情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法
論理的上書きが具現されたディスクで、アクセス時間を短縮してシーク回数を減らし、ノイズ及び電力消耗を減らすことを可能にする情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法が開示されている。該情報記録媒体は、ユーザデータが記録されており、記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域と、第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録される第2領域とを含み、第1領域に記録されたユーザデータを第2領域にコピーして記録するとき、欠陥データが記録される位置に、欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、論理的上書き(logical overwrite)が具現された媒体をさらに効果的に再生させる情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
BD(blu-ray disc)、HD(high-definition)DVD(digital versatile disc)のような高密度光ディスクが開発されて普及され始めている。光ディスクの容量を増加させる方法として、短波長光源を利用して、トラック間隔とピットとを小さくすることと、1枚のディスクに記録/再生層を何層も積み重ねることとが試みられている。これは、CD(compact disc)、DVD、HD DVD(あるいはBD)の進化過程を振り返れば分かる。これとは別途に、BD−R(BD-recordable)の場合、追記型ディスクをさらに便利に使用するために、同じ論理アドレスにデータを書き換える方法として、論理的上書き法が提案された。この方法の短所は、論理的上書きを遂行するほど、データのフラグメンテーション(fragmentation)が続けて増加し、上書きされた領域とこれを代替する領域とを示すデータの量が多くなるというものである。これによって、データのアクセス時間が延長される。
【0003】
図1Aは、単層光ディスクの論理的構造を示している。図1Aを参照するに、単層光ディスクには、INNER ZONE 110、DATA ZONE 120、OUTER ZONE 130が配列される。INNER ZONE 110は、リードイン領域111を含み、DATA ZONE 120は、イナースペア領域(ISA:inner spare area)121、ユーザデータ領域122、アウタスペア領域(OSA:outer spare area)123を含み、OUTER ZONE 130は、リードアウト領域131を含む。イナースペア領域121とアウタスペア領域123は、欠陥管理を使用するか否かによって割り当てが決定され、これら領域には、欠陥データを代替する代替データが記録される。
【0004】
図1Bは、2層光ディスクの論理的構造を示している。図1Bを参照するに、2層光ディスクは、第0記録層と第1記録層とを含む。
【0005】
第0記録層には、INNER ZONE 0 140、DATA ZONE 0 150、OUTER ZONE 0160が配列される。INNER ZONE 0 140は、リードイン領域141を含み、DATA ZONE 0 150は、イナースペア領域0 151、ユーザデータ領域0 152、アウタスペア領域0 153を含む。第1記録層には、INNER ZONE 1 170、DATA ZONE 1 180、OUTER ZONE 1 190が配列される。INNER ZONE 1 170は、リードアウト領域171を含み、DATA ZONE 1 180は、イナースペア領域1 181、ユーザデータ領域1 182、アウタスペア領域1 183を含む。
【0006】
さて、追記型ディスクでの論理的上書きについて説明する。追記型ディスクは、一回しか記録できないという媒体の特性上、書換え(overwrite:上書き)は不可能であるが、論理的にすでにデータが記録された部分に書換えをしたように具現を行えるのであるが、これがまさに、論理的上書き(logical overwrite)である。
【0007】
図2は、追記型ディスクに3つのトラックを割り当てた形態を示す。ディスクは、いくつのトラックに分けて使用でき、図2を参照するに、ユーザデータ領域122は、3つのトラックに分けられ、トラック1とトラック2とにデータが一部記録されているところが図示されている。NWA(next writable address)は、次に記録可能なアドレスを示す。トラック1で、次に記録可能なアドレスは、NWA 1と表示されている。
【0008】
図3Aは、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示している。図3Aを参照するに、トラック1のNWA 1より小さなアドレス、すなわち、データがすでに記録された領域(A)へのデータ記録要請を受ければ、当該領域(A)を欠陥リストの欠陥領域として登録するか、あるいは別途の上書きリストに登録した後、NWA 1から始まる領域(B)にデータを記録する。
【0009】
図3Bは、イナースペア領域121に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示している。図3Bを参照するに、トラック1のNWA
1より小さなアドレス、すなわち、データがすでに記録された領域(A)へのデータ記録要請を受ければ、当該領域(A)を欠陥リストの欠陥領域として登録するか、あるいは別途の上書きリストに登録した後、イナースペア領域121の所定領域(B)にデータを記録する。
【0010】
このように、論理的上書きが行われたディスクに対して、再生機器は、欠陥リストまたは上書きリストを参照し、リストに登録された領域のデータは、代替領域からデータを再生する。欠陥リストや上書きリストは、リードイン領域や別途のシステム領域に保存される。
【0011】
図4Aは、欠陥リストの例を示し、図4Bは、上書きリストの例を示している。欠陥リストの最初のエントリは、欠陥アドレス100hに記録されたデータを代替する代替データが、代替アドレス200000hに記録されることを示し、2番目のエントリは、欠陥アドレス230hに記録されたデータを代替する代替データが、代替アドレス200001hに記録されることを示し、3番目のエントリは、欠陥アドレス440hに記録されたデータを代替する代替データが、代替アドレス200002hに記録されることを示している。
【0012】
図4Bに図示された各エントリも同一であり、ただしリストの名称が異なるだけである。
【0013】
このように、追記型ディスクに論理的上書きを具現することによって、データを記録していて論理的上書きが発生すればするほど、連続的なデータが細切れに散在して記録されるデータ・フラグメンテーションが深刻化する。
【0014】
図5Aは、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示している。図5Aを参照するに、トラックにファイルAとファイルBとが記録されているが、ファイルAの領域510のデータは、領域540の代替データによって代替され、領域520のデータは、領域550の代替データによって代替され、ファイルBの領域530のデータは、領域560の代替データによって代替されているところが表示されている。かような状態で、再生器がファイルAを読み取ろうとするとき、再生順序は、次の通りである。すなわち、1番を読み取っていて、領域510を代替する領域540にジャンプして2番を読み取り、また3番に戻って読み取っていて、領域520を代替する領域550にジャンプして4番を読み取り、また5番に戻ってデータを読み取る。
【0015】
図5Bは、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示す。図5Bを参照するに、トラックにファイルAとファイルBとが記録されているが、ファイルAの領域510のデータは、イナースペア領域121の領域540の代替データによって代替され、領域520のデータは、アウタスペア領域123の領域550の代替データによって代替され、ファイルBの領域530のデータは、アウタスペア領域123の領域560の代替データによって代替されているところが表示されている。かような状態で、再生器がファイルAを読み取ろうとするとき、再生順序は、次の通りである。すなわち、1番を読み取っていて、領域510を代替する領域540にジャンプして2番を読み取り、また3番に戻って読み取っていて、領域520を代替する領域550にジャンプして4番を読み取り、また5番に戻ってデータを読み取る。
【0016】
このように、論理的上書きの増加によって、データ・フラグメンテーションが激しくなれば、ファイル再生時に頻繁な探索(seek)を発生させてアクセス時間が延長する。また、欠陥リストや上書きリストのサイズを増大させ、リストの管理を困難にする。すなわち、欠陥リストや上書きリストの検索時間が長くなり、新しいエントリの登録時間が延長され、かつリストをリードイン領域に記録するために、さらに多くの管理領域が必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、前記のような問題点を解決し、論理的上書きが具現されたディスクでアクセス時間を短縮し、シーク回数を減らし、ノイズ及び電力消耗を減らす情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記のような課題を解決するための本発明の1つの特徴は、情報記録媒体において、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域と、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録される第2領域とを含み、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録されることである。
【0019】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することが望ましい。
【0020】
または、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることが望ましい。
【0021】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことが望ましい。
【0022】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定され、前記有効記録層についての情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることが望ましい。
【0023】
本発明の他の特徴は、情報記録媒体にデータを記録する装置において、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体にデータを記録するピックアップと、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記情報記録媒体の第2領域に行ってコピーして記録し、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録するように前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことである。
