情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
【課題】調整バーにより示されるパラメータの現在値の微細な調整を容易に行うことができる。
【解決手段】情報処理装置は、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、を有する。
【解決手段】情報処理装置は、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
主にコンテンツの再生を操作する操作画面において、バーに対するスライダーの位置によって所定のパラメータの現在値を当該パラメータのとり得る全体量に対して相対的に示す調整バーが用いられている。この調整バーは、スライダーの位置を操作することによってパラメータの現在値が変更される。例えばコンテンツの再生位置を示す調整バーはシークバーと呼ばれる。このシークバーは、コンテンツの再生位置を示すとともにスライダーの位置を操作することによってコンテンツの再生位置が変更される(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−140552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このような調整バーによって現在値の設定を行う操作は、微細な調整が困難である。そこで、本開示では、現在値の微細な調整を容易に行うことのできる、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0006】
また、本開示によれば、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することと、前記表示画面に対して入力される操作を検出することと、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整することと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、コンピュータを、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、を備える情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本開示によれば、現在値の微細な調整を容易に行うことのできる、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の外観図である。
【図2】同実施形態にかかる情報処理装置の機能ブロック図である。
【図3】同実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の一例を説明するための説明図である。
【図5】同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の他の一例を説明するための説明図である。
【図6】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の一例を示す説明図である。
【図7】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の他の一例を示す説明図である。
【図8】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの端部における動作を説明するための説明図である。
【図9】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の一例と形状の変化について説明する説明図である。
【図10】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の他の一例を示す説明図である。
【図11】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第2の操作とそのときの調整バーの動きについて概略的に示した説明図である。
【図12】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの右方向への微調整操作について説明するための説明図である。
【図13】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの左方向への微調整操作について説明するための説明図である。
【図14】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーにフリック操作を行ったときの動作について説明するための説明図である。
【図15】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の一例を示す説明図である。
【図16】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。
【図17】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。
【図18】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作の操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。
【図19】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作の操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の構成
2.同実施形態にかかるユーザインタフェース例
2−1.画面構成例
2−2.調整バーの基本的操作
2−3.微調整操作時の動作例
2−4.微調整操作を検出する操作領域の例
3.まとめ
【0012】
<1.本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の構成>
まず、図1〜図3を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の構成について説明する。図1は、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の外観図である。図2は、同実施形態にかかる情報処理装置の機能ブロック図である。図3は、同実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態にかかる情報処理装置100は、タッチセンサによる入力操作が可能な装置である。情報処理装置100は、例えばスマートフォンを含む携帯電話をはじめとし、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器、PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)などの装置であってよい。
【0014】
図1を参照すると、情報処理装置100の表面には表示部300が設けられている。そしてこの表示部300に重畳してタッチセンサによる操作部200が設けられている。また、図示していないが、この情報処理装置100は、タッチセンサとは別にボタンなどによる操作部200を合わせて有してよい。ユーザは、この表示部300に表示される表示画面に対して指やスタイラスペンなどの操作体を用いて操作することにより所望の操作情報を情報処理装置100に入力することができる。また情報処理装置100は、入力された操作情報に基づいて表示画面の内容を制御することができる。例えば情報処理装置100は、所謂GUI(Graphical User Interface)を利用して表示画面の内容を制御することができる。
【0015】
次に図2を参照すると、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例が示される。情報処理装置100は、操作部200と、表示部300と、操作検出部101と、再生制御部103と、記憶部105と、音声出力部107と、を主に有する。
【0016】
操作部200は、例えばタッチセンサ、ボタン、撮像装置、マイク、スイッチ、及びレバーなどユーザが情報を入力するための操作手段と、ユーザによる操作に基づいて入力信号を生成して操作検出部101に出力する入力制御回路などから構成することができる。ここで操作部200がタッチセンサである場合、用いられるタッチセンサは、画面に接触する操作体の位置を検出する接触式のタッチセンサであってよい。或いは、画面上空の操作体の位置を検出する非接触式のタッチセンサが用いられてもよい。
【0017】
表示部300は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。この表示部300は、再生制御部103の制御に従って動作することにより表示画面をユーザに提供することができる。
【0018】
操作検出部101は、操作部200から入力される入力操作に基づいてユーザの入力する操作を検出する機能を有する。例えば操作検出部101は、再生制御部103の有する表示制御部の機能により生成される表示画面に対するユーザの操作を検出することができる。このとき操作検出部101は、例えば表示画面に表示されたボタンや画像などのオブジェクトに対する操作を検出することができる。また操作検出部101は、表示画面に表示されたオブジェクトとは関係なく、表示画面に対して許された操作を検出することもできる。オブジェクトと関係なく、表示画面に対して許された操作の例としては、例えばピンチイン、ピンチアウトによる拡大縮小操作、スクロール操作などが挙げられる。操作検出部101は、検出された操作の種別と操作位置などを含む操作情報を再生制御部103に入力することができる。本実施形態において操作検出部101は、調整バーのスライダーの位置を指定する第1の操作を検出することができる。また操作検出部101は、第1の操作と異なる動きの第2の操作を検出することができる。ここで第2の操作は、第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位でパラメータの現在値を調整するための操作である。
【0019】
再生制御部103は、表示制御部、音声出力制御部、及び調整部の一例である。再生制御部103は、コンテンツの再生を制御するためのプログラムに記述された処理手順と、操作検出部101から入力される操作情報に基づいて、例えば表示部300及び音声出力部107を制御することによってユーザにコンテンツを提供することができる。本実施形態において再生制御部103は、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を、当該パラメータの取りうる全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することができる。再生制御部103は、スライダーの位置を指定する第1の操作に応じて、スライダーにより示されるパラメータの現在値を調整するとともに、表示画面中のスライダーの位置をパラメータの調整された現在値に基づいて変更することができる。また、再生制御部103は、第2の操作に応じて、第1の操作による調整よりも細かい単位で、スライダーにより示されるパラメータの現在値を微調整するとともに、表示画面中のスライダーの位置を調整後のパラメータの現在値に基づいて変更することができる。この表示画面の内容と、表示画面に対する操作に応じた再生制御部103の動作については、後に詳述される。
