手持ち式医療装置
手持ち式医療装置は、出力駆動シャフトと軸方向に整列する内部流れ通路を備える。駆動シャフトは、内部流れ通路および出力駆動シャフトからオフセットされたモータ組立体によって動力を供給される。駆動シャフトおよびモータ組立体は、歯車列によって接続することができる。手持ち式医療装置に外科用器具を固定するために、コレット機構を使用することができる。手持ち式医療装置の正反対に位置する部分の上に、第1ボタン組立体および第2ボタン組立体を配置することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2007年5月17日に出願された米国仮特許出願第60/938,654号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、一般に手持ち式医療装置に関する。より詳細には、本発明の特定の特徴、態様および利点は、複数の側面上に制御ボタン組立体を有する、オフセット駆動システムを有する、カニューラ挿入駆動シャフトを有するおよび/またはロックコレット機構を有する、そのような装置に関する。
【背景技術】
【0003】
モータが、複数の異なる機能および作動特性のうちのいずれかを有する外科用装置を駆動させる手持ち式医療装置が一般に知られている。同一のハンドピースを、複数の外科用装置または刃物構造体のいずれかと共に使用することができるように、外科用装置は相互に交換可能である。
【0004】
さらに、US5,871,493は、吸引チャネルを通って外科用装置内に流体を吸い出すことができるハンドピースを示す。吸引チャネルは、モータの側部に沿って延在し、このモータは、外科用装置と軸方向に整列される。したがって、吸引チャネルは、必然的に外科用装置からオフセットされる。
【0005】
US6,221,088は、解剖組織を切断するために外科用ブレードを駆動させるための電動ハンドピースを示す。ハンドピースの遠位端は、外科用ブレードに結合する。外科用ブレードを駆動させるために、ハンドピース内にモータ組立体が搭載されてよく、吸い込みチャネルが、ハンドピース本体の中に設けられ、ハンドピース本体の一部が、外科用ブレードに接続する駆動シャフトの中に延在する。外科用ブレードは、洗浄および吸い込みを促進するために密封組立体を有する。モータは、滅菌に備えてハンドピース本体から取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,871,493号明細書
【特許文献2】米国特許第6,221,088号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような構成でも十分であり得るが、これらの各構成それぞれはまた、いくつかの欠点を持っている。したがって、改良された手持ち式医療装置が、望まれている。いくつかの構成において、ハンドピースの近位端および遠位端それぞれの上に制御要素を配置することができる。いくつかの構成において、これらの制御要素は、ハンドピースの上方側および下方側のそれぞれに配置することができる。いくつかの構成において、モータによって駆動される器具の軸から軸方向にオフセットしてモータを設けることができる。いくつかの構成において、ハンドピース内を貫通する流体通路を画定することができ、この流体通路に沿って器具の軸が延在する。いくつかの実施形態において、コレット機構は、ロック位置にばね付勢され、ボタンによって非ロック位置に移動可能なロック部材を特徴として備える。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の特定の特徴、態様および利点に従って構成され構築されたいくつかの実施形態において、医療用ハンドピースは、ハンドピース外部筐体を備える。ハンドピース外部筐体は、細長いモータ組立体を囲む。細長いモータ組立体は、モータ出力シャフトを備える。モータ出力シャフトは、モータ出力シャフト軸を中心として回転する。ハンドピース外部筐体はまた、内部流体通路を囲む。内部流体通路は、モータ出力シャフト軸に対してほぼ平行に延在する。内部流体通路はまた、細長いモータ組立体の側部にほぼ沿って延在する。流れ制御部が、ハンドピース外部筐体内に取り付けられる。流れ制御部は、調節可能な流れ制御弁を備える。調節可能な流れ制御弁は、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と交差する。細長いモータ組立体のモータ出力シャフトは、ハンドピース駆動シャフトに機械的に接続される。ハンドピース駆動シャフトは、ハンドピース駆動シャフト軸を中心として回転可能である。ハンドピース駆動シャフト軸は、モータ出力シャフト軸からオフセットされている。ハンドピース駆動シャフトは、駆動シャフト流体通路を備える。駆動シャフト流体通路は、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と流体連通する。
【0009】
本発明のこれらのおよび他の特徴、態様および利点が、好ましい実施形態の図面を参照して以下に記載される。本実施形態は、本発明の特定の特徴、態様および利点を例示することを目的とする。本実施形態は、本発明を限定することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による特定の特徴、態様および利点に従って構成され構築されたハンドピースの一実施形態の斜視図である。
【図2】図1の実施形態の分解組立斜視図である。
【図3】図1の実施形態の別の分解組立斜視図である。
【図4】図1の実施形態の断面図である。
【図5】図1の実施形態と共に使用される流れ制御部の拡大斜視図である。
【図6】図1の実施形態で使用されるコレット機構の拡大された部分断面斜視図である。
【図7】図1の実施形態の側面図であり、他方の側面の図は、図7の鏡像である。
【図8】図1の実施形態の端面図である。
【図9】図1の実施形態の別の端面図である。
【図10】図1の実施形態の上面図である。
【図11】図1の実施形態の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明による特定の特徴、態様および利点に従って構成され構築されたハンドピース100の一実施形態の斜視図を示す。図示のハンドピースは、関節鏡視下シェーバーであってよく、または以下に記載される本発明の特徴、態様および利点のうちのいずれか、またはその全てから利益を得るであろう任意の他のタイプの手持ち式医療装置であってよい。
【0012】
続けて図1を最初に参照すると、図示のハンドピース100は、外部筐体102を備える。外部筐体102は、任意の好適な材料で、また任意の適切な方法で形成することができる。外部筐体102は好ましくは、液体に対して不浸透である。より好ましくは外部筐体は、オートクレーブに入れられる、または他の何らかの方法で滅菌することができる。いくつかの実施形態において、外部筐体102は、単一部品の構成要素であり、他の実施形態では、外部筐体102は、任意の好適な方法で一緒に接合された複数の構成要素で形成される。
【0013】
図示のように、いくつかの実施形態は、オフセット部分110によって接続される近位部分104と遠位部分106とを有する。斜めの部分110により、ハンドピース100は、近位端112と遠位端114と間にわずかなオフセットを有することになる。このオフセット構造が、特定の望ましい人間工学的利点を提供する。さらに、オフセット構造により、歯車列(以下に記載される)を使用することが可能になり、その結果、比率変更が可能になり得る。図示の実施形態において、下方に傾斜する面116をハンドピース100の頂部側に沿って画定することができるように、近位部分104は、遠位部分106の上方にオフセットされている。
【0014】
続けて図1を参照すると、傾斜面116は好ましくは、第1ボタン組立体120を含む。図2は、ハンドピース100の分解組立図を示す。第1ボタン組立体120は好ましくは、カバープレート122およびブーツ124を備える。カバープレート122は、開口126を有してよく、ブーツ124は、開口126内へと延在するこぶ状突起130を有する。いくつかの実施形態において、こぶ状突起130は、カバープレート122の上面を超えて上向きに延出する。
