説明

抗微生物剤を組み入れた親油性流体システムのための布地ケア組成物

親油性流体と、抗微生物剤と、所望により、界面活性剤と、非シリコーン添加物と、極性溶媒とを含む布地物品処理組成物が開示される。界面活性剤と、抗微生物剤と、所望により、非シリコーン添加物と、極性溶媒と、親油性流体と、加工助剤とを含む消費洗剤組成物が開示される。前記組成物は、親油性流体中で水を懸濁させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布地物品、特に、衣類、亜麻布及びカーテンを処理するための抗微生物剤含有組成物に関し、該組成物は、特に、従来の布地物品処理組成物と比較して、水に対して敏感な物品に対して優れた衣類ケアをもたらしながら、布地物品の汚れの洗浄及び/又はケア及び/又は処理の改善をもたらす。
【背景技術】
【0002】
布地物品の洗浄に関して、消費者には現在、従来の洗濯洗浄か又はドライクリーニングの選択がある。
【0003】
従来の洗濯洗浄は、通常は消費者の家又はコインランドリーのような専用の場所の洗濯機で、比較的多量の水を用いて実施される。洗濯機及び洗濯洗剤は非常に高性能なものになってきたが、従来の洗濯プロセスは、依然として布地物品を移染及び縮みの危険に曝している。消費者によって使用される布地物品の大部分は、従来の洗濯プロセスでの洗浄に適していない。「洗濯機で安全」と考えられる布地物品でさえも、洗濯プロセスからひどいしわが生じ、アイロンがけが必要となることが多い。
【0004】
ドライクリーニングプロセスは、洗浄を非水性溶媒に頼る。水を避けることによって、これらのプロセスは、縮みやしわが生じる危険を最小限に抑えるが、汚れの洗浄、特に水ベースの汚れ及びアルコールベースの汚れの洗浄は、これらのプロセスでは大きく制限される。通常、ドライクリーニング店は、このような汚れをドライクリーニングプロセスの前に手作業で除去する。これらの方法は複雑であり、見つかった様々な染みに対処するために広範な組成物を必要とし、非常に労力を要し、処理される物品に何らかの局所的損傷を与える結果となることが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、商業的洗濯で、ドライクリーニングで、及び家庭で、広範囲の布地物品に対して安全を保ちつつ、同時に様々な汚れに対して許容可能な洗浄を提供する布地物品処理組成物に対する、まだ満たされていない必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、布地物品からの、汚れの洗浄及び/又はケア及び/又は処理の改善を示す組成物を提供する。優れた布地ケア特性を維持しながら、これらの効果を本発明の組成物によって処理される布地物品にもたらすことができる。
【0007】
本発明の1つの態様においては、布地物品処理組成物は:
a)親油性流体と;
b)抗微生物剤と;
c)所望により、親油性流体の汚れ除去効果を増進させることができ、且つ/又は親油性流体中に水を懸濁させることができる界面活性成分と;
d)所望により、当該組成物による汚れの除去をさらに増進させることができる非シリコーン性添加物と;
e)所望により、水と;
f)所望により、他の洗浄補助剤と;
g)所望により、加工助剤と
を含み、該組成物は、親油性流体中に水を懸濁させることができる。
【0008】
本発明の別の態様においては、消費洗剤組成物は:
a)親油性流体の汚れ除去効果を増進させることができ、且つ/又は親油性流体中に水を懸濁させることができる界面活性成分と;
b)抗微生物剤と;
c)所望により、当該組成物による汚れの除去をさらに増進させることができる非シリコーン性添加物と;
d)所望により、極性溶媒と;
e)所望により、他の洗浄補助剤と;
f)所望により、親油性流体と;
g)所望により、加工助剤と
を含み、親油性流体中に水を懸濁させることができる組成物が提供される。
【0009】
これら及びその他の態様、特徴、並びに利点は、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を読めば当業者には明らかになる。特に指定のない限り、本明細書のパーセンテージ、比率、及び割合は、すべて重量による。特に指定のない限り、温度はすべて摂氏(℃)である。特に指定のない限り、測定値はすべてSI単位である。引用される文献は、すべて関連部分において本明細書に参考として組み込まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(定義)
本明細書で使用される用語「布地物品」とは、従来の洗濯プロセス又はドライクリーニングプロセスで慣例的に洗浄されるいかなる物品をも意味するものとする。したがって、この用語は、衣類、亜麻布、カーテン及び衣類付属品の物品を包含する。この用語は、また、手提げバッグ、家具カバー、防水布等のような、全体又は一部が布地で作製された他の品目も包含する。
【0011】
本明細書で使用する用語「布地物品処理組成物」は、洗浄すべき布地物品と直接接触する、洗浄及び/又はケア用添加物を含有するいかなる親油性流体含有組成物をも意味するものとする。用語「布地物品処理組成物」が、コンディショニング及びサイジングのような洗浄以外の用途を包含することを理解すべきである。さらに、前述した界面活性剤以外の追加の界面活性剤及び漂白剤等のような任意の洗浄補助剤を、「布地物品処理組成物」に添加してもよい。すなわち、洗浄補助剤を、所望により親油性流体と組み合わせてよい。これら任意の洗浄補助剤について、以下でより詳細に説明する。このような洗浄補助剤は、本発明の布地物品処理組成物中に、当該布地物品処理組成物の約0.01重量%〜約10重量%の濃度で存在してよい。
【0012】
用語「汚れ」とは、除去が望まれる、布地物品上の望ましくないいかなる物質をも意味する。用語「水ベースの」又は「親水性の」汚れとは、汚れが、最初に布地物品と接触した時点で水を含んでいるか、又は汚れが布地物品上で相当量の水を保持していることを意味する。水ベースの汚れの例としては、これらに限定するものではないが、飲物、多くの食品汚れ、水溶性染料、汗、尿若しくは血液などの体液、並びに草の染み及び泥などの戸外の汚れが挙げられる。
【0013】
用語「親油性流体中に水を懸濁させることが可能」は、ある物質が、構成成分の最初の混合後に少なくとも5分間静置させたときに、目で見て水が懸濁し、溶媒和し、又は乳化したままであるような形で、水を懸濁させ、溶媒和させ、及び/又は乳化させることができることを意味する。本発明による組成物の一部の実施例では、組成物は、コロイドの性質であってよく、及び/又は乳状に見えてもよい。本発明による組成物の他の実施例では、組成物は透明であってよい。
【0014】
用語「親油性流体に不溶性」は、親油性流体に添加されたときに、物質が、添加後5分以内に親油性流体から物理的に分離(すなわち、沈殿、凝縮、浮遊)することを意味し、一方、「親油性流体に可溶性」である物質は、添加後5分以内に親油性流体から物理的に分離しない。
【0015】
用語「消費洗剤組成物」は、分離性の親油性流体と組み合わせたときに、結果として本発明による布地物品処理組成物が得られる、いかなる洗剤組成物をも意味する。
【0016】
