説明

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

【課題】従来と比して一段と使い勝手を向上させる。
【解決手段】制御部3が、操作面に接触している部分の面積が所定値以上のタッチ操作(例えば指の腹全体を接触させて滑らせるような操作)に応じて、現在表示されている画面を再現するための再現情報を記憶部5に記憶させるようにした。これにより、簡易な操作で現在の画面の表示内容を記憶して後で再現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関し、例えば、タッチパネルを有する情報処理装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、種々の操作デバイスを有する情報処理装置が普及している。例えば、タッチパネルを有する携帯端末では、画面に対するタッチ操作(タッチ(触る)、タップ(触って離す)、ドラッグ(なぞる)、フリック(はらう)等)により、直感的な操作が可能となっている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−205675公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、携帯端末の多くは、画面が小さく、1度に多くの情報を表示することができない。ゆえに、このような携帯端末では、画面に表示する情報を切り換えることで、ユーザが所望の情報を選択的に閲覧できるようになっている。
【0005】
このように画面に表示する情報を切り換える場合、ユーザが現在の画面の表示内容を後で再び確認しようとする状況が起こり得る。
【0006】
そこで、簡易な操作で現在の画面の表示内容を記憶して後で再現できれば、このような携帯端末の使い勝手が一段と向上するものと考えられる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来と比して一段と使い勝手を向上させた情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、操作面に対するタッチ操作により操作入力が可能な操作部と、操作部を介して行われた操作入力に応じて処理を実行する制御部とを設け、制御部が、タッチ操作にともなって操作面に接触している部分の面積を取得し、当該面積が所定値以上のタッチ操作が行われると、現在表示部に表示させている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を記憶部に記憶させ、操作部を介して行われた操作入力に応じて、当該記憶部に記憶されている当該再現情報をもとに画面の表示内容を再現するようにした。
【0009】
このように、操作面に接触している部分の面積が所定値以上のタッチ操作(例えば指の腹全体を接触させて滑らせるような操作)に応じて、現在表示されている画面の表示内容を再現するための再現情報を記憶部に記憶するようにした。これにより、簡易な操作で現在の画面の表示内容を記憶して後で再現することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、操作面に接触している部分の面積が所定値以上のタッチ操作(例えば指の腹全体を接触させて滑らせるような操作)に応じて、現在表示されている画面を再現するための再現情報を記憶部に記憶するようにした。これにより、簡易な操作で現在の画面の表示内容を記憶して後で再現することができる。かくして、従来と比して一段と使い勝手を向上させた情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態の概要となる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】携帯端末の外観構成を示す略線図である。
【図3】携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】タッチ位置の検知の説明にともなう略線図である。
【図5】ホーム画面の構成を示す略線図である。
【図6】文書表示画面の構成を示す略線図である。
【図7】キャプチャジェスチャの説明にともなう略線図である。
【図8】画面キャプチャ画像の表示の説明にともなう略線図である。
【図9】トレイの表示とトレイ内へのサムネイルキャプチャ画像の表示の説明にともなう略線図である。
【図10】ホーム画面上へのトレイの表示の説明にともなう略線図である。
【図11】サムネイルキャプチャ画像のドラッグ&ドロップの説明にともなう略線図である。
【図12】サムネイルキャプチャ画像をキャプチャアイコンとして貼り付けるときの説明にともなう略線図である。
【図13】レジュームキャプチャ処理手順を示すフローチャートである。
【図14】2本の指によるキャプチャジェスチャの説明にともなう略線図である。
【図15】接触範囲のフィードバック表示の説明にともなう略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.他の実施の形態
【0013】
<1.実施の形態>
[1−1.実施の形態の概要]
まず、実施の形態の概要を説明する。因みに、この概要を説明した後、本実施の形態の具体例の説明に移る。
【0014】
図1において1は、情報処理装置を示す。この情報処理装置1には、操作面に対するタッチ操作により操作入力が可能な操作部2が設けられている。またこの情報処理装置1には、操作部2を介して行われた操作入力に応じて処理を実行する制御部3が設けられている。
【0015】
情報処理装置1では、制御部3が、タッチ操作にともなって操作面に接触している部分の面積を取得する。さらに制御部3は、当該面積が所定値以上のタッチ操作が行われると、現在表示部4に表示させている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を記憶部5に記憶させる。
【0016】
その後、制御部3は、操作部2を介して行われた操作入力に応じて、記憶部5に記憶されている再現情報をもとに画面の表示内容を再現する。
【0017】
このように情報処理装置1では、操作面に接触している部分の面積が所定値以上のタッチ操作(例えば指の腹全体を接触させて滑らせるような操作)に応じて、現在表示されている画面を再現するための再現情報を記憶部5に記憶するようにした。これにより、簡易な操作で現在の画面の表示内容を保存して後で再現することができる。
【0018】
具体的に、制御部3は、接触している部分の面積が所定値以上の状態で、所定方向に所定長さ以上のドラッグが行われると、現在表示部4に表示させている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を記憶部5に記憶させる。
【0019】
またこのとき制御部3は、現在表示部4に表示させている画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報を取得し、当該情報を再現情報として記憶部5に記憶させる。
【0020】
さらにこのとき制御部3が、現在表示部4に表示させている画面をキャプチャして得られた画面キャプチャ画像を再現情報として記憶部5に記憶させるようにしてもよい。
【0021】
ここで、画面が文書表示画面であるとする。この場合、制御部3は、現在の文書表示画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在表示させている文書の識別情報と、当該文書中の現在表示されている範囲を示す表示範囲情報とを取得し、再現情報として記憶させる。
【0022】
また、画面が動画像再生画面又は音楽再生画面であるとする。この場合、制御部3は、現在の動画像再生画面又は音楽再生画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在再生中の動画像の識別情報又は音楽の識別情報と、現在再生中の動画像の再生位置情報又は音声の再生位置情報とを取得し、再現情報として記憶させる。
【0023】
さらに、画面が静止画像表示画面であるとする。この場合、制御部3は、現在の静止画像表示画面の表示内容を、現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在表示させている静止画像の識別情報と、静止画像のズーム情報とを取得し、再現情報として記憶させる。
【0024】
さらに、画面がWebブラウザ画面であるとする。この場合、制御部3は、現在のWebブラウザ画面の表示内容を、現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在表示させているWebページのアドレスと、Webページ中の現在表示されている範囲を示す表示範囲情報とを取得し、上記再現情報として記憶させる。
【0025】
