説明

情報処理装置、プログラム及び画面表示方法

【課題】利用者によるバックグラウンドOSの利用が制限される状態において、バックグラウンドOSの表示画面の閲覧を可能にする。
【解決手段】第1OSと第2OSとを含む複数OSを並列動作させることが可能な情報処理装置1は、第1イベント制御部54及び第2イベント処理部54を備える。受理権限が与えられた第1OSが利用者の認証操作を受け付ける状態にある場合、所定の第1入力イベント以外のイベントが生じると第1イベント制御部54は、認証操作の受付画面を表示制御部52に表示させる。所定の第1入力イベントが生じると、第2イベント処理部54は、表示されていない第2OSの画面を表示制御部52に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で論じられる実施態様は、複数のオペレーティングシステムを並列動作させることが可能な情報処理装置における画面表示に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置の中には、複数のオペレーティングシステムを並列動作させることができるものがある。またこのような情報処理装置の中には、一定条件の下で、利用者の操作入力を受け付けない動作状態へ遷移し、操作入力を可能にするためには利用者に認証操作を要求するものがある。なお、以下の説明においてオペレーティングシステムを「OS」と表記することがある。また、情報処理装置上で並列動作する複数のOSのうち、現在フォアグラウンドで動作しているOSを「フォアグラウンドOS」、現在バックグラウンドで動作しているOSを「バックグラウンドOS」と表記することがある。また、利用者の操作入力を受け付けない動作状態を「操作ロック状態」、それ以外の状態を「非操作ロック状態」と表記することがある。
【0003】
なお、動作状態のオペレーティングシステムを、切替元オペレーティングシステムから切替先オペレーティングシステムに排他的に切り替えるオペレーティングシステム切替機能を具備するコンピュータシステムに設けられる複数オペレーティングシステム切替制御装置が知られている。複数オペレーティングシステム切替制御装置は、切替元オペレーティングシステムが動作状態である場合に動作する切替元オペレーティングシステム用制御部を具備する。切替元オペレーティングシステム用制御部は、サスペンド状態である切替先オペレーティングシステムが動作状態のオペレーティングシステムとなるように要求するオペレーティングシステム切替要求を受信する切替要求受信部と、受信したオペレーティングシステム切替要求に含まれており、切替先オペレーティングシステム又は切替先オペレーティングシステム上のアプリケーションによる処理を要求するイベント情報を、切替先オペレーティングシステム又は切替先オペレーティングシステム上のアプリケーションに通知する切替イベント通知部と、オペレーティングシステム切替機能に対して、切替先オペレーティングシステムが動作状態のオペレーティングシステムとなるようにイベント情報を引数とした呼び出しを実行する切替制御部とを具備する。
【0004】
切替元オペレーティングシステム用制御部は、切替元オペレーティングシステムがサスペンド状態のオペレーティングシステムとなることができるか否かについて判断する切替判断部を具備する。切替制御部は、切替元オペレーティングシステムがサスペンド状態のオペレーティングシステムになることができると判断された場合に、オペレーティングシステム切替機能に対して、切替先オペレーティングシステムが動作状態のオペレーティングシステムとなるように指示する。切替元オペレーティングシステム用制御部は、切替元オペレーティングシステムがサスペンド状態のオペレーティングシステムとなることの禁止又は禁止解除を要求する切替ロック要求を受信する切替ロック要求受信部を具備する。切替判断部は、受信した切替ロック要求に応じて、切替元オペレーティングシステムがサスペンド状態のオペレーティングシステムとなることができるか否かについて判断する。
【0005】
また、第1オペレーティングシステムを実行する第1仮想マシンと、第2オペレーティングシステムを実行する第2仮想マシンとを備え、第1仮想マシンと第2仮想マシンとのいずれか一方をユーザによって操作可能なアクティブ状態に設定する情報処理装置が知られている。第1仮想マシンは、第1オペレーティングシステム上のみで動作するデバイスの認識処理を実行する第1デバイス制御部を備え、ユーザによって新たにデバイスが接続された際に、デバイスの接続信号を検知するデバイス検知部と、接続信号が検知された場合、第2仮想マシンがアクティブ状態であっても、第1仮想マシンをアクティブ状態に設定する設定部と、検知されたデバイスの接続信号に基づいて、第1デバイス制御部を起動するデバイス管理部を備える。デバイスは、第1オペレーティングシステム上のみで動作するヒューマンインターフェースデバイスである。情報処理装置は、ヒューマンインターフェースデバイスを切り替えた際に、切替信号を検知するヒューマンインターフェースデバイス切替部を更に備え、設定部は、切替信号が検知された際、第2仮想マシンがアクティブ状態であっても、第1仮想マシンをアクティブ状態に設定し、デバイス管理部は、検知された切替信号に基づいて、第1デバイス制御部を起動する。
【0006】
また、ユーザインタフェース装置が接続され、複数種のOSのプログラムを各々実行する情報処理装置が知られている。個々のOSは表示装置に表示すべき画面のビデオデータを対応する仮想ビデオメモリ領域に書き込み、仮想ビデオメモリ領域切替部は何れか1つの仮想ビデオメモリ領域からビデオデータを読み出してビデオメモリに書き込むと共に、指示部からの指示によりビデオデータ読出対象の仮想ビデオメモリ領域を切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−52714号公報
【特許文献2】特開2008−269177号公報
【特許文献3】特開2010−55641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
複数のOSが並列動作する情報処理装置では、利用者によるバックグラウンドOSの利用が制限される場合がある。このような状態の例として、例えばフォアグラウンドOSの動作状態が、操作ロック状態に遷移した場合が考えられる。利用者は、バックグラウンドOSの画面を閲覧するために、認証操作によりフォアグラウンドOSの操作ロック状態を解除し、フォアグラウンドで動作するOSの切換を行う。
【0009】
また、バックグラウンドOSの利用が制限される場合の例として、バックグラウンドOSの負荷が高く、利用者から要求された処理を実行するために多くのリソースを割り当てられない場合がある。例としては、例えば情報処理装置が大きなデータをダウンロードしている状態が挙げられる。また、バックグラウンドOSの利用が制限される場合の例として、バックグラウンドOSが本来利用者に提供することが予定されているサービスを提供しない状態にない場合がある。例としては、バックグラウンドOSの書き換え処理が行われている場合が考えられる。
【0010】
このような場合でも、利用者がバックグラウンドOSの画面の閲覧を望む場合が考えられる。上記の例では、利用者が、データのダウンロードやOSの書き換え処理の進行具合を確認することを希望することがある。しかし、このような状態ではバックグラウンドOSとフォアグラウンドOSを切り替えることが難しいため、バックグラウンドOSの画面の閲覧が難しい。
【0011】
開示の装置及び方法は、利用者によるバックグラウンドOSの利用が制限される状態において、バックグラウンドOSの表示画面の閲覧を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
