説明

成膜基板ホルダ及び成膜装置

【課題】特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に成膜領域以外に対する成膜材料の消費量が大きく、生産コストが高くなり、生産性を高める必要があった。
【解決手段】成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダであって、ホルダ基体(11a,12a,13a)と保持部材(11c、11d、12c、12d、13c、13d)を有し、ホルダ基体は、複数枚の成膜基板の成膜領域を露出するための複数個の開口部(11b、12b、13b)が形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となり、保持部材は、ホルダ基体の一方の面上に設けられ、開口部からホルダ基体の他方の面側に成膜領域が露出し、成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なり領域を有し、かつ他の成膜基板と接しないようにホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の成膜基板をホルダ基体の一方の面上に保持する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は成膜基板ホルダ及び成膜装置に関し、特に、物理蒸着法あるいは化学蒸着法などに用いられる成膜基板ホルダ及び成膜装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スパッタリング法や真空蒸着法などのPVD(Physical Vapor Deposition)法は、例えば反射防止膜、絶縁膜あるいは導電膜などの種々の機能薄膜を形成する方法として広く用いられている。
【0003】
図10は従来例に係る成膜装置である真空蒸着装置の模式構成図である。
例えば、成膜チャンバー120に、排気管121及び真空ポンプ122が接続されており、内部が所定の圧力に減圧可能となっている。
真空蒸着による成膜時における成膜チャンバー120内の背圧は、例えば10−2〜10−5Pa程度である。
【0004】
例えば、成膜チャンバー120の内部に蒸着材料123が配置される。
真空蒸着法の場合、例えば、蒸着材料123は不図示の抵抗加熱ボート上に戴置され、抵抗加熱ボートを介して蒸着材料123が加熱される。あるいは、例えば、成膜チャンバー120の内部に不図示の電子ビーム照射部が設けられており、電子ビームが蒸着材料123に照射して蒸着材料123が加熱される。成膜チャンバー120中の背圧が十分に低く、加熱された蒸発材料123の蒸気圧がそれより大きくなれば蒸発材料123が蒸発し、気化した蒸発材料が得られる。
また、スパッタリング法の場合、蒸着材料123にイオン化したアルゴンなどの不活性ガスを衝突させ、蒸着材料123の原子をはじき飛ばす。これにより、気化した蒸発材料が得られる。
【0005】
成膜チャンバー120内には、蒸発材料123と対向する位置に成膜対象である成膜基板を保持する成膜基板ホルダ110が設けられている。
成膜基板ホルダ110には、成膜基板の成膜しようとする表面が蒸発材料123に臨むように、成膜基板が保持される。
上記の気化した蒸発材料が成膜基板の表面に達して固化すると、成膜基板の表面に蒸発材料の薄膜が形成される。
上記の従来の成膜方法では、成膜基板の全面へ成膜を行うことが一般的である。
【0006】
例えば、蒸発材料123として酸化シリコンと窒化シリコンなど用いてこれらを交互に積層させることで反射防止膜が形成される。
また、例えば蒸発材料123として酸化シリコンあるいは窒化シリコンなどの絶縁材料を用いることで絶縁膜が形成される。
また、例えば蒸発材料123として金属などの導電材料など用いることで導電膜が形成される。
【0007】
図11は従来例に係るバッチ式成膜装置で用いられる円形の成膜基板ホルダの平面図である。
成膜基板ホルダ110には、例えば複数枚の矩形形状の成膜基板が保持される。
成膜基板1は、成膜しようとする表面である成膜領域2を有している。
ここで、成膜基板ホルダ110に、成膜領域2が蒸発材料123に臨むように成膜基板ホルダ110上に配置されて保持される。
上記のようにして成膜基板1の成膜領域2が蒸発材料に臨むように保持された状態で、上記のように気化した蒸発材料に晒されると、蒸発材料の薄膜が成膜領域の表面に形成される。
図11の従来例に係る成膜基板ホルダ110においては、成膜基板1同士が接しないように互いに十分に離間して、例えば円形の成膜基板ホルダ110上に放射状に配置され、保持される。
上記の成膜方法は、蒸発材料の上側に成膜基板ホルダに保持された成膜基板が配置されたデポアップと称せられる方式の成膜方法である。
【0008】
図12は従来例に係るインライン型の成膜装置で用いられる成膜基板ホルダの平面図である。
例えば成膜しようとする表面である成膜領域2を有する矩形形状の複数枚の成膜基板1が成膜基板ホルダ114に保持される。