【0020】
記憶部105は、データ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ここで記憶媒体としては、例えばフラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)、及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体などが用いられてよい。記憶部105は、例えば情報処理装置100の動作を制御するためのプログラムや各種データを格納することができる。例えば記憶部105は、再生制御部103が再生するコンテンツを格納することもできる。
【0021】
音声出力部107は、音声を出力する装置である。音声出力部107は、例えば再生制御部103の制御に従って音声を出力することができる。音声出力部107は、例えば音声データをデコードするデコーダ、デジタルデータをアナログ変換するD/A(Digital/Analog)変換器、音声信号を出力するスピーカなどを含むことができる。この音声出力部107は、再生制御部103により指定された音声データを、再生制御部103により指定されたボリュームで出力することができる。
【0022】
以上、本実施形態に係る情報処理装置100の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
【0023】
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置100の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0024】
ここで、図3を参照しながら、本実施形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成の一例について説明する。なお、上述の通り情報処理装置100の構成は、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜利用する構成を変更することが可能であり、ここで示すハードウェア構成は一例である。情報処理装置100は、図3に示す構成の一部が省略された構成であってもよい。また情報処理装置100は、図3に含まれない構成をさらに有してもよい。或いは情報処理装置100は、図3に示される構成の一部を他の構成で置き換えたものであってもよいことは言うまでもない。
【0025】
図3を参照すると、このハードウェアは、主に、CPU902と、ROM904と、RAM906と、ホストバス908と、ブリッジ910と、を有する。さらに、このハードウェアは、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926と、を有する。但し、上記のCPUは、Central Processing Unitの略である。また、上記のROMは、Read Only Memoryの略である。そして、上記のRAMは、Random Access Memoryの略である。
【0026】
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM906には、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
【0027】
これらの構成要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908を介して相互に接続される。一方、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続される。また、入力部916としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力部916としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。
【0028】
出力部918としては、例えば、CRT、LCD、PDP、又はELD等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。但し、上記のCRTは、Cathode Ray Tubeの略である。また、上記のLCDは、Liquid Crystal Displayの略である。そして、上記のPDPは、Plasma DisplayPanelの略である。さらに、上記のELDは、Electro−Luminescence Displayの略である。
【0029】
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部920としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。但し、上記のHDDは、Hard Disk Driveの略である。
【0030】
ドライブ922は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体928は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。但し、上記のICは、Integrated Circuitの略である。
【0031】
接続ポート924は、例えば、USBポート、IEEE1394ポート、SCSI、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。但し、上記のUSBは、Universal Serial Busの略である。また、上記のSCSIは、Small Computer System Interfaceの略である。
【0032】
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。また、通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、可視光通信、放送、又は衛星通信等である。但し、上記のLANは、Local Area Networkの略である。また、上記のWUSBは、Wireless USBの略である。そして、上記のADSLは、Asymmetric Digital Subscriber Lineの略である。
【0033】
<2.同実施形態にかかるユーザインタフェース例>
ここで、本実施形態にかかる情報処理装置100により提供されるユーザインタフェースについて説明する。本実施形態にかかる情報処理装置100は、主にシークバーや音量調整バーを含む調整バーに対する操作と、このときの表示画面の変化に関するものである。この情報処理装置100は、調整バーのスライダー位置を微細に調整することができる。そこで、ここではまず調整バーを含む画面の全体構成の例について説明した後、調整バーの基本的な操作の例について説明する。そして、スライダー位置の微細な調整について、微調整操作とそのときの情報処理装置100の動作例、及び微調整操作を検出する操作領域の例について順次説明される。
【0034】
(2−1.画面構成例)
まず、図4及び図5を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100が提供する表示画面の構成例について説明する。図4は、同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の一例を説明するための説明図である。図5は、同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の他の一例を説明するための説明図である。
【0035】
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて調整バー10a、および調整バー10bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、調整バー10a、および調整バー10bなどを特に区別する必要が無い場合には、単に調整バー10と称する。
【0036】
まず図4を参照すると、情報処理装置100が提供する表示画面の一例である動画コンテンツ再生画面31が示される。この動画コンテンツ再生画面31は、主にコンテンツの再生開始、停止、一時停止、早送り、巻き戻しの操作を行うための操作領域と、コンテンツの再生位置を表示するとともにコンテンツの再生位置を操作するためのシークバーである調整バー10aと、コンテンツの再生音量を表示するとともにコンテンツの再生音量を操作するための音量調整バーである調整バー10bとを含む。またこの動画コンテンツ再生画面31は、再生中のコンテンツの全体の長さに対する現在の再生位置を数字で示してもよい。図4の例によれば、この動作コンテンツ再生画面31により再生されるコンテンツは全体長が1時間43分であり、このコンテンツの現在の再生位置は18分3秒である。
【0037】
また、調整バー10aは、バー11aとスライダー13aとを含む。このバー11aの全体長FLに対するスライダー13aの位置は、コンテンツの全体長に対する現在の再生位置を相対的に示す。具体的には、バー11aの左端からスライダー13aまでの長さL1とバー11aの全体長FLとの比率が、現在の再生位置18分3秒とコンテンツの全体長1時間43分との比率と等しくなる位置に、スライダー13aは表示される。
【0038】
音量調整バーである調整バー10bは、バー11bのうちバー11bの左端から音量の現在値までの部分の色を変えることによって音量の現在値を示すことができる。この調整バー10bのスライダー13bは、色の境目部分である。従って、スライダー13の概念は、現在値を示す部分であり必ずしもスライダー13aのように部材として表現されなくてもよい。
【0039】
また図5を参照すると、情報処理装置100が提供する表示画面の一例である静止画像表示画面33が示される。この静止画像表示画面33は、複数の画像40を含むことができる。そして、静止画像表示画面33は、調整バー10cに対する操作に応じて、この複数の画像40中の選択画像40Sを変更することができる。例えば静止画像表示画面33は、複数の画像40のうちの選択画像40Sが他の画像40よりも大きく手前に表示される。ユーザは、調整バー10cを操作することによって、選択画像40Sを変更することができる。
【0040】
以上、情報処理装置100の提供する表示画面について、動画像コンテンツ再生画面31及び静止画像表示画面33の2つの例を挙げて説明した。しかし本技術はかかる例に限定されない。例えば情報処理装置100の再生制御部103が再生するコンテンツは、画像コンテンツに限らず、音声コンテンツであってもよい。このとき音声コンテンツとは、音楽、講演、及びラジオ番組などの音声データを含む概念である。また画像コンテンツとは、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画、及び図表などの画像データを含む概念である。
【0041】
(2−2.調整バーの基本的操作)
ここで図6〜図8を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100の表示画面に含まれる調整バー10の基本的な操作について説明する。図6は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の一例を示す説明図である。図7は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の他の一例を示す説明図である。図8は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの端部における動作を説明するための説明図である。
