説明

投写型映像表示装置

【課題】低輝度の画素間の階調つぶれを抑制することを可能とする投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】投写型映像表示装置100は、素子制御部240及び光源制御部250を有する。素子制御部240は、映像入力信号の信号伸張処理によって得られる映像出力信号に基づいて、光変調素子する。光源制御部250は、信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量に応じて、光源に供給される電力を低減する電力低減処理を行う。光源制御部250は、映像入力信号に応じて、1フレーム期間内において光源から出射される複数色の色成分光の発光期間を調整する発光期間制御処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数色の色成分光を出射する光源と、前記光源から出射される複数色の色成分光を変調する光変調素子とを備える投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映像入力信号に応じて、1フレーム期間内において光源から出射される複数色の色成分光の発光期間を調整する投写型映像表示装置が知られている。
【0003】
また、光源から光が出射される期間(以下、発光期間)を動的に制御することによって、色バランスを維持する投写型映像表示装置も提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−53350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、単純に発光期間を短縮すると、低輝度の画素間の階調つぶれが生じてしまうケースが考えられる。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、低輝度の画素間の階調つぶれを抑制することを可能とする投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の特徴に係る投写型映像表示装置は、複数色の色成分光を出射する光源と、前記光源から出射される複数色の色成分光を変調する光変調素子とを備える。投写型映像表示装置は、前記光変調素子を制御する素子制御部と、前記光源を制御する光源制御部とを備える。前記素子制御部は、映像入力信号の信号伸張処理によって得られる映像出力信号に基づいて、前記光変調素子を制御する。前記光源制御部は、前記信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量に応じて、前記光源に供給される電力を低減する電力低減処理を行う。前記光源制御部は、前記映像入力信号に応じて、1フレーム期間内において前記光源から出射される複数色の色成分光の発光期間を調整する発光期間制御処理を行う。
【0008】
第1の特徴において、前記光源制御部は、前記発光期間制御処理によって調整される発光期間の調整量に応じて、前記光源に供給される電力を低減する電力調整処理を行う。
【0009】
第1の特徴において、前記光源制御部は、前記光源に供給可能な許容電力値を超えない範囲で、前記光源に供給される電力を増大する電力調整処理を行う。
【0010】
第1の特徴において、前記映像入力信号は、複数色の色成分光毎の色入力信号を含む。前記素子制御部は、前記信号伸張処理において、前記複数色の色成分光毎の色入力信号のうち、いずれかの色入力信号の伸張量を他の色入力信号に適用する。
【0011】
第1の特徴において、前記映像入力信号は、複数色の色成分光毎の色入力信号を含む。前記複数色の色成分光毎の色入力信号には、最大信号値が定められる。前記素子制御部は、前記信号伸張処理において、前記複数色の色成分光毎の色入力信号のそれぞれを前記最大信号値に伸張する。
【0012】
第1の特徴において、前記素子制御部及び前記光源制御部は、複数の視点画像によって構成される立体画像を表示する場合に、前記信号伸張処理、前記電力低減処理、前記発光期間制御処理として、同一の処理を前記複数の視点画像に適用する。
【0013】
第1の特徴において、前記光源の発光効率が高い高効率モードと、映像の輝度が高い高輝度モードとを制御するモード制御部を備える。
【0014】
第1の特徴において、前記モード制御部は、複数の視点画像によって構成される立体画像を表示する場合に、前記高輝度モード及び前記高効率モードのうち、同一の制御モードを前記複数の視点画像に適用する。
【発明の効果】
【0015】
本願によれば、低輝度の画素間の階調つぶれを抑制することを可能とする投写型映像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【図2】図2は、第1実施形態に係る制御ユニット200を示すブロック図である。
【図3】図3は、第1実施形態に係る共通制御1を説明するための図である。
【図4】図4は、第1実施形態に係る共通制御2を説明するための図である。
【図5】図5は、第1実施形態に係る共通制御3を説明するための図である。
【図6】図6は、変更例1に係る発光期間を示す図である。
【図7】図7は、変更例1に係る発光期間を示す図である。
【図8】図8は、変更例1に係る発光期間を示す図である。
