手持式の土壌害虫駆除器
【課題】 家庭菜園やガーデニングで手軽に使用できるよう、小型化、軽量化、低コスト化して、夜盗虫等の土壌中に潜む害虫を、簡便に且つ効率良く駆除でき、しかも土壌が湿っている場合でも作業能率の低下を来たすことがないようにする。
【解決手段】 土壌中の害虫1に突き刺すための細長状部材2を、把手3の下面3aに下向き状に多数設ける。この細長状部材2の間に入り込む土塊4を除去するための可動部材5を備えて形成する。本発明は、可動部材5を、板状に形成して細長状部材2に嵌め挿し、細長状部材2に案内させて進退動作自在に形成するのが好ましい。
【解決手段】 土壌中の害虫1に突き刺すための細長状部材2を、把手3の下面3aに下向き状に多数設ける。この細長状部材2の間に入り込む土塊4を除去するための可動部材5を備えて形成する。本発明は、可動部材5を、板状に形成して細長状部材2に嵌め挿し、細長状部材2に案内させて進退動作自在に形成するのが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手に持って使用する土壌害虫駆除器に関し、更に詳しくは土壌中に生息する、例えば夜盗虫等の害虫の駆除に適するよう形成した手持式の土壌害虫駆除器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ところで、夜盗虫の幼虫は、老齢期(蛹化の前)になると、日中は土の中(通常、1〜2cmの深さ)に「の」の字形状に丸まって潜り、夜になると土中から這い出て植物の葉や茎を食む。また夜盗虫の仲間であるネギリ虫の幼虫は、植物の根や茎を食べて植物を枯らしてしまうことが多い。
【0003】
而して、従来この種の害虫を駆除する器具としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この従来品は、左右の陽極棒の間に陰極棒を配置し、この陽極棒と陰極棒、及び発電機等を備えた本体を、トラクターで牽引して土中の虫を感電死させる構造である。
【0004】
従って、この従来品の場合は、装置が大型化し、保管スペースを広く必要とし、また値段が高くなるのを避けられず、家庭菜園やガーデニングで手軽に使用するには不向きであった。
そのため、従来、手動操作で簡便に使用できる、使い勝手の良い、この種の害虫用駆除器の出現が強く望まれていた。
【0005】
しかしながらこの場合、例えば土壌中に殺虫剤(消毒液)を手動操作で注入可能に形成するのでは、薬剤のコストがかかり、作業が面倒で、しかも殺虫剤が作物等に悪影響を及ぼす惧れがある。また、例えば錐状に形成して土壌中の害虫を刺し殺すのでは効率が悪く、またこの場合は、土壌が湿っていると、土塊が錐の先等に付着し、駆除作業の能率が低下する、という問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−90650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、家庭菜園やガーデニングで手軽に使用できるよう、小型化、軽量化、低コスト化して、夜盗虫等の土壌中に潜む害虫を、簡便に且つ効率良く駆除でき、しかも土壌が湿っている場合でも作業能率の低下を来たすことがないよう形成した手持式の土壌害虫駆除器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図1等に示されるように、土壌中の害虫1に突き刺すための細長状部材2が、把手3の下面3aに下向き状に多数設けられ、この細長状部材2の間に入り込む土塊4を除去するための可動部材5を備えて形成されていることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
本発明の場合、細長状部材2は、耐食性、硬質性の材料で形成される。具体的には、例えば鉄、ステンレス、アルミニウム、鋼等の金属材で実現される。また細長状部材2は、土壌に突き刺し易くなるよう、先端が尖って形成され、通常、同じ長さ(高さ)に形成されるが、長さは変えられているのでも良い。また細長状部材2の本数(個数)や、把手3の下面3aの面積は、駆除対象の害虫1の大きさ等により適宜選定されるので良い。また細長状部材2は、通常、例えば行列状や同心円状に配列されるが、これに限定されるものではない。
【0010】
また本発明の場合、把手3の形態は自由であり、下面3aは、例えば方形状、円形状、或いは長円形状等に形成されるので良い。また可動部材5は、例えば板状に形成され、細長状部材2に案内されて進退動作(上下動作)自在に形成されるのでも、或いは、例えば櫛歯状に形成され、上辺の横軸を中心に回動して細長状部材2の間に詰まっている土塊4を櫛歯で除去できるよう形成されているのでも良い。
【0011】
而して、本発明は、可動部材5が、板状に形成されて細長状部材2に嵌め挿され、細長状部材2に案内されて進退動作自在に形成されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、可動部材5の動きが直線的になり、迅速に、且つ円滑に土塊4を落として除去できるからである。
