説明

情報処理装置、判定方法、判定プログラム、およびプロビジョニングシステム

【課題】個々のシステムリソースごとに診断の最適な実施契機を得て、プロビジョニングを効果的に行う。
【解決手段】システムリソースの最近の診断日時からの経過時間が当該システムリソースに対応する診断間隔時間を越えた場合に当該システムリソースを診断対象とし、また、使用中のシステムリソースの負荷状況値が閾値を超えた場合には、未使用のシステムリソースを診断対象とし、未使用であり最新の診断結果が正常であるシステムリソースを、追加対象のシステムリソースとして割り当てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、判定方法、判定プログラム、およびプロビジョニングシステムに関し、特に、予防診断を制御する情報処理装置、判定方法、判定プログラム、およびプロビジョニングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報/通信のシステム、機器等においては、ユーザの需要を予想し、サーバやネットワーク設備などの未使用のシステムリソースを事前に用意しておき、ユーザの要求に応じてそれを割り当てて迅速にサービスの提供を行うプロビジョニング技術がある(たとえば、特許文献1)。
【0003】
また、コンピュータシステムにおいて、予備プロセッサや予備CELL等のシステムリソースを定期的に診断する技術がある(たとえば、特許文献2、特許文献3)。
【0004】
【特許文献1】特開2005−316680号公報
【特許文献2】特開2006−252429号公報
【特許文献3】特開2006−268521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたようなプロビジョニング技術では、ユーザの要求時に、未使用のシステムリソースを無条件に割り当てているため、そのシステムリソースが故障していた場合、迅速なサービスの提供を行えないという問題点があった。
【0006】
この問題点の対策としては、未使用のシステムリソースを事前に診断することが考えられるが、上述した特許文献1または2に記載されたような技術では、個々のシステムリソースごとに診断の最適な実施契機を得ることができない問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上述した課題を解決する情報処理装置、判定方法、判定プログラム、およびプロビジョニングシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の情報処理装置は、システムリソースの最近の診断日時からの経過時間が当該システムリソースに対応する診断間隔時間を越えた場合、当該システムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定するリソース管理部と、前記リソース管理部において診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる診断処理部とを有する。
【0009】
本発明の第2の情報処理装置は、使用中のシステムリソースの負荷状況値が閾値を超えた場合に、未使用のシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定するリソース管理部と、前記リソース管理部において診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる診断処理部とを有する。
【0010】
本発明の第1の判定方法は、コンピュータが、システムリソースの最近の診断日時からの経過時間が当該システムリソースに対応する診断間隔時間を越えた場合、当該システムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる。
【0011】
本発明の第2の判定方法は、コンピュータが、使用中のシステムリソースの負荷状況値が閾値を超えた場合に、未使用のシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる。
【0012】
本発明の第1の判定プログラムは、システムリソースの最近の診断日時からの経過時間が当該システムリソースに対応する診断間隔時間を越えた場合、当該システムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる処理をコンピュータに実行させる。
【0013】
本発明の第2の判定プログラムは、使用中のシステムリソースの負荷状況値が閾値を超えた場合に、未使用のシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、
診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、個々のシステムリソースごとに診断の最適な実施契機を得ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
なお、以下の説明において、「単位時間のアクセス数」は一般的に「負荷状況値」と呼ぶことができる。
【0017】
また、「WEBアプリケーション」や、「DB(DATA BASE)アプリケーション」は一般的に「アプリケーションプログラム」または「プログラム」と呼ぶことができる。
【0018】
また、「診断プログラム」は一般的に「プログラム」と呼ぶことができる。
【0019】
また、PXE(Preboot eXecution Environment)要求はプログラム要求と呼ばれることもある。
【0020】
また、「診断NBP(Network Bootstrap Program)」や「PXE応答」は「診断プログラムを取得するための情報」と呼ばれることもある。
【0021】
また、「WEBNBP」や「DBNBP」や「PXE応答」は「アプリケーションプログラムを取得するための情報」と呼ばれることもある。
【0022】
また、図面中の『N/A』は利用不可(not available)であることを意味する。
【0023】
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、業務サーバ群1と、管理サーバ2と、ユーザ端末3と、監視端末4と、ファイルサーバ8と、ネットワーク5とを含む。本発明の第1の実施の形態は、以下に説明する構成と動作から、プロビジョニングシステムと呼ぶこともできる。プロビジョニングシステムとは、情報処理または通信の、システムまたは機器等において、ユーザの需要を予想し、サーバやネットワーク設備などの未使用のシステムリソースを事前に用意しておき、ユーザの要求に応じてそれを割り当てて迅速にサービスの提供を行うプロビジョニングの機能を有するシステムである。