【図9】図9は、実施例の制御例1について説明する図である。
【図10】図10は、実施例の制御例1について説明する図である。
【図11】図11は、実施例の制御例1について説明する図である。
【図12】図12は、実施例の制御例1について説明する図である。
【図13】図13は、実施例の制御例1について説明する図である。
【図14】図14は、実施例の制御例2について説明する図である。
【図15】図15は、実施例の制御例2について説明する図である。
【図16】図16は、実施例の制御例3について説明する図である。
【図17】図17は、実施例の制御例3について説明する図である。
【図18】図18は、実施例の制御例4について説明する図である。
【図19】図19は、実施例の制御例4について説明する図である。
【図20】図20は、実施例の他の制御例について説明する図である。
【図21】図21は、実施例の他の制御例について説明する図である。
【図22】図22は、実施例の他の制御例について説明する図である。
【図23】図23は、実施例の他の制御例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0018】
[実施形態の概要]
実施形態に係る投写型映像表示装置は、複数色の色成分光を出射する光源と、前記光源から出射される複数色の色成分光を変調する光変調素子とを備える。投写型映像表示装置は、前記光変調素子を制御する素子制御部と、前記光源を制御する光源制御部とを備える。前記素子制御部は、映像入力信号の信号伸張処理によって得られる映像出力信号に基づいて、前記光変調素子を制御する。前記光源制御部は、前記信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量に応じて、前記光源に供給される電力を低減する電力低減処理を行う。前記光源制御部は、前記映像入力信号に応じて、1フレーム期間内において前記光源から出射される複数色の色成分光の発光期間を調整する発光期間制御処理を行う。
【0019】
実施形態によれば、発光期間制御処理が映像入力信号に応じて行われるため、低輝度の画素間の階調つぶれが抑制される。また、映像入力信号の伸張量に応じて光源に供給される電力を低減する電力低減処理が行われるため、最終的に光源に供給される電力の制御処理(電力調整処理)の自由度が増大する。
【0020】
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。
【0021】
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、複数の光源ユニット10と、複数のフライアイレンズユニット20と、複数の液晶パネル30と、クロスダイクロイックプリズム40と、投写レンズユニット50とを有する。
【0022】
複数の光源ユニット10は、光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10Bである。各光源ユニット10は、複数の固体光源によって構成されたユニットである。固体光源は、例えば、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)である。なお、光源ユニット10Rは、赤成分光Rを発する複数の固体光源(10−1R〜10−6R)によって構成される。光源ユニット10Gは、緑成分光Gを発する複数の固体光源(10−1G〜10−6G)によって構成される。光源ユニット10Bは、青成分光Bを発する複数の固体光源(10−1B〜10−6B)によって構成される。
【0023】
複数のフライアイレンズユニット20は、フライアイレンズユニット20R、フライアイレンズユニット20G及びフライアイレンズユニット20Bである。各フライアイレンズユニット20は、フライアイレンズ21及びフライアイレンズ22によって構成される。フライアイレンズ21及びフライアイレンズ22は、それぞれ、複数の微少レンズによって構成される。各微少レンズは、各光源ユニット10が発する光が各液晶パネル30の全面に照射されるように、各光源ユニット10が発する光を集光する。
【0024】
複数の液晶パネル30は、液晶パネル30R、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bである。液晶パネル30Rは、赤成分光Rの偏向方向を回転させることによって赤成分光Rを変調する。液晶パネル30Rの光入射面側には、一の偏向方向(例えば、P偏向)を有する光を透過して、他の偏向方向(例えば、S偏向)を有する光を遮光する入射側偏向板31Rが設けられている。液晶パネル30Rの光出射面側には、一の偏向方向(例えば、P偏向)を有する光を遮光して、他の偏向方向(例えば、S偏向)を有する光を透過する出射側偏向板32Rが設けられている。
【0025】
同様に、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bは、それぞれ、緑成分光G及び青成分光Bの偏向方向を回転させることによって緑成分光G及び青成分光Bを変調する。液晶パネル30Gの光入射面側には、入射側偏向板31Gが設けられており、液晶パネル30Gの光出射面側には、出射側偏向板32Gが設けられている。液晶パネル30Bの光入射面側には、入射側偏向板31Bが設けられており、液晶パネル30Bの光出射面側には、出射側偏向板32Bが設けられている。