ここで、成膜基板ホルダ114に、成膜基板1の成膜領域2が蒸発材料123に臨むように配置されて保持される。
図12の従来例に係る成膜基板ホルダ114においては、成膜基板1同士が接しないように互いに十分に離間して、例えば矩形形状の成膜基板の辺同士が隣接するように配置され、保持される。
上記の成膜方法は、上記と同様のデポアップと称せられる方式の成膜方法である。
【0009】
図13(a)は従来例に係るバッチ式の成膜装置で用いられるドラム型の成膜基板ホルダの上面図であり、図13(b)は模式的断面図である。図13(c)は2枚の成膜基板を保持する部分における成膜基板ホルダの平面図である。
例えば成膜しようとする表面である成膜領域2を有する矩形形状の複数枚の成膜基板1が成膜基板ホルダ115に保持される。
ここで、成膜基板ホルダ115に、成膜基板1の成膜領域2が蒸発材料123に臨むように配置されて保持される。
図13(a)〜図13(c)の従来例に係る成膜基板ホルダ115においては、成膜基板1同士が接しないように互いに十分に離間して、例えば矩形形状の成膜基板の辺同士が隣接するように配置され、保持される。
上記の成膜方法は、蒸発材料の側部に成膜基板ホルダに保持された成膜基板が配置されたデポサイドと称せられる方式の成膜方法である。
【0010】
上記の従来例に係る成膜装置では、成膜基板同士が接しないように成膜基板ホルダの面上で互いに離間して配置されるため、成膜基板ホルダに対する成膜基板の大きさが成膜の生産性の限界を決めていた。
特に、成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合でも、成膜基板ホルダ上で1枚の成膜基板はその大きさの面積を占めてしまうため、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量が大きく、生産コストが高くなり、生産性を高めることが困難であるという不利益があった。
【0011】
例えば、特許文献1〜4には、上記の従来例に係る成膜装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2006−292444号公報
【特許文献2】特開2003−121116号公報
【特許文献3】特開2003−082462号公報
【特許文献4】特開2002−303510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
解決しようとする課題は、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量が大きく、生産コストが高くなり、生産性を高めることが困難であるということである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の成膜基板ホルダは、成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダであって、複数枚の前記成膜基板の前記成膜領域を露出するための複数個の開口部が形成され、前記成膜領域を除く領域をマスクする部材となるホルダ基体と、前記ホルダ基体の一方の面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の他方の面側に前記成膜領域が露出し、前記成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なり領域を有し、かつ前記他の成膜基板と接しないように前記ホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記一方の面上に保持する保持部材とを有する。
【0015】
上記の本発明の成膜基板ホルダは、成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダであって、ホルダ基体と保持部材を有する。
ホルダ基体は、複数枚の成膜基板の成膜領域を露出するための複数個の開口部が形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となる。
保持部材は、ホルダ基体の一方の面上に設けられ、開口部からホルダ基体の他方の面側に成膜領域が露出し、成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なり領域を有し、かつ他の成膜基板と接しないようにホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の成膜基板をホルダ基体の一方の面上に保持する。
【0016】
上記の本発明の成膜基板ホルダは、好適には、前記開口部の外周縁部における前記ホルダ基体と前記成膜基板の間隙に設けられ、前記成膜領域を露出し、前記成膜領域の外周縁部において前記成膜基板を保持する補助マスク部材をさらに有する。
【0017】
上記の本発明の成膜基板ホルダは、好適には、前記ホルダ基体がリング状の形状または円形形状である。
