情報処理装置、およびその情報処理方法、プログラム、記録媒体
【課題】使い捨てできるテスト設定を作成し、代替え実行することで、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施する。
【解決手段】定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理し、管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、テーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更すると共に、定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理しておき、管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定して、判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する仮想コマンドを実行する。
【解決手段】定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理し、管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、テーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更すると共に、定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理しておき、管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定して、判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する仮想コマンドを実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、EDIシステムにおいて、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業などにおいては受発注業務における業務効率化のために、電子商取引を行うEDIシステムが導入されている。
【0003】
通常、企業内で利用されるシステムは、その企業が独自に決めたフォーマットで構築されているが、他の企業との間で電子商取引をしようとするために、EDIシステムが標準のフォーマットに変換し、また、標準のプロトコルで相手企業と通信をする。
【0004】
EDI(電子データ交換)において、企業間データ交換を目的とする通信システムと、社内の基幹システムを繋げるための変換システムが存在し、それらの処理を繋げるための仕組みとして運用管理システムが存在する。
【0005】
通信システムは、RS−232Cシリアルとモデム/ターミナルアダプタなど専用の通信機器を利用した電話回線による接続や、TCP/IPを利用したLANによる接続が主となる。電話回線による通信を利用する場合は、相手側も専用の通信機器機器(モデム/ターミナルアダプタ)の設置が必要となる。
【0006】
変換システムは、データを加工(文字コード変換やレイアウト変換)して基幹との連携を容易にする形式に変換するためのシステムである。
【0007】
運用管理システムでは、一般的に処理の流れ(処理フロー)を定義し、処理の中で外部アプリケーションを呼び出す。この処理の流れのことをジョブという。
【0008】
ジョブは、ジョブ仕様書などであらかじめ定められており、仕様書に沿って設定や処理(以下コマンド)をフローアイテムという単位で作成し、それぞれを遷移線で繋げて処理フローを作成していく。また、実際にジョブを作成し、作成したジョブが設定通りに実行することを確認するジョブの動作確認テストを実施するテストフェーズが存在する。
【0009】
ただし、ジョブの動作確認テストを実施する際に、例えば、以下のような問題が存在して、実施できないケースが発生することがある。EDIである以上、必ず自社とは別の取引先相手が存在するため、自社側のシステム構築が完了しても、相手側の都合でテストを実施できない可能性があるためである。
【0010】
(問題1)ジョブが通信システムを利用している場合、テストでも実際に通信をする相手先との連携を行う必要がある(例:社内通信の相手先のシステムがまだ構築できていない。)。従来は、通信を実行するプログラムをダミーのプログラムに置き換えてジョブを実行することで対応していた。
【0011】
(問題2)電話回線を利用する場合など、実際に通信機器、回線を用意して接続可能な状態にしておく必要がある(例:自社の通信設備や回線の準備が整っていない。)。従来は、テスト用に一部設定を変更して実施することで対応していた。
【0012】
しかしながら、上記のような従来の解決方法では、本番用に作成した設定や環境、モジュールをテスト実施のために変更し、テスト実施後に元に戻す必要がある。この作業は人の手によって実施される場合が多く、手間がかかり、人的要因によるミスが発生する可能性が高くなる。
【0013】
したがって、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト用の仮想的な設定を作成することができれば、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することが可能になる。
【0014】
特許文献1には、テストするプログラムの仕様上の関数名とプログラムのソースコード上の関数名との対応を図り、また、テストする際に必要なコントロール部などとテストするプログラムとをソースコードレベルで一体とし、テストを実施するためのプログラムとは独立して実行できるようなテスト用モジュールを作成することを目的とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開平5−173773
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら特許文献1に記載の発明は、作成したプログラムに対するテスト用モジュールを作成する点は開示されているが、テストを実施することについては開示がなされていない。
【0017】
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト設定を作成し、代替え実行することで、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、ジョブを実行する情報処理装置であって、定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理手段と、前記管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理手段により管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更手段と、前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理手段と、前記第一の管理手段により管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定手段とを備え、前記実行手段は、前記判定手段による判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト設定を作成し、代替え実行することで、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態におけるEDIシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における運用管理サーバ101の機能ブロックを示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるEDIシステムの基本的な処理フローを示す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるEDIシステムのジョブ作成を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンドを作成するフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンドの実行を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンドの削除を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態におけるEDIシステムのコマンド設定画面である。
【図10】本発明の実施形態におけるEDIシステムのジョブ一覧リスト、及びジョブデザイナ画面である。
【図11】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド作成ジョブ一覧リストを示す図である。
【図12】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド作成ジョブ一覧リストを示す図である。この図は、仮想コマンドを作成した後の一例の画面である。
【図14】本発明の実施形態におけるEDIシステムの通信実行系仮想コマンド設定画面を示す図である。
【図15】本発明の実施形態におけるEDIシステムのアプリケーション実行系仮想コマンド設定画面を示す図である。
【図16】本発明の実施形態におけるEDIシステムのその他実行系仮想コマンド設定画面を示す図である。
【図17】本発明の実施形態におけるEDIシステムの警告画面を示す図である。
【図18】本発明の実施形態におけるEDIシステムの警告画面を示す図である。
【図19】本発明の実施形態におけるEDIシステムの警告画面を示す図である。