【0026】
クロスダイクロイックプリズム40は、液晶パネル30R、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bから出射された光を合成する。クロスダイクロイックプリズム40は、投写レンズユニット50側に合成光を出射する。
【0027】
投写レンズユニット50は、クロスダイクロイックプリズム40から出射された合成光(映像光)をスクリーン上などに投写する。
【0028】
(制御ユニットの構成)
以下において、第1実施形態に係る制御ユニットについて、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る制御ユニット200を示すブロック図である。制御ユニット200は、投写型映像表示装置100に設けられており、投写型映像表示装置100を制御する。
【0029】
なお、制御ユニット200は、映像入力信号を映像出力信号に変換する。映像入力信号は、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binによって構成される。映像出力信号は、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutによって構成される。映像入力信号及び映像出力信号は、1フレームを構成する複数の画素毎に入力される信号である。
【0030】
なお、映像出力信号及び映像出力信号の下限値は、例えば、“0”であり、映像出力信号及び映像出力信号の上限値は、例えば、“255”である。
【0031】
図2に示すように、制御ユニット200は、映像信号受付部210と、モード制御部220と、制御量算出部230と、素子制御部240と、光源制御部250とを有する。
【0032】
映像信号受付部210は、DVDやTVチューナなどの外部装置(不図示)から映像入力信号を受付ける。
【0033】
モード制御部220は、高効率モード及び高輝度モードを制御する。高効率モードは、光源の発光効率が高くなるように、1フレーム期間内において光源ユニット10から出射される複数色の色成分光の発光期間、光源ユニット10に供給すべき電力及び映像入力信号を制御する制御モードである。高輝度モードは、映像の輝度が高くなるように、1フレーム期間内において光源ユニット10から出射される複数色の色成分光の発光期間、光源ユニット10に供給すべき電力及び映像入力信号を制御する制御モードである。
【0034】
例えば、モード制御部220は、映像入力信号に応じて、制御モードを選択してもよい。具体的には、モード制御部220は、所定輝度よりも低い輝度を有する画素が1フレームを構成する複数の画素に占める比率が所定比率よりも高い場合に、制御モードとして高効率モードを選択する。一方で、モード制御部220は、所定輝度よりも低い輝度を有する画素が1フレームを構成する複数の画素に占める比率が所定比率よりも低い場合に、制御モードとして高輝度モードを選択する。
【0035】
制御量算出部230は、モード制御部220によって選択された制御モードに応じて、複数色の色成分光の発光期間の調整量、光源ユニット10に供給すべき電力の制御量及び映像入力信号の制御量を算出する。制御量算出部230は、電力の制御量を光源制御部250に出力する。制御量算出部230は、映像入力信号の制御量を素子制御部240に出力する。
【0036】
以下において、映像入力信号を制御する処理について信号伸張処理と称する。信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量に応じて、光源ユニット10に供給される電力を低減する処理について電力低減処理と称する。発光期間を調整する処理について発光期間制御処理(或いは、Duty制御処理)と称する。さらに、最終的に光源ユニット10に供給される電力を制御する処理について電力調整処理と称する。
【0037】
素子制御部240は、映像入力信号を映像出力信号に変換して、映像出力信号に基づいて、液晶パネル30を制御する。具体的には、素子制御部240は、制御量算出部230から入力される制御量に基づいて、映像入力信号を映像出力信号に変換する。
【0038】
詳細には、素子制御部240は、信号伸張処理によって映像入力信号を伸張して、映像入力信号を映像出力信号に変換する。なお、素子制御部240は、信号伸張処理以外にも、ガンマ補正などを行ってもよい。
【0039】
光源制御部250は、光源ユニット10を制御する。具体的には、光源制御部250は、制御量算出部230から入力される調整量に基づいて、1フレーム期間内において光源ユニット10から出射される複数色の色成分光の発光期間を調整する。光源制御部250は、制御量算出部230から入力される制御量に基づいて、光源ユニット10に供給すべき電力を制御する。
【0040】
詳細には、光源制御部250は、信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量に応じて、電力低減処理を行う。また、光源制御部250は、映像入力信号に応じて、発光期間制御処理(或いは、Duty制御処理)を行う。光源制御部250は、モードの種類に応じて、最終的な電力調整処理を行う。