【0024】
前記制御部は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御することが望ましい。
【0025】
本発明のさらに他の特徴は、情報記録媒体にデータを記録する方法において、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体に、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域にコピーして記録する段階を含み、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録することである。
【0026】
本発明のさらに他の特徴は、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する装置において、前記情報記録媒体からデータを読み取るピックアップと、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを読み取るように前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことである。
【0027】
本発明のさらに他の特徴は、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する方法において、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを再生する段階を含むことである。
【0028】
本発明のさらに他の特徴は、情報記録媒体において、欠陥データを含む1つのファイルと、前記ファイルと論理的には連続されるが、物理的には分離された、前記欠陥データの代替データとを含む1つ以上の領域と、前記欠陥データを含んでいない前記ファイルのコピー本を収めている異なる領域とを含み、前記ファイルのコピー本は、前記代替データを有しており、論理的及び物理的に正常であることである。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、論理的上書きによるフラグメンテーションを改善し、再生時にアクセス時間を短縮させることができて探索回数を減らし、ノイズ及び電力消耗を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1A】単層光ディスクの論理的構造を示す図である。
【図1B】2層光ディスクの論理的構造を示す図である。
【図2】追記型ディスクに3つのトラックを割り当てた形態を示す図である。
【図3A】トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示す図である。
【図3B】イナースペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示す図である。
【図4A】欠陥リストの例を示す図である。
【図4B】上書きリストの例を示す図である。
【図5A】トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示す図である。
【図5B】トラックのスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示す図である。
【図6A】本発明によってトラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図6B】本発明によってトラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図7A】本発明によってスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図7B】本発明によってスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図7C】本発明による上書きリストの一例を示す図である。
【図8】ディスクが複数の記録層を有しているときに適用できる本発明の例を示す図である。
【図9】本発明による記録再生装置の概略的なブロック図である。
【図10】図9に図示された本発明による記録再生装置が具現されたドライブのブロック図である。
【図11】本発明による記録方法の過程を示すフローチャートである。
【図12】本発明による再生方法の過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明について詳細に説明する。
【0032】
前記のような問題点を解決するために、本発明で提案するところは、追記型(write-once)ディスクの使用最中や、または追記型ディスクの最終化時に、論理的上書き(logical overwrite)によってフラグメンテーション(断片化)された(fragmentated)データを集めて整列してコピーすることによって、データ再生時に細切れになったデータをあちらこちらアクセスしつつ読み取る必要なしに、一度にデータを読み取り可能なようにするデータ・デフラグメンテーション(defragmentation)である。
【0033】
図6A及び図6Bは、本発明による、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示している。
【0034】
図6Aは、本発明によってデフラグメンテーションをする前のディスクを示している。
【0035】
図6Aを参照するに、本発明による追記型ディスクは、ISA(inner spare area)610、ユーザデータ領域620、OSA(outer spare area)630を含む。ユーザデータ領域620のトラックに、ファイルAとファイルBとが記録されている。ファイルAは、データ1ないしデータ5の部分を含み、ファイルBは、データ6ないしデータ8の部分を含む。ファイルAのデータ2は、代替データ9によって代替され、データ4は、代替データ10によって代替され、ファイルBのデータ7は、代替データ11によって代替されているところが表示されている。本発明の1つの特徴によって、データ2、データ4、データ7は、欠陥データである。従って、この場合、代替データ9、代替データ10、代替データ11は、それぞれデータ2、データ4、データ7の非欠陥データである。
【0036】
他の特徴で、データ2、データ4、データ7は、欠陥データではなく、データ2、データ4、データ7を収めている追記型媒体の領域が欠陥領域でありうる。従って、この場合、代替データ9は、データ2のコピー本であり、代替データ10は、データ4のコピー本であり、代替データ11は、データ7のコピー本である。
【0037】
そしてさらに他の特徴で、欠陥データの原因は、データを収めている領域(すなわち、欠陥領域)にある欠陥になりうる。例えば、領域に入っている欠陥は、その部分に対して、エラーなしにデータを記録したり再生することを禁止できるのである。
【0038】
さて、欠陥データの代替に関連した特徴について述べる。しかし、本発明の特徴は、欠陥領域であるが、欠陥ではないデータに係わるケース、欠陥領域であって欠陥データに係わるケース、データのエラーある記録再生を起こし、欠陥データを生成する欠陥領域に係わるケースに適用可能である。
【0039】
図6Bは、本発明によってデフラグメンテーションを行った後のディスクを示す。図6Bを参照するに、第1領域のユーザデータをコピーして第2領域に記録するが、このとき、欠陥データがコピーされるアドレスには、その欠陥データを代替する代替データをコピーして記録する。すなわち、第2領域にコピーされたデータの配列を見れば、データ1の次に、データ2を代替する代替データ9がコピーされて記録される。そして、データ3の次に、データ4を代替する代替データ10がコピーされて記録される。そして、データ6の次に、データ7を代替する代替データ11がコピーされて記録される。従って、ファイルAとファイルBとの全体データは、第2領域によって分離されずに、正常に記録されうる。本発明のかような特徴で、第1領域は、断片化された(fragmented)ファイルまたはデータを含んでいるディスクの領域を示し、第2領域は、断片化されたファイルの非断片化された(defragmented)コピー、または第1領域からのデータを収めているディスクの領域を示す。さまざまな例で、代替データは、非欠陥データ、またはエラーなしのデータを示す。
【0040】
図7A及び図7Bは、本発明によってスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示している。
【0041】
図7Aは、本発明によってデフラグメンテーションを行う前のディスクを示している。図7Aを参照するに、本発明によって追記型ディスクは、ISA 710、ユーザデータ領域720、OSA 730を含む。ユーザデータ領域720のトラックに、ファイルAとファイルBとが記録されているが、ファイルAのデータ2は、代替データ9によって代替され、データ4は、代替データ10によって代替され、ファイルBのデータ7は、代替データ11によって代替されているところが表示されている。
【0042】
図7Bは、本発明によってデフラグメンテーションを行った後のディスクを示している。図7Bを参照するに、第1領域のユーザデータをコピーして第2領域に記録するが、このとき、欠陥データがコピーされるアドレスには、その欠陥データを代替する代替データをコピーして記録する。すなわち、第2領域にコピーされたデータの配列を見れば、データ1の次に、データ2を代替する代替データ9がコピーされて記録される。そして、データ3の次に、データ4を代替する代替データ10がコピーされて記録される。そして、データ6の次に、データ7を代替する代替データ11がコピーされて記録される。従って、ファイルAとファイルBとの全体データは、第2領域によって断片化されることなしに、正常に記録されうる。本発明のかような特徴で、第1領域は、欠陥データを有したファイル、またはデータを収めているディスクの領域を示し、第2領域は、断片化されたファイルの非断片化されたコピー、または第1領域とスペア領域とからのデータを含んでいるディスクの領域を示す。
【0043】
このように、論理的上書きと欠陥管理とによって、ディスクのフラグメンテーションがはなはだしくなれば、ホストは、ディスクのデフラグメンテーションを行うか否かを決定できる。ファイル・システムでデータの全体容量(ファイル・システム・データを含む)を確認し、ディスクに連続して記録可能な領域が記録されるデータ容量より大きいならば、欠陥管理や論理的上書きによって発生したフラグメンテーションデータを物理的に連続して記録することが可能である。すなわち、ディスクの1つ以上の領域から、断片化されたデータがディスクの他の領域にコピーされることによって非断片化され、論理的物理的順序上で正常になる。
【0044】
デフラグメンテーション後、論理的アドレスと物理的アドレスとを連結する方法は、二種が可能である。
【0045】
一つは、論理的アドレス(lba:logical block address)と物理的アドレス(psnphysical sector number)との対応を新たに構成するものである。すなわち、lba(n)がpsn(n+k)の関係で対応したならば、新たに構成された第2領域の開始アドレスを、lab 0として割り当てるのである。すなわち、lba(n)が、psn(n+k+t)に対応するように構成するのである。ここで、tは、第1領域のサイズになりうる。
