説明

情報処理装置と方法

【課題】視認性を損なうことなく表示部の情報量を多くする。
【解決手段】情報処理装置1は、文字を表示する表示部5と、表示部5に表示する文字の文字サイズの最小値を示す最小文字サイズ情報、および、最小値を示す文字サイズ以上で表示する単語を重要単語として記載した重要単語辞書4を記憶する記憶部3と、表示部5に表示する文字サイズを変更する指示を出す操作部8と、操作部8から指示された文字サイズが、最小文字サイズ情報が示す文字サイズよりも小さい場合、重要単語と一致する単語は最小値の文字サイズで表示部5に表示させ、重要単語以外の単語は操作部8から指示された文字サイズで表示部5に表示させるように制御する制御部2と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、携帯電話やPHS、パソコンなどの表示部を備えた情報処理装置とその表示制御に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末やPHS、パソコンなどの機器は、表示画面上にメール一覧やWebサイト、メモ帳アプリ、連絡帳アプリなどの文書を表示することができる。また、タッチパネルを搭載した機器は、タッチパネル上で複数の指を移動(マルチタッチドラッグ)させたりすることで、表示する文字の大きさをユーザの所望のサイズに変更することができる。
【0003】
特許文献1は、文書中の文字に応じてフォントや明度などを異ならせた文字または文字列を含む文書に加工することにより、表示効率や視認性等を向上する手段を備えた装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010ー157085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示部に文字等の情報を表示する場合、全体的に文字を小さくすると表示できる情報量は多くなる。しかし文字が小さいため視認性が悪くなる。反対に、文字を大きくすると視認性が向上する。しかし表示できる情報量が少なくなる。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、視認性を損なうことなく表示部の情報量を多くすることができる情報処理装置と表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
文字を表示する表示部と、
該表示部に表示する文字の文字サイズの最小値を示す最小文字サイズ情報、および、前記最小値を示す文字サイズ以上で表示する単語を重要単語として記載した重要単語辞書を記憶する記憶部と、
前記表示部に表示する文字サイズを変更する指示を出す文字サイズ変更指示部と、
該文字サイズ変更指示部から指示された文字サイズが、前記最小文字サイズ情報が示す文字サイズよりも小さい場合、前記重要単語と一致する単語は最小値の文字サイズで前記表示部に表示させ、前記重要単語以外の単語は前記文字サイズ変更指示部から指示された文字サイズで前記表示部に表示させるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る表示制御方法は、
所定の単語を予め登録し、
表示文字サイズの指定を受け付け、
指示された文字サイズが所定の文字サイズよりも小さい場合、表示対象の文書を、登録済みの単語については前記所定の文字サイズで表示させ、前記登録済の単語以外の単語については指示された文字サイズで表示させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、表示部に表示させる文字サイズを小さくして情報量を多くしようとする場合でも、重要単語以外の単語の文字サイズを小さくして表示させるため、視認性を損なうことなく情報量を多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態1に係る情報処理装置の構成を示した図である。
【図2】実施形態1に係る情報処理装置を正面から見たときの外観図である。
【図3】実施形態1に係る情報処理装置における、重要単語辞書の校正を示した図である。
【図4】実施形態1に係る情報処理装置の処理の流れを示したフローチャートである。
【図5】実施形態2に係る情報処理装置の表示部の画面に表示される例番組管理表に記載される内容を示した図である。
【図6】実施形態1に係る情報処理装置の、タッチ操作によって文字サイズを変更した様子を表した画面例を示した図である。
【図7】実施形態2に係る情報処理装置の、番組情報と連携した機能を表示した画面例を示した図である。
【図8】実施形態2に係る情報処理装置の構成を示した図である。
【図9】実施形態2に係る情報処理装置における、テレビ受信部の構成を示した図である。
