説明

情報処理装置,情報処理方法,プログラム,および記録媒体

【課題】 部分画像の再利用性を向上させる。
【解決手段】 ホストコンピュータのCPU52は、スキャナ等から入力された文書から図,表,写真等の画像を含む画像領域と文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出し、その部分画像をHDD56に格納する登録処理を行い、それによってHDD56に格納する文書と部分画像とその文書におけるその部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定した後、入力部57の操作(外部操作)により、HDD56内の文書を検索して表示部に表示させ、その文書中の部分画像を複製し、その部分画像をそれが含まれていない他の文書に貼り付ける際に、その部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を上記複製した部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報としてHDD56内の上記他の文書に対応するメタ情報に追加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、その情報処理装置における情報処理方法、上記情報処理装置を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実現させるためのプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータの急速な普及に伴って、従来は紙をファイリングすることによって保存していた文書を、電子化された情報として保存することが一般的となってきている。
このような文書を電子化して保存する機能を有する情報処理装置として、従来、例えばスキャナのスキャン(読み取り)動作によって読み取った図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書(電子文書)から画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識して抽出し、抽出した画像を検索対象としてメモリに格納し、抽出した文字列を検索用テキストとして用いて、メモリに格納した画像を容易に検索できるようにした情報処理装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
このような情報処理装置では、電子化された大量の情報の中から必要な情報が検索できる。
【特許文献1】特開平11−25113号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述のような従来の情報処理装置では、電子化するのは文書のみならず、文書を構成する個々の画像やテキストも電子化された情報として保存されることになるが、ユーザには電子化された文書や画像がどのような構成で保存されているのかを確認する手段がなく、文書の管理が困難であるという問題があった。
また、文書から抽出された画像自体を操作する操作手段が提供されていないため、再利用性に乏しいものであるという問題もあった。
【0004】
もし、上記のような操作手段が提供された場合でも、ある文書から抽出された画像(部分画像)を複製して他の文書に貼り付けるような部分画像の再利用を行う際に、そのための詳細な情報を見つけられなかったり、部分画像が誰に利用されているかが判らないなどの不便が考えられる。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ある文書から抽出された部分画像を複製して他の文書に貼り付ける操作を可能とし、その際に複製元の部分画像に対応するメタ情報の参照を可能にすることにより、部分画像の再利用性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記の目的を達成するため、情報処理装置、その情報処理装置における情報処理方法、その情報処理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0006】
この発明による情報処理装置は、文書入力手段によって入力される図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書を所定の処理を行って文書格納手段に格納し、必要に応じて表示手段に出力して表示させる情報処理装置であって、上記文書入力手段によって入力された文書から上記画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出する部分画像抽出手段と、上記文書入力手段によって入力された文書および該文書から上記部分画像抽出手段によって抽出された部分画像を上記文書格納手段に格納する登録処理を行う文書登録手段と、該文書登録手段による登録処理によって上記文書格納手段に格納される文書と部分画像とを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定するメタ情報設定手段と、外部操作により、上記文書格納手段内の文書を検索して上記表示手段に表示させる検索手段と、外部操作により、上記表示手段に表示されている文書中の部分画像に対して任意の処理を行う処理実行手段と、該処理実行手段により、部分画像が複製され、該複製された部分画像が該部分画像が含まれていない他の文書に貼り付けられる際に、該部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を上記複製された部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報として上記文書格納手段内の上記他の文書に対応するメタ情報に追加するメタ情報更新手段とを設けたものである。
【0007】
なお、上記メタ情報設定手段を、上記文書登録手段による登録処理によって上記文書格納手段に格納される文書と部分画像と該文書における該部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定する手段としてもよい。
また、上記メタ情報更新手段に、上記複製元の部分画像に対応するメタ情報に対して複製先を特定するためのメタ情報を追加する手段を備えることが望ましい。
さらに、上記処理実行手段に、上記表示手段に表示されている上記複製元の部分画像を変更したとき、上記メタ情報更新手段によって追加された該複製元を特定するためのメタ情報により、上記複製先の部分画像を変更する変更手段を備えることもできる。
【0008】
さらにまた、上記処理実行手段に、上記複製先の文書を上記表示手段に表示させる際に、同時に上記複製元の部分画像が含まれている文書を表示させる手段を備えてもよい。
また、上記処理実行手段に、上記複製元を特定するためのメタ情報を、上記表示手段に表示されている上記複製先の文書上に表示させる手段を備えるとよい。
さらに、上記処理実行手段に、上記複製先の部分画像のメタ情報を利用して、上記複製元の文書を上記表示手段に表示させる際に、どの部分画像が複製元か明示する手段を備えてもよい。
【0009】
さらにまた、上記メタ情報更新手段が、上記処理実行手段により、上記部分画像に対応するメタ情報にある該部分画像の複製元の部分画像が削除されるとき、該部分画像に対応するメタ情報を該メタ情報にある該複製元の部分画像の複製元の部分画像に対応するメタ情報に置き換えるとよい。
また、上記文書を、上記画像および上記文字列が記録された紙文書とし、上記文書入力手段を、上記紙文書を光学的に読み取って電子化した文書を得るための読取手段とすればよい。
【0010】
さらに、上記部分画像抽出手段に、抽出する文字領域中の文字列の文字認識を行う文字認識手段を備えることが望ましい。
さらにまた、当該情報処理装置内に上記文書入力手段を備えるとよい。
あるいは、上記文書入力手段を有する外部機器と通信する通信手段を設けるとよい。
【0011】