【0046】
他の一つは、既存の欠陥リスト、または上書きリストを利用するものである。さまざまなブロックにわたって連続的に欠陥が発生すれば、連続した区間として欠陥リストに登録することが可能である。例えば、図7Bで、第1領域の開始アドレス及び最後のアドレスがそれぞれa,bで、第2領域の開始アドレス及び最後のアドレスがそれぞれa’、b’であるとするとき、欠陥リストまたは上書きリストは、図7Cに図示されているようなエントリを有することができる。すなわち、図7Cに図示されたエントリは、開始アドレスがaであり、最後のアドレスがbである欠陥領域が、開始アドレスがa’であり、最後のアドレスがb’である代替領域によって代替されているところを示す。本発明の特徴で、無効な記録層上にある情報がディスクの所定領域、またはディスクの他の所定領域に記録されうる。
【0047】
図8は、ディスクが複数の記録層を有しているときに適用されうる本発明の例を示している。
【0048】
すなわち、多層ディスク800が、第0記録層810、第1記録層820、第2記録層830、第3記録層840、第4記録層850から構成されるとき、第0記録層810から第2記録層830までフラグメンテーションされたデータが含まれているとき、第0記録層810ないし第2記録層830を第1領域として指定し、この第1領域に含まれたユーザデータを、第3記録層840と第4記録層850とから構成された第2領域にデフラグメンテーションするのである。このように、デフラグメンテーションしてから、第0記録層810ないし第2記録層830は、有効ではない記録層として指定し、第3記録層840及び第4記録層850は、有効記録層として指定し、この有効記録層についての情報をディスクの所定領域に記録しておく。
【0049】
図8を参照するに、第0記録層810の所定領域811、第1記録層820の所定領域812、第2記録層830の所定領域813、第3記録層840の所定領域814、第4記録層850の所定領域815に、有効記録層に係わるフラッグ860を記録しておく。有効記録層に係わるフラッグ860は、8ビットによって構成されており、総8層までの有効記録層いかんを表示できるが、図8に図示された例では、第4記録層までの有効記録層いかんが表示されている。他の特徴で、有効記録層上にあるフラッグ860は、8ではない他の個数のビットによって形成されうる。
【0050】
該有効記録層は、フラッグのビットを1にセッティングして表示できる。図8に図示された例では、あらゆる記録層に有効記録層フラッグが記録されたいると図示されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、有効記録層フラッグは、いずれか1つ以上の記録層に記録されればよいのである。
【0051】
図9は、本発明による記録再生装置の概略的なブロック図である。図9を参照するに、本実施形態による装置は、書込み/読取り部910、制御部920を含む。
【0052】
書込み/読取り部910は、制御部920の制御によって、本実施形態による情報記録媒体の追記型ディスク600にデータを記録し、記録されたデータを読み取る。追記型ディスク600は、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む。記録側面の装置と再生側面の装置は、別個の装置によって具現されもし、図9に図示されているように、1つのシステムで具現されもする。
【0053】
制御部920は、追記型ディスク600にデータを記録したり読み取ることが可能なように書込み/読取り部910を制御し、記録時には、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記追記型ディスクの第2領域にコピーして記録し、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録するように、前記ピックアップを制御する。このとき、制御部920は、かようなコピー記録後、前記情報記録媒体の論理的開始アドレスを、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応させることもでき、第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を利用し、第2領域のアドレスを管理することもできる。また、追記型ディスクが複数の記録層を含む場合、第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含むことができる。このとき、制御部920は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の記録層を有効記録層として指定し、前記有効記録層についての情報を、前記追記型ディスクの所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御できる。
【0054】
再生時に制御部920は、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記追記型ディスクの第2領域からユーザデータを読み取るように、前記ピックアップを制御する。また、制御部920は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域から読み取るように前記ピックアップをさらに制御する。
【0055】
また、前記制御部920は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の記録層が有効記録層として指定された、前記有効記録層についての情報を、前記追記型ディスクの所定領域から読み取るように、前記ピックアップをさらに制御する。
【0056】
図10は、図9に図示された本発明による記録再生装置が具現されたドライブのブロック図である。図10を参照するに、該ドライブは、書込み/読取り部910としてピックアップを具備する。追記型ディスク600は、ピックアップに装着されている。また、該ドライブは、制御部920としてホストI/F 921、DSP 922、RF AMP 923、SERVO 924及びSYSTEM CONTROLLER 925を具備する。
【0057】
記録時に、ホストI/F 921は、ホスト(図示せず)から記録するデータと共に、記録命令を受ける。SYSTEM CONTROLLER 925は、記録に必要な初期化を行う。DSP 922は、ホストI/F 921から受けた記録するデータを、エラー訂正のためにパリティなどの付加データを添加してECCエンコーディング行った後、ECCエンコーディングされたデータをあらかじめ決まった方式で変調する。RF AMP 923は、DSP 922から出力されたデータをRF信号に変える。ピックアップ910は、RF AMP 923から出力されたRF信号を、追記型記録媒体200に記録する。SERVO 924は、SYSTEM CONTROLLER 925からサーボ制御に必要な命令を入力され、ピックアップ910をサーボ制御する。また、SYSTEM CONTROLLER 925は、記録時に、本発明による欠陥管理を行うために、ピックアップ910で記録されたデータを読み取ることを命令したり、臨時管理情報などの所定情報を記録することを命令する。
【0058】
再生時、ホストPCI/F
921は、ホスト(図示せず)から再生命令を受ける。SYSTEM CONTROLLER 925は、再生に必要な初期化を行う。ピックアップ910は、追記型記録媒体200にレーザビームを照射し、追記型記録媒体200から反射されたレーザビームを受光して得られた光信号を出力する。RF AMP 923は、ピックアップ910から出力された光信号をRF信号に変え、RF信号から得られた変調されたデータをDSP 922に提供する一方、RF信号から得られた制御のためのサーボ信号を、SERVO 924に提供する。DSP 922は、変調されたデータを復調し、ECCエラー訂正を経て得られたデータを出力する。一方、SERVO 924は、RF AMP 923から受けたサーボ信号と、SYSTEM CONTROLLER 925から受けたサーボ制御に必要な命令とを受け、ピックアップ910に対するサーボ制御を行う。ホストI/F 921は、DSP 922から受けたデータをホストに送る。
【0059】
図11は、本発明による記録方法のフローチャートである。ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体に、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域にコピーして記録する(1110)。
【0060】
前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録する(1120)。
【0061】
図12は、本発明による再生方法のフローチャートである。ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体がローディングされれば(1210)、前記情報記録媒体からデータを再生するとき、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを再生する(1220)。本発明の特徴で、代替データは、ユーザデータの欠陥データを代替するデータであり、この代替データは、もしユーザデータが断片化されていなかったならば、欠陥データを満たしたそのユーザデータの位置にコピーされて記録される。
【0062】
欠陥管理によるフラグメンテーションは除き、論理的上書きによるアクセス性能低下を考慮すれば、次の通りである。
【0063】
全体容量をC、データが記録された容量をW、論理的上書きされた領域の比率をQ、平均シークタイムをSとする。また、上書きされた領域とそれを代替した領域は、ディスクに同じ確率(uniform distribution)で分布すると仮定する。ディスク回転レイテンシ(latency)は無視する。
【0064】
記録された部分を皆再生するために追加されるアクセスタイムは、(W/block size)*Q*S*2である。Wが増加するほどQが増加する可能性が高い。ディスクを使用するほど、アクセスタイムは幾何級数的に増大する。
【0065】
ディスクの全体容量50GB、記録部分を25GB、論理的上書き領域の比率5%、平均シークタイム50ms、ディスクブロック・サイズ2,048バイトであるならば、追加されるアクセスタイムは(25GB/2048)*0.05*50ms*2=122,070s=17時間である。これから類推してみれば、ディスク容量を半分ほど使用した時点で、上書きが1%ほど発生しても、3時間ほどの追加時間が発生する。
【0066】
以上説明したような記録再生方法はまた、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM(read-only memory)、RAM(random-access memory)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などがあり、またキャリアウェーブ(例えば、インターネットを介した伝送)の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存されて実行されうる。そして、前記記録再生方法を具現するための機能的な(functional)プログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマらによって容易に推論されうるであろう。
