説明

情報処理装置及びメニュー生成方法及びプログラム

【課題】起動候補のアプリケーションを提示するメニューを表示する際に、アプリケーション起動のための操作の手間の度合いの大きなアプリケーションからメニューに表示する。
【解決手段】移動端末装置100は、複数のアプリケーション102を保有し、移動端末アプリケーション選択支援部121が、アプリケーションの起動までにユーザにより押下されたキーの種類と回数を監視し、押下されたキーの種類と回数をログとして記録し、また、メニューが表示される際に、記録しているログにおいて、現在のユーザのキー操作に合致するキー操作の履歴が示されるアプリケーションをメニューに表示するアプリケーションとして抽出するとともに、抽出したアプリケーションごとに、起動までに要したキー操作数及び操作時間に基づいて優先順位を決定し、優先順位に従ってメニューにおけるアプリケーションの表示順序を調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置の表示部にアプリケーション起動のためのメニューを表示する技術に関し、特に、携帯電話機等の移動端末装置の表示部にアプリケーション起動のためのメニューを表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機は、単なる音声通話だけでなく、メールができ、ネットワークブラウジングができ、カメラが利用でき、テレビの視聴ができ、FMラジオが聞け、音楽を録音再生できるなど多機能化が進んでいる。
即ち多くの機能があり、利用方法は複雑になりつつある。
【0003】
一方で、ユーザはすべての機能を使いこなすわけではなく、一定の決まった使い方をすることが多い。
しかし、場合によってはめったに使わない機能を使う必要性も出てくる。
例えば、ソフトウエア更新機能などは、たまに使うかどうかであるが、使わないと不具合が直らないので困るわけであるが、その利用方法を覚えている人は少ない。
【0004】
あるいは、ロックの設定なども特定の場合に使う程度であり、いつも使わない人にとってはあいまいな記憶でメニューをたぐることも多い。
このような課題を解決するために携帯端末に限らず、操作の履歴を利用するという技術が複数開示されている。
【0005】
特開2002−101179号公報では、携帯端末において複雑な操作を繰り返さないことを目的に、一度実行した機能を履歴として保存し、履歴の中から選択して実行するという技術の開示がされている。
操作の履歴はすべてとるのではなく、一定の条件を満たしたもののみを履歴として取得する技術が開示されており、記録の条件として予め機能ごとに選択時に記憶するのか実行してから記憶するのかといったことを指定しておくという条件が開示されているに過ぎない。
【0006】
そのため、操作そのものが手間とか、操作数とか、階層構造が深いといったことには触れられておらず、また操作の誤りやすさなどに関しても何の示唆もない。
また、履歴からの選択においても、通常のメニューの中で自然に表示することに関しては開示されていない。
【0007】
また、特開2006−185351号公報においては、操作履歴をメニューに入れることによりユーザの操作を支援する方法であるが、ユーザが陽に指定してメニューに入れるため、後からあの機能をと思い出すようなことに関しては開示されていない。
【0008】
特開2000−261544号公報においても過去に操作した操作をメニューに入れて呼び出すことができるようにする技術に関して開示されているが、メニューを動的に合成したり、操作しにくい機能を優先して表示するという技術は開示されていない。
【特許文献1】特開2002−101179号公報
【特許文献2】特開2006−185351号公報
【特許文献3】特開2000−261544号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ユーザ操作の支援の方法として、過去の操作の履歴を単純に使おうとすると、過去の操作のパターンが多すぎるなどの問題が発生する。
また、本当に必要とする操作の候補を特定するのもの難しくなる。
また、操作の誤りやすさなども考慮しなければならない。
【0010】
更には、特定の状況下では、状況に対応した特定のアプリケーションが起動される可能性が高く、状況ごとに、起動の可能性の高いアプリケーションを提示するメニューを表示することが望ましい。
【0011】
この発明は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしており、操作の手間を考慮したうえで、手間の度合いの大きなものからメニューに表示するアプリケーションの候補として選択し、また、操作の誤りは繰り返すことが多いため、誤りという操作を含めて手間と考えることにより、より使いやすいメニュー構成を表示する技術を実現することを主な目的とする。
更には、センサによる状況把握等を通じて、状況ごとに起動の可能性の高いアプリケーション候補を提示することにより、より使いやすいメニュー構成を表示する技術を実現することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る情報処理装置は、
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、前記ユーザにより操作される操作部とを有する情報処理装置であって、
アプリケーションプログラムが起動される度に、起動される起動アプリケーションプログラムと、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより前記操作部に行われた一連の操作の操作過程とが示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶するアプリケーション起動操作過程情報記憶部と、
前記表示部にメニューが表示されている際に、前記ユーザにより前記操作部に操作が行われる度に前記ユーザにより前記操作部に行われた操作を解析する操作解析部と、
前記操作解析部により前記ユーザの操作が解析される度に、前記操作解析部により解析された前記ユーザの操作の進展と合致する操作過程が示されるアプリケーション起動操作過程情報を前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部から抽出し、抽出したアプリケーション起動操作過程情報の少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、起動アプリケーションプログラムが起動されるまでにユーザにより行われた一連の操作の操作過程が示される情報をアプリケーション起動操作過程情報として記憶し、メニューに対するユーザの操作の進展と合致する操作過程が示されるアプリケーション起動操作過程情報を抽出し、抽出したアプリケーション起動操作過程情報に示されている起動アプリケーションプログラムを提示するメニューを動的に生成し、表示するため、ユーザ操作の進展に応じて適切なメニュー表示を行うことができる。
特に、操作の困難度を判定し、操作の困難度が大きい起動アプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成するため、ユーザが操作手順を忘れてしまいがちなアプリケーションプログラムや、操作手順を間違ってしまうことの多いアプリケーションプログラムを優先して提示することができ、ユーザの利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施の形態1.
本実施の形態に係る移動端末装置(情報処理装置)は、ユーザからメニューを用いたアプリケーションの起動要求、又はキー押下によるアプリケーションの起動要求がある度に、最終的なアプリケーションの指定までに辿ったメニューの軌跡を監視し、メニューの軌跡をログとして記録し、最終的なアプリケーションの指定までに押下したキーの種類と回数を監視し、押下したキーの種類と回数をログとして記録する。
更に、本実施の形態に係る移動端末装置は、メニューを表示する場合には、ログの内容に基づいて優先順位を決定し、優先順位に従ってメニューの表示内容(アプリケーションの表示順序)を調整する。
そして、メニューの表示に際しては、操作の手間を考慮したうえで、手間の度合いの大きなものからメニューに表示するアプリケーションの候補として選択する。
また、操作の誤りは繰り返すことが多いため、誤りというキー操作を含めて手間と考えることにより、より使いやすいメニューを表示する。
つまり、本実施の形態に係る移動端末装置は、操作の誤りを含めて、ユーザが過去に目的の機能(アプリケーション)をどのような経路で探して何を使ったのかという情報に基づいて、メニュー構成を動的に作成する。また、メニューとして表示するアプリケーションの候補のリストに関しても、必ずしも良く使う機能の順序とはなっておらず、複雑な機能であって、たまに使う機能を優先するようにしている。
ここで、操作の誤りとは、メニュー階層を戻る、操作をやり直す、目的のアプリケーションの起動までの最短の経路ではなく回り道的な経路を取る等の余計な操作である。
【0015】
以下、図面を用いながら本実施の形態に係る携帯端末装置について詳細に説明する。
まず、図1に、本実施の形態に係る移動端末装置100の構成例を示す。
移動端末装置100は、情報処理装置の例であり、例えば、携帯電話機やカーナビゲーションシステムなどである。
移動端末装置100には、一般に通信モジュールなどがついているが、通信に関する機能は本実施の形態の本質とは直接的には関係がないので、本説明では、アプリケーションの動作に関係する部分のみの構成図を示す。
【0016】
図1において、ユーザインタフェース部101は、移動端末装置100とユーザとのインタフェースとなる機能である。
携帯電話やカーナビゲーションシステムでは、ユーザインタフェース部101は、同じメーカであっても、機種ごとにディスプレイの大きさが違ったり、キーの数が違うなどH/W(Hard Ware)に依存して変わる部分がある。
ユーザインタフェース部101には、例えば、ウインドウシステム、GUI(Graphical User Interface)等の機能が含まれている。
【0017】
移動端末装置100において、アプリケーションプログラム102は、複数ある。
なお、以下では、アプリケーションプログラムは、単にアプリケーション又はアプリともいう。
アプリケーション102は、ユーザインタフェース部101を利用してユーザの意図を知る。
アプリケーション102は、通常のコンピュータや携帯電話機と同様に、起動前は、後述するHDD/フラッシュメモリ1053等の記憶装置に格納されており、起動に際してメモリ1052にロードされ、CPU1051により実行される。
図1では、移動端末アプリケーション選択支援部121との関連を強調するために、あえて移動端末アプリケーション選択支援部121内に図示している。
また、移動端末装置100は、アプリケーション102と同様のアプリケーションの一つであるが、メニューアプリケーション111と呼ばれるアプリケーションを有する。メニューアプリケーション111は、メニュー表示によりユーザに他のアプリケーションを選択させたり、メニューの階層をたどる機能を提供する。
なお、以下では、メニューアプリケーションは、単にメニューアプリともいう。
【0018】
移動端末アプリケーション選択支援部121は、表示部1054により表示されたメニューに対して、最終的なアプリケーションの指定までにユーザにより押下されたキーの種類と回数を監視し、押下されたキーの種類と回数をログとして記録し、また、メニューが表示される際に、ログの内容に基づいてメニューに表示するアプリケーションの優先順位を決定し、優先順位に従ってメニューの表示内容(アプリケーションの表示順序)を調整する。
なお、移動端末アプリケーション選択支援部121の詳細は、図2以降を参照して後述する。
【0019】
ミドルウエア103は、アプリケーション102とOSの中間の層であり、各種アプリケーション102が共通に利用できる層である。各種アプリケーション102は、ミドルウエア103の機能を利用して動作する。
OS(Operating System)104は、移動端末装置100の全体的な制御を行うソフトウエアである。
【0020】
H/W(Hard Ware)105には、例えば、CPU(Central Processing Unit)1051、メモリ1052、HDD(Hard Disc Drive)又はフラッシュメモリ(HDD/フラッシュメモリと表記する)1053、液晶ディスプレイ等の表示部1054、複数のキーから構成されるキー操作部1055(操作部)が含まれる。
表示部1054は、複数のアプリケーション102の中から起動対象のアプリケーションを選択するためのメニューをユーザに対して表示する。
また、キー操作部1055は、ユーザにより操作され、例えば、表示部1054により表示されたメニューに対するユーザの指示を入力する。
【0021】
次に、図2を用いて、移動端末アプリケーション選択支援部121を説明する。
図2は、移動端末アプリケーション選択支援部121の詳細を示す。
【0022】
ユーザ操作ログ取得部201は、ユーザがキー操作部1055を用いて行った操作のログを取得する。なお、ユーザ操作ログ取得部201については、図3を用いて詳細に説明する。
【0023】
ログ保存部202は、ユーザ操作ログ取得部201により取得されたログを保存する機能であり、例えばフラッシュメモリやハードディスクを含む保存機能である。
ログ保存部202は、つまり、アプリケーションプログラムが起動される度に、起動される起動アプリケーションプログラムと、起動アプリケーションプログラムが起動されるまでにユーザによりキー操作部1055に行われた一連の操作の操作過程とが示されるユーザログ(アプリケーション起動操作過程情報)を記憶する。ログ保存部202は、アプリケーション起動操作過程情報記憶部の例である。
【0024】
アプリ起動判定部203は、アプリケーションが起動されたことを判定する。
具体的には、ユーザによるキー操作部1055の操作の結果起動されたアプリケーションプログラムが起動から一定時間経過後も稼動しているか否かを確認する。
アプリ起動判定部203は、稼動確認部の例である。
【0025】
メニュー表示部204は、表示部1054に対してメニューを出力して、表示部1054にメニューを表示させる。
【0026】
メニュー補完部205は、メニューを動的に変更して生成する。メニュー補完部205は、メニュー生成部の例である。