【0041】
(高効率モード及び高輝度モード)
以下において、第1実施形態に係る高効率モード及び高輝度モードについて説明する。
【0042】
(共通制御1)
第1に、制御ユニット200は、1フレームを構成する複数の画素を対象として、赤、緑及び青のそれぞれのヒストグラムを作成する。続いて、制御ユニット200は、赤、青及び緑の代表画素値を特定する。代表画素値は、例えば、最大画素値であってもよく、最頻画素値であってもよく、最小画素値であってもよく、中間画素値であってもよい。
【0043】
例えば、図3に示すように、代表画素値(R,G,B)が(200,128,64)であるケースについて考える。ここで、1フレーム期間における各色成分光の発光期間はデフォルト値(例えば、1/3×1フレーム期間)である。各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)に供給される電流値はデフォルト値である。
【0044】
(共通制御2)
第2に、制御ユニット200は、映像入力信号を伸長する。また、映像入力信号の伸長量に応じて短縮される各色成分光の発光期間を算出する。具体的には、制御ユニット200は、代表画素値が上限画素値となるように映像入力信号を伸長する。
【0045】
例えば、図4に示すように、代表画素値(200,128,64)が上限画素値(255,255,255)となるように映像入力信号を伸長する。すなわち、赤入力信号Rinについては、“255/200”が乗算され、緑入力信号Ginについては、“255/128”が乗算され、青入力信号Binについては、“255/64”が乗算される。
【0046】
また、赤成分光Rの発光期間は、赤入力信号Rinの伸長量の逆数“200/255”によって短縮される。緑成分光Gの発光期間は、緑入力信号Ginの伸長量の逆数“128/255”によって短縮される。青成分光Bの発光期間は、青入力信号Binの伸長量の逆数“64/255”によって短縮される。
【0047】
なお、映像入力信号の伸長及び発光期間の短縮によって映像の輝度が相殺されるため、図4に示す映像の輝度は、図3に示す映像の輝度と同様であることに留意すべきである。
【0048】
(共通制御3)
第3に、制御ユニット200は、映像入力信号の伸長量に応じて短縮される複数色の色成分光の発光期間の比率を維持しながら、1フレーム期間内において前記複数色の色成分光の発光期間を伸長する。
【0049】
例えば、図5に示すように、“200:128:64”の比率を維持しながら、全発光期間が1フレーム期間の全体となるように、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bの発光期間が伸長される。
【0050】
なお、発光期間の伸長によって映像の輝度が高くなるため、図5に示す映像の輝度は、図3及び図4に示す映像の輝度よりも高いことに留意すべきである。
【0051】
(高輝度モード)
制御ユニット200は、高輝度モードにおいて、少なくとも共通制御1〜共通制御3までの処理を行う。これによって、映像の高輝度化が図られる。
【0052】
なお、制御ユニット200は、高輝度モードにおいて、光源ユニット10に供給可能な許容電流値を超えない範囲で、光源ユニット10に供給すべき電流値をデフォルト値よりも大きくしてもよい。
【0053】
(高効率モード)
制御ユニット200は、高効率モードにおいて、少なくとも共通制御1〜共通制御3までの処理を行う。さらに、制御ユニット200は、高効率モードにおいて、発光期間の伸長量に応じて、複数の色成分光の発光期間のそれぞれにおいて、光源ユニット10に供給すべき電流値を減少する。
【0054】
例えば、図3〜図5に示す例では、図4に示す発光期間から図5に示す発光期間に発光期間が伸長されているため、各色成分光の発光期間の伸長量に応じて、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)に供給すべき電流値が減少する。
【0055】
これによって、比較的低い電流値の範囲で光源ユニット10が動作するため、光源ユニット10の発光効率が上昇する。
【0056】
(作用及び効果)
第1実施形態では、制御ユニット200は、高輝度モードと高効率モードとを制御する。制御ユニット200は、高輝度モードにおいて、1フレーム期間内において複数色の色成分光の発光期間を伸長する。従って、高輝度モードにおいて、低輝度の画素間の階調つぶれが生じない。一方で、高効率モードにおいて、光源に供給すべき電力の省電力化を図ることができ、低輝度の画素間の階調つぶれも抑制される。
【0057】
具体的には、制御ユニット200は、高輝度モードにおいて、映像入力信号の伸長量に応じて短縮される複数色の色成分光の発光期間の比率を維持しながら、1フレーム期間内において複数色の色成分光の発光期間を伸長する。従って、高輝度モードでは、発光期間の伸長に伴って、映像の輝度が上昇する。
【0058】
一方で、制御ユニット200は、高効率モードにおいて、1フレーム期間内における複数色の色成分光の発光期間の伸長量に応じて、複数色の色成分光の発光期間のそれぞれにおいて、光源ユニット10に供給すべき電流値を減少する。従って、比較的低い電流値の範囲で光源ユニット10が動作するため、光源ユニット10の発光効率が上昇する。また、高効率モードにおいて、複数色の色成分光の発光期間が伸長された上で、光源ユニット10に供給すべき電流値が減少するため、低輝度の画素間の階調つぶれを抑制することができる。
