以下、「ステップ」の記載を省略する。)、キーワードの検索が命令されたか否か判断する。すなわち印刷設定UIのキーワード入力部Aに文字列が入力されており且つ検索実行ボタンBがクリックされたか否かを判断する。キーワード入力部Aにキーワードが入力されて検索実行ボタンBがクリックされた場合はS105に進み、検索実行ボタンBがクリックされない場合はS115に進む。
【0032】
S105では、入力されたキーワードに関連付けられた印刷設定の項目名と設定値を取得する。すなわち印刷設定モジュールM2はHDD14のKDB D2にアクセスし、KDB D2に登録されているキーワードからステップS100で取得したキーワードを検索する。キーワードがKDB D2に登録されていればキーワードに関連付けられている印刷設定の項目名や設定値を取得する。
【0033】
S110では、S105で取得した印刷設定の項目名と設定値に基づいて印刷設定の候補を表示する。候補としては上述のように主印刷設定と、主該印刷設定を含みつつ同時に設定可能な副印刷設定の全ての組み合わせバリエーションを前記候補として表示するようになっている。同時に設定可能な印刷設定であるか否かは、同種の設定値に関する印刷設定であるか否かで判断することができる。例えば、図3に示したKDB D2において、キーワード「両面」に対して「2面付け」の設定値として「SettingValue3=2」が関連付けられ、「4面付け」の設定値として「SettingValue3=4」が関連付けられていることから「2面付け」と「4面付け」が同種の設定値「SettingValue3」に関する設定値であることが判別できる。無論、同種の設定値に関するデーターベースを別途用意してそれを参照したり、同種の印刷設定にそれを示すフラグを付してKDB D2に記録したりしても同様に判別が可能である。
【0034】
ステップS115では、ステップS110で表示した候補の何れかを選択する操作入力が行われたか否かを判断する。すなわちユーザーがキーボード18aもしくはマウス18bにより候補の何れかを選択する操作を行ったか否かを判断する。ユーザーが候補の選択操作を行った場合にはS120に進み、候補の選択操作を行っていない場合は別のキーワードによる検索が行われる可能性があるのでS100以降の処理を繰り返す。
【0035】
ステップS120では、ステップS115で選択された候補に対応する印刷条件を設定する。すなわち、候補に関連付けられた設定値で印刷設定データーD1を自動で更新する。従って、以後に実行される印刷処理においては更新された印刷設定データーD1に基づいて印刷が実行されるようになる。
【0036】
なお、S120で印刷条件を設定するときに、他の基本設定や応用設定等のTab2〜Tab4に表示される印刷設定についても、変更後の設定が表示されるように変更してもよい。すなわち、印刷設定UIが起動されたときには現在の印刷設定の設定値として印刷設定データーを取得してRAM12等に一時記憶させているが、このRAM12に一時記憶された設定値を変更しておく。すると、S120が実行された後で基本設定や応用設定等のタブを表示すると、更新後の設定値が各印刷設定に設定された状態で表示されるのでユーザーが混乱せずに済む。また、設定検索Tab0において印刷設定を変更した後でユーザーが他のタブTab1〜Tab4を表示して印刷設定UIの「OK」ボタンを押してしまう可能性があるが、予めタブTab1〜Tab4の印刷設定も変更しておくことによりS120の変更前の印刷設定が印刷設定データーD1に上書きされてしまう事態を回避できる。
【0037】
(3)変形例1:
以上説明した実施形態においてはキーワード検索を利用して印刷設定を変更する例について説明したが、印刷設定を行うだけでなくキーワード検索を利用して他のプログラムを起動できるようにしてもよい。本変形例においては、他のプログラムとして印刷設定のヘルプファイルを起動させ、ヘルプファイルの特定の解説が記載された部位を表示させる処理について説明する。
【0038】
図6は、本変形例にかかるソフトウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、本変形例にかかるPRTDRV P1はキーワード検索モジュールM1と処理実行モジュールM21と印刷モジュールM3を備えている。キーワード検索モジュールM1と印刷モジュールM3は上述した実施形態と同様の機能を備えるものであり、処理実行モジュールM21は前記実施形態における印刷設定モジュールM2の機能を備えつつ制御コマンドと印刷設定値とを判別する機能と制御コマンドを実行する機能とを備えている。なお、本変形例にかかるハードウェア構成は図1の構成と同様である。
【0039】
図7は本変形例にかかるKDB D21の関連付けの一例を示す表である。本変形例のKDB D21には、キーワードと処理内容と制御データーとが関連付けて保存される。処理内容とは、例えばヘルプファイルの「紙ジャム」に関するページを表示するのであれば「紙ジャムの解除方法」のようにプログラムにより行われる処理の内容を端的に示すフレーズである。また制御データーとは、例えばヘルプファイルの「紙ジャム」に関するページを開いた状態でヘルプファイルを起動するための制御命令(例えば「command=help.exe-p15」等)が記載されている。ここで例示した制御命令において「help.exe」は実行ファイル名であり、「-p15」は実行ファイルの引数に相当するパラメーターであり表示すべきページ番号を示している。