メニュー補完部205は、ユーザ操作ログ取得部201によりユーザの操作が解析される度に、ユーザ操作ログ取得部201により解析されたユーザの操作の進展と合致する操作過程が示されるユーザログ(アプリケーション起動操作過程情報)をログ保存部202から抽出し、抽出したユーザログの少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを表示部1054に表示させる。
また、メニュー補完部205は、複数のユーザログを抽出した場合に、抽出したユーザログに示される起動アプリケーションプログラムごとに、ユーザログの内容に基づき、起動アプリケーションプログラムが起動されるまでの操作の困難度を判定し、判定した困難度が大きい起動アプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成する。
ここで、困難度の基準として、例えば、起動アプリケーションプログラムの起動までに要した時間である操作時間(起動所要時間)、起動アプリケーションプログラムの起動までに要した操作の数であるキー操作数(起動所要操作数)、及びこれらを用いた演算結果の値等ある。
操作の困難度の導出方法については、後述する。
【0027】
次に、図2に示したユーザ操作ログ取得部201の構成例について説明する。
図3は、ユーザ操作ログ取得部201の構成例を示す。
【0028】
301は、アプリケーションである。アプリケーションの一つとしてメニューアプリケーション401が存在する。これらアプリケーション301及びメニューアプリケーション401は、図1に示したアプリケーション102及びメニューアプリケーション111と同じである。
前述したように、アプリケーション301及びメニューアプリ401は、通常のコンピュータや携帯電話機と同様に、起動前は、HDD/フラッシュメモリ1053等の記憶装置に格納されており、起動に際してメモリ1052にロードされ、CPU1051により実行されるが、ユーザ操作ログ取得部201との関連が強いため、ユーザ操作ログ取得部201と関連付けて図示している。
【0029】
アプリケーション管理部302は、アプリケーションの起動制御などを行う。
例えば、アプリケーション301の中でもメニューアプリ401により特定のアプリケーションが指定されたとする。アプリケーションから起動したい旨がアプリケーション管理部302に伝えられると、アプリケーション管理部302は、既にそのアプリケーションが起動または起動状態であるのか、他のアプリケーションが起動されており排他の状態になっていないかなどを調べた上で、当該アプリケーションの起動を許可する。
また、アプリケーション管理部302は、それとともに、当該アプリケーションが起動された旨を関係する機能に対してアプリケーション起動情報発信部303により通知する。
【0030】
キーイベント取得部304は、表示部1054にメニューが表示されている際に、ユーザによりキー操作部1055に操作が行われる度にユーザによりキー操作部1055に行われた操作を解析する。
アプリケーション特定部305は、ユーザによるキー操作の結果起動されたアプリケーションを判別する。
キーイベント取得部304及びアプリケーション特定部305は、操作解析部の例である。
【0031】
キーは押下されたりリリースされるたびにアプリケーションにイベントとして通知される。
メニューアプリ401はこのイベントを見て、フォーカスする部分を動かしたり、特定のアプリケーションが決定されたことを知る。
ユーザ操作ログ取得部201は、このキーイベントの情報をメニューアプリ401からもらうことにより取得していき、最終的に特定されたアプリケーションの情報もメニューアプリ401から知り、アプリケーションを特定する。
ユーザ操作ログ取得部201は、このようなキーの押下すべてと当該アプリケーションの対応して情報を取得することができる。
このようにアプリケーションがメニューアプリで選ばれ、ユーザ操作ログ取得部201が、キー操作及び起動されたアプリケーションの情報を取得することにより、ユーザがアプリケーションを起動したという情報を得て、ログ保存部202にユーザログとして記憶する。
【0032】
次に、ログ保存部202におけるユーザログの例を説明する。
図4の501は、起動されたアプリケーションの情報とメニューの位置の情報を対にして保存する。具体的にはアプリケーションの情報は、アプリケーションを一意に特定できる情報であって、IDであったり、アプリケーション名であってもかまわない。
メニューの位置情報は階層上のどの位置にあるかを示す情報で、文字列で表現しても良いし、一意に特定できる階層の順番の情報を利用した形式での表現でもかまわない。
例えば、(1、2、1)であればメニューの最初の項目の中の2番目の項目中の1番目といったような形式で良い。
この場合、ショートカットを示す機能で、複数の位置から同一のアプリケーションを起動できるようにしてあった場合で、別の階層をたどって当該アプリケーションを起動した場合には、別の記録して保存されても良い。
501は、各アプリケーションを起動するための最適解ともいうべき情報であり、ユーザが過去に行った操作の推移を示すものではなく、メニュー階層を戻る、操作をやり直すといった操作の誤りは含まれていない。
このため、501は、本実施の形態にて説明する、操作の手間を考慮したメニュー表示に直接関係するものではなく、本実施の形態に係る特徴は、主に502の内容により実現される。
【0033】
図4の502は、アプリケーションを一意に特定するアプリケーションのIDや、アプリケーション名と、どのキーを何度押下してこのアプリケーションを指定したかを示すキー押下情報とを対にして保存する。
例えば、502の一行目は、1→2→5→1という順序のキー押下により、アプリケーション1が起動されたことが示されている。なお、キー押下列における数字は、押下されたキーが対応する数字である。なお、キー押下列には、数字以外に、アルファベット、五十音、アスタリスク等の特殊文字が含まれていてもよい。
また、キー押下では行ったり戻ったりという操作があると考えられるが、キー押下列としては異なるため、同一のアプリケーションを起動した際のキー押下列として、複数種のキー押下列のログが残ってもかまわない。
また、携帯電話のクリアキーのように一つ戻る操作を行うキーイベントも単にキー押下列の一つとして記録してかまわない。
このように、502は、ユーザがアプリケーションを起動するために実際にキー操作部1055に対して行った一連のキー操作の操作過程が示されており、ログ保存部202には、同一のアプリケーションに対して、それぞれに異なる操作過程が示される二以上のユーザログが記憶される場合がある。また、直前に行われた操作がクリアされるクリア操作があった場合には、クリア操作を含めてユーザのキー操作を記憶し、クリア操作を含む一連の操作の操作過程が示されるユーザログが記憶される。
【0034】
次に、図5に本実施の形態に係る移動端末装置100のメニュー表示の例を示す。
図の中の(1)〜(5)が、このメニュー階層の下にあるアプリケーションの起動候補であり、動的に変わる部分である。
(6)〜(9)の部分はこのメニュー階層にある固定メニューである。
(1)〜(5)のメニューには、ユーザの操作履歴に基づき、操作の手間(操作の困難度)により優先順位が決められたアプリケーションが優先順位に従って示されており、図5の例では、過去にユーザにより起動されたアプリケーションであって、操作の手間(操作の困難度)が大きいと判断されたものほど優先的に(上位に)表示している。
【0035】
次に、本実施の形態に係る移動端末装置100の動作の概要(メニュー生成方法)について説明する。
図6は、本実施の形態に係る移動端末装置100の動作の概要(メニュー生成方法)を説明するフローチャートである。
【0036】
先ず、メニュー表示部204が表示部1054にTopメニューを出力して、表示部1054がTopメニューを表示する(S101)。Topメニューは、デフォルトとして用意されている。
次に、ユーザがキー操作部1055を操作した場合に、キーイベント取得部304がユーザによるキー操作を検知して(S102)、キーイベント取得部304及びアプリケーション特定部305がキー操作の内容を解析する(S103)(操作解析ステップ)。
【0037】
ユーザのキー操作の内容がアプリケーション起動要求でない場合(S104でNO)、すなわち、ユーザが起動対象のアプリケーションを指定しておらず、未だメニュー階層を手繰っている状態の場合は、メニュー補完部205が、ユーザによるキー操作の進展に合致するキー押下列のユーザログをログ保存部202から抽出してアプリケーションの候補を取得する(S105)(メニュー生成ステップ)。
例えば、ユーザによるキー押下の進展が、1→2である場合は、これに合致するキー押下列が記憶されているアプリケーション1(1→2→5→1)とアプリケーション2(1→2→4→2)がメニュー表示の候補となる。
次に、メニュー補完部205は、S105で取得したアプリケーションの候補を示すメニューを生成する(S106)(メニュー生成ステップ)。メニュー補完部205は、メニューを生成するにあたって、操作の手間(操作の困難度)に基づいてアプリケーションの候補間の優先順位を決定し、優先順位に従ってアプリケーションの候補を表示するメニューを生成する。
次に、メニュー補完部205により動的に生成されたメニューをメニュー表示部204が表示部1054に出力して、表示部1054が当該メニューを表示する(S107)。
また、S105〜S107に並行して、ログ保存部202がユーザのキー操作を保存する(S108)(アプリケーション起動操作過程情報記憶ステップ)。
なお、図6では、S108は、S105〜S107の処理の後に行われることになっているが、S108はS105〜S107の処理の前に行われてもよいし、S105〜S107の処理と同時に行われてもよい。
【0038】
他方、ユーザのキー操作がアプリケーション起動要求の場合(S104でYES)、すなわち、ユーザがメニュー上の特定のアプリケーションを指定して当該アプリケーションの起動を要求している場合は、アプリケーション管理部302が、当該アプリケーションの起動を許可し、当該アプリケーションが起動する(S109)。
また、ログ保存部202は、起動アプリケーション名又は起動アプリケーションのIDを、図4の502に示すように、S108で保存したユーザログのキー押下列に対応付けて保存する(S110)(アプリケーション起動操作過程情報記憶ステップ)。
なお、図6では、S110は、S109の処理の後に行われることになっているが、S110はS109の処理の前に行われてもよいし、S109の処理と同時に行われてもよい。
【0039】
次に、移動端末装置100の各部の動作を詳細に説明する。
【0040】
先ず、キーイベント取得部304及びアプリケーション特定部305の動作例を示すフローチャートを図10に示す。
キーイベント取得部304は、キーイベントを待つ。キーは押下されたりリリースされる度にキーイベント取得部304にイベントとして通知される。キーイベント取得部304は、ステップS1001でキーの押下やリリースなど状態が変わることをスキャンする。
状態が変わったら、キーイベント取得部304は、ステップS1002において、キー押下またはリリースといった判断を行う。
次に、キーイベント取得部304は、ステップS1003において、押下された位置又はリリースされた位置の情報を取得し、ステップ1004において、キーイベント取得部304は、押下なのか、リリースなのか、リリースの場合は何秒押下だったのかという点から長押しかどうかなど判断する。
そして、キーイベント取得部304は、ステップS1005でキーイベントとしてイベントの種類、どのキーをどういうカーソル位置で押したかという情報とともにアプリケーション特定部305に通知する。
また、一方で、キーイベント取得部304は、ステップS1001に処理を戻し、状態変化があれば、S1002以降の処理を繰り返す。
【0041】
アプリケーション特定部305は、ステップS1011においてイベント待ちであり、キーイベント取得部304からイベント通知があれば、ステップS1012において、通知を受けたイベントをログ保存部202に保存する。この時点では、ログ保存部202に保存する情報は、図4の502に示すキー押下列の各キーの情報のみであり、アプリケーション名又はアプリケーションのIDは保存されていない。
次に、アプリケーション特定部305は、ステップS1013で処理を開始するかどうかを判断する。例えば、カーソルを移動しただけのイベントの場合は何もせず、確定キーを押された場合にのみアプリケーションに通知を行う。つまり、アプリケーション特定部305は、キーイベント取得部304から通知されたキー操作の情報に基づき、特定のアプリケーションの起動がユーザから要求されたのか否かを判断し、ユーザからアプリケーションの起動が要求されていない場合(S1013で「不要」)は、処理をステップS1011に戻し、ユーザからアプリケーションの起動が要求されている場合(S1013で「要」)は、処理をステップS1014に進める。
ステップS1014において、アプリケーション特定部305は、起動が要求されているアプリケーションを特定するとともに、起動が要求されているアプリケーションに起動が要求されていることを通知する。
次に、アプリケーション特定部305は、ステップ1015において、ユーザにより起動が要求されているアプリケーションの情報をログ保存部202に保存する。これにより、アプリケーションとキーの関係が保存される。つまり、この段階で、図4の502のアプリケーション名又はアプリケーションのIDが保存され、アプリケーションとキー押下列とが対応付けられ、アプリケーションが起動されるまでにユーザによりキー操作部1055に行われた一連の操作の操作過程がログ保存部202に保存される。
【0042】
次に、メニュー補完部205の動作例を示すフローチャートを図8に示す。
先ず、メニュー補完部205は、ステップS801において、メニューの現在どこにいるかの階層情報を取得する。例えば、メニュー補完部205は、図10のステップS1005においてキーイベント取得部304がアプリケーション特定部305へキー押下位置等を通知する際に、併せてキーイベント取得部304からキー押下位置等を階層情報として取得する。
ステップS802において、メニュー補完部205は、この階層より下の層で過去に使用したアプリケーションの情報を取得する。