【0067】
以上で説明した通り、データの断片化は、データの一部が他の領域に物理的に断片化されるときに発生する。すなわち、データの一部を収めているディスクの領域が欠陥であるならば、ディスクの欠陥領域のデータの一部は、欠陥ではないディスクの他の領域に記録される。本発明の1つの特徴で、断片化されたデータは、ディスクの非欠陥である領域に論理的かつ物理的順序で記録され、データは、それ以上断片化されず、それ以上欠陥データも有さないようになる。
【0068】
たとえ本発明の特徴が欠陥である領域について述べたとしても、必ずしも欠陥領域である必要はなく、データの一部が欠陥であってもよい。本発明の特徴は、欠陥データが追記型媒体の他の領域に記録される必要があるときにデータの断片化が発生するために、欠陥データを収めている領域が追記型媒体の非欠陥データとして書き換えられるケースにも適用可能である。非欠陥データは、追記型媒体の他の領域に記録されるので、データの断片化が発生する。本発明の1つの特徴で、非欠陥データを含む断片化されたデータは、ディスクの他の領域に論理的かつ物理的順序で書き換えられ、従って、データは、それ以上断片化されなかったり、それ以上欠陥データを含まない。
【0069】
本発明の例について、追記型ディスクと関連して説明したが、書換え可能な(rewritable)ディスクにも適用されうる。
【0070】
多数の特徴で、少なくとも一つ及び/または1つ以上の要素を含むために利用可能な要素から選択された代替要素を示している。例えば、利用可能な要素が要素X,Y,Zを含むならば、X,Y,Zの少なくとも一つ及び/またはX,Y,Zまたはその組み合わせを示す。
【0071】
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心に述べた。本発明が属する技術分野で当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態で具現されうることを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなくして説明的な観点から考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなくして特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれたものであると解釈されねばならない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、論理的上書き(logical overwrite)が具現された媒体をさらに効果的に再生させる情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
BD(blu-ray disc)、HD(high-definition)DVD(digital versatile disc)のような高密度光ディスクが開発されて普及され始めている。光ディスクの容量を増加させる方法として、短波長光源を利用して、トラック間隔とピットとを小さくすることと、1枚のディスクに記録/再生層を何層も積み重ねることとが試みられている。これは、CD(compact disc)、DVD、HD DVD(あるいはBD)の進化過程を振り返れば分かる。これとは別途に、BD−R(BD-recordable)の場合、追記型ディスクをさらに便利に使用するために、同じ論理アドレスにデータを書き換える方法として、論理的上書き法が提案された。この方法の短所は、論理的上書きを遂行するほど、データのフラグメンテーション(fragmentation)が続けて増加し、上書きされた領域とこれを代替する領域とを示すデータの量が多くなるというものである。これによって、データのアクセス時間が延長される。
【0003】
図1Aは、単層光ディスクの論理的構造を示している。図1Aを参照するに、単層光ディスクには、INNER ZONE 110、DATA ZONE 120、OUTER ZONE 130が配列される。INNER ZONE 110は、リードイン領域111を含み、DATA ZONE 120は、イナースペア領域(ISA:inner spare area)121、ユーザデータ領域122、アウタスペア領域(OSA:outer spare area)123を含み、OUTER ZONE 130は、リードアウト領域131を含む。イナースペア領域121とアウタスペア領域123は、欠陥管理を使用するか否かによって割り当てが決定され、これら領域には、欠陥データを代替する代替データが記録される。
【0004】
図1Bは、2層光ディスクの論理的構造を示している。図1Bを参照するに、2層光ディスクは、第0記録層と第1記録層とを含む。
【0005】
第0記録層には、INNER ZONE 0 140、DATA ZONE 0 150、OUTER ZONE 0160が配列される。INNER ZONE 0 140は、リードイン領域141を含み、DATA ZONE 0 150は、イナースペア領域0 151、ユーザデータ領域0 152、アウタスペア領域0 153を含む。第1記録層には、INNER ZONE 1 170、DATA ZONE 1 180、OUTER ZONE 1 190が配列される。INNER ZONE 1 170は、リードアウト領域171を含み、DATA ZONE 1 180は、イナースペア領域1 181、ユーザデータ領域1 182、アウタスペア領域1 183を含む。
【0006】
さて、追記型ディスクでの論理的上書きについて説明する。追記型ディスクは、一回しか記録できないという媒体の特性上、書換え(overwrite:上書き)は不可能であるが、論理的にすでにデータが記録された部分に書換えをしたように具現を行えるのであるが、これがまさに、論理的上書き(logical overwrite)である。
【0007】
図2は、追記型ディスクに3つのトラックを割り当てた形態を示す。ディスクは、いくつのトラックに分けて使用でき、図2を参照するに、ユーザデータ領域122は、3つのトラックに分けられ、トラック1とトラック2とにデータが一部記録されているところが図示されている。NWA(next writable address)は、次に記録可能なアドレスを示す。トラック1で、次に記録可能なアドレスは、NWA 1と表示されている。
【0008】
図3Aは、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示している。図3Aを参照するに、トラック1のNWA 1より小さなアドレス、すなわち、データがすでに記録された領域(A)へのデータ記録要請を受ければ、当該領域(A)を欠陥リストの欠陥領域として登録するか、あるいは別途の上書きリストに登録した後、NWA 1から始まる領域(B)にデータを記録する。
【0009】
図3Bは、イナースペア領域121に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示している。図3Bを参照するに、トラック1のNWA
1より小さなアドレス、すなわち、データがすでに記録された領域(A)へのデータ記録要請を受ければ、当該領域(A)を欠陥リストの欠陥領域として登録するか、あるいは別途の上書きリストに登録した後、イナースペア領域121の所定領域(B)にデータを記録する。
【0010】
このように、論理的上書きが行われたディスクに対して、再生機器は、欠陥リストまたは上書きリストを参照し、リストに登録された領域のデータは、代替領域からデータを再生する。欠陥リストや上書きリストは、リードイン領域や別途のシステム領域に保存される。
【0011】
図4Aは、欠陥リストの例を示し、図4Bは、上書きリストの例を示している。欠陥リストの最初のエントリは、欠陥アドレス100hに記録されたデータを代替する代替データが、代替アドレス200000hに記録されることを示し、2番目のエントリは、欠陥アドレス230hに記録されたデータを代替する代替データが、代替アドレス200001hに記録されることを示し、3番目のエントリは、欠陥アドレス440hに記録されたデータを代替する代替データが、代替アドレス200002hに記録されることを示している。
【0012】
図4Bに図示された各エントリも同一であり、ただしリストの名称が異なるだけである。
【0013】
このように、追記型ディスクに論理的上書きを具現することによって、データを記録していて論理的上書きが発生すればするほど、連続的なデータが細切れに散在して記録されるデータ・フラグメンテーションが深刻化する。
【0014】
図5Aは、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示している。図5Aを参照するに、トラックにファイルAとファイルBとが記録されているが、ファイルAの領域510のデータは、領域540の代替データによって代替され、領域520のデータは、領域550の代替データによって代替され、ファイルBの領域530のデータは、領域560の代替データによって代替されているところが表示されている。かような状態で、再生器がファイルAを読み取ろうとするとき、再生順序は、次の通りである。すなわち、1番を読み取っていて、領域510を代替する領域540にジャンプして2番を読み取り、また3番に戻って読み取っていて、領域520を代替する領域550にジャンプして4番を読み取り、また5番に戻ってデータを読み取る。
【0015】
図5Bは、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示す。図5Bを参照するに、トラックにファイルAとファイルBとが記録されているが、ファイルAの領域510のデータは、イナースペア領域121の領域540の代替データによって代替され、領域520のデータは、アウタスペア領域123の領域550の代替データによって代替され、ファイルBの領域530のデータは、アウタスペア領域123の領域560の代替データによって代替されているところが表示されている。かような状態で、再生器がファイルAを読み取ろうとするとき、再生順序は、次の通りである。すなわち、1番を読み取っていて、領域510を代替する領域540にジャンプして2番を読み取り、また3番に戻って読み取っていて、領域520を代替する領域550にジャンプして4番を読み取り、また5番に戻ってデータを読み取る。
【0016】
このように、論理的上書きの増加によって、データ・フラグメンテーションが激しくなれば、ファイル再生時に頻繁な探索(seek)を発生させてアクセス時間が延長する。また、欠陥リストや上書きリストのサイズを増大させ、リストの管理を困難にする。すなわち、欠陥リストや上書きリストの検索時間が長くなり、新しいエントリの登録時間が延長され、かつリストをリードイン領域に記録するために、さらに多くの管理領域が必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、前記のような問題点を解決し、論理的上書きが具現されたディスクでアクセス時間を短縮し、シーク回数を減らし、ノイズ及び電力消耗を減らす情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記のような課題を解決するための本発明の1つの特徴は、情報記録媒体において、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域と、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録される第2領域とを含み、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録されることである。