【図20】本発明の実施形態におけるEDIシステムのジョブ設定情報テーブル示す図である。
【図21】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド設定情報テーブル示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態のEDI(Electronic Data Interchange)システム(情報処理システム)の構成を示す図である。
【0023】
通信サーバ102とEDI端末103とは、ネットワーク104を介して商取引に関する電子情報であるEDIデータを相互に交換する。
【0024】
運用管理サーバ(情報処理装置)101は、通信サーバ102が受信したデータを監視して、ジョブを実行する。
【0025】
尚、図1のネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0026】
通信サーバ102は、EDI通信機能を有し、EDI端末103との間のデータ交換を行う。ここでいうデータ交換とは、通信可能なEDIプロトコルでEDIデータを送受信することを指す。
【0027】
次に、図1の運用管理サーバ101のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。なお、通信サーバ102とEDI端末103のハードウェア構成については、同じであるので説明を省略する。
【0028】
図2は、運用管理サーバ101のハードウェア構成を示す図である。
【0029】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0030】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0031】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0032】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0033】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0034】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やFD或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0035】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0036】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0037】
本発明を実現するためのプログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる定義ファイル213及び各種情報テーブル214は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0038】
図3は、図1の運用管理サーバ101の構成を概略的に示す機能ブロック図である。これらの装置は主にWindows(登録商標)、UNIX(登録商標)などのOSを搭載したコンピュータを想定しているが、本発明では、使用OSは特定しない。
【0039】
ジョブ実行部301は、事前に設定されたジョブ定義を実際に実行するための機能である。
【0040】
イベント監視部302は、通信サーバ102のデータ交換イベントを検知するための機能である。
【0041】
制御部303は、ジョブ実行部301とイベント監視部302と記憶部304と表示設定部305の機能を呼び出し、主処理を実現するための機能である。
【0042】
記憶部304は、設定情報を読み込む機能と、設定情報を書き込む機能を持つ。
【0043】
表示設定部305は、記憶部304から読み込まれた情報を元に、画面表示をするための機能である。
【0044】
図4は、本発明の実施形態のEDIシステムの基本的なテストフェーズの処理フローを示す図である。
【0045】
まず、ステップS401において、運用管理サーバは、ジョブを作成する。
【0046】
次に、ステップS402において、運用管理サーバは、ジョブを選択して、ジョブ内から仮想コマンドの作成したいコマンドを選択し、仮想コマンドの設定を作成する。また、作成した仮想コマンドを登録する。仮想コマンドを登録することで、ジョブを実行した際に仮想コマンドの設定でコマンドが実行されることになる。
【0047】
次に、ステップS403において、運用管理サーバは、テストを実施する。仮想コマンドが登録されていれば、ジョブを実行した際に仮想コマンドの設定でコマンドが実行される。
【0048】
次に、ステップS404において、運用管理サーバは、不要になった仮想コマンドの設定を削除する。仮想コマンドの設定を削除することで、次回以降は本番運用のジョブとして実行される。
【0049】
なお、ステップS401の詳細を図5で、ステップS402の詳細を図6で、ステップS403の詳細を図7で、ステップS404の詳細を図8で示す。
【0050】
続けて、上述した各ステップの詳細について示す。
【0051】
図5は、ジョブ作成(ジョブ定義)の処理フローを示す図である。
【0052】
画面表示は、表示設定部305が処理し、テーブルへの読込・書込は記憶部304が処理する。またこの2つの処理を制御するのが、制御部303の役割である。これらはすべて運用管理サーバ101で処理される。以後登場する処理フローにおいても同様である。
【0053】
最初に、ステップS501において、運用管理サーバは、図9に示すコマンド設定画面から入力された情報を、図20に示すcommand_infoテーブル2001に保存する。その際に図9から入力される情報は、コマンド名称901、コマンド902のタイプ及び各パラメータ903であり、それぞれcommand_infoテーブル2001に新規作成される。この際、制御部303は、コマンドIDを自動生成する。自動生成の方式は、コマンドIDの最大値に「+1」することにより算出する。本発明中に出現するその他のIDに関しても、これと同様の方式で採番される。タイプについては、図9のコマンド設定画面のコマンドタイプが反映される。
【0054】
コマンドタイプは、通信系(Translate)、アプリケーション実行系(Application)、ファイル操作系(File)、その他(Other)に分類され、command_infoテーブル2001のタイプに反映される。また、図9のコマンド設定画面は一例であり、コマンドの機能によっては、設定可能なパラメータが複数存在する場合があるが、本フローでは説明しない。
【0055】
ここでのコマンドとは、本システムでの最小単位の処理プロセスのことを指す。コマンドを複数組み合わせることにより、ジョブを構築することができる。ここでは、コマンド名称とパラメータのみの設定であるが、コマンドに関する設定情報は他にも存在する。
【0056】
次に、ステップS502において、運用管理サーバは、利用者からさらにコマンド登録の要求があるか待ち、コマンド登録要求があった場合は、ステップS501に戻る。また、それ以外はステップS503に遷移する。
【0057】
ジョブを構成するために必要なコマンドは、ここで設定しておく必要がある。ジョブ登録をした後でも、コマンド登録をすることは可能であるが、本フローでは説明を省略する。
【0058】
次に、ステップS503において、運用管理サーバは、図10に示すジョブデザイナ画面から入力された情報(コマンドの実行順序とコマンド戻り値による分岐が定義されたジョブ)を、図20に示すjob_infoテーブル2002、flow_item_infoテーブ2003に保存する。登録したジョブは、図10のジョブ一覧リスト1001に表示される。
【0059】
図10に示すジョブデザイナ画面では、コマンドが配置され、遷移条件による順序性が定義されることにより、ジョブを作成する。ジョブを形成するためには、最低限、開始コマンド、終了コマンド、ユーザ定義コマンドの3つを組み合わせる必要がある。開始コマンドと終了コマンドは、システムで用意された既定のコマンド(以下、システムコマンド)である。ユーザ定義コマンドは、ステップS501で登録されたコマンドのことである。また、ジョブは必ず開始コマンドで始まり、終了コマンドで終了するように定義する必要がある。
【0060】
図10に示すジョブデザイナ画面の例では、開始コマンド「開始」からジョブが開始され、次に、ユーザ定義コマンド「データ受信」でコマンドの戻り値が「0」の場合にユーザ定義コマンド「データ変換」に遷移させ、「データ変換」でコマンドの戻り値が「0」の場合にユーザ定義コマンド「データコピー」に遷移させ、それ以外の場合はユーザ定義コマンド「メール送信」(終了コード:1)に遷移させ、ユーザ定義コマンド「データコピー」では、コマンドの戻り値が「0」の場合に終了コマンド「正常終了」(終了コード:0)に遷移させ、それ以外の場合は終了コマンド「メール送信」(終了コード:1)に遷移させる。ユーザ定義コマンド「メール送信」は、ユーザ定義コマンド「データ受信」、「データ変換」、「データコピー」が異常終了した際に、ユーザにメールを通知するためのジョブである。
【0061】
job_infoテーブル2002のデータ生成方式は、ジョブIDが自動作成され、ジョブ名には図10に示すジョブデザイナ画面のジョブ名1003が登録される。ジョブIDの採番方法は、ジョブIDの最大値「+1」である。
【0062】