【図10】管理番組表の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で下記の実施形態及び図面に変更を加えることが出来るのはもちろんである。
【0011】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係る情報処理装置を説明する。本実施形態の情報処理装置1は携帯電話であるが、本発明に係る情報処理装置は、パソコンや携帯型の電子書籍端末、車載用PND(Portable Navigation Device)などであっても良い。
【0012】
図1は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。また、図2は情報処理装置1の正面を示す外観図である。情報処理装置1はタッチパネルを備える携帯電話であり、表示部5、操作部8、通話用スピーカ91、音声入力部10、及び、スピーカ92等を備えている。
【0013】
表示部5は、ドットマトリクスタイプのLCD(液晶表示)パネルや有機ELディスプレイパネル等で構成される表示パネルとタッチパネルから構成される。表示パネルとタッチパネルは別々のハードウェアでも、一体型でも良い。表示部5は任意の情報(例えば、アプリケーションのアイコン、webページ、メール画面等)を表示する。また、表示部5は、ユーザにタッチされて、様々なデータや指示の入力に使用される。
【0014】
操作部8は、各種ボタンを備え、ユーザに操作されて、簡単な指示の入力に使用される。例えば、表示する文字サイズを指示する際の入力に使用される。通話用スピーカ91は、受話音声を出力する。スピーカ92は、着信時の通知音等を出力する。音声入力部10には、通話音声が入力される。
【0015】
次に、情報処理装置1の回路構成について説明する。情報処理装置1は、図1に示すように、制御部2、記憶部3、表示部5、通信部7、操作部8、音声出力部9、音声入力部10、テキスト入力部11、形態素解析部12、及び、バス20を備える。
【0016】
表示部5は、表示パネル51やタッチパネル52、及びドライバ回路等から構成される。そして、表示部5は、制御部2の制御下にて画像を表示パネル51に表示する。タッチパネル52は、ユーザによって触れられるパネル部とタッチパネル制御部から構成される(図示せず)。ユーザのタッチが検出されると、タッチパネル制御部がタッチイベント情報を出力する。ここで、該タッチイベント情報とは、タッチされた位置を示す座標や、時刻、イベント種別、パネル番号などを含んだ情報である。
【0017】
制御部2は、マイクロプロセッサユニット等から構成され、情報処理装置1全体の動作(各部の動作)を制御する。例えば、制御部2は、タッチパネル52から出力されるタッチイベント情報を用いて、様々なアプリケーションの制御をする。アプリケーションとは、インターネットブラウザやメーラ等といったソフトウェアの単位であり、制御部2はタッチイベント情報を適切なアプリケーションに通知する制御も行う。また、制御部2は、各種のデータ(アプリケーションのアイコン、webページ、メール画面等)を、表示部5を介して、表示パネル51に表示させる。
【0018】
記憶部3は、RAM、補助記憶装置等の適宜の記憶装置によって構成され、各種データ及び各種プログラムを記憶する。また、記憶部3は、制御部2の作業領域も有する。記憶部3は、重要単語辞書4を記憶する。記憶部3は、情報処理装置1に内蔵されるメモリ及び取り外し可能な外部メモリの少なくとも一方から構成されてもよい。また、記憶部3は、制御部2がアクセス可能であればその機能の一部を情報処理装置1の外部に設けたものであってもよい。
【0019】
操作部8は、ユーザからの操作に対応した操作信号を制御部2に入力する。 音声出力部9は、前述の通話用スピーカ91とスピーカ92、DAC(Digital Analog Converter)等を備える。そして、音声出力部9は、例えば、制御部2が再生したコンテンツの音声信号をDA変換し、スピーカ92から放音させる。音声入力部10は、通話時等に、音声信号を収集し、通信部7に供給する。テキスト入力部11は、ユーザがテキストを入するためのインターフェースである。
【0020】
通信部7は、基地局を介して、通話音声、各種のデータ等を送受信する。また、無線LAN(Local Area Network)や赤外線通信などを介して、パソコンや携帯電話などの他の機器と各種のデータ等を送受信する。また、USB(Universal Serial Bus)などの方式を用いて、ケーブルなどを介して、各種データ等を送受信してもよい。バス20は、各部間で相互にデータを伝送する。
【0021】
重要単語辞書4は、重要な単語を記載した辞書である。図3は重要単語辞書の構成を示す表であり、単語を示す領域41や、重要度を示す領域42などを備える。重要度とは、その単語の重要度合いを示すものであり、例えば、1から10までの数字で表される。
