説明

情報処理装置及びプログラム

【課題】ユーザ登録されたユーザが、新たなユーザに対してユーザ登録を行うことができる権限が自動的に付与するとともに、不正利用に対するセキュリティも維持する。
【解決手段】既に登録されているユーザが他のユーザを新たに登録すると、新たに登録されたユーザはツリー構造の一段下位に位置付けられる。そして、例えばユーザDから新規ユーザ登録の指示が入力されると、複合機はユーザDがユーザ登録データベースに登録されているか否かを判断し、登録されていればユーザDが登録されるに至るまでに、どれだけの階層のユーザ登録がされたかによって、ユーザDによる新規ユーザの登録を認めるか否かを判断する。ただし、新規ユーザの権限(新規ユーザ作成権限や複合機の利用権限など)はユーザDの権限以下になるように設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ認証を行う情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、装置やその機能を利用するユーザを制限するために、ユーザ認証の機能を備えた装置がある。このユーザ認証を備えた装置は、データベースなどにユーザのIDとパスワードなどを記憶させる、ユーザ登録が予め行われており、ユーザにより装置や機能が利用されるときには、ユーザに入力されたIDとパスワードとをこのデータベースに照合し、登録されているユーザか否かを判定することによりユーザ認証を行っている。
例えば、特許文献1では、サービス広告提供者コンピュータが提供するサービスを初めて利用するユーザは、管理サーバを介して個人情報データベースにユーザ名とパスワードとを含む個人情報を入力してユーザ登録を行っている。サービス広告提供者コンピュータは、ユーザからサービスの利用が要求されると、ユーザに入力されたユーザ名とパスワードとを管理サーバを介して個人情報データベースに照合し、登録されているユーザであれば、サービスを提供している。
【特許文献1】特開2004−326442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特許文献1では、新規ユーザ登録を行いたいユーザは、必ず管理サーバを介して個人情報データベース登録するようになっているため、多くの人が一斉にユーザ登録を行う場合には、速やかにユーザ登録が行われないという問題がある。また、ユーザ登録を行う装置は限定せず、予めユーザ登録の権限が付与された人(例えば管理者)のみユーザ登録を許可する方法も考えられるが、この場合も多くの人が一斉にユーザ登録を申請すると登録に時間がかかる上に、管理者が不在のときにはユーザ登録が行われないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、予めユーザ登録の権限が付与されている人以外の人もユーザ登録を行うことができ、新規ユーザが速やかに登録される情報処理装置及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために本発明は、ユーザを認証するユーザ認証情報と情報処理の権限を示す権限情報とを対応付けて記憶するユーザ登録情報記憶手段と、前記ユーザ認証情報の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報が、前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶されているか否かを検索し、記憶されている場合には、当該ユーザ認証情報に対応する前記権限情報に基づいて、新たなユーザ認証情報の登録を許可するか否かを判断し、許可すると判断した場合にはユーザ登録処理を起動し、このユーザ登録処理において新たに入力されるユーザ認証情報を前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させるユーザ登録処理手段とを具備する情報処理装置を提供する。
【0005】
また、より望ましい態様においては、前記ユーザ登録処理手段は、新たなユーザ認証情報の登録を許可すると判断した場合には、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報に対応する権限情報に予め定められたアルゴリズムに基づく修正を加え、前記新たに入力されるユーザ認証情報に対応付けて前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させてもよい。
さらに望ましい態様においては、前記ユーザ登録処理手段が新たに入力されるユーザ認証情報を前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させる際に、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報を登録者情報として認識し、前記新たに入力されるユーザ認証情報を被登録者情報として認識する登録者認識手段と、前記ユーザ登録情報記憶手段が記憶しているユーザ認証情報の削除が要求された場合に、当該削除を要求しているユーザのユーザ認証情報を要求する削除ユーザ情報要求手段と、前記削除ユーザ情報要求手段の要求に従って入力されたユーザ認証情報が、削除を要求されているユーザ認証情報に対して前記登録者情報として認識された情報である場合に、前記被登録者情報として認識されたユーザ認証情報を削除する削除許可手段とを具備してもよい。
