説明

手摺付き梯子

【課題】簡略で収納時に嵩張らない構成で、手摺付き梯子を提供する。
【解決手段】間隔を隔てて平行に配置され内部が中空の1対の支柱部11とその双方の支柱部の上端部間に設けられた横桟部12とからなる基本部材2の複数を、順次支柱部の太さを異ならせて形成し、支柱部の最も太い基本部材の双方の支柱部に、順次支柱部の細い基本部材を摺動可能に上方から嵌入させ、短縮状態と伸長状態とに変更可能に形成し、最上部のものを除く基本部材の横桟部に、伸長状態を保持する係止手段3を設けてなる梯子において、最上部の基本部材の双方の支柱部に夫々一端が回動自在に嵌入しその上方で屈曲して下方へ伸延した他端が梯子の短縮状態の下端部付近に達した手摺部材5と、手摺部材が所定の使用位置となる回動位置で回動を係止されるように最上部の基本部材の横桟部に設けた手摺回動係止手段6と、最上部の基本部材の梯子背面側に設けた梯子を支持するフック9と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手摺付き梯子に関し、避難等に用いられる伸縮可能な梯子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の伸縮可能な梯子として、本出願人が先に提案した、特許文献1に記載のものがある。その概略の構成は、両側の支柱部が伸縮構造になっていて梯子が伸長させられて使用状態となり、短縮させられると嵩張らない収納状態となる。その伸長時には梯子の段を形成している横桟部の間隔寸法が大きくなるように変化し、短縮時に接近した状態となる。なお、伸長させた使用状態においては係止手段が作用していて横桟に荷重がかかっても短縮しないようになっている。
【特許文献1】特公平8−9938号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
梯子には多くの用途があり、例えば、鉄道車両の故障や事故などによりプラットホームがない位置で停止した旅客用車両等から、乗客が地上に移動する場合に使用する用途もある。この場合梯子は、乗客が高い車両から地上に安全に降りるために使用されるが、それほど急を要しない場合も多い。このような場合には避難用の梯子であっても、緊急性よりは安全性や使い易さが重視されることになる。とは言え、避難用等の梯子は、特別な事情がない限り使用されないのが普通であり、一般的には邪魔にならないように保管されるから、あまり嵩張らない短縮された収納状態にできることも要求される。そして、この種の梯子は、作業用の梯子のように使用者が使い慣れるというものではないから、ある程度使いやすいことも必要であり、その一つに手摺を設けることが考えられる。しかし、小さく折畳みできるような梯子に手摺を設けると、複雑な構造になり、収納時に嵩張るものになってしまう問題があった。
本発明は、簡略で収納時に嵩張らない構成で、避難用に適用できる手摺付き梯子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願発明の手摺付き梯子は、間隔を隔てて平行に配置され内部が中空の1対の支柱部とその双方の支柱部の上端部間に設けられた横桟部とからなる基本部材の複数を、順次前記支柱部の太さを異ならせて形成し、前記支柱部の最も太い基本部材の前記双方の支柱部に、順次支柱部の細い基本部材を摺動可能に上方から嵌入させ、前記各基本部材の横桟部が順次当接した短縮状態と前記各基本部材の横桟部が適当に離れ支柱部が嵌合している伸長状態とに変更可能に形成し、最上部のものを除く基本部材の前記横桟部に、前記伸長状態を保持する係止手段を設けてなる梯子において、前記最上部の基本部材の双方の支柱部に夫々一端が回動自在に嵌入しその上方で屈曲して下方へ伸延した他端が前記梯子の短縮状態の下端部付近に達した手摺部材と、前記手摺部材が所定の使用位置となる回動位置で回動を係止されるように前記最上部の基本部材の横桟部に設けた手摺回動係止手段と、前記最上部の基本部材の梯子背面側に設けた梯子を支持するフックと、を具備することを特徴とする(請求項1)。