また制御部3は、操作面に接触している部分が1個で、当該接触している部分の面積が指1本分に相当する面積以上で且つ指2本分に相当する面積未満であるときに、1本の指でタッチ操作が行われたと判別する。一方で、操作面に接触している部分が2個で、当該部分の各々が指1本分に相当する面積以上であるとき、もしくは操作面に接触している部分が1個で且つ当該接触している部分の面積が指2本分に相当する面積以上であるときに、2本の指でタッチ操作が行われたと判別する。
【0026】
ここで、1本の指でタッチ操作が行われたと判別した場合、制御部3は、現在の画面をキャプチャして得られた画面キャプチャ画像のみを再現情報として記憶部5に記憶させる。一方で、2本の指でタッチ操作が行われたと判別した場合、制御部3は、当該画面キャプチャ画像と共に、現在の画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報を、再現情報として記憶部5に記憶させる。
【0027】
また面積が所定値以上のタッチ操作が行われると、制御部3が、現在の画面をキャプチャして得られた画面キャプチャ画像を画面に表示させるようにしてもよい。この場合、制御部3は、さらに所定時間経過すると、当該画面キャプチャ画像をサムネイル化して得られたサムネイルキャプチャ画像を、画面に表示させたトレイに貼り付ける。その後、制御部3は、操作部2を介して行われた操作入力に応じて、当該サムネイルキャプチャ画像をアイコン化して得られたキャプチャアイコンを所定の画面に貼り付けると共に、当該キャプチャアイコンに対応付けて上記再現情報を記憶部5に記憶させる。
【0028】
さらにその後、操作部2を介して行われた操作入力によりキャプチャアイコンが選択されると、制御部3は、当該キャプチャアイコンに対応付けられた再現情報を記憶部5から読み出して、当該再現情報をもとに画面の表示内容を再現する。
【0029】
このような構成でなる情報処理装置1の具体例について、以下、詳しく説明する。
【0030】
[1−2.実施の形態の具体例]
[1−2−1.携帯端末の外観構成]
次に、本実施の形態の具体例について説明する。まず図2を用いて、上述した情報処理装置1の具体例である携帯端末100の外観構成について説明する。
【0031】
携帯端末100は、片手で把持し得る程度の大きさでなる略扁平矩形状の筐体101を有している。
【0032】
筐体101の前面101Aの中央部には、長方形状のタッチスクリーン102が設けられている。タッチスクリーン102は、液晶パネルと、液晶パネルの表示面を覆う薄型透明のタッチパネルとで構成される。因みに、このタッチパネルは、例えば、静電容量式のタッチパネルである。
【0033】
携帯端末100は、このタッチスクリーン102に対する、指(静電容量式に対応するタッチペン等でも可)によるタッチ操作を、ユーザによる操作入力として受け付けるようになっている。
【0034】
さらにこの携帯端末100の筐体101の前面101Aには、タッチスクリーン102の近傍に、操作ボタン103も設けられている。
【0035】
尚、この携帯端末100は、長方形状のタッチスクリーン102が縦長となる向き(これを縦向きとも呼ぶ)でも、横長となる向き(これを横向きとも呼ぶ)でも使用できるようになっている。
【0036】
[1−2−2.携帯端末のハードウェア構成]
次に図3を用いて、携帯端末100のハードウェア構成について説明する。この携帯端末100では、CPU110が、不揮発性メモリ111に格納されているプログラムをRAM112に展開して読み込み、このプログラムに従って各種処理を実行すると共に各部を制御する。尚、CPUは、Central Processing Unitの略、RAMは、Random Access Memoryの略である。
【0037】
タッチスクリーン102は、各種情報を表示する表示デバイスである液晶パネル102Aと、操作入力を受け付ける操作入力デバイスであるタッチパネル102Bとで構成される。
【0038】
タッチパネル102Bは、静電容量式であり、操作面に対して格子状に配置された複数の静電センサ(図示せず)を有している。これら複数の静電センサの各々は、指等の導体が操作面に近づくことで変化する静電容量に応じて出力値が変化する。具体的には、この出力値は、例えば、導体が操作面に近づくほど大きくなる。
【0039】
タッチパネル102Bは、このように変化する各静電センサの出力値と、各静電センサの位置とを、CPU110に送る。
【0040】
CPU110は、これらをもとに、図4に示すように、タッチパネル102Bの操作面上(すなわち液晶パネル102Aの画面上)で、指が接触している部分を特定する。尚、CPU110は、例えば、出力値が所定値以上の部分を、指が接触している部分として特定するようになっている。
【0041】
そしてCPU110は、接触部分の重心又は中心(すなわち操作面に触れている指の腹の重心又は中心)を、画面上のタッチ位置として認識する。
【0042】
また、CPU110は、所定時間ごとに、タッチパネル102Bから、各静電センサの出力値と位置を取得して、接触部分からタッチ位置を検知することで、タッチ位置の変位を検出する。
【0043】
そしてCPU110は、この変位をもとに、画面上でタッチ位置がどのように動いたのか(すなわちタッチ位置の軌跡)を認識する。
【0044】
CPU110は、このようにして認識したタッチ位置とその軌跡とに基づいて、画面に対してどのようなタッチ操作が行われたのかを特定し、このタッチ操作を操作入力として受け付け、この操作入力に応じた処理を実行する。
【0045】
尚、CPU110は、タッチ(触る)、タップ(触って離す)、ドラッグ(なぞる)、フリック(払う)等のタッチ操作を、操作入力として受け付けるようになっている。
【0046】
またCPU110は、これら一般的なタッチ操作とは別に、画面を指の腹全体で触って滑らせるタッチ操作(後述するキャプチャジェスチャ)を、操作入力として受け付けるようにもなっている。この場合、CPU110は、接触部分(すなわち画面に触れている指の腹の部分)の面積を算出して、この面積をもとに、このようなジェスチャ操作を、他のタッチ操作とは区別して認識するようになっている。
【0047】
さらにCPU110は、操作ボタン103に対する押下操作を認識すると、これをユーザによる操作入力として受け付け、この操作入力に応じた処理を実行するようにもなっている。
【0048】
さらにCPU110は、ネットワークインタフェース113を介して、外部の機器と各種データを送受することで、通信するようにもなっている。
【0049】
ここで、例えば、図5に示すように、タッチスクリーン102に、携帯端末100にインストールされたアプリケーションの各々に対応するアイコンAiが置かれた画面(これをホーム画面とも呼ぶ)200が表示されているとする。
【0050】
尚、図5は、横向きのタッチスクリーン102に対して、横長のホーム画面200が表示された例である。
【0051】
具体的に、このホーム画面200には、動画像再生アプリケーションに対応するアイコンAi1と、静止画像表示アプリケーションに対応するアイコンAi2と、音楽再生アプリケーションに対応するアイコンAi3とが置かれている。
【0052】
またこのホーム画面200には、Webブラウザに対応するアイコンAi4と、文書閲覧アプリケーションに対応するアイコンAi5とが置かれている。
【0053】
尚、ここでは、動画像再生アプリケーションを動画像アプリとも呼び、静止画像表示アプリケーションを静止画像アプリとも呼び、音楽再生アプリケーションを音楽アプリとも呼び、文書閲覧アプリケーションを文書アプリとも呼ぶ。
【0054】
ここで例えば、動画像アプリに対応するアイコンAi1がタップされると、携帯端末100のCPU110は、このタッチ操作を、動画像アプリを起動する操作入力として受け付ける。
【0055】
そしてCPU110は、不揮発性メモリ111から、動画像アプリのプログラムを読み出して実行することで、動画像アプリを起動する。
【0056】
動画像アプリを起動すると、CPU110は、不揮発性メモリ111に動画像ファイルとして記憶されている動画像のサムネイルをタッチスクリーン102に一覧表示させる。
【0057】
ここで一覧表示させたサムネイルのうちの1つがタップされると、CPU110は、このタッチ操作を、動画像を再生する操作入力として受け付ける。
【0058】
するとCPU110は、タップされたサムネイルに対応する動画像ファイルを読み出して、この動画像ファイルから動画像データと音声データとを抽出する。そしてCPU110は、動画像データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理等の所定の再生処理を施すことで、動画像信号を得、これをタッチスクリーン102に表示させる。またCPU110は、音声データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理、増幅処理等の所定の再生処理を施すことで、音声信号を得、これをヘッドホン端子(図示せず)から出力する。