【0018】
上記の本発明の成膜基板ホルダは、好適には、径が異なる複数個のリング状の形状の成膜基板ホルダを組み合わせて構成され、より大きいホルダの内径より内側の領域に、より小さいホルダの少なくとも前記開口部が配置されるように、前記径が異なるリング状のホルダが同心円状に配置されている。
【0019】
上記の本発明の成膜基板ホルダは、好適には、前記複数枚の成膜基板に順次連続的に成膜を行うための成膜基板ホルダであり、前記ホルダ基体が一の方向に延伸するベルト状の形状である。
【0020】
上記の本発明の成膜基板ホルダは、好適には、前記ホルダ基体が円筒形形状であり、前記保持部材が前記円筒形形状の前記ホルダ基体の内壁面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の外壁面側に前記成膜領域が露出するように複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記内壁面上に保持する。
【0021】
本発明の成膜装置は、成膜チャンバーと、前記成膜チャンバー内に設けられた成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダと、前記成膜基板に成膜する材料を供給する材料供給部とを有し、前記成膜基板ホルダは、複数枚の前記成膜基板の前記成膜領域を露出するための複数個の開口部が形成され、前記成膜領域を除く領域をマスクする部材となるホルダ基体と、前記ホルダ基体の一方の面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の他方の面側に前記成膜領域が露出し、前記成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なり領域を有し、かつ前記他の成膜基板と接しないように前記ホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記一方の面上に保持する保持部材とを有する。
【0022】
上記の本発明の成膜装置は、成膜チャンバーと、成膜チャンバー内に設けられた成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダと、成膜基板に成膜する材料を供給する材料供給部とを有する。
上記の成膜基板ホルダは、成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダであって、ホルダ基体と保持部材を有する。
ホルダ基体は、複数枚の成膜基板の成膜領域を露出するための複数個の開口部が形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となる。
保持部材は、ホルダ基体の一方の面上に設けられ、開口部からホルダ基体の他方の面側に成膜領域が露出し、成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なり領域を有し、かつ他の成膜基板と接しないようにホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の成膜基板をホルダ基体の一方の面上に保持する。
【0023】
上記の本発明の成膜装置は、好適には、前記成膜基板ホルダは、前記開口部の外周縁部における前記ホルダ基体と前記成膜基板の間隙に設けられ、前記成膜領域を露出し、前記成膜領域の外周縁部において前記成膜基板を保持する補助マスク部材をさらに有する。
【0024】
上記の本発明の成膜装置は、好適には、前記成膜基板ホルダは、前記ホルダ基体がリング状の形状または円形形状である。
【0025】
上記の本発明の成膜装置は、好適には、前記成膜基板ホルダは、径が異なる複数個のリング状の形状の成膜基板ホルダを組み合わせて構成され、より大きいホルダの内径より内側の領域に、より小さいホルダの少なくとも前記開口部が配置されるように、前記径が異なるリング状のホルダが同心円状に配置されている。
【0026】
上記の本発明の成膜装置は、好適には、前記成膜基板ホルダは、前記複数枚の成膜基板に順次連続的に成膜を行うための成膜基板ホルダであり、前記ホルダ基体が一の方向に延伸するベルト状の形状である。
【0027】
上記の本発明の成膜装置は、好適には、前記成膜基板ホルダは、前記ホルダ基体が円筒形形状であり、前記保持部材が前記円筒形形状の前記ホルダ基体の内壁面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の外壁面側に前記成膜領域が露出するように複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記内壁面上に保持する。
【発明の効果】
【0028】
本発明の成膜基板ホルダによれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0029】
