説明

情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置

【課題】電子情報だけでなく、手書き入力された入力軌跡を表示することができ、通信セキュリティを向上させた情報表示端末を提供する。
【解決手段】本発明の情報表示端末は、それぞれ表示部への表示制御手段を有する着脱可能な1又は複数の情報表示シート装置と、情報表示シート装置のそれぞれを取り付け可能なものであって、取り付けられた情報表示シート装置の接続状態を管理するシート接続状態管理手段を有するホルダ手段とを備える情報表示端末であって、ネットワークの通信処理を行う通信手段と、利用者操作によりアクセス要求を入力する入力手段と、アクセス要求を受けた場合に、シート接続状態管理手段の接続管理情報に基づいて、要求元の情報表示シート装置を用いたアクセス先へのアクセス制御を行うアクセス制御手段とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置に関し、例えば、電子ペーパを用いて、スケジュールや住所録などの情報を記憶・表示させることができる情報表示端末に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
近年、紙の長所である視認性や携帯性を備えた電子情報の表示装置として電子ペーパ技術の開発が進展している。電子ペーパとは、2枚の基板間に電界を与えることで画像を表示するものであり、いったん画像を表示させた後は各画素に電圧を掛けなくても長時間同じ画像を表示し続ける反射型ディスプレイをいう。
【0003】
この電子ペーパは、例えば液晶表示装置よりも、厚さが薄く、重量が軽く、しかも省電力であるため、これからの表示装置としての活用が強く求められている。
【0004】
ところで、例えば手帳は、スケジュールや住所録やメモなどを手軽に書きとめるアイテムとして古くから広く活用されているものである。そこで、電子ペーパを用いて手帳のように書きとめができ、又必要な電子情報をネットワークを通じて取得することができる携帯型の情報表示記録端末が求められている。
【0005】
従来、この種の技術としては、下記の特許文献1〜3に開示される技術がある。
【0006】
特許文献1には、情報表示装置及びプログラムに関する技術が開示されており、装置の電源を定期的に自動オンオフする際に、通信ネットワークを介して、情報配信サーバに接続して表示内容を更新する技術が開示されている。
【0007】
特許文献2には、書込型ディスプレイ装置に関する技術が開示されており、電子ペーパのような表示画面の上で入力ペンを用いて書き込んだ情報を画像データとして表示画面上に重畳して表示し、その画像データも保存しておく技術が開示されている。
【0008】
特許文献3には、ブック型表示記憶媒体及び画像書込装置に関する技術が開示されており、同一構造を有する複数枚の表示記録媒体として電子ペーパを採用し、本のように綴じ代部分を見開き可能に連結するジョイント部を備えた装置が開示されている。
【0009】
【特許文献1】特開2007−133139号公報
【特許文献2】特開2003−256134号公報
【特許文献3】特開2005−321739号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述した特許文献1〜3に開示された技術には、以下に示すような問題がある。
【0011】
特許文献1に記載の技術は、情報通信についてアクセスできるサイトが制限されていないので、ウィルスなどを持つ悪意なサイトにアクセスした場合には、ウィルス感染するおそれがあり、しかも、ウィルス感染したCPUにより、他のシステムに対して攻撃を行なう可能性もある。従って、このようなウィルス感染の影響を最小限にするセキュリティ対策が必要である。
【0012】
特許文献2に記載の技術は、書き込んだ情報は画像データのままであるので、一時的に表示しているときにはよいが、その表示を消去した後に、以前に書き込んだ情報を再度使いたいときには不便である。例えば、Webサイト上のスケジュールへのイベントの登録ができない。
【0013】
特許文献3に記載の技術は、手書書込み入力機能はなく、又書込み装置を別構成として備える必要がある。そのため、一度書き換えたものを持ち歩いた場合、途中で書き換えをすることができない。また、手書き入力ができないので、手帳として使うには不便であるという課題がある。
【0014】
そのため、電子情報だけでなく、手書き入力された入力軌跡を表示することができ、通信セキュリティを向上させた情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の情報表示端末は、(1)それぞれ表示部への表示制御手段を有する着脱可能な1又は複数の情報表示シート装置と、(2)情報表示シート装置のそれぞれを取り付け可能なものであって、取り付けられた情報表示シート装置の接続状態を管理するシート接続状態管理手段を有するホルダ手段とを備える情報表示端末であって、(3)ネットワークの通信処理を行う通信手段と、(4)利用者操作によりアクセス要求を入力する入力手段と、(5)アクセス要求を受けた場合に、シート接続状態管理手段の接続管理情報に基づいて、要求元の情報表示シート装置を用いたアクセス先へのアクセス制御を行うアクセス制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
第2の本発明の情報表示シート装置は、表示部への表示制御手段を有し、ホルダ装置との間で着脱可能な情報表示シート装置であって、(1)利用者からのアクセス要求を受けた場合に、当該情報表示シート装置を用いたアクセス先へのアクセス制御を行うアクセス制御手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第3の本発明の情報表示シート装置は、表示部への表示制御手段を有し、ホルダ装置との間で着脱可能な情報表示シート装置であって、(1)利用者操作により入力情報を取り込むものであって、利用者により手書入力された手書入力情報を形成する手書入力機能を有する入力手段と、(2)入力手段からの入力情報に基づいて、手書入力による入力軌跡情報であるか又は動作指示情報であるかを判別する情報判別部と、入力軌跡情報に基づいて文字認識を行い、文字情報に変換する文字認識部とを有するシート制御手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
第4の本発明のホルダ装置は、1又は複数の情報表示シート装置のそれぞれを取り付け可能なホルダ装置であって、(1)取り付けられた情報表示シート装置の接続状態を管理するシート接続状態管理手段と、(2)利用者からのアクセス要求を受けた場合に、シート接続状態管理手段の接続管理情報に基づいて、要求元の上記情報表示シート装置を用いたアクセス先へのアクセス制御を行うアクセス制御手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第5の本発明のホルダ装置は、1又は複数の情報表示シート装置のそれぞれを取り付け可能なホルダ装置であって(1)取り付けられた情報表示シート装置の接続状態を管理するシート接続状態管理手段と、(2)利用者操作により入力情報を取り込むものであって、利用者により手書入力された手書入力情報を形成する手書入力機能を有する入力手段と、(3)入力手段からの入力情報に基づいて、手書入力による入力軌跡情報であるか又は動作指示情報であるかを判別する情報判別部と、入力軌跡情報に基づいて文字認識を行い、文字情報に変換する文字認識部とを有するシート制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、手書き入力された入力軌跡を表示することができ、通信セキュリティを向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第1の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
第1の実施形態では、本発明の情報表示端末の例として、1又は複数枚の電子ペーパを取り付け可能な電子ペーパシステム手帳に適用した場合を例示する。なお、第2〜第9の実施形態についても、同様に電子ペーパシステム手帳に適用した場合を例示する。
【0023】
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の電子ペーパシステム手帳の外観イメージを示す外観斜視図である。図1において、第1の実施形態の電子ペーパシステム手帳1は、ホルダ部10、電子ペーパ表示部(以下、シート部ともいう)20、文字入力機能部及び通信機能部30を少なくとも有して構成されるものである。
【0024】
ホルダ部10は、シート部20の1又は複数の電子ペーパを差し込む形でシート部20と接続するものであり、複数の電子ペーパを束ねることができるものである。また、ホルダ部10は、種々の形態を取ることができる。図1では、その一例として、底部を有し、シート部20の一方の長辺及び一方の短辺を覆う形状を例示する。
【0025】
電子ペーパ表示部(シート部)20は、1又は複数の電子ペーパを有するものである。電子ペーパ表示部20は、電子ペーパとしての表示部分と、その表示制御を行う制御部を備えるものである。なお、以下の説明では、電子ペーパ表示部(シート部)20は、複数枚がホルダ部10に差し込まれる場合を例示するが、単に電子ペーパ表示部(又はシート部)20と表現する場合には、1枚の電子ペーパ表示部それぞれを示すものとする。つまり、以下で説明する機能は1枚の電子ペーパ表示部20が備える機能として説明する。
【0026】
なお、ホルダ部10には、差し込まれたシート部20Aに対して動作制御を行う制御手段を備える。また、シート部20も制御手段を備える。ホルダ部10及びシート部20の制御手段のハードウェア構成は省略するが、例えばCPU、ROM、RAM、EEPROM等を備えるものを適用することができる。
【0027】
図2は、第1の実施形態のホルダ部10Aとシート部20Aの内部機能を示す機能ブロック図である。
【0028】
図2において、ホルダ部10Aは、文字入力機能部110、音声入出力機能部104、Webアクセス機能部105、通信機能部103、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0029】
また、シート部20Aは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111を少なくとも有するものである。
【0030】
電源機能部102は、ホルダ部10A及びシート部20Aの各種機能部が動作するために必要な電源を供給するものであり、例えば、電池、充電池、太陽電池、燃料電池など広く適用することができる。
【0031】
電源供給機能部106は、電子ペーパ接続機能部101に電源電流を供給するものである。図3は、第1の実施形態の電源供給機能部106の内部構成を示す構成図である。図3において、電源供給機能部106は、電源分離部1061を少なくとも有する。電源分離部1061は、S1061−3を介して電源機能部102と接続しており、電源機能部102からの電源電流をS1061−1を通じてホルダ部30の各機能部に与え、S1061−2で電子ペーパ接続機能部101に接続し、データ入出力部109を介して、シート部20Aの各機能部に電源電流を与えるものである。
【0032】
電子ペーパ接続機能部101は、ホルダ部10Aに接続されるシート部20Aの接続管理を行うものであり、データ入出力機能部108と接続するものである。電子ペーパ接続機能部101は、シート部20Aの差し込み(接続)により、現在接続しているシート部20Aの枚数やシート部20Aのシート識別情報(例えば、シートID)を管理している。また、電子ペーパ接続機能部101は、電源供給機能部106から供給された電源電流を接続しているシート部20Aにも供給するものである。
【0033】
図4は、電子ペーパ接続機能部101の内部構成を示す構成図である。図4において、電子ペーパ接続機能部101は、接続管理部1011、メモリ部1012を少なくとも有する。
【0034】
メモリ部1012は、接続しているシート部20Aのシート識別情報(例えば、シートID)を保持するものであり、どの差し込み部(図示しないが例えばコネクタなどが該当する)に、どのシート部20Aが接続されているかを、差し込み部の識別情報とシート識別情報とを対応付けて保持している。
【0035】
接続管理部1011は、S1011−1を介してデータ入出力機能部108と接続し、S1011−3を介して電源供給機能部106と接続し、S1011−2を介してシート部20Aのデータ入出力機能部109のS1091−1と接続し、S1011−4を介してシート部20AのS1092に接続するものである。接続管理部1011は、メモリ部1012が保持している情報に基づいて、接続しているシート部20Aの差し込み部(図示しない)に対して電源を供給する。
【0036】
文字入力機能部110は、データ入出力機能部108と接続しており、利用者が専用ペンを用いてシート部20Aの表示面上に手書き入力した軌跡を読み取り、その入力軌跡に従った入力情報を取り込むものである。また、文字入力機能部110は、入力情報をデータ入出力機能部108に与えるものである。
【0037】
文字入力機能部110としては、種々の技術を適用することができ、例えば、スタイタペンにより書き込まれた情報を読み取る方法や、デジタルペンにより書き込まれた情報を読み取る方法など広く適用することができる。
【0038】
例えば、スタイラスペンを用いた文字入力方法としては、シート部20Aの電子ペーパ表示機能部111の表示部分113がスタイラスペンの先端の位置座標(x座標、y座標)を検知し、その軌跡を読み取る方法を適用することができる。
【0039】
例えば、デジタルペンを用いた文字入力方法としては、例えば、アノトパターン方式(カメラ付き電子ペンを用いた文字入力方法)を適用でき、例えばシート部20Aの表示部分に細かいドットが表示されており、電子ペンのカメラがドットを読み取ることで入力軌跡を読み取る方法であって、例えば、アノトグループ,アノト機能のしくみ,インターネット,2007年12月21日検索,http://functionality.anoto.co.jp/cldoc/ajp24.htmに開示された技術を適用することができる。この場合、ホルダ部10Aに入力軌跡を読み取る読み取り解析する解析部が設けられる。
【0040】
また例えば、超音波方式(例えばエアペン(登録商標)など)を適用でき、超音波を発するペンにより、メモリユニットが2箇所で超音波を受け、三角測量でペン座標を計算してデータを蓄積する方法であって、例えば、ペンテル株式会社,製品情報 動作原理−デジタルペン,インターネット,2007年12月21日検索、http://www.airpen.jp/products/dousagenri.htmlに開示された技術を適用することができる。この場合、ホルダ部10Aに専用ペンからの超音波を受信する受信部及び解析部が設けられる。