続いて、flow_item_infoテーブル2003のデータ生成方法を示す。このテーブルは、図10に示すジョブデザイナ画面に配置されたコマンド1つに対して1レコード生成する。ジョブIDは、job_infoテーブル2002に新規作成されたジョブIDを設定する。フローアイテムIDは、すでに存在しているフローアイテムIDの最大値「+1」として採番する。名称は、図9ジョブデザイナ画面「ジョブA1」で利用者が任意に設定することができ、その設定された値を反映する。タイプは、コマンドの種類を設定したもので、システムによりコマンド毎に固定で用意されている。開始コマンドであれば「開始」、終了コマンドであれば「終了」、ユーザ定義コマンドであれば「コマンド」が設定される。X座標は、図10ジョブデザイナ画面(ジョブA1)のコマンド配置位置の横座標の数値を設定し、Y座標は縦座標の数値を設定する。
【0063】
XMLデータは、あらかじめ記憶部304にコマンドごとに定義されたXMLプログラムのテンプレートを登録しておき、上述のジョブデザイナ画面に配置されたコマンドに対応するXMLデータ抽出し、さらにパラメータを挿入することで作成する。なお、ここでは、使用しているユーザ定義コマンドのコマンドIDとコマンド間の遷移情報が格納されており、システム機能として遷移先が複数設定できるため、階層構造であるXML形式を採用している。
【0064】
command要素のid属性の値は、command_infoテーブル2001のコマンドIDを参照している。Type属性は、command_infoテーブル2001のタイプを参照している。なお、command要素は、ユーザ定義コマンドのみ出現し、システムコマンドには出現しない。
【0065】
subprocess要素のref属性には、遷移先のフローアイテムIDを設定する。subprocess要素内のequals要素のvariable属性とvalue属性は、遷移条件を示す。equals要素のvariable属性が「exitcode」であれば、コマンドの戻り値を遷移条件として利用することを意味し、戻り値の具体値をvalue属性に設定する。subprocess要素内が空であれば、無条件に遷移することを表す。subprocess要素は、複数存在することができる。遷移条件はジョブデザイナ画面より遷移する設定画面で設定する。しかし、ここでは説明を省略する。
【0066】
次に、タイプが「終了」であるレコードのXMLデータには、set要素が存在するが、これはジョブの終了状態と終了コード登録するために利用するパラメータであり、登録した値がセットされる。set要素のvariable属性が「status」であれば、終了状態を判断するために利用するパラメータであり、value属性の値が「normal」の場合は、正常終了を意味し、「abnormal」の場合は、異常終了を意味する。また、set要素のvariable属性が「exitcode」であれば、ジョブの終了コードを登録するパラメータであり、value属性で登録した終了コードの具体値を示す。
【0067】
図20に示すflow_item_infoテーブル2003は、図10ジョブデザイナ画面の設定が反映された例である。フローアイテムIDの1〜7に「ジョブA1」内のコマンドが設定されている。
【0068】
次に、ステップS504において、運用管理サーバは、さらにジョブ登録の要求が利用者よりあった場合に、ステップS503に戻る。それ以外は終了に遷移する。
【0069】
以上、図5を用いて、ジョブ作成の処理フローを説明した。
【0070】
図6は、仮想コマンド設定の作成を示す処理フローである。
【0071】
まず、ステップ601において、運用管理サーバは、図11に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リスト1101のコンテキストメニュー1102から「仮想コマンド作成」を選択し、図12に示す仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面を表示する。仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面は、図10に示すジョブデザイナ画面と異なり仮想コマンドが作成可能なユーザ定義コマンドのみ背景が第一の色で表示される。すでに仮想コマンドが設定されたコマンドは背景が第二の色で表示される。それ以外のマス、及びコマンドについては背景が第三の色で表示される。図12に示す例では、「データコピー」が第一の色で表示され、「データ受信」、「データ変換」、「メール受信」が第二の色で表示され、「開始」、「正常終了」、「異常終了」を含むその他が第三の色で表示されている。
【0072】
ここで、仮想コマンドを作成するコマンドが登録されていないジョブを選択した場合は、図18に示す警告ダイアログが表示され、仮想コマンド作成ジョブリスト一覧画面に戻る。
【0073】
次にステップ602において、運用管理サーバは、図12に示す仮想コマンド作成用ジョブデザイナで選択したコマンドに対して、適切な仮想コマンド設定画面を表示するためにコマンドのタイプを図20に示すcommand_infoテーブル2001から判定する。タイプが「FILE」のコマンドはファイルが存在すれば実行可能であり、仮想コマンドを作成する必要がないため、選択後に図19に示す警告ダイアログが表示される。警告ダイアログが表示された場合は再度仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面に戻る。
【0074】
次にステップ603において、運用管理サーバは、ステップ602で判定した結果に基づいた画面を表示する。コマンドのタイプを判定することで、図14に示す通信実行系仮想コマンド設定画面、図15に示すアプリケーション実行系仮想コマンド画面、図16に示すその他実行系仮想コマンド画面の3つの何れかが表示される。
【0075】
図14に示す通信実行系仮想コマンド画面では、実際の通信と同様に相手先やファイル、通信モード(送信/受信)を設定する。1402の終了コードは、本番用の設定と同じ値を参照する。1403、1404の相手先、ファイルの設定も本番と同様の設定を参照している。ファイル指定で指定したファイル(1406)は、指定した通信モード(1405)によって扱いが異なる。通信モードが「送信」の場合は、指定してファイルを実際に送信するファイルとして扱う。通信モードが「受信」の場合は、指定したファイルを実際に受信するファイルとして扱う。なお、ファイル指定は必須項目となる。指定したファイルが存在しないは、エラーダイアログを表示して、図14に示す通信実行系仮想コマンド画面に戻る。
【0076】
図15に示すアプリケーション実行系仮想コマンド画面では、終了コードを設定する。1502の終了コードは、本番用の設定と同じ値を参照する。また、ファイルを出力したい場合に備えて、1503出力対象ファイルと1504出力先パスを指定できる。出力先パスが指定されている場合は、出力対象ファイルの設定は必須となる。また出力対象ファイル、及び出力先パスに存在しないファイル、またはパスを指定した場合は、エラーダイアログを表示して、図15のアプリケーション実行系仮想コマンド画面に戻る。
【0077】
図16に示すその他実行系仮想コマンド画面では、終了コードを設定する。終了コードは本番用の設定と同じ値を参照する。
【0078】
次に、ステップ604において、運用管理サーバは、作成した設定の登録を行う。図14に示す1408、図15に示す1507、図16に示す1603のOKボタンを押下することで、図21に示すvirtual_command_infoテーブル2101に新しくレコードが追加される。各仮想コマンド画面で設定したパラメータは、XMLデータとして扱われる。選択したパラメータはXMLデータとして登録される。同時に図20示すflow_item_infoテーブル2003の対象レコードのモードが「real」から「virtual」に更新(変更)される。また、図11に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リスト1101に仮想コマンドを作成したコマンド名が表示される(図13)。キャンセルをした場合は、作成した設定は破棄し、図14、図15、図16の何れかの元の画面に戻る。
【0079】
なお、仮想コマンドを作成するコマンドがすでに登録されているジョブを選択した場合は、図17に示す警告ダイアログが表示され、変更を保存する場合は、OK1701を選択し、保存しない場合は、キャンセル1702を選択する。
【0080】
XMLデータは、command_infoテーブルと同様に、あらかじめ記憶部304に仮想コマンドごとに定義されたXMLプログラムのテンプレートを登録しておき、上述の仮想コマンド設定画面に対応XMLデータ抽出し、さらにパラメータを挿入することで作成する。コマンドのタイプによってset要素の数が異なり、仮想コマンド作成画面で設定可能なパラメータの数だけset要素の数がある。
【0081】
図14に示す通信実行系仮想コマンド画面では、終了コード1402は、set要素の「exitcode」に対応し、相手先1403が「user_id」と「user_name」に対応し、ファイル1404が「file_id」と「file_name」に対応し、モード1405が「mode」に対応し、ファイル指定が「infile」に対応している。
【0082】
図15に示すアプリケーション実行系コマンドでは、終了コード1502は「exitcode」に対応し、出力対象ファイルは「outfile」に対応し、出力パスは「filepath」に対応している。
【0083】
図16に示すその他実行系仮想コマンドでは、終了コードが「exitcode」に対応している。
【0084】
図21に示すvirtual_command_infoテーブルは、ジョブA1の「データ受信」、「データ変換」、「データコピー」の3つのコマンドに対して仮想コマンドを作成したときのテーブルを示す例である。
【0085】
次のステップ605において、運用管理サーバは、他にも仮想コマンドの設定をしたい場合は、ステップ601に戻る。他に仮想コマンドの設定をする必要がない場合は、終了に進む。
【0086】
以上、図6を用いて、仮想コマンド設定の作成を示す処理フローを説明した。
【0087】