本発明の成膜装置によれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は本発明の第1実施形態に係る成膜装置である真空蒸着装置の模式構成図である。
【図2】図2は本発明の第1実施形態に係る成膜装置の成膜対象である成膜基板の平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は本発明の第1実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられる円形の成膜基板ホルダの平面図である。
【図4】図4は本発明の第1実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの模式的断面図である。
【図5】図5は本発明の第1実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの一部拡大した平面図である。
【図6】図6(a)及び図6(b)は本発明の第1実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの一部拡大した模式的断面図である。
【図7】図7は本発明の第2実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの模式的断面図である。
【図8】図8は本発明の第3実施形態に係るインライン型の成膜装置で用いられる成膜基板ホルダの平面図である。
【図9】図9(a)は本発明の第4実施形態に係るバッチ式の成膜装置で用いられるドラム型の成膜基板ホルダの上面図であり、図9(b)は模式的断面図であり、図9(c)は2枚の成膜基板を保持する部分における成膜基板ホルダの平面図である。
【図10】図10は従来例に係る成膜装置である真空蒸着装置の模式構成図である。
【図11】図11は従来例に係るバッチ式成膜装置で用いられる円形の成膜基板ホルダの平面図である。
【図12】図12は従来例に係るインライン型の成膜装置で用いられる成膜基板ホルダの平面図である。
【図13】図13(a)は従来例に係るバッチ式の成膜装置で用いられるドラム型の成膜基板ホルダの上面図であり、図13(b)は模式的断面図であり、図13(c)は2枚の成膜基板を保持する部分における成膜基板ホルダの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に、本発明の成膜基板ホルダ及びそれを用いた成膜装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0032】
<第1実施形態>
[成膜装置の構成]
図1は本実施形態に係る成膜装置である真空蒸着装置の模式構成図である。
例えば、成膜チャンバー20に、排気管21及び真空ポンプ22が接続されており、内部が所定の圧力に減圧可能となっている。真空蒸着による成膜時における成膜チャンバー20内の背圧は、例えば10−2〜10−5Pa程度である。
【0033】
例えば、成膜チャンバー20の内部に蒸着材料23が配置される。
真空蒸着法の場合、例えば、蒸着材料23は不図示の抵抗加熱ボート上に戴置され、抵抗加熱ボートを介して蒸着材料23が加熱される。あるいは、例えば、成膜チャンバー20の内部に不図示の電子ビーム照射部が設けられており、電子ビームが蒸着材料23に照射して蒸着材料23が加熱される。成膜チャンバー20中の背圧が十分に低く、加熱された蒸発材料23の蒸気圧がそれより大きくなれば蒸発材料23が蒸発し、気化した蒸発材料が得られる。
また、スパッタリング法の場合、蒸着材料23にイオン化したアルゴンなどの不活性ガスを衝突させ、蒸着材料23の原子をはじき飛ばす。これにより、気化した蒸発材料が得られる。
【0034】
成膜チャンバー20内には、蒸発材料23と対向する位置に成膜対象である成膜基板を保持する成膜基板ホルダ10が設けられている。
成膜基板ホルダ10は後述の構成を有し、成膜基板の成膜しようとする表面が蒸発材料23に臨むように、成膜基板が保持される。
上記の気化した蒸発材料が成膜基板の表面に達して固化すると、成膜基板の表面に蒸発材料の薄膜が形成される。
【0035】
例えば、蒸発材料23として酸化シリコンと窒化シリコンなど用いてこれらを交互に積層させることで反射防止膜が形成される。
また、例えば蒸発材料23として酸化シリコンあるいは窒化シリコンなどの絶縁材料を用いることで絶縁膜が形成される。
また、例えば蒸発材料23として金属などの導電材料など用いることで導電膜が形成される。
【0036】
[成膜基板の構成]
図2は本実施形態に係る成膜装置の成膜対象である成膜基板の平面図である。
成膜基板1は、例えば矩形の平板形状を有しており、成膜しようとする表面である成膜領域2を有している。
【0037】
[成膜基板ホルダの構成]
図3(a)〜図3(c)は本発明の第1実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの平面図である。
本実施形態の成膜基板ホルダ10は、成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する。