この発明による情報処理方法は、文書入力手段によって入力される図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書を所定の処理を行って文書格納手段に格納し、必要に応じて表示手段に出力して表示させる情報処理装置における情報処理方法であって、上記文書入力手段によって入力された文書から上記画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出する部分画像抽出工程と、上記文書入力手段によって入力された文書および該文書から上記部分画像抽出工程によって抽出された部分画像を上記文書格納手段に格納する登録処理を行う文書登録工程と、該文書登録工程による登録処理によって上記文書格納手段に格納される文書と部分画像とを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定するメタ情報設定工程と、外部操作により、上記文書格納手段内の文書を検索して上記表示手段に表示させる検索工程と、外部操作により、上記表示手段に表示されている文書中の部分画像に対して任意の処理を行う処理実行工程と、該処理実行工程により、部分画像が複製され、該複製された部分画像が該部分画像が含まれていない他の文書に貼り付けられる際に、該部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を上記複製された部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報として上記文書格納手段内の上記他の文書に対応するメタ情報に追加するメタ情報更新工程とを有するものである。
なお、上記メタ情報設定工程が、上記文書登録工程による登録処理によって上記文書格納手段に格納される文書と部分画像と該文書における該部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定してもよい。
【0012】
この発明によるプログラムは、文書入力手段によって入力される図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書を所定の処理を行って文書格納手段に格納し、必要に応じて表示手段に出力して表示させる情報処理装置を制御するコンピュータに、上記文書入力手段によって入力された文書から上記画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出する部分画像抽出機能と、上記文書入力手段によって入力された文書および該文書から上記部分画像抽出機能によって抽出された部分画像を上記文書格納手段に格納する登録処理を行う文書登録機能と、該文書登録機能による登録処理によって上記文書格納手段に格納される文書と部分画像とを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定するメタ情報設定機能と、外部操作により、上記文書格納手段内の文書を検索して上記表示手段に表示させる検索機能と、外部操作により、上記表示手段に表示されている文書中の部分画像に対して任意の処理を行う処理実行機能と、該処理実行機能により、部分画像が複製され、該複製された部分画像が該部分画像が含まれていない他の文書に貼り付けられる際に、該部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を上記複製された部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報として上記文書格納手段内の上記他の文書に対応するメタ情報に追加するメタ情報更新機能とを実現させるためのプログラムである。
【0013】
なお、上記メタ情報設定機能を、上記文書登録機能による登録処理によって上記文書格納手段に格納される文書と部分画像と該文書における該部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定する機能としてもよい。
この発明による記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、情報処理装置が、文書入力手段によって入力された文書から図,表,写真等の画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出し、その抽出した部分画像を文書格納手段に格納する登録処理を行い、その登録処理によって文書格納手段に格納する文書と部分画像とを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定した後、外部操作により、文書格納手段内の文書を検索して表示部に表示させ、その文書中の部分画像を複製し、その複製した部分画像をその部分画像が含まれていない他の文書に貼り付ける際に、その部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を上記複製した部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報として文書格納手段内の上記他の文書に対応するメタ情報に追加することにより、簡便に複製元の部分画像に対応するメタ情報を参照することが可能になる(もしくは複製元が存在することを確認できる)ため、部分画像の再利用性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。なお、この実施形態では、この発明による情報処理装置を含む画像処理システムとして、情報処理機能を有するホストコンピュータとプリンタとからなるプリンタシステムを用いた例について説明する。
【0016】
〔プリンタシステムの構成〕
まず、この発明の一実施形態であるプリンタシステムの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、このプリンタシステムの構成例を示すブロック図である。
このプリンタシステムは、ホストコンピュータ10,スキャナ1,およびプリンタ2,3からなる。
【0017】
ホストコンピュータ10は、スキャナ1とケーブル5で直接接続され、プリンタ2,3とLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワーク6を介して間接的に接続されている。
このホストコンピュータ10は、PC(パーソナルコンピュータ)やワークステーション等の情報処理装置であり、クライアントコンピュータやプリントサーバであってもよい。また、プリントサーバシステムの形態の場合、クライアントコンピュータがプリントサーバ(印刷サービス)のWebクライアント(WebサーバやWebブラウザ等)であってもよい。
【0018】
ホストコンピュータ10上では、任意のアプリケーションからプリンタドライバを通して接続されている各プリンタ2,3に対して選択的に印刷を行わせることができる。
スキャナ1は、紙文書(原稿画像)を光学的に読み取って電子化した文書(以下単に「文書」ともいう)を得る読取手段(文書入力手段)である。なお、このスキャナ1とホストコンピュータ10とからなるものを画像処理装置とすることもできる。また、スキャナ1の代わりに、文書入力手段としての機能を果たすデジタルカメラ等の他の機器を使用することも可能である。
【0019】
各プリンタ2,3はいずれも、ホストコンピュータ10からの印刷データ(例えばコードデータ)に基づいて用紙等の印刷媒体上に画像を形成(印刷)する印刷装置であり、レーザプリンタ,LEDプリンタ,インクジェットプリンタ等のプリント機能のみを有するものである。なお、プリンタ2,3に代えて、プリント機能の他にコピー機能等の他の機能も有するデジタル複写機,デジタル複合機,ファクシミリ装置等の印刷装置を使用してもよい。また、各プリンタ2,3にプリントサーバの機能を備えてもよい。
【0020】
〔ホストコンピュータのハードウェア構成〕
次に、図1のホストコンピュータ10のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。