用語「加工助剤」は、本発明による布地物品処理組成物を形成するために、消費洗剤組成物を、処方、安定性、及び/又は親油性流体による希釈により適したものにする、いかなる物質をも指す。
【0017】
本明細書で使用するとき、用語「混合」は、2つ以上の物質(すなわち、より具体的には、分離性の親油性流体と、本発明による洗剤組成物)を、均質な混合物又は安定な分散液若しくは懸濁液が形成されるような形で組み合わせることを意味する。好適な混合方法は、当該技術分野において公知である。好適な混合方法の非限定例としては、攪拌混合方法及び静的混合方法が挙げられる。
【0018】
本明細書で使用するとき、「溶媒相溶性基」は、いかなる炭化水素、シリコーン、ポリアルキレンオキシド(エトキシ、プロポキシ、ブトキシなど、及び混合物)又はフルオロ基をも意味する。炭化水素基は、線状、環式、分枝状、飽和若しくは不飽和の直鎖及び分枝鎖線状脂肪族;複素環式脂肪族を含む飽和及び不飽和の環式脂肪族;又は複素環式芳香族を含む単核若しくは多核の芳香族であってよい。ポリオキシアルキレン基は、1以上のアルコキシ繰り返し単位又はアルコキシ繰り返し単位の混合物を含んでよい。シリコーン及びフッ素化基は、1以上の繰り返し単位又は繰り返し単位の混合物から構成されてよい。
【0019】
本明細書で使用するとき、「官能化した」は、示される溶媒相溶性基がポリオールに化学的に結合していることを意味する。
【0020】
本明細書で使用するとき、「機能単位」は、ポリオールを官能化するために使用される1つの溶媒相溶性基を意味する。
【0021】
(本発明の組成物)
本発明は、布地物品からの汚れの洗浄(すなわち、汚れの除去及び/又は低減)、及び/又は布地物品のケア、及び/又は布地物品の処理の改善を示す組成物を提供する。優れた布地ケア特性を維持しながら、これらの効果を本発明の組成物によって処理される布地物品にもたらすことができる。
【0022】
(親油性流体)
本明細書で使用するとき、「親油性流体」は、水の20重量%までにおいては水と混和しない、いかなる液体又は液体の混合物をも意味する。一般に、好適な親油性流体は、周囲温度及び周囲圧力において完全に液体であることができ、容易に融解する固体、例えば、約0℃〜約60℃の範囲内の温度で液体になるものであることができ、又は周囲温度及び周囲圧力、例えば、25℃、圧力101kPa(1気圧)において、液相と蒸気相との混合物を含むことができる。
【0023】
本明細書の親油性流体は、不燃性であるか、又は従来の公知のドライクリーニング流体の特性に等しい、若しくは好ましくはそれを上回る、比較的高い引火点及び/若しくは低いVOC特性を有することが好ましく、ここでこれらの用語は、ドライクリーニング業界で使用される従来の意味を有する。
【0024】
好適な親油性流体物質の非限定例としては、シロキサン、他のシリコーン、炭化水素、グリコールエーテル、グリセリンエーテルのようなグリセリン誘導体、ペルフルオロアミン、ペルフルオロ及びハイドロフルオロエーテル溶媒、低揮発性非フッ化有機溶媒、ジオール溶媒、環境に優しいその他の溶媒、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0025】
本明細書で使用するとき、「シロキサン」は、非極性で、水中又は低級アルコール中で不溶性であるシリコーン流体を意味する。線状シロキサン(例えば、米国特許第5,443,747号及び同第5,977,040号参照)並びに環状シロキサンは、本明細書で有用であり、それには、オクタメチルシクロテトラシロキサン(テトラマー)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(ヘキサマー)、及び好ましくはデカメチルシクロペンタシロキサン(ペンタマー、一般に「D5」と呼ばれる)から選択される環状シロキサンが含まれる。好ましいシロキサンは、約50%を超える環状シロキサンペンタマー、より好ましくは約75%を超える環状シロキサンペンタマー、最も好ましくは少なくとも約90%の環状シロキサンペンタマーを含む。また、少なくとも約90%(好ましくは少なくとも約95%)のペンタマー並びに約10%未満(好ましくは約5%未満)のテトラマー及び/又はヘキサマーを有する環状シロキサンの混合物であるシロキサンも、本明細書で使用するのに好ましい。
【0026】
親油性流体には、ドライクリーニング溶媒、特にフッ素化溶媒又はペルフルオロアミンを含むより新しい種類の任意の部分を含むことができる。ペルフルオロトリブチルアミンのような一部のペルフルオロアミンは、親油性流体として使用するには適していないが、親油性流体を含有する組成物中に存在し得る多くの補助剤の1つとして存在してよい。
【0027】
他の好適な親油性流体としては、これらに限定するものではないが、ジオール溶媒系、例えば、C若しくはC又はより高級なジオールなどの高級ジオール、環式及び非環式の両方のタイプを含むオルガノシリコーン溶媒等、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0028】
低揮発性非フッ化有機溶媒の非限定例としては、例えば、オレアン(OLEAN)(登録商標)及び他のポリオールエステル、又は特定の比較的非揮発性の生分解性中鎖分枝状石油留分が挙げられる。
【0029】
グリコールエーテルの非限定例としては、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールt−ブチルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールt−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリプロピレングリコールt−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテルが挙げられる。
【0030】
シロキサンに加えて、他のシリコーン溶媒の非限定例が文献で周知であり(例えば、カーク・オスマー(Kirk Othmer)の「工業化学百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)」参照)、GEシリコーンズ(GE Silicones)、東芝シリコーン(Toshiba Silicone)、バイエル(Bayer)及びダウ・コーニング(Dow Corning)を含む多数の市販源から入手可能である。例えば、好適なシリコーン溶媒の1つは、GEシリコーンズ(GE Silicones)から入手可能なSF−1528である。
【0031】
本発明の方法及び/又は装置で使用するのに好適なグリセリン誘導体溶媒の非限定例としては、次の構造を有するグリセリン誘導体が挙げられる:
【化1】

式中、R、R、及びRそれぞれは:水素;分枝状又は直鎖、置換又は非置換の、C〜C30アルキル、C〜C30アルケニル、C〜C30アルコキシカルボニル、C〜C30アルキレンオキシアルキル、C〜C30アシルオキシ、C〜C30アルキレンアリール;C〜C30シクロアルキル;C〜C30アリール、及びこれらの混合物から独立に選択される。R、R及びRの2つ以上が相まって、C〜Cの、芳香族又は非芳香族、複素環式又は非複素環式の環を形成することができる。
【0032】