【0024】
業務サーバ群1は、サーバ等の情報処理機器の集まりであり、サーバ16と、サーバ17と、サーバ18と、サーバ19とを含む。サーバ16〜19は、ユーザが要求するサービスに必要なアプリケーションを実行する機能を有する。サーバ16〜19は、たとえば、コンピュータ、ネットワーク設備、通信制御装置、周辺装置、その他の情報処理機器であってよい。これらは、一般的にシステムリソースとも呼ばれる。
【0025】
管理サーバ2は、サービス処理部22と、診断処理部23と、リソース管理部24と、リソース管理データ記憶部20と、サービス管理データ記憶部21と、NBP記憶部25とを含む。管理サーバ2は、たとえば、コンピュータ等の情報処理機器であってよい。
【0026】
リソース管理データ記憶部20は、業務サーバ群1に含まれるリソースに関する情報を含むリソース管理データ200を記憶する。リソース管理データ200は、図5に示すように、リソース識別子201、システムリソース名202、サービス名203、状態204、診断日時205、診断間隔206、最新診断結果207、診断フラグ208および要求フラグ209を含む。
【0027】
なお、リソース識別子201は、システムリソースを一意に決定するシステムリソースの識別子であり、たとえば、システムリソースのMAC(Media Access Control)アドレスであってよい。
【0028】
システムリソース名202は、システムリソースの名称である。
【0029】
サービス名203は、対応するシステムリソースが供されているサービスの名称である。 状態204は、システムリソースの使用状況を示し、対応するシステムリソースが、何らかのサービスに供されている(『使用中』)か、否か(『未使用』)を示す情報である。
【0030】
診断日時205は、システムリソースの最近の診断日時であり、対応するシステムリソースの診断が実行された最近の日時である。 診断間隔206は、診断間隔時間すなわちシステムリソースの診断を実行すべき間隔の時間であり、対応するシステムリソースが未使用である場合に、診断を実行すべき間隔を示す情報である。たとえば、診断間隔206は、『1W(1W=1週間=148時間)』や『2W』や『3D(1D=1日=24時間)』等であってよい。
【0031】
最新診断結果207は、対応するシステムリソースの最近の診断の結果を示す情報である。
【0032】
診断フラグ208は、その値が『1』である場合には、対応するシステムリソースが診断対象の、すなわち診断を実行すべきシステムリソースとして抽出されていることを示す。
【0033】
要求フラグ209は、その値が『1』である場合には、対応するシステムリソースがサービスに追加して供給されるシステムリソースとして抽出されていることを示す情報であり、『1』で有意である。
【0034】
サービス管理データ記憶部21は、ユーザに提供されるサービスの名称とNBPのファイル名を関連付けるサービス管理データ210を記憶する。サービス管理データ210は、図6に示すように、サービス名203と、NBP名(NBPのファイル名)212とを含む。
図6によると、たとえば、WEBサーバ機能を提供するWEBサービスのNBP名212は『WEBNBP』であり、データ機能を提供するDBサービスのNBP名212は『DBNBP』である。
【0035】
NBP記憶部25は、診断NBP255、WEBNBP256およびDBNBP257を記憶する。診断NBP255、WEBNBP256およびDBNBP257は、図示しない手段により、あらかじめ、NBP記憶部25に記憶されている(たとえば、管理サーバ2がネットワーク5を経由して図示しない外部記憶装置から取得し、記憶させてもよい)。診断NBP255は、ファイルサーバ8から診断プログラム185をダウンロードして、起動するプログラムである。WEBNBP256は、ファイルサーバ8からWEBアプリケーション186をダウンロードして、起動するプログラムである。DBNBP257は、ファイルサーバ8からDBアプリケーション187をダウンロードして、起動するプログラムである。
【0036】
サービス処理部22は、後述するファイルサーバ8内のWEBアプリケーション186およびDBアプリケーション187の実行を制御する。
【0037】
サービス処理部22は、リソース管理部24から受け取ったサービス開始指示500(図12参照)に基づいて、サーバ16〜19にWEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187を実行させる。
【0038】
以上のサービス処理部22の動作の詳細は後述する。
【0039】
診断処理部23は、診断プログラム185の実行を制御する。
【0040】
診断処理部23は、リソース管理部24から受け取った診断実行指示600(図7参照)に基づいて、サーバ16〜19に診断プログラム185を実行させる。
【0041】
以上の、診断処理部23の動作の詳細は後述する。
【0042】
リソース管理部24は、ネットワーク5を介して、業務サーバ群1のサーバ16〜19等のシステムリソースを管理する。
【0043】
リソース管理部24は、業務サーバ群1に新規にシステムリソースが追加されるとそれを検出し、リソース管理データ200にその情報を追加する。そして、リソース管理部24は、診断処理部23に対してその検出したシステムリソースの診断の実行を指示する。また、リソース管理部24は、未使用のシステムリソースを検出し、診断処理部23に対して検出した未使用のシステムリソースの診断の実行を指示する。そして、リソース管理部24は、診断の実行結果701(図8参照)に従って、リソース管理データ200を更新する。
【0044】
また、リソース管理部24は、ユーザ端末3からサービス要求400を受け取ると、リソース管理データ200を参照して、最新診断結果207が『正常』で、かつ状態204が『未使用』であるシステムリソースを検索し、サービス処理部22にサービスの開始を指示する。
【0045】
以上のリソース管理部24の動作の詳細は後述する。
【0046】
ユーザ端末3は、ネットワーク5を経由してリソース管理部24にサービスの要求を行う。さらに、ユーザ端末3は、ネットワーク5を経由して、リソース管理データ200、サービス管理データ210を変更する。ユーザ端末3は、たとえば、コンピュータ、その他の情報処理機器であってよい。
【0047】
以上のユーザ端末3の動作の詳細は後述する。
【0048】