また、前記登録者認識手段は、前記登録者情報と前記被登録者情報との関係をツリー構造として認識してもよい。あるいは、前記削除許可手段は、前記削除を行う際に、削除を行うユーザ認証情報に対して前記ツリー構造の下位に位置する被登録者情報であるユーザ認証情報を全て削除しても構わない。さらに、前記ユーザ登録処理手段は、前記ツリー構造の階層が所定数下位に達した場合は、当該階層に区分されるユーザ認証情報については、新たなユーザ認証情報の登録を許可しなくてもよい。
【0006】
また、本発明は、コンピュータを、ユーザを認証するユーザ認証情報と情報処理の権限を示す権限情報とを対応付けて記憶するユーザ登録情報記憶手段と、前記ユーザ認証情報の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報が、前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶されているか否かを検索し、記憶されている場合には、当該ユーザ認証情報に対応する前記権限情報に基づいて、新たなユーザ認証情報の登録を許可するか否かを判断し、許可すると判断した場合にはユーザ登録処理を起動し、このユーザ登録処理において新たに入力されるユーザ認証情報を前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させるユーザ登録処理手段として機能させるためのプログラムであってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、予めユーザ登録の権限が付与されている人以外の人もユーザ登録を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に関する一実施形態について説明する。
<1−1.構成>
図1は、複合機100の構成を示す図である。図1に示すように、複合機100は、複合機100全体の動作を制御する制御部10を備えている。この制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12及びRAM(Random Access Memory)13から構成されており、CPU11はROM12に格納されている各種制御プログラムをRAM13に読み出し、RAM13をワークエリアとして用いて、各種制御プログラムを実行する。
【0009】
記憶部20は、例えばハードディスクなどの記憶装置であり、各種データが記憶されている。図2は、記憶部20に記憶されているデータを示す図である。図2に示すように、記憶部20には予めユーザ登録データベース21や条件ファイル22、利用制限テーブル23、アクセスカウンタ24などが記憶されている。次に、これらのデータの内容について詳細に説明する。
【0010】
図3は、ユーザ登録データベース21を示す図である。図3に示すように、ユーザ登録データベース21には、「ユーザ名」と「パスワード」からなる認証情報が書き込まれる領域と、権限情報が書き込まれる領域とがある。この認証情報は、複合機100がユーザ認証を行うために必要な情報である。ここで、「ユーザ名」は、ユーザを識別するための固有のIDであり、「パスワード」はユーザのみが入力しうる識別情報である。本実施形態において、「ユーザ名」はユーザが保有する携帯電話200のシリアル番号(詳細は後述)とし、「パスワード」はユーザにより入力される任意の文字列とする。
【0011】
ユーザ登録データベース21の権限情報は、新規ユーザ登録やユーザ削除において必要な情報であり、「登録ユーザ」、「深さ」、「作成ユーザ数」及び「ユーザ情報」などの項目がある。
ここで、「登録ユーザ」の項目には登録を行ったユーザ名が記憶されており、「深さ」の項目には、当該ユーザが管理者からどのくらい離れているかを示す数値が記憶されている。具体的に説明すると、例えば管理者を「0」とすると、管理者によってユーザ登録されたユーザの「深さ」の項目には、管理者の深さ「0」に1を足した「1」が書き込まれ、同様に、深さが「1」のユーザによってユーザ登録されたユーザの「深さ」の項目には、「2」が書き込まれるようになっている。図4は、このユーザ登録の履歴をツリー構造として示した図である。
【0012】
「作成ユーザ数」の項目には、新規登録を行ったユーザの数が記憶されており、初期値を「0」とし、新規ユーザ登録が行われる度にその値が1ずつ増えるようになっている。「ユーザ情報」の項目には、ユーザに関する付属情報が記憶されており、本実施形態においては、ユーザのE−mailアドレスが記憶される。
【0013】
次に、図5は、条件ファイル22を示す図である。条件ファイル22には、図5に示すように、「深さ」の値が3よりも小さく、かつ、「作成ユーザ数」の値が4よりも小さい、という条件が記憶されている。この条件ファイル22に記憶されている条件を満たさないユーザは、新規ユーザ登録ができないようになっている。なお、この条件ファイル22に記憶されている変数は、複合機100を管理する管理者などにより変更可能になっている。
【0014】
次に、図6は、利用制限テーブル23を示す図である。この利用制限テーブル23には、ユーザ毎に複合機100を利用することができる回数が記憶されている。例えば、図6において、ユーザDは複合機100を10回まで利用することができるように設定されている。なお、この利用制限テーブル23は、上述したユーザ登録データベース21にリンクされており、ユーザ登録データベース21において登録されているユーザが追加もしくは削除されると、利用制限テーブル23の内容も同様に更新されるようになっている。