【0022】
(フローチャート)
図4は、実施形態1に係る情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。まず、文字サイズを変える指示である文字サイズ変更イベントを制御部2が受信すると(ステップS101)、制御部2は指定文字サイズStoと最小文字サイズSminとを比較する(ステップS102)。
【0023】
指定文字サイズStoは、文字サイズ変更イベント内に含まれているパラメータであり、例えば、10を示す値である。その場合、10ポイントの文字サイズを示す。また、最小文字サイズSminとは、重要単語を表示する場合の最小の文字サイズを示しており、記憶部3に記憶されたプログラム上の変数である。例えば、5ポイントを示す文字サイズを示す。なお、文字サイズ変更イベントは、操作部8のボタンが押下された際に発行する。この場合、操作部8は文字サイズ変更を指示する手段として動作する。
【0024】
もし、最小文字サイズSminよりも指定文字サイズStoの方が小さい場合(ステップS102;Yes)、表示部5に表示する対象となるテキストが取得され、該テキストは形態素解析部12で形態素解析される(ステップS103)。
【0025】
形態素解析部12は、文を形態素(言語で意味を持つ最小の単位)に分割し、それぞれの品詞を判別する。例えば、「お待ちしております」という文を形態素解析部12に入力すると、「お待ち」「し」「て」「おり」「ます」「。」に分割して出力される。形態素解析部12は、内部に自立語が記載された自立語テーブルや、慣用句が記載された慣用句テーブルを持つ。
【0026】
その処理内容としては、まず、自立語テーブルや慣用句テーブルを用いて、解析対象となる文章と、自立語や慣用句とのマッチングが行われ、単語が切り出される。次に、切り出された単語が属する品詞が辞書で検索される。そして、得られた単語の品詞の並びが文法的に正しければ、切り出された単語も正しいと判断される。このようにして、形態素解析部12は、文章を文字または文字列に分割して出力する。
【0027】
次に、形態素解析部12から出力された文字または文字列が重要単語であるかどうかが1つずつ判断される。対象となる文字または文字列が、記憶部3に記憶された重要単語辞書4に記載されているかどうかが調べられ、重要単語辞書4に記載されていた場合は重要単語に該当すると判断される。
【0028】
重要単語と判断された場合は(ステップS104;Yes)、その文字または文字列のサイズをSminとし(ステップS105)、重要単語と判断されなかった場合は(ステップS104;No)、その文字または文字列のサイズStoとする(ステップS106)。
【0029】
そして、サイズの決定が最終の文字または文字列まで行われた場合は(ステップS107;Yes)、全体が表示される(ステップS109)。サイズの決定が最終の文字または文字列まで行われていない場合は(ステップS107;No)、再びステップS104に戻って処理が続行される。
【0030】
もし、最小文字サイズSminよりも指定文字サイズStoの方が大きかった場合は(ステップS102;No)、全ての文字サイズがStoに決定され(ステップS108)、全体が表示される(ステップS109)。
【0031】
このようにして、最小文字サイズよりも小さく表示する指示が出力された場合、制御部2は、重要な単語だけは最小文字サイズの大きさを保って表示されるようにし、重要単語以外の文字は小さく表示されるように制御する。これにより、より多くの重要単語が表示されるのでユーザの使い勝手が向上する。
【0032】
(画面表示例)
図5は、実施形態1に係る情報処理装置の表示部5の画面に表示される例を示す。図5は、例えば、インターネットを利用したアプリケーションにより、複数のユーザの書き込みが一覧で表示された画面を示してる。
【0033】
図5(a)は、通常表示する文字サイズで表示した画面を示している。この状態から、ユーザが操作部8などを介して文字サイズを小さくする操作を行うと、図5(b)のように、画面には全体的に小さい文字サイズが表示される。これにより、多くのユーザの書き込みが一度に表示されるため、一覧性が高まる。
【0034】
さらに、ユーザが文字サイズを小さくする操作を行い、最小文字サイズよりも小さいサイズが指定された場合、画面には図5(c)のように表示される。ここでは、重要単語である「笑っていいよ」や「ごきげんいかが」、「ミュージックタイム」の文字サイズは変わらず、重要単語以外の文字だけが小さくなる。このように表示されることにより、より多くのユーザの書き込みが表示され、かつ、重要単語が見やすく表示される。
【0035】