【0012】
またこの場合、本発明は、可動部材5が、細長状部材2の先端付近に配置され、この可動部材5の裏側に細長状部材2に嵌め挿された状態でコイルバネ6が設けられ、細長状部材2が土壌から引き抜かれると上記のコイルバネ6の復元力で可動部材5が細長状部材2の先端側に移動可能に形成されているのが好ましい(請求項3)。
なぜならこれによると、細長状部材2を土壌から引き抜くと、コイルバネ6の復元作用で可動部材5が自動的に細長状部材2の側に移動し、特別な操作を必要とすることなく、簡単、迅速に土塊4を落として除去できるからである。
【0013】
この場合、本発明は、可動部材5が正方形に形成され、この可動部材5の四隅に対応する位置の細長状部材2にコイルバネ6が嵌め挿されているのが好ましい(請求項4)。
なぜならこれによると、可動部材5をバランス良く安定した姿勢で進退動作させることができるからである。
【0014】
また本発明は、図3等に示されるように、細長状部材2が、把手3の下面3aに縦横方向に等間隔をあけて複数の行と列の状態に設けられているのが好ましい(請求項5)。
なぜならこれによると、細長状部材2が碁盤の目のように規則正しく配列されるため、害虫1の突き刺し洩れが少なくなるからである。またこれによると、細長状部材2の取り付け作業を簡単化でき、可動部材5の構成を単純化でき、可動部材5の製造を容易化できるからである。
【0015】
なお、土壌中に潜む害虫1の典型である夜盗虫は、体長が、通常、20〜50(mm)であり、太さが3〜7(mm)位である。また日中は、土中に、「の」の字の形状をして、丸まって潜っている。従って、本発明の場合、細長状部材2の間隔は、夜盗虫を突き刺し易くなるよう、通常、数ミリメートル程度に選定されるのが良い。
【0016】
また本発明は、細長状部材2が電極であり、図4に示されるように、陽極2aと陰極2bが縦横方向とも交互に配列され、この陽極2aと陰極2bに電流を流して土壌中の害虫1を感電死可能に形成されているのが好ましい(請求項6)。
なぜならこれによると、突き刺し損ねた害虫1に、複数の電流路から合算した電流を流して害虫1を感電死させることができるからである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、このように土壌中の害虫に突き刺すための細長状部材が、把手の下面に下向き状に多数設けられ、この細長状部材の間に入り込む土塊を除去するための可動部材を備えて形成されているものである。
【0018】
従って、本発明は、把手を利用して地面の広い範囲を一遍に突き刺して細長状部材で土壌中の害虫を簡便に且つ効率良く駆除できる。
また本発明品は、コンパクトであり、軽量化、低廉化できるから、家庭菜園やガーデニングで手軽に使用することができる。
また本発明は、細長状部材の間に入り込む土塊を可動部材で除去できる。
従って、本発明の場合は、土壌が湿っている場合でも、細長状部材の突き刺し機能の低下を防止できるから、これによれば、駆除作業の能率の低下を来たすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の駆除器の好適な一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同上駆除器の要部側面図である。
【図3】細長状部材の配列状態を示す要部底面図である。
【図4】電極の配列状態を示す要部底面図である。
【図5】電気回路図である。
【図6】パルス信号の印加手順を示すタイムチャートである。
【図7】安全スイッチを示す要部断面図である。
【図8】使用状態を説明するための斜視図である。
【図9】同上駆除器の作用を説明するための要部断面図である。
【図10】同上駆除器の作用を説明するための要部断面図である。
【図11】電流の流れ、手順を説明するための要部構成図である。
【図12】電流の流れ、手順を説明するためのタイムチャートである。
【図13】本発明の他の実施形態を示す一部を切欠した要部側面図である。
【図14】図13に示す本発明品の上から見た要部断面図である。
【図15】図13の本発明品の他の実施形態を示す要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本発明は、図1等に示されるように、土壌中の害虫1に突き刺すための細長状部材2が、把手3の下面3aに下向き状に多数設けられている。この実施形態の場合、把手3は、握り棒状に形成され、先端側の方形の下面3aに細長状部材2が設けられている。
【0021】
また本発明は、上記の細長状部材2の間に入り込む土塊4を除去するための可動部材5を備えて形成されている。この可動部材5は、この実施形態では正方形の板状に形成されて細長状部材2に嵌め挿され、細長状部材2に案内されて進退動作(上下動作)自在に形成されている。可動部材5には、細長状部材2が遊びを持って通される孔5aが形成されている。
【0022】