図2は、そのホストコンピュータ10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
このホストコンピュータ10は、インタフェース(以下「I/F」という)部51,CPU52,ROM53,RAM54,表示部55,HDD(ハードディスク装置)56,入力部57,および記憶媒体ドライブ58を備えている。
【0021】
I/F部51は、外部機器であるスキャナ1とケーブル5経由で通信したり、プリンタ2,3とネットワーク6経由で通信するための通信手段である。なお、スキャナ1とネットワーク6(通信経路)経由で、プリンタ2又は3とケーブル5経由でそれぞれ通信するようにしてもよい。また、スキャナ1をサーバ等の外部機器を介して通信するようにしても構わない。更に、スキャナ1の機能(文書入力手段)を有する外部機器と通信するようにしてもよい。この場合、I/F部51も文書入力手段としての機能も果たすことになる。
【0022】
CPU52は、このホストコンピュータ10全体を管理および制御する中央処理装置である。
ROM53は、CPU52が実行する固定プログラムを格納している読み出し専用の記憶手段(メモリ)である。
RAM54は、CPU52が実行するプログラムを展開し、各種の処理の際の作業領域として使用する読み書き可能な記憶手段である。
【0023】
表示部55は、各種のデータや作業画面等を表示するCRTディスプレイ,LCDディスプレイ等の表示手段である。
HDD56は、この発明に関わるプログラムやデータを記憶する大容量記憶手段である。このHDD56は、文書格納手段としての機能を果たすことができる。
入力部57は、利用者が各種の操作情報を入力するための入力手段であり、キーボードやマウス等のポインティングデバイスを使用することができる。
なお、表示部55上にタッチパネルを備え、その表示部55上に表示される操作画面に対する各種操作によってCPU52に各種処理を行わせることも可能である。
【0024】
記憶媒体ドライブ58は、記憶媒体(記録媒体)59に対する記録又は再生を行う記録再生手段である。
記憶媒体59は、ホストコンピュータ10に対して脱着可能なMO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶手段)であり、この発明に係わる制御を実行するプログラム(ソフトウェア)が記録される。また、この記憶媒体59も、文書格納手段としての機能を果たすことができる。
【0025】
このように構成されたホストコンピュータ10において、CPU52は、操作者による入力部57上の操作により、記憶媒体ドライブ58を介して記憶媒体59からこの発明に関わるプログラムなど、必要なプログラムを読み出し、HDD56にインストールすることができる。
【0026】
そして、電源投入時には、ROM53内のブートローダ(ブートプログラム)に従い、HDD56内のOS(オペレーションシステム),アプリケーション,およびユーザインタフェースを含む各種プログラムやデータを読み出してRAM54に書き込んだ後、その各種プログラムに従って動作し(その各種プログラムを必要に応じて選択的に実行し)、I/F部51,表示部55,HDD56,入力部57を含む装置を制御することにより、この発明に関わる機能、つまり部分画像抽出手段,文書登録手段,メタ情報設定手段,検索手段,処理実行手段,およびメタ情報更新手段としての機能を含む各種機能を実現することができる。
【0027】
〔ホストコンピュータのソフトウェア構成〕
次に、図1のホストコンピュータ10のソフトウェア構成について、図3を参照して説明する。なお、プログラム(ソフトウェア)による処理は、実際にはCPU52がそれらのプログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、それらのプログラムが処理を実行するものとする。以後も、プログラムが何らかの処理を行うものとして説明を行う場合には、同様とする。
【0028】
図3は、そのホストコンピュータ10のソフトウェア構成例を示すブロック図である。
部分画像抽出部61は、スキャナ1から入力された文書(図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書)の構造を解析して、その文書から画像を含む画像領域および文字列(テキスト)を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出する。この部分画像抽出部61は、抽出した文字領域中の文字列の文字認識を行うOCR部(文字認識手段)を有しており、それによって後述するメタ情報を構成する部分画像特定情報,ページ特定情報,文書特定情報を認識することもできる。なお、文書を構成する各ペ―ジの部分画像にページ特定情報(ページ番号)がない場合、図示しないカウンタ等を用いてページ特定情報を生成することも可能である。
【0029】
文書登録部62は、スキャナ1から入力された文書およびその文書から部分画像抽出部61によって抽出された部分画像をHDD56に格納する登録処理を行う。このとき、メタ情報設定部63を用いて、HDD56に格納する文書と部分画像とその文書におけるその部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定する。
なお、スキャナ1から入力された文書やメタ情報等を、HDD56でなく、記憶媒体59等のホストコンピュータ10内の他の記憶装置に格納したり、あるいはネットワーク6を介して接続される図示しない文書登録サーバに送信して、そのサーバ内の記憶装置に格納させるようにしてもよい。
【0030】
UI(ユーザインタフェース)部64は、入力部57による操作(外部操作)により、文書検索部65を用いて、HDD56に格納されている文書,ページ,部分画像を検索して表示部55に表示させ、その文書に対して編集処理を行うことができる。また、検索で得た文書,ページ,部分画像に対して、メタ情報設定部63を用いてメタ情報を設定することもできる。
【0031】
〔複製元情報,複製先情報,自身情報の概念〕
次に、図3のメタ情報設定部63によって設定されるメタ情報を構成する複製元情報,複製先情報,自身情報の概念について、図4を参照して説明する。
図4は、その複製元情報,複製先情報,自身情報の概念例を示すブロック図である。
図3の部分画像抽出部61によって抽出される部分画像101には、メタ情報102があり、そのメタ情報102の中には、複製元情報103,複製先情報104,自身情報105がある。
【0032】
複製元情報103,複製先情報104,自身情報105は、文書要素を特定するための情報(文書要素特定情報)106である。
これらは、部分画像を特定するための情報(部分画像特定情報)107,文書を構成する各ページを特定するための情報(ページ特定情報)108,文書を特定するための情報(文書特定情報)109を持っている。部分画像特定情報107としては、図番号,表番号,写真番号がある。ページ特定情報108としては、上述したページ番号がある。文書特定情報109としては、文書のタイトルがあり、文書の先頭ページ等の部分画像に存在する。
【0033】
複製元情報103には、複製元の情報を持つことができる。この複製元情報103は、最初はメタ情報に1つも存在しない。
複製先情報104には、複製先の情報を持つことができる。この複製先情報104は、最初はメタ情報に1つも存在しない。
自身情報105は、部分画像101自身の情報である。この自身情報105は、最初はメタ情報に1つのみ存在する。
【0034】
これらの文書要素特定情報は、URI(Uniform Resource Identifier)等のプリンタシステム(情報処理システム)外を通して唯一の情報でも、プリンタシステム内で一意に決定している情報でもよい。また、文書要素特定情報は、電子化されていないものを指してもよく、書籍などの電子化されていないものが複製元であった場合は、ISBN(国際標準図書番号)を利用してもよい。
ここでは、複製元情報および複製先情報は1段階のレベルで記述するが、複製元の複製元というような多段階の情報を持つことも可能である。