【0042】
例えば調整バー10は、スライダーの位置を指定する第1の操作により、スライダー13の位置が変更される。この第1の操作の一例が図6に示される。図6のAに示されるように、ユーザが表示画面のスライダー13上に指を置くと、スライダー13が選択された状態となる。そしてスライダー13が選択された状態のままでユーザが指を離さずに横にスライドさせる動作(所謂ドラッグ操作)を行うと、図6のBに示されるように、スライドする指に追従してスライダー13の位置が変更される。このとき第1の操作による第1の調整単位は、タッチセンサの位置検出精度や調整バー10を表示する表示装置の大きさにも依存する。調整バー10を表示する表示装置の大きさが小さいほど厳密なタッチ位置の検出は難しく、第1の調整単位は大きくなる(つまり微細な調整が困難である。)。
【0043】
また第1の操作の他の一例が図7に示される。図7のAに示されるように、ユーザが表示画面のバー11上の点P1を指定する操作(例えばダブルタップ)を行う。すると、図7のBに示されるように、スライダー13は指定された点P1までスライドして位置が変更される。
【0044】
またこのような調整バー10は、バー11の端部より先にスライダー13を移動させることはできない。例えば、図8のAに示されるようにバー11の左端において指をさらに左にスライドさせる操作を行ったとしても、バー11の左端より左にはスライダー13は移動しない。また例えば、図8のBに示されるようにバー11の右端において指をさらに右にスライドさせる操作を行ったとしても、バー11の右端より右にはスライダー13は移動しない。
【0045】
(2−3.微調整操作時の動作例)
次に、図9〜図14を参照しながら本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100の表示画面に含まれる調整バー10の第2の操作である微調整操作時の動作例について説明する。図9は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の一例と形状の変化について説明する説明図である。図10は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の他の一例を示す説明図である。図11は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第2の操作とそのときの調整バーの動きについて概略的に示した説明図である。図12は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの右方向への微調整操作について説明するための説明図である。図13は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの左方向への微調整操作について説明するための説明図である。図14は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーにフリック操作を行ったときの動作について説明するための説明図である。
【0046】
操作検出部101は、上記第1の操作と異なる動きの第2の操作を検出することができる。そして、検出された第2の操作に基づいて、再生制御部103の調整部は、第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で、調整バー10が示すパラメータの現在値を調整することができる。操作検出部101が第2の操作を検出することができるとき、再生制御部103の表示制御部は、調整バー10の外観を変化させることによって、第2の操作を用いることができることをユーザに知らせてもよい。
【0047】
例えば、図9のAに示されるように、ユーザが第1の操作によりスライダー13の位置を変更した後、画面から手を離す。すると再生制御部103は、図9のBに示されるような外観の調整バー10を表示させることによって、第2の操作を用いることができることをユーザに知らせることができる。図9のBに示される調整バー10は、雄ネジの形状を有するバー11と、雌ネジの形状を有するスライダー13により示される。またここで表示される調整バー10の外観は、図10に示されるような調整バー10A、調整バー10B、又は調整バー10Cのいずれであってもよい。第2の操作を行うことができるときの調整バー10の外観は、立体的に表示されることが望ましい。なお、ここでは操作検知部101は、第1の操作の終了を検知すると第2の操作を検知することができる状態であることとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば表示画面内の所定位置を操作することによって、操作検出部101は、第2の操作を検出することができる状態に切替えられてもよい。
【0048】
次に図11を参照しながら、本実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バー10の微調整操作の概要について説明する。ここでは、この調整バー10に対する第2の操作は、上から下または下から上に擦るような操作とする。この第2の操作は、第1の操作とは異なる動きの操作である。この第2の操作は、スライダー13の位置を微細調整するための操作である。ここではバー11が雄ネジ(ボルト)の形状で表現される。またスライダー13は雌ネジ(ナット)の形状で表現される。スライダー13は、ボルトに取り付けたナットのように、回転させると左右に少しずつ移動する。このボルトとナットのように、回転という大きな操作が左右の微細移動という小さな動作に変換される。
【0049】
次に図12及び図13を参照しながら、調整バー10の第2の操作である微調整操作について説明する。例えば調整バー10に対して、図12に示されるように上から下に向かって擦るような操作を行う。すると、スライダー13は、図12のA、B、Cに示すように順次状態が変化する。すなわち、第2の操作に応じて、スライダー13は回転するとともに、左右方向の位置が右側に微細移動する。また調整バー10に対して、図13に示されるように下から上に向かって擦るような操作を行う。すると、スライダー13は、図13のA,B,Cに示すように順次状態が変化する。すなわち、第2の操作に応じて、スライダー13は回転するとともに、左右方向の位置が左側に微細移動する。
【0050】
この第2の操作による第2の調整単位は、第1の操作による第1の調整単位よりも十分小さいものとする。例えば第2の調整単位は、1フレームとすることが好ましい。例えば、再生制御部103は、調整バー10の一回転当たりの再生位置の変化をフレームレートに基づいて決めてもよい。例えば、フレームレートが60fpsの場合には、6度の回転につき再生位置が1フレーム(つまり1/60秒)変化するようにすると、調整バー10が1回転したときに再生位置が1秒変化する。
【0051】
次に、図14を参照しながら、調整バー10に対してフリック操作を行ったときの動作について説明する。フリック操作とは、タッチセンサを用いた装置において用いられる操作方法であり、操作体で軽くはらうような操作のことを言う。操作検出部101は、このフリック操作を第2の操作として検出すると、調整バー10を加速度をつけて回転させるとともに、慣性的に回転させた後、次第に回転を遅くした後に停止するように表示画面の表示を制御する。この慣性的な回転の間に他の操作がなされた場合には、他の操作が優先されるようにしてもよい。
【0052】
このようにフリック操作により加速をつけた回転がなされるようにしたことにより、ユーザが微調整の段階においてある程度大きくスライダー13の位置を移動させたい場合に、楽な操作である程度大きい移動をさせることができる。
【0053】
(2−4.微調整操作を検出する操作領域の例)
次に、図15〜図19を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100が表示させる調整バー10に対する微調整操作を検出する操作領域について説明する。図15は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の一例を示す説明図である。図16は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。図17は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。図18は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作を検出する操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。図19は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作を検出する操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。
【0054】
図15を参照すると、第2の操作を検出する操作領域OAの一例が示される。ここで示されるように、第2の操作を検出する操作領域OAは、スライダー13の周辺領域である操作領域OA−1としてもよい。また第2の操作を検出する操作領域OAは、バー11の周辺領域である操作領域OA−2としてもよい。
【0055】
また図16を参照すると、第2の操作を検出する操作領域OAの他の一例が示される。ここで示されるように、第2の操作を検出する操作領域OAは、コンテンツを表示する表示領域上の操作領域OA−3であってもよい。調整バー10の周辺において、第2の操作と異なる操作に対する操作領域が定義されている場合、操作検出部101はユーザがいずれの操作を意図しているかの判断が困難となる。このため、第2の操作を検出する操作領域をあえて調整バー10と離れた領域としてもよい。例えば、図17に示されるように、第2の操作を検出する操作領域OAは、表示画面内のうち他の操作に用いられていない領域OA−4であってもよい。
【0056】
上述した操作領域OAは、表示画面の構成やユーザビリティを考慮して様々に設定されてよい。また、操作領域OAであることをユーザに通知する様々な方法が用いられてよい。例えば、表示制御部103は、操作検出部101が第2の操作を検出することができる状態であるとき、第2の操作をユーザに促すために、操作領域OAに相当する箇所に第2の操作をユーザに促すマークMを表示させることができる。例えば、この表示Mは図18に示されるように、微調整が可能である旨を示す文字と、操作方向を示すマークM1であってよい。このマークMは、第2の操作を検出することができる状態であるときいつも表示されてもよい。或いは、第2の操作についてのマークMは、ユーザが操作方法を覚えるまでの所定期間の間だけ表示されてもよい。
【0057】
また、第2の操作を検出する操作領域OAは、第2の操作の動きの量とパラメータの変化量との組み合わせが互いに異なる複数の操作領域OAが1つの表示画面内に含まれていてもよい。例えば図19を参照すると、第2の操作についてのマークM2及びマークM3が示される。情報処理装置100は、表示画面内に操作領域OA−5及び操作領域OA−6の2つの操作領域OAを設定してもよい。この操作領域OA内には、操作領域の特徴を示すマークM2及びマークM3が表示されてもよい。ユーザが操作領域OA−5と操作領域OA−6とで同じ動き量の第2の操作を行ったとする。このときのパラメータが変化する量は、操作領域OA−5で第2の操作を行った時のほうが大きい。かかる構成によれば、ユーザは、操作領域OA毎に異なる早さでパラメータを変更することができる。