【0059】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された動画像を再生するようになっている。
【0060】
またCPU110は、静止画像アプリに対応するアイコンAi2がタップされると、このタッチ操作を、静止画像アプリを起動する操作入力として受け付ける。
【0061】
そしてCPU110は、不揮発性メモリ111から、静止画像アプリのプログラムを読み出して実行することで、静止画像アプリを起動する。
【0062】
静止画像アプリを起動すると、CPU110は、不揮発性メモリ111に静止画像ファイルとして記憶されている静止画像のサムネイルをタッチスクリーン102に一覧表示させる。
【0063】
ここで一覧表示させたサムネイルのうちの1つがタップされると、CPU110は、このタッチ操作を、静止画像を表示する操作入力として受け付ける。
【0064】
するとCPU110は、タップされたサムネイルに対応する静止画像ファイルを読み出して、この静止画像ファイルから静止画像データを抽出する。そしてCPU110は、この静止画像データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理等の所定の再生処理を施すことで、静止画像信号を得、これをタッチスクリーン102の液晶パネル102Aに表示させる。
【0065】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された静止画像を表示するようになっている。
【0066】
さらにCPU110は、音楽アプリに対応するアイコンAi3がタップされると、このタッチ操作を、音楽アプリを起動する操作入力として受け付ける。
【0067】
そしてCPU110は、不揮発性メモリ111から、音楽アプリのプログラムを読み出して実行することで、音楽アプリを起動する。
【0068】
音楽アプリを起動すると、CPU110は、不揮発性メモリ111に楽曲ファイルとして記憶されている楽曲のタイトルをタッチスクリーン102にリスト表示させる。
【0069】
ここでリスト表示させたタイトルのうちの1つがタップされると、CPU110は、このタッチ操作を、音楽を再生する操作入力として受け付ける。
【0070】
するとCPU110は、タップされたタイトルに対応する楽曲ファイルを読み出して、この楽曲ファイルから音声データを抽出する。そしてCPU110は、この音声データに対して、デコード処理、デジタルアナログ変換処理、増幅処理等の所定の再生処理を施すことで、音声信号を得、これをヘッドホン端子(図示せず)から出力する。
【0071】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された楽曲を再生するようになっている。
【0072】
またこのときCPU110は、読み出した楽曲ファイルから、ジャケット画像、トラックのタイトル、アルバムのタイトル、アーティスト名等の関連情報を抽出して、これをタッチスクリーン102に表示させる。
【0073】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された楽曲を再生するとともに、この楽曲に関する情報を表示するようになっている。
【0074】
さらにCPU110は、Webブラウザに対応するアイコンAi4がタップされると、このタッチ操作を、Webブラウザを起動する操作入力として受け付ける。
【0075】
そしてCPU110は、不揮発性メモリ111から、Webブラウザのプログラムを読み出して実行することで、Webブラウザを起動する。
【0076】
ここでCPU110は、タッチスクリーン102にブラウザ画面を表示させると共に、ネットワークインタフェース113を介して、ネットワーク上のサーバからWebページのページデータを受信する。そしてCPU110は、このページデータに基づくページ画像を、ブラウザ画面に表示させる。
【0077】
このようにして、携帯端末100は、Webブラウザを起動してWebページを表示するようになっている。
【0078】
さらにCPU110は、文書閲覧アプリに対応するアイコンAi5がタップされると、このタッチ操作を、文書閲覧アプリを起動する操作入力として受け付ける。
【0079】
そしてCPU110は、不揮発性メモリ111から、文書閲覧アプリのプログラムを読み出して実行することで、文書閲覧アプリを起動する。
【0080】
文書閲覧アプリを起動すると、CPU110は、不揮発性メモリ111に文書ファイルとして記憶されている文書のタイトルをタッチスクリーン102にリスト表示させる。
【0081】
ここでリスト表示させたタイトルのうちの1つがタップされると、CPU110は、このタッチ操作を、文書を表示する操作入力として受け付ける。
【0082】
するとCPU110は、タップされたタイトルに対応する文書ファイルを読み出して、この文書ファイルから文書データを抽出する。そしてCPU110は、この文書データに基づく文書を、タッチスクリーン102に表示させる。
【0083】
尚、文書ファイルには、文書データに限らず、画像データが含まれていることもある。この場合、CPU110は、文書データに基づく文書を表示させると共に、画像データに基づく画像を、文書内の指定された位置に表示させるようになっている。
【0084】
このようにして、携帯端末100は、ユーザに指定された文書(又は文書+画像)を表示するようになっている。
【0085】
さらにこの携帯端末100では、タッチスクリーン102に表示されている画面の表示内容を、後で再現できるように保存することができるようになっている。この機能を、ここでは、レジュームキャプチャと呼び、以下、レジュームキャプチャの操作方法について、詳しく説明する。
【0086】
因みに、実施の形態の概要で説明した情報処理装置1の操作部2の具体的なハードウェアの例が上述した携帯端末100のタッチパネル102Bである。また情報処理装置1の制御部3の具体的なハードウェアの例が携帯端末100のCPU110である。さらに情報処理装置1の表示部4の具体的なハードウェアの例が携帯端末100の液晶パネル102Aである。さらに情報処理装置1の記憶部5の具体的なハードウェアの例が携帯端末100の不揮発性メモリ111である。
【0087】
[1−2−3.レジュームキャプチャの操作方法]
ここでは、文書閲覧アプリでレジュームキャプチャを行う場合の操作方法を例に説明するが、基本的な操作方法については、他のアプリで使用する場合についても同様である。
【0088】
携帯端末100のCPU110は、上述したように、文書のタイトルがリスト表示されている状態で、このタイトルのうちの1つがタップされると、タップされたタイトルに対応する文書ファイルを読み出して、文書データを得る。
【0089】
さらにこのときCPU110は、図6に示すように、文書表示画面201をタッチスクリーン102に表示させる。
【0090】
尚、図6は、横向きのタッチスクリーン102に対して、横長の文書表示画面201が表示された例である。
【0091】
CPU110は、この文書表示画面201に対して、読み出した文書ファイルから得た文書データに基づく文書を表示させる。このときCPU110は、まず文書全体のうち、先頭から1画面分を表示させる。
【0092】
尚、図6は、文書表示画面201に対して、横書きの文書が、先頭から1画面に収まる数行分表示されている例である。
【0093】
ここで、この文書表示画面201では、文書を任意の方向にスクロールできるようになっている。
【0094】
具体的に、CPU110は、例えば、画面上方向へのドラッグに応じて、文書を上方向にスクロールさせ、画面下方向へのドラッグに応じて、文書を下方向にスクロールさせる。
【0095】
このようにして文書表示画面201では、表示した文書をスクロールすることができ、これにより文書全体をユーザに閲覧させることができる。
【0096】
さらにこの文書表示画面201では、ジェスチャ操作により現在画面に表示されている内容を後で再現できるように保存することができる、すなわちレジュームキャプチャできるようになっている。
【0097】
実際、レジュームキャプチャするには、図7に示すように、スキャナ機器で読み取るようにして、文書表示画面201の隅(例えば左隅)を1本の指の腹全体で触り、この指を画面横方向(例えば右方向)に滑らせるジェスチャ操作を行う。このジェスチャ操作を以下、キャプチャジェスチャとも呼ぶ。
【0098】
ここで、CPU110は、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積以上の状態で画面横方向へのドラッグが行われ、このドラッグの長さが所定値B以上となったときに、このときの操作をキャプチャジェスチャと判定する。尚、矩形Aの面積は、例えば、平均的な大きさの指を持つ人が、人差し指の腹全体で画面に触った場合の接触部分の面積をもとに選定(例えばこの面積の80%の大きさに選定)されている。また、所定値Bは、例えば、画面の横の長さをもとに選定(例えば画面の横幅の80%の長さに選定)されている。