【0041】
音声入出力機能部104は、利用者の音声を捕捉して音声データに変換したり、通信機能部103及びデータ入出力機能部108を介して入力した音声データを音声に変換して出力したりするものである。音声入出力機能部104は、既存のIP電話機能や音声入出力技術などを適用することができる。これにより、Webサイトからダウンロードした音声データを再生したり、IP電話機能を用いた音声通信が可能となる。
【0042】
図5は、音声入出力機能部104の内部構成を示す構成図である。図5において、音声入出力機能部104は、スピーカ部1041、マイク部1042、音声復号部1043、データ分離合成部1044、音声符号部1045を少なくとも有する。
【0043】
スピーカ部1041は、音声復号部1043からの音声を出力するものであり、マイク部1042は、利用者の音声を捕捉し、その音声を音声符号部1045に与えるものである。
【0044】
音声復号部1043は、S1044を通じてデータ入出力機能部108から受信した音声データをデータ分離合成部1044から受け取り、その受信した音声データを復号してスピーカ部1041に与えるものである。
【0045】
音声符号部1045は、マイク部1042から受け取った音声を符号化してデータ分離合成部1044に与えるものである。これにより、
音声復号部1043及び音声符号部1044の音声符号化・復号方式は、特に限定されるものではなく広く適用することができる。例えば、PCM方式、AD−PCM方式、CELP方式などを適用することができる。
【0046】
データ分離合成部1044は、S1044を通じてデータ入出力機能部108から受け取ったデータから音声データを抽出して音声復号部1043に与えたり、音声符号部1045からの音声データを合成してS1044を通じてデータ入出力機能部108に与えるものである。
【0047】
Webアクセス機能部105は、データ入出力機能部108及び通信機能103を介したWebサイトへのアクセスについて、各シート部20Aのアクセス管理を行うものである。Webアクセス機能部105は、各シート部20AのアクセスできるWebサイトのアドレスを記憶するものである。これにより、各シート部20Aを用いてアクセスできるWebサイトを制限することができる。このようにWebサイトのアクセスに制限を設けることにより、ウィルス感染等を回避できるので、通信セキュリティを向上させることができる。
【0048】
また、Webアクセス機能部105は、各シート部20Aを用いてアクセスできるWebサイトについて、1枚のシート部20Aに対して1個のWebサイトアドレスを記憶するものとする。
【0049】
図6は、Webアクセス機能部105の内部構成を示す構成図である。図6において、Webアクセス機能部105は、メモリ部1051、Webアクセス指示部1052を少なくとも有するものである。
【0050】
メモリ部1051は、各シート部20Aを用いてアクセスできるWebサイトのアドレスを保持するものである。なお、メモリ部1051が保持するアドレスは、データ入出力機能部108を介して、利用者により入力されたWebサイトのアドレスである。
【0051】
図7は、メモリ部1051に保持される情報例を示す説明図である。なお、複数枚のシート部20Aが接続されている場合、メモリ部1051は、それぞれのシート部20Aに対して図7に例示される情報を保持する。
【0052】
図7に示すように、メモリ部1051が保持する情報項目としては、例えば、「シートID」、「タイトル」、「URL」、「接続許可ドメイン」、「ID」、「PW(パスワード)」がある。
【0053】
「シートID」は、シート部20Aを識別する識別情報であり、「タイトル」は、各シート部20Aに対して名づけたシートの名称である。この「タイトル」は、利用者による入力により名づけられたものであってもよいし、Webサイトのアクセス時に読み込んだWebサイトの名称をそのまま用いたものであってもよい。
【0054】
「URL」は、Webサイトのアドレスである。上述したように、メモリ部1051は、1枚のシート部20Aに対して1個のWebサイトのアドレスを対応付けて保持する。
【0055】
「接続許可ドメイン」は、接続許可されるWebサイトのアドレスである。このように「接続許可ドメイン」を設けることとした理由は、基本的には、1枚のシート部20Aを用いてアクセスできるWebサイトは1つであるが、アクセスするWebサイトによっては、別のドメインに飛ぶ場合をある。従って、飛ぶ先のドメインへのアクセスについても許可できるように「接続許可ドメイン」の項目を設け、「接続許可ドメイン」に保持されるドメインについては、アクセスされるものとする。なお、「接続許可ドメイン」には、複数のドメインが保持されるようにしてもよい。
【0056】
「ID」及び「PW」は、アクセス先のWebサイトによっては、アクセスのためのIDやPWが必要な場合がある。そこで、「ID」及び「PW」では、当該Webサイトへのアクセスに必要なID及びPWを保持するようにする。
【0057】
Webアクセス指示部1052は、利用者からの指示を受けて、利用者が使用しているシート部20AのシートIDに対応するWebサイトのアドレスをメモリ部1051から取得し、そのWebサイトのアドレスへのアクセス指示を、データ入出力機能部108を介して通信機能部103に対して行うものである。
【0058】
通信機能部103は、データ入出力機能部108からの指示を受けて、ネットワーク通信を実行するものである。通信機能部103は無線通信を行うものであり、無線通信方式は特に限定されるものではなく広く適用することができる。例えば、種々の無線LAN方式(例えば、いわゆるWiFi(登録商標)方式やWiMax(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信方式などを適用することができる。
【0059】
図8は、通信機能部103の内部構成を示す構成図である。図8において、通信機能部103は、アンテナ部1031、電波接続部1032、ID認証部1033、一時記憶部1034を少なくとも有する。
【0060】
アンテナ部1031は、到来した電波を捕捉して復調処理などの受信処理や、送信データの変調処理などの送信処理を行ない電波信号を放出するものである。
【0061】
電波接続部1032は、ネットワークの接続処理(すなわちセッション確立)を行うものである。
【0062】
ID認証部1033は、Webサイトへのアクセスする際にID及びパスワードによる認証が必要な場合、データ入出力機能部108を介して、Webアクセス機能部105から取得したID及びパスワードをWebサイトのアドレスに送信して認証処理を行うものである。
【0063】
一時記憶部1034は、アクセス先のWebサイトに向けて送信する入力データがある場合に一時的に入力データを記憶したり、又はID認証部1033による認証処理の際に、認証処理に必要なID及びパスワードを一時的に記憶したりするものである。
【0064】
データ入出力機能部108は、ホルダ部10Aのデータ入出力機能部である。データ入出力機能部108は、文字入力機能部110、音声入出力機能部104、Webサイトアクセス機能部105、通信機能部103及び電子ペーパ接続機能部101と接続しており、利用者が使用しているシート部20Aに関するデータの入力処理及び出力処理を制御するものである。
【0065】
図9は、データ入出力機能部108の内部構成を示す構成図である。図9において、データ入出力機能部108は、データ分離部1081、通信指示部1082、文字認識部1083、一時記憶部1084、暗号・復号部1085を少なくとも有する。
【0066】
データ分離部1081は、S1081を通じて文字入力機能部110と接続しており、文字入力機能部110から入力データを受け取ると、この入力データから、文字データ(例えば、専用ペンの入力軌跡をなぞったデータ)と動作指示データ(例えば、クリックやドラッグなどのデータ)とに分離するものである。また、データ分離部1081は、文字データを文字認識部1083に与え、動作指示データを一時記憶部1084に与えるものである。
【0067】
ここで、データ分離方法としては、文字入力機能部110の文字入力方法に応じて種々の方法を適用することができる。例えば、文字入力方法としてスタイラスペンを用いた方法を適用する場合、シート部20Aの電子ペーパ表示機能部111の表示部分1113は、スライラスペンで文字入力する文字入力表示部分と、スタイラスペンで動作ボタンの押下(クリック)を許容する動作指示表示部分とを有する。そして、文字入力機能部110からの入力データが、スタイラスペンで指示された場所が文字入力表示部分が示す領域である場合、当該データを文字データであると判別し、動作指示表示部分が示す領域である場合、当該データを動作指示データであると判別する方法を適用できる。
【0068】
文字認識部1083は、データ分離部1081から文字データを受け取り、この文字データに基づいて入力文字を認識し、その認識結果に基づいて文字コードに変換するものである。また、文字認識部1083は、認識した文字コードを一時記憶部1084に与えるものである。
【0069】
ここで、文字認識部1083の文字認識処理は、既存の文字認識処理を広く適用することができる。例えば、文字入力表示部分の領域における、手書きの入力開始位置(x座標、y座標)と手書きの軌跡データとに基づき、認識アルゴリズムに従って文字コードデータベースとパターンマッチングを行い、文字コードを認識する方法を適用できる。
【0070】
この場合、文字認識部1083は、認識した文字コードと、軌跡データの最初の位置データ(座標値)を一時記憶部1084に与える。
【0071】
なお、認識する文字の種類は、文字コードデータベースによるが、例えば、漢字、ひらがな、カタカナ、英字、数字、記号など広く適用できる。
【0072】
通信指示部1082は、通信処理を開始する際に、Webアクセス機能部105からのWebサイトのアドレス(必要に応じてID及びPW)を一時記憶部1084から取得し、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。また、通信指示部1082は、通信機能部103により取得されたWebサイトのWebデータを一時記憶部1084に記憶させるものである。
【0073】
一時記憶部1084は、S1084−1を通じて音声入出力機能部104からの音声データ、S1084−2を通じてWebアクセス機能部105からのWebサイトのアドレス(必要に応じてID及びPW)、S1084−3を通じて電子ペーパ接続機能部からのデータ、データ分離部1081からの動作指示データ、文字認識部1083からの文字コード及び文字入力開始位置データ、通信指示部1082からのWebサイトのデータ等を一時的記憶するものである。
【0074】
また、一時記憶部1084は、Webアクセス機能部105からのアドレス、ID及びPWについては、暗号化されたままの状態で取得し、一時的に記憶する。
【0075】
暗号・復号部1085は、Webサイトのアドレスを登録する際、取得したWebサイトのアドレス、ID及びPWを、暗号化鍵を用いて暗号化し、暗号化したアドレス、ID及びPWをメモリ部1051に保持する。また、暗号・復号部1085は、電子ペーパ接続機能部101を介して、この暗号化に用いた暗号化鍵を、対応するシート部20Aのデータ入出力機能部109のメモリ部1095に与えて保持させる。
【0076】
また、暗号・復号部1085は、Webサイトへのアクセスの際、一時記憶部1084に記憶されている暗号されているアドレス、ID及びPWを、シート部20Aのデータ入出力機能部109から読み出した暗号化鍵を用いて復号処理を行うものである。
【0077】
これは、アドレス、ID及びPWを平文で保持することはセキュリティ上問題があるが、アドレス、ID及びPWを暗号化することで、セキュリティを向上させることができる。
【0078】
また、暗号化したアドレス、ID及びPWをホルダ部10A側に保持させ、暗号化鍵をシート部20A側に保持させるというように、暗号化されたドメイン、ID及びPWと、復号に必要な暗号化鍵との保持する場所を別にすることができるので、ID、PWの不正な読み出しを防止することができる。
【0079】
なお、不正な読み出しを防止できる観点より、別々の場所で保持させることができるのであれば、Webサイトアドレス、ID、PW、暗号化鍵のそれぞれを、どのような組み合わせで保持させるようにしてもよい。
【0080】
データ入出力機能部109は、シート部20Aのデータ入出力機能部である。データ入出力機能部109は、表示制御機能部107、電子ペーパ接続機能部101と接続しており、当該シート部20Aを使用する利用者により入力された入力データ及びホルダ部10Aからのデータに基づいて出力処理を行うものである。
【0081】
図10は、データ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図10において、データ入出力機能部109は、メモリ部1095、一時記憶部1091を少なくとも有するものである。
【0082】
メモリ部1095は、該シート部20Aのシート識別情報(例えばシートID)を保持するものである。また、メモリ1095は、電子ペーパ接続機能部101及びデータ入出力機能部108を介して、Webアクセス機能部105から、アクセス可能なWebサイトのアドレス、ID及びPWの暗号処理に必要な暗号化鍵を受け取り、この暗号化鍵を保持するものである。また、メモリ部1095は、Webサイトにアクセスする際、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101及びデータ入出力機能部108を介し、保持している暗号化鍵をWebアクセス機能部105に与える。
【0083】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101から、Webデータを受け取り、1ページ分のデータを取得するまで一時的に記憶するものである。また、一時記憶部109は、1ページ分のデータを取得すると、その1ページ分のWebデータを、S1091−2を通じて表示制御機能部107に与えるものである。なお、一時記憶部1091は、Webデータを保持するデータについて所定時間を設定しておき、この所定時間が経過しても1ページ分のデータを取得できない場合に、電子ペーパ接続機能部101に対して再送要求を行うようにしてもよい。
【0084】
図10において、S1092は、電子ペーパ接続機能部101のS1011−4に接続されているが、一時記憶部1091には接続されておらず、シート部20Aの各機能部接続されている。
【0085】
表示制御機能部107は、データ入出力機能部109からのWebデータを表示用データに変換して、この表示用データを電子ペーパ表示機能部111に与えるものである。
【0086】
図11は、表示制御機能部107の内部構成を示す構成図である。図11において、表示制御機能部107は、データ分離部1071を少なくとも有する。
【0087】