【0015】
カバープレート122はまた、穴132を有し、この穴は、図示の構成では皿穴が開けられている。穴132は、ねじ締め具134を受ける。締め具134は、外部筐体102の中に画定されたくぼみ136の中にまたはこれを覆うようにカバープレートを固定する。くぼみ136は好ましくは、カバープレート122と共にブーツ124を受けるように成形され構成され、ブーツ124を所定の位置にしっかりと固定する。したがって、くぼみ136、ブーツ124およびカバープレート122の組み合わせは有利には、液密の組立体を画定することができる。このような液密の組立体は、例えば、使用する際および清浄する際に内部接続および内部構成要素を保護することが可能である。
【0016】
ブーツ124の下にあるプリント回路基板138が、別のくぼみ140の中に配置される。プリント回路基板138は好ましくは、ブーツ124から離間される。より好ましくは、ブーツ124は金属構成要素、例えば、各こぶ状突起130の下にある金の構成要素などを備え、プリント回路基板138は、ブーツ124の金属構成要素によって接触され得るこれに対応する金属構成要素を備える。したがって、こぶ状突起130が押し下げられたときに回路を閉じるために、こぶ状突起130が押し下げられる際、こぶ状突起130およびその金属構成要素が、プリント回路基板138の金属構成要素に接触するようになる。換言すると、第1ボタン組立体は好ましくは、接触ボタン組立体である。他の構成も可能である。
【0017】
いくつかの実施形態において、単一の通路142が、外部筐体102の一部を通ってハンドピースの制御回路と第1ボタン組立体120の間に延在する。通路142は、押しボタン回路をハンドピース102の内部部分に接続する。
【0018】
ここで図1を参照すると、ハンドピース100はまた、第2ボタン組立体150を備える。図1に示されるように、第1ボタン組立体120および第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の反対側の軸方向の端部上に配置される。図示の構造において、第1ボタン組立体120は、遠位部分106および斜めの部分110の少なくとも一方の上に配置され、第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の近位部分104上に配置される。さらに、図示の構造において、第1ボタン組立体120はハンドピース100の頂部上に配置され、第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の底部上に配置される。したがって、いくつかの実施形態において、第1ボタン組立体120および第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の正反対となる部分の上にある。図示の構成は有利には、2つのボタン組立体、およびこの2つのボタンの位置によって、利用可能な手で保持する場所を増大させる。
【0019】
ここで図3を参照すると、第2ボタン組立体150は好ましくは、ボス152に取り付けられる。ボス152は、図2に示されるように、図1で下方面154から外向きに延在する。図示の構成において、ボス152は、第1のくぼみ156を画定し、この中に第2のくぼみ158が画定される。通路160が、第2のくぼみ158からハンドピース100の内部へと延在する。
【0020】
プリント回路基板162は、第2のくぼみ158内に配置されるように大きさが決められ構成される。ワイヤ164が、プリント回路基板162から延出し、通路160内へと延出しその中を貫通する。ブーツ166は、第1のくぼみ156に嵌合し、実質的に第2のくぼみ158を覆う。ブーツ166は、こぶ状突起168およびフランジ170を備える。いくつかの構成において、フランジ170は、第1のくぼみ156の中に画定される面の上に置かれ、こぶ状突起168は、プリント回路基板162上の金属構成要素の上に重なる。好ましくは、こぶ状突起168と、プリント回路基板162は、離間される。第2ボタン組立体150は好ましくは、接触スイッチを画定するが、他の構成も可能である。
【0021】
カバープレート172が、図示のボス152の少なくとも一部の上に重なる。図示の構成において、ボス152は、複数のねじ穴174を有し、カバープレート172は、これに対応する穴176を有する。カバープレート172内の穴176は好ましくは、皿穴が開けられ、カバープレート172をボス152の上の所定の位置に固定するねじ締め具を受ける。好ましくは、カバープレート172が、第1のくぼみ156内の面に対してブーツ166のフランジ170を押しつけるように、カバープレート172は、第1のくぼみ156の中に収容される部分を有する。この方法において、第2ボタン組立体150は、実質的に液密の構造を有する。
【0022】
続けて図3を参照すると、カバープレート172はまた、中央開口178を有する。ブーツ166のこぶ状突起168は、中央開口178の中へ、またはいくつかの実施形態においては、これを貫通して延在することができる。第1ボタン組立体120と同様に、プリント回路基板162は好ましくは、ブーツ166から離間される。より好ましくは、ブーツ166は、こぶ状突起168の下方面上に金属構成要素を備え、プリント回路基板162は、これに対応する金属構成要素を備える。こぶ状突起168の金属構成要素は、それが、プリント回路基板162の金属構成要素と接触する際、回路を閉じることが可能である。換言すると、第2ボタン組立体150は好ましくは、接触ボタン組立体である。
【0023】
第1および第2ボタン組立体120、150は、ハンドピース100の機能を制御する制御要素に電気接続されてよい。1つの好ましい構成において、第1ボタン組立体120は、例えば、第1ボタン組立体120が、オン/オフ式、すなわち電源制御要素、方向制御ボタンおよび速度制御ボタン(例えば、速度を上げるおよび/または速度を下げる)を有するように、複数の制御部材、すなわちボタンを備えることができ、第2ボタン組立体150は、少なくとも1つの補助電源ボタンを備えることができる。したがって、2つのボタン組立体120、150は、いくつかの構成において、重複する電源ボタンを設けることができる。他の構成も可能である。例えば、2つのボタンが、単一の機能(例えば、電源または逆転動作または速度など)を制御するように、第1ボタン組立体120の少なくとも1つのボタン、および第2ボタン組立体150の少なくとも1つのボタンが、単一の機能を有することができる。
【0024】
ここで図4を参照すると、図示のハンドピース100は、例えば、カニューラ挿入切断器具用に設計される。したがって、図示のハンドピース100の後部から延出する流体入り口200が示される。流体入り口200は、返しがつけられたまたは他の好適な結合構造物202を近位端に備えることができる。結合構造物202は、流体入り口200を好適な流体源に連結するのに使用される。
【0025】
流体入り口200はまた、流体通路204を画定する。流体通路204は、ハンドピース流体通路206に流体接続される。好ましくは、ハンドピース流体通路206は、外部筐体102の内部にある一体式の通路である。いくつかの構成において、ハンドピース流体通路206は、外部ホースであってよいが、このような一体式の構造の清浄およびメンテナンス特性が向上することにより、図示の構成の一体式の設計が望ましい。
【0026】
流体通路206を通る流れは、任意の好適な方法で制御することができる。ハンドピース流体通路206の好適な部分に沿って、あるいはハンドピースの内側またはハンドピース100の外側いずれかの流体通路の別の流体接続部分に沿って、流れ制御部210を配置することができる。図4を参照すると、図示の流れ制御部210は、流れ制御シリンダ214によって回転するように接合されたハンドル212を備える。ハンドル212は好ましくは、ハンドピースの外部筐体102内に画定された横方向のくぼみ215の中に配置される。さらに、ハンドル212の少なくとも一部は好ましくは、ハンドル212を簡単に操作することができるように、ハンドピースの面の下で下向きに延在する。他の構成も可能である。
【0027】