また、さらに小さい文字サイズが指定された場合は、図5(d)のように表示されるようにしてもよい。ここでは、重要単語以外の文字が表示されない。これにより、重要単語だけの書き込みの傾向が把握されるため、ユーザの使い勝手が向上する。また、重要単語の重要度によって、重要単語の文字サイズが変わるように制御されてもよい。例えば、重要度が5である「笑っていいよ」よりも重要度が低い「ごきげんいかが」が小さく表示され、さらに重要度が低い「ミュージックタイム」がさらに小さく表示される。これより、重要な単語がより目立つように表示されるため、視認性がより向上し、使い勝手がより向上する。
【0036】
(画面表示例2)
また、操作部8をユーザが操作することにより文字サイズが変更されるようにしてもよいが、タッチパネル52の操作により文字サイズが変更されるようにしてもよい。タッチパネル52を用いることで、操作部8を操作するよりも早く文字サイズが変更される。特に、複数の指で同時にタッチ(マルチタッチ操作)することで、直感的に簡単に文字サイズが変更される。
【0037】
図6はマルチタッチ操作により文字サイズを変更する場合を示す図である。まず、図6(a)のように、ユーザが親指70と人差し指71でタッチパネル52をタッチする。すると、それぞれのタッチに対するタッチイベント情報が出力され、出力されたタッチイベント情報が制御部2に入力される。制御部2はタッチイベント情報を解析して、タッチされた位置などを取得する。この際、2点のタッチ位置の間の距離D1と、表示している文字サイズS1とを記憶部3に記憶する。なお、2点間の距離は、タッチ位置の座標を用いて求められる。例えば、点(X,Y)と点(X’、Y’)の距離は、{(X−X’)^2+(Y−Y’)^2}^(1/2)として計算される。
【0038】
次に、ユーザが指を動かし、図6(b)のように親指70と人差し指71を近づける。制御部2は、その際に出力されるタッチイベント情報を用いて、新たな2点間の距離D2を計算する。そして、元々の距離D1と比較し、その割合を計算する。割合に合わせて、文字サイズを決定する。例えば、元々の2点間の距離D1と新たな2点間の距離D2との比D2/D1が0.3となっていた場合、文字サイズS2は、元々の文字サイズS1×0.3とする。そして、この文字サイズS2をパラメータに詰めたイベントが制御部2に入力される。
【0039】
その後の処理については、図4のステップS101以降の処理に従って行われ、文字サイズが変更される。この場合は、タッチパネル52が文字サイズ変更を指示する手段として動作する。
【0040】
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る情報処理装置を説明する。図7は、実施形態2に係る情報処理装置の表示部に表示される画面の例を示している。実施形態2に係る情報処理装置では、図7に示されるように、インターネット上の文章などが表示されている際に、文章中に含まれる番組タイトルを、ユーザのキー操作やタッチ操作などで選択すると、該当する番組情報が表示される。例えば、図7(a)に示されるように、番組のタイトル名である「笑っていいよ」がユーザにより選択された場合、番組「笑っていいよ」に関する番組情報、例えば、開始時刻や、終了時刻などが表示される(図7(b))。
【0041】
図8は実施形態2に係る情報処理装置1の構成を示す図である。情報処理装置1は、図1に示した構成に加え、さらに、番組管理表6、テレビ受信部13を備える。
【0042】
テレビ受信部13は、図9に示すように、アンテナ部31と、チューナ部130と、デスクランブル部133と、デコード部134と、を備える。
【0043】
アンテナ部31はデジタル放送が受信可能な、例えばUHF帯の電波やVHF帯の電波を受信するために必要な形状をしている。
【0044】
チューナ部130は、アンテナ部31を介して受信した電波を用いて、例えば地上波デジタル放送のTransport Stream、すなわち、TSを復調し、復調信号のTSをデスクランブル部133に出力する。チューナ部130は、受信機131、復調器132を備え、TS(Transport Stream)信号135を出力する。
【0045】
受信機131は、アンテナ部31から入力された電波から、指定された信号(例えばユーザが指定するチャンネルの放送に対応する所定幅の周波数帯域の信号)を、RF(Radio Frequency)信号として取り出し、取り出した信号を復調器132に出力する。
【0046】
復調器132には、受信機131が出力したRF信号が入力される。復調器132は、入力されたRF信号をTSに復調してTS信号135を出力する。デスクランブル部133は、チューナ部130が出力したスクランブル化されたTSの暗号を解き、データを平文にしてデコード部134に出力する。デコード部134は、デスクランブル部133が出力した平文TSを分離・復号処理し、映像データ、音声データ、字幕データ、番組情報などを出力する。
【0047】