【0058】
<3.まとめ>
以上説明したように、本実施形態にかかる情報処理装置100によれば、調整バー10のスライダー13を左右に動かす第1の操作よりも細かい単位で調整バー10の示すパラメータを変更することができる。例えば動画の再生位置を示す調整バー10について、調整単位を1フレーム毎とすれば、ユーザは直感的な操作のみで1フレーム単位の調整を行うことができる。例えばタッチセンサによる操作を受付けるモバイル端末のように、操作に用いる画面のサイズが限られている場合に好適である。
【0059】
このとき、例えば微調整のための第2の操作は、上下の動きを含む操作であってよい。第1の操作と第2の操作の動きの向きを異ならせることによって、情報処理装置100が第1の操作と第2の操作の違いを検出する精度が向上する。また、第2の操作に応じて調整バー10の全体又は一部が回転するようにすれば、スライダー13の左右位置の変化が微小であったとしても、ユーザに調整中であることを感覚的に知らせることができる。このとき、調整バー10の外観を立体的な形状で表示することによって、調整バー10が回転していることをわかりやすく表現することができる。
【0060】
さらに、情報処理装置100が第2の操作を検出することができる状態であるとき、調整バー10の外観を変化させるようにすれば、ユーザは微調整のための第2の操作を行うことができるときを知ることができる。また、情報処理装置100は、第2の操作を検出することができる状態であるとき、第2の操作を検出することができる状態である旨を示す表示を行ってもよい。
【0061】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0062】
例えば、上記実施形態では、第2の操作を検出できるときに立体的な調整バーに変化させる構成としたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、調整バーの外観は、初めから立体的な形状であってもよい。
【0063】
また上記実施形態では、コンテンツを再生する機能中の第2の操作について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。再生制御部の機能は、例えばコンテンツの編集をする編集部の一機能として実装されてもよい。この編集部は、調整部の機能により調整された所定のパラメータを用いて、コンテンツの編集を行うことができる。例えば、編集部がコンテンツの一部を切り取る処理を行うときに、第2の操作を用いて調整されたパラメータである再生位置を用いれば、ユーザは、直感的な操作によって、切り取ったコンテンツの始端と終端とに余分なフレームが残ることなく思い通りの編集を行うことができる。
【0064】
なお、上記実施形態では、タッチセンサによる操作について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えばマウスなどの外部のポインティングデバイスや十字キー、撮像装置を用いて画像解析により操作情報を検出する情報処理装置についても本技術を適用することができる。このとき、例えば入力装置としてマウスを用いられる場合には、第1の操作は左右のドラッグ操作により行われてよい。またこのとき第2の操作は上下のドラッグ操作により行われてよい。また回転に加速をつける場合には、マウスカーソルによるフリック操作を用いることができる。また入力装置として十字キーが用いられる場合には、第1の操作は左右キーの押下により行われてよい。またこのとき第2の操作は上下キーの押下により行われてよい。例えば1度押下するたびに6度回転させることができる。回転に加速をつける場合には、上下キーの長押し操作を用いることができる。
【0065】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記表示制御部は、前記第2の操作に応じて前記調整バーが回転するように前記表示画面の表示を制御する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させる、前記(1)または(2)のいずれかに記載の情報処理装置。
(4)
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記調整バーの外観を変化させる、前記(1)から(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させることによって当該調整バーの外観を変化させる、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記表示制御部は、前記検出部が前記第1の操作の終了を検出すると、前記調整バーの外観を変化させる、前記(4)または(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記第2の操作は、フリック操作を含み、
前記表示制御部は、前記フリック操作を検知すると、加速度をつけて前記調整バーを慣性的に回転させる、前記(2)に記載の情報処理装置。
(8)
前記所定のパラメータは、前記表示画面において再生されるコンテンツの再生位置である、前記(1)から(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記第2の調整単位は、1フレームとする、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記所定のパラメータは、再生されるコンテンツの音声を出力するボリュームである、前記(1)から(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(11)
前記調整部により調整された前記所定のパラメータを用いて、前記コンテンツの編集を行う編集部、
をさらに備える、前記(9)または(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
前記バーは、雄ネジの形状を有しており、
前記スライダーは、雌ネジの形状を有している、前記(1)から(11)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(13)
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記第2の操作をユーザに促す表示を前記表示画面上に表示させる、前記(1)から(12)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(14)
前記第2の操作をユーザに促す表示は、前記第2の操作を検出する操作検出領域と共に示される、前記(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記第2の操作を検出する操作領域は、前記第2の操作の前記動きの量と前記パラメータの変化量との組み合わせが互いに異なる複数の前記操作領域を含む、前記(1)から(14)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(16)
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することと、
前記表示画面に対して入力される操作を検出することと、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整することと、
を含む、情報処理方法。
(17)
コンピュータを、
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0066】
100 情報処理装置
200 操作部
300 表示部
101 操作検出部
103 再生制御部
105 記憶部
107 音声出力部
10 調整バー
11 バー
13 スライダー
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
主にコンテンツの再生を操作する操作画面において、バーに対するスライダーの位置によって所定のパラメータの現在値を当該パラメータのとり得る全体量に対して相対的に示す調整バーが用いられている。この調整バーは、スライダーの位置を操作することによってパラメータの現在値が変更される。例えばコンテンツの再生位置を示す調整バーはシークバーと呼ばれる。このシークバーは、コンテンツの再生位置を示すとともにスライダーの位置を操作することによってコンテンツの再生位置が変更される(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−140552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このような調整バーによって現在値の設定を行う操作は、微細な調整が困難である。そこで、本開示では、現在値の微細な調整を容易に行うことのできる、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0006】
また、本開示によれば、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することと、前記表示画面に対して入力される操作を検出することと、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整することと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、コンピュータを、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、を備える情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本開示によれば、現在値の微細な調整を容易に行うことのできる、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の外観図である。
【図2】同実施形態にかかる情報処理装置の機能ブロック図である。
【図3】同実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の一例を説明するための説明図である。
【図5】同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の他の一例を説明するための説明図である。
【図6】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の一例を示す説明図である。
【図7】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の他の一例を示す説明図である。
【図8】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの端部における動作を説明するための説明図である。
【図9】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の一例と形状の変化について説明する説明図である。
【図10】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の他の一例を示す説明図である。