監視端末4は、ネットワーク5を経由してリソース管理部24から図8に示す診断プログラム185の実行結果701を受け取り、診断結果703を表示する。監視端末4は、たとえば、コンピュータ、その他の情報処理機器であってよい。
【0049】
以上の監視端末4の動作の詳細は後述する。
【0050】
ネットワーク5は、サーバ16〜19、管理サーバ2、ユーザ端末3、監視端末4、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ6およびファイルサーバ8を相互に接続する。ネットワーク5は、たとえば、Ethernet(登録商標)や、その他のネットワークであってよい。
【0051】
DHCPサーバ6は、業務サーバ群1のサーバ16〜19等のシステムリソースに、管理サーバ2や、ファイルサーバ8等とネットワーク5を介して通信するために必要な情報を通知する。DHCPサーバ6の動作の詳細は後述する。
【0052】
サーバ16〜19は、ネットワーク5を介して、ファイルサーバ8に記憶された診断プログラム185、WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187をダウンロードし、診断プログラム185による診断、WEBアプリケーション186によるWEBサービスまたはDBアプリケーション187によるDBサービスを実行する。
【0053】
以上のサーバ16〜19の動作の詳細は後述する。
【0054】
ファイルサーバ8は、診断プログラム185、WEBアプリケーション186およびDBアプリケーション187を記憶している。診断プログラム185、WEBアプリケーション186およびDBアプリケーション187は、図示しない手段により、あらかじめ、ファイルサーバ8に記憶されている。たとえば、ファイルサーバ8が、ネットワーク5を経由して図示しない装置やシステムから診断プログラム185、WEBアプリケーション186およびDBアプリケーション187を取得し、記憶してもよい。
【0055】
そして、ファイルサーバ8は、ネットワーク5を介して、サーバ16〜19に、診断プログラム185、WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187を送信する。
【0056】
以上のファイルサーバ8の動作の詳細は後述する。
【0057】
次に、図1〜図13を参照して、本発明の第1の実施の形態の動作について、具体的な例を示して詳細に説明する。
【0058】
まず、本実施の形態で使用するPXEブートについて説明する。PXEブートは、周知の技術であるため、本実施の形態への適用に関連して明確にする必要のある部分についてのみ説明する。図10は、本実施の形態におけるサーバ18、管理サーバ2、DHCPサーバ6およびファイルサーバ8によるPXEブートの動作を示すシーケンス図である。
【0059】
PXEブートの動作は、サーバ18の電源が投入されることにより開始される(ステップS1)。
【0060】
まず、サーバ18は、ネットワーク5を介して、DHCPサーバ6にDHCP要求を送信する。DHCPサーバ6は、このDHCP要求を受信する(ステップS2)。
【0061】
そして、DHCPサーバ6は、受信したDHCP要求に応答して、サーバ18にDHCP応答を、ネットワーク5を介して送信する。サーバ18は、このDHCP応答を受信する(ステップS3)。DHCP応答は、少なくとも管理サーバ2のIP(Internet Protocol)アドレスを含む。
【0062】
次に、サーバ18は、ステップS3で取得した管理サーバ2のIPアドレスを用いて、ネットワーク5を介して、管理サーバ2にPXE要求を送信する。管理サーバ2は、このPXE要求を受信する(ステップS4)。
【0063】
そして、管理サーバ2は、受信したPXE要求に応答して、サーバ18にPXE応答を、ネットワーク5を介して送信する。サーバ18は、このPXE応答を受信する(ステップS5)。PXE応答は、少なくとも診断NBP255、WEBNBP256またはDBNBP257のファイル名を含む。
【0064】
次に、サーバ18は、ステップS5で取得した診断NBP255、WEBNBP256またはDBNBP257のファイル名を用いて、ネットワーク5を介して、管理サーバ2にTFTP(Trivial File Transfer Protocol)要求を送信する。管理サーバ2は、このTFTP要求を受信する(ステップS6)。
【0065】
そして、管理サーバ2は、受信したTFTP要求に応答して、サーバ18に診断NBP255、WEBNBP256またはDBNBP257を、ネットワーク5を介して送信する。サーバ18は、この診断NBP255、WEBNBP256またはDBNBP257を受信する(ステップS7)。
【0066】
次に、サーバ18は、ステップS7で受信した診断NBP255、WEBNBP256またはDBNBP257を実行する(ステップS8)。
【0067】
すなわち、サーバ18は、診断NBP255、WEBNBP256またはDBNBP257に基づき、ネットワーク5を介して、ファイルサーバ8に、それぞれ診断プログラム185、WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187のダウンロード要求を送信する。ファイルサーバ8は、このダウンロード要求を受信する(ステップS9)。
【0068】
そして、ファイルサーバ8は、受信したダウンロード要求に応答して、診断プログラム185、WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187を、ネットワーク5を介してサーバ18に送信する。サーバ18は、この診断プログラム185、WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187を受信する(ステップS10)。
【0069】
次に、本実施の形態において、システムリソースを増設した場合の動作について説明する。図2は、システムリソースを増設する動作を示すフローチャートである。以下では、一例として、サーバ18が増設された場合の動作を説明する。
【0070】
サーバ18は、まず管理サーバ2への接続処理を実行する(ステップA10)。この動作は、図10にステップS1からステップS4として示される。
【0071】
次に、リソース管理部24は、サーバ18の接続理由を確認する(接続理由?)(ステップA12)。具体的には、リソース管理部24は、図10のステップS4で受け取ったPXE要求からMACアドレスを抽出し、このMACアドレスをリソース管理データ200のリソース識別子201と順次照合する。そして、リソース管理部24は、抽出したMACアドレスと一致するリソース識別子201を保持するリソース管理データ200を検出した場合、そのリソース管理データ200の診断フラグ208が有意(『1』)か否かを確認する。そして、リソース管理部24は、診断フラグ208が有意でなければ、さらにリソース管理データ200の要求フラグ209が有意か否かを確認する。