【0035】
〔部分画像の複製元,複製先〕
次に、図2の表示部55に表示できる部分画像の複製元および複製先について、図5を参照して説明する。
図5は、図2の表示部55に表示できる部分画像の複製元および複製先を説明するための図である。
ここでは、4つの文書A,文書B,文書C,文書Dを例とする。
【0036】
文書Aは、図5の(a)に示すように、1ページA−1上に複製する部分画像A−1−2(この例では折れ線グラフ)がある。この場合、部分画像A−1−2が複製元の部分画像となり、1ページA−1が複製元のページとなる。
文書Bには、文書Aの1ページA−1上の部分画像A−1−2を複製し、図5の(b)に示すように2ページB−2上に貼り付けられた部分画像B−2−4がある。この場合、部分画像B−2−4が複製先の部分画像となり、2ページB−2が複製先のページとなる。複製先の部分画像B−2−4は、複製元の部分画像A−1−2よりも縮小(変倍)されて複製されている。
【0037】
文書Cには、文書Bと同様に、文書Aの1ページA−1上の部分画像A−1−2を複製して、図5の(c)に示すように4ページC−4上に貼り付けられた部分画像C−4−8がある。この場合、部分画像C−4−8が複製先の部分画像となり、4ページC−4が複製先のページとなる。複製先の部分画像C−4−8も、複製元の部分画像A−1−2を縮小したものである。
【0038】
文書Dには、文書Bの2ページB−2上に貼り付けられた部分画像B−2−4から更に複製して、図5の(d)に示すように2ページD−2上に貼り付けられた部分画像D−2−6がある。この場合、部分画像D−2−6が複製先の部分画像となり、図5の(b)に示した文書Bの部分画像B−2−4が複製元の部分画像となる。また、2ページD−2が複製先のページとなり、文書Bの2ページB−2が複製元のページとなる。
文書Dから文書Aは、直接の親子関係はないが、文書Bの部分画像B−2−4を通して関係を持っている。
【0039】
〔部分画像の複製元,複製先を特定するためのメタ情報の変化〕
次に、図2の表示部55に表示できる部分画像の複製元および複製先を特定するためのメタ情報の変化について、図6を参照して説明する。
図6は、図2の表示部55に表示できる部分画像の複製元および複製先を特定するためのメタ情報の変化例を示す図である。
【0040】
図5の(a)に示したように、1ページA−1上に部分画像A−1−2を持つ文書Aのみを表示部55に表示できるとき(1.文書Aのみが存在するとき)、表示部55に表示できる部分画像の複製元および複製先を特定するためのメタ情報(以下単に「メタ情報」ともいう)は、図6の(a)に示すように、文書Aの部分画像A−1−2に対応するものだけである。そのメタ情報は、自身情報としての文書A,ページA−1,部分画像A−1−2をそれぞれ特定する情報となる。
【0041】
この状態から、図5の(b)に示したように、文書Aの部分画像A−1−2が文書Bの2ページB−2上に部分画像B−2−4として貼り付けたとき(2.文書Bに文書Aから部分画像を貼り付けたとき)、図6の(b)に示すように、文書Aの部分画像A−1−2に対応するメタ情報が更新され、複製先情報としての文書B,ページB−2,部分画像B−2−4をそれぞれ特定する情報が追加(設定)される。
また、文書Bの部分画像B−2−4に対応するメタ情報が追加される。そのメタ情報は、自身情報としての文書B,ページB−2,部分画像B−2−4をそれぞれ特定する情報と、複製元情報としての文書A,ページA−1,部分画像A−1−2をそれぞれ特定する情報とからなる。
【0042】
この状態から更に、図5の(c)に示したように、文書Aの部分画像A−1−2が文書Cの4ページC−4上に部分画像C−4−8として貼り付けたとき(3.文書Cに文書Aから部分画像を貼り付けたとき)、図6の(c)に示すように、文書Aの部分画像A−1−2に対応するメタ情報が更新され、2つ目の複製先情報としての文書C,ページC−4,部分画像C−4−8をそれぞれ特定する情報が追加される。
また、文書Cの部分画像C−4−8に対応するメタ情報が追加される。そのメタ情報は、自身情報としての文書C,ページC−4,部分画像C−4−8をそれぞれ特定する情報と、複製元情報としての文書A,ページA−1,部分画像A−1−2をそれぞれ特定する情報とからなる。
【0043】
この状態から更に、図5の(d)に示したように、文書Bの部分画像B−2−4が文書Dの2ページD−2上に部分画像D−2−6として貼り付けたとき(4.文書Dに文書Bから部分画像を貼り付けたとき)、図6の(d)に示すように、文書Bの部分画像B−2−4に対応するメタ情報が更新され、複製先情報としての文書D,ページD−2,部分画像D−2−6をそれぞれ特定する情報が追加される。
また、文書Dの部分画像D−2−6に対応するメタ情報が追加される。そのメタ情報は、自身情報としての文書D,ページD−2,部分画像D−2−6をそれぞれ特定する情報と、複製元情報としての文書B,ページB−2,部分画像B−2−4をそれぞれ特定する情報とからなる。
【0044】
〔文書Aの部分画像を文書Bへ貼り付けるときのユーザ操作〕
次に、図5の(a)に示した文書Aの部分画像を文書Bへ貼り付けるときのユーザ操作について、図7を参照して説明する。なお、各文書を表示部55に表示させる場合、所要のページを表示させる必要があるが、説明の都合上、その説明は省略するものとする。また、部分画像を複製して貼り付けた後、変倍操作を必要とする場合があるが、その説明も省略するものとする。これらについては、図8以降の説明の際も同様とする。
【0045】
図7は、図5の(a)に示した文書Aの部分画像を文書Bへ貼り付けるときのユーザ操作例を説明するための図である。
表示部55の文書表示画面において、図5の(a)に示した文書Aが図7の(a)に示すように表示されているとき、その部分画像(折れ線グラフ)A−1−2をユーザによる入力部57の操作(以下単に「ユーザ操作」ともいう)によって複製(コピー)した後、
図7の(b)に示すように文書Bの文書編集画面を開く(文書Bを編集可能に表示させる)。
【0046】
そして、文書Bの文書編集画面において、ユーザ操作により、文書B上に文書Aの部分画像(折れ線グラフ)A−1−2を図7の(c)に示すように文書Bの部分画像B−2−4として貼り付ける。
ここで、この実施形態のプリンタシステムは、文書の部分画像を貼り付けるときに複製元の情報を消すことを許可することもできるし、ユーザの判断で複製元の情報を消すことを許可することもできる。
【0047】
〔文書Aの部分画像を複製して文書B,Cへ貼り付け、複製した文書Bの部分画像を文書Dへ貼り付けるときの通信シーケンス〕
次に、図5の(a)に示した文書Aの部分画像を複製して文書B,Cへ貼り付け、複製した文書Bの部分画像を文書Dへ貼り付けるときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスについて、図8を参照して説明する。なお、その処理内容およびユーザ操作のうち、既に説明している部分は簡単に説明する。
【0048】
図8は、図5の(a)に示した文書Aの部分画像を複製して文書B,Cへ貼り付け、その貼り付けた文書Bの部分画像を文書Dへ貼り付けるときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスの一例を示す図である。
ユーザ操作により、図5の(a)〜(d)によって説明した文書A,B,C,Dの検索が要求されると(S1)、UI部64が、その検索要求を文書検索部65へ送信する(S2)。
その検索要求を受けた文書検索部65は、HDD56内の文書A,B,C,Dの検索を行ってHDD56から文書A,B,C,Dを読み込み(S3,S4)、それらを検索結果としてUI部64へ送信する(S5)。
【0049】
UI部64は、文書検索部65から検索結果である文書A,B,C,Dを受けると、先頭の文書Aを表示部55の文書表示画面に表示する(文書Aの文書表示画面を開く)。
ここで、ユーザ操作により、文書Aの部分画像A−1−2の複製が指示されると(S6)、UI部64はその部分画像A−1−2を複製する。
