抗体製剤及び治療レジメン
【課題】本発明は、ヒトIL−17受容体Aに特異的に結合する抗体または該抗体断片を含む製剤処方および治療レジメンを提供することを目的とする。
【解決手段】グルタミン酸緩衝剤の水溶液と、配列番号5を含む重鎖CDR1、配列番号7を含む重鎖CDR2、配列番号8を含む重鎖CDR3、配列番号9を含む軽鎖CDR1、配列番号10を含む軽鎖CDR2、及び配列番号11を含む軽鎖CDR3を含む抗体とを含む医薬製剤。
【解決手段】グルタミン酸緩衝剤の水溶液と、配列番号5を含む重鎖CDR1、配列番号7を含む重鎖CDR2、配列番号8を含む重鎖CDR3、配列番号9を含む軽鎖CDR1、配列番号10を含む軽鎖CDR2、及び配列番号11を含む軽鎖CDR3を含む抗体とを含む医薬製剤。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
グルタミン酸緩衝剤と、配列番号5を含む重鎖CDR1、配列番号7を含む重鎖CDR2、配列番号8を含む重鎖CDR3、配列番号9を含む軽鎖CDR1、配列番号10を含む軽鎖CDR2、及び配列番号11を含む軽鎖CDR3を含む抗体を含む水溶液を含有する医薬製剤であって、前記抗体、又はそのフラグメントが、ヒトIL−17受容体Aを特異的に結合し、かつ
a)前記グルタミン酸緩衝剤が、5〜30mM±0.2mMのグルタミン酸濃度を含み、
b)前記グルタミン酸緩衝剤が、4.5〜5.2±0.2のpHを含み、
c)前記製剤が、2〜4%プロリン(w/v)及び0.005〜0.02%(w/v)ポリソルベート20を更に含み、かつ
d)前記抗体が、100〜150mg/mlの濃度にある医薬製剤。
【請求項2】
前記抗体又はそのフラグメントが、配列番号3を含む重鎖可変領域配列、及び配列番号4を含む軽鎖可変領域配列を含む請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項3】
前記抗体が、配列番号1を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列、あるいは配列番号12を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列を含む請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項4】
モル浸透圧濃度(osmolarity)が275〜325osmである請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項5】
25℃の粘度が5〜7cPである請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項6】
10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項7】
10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む請求項2に記載の医薬製剤。
【請求項8】
10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む請求項3に記載の医薬製剤。
【請求項9】
容器及び請求項1から8のいずれか1項に記載の医薬製剤を含む医薬品の入れ物であって、前記容器が、バイアル、瓶、充填済み注射器、又は充填済み自己注射器である入れ物。
【請求項10】
請求項9に記載の1つ以上の医薬品の入れ物と、その使用に関する指示とを含むキット。
【請求項11】
必要とするヒト患者において乾癬を治療する方法であって、抗体の単一又は分割された70〜1,000mgの投与量を患者に投与することを含み、前記抗体が、
a)配列番号5を含む重鎖CDR1、配列番号7を含む重鎖CDR2、配列番号8を含む重鎖CDR3、配列番号9を含む軽鎖CDR1、配列番号10を含む軽鎖CDR2、及び配列番号11を含む軽鎖CDR3を含む抗体であって、前記抗体、又はそのフラグメントが、ヒトIL−17受容体Aを特異的に結合する抗体、
b)配列番号3を含む重鎖可変領域配列、及び配列番号4を含む軽鎖可変領域配列を含む抗体であって、前記抗体、又はそのフラグメントが、ヒトIL−17受容体Aを特異的に結合する抗体、及び
c)配列番号1を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列、あるいは配列番号12を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列を含む抗体からなる群から選択される方法。
【請求項12】
前記患者が、時間「0」(初回投与)、時間「0」の1週間後(1週目)、および次に1週目投与の後の2〜4週間毎に投与される前記抗体の単一又は分割された70〜280mgの投与量を投与される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記抗体の140mgの単一又は分割投与量が、体重が100kg未満又は100kgにほぼ等しい患者に、時間「0」(初回投与)、時間「0」の1週間後(1週目)、および次に2週間毎に投与され、かつ前記抗体の280mgの単一又は分割投与量が、体重が100kgを超える患者に、時間「0」(初回投与)、時間「0」の1週間後(1週目)、および次に2週間毎に投与される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記乾癬が、
a)尋常性乾癬、
b)中度から重度の尋常性乾癬、
c)慢性の中度から重度の尋常性乾癬であり、かつ前記患者が、全身療法又は光線療法の対象となる乾癬、および
d)慢性の中度から重度の尋常性乾癬であり、かつ前記患者が、シクロスポリン、メトトレキセート、及びソラレン+紫外線A療法を含む他の全身療法に反応しなかった、禁忌がある、又は耐性がない乾癬、からなる群から選択される請求項11から13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記抗体が、10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む医薬製剤中にある請求項11から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記医薬製剤が、皮下、皮内、筋内及び/又は静脈内投与される請求項15に記載の方法。
【請求項1】
グルタミン酸緩衝剤と、配列番号5を含む重鎖CDR1、配列番号7を含む重鎖CDR2、配列番号8を含む重鎖CDR3、配列番号9を含む軽鎖CDR1、配列番号10を含む軽鎖CDR2、及び配列番号11を含む軽鎖CDR3を含む抗体を含む水溶液を含有する医薬製剤であって、前記抗体、又はそのフラグメントが、ヒトIL−17受容体Aを特異的に結合し、かつ