【0072】
そして、抽出したMACアドレスと一致するリソース識別子201を保持し、診断フラグ208が有意であるリソース管理データ200を検出した場合(ステップA12で期間診断対象)、リソース管理部24は、診断処理部23に対して図7に示す診断実行指示600を出力する(ステップA18)。
【0073】
そして、抽出したMACアドレスと一致するリソース識別子201を保持し、要求フラグ209が有意であるリソース管理データ200を検出した場合(ステップA12でサービス要求対象)、リソース管理部24は、図4のステップC20の処理に移る。
【0074】
そして、抽出したMACアドレスと一致するリソース識別子201を保持するリソース管理データ200をひとつも検出しなかった場合(ステップA12で増設対象)、リソース管理部24は、診断処理部23に対して図7に示す診断実行指示600を出力する(ステップA18)。
【0075】
また、抽出したMACアドレスと一致するリソース識別子201を保持するリソース管理データ200を検出したが、この検出したリソース管理データ200のすべてについて、診断フラグ208または要求フラグ209のいずれもが有意でなかった場合(ステップA12で無効)、リソース管理部24は、本処理を終了する(ステップA99)。
【0076】
なお、この場合、サーバ18は、図10のステップS5のPXE応答を受信できない。したがって、サーバ18は、たとえばPXE応答の受信タイムアウト処理として、PXE応答の待ちを打ち切り、待機状態に移行してもよい(本動作は、図示しない)。
【0077】
診断実行指示600を受け取った診断処理部23は、診断NBP255をサーバ18に送信し、サーバ18は診断NBP255を実行して、ファイルサーバ8から診断プログラム185をダウンロードする(ステップA20)。この動作は、図10に示すPXEブートの処理のステップS5からステップS10の動作と同じである。
【0078】
そして、サーバ18は、診断プログラム185を起動し、実行する(ステップA22)。
【0079】
次に、サーバ18は、診断処理部23に対し実行結果701を送信する(ステップA24)。
【0080】
さらに、診断処理部23は、リソース管理部24および監視端末4に対し、実行結果701を送信する(ステップA26)。
【0081】
そして、リソース管理部24は、実行結果701に基づいてリソース管理データ200を更新する(ステップA30)。具体的には、診断を実行したシステムリソースのリソース識別子201を保持するリソース管理データ200が既に存在している場合は、リソース管理部24は、実行結果701に基づいて診断日時205と最新診断結果207とを更新し、診断フラグ208を有意でない状態(『0』)にする。また、診断を実行したシステムリソースのリソース識別子201を保持するリソース管理データ200が存在していない場合は、リソース管理部24は、診断結果に基づいてリソース管理データ200にサーバ18のリソース管理データ200を追加する。このリソース管理データ200には、サーバ18のMACアドレスがリソース識別子201として含まれる。また、診断結果が異常であった場合は、リソース管理部24は、サーバ18のリソース管理データ200を追加しないようにしてもよい。
【0082】
また、監視端末4は、実行結果701に基づいて診断結果703を表示する(ステップA32)。たとえば、診断結果703の表示の例を図9に示す。
【0083】
こうして、本実施の形態のプロビジョニングシステムは、システムリソースを増設した場合の動作を終了する(ステップA99)。
【0084】
次に、本実施の形態において、未使用のシステムリソースの診断を実行する場合の動作について説明する。図3は、未使用のシステムリソースの診断を実行する動作を示すフローチャートである。以下では、たとえば、リソース管理データ200が図5(2)に示す状態で、現在時刻が2007年12月25日10時00分に達した場合の動作を説明する。なお、現在時刻は、管理サーバ内の図示しない慣用技術の手段により提供される。
【0085】
リソース管理部24は、あらかじめ定められた抽出間隔で、リソース管理データ200を参照し、診断を実行すべきシステムリソースを抽出する(ステップB10)。あらかじめ定められた抽出間隔は、任意の時間であってよい。たとえば、本実施の形態では、あらかじめ定められた抽出間隔は8時間であるとする。リソース管理部24は、たとえば、管理サーバ2の図示しない計時手段によって、8時間ごとにステップB10を実行する契機を与えられる。そして、リソース管理部24は、リソース管理データ200の状態204が『未使用』であって、現在時刻とリソース管理データ200の診断日時205との差分が診断間隔206を越えているシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、これを抽出する。なお、現在時刻とリソース管理データ200の診断日時205との差分は、すなわち、システムリソースの最近の診断日時からの経過時間である。たとえば、リソース管理部24は、現在時刻が『2007年12月25日10時00分』に達したときに、ステップB10を実行する契機を与えられ、ステップB10を実行する。この場合、現在時刻『2007年12月25日10時00分』とサーバ19に対応する診断日時205『2007年12月18日10時00分』との時間差が、1週間であるため、リソース管理部24は、図5(2)のリソース管理データ200からサーバ19を診断対象として抽出する。
【0086】
リソース管理部24は、診断を実行すべきシステムリソースが抽出されたか否かを確認する(抽出?)(ステップB12)。
【0087】
そして、診断を実行すべきシステムリソースが抽出されなかった場合(ステップB12でNO)、リソース管理部24は、本処理を終了する(ステップB99)。
【0088】
そして、診断を実行すべきシステムリソースが抽出された場合(ステップB12でYES)、リソース管理部24は、診断対象として抽出されたシステムリソース(たとえば、サーバ19)に対応するリソース管理データ200の診断フラグ208を『1』に設定する(ステップB14)。
【0089】
そして、リソース管理部24は、WOL(Wake On LAN(Local Area Network))機能により、診断対象として抽出されたシステムリソースの電源を遠隔投入する(ステップB16)。電源の遠隔投入は、たとえば、図示しない手段により図示しない分電盤を制御することにより、電源を供給されたシステムリソースが動作を開始するようにして実現することもできる。