本実施形態においては、径が異なる複数個のリング状の形状の成膜基板ホルダを組み合わせて構成されている。より径の大きいほうから、第1の成膜基板ホルダ11、第2の成膜基板ホルダ12、第3の成膜基板ホルダ13を有する。
【0038】
図3(a)に示すように、第1の成膜基板ホルダ11は、ホルダ基体11aと、保持部材11b,11cを有する。
ホルダ基体11aは、複数枚の成膜基板の成膜領域を露出するための複数個の開口部11bが形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となる。成膜時のマスクとするために、ホルダ基体11aは例えば金属材料で形成されている。
保持部材11c、11dは、ホルダ基体の一方の面上に設けられ、開口部11bからホルダ基体11aの他方の面側に成膜領域2が露出し、成膜領域2を除く部分において他の成膜基板1と重なり領域を有し、かつ他の成膜基板2と接しないようにホルダ基体11aに対して所定の傾きを有するように、複数枚の成膜基板1をホルダ基体11aの一方の面上に保持する。
【0039】
図3(b)に示すように、第2の成膜基板ホルダ12は、開口部12bが形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となるホルダ基体12aの一方の面上に、上記と同様の保持部材12c,12dが設けられている。
【0040】
図3(c)に示すように、第3の成膜基板ホルダ13は、複数個の開口部13bが形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となるホルダ基体13aの一方の面上に、上記と同様の保持部材13c,13dが設けられている。
保持部材11c,11d,12c,12d,13c,13dの詳細な構成は後述する。
【0041】
図1に示すように、上記の径が異なる3個のリング状の形状の成膜基板ホルダ11,12,13は、より大きいホルダの内径より内側の領域に、より小さいホルダの少なくとも開口部が配置されるように、同心円状に配置されている。
【0042】
成膜基板1は、各第1〜第3成膜基板ホルダ11,12,13の開口部11b,12b,13bから成膜領域2が蒸発材料23に臨むように、成膜領域2の形成面側から、各第1〜第3成膜基板ホルダ11,12,13上に配置されて保持される。
上記のようにして成膜基板1の成膜領域2が蒸発材料に臨むように保持された状態で、上記のように気化した蒸発材料に晒されると、蒸発材料の薄膜が成膜領域の表面に形成される。
【0043】
図4は本実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの模式的断面図である。特に成膜基板の成膜領域を含む断面図としている。
また、図5は本実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの一部拡大した平面図である。
また、図6(a)及び図6(b)は本実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの一部拡大した模式的断面図である。
上記の図4〜図6においては、第1〜第3の成膜基板ホルダから代表して第1の成膜基板ホルダ11を示している。
【0044】
第1の成膜基板ホルダ11は、ホルダ基体11aと、保持部材11c,11dを有する。
ホルダ基体11aは、複数枚の成膜基板の成膜領域を露出するための複数個の開口部11bが形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となる。
保持部材11c、11dは、ホルダ基体の一方の面上に設けられ、開口部11bからホルダ基体11aの他方の面側に成膜領域2が露出し、成膜領域2を除く部分において他の成膜基板1と重なり領域を有するように成膜基板1を位置決めする。
【0045】
ここで、保持部材11c,11dには、補助保持部材11e,11f,11g,11hが形成されている。
補助保持部材11e,11fは、成膜基板をホルダ基体11a側に抑える部材である。成膜基板1が振動などにより成膜基板ホルダ上で揺れるのを抑制する。
補助保持部材11g,11hは、成膜基板をホルダ基体11aから所定の距離離間させる部材である。成膜基板1がホルダ基体11aに対して所定の傾きを有するように保持する。
上記のように成膜基板がホルダ基体11aに対して所定の傾きを有するので、成膜基板とホルダ基体11aの間に空間が生じる。本実施形態では、この空間内に他の成膜基板が重なり領域を有するように入り込むようにレイアウトされる。
上記の構成により、成膜基板が、成膜領域2を除く部分において他の成膜基板1と重なり領域を有し、かつ他の成膜基板2と接しないようにして、複数枚の成膜基板1をホルダ基体11aの一方の面上に保持することができる。
【0046】