シリンダは、一部がハンドピース流れ通路206に一致する流れ通路を画定する内部壁216を備える。シリンダ214は、流れ通路の軸方向の両側に対して、O−リング220などの密封部材を受ける溝218を備える。O−リング220は、シリンダ214とハンドピースの内面を接続する役目をする。このように、O−リング220は、流体通路206または流れ制御部210から流体が漏れる可能性を低くする助けをする。
【0028】
図示のシリンダ214は、軸方向の一端に、分断された段付き面222を備える。シリンダ214の分断された段付き面222は、ハンドル212の分断された段付き面224と噛み合う。噛み合う面を形成することによって、回転させる目的で、ハンドル212と、シリンダ214とを確実に一緒に結合することができる。他の構成も可能である。ハンドル212およびシリンダ214を、両端でねじ締め具226によって一緒に結合することができる。他の構成も可能である。
【0029】
シリンダ214が、ハンドピース流体通路206内に配置される際、ハンドル212は、ハンドピース100に対するハンドル212の角度配向(および、したがって壁216によって画定されるシリンダ214内を通る通路)によって決まる通路開放位置および通路閉鎖位置を有する。図示の構成において、ハンドル212がハンドピース100の近位端に向かって配向される際、通路は開放され、ハンドルが図4の時計回り方向に回転される際、通路は閉鎖される。
【0030】
続けて図4を参照すると、ハンドピース流体通路206は、駆動シャフト232内に画定された流体通路230に結合する。駆動シャフト232は、第1軸受234および第2軸受236によって回転するように(振動を含める)軸支される。図示の構成において、歯車238が、駆動シャフト232と一体式に形成される、または別個に形成されそこに固定される。歯車238は好ましくは、第1軸受234および第2軸受236の間に挿入される。
【0031】
続けて図4を参照すると、シール組立体240が好ましくは、第1軸受234に隣接して配置される。シール組立体は、リング部材242を備え、リング部材242の外側に配置された第1シール244と、リング部材242の内側に配置された第2シール246とを有する。第1シール244は、O−リングであってよく、これは、リング部材242と外部筐体102内に形成されたくぼみとの間に挿入される。第2シール246は、4つ組O−リングであってよく、これはリング部材242とシャフトの間に挿入される。
【0032】
ブッシュ248が、第2軸受236の外側部分の上に重なることが可能である。例えば、リップシールなどのシール250を、ブッシュ248の少なくとも一部とシャフト232の間に配置することができ、O−リングなどの2つ以上のシール252を、ブッシュ248と、シャフト232が中に延在するくぼみを画定する外部筐体102の面との間に配置することができる。シール座金254およびばね座金256が、外部筐体102のくぼみの中でシール組立体を囲む。他の構成も可能である。
【0033】
駆動シャフト232は、駆動ハブ260の中へと延在する。駆動ハブ260の少なくとも一部は好ましくは、駆動シャフト232の少なくとも一部を囲繞する。図示の駆動ハブ260は、中央に配置されたフランジ262を備える。フランジ262は、駆動シャフト232を貫通して延在する通路230と流体連通する中央通路264を画定する。さらに、以下に記載されるように、フランジ262は、ハンドピース100と共に使用される器具を支えることが可能な器具シートを画定する。さらに、フランジ262は、ばね266を支持する。
【0034】
続けて図4を参照すると、ばね266は、駆動ハブ260のフランジ262と、駆動シャフト232の面上に形成された段268との間に延在する。いくつかの実施形態において、段268は、駆動シャフト232の外面上に形成される。ばね266は、駆動ハブ260と、駆動シャフト232とが離れるように付勢する。
【0035】
駆動ハブ260は好ましくは、駆動シャフト232と重なり合う駆動ハブ260の部分の中に形成されるスロット270を備える。駆動シャフト232は、駆動ハブ260内のスロット270とほぼ一致する開口272を備える。いくつかの実施形態において、駆動シャフトは、1つのスロットを備えることができ、駆動ハブは、1つの開口を備える。他の構成も可能である。駆動ハブ260および駆動シャフト232が回転(振動を含める)するように概ね結合されるように、開口272およびスロット270の各側にピン274が挿入され、以下で考察される理由により、ある程度の軸方向の移動が可能になる。いくつかの実施形態において、カニューラ挿入シャフト内を流体が流れることができるように結合させる目的で、少なくとも2つのこの種のピン、スロット、および開口の組立体を周囲に配置することができる。いずれにしても、この種の組立体は好ましくは、回転する際(振動を含める)、ハンドピース100のバランスを保つために周囲に対称的に離間される。
【0036】
次に図6を参照すると、図1の実施形態の部分図にコレット機構290が示される。図示されるように、コレット機構290は、筐体延長部292を備える。筐体延長部292は、任意の好適な方法で外部筐体に接続することができる。図示の延長部292は、段差のある構造物を有する近位端294を備える。段差のある構造物は、外部筐体102の遠位端内で受けられる。
【0037】
クロージャリング298が好ましくは、延長部292の遠位端296へと押し込まれる。クロージャリング298は、延長部の内面へ押し込まれる圧入外面を備えることができる。例えば、ハンドピースに切断アタッチメントを結合する際、切断アタッチメントの配向を助けるために、一組のスロット300をコレットボタン308と整列させることができる。
【0038】
ほぼ円筒形のインサート302を、クロージャリング298と延長部292の段差付き内面304との間に取り付けられることができる。円筒形インサート302は好ましくは、すきまを残して所定の位置に維持される。より好ましくは円筒形インサート302は、延長部292に対して半径方向に移動することが可能である。
【0039】
図示のように、円筒形インサート302は、インサート302の内周の周りをほぼ半分だけ延在するリブ304を備える。リブ304は、例えば、ブレードアタッチメントのシャフト内の溝など切断器具アタッチメント上に形成された溝に係合するように大きさが決められ成形され構成される。他の構成も可能である。さらに、いくつかの構成において、器具のシャフトを延長部292の遠位端へと挿入することにより、傾斜面が、リブ304の方向でインサート302を半径方向に移動させるように、リブ304の遠位面は傾斜してよい。
【0040】
続けて図6を参照すると、インサート302は、図6においてばね306によって上向きに付勢される。インサート302をばね306の付勢力に対抗して下向きに移動させるために、ボタン308を、インサート302に固定または接触させることができる。図6は、ボタン308を押し下げたときに予想される最下位置にあるインサート302を示す。ばね306は、延長部292内に形成されたくぼみ310の中で受けられてよい。他の構成も可能である。
【0041】
使用する際、ブレードアタッチメントのシャフトが、コレット機構290へと挿入される。シャフトが挿入されると、シャフトの端部は、駆動ハブ260のフランジ262を支える。シャフトが挿入され続けると、コレット機構290内のインサート302のリブ304が、ブレードアタッチメントのシャフト上に形成された溝の中にロックするまで、ばね266の付勢に逆らって駆動ハブ260が移動される。リブ304がいったん溝の中にロックすると、ブレードアタッチメントは、駆動ハブ260内に係合する。駆動ハブの回転(振動を含む)が、結果としてブレードアタッチメントの回転(振動を含む)となるように、駆動ハブは、ブレードアタッチメントの対応する特徴部分に係合する端部特徴部分を有する。
【0042】