【0040】
なお、本変形例は前述した実施形態を含むように構成することも可能である。すなわち処理内容として印刷設定の項目名を記載し、制御データーとして設定値を記載する。KDB D21には上述のように設定値であれば「SettingValue1=」のように設定値であることを示す制御データー名が付されており、制御命令であれば「command=」のように制御命令であることを示す制御データー名が付されている。従って、処理実行モジュールM21は制御データー名に基づいて印刷設定を行うべきか他のプログラムを起動するべきかを判断することができる。
【0041】
処理実行モジュールM21はユーザーがキーボードやマウスを介して行う操作入力に基づいてディスプレイ17aに表示された前記検索結果の何れかを特定し、特定した候補に関連付けられた処理を行う。よって、本変形例のようにKDB D21を構成することにより印刷設定のみならず様々なプログラムをキーワードに基づいて起動することが可能になる。また、印刷設定UIを本変形例のように構成すると、設定検索Tab0という単一のUIを介してヘルプファイルなどを起動させることにより必要な情報をユーザーに提供することができるようになる。
【0042】
(4)変形例2:
上述した実施形態においては印刷設定UIを印刷プロパティやアプリケーションの印刷設定等から起動して、印刷設定を行う場合を例にとって説明を行った。しかしながらアプリケーションによっては印刷設定UIを起動することなくPRTDRV P1に印刷ジョブが送信することがある。このような場合にもユーザーが印刷設定を変更したいこともある。そこで、本変形例においてはアプリケーションから出力された印刷ジョブがPRTDRV P1に受け渡された時点で上述の印刷設定UIを表示して印刷設定を行えるようにした例について説明する。
【0043】
図8は本変形例において印刷設定処理に関連してコンピューター100のプログラム間で送受信されるデーターの流れを示す図である。同図に示すように、ユーザーがAPL P2を操作して印刷を実行させると、APL P2からジョブ開始命令がOSに出力される。するとOSは印刷ジョブをPRTDRV P1に出力開始する。PRTDRV P1はOSから印刷ジョブが入力開始されたことを検知して、印刷設定UIを表示してユーザーに印刷設定を促す。例えば、OSは印刷ジョブの出力開始タイミングを示す制御コマンド(例えば、StartDoc()等)をPRTDRV P1に出力するので、PRTDRV P1はこの制御コマンドを検知することにより印刷ジョブの入力が開始されたことを検知できる。また、PRTDRV P1はOSのAsynchronous UI機能を利用して印刷開始を検知することもできる。PRTDRV P1は印刷設定UIを表示すると、印刷設定UIが修了されるまで印刷ジョブの受付けを保留するのでAPL P2は印刷ジョブの生成を待機することになる。
【0044】
印刷設定UIが終了されるとPRTDRV P1は印刷設定が完了したことを検知し、印刷設定が完了した旨の戻り値をOSに出力する。OSは戻り値を受付けると印刷ジョブの出力再開をAPL P2に促すので、APL P2は印刷設定データーD1をHDD14から取得してこの印刷設定データーD1に基づく印刷をOSに指示する。よってAPL P2から出力される印刷ジョブは、印刷設定UIによって設定変更された後の印刷設定データーD1に基づいて作成されることになる。さらにAPL P2はOSに対しデバイスコンテキストによりプリンター200へのデーター出力である旨を通知する。するとOSは印刷設定データーD1とデバイスコンテキストとに基づいて印刷ジョブを生成し、この印刷ジョブをPRTDRV P1に出力する。PRTDRV P1は印刷ジョブに基づいて印刷データーを生成し、スプーラーを経由してプリンターへ印刷データーを送信する。以上のように、PRTDRV P1がジョブ印刷開始を検知する構成を備えることにより、印刷設定UIを開くことなく開始された印刷ジョブについても印刷設定を実行する機会をユーザーに提供できるようになる。
【0045】
(5)変形例3:
APL P2から印刷を行う場合は、例えばメニューの「ファイル」をクリックして「印刷」、「プリンター選択」、「プロパティ」と選択しなければ印刷設定画面を表示することができない。このような不便さを解消するための一例として、上述した実施形態の印刷設定UIをAPL P2のアドインとして組み込むことが考えられる。図9はAPL P2のアドインの概念を示す図である。同図に示すように、アドインの起動アイコンはメニューのトップに配置することができるので目的の機能を起動するまでの手順を短縮することが出来る。
【0046】
(6)変形例4:
上述した実施形態においては、KDB D2をコンピューター100のHDD14に記憶させているが、KDB D2をサーバーコンピューターに記憶させてネットワーク経由でこのKDB D2にアクセスできるようにしてもよい。
【0047】