補助保持部材11e,11f,11g,11hとしては、上記においては1枚の成膜基板に対して4箇所設けているが、成膜基板の形状及び重心位置などにより揺れが少ない場合などにおいて、適宜補助保持部材の数を少なくすることができる。例えば、成膜基板をホルダ基体11a側に抑える補助保持部材を1つ、成膜基板をホルダ基体11aから所定の距離離間させる補助保持部材を1つ有する構成としてもよい。
【0047】
本実施形態の成膜基板ホルダによれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0048】
本実施形態の成膜装置によれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0049】
上記の第1〜第3成膜基板ホルダを構成するホルダ基体の形状は、リング状ではなく、円形形状でもよい。この場合には、当然ながら、上記のように3個の径の異なる成膜基板ホルダを組み合わせるのではなく、単独で用いられる。
【0050】
[成膜方法]
次に、本実施形態に係る有機膜形成用蒸着材料を用いた真空蒸着方法について説明する。
例えば、上述の本実施形態に係る真空蒸着装置を用いて行う。
まず、例えば、成膜基板ホルダ10に成膜対象である成膜基板を保持して成膜チャンバー20内に配置する。
また、成膜チャンバー20内に蒸発材料23を配置する。例えば、抵抗加熱ボートなどの上に配置する。
【0051】
ここで、成膜基板は、ホルダ基体に設けられた開口部からホルダ基体の他方の面側に成膜領域が露出し、成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なり領域を有し、かつ他の成膜基板と接しないようにホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の成膜基板をホルダ基体の一方の面上に保持する。
【0052】
次に、例えば、成膜チャンバー20の内部を所定の圧力に減圧し、抵抗加熱ボートを介して蒸着材料23を加熱し、あるいは、例えば、成膜チャンバー20の内部に設けられた不図示の電子ビーム照射部により電子ビームを照射し、蒸発材料23を加熱して、蒸発材料を気化させる。
あるいは、スパッタリング法の場合、蒸着材料23にイオン化したアルゴンなどの不活性ガスを衝突させ、蒸着材料23の原子をはじき飛ばし、蒸発材料を気化させる。
【0053】
上記のようにして成膜基板1の成膜領域2が蒸発材料に臨むように保持された状態で、上記のように気化した蒸発材料に晒すことで、蒸発材料の薄膜を成膜領域の表面に形成する。
【0054】
例えば、蒸発材料23として酸化シリコンと窒化シリコンなど用いてこれらを交互に積層させることで反射防止膜を形成できる。
また、例えば蒸発材料23として酸化シリコンあるいは窒化シリコンなどの絶縁材料を用いることで絶縁膜を形成できる。
また、例えば蒸発材料23として金属などの導電材料など用いることで導電層を形成できる。
【0055】
上記の本実施形態に係る成膜方法は、蒸発材料の上側に成膜基板ホルダに保持された成膜基板が配置されたデポアップと称せられる方式の成膜方法である。
【0056】
<第2実施形態>
図7は本実施形態に係るバッチ式成膜装置で用いられるリング状の成膜基板ホルダの模式的断面図である。特に成膜基板の成膜領域を含む断面図としている。
本実施形態に係る成膜装置は、成膜基板ホルダの構成を除いて第1実施形態と同様である。
また、成膜対象である成膜基板の構成も第1実施形態と同様である。
【0057】
図7においては、第1実施形態における第1〜第3の成膜基板ホルダから代表して第1の成膜基板ホルダ11を示している。
図7に示すように、本実施形態の成膜基板ホルダは、開口部11bの外周縁部におけるホルダ基体11aと成膜基板1の間隙に、成膜領域2を露出し、成膜領域2の外周縁部において成膜基板1を保持する補助マスク部材11iが設けられている。補助マスク部材11iは、ホルダ基体11aと同様の金属材料で形成されている。
【0058】
本実施形態の成膜基板ホルダによれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0059】
本実施形態の成膜装置によれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0060】
特に、補助マスク部材11iを有するので、成膜基板の保持能力がさらに高まり、成膜時のマスクとしての機能も高められ、より成膜領域の境界を明確にして成膜することが可能となる。
【0061】
<第3実施形態>
図8は本実施形態に係るインライン型の成膜装置で用いられる成膜基板ホルダの平面図である。
本実施形態に係る成膜装置は、成膜基板ホルダの構成を除いて第1実施形態と同様である。
また、成膜対象である成膜基板の構成も第1実施形態と同様である。
【0062】
本実施形態の成膜基板ホルダは、複数枚の成膜基板に順次連続的に成膜を行うインライン型の成膜装置のための成膜基板ホルダである。
図8に示すように、例えば成膜しようとする表面である成膜領域2を有する矩形形状の複数枚の成膜基板1が成膜基板ホルダ14に保持される。