【0099】
するとCPU110は、現在の文書表示画面201を静止画像としてキャプチャし、これをRAM112に保存する。尚、このようにしてキャプチャした画像を、以下、画面キャプチャ画像とも呼ぶ。
【0100】
またこのときCPU110は、文書全体(すなわち先頭から末尾)のうち、現在文書表示画面201に表示されている範囲を示す情報(これを表示範囲情報とも呼ぶ)を取得する。
【0101】
実際、文書表示画面201は、上述したように、画面縦方向にスクロールすることができる。ここで、文書表示画面201に文書の先頭から1画面分を表示させた状態を基準として、この状態から現在表示されている範囲となるまでのスクロール量を取得すれば、このスクロール量をもとに現在表示されている範囲を特定することができる。
【0102】
ゆえにCPU110は、このスクロール量を、表示範囲情報として取得する。尚、ここでは、例えば、文書の先頭から1画面分を表示させた状態のとき(すなわちまだスクロールされていないとき)のスクロール量を0とする。ここで、文書表示画面201の縦のピクセル数が例えば480であるとすると、最初の状態から1画面分下方向にスクロールしたときのスクロール量が480、2画面分下方向にスクロールしたときのスクロール量が960となる。
【0103】
CPU110は、この表示範囲情報と、現在表示させている文書の保存場所を示す文書ファイルのパスと、アプリ名(文書閲覧アプリ)とを、先にRAM112に一時保存した画面キャプチャ画像と対応付けてRAM112に一時保存する。
【0104】
尚、このパスには、文書ファイルのファイル名も含まれているとする。つまり、このパスは、現在表示させている文書を識別可能な情報(識別情報)であると言える。換言すれば、文書を識別可能な情報であれば、パス以外の情報(例えば、文書ごとに割り当てられたIDなど)を再現情報として利用するようにしてもよい。
【0105】
これら表示範囲情報、文書ファイルのパス、アプリ名及び画面キャプチャ画像が、現在表示されている文書表示画面201の表示内容を後で再現するための情報であり、ここでは、これらを再現情報とも呼ぶ。
【0106】
CPU110は、このようにして再現情報をRAM112に一時保存すると、図8に示すように、文書表示画面201上に、画面サイズよりも小さくなるよう縮小(例えば0.8倍)した画面キャプチャ画像Cpをポップアップ表示させる。
【0107】
この画面キャプチャ画像Cpを表示して所定時間(例えば数秒)経過すると、CPU110は、図9に示すように、文書表示画面201の下部に半透明のトレイTrを表示させる。
【0108】
このトレイTrは、文書表示画面201の下端から引き出されるようにして表示され、全部分が引き出されたときに、文書表示画面201の下端から例えば1/4程度までを覆うようになっている。
【0109】
ここでCPU110は、画面キャプチャ画像Cpを、このトレイTr内に表示できるサイズに縮小することによりサムネイル化して、このトレイTr上に貼り付ける。この結果、トレイTrの中央に、サムネイル化された画面キャプチャ画像Cpが表示される。尚、サムネイル化された画面キャプチャ画像Cpを、以下、サムネイルキャプチャ画像Spとも呼ぶ。
【0110】
このように、CPU110は、キャプチャジェスチャが行われると、画面キャプチャ画像Cpを所定時間ポップアップ表示させた後、この画面キャプチャ画像Cpをサムネイル化して、文書表示画面201上に引き出されたトレイTr上に貼り付ける。
【0111】
こうすることで、携帯端末100が、キャプチャジェスチャを認識して、現在の文書表示画面201の表示内容を後で再現できるように保存した旨(すなわちレジュームキャプチャした旨)を、ユーザに確認させることができる。
【0112】
その後、所定時間経過すると、CPU110は、トレイTrの上端部分を文書表示画面201の下端に残すようにして、上端部分以外の部分を文書表示画面201から消去する(図示せず)。
【0113】
このようにトレイTrにサムネイルキャプチャ画像Spを貼り付けた後は、トレイTrの一部分(上端部分)を画面上に残すことで、トレイTr内にサムネイルキャプチャ画像Spが存在する旨をユーザに認識させることができる。
【0114】
このトレイTrは、上端部分をタッチして画面上方向にフリックすることで、いつでも、画面上に引き出すことができるようになっている。
【0115】
またこのトレイTrは、文書閲覧アプリが終了して、画面が文書表示画面201から他の画面(例えばホーム画面200)に移った後も表示され続けるようになっている。
【0116】
ここで、ホーム画面200の下端に表示されているトレイTrの上端部分がタッチされて画面上方向へのドラッグが行われると、CPU110は、図10に示すように、ホーム画面200上にトレイTrの全部分を引き出す。
【0117】
このトレイTr内には、例えば、文書表示画面201でレジュームキャプチャしたときのサムネイルキャプチャ画像Spが表示されている。
【0118】
このとき、ホーム画面200では、図11に示すように、サムネイルキャプチャ画像Spを、ドラッグ&ドロップ(具体的にはタッチダウン→ドラッグ→タッチアップ)により、トレイTr内から任意の箇所に貼り付けることができるようになっている。
【0119】
実際、トレイTr内のサムネイルキャプチャ画像Spがホーム画面200上の任意の箇所にドラッグ&ドロップされたとする。するとCPU110は、図12に示すように、サムネイルキャプチャ画像Spを、例えば、他のアイコンAiと同形状同サイズに加工することでアイコン化して、ホーム画面200上の任意の箇所に貼り付ける。尚、アイコン化されたサムネイルキャプチャ画像Spを、以下、キャプチャアイコンCiとも呼ぶ。
【0120】
このように、キャプチャアイコンCiは、レジュームキャプチャしたときの画面をキャプチャして縮小したアイコンであり、このキャプチャアイコンCiにより、どのような画面をレジュームキャプチャしたのかをユーザに確認させることができる。
【0121】
またこのときCPU110は、RAM112に一時保存してある、このサムネイルキャプチャ画像Cpsに対応する再現情報を、貼り付けたキャプチャアイコンCiに対応付けて、不揮発性メモリ111に記憶させる。
【0122】
かくして、レジュームキャプチャしたときの画面の表示内容を後で再現するための再現情報が携帯端末100に記憶されたことになる。
【0123】
その後、このホーム画面200に貼り付けたキャプチャアイコンCiがタップされると、CPU110は、このキャプチャアイコンCiに対応付けられている再現ファイルを不揮発性メモリ111から読み出す。
【0124】
この再現ファイルには、上述したように、例えば、文書表示画面201をレジュームキャプチャしたときの表示範囲情報、文書ファイルのパス、アプリ名及び画面キャプチャ画像が、再現情報として含まれている。
【0125】
ここでCPU110は、まず文書ファイルのパスをもとに、不揮発性メモリ111から文書ファイルを読み出して、文書データを得る。
【0126】
さらにこのときCPU110は、アプリ名をもとに文書閲覧アプリを起動させ、文書表示画面201をタッチスクリーン102に表示させる。そしてCPU110は、表示範囲情報が示すスクロール量だけスクロールした状態で、文書データに基づく文書を文書表示画面201に表示させる。
【0127】
この結果、レジュームキャプチャしたときに文書表示画面201に表示されていた内容がそのまま再現される。
【0128】
これにより、ユーザは、レジュームキャプチャしたときに文書表示画面201に表示されていた内容を、再び確認することができる。
【0129】
さらにこの場合、レジュームキャプチャしたときと同じスクロール量だけスクロールさせた状態で文書を表示することで表示内容を再現するようにしたことにより、この後、画面縦方向へのドラッグを行うことで、文書をスクロールすることもできる。
【0130】
尚、レジュームキャプチャしたときの画面キャプチャ画像Cpを表示することで表示内容を再現することもできるが、この場合、単に1枚の画面キャプチャ画像を表示するだけとなるので、文書をスクロールするなどの操作を行うことができない。
【0131】
そこで、携帯端末100では、アプリ名と文書ファイルのパスとスクロール量をもとに、文書表示画面201の表示内容を再現するようにしたことで、レジュームキャプチャしたときと同様の操作が可能な状態で表示内容を再現することができる。
【0132】
尚、この携帯端末100では、画面キャプチャ画像Cpを、レジュームキャプチャしたときの再現情報に対応付けるキャプチャアイコンCiの画像などに利用するようになっている。