続いて、図示は省略するが、ユーザ操作により、文書Bの文書編集が指示されると、UI部64は文書Bの文書編集画面を開く。
そして、文書Bに対して貼り付けが指示されると(S7)、UI部64は文書Aの部分画像A−1−2を部分画像B−2−4として文書Bに貼り付ける。
【0050】
UI部64は、文書Bへの部分画像B−2−4の貼り付けが完了すると、HDD56内の文書B上に部分画像B−2−4を作成する処理を行い(S8)、ステップS6,S7での指示内容を含むメタ情報設定要求をメタ情報設定部63へ送信する(S9)。
そのメタ情報設定要求を受けたメタ情報設定部63は、そのメタ情報設定要求内の指示内容に基づいてHDD56内のメタ情報を更新(変更)する処理を行う(S10)。
【0051】
その後、ユーザ操作により、文書Cの文書編集が指示されると、文書Cの文書編集画面を開き、先に複製した部分画像A−1−2の文書Cに対する貼り付けが指示されると(S11)、UI部64はその部分画像A−1−2を部分画像C−4−8として文書Cに貼り付ける。
UI部64は、文書Cへの部分画像C−4−8の貼り付けが完了すると、HDD56内の文書C上に部分画像C−4−8を作成する処理を行い(S12)、ステップS6,S11での指示内容を含むメタ情報設定要求をメタ情報設定部63へ送信する(S13)。
そのメタ情報設定要求を受けたメタ情報設定部63は、そのメタ情報設定要求内の指示内容に基づいてHDD56内のメタ情報を更新する処理を行う(S14)。
【0052】
その後、ユーザ操作により、文書Bの表示が指示されると、UI部64は文書Bの文書表示画面を開く。
ここで、ユーザ操作により、文書Bの部分画像B−2−4の複製が指示されると(S15)、UI部64はそのB−2−4を複製する。
次に、ユーザ操作により、文書Dの文書編集が指示されると、UI部64は文書Dの文書編集画面を開く。
そして、文書Dに対して貼り付けが指示されると(S16)、UI部64は文書Bの部分画像B−2−4を部分画像D−2−6として文書Dに貼り付ける。
UI部64は、文書Dへの部分画像D−2−6の貼り付けが完了すると、HDD56内の文書D上に部分画像D−2−6を作成する処理を行い(S17)、ステップS15,S16での指示内容を含むメタ情報設定要求をメタ情報設定部63へ送信する(S18)。
そのメタ情報設定要求を受けたメタ情報設定部63は、そのメタ情報設定要求内の指示内容に基づいてHDD56内のメタ情報を更新する処理を行う(S19)。
【0053】
〔複製元の部分画像を複製変更したときに複製先の部分画像にも反映させるときのユーザ操作〕
次に、複製元の部分画像を複製変更したときに複製先の部分画像にも反映させるときのユーザ操作について、図9を参照して説明する。
図9は、図5の(a)〜(c)に示した文書B,Cの部分画像の複製元の部分画像である文書Aの部分画像を複製変更したときに複製先の部分画像である文書B,Cの部分画像にも反映させるときのユーザ操作例を説明するための図である。
【0054】
ユーザ操作により、文書Aの文書編集が指示されると、例えば図5の(a)に示した文書Aが図9の(a)に示すように表示部55の文書編集画面に表示された後、部分画像A−1−2を同図の(b)に示すように変更するとき、その部分画像の変更を反映するかどうかを確認する確認メッセージ「この変更を複製先に反映しますか?」が表示される。
この確認メーセッジに対してユーザ操作によって変更を反映することを選択すると、複製先の部分画像、つまり文書Bの部分画像B−2−4および文書Cの部分画像C−4−8をそれぞれ図9の(c),(d)に示すように更新することができる。このとき、複製先の部分画像の複製先(この例では文書Dの部分画像D−2−6)については反映させていないが、その複製先についても同様に反映させることができる。この場合は、内部の処理を多段階に実施すればよい。
【0055】
〔文書Aの部分画像を変更し、文書B,文書Cに反映するときの通信シーケンス〕
次に、文書Aの部分画像を変更し、文書B,文書Cに反映させるときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスについて、図10を参照して説明する。
図10は、図5の(a)〜(c)に示した文書Aの部分画像を変更し、文書B,文書Cに反映させるときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスの一例を示す図である。
【0056】
ユーザ操作により、図5の(a)に示した文書Aの検索が要求されると(S21)、UI部64が、その検索要求を文書検索部65へ送信する(S22)。
その検索要求を受けた文書検索部65は、HDD56内の文書Aの検索を行ってHDD56から文書Aを読み込み(S23,S24)、それを検索結果としてUI部64へ送信する(S25)。
【0057】
UI部64は、文書検索部65から検索結果である文書Aを受けると、表示部55に文書Aを図9の(a)に示したように表示する(文書Aの文書編集画面を開く)。
ここで、ユーザ操作により、文書Aの部分画像(複製元の部分画像)A−1−2の変更が要求されると(S26)、UI部64は、その要求に応じて部分画像A−1−2を変更する。例えば、図9の(b)に示したように変更するものとする。
【0058】
その後、以下の処理を行う。
すなわち、変更後の部分画像A−1−2をHDD56に格納して保存させた後(S27)、部分画像A−1−2の複製先の情報(メタ情報)の取得要求をHDD56に送信して(S28)、その複製先の情報である部分画像B−2−4,C−4−8にそれぞれに対応する複製先情報をHDD56から読み込む(取得する)(S29)。
【0059】
そして、文書Aの文書編集画面に図9の(b)に示したように文書Aの部分画像の変更を反映するかどうかを確認する確認メーセッジを表示させ(S30)、その確認メーセッジに対してユーザ操作によって変更を反映すること「Yes」が選択されると(S31)、その変更を文書Bの部分画像B−2−4および文書Cの部分画像C−4−8に対して反映させる。
それによって、その後表示部55に表示される文書B,Cの文書表示画面はそれぞれ、図9の(c)(d)に示す画面となる。
なお、多段階の処理(文書Aの部分画像の変更を文書Dの部分画像D−2−6に対しても反映させるための処理)を行う場合には、複製先情報の取得を多段階で実施して、その返却値(複製先情報)に対して、部分画像の変更反映を実施すればよい。
【0060】
〔複製元の文書を複製先の部分画像がある文書上に表示させるときのユーザ操作〕
次に、複製元の文書を複製先の部分画像がある文書上に表示させるときのユーザ操作について、図11を参照して説明する。
図11は、図5の(a)(b)に示した複製元の文書Aを複製先の部分画像がある文書B上に表示させるときのユーザ操作例を説明するための図である。
【0061】
UI部64は、ユーザ操作により、例えば表示部55の文書表示画面に図5の(b)に示した文書B(複製先の文書)を表示させる場合、同時にその部分画像B−2−4の複製元の部分画像A−1−2が含まれている文書Aを図11の(a)に示すように複製先の部分画像B−2−4の近傍に縮小して複製元画像201として表示させたり、あるいは部分画像B−2−4の複製元を特定するためのメタ情報を同図の(b)に示すように複製先の部分画像B−2−4の近傍に文字列202や二次元バーコード203等を用いて表示させることができる。
【0062】
これらの情報は、図11の(c)に示すように文書Bの最後のページB−25にまとめて表示することもできる。
これらの表示により、複製元情報があることや、複製元の文書のレイアウト等の概略を簡単に知ることができる。
なお、複製元の文書を表示部55に表示させる代わりに、プリンタ2,3によって印刷媒体に印刷させることもできる。
【0063】
〔部分画像の複製元を明示する処理〕
次に、複製元の文書を表示部55に表示させる際に、どの部分画像が複製元か明示する処理について、図12を参照して説明する。
図12は、複製元の文書を図2の表示部55に表示させる際に、どの部分画像が複製元か明示する処理を説明するための図である。