成膜基板ホルダ14は、ホルダ基体14aと、不図示の保持部材を有する。
ホルダ基体14aは、複数枚の成膜基板の成膜領域を露出するための複数個の開口部14bが形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となる。
保持部材は、ホルダ基体の一方の面上に設けられ、開口部14bからホルダ基体14aの他方の面側に成膜領域2が露出し、成膜領域2を除く部分において他の成膜基板1と重なり領域を有し、かつ他の成膜基板2と接しないようにホルダ基体14aに対して所定の傾きを有するように、複数枚の成膜基板1をホルダ基体14aの一方の面上に保持する。
上記のように、成膜基板ホルダ14には、成膜基板1の成膜領域2に相当する領域を開口する開口部14aが形成されており、成膜基板1は、開口部14aから成膜領域2が蒸発材料23に臨むように配置されて保持される。
【0063】
ここで、上記のようにインライン型の成膜装置であることに対応して、成膜基板ホルダを構成するホルダ基体14aは、一の方向に延伸するベルト状の形状である。
【0064】
上記の成膜方法は、上記と同様のデポアップと称せられる方式の成膜方法である。
【0065】
本実施形態の成膜基板ホルダによれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0066】
本実施形態の成膜装置によれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0067】
<第4実施形態>
図9(a)は本実施形態に係るバッチ式の成膜装置で用いられるドラム型の成膜基板ホルダの上面図であり、図9(b)は模式的断面図である。図9(c)は2枚の成膜基板を保持する部分における成膜基板ホルダの平面図である。
本実施形態に係る成膜装置は、成膜基板ホルダの構成を除いて第1実施形態と同様である。
また、成膜対象である成膜基板の構成も第1実施形態と同様である。
【0068】
図9(a)〜図9(c)に示すように、例えば成膜しようとする表面である成膜領域2を有する矩形形状の複数枚の成膜基板1が成膜基板ホルダ15に保持される。
成膜基板ホルダ15は、ホルダ基体15aと、不図示の保持部材を有する。
ホルダ基体15aは、複数枚の成膜基板の成膜領域を露出するための複数個の開口部15bが形成され、成膜領域を除く領域をマスクする部材となる。
ここで、本実施形態においてはホルダ基体15aが円筒形形状であり、保持部材が円筒形形状のホルダ基体15aの内壁面上に設けられ、開口部15bからホルダ基体15aの外壁面側に成膜領域2が露出するように複数枚の成膜基板1をホルダ基体15aの内壁面上に保持する。
上記のように、成膜基板ホルダ15には、成膜基板1の成膜領域2に相当する領域を開口する開口部15aが形成されており、成膜基板1は、開口部15aから成膜領域2が蒸発材料23に臨むように配置されて保持される。
【0069】
上記の成膜方法は、蒸発材料の側部に成膜基板ホルダに保持された成膜基板が配置されたデポサイドと称せられる方式の成膜方法である。
【0070】
本実施形態の成膜基板ホルダによれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0071】
本実施形態の成膜装置によれば、特に成膜基板の大きさに対して成膜領域が十分に小さい場合に、成膜領域以外に対する成膜材料の消費量を低減し、生産コストを抑制し、生産性を高めることができる。
【0072】
本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、第1実施形態において3個の径の異なるリング状の成膜基板ホルダを組み合わせているが、基本的には1個のリング状の成膜基板ホルダのみの構成であってもよい。
成膜基板としては、矩形形状のものを例示しているが、これに限らず、例えば円形形状の成膜基板に対しても適用可能である。
上記の実施形態においては、真空蒸着法あるいはスパッタリング法に関する成膜装置を示しており、成膜チャンバー内に蒸発材料を配置している。しかし、これに限定されることはなく、成膜基板に成膜する材料を供給する材料供給部を有していればCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの上記以外の成膜方法にも適用可能である。例えば、CVD法では、原料ガスを成膜チャンバー内に導入し、成膜チャンバー内で化学反応を生じさせて得られる材料を成膜基板上に堆積させて成膜する。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0073】
1…成膜基板
2…成膜領域
10…成膜基板ホルダ
11…第1の成膜基板ホルダ
11a…基体ホルダ
11b…開口部
11c,11d…保持部材
11e,11f,11g,11h…補助保持部材
11i…補助マスク部材
12…第2の成膜基板ホルダ
12a…基体ホルダ
12b…開口部
12c,12d…保持部材
13…第3の成膜基板ホルダ
13a…基体ホルダ