【0015】
図7は、アクセスカウンタ24を示す図である。図7に示すように、アクセスカウンタ24には、複合機100を利用した回数がユーザ毎に記憶されている。具体的に説明すると、アクセスカウンタ24の「アクセスカウンタ」の項目の初期値は「0」であるが、複合機100がユーザ認証を行う度に、当該ユーザの「アクセスカウンタ」の項目の値が1ずつカウントアップされるようになっている。なお、このアクセスカウンタ24は利用制限テーブル23にリンクされており、例えば利用制限テーブル23に新しいユーザが追加されると、アクセスカウンタ24にも新しいユーザが追加されるようになっている。
【0016】
次に図1に戻り、表示操作部30は、矩形の液晶ディスプレイとその表示面に重ねて配置される透明のタッチパネルとを有しており、制御部10の制御に基づいて、操作を促すメッセージや処理状況を示す種々の表示を行うとともに、各種の操作の入力も受け付ける。この表示操作部30には、例えば、図9や図10、図11、図13、図14に示す画面などが表示される。また、この表示操作部30のタッチパネル上の押圧位置は、CPU11によって検出され、これによってどのような操作が行われたが認識されるようになっている。
【0017】
ICタグ読取部40は、所定の検出範囲内にあるICタグ80(詳細は後述)を検出し、ICタグ80に記憶されているデータを無線で読み取る。
通信部50は、LAN(Local Area Network)や公衆回線などのネットワークに接続されるインターフェースであり、LANを介して接続されている端末装置からデータを受信したり、公衆回線を介して接続されているファクシミリ装置にデータを送信したりする。
【0018】
画像読取部60は、プラテンガラス上に載せられた原稿の画像をCCD(Charge Coupled Device)等のデバイスにより読み取り、画像データに変換する。
画像形成部70は、画像読取部60から入力された画像データを、制御部10の制御に基づいて、用紙に転写して画像形成を行う。より詳細に言えば、画像形成部60は、制御部10から供給される画像データに基づいて、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナー像を感光体ドラム(図示略)上に順次形成し、これらのトナー像を用紙に重ねて転写することにより、カラー画像を形成して、印刷物を出力する。
【0019】
ここで、CPU11が、上述した通信部50、画像読取部60及び画像形成部70を、単体もしくは連携して動作させることにより、複合機100においてスキャン機能やコピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの各種機能が実現される。
例えば、複合機100のスキャン機能は、上述した画像読取部60が原稿画像を画像データに変換することにより実現される。また、コピー機能は、画像読取部60が原稿画像を画像データに変換し、画像形成部70がこの画像データに基づいて用紙に画像を形成することにより実現される。さらに、プリンタ機能は、通信部50が画像データを受け取り、画像形成部70がこの画像データに基づいて用紙に画像を形成することにより実現され、ファクシミリ機能は、画像読取部60が原稿画像を画像データに変換し、通信部50がこの画像データを所定のファクシミリ番号に送信することにより実現される。
【0020】
次に、携帯電話200、300は、各ユーザが1台ずつ保有する移動体端末であり、この携帯電話200、300の内部には、各々ICタグ80が設けられている。このICタグ80には、携帯電話200、300毎に設定されているユニークなシリアル番号が記憶されている。なお、以下の説明において、携帯電話200はユーザDにより保有されており、そのシリアル番号は「ユーザD」であるものとし、携帯電話300はユーザEにより保有されており、そのシリアル番号は「ユーザE」であるものとする。
【0021】
<1−2.動作>
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、記憶部20に記憶されているユーザ登録データベース21には、複合機100を管理する管理者により予めユーザAとユーザDとが登録されているものとする。図4は、この登録履歴をツリー構造で示した図であり、図3は、ユーザDとユーザAが登録されている状態のユーザ登録データベース21を示す図である。図3に示すように、ユーザDは、ユーザ名が「ユーザD」、パスワードが「abc1234」として登録されており、また、利用制限テーブル23には、「利用可能回数」の項目に10回まで利用可能であることを示す「10」が記憶されているものとする。次に、図8を参照して、ユーザDが新たなユーザであるユーザEを登録するときの動作について説明する。
【0022】
(新規ユーザ登録)
複合機100は、電源投入後、表示操作部30にメニュー画面(図示略)を表示している。この状態において、ユーザDにより新規ユーザ登録の指示が入力されると(ステップSA1:YES)、CPU11は、図9に示すように、表示操作部30に「携帯電話をかざしてください」という操作を促すメッセージを表示させる。ここで、ユーザDにより、ユーザDが保有する携帯電話200が、複合機100のICタグ読取部40の検出範囲内にかざされると、ICタグ読取部40はこのICタグ80を検出し、ICタグ80に記憶されている携帯電話200のシリアル番号「ユーザD」を無線で読み取る。