而して、可動部材5は、この実施形態では細長状部材2の先端付近に配置されている。そして、この可動部材5の裏側に、可動部材5を常時弾発するコイルバネ6が、細長状部材2に嵌め挿されて設けられている。従って、細長状部材2が、土壌から引き抜かれると、コイルバネ6の復元力で可動部材5は細長状部材2の先端側に移動し、復帰するものである。なお、コイルバネ6は、この実施形態では可動部材5の四隅に対応する位置の細長状部材2に嵌め挿されている。
【0023】
また細長状部材2は、把手3の下面3aに縦横方向に等間隔をあけて複数の行と列の状態に設けられている。この実施形態の場合、細長状部材2は、害虫1としての夜盗虫の体長(通常、20〜50mm)、太さ(通常、3〜7mm)を考慮し、細長状部材2の軸心間隔を7(mm)あけて設けられている。
【0024】
またこの実施形態の場合、細長状部材2は電極であり、陽極2aと陰極2bが、図4に、+、−の記号で示されるように、縦横方向とも交互に配列されている。この細長状部材2は、具体的にはステンレスやアルミ合金等の導電性の金属材で、同じ太さ、同じ高さに形成されている。また細長状部材2は、土壌に突き刺し易くなるよう、先端(下端)が尖って形成されている。
【0025】
そして、この実施形態の本発明は、上記の陽極2aと陰極2bに電流を流し、害虫1を感電死可能に形成されている。
図5は、本発明品の電気回路図である。この実施形態の本発明の電気回路は、大別して電源部7と制御回路部8とで構成されている。
【0026】
電源部7は、20(KHz)発振回路からの駆動パルスでスイッチング素子9a、9bを交互にオンオフ制御し、昇圧トランス10で交流電圧を発生させ、ダイオード11、及びコンデンサ12で直流電圧を出力して陽極2aに給電するよう構成されている。この場合、電圧は、この実施形態では200Vに選定されている。これは、土壌の性質や水分の含有量で土壌の電気抵抗は異なるものの、土壌中の夜盗虫等の害虫1を感電死させるには、通常、150V以上の電圧を印加する必要があることからである。
【0027】
なお、電源スイッチ13は、手元で操作できるよう、この実施形態では図1、図8に示されるように、把手3の適宜位置に設けられている。また電源14は、この実施形態では蓄電池で構成され、作業者15(図8参照)が腰のベルト16にフック17(図1参照)を介して吊り下げることができるよう、ボックス18に収納されている。
【0028】
また上記の制御回路部8は、図5、図6に示されるように、パルス発生回路19から1〜25のパルス信号を順送りでスイッチング素子TR1〜TR25に供給するよう構成されている。スイッチング素子TR1〜TR25は、夫々、各陰極2bに接続されている。なお、1パルス時間は、任意で良いが、この実施形態では50(msec)に選定されている。
【0029】
また制御回路部8は、把手3内に収納され、電源部7とコード20を介して電気的に接続されている。なお、この実施形態の場合、夜盗虫等の害虫1に流れる電流i1〜i25は、スイッチング素子Tr1〜Tr25、及び抵抗r1〜r25で決定される。
【0030】
またこの実施形態の場合は、電源スイッチ13を入れた後、作業者15が過って陽極2a、陰極2bに触れても感電しないよう、制御回路部8は、図7に示されるように、安全スイッチ21を備えて構成されている。この安全スイッチ21は、把手3の下面3aから、ゴム板等の可撓性の面状材22を介して下方に突き出されている突起部23と、この突起部23の上下動作でオン、オフ制御されるマイクロスイッチ24とで形成されている。
【0031】
上記の面状材22は、把手3の下面3aに、マイクロスイッチ24の収納部25を密閉するよう接着されている。また突起部23は、プラスチック等の絶縁質の耐食性材料で、逆円錐形に形成されている。そして、この実施形態の場合は、突起部23の軸心線上の面状材22の中央箇所に、マイクロスイッチ24をオンオフし易くするための半球状の凸部26が、上向き状に形成されている。
【0032】
次に本発明の使用例及び作用を説明する。
先ず作業者15は、把手3を持って電源スイッチ13を入れ、次に図8に示されるように、細長状部材2を地面に当て、コイルバネ6の弾発力に抗して細長状部材2を土壌に刺し込む。
【0033】
すると、図9に示されるように、土壌中の害虫1は、細長状部材2に突き刺され、細長状部材2を土壌から引き抜くと、その先端や、細長状部材2の間に挟まれた状態で回収される。
【0034】
また作業者15が、把手3を持ち上げ、細長状部材2を土壌から引き抜くと、可動部材5がコイルバネ6を圧縮させた状態(図9参照)から、コイルバネ6の復元力で押し戻され、図10に示されるように復帰する。これにより、同図に示されるように、細長状部材2の間に入り込んでいる土塊4が可動部材5で押し出されて除去される。
【0035】
而して、この実施形態の場合は、可動部材5が把手3の下面3aの側に移動すると、突起部23が押され、面状材22が上方に撓むことにより、凸部26がマイクロスイッチ24を押し、安全スイッチ21がオンになる。すると、本発明品は、パルス発生回路19から、パルスがスイッチング素子TR1〜TR25に順次供給され、電流i1〜i25が流れる。