好適なグリセリン誘導体溶媒の非限定例としては、2,3−ビス(1,1−ジメチルエトキシ)−1−プロパノール;2,3−ジメトキシ−1−プロパノール;3−メトキシ−2−シクロペントキシ−1−プロパノール;3−メトキシ−1−シクロペントキシ−2−プロパノール;炭酸(2−ヒドロキシ−1−メトキシメチル)エチルエステルメチルエステル;グリセロールカーボネート、及びこれらの混合物がさらに挙げられる。
【0033】
環境に優しい他の溶媒の非限定例としては、オゾン反応性が約0〜約0.31の親油性流体、蒸気圧が0〜13Pa(約0〜約0.1mmHg)の親油性流体、及び/又は、蒸気圧が13Pa(0.1mmHg)より高く、ただしオゾン反応性が約0〜約0.31である親油性流体が挙げられる。ここまでに記載していないこのような親油性流体の非限定例としては、カーボネート溶媒(すなわち、メチルカーボネート、エチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、グリセリンカーボネート)、及び/又はサクシネート溶媒(すなわち、ジメチルサクシネート)が挙げられる。
【0034】
本明細書で使用するとき、「オゾン反応性」は、VOCが大気中でオゾンを形成する能力の指標である。それは、揮発性有機物1グラム当たりで形成されるオゾンのグラム数として測定される。オゾン反応性を測定するための方法については、W.P.L.カーターの「揮発性有機化合物のオゾン反応性尺度の開発(Development of Ozone Reactivity Scales of Volatile Organic Compounds)」、空気及び廃棄物管理協会誌(Journal of the Air & Waste Management Association)、第44巻、881〜899頁、1994でさらに論じられている。使用される「蒸気圧」は、カリフォルニア大気資源局(California Air Resources Board)の方法310で定義される技術によって測定することができる。
【0035】
好ましくは、親油性流体は、当該親油性流体の50重量%を超えるシクロペンタシロキサン(「D5」)、及び/又はほぼ同様の揮発性を有し、所望により他のシリコーン溶媒によって補完された線状類縁体を含む。
【0036】
(界面活性剤)
本発明で使用するのに好適な界面活性剤は、次の一般式を有する:
(I)E−(L−B−E’
(II)L−(B−H−L’
及びこれらの混合物。
【0037】
式中、L及びL’は、溶媒相溶化(又は親油性)部分であり、これらは独立して次から選択される:
(a)C1〜C22アルキル又はC4〜C12アルコキシの、線状又は分枝状、環式又は非環式、飽和又は不飽和、置換又は非置換のもの;
(b)次式を有するシロキサン:
D’D’’
式中、aは0〜2であり;bは0〜1000であり;cは0〜50であり;dは0〜50であり、ただしa+c+dが少なくとも1であることを条件とし;
MはR3−eSiO1/2であり、式中、Rは独立してH又はアルキル基であり、Xはヒドロキシル基であり、eは0又は1であり;
DはRSiO2/2であり、式中、Rは独立してH又はアルキル基であり;
D’はRSiO2/2であり、式中、Rは独立してH、アルキル基又は(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−Rであり、ただし、少なくとも1つのRが(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−Rであることを条件とし、式中、Rは独立してH、アルキル基又はアルコキシ基であり、fは1〜10であり、gは0又は1であり、hは1〜50であり、iは0〜50であり、jは0〜50であり、kは4〜8であり;Cは、非置換又は置換型であり;Qは独立してH、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル及びこれらの混合物から選択され;
D’’はRSiO2/2であり、式中、Rは独立してH、アルキル基又は(CH(C(A)−[(T)−(A’)−]−(T’)Z(G)であり、式中、lは1〜10であり;mは0又は1であり;nは0〜5であり;oは0〜3であり;pは0又は1であり;qは0〜10であり;rは0〜3であり;sは0〜3であり;Cは、非置換又は置換型であり;Qは独立してH、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル及びこれらの混合物から選択され;A及びA’はそれぞれ独立してエステル、ケト、エーテル、チオ、アミド、アミノ、C1〜4フルオロアルキル、C1〜4フルオロアルケニル、分枝鎖又は直鎖ポリアルキレンオキシド、ホスフェート、スルホニル、サルフェート、アンモニウム及びこれらの混合物を表す連結部分であり;T及びT’はそれぞれ独立してC1〜30直鎖若しくは分枝状アルキル又はアルケニル又はアリールで、非置換又は置換型であり;Zは水素、カルボン酸、ヒドロキシ、ホスフェート(phosphato)、ホスフェートエステル、スルホニル、スルホネート、サルフェート、分枝鎖又は直鎖ポリアルキレンオキシド、ニトリル、グリセリル、C1〜30アルキル若しくはアルケニルで置換されたアリール又は非置換のアリール、C1〜10アルキル若しくはアルケニルで置換された炭水化物又は非置換の炭水化物、或いはアンモニウムであり;GはH、Na、Li、K、NH、Ca+2、Mg+2、Cl、Br、I、メシラート又はトシラートのような、アニオン又はカチオンであり;D’’は、C1〜C4アルキル又はヒドロキシ基で末端処理することができ;
E及びE’は親水性部分であり、ヒドロキシ;ポリヒドロキシ;C1〜C3アルコキシ;モノ−又はジ−アルカノールアミン;C1〜C4アルキル置換アルカノールアミン;O、S、Nを含有する置換複素環;サルフェート;カルボキシレート;カーボネートから独立して選択され;E及び/又はE’がエトキシ(EO)又はプロポキシ(PO)であるときには、次から選択されるRで末端処理されなければならない:
(i)1〜3個のヘテロ原子を含有する、4〜8員の、置換又は非置換の複素環式環;及び
(ii)約1〜約30個の炭素原子を有する、線状又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換、環式又は非環式、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカル;
Bは、O;S;N;P;O、S、N、Pが入り込んだ(interrupted)、C1〜C22アルキルの、線状又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換、環式又は非環式、脂肪族又は芳香族のもの;グリシジル、エステル、アミド、アミノ、PO2−、HPO、PO2−、HPOから選択される架橋結合であり、これらは、プロトン化、又は非プロトン化しており;
u及びwは、0〜20から独立して選択される整数であり、ただしu+w≧1であることを条件とし;
tは1〜10の整数であり;
vは0〜10の整数であり;
xは1〜20の整数であり;
y及びzは、1〜10から独立して選択される整数である。
【0038】
上式を有する界面活性剤の非限定例としては:
(1)アルカノールアミン;
(2)ホフェート(phophate)/ホスホネートエステル;