図10は本変形例のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、コンピューター100とサーバーコンピューター300はインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して少なくともコンピューター100からサーバーコンピューターへアクセス可能に接続されている。サーバーコンピューター300は、HDD等にKDB D2を記憶しており、サーバープログラムを実行することによりKDB D2を適宜更新するための編集機能、外部コンピューターから要求されたキーワードがKDB D2から検索して検索結果を外部コンピューターに返答する機能、KDB D2へアクセスしてきたコンピューターやユーザー名を特定する情報(IPアドレスやコンピューター名やアカウント等)や検索されたキーワードを収集してアクセスログを作成する機能、アクセスログに基づいて各コンピューターや各ユーザーの利用履歴に関する統計情報を作成する機能、等を実現している。
【0048】
PRTDRV P1は印刷設定UIに入力されたキーワードの検索が指示されると、ネットワークを介してサーバーコンピューター300にキーワードの有無を問合せて、キーワードがKDB D2に記録されている場合にはキーワードに対応する印刷設定の項目名や設定値を取得する。そして取得した印刷設定に基づいて候補を表示してユーザーの選択入力を受付け、選択された候補に対応する設定値で印刷設定データーを更新する。
【0049】
以上のように構成するとKDB D2の更新が容易になるし、ユーザー毎にKDB D2を用意することもできる。また、アクセスログの統計情報に基づいてユーザー毎の入力パターンを把握して、ユーザーの印刷状況に応じた指導やプリンターの運営計画や置き換え計画を行うことが出来るようになる。例えば、ユーザー毎の入力パターンに基づいて両面印刷や2面付け印刷を活用していないユーザーはエコロジーの観点で指導することができる。また、プリンターの運営計画や置き換え計画のときにユーザーの利用状況に基づいて適切な判断ができるようになる。
【0050】
(7)変形例5:
以上説明した実施形態においては、プリンター200を制御するコンピューター100のPRTDRV P1に本発明を適用した例について説明したが、例えばダイレクトプリントに対応したプリンターのように、コンピューターのPRTDRV P1を介さずに直接画像データーや文書データーをプリンターに入力して印刷できるプリンターもある。そこで本変形例においては、本発明をプリンター200のファームウェアに適用した例について説明する。
【0051】
図11は本変形例のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、本変形例においては印刷設定データーD1を記憶した不揮発性メモリ29を追加し、KDB D2やキーワード検索モジュールM1と印刷設定モジュールM2にかかるプログラムデーター等をプリンター200のROM23に記憶させてある。このような構成においてキーワード検索モジュールM1や印刷設定モジュールM2のプログラムデーターをRAM22に転送してCPU21が実行しつつROM23のKDB D2に適宜アクセスすることにより、上述した印刷設定処理をプリンター200において実現する。選択された候補に関連付けられた設定値により、不揮発性メモリ29の印刷設定データーD1が更新される。このようにして設定された印刷設定データーD1は、画像処理回路20aにおいて印刷データーを生成する際に利用される。
【0052】
(8)その他の変形例:
また、キーワードの入力途中で入力されるキーワードを予測して検索を実行し、その結果を候補として表示してもよい。例えば、「両面」というキーワードに読みとして「りょうめん」という読み仮名を関連付けておく。すると、キーワード入力部Aに「り」が入力されると、読み仮名の先頭文字が「り」となっているキーワード「両面」が検索にヒットするので、「両面」が入力されることを予測してキーワード「両面」に関する候補表示を行う。無論、「両面」以外にも先頭文字が同じ読みのキーワードがあればそのキーワードに関連する候補表示も行う。すなわち、KDBに各キーワードの読みをひらがなやカタカナで登録しておき、部分的に入力されたキーワードを含む読みを持つキーワードをKDBから検索し、その検索結果に基づいて候補表示を行うのである。
【0053】
また、上述した実施形態においては、PRTDRV P1の印刷設定処理を例にとって説明したが、本発明はスキャナーやディスプレイ等の各種機器のドライバ設定処理にも適用可能であるし、各種アプリケーションのプロパティ等の設定処理にも適用可能である。
【0054】
また、上述した実施形態や変形例においてはレーザープリンターの構成を採用して説明したが、プリンターとしてはこれに限るものではなく、インクジェットプリンタ、レーザープリンター、SIDM(Serial Impact Dot Matrix)プリンター等の各種プリンターを採用可能である。プリンター単体で実現されるのみならずスキャナー機能やコピー機能やFAX機能を備えた複合機として実現されてもよい。また、上述した実施形態や変形例においては電子機器としてプリンターやコンピューターを例にとって説明したが、スキャナーやFAX装置にも適用可能であるし、その意味で前記複合機のスキャナー機能やFAX機能における各種設定処理にも適用可能である。さらに、テレビ、デジタルカメラ、携帯電話、携帯ゲーム機等、ユーザーインターフェースを介してユーザーが各種設定を行うことが可能なあらゆる電子機器にも適用可能である。
【0055】
(9)まとめ:
以上説明した実施形態によれば、印刷設定データーD1を受付け、この印刷設定データーD1に基づく処理を行うプリンタードライバーP1であって、検索キーワードデーターベースD2を参照してキーワード入力部Aに入力されたキーワードに関連付けられた印刷設定と設定値を取得し、これら印刷設定と設定値とに基づいて設定の候補を候補表示部Cに表示するキーワード検索モジュールM1と、候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付けて、選択された候補に対応する設定値を印刷設定データーD1に自動で記録する印刷設定モジュールM2を備えさせる。よって、各種アプリケーションにおける設定作業や処理をユーザーがスムーズに実行できるようになる。
【0056】
なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
【符号の説明】
【0057】
10…システムバス、11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…HDD、15…CD−ROMドライブ、16…フレキシブルディスクドライブ、17…I/F、17a…ディスプレイ、18…I/F、18a…キーボード、18b…マウス、19…USBI/F、20…ASIC、20a…画像処理回路、21…CPU、22…RAM、23…ROM、24…USBI/F、25…PWM回路、26…ディスプレイ、27…操作パネル、29…不揮発性メモリ、30…印刷エンジン、100…コンピューター、200…プリンター、300…サーバーコンピューター、A…キーワード入力部、B…検索実行ボタン、C…候補表示部、D1…印刷設定データー、D2,D21…検索キーワードデーターベース、M1…キーワード検索モジュール、M2…印刷設定モジュール、M3…印刷モジュール、M21…処理実行モジュール、P1…プリンタードライバー、P2…アプリケーション、Tab0…設定検索、Tab1…基本設定、Tab2…応用設定、Tab3…環境設定、Tab4…ユーティリティ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の設定を受付け、該設定に基づく処理を行う情報処理プログラムであって、
キーワードの入力を受付ける入力受付機能と、
受付けた前記キーワードに関連する設定の候補を表示する表示機能と、
前記候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付ける選択受付機能と、
選択された前記候補に対応する設定を自動で行う設定機能を備えることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項2】
前記表示機能は、前記キーワードにて特定される主設定と該主設定に関連して実行可能な副設定とを特定し、前記主設定と前記副設定を組み合わせて実行可能な設定のバリエーションを前記候補として表示する請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記情報処理プログラムは、実行されたタイミングで前記設定を取得して表示しつつ前記設定の変更操作を個別に受付ける個別設定機能と、前記入力受付機能と表示機能と選択受付機能と設定機能によって設定を行う機能とを、互いに独立して実行可能であり、
前記設定機能は、前記候補に対応する設定を行うとともに前記個別設定機能が取得した設定を更新する請求項1又は請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースを備えており、
前記表示機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、
前記設定機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定する請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記情報処理プログラムは、所定のコンピューターネットワークを介して接続されたサーバーにアクセスする機能を有しており、前記サーバーに記憶された前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースにアクセス可能であり、
前記表示機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、
前記設定機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定する請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
所定のアプリケーションプログラムのアドインとして実行される請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記印刷設定に基づく印刷処理をプリンターに行わせるプリンタードライバーであることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の情報処理プログラムがインストールされたコンピューターとしての情報処理装置。
【請求項9】
所定の設定を受付け、該設定に基づく処理を行う電子機器であって、
キーワードの入力を受付ける入力受付手段と、
受付けた前記キーワードに関連する設定の候補を表示する表示手段と、
前記候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付ける選択受付手段と、
選択された前記候補に対応する設定を自動で行う設定手段を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