図7は、実際にテスト実施によるジョブ実行を示す処理フローである。
【0088】
まず、ステップ701において、運用管理サーバは、ジョブを実行する。なお、ジョブを実行するには、手動、スケジュール、ファイル監視など複数の実行方法があるが、どの方法を採用してもよい。
【0089】
次にステップ702において、運用管理サーバは、コマンドがユーザ定義のコマンドかどうかを判定する。ここで図20に示すflow_item_infoテーブル2003のタイプが「コマンド」のものをユーザ定義のコマンドとする。ユーザ定義のコマンドの場合は、ステップ703へ遷移する。ユーザ定義以外のコマンドは、仮想コマンドを設定することができないため、ステップ705へ遷移する。
【0090】
次にステップ703において、運用管理サーバは、ユーザ定義のコマンドに、仮想コマンドの設定が作成されているかどうかを判定する。ここで図20に示すflow_item_infoテーブル2003のモードが「virtual」のものを仮想コマンドが作成されたコマンドとする。仮想コマンドの設定が作成されている、つまりモードが「virtual」であれば、ステップ704に遷移する。仮想コマンドの設定が作成されていない、つまりモードが「real」であれば、ステップ705に遷移する。
【0091】
次にステップ704において、運用管理サーバは、仮想コマンドの設定でコマンドを実行する。コマンドのタイプによって設定されるパラメータは異なる。図21に示すvirtual_command_infoテーブル2101の対象レコードの終了コードの値を返す。また、実際に通信を実行した際に、システム内で「相手先名=%T」、「ファイル名=%O」のように値を保持することができる。仮想コマンドによる通信実行でも、仮想コマンドで設定した相手先名やファイル名を保持する。ファイルの指定がある場合は、ファイルを出力する。
【0092】
ステップ705において、運用管理サーバは、本番用設定でコマンドを実行する。このステップは従来の動作と同様なため、説明は省略する。
【0093】
ステップ706において、運用管理サーバは、実行したコマンドが終了コマンドかどうかを確認する。終了コマンドの場合は、終了へ遷移する。終了コマンドでない場合は、ステップ707へ遷移する。このステップは従来の動作と同様なため、詳細な説明は省略する。
【0094】
ステップ707において、運用管理サーバは、実行したコマンドの終了コードとテーブルflow_item_infoのXMLデータから次に遷移するコマンドを確定する。このステップは、従来の動作と同様なため、詳細な説明は省略する。
【0095】
以上、図7を用いて、実際にテスト実施によるジョブ実行を示す処理フローを説明した。
【0096】
図8は、仮想コマンド設定の削除を示す処理フローである。
【0097】
まず、ステップS801において、運用管理サーバは、削除対象のコマンドを選択するために図13に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リスト1301から削除対象の仮想コマンドを選択する。選択した仮想コマンドのコンテキストメニューから「削除」を選択することで、削除処理を実行する。
【0098】
次に、ステップS802において、運用管理サーバは、選択した仮想コマンドの削除処理を実行する。削除を実行すると、図13に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リストから選択したコマンド名を削除する。また、テーブルvirtual_command_infoの対象レコードのステータスを「delete」に更新する。同時に図20示すflow_item_infoテーブル2003の対象レコードのモードが「virtual」から「real」に更新(変更)される。
【0099】
次に、ステップS803において、運用管理サーバは、利用者からさらにコマンド登録の要求があるかを判定し、仮想コマンド削除要求があった場合は、ステップS801に戻る。それ以外は終了に遷移する。
【0100】
以上、図8を用いて、仮想コマンド設定の削除を示す処理フローを説明した。
【0101】
上述した通り、本発明によれば、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト設定を作成し、代替え実行することで、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することが可能になる。
【0102】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0103】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0104】
また、本発明におけるプログラムは、図の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図3の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図3の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0105】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0106】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0107】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0108】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0109】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0111】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0112】
101 運用管理サーバ
102 通信サーバ
103 EDI端末
104 ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、EDIシステムにおいて、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業などにおいては受発注業務における業務効率化のために、電子商取引を行うEDIシステムが導入されている。
【0003】
通常、企業内で利用されるシステムは、その企業が独自に決めたフォーマットで構築されているが、他の企業との間で電子商取引をしようとするために、EDIシステムが標準のフォーマットに変換し、また、標準のプロトコルで相手企業と通信をする。
【0004】
EDI(電子データ交換)において、企業間データ交換を目的とする通信システムと、社内の基幹システムを繋げるための変換システムが存在し、それらの処理を繋げるための仕組みとして運用管理システムが存在する。
【0005】
通信システムは、RS−232Cシリアルとモデム/ターミナルアダプタなど専用の通信機器を利用した電話回線による接続や、TCP/IPを利用したLANによる接続が主となる。電話回線による通信を利用する場合は、相手側も専用の通信機器機器(モデム/ターミナルアダプタ)の設置が必要となる。
【0006】
変換システムは、データを加工(文字コード変換やレイアウト変換)して基幹との連携を容易にする形式に変換するためのシステムである。
【0007】
運用管理システムでは、一般的に処理の流れ(処理フロー)を定義し、処理の中で外部アプリケーションを呼び出す。この処理の流れのことをジョブという。
【0008】
ジョブは、ジョブ仕様書などであらかじめ定められており、仕様書に沿って設定や処理(以下コマンド)をフローアイテムという単位で作成し、それぞれを遷移線で繋げて処理フローを作成していく。また、実際にジョブを作成し、作成したジョブが設定通りに実行することを確認するジョブの動作確認テストを実施するテストフェーズが存在する。
【0009】
ただし、ジョブの動作確認テストを実施する際に、例えば、以下のような問題が存在して、実施できないケースが発生することがある。EDIである以上、必ず自社とは別の取引先相手が存在するため、自社側のシステム構築が完了しても、相手側の都合でテストを実施できない可能性があるためである。
【0010】
(問題1)ジョブが通信システムを利用している場合、テストでも実際に通信をする相手先との連携を行う必要がある(例:社内通信の相手先のシステムがまだ構築できていない。)。従来は、通信を実行するプログラムをダミーのプログラムに置き換えてジョブを実行することで対応していた。
【0011】
(問題2)電話回線を利用する場合など、実際に通信機器、回線を用意して接続可能な状態にしておく必要がある(例:自社の通信設備や回線の準備が整っていない。)。従来は、テスト用に一部設定を変更して実施することで対応していた。
【0012】
しかしながら、上記のような従来の解決方法では、本番用に作成した設定や環境、モジュールをテスト実施のために変更し、テスト実施後に元に戻す必要がある。この作業は人の手によって実施される場合が多く、手間がかかり、人的要因によるミスが発生する可能性が高くなる。
【0013】
したがって、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト用の仮想的な設定を作成することができれば、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することが可能になる。
【0014】
特許文献1には、テストするプログラムの仕様上の関数名とプログラムのソースコード上の関数名との対応を図り、また、テストする際に必要なコントロール部などとテストするプログラムとをソースコードレベルで一体とし、テストを実施するためのプログラムとは独立して実行できるようなテスト用モジュールを作成することを目的とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開平5−173773