具体的には、メニュー補完部205は、ユーザによるキー操作の進展に合致するキー押下列のユーザログをログ保存部202から抽出してアプリケーションの候補を取得する。
ここで、メニュー補完部205は、階層の下のみならず、この階層の下に一旦入ってから戻って別の層へ行って見つけたアプリケーションも含めてもよい。
例えば、ユーザのキー操作が、1→2→3→クリアキー→5である場合は、2番キーの押下の後3番キーを押下したが、後にクリアキーを押下することにより3番キーの押下という操作をクリア(キャンセル)し、改めて5番キーを押下したことを示す。この場合のキー操作の進展は、図4の502の一行目とは完全には一致していないが、2→3→クリアキー→5の操作は、実質的には2→5と同じであるため、ユーザ操作の進展と図4の502の一行目に示される一連の操作過程は共通するものであり、図4の502の一行目は適用して、アプリケーション1をアプリケーション候補として取得することができる。
逆に、ログ保存部202に、アプリケーション1の起動のための操作過程として1→2→3→クリアキー→5というユーザログが保存されている場合に、ユーザにより1→2→5というキー操作がなされた場合も、両者は実質的に同じ操作であると判断し、当該ユーザ操作に対してアプリケーション1をアプリケーション候補として取得することができる。この場合のキー操作の進展と、ユーザログに示される操作過程とは完全には一致していないが、2→3→クリアキー→5の操作は、実質的には2→5と同じであるため、ユーザ操作の進展とユーザログの一連の操作過程は共通するものであり、アプリケーション1をアプリケーション候補として取得することができる。
【0043】
次に、メニュー補完部205は、複数のアプリケーションを取得した場合に、ステップS803において、アプリケーション間の優先順位を決定する。
次に、メニュー補完部205は、ステップS804において、ステップS803で得られた優先順位に従って、上位の数組のアプリケーションの候補を抽出する。
この抽出は画面の大きさにあわせるなど適切な数字を境に決めてよい。
その後、メニュー補完部205は、ステップS804で抽出した候補をステップS805でメニューリストに追加する。メニューリストには、他に、例えば、図5の(6)〜(9)のような固定メニューが含まれる。
そして、メニュー補完部205は、ステップS806において、メニュー表示部204にメニューリストを渡し、メニュー表示部204が表示部1054に対してメニュー表示を行う。
【0044】
次に、ステップS803の詳細手順の例を説明する。
メニュー補完部205は、ステップS811において、順序決定のパラメターを取得する。
このパラメターは、最近利用したものからというのでも良いし、キーイベントの数で表現される操作の数や操作にかかった時間という基準に従ったパラメターでも良いし、メニューの深さといったパラメターにしても良い。
【0045】
以下では、ユーザ操作の手間(操作の困難度)を優先順位決定の基準とする例を説明する。ユーザ操作の手間(操作の困難度)は、キーイベントの数とアプリケーション特定までの時間とによって決められる。
このため、メニュー補完部205は、アプリケーションの起動までに要した時間である操作時間(起動所要時間)、アプリケーションプログラムの起動までに要した操作の数であるキー操作数(起動所要操作数)をパラメターとする。
なお、図4には示していないが、ログ保存部202は、アプリケーションが起動されるまでにユーザによりキー操作部1055に行われた一連の操作の操作過程(キー押下列)とともに、アプリケーションが起動されるまでに要した操作時間(起動所要時間)が示されるユーザログ(アプリケーション起動操作過程情報)を保存しており、メニュー補完部205は、ステップS811で、ログ保存部202より操作時間の情報を取得することができる。
また、ログ保存部202は、図4に示すように、アプリケーションごとに、キー押下列の情報を保存しているが、キー押下列はキー操作数が示されている。例えば、図4の502の1行目には、1→2→5→1というキー押下列が示されているが、このキー押下列から、アプリケーション1の起動に要したキー操作数は4であることが導かれる。このように、メニュー補完部205は、ステップS811で、ログ保存部202よりキー押下列の情報をキー操作数の情報として取得することができる。
【0046】
メニュー補完部205は、ステップS812において、ステップS811で決めたパラメターに従ってアプリケーションの順序づけを行うが、ここでは、ステップS812の詳細として、図11に示すS1101〜S1104を説明する。
【0047】
メニュー補完部205は、ステップS1101にて、ログ保存部202からアプリケーションごとにキー操作数の情報を取得し、アプリケーションごとに平均のキー操作数を計算する。前述したように、同じアプリケーションを起動するのに二以上の異なるキー操作が行われた場合には、各々のキー操作がユーザログとして保存されるが、ここでは、共通するアプリケーションに対する二つ以上のキー操作数(キー押下列)を統合して平均のキー操作数を求める。
次に、メニュー補完部205は、ステップS1102にて、ログ保存部202からアプリケーションごとにアプリケーションを選択するまでの時間(操作時間)を秒単位で取得し、やはりアプリケーションごとに平均の秒数をカウントする。
次に、メニュー補完部205は、ステップ1103において、ステップS1101、S1102で計算した操作数と秒数を合計する。
次に、メニュー補完部205は、ステップS1104において、このステップS1103で計算した数値の大きいものから優先順位を決めていくことによりアプリケーションを選択する。
【0048】
ここで、平均の操作数と平均の秒数の合計を計算する際に、それぞれに重みをつけて合計してもかまわない。
また、上記の説明では、平均の操作回数と平均の秒数の合計値に基づいて優先順位を決定しているが、操作回数及び操作時間のどちらか一方のみを用い、操作回数の大小のみ、操作時間の大小のみにより優先順位を決定するようにしてもよい。
また、平均の操作回数と平均の秒数の両者を用いる場合でも、加算以外の他の種類の演算を行い、当該演算結果の値の大小により優先順位を求めるようにしてもよい。
【0049】
また、さらに、このフローに、操作誤りの回数として、キーイベントで同じ階層に戻った回数をログより取得し、この平均回数を加えることにより優先度決定のための情報として利用してもよい。
【0050】
また、ログ保存部202は、直前に行われた操作がクリアされるクリア操作がユーザにより行われた場合に、クリア操作を含めてユーザの操作を記憶し、クリア操作を含む一連の操作の操作過程が示されるユーザログを記憶し、メニュー補完部205は、アプリケーションごとに、ユーザログに示されるクリア操作の回数を計数し、キー操作数と操作時間とクリア操作の回数とを用いて演算を行い、演算結果の値が大きいアプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成するようにしてもよい。
【0051】
最後に、メニュー補完部205は、ステップS813で、優先順位に従ってアプリケーション候補のリスティングを行う。
【0052】
以上のような手法により、ユーザ操作の支援を行うことができる。
とくに、いつも良く使う機能ではなく、すぐに忘れてしまうような操作や、いつも間違ってしまうことの多い操作に関してアプリケーションの候補を提示することができ、利便性が向上するという効果がある。
【0053】
また、以下にて、図9に示すアプリケーション管理部302及び起動対象のアプリケーションの処理フローの例を説明し、図7に示すアプリ起動判定部203の処理フローの例を説明する。
これら図9及び図7に示す処理は、本実施の形態の特徴の一つである、アプリケーション特定までのユーザ操作を監視し、アプリケーション特定までのユーザ操作を記憶するとともに、メニュー表示の際にユーザ操作の手間を考慮してメニューに表示するアプリケーションの候補を選択するという機能に直接関係するものではないが、アプリケーションの起動に関する事項であるため説明する。
【0054】
ここでは、図9を用いて、アプリケーション管理部302及び起動対象のアプリケーションの処理フローの例を説明する。
なお、図9で説明する起動対象のアプリケーションとは、ユーザのキー操作により起動が要求され、また、図10のステップS1014においてアプリケーション特定部305により起動が要求された旨の通知があったアプリケーションである。
【0055】
先ず、ステップS911において、起動対象のアプリケーションは、起動しても良い状態なのかどうかをアプリケーション管理部302に問い合わせる。
なお、この段階では、起動対象のアプリケーションは、稼動状態としての起動(本格的な起動)を行っていないが、本格稼動の前の準備処理を行う準備段階の起動がなされている。
アプリケーション管理部302は、ステップS901で起動通知を受けると、起動管理テーブルを見てOK、NGの判断を起動対象のアプリケーションに返す。
起動管理テーブルには既に起動済みであるという情報や、他の特定の状態では起動できないなどの情報を持ち、これらの情報から起動対象のアプリケーションが起動してよいかどうかを判断している。
ステップS912において、アプリケーション管理部302からの通知が起動OKならば、実際に当該アプリケーションが起動し(S913)、起動を終えた段階で、ステップS914で、アプリケーションは、アプリケーション管理部302に起動通知を出してアプリケーションの稼動状態となる。
他方、ステップS912で、アプリケーション起動不可の通知であった場合は、当該アプリケーションは起動せずに終了する。
アプリケーション管理部302は、起動確認をしたあと、ステップS903において、起動対象アプリケーションに対して起動OKの起動確認を行ったか否かを判断し、起動OKの起動確認を行っている場合は、起動通知を待つ。
アプリケーション管理部302は、ステップS904で起動通知を待ち、起動通知を受けたあと、ステップS905において、あるアプリケーションを起動したという状態に管理テーブルを変更するとともに、アプリケーション起動情報発信部303が、起動されたアプリケーションに関係する機能に対して、あるアプリケーションが起動されたという情報を発信する。
例えば、ブロードキャストすることにより、各アプリケーションは、自分に関係する情報であれば、その情報に基づき動作するが、自分に関係ない情報であれば無視するというように実現可能である。
具体的には、例えばメール機能がある場合において、メールフィルタ機能が起動された場合には、メール機能はこのメールフィルタ機能の起動の通知をみると、直接メールを受信に行くのではなく、メールフィルタ機能から受信するというような使い方ができる。
これらの詳細をアプリケーション管理部302は知る必要がなく実装することが可能となる。
また、ステップS906において、起動されたアプリケーションのログを保存する。なお、このアプリケーションのログは、図8のメニュー生成とは別の目的で用いられるログであり、詳細な説明は省略する。
【0056】
次に、図7を用いて、アプリ起動判定部203の処理フローの例を説明する。
アプリ起動判定部203は、S601のアプリケーションの起動の通知を受けてから動作する。
ステップS602では、アプリ起動判定部203は、どのアプリケーションが正しく起動されたのかという情報を取得する。
この取得はアプリケーション管理部302やログ情報から獲得する。
アプリ起動判定部203は、一定時間、例えば5秒などの時間をS603で待った後に、ステップS604でアプリケーションが起動中かどうかを調べ、もし起動中であればステップS605でアプリケーションは正しく起動されたと判定する。
他方、もし起動中でなければ、このアプリケーションは間違って起動されたのであって、本来起動されたものではないということをステップS606で判定する。
この結果はログ保存部202に反映され、起動されてない場合は、ログとして残らない(つまり、それまでに記憶されていたキー押下列は削除される)。
また、アプリ起動判定部203は、一定時間待った後のキーの入力状態を見て、何も入力されてない場合は、再度待つという方法を取ってもよい。この指定をアプリケーションごとに行ってもよい。
【0057】
以上、本実施の形態では、携帯電話やカーナビゲーション装置などの持ち歩いたり、車に載せて移動する機器において、ユーザ操作ログ取得機能と、ログ保存機能と、アプリ起動判定機能と、アプリケーション選択のためのメニュー表示機能とからなる移動端末装置について説明した。
【0058】
また、上記のユーザ操作ログ取得機能が、アプリケーションの起動を管理するアプリケーション管理機能とどのアプリケーションが起動されたという情報を発信するアプリケーション起動情報発信機能とを持つ移動端末装置について説明した。
【0059】
また、上記のユーザ操作ログ取得機能が、ユーザのキー操作のログを取得するキーイベント取得機能とキーイベントとアプリケーションの対応を特定するアプリ特定機能とを持つ移動端末装置について説明した。
【0060】
また、上記のログ保存機能が、アプリケーションの起動の履歴とメニュー上の階層構造とを対にして保存する移動端末装置について説明した。
【0061】
また、上記のログ保存機能が、アプリケーションの起動の履歴とアプリを特定するためのメニューキー押下からの複数のキーイベントを対にして保存する移動端末装置について説明した。
【0062】
また、上記のアプリ起動判定機能が、アプリケーションが起動されて一定時間以内に終了されなかったことを持って起動されたと判定する移動端末装置について説明した。
【0063】
また、上記のメニュー表示機能が、予め決められた固定メニュー表示機能と動的に構成を決めるメニュー表示機能とからなる移動端末装置について説明した。
【0064】
また、上記の動的に構成を決めるメニュー表示機能が、ユーザ操作ログに基づき過去に利用したアプリケーションをその階層以下にあるアプリケーションの中から選択してメニューを表示する履歴メニュー機能を持つ移動端末装置について説明した。
【0065】
また、上記の履歴メニュー機能が、指定したメニューの階層の下にあるアプリケーションの中から過去に利用した上で、最も最近のものから順に動的メニュー表示部に表示する移動端末装置について説明した。
【0066】
また、上記の履歴メニュー機能が、指定したメニューの階層の下にあるアプリケーションの中から過去に利用した上で、その階層から最も深い階層にある順に動的メニュー表示部に表示する移動端末装置について説明した。