【0036】
この場合、この実施形態では、上記の通り、陽極2a、陰極2bが縦横方向に、交互に配列されている。従って、夜盗虫等の害虫1が、図11に示されるような状態で電極間に挟まれている場合は、パルス電流が、図11、図12に示されるように流れる。
【0037】
即ち、図11において、陰極No1では、時間t1(図12参照)だけ電流i1が陽極a、c、dから流れ、陰極No2では、時間t2だけ電流i2が陽極a、c、dから流れる。また陰極No4では、時間t4だけ電流i4が陽極a、c、dから流れる。
【0038】
従って、このケースでは、陰極No1、2、4に夫々3経路づつ、合計9経路の電流路が生じ、時間t1、t2、t4を足した時間だけ、電流i1、i2、i4が、害虫1としての夜盗虫に流れるものである。
【0039】
それ故、本発明品では、各電流路から流れる電流を足した大きな電流を夜盗虫等の害虫1に流すことができるから、例えば一対の電極間に電流を流して害虫1を感電死させる場合に比べ、効率良く、且つ確実に、害虫1を感電死させることができる。
【0040】
以上の処において、本発明の場合、上記の電源14は、上例のような蓄電池に代え、家庭用100ボルト交流電源を利用してコンセントから電気コードで直接給電可能に形成されているのでも良い。
【0041】
また本発明は、可動部材5をコイルバネ6で復帰させるのに代え、図13に示されるように形成されているのでも良い。
この実施形態の場合は、可動部材5がリンク機構27を介して把手3に設けられている引き金28に接続されている。
【0042】
可動部材5は、常時は、リンク機構27を形成する横向きのリンク部材27a、縦向きのリンク部材27b等を介して細長状部材2の先端(下端)の付近に配置されている。この状態で作業者15が、細長状部材2を土壌に突き刺すと、土壌の抵抗で可動部材5が細長状部材2に案内されて把手3の下面3aの側に移動する(図13の鎖線状態を参照)。
【0043】
そして、作業者15が、土壌から細長状部材2を引き抜き、引き金28を矢示のように引くと、枢着軸29を中心に、横向きのリンク部材27aが、図面上、反時計方向に少し回り、縦向きのリンク部材27bを押し下げる。これにより、可動部材5が細長状部材2に案内されて下降し、細長状部材2の間の土塊4を落として除去する。
【0044】
而して、この実施形態の場合は、図15に示されるように、横向きのリンク部材27aの先端に長孔30を形成し、この長孔30に通した軸31を介して横向きのリンク部材27aと縦向きのリンク部材27bを枢着するのでも良い。この場合は、軸31が長孔30に案内されて移動するため、横向きのリンク部材27aの回動作用で、縦向きのリンク部材27bがぶれることを防止できるものである。
【符号の説明】
【0045】
1 害虫
2 細長状部材
3 把手
3a 下面
4 土塊
5 可動部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、手に持って使用する土壌害虫駆除器に関し、更に詳しくは土壌中に生息する、例えば夜盗虫等の害虫の駆除に適するよう形成した手持式の土壌害虫駆除器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ところで、夜盗虫の幼虫は、老齢期(蛹化の前)になると、日中は土の中(通常、1〜2cmの深さ)に「の」の字形状に丸まって潜り、夜になると土中から這い出て植物の葉や茎を食む。また夜盗虫の仲間であるネギリ虫の幼虫は、植物の根や茎を食べて植物を枯らしてしまうことが多い。
【0003】
而して、従来この種の害虫を駆除する器具としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この従来品は、左右の陽極棒の間に陰極棒を配置し、この陽極棒と陰極棒、及び発電機等を備えた本体を、トラクターで牽引して土中の虫を感電死させる構造である。
【0004】
従って、この従来品の場合は、装置が大型化し、保管スペースを広く必要とし、また値段が高くなるのを避けられず、家庭菜園やガーデニングで手軽に使用するには不向きであった。
そのため、従来、手動操作で簡便に使用できる、使い勝手の良い、この種の害虫用駆除器の出現が強く望まれていた。
【0005】
しかしながらこの場合、例えば土壌中に殺虫剤(消毒液)を手動操作で注入可能に形成するのでは、薬剤のコストがかかり、作業が面倒で、しかも殺虫剤が作物等に悪影響を及ぼす惧れがある。また、例えば錐状に形成して土壌中の害虫を刺し殺すのでは効率が悪く、またこの場合は、土壌が湿っていると、土塊が錐の先等に付着し、駆除作業の能率が低下する、という問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−90650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、家庭菜園やガーデニングで手軽に使用できるよう、小型化、軽量化、低コスト化して、夜盗虫等の土壌中に潜む害虫を、簡便に且つ効率良く駆除でき、しかも土壌が湿っている場合でも作業能率の低下を来たすことがないよう形成した手持式の土壌害虫駆除器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図1等に示されるように、土壌中の害虫1に突き刺すための細長状部材2が、把手3の下面3aに下向き状に多数設けられ、この細長状部材2の間に入り込む土塊4を除去するための可動部材5を備えて形成されていることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