(3)これらに限定するものではないが、ジェミニジオール、ジェミニアミドアルコキシレート、ジェミニアミノアルコキシレートを含む、ジェミニ界面活性剤;
(4)末端処理された非イオン性界面活性剤;
(5)非イオン性シリコーンエトキシレート、シリコーンアミン誘導体のような末端処理されたシリコーン界面活性剤;
(6)アルキルアルコキシレート;
(7)ポリオール界面活性剤;及び
これらの混合物が挙げられる。
【0039】
界面活性剤の別の部類としては、シロキサン系界面活性剤を挙げることができる。この用途におけるシロキサン系界面活性剤は、他の用途向けのシロキサンポリマーであってよい。シロキサン系界面活性剤は、通常、0.0008〜0.033agの重量平均分子量(500〜20,000ダルトン)を有する。ポリ(ジメチルシロキサン)から誘導されるこのような物質は、当該技術分野において周知である。本発明では、このようなシロキサン系界面活性剤すべてが好適であるとは限らないが、それは、そのような界面活性剤が、親油性流体自体によってもたらされる洗浄レベルに比べて改善された汚れの洗浄をもたらさないからである。
【0040】
好適なシロキサン系界面活性剤は、次式を有するポリエーテルシロキサンを含み:
D’D’’M’2−a
式中、aは0〜2であり;bは0〜1000であり;cは0〜50であり;dは0〜50であり、ただしa+c+dが少なくとも1であることを条件とし;
MはR3−eSiO1/2であり、式中、Rは独立してH、又は一価の炭化水素基であり、Xはヒドロキシル基であり、eは0又は1であり;
M’はRSiO1/2であり、式中、Rは独立して、H、一価の炭化水素基、又は(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−Rであり、ただし、少なくとも1つのRが(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−Rであることを条件とし、式中、Rは独立して、H、一価の炭化水素基、又はアルコキシ基であり、fは1〜10であり、gは0又は1であり、hは1〜50であり、iは0〜50であり、jは0〜50であり、kは4〜8であり;Cは非置換又は置換型であり;Qは独立して、H、C1〜10アルキル、C1〜10アルケニル、及びこれらの混合物から選択され;
DはRSiO2/2であり、式中、Rは独立して、H、又は一価の炭化水素基であり;
D’はRSiO2/2であり、式中、Rは独立してRであり、ただし、少なくとも1つのRが(CH(CO−(CO)−(CO)i(C2k−Rであることを条件とし、式中、Rは独立して、H、一価の炭化水素基、又はアルコキシ基であり、fは1〜10であり、gは0又は1であり、hは1〜50であり、iは0〜50であり、jは0〜50であり、kは4〜8であり;Cは非置換又は置換型であり;Qは独立して、H、C1〜10アルキル、C1〜10アルケニル、及びこれらの混合物から選択され;
D’’はRSiO2/2であり、式中、Rは独立して、H、一価の炭化水素基、又は(CH(C(A)−[(L)−(A’)−]−(L’)Z(G)であり、式中、lは1〜10であり;mは0又は1であり;nは0〜5であり;oは0〜3であり;pは0又は1であり;qは0〜10であり;rは0〜3であり;sは0〜3であり;Cは非置換又は置換型であり;Qは独立して、H、C1〜10アルキル、C1〜10アルケニル、及びこれらの混合物から選択され;A及びA’はそれぞれ独立して、エステル、ケト、エーテル、チオ、アミド、アミノ、C1〜4フルオロアルキル、C1〜4フルオロアルケニル、分枝鎖又は直鎖ポリアルキレンオキシド、ホスフェート、スルホニル、サルフェート、アンモニウム、及びこれらの混合物を表す連結部分であり;L及びL’はそれぞれ独立して、C1〜30直鎖若しくは分枝鎖アルキル又はアルケニル又はアリールで、非置換又は置換型であり;Zは、水素、カルボン酸、ヒドロキシ、ホスフェート(phosphato)、ホスフェートエステル、スルホニル、スルホネート、サルフェート、分枝鎖又は直鎖ポリアルキレンオキシド、ニトリル、グリセリル、C1〜30アルキル若しくはアルケニルで置換されたアリール又は非置換のアリール、C1〜10アルキル若しくはアルケニルで置換された炭水化物又は非置換の炭水化物、或いはアンモニウムであり;Gは、H、Na、Li、K、NH、Ca+2、Mg+2、Cl、Br、I、メシラート又はトシラートのような、アニオン又はカチオンである。
【0041】
以上に記載したシロキサン系界面活性剤の種類の例は、EP−1,043,443A1、EP−1,041,189、及びWO−01/34,706(すべてGEシリコーンズ(GE Silicones))、並びにUS−5,676,705、US−5,683,977、US−5,683,473、及びEP−1,092,803A1(すべてリーバー・ブラザーズ(Lever Brothers)に譲渡)に見出すことができる。
【0042】
好適なシロキサン系界面活性剤の非限定的な市販の例は、TSF4446(例えば、ゼネラル・エレクトリック・シリコーンズ(General Electric Silicones))、XS69−B5476(例えば、ゼネラル・エレクトリック・シリコーンズ(General Electric Silicones));ジェナミン(Jenamine)HSX(例えば、デルコン(DelCon))及びY12147(例えば、OSiスペシャルティーズ(OSi Specialties))である。
【0043】
界面活性剤成分に好適なさらに別の好ましい部類の物質は、有機物の性質をもつ。好ましい物質は、炭素原子数約6〜約20の炭素鎖をもつ、オルガノスルホサクシネート界面活性剤である。それぞれが炭素原子数約6〜約20の炭素鎖をもつ、ジアルキル鎖を含有するオルガノスルホサクシネートが、最も好ましい。また、アリール又はアルキルアリール、置換又は非置換、分枝状又は線状、飽和又は不飽和の基を含有する鎖も好ましい。好適なオルガノスルホサクシネート界面活性剤の市販の非限定例は、エアゾール(Aerosol)OT及びエアゾール(Aerosol)TR−70(例えば、サイテック(Cytec))の商品名で入手可能である。
【0044】
界面活性剤成分は、本発明の組成物中に存在するとき、当該組成物の好ましくは約1重量%〜約99重量%、より好ましくは2重量%〜約75重量%、さらにより好ましくは約5重量%〜約60重量%含まれる。
【0045】
洗浄溶液を調製するために組成物が親油性流体で希釈されるときには、界面活性剤成分は、好ましくは洗浄溶液の約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.02重量%〜約5重量%、さらにより好ましくは約0.05重量%〜約2重量%含まれる。
【0046】
(抗微生物剤)
各種抗微生物剤を本発明の組成物に添加することができる。本発明の組成物中の微生物の濃度を低減することができる、いかなる抗微生物剤をも使用することができる。細菌の濃度を低減することによって、微生物の代謝活性の結果として生じる潜在的臭気性化合物が低減されると考えられている。減少させることが特に重要な微生物は、限定するものではないが、グラム陽性菌(例えば、黄色ブドウ球菌)及びグラム陽性胞子形成菌(例えば、バチルス・ズブチルス);グラム陰性細菌(例えば、大腸菌);空中浮遊菌及び真菌(例えば、アスペルギルス・ニガー);並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0047】