【0133】
また、ここでは、文書閲覧アプリでレジュームキャプチャを行う場合の操作方法を例に説明したが、動画像アプリでレジュームキャプチャを行う場合の操作方法についても同様である。
【0134】
すなわちCPU110は、動画像アプリを起動して任意の動画像を動画像再生画面(図示せず)で再生している状態で、キャプチャジェスチャが行われたことを認識すると、現在の動画像再生画面をレジュームキャプチャする。
【0135】
このときCPU110は、動画像再生画面の画面キャプチャ画像をRAM112に一時保存する。またCPU110は、動画像再生画面で再生中の動画像の保存場所を示す動画像ファイルのパスと、このときの再生位置及び再生速度を示す再生情報と、アプリ名とをRAM112に一時保存する。尚、この場合、再生中の動画像を識別可能な情報であれば、パス以外の情報(例えば動画像ごとに割り当てられたIDなど)を再現情報として利用するようにしてもよい。
【0136】
これら、画面キャプチャ画像、動画像ファイルのパス、再生情報及びアプリ名が、現在表示されている動画像再生画面の表示内容を後で再現するための再現情報となる。
【0137】
すなわち、CPU110は、その後、この再現情報をもとに、動画像アプリを起動する。そしてCPU110は、レジュームキャプチャしたときに再生していた動画像を、そのときの再生位置からそのときの再生速度で再生することで、動画像再生画面の表示内容を再現する。
【0138】
このようにして、携帯端末100では、文書閲覧アプリと同様の操作(キャプチャジェスチャ)で、動画像アプリでもレジュームキャプチャできるようになっている。
【0139】
また、静止画像アプリでレジュームキャプチャを行う場合の操作方法についても同様である。
【0140】
すなわちCPU110は、静止画像アプリを起動して任意の静止画像を静止画像表示画面(図示せず)に表示している状態で、キャプチャジェスチャが行われたことを認識すると、現在の静止画像表示画面をレジュームキャプチャする。
【0141】
このときCPU110は、静止画像表示画面の画面キャプチャ画像をRAM112に一時保存する。またCPU110は、静止画像表示画面に表示中の静止画像の保存場所を示す静止画像ファイルのパスと、このときのズームの中心位置及びズーム率を示すズーム情報と、アプリ名とをRAM112に一時保存する。
【0142】
これら、画面キャプチャ画像、静止画像ファイルのパス、ズーム情報及びアプリ名が、現在表示されている静止画像表示画面の表示内容を後で再現するための再現情報となる。
【0143】
すなわち、CPU110は、その後、この再現情報をもとに、静止画像アプリを起動する。そしてCPU110は、レジュームキャプチャしたときに表示していた静止画像を、そのとき設定されていたズームの中心位置を中心にそのときのズーム率でズームすることで、静止画像表示画面の表示内容を再現する。
【0144】
このようにして、携帯端末100では、文書閲覧アプリと同様の操作(キャプチャジェスチャ)で、静止画像アプリでもレジュームキャプチャできるようになっている。
【0145】
さらに音楽アプリでレジュームキャプチャを行う場合の操作方法についても同様である。
【0146】
すなわちCPU110は、音楽アプリを起動して任意の楽曲を音楽再生画面(図示せず)で再生している状態で、キャプチャジェスチャが行われたことを認識すると、現在の音楽再生画面をレジュームキャプチャする。
【0147】
このときCPU110は、音楽再生画面の画面キャプチャ画像をRAM112に一時保存する。またCPU110は、音楽再生画面に再生中の音楽の保存場所を示す楽曲ファイルのパスと、このときの再生位置及び再生速度を示す再生情報と、アプリ名とをRAM112に一時保存する。
【0148】
これら、画面キャプチャ画像、楽曲ファイルのパス、再生情報及びアプリ名が、現在表示されている音楽再生画面の表示内容を後で再現するための再現情報となる。
【0149】
すなわち、CPU110は、その後、この再現情報をもとに、音楽アプリを起動する。そしてCPU110は、レジュームキャプチャしたときに再生していた音楽を、そのときの再生位置からそのときの再生速度で再生することで、音楽再生画面の表示内容を再現する。
【0150】
このようにして、携帯端末100では、文書閲覧アプリと同様の操作(キャプチャジェスチャ)で、音楽アプリでもレジュームキャプチャできるようになっている。
【0151】
さらにWebブラウザでレジュームキャプチャを行う場合の操作方法についても同様である。
【0152】
すなわちCPU110は、Webブラウザを起動して任意のWebページをブラウザ画面(図示せず)に表示している状態で、キャプチャジェスチャが行われたことを認識すると、現在のブラウザ画面をレジュームキャプチャする。
【0153】
このときCPU110は、ブラウザ画面の画面キャプチャ画像をRAM112に一時保存する。またCPU110は、ブラウザ画面に表示しているWebページのアドレスと、このときのブラウザ画面に表示されている範囲を示す表示範囲情報と、アプリ名とをRAM112に一時保存する。この場合の表示範囲情報は、Webページの先頭から1画面分を表示させた状態を基準として、この状態から現在表示されている範囲となるまでのスクロール量となる。
【0154】
これら、画面キャプチャ画像、Webページのアドレス、表示範囲情報(スクロール量)及びアプリ名が、現在表示されているブラウザ画面の表示内容を後で再現するための再現情報となる。
【0155】
すなわち、CPU110は、その後、この再現情報をもとに、Webブラウザを起動する。そしてCPU110は、レジュームキャプチャしたときに表示していたWebページを、表示範囲情報が示すスクロール量だけスクロールした状態で表示することで、ブラウザ画面の表示内容を再現する。
【0156】
このようにして、携帯端末100では、文書閲覧アプリと同様の操作(キャプチャジェスチャ)で、Webブラウザでもレジュームキャプチャできるようになっている。
【0157】
ここまで説明したように、携帯端末100は、キャプチャジェスチャが行われると、このときタッチスクリーン102に表示されている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を取得する。
【0158】
そして携帯端末100は、この再現情報に対応付けたキャプチャアイコンCiをホーム画面200に貼り付けると共に、この再現情報を不揮発性メモリ111に記憶する。
【0159】
そして携帯端末100は、その後、この再現情報に対応付けられたキャプチャアイコンCiがタップされると、この再現情報をもとに、レジュームキャプチャしたときに画面に表示されていた内容を再現する。
【0160】
こうすることで、携帯端末100は、レジュームキャプチャしたときに画面に表示されていた内容を、ユーザに再び確認させることができる。
【0161】
また携帯端末100では、レジュームキャプチャするときのキャプチャジェスチャ操作を、スキャナ機器で読み取るようにして、画面の隅を1本の指の腹全体で触り、この指を画面横方向に滑らせるジェスチャ操作とした。
【0162】
こうすることで、携帯端末100では、指で画面をスキャンするような直感的且つ簡易な操作で、レジュームキャプチャを行うことができる。
【0163】
さらに携帯端末100では、レジュームキャプチャしたときの表示範囲情報、再生情報、ズーム情報、アプリ名、ファイルのパスなどを再現情報として記憶し、これらをもとにレジュームキャプチャしたときの画面の表示内容を再現するようにした。
【0164】
こうすることで、携帯端末100では、レジュームキャプチャしたときと同様の操作が可能な状態で、画面の表示内容を再現することができる。
【0165】
[1−2−4.レジュームキャプチャ処理手順]
次に、携帯端末100が、レジュームキャプチャを行うときに実行する具体的な処理の手順について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
【0166】
尚、図13に示すレジュームキャプチャ処理手順RT1は、携帯端末100のCPU110が、不揮発性メモリ111に格納されているプログラムにしたがって実行する処理の手順である。
【0167】
CPU110は、例えば文書表示画面201を表示させた状態で、指がタッチパネル102Bにタッチされたことを認識すると、この処理手順RT1を開始して、ステップSP1に移る。
【0168】
ステップSP1においてCPU110は、このときタッチパネル102B上で、指が接触している部分(接触部分)の面積が所定の矩形Aの面積以上であるか否かを判別する。このステップSP1で肯定結果を得ると、CPU110は、ステップSP2に移る。
【0169】
