説明

情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

【課題】
例えば、ユーザの所望の放送番組の予約記録をより的確に行うことを可能とする。
【解決手段】
情報記録装置(1)は、定期的(毎週、毎日又は毎月等)に放送される定期放送番組についてのチャンネルと録画開始時刻及び録画終了時刻とを指定することで、定期放送番組を予約する予約手段(102)と、この定期放送番組と共に又は別に配信される、チャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放送時間帯情報を含む電子番組表(EPG:Electric Program Guide)情報を取得する取得手段(101)と、定期放送番組を録画可能な記録手段(103)と、(i)定期放送番組を、録画開始時刻から録画するように記録手段を制御し、(ii)録画されている最中に定期放送番組についての放送終了時刻を電子番組表情報から検索し、(iii)定期放送番組を、検索された放送終了時刻まで録画するように記録手段を制御する制御手段(102)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、アナログやデジタル放送において、放送番組の属性情報を示した電子番組表(EPG:Electric Program Guide)情報を取得すると共に、例えば、ハードディスクやDVD等の情報記録媒体に放送番組等を録画することが可能な情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1においては、先ず、電子番組表(EPG)情報を構成する放送番組のタイトル名や、ジャンル名(種類名)を示した文字列等の文字情報から、放送番組の視聴者であるユーザ(以下、適宜「ユーザ」と称す)の所望の放送番組のタイトル名に含まれる文字列を検索する。次に、この検索の結果、該当した放送番組の放映時間になったら録画を自動的に行う。このようなアルゴリズムに基づいて、自律的に録画を行うことが可能な記録方法に関する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−46921号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、毎週月曜に放映されるドラマ等の所定の時間間隔で定期的(毎週、毎日又は毎月等)に放映される放送番組(以下、適宜「定期放送番組」と称す)については、初回放送(第1回放送)や最終回放送が、特別編等として通常の時間より長い時間に亘って放送される場合がある。或いは、初回放送(第1回放送)や最終回放送の開始時刻以前に、この定期放送番組に関する宣伝や、総集編等を放送する場合がある。この場合、特許文献1において、この定期放送番組のタイトル名に含まれる文字列で検索すると、定期放送番組の本編以外のこれらの付随的、二次的な放送番組に加えて全く無関係の放送番組まで検索し、録画してしまう可能性がある。従って、情報記録媒体のデータ容量(リソース)を、無駄に使用(消費)してしまう。この結果、ひいては、使用可能なデータ容量が少なくなってしまい、所望の定期放送番組の放映時間の全てを録画できなくなってしまう可能性があるという技術的な問題点がある。
【0005】
また、電子番組表(EPG)情報においては、放送番組のタイトル名の誤記や、ジャンル名の欠落等が発生する可能性もあり、前述したように、タイトル名や、ジャンル名に基づいて検索を行う場合、所望の番組が、検索されないと共に、録画されない可能性がある。逆に、タイトル名等を用いての検索では、所望の番組と無関係の他の一又は多数の番組が誤まって検索されてしまう可能性もあるという技術的な問題点がある。
【0006】
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、例えば、ユーザが所望する予約された定期放送番組の録画をより的確に行うことを可能ならしめる情報記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報記録装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報記録装置は、定期的に放送される定期放送番組についてのチャンネルと定期的な録画開始時刻及び録画終了時刻とを指定することで、前記定期放送番組を予約する予約手段と、予約された前記定期放送番組と共に又は別に配信され、少なくとも予約された前記定期放送番組についてのチャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放映時間帯情報を含む電子番組表(EPG:Electric Program Guide)情報を取得する取得手段と、予約された前記定期放送番組を録画可能な記録手段と、(i)予約された前記定期放送番組を、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から録画するように前記記録手段を制御し、(ii)前記記録手段により前記定期放送番組が録画されている最中に、予約された前記定期放送番組についての放送終了時刻を示す放映時間帯情報を、取得された前記電子番組表情報から検索し、(iii)予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する制御手段とを備える。
【0008】
上記課題を解決するために、請求項7に記載の情報記録方法は、定期的に放送される定期放送番組を録画可能な記録手段を備えた情報記録装置における情報記録方法であって、前記定期放送番組についてのチャンネルと定期的な録画開始時刻及び録画終了時刻とを指定することで、前記定期放送番組を予約する予約工程と、予約された前記定期放送番組と共に又は別に配信され、少なくとも予約された前記定期放送番組についてのチャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放映時間帯情報を含む電子番組表情報を取得する取得工程と、(i)予約された前記定期放送番組を、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から録画するように前記記録手段を制御し、(ii)前記記録手段により前記定期放送番組が録画されている最中に、予約された前記定期放送番組についての放送終了時刻を示す放映時間帯情報を、取得された前記電子番組表情報から検索し、(iii)予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する制御工程とを備える。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項8に記載のコンピュータプログラムは、請求項1に記載の情報記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記予約手段、前記取得手段、前記記録手段、及び、前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