【0005】
この手摺付き梯子は、収納のための短縮状態では上下寸法が短くなっており、手摺部材も梯子の背面又は正面に沿うように回動させておくことができるので、嵩張らない状態である。使用状態とするには、伸長状態として係止手段を作用させると、梯子の形態となってその状態が維持され、手摺部材を梯子前面側に突出した使用位置に回動させて手摺回動係止手段を作用させると、梯子に対して手摺が固定状態となる。これにより梯子背面の上部にあるフックを使用場所において適切な横部材に引っ掛けて使用できるようになる。その使用状態において梯子の上端部付近には手摺が存在するので、高所から降りる用途で使用者が降り始めの5段目くらいまでは、足をかけるときに手摺を掴むことができ、その間に段差の大きさを実感できるから、降り易い。
【0006】
前記係止手段は、前記基本部材の所定の伸長状態において前記横桟部からばね付勢されて突出し前記支柱部の嵌入している重なり部分を貫通して設けた小孔に嵌入する突出部材で構成され、前記係止手段の前記突出部材をばねに抗して後退させる解除操作部を有する構成(請求項2)とするのがよい。この構成では、梯子が伸長状態で係止手段が作用している状態は突出部材がばねに押されて小孔に嵌入している。この伸長状態から収納のために短縮状態とするには、解除操作部により突出部材を後退させ、対応する支柱部を短縮方向に少し変位させてから突出部材の後退させている解除操作力を解放すると、突出部材の先端が内側の支柱の外周面に当接しそのままで支柱を所定の短縮状態にすることができる。反対にこの短縮状態から伸長状態にするには、下方に梯子を伸長させる空間がある状態で吊下げ状態とすれば、自重によって伸長状態となり、係止手段の突出部材がばねの作用で突出して係止手段が作用状態となる。つまり梯子は伸長状態を保持された状態になる。この構成は、収納状態から迅速に使用状態にする場合に有利な構成である。
【0007】
前記手摺回動係止手段は、前記手摺の収納回動位置においても回動係止作用するように構成され、前記収納回動位置において手摺部材が前記短縮状態にある前記基本部材をその短縮状態に拘束する拘束手段を有する構成(請求項3)とするのがよい。この構成では、基本部材が短縮状態で手摺部材が収納回動位置とされたとき、つまり折り畳んだとき、基本部材を短縮状態に拘束するから、つまり伸長しないように拘束し、手摺部材が手摺回動係止手段により回動しないように係止されるから、不用意に基本部材が伸長することがなく、また手摺部材も回動することがなく、折り畳んだ状態で持ち運びすることが容易となる。
【0008】
前記手摺回動係止手段は、前記最上部の基本部材の前記横桟部からばね付勢されて突出し、前記支柱部と支柱部に嵌入している手摺部材の部分との重なり部を貫通して設けた小孔に嵌入する第2突出部材で構成され、前記手摺部材に設けた前記小孔が手摺部材の使用回動位置と収納回動位置とに対応しており、前記第2突出部材をばねに抗して後退させる係止解除操作部を有する構成(請求項4)とするのがよい。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明は、伸縮構造でしかも使い易い手摺付きであるが、梯子全体の構造が簡単でしかも収納状態において嵩張らない効果を奏する。
請求項2記載の発明は、収納状態から迅速に使用状態にする場合に有利である効果を奏する。
請求項3、請求項4記載の発明は、手摺部材が手摺回動係止手段により回動しないように係止されるから、不用意に基本部材が伸長することがなく、また手摺部材も回動することがなく、折り畳んだ状態で持ち運びすることが容易となる効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