ステップSP2においてCPU110は、キャプチャジェスチャの判定中であるか否かを判別する。ここで、まだキャプチャジェスチャの判定を開始していないことにより、このステップSP2で否定結果を得ると、CPU110は、ステップSP3に移り、キャプチャジェスチャの判定を開始して、再びステップSP1に戻る。
【0170】
これに対して、既にキャプチャジェスチャの判定を開始していることにより、このステップSP2で肯定結果を得ると、CPU110は、ステップSP4に移る。
【0171】
ステップSP4においてCPU110は、前回のタッチ位置から今回のタッチ位置までの距離を、現在までのドラッグの長さに加算することで、ドラッグの長さを更新して、次のステップSP5に移る。
【0172】
ステップSP5においてCPU110は、このときのドラッグの長さが所定値B以上であるか否かを判別する。
【0173】
このステップSP5で否定結果を得ると、このことは、このときのタッチ操作が、キャプチャジェスチャではないことを意味する。このときCPU110は、再びステップSP1に戻る。
【0174】
これに対して、このステップSP5で肯定結果を得ると、このことは、このときのタッチ操作がキャプチャジェスチャであることを意味する。このときCPU110は、このときのタッチ操作をキャプチャジェスチャと判定して、ステップSP6に移る。
【0175】
ステップSP6においてCPU110は、キャプチャジェスチャの判定を終了すると共に、レジュームキャプチャを行って、このレジュームキャプチャ処理手順RT1を終了する。
【0176】
また上述したステップSP1で、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積未満であることにより否定結果を得た場合も、CPU110は、このレジュームキャプチャ処理手順RT1を終了する。
【0177】
このようなレジュームキャプチャ処理手順RT1にしたがって、CPU110は、キャプチャジェスチャを判定し、判定したキャプチャジェスチャに応じて、レジュームキャプチャを行うようになっている。
【0178】
[1−2−5.動作及び効果]
以上の構成において、携帯端末100のCPU110は、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積以上の状態で画面横方向のドラッグが行われ、このドラッグの長さが所定値B以上となったときに、このときの操作をキャプチャジェスチャと判定する。
【0179】
するとCPU110は、このときの画面の表示内容を後で再現するための再現情報を取得する。そしてCPU110は、ユーザ操作に応じて、この再現情報に対応付けたキャプチャアイコンCiをホーム画面200に貼り付けると共に、この再現情報を不揮発性メモリ111に記憶させる。
【0180】
その後、このキャプチャアイコンCiがタップされると、CPU110は、このキャプチャアイコンCiに対応付けられている再現情報を読み出して、これをもとに、レジュームキャプチャしたときに画面に表示されていた内容を再現する。
【0181】
こうすることで、携帯端末100は、レジュームキャプチャしたときに画面に表示されていた内容を、ユーザに再び確認させることができる。
【0182】
またCPU110は、レジュームキャプチャしたときの表示範囲情報、再生情報、ズーム情報、アプリ名、ファイルのパスなどを再現情報として記憶し、これをもとにレジュームキャプチャしたときの画面の表示内容を再現するようにした。
【0183】
こうすることで、携帯端末100は、レジュームキャプチャしたときと同様の操作が可能な状態で、画面の表示内容を再現することができる。
【0184】
以上の構成によれば、携帯端末100は、指の腹を接触させて滑らせるキャプチャジェスチャに応じて、現在表示されている画面を後で再現するための再現情報を不揮発性メモリ111に記憶するようにした。これにより、簡易な操作で現在の画面の表示内容を記憶して後で再現することができる。かくして、従来と比して一段と使い勝手を向上させることができる。
【0185】
<2.他の実施の形態>
[2−1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、画面を1本の指の腹全体で触って、この指を画面横方向に滑らせる操作が行われると、これをキャプチャジェスチャと判定して、再現情報をRAM112に一時保存するようにした。
【0186】
ここで、画面を1本の指の腹全体で触られた場合と、2本の指の腹全体で触られた場合とで、一時保存する再現情報を変えるようにしてもよい。
【0187】
例えば、1本の指の腹全体で触られた場合には、単に画面キャプチャ画像のみを再現情報として一時保存するようにする。この場合、携帯端末100は、その後、この再現情報に対応付けられたキャプチャアイコンCiがタップされたときに、画面キャプチャ画像をタッチスクリーン102に表示することで文書表示画面201の表示内容を再現する。ゆえにこの場合、文書をスクロールしたりすることはできない。
【0188】
これに対して、2本の指の腹全体で触られた場合には、上述した実施の形態と同様に、画面キャプチャ画像にくわえて、例えば、文書ファイルのパスと表示範囲情報(スクロール量)とアプリ名とを再現情報として一時保存するようにする。
【0189】
これにより、タッチする指の本数を変えるだけで、画面キャプチャ画像のみを再現情報として記憶するのか、画面キャプチャ画像と共に文書ファイルのパスと表示範囲情報とアプリ名とを再現情報として記憶するのかを選択してレジュームキャプチャできる。
【0190】
尚、この場合、携帯端末100のCPU110は、例えば、接触部分が1つで、その面積が所定の矩形Aの面積以上である場合に、1本の指の腹でタッチされていると認識する。一方で、図14に示すように、接触部分が2つで、それぞれの面積が所定の矩形Aの面積以上である場合に、2本の指の腹でタッチされていると認識する。
【0191】
また、接触部分が1つであっても、例えば、この面積が所定の矩形Aの面積×2以上である場合には、2本の指でタッチされていると認識するようにしてもよい。
【0192】
またこのように2本の指でタッチされる状況が存在する場合には、キャプチャジェスチャと判定するときのドラッグの長さに対する条件を短くするようにしてもよい。
【0193】
[2−2.他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積以上の状態で画面横方向へのドラッグが行われ、ドラッグの長さが所定値B以上となったときに、このときの操作をキャプチャジェスチャと判定してレジュームキャプチャを行うようにした。
【0194】
ここで、実際に、携帯端末100のCPU110が、図15に示すように、ドラッグ中に接触部分として認識した範囲(これを接触範囲とも呼ぶ)Arを、画面上に表示させることで、認識したタッチ操作をユーザにフィードバックするようにしてもよい。
【0195】
これにより、ユーザは、自分で行っているタッチ操作が、自分の意図した通りに携帯端末100に認識されているかを、この接触範囲Arを見ることで確認することができる。
【0196】
[2−3.他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積以上の状態で画面横方向へのドラッグが行われ、ドラッグの長さが所定値B以上となったときに、このときの操作をキャプチャジェスチャと判定するようにした。
【0197】
ここで、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積以上であるという条件については、単に面積の値を比較するようにしてもよく、また矩形Aの縦の長さと横の長さを比較するようにしてもよい。
【0198】
実際、CPU110が、接触部分の縦の長さと横の長さの両方が、矩形Aの縦の長さと横の長さ以上である場合に、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積以上であると判別するようにする。
【0199】
このようにすれば、より正確に、指の腹全体で触られているかどうか判別することができるようになる。
【0200】
また上述した実施の形態では、矩形Aの面積を、平均的な大きさの指を持つ人が、人差し指の腹全体で画面に触った場合の接触部分の面積をもとに選定されたものとした。
【0201】
これに限らず、キャプチャジェスチャと通常のドラッグとを区別できればよいと考えれば、矩形Aの面積を、平均的な大きさの指の指先で画面に触った場合の接触部分の面積をもとに選定(例えばこの面積の1.2倍程度の大きさに選定)するようにしてもよい。
【0202】
またドラッグの長さが所定値B以上であるという条件については、省略するようにしてもよい。
【0203】
この場合、例えば、接触部分の面積が所定の矩形Aの面積以上の状態で所定時間以上タッチされ続けたら、この操作をキャプチャジェスチャと判定するようにするなどしてもよい。
【0204】