なお、テレビ受信部13は、通信部7を介してIP(Internet Protocol)放送を受信してもよい。IP放送とは、インターネットプロトコルを利用した放送サービスであり、IP網から映像や音声を取得して、視聴するものである。
【0048】
番組管理表6は、例えば、テレビ受信部13が出力する番組情報を元にして制御部2で作成される。また、番組情報は、通信部7がインターネットに接続することにより、専用のサーバから取得されるようにしてもよい。
【0049】
図10は番組管理表6の構成を示す図である。番組管理表6は、タイトルを示す領域61や開始時刻を示す領域62、終了時刻を示す領域63、チャンネルを示す領域64、過去視聴回数を示す領域65などを備える。
【0050】
タイトルは、番組の番組名を示す。開始時刻は、その番組の放送が開始される時刻であり、終了時刻は、その番組の放送が終了する時刻である。チャンネルは、その番組が放送されるチャンネルを示す。過去視聴回数は、例えば、毎週放送される番組の場合、その番組がユーザによって視聴された回数を示す。ユーザにより視聴されると、制御部2が過去視聴回数の値を1つ増やす。
【0051】
また、番組管理表6のタイトルを用いて、重要単語表4の単語が決定されるようにしてもよい。さらに、番組管理表6の過去視聴回数の値を用いて、重要単語表4の重要度が決定されるようにしてもよい。例えば、過去視聴回数が20回以上であれば重要度が4、過去視聴回数が25回以上であれば、重要度が5に決定されるようにしてもよい。
【0052】
このように、ユーザが頻繁に視聴する番組のタイトルが重要単語に自動的に登録されるようにすることができる。その結果、その番組について書かれたインターネット上の文章などをユーザが簡単に見つけることができ、使い勝手が向上する。
【0053】
ここで、実施形態2に係る情報処理装置において、番組名が選択された場合に該当する番組情報が表示される処理のフローについて説明する。まず、番組のタイトル名である「笑っていいよ」がユーザにより選択された場合、番組管理表6が参照される。そして、番組管理表6の中からタイトルが「笑っていいよ」である行が検索される。検索した結果「笑っていいよ」が見つかれば、その開始時刻、終了時刻などが取得される。そして、取得した番組情報が表示部5に表示される。
【0054】
なお、本発明の実施形態では、携帯電話を例に挙げて説明したが、携帯電話に限らず、PHS、パソコンなどの表示手段をもった端末などであっても良い。
【0055】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0056】
(付記1)
文字を表示する表示部と、
該表示部に表示する文字の文字サイズの最小値を示す最小文字サイズ情報、および、前記最小値を示す文字サイズ以上で表示する単語を重要単語として記載した重要単語辞書を記憶する記憶部と、
前記表示部に表示する文字サイズを変更する指示を出す文字サイズ変更指示部と、
該文字サイズ変更指示部から指示された文字サイズが、前記最小文字サイズ情報が示す文字サイズよりも小さい場合、前記重要単語と一致する単語は最小値の文字サイズで前記表示部に表示させ、前記重要単語以外の単語は前記文字サイズ変更指示部から指示された文字サイズで前記表示部に表示させるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【0057】
(付記2)
前記重要単語辞書は、前記重要単語の重要度合いを示す重要度を示す情報を含み、
前記制御部は、前記重要度に応じて前記表示部に表示する重要単語の文字サイズを決定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0058】
(付記3)
前記表示部は、タッチイベント情報を出力するタッチパネル部を備え、
前記文字サイズ変更指示部は、前記タッチパネル部が出力する前記タッチイベント情報に含まれるタッチ位置座標から計算した2点間の距離を用いて前記表示部に表示する文字サイズを決定する
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0059】
(付記4)
テレビジョン信号を受信してデコードするテレビ受信部と、番組の名前を表す番組タイトルと該番組の視聴回数と該番組に関する番組情報とを記載した番組管理表と、を備え、
前記制御部は、
該番組管理表に記載された前記番組タイトルを前記重要単語とし、
該番組管理表に記載された前記視聴回数を用いて、前記重要単語の前記重要度を決定して前記重要単語表を更新させるように制御する
ことを特徴とする付記1、2又は3に記載の情報処理装置。
【0060】
(付記5)
前記制御部は、前記番組管理表に記載された前記番組タイトルと一致する画面上の単語が選択された場合、前記番組タイトルに関する前記番組情報を表示部に表示させるように制御する