親油性流体へ抗微生物剤を送達する任意の方法を利用することができる。ある好ましい方法においては、抗微生物剤は、親油性流体に接触する前に、可溶化される。別の好ましい方法においては、粒子状の不溶性抗微生物剤が親油性流体に送達される。
【0048】
本発明の抗微生物剤は、好ましくは約0.01%〜約20%含まれ、さらにより好ましくは約1%〜約15%含まれる。
【0049】
布地ケアのために好適ないかなる抗微生物剤をも使用することができる。かかる抗微生物剤としては、限定するものではないが、以下のものが挙げられる:アセチルサリチル酸、n−アルキル(68% C12、32% C14)ジメチルジメチルベンジルアンモニウム、アミンアセテート、アミン塩酸塩、1−(アルキル,アミノ)−3−アミノプロパン、1−(アルキル,アミノ)−3−アミノプロパン、1−(アルキル,アミノ)−3−アミノプロパンジアセテート、(脂肪酸においてみられる、1−(アルキル,アミノ)−3−アミノプロパンヒドロキシアセテート、1−(アルキル,アミノ)−3−アミノプロパンモノアセテート、アルキル、ジメチル1−ナフチルメチルアンモニウム、ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジメチルベンジルアンモニウム、ジメチルベンジルアンモニウムサッカリネート、ジメチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジメチルエチル臭化アンモニウム、ジメチルエチルベンジルアンモニウムクロリド、α−アルキル−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)−ヨード錯体、4−t−アミルフェノール、p−t−アミルフェノールカリウム塩、p−t−アミルフェノールナトリウム塩、メタホウ酸バリウム、塩基性塩化銅、1,2−ベンゼンジカルボキサルデヒド、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−ベンジル−4−クロロフェノール、1,4−ビス(ブロモアセトキシ)−2−ブテン、ビス(トリブチルスズ)オキシド、ビス(トリクロロメチル)、スルホン、ホウ砂(B4Na207.10H2O)(1303−96−4)、ホウ酸、ボロン酸化ナトリウム(B4Na207)五水和物、ボロン酸化ナトリウム(B8Na2O13)四水和物(12280−03−4)、臭素、塩化臭素、1−ブロモ−1−(ブロモメチル)−1,3−プロパンジカルボニトリル、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、1−ブロモ−3−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、2−ブロモ−4’−ヒドロキシアセトフェノン、β−ブロモ−β−ニトロスチレン、1−ブタンチオール、ブトキシポリプロポキシポリエトキシエタノール−ヨード錯体、2−t−ブチルアミノ−4−クロロ−6−エチルアミノ−s−トリアジン、(ブチルカルビチル)(6−プロピルピペロニル)エーテル80%及び関連化合物、次亜塩素酸カルシウム、カプリン酸、カプリル酸、クロルヘキシジンジアセテート、塩素化リン酸3ナトリウム、塩素、二酸化塩素、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)フェノール、5−クロロ−2−メチル−3(2H)−イソチアゾロン、(Z)−1−(3−クロロ−2−プロペニル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアトリシクロ(3.3,4−クロロ−3,5−キシレノール、4−クロロ−3−クレゾール、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド、クロム酸、クエン酸、銅(金属性)、銅オキシクロリド(Cu2Cl(OH)3)、硫酸銅、クレオソート油、酸化第二銅、酸化第一銅、デシルイソノニルジメチルアンモニウムクロリド、2−(デシルチオ)エタンアミン塩酸塩、ジアルキル、メチルベンジルアンモニウムクロリド、(60% C14、30% C16、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3(2H)−イソチアゾロン、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジクロロ−5−エチル−5−メチルヒダントイン、ジクロロ−s−トリアジントリオン、1−((2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル)、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ジデシル−N−メチル−3−(トリメトキシシリル)プロパン塩化アミニウム(propanaminium chlorid)、ジヒドロ−5−ペンチル−2(3H)−フラノン、ジヨードメチルp−トリルスルホン、ジイソブチルクレゾキシエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジイソブチルフェノキシエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジメチルフタル酸、2,6−ジメチル−m−ジオキサン−4−オール酢酸塩、1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、4,4−ジメチルオキサゾリジン、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリド2ナトリウム、アノジチオイミドカーボネート、エチレンビス(ジチオカルバメート)2ナトリウム、3H−1,2−ジチオール−3−オン、4,5−ジクロロ−ドデシルビス(2−ヒドロキシエチル)オクチル水素リン酸アンモニウム、ドデシルビス(ヒドロキシエチル)ジオクチルリン酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルグアニジン酢酸塩、ドデシルグアニジン塩酸塩、エタノール、硫化エチル、4,4’−(2−エチル−2−ニトロトリメチレン)ジモルフォリン、7a−エチルジヒドロ−1H,3H,5H−オキサゾロ(3,4−c)オキサゾール、エチレンオキシド、エチレンジアミン四酢酸、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、5−ヘプチルジヒドロ−2(3H−フラノン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン、塩化水素(塩酸、無水)、過酸化水素、1−ヒドロキシ−2−(1H)−ピリジンチオンナトリウム塩、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−アルキル−2−イミダゾリン(脂肪酸においてみられる、o,5−ヒドロキシメトキシメチル−1−アザ−3,7−ジオキサビシクロ(3.3.0