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら特許文献1に記載の発明は、作成したプログラムに対するテスト用モジュールを作成する点は開示されているが、テストを実施することについては開示がなされていない。
【0017】
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト設定を作成し、代替え実行することで、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、ジョブを実行する情報処理装置であって、定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理手段と、前記管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理手段により管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更手段と、前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理手段と、前記第一の管理手段により管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定手段とを備え、前記実行手段は、前記判定手段による判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト設定を作成し、代替え実行することで、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態におけるEDIシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における運用管理サーバ101の機能ブロックを示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるEDIシステムの基本的な処理フローを示す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるEDIシステムのジョブ作成を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンドを作成するフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンドの実行を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンドの削除を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態におけるEDIシステムのコマンド設定画面である。
【図10】本発明の実施形態におけるEDIシステムのジョブ一覧リスト、及びジョブデザイナ画面である。
【図11】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド作成ジョブ一覧リストを示す図である。
【図12】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド作成ジョブ一覧リストを示す図である。この図は、仮想コマンドを作成した後の一例の画面である。
【図14】本発明の実施形態におけるEDIシステムの通信実行系仮想コマンド設定画面を示す図である。
【図15】本発明の実施形態におけるEDIシステムのアプリケーション実行系仮想コマンド設定画面を示す図である。
【図16】本発明の実施形態におけるEDIシステムのその他実行系仮想コマンド設定画面を示す図である。
【図17】本発明の実施形態におけるEDIシステムの警告画面を示す図である。
【図18】本発明の実施形態におけるEDIシステムの警告画面を示す図である。
【図19】本発明の実施形態におけるEDIシステムの警告画面を示す図である。
【図20】本発明の実施形態におけるEDIシステムのジョブ設定情報テーブル示す図である。
【図21】本発明の実施形態におけるEDIシステムの仮想コマンド設定情報テーブル示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態のEDI(Electronic Data Interchange)システム(情報処理システム)の構成を示す図である。
【0023】
通信サーバ102とEDI端末103とは、ネットワーク104を介して商取引に関する電子情報であるEDIデータを相互に交換する。
【0024】
運用管理サーバ(情報処理装置)101は、通信サーバ102が受信したデータを監視して、ジョブを実行する。
【0025】
尚、図1のネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0026】
通信サーバ102は、EDI通信機能を有し、EDI端末103との間のデータ交換を行う。ここでいうデータ交換とは、通信可能なEDIプロトコルでEDIデータを送受信することを指す。
【0027】
次に、図1の運用管理サーバ101のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。なお、通信サーバ102とEDI端末103のハードウェア構成については、同じであるので説明を省略する。
【0028】
図2は、運用管理サーバ101のハードウェア構成を示す図である。
【0029】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0030】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0031】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0032】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0033】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0034】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やFD或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0035】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0036】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0037】
本発明を実現するためのプログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる定義ファイル213及び各種情報テーブル214は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0038】
図3は、図1の運用管理サーバ101の構成を概略的に示す機能ブロック図である。これらの装置は主にWindows(登録商標)、UNIX(登録商標)などのOSを搭載したコンピュータを想定しているが、本発明では、使用OSは特定しない。
【0039】
ジョブ実行部301は、事前に設定されたジョブ定義を実際に実行するための機能である。
【0040】
イベント監視部302は、通信サーバ102のデータ交換イベントを検知するための機能である。
【0041】
制御部303は、ジョブ実行部301とイベント監視部302と記憶部304と表示設定部305の機能を呼び出し、主処理を実現するための機能である。
【0042】
記憶部304は、設定情報を読み込む機能と、設定情報を書き込む機能を持つ。
【0043】
表示設定部305は、記憶部304から読み込まれた情報を元に、画面表示をするための機能である。
【0044】
図4は、本発明の実施形態のEDIシステムの基本的なテストフェーズの処理フローを示す図である。
【0045】
まず、ステップS401において、運用管理サーバは、ジョブを作成する。
【0046】
次に、ステップS402において、運用管理サーバは、ジョブを選択して、ジョブ内から仮想コマンドの作成したいコマンドを選択し、仮想コマンドの設定を作成する。また、作成した仮想コマンドを登録する。仮想コマンドを登録することで、ジョブを実行した際に仮想コマンドの設定でコマンドが実行されることになる。
【0047】
次に、ステップS403において、運用管理サーバは、テストを実施する。仮想コマンドが登録されていれば、ジョブを実行した際に仮想コマンドの設定でコマンドが実行される。
【0048】
次に、ステップS404において、運用管理サーバは、不要になった仮想コマンドの設定を削除する。仮想コマンドの設定を削除することで、次回以降は本番運用のジョブとして実行される。
【0049】
なお、ステップS401の詳細を図5で、ステップS402の詳細を図6で、ステップS403の詳細を図7で、ステップS404の詳細を図8で示す。
【0050】
続けて、上述した各ステップの詳細について示す。
【0051】
図5は、ジョブ作成(ジョブ定義)の処理フローを示す図である。
【0052】
画面表示は、表示設定部305が処理し、テーブルへの読込・書込は記憶部304が処理する。またこの2つの処理を制御するのが、制御部303の役割である。これらはすべて運用管理サーバ101で処理される。以後登場する処理フローにおいても同様である。
【0053】