本発明の場合、細長状部材2は、耐食性、硬質性の材料で形成される。具体的には、例えば鉄、ステンレス、アルミニウム、鋼等の金属材で実現される。また細長状部材2は、土壌に突き刺し易くなるよう、先端が尖って形成され、通常、同じ長さ(高さ)に形成されるが、長さは変えられているのでも良い。また細長状部材2の本数(個数)や、把手3の下面3aの面積は、駆除対象の害虫1の大きさ等により適宜選定されるので良い。また細長状部材2は、通常、例えば行列状や同心円状に配列されるが、これに限定されるものではない。
【0010】
また本発明の場合、把手3の形態は自由であり、下面3aは、例えば方形状、円形状、或いは長円形状等に形成されるので良い。また可動部材5は、例えば板状に形成され、細長状部材2に案内されて進退動作(上下動作)自在に形成されるのでも、或いは、例えば櫛歯状に形成され、上辺の横軸を中心に回動して細長状部材2の間に詰まっている土塊4を櫛歯で除去できるよう形成されているのでも良い。
【0011】
而して、本発明は、可動部材5が、板状に形成されて細長状部材2に嵌め挿され、細長状部材2に案内されて進退動作自在に形成されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、可動部材5の動きが直線的になり、迅速に、且つ円滑に土塊4を落として除去できるからである。
【0012】
またこの場合、本発明は、可動部材5が、細長状部材2の先端付近に配置され、この可動部材5の裏側に細長状部材2に嵌め挿された状態でコイルバネ6が設けられ、細長状部材2が土壌から引き抜かれると上記のコイルバネ6の復元力で可動部材5が細長状部材2の先端側に移動可能に形成されているのが好ましい(請求項3)。
なぜならこれによると、細長状部材2を土壌から引き抜くと、コイルバネ6の復元作用で可動部材5が自動的に細長状部材2の側に移動し、特別な操作を必要とすることなく、簡単、迅速に土塊4を落として除去できるからである。
【0013】
この場合、本発明は、可動部材5が正方形に形成され、この可動部材5の四隅に対応する位置の細長状部材2にコイルバネ6が嵌め挿されているのが好ましい(請求項4)。
なぜならこれによると、可動部材5をバランス良く安定した姿勢で進退動作させることができるからである。
【0014】
また本発明は、図3等に示されるように、細長状部材2が、把手3の下面3aに縦横方向に等間隔をあけて複数の行と列の状態に設けられているのが好ましい(請求項5)。
なぜならこれによると、細長状部材2が碁盤の目のように規則正しく配列されるため、害虫1の突き刺し洩れが少なくなるからである。またこれによると、細長状部材2の取り付け作業を簡単化でき、可動部材5の構成を単純化でき、可動部材5の製造を容易化できるからである。
【0015】
なお、土壌中に潜む害虫1の典型である夜盗虫は、体長が、通常、20〜50(mm)であり、太さが3〜7(mm)位である。また日中は、土中に、「の」の字の形状をして、丸まって潜っている。従って、本発明の場合、細長状部材2の間隔は、夜盗虫を突き刺し易くなるよう、通常、数ミリメートル程度に選定されるのが良い。
【0016】
また本発明は、細長状部材2が電極であり、図4に示されるように、陽極2aと陰極2bが縦横方向とも交互に配列され、この陽極2aと陰極2bに電流を流して土壌中の害虫1を感電死可能に形成されているのが好ましい(請求項6)。
なぜならこれによると、突き刺し損ねた害虫1に、複数の電流路から合算した電流を流して害虫1を感電死させることができるからである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、このように土壌中の害虫に突き刺すための細長状部材が、把手の下面に下向き状に多数設けられ、この細長状部材の間に入り込む土塊を除去するための可動部材を備えて形成されているものである。
【0018】
従って、本発明は、把手を利用して地面の広い範囲を一遍に突き刺して細長状部材で土壌中の害虫を簡便に且つ効率良く駆除できる。
また本発明品は、コンパクトであり、軽量化、低廉化できるから、家庭菜園やガーデニングで手軽に使用することができる。
また本発明は、細長状部材の間に入り込む土塊を可動部材で除去できる。
従って、本発明の場合は、土壌が湿っている場合でも、細長状部材の突き刺し機能の低下を防止できるから、これによれば、駆除作業の能率の低下を来たすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の駆除器の好適な一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同上駆除器の要部側面図である。