【0010】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、発明を実施するための最良の形態としての本発明の実施形態に係る情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムについて順に説明する。
【0012】
(情報記録装置の実施形態)
本発明に係る情報記録装置の実施形態は、定期的に放送される定期放送番組についてのチャンネルと定期的な録画開始時刻及び録画終了時刻とを指定することで、前記定期放送番組を予約する予約手段と、予約された前記定期放送番組と共に又は別に配信され、少なくとも予約された前記定期放送番組についてのチャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放映時間帯情報を含む電子番組表(EPG:Electric Program Guide)情報を取得する取得手段と、予約された前記定期放送番組を録画可能な記録手段と、(i)予約された前記定期放送番組を、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から録画するように前記記録手段を制御し、(ii)前記記録手段により前記定期放送番組が録画されている最中に、予約された前記定期放送番組についての放送終了時刻を示す放映時間帯情報を、取得された前記電子番組表情報から検索し、(iii)予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する制御手段とを備える。
【0013】
本発明に係る情報記録装置の実施形態によれば、先ず、予約手段によって、ユーザが所望する、例えば、毎週月曜に放映されるドラマ等の定期的(毎週、毎日又は毎月等)に放映される定期放送番組の予約が行なわれる。次に、制御手段の制御下で、記録手段によって、この予約された定期放送番組についての録画開始時刻から録画が開始される。この予約された定期放送番組と共に又は別に配信される、この予約された定期放送番組についてのチャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放送時間帯情報を含む電子番組表(EPG)情報が、取得手段によって取得される。次に、制御手段の制御下で、この取得された電子番組表(EPG)情報から、録画されている最中の予約された定期放送番組についての最新の放送終了時刻を示す情報が、例えば、チャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す情報に基づいて、検索される。次に、制御手段の制御下で、記録手段によって、この予約された定期放送番組が、検索された最新の放送終了時刻まで録画される。
【0014】
仮に、チャンネル、放送開始時刻及び放送終了時刻の代わりに、電子番組表(EPG)情報を構成する定期放送番組を含む放送番組のタイトル名や、ジャンル名(種類名)を示した文字列等の文字情報から、ユーザの所望の定期放送番組のタイトル名に含まれる文字列を検索した場合、定期放送番組の本編以外の、例えば宣伝番組や、総集編等の付随的、二次的な放送番組に加えて全く無関係の放送番組まで検索し、録画してしまう可能性がある。よって、情報記録媒体のデータ容量(リソース)を、無駄に使用(消費)してしまう。この結果、ひいては、使用可能なデータ容量が少なくなってしまい、所望の定期放送番組の放映時間の全てを録画できなくなってしまう可能性がある。また、電子番組表(EPG)情報においては、放送番組のタイトル名の誤記や、ジャンル名の欠落等が発生する可能性もあり、前述したように、タイトル名や、ジャンル名に基づいて検索を行う場合、所望の番組が、検索されないと共に、録画されない可能性もある。
【0015】
これに対して、本発明に係る情報記録装置の実施形態によれば、ユーザが所望する、予約された定期放送番組の録画が、予約された録画開始時刻から開始される。その後、取得された電子番組表(EPG)情報から、録画されている最中の予約された定期放送番組についての最新の放送終了時刻を示す情報が、例えば、チャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す情報に基づいて、検索される。この予約された定期放送番組が、検索された最新の放送終了時刻まで録画される。従って、ユーザが所望する予約された定期放送番組の放送終了時刻の変更に適切に対応して、この予約された定期放送番組の録画を、最新の放送終了時刻に停止させることが可能となる。よって、ユーザの所望しない放送番組等の録画を未然に防止し、情報記録媒体のデータ容量を無駄に使用(消費)してしまうことを殆ど又は完全に防止することができる。
【0016】
加えて、本実施形態によれば、予約された定期放送番組の録画に際して、タイトル名や、ジャンル名に基づいた検索が行われない。よって、例えば、一の定期放送番組が、最終回を迎えて終了し、次回から、他の定期放送番組が放映される場合においても、引き続き、電子番組表(EPG)情報に適切に追従させることが可能となる。即ち、タイトル名、チャンネル、又は、放映時間帯等の予約するための情報の再入力をしなくても、前述の如く電子番組表(EPG)情報からの放送終了時刻の検索、及び、該放送終了時刻までの録画が行われることにより、電子番組表(EPG)情報に適切に追従させることが可能となる。
【0017】
本発明の情報記録装置に係る実施形態の一の態様では、前記制御手段は、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と、予約された前記定期放送番組についての録画終了時刻とが相異なる場合に、予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御し、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と、予約された前記定期放送番組についての録画終了時刻とが相互に同一である場合に、予約された前記定期放送番組を、予約された録画終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する。
【0018】
この態様によれば、ユーザが所望する、予約された定期放送番組の録画を、より効率的に行うことが可能となる。
【0019】