装置の一観点によれば、少なくとも第1オペレーティングシステムと第2オペレーティングシステムとを含む複数のオペレーティングシステムを並列動作させることが可能な情報処理装置が与えられる。情報処理装置は、各オペレーティングシステムにより表示装置に表示される表示画面を構成するそれぞれの画面データが格納される格納部と、格納部に格納される画面データにより構成される表示画面のうちいずれの画面を表示するかを制御する表示制御部と、利用者による入力操作を受け付け、入力操作に応じた入力イベントを出力する入力操作部と、受理権限が与えられた第1オペレーティングシステムが利用者の認証操作を受け付ける状態にあり、且つ入力操作部から出力される入力イベントが予め設定された第1入力イベントでない場合、認証操作を受け付ける第1オペレーティングシステムの表示画面を表示制御部に表示させる第1イベント制御部と、入力操作部から出力される入力イベントが第1入力イベントである場合に、表示装置上に表示されていない第2オペレーティングシステムの表示画面を表示制御部に表示させる第2イベント制御部と、を備える。
【0013】
プログラムの一観点によれば、少なくとも第1オペレーティングシステムと第2オペレーティングシステムとを含む複数のオペレーティングシステムが並列動作する情報処理装置上で実行されるプログラムが与えられる。このプログラムは、情報処理装置に設けられた格納部内に、各オペレーティングシステムにより表示装置に表示される表示画面を構成するそれぞれの画面データを格納し、利用者による入力操作を受け付け、入力操作に応じた入力イベントを生成し、複数のオペレーティングシステムの中で入力イベントの受理権限を割当てられた第1オペレーティングシステムが利用者の認証操作を受け付ける状態にあり、且つ入力イベントが予め設定された第1入力イベントでない場合、認証操作を受け付ける第1オペレーティングシステムの表示画面を表示装置上に表示し、入力イベントが第1入力イベントである場合に、表示装置上に表示されていない第2オペレーティングシステムの表示画面を表示装置上に表示する、処理を情報処理装置に実行させる。
【0014】
方法の一観点によれば、情報処理装置で並列動作する、少なくとも第1オペレーティングシステムと第2オペレーティングシステムとを含む複数のオペレーティングシステムにより生成される表示画面を表示させる画面表示方法が与えられる。画面表示方法は、情報処理装置に設けられた格納部内に、各オペレーティングシステムにより表示装置に表示される表示画面を構成するそれぞれの画面データを格納し、入力操作部が、利用者による入力操作を受け付け入力操作に応じた入力イベントを生成し、複数のオペレーティングシステムの中で入力イベントの受理権限を割当てられた第1オペレーティングシステムが利用者の認証操作を受け付ける状態にあり、且つ入力操作部から出力される入力イベント信号が予め設定された第1入力イベント信号でない場合、認証操作を受け付ける第1オペレーティングシステムの表示画面を表示装置上に表示し、入力操作部から出力される入力イベント信号が第1入力イベントである場合に、表示装置上に表示されていない第2オペレーティングシステムの表示画面を表示装置上に表示する。
【発明の効果】
【0015】
本件開示の装置又は方法によれば、利用者によるバックグラウンドOSの利用が制限される状態において、バックグラウンドOSの表示画面の閲覧が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】情報処理装置の一例のハードウエア構成図である。
【図2】情報処理装置の第1例の外観を示す図である。
【図3】情報処理装置の一例の構成例を示す図である。
【図4】認証操作受付画面の一例である。
【図5】(A)〜(C)は、それぞれ状態記憶部に格納されるフォアグラウンドOS情報、リソース管理情報及びロック状態情報の一例を示す図である。
【図6】情報処理装置における処理の第1例を説明するシーケンス図(その1)である。
【図7】表示画面の遷移の説明図(その1)である。
【図8】情報処理装置における処理の第1例を説明するシーケンス図(その2)である。
【図9】表示画面の遷移の説明図(その2)である。
【図10】情報処理装置における処理の第1例を説明するシーケンス図(その3)である。
【図11】情報処理装置における処理の第1例を説明するシーケンス図(その4)である。
【図12】情報処理装置による処理の第1例の説明図である。
【図13】情報処理装置の第2例の外観を示す図である。
【図14】情報処理装置における処理の第2例を説明するシーケンス図(その1)である。
【図15】情報処理装置における処理の第2例を説明するシーケンス図(その2)である。
【図16】情報処理装置における処理の第2例を説明するシーケンス図(その3)である。
【図17】情報処理装置による処理の第2例の説明図(その1)である。
【図18】情報処理装置による処理の第2例の説明図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例について説明する。図1は、情報処理装置の一例のハードウエア構成図である。図1に示すハードウエア構成は、あくまで情報処理装置1を実現するハードウエア構成の1つである。本明細書において以下に記載される処理を実行するものであれば、他のどのようなハードウエア構成が採用されてもよい。
【0018】
情報処理装置1は、プロセッサ2と、メモリ3と、キー入力部6と、表示部7と、マイク8と、スピーカ9と、音声信号入力部10と、表示処理部11と、表示メモリ12と、無線通信部15と、アンテナ16を備える。
【0019】
プロセッサ2は、メモリ3に記憶されるプログラムを実行する。メモリ3に記憶されるプログラムは、以下に説明される、情報処理装置1の動作を制御するための処理をプロセッサ2に実行させる。メモリ3は、プロセッサ2により実行されるプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ3は、読み出し専用メモリ(ROM: Read Only Memory)4やランダムアクセスメモリ(RAM: Random Access Memory)5を含んでいてよい。ある実施例では、情報処理装置1は、ハードディスクや不揮発性メモリなどを記憶手段として含んでいてもよい。
【0020】
キー入力部6は、情報処理装置1の利用者による入力操作を受け付ける入力デバイスである。キー入力部6は、キーパッドやキーボードであってよい。ある実施例では、キー入力部6に代えて又は加えて、他の入力デバイスにより利用者による入力操作を受け付けてもよい。
【0021】
表示部7は、情報処理装置1によって処理された情報を利用者に可視的に表示する表示デバイスである。表示部7は、情報処理装置1上で実行される複数OSによって生成される表示画面を表示する。表示部7は、例えば、液晶ディプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイであってよい。
【0022】
マイク8は、主に音信号情報処理装置1に入力する入力デバイスであり、スピーカ9は情報処理装置1により処理された音信号を出力する出力デバイスである。音声信号入力部10は、マイク8及びスピーカ9と情報処理装置1との間のインタフェースであり、例えば音信号のアナログディジタル変換、ディジタルアナログ変換、符号化、及び復号化を行ってよい。ある実施例において、マイク8、スピーカ9及び音声信号入出力部10は省略されてもよい。
【0023】
表示処理部11は、プロセッサ2が表示メモリ12内に格納した表示用データを表示部7に表示する。表示メモリ12内には、情報処理装置1上で実行される複数OSのそれぞれについて、各OSが表示部7上に表示させる画面を構成する画面データを格納する領域が確保される。以下の説明において、各OSが表示部7上に表示させる画面を「表示画面」と表記することがある。
【0024】
図1には、情報処理装置1上で実行される第1OS及び第2OSの表示画面を構成する画面データを格納するOS1用領域13及びOS2用領域14がそれぞれ図示されている。表示処理部11は、第1OS及び第2OSのいずれのOSの表示画面を表示させるかに応じて、これらOS1用領域13及びOS2用領域14に格納されている画面データのいずれかを読み出す。表示処理部11は、読み出したデータによって構成される表示画面を表示部7へ出力する。