【0023】
続いて、CPU11は、図10に示すように、表示操作部30に「パスワードを入力してください」というメッセージを表示させる。ユーザDによりパスワード(「abc1234」)が入力されると、CPU11は携帯電話200のシリアル番号(ユーザ名)「ユーザD」とパスワード「abc1234」とを取得する(ステップSA2)。
【0024】
次に、CPU11は、取得したシリアル番号(ユーザ名)「ユーザD」とパスワード「abc1234」との組み合わせがユーザ登録データベース21(図3参照)に記憶されているかを照合する(ステップSA3)。ステップSA3の照合の結果、取得したユーザ名とパスワードとの組み合わせが、ユーザ登録データベース21に存在しない場合(ステップSA3:NO)、登録されていないユーザからの不正なアクセスであるため、その処理を終了する。一方、図3に示すように、取得したユーザ名「ユーザD」とパスワード「abc1234」との組み合わせが、ユーザ登録データベース21に存在する場合(ステップSA3:YES)、登録されているユーザからの正当なアクセスであるため、次の処理を行う。
【0025】
次に、CPU11は、ユーザDがユーザ登録を行う権限があるか否かを判定する(ステップSA4)。詳細に説明すると、CPU11は、ユーザ登録データベース21(図3参照)の「ユーザD」の行から、「深さ」の項目の値と「作成ユーザ数」の項目の値を抽出し、この値が条件ファイル22(図5参照)の条件を満たすか否かを判断する。ここで、この値が条件ファイル22の条件を満たさない場合(ステップSA4:NO)、ユーザDはユーザ登録を行う権限がないため、その処理を終了する。
【0026】
一方、図3に示すように、ユーザDの「深さ」の項目の値が「1」であり、「作成ユーザ数」の項目の値が「0」である場合、条件ファイル22に記憶されている、「深さ」の値が3よりも小さく、かつ、「作成ユーザ数」の値が4よりも小さい、という条件を満たす(ステップSA4:YES)。この場合、CPU11は、ユーザDはユーザ登録を行う権限があると判断する。
【0027】
次に、CPU11は、新規ユーザを登録する処理を行う(ステップSA5)。詳細に説明すると、CPU11は、図11に示すように、表示操作部30に「登録するユーザの携帯電話をかざしてください」というメッセージを表示させる。上述と同様に、登録するユーザEの携帯電話300がICタグ読取部40にかざされると、ICタグ読取部40は携帯電話300の内部に設けられたICタグ80からシリアル番号(ユーザ名)「ユーザE」を取得し、CPU11に渡す。CPU11は、図12に示すように、このシリアル番号(ユーザ名)「ユーザE」を、ユーザ登録データベース21の空き領域の「ユーザ名」の項目に記憶させる。
【0028】
続いて、CPU11は、図13に示すように、表示操作部30に「登録するユーザのパスワードとE−mailアドレスを入力してください」というメッセージと、パスワードとE−mailアドレスの入力を受け付ける入力窓とを表示させる。ユーザEによりパスワード(「def5678」)とユーザ情報(「cc.dd@ne.jp」)が入力されると、CPU11は、図12に示すように、ユーザ登録データベース21にこのパスワード「def5678」とユーザ情報「cc.dd@ne.jp」とを、ユーザ名「ユーザE」に対応させて該当する項目に記憶させる。
【0029】
続いて、CPU11は、ユーザEの「登録ユーザ」の項目に、ステップSA2において取得したユーザ名である「ユーザD」を記憶させる。次に、CPU11は、ステップSA4において抽出したユーザDの「深さ」の項目の値「1」に1を足した値(「2」)をユーザEの「深さ」の項目に記憶させる。続いて、CPU11は、ユーザEの「作成ユーザ数」の項目に、初期値である「0」を記憶させるとともに、ユーザEの「登録ユーザ」として記憶されているユーザDの「作成ユーザ数」の項目に、ステップSA4において抽出したユーザDの「作成ユーザ数」の項目の値「0」に1を足した値(「1」)を記憶させる。
【0030】
次に、CPU11は、上述したユーザ登録データベース21を参照して、記憶部20に記憶されている利用制限テーブル23に新規ユーザEを追加する(ステップSA6)。この時、CPU11は、図6に示すように、ユーザEの「利用可能回数」の項目にユーザDの値「10」をコピーする。また、CPU11は、アクセスカウンタテーブル24にも、同様にユーザEを追加し、「アクセスカウンタ」の項目に初期値の「0」を記憶させる。
【0031】
次に、CPU11は、ユーザ登録データベース21と利用制限テーブル23に基づいて、図14に示す確認画面を表示操作部30に表示させる。この確認画面において、「作成ユーザ数」の値の隣には加算ボタン31が設けられており、この加算ボタン31が押される度に「作成ユーザ数」の値が1ずつ増えていく。また、「利用可能回数」の値の隣には、減算ボタン32が設けられており、この「利用可能回数」の値は、減算ボタン32が押される度に1ずつ減っていく。
【0032】