データ分離部1071は、S1071−1を通じてデータ入出力制御部109からWebデータを取得すると、このWebデータを表示用データに変換し、その表示用データを縦と横のドライバ用信号に分離するものである。
【0088】
この信号の分離方法としては、特に限定されるものではなく、電子ペーパ表示機能部111の表示駆動方法に応じて種々の既存技術を適用することができる。
【0089】
また、データ分離部1071は、S1071−2を通じて縦のドライバ用信号を出力し、S1071−3を通じて横のドライバ用信号を出力する。
【0090】
電子ペーパ表示機能部111は、表示制御機能部107からの表示用データに基づいて、シート部20Aの表示部分に出力表示するものである。
【0091】
図12は、電子ペーパ表示機能部111の内部構成を示す構成図である。図12において、電子ペーパ表示制御部111は、縦用ドライバ部1111、横用ドライバ部1112、駆動部分1113、表示部分1114を少なくとも有する。
【0092】
縦用ドライバ部1111は、S1111を通じて表示制御機能部107から縦用のドライバ用信号を受け取り、その縦用のドライバ用信号に基づいて駆動部分1113に対して表示のための信号を送信するものである。
【0093】
横用ドライバ部1112は、S1112を通じて表示制御機能部107から横用のドライバ用信号を受け取り、その横用のドライバ用信号に基づいて駆動部分1113に対して表示のための信号を送信するものである。
【0094】
駆動部分1113は、縦用ドライバ部1111及び横ドライバ部1112からの表示のための信号を受け取り、表示部分1114に対して、プラス又はマイナスの電圧をかけることによって、表示部分1114の表示を切り替えるものである。
【0095】
表示部分1114は、駆動部分1113からの電圧により、電子ペーパの前面板の表示を切り替えるものである。表示部分1114の表示方式としては、特に限定されるものではないが、例えば、マイクロカプセル型電気泳動方式、コレステリック液晶方式、エレクトロミック方式などを適用することができる。
【0096】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の電子ペーパシステム手帳1における処理動作について図面を参照して説明する。
【0097】
(A−2−1)シート接続処理
利用者がシート部20Aをホルダ部10Aに差し込む形で接続する。電子ペーパ接続機能部101の接続管理部1011がシート部20Aの接続を確認すると、接続管理部1011は、当該シート部20Aのデータ入出力機能部109のメモリ部1095に保持されているシートIDを読み出す。
【0098】
そして、接続管理部1011は、ホルダ部10Aの差込部の識別情報とシート部20AのシートIDとを対応付けて、シート部20Aの接続関係情報をメモリ部1012に保持する。
【0099】
その後、後述するように、利用者の操作を受けて、ホルダ部10Aの各種機能部からのデータが電子ペーパ接続機能部101に与えられると、メモリ部1012の接続関係情報に従って、ホルダ部10Aからのデータがシート部20Aに与えられる。一方、シート部20Aからのデータ(例えば再送要求など)が電子ペーパ接続機能部101に与えられると、そのデータがホルダ部10Aに与えられる。
【0100】
(A−2−2)Webサイトへのアクセス処理
まず、各シート部20AのWebサイトアドレスの登録処理例について図13のフローチャートを参照して説明する。
【0101】
Webサイトアドレスの登録処理については、種々の方法が考えられるが、例えば、ホルダ部10Aが備える登録操作手段(図示しない)又はシート部20Aの表示部分に表示される登録操作手段(図示しない)などを用いて所定の登録方法により行うことができる。
【0102】
例えば、スケジュール管理機能を提供するWebサイトへのアクセスに当該シート部20Aを使用する場合、利用者は、Webサイトのアドレスを入力して、Webサイトにアクセスする(F101)。
【0103】
このとき、当該WebサイトへのアクセスにID及びPWが必要である場合(F102)、利用者はID及びPWを入力し(F103)、必要なければ、F104に進む。
【0104】
当該シート部20Aのタイトルについては、例えば利用者により入力された名称又は当該Webサイトの名称が付与される(F104)。なお、文字入力については、文字入力機能部110による処理を適用することで実現できる。
【0105】
場合によって、当該Webサイトへのアクセス成功後、目的のスケジュール管理を行うドメインへ飛ぶ場合がある。この場合、目的のスケジュール管理を行うドメインを図7の項目「URL」に書き込まれ、最初にアクセスすべきドメインが図7の項目「接続許可ドメイン」に書き込まれる。
【0106】
そして、目的のWebサイトへのアクセスが成功すると、利用者が例えば登録ボタン(図示しない)を選択することで、当該シート部20Aを用いてアクセスできるWebサイトが決定される(F105)。
【0107】
このとき、メモリ部1051の項目「URL」、「接続許可ドメイン」、「ID」及び「PW」について、暗号・復号部1085により暗号化鍵を用いた暗号化処理が行われ(F106)、暗号化されたデータがメモリ部1051に保存され(F107)、暗号化処理に用いられた暗号化鍵が当該シート部20Aのデータ入出力機能部109のメモリ部1095に保存される(F108)。
【0108】
以上のようにして、ホルダ部10AのWebアクセス機能部105のメモリ部1051には、1又は複数枚のシート部20Aのそれぞれを用いてアクセスできるWebサイトのアドレスが暗号化されて記憶され、各シート部20Aのデータ入出力機能部109には暗号化鍵が記憶されるものとなる。
【0109】
また、ホルダ部10Aのメモリ部1051に記憶されるWebサイトのアドレスは、各シート部20A毎に1個のアドレスが保持されるものとする。これにより、各シート部20Aを用いてアクセスできるWebサイトが制限されるので、通信セキュリティを向上させることができる。
【0110】
次に、既にホルダ部10AのWebアクセス機能部105に各シート部20Aを用いてアクセスできるWebサイトのアドレスが記憶されているものとし、その後、当該シート部20Aが接続されているときのWebサイトへのアクセス処理について、図14を参照して説明する。
【0111】
シート部20Aの接続が完了した後、利用者の操作によりWebサイトへのアクセス開始指示が、Webアクセス機能部105のWebアクセス指示部1052に与えられ、メモリ部1051から暗号化されているWebサイトのアドレス、ID及びPWが一時記憶部1084に与えられる(F201)。
【0112】
そうすると、データ入出力機能部108の暗号・復号部1085は、シート部20Aのデータ入出力機能部109のメモリ部1095に保持されている暗号化鍵を読み取り(F202)、この暗号化鍵を用いて、一時記憶部1084中の暗号化されているアクセス先のアドレス、ID及びPWの復号処理を行う(F203)。
【0113】
そして、Webアクセス指示部1052は、データ入出力機能部108を介して通信機能部103に対してWebサイトへの接続指示を要求すると、データ入出力機能部108の一時記憶部1084に保持されている復号されたアドレス、ID及びPWが通信機能部103に与えられる(F204)。
【0114】
通信機能部103は、アクセス先のアドレス、ID及びPWを用いて、Webサイトへの接続を行い、Webサイトへのアクセスが成功すると(F205)、Webサイトを表示するために必要なデータが通信機能部103を介してデータ入出力機能部108に与えられる(F206)。ここで、Webサイトを表示するために必要なデータとは、例えば、HTMLデータやAjaxプログラムなどが該当する。
【0115】
データ入出力機能部108にダウンロードされたWebサイトを表示するために必要なデータは、電子ペーパ接続機能部101を通じてシート部20Aのデータ入出力機能部109に与えられる。そして、Webサイトを表示するためのデータは表示制御機能部107に与えられ、表示用データに変換され、表示用データが電子ペーパ表示機能部111に与えられると、電子ペーパ上にWebサイト情報が表示される(F207)。
【0116】
以上のようにして、通信セキュリティを考慮しながら、電子ペーパ上に、例えばスケジューリング管理を提供するWebサイト情報を表示すると、利用者は文字入力機能部110を利用してスケジュールなどの書き込みを行う。
【0117】
例えば、利用者は、例えばスタイラスペンを用いて、シート部20Aの電子ペーパ表示機能部111の電子ペーパ表示部分1114の表面をなぞる。そうすると、ホルダ部10Aの文字入力機能部110により入力軌跡が検出され、そのデータがデータ入出力機能部108のデータ分離部1081に与えられる。
【0118】
文字入力機能部110からの入力データは、データ分離部1081により文字入力データであるか、又はスクロールやクリック等の指示を示す動作指示データであるかを判別する。そして、文字入力データが文字認識部1083に与えられ、動作指示データは一時記憶部1084に与えられる。
【0119】
文字認識部1083では、文字入力データに基づいて文字認識を行い、軌跡データから文字コードに変換され、文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値が一時記憶部1084に与えられる。
【0120】
一時記憶部1085では、通信指示部1082から取得したWebサイト上のデータと、文字認識部1083からの文字コード及び最初の点の座標値データと、データ分離部1081からの動作指示データとが一時的に記憶されており、これらのデータにより、次の動作が決定される。
【0121】
例えば、フォーム入力(スケジュールデータの入力など)の場合は、フォームに入力されたデータをWebサイト上の指定された場所に送信するために、通信指示部1082に送信の命令と送信データを与える。
【0122】
また例えば、リンクをポイントする場合(スケジュールデータの入力する月日を選択する場合など)、そのリンク先のWebサイトデータを取得するように、通信指示部1082にリンク先のデータを取得する命令とそのアドレスデータを与える。
【0123】
また、一時記憶部1084に与えられたデータは、電子ペーパ接続機能部101を介して、シート部20Aのデータ入出力機能部109及び表示制御機能部107に与えられ、表示用データに変換されて、表示ペーパ上に表示される。
【0124】
さらに、データ入出力機能部109から再送要求があった場合には、電子ペーパ接続機能部101を介して、データ入出力機能部108の一時記憶部1084に与えられ、Webサイトデータの再送を要求する。
【0125】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0126】
(1)シート部を用いてアクセスできるWebサイトのアドレスを、各シート部毎に1個としてアクセス制限の機能を備えることにより、(a)1枚のブラウザウィンドウ程度の簡単なソフトウェアのみで実現できる。(b)複雑な処理をする必要がないので、簡単なハードウェア構成をとることができる。(c)ウィルスなどが混入しても、その影響を限定的に抑えることができる。
【0127】
(2)各シート部のWebサイトのアドレス、ID、PWを、ホルダ部とシート部20Aに別々に保持させることにより、セキュリティを向上させることができる。
【0128】
(3)各種機能部をホルダ部に集中させることにより、(a)シート部の構成部品を少なくできるので、コスト削減に繋がる。(b)各シート部の要求をまとめて受けることができるので、資源の有効活用ができる。(c)シート部を薄く作ることができ、コンパクトな手帳型の端末を実現できる。
【0129】
(4)文字入力機能部を備えることにより、手書き入力が可能になり、かつ、文字認識部を備えることにより、手書きのデータをデジタルの文字コードに変換してWebサーバに送信できる。入力と出力の両方の機能を備えることできるので、従来の手帳の手書きの世界と、Webの世界をシームレスに接続できる。
【0130】
(B)第2の実施形態
次に、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
【0131】
(B−1)第2の実施形態の構成
図15は、第2の実施形態の電子ペーパシステム手帳のホルダ部10Bとシート部20Bの内部構成を示す構成図である。
【0132】
図15において、ホルダ部10Bは、音声入出力機能部104、Webアクセス機能部105、通信機能部103、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0133】
また、シート部20Bは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、文字入力機能部110を少なくとも有するものである。
【0134】
ホルダ部10Bにおける、音声入出力機能部104、Webアクセス機能部105、通信機能部103、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0135】
また、シート部20Bにおける、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0136】
第2の実施形態では、文字入力機能部110がシート部20Bに設けられており、これにより、ホルダ部10Bのデータ入出力機能部108及びシート部20Bのデータ入出力機能部109の機能構成が、第1の実施形態の機能構成と異なる。そこで、以下では、ホルダ部10Bのデータ入出力機能部108及びシート部20Bのデータ入出力機能部109の機能構成を中心に説明する。
【0137】
文字入力機能部110は、シート部20Bにおいて、データ入出力機能部109に接続されているものである。文字入力機能部110としては、第1の実施形態で説明したデジタルペンを用いた文字入力方式を適用することができる。但し、第1の実施形態で例示した超音波方式(例えば、エアペン(登録商標))の場合、ペンが発する超音波を受信するメモリユニットが必要であるため、第2の実施形態には適用できない。また、文字入力機能部110としては、例えば、タブレット方式のような感圧式も適用することができる。
【0138】
第2の実施形態では、シート部20Bが文字入力機能部110を備える。これにより、シート部20Bが一体的に文字入力機能部110を備えることになるため、文字入力・表示機能の精度が向上する。
【0139】
図16は、ホルダ部10B側のデータ入出力機能部108の内部構成を示す構成図である。図16において、第2の実施形態のデータ入出力機能部108は、通信指示部1082、一時記憶部1084を少なくとも有するものであり、データ分離部1081及び文字認識部1083を有しない点が第1の実施形態(図9参照)と異なる。
【0140】
通信指示部1082は、一時記憶部1084に接続するものであり、第1の実施形態と同様に、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。