)オクタン、2−(ヒドロキシメチル)−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、2−((ヒドロキシメチル)アミノ)−2−メチル−1−プロパノール、2−((ヒドロキシメチル)アミノ)エタノール、5−ヒドロキシメチル−1−アザ−3,7−ジオキサビシクロ(3.3.0)オクタン、5−ヒドロキシポリ(メチレンオキシ)*メチル−1−アザ−3,7−ジオキサビシクロ(3.,S−(2−ヒドロキシプロピル)チオメタンスルホン酸、5−ヒドロキシテトラサイクリン1塩酸塩、ヨウ素、ヨウ素−ヨウ化カリウム錯体、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、イソプロパノール、L−乳酸、リモネン、次亜塩素酸リチウム、エチレンビス(ジチオカルバメート)マンガン、2−メルカプトベンゾチアゾールナトリウム塩、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、メタノール、(((2−(ジヒドロ−5−メチル−3(2H)−オキサゾリル)−1−メチル)エチル(eth)、メチルアルコール、臭化メチル、サリチル酸メチル、2−メチル−3(2H)−イソチアゾロン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−イル2,2−ジメチル、メチルドデシルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド80%及びメチル、メチレンビス(チオシアネート)、2,2’−(1−メチルトリメチレンジオキシ)ビス(4−メチル−1,3,2−ジオキサボリン、モノメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、ニトリロ3酢酸3ナトリウム塩、4−(2−ニトロブチル)モルフォリン、ノナン酸、ノニルフェノキシポリエトキシエタノール−ヨード錯体、N−オクチルビシクロヘプテンジカルボキシミド(N-Octyl bicycloheptene dicarboximide)、オクチルデシルジメチルアンモニウムクロリド、2−オクチル−3(2H)−イソチアゾロン、ジャスミン、7−オキサビシクロ(2.2.1)ヘプタン−2,3−ジカルボン酸、2,2’−オキシビス(4,4,6−トリメチル−1,3,2−ジオキサボリナン)、10,10’−オキシビスフェノキサルシン、オキシジエチレンビス(アルキル*ジメチルアンモニウムクロリド)、パラジクロロベンゼン、パラホルムアルデヒド、ペルオキシ酢酸、フェノール、(3−フェノキシフェニル)メチルd−シス及びトランス、2,2−ジメチル−3−(1−me、o−フェニルフェノール、o−フェニルフェノールカリウム塩、リン酸、リン酸ビス(2−エチルヘキシル)エステル、2,2’−(c,リン酸,モノ(2−エチルヘキシル)エステル,リン酸,モノ(2−エチルヘキシル)エステルとの化合物、松根油、ポリ(イミノイミドカルボニルイミノイミドカルボニルイミノヘキサメチレン)、ポリ(オキシエチレン(ジメチルイミニオ(dimethyliminio))エチレン(ジメチルイミニオ(dimethyliminio))エチル、ポリエトキシポリプロポキシエタノール−ヨード錯体、ポリビニルピロリドン−ヨード錯体、カリウム2−ベンジル−4−クロロフェネート、カリウムN−ヒドロキシメチル−N−メチルジチオカルバメート、カリウムN−メチルジチオカルバメート、クレジル酸カリウム、カリウムジメチルジチオカルバメート、ヨウ化カリウム、過マンガン酸カリウム、カリウムペルオキシモノサルフェート、脂肪酸のカリウム塩、1,2−プロパンジオール、プロパノール、オキシビス−、2−プロペナール、プロピオン酸、プロピレンオキシド、シュードモナス・シリンゲ742RS、シュードモナス・フルオレセンス1629RS、シュードモナス・フルオレセンスA506(以前は006418とコード化されていた)、腐敗性全卵固形物、1H−ピラゾール−1−メタノール、3,5−ジメチル−(9CI)、ピレトリン類、1H−ピロール−3−カルボニトリル、4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−、銀、硝酸銀、酸化銀、ソープ(Soap)、ナトリウム2−ベンジル−4−クロロフェネート、ナトリウムN−メチルジチオカルバメート、重硫酸ナトリウム、臭化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、塩化ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、ナトリウムジクロロ−s−トリアジントリオン、ナトリウムジクロロイソシアヌレート二水和物、ナトリウムジメチルジチオカルバメート、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、次亜塩素酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、ナトリウムo−フェニルフェネート、過ホウ酸ナトリウム一水和物、ナトリウムフェネート、ナトリウムテトラヒドロ−3,5−ジメチル−2H−1,3,5−チアジアジン−2−チオン、硫酸ストレプトマイシン、スルホン化オレイン酸ナトリウム塩、硫酸、テトラクロロイソフタロニトリル、テトラグリシンヒドロペルヨージド、テトラヒドロ−3,5−ジメチル−2H−1,3,5−チアジアジン−2−チオン、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムサルフェート(THPS)、チレンジアミン4酢酸4ナトリウム、2−(4’−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、チモール、3,5,7トリアザゾニアトリシクロ(3.3.1.1(上付き文字3,7))デカン、安息香酸トリブチルスズ、マレイン酸トリブチルスズ、トリクロロ−s−トリアジントリオン、トリクロロメラミン、シス−N−トリクロロメチルチオ−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシミド、トリエタノールアミンドデシルベンゼンスルホネート、トリエチレングリコール、1,3,5−トリエチルヘキサヒドロ−s−トリアジン、3−(トリメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド、トリス(2−ヒドロキシエチル)アミン、(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン3酢酸3ナトリウム、リン酸3ナトリウム、亜鉛、亜鉛2−ピリジンチオール−1−オキシド、亜鉛ジメチルジチオカルバメート、酸化亜鉛、並びにこれらの混合物。
【0050】