【0059】
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0060】
具体的には、第1実施形態では、1フレーム期間内において、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bが単独で出射されるケースについて説明した。すなわち、第1実施形態では、1フレーム期間内において、R期間、G期間及びB期間が設けられる。
【0061】
これに対して、変更例1では、1フレーム期間内において、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bが重複して出射される。すなわち、変更例1では、例えば、1フレーム期間内において、R期間、G期間及びB期間に加えて、Y期間、C期間、M期間及びW期間が設けられる。なお、Y期間(黄)は、赤成分光R及び緑成分光Gが出射される期間であり、C期間(シアン)は、緑成分光G及び青成分光Bが出射される期間であり、M期間(マゼンタ)は、赤成分光R及び青成分光Bが出射される期間であり、W期間(白)は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bが出射される期間である。
【0062】
図6に示すように、デフォルト状態において、R期間、G期間、B期間、Y期間、C期間、M期間及びW期間は均等な時間長を有する。
【0063】
例えば、青やシアンの比率が高く、輝度が高い映像については、図7に示すように、B期間、C期間及びW期間が大幅に伸長されており、他の期間が短縮される。
【0064】
一方で、赤や黄の比率が高く、輝度が高い映像については、図8に示すように、R期間、Y期間及びW期間が大幅に伸長されており、他の期間が短縮される。
【0065】
なお、このようなケースにおいては、共通制御1において、赤、緑及び青に加えて、黄、シアン、マゼンタ、白のヒストグラムが作成され、赤、青及び緑に加えて、黄、シアン、マゼンタ、白の代表画素値が特定される。
【0066】
(作用及び効果)
変更例1では、1フレーム期間内において、6種類の発光期間が設けられる。従って、各発光期間をさらにダイナミックに調整することが可能であり、1フレーム全体として、さらに光量の増大を図ることができる。
【0067】
[実施例]
以下において、第1実施形態の実施例について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0068】
なお、実施例では、代表画素値(R,G,B)が(200,150,180)であるケースについて主として例示する。上述したように、代表画素値(R,G,B)は、例えば、映像入力信号のヒストグラムによって取得される。
【0069】
また、実施例では、各光源ユニット10に供給される電力として、電流値が制御されるケースについて例示する。
【0070】
ここで、実施例では、光変調素子として、DMD(Digital Micromirror Device)などのように時分割で点灯/非点灯を切り替えることによって輝度を表現する素子を例示する。従って、各光源ユニット10(すなわち、各色成分光)の最小発光期間は、各代表画素値(R,G,B)と同様であることに留意すべきである。
【0071】
(制御例1)
制御例1では、図9に示すように、信号伸張処理、電力低減処理、Duty制御処理、電力調整処理において、以下に示す動作が行われる。
【0072】
第1に、信号伸張処理において、代表画素値(R,G,B)のうち、最大値(ここでは、R=200)が上限値(例えば、255)に伸張される。
【0073】
第2に、電力低減処理において、信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量(ここでは、255/200)に応じて、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)に供給される電流値が一律に低減される。
【0074】
第3に、Duty制御処理において、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)の発光期間が制御される。具体的には、代表画素値(R,G,B)の比率が維持されながら、全光源ユニット10の発光期間の合計が1フレーム期間になるように、各光源ユニット10の発光期間が伸張される。
【0075】
第4に、電力調整処理において、各光源ユニット10に供給される電力が低減される。各光源ユニット10に供給される電力の低減幅は、発光期間の制御量(伸張量)に応じて定められる。
【0076】
このような一連の処理によって、発光期間は、図10に示すように制御される。具体的には、図10に示すように、信号伸張処理後において、各代表画素値(R,G,B)が(255,191,230)となるため、各光源ユニット10の発光期間が(255,191,230)である。さらに、Duty制御処理において、各光源ユニット10の発光期間が(288,216,260)である。