所定の印刷設定を受付け、該印刷設定に基づく印刷処理を行う印刷装置であって、
キーワードの入力を受付ける入力受付手段と、
受付けた前記キーワードに関連する印刷設定の候補を表示する表示手段と、
前記候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付ける選択受付手段と、
選択された前記候補に対応する印刷設定を自動で行う印刷設定手段を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項1】
所定の設定を受付け、該設定に基づく処理を行う情報処理プログラムであって、
キーワードの入力を受付ける入力受付機能と、
受付けた前記キーワードに関連する設定の候補を表示する表示機能と、
前記候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付ける選択受付機能と、
選択された前記候補に対応する設定を自動で行う設定機能を備えることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項2】
前記表示機能は、前記キーワードにて特定される主設定と該主設定に関連して実行可能な副設定とを特定し、前記主設定と前記副設定を組み合わせて実行可能な設定のバリエーションを前記候補として表示する請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記情報処理プログラムは、実行されたタイミングで前記設定を取得して表示しつつ前記設定の変更操作を個別に受付ける個別設定機能と、前記入力受付機能と表示機能と選択受付機能と設定機能によって設定を行う機能とを、互いに独立して実行可能であり、
前記設定機能は、前記候補に対応する設定を行うとともに前記個別設定機能が取得した設定を更新する請求項1又は請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースを備えており、
前記表示機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、
前記設定機能は、前記データーベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定する請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記情報処理プログラムは、所定のコンピューターネットワークを介して接続されたサーバーにアクセスする機能を有しており、前記サーバーに記憶された前記キーワードと前記設定の内容と設定値とを関連付けたデーターベースにアクセス可能であり、
前記表示機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定の内容を取得して前記候補として表示し、
前記設定機能は、前記サーバー上のデーターベースにおいて前記入力受付機能が受付けた前記キーワードに関連付けられた設定値を取得して該設定値に基づいて設定する請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
所定のアプリケーションプログラムのアドインとして実行される請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記印刷設定に基づく印刷処理をプリンターに行わせるプリンタードライバーであることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の情報処理プログラムがインストールされたコンピューターとしての情報処理装置。
【請求項9】
所定の設定を受付け、該設定に基づく処理を行う電子機器であって、
キーワードの入力を受付ける入力受付手段と、
受付けた前記キーワードに関連する設定の候補を表示する表示手段と、
前記候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付ける選択受付手段と、
選択された前記候補に対応する設定を自動で行う設定手段を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
所定の印刷設定を受付け、該印刷設定に基づく印刷処理を行う印刷装置であって、
キーワードの入力を受付ける入力受付手段と、
受付けた前記キーワードに関連する印刷設定の候補を表示する表示手段と、
前記候補のいずれか1つを選択する操作入力を受付ける選択受付手段と、
選択された前記候補に対応する印刷設定を自動で行う印刷設定手段を備えることを特徴とする印刷装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−186275(P2010−186275A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29202(P2009−29202)
【出願日】平成21年2月11日(2009.2.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月11日(2009.2.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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