【0090】
以後は、前述した図2のステップA10以降の処理が実行される。
【0091】
次に、本実施の形態において、要求されたサービス対して未使用かつ正常なシステムリソースを割り当てる場合の動作について説明する。図4は、要求されるサービスに正常な未使用のシステムリソースを割り当てる動作を示すフローチャートである。
【0092】
ユーザ端末3は、操作者の指示等により、図11に示すサービス要求400を送信する(ステップC10)。
【0093】
次に、リソース管理部24は、このサービス要求400を受信すると、リソース管理データ200を参照し、割り当て可能なシステムリソースを選択する(リソース有り?)(ステップC12)。なお、割り当て可能なシステムリソースは、対応するリソース管理データ200の状態204が『未使用』で、かつ、最新診断結果207が『正常』であるシステムリソースである。選択に当って、リソース管理部24は、リソース管理データ記憶部20に記憶されているリソース管理データ200をアドレス順に確認してシステムリソースを選択してもよいし、診断日時205が新しいものあるいは古いものを優先して選択してもよい。
【0094】
ここでは、リソース管理部24は、たとえばサーバ18を選択したものとして説明する。
【0095】
なお、割り当て可能なシステムリソースを選択できなかった場合(ステップC12でNO)、リソース管理部24は、ユーザ端末3に対してサービス提供不可を示すサービス応答(図示しない)を通知する(ステップC14)。
【0096】
割り当て可能なシステムリソースを選択できた場合、すなわち、サーバ18が選択できた場合(ステップC12でYES)、リソース管理部24は、選択したシステムリソースすなわちサーバ18に対応するリソース管理データ200の要求フラグ209を『1』に設定する(ステップC16)。
【0097】
そして、リソース管理部24は、WOL機能により、サーバ18の電源を遠隔投入する(ステップC18)。
【0098】
以後は、図2のステップA10以降の処理が実行される。
【0099】
図2に示すステップA12において、要求フラグ209が有意であるリソース管理データ200を検出した場合(ステップA12でサービス要求対象)(ここでは、サーバ18に対するデータ200が検出される)、リソース管理部24は、サービス処理部22に対して図12に示すサービス開始指示500を出力する(ステップC20)。
【0100】
次に、サービス処理部22は、サービス管理データ210を参照して、サービス開始指示500のサービス名203『WEBサービス』に対応するNBP名212『WEBNBP』を取得する(ステップC22)。
【0101】
そして、サービス処理部22は、NBP名212『WEBNBP』に対応するWEBNBP256をサーバ18に送信し、サーバ18は、受け取ったWEBNBP256を実行して、ファイルサーバ8から対応するWEBアプリケーション186をダウンロードする(ステップC24)。この動作は、図10に、ステップS5からステップS10として示される。
【0102】
そして、サーバ18は、WEBアプリケーション186を起動し(ステップC26)、サービス処理部22に、WEBアプリケーション186の起動の完了を示す情報(図示しない)を送信する(ステップC28)。
【0103】
サービス処理部22は、リソース管理部24に、WEBアプリケーション186の起動の完了を示す情報を送信する(ステップC30)。
【0104】
次に、リソース管理部24は、リソース管理データ200を更新する(ステップC32)。具体的には、リソース管理部24は、サービス名203を『WEBサービス』に、状態2
04を『使用中』に、要求フラグ209を『0』に更新する。
【0105】
そして、リソース管理部24は、ユーザ端末3に対してサービス提供開始を示すサービス応答(図示しない)を通知する(ステップC34)。
【0106】
ユーザ端末3は、サービス応答に基づいてサービス要求400に対する結果を表示する(ステップC36)。
【0107】
こうして、本実施の形態のプロビジョニングシステムは、要求されたサービス対して未使用かつ正常なシステムリソースを割り当てる場合の動作を終了する(ステップC99)。
【0108】
次に、ユーザ端末3から、サービス管理データ210およびリソース管理データ200を変更する動作について説明する。
【0109】
ユーザ端末3は、管理サーバ2に対してサービス名203およびNBP名212の組と追加または削除の指示とを含むサービス管理データ変更指示(図示しない)を送信する。管理サーバ2のサービス処理部22は、受信したサービス管理データ変更指示に基づいてサービス管理データ210を変更する。
【0110】
また、ユーザ端末3は、管理サーバ2に対してシステムリソース名202および診断間隔206を含むリソース管理データ変更指示(図示しない)を送信する。管理サーバ2のリソース管理部24は、受信したリソース管理データ変更指示で指定されたシステムリソース名202に対応するリソース管理データ200の診断間隔206を変更する。
【0111】
図13は、本実施の形態の特徴的な構成を示すブロック図である。
【0112】
管理サーバ2は、診断処理部23とリソース管理部24とを有している。リソース管理部24は、最近の診断日時からの経過時間すなわち診断日時205と現在の時刻との差の時間が診断間隔206を越えた場合、このシステムリソースを、診断を実施すべき診断対象のシステムリソースであると判定する。
【0113】
そして、診断処理部23は、リソース管理部24において診断対象であると判定されたシステムリソースを起動し、診断を実行させる。
【0114】
本実施の形態の第1の効果は、ユーザの使用前に問題のある未使用のシステムリソースを発見し対処できる点である。その理由は、あらかじめ定められた診断間隔で未使用のシステムリソースを診断するようにしたからである。
【0115】
本実施の形態の第2の効果は、未使用のシステムリソースについて、最適な契機で、診断を実施することが可能になることである。その理由は、リソース識別子と、診断日時と、診断間隔とを参照して診断を実行すべきシステムリソースを抽出し、起動するようにしたからである。
【0116】
本実施の形態の第3の効果は、ユーザの要求するサービスに迅速に正常なシステムリソースを提供できる点である。その理由は、診断の結果に問題があると判断された場合に、システムリソースの管理データを更新し、ユーザが要求するサービスに使用しないようにできるためである。
