説明

抗凝固作用を有するキノキサリンカルボキサミド誘導体

【課題】血液凝固性疾患の予防及び/又は治療に有用な、新規なキノキサリンカルボキサミド誘導体の提供。
【解決手段】次式(i)


[式中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、C1−4アルキル基等を示し、Xは、単環又は二環式のシクロアルキル基、単環又は二環式のアリール基、又は、単環又は二環式の5乃至10員の複素環基を示す。]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(i):
【化1】

[式中、
及びRは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−4アルキル基、又はC1−4アルコキシ基を示し、
は、水素原子、又はC1−4アルキル基を示し、
及びRは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C3−5シクロアルキル基、又はヒドロキシC1−4アルキル基を示し、
及びRは、各々独立に、水素原子、又はC1−4アルキル基を示し、
Xは、置換基群αから選択される1乃至3個の置換基で置換されていてもよい、単環又は二環式のC3−10シクロアルキル基、単環又は二環式のC6−10アリール基、又は、単環又は二環式の5乃至10員の複素環基(該複素環基は、芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1乃至3個含む。)を示し、
置換基群αは、
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基;
置換基群βから選択される置換基で置換されていてもよい、C1−4アルキル基、ハロゲノC1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C3−6シクロアルキル基、C1−4アルコキシ基、C3−6シクロアルコキシ基、又はハロゲノC1−4アルコキシ基、;
−OCORa、−CORa、−COORa、−CONRaRb、−NRaRb、−NRaCORb、−NRaSORb、−NRaSORb、−SRa、−SORa、−SORa;
ハロゲン原子又はC1−4アルキル基で置換されていてもよいフェニル基、或いはハロゲン原子又はC1−4アルキル基で置換されていてもよい5又は6員の複素環基(該複素環基は、芳香族複素環及び非芳香族複素環から選択され、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1乃至3個含む。)を示し、
Ra及びRbは、各々独立に、水素原子、又はC1−4アルキル基を示し、
置換基群βは、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、及びC1−4アルコキシ基を示す。]
で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項2】
及びRが、各々独立に、水素原子、又はハロゲン原子を表す請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項3】
及びRが、各々独立に、水素原子、又はフッ素原子を表す請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項4】
及びRが、ともに水素原子を表す請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項5】
が、水素原子、又はメチル基を表す請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項6】
が、メチル基を表す請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項7】
が、水素原子、フッ素原子、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C3−5シクロアルキル基、又はヒドロキシC1−4アルキル基を示し、Rが、水素原子を示す請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項8】
が、メチル基、エチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基、シクロプロピル基又は1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基を示し、Rが、水素原子を示す請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項9】
が、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロプロピル基又は1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基を示し、Rが、水素原子を示す請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項10】
及びRが、各々独立に、水素原子、メチル基又はエチル基を表す請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項11】
及びRが、ともにメチル基を表す請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項12】
及びRが、ともに水素原子を表す請求項1至請求項9のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項13】
Xが、置換基群αから選択される1乃至3個の置換基で置換されていてもよい、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、キノリル基、又はイソキノリル基を表し、
置換基群αは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ヒドロキシメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、アセトキシ基、トリフルオロメトキシ基、アセチル基、ピペリジル基、ピロリジル基、モルホリノ基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、フェニル基、及びピリジル基を表す請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項14】
Xが、置換基群αから選択される1乃至3個の置換基で置換されていてもよい、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基を表し、
置換基群αは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ヒドロキシメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、ピペリジル基、ピロリジル基、フェニル基、及びピリジル基を表す請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項15】
Xが、置換基群αから選択される1乃至2個の置換基で置換されていてもよい、フェニル基を表し、
置換基群αは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、t−ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、フェニル基、及びピリジル基を表す請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項16】
Xが、置換基群αから選択される1乃至2個の置換基で置換されていてもよい、フェニル基を表し、
置換基群αは、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、を表す請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項17】
請求項1において、下記から選択される化合物又はその薬理上許容される塩:
3−ヒドロキシ−N−((1S)−2−メチル−1−{[(2R)−2−メチル−4−(4−トリフルオロメトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}プロピル)キノキサリン−2−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−N−[(1S)−2−メチル−1−({4−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]キノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({3,3−ジメチル−4−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]−3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({3,3−ジメチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({3,3−ジメチル−4− [4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−N−[(1S)−2−メチル−1−({(3S)−3−メチル−4−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]キノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({3,3−ジメチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,3−ジメチルピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,3−ジメチル−ピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−N−[(1S)−2−メチル−1−({(3R)−3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]キノキサリン−2−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−N−[(1S)−2−メチル−1−({(3S)−3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]キノキサリン−2−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−N−[(1S)−1−({4−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]キノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]−3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、及び
N−[(1S)−1−({4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,3−ジメチルピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド。
【請求項18】
請求項1において、下記から選択される化合物又はその薬理上許容される塩:
N−[(1S)−1−({3,3−ジメチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({3,3−ジメチル−4− [4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−N−[(1S)−2−メチル−1−({(3S)−3−メチル−4−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]キノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,3−ジメチルピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド
N−[(1S)−1−({4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,3−ジメチル−ピペラジン−1−イル}カルボニル)−2−メチルプロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−N−[(1S)−2−メチル−1−({(3S)−3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]キノキサリン−2−カルボキサミド、
N−[(1S)−1−({4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]−3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド、及び
N−[(1S)−1−({4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,3−ジメチルピペラジン−1−イル}カルボニル)プロピル]− 3−ヒドロキシキノキサリン−2−カルボキサミド。
【請求項19】
請求項1乃至請求項18から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項20】
請求項1乃至請求項18から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する、血液凝固性疾患の予防及び/又は治療するための医薬。
【請求項21】
請求項1乃至請求項18から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する、血栓塞栓症、先天性抗凝固因子欠乏症又はプラスミノゲン異常症を予防及び/又は治療するための医薬。
【請求項22】
請求項1乃至請求項18から選択されるいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する、人工弁置換術後の血栓形成、又は、非弁膜性心房細動若しくは弁膜症を伴う心房細動による血栓形成を予防するための医薬。

【公開番号】特開2011−73993(P2011−73993A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225090(P2009−225090)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】