好ましい抗微生物剤は、o−フェニルフェノール、ブロモニトロプロパンジオール(ブロノポール)、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン、シリコーン第四級アンモニウム塩(オクタデシルアミノジメチルトリメトキシシリルプロピルアンモニウムクロリド)、銀ゼオライト、ベンゾイミダゾール、2−(4−チアゾリル)、ヒノキチオール、プロペンニトリル、トリクロサン(2,4,4’−トリクロロ−2’ヒドロキシジフェニルエーテル、シクロプロピル−N’−(1,1−ジメチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、酸化亜鉛、ベンゾイミダゾール、2−(4−チアゾリル)−2,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−オール酢酸塩、1−アザ−3,7−ジオキサ−5−エチル−ビシクロ−(3,3,0)−オクタン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、2−(ヒドロキシメチル)−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、プロパンジアミド、2,2−ジブロモ−2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムサルフェート、及びこれらの混合物である。
【0051】
(非シリコーン添加剤)
好ましくは極性の強い且つ/又は水素結合する先端基を含む、任意の非シリコーン添加物(すなわち、Si原子を含有しない物質)は、本発明の組成物による汚れの除去をさらに増進させる。極性の高い且つ/又は水素結合する先端基を含有する物質の例としては、これらに限定するものではないが、アルコール、カチオン性界面活性剤などのカチオン性物質、四級界面活性剤、塩化アンモニウムのような四級アンモニウム塩(塩化アンモニウムの非限定例は、アクゾ・ノーベル(Akzo Nobel)から市販のアークワッド(Arquad)物質である)及びカチオン性布地柔軟化活性物質、非イオン性界面活性剤のような非イオン性物質(すなわち、アルコールエトキシレート、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド)、ジェミニ界面活性剤、アニオン性界面活性剤、双極性界面活性剤、カルボン酸、サルフェート、スルホネート、ホスフェート、ホスホネート、並びに窒素含有物質が挙げられる。一実施形態では、非シリコーン添加物は、一級、二級及び三級アミン、ジアミン、トリアミン、エトキシル化アミン、アミンオキシド、アミド並びにベタインから選択される、窒素含有物質を含み、ベタインの非限定例は、スケア・ケミカルズ(Scher Chemicals)から市販のスケアコタイン(Schercotaine)物質及びそれらの混合物である。
【0052】
他の実施形態では、アルキル鎖は、融点を低下させるのに役立つ可能性のある分枝を含有する。
【0053】
さらに他の実施形態では、約6〜約22個の炭素原子を含む一級アルキルアミンが使用される。特に好ましい一級アルキルアミンは、オレイルアミン(アーミン(Armeen)OLDの商標名でアクゾ(Akzo)から市販)、ドデシルアミン(アーミン12Dの商標名でアクゾ(Akzo)から市販)、分枝状C16〜C22アルキルアミン(プリミーン(Primene)JM−Tの商標名でローム・アンド・ハース(Rohm & Haas)から市販)及びこれらの混合物である。
【0054】
好適なカチオン性物質には四級界面活性剤を挙げることができ、これは四級アンモニウム化合物であってよい。市販の剤には、ゴールドシュミット(Goldschmidt)製のバリソフト(Varisoft)物質が挙げられる。
【0055】
(極性溶媒)
本発明の組成物は極性溶媒をさらに含んでもよい。極性溶媒の非限定例としては:水、アルコール、グリコール、ポリグリコール、エーテル、カーボネート、二塩基性エステル、ケトン、他の酸素化溶媒、及びこれらの混合物が挙げられる。アルコールのさらなる例としては:プロパノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのようなC〜C126アルコール、ベンジルアルコール、及び1,2−ヘキサンジオールのようなジオールが挙げられる。ダウ・ケミカル(Dow Chemical)によるダウアノール(Dowanol)シリーズは、本発明で有用なグリコール及びポリグリコールの例であり、例えば、ダウアノールTPM、TPnP、DPnB、DPnP、TPnB、PPh、DPM、DPMA、DB、及びその他がある。さらなる例としては、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリブチレングリコール、及びより疎水性のグリコールが挙げられる。カーボネート溶媒の例は、エチレン、プロピレン及びブチレンカーボネート、例えば、ジェフソル(Jeffsol)の商標名で入手可能なものである。本発明のための極性溶媒は、分散性(δ)、極性(δ)及び水素結合(δ)ハンセン溶解度パラメータによってさらに識別することができる。好ましい極性溶媒又は極性溶媒混合物は、部分極性(f)及び部分水素結合(f)値が、f>0.02及びf>0.10であり、ここでf=δ/(δ+δ+δ)及びf=δ/(δ+δ+δ)であり、より好ましくはf>0.05及びf>0.20、最も好ましくはf>0.07及びf>0.30である。
【0056】
本発明の洗剤組成物では、極性溶媒の濃度は、当該洗剤組成物の約0〜約70重量%、好ましくは1〜50重量%、さらにより好ましくは1〜30%重量とすることができる。
【0057】
水は、本発明の洗浄流体布地物品処理組成物中に存在するときには、当該洗浄流体布地物品処理組成物の約0.001重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.005重量%〜約5重量%、さらにより好ましくは約0.01重量%〜約1重量%含まれてもよい。
【0058】
水は、本発明の洗剤組成物中に存在するときには、好ましくは消費洗剤組成物の約1重量%〜約90重量%、より好ましくは約2重量%〜約75重量%、さらにより好ましくは約5重量%〜約40重量%含まれる。
【0059】
(加工助剤)
所望により、本発明の組成物は加工助剤をさらに含んでもよい。加工助剤は、消費洗剤組成物の流動性及び/若しくは均質性を維持し、並びに/又は希釈プロセスを援助することによって、本発明の布地物品処理組成物の形成を促進する。本発明に好適な加工助剤は、溶媒、好ましくは前述したもの以外の溶媒、ヒドロトロープ、及び/又は界面活性剤、好ましくは界面活性剤成分に関して前述したもの以外の界面活性剤である。特に好ましい加工助剤は、脂肪族アルコール、ジオール、トリオールなどのようなプロトン性溶媒、及びエトキシル化脂肪族アルコールのような非イオン性界面活性剤である。
【0060】
加工助剤は、本発明の布地物品処理組成物中に存在するときには、好ましくは当該布地物品処理組成物の約0.02重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約10重量%、さらにより好ましくは約0.1重量%〜約10重量%含まれる。
【0061】
加工助剤は、本発明の消費洗剤組成物中に存在するときには、好ましくは当該消費洗剤組成物の約1重量%〜約75重量%、より好ましくは約5重量%〜約50重量%含まれる。
【0062】
(洗浄補助剤)