【0117】
次に本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0118】
本発明の第2の実施の形態は、WEBアプリケーション186およびDBアプリケーション187が定期的に統計情報を収集し、リソース管理部24に送信する機能を有する点と、リソース管理部24が統計情報に基づいて診断を実行すべきか否かを判定する点とが第1の実施の形態と異なる。統計情報は、システムリソースの負荷情報を示すものであって、たとえば、システムリソースに対する単位時間あたりのアクセス数等がある。
【0119】
第2の実施の形態の構成は、第1の実施の形態と同じく図1で示される。また、図2におけるシステムリソースを増設した場合の動作、図4における要求されたサービス対して未使用かつ正常なシステムリソースを割り当てる場合の動作は、第1の実施の形態と同様である。
【0120】
図14は、第2の実施の形態のリソース管理データ記憶部30およびリソース管理データ300の構造を示す図である。第2の実施の形態のリソース管理データ300は、第1の実施の形態のリソース管理データ200と比べると、診断間隔206がなく、単位時間のアクセス数301と、閾値302とが追加されている。単位時間のアクセス数301は、システムリソースが単位時間当たりにアクセスされた回数であり、システムリソースの負荷の状況を示す負荷状況値である。閾値302は、単位時間のアクセス数301に対する上限値である。
【0121】
図15は、WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187が、統計情報を収集し、リソース管理部24に送信する動作のフローチャートである。
【0122】
WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187は、統計情報として単位時間のアクセス数301を収集する(ステップD10)。なお、単位時間は、WEBアプリケーション186およびDBアプリケーション187それぞれの特性に応じて、たとえば数分であってもよいし、数時間であってもよい。また、アクセス数は、WEBアプリケーション186の場合、読み出されたファイル数を用いてもよく、DBアプリケーション187の場合、検索の問い合わせ数を用いてもよい。
【0123】
そして、WEBアプリケーション186またはDBアプリケーション187は、リソース管理部24に、単位時間のアクセス数301を送信する(ステップD12)。
【0124】
次に、リソース管理部24は、受け取った単位時間のアクセス数301に基づいてリソース管理データ300を更新する(ステップD14)。
【0125】
図16は、リソース管理部24が統計情報に基づいて診断を実行すべきシステムリソースを抽出する動作のフローチャートである。
【0126】
リソース管理部24は、あらかじめ定められた抽出間隔で、リソース管理データ300を参照し、単位時間のアクセス数301が閾値302を越えているシステムリソースが存在するか否かを確認する(閾値302を超えているか?)(ステップE12)。なお、あらかじめ定められた抽出間隔は、実施の形態1で説明したものと同じであってよい。たとえば、リソース管理部24は、図14に示す値を保持した状態のリソース管理データ300を参照した場合、サーバ16の単位時間のアクセス数301『2000』が、閾値302『1800』を越えていることを検出する。
【0127】
そして、単位時間のアクセス数301が閾値302を越えているシステムリソースが存在しなかった場合(ステップE12でNO)、リソース管理部24は、本処理を終了する(ステップE99)。
【0128】
そして、単位時間のアクセス数301が閾値302を越えているシステムリソースが存在した場合(ステップE12でYES)(リソース管理データ300が図14に示す値を保持しているならば、サーバ16が存在する)、リソース管理部24は、状態204が『未使用』のリソース管理データ300が存在するか否かを確認する(未使用有り?)(ステップE14)。
【0129】
そして、状態204が『未使用』のリソース管理データ300が存在しない場合、(ステップE14でNO)、リソース管理部24は、本処理を終了する(ステップE99)。
【0130】
そして、状態204が『未使用』のリソース管理データ300が存在する場合(ステップE14でYES)(リソース管理データ300が図14に示す値を保持しているならば、サーバ19およびサーバ18が存在する)、リソース管理部24は、対応するシステムリソース(ここでは、サーバ19およびサーバ18)を診断すべきシステムリソースとして抽出する(ステップE16)。
【0131】
以後の動作は、第1の実施形態で説明した図3のステップB14以降の動作と同じであるため省略する。
【0132】
次に、ユーザ端末3からリソース管理データ300を変更する動作について説明する。
【0133】
ユーザ端末3は、管理サーバ2に対してシステムリソース名202および閾値302を含むリソース管理データ変更指示(図示しない)を送信する。管理サーバ2のリソース管理部24は、受信したリソース管理データ変更指示で指定されたシステムリソース名202に対応するリソース管理データ300の閾値302を変更する。
【0134】
本実施の形態は、図13に示すブロック図の構成においても、その特徴を有している。
【0135】
すなわち、リソース管理部24は、使用中のシステムリソースの負荷状況値すなわち単位時間のアクセス数301が閾値302を超えた場合に、未使用のシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定する。
【0136】
そして、診断処理部23は、リソース管理部24において診断対象であると判定されたシステムリソースを起動し、診断を実行させる。
【0137】
本実施の形態の効果は、診断回数を適正にできることである。その理由は、診断を実行すべきシステムリソースの抽出ステップを実行するか否かを、使用中のシステムリソースの単位時間のアクセス数と閾値とに基づいて判定するようにしたからである。
【0138】
以上の実施の形態で説明した各構成要素は、たとえば、プログラムにより所定の処理をコンピュータに実行させてもよい。
【0139】
また、以上の実施の形態で説明した各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個のモジュールとして実現されていること、ひとつの構成要素が複数のモジュールで実現されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0140】