間隔を隔てて平行に配置され内部が中空の1対の支柱部とその双方の支柱部の上端部間に設けられた横桟部とからなる基本部材の複数を用いる。基本部材は、順次支柱部の太さを異ならせて形成し、支柱部の最も太い基本部材の双方の支柱部に、順次支柱部の細い基本部材を摺動可能に上方から嵌入させ、各基本部材の横桟部が順次当接した短縮状態と、各基本部材の横桟部が適当に離れ支柱部が嵌合している梯子の形態をなす伸長状態と、に変更可能に形成する。最上部のものを除く基本部材の横桟部に、基本部材の伸長状態を保持する係止手段を設ける。最上部の基本部材の双方の支柱部に夫々一端が回動自在に嵌入しその上方で屈曲して下方へ伸延した他端が前記短縮状態の下端部付近に達した手摺部材を設ける。手摺部材が所定の使用位置となる回動位置で回動を係止されるように最上部の基本部材の横桟部に手摺回動係止手段を設ける。また、最上部の基本部材の梯子背面側に設けた梯子を支持するフックを設ける。
【実施例1】
【0011】
本発明の1実施例を、図1〜図5を用いて説明する。この手摺付き梯子1は、複数の基本部材2a、2b、2c、2d、・・・2m、2n、係止手段3、解除操作部4、手摺部材5、手摺回動係止手段6、拘束手段7、第2解除操作部8、フック9等からなる。
【0012】
基本部材2a、2b、2c、・・・2m、2n(以下特定しないとき2と略記する)は、図1〜図3に示すように、間隔を隔てて平行に配置され両側で対をなす内部が中空の支柱部(アルミ引抜きパイプ)11a、11b、11c、・・・11m、11n(以下特定しないとき11と略記する)と、その双方の支柱部の上端部間に設けられた横桟部12a、12b、12c、・・・12m、12n(以下特定しないとき12と略記する)とからなり、この基本部材の複数(梯子の段数に略相当する数)を、順次前記各支柱部11の太さを異ならせて形成し、前記支柱部の最も太い基本部材2aの双方の支柱部11aに、順次支柱部の細くなった基本部材2b、2c、2d、・・・、2m、2nを摺動可能に上方から嵌入させ、前記各基本部材の横桟部12が順次上下に当接した短縮状態(図1に示す状態)となるように、且つ前記各基本部材2の横桟部12の各々が梯子の1段に相当する寸法だけ適当に離れて各支柱部11が順次嵌合している伸長状態(図2、図3に示す状態)となるように形成してある。その各基本部材2は各対の支柱部11、11と支柱部11、11ごとに設けてある対応した横桟部12とが夫々一体となるように強固に結合形成されている。最下部の支柱部11aは、下方に少し長く形成してあり、横桟部12aの他に下方に1段分の寸法離れた位置に同様な横桟部12a′を設けてある。図1、図2において支柱部11aの下端に見られる13はゴム栓状の滑り止め部材である。
【0013】
前記基本部材2を構成している支柱部11と横桟部12とが結合された構造は、例えば、図5(a)、(b)に示すように、支柱部11上端に、嵌合して止めねじねじ込み部14にねじ込む止めねじ15によって固定されたリング部材16とステップ部材17を結合固定したものである。すなわち、リング部材16が、内側に向かって突出したステップ部材支持突起18を一体に形成されたアルミ押し出し成形品、つまり図5(a)に見られる断面形状の成形品を押出し方向に直角に切断して得られたものであり、そのステップ部材支持突起18に、図5(c)に見られる断面形状のアルミ押出し整形品を所定長さに切断したステップ部材17を嵌合固定したものである。その嵌合は圧入であり、微小係合突起のある抜け止め構造を有していて強力に固定されている。なお、ステップ部材17は基本部材2ごとに長さが少し異なるが断面形状の寸法は同じである。この構成は生産上有利な構成である。なお、図における19は上面の穴を閉じるキャップ部材である。
【0014】