【0025】
無線通信部15は、プロセッサ2から出力されるベースバンド信号を符号化、変調及び周波数変換することにより無線周波数信号を生成し、アンテナ16を介して無線周波数信号を送信する。無線通信部15は、アンテナ16を介して受信した無線周波数信号を、周波数変換、復調及び復号化することによりベースバンド信号を生成する。無線通信部15は、ベースバンド信号をプロセッサ2へ出力する。ある実施例において、無線通信部15及びアンテナ16は省略されてもよい。
【0026】
上述のメモリ3、キー入力部6、表示部7、マイク8、スピーカ9及び無線通信部15は、情報処理装置1上で実行される複数のOSが利用可能なハードウエアリソースとして各OSに管理される。各OSが利用可能なハードウエアリソースは、OSがフォアグラウンドで実行されるかバックグラウンドで実行されるかに応じて異なる。
【0027】
メモリ3は、各OSがそれぞれ独立して利用することができる。無線通信部15は各OSに共用され、フォアグラウンドOSも信号を受信することができる。ある実施例では、フォアグラウンドOSは、キー入力部6、表示部7、マイク8及びスピーカ9を独占的に利用する。
【0028】
図2は、情報処理装置1の第1例の外観を示す図である。ある実施例において情報処理装置1は、携帯情報端末やパーソナルコンピュータであってよい。例えば、情報処理装置1は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、個人情報端末(PDA: Personal Digital Assistant)、電子書籍端末、電子手帳などであってよい。
【0029】
図2において、携帯情報端末である情報処理装置1のキー入力部6、表示部7及びアンテナ16が図示されている。キー入力部6は、キーパッド6a及びOS切換キー6bを備えている。ある実施例では、キーパッド6a中のいずれかのキーが、OS切換キー6bを兼ねてもよい。例えば、キーパッド6a中のいずれかのキーは、押下のされ方の相違に応じて、キーパッド6aのキー及びOS切換キー6bのいずれか一方として動作してよい。
【0030】
図3は、情報処理装置1の一例の構成例を示す図である。図1のプロセッサ2は、メモリ3に記憶されるプログラムに従って必要に応じて他のハードウェア要素との協調動作を行うことにより、図3に示す構成要素による情報処理を行う。図3は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。したがって、情報処理装置1は図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0031】
情報処理装置1は、第1処理部20と、第2処理部30と、ハードウエア処理部40と、OS切替処理部50と、状態記憶部60と、無線通信処理部70を備える。
【0032】
第1処理部20は、情報処理装置1上で動作する第1OS21上で実行されるコンピュータプログラムにより実施される情報処理を実行する。ある実施例において第1処理部20は、無線通信処理部70を介した電話サービスを実現する情報処理を実施する。例えば、第1処理部20は、第1OS21と、操作ロック部22と、呼制御部23、音声信号処理部24、メール処理部25を備えてよい。
【0033】
操作ロック部22は、第1OS21の状態を操作ロック状態及び非操作ロック状態との間で切り換える。操作ロック部22は、例えば、第1OS21がフォアグラウンドOSである間の一定期間に利用者の入力操作が無かった場合に第1OS21を操作ロック状態にしてよい。また例えば操作ロック部22は、第1OS21がフォアグラウンドOSである間に、情報処理装置1がオフになるか省電力モードに遷移した場合に第1OS21を操作ロック状態にしてよい。また、操作ロック部22は、後述の切換部54の指示にしたがって、第1OS21の状態を操作ロック状態にする。
【0034】
操作ロック部22は、利用者が所定の認証操作を行った場合に、第1OS21の状態を操作ロック状態から非操作ロック状態へ遷移させてよい。操作ロック部22は、第1OS21が操作ロック状態にある場合に、利用者の認証操作を受け付ける認証操作受付画面を第1OS21の表示画面として生成し後述の仮想表示制御部52へ出力する。
【0035】
図4は、認証操作受付画面の一例である。表示部7上に表示された認証操作受付画面100は、認証情報としての暗証番号の入力を促すメッセージ101と、利用者により入力された暗証番号の入力済桁数を表示する入力桁表示102とを含んでいる。操作ロック部22は、第1OS21の状態を切り換えたとき、状態記憶部60に記憶される第1OS21のロック状態情報を更新する。
【0036】
図3を参照する。呼制御部23は、無線通信処理部70を介した電話サービスにおける呼制御を実行する。音声信号処理部24は、無線通信処理部70を介した電話サービスによって送受信される音信号を処理する。音声信号処理部24が実施する処理は、第1OS21上で実行されるコンピュータプログラムと図1の音声信号入出力10によって実行される。メール処理部25は、無線通信処理部70を介した電話サービスによって送受信されるショートメッセージサービスの送受信処理を行う。
【0037】
第2処理部30は、情報処理装置1上で動作する第2OS31上で実行されるコンピュータプログラムにより実施される情報処理を実行する。ある実施例において第2処理部30は、無線通信処理部70を介したデータ通信サービスを実現する情報処理を実施する。例えば、第2処理部30は、第2OS31と、操作ロック部32と、データ通信部33を備えてよい。
【0038】
操作ロック部32は、第2OS31の状態を操作ロック状態及び非操作ロック状態との間で切り換える。操作ロック部32は、例えば、第2OS31がフォアグラウンドOSである間の一定期間に利用者の入力操作が無かった場合に第2OS31を操作ロック状態にしてよい。また例えば操作ロック部32は、第2OS31がフォアグラウンドOSである間に、情報処理装置1がオフになるか省電力モードに遷移した場合に第2OS31を操作ロック状態にしてよい。また、操作ロック部32は、後述の切換部54の指示にしたがって、第2OS31の状態を操作ロック状態にする。
【0039】
操作ロック部32は、利用者が所定の認証操作を行った場合に、第2OS31の状態を操作ロック状態から非操作ロック状態へ遷移させてよい。第2OS31が操作ロック状態にある場合、操作ロック部32は、利用者の認証操作を受け付ける認証操作受付画面を、第2OS31の表示画面として生成し仮想表示制御部52へ出力する。
【0040】
操作ロック部32は、第2OS31の状態を切り換えたとき、状態記憶部60に記憶される第2OS31のロック状態情報を更新する。データ通信部33は、無線通信処理部70を介したデータ通信サービスによって送受信されるデータの送受信を行う。
【0041】
ハードウエア処理部40は、図1に示すキー入力部6にて受け付られた入力操作及びマイク8から出力された音信号の受信処理と、表示部7への表示画面の出力処理及びスピーカ9への音信号の出力処理を行う。ハードウエア処理部40は、入力制御部41及び画面制御部42を備える。
【0042】
入力制御部41は、キー入力部6にて受け付られた入力操作及びマイク8から出力された音信号の受信処理を行う。入力制御部41は、利用者がキー入力部6を介して行った入力操作を受け付け、入力操作に応じた入力イベント信号を出力する。例えばキーパッド6aのいずれかが操作された場合、入力制御部41は、キーパッド操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。例えばOS切換キー6bが操作された場合、入力制御部41は、OS切換キー操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。入力制御部41は、入力操作部の一例である。