【0064】
UI部64は、ユーザ操作により、例えば図5の(b)に示した部分画像B−2−4を持つ文書B(複製先の文書)を図12の(a)に示すように表示部55の文書表示画面に表示させた後、その複製先の文書Bから部分画像をたどり、複製元の文書Aを表示させることができる。
【0065】
ここで、複製元の部分画像A−1−2は、ユーザ操作によって編集され、図12の(b)に示すように内容が変更される可能性があるため、どの画像が元の画像であるかが不明な状態となることがある。
そのため、内容が変更された部分画像A−1−2が複製元であることを、例えばその部分画像A−1−2を破線で囲んで明示することにより、複製元の画像がどれであるかを把握することができる。
【0066】
〔複製元の部分画像を削除するときのユーザ操作〕
次に、複製元の部分画像を削除するときのユーザ操作について、図13を参照して説明する。
図13は、図5の(b)(d)に示した文書Dの部分画像D−2−6の複製元の部分画像である文書Bの部分画像B−2−4を削除するときのユーザ操作例を説明するための図である。
【0067】
ユーザ操作により、文書Bの文書編集が指示されると、例えば図5の(a)に示した部分画像B−2−4を持つ文書B(複製先の文書)が図13の(a)に示すように表示部55の文書編集画面に表示される。
ここで、文書Aの部分画像A−1−2から文書Bの部分画像B−2−4は複製されている。また、文書Bの部分画像B−2−4には、文書Dという複製先があるため、文書Bの部分画像B−2−4を削除すると、文書Dの画像から複製元が参照できない状態になる。
【0068】
それを防ぐため、ユーザ操作により、文書Bの部分画像B−2−4を削除するとき、文書Dにある部分画像D−2−6に反映するかどうかを確認する確認メッセージ「複製先の文書があります。複製元の文書の情報を複製先に反映しますか?」が表示される。
ここでは、複製先についての確認メッセージを表示しているが、複製元についても同様の処理をすることができる。
【0069】
〔複製元の部分画像を削除するときの複製元,複製先を特定するためのメタ情報の変化〕
次に、複製元の部分画像を削除するときの複製元および複製先を特定するためのメタ情報の変化について、図14を参照して説明する。
図14は、複製元の部分画像である図5の(b)に示した文書Bの部分画像B−2−4を削除するときの複製元および複製先を特定するためのメタ情報の変化例を示す図である。
【0070】
図5の(a)〜(d)に示した文書A,B,C,DがHDD56に格納されているとき(1.文書A−Dがあるとき)、文書Aの部分画像A−1−2,文書Bの部分画像B−2−4,文書Cの部分画像C−4−8,文書Dの部分画像D−2−6にそれぞれ対応するメタ情報は図14の(a)に示すようになっている。
この状態で、文書Bが削除されると、図14の(b)に示すように、文書Bの部分画像B−2−4に対応するメタ情報が削除される。
【0071】
そして、それに伴い、文書Dの部分画像D−2−6に対応するメタ情報のうち、複製元情報の文書B,ページB−2,部分画像B−2−4をそれぞれ特定する情報が文書A,ページA−1,部分画像A−1−2をそれぞれ特定する情報に置き換わる。
また、文書Aの部分画像A−1−2に対応するメタ情報のうち、1つ目の複製先情報の文書B,ページB−2,部分画像B−2−4をそれぞれ特定する情報が文書D,ページD−2,部分画像D−2−6をそれぞれ特定する情報に置き換わる。
【0072】
〔複製元の部分画像を削除するときの通信シーケンス〕
次に、複製元の部分画像である図5の(b)に示した文書Bの部分画像B−2−4を削除するときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスについて、図15を参照して説明する。
図15は、図5の(b)に示した文書Bの部分画像B−2−4を削除するときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスの一例を示す図である。
【0073】
ユーザ操作により、図5の(b)に示した文書Bの検索が要求されると(S41)、UI部64が、その検索要求を文書検索部65へ送信する(S42)。
その検索要求を受けた文書検索部65は、HDD56内の文書Bの検索を行ってHDD56から文書Bを読み込み(S43,S44)、それを検索結果としてUI部64へ送信する(S45)。
【0074】
UI部64は、文書検索部65から検索結果である文書Bを受けると、表示部55に文書Bを図13の(a)に示したように表示する(文書Bの文書編集画面を開く)。
ここで、ユーザ操作により、文書Bの部分画像B−2−4の削除が要求されると(S46)、UI部64は、その部分画像B−2−4を文書Bの文書編集画面から削除した後、以下の処理を行う。
【0075】
すなわち、その部分画像B−2−4をHDD56から削除した後(S47)、部分画像B−2−4の複製先の情報(メタ情報)の取得要求をHDD56に送信して(S48)、その複製先の情報である部分画像D−2−6に対応するメタ情報をHDD56から読み込む(S49)。また、部分画像B−2−4の複製元の情報(メタ情報)の取得要求をHDD56に送信して(S50)、その複製元の情報である部分画像A−1−2に対応するメタ情報をHDD56から読み込む(S51)。
【0076】
そして、文書Bの文書編集画面に図13の(b)に示したように文書Bの部分画像の削除を反映するかどうかを確認する確認メーセッジを表示させ(S52)、その確認メーセッジに対してユーザ操作によって削除を反映すること「Yes」が選択されると(S53)、文書Aの部分画像A−1−2に対応する複製先情報(メタ情報)が上述したように更新(変更)されるようにメタ情報設定部63に要求する(S54)。
【0077】
続いて、文書Dの部分画像D−2−6に対応する複製元情報(メタ情報)も上述したように更新されるようにメタ情報設定部63に要求する(S55)。
メタ情報設定部63は、それらの要求に従い、メタ情報を更新する。
なお、多段階の処理を行う場合には、複製先情報の取得を多段階で実施して、その返却値に対して、部分画像の削除反映を実施すればよい。
【0078】
このように、スキャナ1等によって入力された文書から図,表,写真等の画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出し、その抽出した部分画像をHDDに格納する登録処理を行い、その登録処理によってHDDに格納する文書と部分画像とその文書におけるその部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定した後、外部操作により、HDD内の文書を検索して表示部に表示させ、その文書中の部分画像を複製し、その複製した部分画像をその部分画像が含まれていない他の文書に貼り付ける際に、その部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を上記複製した部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報としてHDD内の上記他の文書に対応するメタ情報に追加することにより、簡便に複製元の部分画像に対応するメタ情報を参照することが可能になる(もしくは複製元が存在することを確認できる)ため、部分画像の再利用性を向上させることができる。
【0079】
また、以下の(a)〜(e)に示す作用効果も得られる。
(a)複製元の部分画像に対応するメタ情報に対して複製先を特定するためのメタ情報を追加することにより、簡便に複製先の部分画像に対応するメタ情報を参照することが可能になる(もしくは複製先が存在することを確認できる)。
さらに、表示部に表示されている複製元の部分画像を変更したとき、追加したその複製元を特定するためのメタ情報により、複製先の部分画像を変更することにより、複製元の部分画像の変更の反映を容易に行うことができる。
【0080】
(b)複製先の文書を表示部に表示させる際に、同時に複製元の部分画像が含まれている文書を表示させることにより、複製元の文書の大まかな情報を理解することができる。