【図3】細長状部材の配列状態を示す要部底面図である。
【図4】電極の配列状態を示す要部底面図である。
【図5】電気回路図である。
【図6】パルス信号の印加手順を示すタイムチャートである。
【図7】安全スイッチを示す要部断面図である。
【図8】使用状態を説明するための斜視図である。
【図9】同上駆除器の作用を説明するための要部断面図である。
【図10】同上駆除器の作用を説明するための要部断面図である。
【図11】電流の流れ、手順を説明するための要部構成図である。
【図12】電流の流れ、手順を説明するためのタイムチャートである。
【図13】本発明の他の実施形態を示す一部を切欠した要部側面図である。
【図14】図13に示す本発明品の上から見た要部断面図である。
【図15】図13の本発明品の他の実施形態を示す要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本発明は、図1等に示されるように、土壌中の害虫1に突き刺すための細長状部材2が、把手3の下面3aに下向き状に多数設けられている。この実施形態の場合、把手3は、握り棒状に形成され、先端側の方形の下面3aに細長状部材2が設けられている。
【0021】
また本発明は、上記の細長状部材2の間に入り込む土塊4を除去するための可動部材5を備えて形成されている。この可動部材5は、この実施形態では正方形の板状に形成されて細長状部材2に嵌め挿され、細長状部材2に案内されて進退動作(上下動作)自在に形成されている。可動部材5には、細長状部材2が遊びを持って通される孔5aが形成されている。
【0022】
而して、可動部材5は、この実施形態では細長状部材2の先端付近に配置されている。そして、この可動部材5の裏側に、可動部材5を常時弾発するコイルバネ6が、細長状部材2に嵌め挿されて設けられている。従って、細長状部材2が、土壌から引き抜かれると、コイルバネ6の復元力で可動部材5は細長状部材2の先端側に移動し、復帰するものである。なお、コイルバネ6は、この実施形態では可動部材5の四隅に対応する位置の細長状部材2に嵌め挿されている。
【0023】
また細長状部材2は、把手3の下面3aに縦横方向に等間隔をあけて複数の行と列の状態に設けられている。この実施形態の場合、細長状部材2は、害虫1としての夜盗虫の体長(通常、20〜50mm)、太さ(通常、3〜7mm)を考慮し、細長状部材2の軸心間隔を7(mm)あけて設けられている。
【0024】
またこの実施形態の場合、細長状部材2は電極であり、陽極2aと陰極2bが、図4に、+、−の記号で示されるように、縦横方向とも交互に配列されている。この細長状部材2は、具体的にはステンレスやアルミ合金等の導電性の金属材で、同じ太さ、同じ高さに形成されている。また細長状部材2は、土壌に突き刺し易くなるよう、先端(下端)が尖って形成されている。
【0025】
そして、この実施形態の本発明は、上記の陽極2aと陰極2bに電流を流し、害虫1を感電死可能に形成されている。
図5は、本発明品の電気回路図である。この実施形態の本発明の電気回路は、大別して電源部7と制御回路部8とで構成されている。
【0026】
電源部7は、20(KHz)発振回路からの駆動パルスでスイッチング素子9a、9bを交互にオンオフ制御し、昇圧トランス10で交流電圧を発生させ、ダイオード11、及びコンデンサ12で直流電圧を出力して陽極2aに給電するよう構成されている。この場合、電圧は、この実施形態では200Vに選定されている。これは、土壌の性質や水分の含有量で土壌の電気抵抗は異なるものの、土壌中の夜盗虫等の害虫1を感電死させるには、通常、150V以上の電圧を印加する必要があることからである。
【0027】
なお、電源スイッチ13は、手元で操作できるよう、この実施形態では図1、図8に示されるように、把手3の適宜位置に設けられている。また電源14は、この実施形態では蓄電池で構成され、作業者15(図8参照)が腰のベルト16にフック17(図1参照)を介して吊り下げることができるよう、ボックス18に収納されている。
【0028】
また上記の制御回路部8は、図5、図6に示されるように、パルス発生回路19から1〜25のパルス信号を順送りでスイッチング素子TR1〜TR25に供給するよう構成されている。スイッチング素子TR1〜TR25は、夫々、各陰極2bに接続されている。なお、1パルス時間は、任意で良いが、この実施形態では50(msec)に選定されている。
【0029】
また制御回路部8は、把手3内に収納され、電源部7とコード20を介して電気的に接続されている。なお、この実施形態の場合、夜盗虫等の害虫1に流れる電流i1〜i25は、スイッチング素子Tr1〜Tr25、及び抵抗r1〜r25で決定される。
【0030】