最初に、ステップS501において、運用管理サーバは、図9に示すコマンド設定画面から入力された情報を、図20に示すcommand_infoテーブル2001に保存する。その際に図9から入力される情報は、コマンド名称901、コマンド902のタイプ及び各パラメータ903であり、それぞれcommand_infoテーブル2001に新規作成される。この際、制御部303は、コマンドIDを自動生成する。自動生成の方式は、コマンドIDの最大値に「+1」することにより算出する。本発明中に出現するその他のIDに関しても、これと同様の方式で採番される。タイプについては、図9のコマンド設定画面のコマンドタイプが反映される。
【0054】
コマンドタイプは、通信系(Translate)、アプリケーション実行系(Application)、ファイル操作系(File)、その他(Other)に分類され、command_infoテーブル2001のタイプに反映される。また、図9のコマンド設定画面は一例であり、コマンドの機能によっては、設定可能なパラメータが複数存在する場合があるが、本フローでは説明しない。
【0055】
ここでのコマンドとは、本システムでの最小単位の処理プロセスのことを指す。コマンドを複数組み合わせることにより、ジョブを構築することができる。ここでは、コマンド名称とパラメータのみの設定であるが、コマンドに関する設定情報は他にも存在する。
【0056】
次に、ステップS502において、運用管理サーバは、利用者からさらにコマンド登録の要求があるか待ち、コマンド登録要求があった場合は、ステップS501に戻る。また、それ以外はステップS503に遷移する。
【0057】
ジョブを構成するために必要なコマンドは、ここで設定しておく必要がある。ジョブ登録をした後でも、コマンド登録をすることは可能であるが、本フローでは説明を省略する。
【0058】
次に、ステップS503において、運用管理サーバは、図10に示すジョブデザイナ画面から入力された情報(コマンドの実行順序とコマンド戻り値による分岐が定義されたジョブ)を、図20に示すjob_infoテーブル2002、flow_item_infoテーブ2003に保存する。登録したジョブは、図10のジョブ一覧リスト1001に表示される。
【0059】
図10に示すジョブデザイナ画面では、コマンドが配置され、遷移条件による順序性が定義されることにより、ジョブを作成する。ジョブを形成するためには、最低限、開始コマンド、終了コマンド、ユーザ定義コマンドの3つを組み合わせる必要がある。開始コマンドと終了コマンドは、システムで用意された既定のコマンド(以下、システムコマンド)である。ユーザ定義コマンドは、ステップS501で登録されたコマンドのことである。また、ジョブは必ず開始コマンドで始まり、終了コマンドで終了するように定義する必要がある。
【0060】
図10に示すジョブデザイナ画面の例では、開始コマンド「開始」からジョブが開始され、次に、ユーザ定義コマンド「データ受信」でコマンドの戻り値が「0」の場合にユーザ定義コマンド「データ変換」に遷移させ、「データ変換」でコマンドの戻り値が「0」の場合にユーザ定義コマンド「データコピー」に遷移させ、それ以外の場合はユーザ定義コマンド「メール送信」(終了コード:1)に遷移させ、ユーザ定義コマンド「データコピー」では、コマンドの戻り値が「0」の場合に終了コマンド「正常終了」(終了コード:0)に遷移させ、それ以外の場合は終了コマンド「メール送信」(終了コード:1)に遷移させる。ユーザ定義コマンド「メール送信」は、ユーザ定義コマンド「データ受信」、「データ変換」、「データコピー」が異常終了した際に、ユーザにメールを通知するためのジョブである。
【0061】
job_infoテーブル2002のデータ生成方式は、ジョブIDが自動作成され、ジョブ名には図10に示すジョブデザイナ画面のジョブ名1003が登録される。ジョブIDの採番方法は、ジョブIDの最大値「+1」である。
【0062】
続いて、flow_item_infoテーブル2003のデータ生成方法を示す。このテーブルは、図10に示すジョブデザイナ画面に配置されたコマンド1つに対して1レコード生成する。ジョブIDは、job_infoテーブル2002に新規作成されたジョブIDを設定する。フローアイテムIDは、すでに存在しているフローアイテムIDの最大値「+1」として採番する。名称は、図9ジョブデザイナ画面「ジョブA1」で利用者が任意に設定することができ、その設定された値を反映する。タイプは、コマンドの種類を設定したもので、システムによりコマンド毎に固定で用意されている。開始コマンドであれば「開始」、終了コマンドであれば「終了」、ユーザ定義コマンドであれば「コマンド」が設定される。X座標は、図10ジョブデザイナ画面(ジョブA1)のコマンド配置位置の横座標の数値を設定し、Y座標は縦座標の数値を設定する。
【0063】
XMLデータは、あらかじめ記憶部304にコマンドごとに定義されたXMLプログラムのテンプレートを登録しておき、上述のジョブデザイナ画面に配置されたコマンドに対応するXMLデータ抽出し、さらにパラメータを挿入することで作成する。なお、ここでは、使用しているユーザ定義コマンドのコマンドIDとコマンド間の遷移情報が格納されており、システム機能として遷移先が複数設定できるため、階層構造であるXML形式を採用している。
【0064】
command要素のid属性の値は、command_infoテーブル2001のコマンドIDを参照している。Type属性は、command_infoテーブル2001のタイプを参照している。なお、command要素は、ユーザ定義コマンドのみ出現し、システムコマンドには出現しない。
【0065】
subprocess要素のref属性には、遷移先のフローアイテムIDを設定する。subprocess要素内のequals要素のvariable属性とvalue属性は、遷移条件を示す。equals要素のvariable属性が「exitcode」であれば、コマンドの戻り値を遷移条件として利用することを意味し、戻り値の具体値をvalue属性に設定する。subprocess要素内が空であれば、無条件に遷移することを表す。subprocess要素は、複数存在することができる。遷移条件はジョブデザイナ画面より遷移する設定画面で設定する。しかし、ここでは説明を省略する。
【0066】
次に、タイプが「終了」であるレコードのXMLデータには、set要素が存在するが、これはジョブの終了状態と終了コード登録するために利用するパラメータであり、登録した値がセットされる。set要素のvariable属性が「status」であれば、終了状態を判断するために利用するパラメータであり、value属性の値が「normal」の場合は、正常終了を意味し、「abnormal」の場合は、異常終了を意味する。また、set要素のvariable属性が「exitcode」であれば、ジョブの終了コードを登録するパラメータであり、value属性で登録した終了コードの具体値を示す。
【0067】
図20に示すflow_item_infoテーブル2003は、図10ジョブデザイナ画面の設定が反映された例である。フローアイテムIDの1〜7に「ジョブA1」内のコマンドが設定されている。
【0068】
次に、ステップS504において、運用管理サーバは、さらにジョブ登録の要求が利用者よりあった場合に、ステップS503に戻る。それ以外は終了に遷移する。
【0069】
以上、図5を用いて、ジョブ作成の処理フローを説明した。
【0070】
図6は、仮想コマンド設定の作成を示す処理フローである。
【0071】
まず、ステップ601において、運用管理サーバは、図11に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リスト1101のコンテキストメニュー1102から「仮想コマンド作成」を選択し、図12に示す仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面を表示する。仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面は、図10に示すジョブデザイナ画面と異なり仮想コマンドが作成可能なユーザ定義コマンドのみ背景が第一の色で表示される。すでに仮想コマンドが設定されたコマンドは背景が第二の色で表示される。それ以外のマス、及びコマンドについては背景が第三の色で表示される。図12に示す例では、「データコピー」が第一の色で表示され、「データ受信」、「データ変換」、「メール受信」が第二の色で表示され、「開始」、「正常終了」、「異常終了」を含むその他が第三の色で表示されている。
【0072】
ここで、仮想コマンドを作成するコマンドが登録されていないジョブを選択した場合は、図18に示す警告ダイアログが表示され、仮想コマンド作成ジョブリスト一覧画面に戻る。
【0073】
次にステップ602において、運用管理サーバは、図12に示す仮想コマンド作成用ジョブデザイナで選択したコマンドに対して、適切な仮想コマンド設定画面を表示するためにコマンドのタイプを図20に示すcommand_infoテーブル2001から判定する。タイプが「FILE」のコマンドはファイルが存在すれば実行可能であり、仮想コマンドを作成する必要がないため、選択後に図19に示す警告ダイアログが表示される。警告ダイアログが表示された場合は再度仮想コマンド作成用ジョブデザイナ画面に戻る。
【0074】
次にステップ603において、運用管理サーバは、ステップ602で判定した結果に基づいた画面を表示する。コマンドのタイプを判定することで、図14に示す通信実行系仮想コマンド設定画面、図15に示すアプリケーション実行系仮想コマンド画面、図16に示すその他実行系仮想コマンド画面の3つの何れかが表示される。
【0075】
図14に示す通信実行系仮想コマンド画面では、実際の通信と同様に相手先やファイル、通信モード(送信/受信)を設定する。1402の終了コードは、本番用の設定と同じ値を参照する。1403、1404の相手先、ファイルの設定も本番と同様の設定を参照している。ファイル指定で指定したファイル(1406)は、指定した通信モード(1405)によって扱いが異なる。通信モードが「送信」の場合は、指定してファイルを実際に送信するファイルとして扱う。通信モードが「受信」の場合は、指定したファイルを実際に受信するファイルとして扱う。なお、ファイル指定は必須項目となる。指定したファイルが存在しないは、エラーダイアログを表示して、図14に示す通信実行系仮想コマンド画面に戻る。