【0019】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することが望ましい。
【0020】
または、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることが望ましい。
【0021】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことが望ましい。
【0022】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定され、前記有効記録層についての情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることが望ましい。
【0023】
本発明の他の特徴は、情報記録媒体にデータを記録する装置において、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体にデータを記録するピックアップと、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記情報記録媒体の第2領域に行ってコピーして記録し、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録するように前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことである。
【0024】
前記制御部は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御することが望ましい。
【0025】
本発明のさらに他の特徴は、情報記録媒体にデータを記録する方法において、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体に、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域にコピーして記録する段階を含み、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録することである。
【0026】
本発明のさらに他の特徴は、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する装置において、前記情報記録媒体からデータを読み取るピックアップと、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを読み取るように前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことである。
【0027】
本発明のさらに他の特徴は、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する方法において、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを再生する段階を含むことである。
【0028】
本発明のさらに他の特徴は、情報記録媒体において、欠陥データを含む1つのファイルと、前記ファイルと論理的には連続されるが、物理的には分離された、前記欠陥データの代替データとを含む1つ以上の領域と、前記欠陥データを含んでいない前記ファイルのコピー本を収めている異なる領域とを含み、前記ファイルのコピー本は、前記代替データを有しており、論理的及び物理的に正常であることである。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、論理的上書きによるフラグメンテーションを改善し、再生時にアクセス時間を短縮させることができて探索回数を減らし、ノイズ及び電力消耗を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1A】単層光ディスクの論理的構造を示す図である。
【図1B】2層光ディスクの論理的構造を示す図である。
【図2】追記型ディスクに3つのトラックを割り当てた形態を示す図である。
【図3A】トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示す図である。
【図3B】イナースペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う形態を示す図である。
【図4A】欠陥リストの例を示す図である。
【図4B】上書きリストの例を示す図である。
【図5A】トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示す図である。
【図5B】トラックのスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・フラグメンテーションを示す図である。
【図6A】本発明によってトラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図6B】本発明によってトラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図7A】本発明によってスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図7B】本発明によってスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示す図である。
【図7C】本発明による上書きリストの一例を示す図である。
【図8】ディスクが複数の記録層を有しているときに適用できる本発明の例を示す図である。
【図9】本発明による記録再生装置の概略的なブロック図である。
【図10】図9に図示された本発明による記録再生装置が具現されたドライブのブロック図である。
【図11】本発明による記録方法の過程を示すフローチャートである。
【図12】本発明による再生方法の過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明について詳細に説明する。
【0032】
前記のような問題点を解決するために、本発明で提案するところは、追記型(write-once)ディスクの使用最中や、または追記型ディスクの最終化時に、論理的上書き(logical overwrite)によってフラグメンテーション(断片化)された(fragmentated)データを集めて整列してコピーすることによって、データ再生時に細切れになったデータをあちらこちらアクセスしつつ読み取る必要なしに、一度にデータを読み取り可能なようにするデータ・デフラグメンテーション(defragmentation)である。
【0033】
図6A及び図6Bは、本発明による、トラックの記録されていない領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示している。
【0034】
図6Aは、本発明によってデフラグメンテーションをする前のディスクを示している。
【0035】
図6Aを参照するに、本発明による追記型ディスクは、ISA(inner spare area)610、ユーザデータ領域620、OSA(outer spare area)630を含む。ユーザデータ領域620のトラックに、ファイルAとファイルBとが記録されている。ファイルAは、データ1ないしデータ5の部分を含み、ファイルBは、データ6ないしデータ8の部分を含む。ファイルAのデータ2は、代替データ9によって代替され、データ4は、代替データ10によって代替され、ファイルBのデータ7は、代替データ11によって代替されているところが表示されている。本発明の1つの特徴によって、データ2、データ4、データ7は、欠陥データである。従って、この場合、代替データ9、代替データ10、代替データ11は、それぞれデータ2、データ4、データ7の非欠陥データである。
【0036】
他の特徴で、データ2、データ4、データ7は、欠陥データではなく、データ2、データ4、データ7を収めている追記型媒体の領域が欠陥領域でありうる。従って、この場合、代替データ9は、データ2のコピー本であり、代替データ10は、データ4のコピー本であり、代替データ11は、データ7のコピー本である。
【0037】
そしてさらに他の特徴で、欠陥データの原因は、データを収めている領域(すなわち、欠陥領域)にある欠陥になりうる。例えば、領域に入っている欠陥は、その部分に対して、エラーなしにデータを記録したり再生することを禁止できるのである。
【0038】
さて、欠陥データの代替に関連した特徴について述べる。しかし、本発明の特徴は、欠陥領域であるが、欠陥ではないデータに係わるケース、欠陥領域であって欠陥データに係わるケース、データのエラーある記録再生を起こし、欠陥データを生成する欠陥領域に係わるケースに適用可能である。
【0039】
図6Bは、本発明によってデフラグメンテーションを行った後のディスクを示す。図6Bを参照するに、第1領域のユーザデータをコピーして第2領域に記録するが、このとき、欠陥データがコピーされるアドレスには、その欠陥データを代替する代替データをコピーして記録する。すなわち、第2領域にコピーされたデータの配列を見れば、データ1の次に、データ2を代替する代替データ9がコピーされて記録される。そして、データ3の次に、データ4を代替する代替データ10がコピーされて記録される。そして、データ6の次に、データ7を代替する代替データ11がコピーされて記録される。従って、ファイルAとファイルBとの全体データは、第2領域によって分離されずに、正常に記録されうる。本発明のかような特徴で、第1領域は、断片化された(fragmented)ファイルまたはデータを含んでいるディスクの領域を示し、第2領域は、断片化されたファイルの非断片化された(defragmented)コピー、または第1領域からのデータを収めているディスクの領域を示す。さまざまな例で、代替データは、非欠陥データ、またはエラーなしのデータを示す。
【0040】
図7A及び図7Bは、本発明によってスペア領域に代替領域を割り当て、論理的上書きを行う場合のデータ・デフラグメンテーションを示している。
【0041】
図7Aは、本発明によってデフラグメンテーションを行う前のディスクを示している。図7Aを参照するに、本発明によって追記型ディスクは、ISA 710、ユーザデータ領域720、OSA 730を含む。ユーザデータ領域720のトラックに、ファイルAとファイルBとが記録されているが、ファイルAのデータ2は、代替データ9によって代替され、データ4は、代替データ10によって代替され、ファイルBのデータ7は、代替データ11によって代替されているところが表示されている。
【0042】
図7Bは、本発明によってデフラグメンテーションを行った後のディスクを示している。図7Bを参照するに、第1領域のユーザデータをコピーして第2領域に記録するが、このとき、欠陥データがコピーされるアドレスには、その欠陥データを代替する代替データをコピーして記録する。すなわち、第2領域にコピーされたデータの配列を見れば、データ1の次に、データ2を代替する代替データ9がコピーされて記録される。そして、データ3の次に、データ4を代替する代替データ10がコピーされて記録される。そして、データ6の次に、データ7を代替する代替データ11がコピーされて記録される。従って、ファイルAとファイルBとの全体データは、第2領域によって断片化されることなしに、正常に記録されうる。本発明のかような特徴で、第1領域は、欠陥データを有したファイル、またはデータを収めているディスクの領域を示し、第2領域は、断片化されたファイルの非断片化されたコピー、または第1領域とスペア領域とからのデータを含んでいるディスクの領域を示す。