またこの実施形態の場合は、電源スイッチ13を入れた後、作業者15が過って陽極2a、陰極2bに触れても感電しないよう、制御回路部8は、図7に示されるように、安全スイッチ21を備えて構成されている。この安全スイッチ21は、把手3の下面3aから、ゴム板等の可撓性の面状材22を介して下方に突き出されている突起部23と、この突起部23の上下動作でオン、オフ制御されるマイクロスイッチ24とで形成されている。
【0031】
上記の面状材22は、把手3の下面3aに、マイクロスイッチ24の収納部25を密閉するよう接着されている。また突起部23は、プラスチック等の絶縁質の耐食性材料で、逆円錐形に形成されている。そして、この実施形態の場合は、突起部23の軸心線上の面状材22の中央箇所に、マイクロスイッチ24をオンオフし易くするための半球状の凸部26が、上向き状に形成されている。
【0032】
次に本発明の使用例及び作用を説明する。
先ず作業者15は、把手3を持って電源スイッチ13を入れ、次に図8に示されるように、細長状部材2を地面に当て、コイルバネ6の弾発力に抗して細長状部材2を土壌に刺し込む。
【0033】
すると、図9に示されるように、土壌中の害虫1は、細長状部材2に突き刺され、細長状部材2を土壌から引き抜くと、その先端や、細長状部材2の間に挟まれた状態で回収される。
【0034】
また作業者15が、把手3を持ち上げ、細長状部材2を土壌から引き抜くと、可動部材5がコイルバネ6を圧縮させた状態(図9参照)から、コイルバネ6の復元力で押し戻され、図10に示されるように復帰する。これにより、同図に示されるように、細長状部材2の間に入り込んでいる土塊4が可動部材5で押し出されて除去される。
【0035】
而して、この実施形態の場合は、可動部材5が把手3の下面3aの側に移動すると、突起部23が押され、面状材22が上方に撓むことにより、凸部26がマイクロスイッチ24を押し、安全スイッチ21がオンになる。すると、本発明品は、パルス発生回路19から、パルスがスイッチング素子TR1〜TR25に順次供給され、電流i1〜i25が流れる。
【0036】
この場合、この実施形態では、上記の通り、陽極2a、陰極2bが縦横方向に、交互に配列されている。従って、夜盗虫等の害虫1が、図11に示されるような状態で電極間に挟まれている場合は、パルス電流が、図11、図12に示されるように流れる。
【0037】
即ち、図11において、陰極No1では、時間t1(図12参照)だけ電流i1が陽極a、c、dから流れ、陰極No2では、時間t2だけ電流i2が陽極a、c、dから流れる。また陰極No4では、時間t4だけ電流i4が陽極a、c、dから流れる。
【0038】
従って、このケースでは、陰極No1、2、4に夫々3経路づつ、合計9経路の電流路が生じ、時間t1、t2、t4を足した時間だけ、電流i1、i2、i4が、害虫1としての夜盗虫に流れるものである。
【0039】
それ故、本発明品では、各電流路から流れる電流を足した大きな電流を夜盗虫等の害虫1に流すことができるから、例えば一対の電極間に電流を流して害虫1を感電死させる場合に比べ、効率良く、且つ確実に、害虫1を感電死させることができる。
【0040】
以上の処において、本発明の場合、上記の電源14は、上例のような蓄電池に代え、家庭用100ボルト交流電源を利用してコンセントから電気コードで直接給電可能に形成されているのでも良い。
【0041】
また本発明は、可動部材5をコイルバネ6で復帰させるのに代え、図13に示されるように形成されているのでも良い。
この実施形態の場合は、可動部材5がリンク機構27を介して把手3に設けられている引き金28に接続されている。
【0042】
可動部材5は、常時は、リンク機構27を形成する横向きのリンク部材27a、縦向きのリンク部材27b等を介して細長状部材2の先端(下端)の付近に配置されている。この状態で作業者15が、細長状部材2を土壌に突き刺すと、土壌の抵抗で可動部材5が細長状部材2に案内されて把手3の下面3aの側に移動する(図13の鎖線状態を参照)。
【0043】
そして、作業者15が、土壌から細長状部材2を引き抜き、引き金28を矢示のように引くと、枢着軸29を中心に、横向きのリンク部材27aが、図面上、反時計方向に少し回り、縦向きのリンク部材27bを押し下げる。これにより、可動部材5が細長状部材2に案内されて下降し、細長状部材2の間の土塊4を落として除去する。
【0044】
而して、この実施形態の場合は、図15に示されるように、横向きのリンク部材27aの先端に長孔30を形成し、この長孔30に通した軸31を介して横向きのリンク部材27aと縦向きのリンク部材27bを枢着するのでも良い。この場合は、軸31が長孔30に案内されて移動するため、横向きのリンク部材27aの回動作用で、縦向きのリンク部材27bがぶれることを防止できるものである。
【符号の説明】
【0045】
1 害虫
2 細長状部材
3 把手
3a 下面
4 土塊
5 可動部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
土壌中の害虫に突き刺すための細長状部材が、把手の下面に下向き状に多数設けられ、この細長状部材の間に入り込む土塊を除去するための可動部材を備えて形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項2】