また、以上説明した、実施の形態では、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、本実施の形態を実施するときには、その複数の動作の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0141】
さらに、以上説明した、実施の形態では、複数の動作は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある動作の実行中に他の動作が発生すること、ある動作の実行タイミングと他の動作の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【0142】
さらに、以上説明した、実施の形態では、ある動作が他の動作の契機になるように記載しているが、その記載はある動作と他の動作のすべての関係を限定するものではない。このため、本実施の形態を実施するときには、その複数の動作の関係は内容的に支障しない範囲で変更することができる。また各構成要素の各動作の具体的な記載は、各構成要素の各動作を限定するものではない。このため、各構成要素の具体的な各動作は、本実施の形態を実施する上で機能的、性能的、その他の特性に対して支障をきたさない範囲内で変更されて良い。
【0143】
なお、以上説明した、実施の形態は、ハードウェアで実現されても良いし、ソフトウェアで実現されても良いし、ハードウェアとソフトウェアの混在により実現されても良い。
【0144】
また、各構成要素の物理的な構成は、以上の実施の形態の記載に限定されることはなく、独立して存在しても良いし、組み合わされて存在しても良いしまたは分離して構成されても良い。
【産業上の利用可能性】
【0145】
本発明は、プロビジョニングシステム等のシステムリソース管理に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】本発明の第1および第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1および第2の実施の形態におけるシステムリソースを増設する動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1および第2の実施の形態における未使用のシステムリソースの診断を実行する動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第1および第2の実施の形態における要求されるサービスに正常な未使用のシステムリソースを割り当てる動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるリソース管理データ記憶部と、リソース管理データとの構造を示す図である。
【図6】本発明の第1および第2の実施の形態におけるサービス管理データ記憶部と、サービス管理データとの構造を示す図である。
【図7】本発明の第1および第2の実施の形態における診断実行指示の構造を示す図である。
【図8】本発明の第1および第2の実施の形態における診断プログラムの実行結果の構造を示す図である。
【図9】本発明の第1および第2の実施の形態における診断結果の構造を示す図である。
【図10】本発明の第1および第2の実施の形態におけるPXEブートの動作を示すシーケンス図である。
【図11】本発明の第1および第2の実施の形態におけるサービス要求の構造を示す図である。
【図12】本発明の第1および第2の実施の形態におけるサービス開始指示の構造を示す図である。
【図13】本発明の第1および第2の実施の形態における特徴的な構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるサービス管理データ記憶部と、サービス管理データとの構造を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるアプリケーションが統計情報を収集しリソース管理部に送信する動作のフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるリソース管理部が統計情報に基づいて診断を実行すべきシステムリソースを抽出する動作のフローチャートである。
【符号の説明】
【0147】
1 業務サーバ群
16 サーバ
16〜19 サーバ
17 サーバ
18 サーバ
185 診断プログラム
186 WEBアプリケーション
187 DBアプリケーション
19 サーバ
2 管理サーバ
20 リソース管理データ記憶部
200 リソース管理データ
201 リソース識別子
202 システムリソース名
203 サービス名
204 状態
205 診断日時
206 診断間隔
207 最新診断結果
208 診断フラグ
209 要求フラグ
21 サービス管理データ記憶部
210 サービス管理データ
212 NBP名
22 サービス処理部
23 診断処理部
24 リソース管理部
25 NBP記憶部
255 診断NBP
256 WEBNBP
257 DBNBP
3 ユーザ端末
30 リソース管理データ記憶部
300 リソース管理データ
301 単位時間のアクセス数
302 閾値
4 監視端末
400 サービス要求
5 ネットワーク
500 サービス開始指示
6 DHCPサーバ
600 診断実行指示
701 実行結果
703 診断結果
8 ファイルサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムリソースの最近の診断日時からの経過時間が当該システムリソースに対応する診断間隔時間を越えた場合、当該システムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定するリソース管理部と、
前記リソース管理部において診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる診断処理部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
使用中のシステムリソースの負荷状況値が閾値を超えた場合に、未使用のシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定するリソース管理部と、
前記リソース管理部において診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる診断処理部と

を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記システムリソースの前記診断間隔時間を変更する手段