係止手段3は、各基本部材2の伸長状態を保持するものであり、解除操作部4は、係止手段の作用状態を解除するものである。係止手段3は、図1、図5に示すように、最上部の基本部材2nを除く基本部材2b、2c、2d、・・・、2m、2nの前記ステップ部材17の嵌合したステップ部材支持突起18の内部に設けられている。係止手段3は、小円柱状の突出部材20が、ステップ支持突起18内に支柱部11、11の重なり部を貫通して設けた小孔21を通り中空部22内に突出するように進退可能に支持され、コイルばねからなる付勢手段23により突出方向に付勢されている。解除操作部4は、突出部材20の後端部に設けてある操作つまみ24を、ステップ部材17の背面に形成された長穴25から突出させた構成である。操作つまみ24を付勢手段23に抗して操作して突出部材20を後退させることにより係止手段3の係止を、つまり作用状態を解除できる。
【0015】
手摺部材5は、図1、図3に見られるように、最上部の基本部材2nの双方の支柱部11nに夫々一端が回動自在に嵌入し、その上方で屈曲して下方へ伸延し、他端が梯子の短縮状態の下端部付近に達し、下端の少し上側位置で状部の屈曲の面内で少し屈曲させて拘束部7をなすようにアルミパイプで形成されており、下端の球状部26はゴム製の部材である。手摺部材5が所定の使用位置となる回動位置(図3参照)では、回動を係止されるように最上部の基本部材2nの横桟部12nに手摺回動係止手段6を設けてある。この手摺回動係止手段6は、前記係止手段3と同様な構成であり、ステップ部材17の嵌合したステップ部材支持突起18の内部に設けられている。すなわち、改めて図示は省略するが図5で説明したと同じように、小円柱状の第2突出部材が、ステップ支持突起18内に支柱部11と手摺部材5の重なり部を貫通して設けた小孔を通り中空部内に突出するように進退可能に支持され、コイルばねからなる付勢手段により突出方向に付勢されている。この手摺回動係止手段6の手すり第2解除操作部8も、係止手段3の解除操作部4と同様な構成であり、長穴25から出る操作つまみ24を設けてある。
【0016】
前記各支柱部11と支柱部11の嵌合部、及び最上端の支柱部11nと手摺部材5の嵌合部は、図4(a)に示すように、何れも同じ構成の抜け止めとがたつき防止構造を設けであり、穴側に内周面凸部27が形成されており、これに嵌入している軸側に外周面凸部28を設けてあり、双方が係合して抜け止め状態となり、軸側には別に図4(b)に示す多角形状のがたつき防止リング29が適当な間隔を隔てて2個装着されている。これによりがたつきがなく軸方向に摺動可能で回動可能となる構成が得られる。
【0017】
フック9は、最上部の基本部材の梯子背面側に設けてあり、梯子1を使用状態において適当な横部材に引っ掛けて支持することができる。
【0018】
この梯子は、短縮に折り畳んだ状態では、図1に見られるように、各横桟部12が上下に当接し、一方の手摺部材5が梯子1前面側に、他方の手摺部材5が背面側に沿う位置にある状態である。また、伸長状態では、図2に見られるように横桟部12が離れて梯子1の各段(ステップ)を形成し、図5(a)、(b)に見られるように係止手段3の突出部材20が突出して小孔21に係合し、係止解除操作部4が横桟部12の端部側へ移動し、手摺部材5が梯子の前面側へ突出した状態である。伸長状態から短縮状態とするには、基本部材2の横桟部12の係止解除操作部4のつまみ24を内側へ押し移動させると、それぞれに基本部材2の支柱部11の係止が解除されるから、その状態で基本部材2を相対移動させて各横桟部12が当接する短縮状態にすることができる。手摺回動係止手段6も同様に第2解除操作部8で係止を解除し、梯子の前面と背面とに沿うように回動させて、その回動位置に手摺回動係止手段6が係止した、図1に示す収納状態(折り畳み状態)とすることができる。このとき、手摺部材5の下端の屈曲形成された拘束手段7が下端の横桟部12a′に係合し、基本部材2が伸長する方向の自由を拘束して、折り畳んだ梯子1を持ち上げたときなどに不用意に伸長状態となることを防止する。
【産業上の利用可能性】
【0019】
鉄道車両に備え付けておいて、停止した車両から旅客を地上部に移動させるような場合に使用できるものにする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例の背面図である。