【0067】
また、上記の履歴メニュー機能が、指定したメニューの階層の下にあるアプリケーションの中から過去に利用した上で、その階層から下にあってかつ、ユーザ操作ログにおいて、ユーザ操作の手間が大きかったものから表示する移動端末装置について説明した。
【0068】
また、上記の履歴メニュー機能が、指定したメニューの階層の下にあるアプリケーションの中から過去に利用した上で、その階層からユーザログを見ることにより、手繰ったことのあるアプリケーションであって、かつユーザ操作の手間が大きかったものから表示する移動端末装置について説明した。
【0069】
また、上記のユーザ操作の手間を、キーイベントの数とアプリケーション特定までの時間とによって決める移動端末装置について説明した。
【0070】
また、上記のユーザ操作の手間を、キーイベントの数とアプリケーション特定までの時間と特定のキーイベントで誤って階層を戻った回数とによって決める移動端末装置について説明した。
【0071】
実施の形態2.
本実施の形態では、状況ごとに、起動の可能性の高いアプリケーションを提示するメニューを表示する例について説明する。
本実施の形態では、移動端末装置の状態を管理、解析し、移動端末装置の状態に対応させて起動の可能性の高いアプリケーションを提示するメニューを生成する。
具体的には、本実施の形態では、以下の状態の管理、解析を行う。
(1)外部からのイベントを受信して状態が変化した場合の状態管理で、特定の操作をするまで解除されない場合の管理。
(2)外部からのイベント受信に対して状態が変化し、一定時間はその状態となる場合の管理。
(3)センサなど通じて、外部の状況を把握し、その状況が変わらない限りその状態を保持する管理。
(4)センサなどを通じて、外部の状況を把握し、その状況が変わっても、特定の操作をしない限り状態を変えない場合の管理。
【0072】
上記(1)の例としては、例えば外部からのイベントの例として電子メール(メッセージの例)を受信し、その内容にソフトウエア更新要請の通知が含まれていたとする。
電子メールの件名の部分にソフトウエア更新通知という文言(キーワード)があれば判定可能となる。このような抽出対象の文言(キーワード)は、ユーザがその意味を認識しないもの(例えば、ソフトウエア更新通知を意味するコード等)でも良い。
このような場合は、ソフトウエア更新を実行するまではソフトウエア更新必要状態という状態にし、ソフトウエアの更新を実行するまでの間は、ソフトウエア更新機能の選択の可能性が高まることを示す。つまり、ソフトウエア更新というアプリケーションを優先的に提示するメニューを生成するようにする。
【0073】
また、(2)の例としては、例えば外部からのイベントの例として、電子メール(メッセージの例)を受信し、その内容に要返信という文言(キーワード)が含まれていたとする。
件名の部分に要返信という文言(キーワード)があることにより判定可能となる。
しかし、電子メールの返信は同じ携帯電話で実施するとも限らないし、何日もたってからでは意味もない。
そこで、一定時間のみ有効な状態となる。
つまり、一定時間だけメール返信というアプリケーションを優先的に提示するメニューを生成するようにする。
【0074】
また、(3)の例としては、移動端末装置の周辺状態、例えば圏内圏外状態(携帯電話網の基地局からの電波の到来有無)の把握や、無線LAN(Local Area Network)などの電波が入るか入らないかを監視する機能である。
状況が変われば状態が変わる。
即ち、例えば、移動端末装置が無線LANの電波の入るエリアにあれば無線LANに関連するアプリケーションが選ばれる確率が上がるわけである。
このため、無線LAN用の通信電波が移動端末装置に到来している場合は、無線LAN通信を伴うアプリケーションを優先的に提示するメニューを生成するようにする。
【0075】
また、(4)の例としては、体調管理などのセンサである。
脈拍センサ、口臭センサ、体温センサなど各種センサが考えられる。
これは状態が一度悪い方向に変わった場合、その事実を残すことにより人のやることも変わると想定できるかである。
例えば、脈拍、口臭、体温等が正常値を超えている場合には、体調管理のためのアプリケーションが起動される可能性が高いと考えられるため、体調管理のためのアプリケーションを優先的に提示するメニューを生成するようにする。
一定時間がたてば状態を元に戻す(体調管理のためのアプリケーションを優先的に提示しない)ようにしてもよい。
【0076】
次に、本実施の形態に係る移動端末装置の詳細について説明するが、説明の便宜上、上記(1)及び(2)に対応する移動端末装置を先ず説明し、その後、上記(3)及び(4)に対応する移動端末装置について説明する。
【0077】
図13は、上記(1)及び(2)に対応する移動端末装置100の構成例を示す。
図13は、実施の形態1における図1と同様の図であり、図1と比べて、通信I/F(インタフェース)105及び通信処理部106(メッセージ受信部)が追加されている。
他の要素は、図1に示したものと同様である。
【0078】
通信I/F105は、移動端末装置100が外部の通信装置を行う際のインタフェースとなるハードウエアであり、例えば、携帯電話網との物理インタフェースを提供し、外部からの電子メール(メッセージの例)を受信する。
通信処理部106は、物理インタフェースである通信I/F105の管理、伝送制御手順の管理、ネットワーク接続手順の管理等を行いながら、電子メールの送受信処理を行う。
【0079】
図14は、本実施の形態に係る移動端末アプリケーション選択支援部121の構成例を示す図であり、実施の形態1における図2と同様の図である。
図14において、メッセージ解析部206は、通信処理部106により受信された電子メール(メッセージの例)中にいずれかのアプリケーションに関連するキーワードが含まれているか否かを解析する。
キーワードは後述の抽出対象キーワード情報記憶部207に記憶されており、メッセージ解析部206は、抽出対象キーワード情報記憶部207に記憶されているキーワードが受信した電子メールに含まれているか否かを解析する。
例えば、「ソフトウエア更新」との文言がキーワードとして記憶されていれば、メッセージ解析部206は、例えば電子メールの件名に「ソフトウエア更新」との文言が含まれているか否かを解析する。
【0080】
抽出対象キーワード情報記憶部207は、メッセージ解析部206が抽出すべきキーワード、キーワードに対応するアプリケーション等が示される抽出対象キーワード情報を記憶する。
抽出対象キーワード情報の例を図15に示す。
図15では、メッセージの種類と、抽出対象のキーワードと、抽出対象のキーワードが抽出された際にメニューに含ませるアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)と、アプリケーションをメニューから除外する除外イベントが示される。
例えば、図15の1行目に示されるように、電子メールに「ソフトウエア更新」というキーワードが含まれている場合は、メニューに「ソフトウエア更新アプリ」を優先的に提示し、当該「ソフトウエア更新アプリ」の実行又は所定時刻(例えば、キーワード抽出時刻)から1週間が経過した後は、「ソフトウエア更新アプリ」をメニューから除外する、または「ソフトウエア更新アプリ」の優先順位(表示する際の順位)を低くする。
【0081】
また、メニュー補完部205(メニュー生成部)は、実施の形態1に示したものに類似する動作を行うが、本実施の形態では、メニュー補完部205は、メッセージ解析部206によりいずれかのアプリケーションに関連するキーワードが電子メールから抽出された場合に、抽出されたキーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)を他のアプリケーションに優先して提示するメニューを生成し、生成したメニューをメニュー表示部204に表示させる。
なお、メニュー補完部205は、キーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)が起動されたとアプリ起動判定部203により判定されるまでは、メニューの表示が必要な際は、当該アプリケーションを優先して提示するメニューを生成し、アプリ起動判定部203により当該アプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)が起動されたと判定された後は当該アプリケーションが提示されないメニューを生成する。
また、メニュー補完部205は、キーワードの抽出時刻又はキーワードが含まれる電子メールの表示部105への表示時刻から所定時間(例えば1週間)内は、メニューの表示が必要な際は、キーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)を提示するメニューを生成し、キーワードの抽出時刻又は電子メールの表示部105への表示時刻から所定時間(例えば、1週間)が経過した後は当該アプリケーションが提示されない(又は戸うがいアプリケーションの優先順位が低い)メニューを生成する。
【0082】
また、アプリ起動判定部203(起動判定部)も実施の形態1と同様であり、キーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)が起動されたか否かを判定する。
【0083】
ユーザ操作ログ取得部201は、実施の形態1で示した通りであり、図3に示す下位階層を有する。
また、ログ保存部202及びメニュー表示部204も実施の形態1で示した通りであり、詳細な説明を省略する。
【0084】
次に、本実施の形態に係る移動端末装置100の動作を図16及び図17を参照して説明する。
図16は、電子メール(メッセージ)からキーワードを抽出して、メニューに優先的に提示する優先提示アプリケーションを指定する際の処理を示し、図17は、優先提示アプリケーションを提示するメニューを生成し、表示する際の処理を示す。
【0085】
先ず、移動端末装置100では、図3に示すキーイベント取得部304が、ユーザのキー操作等により電子メール(メッセージ)の閲覧が要求されたか否かが判断され(S1601)、閲覧が要求されていない場合(S1601でNO)は、閲覧が要求されるまで待ち、閲覧が要求されている場合(S1601でYES)は、メッセージ解析部206が、移動端末装置100に蓄積されている電子メール(メッセージ)のうちユーザが閲覧していない電子メールの解析を行う(S1602)(メッセージ解析ステップ)。
具体的には、ユーザが未閲覧の電子メールの件名(又は電子メール本文)に、抽出対象のキーワード(抽出対象キーワード情報記憶部207に記憶されているキーワード)が含まれているか否かを解析する。
【0086】
電子メールに抽出対象のキーワードが含まれていなければ(S1603でNO)、処理を終了する。
他方、解析した電子メールに抽出対象のキーワードが含まれている場合(S1603でYES)は、メッセージ解析部206は、抽出されたキーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)をアプリ起動判定部203に通知し、抽出されたキーワードに関連するアプリケーションが実行されるか否かを判断するため、所定時間の待機となる(S1604)。
次に、アプリ起動判定部203が、抽出されたキーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)が実行されたか否かを判定する(S1605)。
抽出されたキーワードに関連するアプリケーションが実行された場合(S1605でYES)は、当該アプリケーションを含むメニューを表示する必要がないので、処理を終了する。
一方、抽出されたキーワードに関連するアプリケーションが実行されていない場合(S1605でNO)は、メッセージ解析部206が、抽出されたキーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)を優先提示アプリケーションとしてメニュー補完部205に通知する(S1606)。また、抽出対象キーワード情報(図15)に除外イベントとして「アプリ実行」が示されている場合は、メッセージ解析部206は、再度アプリ起動判定部203に優先提示アプリケーションの起動有無の監視を依頼する。
【0087】
例えば、抽出対象キーワード情報の除外イベントの欄にキーワード抽出時刻から一定時間経過後に優先提示アプリケーションをメニューから除外する旨が示されている場合は、フローチャート上は明示されていないが、メッセージ解析部206がキーワードを抽出した時刻をメモリ、レジスタ等に記憶しておき、優先提示アプリケーションをメニューから除外する際の時間の計算に用いていもよい。
【0088】
次に、図17について説明する。
先ず、キーイベント取得部304が、ユーザのキー操作を検知し(S1701)、キー操作の内容を解析する(S1702)。
ユーザのキー操作がメニューの表示を要求するものでない場合(S1703でNO)は、ユーザにより要求された処理が実行される(S1708)。
一方、ユーザのキー操作がメニューの表示を要求するものである場合(S1703でYES)は、メニュー補完部205がメッセージ解析部206から通知された優先提示アプリケーションが存在するか否かを判断し(S1704)、優先提示アプリケーションがない場合(S1704でNO)は、メニュー補完部205が通常のTOPメニューを用意し、メニュー表示部204が通常のTOPメニューを表示部1054に出力し、表示部1054が通常のTOPメニューを表示する(S1707)。
他方、優先提示アプリケーションがある場合(S1704でYES)は、メニュー補完部205が、優先提示アプリケーションを他のアプリケーションに優先して提示するメニューを生成する(S1705)(メニュー生成ステップ)。例えば、優先提示アプリケーションを最上段に示すメニューを生成する。
次に、メニュー表示部204が当該メニューを表示部1054に出力し、表示部1054が当該メニューを表示する(S1706)。
【0089】
例えば、抽出対象キーワード情報の除外イベントの欄にメニュー表示時刻から一定時間経過後に優先提示アプリケーションをメニューから除外する旨が示されている場合は、フローチャート上では明示されていないが、表示部1054が優先提示アプリケーションが含まれるメニューを表示した時刻をメモリ、レジスタ等に記憶しておき、優先提示アプリケーションをメニューから除外する際の時間の計算に用いていもよい。
【0090】