ここで、ユーザDにより加算ボタン31や減算ボタン32が押され、対応する値が変更されると(ステップSA7:YES)、CPU11は変更された値を該当する項目に書き込む(ステップSA8)。例えば、「作成ユーザ数」の値に対応する加算ボタン32が4回押されると、CPU11は、「作成ユーザ数」の値(「0」)に1を4回足した値(「4」)をユーザ登録データベース21のユーザEの「作成ユーザ数」の項目に書き込む。これにより、その値が条件ファイル22の条件(「作成ユーザ数」の値<4)を満たさなくなるため、ユーザEは新規ユーザ登録を行うことができなくなる。
また、「利用可能回数」の値に対応する減算ボタン32が5回押され、その値が「10」から「5」に変更されると、CPU11は同様に利用制限テーブル23を書き換える。これにより、ユーザEは複合機100を5回までしか利用できないようになる。
【0033】
ユーザDにより、確認画面(図14参照)の右下角部に設けられた「登録」ボタンが押されると、ユーザEの登録は完了する。このように、予め権限を与えられていない管理者以外のユーザも、新規ユーザ登録を行うことができる。また、被登録ユーザは、登録ユーザより高い権限が与えられないようになっており、さらに登録ユーザが被登録ユーザの権限を制限することができるため、一定のセキュリティを保つことができる。
【0034】
(利用動作)
上述したユーザ登録の処理により、ユーザEは、複合機100の各種機能(スキャン機能やコピー機能、プリンタ機能、FAX機能など)を、利用制限テーブル23に記憶されている内容の範囲内で利用することができるようになった。
次に、ユーザEが複合機100のコピー機能を利用する際の動作について説明する。上述したように、複合機100は、電源投入後、表示操作部30にメニュー画面(図示略)を表示している。このCPU11は、このメニュー画面において、上述した新規ユーザ登録の指示の他に、コピーやスキャナ、プリンタ、ファクシミリなどの開始指示や、ユーザ登録の削除の指示などを受け付ける。
【0035】
ここで、ユーザEにより、画像読取部60に原稿がセットされ、このメニュー画面からコピーを開始する指示が入力されると、CPU11は上述と同様にユーザ認証を行う。詳細に説明すると、CPU11は、表示操作部30に図9に示す「携帯電話をかざしてください」というメッセージを表示し、ユーザEの携帯電話300からシリアル番号(ユーザ名)「ユーザE」を取得する。続いて、CPU11は、図10に示す「パスワードを入力してください」というメッセージを表示し、パスワード(「def5678」)を取得する。
【0036】
次に、CPU11は、取得したシリアル番号(ユーザ名)「ユーザE」とパスワード「def5678」とをユーザ登録データベース21(図12参照)に照合し、取得したユーザ名とパスワードとが存在するか否かを判断する。ここで、取得したユーザ名とパスワードとが存在しない場合は、登録されていないユーザからの不正なアクセスであるため、表示操作部30にその旨のメッセージを表示し、処理を終了する。
一方、取得したユーザ名とパスワードとが存在する場合、ユーザEは登録されている正当なユーザであると認証されるため、CPU11は、図7に示すアクセスカウンタ24の「ユーザE」の「アクセスカウンタ」の項目に、記憶されている値「0」に1を足した値「1」を記憶させる。
【0037】
続いて、CPU11はこの「アクセスカウンタ」の項目の値が、利用制限テーブル23(図6参照)のユーザEの「利用可能回数」の値以下であるか否かを判断する。ここで、「アクセスカウンタ」の項目の値が、「利用可能回数」の項目の値よりも大きい場合は、ユーザEは利用可能回数を超えているため、その旨を伝えるメッセージを表示操作部30に表示して、処理を終了する。一方、上述のように、「アクセスカウンタ」の項目の値が「1」であり、図6に示す「利用可能回数」の値「10」以下である場合は、ユーザEは利用権限があるため、CPU11は、画像読取部60と画像形成部70とを動作させて、コピー動作を開始する。
なお、上述では複合機100のコピー機能を利用する実施例を説明したが、スキャン機能やプリンタ機能、ファクシミリ機能を利用する際の動作も上述と同様である。
【0038】
(登録ユーザ削除)
ユーザ登録データベース21に登録をされているユーザは、上述したユーザDと同様にして、条件ファイル22の範囲内で新規ユーザの登録を行うことができる。図15は、ユーザAがユーザB、Cを登録し、ユーザEがユーザF、G、Hを登録した履歴をツリー構造で示した図である。
【0039】
ここで、ユーザは、自分が登録したユーザと、そのユーザがさらに登録したユーザを同時に削除することができる。詳細に説明すると、表示操作部30にメニュー画面が表示された状態で、例えば、ユーザDによりユーザ削除の指示が入力されると、CPU11はユーザ登録データベース21から「ユーザ登録」の項目に「ユーザD」が記憶されているユーザを抽出して、表示操作部30にそのユーザ名を表示させる。ここで、図12に示すように、ユーザEは「登録ユーザ」が「ユーザD」であるため、表示操作部30に削除候補ユーザとして表示される。
【0040】
ユーザDにより、削除ユーザとしてユーザEが指定されると、CPU11はユーザ登録データベース21からユーザEのデータを削除する。続いて、CPU11は、「登録ユーザ」の項目が「ユーザE」であるユーザF、G、Hのデータも削除する。例えば、ユーザEが問題となる行動をとり、ユーザDにより削除された場合には、ユーザEだけではなく、ユーザEにより登録されたユーザF、G、Hも複合機100を利用することができなくなる。なお、この場合においては、図15に示すツリー構造におけるユーザDよりも下位に位置する登録者を全て削除してもよい。