【0076】
図15に示すアプリケーション実行系仮想コマンド画面では、終了コードを設定する。1502の終了コードは、本番用の設定と同じ値を参照する。また、ファイルを出力したい場合に備えて、1503出力対象ファイルと1504出力先パスを指定できる。出力先パスが指定されている場合は、出力対象ファイルの設定は必須となる。また出力対象ファイル、及び出力先パスに存在しないファイル、またはパスを指定した場合は、エラーダイアログを表示して、図15のアプリケーション実行系仮想コマンド画面に戻る。
【0077】
図16に示すその他実行系仮想コマンド画面では、終了コードを設定する。終了コードは本番用の設定と同じ値を参照する。
【0078】
次に、ステップ604において、運用管理サーバは、作成した設定の登録を行う。図14に示す1408、図15に示す1507、図16に示す1603のOKボタンを押下することで、図21に示すvirtual_command_infoテーブル2101に新しくレコードが追加される。各仮想コマンド画面で設定したパラメータは、XMLデータとして扱われる。選択したパラメータはXMLデータとして登録される。同時に図20示すflow_item_infoテーブル2003の対象レコードのモードが「real」から「virtual」に更新(変更)される。また、図11に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リスト1101に仮想コマンドを作成したコマンド名が表示される(図13)。キャンセルをした場合は、作成した設定は破棄し、図14、図15、図16の何れかの元の画面に戻る。
【0079】
なお、仮想コマンドを作成するコマンドがすでに登録されているジョブを選択した場合は、図17に示す警告ダイアログが表示され、変更を保存する場合は、OK1701を選択し、保存しない場合は、キャンセル1702を選択する。
【0080】
XMLデータは、command_infoテーブルと同様に、あらかじめ記憶部304に仮想コマンドごとに定義されたXMLプログラムのテンプレートを登録しておき、上述の仮想コマンド設定画面に対応XMLデータ抽出し、さらにパラメータを挿入することで作成する。コマンドのタイプによってset要素の数が異なり、仮想コマンド作成画面で設定可能なパラメータの数だけset要素の数がある。
【0081】
図14に示す通信実行系仮想コマンド画面では、終了コード1402は、set要素の「exitcode」に対応し、相手先1403が「user_id」と「user_name」に対応し、ファイル1404が「file_id」と「file_name」に対応し、モード1405が「mode」に対応し、ファイル指定が「infile」に対応している。
【0082】
図15に示すアプリケーション実行系コマンドでは、終了コード1502は「exitcode」に対応し、出力対象ファイルは「outfile」に対応し、出力パスは「filepath」に対応している。
【0083】
図16に示すその他実行系仮想コマンドでは、終了コードが「exitcode」に対応している。
【0084】
図21に示すvirtual_command_infoテーブルは、ジョブA1の「データ受信」、「データ変換」、「データコピー」の3つのコマンドに対して仮想コマンドを作成したときのテーブルを示す例である。
【0085】
次のステップ605において、運用管理サーバは、他にも仮想コマンドの設定をしたい場合は、ステップ601に戻る。他に仮想コマンドの設定をする必要がない場合は、終了に進む。
【0086】
以上、図6を用いて、仮想コマンド設定の作成を示す処理フローを説明した。
【0087】
図7は、実際にテスト実施によるジョブ実行を示す処理フローである。
【0088】
まず、ステップ701において、運用管理サーバは、ジョブを実行する。なお、ジョブを実行するには、手動、スケジュール、ファイル監視など複数の実行方法があるが、どの方法を採用してもよい。
【0089】
次にステップ702において、運用管理サーバは、コマンドがユーザ定義のコマンドかどうかを判定する。ここで図20に示すflow_item_infoテーブル2003のタイプが「コマンド」のものをユーザ定義のコマンドとする。ユーザ定義のコマンドの場合は、ステップ703へ遷移する。ユーザ定義以外のコマンドは、仮想コマンドを設定することができないため、ステップ705へ遷移する。
【0090】
次にステップ703において、運用管理サーバは、ユーザ定義のコマンドに、仮想コマンドの設定が作成されているかどうかを判定する。ここで図20に示すflow_item_infoテーブル2003のモードが「virtual」のものを仮想コマンドが作成されたコマンドとする。仮想コマンドの設定が作成されている、つまりモードが「virtual」であれば、ステップ704に遷移する。仮想コマンドの設定が作成されていない、つまりモードが「real」であれば、ステップ705に遷移する。
【0091】
次にステップ704において、運用管理サーバは、仮想コマンドの設定でコマンドを実行する。コマンドのタイプによって設定されるパラメータは異なる。図21に示すvirtual_command_infoテーブル2101の対象レコードの終了コードの値を返す。また、実際に通信を実行した際に、システム内で「相手先名=%T」、「ファイル名=%O」のように値を保持することができる。仮想コマンドによる通信実行でも、仮想コマンドで設定した相手先名やファイル名を保持する。ファイルの指定がある場合は、ファイルを出力する。
【0092】
ステップ705において、運用管理サーバは、本番用設定でコマンドを実行する。このステップは従来の動作と同様なため、説明は省略する。
【0093】
ステップ706において、運用管理サーバは、実行したコマンドが終了コマンドかどうかを確認する。終了コマンドの場合は、終了へ遷移する。終了コマンドでない場合は、ステップ707へ遷移する。このステップは従来の動作と同様なため、詳細な説明は省略する。
【0094】
ステップ707において、運用管理サーバは、実行したコマンドの終了コードとテーブルflow_item_infoのXMLデータから次に遷移するコマンドを確定する。このステップは、従来の動作と同様なため、詳細な説明は省略する。
【0095】
以上、図7を用いて、実際にテスト実施によるジョブ実行を示す処理フローを説明した。
【0096】
図8は、仮想コマンド設定の削除を示す処理フローである。
【0097】
まず、ステップS801において、運用管理サーバは、削除対象のコマンドを選択するために図13に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リスト1301から削除対象の仮想コマンドを選択する。選択した仮想コマンドのコンテキストメニューから「削除」を選択することで、削除処理を実行する。
【0098】
次に、ステップS802において、運用管理サーバは、選択した仮想コマンドの削除処理を実行する。削除を実行すると、図13に示す仮想コマンド作成ジョブ一覧リストから選択したコマンド名を削除する。また、テーブルvirtual_command_infoの対象レコードのステータスを「delete」に更新する。同時に図20示すflow_item_infoテーブル2003の対象レコードのモードが「virtual」から「real」に更新(変更)される。
【0099】
次に、ステップS803において、運用管理サーバは、利用者からさらにコマンド登録の要求があるかを判定し、仮想コマンド削除要求があった場合は、ステップS801に戻る。それ以外は終了に遷移する。
【0100】
以上、図8を用いて、仮想コマンド設定の削除を示す処理フローを説明した。
【0101】
上述した通り、本発明によれば、本番用の設定・環境でテストを実施できないケースでも、使い捨てできるテスト設定を作成し、代替え実行することで、本番用の設定・環境を変更することなくテストを実施することが可能になる。
【0102】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0103】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0104】
また、本発明におけるプログラムは、図の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図3の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図3の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0105】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0106】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0107】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0108】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0109】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0111】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0112】
101 運用管理サーバ
102 通信サーバ
103 EDI端末