【0141】
一時記憶部1084は、S1084−1を通じて音声入出力機能部104と接続し、S1084−2を通じてWebアクセス機能部105と接続し、S1084−3を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続するものである。
【0142】
図17は、シート部20B側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図17において、第2の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091、メモリ部1095、データ分離部1093、文字認識部1094を少なくとも有するものである。
【0143】
なお、S1092は、電源供給線であり、一時記憶部1091には接続されず、シート部20の各構成要件に接続している。
【0144】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、S1091−2を通じて表示制御機能部107と接続し、S1091−3を通じて文字入力機能部110と接続されているものである。
【0145】
メモリ部1095は、第1の実施形態のメモリ部1095と同じものである。
【0146】
データ分離部1093は、文字入力機能部110から与えられた入力データを文字データと動作指示データに分離し、文字データを文字認識部1094に与え、動作指示データを一時記憶部1091に与えるものである。データ分離部1093のデータ分離方法は、第1の実施形態と同じように、種々の方法を適用することができる。
【0147】
文字認識部1094は、データ分離部1094からの文字データに基づいて文字認識をし、その認識結果に基づいて文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1091に与えるものである。文字認識部1094の文字認識方法は、第1の実施形態と同様に、種々の方法を適用することができる。
【0148】
(B−2)第2の実施形態の動作
図15を参照しながら、第2の実施形態の電子ペーパシステム手帳1Bにおける処理動作を説明する。なお、以下では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0149】
第2の実施形態は、文字入力機能部110がシート部20Bに移っているので、そのことで接続関係が変化しているので、ホルダ部10のデータ入力機能部108及びシート部20のデータ入力機能部109の動作が第1の実施形態と異なる。
【0150】
まず、シート部20にスタイラスペンを用いてシート部20Bの電子ペーパ表示機能部111の電子ペーパ表示部分の表面をなぞることにより、シート部20Bの文字入力機能部110でペンの軌跡を検出して、文字入力やスクロールやリンクのクリック等の指示を認識し、その結果のデータがデータ入出力機能部109に与えられる。
【0151】
このデータは、表示制御機能部107にも与えられ、電子ペーパに表示するための表示用データに変換されて、電子ペーパ表示機能部111に与えられ、電子ペーパ上に表示される。
【0152】
また、データ入出力機能部109におけるデータは、更に電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Bのデータ入出力機能部108に与えられる。
【0153】
ホルダ部10Bのデータ入出力機能部109は、第1の実施形態と同様に、文字データ、音声データ、Webサイトのアドレス(必要に応じてID及びPWも含む)は、一時的に一時記憶部1084に記憶される。
【0154】
例えば、文字データとしては、データ入出力機能部109からの文字データ及び最初の点の座標値が一時記憶部1084に記憶される。
【0155】
また、音声データとしては、音声入出力機能部104のマイクで捕捉された音声データや通信指示部1082から受信したWebデータに含まれる音声データが、一時記憶部1084に記憶される。
【0156】
さらに、Webサイトのアドレスデータは、Webサイトへのアクセス時に、Webアクセス機能部105からのシート部20BのシートIDに応じたWebサイトのアドレス、ID及びPWが暗号化された状態で一時記憶部1084に記憶される。なお、一時記憶部1084は、電子ペーパ接続機能部101を介してシート部20側から暗号化鍵を読み出し、これを用いて復号処理を行う。
【0157】
また、通信指示部1082を介して、通信機能部103により取得されたデータが一時記憶部1084に記憶される。
【0158】
上記のように、一時記憶部1084には様々なデータが一時的に記憶され、通信指示部1082からのWebデータ、電子ペーパ接続機能部を介して取得したシート部20Bのデータ入出力機能部109からの文字データ、動作指示データを参照して、次の動作を決定する。
【0159】
例えば、スケジュールデータのフォーム入力の場合、フォーム入力されたデータをWeb上の指定された場所に送信するために、一時記憶部1084は通信指示部1082に送信命令と送信データを与える。また、リンクをポイントする場合(例えば、スケジュールデータの入力する月日を選択する場合等)は、そのリンク先のWebサイトデータを取得するように、一時記憶部1084は通信指示部1082にリンク先のデータ取得命令とリンク先のアドレスデータを与える。さらに、一時記憶部1084に与えられたWebデータは、電子ペーパ接続機能部101に与えられる。電子ペーパ接続機能部101を介してシート部20BからWebデータの再送要求が与えられた場合、一時記憶部1084は、再び通信指示部1082にアクセス指示を行う。
【0160】
ホルダ部10Bの電子ペーパ接続機能部101は、接続管理部1011で、ホルダ部10Bとシート部20Bとの接続を検出する。接続が確認されたならば、シート部20Bのデータ入出力機能部109と接続されるから、その中のメモリ部1095に格納されているそのシートID番号を読み出す。そして、電子ペーパ接続機能部101のメモリ部1012にシートID番号を格納し、ホルダ部10Bとシート部20Bの接続関係の情報を保持しておく。そして、ホルダ部10Bのデータ入出力機能部108から与えられた表示のためのデータを、対応するシートIDを持つシート部20Bのデータ入出力機能部109に与える。シート部20Bのデータ入出力機能部109からWebデータの再送要求があれば、その再送要求をホルダ部10Bのデータ入出力機能部108に与える。シート部20Bのデータ入出力機能部109から与えられた文字データはあるいは動作指示データは、ホルダ部10Bのデータ入出力機能部108に与えられる。また、接続が確認されたシート部20Bに対して電源もS1092を通じて供給する。
【0161】
シート部20Bにおけるデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、送られてきたWebデータを一時記憶部1091に蓄積し、1ページ分のデータを得たら表示制御機能部107に与える。また、時間を設定しておき、所定時間内に1ページ分のデータがそろわない場合は、再送の要求を電子ペーパ接続機能部101に与える。
【0162】
データ分離部1093は、文字入出力機能部110からの軌跡データを受け取り、文字データであるのか、動作指示データであるのかを判別して分離し、文字データを文字認識部1094に与え、動作指示データを一時記憶部1091に与える。文字認識部1094では、軌跡データから文字認識をして文字コードに変換し、その文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1091に与える。その後、電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Bのデータ入出力機能部108に与えられる。その後のデータ入出力機能部108の動作は、上記の処理を行う。
【0163】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、シート部が文字入力機能部を一体的に備えることにより、文字入力表示精度を高めることができる。
【0164】
(C)第3の実施形態
次に、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
【0165】
(C−1)第3の実施形態の構成
図18は、第3の実施形態の電子システム手帳1Cのホルダ部10C及びシート部20Cの内部構成を示す構成図である。
【0166】
図18において、ホルダ部10Cは、音声入出力機能部104、通信機能部103、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0167】
また、シート部20Cは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、文字入力機能部110、Webアクセス機能部105を少なくとも有するものである。
【0168】
ホルダ部10Cにおける、音声入出力機能部104、通信機能部103、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0169】
また、シート部20Cにおける、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、文字入力機能部110の機能構成は、第2の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0170】
第3の実施形態では、Webアクセス機能部105がシート部20Cに設けられている。これにより、各シート部20において、アクセスできるWebサイトのアドレスを保持することができる。
【0171】
図19は、ホルダ部10C側のデータ入出力機能部108の内部構成を示す構成図である。図19において、第3の実施形態のデータ入出力機能部108は、通信指示部1082、一時記憶部1084、メモリ部1085を少なくとも有するものである。
【0172】
通信指示部1082は、一時記憶部1084に接続するものであり、第1の実施形態と同様に、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。
【0173】
一時記憶部1084は、S1084−1を通じて音声入出力機能部104と接続し、S1084−3を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、メモリ部1085と接続するものである。
【0174】
メモリ部1085は、各シート部20Cの暗号化鍵を保持するものであり、各シート部20Cを用いてWebサイトにアクセスする際に、対応するシート部20Cの暗号化鍵を一時記憶部1084に与えるものである。例えば、メモリ部1085は、シートIDに対応付けて当該シート部10Cの暗号化鍵を保持する。
【0175】
図20は、シート部20C側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図20において、第3の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091、メモリ部1095、データ分離部1093、文字認識部1094を少なくとも有するものである。なお、S1092は、電源供給線であり、一時記憶部1091には接続されず、シート部20の各構成要件に接続している。
【0176】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、S1091−2を通じて表示制御機能部107と接続し、S1091−3を通じて文字入力機能部110と接続し、S1091−4を通じてWebアクセス機能部105に接続されているものである。
【0177】
データ分離部1093は、文字入力機能部110から与えられた入力データを文字データと動作指示データに分離し、文字データを文字認識部1094に与え、動作指示データを一時記憶部1091に与えるものである。データ分離部1093のデータ分離方法は、第1の実施形態と同じように、種々の方法を適用することができる。
【0178】
文字認識部1094は、データ分離部1094からの文字データに基づいて文字認識をし、その認識結果に基づいて文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1091に与えるものである。文字認識部1094の文字認識方法は、第1の実施形態と同様に、種々の方法を適用することができる。
【0179】
(C−2)第3の実施形態の動作
図18を参照して、第3の実施形態の電子ペーパシステム手帳1Cにおける処理動作を説明する。
【0180】
第3の実施形態では、各シート部20CがWebアクセス機能部105を備えているので、そのことにより接続関係が変化し、ホルダ部10Cのデータ入出力機能部108と、電子ペーパ接続機能部101と、シート部20Cのデータ入出力機能部109の動作が異なる。
【0181】
Webサイトへのアクセスの際、Webサイトのアドレスが、各シート部20Cのデータ入出力機能部109のWebアクセス機能部105から、電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Cのデータ入出力機能部108の一時記憶部1084に与えられる。このとき、Webサイトのアドレスは、暗号化された状態である。
【0182】
そして、データ入出力機能部109において、メモリ部1085に記憶されているシート部20CのシートIDに対応する暗号化鍵が読み出されて、Webサイトのアドレスは暗号化鍵を用いて復号され、復号されたWebサイトのアドレスが一時記憶部1084に記憶される。なお、必要に応じて、ID及びPWについても、同様に復号されて一時記憶部1084に記憶される。
【0183】
また、ホルダ部10Cのデータ入出力機能部109は、第1の実施形態と同様に、文字データ、音声データ、Webサイトのアドレス(必要に応じてID及びPWも含む)は、一時的に一時記憶部1084に記憶される。
【0184】
例えば、文字データとしては、データ入出力機能部109からの文字データ及び最初の点の座標値が一時記憶部1084に記憶される。
【0185】
また、音声データとしては、音声入出力機能部104のマイクで捕捉された音声データや通信指示部1082から受信したWebデータに含まれる音声データが、一時記憶部1084に記憶される。
【0186】
また、Webデータとしては、通信指示部1082を介して、通信機能部103により取得されたデータが一時記憶部1084に記憶される。
【0187】
上記のように、一時記憶部1084には様々なデータが一時的に記憶され、通信指示部1082からのWebデータ、電子ペーパ接続機能部を介して取得したシート部20Cのデータ入出力機能部109からの文字データ、動作指示データを参照して、次の動作を決定する。
【0188】