[2−4.他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、キャプチャジェスチャが行われると、CPU110が、自動的に、画面キャプチャ画像Cpをポップアップ表示させ、その後、トレイTrを引き出して、このトレイTr内に画面キャプチャ画像Cpを貼り付けるようにした。
【0205】
これに限らず、例えば、トレイTr内への画面キャプチャ画像Cpの貼り付けを自動から手動にするようにしてもよい。
【0206】
この場合、CPU110は、例えば、画面キャプチャ画像Cpをポップアップ表示させてから所定時間経過すると、トレイTrを画面上に引き出す。
【0207】
ここで、画面キャプチャ画像CpがトレイTr内にドラッグ&ドロップされると、CPU110は、この画面キャプチャ画像Cpをサムネイル化して、トレイTr内に貼り付ける。
【0208】
また一方で、画面キャプチャ画像Cpをポップアップ表示させた後、この画面キャプチャ画像Cp外の部分がタップされたら、画面キャプチャ画像Cpを画面から消去するようにしてもよい。尚、トレイTrが表示されていた場合には、このトレイTrも消去する。
【0209】
このときCPU110は、RAM112に一時保存した再現情報も消去する。この結果、レジュームキャプチャがキャンセルされる。
【0210】
またこれに限らず、画面キャプチャ画像Cpをポップアップ表示させ、さらにトレイTrを表示させた後、所定時間経過しても、ドラッグ&ドロップされなかったら、レジュームキャプチャをキャンセルするようにしてもよい。
【0211】
[2−5.他の実施の形態5]
さらに上述した実施の形態では、キャプチャジェスチャが行われると、画面キャプチャ画像Cpをポップアップ表示させ、所定時間経過後に、この画面キャプチャ画像Cpをサムネイル化して、自動的にトレイTr内に貼り付けるようにした。さらにその後、ホーム画面200上で、トレイTr内から、サムネイルキャプチャ画像Spがホーム画面200の任意の箇所にドラッグ&ドロップされると、このサムネイルキャプチャ画像Spをアイコン化して、任意の箇所に貼り付けるようにした。
【0212】
これに限らず、例えば、キャプチャジェスチャが行われたら、画面キャプチャ画像Cpをポップアップ表示させ、所定時間経過後に、自動的に、この画面キャプチャ画像Cpをアイコン化して、ホーム画面200の空いている箇所に貼り付けるようにしてもよい。
【0213】
このようにすれば、キャプチャジェスチャ以降の操作を省略して自動化することができ、操作性を向上することができる。
【0214】
尚、この場合、この画面キャプチャ画像Cpをアイコン化して、ホーム画面200に貼り付けた旨、すなわちレジュームキャプチャが正常に実行された旨を、CPU110が、画面に表示させてユーザに通知するようにしてもよい。
【0215】
またこの場合、画面キャプチャ画像Cpのポップアップ表示も省略して、レジュームキャプチャが正常に実行された旨を、画面に表示させるようにしてもよい。
【0216】
[2−6.他の実施の形態6]
さらに上述した実施の形態では、動画像アプリ、静止画像アプリ、音楽アプリ、Webブラウザ、文書閲覧アプリで、レジュームキャプチャを行う場合について説明した。
【0217】
これに限らず、少なくとも画面を表示するアプリケーションであれば、この他種々のアプリケーションで、同様の方法でレジュームキャプチャを行うことができる。
【0218】
例えば、アドレス帳を管理するアプリケーション(これをアドレス管理アプリとも呼ぶ)でレジュームキャプチャを行うようなこともできる。
【0219】
ここで、このアドレス管理アプリが、例えば、画面に、任意の人物の名前、メールアドレス、電話番号、住所などを表示するようなアプリであるとする。この場合、CPU110は、キャプチャジェスチャが行われると、例えば、現在の画面をキャプチャした画面キャプチャ画像と、このアドレス管理アプリ上での現在表示されている人物のIDと、アプリ名とを再現情報として記憶するようにする。
【0220】
このような再現情報を記憶するようにすれば、以降、この再現情報をもとに、レジュームキャプチャしたときの画面の表示内容を、レジュームキャプチャしたときと同様の操作が可能な状態で再現することができる。
【0221】
[2−7.他の実施の形態7]
さらに上述した実施の形態では、例えば、文書表示画面201をレジュームキャプチャしたときに、再現情報として、表示範囲情報(スクロール量)、文書ファイルのパス、アプリ名及び画面キャプチャ画像を記憶するようにした。
【0222】
これに限らず、要は、レジュームキャプチャしたときの画面の表示内容を後で再現できる情報であれば、この他種々の情報を再現情報として記憶するようにしてもよい。
【0223】
例えば、画面キャプチャ画像については、必ずしも再現情報として記憶しなくてもよく、また例えば、アプリ名の代わりに、アプリのプログラムのパスを記憶するなどしてもよい。
【0224】
[2−8.他の実施の形態8]
さらに上述した実施の形態では、ホーム画面200に貼り付けられたキャプチャアイコンCiがタップされると、このキャプチャアイコンCiに対応付けられた再現情報をもとに画面の表示内容を再現するようにした。
【0225】
これに限らず、トレイTr内に貼り付けられたサムネイルキャプチャ画像Spがタップされたら、このサムネイルキャプチャ画像Spに対応付けられている再現情報をもとに画面の表示内容を再現するようにしてもよい。
【0226】
このようにすれば、サムネイルキャプチャ画像Cpをホーム画面200に貼り付ける手間が省略され、操作性が向上する。
【0227】
また上述した実施の形態では、キャプチャジェスチャが行われると、画面上にトレイTrを引き出し、このトレイTr内に画面キャプチャ画像Cpを貼り付けるようにした。これに限らず、画面キャプチャ画像Cpを貼り付ける領域を画面上に予め設けておくようにしてもよい。
【0228】
すなわち、画面キャプチャ画像Cpを貼り付ける領域を、キャプチャジェスチャが行われたときにトレイTrとして画面上に設けるようにしてもよいし、キャプチャジェスチャが行われたかどうかに依らず、常に画面上に設けておくようにしてもよい。
【0229】
[2−9.他の実施の形態9]
さらに上述した実施の形態では、横向きのタッチスクリーン102に対して、横長の文書表示画面201を表示した場合について説明したが、これに限らず、縦向きのタッチスクリーン102に対して、縦長の文書表示画面201を表示するようにしてもよい。
【0230】
この場合、どちらの向きで文書表示画面201を表示させるかについては、例えば、ユーザに適宜選択させるようにすればよい。
【0231】
尚、縦向きのタッチスクリーンに対して縦長の文書表示画面201を表示させた場合にも、上述した実施の形態と同様の操作方法で、レジュームキャプチャを行うことができる。
【0232】
因みに、このように、縦向きで文書表示画面201を表示すると、横向きで表示したときよりも横幅が短くなる。ゆえに、キャプチャジェスチャを判定するときのドラッグの長さに対する条件を、このときの横幅に合わせて短くするようにする。
【0233】
例えば、ドラッグの長さに対する条件を、縦向きの文書表示画面201の横幅の80%以上とする。
【0234】
[2−10.他の実施の形態10]
さらに上述した実施の形態では、CPU110が、タッチパネル102Bの出力をもとに、接触部分の面積を算出するようにした。これに限らず、タッチパネル102Bに接触部分の面積を算出する機能を設け、CPU110が、タッチパネル102Bからこの面積の値を取得するようにしてもよい。
【0235】
[2−11.他の実施の形態11]
さらに上述した実施の形態では、静電容量式のタッチパネル102Bを有する携帯端末100に本発明を適用するようにした。
【0236】
これに限らず、接触部分を検知可能な操作デバイスであれば、感圧式のタッチパネルや、液晶パネル内に光センサを内蔵した光センサ式のタッチスクリーン等、この他種々の操作デバイスを有する機器に本発明を適用するようにしてもよい。
【0237】
また液晶パネル102Aの代わりに、有機EL(Electro Luminescence)パネルなど、この他種々の表示デバイスを有する機器やこの他種々の表示デバイスに接続される機器に本発明を適用するようにしてもよい。
【0238】
[2−12.他の実施の形態12]
さらに上述した実施の形態では、情報処理装置としての携帯端末100に、操作部及び表示部としてのタッチスクリーン102と、制御部としてのCPU110と、記憶部としての不揮発性メモリ111を設けるようにした。
【0239】
本発明はこれに限らず、同様の機能を有するものであれば、上述した携帯端末100の各機能部(操作部、制御部、表示部、記憶部)を、他の種々のハードウェア、もしくはハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成するようにしてもよい。
【0240】
[2−13.他の実施の形態13]