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記制御手段は、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻及び録画終了時刻を記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段は、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と、予約された前記定期放送番組についての録画終了時刻とが相異なる場合に、前記記憶手段に記憶された録画終了時刻を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と一致する時刻に更新し、予約された前記定期放送番組を、記憶された前記録画終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する。
【0020】
この態様によれば、記憶手段を用いて、所望される予約された定期放送番組の録画を、より確実且つ的確に行うことが可能となる。
【0021】
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記予約手段は、前記録画開始時刻から、前記録画終了時刻までの予定記録時間を更に算出し、前記制御手段は、予約された前記定期放送番組として、最初に録画される第1放送番組の第1記録時間を測定する測定手段を有し、前記制御手段は、(iv)測定された前記第1記録時間が、前記予定記録時間の所定の割合より短い場合、取得された前記電子番組表情報から、前記第1放送番組の次に放映される第2放送番組の放送終了時刻である第2放送終了時刻を示す情報を、更に検索し、(v)前記第1放送番組に引き続き、前記第2放送番組を、前記第2放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する。
【0022】
この態様によれば、最初に録画される第1放送番組の第1記録時間が、録画開始時刻から、録画終了時刻までの予定記録時間の所定の割合(例えば、65%)より短い場合は、この第1放送番組に加え、次に放映される第2放送番組まで録画される。従って、ユーザの所望の予約された定期放送番組が、通常の放映時間帯よりも、遅く放映されるという、不測の場合においても、所望される予約された定期放送番組の録画を、より的確に行うことが可能となる。
【0023】
より具体的には、例えば、毎週月曜に放映されるドラマ等の定期的(毎週、毎日又は毎月等)に放送される定期放送番組の、初回放送(第1回放送)や最終回放送の開始時刻以前に、この定期放送番組に関する宣伝や、総集編等を放送する場合がある。この場合、電子番組表(EPG)情報において、この宣伝や、総集編等が、本編の定期放送番組と区分されており、本編の定期放送番組の放送終了時刻と異なった他の放送終了時刻が示されている。しかしながら、この態様によれば、これらの宣伝や、総集編等に加えて、引き続き放送される本編の定期放送番組まで録画される。
【0024】
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記制御手段は、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から、所定の待機時間の経過後に、取得された前記電子番組表情報からの検索を行う。
【0025】
この態様によれば、所望される予約された定期放送番組が、通常の放映時間帯よりも、遅く放映されるという、不測の場合、制御手段の制御下で、例えば、14分等の所定の待機時間の経過後に、予約された定期放送番組の放送終了時刻の検索、及び、該放送終了時刻までの録画が行われる。
【0026】
従って、所望される予約された定期放送番組の録画を、より的確に行うことが可能となる。
【0027】
より具体的には、例えば、毎週月曜に放映されるドラマ等の定期的(毎週、毎日又は毎月等)に放映される定期放送番組の、初回放送(第1回放送)や最終回放送の開始時刻以前に、この定期放送番組に関する宣伝や、総集編等を放送する場合がある。この場合、電子番組表(EPG)情報において、この宣伝や、総集編等が、本編の定期放送番組と区分されており、定期放送番組の本編の放送終了時刻と異なった他の放送終了時刻が示されている。しかしながら、この態様によれば、所定の待機時間の経過後に、定期放送番組の本編の終了時刻の検索が行われるので、これらの宣伝や、総集編等の他の放送終了時刻の影響を殆ど又は完全に受けることなく、定期放送番組の本編の終了時刻まで録画することが可能となる。
【0028】
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様では、前記取得手段は、前記電子番組表情報を受信する受信手段(チューナー)と、受信された前記電子番組表情報が記録される情報記録媒体(EPGDBが記録されるHDDやDVD)とを有し、前記制御手段は、記録された前記電子番組表情報から、前記放送終了時刻を示す情報を検索する。
【0029】
この態様によれば、例えば、アナログ放送の6チャンネルにおいて、所定の時間間隔(例えば、4時間30分間隔)で配信される電子番組表(ERG)情報が、例えば、データベース情報として、情報記録装置のメモリ部、又は、ハードディスクドライブ(以下、適宜「HDD」と称す)やDVDの記録領域の一部に記憶される。
【0030】
従って、制御手段による放送終了時刻を示す情報の検索を、より迅速且つ的確に行うことが可能となる。
【0031】
(情報記録方法の実施形態)
本発明の情報記録方法に係る実施形態は、定期的に放送される定期放送番組を録画可能な記録手段を備えた情報記録装置における情報記録方法であって、前記定期放送番組についてのチャンネルと定期的な録画開始時刻及び録画終了時刻とを指定することで、前記定期放送番組を予約する予約工程と、予約された前記定期放送番組と共に又は別に配信され、少なくとも予約された前記定期放送番組についてのチャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放映時間帯情報を含む電子番組表情報を取得する取得工程と、(i)予約された前記定期放送番組を、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から録画するように前記記録手段を制御し、(ii)前記記録手段により前記定期放送番組が録画されている最中に、予約された前記定期放送番組についての放送終了時刻を示す放映時間帯情報を、取得された前記電子番組表情報から検索し、(iii)予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する制御工程とを備える。
【0032】
本発明の情報記録方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態が有する各種利益を享受することが可能となる。
【0033】