【0043】
画面制御部42は、表示部7への表示画面の出力処理を行う。後述するように、画面制御部42は、第1OS21及び第2OS31のいずれのOSの表示画面を表示させるかについての仮想表示制御部52の指示に従って、OS1用領域13及びOS2用領域14に格納されている画面データのいずれかを読み出す。画面制御部42は、読み出したデータによって構成される表示画面を表示部7へ出力する。
【0044】
状態記憶部60は、情報処理装置1の状態に関する情報を記憶する。例えば、状態記憶部60には、フォアグラウンドOS情報、リソース管理情報及びロック状態情報が記憶される。図5の(A)〜(C)は、それぞれフォアグラウンドOS情報、リソース管理情報及びロック状態情報の一例を示す図である。
【0045】
フォアグラウンドOS情報は、現在フォアグラウンドで実行されるOSの識別情報が記憶される。図5の(A)の例では、第1OS21がフォアグラウンドOSとして指定されている。リソース管理情報は、情報処理装置1が備えるハードウエアリソースの利用権限が与えられているOSの識別情報が記憶される。図5の(B)の例では、ハードウエアリソースとしての表示部7、キー入力部6、マイク8及びスピーカ9の利用権限は、フォアグラウンドOSである第1OS21に与えられることを示す。ロック状態情報は、各OSがそれぞれロック状態にあるのか非ロック状態にあるのかを示す。図5の(C)の例では、第1OS21がロック状態にあり、第2OS31が非ロック状態にあることを示す。
【0046】
図3を参照する。OS切替処理部50は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える処理を行う。OS切替処理部50は、仮想入力制御部51と、仮想表示制御部52と、ドメイン制御部53と、切換部54を備える。仮想入力制御部51は、状態記憶部60に記憶されるリソース管理情報にしたがって、キー入力部6やマイク8などの入力デバイスにより入力された信号を、これらデバイスの利用権限を有するOSへ供給する。
【0047】
例えば仮想入力制御部51は、リソース管理情報によりキー入力部6の利用権限の所有が指定されたOSへ、入力制御部41から出力される入力イベント信号を供給する。以下の説明において、キー入力部6の利用権限を、「入力イベントの受理権限」と表記することがある。
【0048】
仮想表示制御部52は、第1OS21及び第2OS31から出力される表示画面を構成する画面データを、それぞれOS1用領域13及びOS2用領域14へ格納する。仮想表示制御部52は、後述の切換部54による切替指示に従って、第1OS21及び第2OS31のうちいずれの表示画面を表示部7に表示するかを決定する。仮想表示制御部52は、表示部7に表示画面を表示させるOSを画面制御部42に指示する。仮想表示制御部52は、表示制御部の一例である。
【0049】
ドメイン制御部53は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える切替処理を実行する。ドメイン制御部53は、権限処理部の一例である。例えばドメイン制御部53は、後述の切換部54の切替指示に従って、フォアグラウンドで動作するOSの切替処理を実行してよい。
【0050】
またドメイン制御部53は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える場合に、状態記憶部60に記憶されるフォアグラウンドOS情報が指定するOSの識別情報を、切替後のフォアグラウンドOSを指定する識別情報へ更新する。また、ドメイン制御部53はリソース管理情報を更新する。ドメイン制御部53は、リソース管理情報において指定されるフォアグラウンドOSが独占的に使用するハードウエアリソースの利用権限の割り当て先を切替後のフォアグラウンドOSへ変更する。
【0051】
切換部54は、入力制御部41から入力イベント信号を受信する。切換部54は、入力イベントがOS切換キー操作イベントであるか否か、フォアグラウンドOSが操作ロック状態であるか否か、及びどのOSの表示画面が表示部7で表示中であるかに応じて、以下の処理を行う。なお、切換部54は、第1イベント処理部、第2イベント処理部、状態変更部の一例である。
【0052】
(1)フォアグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが非操作ロック状態である間に、OS切換キー操作イベントが発生した場合。
切換部54は、フォアグラウンドで動作するOSの切替をドメイン制御部53に指示する。また、切換部54は、切替後のフォアグラウンドOSの表示画面を表示部7に表示させるように表示画面の切替を仮想表示制御部52に指示する。例えば、第1OS21がフォアグラウンドOSとして指定されている状態においてOS切換キー操作イベントが発生した場合、切換え前のフォアグラウンドOSである第1OS21が非操作ロック状態であれば、切替後のフォアグラウンドOSとして第2OS31の表示画面が表示部7に表示される。
【0053】
(2)フォアグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間に、OS切換キー操作イベントが発生した場合。
切換部54は、バックグラウンドOSの表示画面を表示部7に表示させるように表示画面の切替を仮想表示制御部52に指示する。この段階では、切換部54は、まだOSの切替をドメイン制御部53に指示しない。
【0054】
(3)バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間に、OS切換キー操作イベントが発生した場合。
切換部54は、フォアグラウンドOSの表示画面を表示部7に表示させるように表示画面の切替を仮想表示制御部52に指示する。切換部54は、OSの切替をドメイン制御部53に指示しない。
【0055】
(4)バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間にOS切換キー6b以外のキーが操作されたイベントが発生した場合。
切換部54は、フォアグラウンドで動作するOSの切替をドメイン制御部53に指示する。切換部54は、新たにフォアグラウンドOSを操作ロック状態にする。すなわち、切換部54は、フォアグラウンドOSとバックグラウンドOSとの間で操作ロック状態を同期させる。
【0056】
このとき切換部54は、新たにフォアグラウンドOSとなったOS上で動作する操作ロック部に対して、新たなフォアグラウンドOSを操作ロック状態にするように指示する。また、切換部54は、状態記憶部60に記憶されるロック状態情報を更新する。
【0057】
(5)フォアグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間にOS切換キー6b以外のキーが操作されたイベントが発生した場合。
切換部54は、フォアグラウンドOSの認証操作受付画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。
【0058】
無線通信処理部70は、情報処理装置1が送受信する無線通信信号の送受信処理を実行する。無線通信処理部70が実施する処理は、第1OS21上で実行されるコンピュータプログラムと図1に示す無線通信部15によって実施される。
【0059】
次に、情報処理装置1によって実行される処理について説明する。図6は、情報処理装置における処理の第1例を説明するシーケンス図であり、図7は、図6に示すシーケンスにおいて表示部7に表示される表示画面の遷移の説明図である。
【0060】
以下の説明では、第1OS21がフォアグラウンドOSであるときに、バックグラウンドOSである第2OS31の表示画面を閲覧する処理について説明する。下記の説明中の「第1OS21」と「第2OS31」を読み替えることにより、第2OS31がフォアグラウンドOSであるときに、バックグラウンドOSである第1OS21の表示画面を閲覧する処理も説明される。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションAA〜ANの各オペレーションはステップであってもよい。