次に、本実施の形態に係る移動端末装置100が優先提示アプリケーションをメニューから除外する際の動作例を図18及び図19を用いて説明する。
図18は、優先提示アプリケーションの実行により優先提示アプリケーションをメニューから除外する動作例を示し、図19は時間の経過により優先提示アプリケーションをメニューから除外する動作例を示す。
【0091】
図18において、アプリ起動判定部203が、メッセージ解析部206から監視を依頼された優先提示アプリケーションの実行有無を監視し、優先提示アプリケーションが実行された場合(S1801でYES)は、アプリ起動判定部203は優先提示アプリケーションが実行された旨をメニュー補完部205に通知し、メニュー補完部205は対象となる優先提示アプリケーションをメニュー提示の対象外とする(S1802)。
これにより、当該アプリケーションは、次回以降のメニューに含まれなくなる。
【0092】
図19において、メニュー補完部205は、メッセージ解析部206によるキーワード抽出時刻から所定時間が経過したか否かを判断する(S1901)。
所定時間とは、抽出対象キーワード情報(図15)の除外イベントの欄に記載されている時間である。
また、図19では、キーワード抽出時刻を起点とする例にしているが、例えば優先提示アプリケーションが含まれるメニューの最初の表示時刻を起点にしてもよいし、キーワードが含まれる電子メール(メッセージ)の受信時刻を起点にしてもよい。
キーワード抽出から所定時間が経過している場合(S1901でYES)は、メニュー補完部205は対象となる優先提示アプリケーションをメニュー提示の対象外とする(S1902)。
これにより、当該アプリケーションは、次回以降のメニューに含まれなくなる。
【0093】
次に、上記の(3)及び(4)に対応する移動端末装置について説明する。
【0094】
図20は、上記(3)及び(4)に対応する移動端末装置100の構成例を示す。
図20は、実施の形態1における図1と同様の図であり、図1と比べて、センサ1057が追加されている。
他の要素は、図1に示したものと同様である。
センサ105は、例えば、無線LAN、赤外線通信等の近距離無線通信用電波の到来を検知する。
また、センサ1057は、脈拍計や臭度計や体温計等を備え、脈拍や口臭や体温等の移動端末装置100を利用するユーザの身体の状態に関する事象を検知する。脈拍や体温を検知する場合は、例えば、センサ1057がユーザの身体部位(手首等)に取り付けられるようにしてもよい。
【0095】
図14は、本実施の形態に係る移動端末アプリケーション選択支援部121の構成例を示す図であり、実施の形態1における図2と同様の図である。
状態監視部208は、センサ1057を通じて移動端末装置100の周辺状態を監視する。
周辺状態として、状態監視部208は、具体的には、無線LAN等の近距離無線通信用電波の到来の有無を監視し、また、移動端末装置100を利用するユーザの身体の状態(脈拍、口臭、体温等)を監視する。
状態監視部208は、後述するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部209に記憶されているメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報に示される状態が生じていれば、メニュー補完部205に当該状態を通知する。
【0096】
メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部209は、移動端末装置100の周辺状態に応じてメニューに提示すべきアプリケーションを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶する。
具体的には、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部209は、無線LAN等の近距離無線通信用電波の到来が検出された際にメニューに提示すべきアプリケーションを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶している。
また、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部209は、移動端末装置100のユーザの身体の状態に応じてメニューに提示すべきアプリケーションプログラムを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶している。
図22は、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部209が記憶しているメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報の例を示す。
図22の例では、状態として、無線LAN又は赤外線通信の電波が検出されている状態、ユーザの脈拍が50〜100拍/分の範囲外である状態、ユーザの口臭が臭度230以上である状態が定義されている。
また、それぞれの状態に対応するアプリケーションとして、例えば、無線LANによる通信を行って通信相手との対戦が可能なゲームアプリA、赤外線通信を行って通信相手との対戦が可能なゲームアプリB、主治医を呼び出す電話をかけるための電話アプリ、主治医に電子メールを送信するためのメールアプリが定義されている。また、この他に、医療情報を提供するインターネットサイトに接続するためのインターネット接続アプリケーションが定義されていてもよい。
また、各アプリケーションをメニューから除外する除外イベントも定義されている。
【0097】
また、メニュー補完部205(メニュー生成部)は、実施の形態1に示したものに類似する動作を行うが、本実施の形態では、状態監視部208により特定の状態が検出された際に、状態監視部208により検出された特定の状態とメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションの定義とに基づき、複数のアプリケーションの中から特定のアプリケーションを選択し、選択した特定のアプリケーションを他のアプリケーションよりも優先して提示するメニューを生成し、生成したメニューをメニュー表示部204に表示させる。
具体的には、メニュー補完部205は、状態監視部208により無線LAN等の近距離無線通信用電波の到来が検出された際に、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションの定義に従って、特定のアプリケーション(ゲームアプリA、ゲームアプリB等)を選択し、選択したアプリケーションを優先提示するメニューを生成する。
また、メニュー補完部205は、状態監視部208によりユーザの身体について特定の状態が検出された場合に、状態監視部208により検出された特定の状態とメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションの定義とに基づき、複数のアプリケーションの中から特定のアプリケーション(主治医に電話をかけるための電話アプリ、主治医に電子メールを送るためのメールアプリ等)を選択し、選択したアプリケーションを優先提示するメニューを生成する。
【0098】
また、メニュー補完部205は、特定状態の検出時刻又はメニューの生成時刻から所定時間(例えば30分)内はキーワードに関連するアプリケーション(抽出キーワード関連アプリケーションプログラム)を提示するメニューを生成し、特定状態の検出時刻又はメニューの生成時刻から所定時間(例えば30分)が経過した後は当該アプリケーションが提示されないメニューを生成する。
【0099】
また、アプリ起動判定部203(起動判定部)も実施の形態1と同様であり、状態に関連するアプリケーションが起動されたか否かを判定する。
【0100】
ユーザ操作ログ取得部201は、実施の形態1で示した通りであり、図3に示す下位階層を有する。
また、ログ保存部202及びメニュー表示部204も実施の形態1で示した通りであり、詳細な説明を省略する。
【0101】
次に、本実施の形態に係る移動端末装置100の動作を図23及び図24を参照して説明する。
図23は、移動端末装置100のユーザがメニュー表示を要求した際に周辺状態を解析し、周辺状態の解析結果に応じてメニューを生成する際の処理を示し、図24は、ユーザの操作とは無関係に周期的に周辺状態を解析し、周辺状態の解析結果に応じてメニューを生成する際の処理を示す。
【0102】
先ず、図23に沿って、移動端末装置100のユーザがメニュー表示を要求した際に周辺状態を解析し、周辺状態の解析結果に応じてメニューを生成する際の処理を説明する。
【0103】
移動端末装置100では、図3に示すキーイベント取得部304が、ユーザのキー操作を検知し(S2301)、キー操作の内容を解析する(S2302)。
ユーザのキー操作がメニューの表示を要求するものでない場合(S2303でNO)は、ユーザにより要求された処理が実行される(S2310)。
一方、ユーザのキー操作がメニューの表示を要求するものである場合(S2303でYES)は、このタイミングでセンサ1057が起動され、センサ1057が周辺状態を数値化し、状態監視部208がセンサ1057により数値化された周辺状態であるセンサ値を入力し、入力したセンサ値を解析する(S2304)。
具体的には、状態監視部208は、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部209のメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を参照し、無線LANや赤外線通信用の電波が到来しているか否か(受信電力が所定の閾値より大きいか否か)を判断したり、ユーザの脈拍や口臭等が基準値の範囲内にあるか否かを判断する。
次に、メッセージ補完部205が、状態監視部208が特定の状態であると判断したかどうかを確認し(S2305)(アプリケーション選択ステップ)、特定の状態でない(無線LANや赤外線通信用の電波が到来していない、ユーザの脈拍や口臭等が基準値の範囲内である)場合(S2305でNO)は、メニュー補完部205が通常のTOPメニューを用意し、メニュー表示部204が通常のTOPメニューを表示部1054に出力し、表示部1054が通常のTOPメニューを表示する(S2309)。
【0104】
他方、特定の状態である場合(無線LANや赤外線通信用の電波が到来している場合や、ユーザの脈拍や口臭等が基準値の範囲外である場合等)は(S2305でYES)、メニュー補完部205が、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報において当該状態に対応するアプリケーションとして示されているアプリケーションを優先提示アプリケーションとし(S2306)(アプリケーション選択ステップ)、優先提示アプリケーションを他のアプリケーションに優先して提示するメニューを生成する(S2307)(メニュー生成ステップ)。例えば、優先提示アプリケーションを最上段に示すメニューを生成する。
次に、メニュー表示部204が当該メニューを表示部1054に出力し、表示部1054が当該メニューを表示する(S2308)。
【0105】
例えば、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報の除外イベントの欄に特定の状態を検出した時刻又は優先提示アプリケーションが含まれるメニューが表示された時刻から一定時間経過後に優先提示アプリケーションをメニューから除外する旨が示されている場合は、フローチャート上では明示されていないが、特定の状態を検出した時刻又は優先提示アプリケーションが含まれるメニューが表示された時刻を、メモリ、レジスタ等に記憶しておき、優先提示アプリケーションをメニューから除外する際の時間の計算に用いていもよい。
【0106】
次に、図24に沿って、ユーザの操作とは無関係に周期的に周辺状態を解析し、周辺状態の解析結果に応じてメニューを生成する際の処理を説明する。
【0107】
周期的にセンサ1057が起動され、センサ1057が周辺状態を数値化し、状態監視部208がセンサ1057により数値化された周辺状態であるセンサ値を入力し、入力したセンサ値を解析する(S2401)。
具体的には、状態監視部208は、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部209のメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報(図22)を参照し、無線LANや赤外線通信用の電波が到来しているか否か(受信電力が所定の閾値より大きいか否か)を判断したり、ユーザの脈拍や口臭等が基準値の範囲内にあるか否かを判断する。
次に、メッセージ補完部205が、状態監視部208が特定の状態であると判断したかどうかを確認し(S2402)、特定の状態でない(無線LANや赤外線通信用の電波が到来していない、ユーザの脈拍や口臭等が基準値の範囲内である)場合(S2402でNO)は、処理を終了する。
【0108】
他方、特定の状態である場合(無線LANや赤外線通信用の電波が到来している場合や、ユーザの脈拍や口臭等が基準値の範囲外である場合等)は(S2402でYES)、メニュー補完部205が、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報において当該状態に対応するアプリケーションとして示されているアプリケーションを優先提示アプリケーションとし(S2403)、優先提示アプリケーションを他のアプリケーションに優先して提示するメニューを生成する(S2404)。例えば、優先提示アプリケーションを最上段に示すメニューを生成する。
次に、メニュー表示部204が当該メニューを表示部1054に出力し、表示部1054が当該メニューを表示する(S2405)。
また、優先提示アプリケーションを含むメニューが表示されていることをユーザに通知するために、アラーム音を出力するようにしてもよい(S2406)。
【0109】
例えば、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報の除外イベントの欄に特定の状態を検出した時刻又は優先提示アプリケーションが含まれるメニューが表示された時刻から一定時間経過後に優先提示アプリケーションをメニューから除外する旨が示されている場合は、フローチャート上は明示されていないが、特定の状態を検出した時刻又は優先提示アプリケーションが含まれるメニューが表示された時刻を、メモリ、レジスタ等に記憶しておき、優先提示アプリケーションをメニューから除外する際の時間の計算に用いていもよい。