尚、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態が有する各種態様に対応して、本発明の情報記録方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0034】
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記予約手段、前記取得手段、前記記録手段、及び、前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
【0035】
本発明に係るコンピュータプログラムの実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
【0036】
尚、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る各実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0037】
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
【0038】
以上説明したように、本発明の情報記録装置又は方法に係る実施形態は、予約手段と、取得手段と、記録手段と、制御手段とを、又は、予約工程と、取得工程と、制御工程とを備える。従って、ユーザが所望する予約された定期放送番組の放送終了時刻の変更に適切に対応して、この予約された定期放送番組の録画を、最新の放送終了時刻に停止させることが可能となる。よって、ユーザの所望しない放送番組等の録画を未然に防止し、情報記録媒体のデータ容量を無駄に使用(消費)してしまうことを殆ど又は完全に防止することができる。
【実施例】
【0039】
以下、図面を参照しながら、本発明の情報記録装置に係る実施例について説明を進める。尚、本実施例においては、例えば、地上波アナログ放送、又は、地上波デジタル放送を受信する受信機を備えると共に、例えば、ハードディスクドライブ(以下、適宜「HDD」と称す)等の情報記録媒体に記録する、例えば、HDD付きDVDレコーダー等の情報記録再生装置について説明する。
【0040】
(情報記録装置の第1実施例)
先ず、図1から図6を参照して、本発明の情報記録装置に係る第1実施例について説明する。尚、以下の説明においては、受信データの記録のみならず受信データの再生を行うこともできる、例えば、HDD付きのDVDレコーダー等の情報記録再生装置を、本発明における情報記録装置の一具体例として説明を進める。
【0041】
(1)基本構成
先ず、図1を参照して、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の基本構成について説明を進める。ここに、図1は、本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置の基本構成を概念的に示す論理ブロック図である。尚、図1におけるステップ番号は、後述される図2におけるステップ番号にも対応される。
【0042】
図1に示されるように、情報記録再生装置1は、(i)例えば、CPU(Central Processing Unit)等の各種制御及び管理を行う構成要素として、次の4種類の管理部を備えて構成されている。即ち、(i−1)本願発明の「取得手段」の一例を構成する電子番組表(EPG)管理部101、(i−2)本願発明の「制御手段」の一例を構成する録画予約管理部102、(i−3)本願発明の「記録手段」の一例を構成する記録管理部103、(i−4)再生管理部104を備えて構成されている。
【0043】
更に、情報記録再生装置1は、(ii)本願発明の「情報記録媒体」及び「記憶手段」の一例を構成する、例えば、HDDやDVD等の番組記録部200、(iii)記録系の構成要素として、本願発明の「受信手段」の一例を構成するチューナ301、A/D(Analog to digital)コンバータ302、MPEG2エンコーダ303、(iv)再生系の構成要素として、MPEG2デコーダ401、D/A(Digital to Analog)コンバータ、テレビモニター403、並びに、(v)ユーザとインタフェースとして、ユーザ指示入力部500を備えて構成されている。
【0044】
(2)動作原理
次に、図2から図5に加えて前述した図1を適宜参照して、本実施例に係る情報記録再生装置の動作原理に加えて詳細な構成について説明する。
【0045】
(2−1)第2回放送の予約記録
先ず、図2に加えて、図3、図4及び前述した図1を適宜参照して、ユーザによる予約記録の設定に基づいて、第1回放送の予約記録が成功後、第2回放送が予約記録される流れについて説明する。ここに、図2は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の第2回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。尚、図2におけるステップ番号は、前述した図1におけるステップ番号にも対応される。図3は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の記録対象となる、一般的な、毎週月曜等、定期的に放映されるドラマ等の放送番組の、第1回放送から、最終回放送までの放映時間帯を示した模式図である。図4は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置に対して、ユーザが、第1回放送を予約記録するために設定する各種情報を示した表である。
【0046】
先ず、録画予約管理部102の制御下で、ユーザの所望の放送番組の録画開始時刻(9:00PM)になった場合、記録管理部103による、第2回放送(8月9日)の番組記録部200への記録が開始される(ステップS101)。
【0047】
特に、ここでは、図3及び図4に示されるように、ユーザが、新聞等のテレビ番組欄を参照して、所望の第1回放送(8月2日)の予約記録を、チャンネルを「12ch」、録画開始時刻を9:00PM、録画終了時刻を10:09PMとして設定されていると仮定する。加えて、この記録の開始以前に、チューナ301によって受信された電子番組表(EPG)情報が、電子番組表管理部101を介して、番組記録部200に、データベースの形式で記録されている。より具体的には、ジェムスター等の電子番組表(EPG)の配信業者が、1日に5回(4時間30分の時間間隔で)、「6」チャンネルのアナログ放送信号に重畳させることによって、電子番組表(EPG)情報を配信させている。本実施例に係る情報記録再生装置1が、所定の時間に、自動的に起動され、チューナ等を介して、この電子番組表(EPG)情報を取得する。
【0048】