【0077】
また、このような一連の処理によって、各光源ユニット10に供給される電力(ここでは、電流値)は、図11及び図12に示すように制御される。具体的には、図11に示すように、電流値低減処理では、信号伸張処理に伴う映像入力信号の伸張量が“255/200=1.275”であるため、光源ユニット10から出射される光量が“1/1.275”となるように、光源ユニット10に供給される電流値が低減される。また、電力調整処理では、Duty制御処理に伴う発光期間の伸張量が“288/255”=1.13であるため、光源ユニット10から出射される光量が“1/1.13”となるように、光源ユニット10に供給される電流値が低減される。
【0078】
図13は、制御例1において、代表信号値、電流値、Duty(発光期間)、光量、電力の変化について纏めた表である。図13に示すように、制御例1によれば、光量を変更することなく、各光源ユニット10に供給すべき電力が低減されていることが読み取れる。このように、制御例1は、第1実施形態に示す高効率モードの一例である。
【0079】
(制御例2)
制御例2では、図14に示すように、信号伸張処理、電力低減処理、Duty制御処理、電力調整処理において、以下に示す動作が行われる。
【0080】
第1に、信号伸張処理において、代表画素値(R,G,B)のうち、最大値(ここでは、R=200)が上限値(例えば、255)に伸張される。
【0081】
第2に、電力低減処理において、信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量(ここでは、255/200)に応じて、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)に供給される電流値が一律に低減される。
【0082】
第3に、Duty制御処理において、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)の発光期間が制御される。具体的には、代表画素値(R,G,B)の比率が維持されながら、全光源ユニット10の発光期間の合計が1フレーム期間になるように、各光源ユニット10の発光期間が伸張される。
【0083】
第4に、電力調整処理において、各光源ユニット10に供給される電力が増大される。各光源ユニット10に供給される電力の増大幅は、光源ユニット10に供給可能な許容電力値を超えない範囲で定められる。
【0084】
図15は、制御例2において、代表信号値、電流値、Duty(発光期間)、光量、電力の変化について纏めた表である。図15に示すように、制御例2によれば、各光源ユニット10に供給すべき電力を変更することなく、光量が増大していることが読み取れる。このように、制御例2は、第1実施形態に示す高輝度モードの一例である。
【0085】
(制御例3)
制御例3では、図16に示すように、信号伸張処理、電力低減処理、Duty制御処理、電力調整処理において、以下に示す動作が行われる。
【0086】
第1に、信号伸張処理において、各代表画素値(R,G,B)が、それぞれ、上限値(例えば、255)に伸張される。
【0087】
第2に、電力低減処理において、信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量(ここでは、255/200、255/150、255/180)に応じて、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)に供給される電流値が個別に低減される。
【0088】
第3に、Duty制御処理において、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)の発光期間が制御される。具体的には、代表画素値(R,G,B)の比率が維持されながら、全光源ユニット10の発光期間の合計が1フレーム期間になるように、各光源ユニット10の発光期間が伸張される。
【0089】
第4に、電力調整処理において、各光源ユニット10に供給される電力が低減される。各光源ユニット10に供給される電力の低減幅は、発光期間の制御量(伸張量)に応じて定められる。
【0090】
図17は、制御例3において、代表信号値、電流値、Duty(発光期間)、光量、電力の変化について纏めた表である。図17に示すように、制御例3によれば、光量を変更することなく、各光源ユニット10に供給すべき電力が低減されていることが読み取れる。このように、制御例3は、第1実施形態に示す高効率モードの一例である。
【0091】
(制御例4)
制御例4では、図18に示すように、信号伸張処理、電力低減処理、Duty制御処理、電力調整処理において、以下に示す動作が行われる。
【0092】
第1に、信号伸張処理において、各代表画素値(R,G,B)が、それぞれ、上限値(例えば、255)に伸張される。
【0093】
第2に、電力低減処理において、信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量(ここでは、255/200、255/150、255/180)に応じて、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)に供給される電流値が個別に低減される。