ことを特徴とする付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)
所定の単語を予め登録し、
表示文字サイズの指定を受け付け、
指示された文字サイズが所定の文字サイズよりも小さい場合、表示対象の文書を、登録済みの単語については前記所定の文字サイズで表示させ、前記登録済の単語以外の単語については指示された文字サイズで表示させる、
ことを特徴とする表示制御方法。
(付記7)
コンピュータに、
表示文字サイズとの指定を受け付け、
指示された文字サイズが所定の文字サイズよりも小さい場合、表示対象の文書を、登録済みの単語については前記所定の文字サイズで表示させ、前記登録済の単語以外の単語については指示された文字サイズで表示させる、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0061】
1 情報処理装置
2 制御部
3 記憶部
4 重要単語辞書
5 表示部
51 表示パネル
52 タッチパネル
6 番組管理表
7 通信部
8 操作部
9 音声出力部
10 音声入力部
11 テキスト入力部
12 形態素解析部
13 テレビ受信部
130 チューナ部
131 受信機
132 復調器
133 デスクランブル部
134 デコード部
31 アンテナ部
20 バス
91 通話用スピーカ
92 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字を表示する表示部と、
該表示部に表示する文字の文字サイズの最小値を示す最小文字サイズ情報、および、前記最小値を示す文字サイズ以上で表示する単語を重要単語として記載した重要単語辞書を記憶する記憶部と、
前記表示部に表示する文字サイズを変更する指示を出す文字サイズ変更指示部と、
該文字サイズ変更指示部から指示された文字サイズが、前記最小文字サイズ情報が示す文字サイズよりも小さい場合、前記重要単語と一致する単語は最小値の文字サイズで前記表示部に表示させ、前記重要単語以外の単語は前記文字サイズ変更指示部から指示された文字サイズで前記表示部に表示させるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記重要単語辞書は、前記重要単語の重要度合いを示す重要度を示す情報を含み、
前記制御部は、前記重要度に応じて前記表示部に表示する重要単語の文字サイズを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示部は、タッチイベント情報を出力するタッチパネル部を備え、
前記文字サイズ変更指示部は、前記タッチパネル部が出力する前記タッチイベント情報に含まれるタッチ位置座標から計算した2点間の距離を用いて前記表示部に表示する文字サイズを決定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
テレビジョン信号を受信してデコードするテレビ受信部と、番組の名前を表す番組タイトルと該番組の視聴回数と該番組に関する番組情報とを記載した番組管理表と、を備え、
前記制御部は、
該番組管理表に記載された前記番組タイトルを前記重要単語とし、
該番組管理表に記載された前記視聴回数を用いて、前記重要単語の前記重要度を決定して前記重要単語表を更新させるように制御する
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記番組管理表に記載された前記番組タイトルと一致する画面上の単語が選択された場合、前記番組タイトルに関する前記番組情報を表示部に表示させるように制御する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
所定の単語を予め登録し、
表示文字サイズの指定を受け付け、
指示された文字サイズが所定の文字サイズよりも小さい場合、表示対象の文書を、登録済みの単語については前記所定の文字サイズで表示させ、前記登録済の単語以外の単語については指示された文字サイズで表示させる、
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項7】
コンピュータに、
表示文字サイズとの指定を受け付け、
指示された文字サイズが所定の文字サイズよりも小さい場合、表示対象の文書を、登録済みの単語については前記所定の文字サイズで表示させ、前記登録済の単語以外の単語については指示された文字サイズで表示させる、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−212254(P2012−212254A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76777(P2011−76777)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】