【0043】
このように、論理的上書きと欠陥管理とによって、ディスクのフラグメンテーションがはなはだしくなれば、ホストは、ディスクのデフラグメンテーションを行うか否かを決定できる。ファイル・システムでデータの全体容量(ファイル・システム・データを含む)を確認し、ディスクに連続して記録可能な領域が記録されるデータ容量より大きいならば、欠陥管理や論理的上書きによって発生したフラグメンテーションデータを物理的に連続して記録することが可能である。すなわち、ディスクの1つ以上の領域から、断片化されたデータがディスクの他の領域にコピーされることによって非断片化され、論理的物理的順序上で正常になる。
【0044】
デフラグメンテーション後、論理的アドレスと物理的アドレスとを連結する方法は、二種が可能である。
【0045】
一つは、論理的アドレス(lba:logical block address)と物理的アドレス(psnphysical sector number)との対応を新たに構成するものである。すなわち、lba(n)がpsn(n+k)の関係で対応したならば、新たに構成された第2領域の開始アドレスを、lab 0として割り当てるのである。すなわち、lba(n)が、psn(n+k+t)に対応するように構成するのである。ここで、tは、第1領域のサイズになりうる。
【0046】
他の一つは、既存の欠陥リスト、または上書きリストを利用するものである。さまざまなブロックにわたって連続的に欠陥が発生すれば、連続した区間として欠陥リストに登録することが可能である。例えば、図7Bで、第1領域の開始アドレス及び最後のアドレスがそれぞれa,bで、第2領域の開始アドレス及び最後のアドレスがそれぞれa’、b’であるとするとき、欠陥リストまたは上書きリストは、図7Cに図示されているようなエントリを有することができる。すなわち、図7Cに図示されたエントリは、開始アドレスがaであり、最後のアドレスがbである欠陥領域が、開始アドレスがa’であり、最後のアドレスがb’である代替領域によって代替されているところを示す。本発明の特徴で、無効な記録層上にある情報がディスクの所定領域、またはディスクの他の所定領域に記録されうる。
【0047】
図8は、ディスクが複数の記録層を有しているときに適用されうる本発明の例を示している。
【0048】
すなわち、多層ディスク800が、第0記録層810、第1記録層820、第2記録層830、第3記録層840、第4記録層850から構成されるとき、第0記録層810から第2記録層830までフラグメンテーションされたデータが含まれているとき、第0記録層810ないし第2記録層830を第1領域として指定し、この第1領域に含まれたユーザデータを、第3記録層840と第4記録層850とから構成された第2領域にデフラグメンテーションするのである。このように、デフラグメンテーションしてから、第0記録層810ないし第2記録層830は、有効ではない記録層として指定し、第3記録層840及び第4記録層850は、有効記録層として指定し、この有効記録層についての情報をディスクの所定領域に記録しておく。
【0049】
図8を参照するに、第0記録層810の所定領域811、第1記録層820の所定領域812、第2記録層830の所定領域813、第3記録層840の所定領域814、第4記録層850の所定領域815に、有効記録層に係わるフラッグ860を記録しておく。有効記録層に係わるフラッグ860は、8ビットによって構成されており、総8層までの有効記録層いかんを表示できるが、図8に図示された例では、第4記録層までの有効記録層いかんが表示されている。他の特徴で、有効記録層上にあるフラッグ860は、8ではない他の個数のビットによって形成されうる。
【0050】
該有効記録層は、フラッグのビットを1にセッティングして表示できる。図8に図示された例では、あらゆる記録層に有効記録層フラッグが記録されたいると図示されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、有効記録層フラッグは、いずれか1つ以上の記録層に記録されればよいのである。
【0051】
図9は、本発明による記録再生装置の概略的なブロック図である。図9を参照するに、本実施形態による装置は、書込み/読取り部910、制御部920を含む。
【0052】
書込み/読取り部910は、制御部920の制御によって、本実施形態による情報記録媒体の追記型ディスク600にデータを記録し、記録されたデータを読み取る。追記型ディスク600は、ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む。記録側面の装置と再生側面の装置は、別個の装置によって具現されもし、図9に図示されているように、1つのシステムで具現されもする。
【0053】
制御部920は、追記型ディスク600にデータを記録したり読み取ることが可能なように書込み/読取り部910を制御し、記録時には、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記追記型ディスクの第2領域にコピーして記録し、前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録するように、前記ピックアップを制御する。このとき、制御部920は、かようなコピー記録後、前記情報記録媒体の論理的開始アドレスを、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応させることもでき、第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を利用し、第2領域のアドレスを管理することもできる。また、追記型ディスクが複数の記録層を含む場合、第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含むことができる。このとき、制御部920は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の記録層を有効記録層として指定し、前記有効記録層についての情報を、前記追記型ディスクの所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御できる。
【0054】
再生時に制御部920は、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記追記型ディスクの第2領域からユーザデータを読み取るように、前記ピックアップを制御する。また、制御部920は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域から読み取るように前記ピックアップをさらに制御する。
【0055】
また、前記制御部920は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の記録層が有効記録層として指定された、前記有効記録層についての情報を、前記追記型ディスクの所定領域から読み取るように、前記ピックアップをさらに制御する。
【0056】
図10は、図9に図示された本発明による記録再生装置が具現されたドライブのブロック図である。図10を参照するに、該ドライブは、書込み/読取り部910としてピックアップを具備する。追記型ディスク600は、ピックアップに装着されている。また、該ドライブは、制御部920としてホストI/F 921、DSP 922、RF AMP 923、SERVO 924及びSYSTEM CONTROLLER 925を具備する。
【0057】
記録時に、ホストI/F 921は、ホスト(図示せず)から記録するデータと共に、記録命令を受ける。SYSTEM CONTROLLER 925は、記録に必要な初期化を行う。DSP 922は、ホストI/F 921から受けた記録するデータを、エラー訂正のためにパリティなどの付加データを添加してECCエンコーディング行った後、ECCエンコーディングされたデータをあらかじめ決まった方式で変調する。RF AMP 923は、DSP 922から出力されたデータをRF信号に変える。ピックアップ910は、RF AMP 923から出力されたRF信号を、追記型記録媒体200に記録する。SERVO 924は、SYSTEM CONTROLLER 925からサーボ制御に必要な命令を入力され、ピックアップ910をサーボ制御する。また、SYSTEM CONTROLLER 925は、記録時に、本発明による欠陥管理を行うために、ピックアップ910で記録されたデータを読み取ることを命令したり、臨時管理情報などの所定情報を記録することを命令する。
【0058】
再生時、ホストPCI/F
921は、ホスト(図示せず)から再生命令を受ける。SYSTEM CONTROLLER 925は、再生に必要な初期化を行う。ピックアップ910は、追記型記録媒体200にレーザビームを照射し、追記型記録媒体200から反射されたレーザビームを受光して得られた光信号を出力する。RF AMP 923は、ピックアップ910から出力された光信号をRF信号に変え、RF信号から得られた変調されたデータをDSP 922に提供する一方、RF信号から得られた制御のためのサーボ信号を、SERVO 924に提供する。DSP 922は、変調されたデータを復調し、ECCエラー訂正を経て得られたデータを出力する。一方、SERVO 924は、RF AMP 923から受けたサーボ信号と、SYSTEM CONTROLLER 925から受けたサーボ制御に必要な命令とを受け、ピックアップ910に対するサーボ制御を行う。ホストI/F 921は、DSP 922から受けたデータをホストに送る。
【0059】
図11は、本発明による記録方法のフローチャートである。ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体に、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域にコピーして記録する(1110)。
【0060】
前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録する(1120)。
【0061】
図12は、本発明による再生方法のフローチャートである。ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体がローディングされれば(1210)、前記情報記録媒体からデータを再生するとき、前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを再生する(1220)。本発明の特徴で、代替データは、ユーザデータの欠陥データを代替するデータであり、この代替データは、もしユーザデータが断片化されていなかったならば、欠陥データを満たしたそのユーザデータの位置にコピーされて記録される。
【0062】
欠陥管理によるフラグメンテーションは除き、論理的上書きによるアクセス性能低下を考慮すれば、次の通りである。
【0063】
全体容量をC、データが記録された容量をW、論理的上書きされた領域の比率をQ、平均シークタイムをSとする。また、上書きされた領域とそれを代替した領域は、ディスクに同じ確率(uniform distribution)で分布すると仮定する。ディスク回転レイテンシ(latency)は無視する。