【図11】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第2の操作とそのときの調整バーの動きについて概略的に示した説明図である。
【図12】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの右方向への微調整操作について説明するための説明図である。
【図13】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの左方向への微調整操作について説明するための説明図である。
【図14】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーにフリック操作を行ったときの動作について説明するための説明図である。
【図15】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の一例を示す説明図である。
【図16】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。
【図17】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。
【図18】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作の操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。
【図19】同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作の操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の構成
2.同実施形態にかかるユーザインタフェース例
2−1.画面構成例
2−2.調整バーの基本的操作
2−3.微調整操作時の動作例
2−4.微調整操作を検出する操作領域の例
3.まとめ
【0012】
<1.本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の構成>
まず、図1〜図3を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の構成について説明する。図1は、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の外観図である。図2は、同実施形態にかかる情報処理装置の機能ブロック図である。図3は、同実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態にかかる情報処理装置100は、タッチセンサによる入力操作が可能な装置である。情報処理装置100は、例えばスマートフォンを含む携帯電話をはじめとし、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器、PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)などの装置であってよい。
【0014】
図1を参照すると、情報処理装置100の表面には表示部300が設けられている。そしてこの表示部300に重畳してタッチセンサによる操作部200が設けられている。また、図示していないが、この情報処理装置100は、タッチセンサとは別にボタンなどによる操作部200を合わせて有してよい。ユーザは、この表示部300に表示される表示画面に対して指やスタイラスペンなどの操作体を用いて操作することにより所望の操作情報を情報処理装置100に入力することができる。また情報処理装置100は、入力された操作情報に基づいて表示画面の内容を制御することができる。例えば情報処理装置100は、所謂GUI(Graphical User Interface)を利用して表示画面の内容を制御することができる。
【0015】
次に図2を参照すると、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例が示される。情報処理装置100は、操作部200と、表示部300と、操作検出部101と、再生制御部103と、記憶部105と、音声出力部107と、を主に有する。
【0016】
操作部200は、例えばタッチセンサ、ボタン、撮像装置、マイク、スイッチ、及びレバーなどユーザが情報を入力するための操作手段と、ユーザによる操作に基づいて入力信号を生成して操作検出部101に出力する入力制御回路などから構成することができる。ここで操作部200がタッチセンサである場合、用いられるタッチセンサは、画面に接触する操作体の位置を検出する接触式のタッチセンサであってよい。或いは、画面上空の操作体の位置を検出する非接触式のタッチセンサが用いられてもよい。
【0017】
表示部300は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。この表示部300は、再生制御部103の制御に従って動作することにより表示画面をユーザに提供することができる。
【0018】
操作検出部101は、操作部200から入力される入力操作に基づいてユーザの入力する操作を検出する機能を有する。例えば操作検出部101は、再生制御部103の有する表示制御部の機能により生成される表示画面に対するユーザの操作を検出することができる。このとき操作検出部101は、例えば表示画面に表示されたボタンや画像などのオブジェクトに対する操作を検出することができる。また操作検出部101は、表示画面に表示されたオブジェクトとは関係なく、表示画面に対して許された操作を検出することもできる。オブジェクトと関係なく、表示画面に対して許された操作の例としては、例えばピンチイン、ピンチアウトによる拡大縮小操作、スクロール操作などが挙げられる。操作検出部101は、検出された操作の種別と操作位置などを含む操作情報を再生制御部103に入力することができる。本実施形態において操作検出部101は、調整バーのスライダーの位置を指定する第1の操作を検出することができる。また操作検出部101は、第1の操作と異なる動きの第2の操作を検出することができる。ここで第2の操作は、第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位でパラメータの現在値を調整するための操作である。
【0019】
再生制御部103は、表示制御部、音声出力制御部、及び調整部の一例である。再生制御部103は、コンテンツの再生を制御するためのプログラムに記述された処理手順と、操作検出部101から入力される操作情報に基づいて、例えば表示部300及び音声出力部107を制御することによってユーザにコンテンツを提供することができる。本実施形態において再生制御部103は、バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を、当該パラメータの取りうる全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することができる。再生制御部103は、スライダーの位置を指定する第1の操作に応じて、スライダーにより示されるパラメータの現在値を調整するとともに、表示画面中のスライダーの位置をパラメータの調整された現在値に基づいて変更することができる。また、再生制御部103は、第2の操作に応じて、第1の操作による調整よりも細かい単位で、スライダーにより示されるパラメータの現在値を微調整するとともに、表示画面中のスライダーの位置を調整後のパラメータの現在値に基づいて変更することができる。この表示画面の内容と、表示画面に対する操作に応じた再生制御部103の動作については、後に詳述される。
【0020】
記憶部105は、データ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ここで記憶媒体としては、例えばフラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)、及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体などが用いられてよい。記憶部105は、例えば情報処理装置100の動作を制御するためのプログラムや各種データを格納することができる。例えば記憶部105は、再生制御部103が再生するコンテンツを格納することもできる。
【0021】
音声出力部107は、音声を出力する装置である。音声出力部107は、例えば再生制御部103の制御に従って音声を出力することができる。音声出力部107は、例えば音声データをデコードするデコーダ、デジタルデータをアナログ変換するD/A(Digital/Analog)変換器、音声信号を出力するスピーカなどを含むことができる。この音声出力部107は、再生制御部103により指定された音声データを、再生制御部103により指定されたボリュームで出力することができる。
【0022】
以上、本実施形態に係る情報処理装置100の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
【0023】
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置100の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0024】
ここで、図3を参照しながら、本実施形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成の一例について説明する。なお、上述の通り情報処理装置100の構成は、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜利用する構成を変更することが可能であり、ここで示すハードウェア構成は一例である。情報処理装置100は、図3に示す構成の一部が省略された構成であってもよい。また情報処理装置100は、図3に含まれない構成をさらに有してもよい。或いは情報処理装置100は、図3に示される構成の一部を他の構成で置き換えたものであってもよいことは言うまでもない。
【0025】
図3を参照すると、このハードウェアは、主に、CPU902と、ROM904と、RAM906と、ホストバス908と、ブリッジ910と、を有する。さらに、このハードウェアは、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926と、を有する。但し、上記のCPUは、Central Processing Unitの略である。また、上記のROMは、Read Only Memoryの略である。そして、上記のRAMは、Random Access Memoryの略である。
【0026】
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM906には、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
【0027】
これらの構成要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908を介して相互に接続される。一方、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続される。また、入力部916としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力部916としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。
