説明

按摩装置

【課題】人体の脛と足の裏とを同時に押圧し按摩することができ、機構は簡単化になり、製造コストは低減になる按摩装置を提供する。
【解決手段】台座10には、モータ11と、ギアボックス12と、二つの按摩手段組20とが組付けてあり、それぞれ連動して前記二つの按摩手段組20は人体の脛と足の裏を按摩する。前記按摩手段組20にはシャフト21、前記ギアボックス12、及び同じ方向へ回転するプリー31がそれぞれ連動するように設けてあり、更に前記二つのプリー31にはベルト32が架け渡してあり、前記モータ11によってギアボックス12を駆動した後、前記ギアボックス12が前記按摩手段組20のうちの一つを駆動し、駆動される前記按摩手段組20がプリー31によってベルト32を駆動し、前記ベルト32が他の按摩手段組20のプリー31を駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、按摩装置に係り、特に、人体の脛と足の裏とを同時に按摩できる按摩装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
目下、人体の脛と足の裏とを同時に按摩できる按摩装置の種類は極めて多く、例えば図1に示すのは日本特許WO2005/023169A1であって、その作動原理は、主に、一つのモータで二つのギアボックスを同時に駆動し、各ギアボックスが一つの按摩手段組をそれぞれ作動し、なお、前記二つの按摩手段組が人体の脛と足の裏をそれぞれ押圧し按摩する。
【0003】
上記按摩装置は、モータのシャフトの両端がそれぞれ二つのギアボックスを同時に駆動し、前記各ギアボックスが一つの按摩手段組をそれぞれ作動するので、前記モータは前記ギアボックスを駆動するためのより長いシャフトを有することが必要になり、そうすると、このようなモータの価格は高くなり、生産コストは増加する。
【0004】
一方、上記按摩装置は、一つのモータに駆動される二つのギアボックスを設けることが必要であり、前記二つのギアボックスにより、人体の脛と足の裏をそれぞれ押圧し按摩する按摩手段組が作動されるが、前記ギアボックスが二つ必要であるので、生産コストは増加する。
【0005】
また、モータとギアボックスの組付作業は、精密度が極めて厳しいので、工数がかなり掛かり、だから、生産効率は高くない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、安いベルト及びプリーを採用することによって、人体の脛と足の裏とを同時に押圧し按摩できる按摩手段組をそれぞれ作動し、これにより、機構が簡単化になり、製造コストが低減になる按摩装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本願の発明は、台座には、モータと、ギアボックスと、二つの按摩手段組とが組付けてあり、前記モータにより前記ギアボックスが駆動され、前記ギアボックスの出力軸により前記按摩手段組が作動され、前記二つの按摩手段組は、人体の脛と足の裏をそれぞれ按摩し、前記按摩手段組にはシャフトが設けてあり、前記ギアボックスによって前記シャフトが回転され、前記二つの按摩手段組のシャフトには同じ方向へ回転するプリーがそれぞれ設けてあり、前記二つのプリーにはベルトが架け渡してあり、前記モータによってギアボックスを駆動した後、前記ギアボックスが前記按摩手段組のうちの一つを駆動し、駆動される前記按摩手段組がプリーによってベルトを駆動し、なお、前記ベルトが他の按摩手段組のプリーを駆動し、前記二つの按摩手段組は、人体の脛と足の裏をそれぞれ押圧し按摩することを特徴とする按摩装置であることを要旨としている。
【0008】
本願の発明では、前記各按摩手段組のシャフトの間には固定板が組付けてあり、前記固定板には枢転可能な遊び車が組付けてあり、前記遊び車が前記ベルトの一側に押付けることを特徴とする請求項1に記載の按摩装置であることを要旨としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る按摩装置によれば、価格が安いベルト及びプリーを採用することによって、人体の脛と足の裏とを同時に押圧し按摩できる按摩手段組をそれぞれ作動し、これにより、機構が簡単化になり、製造コストが低減になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
まず、図2と図3を参照する。本発明に係る按摩装置は、一つの台座10には、一つのモータ11と、一つのギアボックス12と、二つの按摩手段組20と、二つのプリー31と、一つのベルト32と、一つの固定板41と、一つの遊び車42とから構成される。
【0012】
前記モータ11が前記ギアボックス12に組み付けられ、前記ギアボックス12が前記台座10に組み付けられ、前記ギアボックス12がモータ11に駆動されてディフアレンシャルで回転する。
【0013】
前記按摩手段組20は、前記台座10に組み付けられ、一つのシャフト21と、四つの揺動板22とから構成され、前記揺動板22が人体の脛と足の裏とに対応し、前記按摩手段組20のうちの一つが前記ギアボックス12に駆動される(ここで、足の裏を按摩する按摩手段組20を例にして説明し)。
【0014】
前記プリー31は、前記按摩手段組20のシャフト21に組み付けられ、シャフト21と同じ方向へ回転する。
【0015】
前記ベルト32は、前記二つのプリー31に架け渡され、前記二つのプリー31と噛み合う。