【0041】
<2.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。
(1)上述した実施形態では、利用制限テーブル23を設け、ユーザ毎に複合機100の利用を制限したが、利用制限テーブル23を設けずに、新規ユーザ登録の権限のみを制限してもよい。すなわち、上述した実施形態では、情報処理の権限を示す権限情報として、機器の利用についての制限情報と、新規ユーザ登録に関する権限の制限情報を含んでいたが、機器の利用についての制限情報は省略してもよい。
【0042】
また、上述した実施形態では、「作成ユーザ数」という項目で新たに登録できるユーザの数を制限した。この場合、あるユーザ(以下親ユーザという)と、そのユーザによって登録されたユーザ(以下、子ユーザという)があった場合、子ユーザの「作成ユーザ数」は親ユーザの「作成ユーザ数」と同じに制御される。しかし、この制御の態様はこれに限らない。親ユーザより少なくなるような演算を自動的に行い、親から子、子から孫というように階層が進むにつれて順次少なくなるようにしてもよい。また、セキュリティ上の問題がなければ、順次増加するようにしても構わない。要するに、予め定められたアルゴリズム(増加や減少の演算式など)に基づいて修正を加えるようにすればよい。さらに、ユーザ登録に関する制限は、「作成ユーザ数」に限らない。期間の制限を行ったり、登録料を徴収してその額を変更したりすることもできる。すなわち、登録に関するなんらかの制限を与える情報であればよい。
【0043】
また、上述した利用制限テーブル23では、ユーザ毎に「利用可能回数」を記憶させて、複合機100の利用回数を制限したが、ユーザ毎に「利用可能枚数」という項目を設け、出力枚数の上限値を記憶させて、画像形成部70の出力枚数を制限しても良い。詳細に説明すると、画像形成部70の用紙排出口に通過センサを設け、記憶部20には、ユーザ毎にその印刷枚数を計数する枚数カウンタを設ける。ここで、ユーザによりプリンタ機能などが利用され、印刷物が通過センサを通過すると、記憶部20に記憶されている枚数カウンタが1ずつ増加する。複合機100のCPU11は、この枚数カウンタが出力枚数の上限値以下である場合は、その出力を許可するが、枚数カウンタが出力枚数の上限値よりも大きい場合は、その出力を許可しないという制限を設けても良い。
【0044】
また、ユーザ毎に「コピー利用」という項目を設け、コピーの利用の可否を記憶させてコピー機能の利用を制限しても良い。詳細に説明すると、ユーザにより、表示操作部30にコピー開始の指示が入力されると、複合機100の制御部10はユーザ認証を行い、登録ユーザであれば利用制限テーブル23を参照して当該ユーザの利用の可否を判断し、利用可能であるユーザのみコピー機能の利用を許可するという制限を設けても良い。
【0045】
さらに、上述と同様に、画像読取部60で読み取った画像データを記憶部20のユーザ毎の記憶領域に格納する機能の利用や、画像読取部60で読み取った画像データを通信部50から所定のファクシミリ番号に送る機能の利用を制限してもよい。
【0046】
(2)上述した実施形態では、携帯電話200、300に設けられたICタグ80からシリアル番号を読み出し、このシリアル番号をユーザ名として記憶させたが、例えば、表示操作部30にユーザ名を入力する入力窓を設け、ユーザにより入力された任意のユーザ名(ユーザの名前や社員番号など)を取得して、これをユーザ名として記憶させてもよい。
また、上述した実施形態では、表示操作部30に「パスワードを入力してください」というメッセージを表示させ、ユーザにより入力されたパスワードを取得したが、例えば、ユーザの指紋や瞳の虹彩などの生態情報を読み取る読取装置を設け、この読取装置が読み取った生体情報を取得し、パスワードとして記憶させてもよい。
また、セキュリティポリシーによっては、携帯電話を所持しているという事を認証として使用することで、パスワードの入力を省略してもよい。
【0047】
(3)上述した実施形態では、ユーザEがユーザDにより削除された場合には、ユーザEだけではなく、ユーザEにより登録されたユーザF、G、Hのユーザ登録も自動的に削除しているが、ユーザを削除した場合の動作はこれに限らない。
【0048】
例えば、複合機100に計時機能を設け、記憶部20にユーザEが削除された日時を記憶させるとともに、ユーザEにより登録されたユーザF、G、Hのユーザ登録データベース21の「登録ユーザ」の項目を「テンポラリーユーザ」に変更し、ユーザF、G、Hの「ユーザ情報」の項目に記憶されているE−mailアドレスに、「登録ユーザであるユーザEが削除されたため、一週間以内に他のユーザに登録をしてもらわないと、複合機100が利用できなくなる」という内容のメールを送る。
【0049】
複合機100のCPU11は、ユーザEが削除された日時から一週間を計数すると、ユーザ登録データベース21から、「登録ユーザ」が「テンポラリーユーザ」であるユーザをすべて削除するという動作であってもかまわない。
これにより、ユーザEが削除された場合であっても、ユーザFが一週間の期間内に他の登録ユーザ(例えば、ユーザB)によりユーザ登録をされた場合には、ユーザFは一週間の期間後も引き続き複合機100を利用することができる。
【0050】