好適な洗浄補助剤には、これらに限定するものではないが、ビルダー、界面活性剤、界面活性剤成分に関して前述したもの以外、酵素、漂白活性化剤、漂白触媒、漂白促進剤、漂白剤、アルカリ性供給源、抗菌剤、着色剤、香料、プロ香料(pro-perfume)、仕上げ助剤、ライムソープ分散剤、臭気抑制剤、臭気中和剤、ポリマー移染阻害剤、結晶成長阻害物質、光漂白剤、重金属イオン封鎖剤、変色防止剤、抗微生物剤、酸化防止剤、再付着防止剤、汚れ放出ポリマー、電解質、pH調整剤、増粘剤、研磨剤、二価又は三価イオン、金属イオン塩、酵素安定化剤、腐食防止剤、ポリアミン及び/又はそのアルコキシレート、泡安定化ポリマー、溶媒、加工助剤、布地柔軟化剤、蛍光増白剤、ヒドロトロープ、泡又はフォーム抑制剤、泡又はフォーム増進剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0063】
(処理済みの布地物品)
本発明の方法に従って処理された布地物品も、本発明の範囲内である。好ましくは、そのような処理済みの布地物品は、分析的に検出可能な量の、表面エネルギー変性効果をもつが静電気防止効果をもたない少なくとも1つの化合物(例えば、オルガノシリコーン)、又は分析的に検出可能な量の、表面エネルギー変性及び/若しくは感触変性及び/若しくは快適性変性及び/若しくは美的効果を有する少なくとも1つの化合物、並びに前記少なくとも1つの化合物以外の少なくとも1つの静電気防止剤を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)親油性流体と;
b)抗微生物剤と;
c)所望により、親油性流体の汚れ除去効果を増進させることができ、且つ/又は親油性流体中に水を懸濁させることができる界面活性成分と;
d)所望により、当該組成物による汚れ除去をさらに増進させることができる非シリコーン性添加物と;
e)所望により、極性溶媒と;
f)所望により、他の洗浄補助剤と
を含む布地物品処理組成物であって、親油性流体中に水を懸濁させることができる、布地物品処理組成物。
【請求項2】
a)親油性流体の汚れ除去効果を増進させることができ、且つ/又は親油性流体中に水を懸濁させることができる界面活性成分と;
b)抗微生物剤と;
c)所望により、当該組成物による汚れ除去をさらに増進させることができる非シリコーン性添加物と;
d)所望により、極性溶媒と;
e)所望により、他の洗浄補助剤と;
f)所望により、親油性流体と;
g)所望により、加工助剤と
を含む消費洗剤組成物であって、親油性流体中に水を懸濁させることができる、消費洗剤組成物。
【請求項3】
前記親油性流体が、前記布地物品処理組成物の70重量%〜99.99重量%含まれる、請求項1又は2に記載の布地物品処理組成物。
【請求項4】
前記親油性流体が、シロキサン、他のシリコーン、炭化水素、グリコールエーテル、グリセリンエーテルなどのグリセリン誘導体、ペルフルオロアミン、ペルフルオロ及びハイドロフルオロエーテル溶媒、低揮発性非フッ化有機溶媒、ジオール溶媒、並びにこれらの混合物から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の布地物品処理組成物。
【請求項5】
前記親油性流体が、デカメチル−シクロペンタシロキサンである、請求項4に記載の布地物品処理組成物。
【請求項6】
前記抗微生物剤が、前記布地物品処理組成物の0.01重量%〜20重量%含まれる、請求項1又は2に記載の布地物品処理組成物。
【請求項7】
前記抗微生物剤が、フェニルフェノール;ブロモニトロプロパンジオール(ブロノポール);トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン;シリコーン第四級アンモニウム塩(オクタデシルアミノジメチルトリメトキシシリルプロピルアンモニウムクロリド);銀ゼオライト;2−(4−チアゾリル)ベンゾイミダゾール;ヒノキチオール;プロペンニトリル;トリクロサン(2,4,4’−トリクロロ−2’ヒドロキシジフェニル−エーテル);シクロプロピル−N’−(1,1−ジメチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン;酸化亜鉛;2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール;2,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−オールアセテート;1−アザ−3,7−ジオキサ−5−エチル−ビシクロ−(3,3,0)−オクタン;2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール;2−(ヒドロキシメチル)−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール;2,2−ジブロモ−プロパンジアミド;2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル;4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル;テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムサルフェート;及びこれらの混合物から選択される抗微生物剤を含む、請求項1、2及び6のいずれか1項に記載の布地物品処理組成物。
【請求項8】
前記非シリコーン性添加物が、窒素含有有機物質を含む、請求項1又は2に記載の布地物品処理組成物。
【請求項9】
前記組成物が、ビルダー、追加的界面活性剤、乳化剤、酵素、漂白活性化剤、漂白触媒、漂白促進剤、漂白剤、アルカリ性供給源、抗菌剤、着色剤、香料、ライムソープ分散剤、臭気抑制剤、臭気中和剤、ポリマー移染阻害剤、結晶成長阻害物質、光漂白剤、重金属イオン封鎖剤、変色防止剤、抗微生物剤、酸化防止剤、再付着防止剤、汚れ放出ポリマー、電解質、pH調整剤、増粘剤、研磨剤、二価イオン、金属イオン塩、酵素安定化剤、腐食防止剤、ジアミン、泡安定化ポリマー、溶媒、加工助剤、布地柔軟化剤又は活性化剤、サイズ剤、蛍光増白剤、ヒドロトロープ並びにこれらの混合物から選択される洗浄補助剤をさらに含む、請求項1又は2に記載の布地物品処理組成物。
【請求項10】
前記界面活性成分が、飽和及び不飽和の直鎖及び分枝鎖線状の脂肪族ポリオール;複素環式脂肪族ポリオールを含む、飽和及び不飽和の環式脂肪族ポリオール又は;から選択されるポリオールベースの界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の洗剤組成物。
【請求項11】
単核若しくは多核の複素環式芳香族ポリオールを含む芳香族ポリオール、単糖類、二糖類、糖アルコール、糖エーテル、ポリエトキシグリセロールなどのアルコキシル化ポリオール、アミン含有ポリオール、並びにこれらの混合物。

【公表番号】特表2007−521358(P2007−521358A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515381(P2006−515381)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/020789
【国際公開番号】WO2005/003436
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】