【0064】
記録された部分を皆再生するために追加されるアクセスタイムは、(W/block size)*Q*S*2である。Wが増加するほどQが増加する可能性が高い。ディスクを使用するほど、アクセスタイムは幾何級数的に増大する。
【0065】
ディスクの全体容量50GB、記録部分を25GB、論理的上書き領域の比率5%、平均シークタイム50ms、ディスクブロック・サイズ2,048バイトであるならば、追加されるアクセスタイムは(25GB/2048)*0.05*50ms*2=122,070s=17時間である。これから類推してみれば、ディスク容量を半分ほど使用した時点で、上書きが1%ほど発生しても、3時間ほどの追加時間が発生する。
【0066】
以上説明したような記録再生方法はまた、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM(read-only memory)、RAM(random-access memory)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などがあり、またキャリアウェーブ(例えば、インターネットを介した伝送)の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存されて実行されうる。そして、前記記録再生方法を具現するための機能的な(functional)プログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマらによって容易に推論されうるであろう。
【0067】
以上で説明した通り、データの断片化は、データの一部が他の領域に物理的に断片化されるときに発生する。すなわち、データの一部を収めているディスクの領域が欠陥であるならば、ディスクの欠陥領域のデータの一部は、欠陥ではないディスクの他の領域に記録される。本発明の1つの特徴で、断片化されたデータは、ディスクの非欠陥である領域に論理的かつ物理的順序で記録され、データは、それ以上断片化されず、それ以上欠陥データも有さないようになる。
【0068】
たとえ本発明の特徴が欠陥である領域について述べたとしても、必ずしも欠陥領域である必要はなく、データの一部が欠陥であってもよい。本発明の特徴は、欠陥データが追記型媒体の他の領域に記録される必要があるときにデータの断片化が発生するために、欠陥データを収めている領域が追記型媒体の非欠陥データとして書き換えられるケースにも適用可能である。非欠陥データは、追記型媒体の他の領域に記録されるので、データの断片化が発生する。本発明の1つの特徴で、非欠陥データを含む断片化されたデータは、ディスクの他の領域に論理的かつ物理的順序で書き換えられ、従って、データは、それ以上断片化されなかったり、それ以上欠陥データを含まない。
【0069】
本発明の例について、追記型ディスクと関連して説明したが、書換え可能な(rewritable)ディスクにも適用されうる。
【0070】
多数の特徴で、少なくとも一つ及び/または1つ以上の要素を含むために利用可能な要素から選択された代替要素を示している。例えば、利用可能な要素が要素X,Y,Zを含むならば、X,Y,Zの少なくとも一つ及び/またはX,Y,Zまたはその組み合わせを示す。
【0071】
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心に述べた。本発明が属する技術分野で当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態で具現されうることを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなくして説明的な観点から考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなくして特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれたものであると解釈されねばならない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録媒体において、
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域と、
前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録される第2領域と、を含み、
前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録されることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項2】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項3】
前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項4】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項5】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定され、前記有効記録層についての情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることを特徴とする請求項4に記載の情報記録媒体。
【請求項6】
情報記録媒体にデータを記録する装置において、
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体にデータを記録するピックアップと、
前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域に行ってコピーして記録し、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録するように、前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記情報記録媒体の論理的開始アドレスを前記第2領域の物理的開始アドレスに対応させることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項9】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層を有効記録層として指定し、前記有効記録層についての情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
【請求項11】
情報記録媒体にデータを記録する方法において、
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体に、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域にコピーして記録する段階を含み、
前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録することを特徴とする記録方法。
【請求項12】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
【請求項13】
前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録する段階をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
【請求項14】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
【請求項15】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層を有効記録層として指定し、前記有効記録層についての情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録する段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の記録方法。
【請求項16】
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する装置において、
前記情報記録媒体からデータを読み取るピックアップと、
前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを読み取るように、前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことを特徴とする再生装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記情報記録媒体の論理的開始アドレスを、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応させることを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域から読み取るように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
【請求項19】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定された、前記有効記録層についての情報を前記情報記録媒体の所定領域から読み取るように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項19に記載の再生装置。
【請求項21】
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する方法において、
前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを再生する段階を含むことを特徴とする再生方法。
【請求項22】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項21に記載の再生方法。
【請求項23】
前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域から再生する段階をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の再生方法。
【請求項24】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項21に記載の再生方法。
【請求項25】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定された、前記有効記録層についての情報を、前記情報記録媒体の所定領域から再生する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の再生方法。
【請求項26】
情報記録媒体において、
欠陥データを含む1つのファイルと、前記ファイルと論理的には連続されるが、物理的には分離された、前記欠陥データの代替データとを含む1つ以上の領域と、
前記欠陥データを含んでいない前記ファイルのコピー本を収めている他の領域と、を含み、
前記ファイルのコピー本は、前記代替データを有しており、論理的かつ物理的に正常であることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項27】