【0028】
出力部918としては、例えば、CRT、LCD、PDP、又はELD等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。但し、上記のCRTは、Cathode Ray Tubeの略である。また、上記のLCDは、Liquid Crystal Displayの略である。そして、上記のPDPは、Plasma DisplayPanelの略である。さらに、上記のELDは、Electro−Luminescence Displayの略である。
【0029】
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部920としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。但し、上記のHDDは、Hard Disk Driveの略である。
【0030】
ドライブ922は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体928は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。但し、上記のICは、Integrated Circuitの略である。
【0031】
接続ポート924は、例えば、USBポート、IEEE1394ポート、SCSI、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。但し、上記のUSBは、Universal Serial Busの略である。また、上記のSCSIは、Small Computer System Interfaceの略である。
【0032】
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。また、通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、可視光通信、放送、又は衛星通信等である。但し、上記のLANは、Local Area Networkの略である。また、上記のWUSBは、Wireless USBの略である。そして、上記のADSLは、Asymmetric Digital Subscriber Lineの略である。
【0033】
<2.同実施形態にかかるユーザインタフェース例>
ここで、本実施形態にかかる情報処理装置100により提供されるユーザインタフェースについて説明する。本実施形態にかかる情報処理装置100は、主にシークバーや音量調整バーを含む調整バーに対する操作と、このときの表示画面の変化に関するものである。この情報処理装置100は、調整バーのスライダー位置を微細に調整することができる。そこで、ここではまず調整バーを含む画面の全体構成の例について説明した後、調整バーの基本的な操作の例について説明する。そして、スライダー位置の微細な調整について、微調整操作とそのときの情報処理装置100の動作例、及び微調整操作を検出する操作領域の例について順次説明される。
【0034】
(2−1.画面構成例)
まず、図4及び図5を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100が提供する表示画面の構成例について説明する。図4は、同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の一例を説明するための説明図である。図5は、同実施形態にかかる情報処理装置が提供する表示画面の他の一例を説明するための説明図である。
【0035】
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて調整バー10a、および調整バー10bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、調整バー10a、および調整バー10bなどを特に区別する必要が無い場合には、単に調整バー10と称する。
【0036】
まず図4を参照すると、情報処理装置100が提供する表示画面の一例である動画コンテンツ再生画面31が示される。この動画コンテンツ再生画面31は、主にコンテンツの再生開始、停止、一時停止、早送り、巻き戻しの操作を行うための操作領域と、コンテンツの再生位置を表示するとともにコンテンツの再生位置を操作するためのシークバーである調整バー10aと、コンテンツの再生音量を表示するとともにコンテンツの再生音量を操作するための音量調整バーである調整バー10bとを含む。またこの動画コンテンツ再生画面31は、再生中のコンテンツの全体の長さに対する現在の再生位置を数字で示してもよい。図4の例によれば、この動作コンテンツ再生画面31により再生されるコンテンツは全体長が1時間43分であり、このコンテンツの現在の再生位置は18分3秒である。
【0037】
また、調整バー10aは、バー11aとスライダー13aとを含む。このバー11aの全体長FLに対するスライダー13aの位置は、コンテンツの全体長に対する現在の再生位置を相対的に示す。具体的には、バー11aの左端からスライダー13aまでの長さL1とバー11aの全体長FLとの比率が、現在の再生位置18分3秒とコンテンツの全体長1時間43分との比率と等しくなる位置に、スライダー13aは表示される。
【0038】
音量調整バーである調整バー10bは、バー11bのうちバー11bの左端から音量の現在値までの部分の色を変えることによって音量の現在値を示すことができる。この調整バー10bのスライダー13bは、色の境目部分である。従って、スライダー13の概念は、現在値を示す部分であり必ずしもスライダー13aのように部材として表現されなくてもよい。
【0039】
また図5を参照すると、情報処理装置100が提供する表示画面の一例である静止画像表示画面33が示される。この静止画像表示画面33は、複数の画像40を含むことができる。そして、静止画像表示画面33は、調整バー10cに対する操作に応じて、この複数の画像40中の選択画像40Sを変更することができる。例えば静止画像表示画面33は、複数の画像40のうちの選択画像40Sが他の画像40よりも大きく手前に表示される。ユーザは、調整バー10cを操作することによって、選択画像40Sを変更することができる。
【0040】
以上、情報処理装置100の提供する表示画面について、動画像コンテンツ再生画面31及び静止画像表示画面33の2つの例を挙げて説明した。しかし本技術はかかる例に限定されない。例えば情報処理装置100の再生制御部103が再生するコンテンツは、画像コンテンツに限らず、音声コンテンツであってもよい。このとき音声コンテンツとは、音楽、講演、及びラジオ番組などの音声データを含む概念である。また画像コンテンツとは、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画、及び図表などの画像データを含む概念である。
【0041】
(2−2.調整バーの基本的操作)
ここで図6〜図8を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100の表示画面に含まれる調整バー10の基本的な操作について説明する。図6は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の一例を示す説明図である。図7は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第1の操作の他の一例を示す説明図である。図8は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの端部における動作を説明するための説明図である。
【0042】
例えば調整バー10は、スライダーの位置を指定する第1の操作により、スライダー13の位置が変更される。この第1の操作の一例が図6に示される。図6のAに示されるように、ユーザが表示画面のスライダー13上に指を置くと、スライダー13が選択された状態となる。そしてスライダー13が選択された状態のままでユーザが指を離さずに横にスライドさせる動作(所謂ドラッグ操作)を行うと、図6のBに示されるように、スライドする指に追従してスライダー13の位置が変更される。このとき第1の操作による第1の調整単位は、タッチセンサの位置検出精度や調整バー10を表示する表示装置の大きさにも依存する。調整バー10を表示する表示装置の大きさが小さいほど厳密なタッチ位置の検出は難しく、第1の調整単位は大きくなる(つまり微細な調整が困難である。)。
【0043】
また第1の操作の他の一例が図7に示される。図7のAに示されるように、ユーザが表示画面のバー11上の点P1を指定する操作(例えばダブルタップ)を行う。すると、図7のBに示されるように、スライダー13は指定された点P1までスライドして位置が変更される。
【0044】
またこのような調整バー10は、バー11の端部より先にスライダー13を移動させることはできない。例えば、図8のAに示されるようにバー11の左端において指をさらに左にスライドさせる操作を行ったとしても、バー11の左端より左にはスライダー13は移動しない。また例えば、図8のBに示されるようにバー11の右端において指をさらに右にスライドさせる操作を行ったとしても、バー11の右端より右にはスライダー13は移動しない。
【0045】
(2−3.微調整操作時の動作例)
次に、図9〜図14を参照しながら本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100の表示画面に含まれる調整バー10の第2の操作である微調整操作時の動作例について説明する。図9は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の一例と形状の変化について説明する説明図である。図10は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの形状の他の一例を示す説明図である。図11は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーに対する第2の操作とそのときの調整バーの動きについて概略的に示した説明図である。図12は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの右方向への微調整操作について説明するための説明図である。図13は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの左方向への微調整操作について説明するための説明図である。図14は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーにフリック操作を行ったときの動作について説明するための説明図である。
【0046】
操作検出部101は、上記第1の操作と異なる動きの第2の操作を検出することができる。そして、検出された第2の操作に基づいて、再生制御部103の調整部は、第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で、調整バー10が示すパラメータの現在値を調整することができる。操作検出部101が第2の操作を検出することができるとき、再生制御部103の表示制御部は、調整バー10の外観を変化させることによって、第2の操作を用いることができることをユーザに知らせてもよい。
【0047】