さらに上述した実施の形態では、各種処理を実行するためのプログラム(アプリケーションを含む)を、携帯端末100の不揮発性メモリ111に書き込んでおくようにした。
【0241】
これに限らず、例えば、携帯端末100にメモリカードなどの記憶媒体のスロットを設け、CPU110が、このスロットに差し込まれた記憶媒体からプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0242】
またCPU110が、この記憶媒体から読み出したプログラムを、不揮発性メモリ111にインストールするようにしてもよい。さらにCPU110が、このプログラムを、ネットワークインタフェース113を介して、ネットワーク上の機器からダウンロードして、不揮発性メモリ111にインストールするようにしてもよい。
【0243】
[2−14.他の実施の形態14]
さらに、本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0244】
本発明は、タッチパネルを有する情報処理装置等で広く利用することができる。
【符号の説明】
【0245】
1……情報処理装置、2……操作部、3……制御部、4……表示部、5……記憶部、100……携帯端末、101……筐体、102……タッチスクリーン、102A……液晶パネル、102B……タッチパネル、110……CPU、111……不揮発性メモリ、200……ホーム画面、201……文書表示画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作面に対するタッチ操作により操作入力が可能な操作部と、
上記操作部を介して行われた操作入力に応じて処理を実行する制御部と、
を具え、
上記制御部は、
タッチ操作にともなって上記操作面に接触している部分の面積を取得し、当該面積が所定値以上のタッチ操作が行われると、現在表示部に表示させている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を記憶部に記憶させ、上記操作部を介して行われた操作入力に応じて、当該記憶部に記憶されている当該再現情報をもとに画面の表示内容を再現する
情報処理装置。
【請求項2】
上記制御部は、
上記接触している部分の面積が所定値以上の状態で、所定方向に所定長さ以上のドラッグが行われると、現在表示部に表示させている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を記憶部に記憶させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記制御部は、
現在表示部に表示させている画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報を取得し、当該情報を上記再現情報として記憶部に記憶させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記制御部は、
さらに、現在表示部に表示させている画面をキャプチャして得られた画面キャプチャ画像を上記再現情報として記憶部に記憶させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記画面が文書表示画面である場合、
上記制御部は、
現在表示部に表示させている文書表示画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在表示させている文書の識別情報と、当該文書中の現在表示されている範囲を示す表示範囲情報とを取得し、上記再現情報として記憶させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
上記画面が動画像再生画面又は音楽再生画面である場合、
上記制御部は、
現在表示部に表示させている動画像再生画面又は音楽再生画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在再生中の動画像の識別情報又は音楽の識別情報と、現在再生中の動画像の再生位置情報又は音声の再生位置情報とを取得し、上記再現情報として記憶させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
上記画面が静止画像表示画面である場合、
上記制御部は、
現在表示部に表示させている静止画像表示画面の表示内容を、現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在表示させている静止画像の識別情報と、静止画像のズーム情報とを取得し、上記再現情報として記憶させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
上記画面がWebブラウザ画面である場合、
上記制御部は、
現在表示部に表示させているWebブラウザ画面の表示内容を、現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報として、少なくとも、現在表示させているWebページのアドレスと、Webページ中の現在表示されている範囲を示す表示範囲情報とを取得し、上記再現情報として記憶させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
上記制御部は、
上記操作面に接触している部分が1個で、当該接触している部分の面積が指1本分に相当する面積以上で且つ指2本分に相当する面積未満であるときに、1本の指でタッチ操作が行われたと判別する一方で、上記操作面に接触している部分が2個で、当該部分の各々が指1本分に相当する面積以上であるとき、もしくは上記操作面に接触している部分が1個で且つ当該接触している部分の面積が指2本分に相当する面積以上であるときに、2本の指でタッチ操作が行われたと判別し、
1本の指でタッチ操作が行われたと判別した場合には、現在表示部に表示させている画面をキャプチャして得られた画面キャプチャ画像のみを上記再現情報として記憶部に記憶させる一方で、2本の指でタッチ操作が行われたと判別した場合には、当該画面キャプチャ画像と共に、現在表示部に表示させている画面の表示内容を現在と同様の操作が可能な状態で再現するための情報を、上記再現情報として記憶部に記憶させる
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項10】
上記制御部は、
上記面積が所定値以上のタッチ操作が行われると、現在表示部に表示させている画面をキャプチャして得られた画面キャプチャ画像を画面に表示させ、さらに所定時間経過すると、当該画面キャプチャ画像をサムネイル化して得られたサムネイルキャプチャ画像を、画面に表示させたトレイに貼り付け、さらに上記操作部を介して行われた操作入力に応じて、当該サムネイルキャプチャ画像をアイコン化して得られたキャプチャアイコンを所定の画面に貼り付けると共に、当該キャプチャアイコンに対応付けて上記再現情報を記憶部に記憶させる。
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項11】
上記制御部は、
上記操作部を介して行われた操作入力により上記キャプチャアイコンが選択されると、当該キャプチャアイコンに対応付けられた上記再現情報を上記記憶部から読み出して、当該再現情報をもとに画面の表示内容を再現する
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
制御部が、操作部の操作面に対するタッチ操作にともなって当該操作面に接触している部分の面積を取得し、当該面積が所定値以上のタッチ操作が行われると、現在表示部に表示させている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を記憶部に記憶させ、上記操作部を介して行われた操作入力に応じて、当該記憶部に記憶されている当該再現情報をもとに画面の表示内容を再現する
情報処理方法。
【請求項13】
制御部が、操作部の操作面に対するタッチ操作にともなって当該操作面に接触している部分の面積を取得し、当該面積が所定値以上のタッチ操作が行われると、現在表示部に表示させている画面の表示内容を後で再現するための再現情報を記憶部に記憶させ、上記操作部を介して行われた操作入力に応じて、当該記憶部に記憶されている当該再現情報をもとに画面の表示内容を再現する処理を
情報処理装置に実行させるための情報処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−58856(P2012−58856A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199347(P2010−199347)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】