前記1つ以上の領域のデータが記録及び/または再生装置によってアクセスされないように、前記1つ以上の領域が無効であると指定するフラッグが、前記情報記録媒体に記録されることを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【請求項28】
前記他の領域のデータが記録及び/または再生装置によってアクセスできるように、前記他の領域が有効であると指定するフラッグが、前記情報記録媒体に記録されることを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【請求項29】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記他の領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【請求項30】
欠陥データを含む前記ファイルを含む領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記他の領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されることを示す情報を含むことを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【請求項1】
情報記録媒体において、
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域と、
前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録される第2領域と、を含み、
前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録されることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項2】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項3】
前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項4】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項5】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定され、前記有効記録層についての情報が、前記情報記録媒体の所定領域に記録されることを特徴とする請求項4に記載の情報記録媒体。
【請求項6】
情報記録媒体にデータを記録する装置において、
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体にデータを記録するピックアップと、
前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域に行ってコピーして記録し、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録するように、前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記情報記録媒体の論理的開始アドレスを前記第2領域の物理的開始アドレスに対応させることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項9】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層を有効記録層として指定し、前記有効記録層についての情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録するように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
【請求項11】
情報記録媒体にデータを記録する方法において、
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む前記情報記録媒体に、前記第1領域に記録されたユーザデータを、前記情報記録媒体の第2領域にコピーして記録する段階を含み、
前記第1領域に記録されたユーザデータを前記第2領域にコピーして記録するとき、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データをコピーして記録することを特徴とする記録方法。
【請求項12】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
【請求項13】
前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録する段階をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
【請求項14】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
【請求項15】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層を有効記録層として指定し、前記有効記録層についての情報を、前記情報記録媒体の所定領域に記録する段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の記録方法。
【請求項16】
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する装置において、
前記情報記録媒体からデータを読み取るピックアップと、
前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを読み取るように、前記ピックアップを制御する制御部と、を含むことを特徴とする再生装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記情報記録媒体の論理的開始アドレスを、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応させることを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域から読み取るように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
【請求項19】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定された、前記有効記録層についての情報を前記情報記録媒体の所定領域から読み取るように、前記ピックアップをさらに制御することを特徴とする請求項19に記載の再生装置。
【請求項21】
ユーザデータが記録されており、前記記録されたユーザデータのうち、論理的上書きに代替するために指定された欠陥データを代替するための代替データが記録されている第1領域を含む情報記録媒体からデータを再生する方法において、
前記第1領域に記録されたユーザデータがコピーされて記録され、前記欠陥データが記録される位置に、前記欠陥データを代替する代替データがコピーされて記録された、前記情報記録媒体の第2領域からユーザデータを再生する段階を含むことを特徴とする再生方法。
【請求項22】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記第2領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項21に記載の再生方法。
【請求項23】
前記第1領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記第2領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されているところを示す情報を、前記情報記録媒体の所定領域から再生する段階をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の再生方法。
【請求項24】
前記情報記録媒体は、複数の記録層を含み、
前記第1領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の記録層を含み、前記第2領域は、前記複数の記録層のうち、少なくとも1層以上の他の記録層を含むことを特徴とする請求項21に記載の再生方法。
【請求項25】
前記第2領域に含まれた前記少なくとも1層以上の他の記録層が有効記録層として指定された、前記有効記録層についての情報を、前記情報記録媒体の所定領域から再生する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の再生方法。
【請求項26】
情報記録媒体において、
欠陥データを含む1つのファイルと、前記ファイルと論理的には連続されるが、物理的には分離された、前記欠陥データの代替データとを含む1つ以上の領域と、
前記欠陥データを含んでいない前記ファイルのコピー本を収めている他の領域と、を含み、
前記ファイルのコピー本は、前記代替データを有しており、論理的かつ物理的に正常であることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項27】
前記1つ以上の領域のデータが記録及び/または再生装置によってアクセスされないように、前記1つ以上の領域が無効であると指定するフラッグが、前記情報記録媒体に記録されることを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【請求項28】
前記他の領域のデータが記録及び/または再生装置によってアクセスできるように、前記他の領域が有効であると指定するフラッグが、前記情報記録媒体に記録されることを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【請求項29】
前記情報記録媒体の論理的開始アドレスは、前記他の領域の物理的開始アドレスに対応することを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【請求項30】
欠陥データを含む前記ファイルを含む領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータが、前記他の領域の開始アドレスから最後のアドレスまでのデータによって代替されることを示す情報を含むことを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2011−509495(P2011−509495A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542150(P2010−542150)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【国際出願番号】PCT/KR2008/003850
【国際公開番号】WO2009/088136
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【国際出願番号】PCT/KR2008/003850
【国際公開番号】WO2009/088136
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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