【0094】
第3に、Duty制御処理において、各光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)の発光期間が制御される。具体的には、代表画素値(R,G,B)の比率が維持されながら、全光源ユニット10の発光期間の合計が1フレーム期間になるように、各光源ユニット10の発光期間が伸張される。
【0095】
第4に、電力調整処理において、各光源ユニット10に供給される電力が増大される。各光源ユニット10に供給される電力の増大幅は、光源ユニット10に供給可能な許容電力値を超えない範囲で定められる。
【0096】
図19は、制御例4において、代表信号値、電流値、Duty(発光期間)、光量、電力の変化について纏めた表である。図19に示すように、制御例4によれば、各光源ユニット10に供給すべき電力を変更することなく、光量が増大していることが読み取れる。このように、制御例4は、第1実施形態に示す高輝度モードの一例である。
【0097】
(他の制御例)
制御例1〜4では、Duty制御処理において、代表画素値(R,G,B)の比率が維持されながら、全光源ユニット10の発光期間の合計が1フレーム期間になるように、各光源ユニット10の発光期間が伸張されるケースについて例示した。
【0098】
しかしながら、制御例はこれに限定されるものではない。例えば、映像入力信号に基づいて1フレームの色分布を取得して、1フレームの色分布に応じて、各光源ユニット10の発光期間が伸張されてもよい。
【0099】
詳細には、図20の例1に示すように、1フレームの色分布において、赤、青、緑などの色の彩度が大きい場合には、各光源ユニット10の発光期間としてデフォルト値が維持される。
【0100】
これに対して、図20の例2に示すように、1フレームの色分布において、彩度が非常に低い場合には、例えば、1フレームの全体が白である場合には、各光源ユニット10の発光期間の全てが1フレーム期間に伸張される。
【0101】
なお、ここでは例示していないが、黄の彩度が高い場合には、光源ユニット10R及び光源ユニット10Gの発光期間が大幅に伸張される。同様に、シアンの彩度が高い場合には、光源ユニット10G及び光源ユニット10Bの発光期間が大幅に伸張され、マゼンタの彩度が非常に高い場合には、光源ユニット10R及び光源ユニット10Bの発光期間が大幅に伸張される。
【0102】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0103】
実施形態では、モード制御部220は、映像入力信号に基づいて、制御モードを選択する。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、モード制御部220は、ユーザ操作に応じて、制御モードを選択してもよい。
【0104】
上述した実施形態では、光変調素子として液晶パネル30が用いられるが、これに限定されるものではない。光変調素子としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)やDMD(Digital Micromirror Device)などが用いられてもよい。
【0105】
実施形態では特に触れていないが、複数の視点画像によって構成される立体画像を表示する場合に、制御ユニット200は、複数の視点画像について、1フレーム期間内における複数色の色成分光の発光期間として同一の発光期間を適用することが好ましい。また、制御ユニット200は、複数の視点画像について、複数色の色成分光の発光期間のそれぞれにおいて光源ユニット10に供給すべき電流値として同一の電流値を適用することが好ましい。
【0106】
具体的には、図21に示すように、例えば、奇数番目のフレーム(n+1やn+3)においては、偶数番目のフレーム(nやn+2)と同様の制御が適用される。これによって、立体画像を構成するフレーム間で輝度の差が生じることが抑制される。なお、偶数番目のフレーム(nやn+2)において、奇数番目のフレーム(n+1やn+3)と同様の制御が適用されてもよいことは勿論である。
【0107】
実施形態では特に触れていないが、高輝度モード(上述した制御例2や制御例4)における電流制御処理において、各光源ユニット10に供給される電力の増大量は、各光源ユニット10の冷却能力によって定まる許容冷却範囲によって定められてもよい。
【0108】
具体的には、各光源ユニット10が生じる熱は、各光源ユニット10に供給される電力及び各光源ユニット10の発光期間によって定められる。ここで、光源ユニット10が生じる熱が小さくなりすぎると、光源ユニット10の冷却によって光源ユニット10の過冷却が生じる。一方で、光源ユニット10が生じる熱が大きくなりすぎると、光源ユニット10の冷却が不足してしまう。
【0109】
詳細には、図22に示すように、電力の増大量は、最小増大量を下回らず、かつ、最大増大量を上回らない範囲で定められる。なお、電力の増大量は、発光期間が長いほど小さいことは勿論である。言い換えると、光源ユニット10に供給可能な許容電力値は、光源ユニット10の冷却能力によって定まる許容冷却範囲によって定まる。
【0110】
なお、許容冷却範囲(すなわち、許容電力値)は、光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)毎に異なってもよい。
