説明

慢性関節リウマチに関連する遺伝的多型、その検出方法および使用

本発明は、慢性関節リウマチに関連する遺伝子多型の発見に基づく。特に、本発明は、多型を含む核酸分子、このような核酸分子によってコードされる改変タンパク質、多型核酸分子およびタンパク質を検出するための試薬、ならびに核酸分子およびタンパク質を用いる方法、ならびにこれらの検出のための試薬の使用方法に関する。特に、本発明は、ヒトゲノムにおける特定の一塩基多型(SNP)、ならびに慢性関節リウマチおよび関係する病理とのそれらの関連に関する。正常個体に対しての、慢性関節リウマチ患者集団における対立遺伝子頻度の違いに基づいて、本明細書において開示される天然に存在するSNPは、診断試薬の設計および治療剤の開発のため、ならびに疾患関連分析および連鎖分析のための標的として、使用され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己免疫疾患を発生させる変更された危険性を有する個体を同定するための方法であって、該方法が、該個体の核酸において、配列番号1〜669および1339〜49,582のヌクレオチド配列のいずれか一つに一塩基多型(SNP)を検出する工程を包含し、ここで、該SNPの存在が、自己免疫疾患の変更された危険性と関連する、方法。
【請求項2】
前記変更された危険性が、上昇した危険性である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記個体が、現在自己免疫疾患を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記変更された危険性が、減少した危険性である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SNPが、表6に記載のSNPからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、以下:対立遺伝子特異的プローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的プライマー伸長、対立遺伝子特異的増幅、配列決定、5’ヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖立体配座多型からなる群より選択されるプロセスにより検出が実施される、方法。
【請求項7】
前記自己免疫疾患が、慢性関節リウマチである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記自己免疫疾患が、1型糖尿病、多発性硬化症、全身性エリトマトーデス、炎症性腸疾患、乾癬、甲状腺炎、セリアック病、悪性貧血、喘息、白斑、糸球体腎炎、グレーブス病、心筋炎、シェーグレン病、および原発性全身性脈管炎からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも8個の連続したヌクレオチドを含む単離された核酸分子であって、ここで、該ヌクレオチドのうちの一つが、配列番号1〜669および1339〜49,582のヌクレオチド配列のいずれか一つ、またはその相補体から選択される一塩基多型(SNP)である、単離された核酸分子。
【請求項10】
前記SNPが、表3および4に示されるSNPからなる群より選択される、請求項9に記載の単離された核酸分子。
【請求項11】
配列番号670〜1338中のアミノ酸配列のいずれか一つをコードする、単離された核酸分子。
【請求項12】
配列番号670〜1338からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項13】
請求項12に記載のポリペプチド、もしくはその抗原結合フラグメントに特異的に結合する、抗体。
【請求項14】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項13に記載の抗体。
【請求項15】
配列番号1〜669および1339〜49,582のヌクレオチド配列のいずれか一つ、またはその相補体から選択される一塩基多型(SNP)を含む増幅されたポリヌクレオチドであって、該増幅されたポリヌクレオチドは、16と1,000ヌクレオチドとの間の長さである、増幅されたポリヌクレオチド。
【請求項16】
請求項15に記載の増幅されたポリヌクレオチドであって、前記ヌクレオチド配列が、配列番号1〜669および1339〜49,582のヌクレオチド配列のいずれか一つを含む、増幅されたポリヌクレオチド。
【請求項17】
配列番号1〜669および1339〜49,582のヌクレオチド配列のいずれか一つに一塩基多型(SNP)を含む核酸分子に特異的にハイブリダイズする、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項18】
8〜70ヌクレオチドの長さである、請求項17に記載のポリヌクレオチド。
【請求項19】
対立遺伝子特異的プローブである、請求項17に記載のポリヌクレオチド。
【請求項20】
対立遺伝子特異的プライマーである、請求項17に記載のポリヌクレオチド。
【請求項21】
前記ポリヌクレオチドが、表5(配列番号49,583〜50,230)に示されるプライマー配列からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項17に記載のポリヌクレオチド。
【請求項22】
核酸中の一塩基多型(SNP)を検出するためのキットであって、該キットが、請求項17に記載のポリヌクレオチド、緩衝剤、および酵素を備える、キット。
【請求項23】
核酸分子中の一塩基多型(SNP)を検出する方法であって、該方法が、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、配列番号1〜669および1339〜49,582のヌクレオチド配列のいずれか一つにおいてSNPに特異的にハイブリダイズする試薬と、試験サンプルとを接触させる工程、ならびに該試薬の該核酸分子との結合を検出する工程を包含する、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、以下:対立遺伝子特異的プローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的プライマー伸長、対立遺伝子特異的増幅、配列決定、5’ヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖立体配座多型からなる群より選択されるプロセスにより検出が実施される、方法。
【請求項25】
改変ポリペプチドを検出するための方法であって、該方法が、試験サンプル中の配列番号1〜669および1339〜49,582のヌクレオチド配列のいずれか一つにおける一塩基多型(SNP)によりコードされる改変ポリペプチドと、試薬とを接触させる工程、ならびに該試薬の該ポリペプチドへの結合を検出する工程を包含する、方法。
【請求項26】
慢性関節リウマチを治療的もしくは予防的に処置するのに有用な薬剤を同定するための方法であって、該方法は、候補薬剤に請求項12に記載のポリペプチドを、該ポリペプチドと該候補薬剤との間に結合複合体を形成させるために適切な条件下で接触させる工程、ならびに該結合複合体の形成を検出する工程を包含し、ここで、該複合体の存在が、該薬剤を同定する、方法。

【図1】
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【公表番号】特表2009−523404(P2009−523404A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503186(P2006−503186)
【出願日】平成16年1月30日(2004.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/002652
【国際公開番号】WO2004/067779
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(503306478)アプレラ コーポレイション (4)
【Fターム(参考)】