【0110】
次に、本実施の形態に係る移動端末装置100が優先提示アプリケーションをメニューから除外する際の動作例を図25を用いて説明する。
【0111】
図25において、メニュー補完部205は、特定の状態の検出時刻から所定時間が経過したか否かを判断する(S2501)。
所定時間とは、メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報(図22)の除外イベントの欄に記載されている時間である。
また、図25では、特定の状態の検出時刻を起点とする例にしているが、例えば優先提示アプリケーションが含まれるメニューの最初の表示時刻を起点にしてもよい。
特定の状態の検出から所定時間が経過している場合(S2501でYES)は、メニュー補完部205は対象となる優先提示アプリケーションをメニュー提示の対象外とする(S2502)。
これにより、当該アプリケーションは、次回以降のメニューに含まれなくなる。
【0112】
なお、優先提示アプリケーションの実行により優先提示アプリケーションをメニューから除外する動作は、図18に示したものと同様であり、説明を省略する。
【0113】
なお、本実施の形態に示したメニュー生成方法に実施の形態1に示したメニュー生成方法を追加してもよい。
つまり、優先提示アプリケーションを最上段に提示するとともに、第二段以降は実施の形態1に示したユーザのキー操作過程に基づいて困難度の高いアプリケーションを提示するメニューを生成するようにしてもよい。
【0114】
このように、本実施の形態では、移動端末装置の周辺状態を解析し、移動端末装置の周辺状態に対応させて起動の可能性の高いアプリケーションを優先的に提示するメニューを生成し表示するため、ユーザの利便性が向上する。
【0115】
以上、本実施の形態では、候補メニューの表示が、直前までの状況を判断する状況判断手段の結果によって変わる移動端末装置について説明した。
【0116】
また、本実施の形態では、直前までの状況の判断として、電子メールを受信した場合に、その件名部分などを解析することによって、可能性が高くなるアプリケーションを表示する移動端末装置について説明した。
【0117】
また、本実施の形態では、電子メールに、ソフトウエア更新の案内であることを示す情報が記載されている場合に、ソフトウエア更新機能を表示する移動端末装置について説明した。
【0118】
また、本実施の形態では、ソフトウエア更新のように、通知を受領後1度アプリケーションを起動実行すると2度実施することに意味のない機能において、通知メール受信後は実行するまでの間は可能性が高い集合とし、一度でも起動後は可能性が少ない方の集合に属するような選定方法をして機能を表示する移動端末装置について説明した。
【0119】
また、本実施の形態では、要返信のようにすぐに返信を要求するようなメールを受信してから所定期間(例えば1日)以内である場合には、可能性が高い集合として、所定期間(例えば1日)以上たってる場合には可能性が低い集合に入れる移動端末装置について説明した。
【0120】
また、本実施の形態では、センサでの情報取得結果に応じて状況判断する移動端末装置について説明した。
【0121】
また、本実施の形態では、脈拍、口臭、体温などの人体の状況を収集するセンサを備える移動端末装置について説明した。
【0122】
また、本実施の形態では、センサの得た数値によって異常が発生していた場合にユーザが連絡や確認のために起動する可能性が高いアプリケーションをメニュー上の候補とする移動端末装置について説明した。
【0123】
最後に、実施の形態1、2に係る移動端末装置100のハードウエア構成例について説明する。
図12は、実施の形態1、2に示す移動端末装置100のハードウエア資源の一例を示す図である。
なお、図12の構成は、あくまでも移動端末装置100のハードウエア構成の一例を示すものであり、移動端末装置100のハードウエア構成は図12に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
【0124】
図12において、移動端末装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、液晶ディスプレイ等の表示装置901、テンキー902、マイク904、スピーカー905、HDD又はフラッシュメモリ920と接続され、これらのハードウエアデバイスを制御する。
RAM914は、メモリ1052の例である。
また、表示装置901は、表示部1054の例であり、テンキー902は、キー操作部1055の例である。
【0125】
また、移動端末装置100は、これらのハードウエアデバイス以外に、キーボード、非接触ICカード、カメラ、バイブレータ等を備えていてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。
ROM913、HDD又はフラッシュメモリ920、非接触ICカードといった記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。
通信ボード915、テンキー902、キーボードなどは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、非接触ICカードなどは、出力装置の一例である。
【0126】
通信ボード915は、無線回線を介して、例えば、インターネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、LAN(ローカルエリアネットワーク)などに接続することが可能である。
HDD又はフラッシュメモリ920は、オペレーティングシステム921(OS)、ミドルウエア922、プログラム群923、ファイル群924等を記憶することが可能である。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ミドルウエア922により実行される。
【0127】
上記プログラム群923には、実施の形態1、2で説明しているアプリケーションプログラム、メニューアプリケーションが含まれている。
また、プログラム群923には実施の形態1、2で説明している機能を実行するプログラムが記憶されている。
実施の形態1、2で説明している機能とは、少なくとも移動端末アプリケーション選択支援部121に含まれる機能であり、ユーザ操作ログ取得部201、アプリ起動判定部203、メニュー表示部204、メニュー補完部205、アプリケーション管理部302、アプリケーション起動情報発信部303、キーイベント取得部304、アプリケーション特定部305等である。
プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
【0128】
ファイル群924には、以上の説明において、「〜の解析」、「〜の取得」、「〜の生成」、「〜の判断」、「〜の計算」、「〜の比較」、「〜の抽出」、「〜の設定」、「〜の登録」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメターが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、記録媒体に記憶される。
記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメターは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメターは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、以上説明したフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0129】
また、以上の説明において「〜部」、「〜機能」として説明しているものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」、「〜機能」として説明しているものは、ROM913に記憶されたファームウエアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウエアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウエアのみ、或いは、ソフトウエアとハードウエアとの組み合わせ、さらには、ファームウエアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウエアとソフトウエアは、プログラムとして、記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。
【0130】
このように、本実施の形態に示す移動端末装置100は、処理装置たるCPU、記憶装置たるメモリ、フラッシュメモリ等、入力装置たるテンキー、キーボード、通信ボード等、出力装置たる表示装置、通信ボード、非接触ICカード等を備え、「〜部」、「〜機能」として示された要素をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】実施の形態1に係る移動端末装置の構成例を示す図。
【図2】実施の形態1に係る移動端末アプリケーション選択支援部の構成例を示す図。
【図3】実施の形態1に係るユーザ操作ログ取得部の構成例を示す図。
【図4】実施の形態1に係るログ保存部のログ保存例を示す図。
【図5】実施の形態1に係るメニュー表示例を示す図。
【図6】実施の形態1に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【図7】実施の形態1に係るアプリ起動判定部の動作例を示すフローチャート図。
【図8】実施の形態1に係るメニュー補完部の動作例を示すフローチャート図。
【図9】実施の形態1に係るアプリケーション管理部の動作例を示すフローチャート図。
【図10】実施の形態1に係るキーイベント取得部及びアプリケーション特定部の動作例を示すフローチャート図。
【図11】実施の形態1に係る優先順位の決定動作の例を示すフローチャート図。
【図12】実施の形態1に係る移動端末装置のハードウエア構成例を示す図。
【図13】実施の形態2に係る移動端末装置の構成例を示す図。
【図14】実施の形態2に係る移動端末アプリケーション選択支援部の構成例を示す図。
【図15】実施の形態2に係る抽出対象キーワード情報の例を示す図。
【図16】実施の形態2に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【図17】実施の形態2に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【図18】実施の形態2に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【図19】実施の形態2に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【図20】実施の形態2に係る移動端末装置の構成例を示す図。
【図21】実施の形態2に係る移動端末アプリケーション選択支援部の構成例を示す図。
【図22】実施の形態2に係るメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報の例を示す図。
【図23】実施の形態2に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【図24】実施の形態2に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【図25】実施の形態2に係る移動端末装置の動作例を示すフローチャート図。
【符号の説明】
【0132】
100 移動端末装置、101 ユーザインタフェース部、102 アプリケーションプログラム、103 ミドルウエア、104 オペレーティングシステム、105 ハードウエア、106 通信処理部、111 メニューアプリケーション、121 移動端末アプリケーション選択支援部、201 ユーザ操作ログ取得部、202 ログ保存部、203 アプリ起動判定部、204 メニュー表示部、205 メニュー補完部、206 メッセージ解析部、207 抽出対象キーワード情報記憶部、208 状態監視部、209 メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部、301 アプリケーションプログラム、302 アプリケーション管理部、303 アプリケーション起動情報発信部、304 キーイベント取得部、305 アプリケーション特定部、401 メニューアプリケーション、1051 CPU、1052 メモリ、1053 HDD/フラッシュメモリ、1054 表示部、1055 キー操作部、1056 通信I/F、1057 センサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、前記ユーザにより操作される操作部とを有する情報処理装置であって、
アプリケーションプログラムが起動される度に、起動される起動アプリケーションプログラムと、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより前記操作部に行われた一連の操作の操作過程とが示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶するアプリケーション起動操作過程情報記憶部と、
前記表示部にメニューが表示されている際に、前記ユーザにより前記操作部に操作が行われる度に前記ユーザにより前記操作部に行われた操作を解析する操作解析部と、
前記操作解析部により前記ユーザの操作が解析される度に、前記操作解析部により解析された前記ユーザの操作の進展と合致する操作過程が示されるアプリケーション起動操作過程情報を前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部から抽出し、抽出したアプリケーション起動操作過程情報の少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出した場合に、抽出したアプリケーション起動操作過程情報に示される起動アプリケーションプログラムごとに、アプリケーション起動操作過程情報の内容に基づき、起動アプリケーションプログラムが起動されるまでの操作の困難度を判定し、判定した困難度が大きい起動アプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより前記操作部に行われた一連の操作の操作過程とともに、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに要した起動所要時間が示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶し、