次に、録画予約管理部102の制御下で、電子番組表(EPG)への追従を行う設定とされているか否かが判定される(ステップS102)。特に、この電子番組表(EPG)への追従を行う設定は、毎週の予約記録が、終了される以前(記録中を含む)に、ユーザによって、行われていればよい。ここで、電子番組表(EPG)への追従を行う設定とされている場合、具体的には、電子番組表(EPG)への追従を行う設定とされていることを示すフラグが、「Yes」となっている場合(ステップS102:Yes)、次のような検索が行われる。
【0049】
即ち、電子番組表管理部101の制御下で、番組記録部200に、データベースの形式で記録されている電子番組表(EPG)情報から、現在、記録の最中の放送番組(第2回放送)の放送終了時刻に関する情報が、チャンネル(具体的には「12ch」)、及び、録画開始時刻(具体的には9:00PM)等の放映時間帯に基づいて、検索される(ステップS103)。尚、図3に示されるように、電子番組表(EPG)においては、第2回放送の放送終了時刻は、9:54PMに変更されているので、検索される放送終了時刻は、この9:54PMである。
【0050】
次に、電子番組表管理部101の制御下で、前述した第1回放送を予約記録するために設定された録画終了時刻(10:09PM)が、検索された放送終了時刻(9:54PM)に再設定(設定上で更新)される(ステップS104)。
【0051】
次に、録画予約管理部102の制御下で、再設定された放送終了時刻(9:54PM)において、記録管理部103による、第2回放送(8月9日)の番組記録部200への記録が終了される(ステップS105)。このように、ユーザが所望する予約された定期放送番組の放送終了時刻の短縮等の変更に適切に対応して、この予約された定期放送番組の録画を、最新の放送終了時刻に停止させることが可能となる。よって、ユーザの所望しない放送番組等の録画を未然に防止し、情報記録媒体のデータ容量を無駄に使用(消費)してしまうことを殆ど又は完全に防止することができる。
【0052】
他方、電子番組表(EPG)への追従を行う設定とされていない場合、又は、情報記録再生装置1が、電子番組表(EPG)への追従を行うことができない場合(ステップS102:No)、前述した第1回放送を予約記録するために設定された録画終了時刻(10:09PM)まで、記録が行なわれてしまう。即ち、電子番組表(EPG)への追従を行う設定とされていない場合、又は、電子番組表(EPG)への追従を行うことができない場合、第2回放送の放送終了時刻が、第1回放送の放送終了時刻と異なることに対応することができずに、余分な情報を記録してしまい、番組記録部200のデータ量を無駄に使用してしまう。
【0053】
(2−2)最終回放送の予約記録
次に、図5に加えて図3を適宜参照して、ユーザによる予約記録の設定に基づいて、第2回放送から第12回放送の予約記録が成功後、最終回放送が予約記録される流れについて説明する。ここに、図5は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の最終回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。尚、図5に示された予約記録の流れは、前述した図2に示された予約記録の流れと概ね同様であるので、その効果を中心として説明する。
【0054】
特に、電子番組表(EPG)への追従を行う設定とされているか否かが、前述したように、判定される(ステップS102)。ここで、電子番組表(EPG)への追従を行う設定とされている場合、(ステップS102:Yes)、前述と同様にして、ステップS103において、現在、記録の最中の放送番組(最終回放送)の放送終了時刻に関する情報が、チャンネル(具体的には「12ch」)、及び、録画開始時刻(具体的には9:00PM)等の放映時間帯に基づいて、検索される。尚、図3に示されるように、電子番組表(EPG)においては、最終回放送の放送終了時刻は、10:24PMに変更されているので、検索される放送終了時刻は、この10:24PMである。
【0055】
次に、ステップS104で、録画予約管理部102の制御下で、再設定された放送終了時刻(10:24PM)において、記録管理部103による、最終回放送の番組記録部200への記録が終了される(ステップS105)。このように、ユーザが所望する予約された定期放送番組の放送終了時刻の延長等の変更に適切に対応して、この予約された定期放送番組の録画を、最新の放送終了時刻に停止させることが可能となる。よって、ユーザの所望しない放送番組等の録画を未然に防止し、情報記録媒体のデータ容量を無駄に使用(消費)してしまうことを殆ど又は完全に防止することができる。
【0056】
(3)詳細構成
次に、図6を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置の詳細構成について説明する。ここに、図6は、本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置の詳細構成を図式的に示すブロック図である。
【0057】
図6に示されるように、情報記録再生装置1は、TV受信機1a、映像入力2、音声出力3、入力切換4、A/D(Analog to digital)コンバータ5、A/Dコンバータ6、TV信号デコーダ7、入力切換8、映像エンコーダ9、音声エンコーダ10、マルチプレクサ11、入力切換12、ドライブ1入力切換13、ドライブインターフェイス14、HDDドライブ15、HDD16、ドライブ2入力切換17、ドライブインターフェイス18、DVDドライブ19、DVD20、再生切換21、出力切換22、デマルチプレクサ23、画像デコーダ24、音声デコーダ25、出力切換26、サムネイルOSD27、TV信号エンコーダ28、D/Aコンバータ29、映像出力30、D/A(Digital to Analog)コンバータ31、音声出力32、システムCPU33、操作部34、メモリー部35、リモコン受光部36、リモコン37、デジタル受信機38、IEEE1394デコーダ39、TSインプットプロセッサ40、TSアウトプットプロセッサ41、IEEE1394エンコーダ42、及び、IEEE1394出力43を備えて構成されている。
【0058】
(4)詳細動作
(4−1)放送番組の記録を行う場合
次に、図6を参照して、放送番組の記録の場合の詳細動作について詳細な構成と共に説明する。
【0059】
(4−1a)プログラムストリームの受信
TV受信機1aはVHF又はBSなどのRF信号を受信し、選択された受信帯域に同調して受信した信号波をIF信号に変換するとともに、TV用映像信号及び音声信号に復調して入力切換4に出力する。
【0060】
入力切換4は、TV受信機1aから出力された信号、及び、映像入力2、音声入力3からの信号を選択的に切り換え、映像信号をA/D(Analog to digital)コンバータ5に、音声信号をA/Dコンバータ6に出力する。
【0061】
A/Dコンバータ5は、入力切換4によって選択されたTV用アナログ信号をデジタル信号に変換してTV信号デコーダ7に出力する。