a)前記グルタミン酸緩衝剤が、5〜30mM±0.2mMのグルタミン酸濃度を含み、
b)前記グルタミン酸緩衝剤が、4.5〜5.2±0.2のpHを含み、
c)前記製剤が、2〜4%プロリン(w/v)及び0.005〜0.02%(w/v)ポリソルベート20を更に含み、かつ
d)前記抗体が、100〜150mg/mlの濃度にある医薬製剤。
【請求項2】
前記抗体又はそのフラグメントが、配列番号3を含む重鎖可変領域配列、及び配列番号4を含む軽鎖可変領域配列を含む請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項3】
前記抗体が、配列番号1を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列、あるいは配列番号12を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列を含む請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項4】
モル浸透圧濃度(osmolarity)が275〜325osmである請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項5】
25℃の粘度が5〜7cPである請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項6】
10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項7】
10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む請求項2に記載の医薬製剤。
【請求項8】
10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む請求項3に記載の医薬製剤。
【請求項9】
容器及び請求項1から8のいずれか1項に記載の医薬製剤を含む医薬品の入れ物であって、前記容器が、バイアル、瓶、充填済み注射器、又は充填済み自己注射器である入れ物。
【請求項10】
請求項9に記載の1つ以上の医薬品の入れ物と、その使用に関する指示とを含むキット。
【請求項11】
必要とするヒト患者において乾癬を治療する方法であって、抗体の単一又は分割された70〜1,000mgの投与量を患者に投与することを含み、前記抗体が、
a)配列番号5を含む重鎖CDR1、配列番号7を含む重鎖CDR2、配列番号8を含む重鎖CDR3、配列番号9を含む軽鎖CDR1、配列番号10を含む軽鎖CDR2、及び配列番号11を含む軽鎖CDR3を含む抗体であって、前記抗体、又はそのフラグメントが、ヒトIL−17受容体Aを特異的に結合する抗体、
b)配列番号3を含む重鎖可変領域配列、及び配列番号4を含む軽鎖可変領域配列を含む抗体であって、前記抗体、又はそのフラグメントが、ヒトIL−17受容体Aを特異的に結合する抗体、及び
c)配列番号1を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列、あるいは配列番号12を含む重鎖配列、及び配列番号2を含む軽鎖配列を含む抗体からなる群から選択される方法。
【請求項12】
前記患者が、時間「0」(初回投与)、時間「0」の1週間後(1週目)、および次に1週目投与の後の2〜4週間毎に投与される前記抗体の単一又は分割された70〜280mgの投与量を投与される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記抗体の140mgの単一又は分割投与量が、体重が100kg未満又は100kgにほぼ等しい患者に、時間「0」(初回投与)、時間「0」の1週間後(1週目)、および次に2週間毎に投与され、かつ前記抗体の280mgの単一又は分割投与量が、体重が100kgを超える患者に、時間「0」(初回投与)、時間「0」の1週間後(1週目)、および次に2週間毎に投与される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記乾癬が、
a)尋常性乾癬、
b)中度から重度の尋常性乾癬、
c)慢性の中度から重度の尋常性乾癬であり、かつ前記患者が、全身療法又は光線療法の対象となる乾癬、および
d)慢性の中度から重度の尋常性乾癬であり、かつ前記患者が、シクロスポリン、メトトレキセート、及びソラレン+紫外線A療法を含む他の全身療法に反応しなかった、禁忌がある、又は耐性がない乾癬、からなる群から選択される請求項11から13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記抗体が、10±0.2mMグルタミン酸、3±0.2%(w/v)L−プロリン、0.01±0.002%(w/v)ポリソルベート20、pH4.8±0.2によって調剤される約140mg/mLの前記抗体を含む医薬製剤中にある請求項11から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記医薬製剤が、皮下、皮内、筋内及び/又は静脈内投与される請求項15に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2013−517277(P2013−517277A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549047(P2012−549047)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【国際出願番号】PCT/US2011/020985
【国際公開番号】WO2011/088120
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(512025931)キリン−アムジェン・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【国際出願番号】PCT/US2011/020985
【国際公開番号】WO2011/088120
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(512025931)キリン−アムジェン・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】
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