(c)複製元を特定するためのメタ情報を、表示部に表示されている複製先の文書上に表示させることにより、参照元情報があることを容易に知ることができる。また、印刷されるなどして、システム外に持ち出された場合にも参照元に参照することができる。
【0081】
(d)複製先の部分画像のメタ情報を利用して、複製元の文書を表示部に表示させる際に、どの部分画像が複製元か明示することにより、複製先から参照した画像がどの画像だったかを知ることができる。
(e)部分画像に対応するメタ情報にあるその部分画像の複製元の部分画像が削除されるとき、その部分画像に対応するメタ情報をそのメタ情報にあるその複製元の部分画像の複製元の部分画像に対応するメタ情報に置き換えることにより、複製元,複製先の文書,ページ,画像が削除されたときに参照されなくなる可能性を低くすることができる。
【0082】
〔この発明に関わるプログラム〕
このプログラムは、ホストコンピュータ等の情報処理装置を制御するCPU(コンピュータ)に、この発明に関わる機能である部分画像抽出手段,文書登録手段,メタ情報設定手段,検索手段,処理実行手段,およびメタ情報更新手段としての機能としての機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをCPUに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
【0083】
このようなプログラムは、はじめから情報処理装置に備えるROM、あるいは不揮発性メモリ(フラッシュROM,EEPROM等)、あるいはHDD(ハードディスク装置)などの記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROM、あるいはメモリカード,フレキシブルディスク,MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAM等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置にインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそれらの記録媒体からこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、簡便に複製元の部分画像に対応するメタ情報を参照することが可能になる(もしくは複製元が存在することを確認できる)ため、部分画像の再利用性を向上させることができる。したがって、この発明を利用すれば、より便利な情報処理を実行可能な情報処理装置(パーソナルホストコンピュータやワークステーション等の各種コンピュータ)を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】この発明の一実施形態であるプリンタシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のホストコンピュータ10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】図1のホストコンピュータ10のソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【0086】
【図4】図3のメタ情報設定部63によって設定されるメタ情報を構成する複製元情報,複製先情報,自身情報の概念例を示すブロック図である。
【図5】図2の表示部55に表示できる部分画像の複製元および複製先を説明するための図である。
【図6】図2の表示部55に表示できる部分画像の複製元および複製先を特定するためのメタ情報の変化例を示す図である。
【図7】図5の(a)に示した文書Aの部分画像を文書Bへ貼り付けるときのユーザ操作例を説明するための図である。
【0087】
【図8】図5の(a)に示した文書Aの部分画像を複製して文書B,Cへ貼り付け、その貼り付けた文書Bの部分画像を文書Dへ貼り付けるときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスの一例を示す図である。
【図9】図5の(a)〜(c)に示した文書B,Cの部分画像の複製元の部分画像である文書Aの部分画像を複製変更したときに複製先の部分画像である文書B,Cの部分画像にも反映させるときのユーザ操作例を説明するための図である。
【図10】図5の(a)〜(c)に示した文書Aの部分画像を変更し、文書B,文書Cに反映させるときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスの一例を示す図である。
【0088】
【図11】図5の(a)(b)に示した複製元の文書Aを複製先の部分画像がある文書B上に表示させるときのユーザ操作例を説明するための図である。
【図12】複製元の文書を図2の表示部55に表示させる際に、どの部分画像が複製元か明示する処理を説明するための図である。
【図13】図5の(b)(d)に示した文書Dの部分画像D−2−6の複製元の部分画像である文書Bの部分画像B−2−4を削除するときのユーザ操作例を説明するための図である。
【図14】複製元の部分画像である図5の(b)に示した文書Bの部分画像B−2−4を削除するときの複製元および複製先を特定するためのメタ情報の変化例を示す図である。
【図15】図5の(b)に示した文書Bの部分画像B−2−4を削除するときの図3に示したソフトウェアによる通信シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0089】
1:スキャナ 2,3:プリンタ 5:ケーブル 6:ネットワーク
10:ホストコンピュータ 51:I/F部 52:CPU 53:ROM
54:RAM 55:表示部 56:HDD 57:入力部
58:記憶媒体ドライブ 59:記憶媒体 61:部分画像抽出部
62:文書登録部 63:メタ情報設定部 64:UI部 65:文書検索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書入力手段によって入力される図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書を所定の処理を行って文書格納手段に格納し、必要に応じて表示手段に出力して表示させる情報処理装置であって、
前記文書入力手段によって入力された文書から前記画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出する部分画像抽出手段と、
前記文書入力手段によって入力された文書および該文書から前記部分画像抽出手段によって抽出された部分画像を前記文書格納手段に格納する登録処理を行う文書登録手段と、
該文書登録手段による登録処理によって前記文書格納手段に格納される文書と部分画像とを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定するメタ情報設定手段と、
外部操作により、前記文書格納手段内の文書を検索して前記表示手段に表示させる検索手段と、
外部操作により、前記表示手段に表示されている文書中の部分画像に対して任意の処理を行う処理実行手段と、
該処理実行手段により、部分画像が複製され、該複製された部分画像が該部分画像が含まれていない他の文書に貼り付けられる際に、該部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を前記複製された部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報として前記文書格納手段内の前記他の文書に対応するメタ情報に追加するメタ情報更新手段とを設けたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報処理装置において、