例えば、図9のAに示されるように、ユーザが第1の操作によりスライダー13の位置を変更した後、画面から手を離す。すると再生制御部103は、図9のBに示されるような外観の調整バー10を表示させることによって、第2の操作を用いることができることをユーザに知らせることができる。図9のBに示される調整バー10は、雄ネジの形状を有するバー11と、雌ネジの形状を有するスライダー13により示される。またここで表示される調整バー10の外観は、図10に示されるような調整バー10A、調整バー10B、又は調整バー10Cのいずれであってもよい。第2の操作を行うことができるときの調整バー10の外観は、立体的に表示されることが望ましい。なお、ここでは操作検知部101は、第1の操作の終了を検知すると第2の操作を検知することができる状態であることとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば表示画面内の所定位置を操作することによって、操作検出部101は、第2の操作を検出することができる状態に切替えられてもよい。
【0048】
次に図11を参照しながら、本実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バー10の微調整操作の概要について説明する。ここでは、この調整バー10に対する第2の操作は、上から下または下から上に擦るような操作とする。この第2の操作は、第1の操作とは異なる動きの操作である。この第2の操作は、スライダー13の位置を微細調整するための操作である。ここではバー11が雄ネジ(ボルト)の形状で表現される。またスライダー13は雌ネジ(ナット)の形状で表現される。スライダー13は、ボルトに取り付けたナットのように、回転させると左右に少しずつ移動する。このボルトとナットのように、回転という大きな操作が左右の微細移動という小さな動作に変換される。
【0049】
次に図12及び図13を参照しながら、調整バー10の第2の操作である微調整操作について説明する。例えば調整バー10に対して、図12に示されるように上から下に向かって擦るような操作を行う。すると、スライダー13は、図12のA、B、Cに示すように順次状態が変化する。すなわち、第2の操作に応じて、スライダー13は回転するとともに、左右方向の位置が右側に微細移動する。また調整バー10に対して、図13に示されるように下から上に向かって擦るような操作を行う。すると、スライダー13は、図13のA,B,Cに示すように順次状態が変化する。すなわち、第2の操作に応じて、スライダー13は回転するとともに、左右方向の位置が左側に微細移動する。
【0050】
この第2の操作による第2の調整単位は、第1の操作による第1の調整単位よりも十分小さいものとする。例えば第2の調整単位は、1フレームとすることが好ましい。例えば、再生制御部103は、調整バー10の一回転当たりの再生位置の変化をフレームレートに基づいて決めてもよい。例えば、フレームレートが60fpsの場合には、6度の回転につき再生位置が1フレーム(つまり1/60秒)変化するようにすると、調整バー10が1回転したときに再生位置が1秒変化する。
【0051】
次に、図14を参照しながら、調整バー10に対してフリック操作を行ったときの動作について説明する。フリック操作とは、タッチセンサを用いた装置において用いられる操作方法であり、操作体で軽くはらうような操作のことを言う。操作検出部101は、このフリック操作を第2の操作として検出すると、調整バー10を加速度をつけて回転させるとともに、慣性的に回転させた後、次第に回転を遅くした後に停止するように表示画面の表示を制御する。この慣性的な回転の間に他の操作がなされた場合には、他の操作が優先されるようにしてもよい。
【0052】
このようにフリック操作により加速をつけた回転がなされるようにしたことにより、ユーザが微調整の段階においてある程度大きくスライダー13の位置を移動させたい場合に、楽な操作である程度大きい移動をさせることができる。
【0053】
(2−4.微調整操作を検出する操作領域の例)
次に、図15〜図19を参照しながら、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置100が表示させる調整バー10に対する微調整操作を検出する操作領域について説明する。図15は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の一例を示す説明図である。図16は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。図17は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微調整操作を検出する操作領域の他の一例を示す説明図である。図18は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作を検出する操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。図19は、同実施形態にかかる情報処理装置が表示する調整バーの微細調整操作を検出する操作領域に表示される表示の一例を示す説明図である。
【0054】
図15を参照すると、第2の操作を検出する操作領域OAの一例が示される。ここで示されるように、第2の操作を検出する操作領域OAは、スライダー13の周辺領域である操作領域OA−1としてもよい。また第2の操作を検出する操作領域OAは、バー11の周辺領域である操作領域OA−2としてもよい。
【0055】
また図16を参照すると、第2の操作を検出する操作領域OAの他の一例が示される。ここで示されるように、第2の操作を検出する操作領域OAは、コンテンツを表示する表示領域上の操作領域OA−3であってもよい。調整バー10の周辺において、第2の操作と異なる操作に対する操作領域が定義されている場合、操作検出部101はユーザがいずれの操作を意図しているかの判断が困難となる。このため、第2の操作を検出する操作領域をあえて調整バー10と離れた領域としてもよい。例えば、図17に示されるように、第2の操作を検出する操作領域OAは、表示画面内のうち他の操作に用いられていない領域OA−4であってもよい。
【0056】
上述した操作領域OAは、表示画面の構成やユーザビリティを考慮して様々に設定されてよい。また、操作領域OAであることをユーザに通知する様々な方法が用いられてよい。例えば、表示制御部103は、操作検出部101が第2の操作を検出することができる状態であるとき、第2の操作をユーザに促すために、操作領域OAに相当する箇所に第2の操作をユーザに促すマークMを表示させることができる。例えば、この表示Mは図18に示されるように、微調整が可能である旨を示す文字と、操作方向を示すマークM1であってよい。このマークMは、第2の操作を検出することができる状態であるときいつも表示されてもよい。或いは、第2の操作についてのマークMは、ユーザが操作方法を覚えるまでの所定期間の間だけ表示されてもよい。
【0057】
また、第2の操作を検出する操作領域OAは、第2の操作の動きの量とパラメータの変化量との組み合わせが互いに異なる複数の操作領域OAが1つの表示画面内に含まれていてもよい。例えば図19を参照すると、第2の操作についてのマークM2及びマークM3が示される。情報処理装置100は、表示画面内に操作領域OA−5及び操作領域OA−6の2つの操作領域OAを設定してもよい。この操作領域OA内には、操作領域の特徴を示すマークM2及びマークM3が表示されてもよい。ユーザが操作領域OA−5と操作領域OA−6とで同じ動き量の第2の操作を行ったとする。このときのパラメータが変化する量は、操作領域OA−5で第2の操作を行った時のほうが大きい。かかる構成によれば、ユーザは、操作領域OA毎に異なる早さでパラメータを変更することができる。
【0058】
<3.まとめ>
以上説明したように、本実施形態にかかる情報処理装置100によれば、調整バー10のスライダー13を左右に動かす第1の操作よりも細かい単位で調整バー10の示すパラメータを変更することができる。例えば動画の再生位置を示す調整バー10について、調整単位を1フレーム毎とすれば、ユーザは直感的な操作のみで1フレーム単位の調整を行うことができる。例えばタッチセンサによる操作を受付けるモバイル端末のように、操作に用いる画面のサイズが限られている場合に好適である。
【0059】
このとき、例えば微調整のための第2の操作は、上下の動きを含む操作であってよい。第1の操作と第2の操作の動きの向きを異ならせることによって、情報処理装置100が第1の操作と第2の操作の違いを検出する精度が向上する。また、第2の操作に応じて調整バー10の全体又は一部が回転するようにすれば、スライダー13の左右位置の変化が微小であったとしても、ユーザに調整中であることを感覚的に知らせることができる。このとき、調整バー10の外観を立体的な形状で表示することによって、調整バー10が回転していることをわかりやすく表現することができる。
【0060】
さらに、情報処理装置100が第2の操作を検出することができる状態であるとき、調整バー10の外観を変化させるようにすれば、ユーザは微調整のための第2の操作を行うことができるときを知ることができる。また、情報処理装置100は、第2の操作を検出することができる状態であるとき、第2の操作を検出することができる状態である旨を示す表示を行ってもよい。
【0061】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0062】
例えば、上記実施形態では、第2の操作を検出できるときに立体的な調整バーに変化させる構成としたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、調整バーの外観は、初めから立体的な形状であってもよい。
【0063】
また上記実施形態では、コンテンツを再生する機能中の第2の操作について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。再生制御部の機能は、例えばコンテンツの編集をする編集部の一機能として実装されてもよい。この編集部は、調整部の機能により調整された所定のパラメータを用いて、コンテンツの編集を行うことができる。例えば、編集部がコンテンツの一部を切り取る処理を行うときに、第2の操作を用いて調整されたパラメータである再生位置を用いれば、ユーザは、直感的な操作によって、切り取ったコンテンツの始端と終端とに余分なフレームが残ることなく思い通りの編集を行うことができる。
【0064】
なお、上記実施形態では、タッチセンサによる操作について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えばマウスなどの外部のポインティングデバイスや十字キー、撮像装置を用いて画像解析により操作情報を検出する情報処理装置についても本技術を適用することができる。このとき、例えば入力装置としてマウスを用いられる場合には、第1の操作は左右のドラッグ操作により行われてよい。またこのとき第2の操作は上下のドラッグ操作により行われてよい。また回転に加速をつける場合には、マウスカーソルによるフリック操作を用いることができる。また入力装置として十字キーが用いられる場合には、第1の操作は左右キーの押下により行われてよい。またこのとき第2の操作は上下キーの押下により行われてよい。例えば1度押下するたびに6度回転させることができる。回転に加速をつける場合には、上下キーの長押し操作を用いることができる。