【0062】
TV信号デコーダ7は、入力されたTV用デジタル信号を復号化し、NTSC方式などの通常の映像信号に変換して入力切換8に出力する。
【0063】
A/Dコンバータ6は、入力切換4によって選択されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して入力切換8に出力する。
【0064】
入力切換8には、TV信号デコーダ7、及び、A/Dコンバータ6から出力された映像信号及び音声信号と、例えば、HDDからDVDへダビングを行う場合、及び、DVDからHDDへダビングを行う場合、HDDドライブ15又はDVDドライブ19から出力され、デコードされた映像信号、及び、音声信号が入力される。この入力切換8は、後述されるシステムCPU33の制御に基づいて、入力された映像信号および音声信号の何れかを選択し、選択した映像信号を映像エンコーダ9に、選択した音声信号を音声エンコーダ10に出力する。
【0065】
映像エンコーダ9は、入力切換8によって選択された映像信号をMPEGフォーマットの映像データに変換し、マルチプレクサ11に出力する。
【0066】
音声エンコーダ10は、入力切換8によって選択された音声信号をAC−3フォーマットの音声データに変換し、マルチプレクサ11に出力する。
【0067】
マルチプレクサ11は、入力された映像データおよび音声データに基づいてプログラムストリームを生成し、入力切換12に出力する。
【0068】
入力切換12には、マルチプレクサ11から出力されたプログラムストリーム及び前述したTSインプットプロセッサ40から出力されたトランスポートストリームが入力される。この入力切換12は、システムCPU33の制御に基づいて入力されたストリームを選択し、ドライブ1入力切換13及びドライブ2入力切換17に出力する。
【0069】
(4−1b)トランスポートストリームの受信
デジタル受信機38は、例えば、地上波デジタル放送を受信する。
【0070】
IEEE1394デコーダ39は、デジタル受信機38を介して入力されたIEEE1394フォーマットのトランスポートストリームを通常のトランスポートストリームに変換し、TSインプットプロセッサ40に出力する。
【0071】
TSインプットプロセッサ40は、入力された通常のトランスポートストリームをHDD記録用のトランスポートストリームデータ(以下、適宜「HDD記録用TSデータ」)に変換し、入力切換12に出力する。
【0072】
HDDドライブ15には、ATAPIなどの規格に準拠したドライブインターフェイス14が接続されており、ドライブインターフェイス14には、入力切換12からの出力を切り換えるドライブ1入力切換13が接続されている。このドライブ1入力切換13は、システムCPU33の制御により入力源の切り換えを行う。尚、HDDドライブ15は、入力切換12を介して入力されたストリーム(TS、又は、PS)をHDD16に記録するようになっている。
【0073】
(4−2)HDDから外部への出力、及び、サムネイルの表示を行う場合
情報記録再生装置1では、TSアウトプットプロセッサ41は、入力されたHDD記録用トランスポートストリームデータを通常のトランスポートストリームに変換し、IEEE1394エンコーダ42に出力する。IEEE1394エンコーダ42は、入力された通常のトランスポートストリームをIEEE1394フォーマットのトランスポートストリームに変換し、IEEE1394出力43を介して外部に出力する。またこれらHDDドライブ15に記録した各タイトルの代表番組情報を用いて、各タイトルの記録内容一覧、所謂、サムネイルをサムネイルOSD27にて表示を行うことや、システムCPU33によってメモリー部35にてトランスポートストリームのタイトル一覧表示用BML(Broadcast Markup Language)データへと変換し、TSアウトプットプロセッサ41よりIEEE1394エンコーダ42を通ってIEEE1394出力43より出力することが可能である。
【0074】
(4−3)DVDへの記録、及び、DVDからの再生を行う場合
DVDドライブ19には、ATAPIなどの規格に準拠したドライブインターフェイス18が接続されており、ドライブインターフェイス18にはHDDドライブ15からの出力又は入力切換12からの出力を切り換えるドライブ2入力切換17が接続されている。このドライブ2入力切換17は、ドライブ1入力切換13と同様に、システムCPU33の制御により入力及び出力の切り換えを行う。また、このDVDドライブ19は、HDDドライブ15と同様に、予め記録されたストリームを読み出し、ドライブインターフェイス18を介して再生切換21に出力するとともに、入力切換12を介して入力されたストリームをDVD20に記録するようになっている。
【0075】
再生切換21は、ドライブインターフェイス14を介してHDDドライブ15から出力されたストリームと、ドライブインターフェイス17を介してDVDドライブ19から出力されたストリームと、の何れか一方をシステムCPU33の制御に基づいて選択し、出力切換22に出力する。
【0076】
出力切換22は、システムCPU33の制御に基づいて、再生切換21から入力されたストリームを選択的に切り換え、プログラムストリームをデマルチプレクサ23に、トランスポートストリームを後述するTSアウトプットプロセッサ41に出力する。
【0077】
デマルチプレクサ23は、出力切換22によって選択されたプログラムストリームからMPEG形式を有する映像データ及びAXC−3形式を有する音声データを分離し、分離した映像データおよび音声データを、それぞれ、画像デコーダ24又は音声デコーダ25に出力する。
【0078】
画像デコーダ24は、入力されたMPEG形式の映像データを復号化して映像信号に変換し、復号化されたデジタル信号を出力切換26に出力する。
【0079】
音声デコーダ25は、入力されたAC−3形式の音声データを復号化して音声信号に変換し、復号されたデジタル音声信号を出力切換26に出力する。
【0080】
出力切換26には、TV信号デコーダ7から出力されたデジタル映像信号及びA/Dコンバータ6から出力されたデジタル音声信号と、画像デコーダ24及び音声デコーダ25によって復号されたデジタル画像信号およびデジタル音声信号と、が入力されるようになっており、この出力切換26はシステムCPU33の制御に基づいて、入力された映像信号及び音声信号を切り換えて、映像信号をサムネイルOSD27に、音声信号をD/A(Digital to Analog)コンバータ31に、それぞれ、出力する。
【0081】
サムネイルOSD27は、入力された映像信号に対して必要な文字情報等を重畳し、TV信号エンコーダ28に出力する。
【0082】