ハンドピース100からブレードアタッチメントを解放するために、コレット機構290のボタン308が押し下げられてブレードアタッチメントを解放する。ボタン308を押し下げることで、ばね306の付勢力に対抗してインサート302を筐体延長部292に対して下方に押しやる。インサート302の下方移動により、リブ304が、ブレードアタッチメントの溝から外れることができ、ブレードアタッチメントをハンドピースから取り外すことが可能になる。リブ304がいったん外れると、ばね266が、駆動ハブ260を前方に推し進め、その結果、ブレードアタッチメントが前方に移動し、リブ304はもはや、ブレードアタッチメントの溝と軸方向に整列されない。他の構成も可能である。
【0043】
再び図4を参照すると、モータ組立体320を外部筐体102内に取り付けられることができる。任意の好適なモータ組立体を使用することが可能であり、モータは、例えば、圧縮空気駆動式、流体駆動式または電気式であってよい。好ましくは、外部筐体102内でモータ組立体320をほぼ密閉するシール321が設けられる。したがって、上記に記載の密封構成要素との組み合わせにおいて、外部筐体102は一般に、流体に対して不浸透である、またはほとんど浸透させない。
【0044】
図示の構成において、モータ組立体320は、出力シャフト322を備える。出力シャフト322は、モータ軸MAを中心として回転(振動を含める)する。モータ軸MAは、出力軸OAからオフセットされている。換言すると、モータ軸MAは、出力軸OAと軸方向に整列されない。
【0045】
出力シャフト322は、駆動歯車324を担持する。いくつかの構成において、締め具326が、出力シャフト322の一端に駆動歯車324を固定する。駆動歯車324は、駆動シャフト232に取り付けられた、またはこれと一体式に形成された歯車238と噛み合う。好ましくは、駆動歯車324および歯車238は、モータ組立体320から駆動ハブ260へと回転速度を緩めるように構成される。他の構成も可能である。
【0046】
特定の好ましい実施形態、実施例および変形形態の文脈において本発明を開示してきたが、当業者には、本発明が、具体的に開示された実施形態以外にも、本発明の他の代替の実施形態および/または用途、ならびに明白な修正形態およびそれらの均等物に及ぶことが理解されるであろう。さらに、本発明のいくつかの変形形態が示され、詳細に記載されてきたが、本発明の範囲内にある他の修正形態は、本開示を基礎とすることで当業者には容易に明らかであろう。本実施形態の特定の特徴および態様の様々な組み合わせまたは補助的な組み合わせが作成され、これらがなお本発明の範囲内にあり得ることが特に予想される。開示の発明の異なる様式を形成する目的で、開示の実施形態の様々な特徴および態様を互いに組み合わせる、または置き換えることが可能であることを理解されたい。さらに、別の実施形態ではなく一実施形態に対して記載されてきたいくつかの実施形態を、この種の他の実施形態と共に使用することができる。例えば、実施形態の多くは、強化部材を特徴とする。強化部材を特徴としない実施形態が、強化部材を使用することが可能であることが意図される。また多くの他の変形形態が本明細書中に記載されており、物理的に可能である相互用途が予想される。さらに、異なる組立体を同一のアイウェア上で使用することができる、または全ての組立体が、単一の構造を有することができることが予想される。したがって、本明細書で開示される本発明の範囲は、上記に記載の特定の開示の実施形態によって限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲を正しく読むことによってのみ定められるべきであることが意図される。
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2007年5月17日に出願された米国仮特許出願第60/938,654号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、一般に手持ち式医療装置に関する。より詳細には、本発明の特定の特徴、態様および利点は、複数の側面上に制御ボタン組立体を有する、オフセット駆動システムを有する、カニューラ挿入駆動シャフトを有するおよび/またはロックコレット機構を有する、そのような装置に関する。
【背景技術】
【0003】
モータが、複数の異なる機能および作動特性のうちのいずれかを有する外科用装置を駆動させる手持ち式医療装置が一般に知られている。同一のハンドピースを、複数の外科用装置または刃物構造体のいずれかと共に使用することができるように、外科用装置は相互に交換可能である。
【0004】
さらに、US5,871,493は、吸引チャネルを通って外科用装置内に流体を吸い出すことができるハンドピースを示す。吸引チャネルは、モータの側部に沿って延在し、このモータは、外科用装置と軸方向に整列される。したがって、吸引チャネルは、必然的に外科用装置からオフセットされる。
【0005】
US6,221,088は、解剖組織を切断するために外科用ブレードを駆動させるための電動ハンドピースを示す。ハンドピースの遠位端は、外科用ブレードに結合する。外科用ブレードを駆動させるために、ハンドピース内にモータ組立体が搭載されてよく、吸い込みチャネルが、ハンドピース本体の中に設けられ、ハンドピース本体の一部が、外科用ブレードに接続する駆動シャフトの中に延在する。外科用ブレードは、洗浄および吸い込みを促進するために密封組立体を有する。モータは、滅菌に備えてハンドピース本体から取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,871,493号明細書
【特許文献2】米国特許第6,221,088号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような構成でも十分であり得るが、これらの各構成それぞれはまた、いくつかの欠点を持っている。したがって、改良された手持ち式医療装置が、望まれている。いくつかの構成において、ハンドピースの近位端および遠位端それぞれの上に制御要素を配置することができる。いくつかの構成において、これらの制御要素は、ハンドピースの上方側および下方側のそれぞれに配置することができる。いくつかの構成において、モータによって駆動される器具の軸から軸方向にオフセットしてモータを設けることができる。いくつかの構成において、ハンドピース内を貫通する流体通路を画定することができ、この流体通路に沿って器具の軸が延在する。いくつかの実施形態において、コレット機構は、ロック位置にばね付勢され、ボタンによって非ロック位置に移動可能なロック部材を特徴として備える。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の特定の特徴、態様および利点に従って構成され構築されたいくつかの実施形態において、医療用ハンドピースは、ハンドピース外部筐体を備える。ハンドピース外部筐体は、細長いモータ組立体を囲む。細長いモータ組立体は、モータ出力シャフトを備える。モータ出力シャフトは、モータ出力シャフト軸を中心として回転する。ハンドピース外部筐体はまた、内部流体通路を囲む。内部流体通路は、モータ出力シャフト軸に対してほぼ平行に延在する。内部流体通路はまた、細長いモータ組立体の側部にほぼ沿って延在する。流れ制御部が、ハンドピース外部筐体内に取り付けられる。流れ制御部は、調節可能な流れ制御弁を備える。調節可能な流れ制御弁は、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と交差する。細長いモータ組立体のモータ出力シャフトは、ハンドピース駆動シャフトに機械的に接続される。ハンドピース駆動シャフトは、ハンドピース駆動シャフト軸を中心として回転可能である。ハンドピース駆動シャフト軸は、モータ出力シャフト軸からオフセットされている。ハンドピース駆動シャフトは、駆動シャフト流体通路を備える。駆動シャフト流体通路は、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と流体連通する。
【0009】
本発明のこれらのおよび他の特徴、態様および利点が、好ましい実施形態の図面を参照して以下に記載される。本実施形態は、本発明の特定の特徴、態様および利点を例示することを目的とする。本実施形態は、本発明を限定することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による特定の特徴、態様および利点に従って構成され構築されたハンドピースの一実施形態の斜視図である。