また、上述と同様に、ユーザEが削除されると、複合機100のCPU11は、ユーザ登録データベース21において、ユーザF、G、Hの「登録ユーザ」の項目を「テンポラリーユーザ」に変更するとともに、ユーザEの「登録ユーザ」の項目に記憶されている「ユーザD」のユーザ情報「aa@bb.ne.jp」を抽出し、ユーザDのE−mailアドレス宛に「ユーザEが登録したユーザF、G、HをユーザDの登録ユーザにする場合、複合機100で引き継ぎ手続きをしてください。」という内容のメールを送ってもよい。
【0051】
複合機100の表示操作部30には、上述と同様に、電源投入後はメニュー画面が表示されているが、このメニュー画面には「ユーザ引き継ぎ」というボタンが設けられている。ユーザDにより、この「ユーザ引き継ぎ」ボタンが押されると、CPU11は上述と同様に、ユーザDからユーザ名とパスワードとを取得し、ユーザ登録データベース21にこの組み合わせが記憶されているか否かを照合する。この結果、この組み合わせが記憶されていれば、CPU11はユーザDが登録されているユーザであると認識し、ユーザ登録データベース21において「登録ユーザ」の項目が「テンポラリーユーザ」であるユーザG、H、Fを抽出する。続いて、CPU11は、ユーザG、H、Fの「登録ユーザ」の項目を、「テンポラリーユーザ」から「ユーザD」に変更する。このため、ユーザG、H、Fは、CPU11が上述ように一週間を計数した後も、ユーザ登録データベース21におけるユーザ登録は削除されず、引き続き複合機100を利用することができる。
【0052】
(4)上述した実施形態では、複合機100における実施例を説明したが、複合機100に限らない。例えば、ユーザ認証機能を備え、各種サービスを提供する情報処理装置であってもかまわない。例えば、公衆無線LANのホットスポットサービスでは、新規ユーザを手軽に登録したいが無制限な使用は制限したいという要求があり、そのような場面では特に有効である。
(5)上述した実施形態では、「深さ」の項目が3以上になった場合は、その階層に登録されたユーザは新たなユーザを登録できないように制限した。このような制限は、最上位のユーザからの「深さ」に限らず、特定のユーザから数えた「深さ」によって制限してもよい。すなわち、ツリー構造の階層が所定数下位(特定のユーザから数えた階層)に達した場合は、その階層に登録されたユーザは新たなユーザの登録ができないように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態である複合機100と携帯電話200、300の構成を示す図である。
【図2】同実施形態に係る記憶部20に記憶されているデータを示す図である。
【図3】同実施形態に関わるユーザ登録データベース21を示す図である。
【図4】同実施形態に関わるユーザ登録の履歴をツリー状に示す図である。
【図5】同実施形態に関わる条件ファイル22を示す図である。
【図6】同実施形態に関わる利用制限テーブル23を示す図である。
【図7】同実施形態に関わるアクセスカウンタ24を示す図である。
【図8】同実施形態に関わる新規ユーザ登録を示すフロー図である。
【図9】同実施形態に関わる表示操作部30に表示される画面を示す図である。
【図10】同実施形態に関わる表示操作部30に表示される画面を示す図である。
【図11】同実施形態に関わる表示操作部30に表示される画面を示す図である。
【図12】同実施形態に関わるユーザ登録データベース21を示す図である。
【図13】同実施形態に関わる表示操作部30に表示される画面を示す図である。
【図14】同実施形態に関わる表示操作部30に表示される確認画面を示す図である。
【図15】同実施形態に関わるユーザ登録の履歴をツリー状に示す図である。
【符号の説明】
【0054】
10…制御部、11…CPU、12…ROM、13…RAM、20…記憶部、21…ユーザ登録データベース、22…条件ファイル、23…利用制限テーブル、24…アクセスカウンタ、30…表示操作部、31…加算ボタン、32…減算ボタン、40…ICタグ読取部、50…通信部、60…画像読取部、70…画像形成部、80…ICタグ、100…複合機、200、300…携帯電話。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを認証するユーザ認証情報と情報処理の権限を示す権限情報とを対応付けて記憶するユーザ登録情報記憶手段と、
前記ユーザ認証情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報が、前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶されているか否かを検索し、記憶されている場合には、当該ユーザ認証情報に対応する前記権限情報に基づいて、新たなユーザ認証情報の登録を許可するか否かを判断し、許可すると判断した場合にはユーザ登録処理を起動し、このユーザ登録処理において新たに入力されるユーザ認証情報を前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させるユーザ登録処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザ登録処理手段は、新たなユーザ認証情報の登録を許可すると判断した場合には、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報に対応する権限情報に予め定められたアルゴリズムに基づく修正を加え、前記新たに入力されるユーザ認証情報に対応付けて前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ登録処理手段が新たに入力されるユーザ認証情報を前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させる際に、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報を登録者情報として認識し、前記新たに入力されるユーザ認証情報を被登録者情報として認識する登録者認識手段と、