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出した場合に、抽出したアプリケーション起動操作過程情報に示される起動アプリケーションプログラムごとに、アプリケーション起動操作過程情報に示される操作過程に基づき起動アプリケーションプログラムの起動までに要した起動所要操作数を判定するとともに、判定した起動所要操作数とアプリケーション起動操作過程情報に示される起動所要時間とを用いて演算を行い、演算結果の値を前記困難度とし、演算結果の値が大きい起動アプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
同一の起動アプリケーションプログラムに対して、それぞれに異なる操作過程が示される二以上のアプリケーション起動操作過程情報を記憶する場合があり、
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出するとともに、抽出した複数のアプリケーション起動操作過程情報に同一の起動アプリケーションプログラムに対して異なる操作過程が示された二以上のアプリケーション起動操作過程情報が含まれている場合に、同一の起動アプリケーションプログラムに対する二以上のアプリケーション起動操作過程情報の各々に示される操作過程に基づき当該起動アプリケーションプログラムについての平均の起動所要操作数を算出し、当該二以上のアプリケーション起動操作過程情報の各々に示される起動所要時間に基づき当該起動アプリケーションプログラムについての平均の起
動所要時間を算出し、算出した平均の起動所要操作数と平均の起動所要時間とを用いて演算を行い、当該演算結果の値と他の起動アプリケーションプログラムの演算結果の値とを比較することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
前記操作解析部により前記ユーザの操作が解析される度に、前記操作解析部により解析された前記ユーザの操作を記憶し、直前に行われた操作がクリアされるクリア操作が前記操作解析部により解析された場合に、前記クリア操作を含めて前記ユーザの操作を記憶し、前記クリア操作を含む一連の操作の操作過程が示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶し、
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出した場合に、抽出したアプリケーション起動操作過程情報に示される起動アプリケーションプログラムごとに、起動所要操作数を判定するとともに、アプリケーション起動操作過程情報に示されるクリア操作の回数を計数し、判定した起動所要操作数と計数したクリア操作の回数とアプリケーション起動操作過程情報に示される起動所要時間とを用いて演算を行い、演算結果の値を前記困難度とし、演算結果の値が大きい起動アプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成することを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出した場合に、抽出したアプリケーション起動操作過程情報に示される起動アプリケーションプログラムごとに、アプリケーション起動操作過程情報に示される操作過程に基づき起動アプリケーションプログラムの起動までに要した起動所要操作数を前記困難度として判定し、判定した起動所要操作数が大きい起動アプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
同一の起動アプリケーションプログラムに対して、それぞれに異なる操作過程が示される二以上のアプリケーション起動操作過程情報を記憶する場合があり、
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出するとともに、抽出した複数のアプリケーション起動操作過程情報に同一の起動アプリケーションプログラムに対して異なる操作過程が示された二以上のアプリケーション起動操作過程情報が含まれている場合に、同一の起動アプリケーションプログラムに対する二以上のアプリケーション起動操作過程情報の各々に示される操作過程に基づき当該起動アプリケーションプログラムについての平均の起動所要操作数を算出し、算出した平均の起動所要操作数と他の起動アプリケーションプログラムの起動所用操作数とを比較することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより前記操作部に行われた一連の操作の操作過程とともに、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに要した起動所要時間が示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶し、
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出した場合に、起動所要時間を前記困難度とし、起動所要時間が大きい起動アプリケーションプログラムほど優先して提示するメニューを生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
同一の起動アプリケーションプログラムに対して、それぞれに異なる操作過程が示される二以上のアプリケーション起動操作過程情報を記憶する場合があり、
前記メニュー生成部は、
複数のアプリケーション起動操作過程情報を抽出するとともに、抽出した複数のアプリケーション起動操作過程情報に同一の起動アプリケーションプログラムに対して異なる操作過程が示された二以上のアプリケーション起動操作過程情報が含まれている場合に、同一の起動アプリケーションプログラムに対する二以上のアプリケーション起動操作過程情報の各々に示される起動所要時間に基づき当該起動アプリケーションプログラムについての平均の起動所要時間を算出し、算出した平均の起動所要時間と他の起動アプリケーションプログラムの起動所用時間とを比較することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記操作解析部は、
前記表示部にメニューが表示されている際に、前記ユーザにより前記操作部に操作が行われる度に前記ユーザにより前記操作部に行われた操作を解析するとともに、前記ユーザによる前記操作部の操作の結果起動されるアプリケーションプログラムを判別し、
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
前記操作解析部により前記ユーザの操作が解析される度に、前記操作解析部により解析された前記ユーザの操作を記憶し、前記操作解析部により判別されたアプリケーションプログラムを起動アプリケーションプログラムとして記憶して、起動アプリケーションプログラムと、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより前記操作部に行われた一連の操作の操作過程とが示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
直前に行われた操作がクリアされるクリア操作が前記操作解析部により解析された場合に、前記クリア操作の直前の操作、前記クリア操作及び前記クリア操作後の操作を含めて前記ユーザの操作を記憶して、前記クリア操作の直前の操作、前記クリア操作及び前記クリア操作後の操作を含む一連の操作の操作過程が示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記メニュー生成部は、
いずれかのアプリケーション起動操作過程情報にクリア操作の直前の操作、前記クリア操作及び前記クリア操作後の操作を含む一連の操作の操作過程が示され、当該アプリケーション起動操作過程情報における前記クリア操作後の操作以降の操作過程が前記操作解析部により解析された前記ユーザの操作の進展と共通する場合に、当該アプリケーション起動操作過程情報を前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部から抽出することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記情報処理装置は、更に、
前記ユーザによる前記操作部の操作の結果起動されたアプリケーションプログラムが起動から一定時間経過後も稼動しているか否かを確認する稼動確認部を有し、
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
前記稼動確認部により前記ユーザによる前記操作部の操作の結果起動されたアプリケーションプログラムが起動から一定時間経過後も稼動していると確認された場合に、当該アプリケーションプログラムについてのアプリケーション起動操作過程情報を維持し、前記稼動確認部により前記ユーザによる前記操作部の操作の結果起動されたアプリケーションプログラムが起動から一定時間経過後は稼動していないと確認された場合に、当該アプリケーションプログラムについてのアプリケーション起動操作過程情報を破棄することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記情報処理装置は、
前記操作部として、複数のキーから構成されるキー操作部を有し、
前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部は、
前記ユーザによる操作の操作過程として、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより操作されたキーの操作順序が示されるアプリケーション起動操作過程情報を記憶し、
前記操作解析部は、
前記表示部にメニューが表示されている際に、前記ユーザにより前記キー操作部に操作が行われる度に、前記ユーザにより操作されたキーの種別を解析し、
前記メニュー生成部は、
前記操作解析部によりキーの種別が解析される度に、前記操作解析部により解析された前記ユーザのキーの操作順序と合致するキーの操作順序が示されるアプリケーション起動操作過程情報を前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部から抽出し、抽出したアプリケーション起動操作過程情報の少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムを示すメニューを生成することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記情報処理装置は、移動端末装置であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項16】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、記憶装置と、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、前記ユーザにより操作される操作部とを有する移動端末装置がメニューを生成するメニュー生成方法であって、
前記移動端末装置が、アプリケーションプログラムが起動される度に、起動される起動アプリケーションプログラムと、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより前記操作部に行われた一連の操作の操作過程とが示されるアプリケーション起動操作過程情報を前記記憶装置に記憶するアプリケーション起動操作過程情報記憶ステップと、
前記移動端末装置が、前記表示部にメニューが表示されている際に、前記ユーザにより前記操作部に操作が行われる度に前記ユーザにより前記操作部に行われた操作を解析する操作解析ステップと、
前記移動端末装置が、前記操作解析ステップにより前記ユーザの操作が解析される度に、前記操作解析ステップにより解析された前記ユーザの操作の進展と合致する操作過程が示されるアプリケーション起動操作過程情報を前記記憶装置から抽出し、抽出したアプリケーション起動操作過程情報の少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成ステップとを有することを特徴とするメニュー生成方法。
【請求項17】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、記憶装置と、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、前記ユーザにより操作される操作部とを有する移動端末装置に、
アプリケーションプログラムが起動される度に、起動される起動アプリケーションプログラムと、前記起動アプリケーションプログラムが起動されるまでに前記ユーザにより前記操作部に行われた一連の操作の操作過程とが示されるアプリケーション起動操作過程情報を前記記憶装置に記憶するアプリケーション起動操作過程情報記憶処理と、
前記表示部にメニューが表示されている際に、前記ユーザにより前記操作部に操作が行われる度に前記ユーザにより前記操作部に行われた操作を解析する操作解析処理と、
前記操作解析処理により前記ユーザの操作が解析される度に、前記操作解析処理により解析された前記ユーザの操作の進展と合致する操作過程が示されるアプリケーション起動操作過程情報を前記記憶装置から抽出し、抽出したアプリケーション起動操作過程情報の少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
前記情報処理装置は、更に、
外部からのメッセージを受信するメッセージ受信部と、
前記メッセージ受信部により受信されたメッセージ中にいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが含まれているか否かを解析するメッセージ解析部とを有し、
前記メニュー生成部は、