【図2】図1の実施形態の分解組立斜視図である。
【図3】図1の実施形態の別の分解組立斜視図である。
【図4】図1の実施形態の断面図である。
【図5】図1の実施形態と共に使用される流れ制御部の拡大斜視図である。
【図6】図1の実施形態で使用されるコレット機構の拡大された部分断面斜視図である。
【図7】図1の実施形態の側面図であり、他方の側面の図は、図7の鏡像である。
【図8】図1の実施形態の端面図である。
【図9】図1の実施形態の別の端面図である。
【図10】図1の実施形態の上面図である。
【図11】図1の実施形態の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明による特定の特徴、態様および利点に従って構成され構築されたハンドピース100の一実施形態の斜視図を示す。図示のハンドピースは、関節鏡視下シェーバーであってよく、または以下に記載される本発明の特徴、態様および利点のうちのいずれか、またはその全てから利益を得るであろう任意の他のタイプの手持ち式医療装置であってよい。
【0012】
続けて図1を最初に参照すると、図示のハンドピース100は、外部筐体102を備える。外部筐体102は、任意の好適な材料で、また任意の適切な方法で形成することができる。外部筐体102は好ましくは、液体に対して不浸透である。より好ましくは外部筐体は、オートクレーブに入れられる、または他の何らかの方法で滅菌することができる。いくつかの実施形態において、外部筐体102は、単一部品の構成要素であり、他の実施形態では、外部筐体102は、任意の好適な方法で一緒に接合された複数の構成要素で形成される。
【0013】
図示のように、いくつかの実施形態は、オフセット部分110によって接続される近位部分104と遠位部分106とを有する。斜めの部分110により、ハンドピース100は、近位端112と遠位端114と間にわずかなオフセットを有することになる。このオフセット構造が、特定の望ましい人間工学的利点を提供する。さらに、オフセット構造により、歯車列(以下に記載される)を使用することが可能になり、その結果、比率変更が可能になり得る。図示の実施形態において、下方に傾斜する面116をハンドピース100の頂部側に沿って画定することができるように、近位部分104は、遠位部分106の上方にオフセットされている。
【0014】
続けて図1を参照すると、傾斜面116は好ましくは、第1ボタン組立体120を含む。図2は、ハンドピース100の分解組立図を示す。第1ボタン組立体120は好ましくは、カバープレート122およびブーツ124を備える。カバープレート122は、開口126を有してよく、ブーツ124は、開口126内へと延在するこぶ状突起130を有する。いくつかの実施形態において、こぶ状突起130は、カバープレート122の上面を超えて上向きに延出する。
【0015】
カバープレート122はまた、穴132を有し、この穴は、図示の構成では皿穴が開けられている。穴132は、ねじ締め具134を受ける。締め具134は、外部筐体102の中に画定されたくぼみ136の中にまたはこれを覆うようにカバープレートを固定する。くぼみ136は好ましくは、カバープレート122と共にブーツ124を受けるように成形され構成され、ブーツ124を所定の位置にしっかりと固定する。したがって、くぼみ136、ブーツ124およびカバープレート122の組み合わせは有利には、液密の組立体を画定することができる。このような液密の組立体は、例えば、使用する際および清浄する際に内部接続および内部構成要素を保護することが可能である。
【0016】
ブーツ124の下にあるプリント回路基板138が、別のくぼみ140の中に配置される。プリント回路基板138は好ましくは、ブーツ124から離間される。より好ましくは、ブーツ124は金属構成要素、例えば、各こぶ状突起130の下にある金の構成要素などを備え、プリント回路基板138は、ブーツ124の金属構成要素によって接触され得るこれに対応する金属構成要素を備える。したがって、こぶ状突起130が押し下げられたときに回路を閉じるために、こぶ状突起130が押し下げられる際、こぶ状突起130およびその金属構成要素が、プリント回路基板138の金属構成要素に接触するようになる。換言すると、第1ボタン組立体は好ましくは、接触ボタン組立体である。他の構成も可能である。
【0017】
いくつかの実施形態において、単一の通路142が、外部筐体102の一部を通ってハンドピースの制御回路と第1ボタン組立体120の間に延在する。通路142は、押しボタン回路をハンドピース102の内部部分に接続する。
【0018】
ここで図1を参照すると、ハンドピース100はまた、第2ボタン組立体150を備える。図1に示されるように、第1ボタン組立体120および第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の反対側の軸方向の端部上に配置される。図示の構造において、第1ボタン組立体120は、遠位部分106および斜めの部分110の少なくとも一方の上に配置され、第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の近位部分104上に配置される。さらに、図示の構造において、第1ボタン組立体120はハンドピース100の頂部上に配置され、第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の底部上に配置される。したがって、いくつかの実施形態において、第1ボタン組立体120および第2ボタン組立体150は、ハンドピース100の正反対となる部分の上にある。図示の構成は有利には、2つのボタン組立体、およびこの2つのボタンの位置によって、利用可能な手で保持する場所を増大させる。
【0019】
ここで図3を参照すると、第2ボタン組立体150は好ましくは、ボス152に取り付けられる。ボス152は、図2に示されるように、図1で下方面154から外向きに延在する。図示の構成において、ボス152は、第1のくぼみ156を画定し、この中に第2のくぼみ158が画定される。通路160が、第2のくぼみ158からハンドピース100の内部へと延在する。
【0020】
プリント回路基板162は、第2のくぼみ158内に配置されるように大きさが決められ構成される。ワイヤ164が、プリント回路基板162から延出し、通路160内へと延出しその中を貫通する。ブーツ166は、第1のくぼみ156に嵌合し、実質的に第2のくぼみ158を覆う。ブーツ166は、こぶ状突起168およびフランジ170を備える。いくつかの構成において、フランジ170は、第1のくぼみ156の中に画定される面の上に置かれ、こぶ状突起168は、プリント回路基板162上の金属構成要素の上に重なる。好ましくは、こぶ状突起168と、プリント回路基板162は、離間される。第2ボタン組立体150は好ましくは、接触スイッチを画定するが、他の構成も可能である。
【0021】
カバープレート172が、図示のボス152の少なくとも一部の上に重なる。図示の構成において、ボス152は、複数のねじ穴174を有し、カバープレート172は、これに対応する穴176を有する。カバープレート172内の穴176は好ましくは、皿穴が開けられ、カバープレート172をボス152の上の所定の位置に固定するねじ締め具を受ける。好ましくは、カバープレート172が、第1のくぼみ156内の面に対してブーツ166のフランジ170を押しつけるように、カバープレート172は、第1のくぼみ156の中に収容される部分を有する。この方法において、第2ボタン組立体150は、実質的に液密の構造を有する。
【0022】
続けて図3を参照すると、カバープレート172はまた、中央開口178を有する。ブーツ166のこぶ状突起168は、中央開口178の中へ、またはいくつかの実施形態においては、これを貫通して延在することができる。第1ボタン組立体120と同様に、プリント回路基板162は好ましくは、ブーツ166から離間される。より好ましくは、ブーツ166は、こぶ状突起168の下方面上に金属構成要素を備え、プリント回路基板162は、これに対応する金属構成要素を備える。こぶ状突起168の金属構成要素は、それが、プリント回路基板162の金属構成要素と接触する際、回路を閉じることが可能である。換言すると、第2ボタン組立体150は好ましくは、接触ボタン組立体である。