【図2】同実施例の伸長状態を示す部分省略背面図である。
【図3】同実施例の伸長状態で手摺使用状態とした上部側面図である。
【図4】同実施例の部分を示し、(a)は支柱部の嵌合状態の断面拡大図、(b)はがたつき防止リングの平面図である。
【図5】同実施例の横桟部を示し、(a)は部分破断部分省略平面図、(b)は(a)に対応する背面図、(c)はステップ部材の端面拡大図である。
【符号の説明】
【0021】
1 梯子
2 基本部材(不特定)
2a、2b、2c、2d、・・・、2n 基本部材
3 係止手段
4 解除操作部
5 手摺部材
6 手摺回動係止手段
7 拘束手段
8 第2解除操作部
9 フック
11 支柱部(不特定)
11a、11b、11c、11d、・・・、11n 支柱部
12 横桟部(不特定)
12a、12b、12c、12d、・・・、12n 横桟部
13 滑り止め部材
14 ねじ込み部
15 止めねじ
16 リング部材
17 ステップ部材
18 ステップ支持突起
19 キャップ部材
20 突出部材
21 小孔
22 中空部
23 付勢手段
24 つまみ
25 長穴
26 球状部
27 内周面凸部
28 外周面凸部
29 がたつき防止リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔を隔てて平行に配置され内部が中空の1対の支柱部とその双方の支柱部の上端部間に設けられた横桟部とからなる基本部材の複数を、順次前記支柱部の太さを異ならせて形成し、前記支柱部の最も太い基本部材の前記双方の支柱部に、順次支柱部の細い基本部材を摺動可能に上方から嵌入させ、前記各基本部材の横桟部が順次当接した短縮状態と前記各基本部材の横桟部が適当に離れ支柱部が嵌合している伸長状態とに変更可能に形成し、最上部のものを除く基本部材の前記横桟部に、前記伸長状態を保持する係止手段を設けてなる梯子において、前記最上部の基本部材の双方の支柱部に夫々一端が回動自在に嵌入しその上方で屈曲して下方へ伸延した他端が前記梯子の短縮状態の下端部付近に達した手摺部材と、前記手摺部材が所定の使用位置となる回動位置で回動を係止されるように前記最上部の基本部材の横桟部に設けた手摺回動係止手段と、前記最上部の基本部材の梯子背面側に設けた梯子を支持するフックと、を具備することを特徴とする手摺付き梯子。
【請求項2】
請求項1記載の手摺付き梯子において、前記係止手段が、前記基本部材の所定の伸長状態において前記横桟部からばね付勢されて突出し前記支柱部の嵌入している重なり部分を貫通して設けた小孔に嵌入する突出部材で構成され、前記係止手段の前記突出部材をばねに抗して後退させる解除操作部を有することを特徴とする手摺付き梯子。
【請求項3】
請求項1、又は請求項2記載の手摺付き梯子において、前記手摺回動係止手段が、前記手摺の収納回動位置においても回動係止作用するように構成され、前記収納回動位置において手摺部材が前記短縮状態にある前記基本部材をその短縮状態に拘束する拘束手段を有することを特徴とする手摺付き梯子。
【請求項4】
請求項1、請求項2、又は請求項3記載の手摺付き梯子において、前記手摺回動係止手段が、前記最上部の基本部材の前記横桟部からばね付勢されて突出し、前記支柱部と支柱部に嵌入している手摺部材の部分との重なり部を貫通して設けた小孔に嵌入する第2突出部材で構成され、前記手摺部材に設けた前記小孔が手摺部材の使用回動位置と収納回動位置とに対応しており、前記第2突出部材をばねに抗して後退させる手摺係止解除操作部を有することを特徴とする手摺付き梯子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−77535(P2006−77535A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−265274(P2004−265274)
【出願日】平成16年9月13日(2004.9.13)
【出願人】(593123546)
【Fターム(参考)】