【0061】
オペレーションAAにおいて画面制御部42は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面の画面データをOS1用領域13から読み出して、表示部7に表示する。図7の参照符号101aは、オペレーションAAにおいて表示される第1OS21の表示画面の例を示す。また、この時点におけるバックグラウンドOSである第2OS31の表示画面を参照符号102aにて示す。この時点では、表示部7は、第1OS21の表示画面101aを表示し、第2OS31の表示画面102aを表示しない。
【0062】
オペレーションABにおいて操作ロック部22は、第1OS21を操作ロック状態にする。オペレーションACにおいて操作ロック部22は、状態記憶部60に記憶される第1OS21のロック状態情報を更新する。
【0063】
また、操作ロック部22は、利用者の認証操作を受け付ける認証操作受付画面を第1OS21の表示画面として生成する。オペレーションADにおいて画面制御部42は、認証操作受付画面の画面データをOS1用領域13から読み出して、表示部7に表示する。図7の参照符号101bは、第1OS21の認証操作受付画面を示す。
【0064】
オペレーションAEにおいてOS切換キー6bが操作されると、オペレーションAFにおいて入力制御部41は、OS切換キー操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0065】
切換部54がこの入力イベント信号を受信した時点では、フォアグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である。したがって切換部54は、上記条件(2)の場合の動作を実行する。オペレーションAGにおいて切換部54は、バックグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。
【0066】
オペレーションAHにおいて仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。オペレーションAIにおいて画面制御部42は、OS2用領域14から画面データを読み出して表示部7に表示する。図7の参照符号102bは、表示部7に表示された第2OS31の表示画面を示す。
【0067】
オペレーションAJにおいてOS切換キー6bが操作されると、オペレーションAKにおいて入力制御部41は、OS切換キー操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0068】
切換部54がこの入力イベント信号を受信した時点では、バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である。したがって切換部54は、上記条件(3)の場合の動作を実行する。オペレーションALにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。
【0069】
オペレーションAMにおいて仮想表示制御部52は、第1OS21の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。オペレーションANにおいて画面制御部42は、OS1用領域13から画面データを読み出して表示部7に表示する。図7の参照符号101cは、表示部7に表示された第1OS21の認証操作受付画面を示す。
【0070】
次に、図8を参照してバックグランドOSの表示画面が表示されている間に、OS切換キー6b以外のキーが操作された場合の処理を説明する。図9は、図8に示すシーケンスにおいて表示部7に表示される表示画面の遷移の説明図である。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションAA〜AI及びBA〜BJの各オペレーションはステップであってもよい。
【0071】
図8のオペレーションAA〜オペレーションAIの処理は、図8のオペレーションAA〜AIと同様である。図9に示す参照符号101b及び102bは、それぞれオペレーションAD及びAIで表示される第1OS21及び第2OS31の表示画面を示す。
【0072】
オペレーションBAにおいてOS切換キー6b以外のキーが操作されると、オペレーションBBにおいて入力制御部41は、OS切換キー6b以外のキーが操作されたイベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0073】
切換部54がこの入力イベント信号を受信した時点では、バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である。したがって切換部54は、上記条件(4)の場合の動作を実行する。オペレーションBCにおいて切換部54は、状態記憶部60に第1OS21及び第2OS31のロック状態情報を照会する。オペレーションBDにおいて状態記憶部60に第1OS21及び第2OS31のロック状態情報を切換部54へ送信する。
【0074】
オペレーションBEにおいて切換部54は、フォアグラウンドで動作するOSの切替をドメイン制御部53に指示する。ドメイン制御部53は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える切替処理を実行する。この結果、第2OS31がフォアグラウンドOSとなる。
【0075】
オペレーションBFにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSとバックグラウンドOSとの間で操作ロック状態を同期させる。このとき切換部54は、第1OS21が操作ロック状態であるか否かを判断する。第1OS21が操作ロック状態である場合には、オペレーションBGにおいて切換部54は、操作ロック部32に、第2OSを操作ロック状態にするように指示する。オペレーションBHにおいて操作ロック部22は、第2OS22を操作ロック状態にする。操作ロック部32は、利用者の認証操作を受け付ける認証操作受付画面を第2OS31の表示画面として生成する。
【0076】
オペレーションBIにおいて切換部54は、状態記憶部60に記憶される第2OS31のロック状態情報を更新する。オペレーションBJにおいて画面制御部42は、認証操作受付画面の画面データをOS2用領域14から読み出して、表示部7に表示する。図9の参照符号102cは、第2OS31の認証操作受付画面を示す。
【0077】
次に、図10を参照してフォアグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが非操作ロック状態である間に、OS切換キー操作イベントが発生した場合の処理について説明する。切換部54は、上記条件(1)の場合の動作を実行する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションCA〜CGの各オペレーションはステップであってもよい。
【0078】
オペレーションCAにおいて画面制御部42は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面の画面データをOS1用領域13から読み出して、表示部7に表示する。オペレーションCBにおいてOS切換キー6bが操作されると、オペレーションCCにおいて入力制御部41は、OS切換キー操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0079】
この入力イベント信号を受信した切換部54は、オペレーションCDにおいて、フォアグラウンドで動作するOSの切替をドメイン制御部53に指示する。ドメイン制御部53は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える切替処理を実行する。この結果、第2OS31がフォアグラウンドOSとなる。