前記メッセージ解析部によりいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが前記メッセージから抽出された場合に、抽出されたキーワードに関連する抽出キーワード関連アプリケーションプログラムと、前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部から抽出したアプリケーション起動操作過程情報の少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムとを提示するメニューを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記メニュー生成部は、
前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムが前記起動アプリケーションプログラムに優先して提示されるメニューを生成することを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記情報処理装置は、更に、
情報処理装置の周辺状態を監視する状態監視部と、
周辺状態に応じてメニューに提示すべきアプリケーションプログラムを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部とを有し、
前記メニュー生成部は、
前記状態監視部により特定の状態が検出された際に、前記状態監視部により検出された前記特定の状態と前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションプログラムの定義とに基づき、前記複数のアプリケーションプログラムの中から特定のアプリケーションプログラムを選択し、選択した前記特定のアプリケーションプログラムと、前記アプリケーション起動操作過程情報記憶部から抽出したアプリケーション起動操作過程情報の少なくともいずれかに示されている起動アプリケーションプログラムとを提示するメニューを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記メニュー生成部は、
選択した前記特定のアプリケーションプログラムが前記起動アプリケーションプログラムに優先して提示されるメニューを生成することを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
【請求項22】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、外部からのメッセージを受信するメッセージ受信部とを有する情報処理装置であって、
前記メッセージ受信部により受信されたメッセージ中にいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが含まれているか否かを解析するメッセージ解析部と、
前記メッセージ解析部によりいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが前記メッセージから抽出された場合に、抽出されたキーワードに関連する抽出キーワード関連アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項23】
前記情報処理装置は、更に、
前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムが起動されたか否かを判定する起動判定部を有し、
前記メニュー生成部は、
前記起動判定部により前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムが起動されたと判定されるまでは前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、前記起動判定部により前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムが起動されたと判定された後は前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムが提示されないメニューを生成することを特徴とする請求項22に記載の情報処理装置。
【請求項24】
前記メニュー生成部は、
前記キーワードの抽出時刻又は前記キーワードが含まれるメッセージの前記表示部への表示時刻から所定時間内は前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、前記キーワードの抽出時刻又は前記メッセージの前記表示部への表示時刻から所定時間が経過した後は前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムが提示されないメニューを生成することを特徴とする請求項22又は23に記載の情報処理装置。
【請求項25】
前記メニュー生成部は、
前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラム及び前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラム以外の他のアプリケーションプログラムが提示されるメニューであって、前記抽出キーワード関連アプリケーションプログラムが他のアプリケーションプログラムに優先して提示されるメニューを生成することを特徴とする請求項22〜24のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項26】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、情報処理装置の周辺状態を監視する状態監視部とを有する情報処理装置であって、
周辺状態に応じてメニューに提示すべきアプリケーションプログラムを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部と、
前記状態監視部により特定の状態が検出された際に、前記状態監視部により検出された前記特定の状態と前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションプログラムの定義とに基づき、前記複数のアプリケーションプログラムの中から特定のアプリケーションプログラムを選択し、選択した前記特定のアプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成部とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項27】
前記状態監視部は、
前記周辺状態として、近距離無線通信用電波の到来の有無を監視し、
前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部は、
近距離無線通信用電波の到来が検出された際にメニューに提示すべきアプリケーションプログラムを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶し、
前記メニュー生成部は、
前記状態監視部により近距離無線通信用電波の到来が検出された際に、前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションプログラムの定義に従って、特定のアプリケーションプログラムを選択することを特徴とする請求項26に記載の情報処理装置。
【請求項28】
前記状態監視部は、
前記周辺状態として、前記情報処理装置を利用するユーザの身体の状態を監視し、
前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部は、
前記ユーザの身体の状態に応じてメニューに提示すべきアプリケーションプログラムを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶し、
前記メニュー生成部は、
前記状態監視部により前記ユーザの身体について特定の状態が検出された場合に、前記状態監視部により検出された前記特定の状態と前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションプログラムの定義とに基づき、前記複数のアプリケーションプログラムの中から特定のアプリケーションプログラムを選択することを特徴とする請求項26又は27に記載の情報処理装置。
【請求項29】
前記情報処理装置は、更に、
前記特定のアプリケーションプログラムが起動されたか否かを判定する起動判定部を有し、
前記メニュー生成部は、
前記起動判定部により前記特定のアプリケーションプログラムが起動されたと判定されるまでは前記特定のアプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、前記起動判定部により前記特定のアプリケーションプログラムが起動されたと判定された後は前記特定のアプリケーションプログラムが提示されないメニューを生成することを特徴とする請求項26〜28のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項30】
前記メニュー生成部は、
前記状態監視部により前記特定の状態が検出された時刻から所定時間内は前記特定のアプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、前記状態監視部により前記特定の状態が検出された時刻から所定時間が経過した後は前記特定のアプリケーションプログラムが提示されないメニューを生成することを特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項31】
前記メニュー生成部は、
前記特定のアプリケーションプログラム及び前記特定のアプリケーションプログラム以外の他のアプリケーションプログラムが提示されるメニューであって、前記特定のアプリケーションプログラムが他のアプリケーションプログラムに優先して提示されるメニューを生成することを特徴とする請求項26〜30のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項32】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、外部からのメッセージを受信するメッセージ受信部とを有する移動端末装置がメニューを生成するメニュー生成方法であって、
前記移動端末装置が、前記メッセージ受信部により受信されたメッセージ中にいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが含まれているか否かを解析するメッセージ解析ステップと、
前記移動端末装置が、前記メッセージ解析ステップによりいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが前記メッセージから抽出された場合に、抽出されたキーワードに関連する抽出キーワード関連アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成ステップとを有することを特徴とするメニュー生成方法。
【請求項33】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、移動端末装置の周辺状態を監視する状態監視部と、周辺状態に応じてメニューに提示すべきアプリケーションプログラムを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部とを有する移動端末装置がメニューを生成するメニュー生成方法であって、
前記状態監視部により特定の状態が検出された際に、前記移動端末装置が、前記状態監視部により検出された前記特定の状態と前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションプログラムの定義とに基づき、前記複数のアプリケーションプログラムの中から特定のアプリケーションプログラムを選択するアプリケーション選択ステップと、
前記アプリケーション選択ステップにより選択された前記特定のアプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成ステップとを有することを特徴とするメニュー生成方法。
【請求項34】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、外部からのメッセージを受信するメッセージ受信部とを有する移動端末装置に、
前記メッセージ受信部により受信されたメッセージ中にいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが含まれているか否かを解析するメッセージ解析処理と、
前記メッセージ解析処理によりいずれかのアプリケーションプログラムに関連するキーワードが前記メッセージから抽出された場合に、抽出されたキーワードに関連する抽出キーワード関連アプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項35】
複数のアプリケーションプログラムを保有し、前記複数のアプリケーションプログラムの中から起動対象のアプリケーションプログラムを選択するためのメニューをユーザに対して表示する表示部と、移動端末装置の周辺状態を監視する状態監視部と、周辺状態に応じてメニューに提示すべきアプリケーションプログラムを定義するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報を記憶するメニュー提示アプリケーションプログラム定義情報記憶部とを有する移動端末装置に、
前記状態監視部により特定の状態が検出された際に、前記状態監視部により検出された前記特定の状態と前記メニュー提示アプリケーションプログラム定義情報におけるアプリケーションプログラムの定義とに基づき、前記複数のアプリケーションプログラムの中から特定のアプリケーションプログラムを選択するアプリケーション選択処理と、
前記アプリケーション選択処理により選択された前記特定のアプリケーションプログラムを提示するメニューを生成し、生成したメニューを前記表示部に表示させるメニュー生成処理とを実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2008−310791(P2008−310791A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−275193(P2007−275193)
【出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】