【0065】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記表示制御部は、前記第2の操作に応じて前記調整バーが回転するように前記表示画面の表示を制御する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させる、前記(1)または(2)のいずれかに記載の情報処理装置。
(4)
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記調整バーの外観を変化させる、前記(1)から(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させることによって当該調整バーの外観を変化させる、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記表示制御部は、前記検出部が前記第1の操作の終了を検出すると、前記調整バーの外観を変化させる、前記(4)または(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記第2の操作は、フリック操作を含み、
前記表示制御部は、前記フリック操作を検知すると、加速度をつけて前記調整バーを慣性的に回転させる、前記(2)に記載の情報処理装置。
(8)
前記所定のパラメータは、前記表示画面において再生されるコンテンツの再生位置である、前記(1)から(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記第2の調整単位は、1フレームとする、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記所定のパラメータは、再生されるコンテンツの音声を出力するボリュームである、前記(1)から(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(11)
前記調整部により調整された前記所定のパラメータを用いて、前記コンテンツの編集を行う編集部、
をさらに備える、前記(9)または(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
前記バーは、雄ネジの形状を有しており、
前記スライダーは、雌ネジの形状を有している、前記(1)から(11)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(13)
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記第2の操作をユーザに促す表示を前記表示画面上に表示させる、前記(1)から(12)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(14)
前記第2の操作をユーザに促す表示は、前記第2の操作を検出する操作検出領域と共に示される、前記(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記第2の操作を検出する操作領域は、前記第2の操作の前記動きの量と前記パラメータの変化量との組み合わせが互いに異なる複数の前記操作領域を含む、前記(1)から(14)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(16)
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することと、
前記表示画面に対して入力される操作を検出することと、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整することと、
を含む、情報処理方法。
(17)
コンピュータを、
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0066】
100 情報処理装置
200 操作部
300 表示部
101 操作検出部
103 再生制御部
105 記憶部
107 音声出力部
10 調整バー
11 バー
13 スライダー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第2の操作に応じて前記調整バーが回転するように前記表示画面の表示を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記調整バーの外観を変化させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させることによって当該調整バーの外観を変化させる、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記検出部が前記第1の操作の終了を検出すると、前記調整バーの外観を変化させる、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2の操作は、フリック操作を含み、
前記表示制御部は、前記フリック操作を検知すると、加速度をつけて前記調整バーを慣性的に回転させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定のパラメータは、前記表示画面において再生されるコンテンツの再生位置である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2の調整単位は、1フレームとする、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記所定のパラメータは、再生されるコンテンツの音声を出力するボリュームである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記調整部により調整された前記所定のパラメータを用いて、前記コンテンツの編集を行う編集部、
をさらに備える、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記バーは、雄ネジの形状を有しており、
前記スライダーは、雌ネジの形状を有している、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記第2の操作をユーザに促す表示を前記表示画面上に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記第2の操作をユーザに促す表示は、前記第2の操作を検出する操作領域と共に示される、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記第2の操作を検出する操作領域は、前記第2の操作の前記動きの量と前記パラメータの変化量との組み合わせが互いに異なる複数の前記操作領域を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することと、
前記表示画面に対して入力される操作を検出することと、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータを、
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第2の操作に応じて前記調整バーが回転するように前記表示画面の表示を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記調整バーの外観を変化させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記調整バーの形状を立体的に表示させることによって当該調整バーの外観を変化させる、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記検出部が前記第1の操作の終了を検出すると、前記調整バーの外観を変化させる、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2の操作は、フリック操作を含み、
前記表示制御部は、前記フリック操作を検知すると、加速度をつけて前記調整バーを慣性的に回転させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定のパラメータは、前記表示画面において再生されるコンテンツの再生位置である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2の調整単位は、1フレームとする、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記所定のパラメータは、再生されるコンテンツの音声を出力するボリュームである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記調整部により調整された前記所定のパラメータを用いて、前記コンテンツの編集を行う編集部、
をさらに備える、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記バーは、雄ネジの形状を有しており、
前記スライダーは、雌ネジの形状を有している、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記検出部が前記第2の操作を検出することができるとき、前記第2の操作をユーザに促す表示を前記表示画面上に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記第2の操作をユーザに促す表示は、前記第2の操作を検出する操作領域と共に示される、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記第2の操作を検出する操作領域は、前記第2の操作の前記動きの量と前記パラメータの変化量との組み合わせが互いに異なる複数の前記操作領域を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御することと、
前記表示画面に対して入力される操作を検出することと、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータを、
バーに対するスライダーの位置によって、所定のパラメータの現在値を全体量に対して相対的に示す調整バーを含む表示画面の表示を制御する表示制御部と、
前記表示画面に対して入力される操作を検出する検出部と、
前記スライダーの位置を指定する第1の操作と異なる動きの第2の操作に基づいて、前記第1の操作による第1の調整単位よりも細かい第2の調整単位で前記パラメータの前記現在値を調整する調整部と、
を備える、情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
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【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−252642(P2012−252642A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126469(P2011−126469)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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