【0023】
第1および第2ボタン組立体120、150は、ハンドピース100の機能を制御する制御要素に電気接続されてよい。1つの好ましい構成において、第1ボタン組立体120は、例えば、第1ボタン組立体120が、オン/オフ式、すなわち電源制御要素、方向制御ボタンおよび速度制御ボタン(例えば、速度を上げるおよび/または速度を下げる)を有するように、複数の制御部材、すなわちボタンを備えることができ、第2ボタン組立体150は、少なくとも1つの補助電源ボタンを備えることができる。したがって、2つのボタン組立体120、150は、いくつかの構成において、重複する電源ボタンを設けることができる。他の構成も可能である。例えば、2つのボタンが、単一の機能(例えば、電源または逆転動作または速度など)を制御するように、第1ボタン組立体120の少なくとも1つのボタン、および第2ボタン組立体150の少なくとも1つのボタンが、単一の機能を有することができる。
【0024】
ここで図4を参照すると、図示のハンドピース100は、例えば、カニューラ挿入切断器具用に設計される。したがって、図示のハンドピース100の後部から延出する流体入り口200が示される。流体入り口200は、返しがつけられたまたは他の好適な結合構造物202を近位端に備えることができる。結合構造物202は、流体入り口200を好適な流体源に連結するのに使用される。
【0025】
流体入り口200はまた、流体通路204を画定する。流体通路204は、ハンドピース流体通路206に流体接続される。好ましくは、ハンドピース流体通路206は、外部筐体102の内部にある一体式の通路である。いくつかの構成において、ハンドピース流体通路206は、外部ホースであってよいが、このような一体式の構造の清浄およびメンテナンス特性が向上することにより、図示の構成の一体式の設計が望ましい。
【0026】
流体通路206を通る流れは、任意の好適な方法で制御することができる。ハンドピース流体通路206の好適な部分に沿って、あるいはハンドピースの内側またはハンドピース100の外側いずれかの流体通路の別の流体接続部分に沿って、流れ制御部210を配置することができる。図4を参照すると、図示の流れ制御部210は、流れ制御シリンダ214によって回転するように接合されたハンドル212を備える。ハンドル212は好ましくは、ハンドピースの外部筐体102内に画定された横方向のくぼみ215の中に配置される。さらに、ハンドル212の少なくとも一部は好ましくは、ハンドル212を簡単に操作することができるように、ハンドピースの面の下で下向きに延在する。他の構成も可能である。
【0027】
シリンダは、一部がハンドピース流れ通路206に一致する流れ通路を画定する内部壁216を備える。シリンダ214は、流れ通路の軸方向の両側に対して、O−リング220などの密封部材を受ける溝218を備える。O−リング220は、シリンダ214とハンドピースの内面を接続する役目をする。このように、O−リング220は、流体通路206または流れ制御部210から流体が漏れる可能性を低くする助けをする。
【0028】
図示のシリンダ214は、軸方向の一端に、分断された段付き面222を備える。シリンダ214の分断された段付き面222は、ハンドル212の分断された段付き面224と噛み合う。噛み合う面を形成することによって、回転させる目的で、ハンドル212と、シリンダ214とを確実に一緒に結合することができる。他の構成も可能である。ハンドル212およびシリンダ214を、両端でねじ締め具226によって一緒に結合することができる。他の構成も可能である。
【0029】
シリンダ214が、ハンドピース流体通路206内に配置される際、ハンドル212は、ハンドピース100に対するハンドル212の角度配向(および、したがって壁216によって画定されるシリンダ214内を通る通路)によって決まる通路開放位置および通路閉鎖位置を有する。図示の構成において、ハンドル212がハンドピース100の近位端に向かって配向される際、通路は開放され、ハンドルが図4の時計回り方向に回転される際、通路は閉鎖される。
【0030】
続けて図4を参照すると、ハンドピース流体通路206は、駆動シャフト232内に画定された流体通路230に結合する。駆動シャフト232は、第1軸受234および第2軸受236によって回転するように(振動を含める)軸支される。図示の構成において、歯車238が、駆動シャフト232と一体式に形成される、または別個に形成されそこに固定される。歯車238は好ましくは、第1軸受234および第2軸受236の間に挿入される。
【0031】
続けて図4を参照すると、シール組立体240が好ましくは、第1軸受234に隣接して配置される。シール組立体は、リング部材242を備え、リング部材242の外側に配置された第1シール244と、リング部材242の内側に配置された第2シール246とを有する。第1シール244は、O−リングであってよく、これは、リング部材242と外部筐体102内に形成されたくぼみとの間に挿入される。第2シール246は、4つ組O−リングであってよく、これはリング部材242とシャフトの間に挿入される。
【0032】
ブッシュ248が、第2軸受236の外側部分の上に重なることが可能である。例えば、リップシールなどのシール250を、ブッシュ248の少なくとも一部とシャフト232の間に配置することができ、O−リングなどの2つ以上のシール252を、ブッシュ248と、シャフト232が中に延在するくぼみを画定する外部筐体102の面との間に配置することができる。シール座金254およびばね座金256が、外部筐体102のくぼみの中でシール組立体を囲む。他の構成も可能である。
【0033】
駆動シャフト232は、駆動ハブ260の中へと延在する。駆動ハブ260の少なくとも一部は好ましくは、駆動シャフト232の少なくとも一部を囲繞する。図示の駆動ハブ260は、中央に配置されたフランジ262を備える。フランジ262は、駆動シャフト232を貫通して延在する通路230と流体連通する中央通路264を画定する。さらに、以下に記載されるように、フランジ262は、ハンドピース100と共に使用される器具を支えることが可能な器具シートを画定する。さらに、フランジ262は、ばね266を支持する。
【0034】
続けて図4を参照すると、ばね266は、駆動ハブ260のフランジ262と、駆動シャフト232の面上に形成された段268との間に延在する。いくつかの実施形態において、段268は、駆動シャフト232の外面上に形成される。ばね266は、駆動ハブ260と、駆動シャフト232とが離れるように付勢する。
【0035】
駆動ハブ260は好ましくは、駆動シャフト232と重なり合う駆動ハブ260の部分の中に形成されるスロット270を備える。駆動シャフト232は、駆動ハブ260内のスロット270とほぼ一致する開口272を備える。いくつかの実施形態において、駆動シャフトは、1つのスロットを備えることができ、駆動ハブは、1つの開口を備える。他の構成も可能である。駆動ハブ260および駆動シャフト232が回転(振動を含める)するように概ね結合されるように、開口272およびスロット270の各側にピン274が挿入され、以下で考察される理由により、ある程度の軸方向の移動が可能になる。いくつかの実施形態において、カニューラ挿入シャフト内を流体が流れることができるように結合させる目的で、少なくとも2つのこの種のピン、スロット、および開口の組立体を周囲に配置することができる。いずれにしても、この種の組立体は好ましくは、回転する際(振動を含める)、ハンドピース100のバランスを保つために周囲に対称的に離間される。
【0036】
次に図6を参照すると、図1の実施形態の部分図にコレット機構290が示される。図示されるように、コレット機構290は、筐体延長部292を備える。筐体延長部292は、任意の好適な方法で外部筐体に接続することができる。図示の延長部292は、段差のある構造物を有する近位端294を備える。段差のある構造物は、外部筐体102の遠位端内で受けられる。
【0037】