【0080】
オペレーションCEにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションCFにおいて仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。オペレーションCGにおいて画面制御部42は、OS2用領域14から画面データを読み出して表示部7に表示する。
【0081】
次に、図11を参照してフォアグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間に、OS切換キー6b以外のキーが操作されたイベントが発生した場合の処理について説明する。切換部54は、上記条件(5)の場合の動作を実行する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションDA〜DFの各オペレーションはステップであってもよい。
【0082】
オペレーションDAにおいて画面制御部42は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面の画面データをOS1用領域13から読み出して、表示部7に表示する。オペレーションDBにおいて操作ロック部22は、第1OS21を操作ロック状態にする。オペレーションDCにおいて操作ロック部22は、状態記憶部60に記憶される第1OS21のロック状態情報を更新する。
【0083】
また、操作ロック部22は、利用者の認証操作を受け付ける認証操作受付画面を第1OS21の表示画面として生成する。オペレーションDDにおいて画面制御部42は、認証操作受付画面の画面データをOS1用領域13から読み出して、表示部7に表示する。
【0084】
オペレーションDEにおいてOS切換キー6b以外のキーが操作されると、オペレーションDFにおいて入力制御部41は、OS切換キー6b以外のキーが操作されたイベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。この入力イベント信号を受信した切換部54は、仮想表示制御部52に、フォアグラウンドOSである第1OS21の認証操作受付画面をそのまま表示させる。操作ロック部22は、認証操作受付画面においてOS切換キー6b以外のキーを用いて入力された認証情報にしたがって、操作ロック状態の解除の可否を判断する。
【0085】
続いて、情報処理装置1により実行される一連の処理を説明する。図12は、情報処理装置1による処理の第1例の説明図である。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションEA〜EPの各オペレーションはステップであってもよい。
【0086】
オペレーションEAにおいてキー入力部6は、利用者によるキー操作を受け付ける。入力制御部41は、入力イベント信号を切換部54へ出力する。オペレーションEBにおいて切換部54は、入力イベントがOS切換キー操作イベントであるか否かを判断する。入力イベントがOS切換キー操作イベントである場合(オペレーションEB:Y)には、処理はオペレーションECへ進む。入力イベントがOS切換キー操作イベントでない場合(オペレーションEB:N)には、処理はオペレーションENへ進む。
【0087】
オペレーションECにおいて切換部54は、状態記憶部60に第1OS21のロック状態情報を照会する。切換部54は、第1OS21が操作ロック状態であるかを判定する。第1OS21が操作ロック状態である場合(オペレーションEC:Y)には、処理はオペレーションEFへ進む。第1OS21が操作ロック状態でない場合(オペレーションEC:N)には、処理はオペレーションEDへ進む。
【0088】
オペレーションEDにおいて切換部54は、フォアグラウンドで動作するOSの切替をドメイン制御部53に指示する。ドメイン制御部53は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える切替処理を実行する。この結果、第2OS31がフォアグラウンドOSとなる。
【0089】
オペレーションEEにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第2OS31の表示画面を表示部7に表示する。
【0090】
オペレーションEFにおいて切換部54は、バックグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションEGにおいて仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第2OS31の表示画面を表示部7に表示する。
【0091】
オペレーションEHにおいてキー入力部6は、利用者によるキー操作を受け付ける。入力制御部41は、入力イベント信号を切換部54へ出力する。オペレーションEIにおいて切換部54は、入力イベントがOS切換キー操作イベントであるか否かを判断する。入力イベントがOS切換キー操作イベントである場合(オペレーションEI:Y)には、処理はオペレーションEJへ進む。入力イベントがOS切換キー操作イベントでない場合(オペレーションEI:N)には、処理はオペレーションELへ進む。
【0092】
オペレーションEJにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションEKにおいて仮想表示制御部52は、第1OS21の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第1OS21の表示画面である認証操作受付画面を表示部7に表示する。
【0093】
オペレーションELにおいて切換部54は、フォアグラウンドで動作するOSの切替をドメイン制御部53に指示する。ドメイン制御部53は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える切替処理を実行する。この結果、第2OS31がフォアグラウンドOSとなる。切換部54は、フォアグラウンドOSとバックグラウンドOSとの間で操作ロック状態を同期させる。この結果、第2OS31も操作ロック状態となる。
【0094】
オペレーションEMにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第2OS31の認証操作受付画面を表示部7に表示する。
【0095】
オペレーションENにおいて切換部54は、状態記憶部60に第1OS21のロック状態情報を照会する。切換部54は、第1OS21が操作ロック状態であるかを判定する。第1OS21が操作ロック状態である場合(オペレーションEN:Y)には、処理はオペレーションEPへ進む。第1OS21が操作ロック状態でない場合(オペレーションEN:N)には、処理はオペレーションEOへ進む。
【0096】
オペレーションEOにおいて画面制御部42は、入力されたキーに応じた第1OS21の表示画面を表示部7に表示する。オペレーションEPにおいて画面制御部42は、第1OS21の認証操作受付画面を表示部7に表示する。
【0097】
本実施例によれば、OS切換キー6bが操作された時に、情報処理装置1は、フォアグラウンドOSの切換を伴わずに、バックグラウンドOSの表示画面を表示部7に表示することができる。このため、利用者によるバックグラウンドOSの利用が制限される状態であっても、利用者は、容易にバックグラウンドOSの表示画面を閲覧できる。
【0098】
例えば、フォアグラウンドOSが操作ロック状態にあっても、利用者は認証操作をしないでバックグラウンドOSの表示画面を閲覧できる。また、バックグラウンドOSの負荷が高い若しくはバックグラウンドOSが本来利用者に提供することが予定されているサービスを提供しない状態でも、利用者は容易にバックグラウンドOSの表示画面を閲覧できる。
【0099】