【0111】
制御例1〜制御例4で説明したように、発光期間は代表画素値と連動するため、信号伸張処理は、許容冷却範囲(すなわち、許容電力値)に基づいて行われることが好ましい。
【0112】
実施形態では特に触れていないが、図23に示すように、光源ユニット10の発光特性は、光源ユニット10(光源ユニット10R、光源ユニット10G及び光源ユニット10B)毎に異なってもよい。このようなケースでは、上述した電力低減処理や電力調整処理において、各光源ユニット10の発光特性に基づいて、各光源ユニット10の電力が個別に制御される。
【0113】
実施形態では特に触れていないが、光源ユニット10は、電力が大きい程効率が高い光源ユニット(LD)及び電力が小さい程効率が高い光源ユニット(LED)が混在していてもよい。
【0114】
信号伸張処理、電力低減処理、Duty制御処理、電力調整処理は、光源ユニット10の発光特性に基づいて行われることが好ましい。例えば、LDによって構成される光源ユニット10の発光期間を短縮して、LDによって構成される光源ユニット10に供給される電力を増大してもよい。一方で、LEDによって構成される光源ユニット10の発光期間を伸張してLEDによって構成される光源ユニット10に供給される電力を低減してもよい。
【符号の説明】
【0115】
10・・・光源ユニット、20・・・フライアイレンズユニット、30・・・液晶パネル、40・・・クロスダイクロイックプリズム、50・・・投写レンズユニット、100・・・投写型映像表示装置、200・・・制御ユニット、210…映像信号受付部、220…モード制御部、230…制御量算出部、240…素子制御部、250…光源制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数色の色成分光を出射する光源と、前記光源から出射される複数色の色成分光を変調する光変調素子とを備える投写型映像表示装置であって、
前記光変調素子を制御する素子制御部と、
前記光源を制御する光源制御部とを備え、
前記素子制御部は、映像入力信号の信号伸張処理によって得られる映像出力信号に基づいて、前記光変調素子を制御し、
前記光源制御部は、前記信号伸張処理によって伸張される映像入力信号の伸張量に応じて、前記光源に供給される電力を低減する電力低減処理を行い、
前記光源制御部は、前記映像入力信号に応じて、1フレーム期間内において前記光源から出射される複数色の色成分光の発光期間を調整する発光期間制御処理を行うことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項2】
前記光源制御部は、前記発光期間制御処理によって調整される発光期間の調整量に応じて、前記光源に供給される電力を低減する電力調整処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項3】
前記光源制御部は、前記光源に供給可能な許容電力値を超えない範囲で、前記光源に供給される電力を増大する電力調整処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項4】
前記映像入力信号は、複数色の色成分光毎の色入力信号を含み、
前記素子制御部は、前記信号伸張処理において、前記複数色の色成分光毎の色入力信号のうち、いずれかの色入力信号の伸張量を他の色入力信号に適用することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項5】
前記映像入力信号は、複数色の色成分光毎の色入力信号を含み、
前記複数色の色成分光毎の色入力信号には、最大信号値が定められており、
前記素子制御部は、前記信号伸張処理において、前記複数色の色成分光毎の色入力信号のそれぞれを前記最大信号値に伸張することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項6】
前記素子制御部及び前記光源制御部は、複数の視点画像によって構成される立体画像を表示する場合に、前記信号伸張処理、前記電力低減処理、前記発光期間制御処理として、同一の処理を前記複数の視点画像に適用することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項7】
前記光源の発光効率が高い高効率モードと、映像の輝度が高い高輝度モードとを制御するモード制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項8】
前記モード制御部は、複数の視点画像によって構成される立体画像を表示する場合に、前記高輝度モード及び前記高効率モードのうち、同一の制御モードを前記複数の視点画像に適用することを特徴とする請求項6に記載の投写型映像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−48209(P2012−48209A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−149475(P2011−149475)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】