例えば、スケジュールデータのフォーム入力の場合、フォーム入力されたデータをWeb上の指定された場所に送信するために、一時記憶部1084は通信指示部1082に送信命令と送信データを与える。また、リンクをポイントする場合(例えば、スケジュールデータの入力する月日を選択する場合等)は、そのリンク先のWebサイトデータを取得するように、一時記憶部1084は通信指示部1082にリンク先のデータ取得命令とリンク先のアドレスデータを与える。さらに、一時記憶部1084に与えられたWebデータは、電子ペーパ接続機能部101に与えられる。電子ペーパ接続機能部101を介してシート部20CからWebデータの再送要求が与えられた場合、一時記憶部1084は、再び通信指示部1082にアクセス指示を行う。
【0189】
ホルダ部10Cの電子ペーパ接続機能部101は、接続管理部1011で、ホルダ部10Cとシート部20Cとの接続を検出する。接続が確認されたならば、シート部20Cのデータ入出力機能部109と接続されるから、その中のメモリ部1095に格納されているそのシートID番号を読み出す。そして、電子ペーパ接続機能部101のメモリ部1012にシートID番号を格納し、ホルダ部10Cとシート部20Cの接続関係の情報を保持しておく。そして、ホルダ部10Cのデータ入出力機能部108から与えられた表示のためのデータを、対応するシートIDを持つシート部20Cのデータ入出力機能部109に与える。シート部20Cのデータ入出力機能部109からWebデータの再送要求があれば、その再送要求をホルダ部10Cのデータ入出力機能部108に与える。シート部20BCのデータ入出力機能部109から与えられた文字データはあるいは動作指示データは、ホルダ部10Cのデータ入出力機能部108に与えられる。また、接続が確認されたシート部20Cに対して電源もS1092を通じて供給する。
【0190】
接続管理部1011により接続しているシート部20CのシートIDが管理されることにより、メモリ部1085に保持される暗号化鍵の読み出しを行うことができる。
【0191】
シート部20CにおけるWebアクセス機能部105は、メモリ部1051に、Webサイトのアドレスが保持されている。これらは、1枚のシート部20Cに1個のWebサイトアドレスが対応しており、指定されているアドレス以外にはアクセスできないようになっている。
【0192】
第1の実施形態では、Webアクセス機能部105が、複数のシート部20Aのそれぞれのアクセス先としてのWebサイトアドレスを保持する必要があったが、第3の実施形態では、各シート部20CがそれぞれWebアクセス機能部105を備えることになるので、自シート部20Cのアクセス先のWebサイトアドレスのみを保持する。なお、保持する情報項目例については、図7に示す第1の実施形態と同様である。
【0193】
シート部20Cにおけるデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、送られてきたWebデータを一時記憶部1091に蓄積し、1ページ分のデータを得たら表示制御機能部107に与える。また、時間を設定しておき、所定時間内に1ページ分のデータがそろわない場合は、再送の要求を電子ペーパ接続機能部101に与える。
【0194】
データ分離部1093は、文字入出力機能部110からの軌跡データを受け取り、文字データであるのか、動作指示データであるのかを判別して分離し、文字データを文字認識部1094に与え、動作指示データを一時記憶部1091に与える。文字認識部1094では、軌跡データから文字認識をして文字コードに変換し、その文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1091に与える。その後、電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Bのデータ入出力機能部108に与えられる。また、Webアクセス機能部105からは、各シート部20のシートIDに応じたWebサイトアドレスが暗号化された状態で一時記憶部1091に与えられ、電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Cのデータ入出力機能部108に与えられる。その後のデータ入出力機能部108の動作は、上記の処理を行う。
【0195】
(C−3)第3の実施形態の効果
以上のように、第3の実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加えて、シート部20がWebアクセス機能部105を備えることにより、自シートのWebアクセス先をシート毎に保持することになる。その結果、シートを増やしたり、減らしたりということが容易になる。
【0196】
また、第3の実施形態によれば、暗号化されているとはいえ、シートだけ盗まれたとしても、そのシートにはそのシートだけの情報しかないので、被害が限定的になる。従って
ホルダが盗まれたとしても、暗号化鍵だけが盗まれることとなるので、やはり被害が限定的になる。このように、情報を分散させることにより、成りすまし等のリスクを軽減させることができ通信セキュリティを向上させることができる。
【0197】
(D)第4の実施形態
以下では、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第4の実施形態について図面を参照して説明する。
【0198】
(D−1)第4の実施形態の構成
図21は、第4の実施形態の電子システム手帳1Dのホルダ部10D及びシート部20Dの内部構成を示す構成図である。
【0199】
図21において、ホルダ部10Dは、文字入力機能部110、音声入出力機能部104、通信機能部103、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0200】
また、シート部20Dは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、Webアクセス機能部105を少なくとも有するものである。
【0201】
ホルダ部10Dにおける、音声入出力機能部104、通信機能部103、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0202】
また、シート部20Dにおける、Webアクセス機能部105、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111の機能構成は、第3の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0203】
第4の実施形態では、第3の実施形態で説明した構成において、文字入力機能部110がホルダ部10Dに移された場合の構成を備える。
【0204】
図22は、ホルダ部10D側のデータ入出力機能部108の内部構成を示す構成図である。図22において、第4の実施形態のデータ入出力機能部108は、データ分離部1081、文字認識部1083、通信指示部1082、一時記憶部1084、メモリ部1085を少なくとも有するものである。
【0205】
通信指示部1082は、一時記憶部1084に接続するものであり、第1の実施形態と同様に、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。
【0206】
データ分離部1081は、文字入力機能部110からの入力データに基づいて文字データ及び動作指示データに分離し、文字データを文字認識部1083に与え、動作指示データを一時記憶部1084に与えるものである。
【0207】
文字認識部1083は、データ分離部1081からの文字データに基づいて文字認識をし、文字コードに変換するものである。また、文字認識部1083は、文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1084に与えるものである。
【0208】
一時記憶部1084は、S1084−1を通じて音声入出力機能部104と接続し、S1084−3を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、メモリ部1085と接続するものである。また、一時記憶部1084は、データ分離部1081、文字認識部1083、通信指示部1082に接続するものである。
【0209】
メモリ部1085は、各シート部20Dの暗号化鍵を保持するものであり、各シート部20Dを用いてWebサイトにアクセスする際に、対応するシート部20Dの暗号化鍵を一時記憶部1084に与えるものである。例えば、メモリ部1085は、シートIDに対応付けて当該シート部10Dの暗号化鍵を保持する。
【0210】
図23は、シート部20D側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図23において、第4の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091を少なくとも有するものである。なお、S1092は、電源供給線であり、一時記憶部1091には接続されず、シート部20の各構成要件に接続している。
【0211】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、S1091−2を通じて表示制御機能部107と接続されているものである。
【0212】
(D−2)第4の実施形態の動作
図21を参照して、第4の実施形態の電子ペーパシステム手帳1Dにおける処理動作を説明する。
【0213】
第4の実施形態では、文字入力機能部110がホルダ部10Dに移っているので、そのことにより接続関係が変化し、ホルダ部10Dのデータ入出力機能部108と、シート部20Dのデータ入出力機能部109の動作が異なる。
【0214】
ホルダ部10Dのデータ入出力機能部109は、第1の実施形態と同様に、文字データ、音声データ、Webサイトのアドレス(必要に応じてID及びPWも含む)は、一時的に一時記憶部1084に記憶される。
【0215】
例えば、文字データとしては、データ入出力機能部109からの文字データ及び最初の点の座標値が一時記憶部1084に記憶される。
【0216】
また、音声データとしては、音声入出力機能部104のマイクで捕捉された音声データや通信指示部1082から受信したWebデータに含まれる音声データが、一時記憶部1084に記憶される。
【0217】
さらに、Webサイトへのアクセスの際には、第3の実施形態で説明したように、シート部20DのWebアクセス機能部105から暗号化された状態のWebサイトアドレス、ID及びPWが一時記憶部1084に記憶されると共に、メモリ部1085に保持されている暗号化鍵が読み込まれ、Webサイトのアドレス、ID及びPWが復号される。
【0218】
また、Webデータとしては、通信指示部1082を介して、通信機能部103により取得されたデータが一時記憶部1084に記憶される。
【0219】
上記のように、一時記憶部1084には様々なデータが一時的に記憶され、通信指示部1082からのWebデータ、電子ペーパ接続機能部を介して取得したシート部20Dのデータ入出力機能部109からの文字データ、動作指示データを参照して、次の動作を決定する。
【0220】
例えば、スケジュールデータのフォーム入力の場合、フォーム入力されたデータをWeb上の指定された場所に送信するために、一時記憶部1084は通信指示部1082に送信命令と送信データを与える。また、リンクをポイントする場合(例えば、スケジュールデータの入力する月日を選択する場合等)は、そのリンク先のWebサイトデータを取得するように、一時記憶部1084は通信指示部1082にリンク先のデータ取得命令とリンク先のアドレスデータを与える。さらに、一時記憶部1084に与えられたWebデータは、電子ペーパ接続機能部101に与えられる。電子ペーパ接続機能部101を介してシート部20DからWebデータの再送要求が与えられた場合、一時記憶部1084は、再び通信指示部1082にアクセス指示を行う。
【0221】
シート部20Dにおけるデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、送られてきたWebデータを一時記憶部1091に蓄積し、1ページ分のデータを得たら表示制御機能部107に与える。また、時間を設定しておき、所定時間内に1ページ分のデータがそろわない場合は、再送の要求を電子ペーパ接続機能部101に与える。
【0222】
(D−3)第4の実施形態の効果
以上のように、第4の実施形態によれば、第3の実施形態の効果に加えて、ホルダ部が文字入力機能部110を備えることにより、第1の実施形態のように、薄くて簡易なシート部を適用することができ、第3の実施形態のように情報漏洩のリスクを少なくすることができる。
【0223】
(E)第5の実施形態
以下では、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第5の実施形態について図面を参照して説明する。
【0224】
(E−1)第5の実施形態の構成
図24は、第5の実施形態の電子システム手帳1Eのホルダ部10D及びシート部20Dの内部構成を示す構成図である。
【0225】
図21において、ホルダ部10Eは、文字入力機能部110、音声入出力機能部104、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0226】
また、シート部20Eは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、Webアクセス機能部105、通信機能部103を少なくとも有するものである。
【0227】
ホルダ部10Eにおける、音声入出力機能部104、文字入力機能部110、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第4の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0228】
また、シート部20Eにおける、Webアクセス機能部105、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111の機能構成は、第4の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0229】
第5の実施形態では、第4の実施形態で説明した構成において、通信機能部103がシート部20Eに移された場合の構成を備える。
【0230】
このようにシート部20Eが通信機能部103を備えることにより、各シート部20E毎にネットワーク通信処理ができるので、第4の実施形態よりも、シート部20E毎の接続先を変えることができる。
【0231】
図25は、ホルダ部10E側のデータ入出力機能部108の内部構成を示す構成図である。図25において、第5の実施形態のデータ入出力機能部108は、データ分離部1081、文字認識部1083、一時記憶部1084、メモリ部1085を少なくとも有するものである。
【0232】
データ分離部1081は、文字入力機能部110からの入力データに基づいて文字データ及び動作指示データに分離し、文字データを文字認識部1083に与え、動作指示データを一時記憶部1084に与えるものである。