クロージャリング298が好ましくは、延長部292の遠位端296へと押し込まれる。クロージャリング298は、延長部の内面へ押し込まれる圧入外面を備えることができる。例えば、ハンドピースに切断アタッチメントを結合する際、切断アタッチメントの配向を助けるために、一組のスロット300をコレットボタン308と整列させることができる。
【0038】
ほぼ円筒形のインサート302を、クロージャリング298と延長部292の段差付き内面304との間に取り付けられることができる。円筒形インサート302は好ましくは、すきまを残して所定の位置に維持される。より好ましくは円筒形インサート302は、延長部292に対して半径方向に移動することが可能である。
【0039】
図示のように、円筒形インサート302は、インサート302の内周の周りをほぼ半分だけ延在するリブ304を備える。リブ304は、例えば、ブレードアタッチメントのシャフト内の溝など切断器具アタッチメント上に形成された溝に係合するように大きさが決められ成形され構成される。他の構成も可能である。さらに、いくつかの構成において、器具のシャフトを延長部292の遠位端へと挿入することにより、傾斜面が、リブ304の方向でインサート302を半径方向に移動させるように、リブ304の遠位面は傾斜してよい。
【0040】
続けて図6を参照すると、インサート302は、図6においてばね306によって上向きに付勢される。インサート302をばね306の付勢力に対抗して下向きに移動させるために、ボタン308を、インサート302に固定または接触させることができる。図6は、ボタン308を押し下げたときに予想される最下位置にあるインサート302を示す。ばね306は、延長部292内に形成されたくぼみ310の中で受けられてよい。他の構成も可能である。
【0041】
使用する際、ブレードアタッチメントのシャフトが、コレット機構290へと挿入される。シャフトが挿入されると、シャフトの端部は、駆動ハブ260のフランジ262を支える。シャフトが挿入され続けると、コレット機構290内のインサート302のリブ304が、ブレードアタッチメントのシャフト上に形成された溝の中にロックするまで、ばね266の付勢に逆らって駆動ハブ260が移動される。リブ304がいったん溝の中にロックすると、ブレードアタッチメントは、駆動ハブ260内に係合する。駆動ハブの回転(振動を含む)が、結果としてブレードアタッチメントの回転(振動を含む)となるように、駆動ハブは、ブレードアタッチメントの対応する特徴部分に係合する端部特徴部分を有する。
【0042】
ハンドピース100からブレードアタッチメントを解放するために、コレット機構290のボタン308が押し下げられてブレードアタッチメントを解放する。ボタン308を押し下げることで、ばね306の付勢力に対抗してインサート302を筐体延長部292に対して下方に押しやる。インサート302の下方移動により、リブ304が、ブレードアタッチメントの溝から外れることができ、ブレードアタッチメントをハンドピースから取り外すことが可能になる。リブ304がいったん外れると、ばね266が、駆動ハブ260を前方に推し進め、その結果、ブレードアタッチメントが前方に移動し、リブ304はもはや、ブレードアタッチメントの溝と軸方向に整列されない。他の構成も可能である。
【0043】
再び図4を参照すると、モータ組立体320を外部筐体102内に取り付けられることができる。任意の好適なモータ組立体を使用することが可能であり、モータは、例えば、圧縮空気駆動式、流体駆動式または電気式であってよい。好ましくは、外部筐体102内でモータ組立体320をほぼ密閉するシール321が設けられる。したがって、上記に記載の密封構成要素との組み合わせにおいて、外部筐体102は一般に、流体に対して不浸透である、またはほとんど浸透させない。
【0044】
図示の構成において、モータ組立体320は、出力シャフト322を備える。出力シャフト322は、モータ軸MAを中心として回転(振動を含める)する。モータ軸MAは、出力軸OAからオフセットされている。換言すると、モータ軸MAは、出力軸OAと軸方向に整列されない。
【0045】
出力シャフト322は、駆動歯車324を担持する。いくつかの構成において、締め具326が、出力シャフト322の一端に駆動歯車324を固定する。駆動歯車324は、駆動シャフト232に取り付けられた、またはこれと一体式に形成された歯車238と噛み合う。好ましくは、駆動歯車324および歯車238は、モータ組立体320から駆動ハブ260へと回転速度を緩めるように構成される。他の構成も可能である。
【0046】
特定の好ましい実施形態、実施例および変形形態の文脈において本発明を開示してきたが、当業者には、本発明が、具体的に開示された実施形態以外にも、本発明の他の代替の実施形態および/または用途、ならびに明白な修正形態およびそれらの均等物に及ぶことが理解されるであろう。さらに、本発明のいくつかの変形形態が示され、詳細に記載されてきたが、本発明の範囲内にある他の修正形態は、本開示を基礎とすることで当業者には容易に明らかであろう。本実施形態の特定の特徴および態様の様々な組み合わせまたは補助的な組み合わせが作成され、これらがなお本発明の範囲内にあり得ることが特に予想される。開示の発明の異なる様式を形成する目的で、開示の実施形態の様々な特徴および態様を互いに組み合わせる、または置き換えることが可能であることを理解されたい。さらに、別の実施形態ではなく一実施形態に対して記載されてきたいくつかの実施形態を、この種の他の実施形態と共に使用することができる。例えば、実施形態の多くは、強化部材を特徴とする。強化部材を特徴としない実施形態が、強化部材を使用することが可能であることが意図される。また多くの他の変形形態が本明細書中に記載されており、物理的に可能である相互用途が予想される。さらに、異なる組立体を同一のアイウェア上で使用することができる、または全ての組立体が、単一の構造を有することができることが予想される。したがって、本明細書で開示される本発明の範囲は、上記に記載の特定の開示の実施形態によって限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲を正しく読むことによってのみ定められるべきであることが意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長いモータ組立体を囲むハンドピース外部筐体を備え、細長いモータ組立体が、モータ出力シャフト軸を中心として回転するモータ出力シャフトを有し、ハンドピース外部筐体がまた、モータ出力シャフト軸に対してほぼ平行に延在する内部流体通路を囲み、内部流体通路がまた、細長いモータ組立体の側部にほぼ沿って延在し、調節可能な流れ制御弁を有する流れ制御部が、ハンドピース外部筐体内に取り付けられ、調節可能な流れ制御弁が、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と交差し、細長いモータ組立体のモータ出力シャフトが、ハンドピース駆動シャフトに機械的に接続され、ハンドピース駆動シャフトが、ハンドピース駆動シャフト軸を中心として回転可能であり、ハンドピース駆動シャフト軸が、モータ出力シャフト軸からオフセットされ、ハンドピース駆動シャフトが、駆動シャフト流体通路を有し、駆動シャフト流体通路が、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と流体連通する、医療用ハンドピース。
【請求項2】
ハンドピース駆動シャフト軸が、駆動シャフト流体通路の長さに沿って延在し、ハンドピース駆動シャフト軸が、ハンドピース外部筐体の内部流体通路に沿って延在する、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項3】
ハンドピース外部筐体の遠位部分上に配置された第1ボタン組立体と、ハンドピース外部筐体の近位部分上に配置された第2ボタン組立体とをさらに備える、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項4】
第1ボタン組立体が、ハンドピース外部筐体の上方部分上にあり、第2ボタン組立体が、ハンドピース外部筐体の下方部分の上にある、請求項3に記載の医療用ハンドピース。