本実施例によれば、フォアグラウンドOSが操作ロック状態である場合には、バックグラウンドOSの表示画面の表示中にOS切換キー6bが操作された場合には、再びフォアグラウンドOSの表示画面が表示される。OS切換キー6b以外のキーが操作された場合には、バックグラウンドOSの状態も操作ロック状態に変更される。このため、フォアグラウンドOSが操作ロック状態にある場合には、バックグラウンドOSが表示していても、操作者は画面切り換え以外の操作ができない。このため、本実施例によれば、表示画面の切り換えの容易性とセキュリティの確保を両立することが可能になる。
【0100】
次に、情報処理装置1の他の実施例を説明する。図13は、情報処理装置1の第2例の外観を示す図である。携帯情報端末である情報処理装置1のキー入力部6は、キーパッド6a、OS切換キー6b及び画面切換キー6cを備えている。画面切換キー6cが操作された場合、図3に示す入力制御部41は、画面切換キー操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0101】
切換部54は、入力イベントがOS切換キー操作イベントであるか否か、入力イベントが画面切換キー操作イベントであるか否か、フォアグラウンドOSが操作ロック状態であるか、及びどのOSの表示画面が表示部7で表示中であるかにより、次の処理を行う。
【0102】
上記条件(1)、(2)、(3)の処理は、上記と同様である。
(14)バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間に、OS切換キー6b及び画面切換キー6c以外のキーが操作されたイベントが発生した場合。
上記条件(4)の処理と同様である。
【0103】
(15)フォアグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間に、OS切換キー6b及び画面切換キー6c以外のキーが操作されたイベントが発生した場合。
上記条件(5)の処理と同様である。
【0104】
(16)バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが操作ロック状態である間に、画面切換キー操作イベントが発生した場合。
切換部54は、フォアグラウンドOSの表示画面を表示部7に表示させるように表示画面の切替を仮想表示制御部52に指示する。切換部54は、OSの切替をドメイン制御部53に指示しない。
【0105】
(17)バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが非操作ロック状態である間に、画面切換キー操作イベントが発生した場合。
上記条件(16)の処理と同様である。
【0106】
(18)バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが非操作ロック状態である間に、OS切換キー6b以外及び画面切換キー6c以外のキーが操作されたイベントが発生した場合。
切換部54は、入力制御部41から出力される入力イベントを破棄する。
【0107】
次に、図14を参照して上記条件(16)の場合の情報処理装置1の動作を説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションFA〜FNの各オペレーションはステップであってもよい。
【0108】
オペレーションFA〜FDの処理は、図6のオペレーションAA〜ADと同様である。オペレーションFEにおいて画面切換キー6cが操作されると、オペレーションFFにおいて入力制御部41は、画面切換キー操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0109】
この入力イベント信号を受信した切換部54は、オペレーションFGにおいてバックグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションFHにおいて仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。オペレーションFIにおいて画面制御部42は、OS2用領域14から画面データを読み出して表示部7に表示する。
【0110】
オペレーションFJにおいて画面切換キー6cが操作されると、オペレーションFKにおいて入力制御部41は、画面切換キー操作イベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0111】
この入力イベント信号を受信した切換部54は、オペレーションFLにおいてフォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションFMにおいて仮想表示制御部52は、第1OS21の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。オペレーションFNにおいて画面制御部42は、OS1用領域13から画面データを読み出して表示部7に表示する。
【0112】
上述のオペレーションFA〜オペレーションFJに示すように、画面切換キー6cが操作されている限り、フォアグラウンドOSの切替処理は行われない。
【0113】
次に、図15を参照して上記条件(17)の場合の情報処理装置1の動作を説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションGA〜GKの各オペレーションはステップであってもよい。
【0114】
オペレーションGAにおいて画面制御部42は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面の画面データをOS1用領域13から読み出して、表示部7に表示する。以下のオペレーションGB〜GKの処理は、フォアグランドOSである第1OS21が非操作ロック状態であることを除き、図14に示すオペレーションFE〜FNと同様である。したがって、オペレーションGA〜オペレーションGKに示すように、フォアグランドOSが操作ロック状態及び非操作ロック状態のいずれであっても、画面切換キー6cが操作されている限りフォアグラウンドOSの切替処理は行われない。
【0115】
次に、図16を参照して上記条件(18)の場合の情報処理装置1の動作を説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションGA〜GF及びHA〜HGの各オペレーションはステップであってもよい。
【0116】
図16のオペレーションGA〜GFの処理は、図15のオペレーションGA〜GFと同様である。オペレーションHAにおいてOS切換キー6b以外及び画面切換キー6c以外のキーが操作される。オペレーションHBにおいて入力制御部41は、OS切換キー6b以外及び画面切換キー6c以外のキーが操作されたイベントの発生を示す入力イベント信号を出力する。
【0117】
この入力イベント信号を受信した切換部54は、入力制御部41にこの入力イベントを破棄させる。したがって、入力制御部41は、この入力イベントを、第1OS21及び第2OS31のどちらにも供給しない。切換部54は、OS切換キー操作イベント又は画面切換キー操作イベントが発生するまで、入力制御部41からの入力イベント信号の受信を待つ。
【0118】
オペレーションHCにおいて画面切換キー6cが操作される。以降のオペレーションHD〜HGの処理は、図15のオペレーションGH〜GKと同様である。本実施例では、このように、バックグラウンドOSの表示画面が表示され且つフォアグラウンドOSが非操作ロック状態である間に、OS切換キー6b以外及び画面切換キー6c以外のキー入力を破棄する。これによって、利用者がバックグラウンドOSに対して入力した入力イベントが、誤ってフォアグラウンドOSへ供給されることを防止する。
【0119】
続いて、図17及び図18を参照して情報処理装置1の第2例により実行される一連の処理を説明する。なお、他の実施態様においては、下記のオペレーションIA〜IS及びJA〜JFの各オペレーションはステップであってもよい。
【0120】