104 ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブを実行する情報処理装置であって、
定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理手段と、
前記管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理手段により管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更手段と、
前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理手段と、
前記第一の管理手段により管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定手段とを備え、
前記実行手段は、前記判定手段による判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドを実行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第一の管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に実行させるコマンドの定義が可能なコマンドを識別可能に仮想ジョブ定義画面へ表示する制御を行う表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段により表示された仮想ジョブ定義画面に含まれる仮想コマンドの定義が可能なコマンドが選択された場合、選択されたコマンドの種類に応じて、仮想コマンドの定義が可能な設定画面を表示する制御を行う第二の表示手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一の管理手段により管理されるテーブルと前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドテーブルとを用いて、定義された仮想コマンドを識別可能に画面へ表示する制御を行う第三の表示手段と、
前記第三の表示手段により表示された画面を介して為された仮想コマンドの削除要求に応じて、前記仮想コマンドテーブルから対応する仮想コマンドを削除する削除手段を更に備え、
前記変更手段は、コマンドのモードを仮想モードから通常のモードに変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ジョブを実行する情報処理装置における情報処理方法であって、
定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理ステップと、
前記管理ステップにより管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理ステップにより管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更ステップと、
前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理ステップと、
前記第一の管理ステップにより管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定ステップとを備え、
前記実行ステップは、前記判定ステップによる判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理ステップにより管理される仮想コマンドを実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
ジョブを実行する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理手段、
前記管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理手段により管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更手段、
前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理手段、
前記第一の管理手段により管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定手段として前記情報処理装置を機能させ、
前記実行手段は、前記判定手段による判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドを実行することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記録媒体。
【請求項1】
ジョブを実行する情報処理装置であって、
定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理手段と、
前記管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理手段により管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更手段と、
前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理手段と、
前記第一の管理手段により管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定手段とを備え、
前記実行手段は、前記判定手段による判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドを実行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第一の管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に実行させるコマンドの定義が可能なコマンドを識別可能に仮想ジョブ定義画面へ表示する制御を行う表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段により表示された仮想ジョブ定義画面に含まれる仮想コマンドの定義が可能なコマンドが選択された場合、選択されたコマンドの種類に応じて、仮想コマンドの定義が可能な設定画面を表示する制御を行う第二の表示手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一の管理手段により管理されるテーブルと前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドテーブルとを用いて、定義された仮想コマンドを識別可能に画面へ表示する制御を行う第三の表示手段と、
前記第三の表示手段により表示された画面を介して為された仮想コマンドの削除要求に応じて、前記仮想コマンドテーブルから対応する仮想コマンドを削除する削除手段を更に備え、
前記変更手段は、コマンドのモードを仮想モードから通常のモードに変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ジョブを実行する情報処理装置における情報処理方法であって、
定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理ステップと、
前記管理ステップにより管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理ステップにより管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更ステップと、
前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理ステップと、
前記第一の管理ステップにより管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定ステップとを備え、
前記実行ステップは、前記判定ステップによる判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理ステップにより管理される仮想コマンドを実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
ジョブを実行する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
定められた処理の流れを実行するために複数のコマンドを用いて定義されたジョブをテーブルに管理する第一の管理手段、
前記管理手段により管理されるジョブに含まれるコマンドのうち、仮想的に処理を実行するコマンドが定義された場合、前記管理手段により管理されるテーブルに、仮想コマンドが設定された対応するコマンドのモードを仮想モードに変更する変更手段、
前記定義された仮想コマンドを、仮想コマンドテーブルに管理する第二の管理手段、
前記第一の管理手段により管理されるテーブルに含まれるジョブを実行する際に、実行対象となるコマンドが仮想モードであるかを判定する判定手段として前記情報処理装置を機能させ、
前記実行手段は、前記判定手段による判定の結果、仮想モードであると判定された場合、実行対象となるコマンドに対応する前記第二の管理手段により管理される仮想コマンドを実行することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2013−11972(P2013−11972A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143219(P2011−143219)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
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