【0233】
文字認識部1083は、データ分離部1081からの文字データに基づいて文字認識をし、文字コードに変換するものである。また、文字認識部1083は、文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1084に与えるものである。
【0234】
一時記憶部1084は、S1084−1を通じて音声入出力機能部104と接続し、S1084−3を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、メモリ部1085と接続するものである。また、一時記憶部1084は、データ分離部1081、文字認識部1083、通信指示部1082に接続するものである。
【0235】
メモリ部1085は、各シート部20Eの暗号化鍵を保持するものであり、各シート部20Eを用いてWebサイトにアクセスする際に、対応するシート部20Eの暗号化鍵を一時記憶部1084に与えるものである。例えば、メモリ部1085は、シートIDに対応付けて当該シート部10Eの暗号化鍵を保持する。
【0236】
図26は、シート部20E側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図26において、第5の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091、通信指示部1092を少なくとも有するものである。なお、S1092は、電源供給線であり、一時記憶部1091には接続されず、シート部20Eの各構成要件に接続している。
【0237】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、S1091−2を通じて表示制御機能部107と接続されているものである。
【0238】
また、一時記憶部1091は、Webサイトへのアクセスの際、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Eのデータ入出力機能部108から暗号化鍵を読み出すと共に、Webアクセス機能部105からの暗号化状態のWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、Webサイトのアドレス、ID及びPWを復号するものである。
【0239】
通信指示部1092は、一時記憶部1091に保持される復号されたWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。
【0240】
(E−2)第5の実施形態の動作
図24を参照して、第5の実施形態の電子ペーパシステム手帳1Eにおける処理動作を説明する。
【0241】
第5の実施形態では、通信機能部103がシート部20Eに移っているので、そのことにより接続関係が変化し、ホルダ部10Eのデータ入出力機能部108と、シート部20Eのデータ入出力機能部109の動作が異なる。
【0242】
ホルダ部10Eのデータ入出力機能部109では、文字データ、音声データは、一時的に一時記憶部1084に記憶される。また、一時記憶部1084に記憶される各種データは、電子ペーパ接続機能部101を介して、シート部20Eのデータ入出力機能部109に与えられる。
【0243】
例えば、文字データとしては、データ入出力機能部109からの文字データ及び最初の点の座標値が一時記憶部1084に記憶される。
【0244】
また、音声データとしては、音声入出力機能部104のマイクで捕捉された音声データが、一時記憶部1084に記憶される。
【0245】
シート部20Eにおけるデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Eから送られてきた各種データを一時的に記憶する。
【0246】
また、シート部20Eのデータ入出力機能部109は、Webサイトへのアクセスの際、ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Eのデータ入出力機能部108から当該シート部20Eの暗号化鍵を読み出すと共に、Webアクセス機能部105から暗号化状態のWebサイトのアドレス、ID及びPWを取得し、一時記憶部1091により、暗号化鍵を用いてWebサイトのアドレス、ID及びPWが復号され、一時的に記憶される。
【0247】
そして、復号されたWebサイトのアドレス、ID及びPWが、通信機能部103に与えられ、通信機能部103によりWebアクセス機能部105により指定されたWeb上のデータが取得される。また、その取得されたWebデータが、シート部20Eのデータ入出力機能部109の一時記憶部1091に記憶される。
【0248】
データ入出力機能部109の一時記憶部1091では、ホルダ部10Eから取得した文字データ(文字コード及び動作指示データ)と、通信機能部103から取得したWebデータとに基づいて、次の動作を決定する。
【0249】
例えば、スケジュールデータのフォーム入力の場合、フォーム入力されたデータをWeb上の指定された場所に送信するために、一時記憶部1091は通信指示部1092に送信命令と送信データを与える。また、リンクをポイントする場合(例えば、スケジュールデータの入力する月日を選択する場合等)は、そのリンク先のWebサイトデータを取得するように、一時記憶部1091は通信指示部1092にリンク先のデータ取得命令とリンク先のアドレスデータを与える。
【0250】
シート部20Eのデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、送られてきたWebデータを一時記憶部1091に蓄積し、1ページ分のデータを得たら表示制御機能部107に与える。また、時間を設定しておき、所定時間内に1ページ分のデータがそろわない場合は、一時記憶部1091が通信指示部1092に対して再送の要求をする。
【0251】
(E−3)第5の実施形態の効果
以上のように、第5の実施形態によれば、第4の実施形態の効果に加えて、シート部が通信機能部103を備えることにより、それぞれシート部が接続先を変えることも可能になる。例えば、スケジュールのシートは、会社のネットワークに接続して、スケジュールのサーバから情報をダウンロードし、ニュースを表示するシートは、公衆のネットワークに接続して、ニュース情報をダウンロードするなど、情報毎に接続先を限定して、よりセキュリティを向上できる。
【0252】
(F)第6の実施形態
以下では、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第6の実施形態について図面を参照して説明する。
【0253】
(F−1)第6の実施形態の構成
図27は、第6の実施形態の電子システム手帳1Fのホルダ部10F及びシート部20Fの内部構成を示す構成図である。
【0254】
図27において、ホルダ部10Fは、音声入出力機能部104、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0255】
また、シート部20Fは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、文字入力機能部110、Webアクセス機能部105、通信機能部103を少なくとも有するものである。
【0256】
ホルダ部10Fにおける、音声入出力機能部104、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0257】
また、シート部20Fにおける、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0258】
さらに、シート部20FのWebアクセス機能部105は第3の実施形態の構成、シート部20Fの通信機能部103は第5の実施形態の構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0259】
第6の実施形態では、第5の実施形態で説明した構成において、文字入力機能部110がシート部20Fに移された場合の構成を備える。
【0260】
図28は、ホルダ部10F側のデータ入出力機能部108の内部構成を示す構成図である。図28において、第6の実施形態のデータ入出力機能部108は、一時記憶部1084、メモリ部1085を少なくとも有するものである。
【0261】
一時記憶部1084は、S1084−1を通じて音声入出力機能部104と接続し、S1084−3を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、メモリ部1085と接続するものである。
【0262】
メモリ部1085は、各シート部20Fの暗号化鍵を保持するものであり、各シート部20Fを用いてWebサイトにアクセスする際に、対応するシート部20Fの暗号化鍵を一時記憶部1084に与えるものである。例えば、メモリ部1085は、シートIDに対応付けて当該シート部10Fの暗号化鍵を保持する。
【0263】
図29は、シート部20F側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図29において、第6の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091、通信指示部1092、データ分離部1093、文字認識部1094を少なくとも有するものである。なお、S1092は、電源供給線であり、一時記憶部1091には接続されず、シート部20Eの各構成要件に接続している。
【0264】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、S1091−2を通じて表示制御機能部107と接続されているものである。
【0265】
また、一時記憶部1091は、Webサイトへのアクセスの際、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Eのデータ入出力機能部108から暗号化鍵を読み出すと共に、Webアクセス機能部105からの暗号化状態のWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、Webサイトのアドレス、ID及びPWを復号するものである。
【0266】
通信指示部1092は、一時記憶部1091に保持される復号されたWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。
【0267】
データ分離部1093は、文字入力機能部110からの入力データに基づいて文字データ及び動作指示データに分離し、文字データを文字認識部1094に与え、動作指示データを一時記憶部1091に与えるものである。
【0268】
文字認識部1094は、データ分離部1093からの文字データに基づいて文字認識をし、文字コードに変換するものである。また、文字認識部1094は、文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1091に与えるものである。
【0269】
(F−2)第6の実施形態の動作
図27を参照して、第6の実施形態の電子ペーパシステム手帳1Fにおける処理動作を説明する。
【0270】
第6の実施形態では、文字入力機能部110がシート部20Fに移っているので、そのことにより接続関係が変化し、ホルダ部10Fのデータ入出力機能部108と、シート部20Fのデータ入出力機能部109の動作が異なる。
【0271】
ホルダ部10Fのデータ入出力機能部109では、音声データが、一時的に一時記憶部1084に記憶される。また、一時記憶部1084に記憶される音声データは、電子ペーパ接続機能部101を介して、シート部20Fのデータ入出力機能部109に与えられる。
【0272】
例えば、音声データとしては、音声入出力機能部104のマイクで捕捉された音声データが一時記憶部1084に記憶される。
【0273】
シート部20Fにおけるデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Fから送られてきた音声データを一時的に記憶する。
【0274】
また、シート部20Fのデータ入出力機能部109は、Webサイトへのアクセスの際、ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Fのデータ入出力機能部108から当該シート部20Fの暗号化鍵を読み出すと共に、Webアクセス機能部105から暗号化状態のWebサイトのアドレス、ID及びPWを取得し、一時記憶部1091により、暗号化鍵を用いてWebサイトのアドレス、ID及びPWが復号され、一時的に記憶される。
【0275】
そして、復号されたWebサイトのアドレス、ID及びPWが、通信機能部103に与えられ、通信機能部103によりWebアクセス機能部105により指定されたWeb上のデータが取得される。また、その取得されたWebデータが、シート部20Eのデータ入出力機能部109の一時記憶部1091に記憶される。
【0276】
さらに、シート部20Fのデータ入出力機能部109では、文字データが一時記憶部1091に記憶される。
【0277】
データ入出力機能部109の一時記憶部1091では、文字入力機能部110から文字データ(文字コード及び動作指示データ)と、通信機能部103から取得したWebデータとに基づいて、次の動作を決定する。
【0278】
例えば、スケジュールデータのフォーム入力の場合、フォーム入力されたデータをWeb上の指定された場所に送信するために、一時記憶部1091は通信指示部1092に送信命令と送信データを与える。また、リンクをポイントする場合(例えば、スケジュールデータの入力する月日を選択する場合等)は、そのリンク先のWebサイトデータを取得するように、一時記憶部1091は通信指示部1092にリンク先のデータ取得命令とリンク先のアドレスデータを与える。
【0279】
シート部20Fのデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、送られてきたWebデータを一時記憶部1091に蓄積し、1ページ分のデータを得たら表示制御機能部107に与える。また、時間を設定しておき、所定時間内に1ページ分のデータがそろわない場合は、一時記憶部1091が通信指示部1092に対して再送の要求をする。
【0280】
(F−3)第6の実施形態の効果
以上のように、第6の実施形態によれば、第5の実施形態の効果に加えて、シート部が文字入力機能部110を備えることにより、文字入力・表示機能の精度を上げることができる。
【0281】
(G)第7の実施形態
以下では、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第7の実施形態について図面を参照して説明する。
【0282】
(G−1)第7の実施形態の構成
図30は、第7の実施形態の電子システム手帳1Gのホルダ部10G及びシート部20Gの内部構成を示す構成図である。
【0283】