を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記閾値を変更する手段
を有することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記診断処理部は、前記システムリソースが起動時に送信したプログラム要求を受信した場合に、診断プログラムまたは前記診断プログラムを取得するための情報を送信する診断処理部
を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
未使用であり最新の診断結果が正常である前記システムリソースを、追加対象のシステムリソースとして選択する前記リソース管理部
を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記システムリソースが起動時に送信したプログラム要求を受信した場合に、アプリケーションプログラムまたは前記アプリケーションプログラムを取得するための情報を送信するサービス処理部
を有することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記システムリソースのリソース識別子、システムリソース名、状態、診断日時、診断間隔および最新診断結果を少なくとも含むリソース管理データを記憶するリソース管理データ記憶部
を有することを特徴とする請求項1、3、5ないし7のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記システムリソースのリソース識別子、システムリソース名、状態、診断日時、負荷状況値、負荷情報値に対する閾値および最新診断結果を少なくとも含むリソース管理データを記憶するリソース管理データ記憶部を
有することを特徴とする請求項2、4、5ないし7のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが、
システムリソースの最近の診断日時からの経過時間が当該システムリソースに対応する診断間隔時間を越えた場合、当該システムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、
診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる
ことを特徴とする判定方法。
【請求項11】
コンピュータが、
使用中のシステムリソースの負荷状況値が閾値を超えた場合に、未使用のシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、
診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる
ことを特徴とする判定方法。
【請求項12】
コンピュータが、
前記システムリソースの前記診断間隔時間を変更する
ことを特徴とする請求項10記載の判定方法。
【請求項13】
コンピュータが、
前記閾値を変更する
ことを特徴とする請求項11記載の判定方法。
【請求項14】
コンピュータが、
前記システムリソースが起動時に送信したプログラム要求を受信した場合に、診断プログラムまたは前記診断プログラムを取得するための情報を送信する
ことを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載の判定方法。
【請求項15】
コンピュータが、
未使用であり最新の診断結果が正常である前記システムリソースを、追加対象のシステムリソースとして選択する
ことを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の判定方法。
【請求項16】
コンピュータが、
前記システムリソースが起動時に送信したプログラム要求を受信した場合に、アプリケーションプログラムまたは前記アプリケーションプログラムを取得するための情報を送信する
ことを特徴とする請求項15記載の判定方法。
【請求項17】
システムリソースの最近の診断日時からの経過時間が当該システムリソースに対応する診断間隔時間を越えた場合、当該システムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、
診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする判定プログラム。
【請求項18】
使用中のシステムリソースの負荷状況値が閾値を超えた場合に、未使用のシステムリソースを診断対象のシステムリソースであると判定し、
診断対象であると判定された前記システムリソースに診断を実行させる
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする判定プログラム。
【請求項19】
前記システムリソースの前記診断間隔時間を変更する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項17記載の判定プログラム。
【請求項20】
前記閾値を変更する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項18記載の判定プログラム。
【請求項21】
前記システムリソースが起動時に送信したプログラム要求を受信した場合に、診断プログラムまたは前記診断プログラムを取得するための情報を送信する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項17ないし20のいずれかに記載の判定プログラム。
【請求項22】
未使用であり最新の診断結果が正常である前記システムリソースを、追加対象のシステムリソースとして選択する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項17ないし21のいずれかに記載の判定プログラム。
【請求項23】
前記システムリソースが起動時に送信したプログラム要求を受信した場合に、アプリケーションプログラムまたは前記アプリケーションプログラムを取得するための情報を応答する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項22記載の判定プログラム。
【請求項24】
ネットワークに接続された、
請求項1ないし9のいずれかの前記情報処理装置と、
前記システムリソースと、
を有することを特徴とするプロビジョニングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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