前記ユーザ登録情報記憶手段が記憶しているユーザ認証情報の削除が要求された場合に、当該削除を要求しているユーザのユーザ認証情報を要求する削除ユーザ情報要求手段と、
前記削除ユーザ情報要求手段の要求に従って入力されたユーザ認証情報が、削除を要求されているユーザ認証情報に対して前記登録者情報として認識された情報である場合に、前記被登録者情報として認識されたユーザ認証情報を削除する削除許可手段と
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記登録者認識手段は、前記登録者情報と前記被登録者情報との関係をツリー構造として認識する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記削除許可手段は、前記削除を行う際に、削除を行うユーザ認証情報に対して前記ツリー構造の下位に位置する被登録者情報であるユーザ認証情報を全て削除する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザ登録処理手段は、前記ツリー構造の階層が所定数下位に達した場合は、当該階層に区分されるユーザ認証情報については、新たなユーザ認証情報の登録を許可しない
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータを、
ユーザを認証するユーザ認証情報と情報処理の権限を示す権限情報とを対応付けて記憶するユーザ登録情報記憶手段と、
前記ユーザ認証情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報が、前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶されているか否かを検索し、記憶されている場合には、当該ユーザ認証情報に対応する前記権限情報に基づいて、新たなユーザ認証情報の登録を許可するか否かを判断し、許可すると判断した場合にはユーザ登録処理を起動し、このユーザ登録処理において新たに入力されるユーザ認証情報を前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させるユーザ登録処理手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
前記ユーザ登録処理手段は、新たなユーザ認証情報の登録を許可すると判断した場合には、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報に対応する権限情報に予め定められたアルゴリズムに基づく修正を加え、前記新たに入力されるユーザ認証情報に対応付けて前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
コンピュータを、さらに、
前記ユーザ登録処理手段が新たに入力されるユーザ認証情報を前記ユーザ登録情報記憶手段に記憶させる際に、前記受付手段が受け付けたユーザ認証情報を登録者情報として認識し、前記新たに入力されるユーザ認証情報を被登録者情報として認識する登録者認識手段と、
前記ユーザ登録情報記憶手段が記憶しているユーザ認証情報の削除が要求された場合に、当該削除を要求しているユーザのユーザ認証情報を要求する削除ユーザ情報要求手段と、
前記削除ユーザ情報要求手段の要求に従って入力されたユーザ認証情報が、削除を要求されているユーザ認証情報に対して前記登録者情報として認識された情報である場合に、前記被登録者情報として認識されたユーザ認証情報を削除する削除許可手段
として機能させるための請求項7または8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記登録者認識手段は、前記登録者情報と前記被登録者情報との関係をツリー構造として認識する
ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記削除許可手段は、前記削除を行う際に、削除を行うユーザ認証情報に対して前記ツリー構造の下位に位置する被登録者情報であるユーザ認証情報を全て削除する
ことを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記ユーザ登録処理手段は、前記ツリー構造の階層が所定数下位に達した場合は、当該階層に区分されるユーザ認証情報については、新たなユーザ認証情報の登録を許可しない
ことを特徴とする請求項10に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−286956(P2007−286956A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114466(P2006−114466)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】