図30において、ホルダ部10Gは、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0284】
また、シート部20Gは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、文字入力機能部110、Webアクセス機能部105、通信機能部103、音声入出力機能部104を少なくとも有するものである。
【0285】
ホルダ部10Gにおける、データ入出力機能部108、電源機能部102、電源供給機能部106、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0286】
また、シート部20Gにおける、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0287】
さらに、シート部20GのWebアクセス機能部105は第3の実施形態の構成、シート部20Gの通信機能部103は第5の実施形態の構成、シート部20Gの文字入力機能部110は第6の実施形態の構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0288】
第7の実施形態では、第6の実施形態で説明した構成において、音声入出力機能部104がシート部20Gに移された場合の構成を備える。
【0289】
複数のシート部20Gのうち、あるシート部20GがIP電話機能を有するシートとして適用することができる。例えば、あるシート部20Gを用いて電話帳及びIP電話機能を提供するWebサイトに接続する。そして、そのシート部20Gの表示部分に、電話帳及びIP電話機能を実行する表示画面が表示される。その後、利用者により電話帳に設定されている登録情報を選択することにより、当該シート部20GがIP電話機能として機能するシートとして用いることができる。また、音声入出力機能部104を備えるシート部20Gは、マイク及びスピーカを備える。
【0290】
図31は、ホルダ部10G側のデータ入出力機能部108の内部構成を示す構成図である。図31において、第7の実施形態のデータ入出力機能部108は、一時記憶部1084、メモリ部1085を少なくとも有するものである。
【0291】
一時記憶部1084は、S1084−3を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、メモリ部1085と接続するものである。
【0292】
メモリ部1085は、各シート部20Gの暗号化鍵を保持するものであり、各シート部20Gを用いてWebサイトにアクセスする際に、対応するシート部20Gの暗号化鍵を一時記憶部1084に与えるものである。例えば、メモリ部1085は、シートIDに対応付けて当該シート部10Gの暗号化鍵を保持する。
【0293】
図32は、シート部20G側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図32において、第7の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091、通信指示部1092、データ分離部1093、文字認識部1094を少なくとも有するものである。なお、S1092は、電源供給線であり、一時記憶部1091には接続されず、シート部20Eの各構成要件に接続している。
【0294】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、S1091−2を通じて表示制御機能部107と接続し、S1091−3を通じて音声入出力機能部104と接続されているものである。
【0295】
また、一時記憶部1091は、Webサイトへのアクセスの際、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Eのデータ入出力機能部108から暗号化鍵を読み出すと共に、Webアクセス機能部105からの暗号化状態のWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、Webサイトのアドレス、ID及びPWを復号するものである。
【0296】
通信指示部1092は、一時記憶部1091に保持される復号されたWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。
【0297】
データ分離部1093は、文字入力機能部110からの入力データに基づいて文字データ及び動作指示データに分離し、文字データを文字認識部1094に与え、動作指示データを一時記憶部1091に与えるものである。
【0298】
文字認識部1094は、データ分離部1093からの文字データに基づいて文字認識をし、文字コードに変換するものである。また、文字認識部1094は、文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1091に与えるものである。
【0299】
(G−2)第7の実施形態の動作
図30を参照して、第7の実施形態の電子ペーパシステム手帳1Gにおける処理動作を説明する。
【0300】
第7の実施形態では、音声入出力機能部104がシート部20Gに移っているので、そのことにより接続関係が変化し、ホルダ部10Gのデータ入出力機能部108と、シート部20Gのデータ入出力機能部109の動作が異なる。
【0301】
ホルダ部10Gのデータ入出力機能部109では、Webサイトへのアクセスの際に、メモリ部1085に保持されているシート部20Gの暗号化鍵が読み出され、電子ペーパ接続機能部101を介して、シート部20Fのデータ入出力機能部109に与えられる。
【0302】
シート部20Gのデータ入出力機能部109では、文字入力機能部110からの文字データ、音声入出力機能部104からの音声データが一時記憶部1091に記憶される。
【0303】
また、シート部20Fのデータ入出力機能部109は、Webサイトへのアクセスの際、電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Fのデータ入出力機能部108から当該シート部20Fの暗号化鍵を読み出すと共に、Webアクセス機能部105から暗号化状態のWebサイトのアドレス、ID及びPWを取得し、一時記憶部1091により、暗号化鍵を用いてWebサイトのアドレス、ID及びPWが復号され、一時的に記憶される。
【0304】
そして、復号されたWebサイトのアドレス、ID及びPWが、通信機能部103に与えられ、通信機能部103によりWebアクセス機能部105により指定されたWeb上のデータが取得される。また、その取得されたWebデータが、シート部20Eのデータ入出力機能部109の一時記憶部1091に記憶される。
【0305】
データ入出力機能部109の一時記憶部1091では、文字入力機能部110から文字データ(文字コード及び動作指示データ)と、通信機能部103から取得したWebデータとに基づいて、次の動作を決定する。
【0306】
例えば、スケジュールデータのフォーム入力の場合、フォーム入力されたデータをWeb上の指定された場所に送信するために、一時記憶部1091は通信指示部1092に送信命令と送信データを与える。また、リンクをポイントする場合(例えば、スケジュールデータの入力する月日を選択する場合等)は、そのリンク先のWebサイトデータを取得するように、一時記憶部1091は通信指示部1092にリンク先のデータ取得命令とリンク先のアドレスデータを与える。
【0307】
シート部20Fのデータ入出力機能部109は、電子ペーパ接続機能部101を介して、送られてきたWebデータを一時記憶部1091に蓄積し、1ページ分のデータを得たら表示制御機能部107に与える。また、時間を設定しておき、所定時間内に1ページ分のデータがそろわない場合は、一時記憶部1091が通信指示部1092に対して再送の要求をする。
【0308】
(G−3)第7の実施形態の効果
以上のように、第7の実施形態によれば、第6の実施形態の効果に加えて、音声入出力機能部104をシート部に移すことにより、音声入出力機能を備えるシート部を作成することができる。その結果、他のシート部又はホルダ部に、音声入出力機能部を省略することができるので、音声入出力機能を搭載させつつも、簡単な構成の電子ペーパシステム手帳を提供することができる。
【0309】
(H)第8の実施形態
以下では、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第8の実施形態について図面を参照して説明する。
【0310】
(H−1)第8の実施形態の構成
図33は、第8の実施形態の電子システム手帳1Hのホルダ部10H及びシート部20Hの内部構成を示す構成図である。
【0311】
図33において、ホルダ部10Hは、データ入出力機能部108、電源機能部102、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0312】
また、シート部20Hは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、文字入力機能部110、Webアクセス機能部105、通信機能部103、音声入出力機能部104、電源機能部112を少なくとも有するものである。
【0313】
ホルダ部10Hにおける、データ入出力機能部108、電源機能部102、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0314】
また、シート部20Hにおける、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0315】
さらに、シート部20HのWebアクセス機能部105は第3の実施形態の構成、シート部20Hの通信機能部103は第5の実施形態の構成、シート部20Hの文字入力機能部110は第6の実施形態の構成、シート部10Hの音声入出力機能部104は第7の実施形態の構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0316】
第8の実施形態では、第7の実施形態と異なる点は、ホルダ部10Hとシート部20Hとがそれぞれ独立の電源機能部102及び電源機能部112を備える。これにより、第8の実施形態のホルダ部10Hは、電源供給機能部を備える必要がない。その結果、複雑な電源管理を回避することができる。
【0317】
また、ホルダ部10Hが電源供給機能部を備えないようにすることで、電子ペーパ接続機能部101の構成及びシート部20Hのデータ入出力機能部109の構成が第7の実施形態と異なる。
【0318】
図34は、電子ペーパ接続機能部101の内部構成示す構成図である。図34において、第8の実施形態の電子ペーパ接続機能部101は、接続管理部1011を少なくとも有する。
【0319】
接続管理部1011は、第1の実施形態と同様に、差し込まれるシート部20との接続管理を行うものであり、S1011−1を通じてホルダ部10Hのデータ入出力機能部108と接続し、S1011−2を通じてシート部20Hのデータ入出力機能部109と接続する。
【0320】
図35は、シート部20H側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図35において、第8の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091、通信指示部1092、データ分離部1093、文字認識部1094を少なくとも有するものである。
【0321】
図35に示すように、第8の実施形態のデータ入出力機能部109は、電源供給線であるS1092を備えない。
【0322】
(H−2)第8の実施形態の効果
以上のように、第8の実施形態によれば、第7の実施形態の効果に加えて、ホルダ部及びシート部がそれぞれ独立の電源機能部を備えることにより、電源供給機能部を備える必要がなく、シートの着脱に応じた複雑な電源管理が不要となる。また、暗号化鍵をホルダ部に持たなければ、シート部毎に独立した処理を実現できる。
【0323】
(I)第9の実施形態
以下では、本発明の情報表示端末、情報表示シート装置及びホルダ装置の第9の実施形態について図面を参照して説明する。
【0324】
(I−1)第9の実施形態の構成
図36は、第9の実施形態の電子システム手帳1Iのホルダ部10I及びシート部20Iの内部構成を示す構成図である。
【0325】
図36において、ホルダ部10Iは、データ入出力機能部108、音声入出力機能部104、電源機能部102、電子ペーパ接続機能部101を少なくとも有するものである。
【0326】
また、シート部20Iは、データ入出力機能部109、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、文字入力機能部110、Webアクセス機能部105、通信機能部103、電源機能部112を少なくとも有するものである。
【0327】
ホルダ部10Iにおける、データ入出力機能部108、電源機能部102、電子ペーパ接続機能部101の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0328】
また、シート部20Iにおける、表示制御機能部107、電子ペーパ表示機能部111、音声入出力機能部104の機能構成は、第1の実施形態で説明した構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0329】
さらに、シート部20IのWebアクセス機能部105は第3の実施形態の構成、シート部20Iの通信機能部103は第5の実施形態の構成、シート部20Iの文字入力機能部110は第6の実施形態の構成は第7の実施形態の構成と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0330】
また、ホルダ部10I及びシート部20Iは、第8の実施形態で示したように、それぞれ独立した電源機能部102及び電源機能部112を備える。
【0331】
第9の実施形態は、第8の実施形態の構成において、音声入出力機能部104がホルダ部10Iに移された場合の構成を示す。
【0332】
図37は、第9の実施形態のシート部20I側のデータ入出力機能部109の内部構成を示す構成図である。図37において、第9の実施形態のデータ入出力機能部109は、一時記憶部1091、通信指示部1092、データ分離部1093、文字認識部1094を少なくとも有する。
【0333】
一時記憶部1091は、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101と接続し、S1091−2を通じて表示生後機能部107と接続し、S1091−4を通じてWebアクセス機能部105と接続し、通信指示部1092、データ分離部1093、文字認識部1094と接続している。
【0334】
また、一時記憶部1091は、Webサイトへのアクセスの際、S1091−1を通じて電子ペーパ接続機能部101を介して、ホルダ部10Iのデータ入出力機能部108から暗号化鍵を読み出すと共に、Webアクセス機能部105からの暗号化状態のWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、Webサイトのアドレス、ID及びPWを復号するものである。