【請求項5】
第1ボタン組立体のボタンおよび第2ボタン組立体のボタンが、ハンドピースの単一の機能を制御するように、第1ボタン組立体および第2ボタン組立体がそれぞれ、第1の機能を有するボタンを備える、請求項3に記載の医療用ハンドピース。
【請求項6】
第1ボタン組立体および第2ボタン組立体がそれぞれ、接触ボタン構造を有する、請求項3に記載の医療用ハンドピース。
【請求項7】
ハンドピース外部筐体が、コレット機構が中に配置された筐体延長部が接続される遠位端を備える、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項8】
コレット機構が、ロック位置に付勢され、半径方向に可動な構成要素の一部に接触するボタンを押し下げることによって非ロック位置に移動可能な半径方向に可動な構成要素を備える、請求項5に記載の医療用ハンドピース。
【請求項9】
半径方向に可動な構成要素が、内側円周面を有するリングを備え、リングが、リングの内側円周面の一部のみから内側に向かって延在するリブを有する、請求項6に記載の医療用ハンドピース。
【請求項10】
リブが、リングの第1の部分上に配置され、ボタンが、リングの対向する部分に接触する、請求項7に記載の医療用ハンドピース。
【請求項11】
ハンドピース駆動シャフトに接続された駆動ハブをさらに備える、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項12】
駆動ハブとハンドピース駆動シャフトのうちの一方が穴を有し、他方がスロットを有し、駆動ハブが、ハンドピース駆動シャフトに対して限定された範囲にわたって軸方向に可動であるように、穴とスロットの両方の中を通ってピンが延在する、請求項11に記載の医療用ハンドピース。
【請求項13】
駆動ハブがハンドピース駆動シャフトに対して遠位の軸方向に付勢されるように、駆動ハブの一部と、ハンドピース駆動シャフトの一部との間に取り付けられたばねをさらに備える、請求項12に記載の医療用ハンドピース。
【請求項14】
モータ出力シャフトが、ハンドピース駆動シャフト歯車と噛み合うモータ歯車を担持し、ハンドピース駆動シャフトが、第1軸受および第2軸受によって支持され、ハンドピース駆動シャフト歯車が、第1軸受と第2軸受の間に置かれる、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項15】
近位シール組立体が、第1軸受の近位に配置され、遠位シール組立体が、第2軸受の遠位に配置される、請求項14に記載の医療用ハンドピース。
【請求項1】
細長いモータ組立体を囲むハンドピース外部筐体を備え、細長いモータ組立体が、モータ出力シャフト軸を中心として回転するモータ出力シャフトを有し、ハンドピース外部筐体がまた、モータ出力シャフト軸に対してほぼ平行に延在する内部流体通路を囲み、内部流体通路がまた、細長いモータ組立体の側部にほぼ沿って延在し、調節可能な流れ制御弁を有する流れ制御部が、ハンドピース外部筐体内に取り付けられ、調節可能な流れ制御弁が、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と交差し、細長いモータ組立体のモータ出力シャフトが、ハンドピース駆動シャフトに機械的に接続され、ハンドピース駆動シャフトが、ハンドピース駆動シャフト軸を中心として回転可能であり、ハンドピース駆動シャフト軸が、モータ出力シャフト軸からオフセットされ、ハンドピース駆動シャフトが、駆動シャフト流体通路を有し、駆動シャフト流体通路が、ハンドピース外部筐体の内部流体通路と流体連通する、医療用ハンドピース。
【請求項2】
ハンドピース駆動シャフト軸が、駆動シャフト流体通路の長さに沿って延在し、ハンドピース駆動シャフト軸が、ハンドピース外部筐体の内部流体通路に沿って延在する、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項3】
ハンドピース外部筐体の遠位部分上に配置された第1ボタン組立体と、ハンドピース外部筐体の近位部分上に配置された第2ボタン組立体とをさらに備える、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項4】
第1ボタン組立体が、ハンドピース外部筐体の上方部分上にあり、第2ボタン組立体が、ハンドピース外部筐体の下方部分の上にある、請求項3に記載の医療用ハンドピース。
【請求項5】
第1ボタン組立体のボタンおよび第2ボタン組立体のボタンが、ハンドピースの単一の機能を制御するように、第1ボタン組立体および第2ボタン組立体がそれぞれ、第1の機能を有するボタンを備える、請求項3に記載の医療用ハンドピース。
【請求項6】
第1ボタン組立体および第2ボタン組立体がそれぞれ、接触ボタン構造を有する、請求項3に記載の医療用ハンドピース。
【請求項7】
ハンドピース外部筐体が、コレット機構が中に配置された筐体延長部が接続される遠位端を備える、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項8】
コレット機構が、ロック位置に付勢され、半径方向に可動な構成要素の一部に接触するボタンを押し下げることによって非ロック位置に移動可能な半径方向に可動な構成要素を備える、請求項5に記載の医療用ハンドピース。
【請求項9】
半径方向に可動な構成要素が、内側円周面を有するリングを備え、リングが、リングの内側円周面の一部のみから内側に向かって延在するリブを有する、請求項6に記載の医療用ハンドピース。
【請求項10】
リブが、リングの第1の部分上に配置され、ボタンが、リングの対向する部分に接触する、請求項7に記載の医療用ハンドピース。
【請求項11】
ハンドピース駆動シャフトに接続された駆動ハブをさらに備える、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項12】
駆動ハブとハンドピース駆動シャフトのうちの一方が穴を有し、他方がスロットを有し、駆動ハブが、ハンドピース駆動シャフトに対して限定された範囲にわたって軸方向に可動であるように、穴とスロットの両方の中を通ってピンが延在する、請求項11に記載の医療用ハンドピース。
【請求項13】
駆動ハブがハンドピース駆動シャフトに対して遠位の軸方向に付勢されるように、駆動ハブの一部と、ハンドピース駆動シャフトの一部との間に取り付けられたばねをさらに備える、請求項12に記載の医療用ハンドピース。
【請求項14】
モータ出力シャフトが、ハンドピース駆動シャフト歯車と噛み合うモータ歯車を担持し、ハンドピース駆動シャフトが、第1軸受および第2軸受によって支持され、ハンドピース駆動シャフト歯車が、第1軸受と第2軸受の間に置かれる、請求項1に記載の医療用ハンドピース。
【請求項15】
近位シール組立体が、第1軸受の近位に配置され、遠位シール組立体が、第2軸受の遠位に配置される、請求項14に記載の医療用ハンドピース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2010−527279(P2010−527279A)
【公表日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508613(P2010−508613)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/063962
【国際公開番号】WO2008/144552
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509316394)プロ−デツクス・インコーポレイテツド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/063962
【国際公開番号】WO2008/144552
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509316394)プロ−デツクス・インコーポレイテツド (3)
【Fターム(参考)】
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