TV信号エンコーダ28は、入力された映像信号を外部のモニタなどに表示させるため、TV用の映像フォーマットに変換し、D/Aコンバータ29に出力する。
【0083】
D/Aコンバータ29は、入力されたTV用デジタル映像信号をアナログ信号に変換し、映像出力30を介して外部に出力する。
【0084】
D/Aコンバータ31は、入力されたデジタル音声信号をアナログ信号に変換し、音声出力32を介して外部に出力する。
【0085】
システムCPU33は、キー入力ポート、表示部出力ポート等の各種入出力ポートを含み、HDD16の再生及び記録、又はDVD20の再生及び記録の各処理のための全般的な機能を総括的に制御する。尚、システムCPU33は、HDD16の再生及び記録、又はDVD20の再生及び記録の際に、メモリー部35に格納される制御プログラムを読み出して各処理を実行し、メモリー部35に処理中のデータを一時的に保持するようになっている。
【0086】
操作部34は、各種確認ボタンおよび数字キー、上下左右カーソルキー等の多数のキーから構成され、キー操作に従って、又は、リモコン受光部36から出力された所定の信号をシステムCPU33に出力する。
【0087】
リモコン受光部36は、リモコン37から出射された赤外線光などの光ビームを受光し、所定の信号に変換して操作部34に出力する。
【0088】
リモコン37は、操作部34と同様に、各種確認ボタンおよび数字キー、上下左右カーソルキー等の多数のキーから構成されている。
【0089】
(情報記録装置の第2実施例)
(1)第3回放送の予約記録
次に、図7に加えて前述した図3を適宜参照して、本発明の情報記録装置の第2実施例に係る情報記録再生装置の動作原理に加えて詳細な構成について説明する。ここに、図7は、本発明の情報記録装置の第2実施例に係る情報記録再生装置の第3回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。尚、図7において、前述した図2及び図5と同様のステップには、同様のステップ番号を付し、説明は、適宜省略する。
【0090】
本発明の情報記録装置の第2実施例に係る情報記録再生装置の構成及び動作原理は、前述した第1実施例に係る情報記録再生装置と概ね同様である。
【0091】
特に、第2実施例に係る情報記録再生装置によれば、図3に示されるような、例えば、第3回放送の本編の放送開始時刻以前に、この第3回放送に関する宣伝や、総集編等を放送する場合等の不測の場合においても、所望される予約された定期放送番組の録画を、より的確に行うことが可能となる。
【0092】
より具体的には、図7のステップS201において、録画予約管理部102の制御下で、最初に録画された放送番組を対象にして、予定記録時間と、実際に記録された記録時間(13分)との比較が行われる。この比較の結果、実際の記録時間(15分)が、予定記録時間(54分)の所定の割合(65%=35分)より、短い場合(ステップS201:Yes)、所望の放送番組とは、別に宣伝や、総集編等が放映されていると判断し、最初に録画した放送番組に加えて、次に放映される第3回放送の本編が記録される(ステップS101)。
【0093】
(情報記録装置の第3実施例)
(1)第3回放送の予約記録
次に、図8に加えて前述した図3を適宜参照して、本発明の情報記録装置の第3実施例に係る情報記録再生装置の動作原理に加えて詳細な構成について説明する。ここに、図8は、本発明の情報記録装置の第3実施例に係る情報記録再生装置の第3回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。尚、図8において、前述した図2及び図5と同様のステップには、同様のステップ番号を付し、説明は、適宜省略する。
【0094】
本発明の情報記録装置の第3実施例に係る情報記録再生装置の構成及び動作原理は、前述した第1実施例に係る情報記録再生装置と概ね同様である。
【0095】
特に、第3実施例に係る情報記録再生装置によれば、図3に示されるような、例えば、第3回放送の本編の放送開始時刻以前に、この第3回放送に関する宣伝や、総集編等を放送する場合等の不測の場合においても、所望される予約された定期放送番組の録画を、より的確に行うことが可能となる。
【0096】
より具体的には、図8のステップS301において、電子番組表管理部101の制御下で、予約記録の開始後、例えば、14分等の所定時間が経過したか否かが判定される。ここで、所定時間が経過した場合(ステップS301:Yes)、ステップS103における検索が行われる。他方、ステップS301の判定の結果、所定時間が経過していない場合(ステップS301:No)、再び、当該判定が行われる。
【0097】
このように、第3実施例に係る情報記録再生装置によれば、電子番組表管理部101の制御下で、所定時間の経過後に、第3回放送の本編の放送終了時刻の検索、及び、更新が行われる。よって、第3回放送の宣伝や、総集編等の他の放送終了時刻の影響を殆ど又は完全に受けることなく、第3回放送の本編の放送終了時刻まで記録することが可能となる。
【0098】
上述した実施例では、放送番組の搬送波として、地上波アナログ放送、又は、地上波デジタル放送を例にとって説明したが、BS(Broadcasting Satellite)や、CS(Communication Satellite)や、インターネット等を介して、配信される放送番組等のすべての放送形態に適用可能である。
【0099】
また、上述の実施例では、情報記録装置の一例としてHDD付きのDVDレコーダ(プレーヤ)について説明したが、本発明は、磁気ディスクや、光ディスクのレコーダ(プレーヤ)に限られるものではなく、他の各種記録媒体並びにそのレコーダ(プレーヤ)にも適用可能である。
【0100】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録装置及び方法、並びに、記録制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置の基本構成を概念的に示す論理ブロック図である。
【図2】本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の第2回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。
【図3】本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の記録対象となる、一般的な、毎週月曜等、定期的に放映されるドラマ等の放送番組の、第1回放送から、最終回放送までの放映時間帯を示した模式図である。
【図4】本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置に対して、ユーザが、第1回放送を予約記録するために設定する各種情報を示した表である。