【0016】
前記固定板41は、前記二つの按摩手段組20のシャフト21の間に組み付けられ、前記プリー31とベルト32の一側に位置する。
【0017】
前記遊び車42は、前記固定板41の一側に枢着され、前記ベルト32の一側に押圧する。
【0018】
次に、本発明の作動方式と効果を詳細に説明する。図2と図3に示すように、本発明では、各按摩手段組20のシャフト21にプリー31がそれぞれ設けてあり、二つのプリー31の間にはベルト32が架け渡してあり、モータ11によってギアボックス12をディフアレンシャルに回転した後、前記ギアボックス12が前記按摩手段組20のうちの一つのシャフト21を回転し(ここで、足の裏を按摩する按摩手段組20を例にして説明し)、なお、前記シャフト21のプリー31がベルト32と噛み合い、前記ベルト32が他の按摩手段組20に設けたプリー31(すなわち、脛を按摩する按摩手段組20)を回転し、そうすると、前記二つの按摩手段組20のシャフト21が同時に回転になり、これにより、揺動板22が駆動され人体の脛と足の裏とを同時に押圧し按摩できる。
【0019】
だから、本発明では、価格が安いベルト32とプリー31を採用し、前記ベルト32とプリー31によって按摩装置の二つの按摩手段組20を作動し、人体の脛と足の裏とを同時に押圧し按摩するので、機構が簡単化になり、製造コストは低減になり、また、ベルト32がプリー31と噛み合って一緒に回転する際に、ベルト32がゴム材料で作製されたものであるので、回転中の振動が吸収され、だから、本発明によれば、騒音低減の効果もある。また、本発明は、ベルト32とプリー31の機構を採用し、その組付作業の精度と精確度が厳しく要求されないので、製品の信頼性が高くなり、組付作業は容易になる。
【0020】
また、本発明は、固定板41に枢着された遊び車42をベルト32の一側に押圧することにより、長期間に使用されたベルト32の弛緩(すなわち、ベルト32の全長が長くなり)を補償するので、プリー31の間の距離を頻繁に調整することは必要なくなる。
【0021】
また、図2に示すように、按摩手段組20にある揺動板22がシャフト21とある角度を成すので、シャフト21によって揺動板22を作動するときに、揺動板22が波状に作動しながら、ある角度に旋回するので、按摩効果が良くなり、且つ各揺動板22には運転中で重複に膨張/縮小可能な按摩バッグ23が設けてあり、各ユーザーの必要によって脛と足の裏とに対する押圧力の大きさを調整できるので、手工按摩に近似する按摩効果を達成することができる。
【0022】
図4は本発明に係る按摩装置を単独に使用する状態を示す概略図である。
【0023】
図5は本発明に係る按摩装置を按摩用椅子50に合せて使用する状態を示す概略図であり、按摩装置が按摩用椅子50の正面に置かれた。
【0024】
図6は本発明に係る按摩装置の角度を調整した使用状態を示す概略図である。本発明に係る按摩装置の底部には支持ロッド61が組付けてあるので、ユーザーの必要によって一定の角度範囲内に調整可能であり、脛に近接する太ももと、足首とに同時に押圧し按摩することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】脛と足の裏とを同時に按摩可能な従来の按摩装置を示す概略図である。
【図2】本発明の組合状態を示す概略図である。
【図3】本発明の一部の作動状態を示す断面図である。
【図4】本発明を単独に使用する状態を示す概略図である。
【図5】本発明を按摩用椅子に合せて使用する状態を示す概略図である。
【図6】本発明の角度を調整した使用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0026】
10 台座 11 モータ
12 ギアボックス 20 按摩手段組
21 シャフト 22 揺動板
23 按摩用エアーバッグ 31 プリー
32 ベルト 41 固定板
42 遊び車 50 按摩用椅子
61 支持ロッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座には、モータと、ギアボックスと、二つの按摩手段組とが組付けてあり、前記モータにより前記ギアボックスが駆動され、前記ギアボックスの出力軸により前記按摩手段組が作動され、前記二つの按摩手段組は、人体の脛と足の裏をそれぞれ按摩し、前記按摩手段組にはシャフトが設けてあり、前記ギアボックスによって前記シャフトが回転され、
前記二つの按摩手段組のシャフトには同じ方向へ回転するプリーがそれぞれ設けてあり、前記二つのプリーにはベルトが架け渡してあり、前記モータによってギアボックスを駆動した後、前記ギアボックスが前記按摩手段組のうちの一つを駆動し、駆動される前記按摩手段組がプリーによってベルトを駆動し、なお、前記ベルトが他の按摩手段組のプリーを駆動し、前記二つの按摩手段組は、人体の脛と足の裏をそれぞれ押圧し按摩することを特徴とする、按摩装置。
【請求項2】
前記各按摩手段組のシャフトの間には固定板が組付けてあり、前記固定板には枢転可能な遊び車が組付けてあり、前記遊び車が前記ベルトの一側に押付けることを特徴とする、請求項1に記載の按摩装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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