【0335】
通信指示部1092は、一時記憶部1091に保持される復号されたWebサイトのアドレス、ID及びPWを受け取り、通信機能部103に対して通信指示を行うものである。
【0336】
データ分離部1093は、文字入力機能部110からの入力データに基づいて文字データ及び動作指示データに分離し、文字データを文字認識部1094に与え、動作指示データを一時記憶部1091に与えるものである。
【0337】
文字認識部1094は、データ分離部1093からの文字データに基づいて文字認識をし、文字コードに変換するものである。また、文字認識部1094は、文字コード及び軌跡データの最初の点の座標値を一時記憶部1091に与えるものである。
【0338】
(I−2)第9の実施形態の効果
以上のように、第9の実施形態によれば、第8の実施形態の効果に加えて、音声入出力機能部104をホルダ部に移したことにより、シート部にマイクやスピーカがなくなるので、薄く作ることができる。また、他の機能に比べて、使用頻度の低い音声入出力機能部104をホルダ部に備えることで、シート部20の電源の使用時間をのばすことができる。
【0339】
(J)他の実施形態
第1〜第9の実施形態では、通信機能部103、文字入力機能部110、音声入力機能部104、Webアクセス機能部105について、様々な組み合わせで、ホルダ部10及びシート部に設けられる場合を例示して説明した。しかし、これら機能部の組み合わせに限定されるものではなく、その他の組み合わせで、ホルダ部10及びシート部20に設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0340】
【図1】第1の実施形態の電子ペーパシステム手帳の外観斜視図である。
【図2】第1の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図3】第1の実施形態の電源供給機能部の内部構成図である。
【図4】第1の実施形態の電子ペーパ接続機能部の内部構成図である。
【図5】第1の実施形態の音声入出力機能部の内部構成図である。
【図6】第1の実施形態のWebアクセス機能部の内部構成図である。
【図7】第1の実施形態のメモリ部1051に保持される情報例を示す説明図である。
【図8】第1の実施形態の通信機能部の内部構成図である。
【図9】第1の実施形態のホルダ部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図10】第1の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図11】第1の実施形態の表示制御機能部の内部構成図である。
【図12】第1の実施形態の電子ペーパ表示機能部の内部構成図である。
【図13】第1の実施形態の各シート部のWebサイトアドレスの登録処理を示すフローチャートである。
【図14】第1の実施形態のWebサイトへのアクセス処理を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図16】第2の実施形態のホルダ部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図17】第2の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図18】第3の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図19】第3の実施形態のホルダ部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図20】第3の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図21】第4の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図22】第4の実施形態のホルダ部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図23】第4の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図24】第5の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図25】第5の実施形態のホルダ部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図26】第5の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図27】第6の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図28】第6の実施形態のホルダ部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図29】第6の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図30】第7の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図31】第7の実施形態のホルダ部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図32】第7の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図33】第8の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図34】第8の実施形態の電子ペーパ接続機能部の内部構成図である。
【図35】第8の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【図36】第9の実施形態のホルダ部及びシート部の内部構成図である。
【図37】第9の実施形態のシート部側のデータ入出力機能部の内部構成図である。
【符号の説明】
【0341】
1…電子ペーパシステム手帳、10、10A〜10I…ホルダ部、20、20A〜20I…シート部、101…電子ペーパ接続機能部、102…電源機能部、103…通信機能部、104…音声入出力機能部、105…Webアクセス機能部、106…電源供給機能部、107…表示制御機能部、108…データ入出力機能部、109…データ入出力機能部、110…文字入力機能部、111…電子ペーパ表示機能部、112…電源機能部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ表示部への表示制御手段を有する着脱可能な1又は複数の情報表示シート装置と、
上記情報表示シート装置のそれぞれを取り付け可能なものであって、取り付けられた上記情報表示シート装置の接続状態を管理するシート接続状態管理手段を有するホルダ手段と
を備える情報表示端末であって、
ネットワークの通信処理を行う通信手段と、
利用者操作によりアクセス要求を入力する入力手段と、
上記アクセス要求を受けた場合に、上記シート接続状態管理手段の接続管理情報に基づいて、要求元の上記情報表示シート装置を用いたアクセス先へのアクセス制御を行うアクセス制御手段と
を備えることを特徴とする情報表示端末。
【請求項2】
上記アクセス制御手段が、上記各情報表示シート装置を用いたアクセス先を制限するアクセス制限情報を上記情報表示シート装置毎に定め、アクセスの際に、使用される上記情報表示シート装置の上記アクセス先制限情報に定められたアクセス先のみのアクセス指示を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の情報表示端末。
【請求項3】
上記各情報表示シート装置の上記アクセス制限情報を暗号化鍵を用いて暗号化処理すると共に、アクセスの際に、暗号化された上記アクセス制限情報及び上記暗号化鍵を読み出して復号処理を行う暗号化復号手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報表示端末。
【請求項4】
暗号化された上記アクセス制限情報が、上記ホルダ装置又は対応する上記情報表示シート装置に保持されるものであり、
暗号化に用いた上記暗号化鍵が、対応する上記情報表示シート装置又は上記ホルダ装置に保持されるものである
ことを特徴とする請求項3に記載の情報表示端末。
【請求項5】
上記アクセス先制限情報が、アクセス制限されるアクセス先のアドレス情報を含むものであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の情報表示端末。
【請求項6】
上記アクセス先制限情報が、アクセス先にアクセス認証が必要な場合には、ユーザ識別情報、パスワードを含むものであることを特徴とする請求項5に記載の情報表示端末。
【請求項7】
上記入力手段が、利用者により手書入力された手書入力情報を形成する手書入力機能を有するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項8】
音声入出力手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の情報表示端末。
【請求項9】
少なくとも上記入力手段が上記ホルダ装置に設けられる場合、
上記ホルダ装置の有するホルダ制御手段が、
上記入力手段からの入力情報に基づいて、手書入力による入力軌跡情報であるか又は動作指示情報であるかを判別する情報判別部と、
上記入力軌跡情報に基づいて文字認識を行い、文字情報に変換する文字認識部と
を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報表示端末。
【請求項10】
少なくとも通信手段が上記ホルダ装置に設けられる場合、
上記ホルダ装置の有するホルダ制御手段が、上記通信手段からのアクセスサイトデータ及び上記入力手段からの文字情報を用いて、入力手段からの動作指示情報に応じたアクセス先への要求処理、及び対応する上記情報表示シート装置に対してデータの受け渡し処理を実行する処理実行部を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の情報表示端末。
【請求項11】
少なくとも上記入力手段が上記ホルダ装置に設けられる場合、
上記情報表示シート装置のそれぞれの有するシート制御手段が、
上記入力手段からの入力情報に基づいて、手書入力による入力軌跡情報であるか又は動作指示情報であるかを判別する情報判別部と、
上記入力軌跡情報に基づいて文字認識を行い、文字情報に変換する文字認識部と
を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報表示端末。
【請求項12】
少なくとも通信手段が上記ホルダ装置に設けられる場合、
上記情報表示シート装置のそれぞれの有するシート制御手段が、上記通信手段からのアクセスサイトデータ及び上記入力手段からの文字情報を用いて、入力手段からの動作指示情報に応じたアクセス先への要求処理、及び対応する上記情報表示シート装置に対してデータの受け渡し処理を実行する処理実行部を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の情報表示端末。
【請求項13】
表示部への表示制御手段を有し、ホルダ装置との間で着脱可能な情報表示シート装置であって、
利用者からのアクセス要求を受けた場合に、当該情報表示シート装置を用いたアクセス先へのアクセス制御を行うアクセス制御手段を備えることを特徴とする情報表示シート装置。
【請求項14】
表示部への表示制御手段を有し、ホルダ装置との間で着脱可能な情報表示シート装置であって、
利用者操作により入力情報を取り込むものであって、利用者により手書入力された手書入力情報を形成する手書入力機能を有する入力手段と、
上記入力手段からの入力情報に基づいて、手書入力による入力軌跡情報であるか又は動作指示情報であるかを判別する情報判別部と、上記入力軌跡情報に基づいて文字認識を行い、文字情報に変換する文字認識部とを有するシート制御手段と
を備えることを特徴とする情報表示シート装置。
【請求項15】
ネットワークの通信処理を行う通信手段と、
上記通信手段からのアクセスサイトデータ及び入力手段からの文字情報を用いて、入力手段からの動作指示情報に応じたアクセス先への要求処理、及び対応する上記情報表示シート装置に対してデータの受け渡し処理を実行する処理実行部を有するシート制御手段と
を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の情報表示シート装置。
【請求項16】
音声入出力手段を備えることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の情報表示シート装置。
【請求項17】
1又は複数の情報表示シート装置のそれぞれを取り付け可能なホルダ装置であって、
取り付けられた上記情報表示シート装置の接続状態を管理するシート接続状態管理手段と、
利用者からのアクセス要求を受けた場合に、上記シート接続状態管理手段の接続管理情報に基づいて、要求元の上記情報表示シート装置を用いたアクセス先へのアクセス制御を行うアクセス制御手段と
を備えることを特徴とするホルダ装置。
【請求項18】
1又は複数の情報表示シート装置のそれぞれを取り付け可能なホルダ装置であって
取り付けられた上記情報表示シート装置の接続状態を管理するシート接続状態管理手段と、
利用者操作により入力情報を取り込むものであって、利用者により手書入力された手書入力情報を形成する手書入力機能を有する入力手段と、
上記入力手段からの入力情報に基づいて、手書入力による入力軌跡情報であるか又は動作指示情報であるかを判別する情報判別部と、上記入力軌跡情報に基づいて文字認識を行い、文字情報に変換する文字認識部とを有するシート制御手段と
を備えることを特徴とするホルダ装置。
【請求項19】
ネットワークの通信処理を行う通信手段と、
上記通信手段からのアクセスサイトデータ及び入力手段からの文字情報を用いて、入力手段からの動作指示情報に応じたアクセス先への要求処理、及び対応する上記情報表示シート装置に対してデータの受け渡し処理を実行する処理実行部を有するシート制御手段と
を備えることを特徴とする請求項17又は18に記載のホルダ装置。
【請求項20】
音声入出力手段を備えることを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載のホルダ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2009−186612(P2009−186612A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−24312(P2008−24312)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】