【図5】本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の最終回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。
【図6】本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置の詳細構成を図式的に示すブロック図である。
【図7】本発明の情報記録装置の第2実施例に係る情報記録再生装置の第3回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。
【図8】本発明の情報記録装置の第3実施例に係る情報記録再生装置の第3回放送の記録動作の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0102】
1…情報記録再生装置、1a…TV受信機、15…HDDドライブ、19…DVDドライブ、33…システムCPU、38…デジタル受信機、101…電子番組表管理部、102…録画予約管理部、103…記録管理部、104…再生管理部、200…番組記録部、301…チュ−ナ、302…A/Dコンバータ、303…MPEG2エンコーダ、401…MPEG2デコーダ、402…D/Aコンバータ、403…テレビモニター、500…ユーザ指示入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定期的に放送される定期放送番組についてのチャンネルと定期的な録画開始時刻及び録画終了時刻とを指定することで、前記定期放送番組を予約する予約手段と、
予約された前記定期放送番組と共に又は別に配信され、少なくとも予約された前記定期放送番組についてのチャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放映時間帯情報を含む電子番組表情報を取得する取得手段と、
予約された前記定期放送番組を録画可能な記録手段と、
(i)予約された前記定期放送番組を、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から録画するように前記記録手段を制御し、(ii)前記記録手段により前記定期放送番組が録画されている最中に、予約された前記定期放送番組についての放送終了時刻を示す放映時間帯情報を、取得された前記電子番組表情報から検索し、(iii)予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と、予約された前記定期放送番組についての録画終了時刻とが相異なる場合に、予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御し、
検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と、予約された前記定期放送番組についての録画終了時刻とが相互に同一である場合に、予約された前記定期放送番組を、予約された録画終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻及び録画終了時刻を記憶する記憶手段を更に備え、
前記制御手段は、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と、予約された前記定期放送番組についての録画終了時刻とが相異なる場合に、前記記憶手段に記憶された録画終了時刻を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻と一致する時刻に更新し、
予約された前記定期放送番組を、記憶された前記録画終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記予約手段は、前記録画開始時刻から、前記録画終了時刻までの予定記録時間を更に算出し、
前記制御手段は、予約された前記定期放送番組として、最初に録画される第1放送番組の第1記録時間を測定する測定手段を有し、
前記制御手段は、(iv)測定された前記第1記録時間が、前記予定記録時間の所定の割合より短い場合、取得された前記電子番組表情報から、前記第1放送番組の次に放映される第2放送番組の放送終了時刻である第2放送終了時刻を示す情報を、更に検索し、(v)前記第1放送番組に引き続き、前記第2放送番組を、前記第2放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記制御手段は、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から、所定の待機時間の経過後に、取得された前記電子番組表情報からの検索を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項6】
前記取得手段は、
前記電子番組表情報を受信する受信手段と、
受信された前記電子番組表情報が記録される情報記録媒体と
を有し、
前記制御手段は、記録された前記電子番組表情報から、前記放送終了時刻を示す情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項7】
定期的に放送される定期放送番組を録画可能な記録手段を備えた情報記録装置における情報記録方法であって、
前記定期放送番組についてのチャンネルと定期的な録画開始時刻及び録画終了時刻とを指定することで、前記定期放送番組を予約する予約工程と、
予約された前記定期放送番組と共に又は別に配信され、少なくとも予約された前記定期放送番組についてのチャンネルと放送開始時刻及び放送終了時刻とを示す放映時間帯情報を含む電子番組表情報を取得する取得工程と、
(i)予約された前記定期放送番組を、予約された前記定期放送番組についての録画開始時刻から録画するように前記記録手段を制御し、(ii)前記記録手段により前記定期放送番組が録画されている最中に、予約された前記定期放送番組についての放送終了時刻を示す放映時間帯情報を、取得された前記電子番組表情報から検索し、(iii)予約された前記定期放送番組を、検索された前記放映時間帯情報により示される放送終了時刻まで録画するように前記記録手段を制御する制御工程と
を備えたことを特徴とする情報記録方法。
【請求項8】
請求項1に記載の情報記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記予約手段、前記取得手段、前記記録手段、及び、前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−50364(P2006−50364A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−230184(P2004−230184)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】