請求項1記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、可動部材が、板状に形成されて細長状部材に嵌め挿され、細長状部材に案内されて進退動作自在に形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項3】
請求項2記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、可動部材が、細長状部材の先端付近に配置され、この可動部材の裏側に細長状部材に嵌め挿された状態でコイルバネが設けられ、細長状部材が土壌から引き抜かれると上記のコイルバネの復元力で可動部材が細長状部材の先端側に移動可能に形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項4】
請求項3記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、可動部材が正方形に形成され、この可動部材の四隅に対応する位置の細長状部材にコイルバネが嵌め挿されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、細長状部材が、把手の下面に縦横方向に等間隔をあけて複数の行と列の状態に設けられていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項6】
請求項5記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、細長状部材が電極であり、陽極と陰極が縦横方向とも交互に配列され、この陽極と陰極に電流を流して土壌中の害虫を感電死可能に形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項1】
土壌中の害虫に突き刺すための細長状部材が、把手の下面に下向き状に多数設けられ、この細長状部材の間に入り込む土塊を除去するための可動部材を備えて形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項2】
請求項1記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、可動部材が、板状に形成されて細長状部材に嵌め挿され、細長状部材に案内されて進退動作自在に形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項3】
請求項2記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、可動部材が、細長状部材の先端付近に配置され、この可動部材の裏側に細長状部材に嵌め挿された状態でコイルバネが設けられ、細長状部材が土壌から引き抜かれると上記のコイルバネの復元力で可動部材が細長状部材の先端側に移動可能に形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項4】
請求項3記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、可動部材が正方形に形成され、この可動部材の四隅に対応する位置の細長状部材にコイルバネが嵌め挿されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、細長状部材が、把手の下面に縦横方向に等間隔をあけて複数の行と列の状態に設けられていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【請求項6】
請求項5記載の手持式の土壌害虫駆除器であって、細長状部材が電極であり、陽極と陰極が縦横方向とも交互に配列され、この陽極と陰極に電流を流して土壌中の害虫を感電死可能に形成されていることを特徴とする手持式の土壌害虫駆除器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−13362(P2013−13362A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147991(P2011−147991)
【出願日】平成23年7月4日(2011.7.4)
【特許番号】特許第4832610号(P4832610)
【特許公報発行日】平成23年12月7日(2011.12.7)
【出願人】(510204769)ヒノックス商事株式会社 (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月4日(2011.7.4)
【特許番号】特許第4832610号(P4832610)
【特許公報発行日】平成23年12月7日(2011.12.7)
【出願人】(510204769)ヒノックス商事株式会社 (7)
【Fターム(参考)】
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