13b…開口部
13c,13d…保持部材
14…成膜基板ホルダ
14a…基体ホルダ
14b…開口部
15…成膜基板ホルダ
15a…基体ホルダ
15b…開口部
20…成膜チャンバー
21…排気管
22…真空ポンプ
23…蒸着材料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダであって、
複数枚の前記成膜基板の前記成膜領域を露出するための複数個の開口部が形成され、前記成膜領域を除く領域をマスクする部材となるホルダ基体と、
前記ホルダ基体の一方の面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の他方の面側に前記成膜領域が露出し、前記成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なる領域を有し、かつ前記他の成膜基板と接しないように前記ホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記一方の面上に保持する保持部材と
を有する成膜基板ホルダ。
【請求項2】
前記開口部の外周縁部における前記ホルダ基体と前記成膜基板の間隙に設けられ、前記成膜領域を露出し、前記成膜領域の外周縁部において前記成膜基板を保持する補助マスク部材をさらに有する
請求項1に記載の成膜基板ホルダ。
【請求項3】
前記ホルダ基体がリング状の形状または円形形状である
請求項1または2に記載の成膜基板ホルダ。
【請求項4】
径が異なる複数個のリング状の形状の成膜基板ホルダを組み合わせて構成され、より大きいホルダの内径より内側の領域に、より小さいホルダの少なくとも前記開口部が配置されるように、前記径が異なるリング状のホルダが同心円状に配置されている
請求項1または2に記載の成膜基板ホルダ。
【請求項5】
前記複数枚の成膜基板に順次連続的に成膜を行うための成膜基板ホルダであり、
前記ホルダ基体が一の方向に延伸するベルト状の形状である
請求項1または2に記載の成膜基板ホルダ。
【請求項6】
前記ホルダ基体が円筒形形状であり、前記保持部材が前記円筒形形状の前記ホルダ基体の内壁面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の外壁面側に前記成膜領域が露出するように複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記内壁面上に保持する
請求項1または2に記載の成膜基板ホルダ。
【請求項7】
成膜チャンバーと、
前記成膜チャンバー内に設けられた成膜領域を有する複数枚の成膜基板を保持する成膜基板ホルダと、
前記成膜基板に成膜する材料を供給する材料供給部と
を有し、
前記成膜基板ホルダは、
複数枚の前記成膜基板の前記成膜領域を露出するための複数個の開口部が形成され、前記成膜領域を除く領域をマスクする部材となるホルダ基体と、
前記ホルダ基体の一方の面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の他方の面側に前記成膜領域が露出し、前記成膜領域を除く部分において他の成膜基板と重なり領域を有し、かつ前記他の成膜基板と接しないように前記ホルダ基体に対して所定の傾きを有するように、複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記一方の面上に保持する保持部材と
を有する
成膜装置。
【請求項8】
前記成膜基板ホルダは、前記開口部の外周縁部における前記ホルダ基体と前記成膜基板の間隙に設けられ、前記成膜領域を露出し、前記成膜領域の外周縁部において前記成膜基板を保持する補助マスク部材をさらに有する
請求項7に記載の成膜装置。
【請求項9】
前記成膜基板ホルダは、前記ホルダ基体がリング状の形状または円形形状である
請求項7または8に記載の成膜装置。
【請求項10】
前記成膜基板ホルダは、径が異なる複数個のリング状の形状の成膜基板ホルダを組み合わせて構成され、より大きいホルダの内径より内側の領域に、より小さいホルダの少なくとも前記開口部が配置されるように、前記径が異なるリング状のホルダが同心円状に配置されている
請求項7または8に記載の成膜装置。
【請求項11】
前記成膜基板ホルダは、前記複数枚の成膜基板に順次連続的に成膜を行うための成膜基板ホルダであり、前記ホルダ基体が一の方向に延伸するベルト状の形状である
請求項7または8に記載の成膜装置。
【請求項12】
前記成膜基板ホルダは、前記ホルダ基体が円筒形形状であり、前記保持部材が前記円筒形形状の前記ホルダ基体の内壁面上に設けられ、前記開口部から前記ホルダ基体の外壁面側に前記成膜領域が露出するように複数枚の前記成膜基板を前記ホルダ基体の前記内壁面上に保持する
請求項7または8に記載の成膜装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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