前記メタ情報設定手段は、前記文書登録手段による登録処理によって前記文書格納手段に格納される文書と部分画像と該文書における該部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定する手段であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の情報処理装置において、
前記メタ情報更新手段は、前記複製元の部分画像に対応するメタ情報に対して複製先を特定するためのメタ情報を追加する手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記処理実行手段は、前記表示手段に表示されている前記複製元の部分画像を変更したとき、前記メタ情報更新手段によって追加された該複製元を特定するためのメタ情報により、前記複製先の部分画像を変更する変更手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項3又は4記載の情報処理装置において、
前記処理実行手段は、前記複製先の文書を前記表示手段に表示させる際に、同時に前記複製元の部分画像が含まれている文書を表示させる手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記処理実行手段は、前記複製元を特定するためのメタ情報を、前記表示手段に表示されている前記複製先の文書上に表示させる手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記処理実行手段は、前記複製先の部分画像のメタ情報を利用して、前記複製元の文書を前記表示手段に表示させる際に、どの部分画像が複製元か明示する手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記メタ情報更新手段は、前記処理実行手段により、前記部分画像に対応するメタ情報にある該部分画像の複製元の部分画像が削除されるとき、該部分画像に対応するメタ情報を該メタ情報にある該複製元の部分画像の複製元の部分画像に対応するメタ情報に置き換えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記文書は、前記画像および前記文字列が記録された紙文書であり、
前記文書入力手段は、前記紙文書を光学的に読み取って電子化した文書を得るための読取手段であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記部分画像抽出手段は、抽出する文字領域中の文字列の文字認識を行う文字認識手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
当該情報処理装置内に前記文書入力手段を備えていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記文書入力手段を有する外部機器と通信する通信手段を設けたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
文書入力手段によって入力される図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書を所定の処理を行って文書格納手段に格納し、必要に応じて表示手段に出力して表示させる情報処理装置における情報処理方法であって、
前記文書入力手段によって入力された文書から前記画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出する部分画像抽出工程と、
前記文書入力手段によって入力された文書および該文書から前記部分画像抽出工程によって抽出された部分画像を前記文書格納手段に格納する登録処理を行う文書登録工程と、
該文書登録工程による登録処理によって前記文書格納手段に格納される文書と部分画像とを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定するメタ情報設定工程と、
外部操作により、前記文書格納手段内の文書を検索して前記表示手段に表示させる検索工程と、
外部操作により、前記表示手段に表示されている文書中の部分画像に対して任意の処理を行う処理実行工程と、
該処理実行工程により、部分画像が複製され、該複製された部分画像が該部分画像が含まれていない他の文書に貼り付けられる際に、該部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を前記複製された部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報として前記文書格納手段内の前記他の文書に対応するメタ情報に追加するメタ情報更新工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
請求項13記載の情報処理方法において、
前記メタ情報設定工程は、前記文書登録工程による登録処理によって前記文書格納手段に格納される文書と部分画像と該文書における該部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定することを特徴とする情報処理方法。
【請求項15】
文書入力手段によって入力される図,表,写真等の画像および文字列が混在した文書を所定の処理を行って文書格納手段に格納し、必要に応じて表示手段に出力して表示させる情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記文書入力手段によって入力された文書から前記画像を含む画像領域および文字列を含む文字領域を認識し、部分画像として抽出する部分画像抽出機能と、
前記文書入力手段によって入力された文書および該文書から前記部分画像抽出機能によって抽出された部分画像を前記文書格納手段に格納する登録処理を行う文書登録機能と、
該文書登録機能による登録処理によって前記文書格納手段に格納される文書と部分画像とを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定するメタ情報設定機能と、
外部操作により、前記文書格納手段内の文書を検索して前記表示手段に表示させる検索機能と、
外部操作により、前記表示手段に表示されている文書中の部分画像に対して任意の処理を行う処理実行機能と、
該処理実行機能により、部分画像が複製され、該複製された部分画像が該部分画像が含まれていない他の文書に貼り付けられる際に、該部分画像の複製元を特定するためのメタ情報を前記複製された部分画像に対応するメタ情報とし、複製元のメタ情報として前記文書格納手段内の前記他の文書に対応するメタ情報に追加するメタ情報更新機能とを実現させるためのプログラム。
【請求項16】
請求項15記載のプログラムにおいて、
前記メタ情報設定機能は、前記文書登録機能による登録処理によって前記文書格納手段に格納される文書と部分画像と該文書における該部分画像があるページとを関連付け、その関連付けを示すメタ情報を設定する機能であることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項15又は16記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図8】
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【図10】
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【図14】
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【図15】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−223675(P2009−223675A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−68173(P2008−68173)
【出願日】平成20年3月17日(2008.3.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】