オペレーションIA〜オペレーションIHは、図12のオペレーションEA〜EHと同様である。オペレーションIIにおいて切換部54は、入力イベントがOS切換キー操作イベントであるか否かを判断する。入力イベントがOS切換キー操作イベントである場合(オペレーションII:Y)には、処理はオペレーションIJへ進む。入力イベントがOS切換キー操作イベントでない場合(オペレーションII:N)には、処理はオペレーションILへ進む。
【0121】
オペレーションIJにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションIKにおいて仮想表示制御部52は、第1OS21の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第1OS21の表示画面である認証操作受付画面を表示部7に表示する。
【0122】
オペレーションILにおいて切換部54は、入力イベントが画面切換キー操作イベントであるか否かを判断する。入力イベントが画面切換キー操作イベントである場合(オペレーションIL:Y)には、処理はオペレーションIJへ進む。入力イベントが画面切換キー操作イベントでない場合(オペレーションIL:N)には、処理はオペレーションIMへ進む。
【0123】
オペレーションIMにおいて切換部54は、フォアグラウンドで動作するOSの切替をドメイン制御部53に指示する。ドメイン制御部53は、フォアグラウンドで動作するOSを切り換える切替処理を実行する。切換部54は、フォアグラウンドOSとバックグラウンドOSとの間で操作ロック状態を同期させる。
【0124】
オペレーションINにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第2OS31の認証操作受付画面を表示部7に表示する。
【0125】
オペレーションIOにおいて切換部54は、入力イベントが画面切換キー操作イベントであるか否かを判断する。入力イベントが画面切換キー操作イベントである場合(オペレーションIO:Y)には、処理はオペレーションIPへ進む。入力イベントが画面切換キー操作イベントでない場合(オペレーションIO:N)には、処理はオペレーションIQへ進む。
【0126】
オペレーションIPにおいて切換部54は、状態記憶部60に第1OS21のロック状態情報を照会する。切換部54は、第1OS21が操作ロック状態であるかを判定する。第1OS21が操作ロック状態である場合(オペレーションIP:Y)には、処理はオペレーションIFへ進む。第1OS21が操作ロック状態でない場合(オペレーションIP:N)には、処理はオペレーションJAへ進む。
【0127】
オペレーションIQにおいて切換部54は、状態記憶部60に第1OS21のロック状態情報を照会する。切換部54は、第1OS21が操作ロック状態であるかを判定する。第1OS21が操作ロック状態である場合(オペレーションIQ:Y)には、処理はオペレーションIRへ進む。第1OS21が操作ロック状態でない場合(オペレーションIQ:N)には、処理はオペレーションISへ進む。
【0128】
オペレーションIRにおいて画面制御部42は、入力されたキーに応じた第1OS21の表示画面を表示部7に表示する。オペレーションISにおいて画面制御部42は、第1OS21の認証操作受付画面を表示部7に表示する。
【0129】
オペレーションJAにおいて切換部54は、バックグラウンドOSである第2OS31の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションJBにおいて仮想表示制御部52は、第2OS31の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第2OS31の表示画面を表示部7に表示する。
【0130】
オペレーションJCにおいてキー入力部6は、利用者によるキー操作を受け付ける。入力制御部41は、入力イベント信号を切換部54へ出力する。オペレーションJDにおいて切換部54は、入力イベントがOS切換キー操作イベントであるか否かを判断する。入力イベントがOS切換キー操作イベントである場合(オペレーションJD:Y)には、処理はオペレーションJEへ進む。入力イベントがOS切換キー操作イベントでない場合(オペレーションJD:N)には、処理はオペレーションJGへ進む。
【0131】
オペレーションJEにおいて切換部54は、フォアグラウンドOSである第1OS21の表示画面を表示部7に表示させるように仮想表示制御部52に指示する。オペレーションJFにおいて仮想表示制御部52は、第1OS21の表示画面の表示を画面制御部42に指示する。画面制御部42は、第1OS21の表示画面である認証操作受付画面を表示部7に表示する。
【0132】
オペレーションJGにおいて切換部54は、入力イベントが画面切換キー操作イベントであるか否かを判断する。入力イベントが画面切換キー操作イベントである場合(オペレーションJG:Y)には、処理はオペレーションJEへ進む。入力イベントが画面切換キー操作イベントでない場合(オペレーションJG:N)には、処理はオペレーションIJBへ戻る。
【0133】
本実施例によれば、画面切換キー6cを操作している限り、フォアグラウンドOSの切り換え処理は行われないため、利用者は容易にバックグラウンドOSの表示画面の閲覧を行うことができる。例えば、バックグラウンドOSで高負荷の処理が行われていても、画面切換キー6cを操作している限りは、現在のバックグラウンドOSをフォアグラウンドOSの切り換える処理が生じない。したがって、本実施例によれば、誤って高負荷のバックグラウンドOSをフォアグラウンドOSに切り換える処理を開始し、画面切替処理が遅延してしまうことを防止することができる。
【符号の説明】
【0134】
1 情報処理装置
7 表示部
12 表示メモリ
52 仮想表示制御部
53 ドメイン制御部
54 切換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1オペレーティングシステムと第2オペレーティングシステムとを含む複数のオペレーティングシステムを並列動作させることが可能な情報処理装置であって、
各前記オペレーティングシステムにより表示装置に表示される表示画面を構成するそれぞれの画面データが格納される格納部と、
前記格納部に格納される前記画面データにより構成される表示画面のうちいずれの画面を表示するかを制御する表示制御部と、
利用者による入力操作を受け付け、該入力操作に応じた入力イベントを出力する入力操作部と、
前記複数のオペレーティングシステムの中で入力イベントの受理権限を割当てられた前記第1オペレーティングシステムが利用者の認証操作を受け付ける状態にあり、且つ前記入力操作部から出力される入力イベントが予め設定された第1入力イベントでない場合、前記認証操作を受け付ける前記第1オペレーティングシステムの表示画面を前記表示制御部に表示させる第1イベント制御部と、
前記入力操作部から出力される入力イベントが前記第1入力イベントである場合に、前記表示装置上に表示されていない前記第2オペレーティングシステムの表示画面を前記表示制御部に表示させる第2イベント制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1オペレーティングシステムが前記認証操作を受け付ける状態になく、且つ前記入力操作部から出力される入力イベントが前記第1入力イベントであるとき、前記第1オペレーティングシステムに割当てられている前記入力イベントの受理権限を、前記第2オペレーティングシステムに移譲する処理を実行する権限処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−164066(P2012−164066A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22881(P2011−22881)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】