説明

排ガス浄化用触媒

【課題】 タイトコンタクトTCはもとより、ルーズコンタクトLCでも高い浄化作用を発揮させることができる触媒を提供することを課題とする。
【解決手段】 実施例4の触媒はLaMnO/K(共沈法)であり、共沈法で触媒を調製するとともに、アルカリ金属の一種であるカリウム(K)を核とした触媒である。そして、実施例5の触媒はLaMnO/Cs(共沈法)であり、共沈法で触媒を調製するとともに、アルカリ金属の一種であるセシウム(Cs)を核とした触媒である。実施例4の燃焼ピーク温度は413℃、実施例5の燃焼ピーク温度は407℃であった。実施例4、5共にLCである。
【効果】 比較例中、最も低温であった比較例3は、TCであって、燃焼ピーク温度は428℃であった。実施例4及び実施例5はLCであるにも拘わらず、TCである比較例3よりも低温化が達成できた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディーゼルエンジン排ガスの浄化に好適な触媒に関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンで発生する排ガスには粒子状物質(particulate matter、以下「PM」と記す。)が含まれ、このPMが種々の問題を引き起こすことから、排気管内で除去する技術が求められ、各種の排ガス浄化技術が提案されている(例えば、特許文献1〜2参照。)。
【特許文献1】特開2003−190787公報(請求項1、段落番号[0037])
【特許文献2】特開2003−193822公報(請求項1、段落番号[0064]
【0003】
特許文献1の請求項1には「12CaO・7Alを主成分とするエンジン排ガス浄化用触媒。」と記載させ、同段落番号[0037]には「本発明のC12を主成分とするエンジン排ガス浄化用触媒は、従来のものと比べエンジンの排ガス中のPMを低温で燃焼させる優れた効果を奏する。」と記載されている。
【0004】
特許文献2の請求項1には「・・・前記活性酸素生成剤がセリアCeと、・・・」と記載させ、同段落番号[0064]には「・・・これによれば、セリアCeと酸素との結合力が弱くなるので、活性酸素生成剤は活性酸素をより多く生成することができ、したがって、パティキュレートフィルタにおいて酸化除去可能な微粒子の量がより多くなる。」と記載されている。
【0005】
しかし、本発明者等が検討したところ、特許文献1のC12や特許文献2のセリアCeには、次の問題があることが判明した。
PMと触媒は固体−固体反応であるため、接触確率が低く、浄化性能が低い。
【0006】
対策として、PMと触媒を混合し、この混合物を破砕して接触確率を高める手法がある。この手法を「タイトコンタクト」と呼ぶ。このようなタイトコンタクト状態にすれば特許文献1、2の触媒に一定の浄化作用を発揮させることができる。
しかし、混合物を破砕することは実験室では可能であるが、走行車両の排気管内で実施させることは装置的に困難である。
【0007】
タイトコンタクトに対比する用語に、ルーズコンタクトがある。
ルーズコンタクトは、排ガス流下に近い状態でPMと触媒を接触させる、物理的接触の一種である。ルーズコンタクトで、特許文献1、2の触媒に一定の浄化作用を発揮させることは困難である。
しかし、実用性を考えると、ルーズコンタクトで、触媒に浄化作用を発揮させることができることが望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、タイトコンタクトはもとより、ルーズコンタクトでも高い浄化作用を発揮させることができる触媒を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、エンジンから排出する排ガスを浄化する触媒において、この触媒は、共沈法により、金属又は金属酸化物を核にして得たペロブスカイト型複合酸化物で構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明では、金属は、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cs(セシウム)、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)などのアルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、金属酸化物は、Ti(チタン)、Si(けい素)、Al(アルミニウム)などからなる酸化物であり、ペロブスカイト型複合酸化物は、化学式LnMn(Ln:希土類元素、Mn:マンガン)系複合酸化物であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明では、共沈法により、金属又は金属酸化物を核にして得たペロブスカイト型複合酸化物で構成した。
共沈法により、金属又は金属酸化物を核にしてその周りにペロブスカイトが析出するため、触媒の粒子系が均一になりまた結晶化度が高くなると考えられる。
そして、金属又は金属酸化物はPMのC−C結合を切断する作用を発揮する。加えて、ペロブスカイト型複合酸化物が酸素を放出し、この酸素が、C−C結合を切断されたカーボンに結合して酸化反応を起こす。
【0012】
したがって、請求項1によれば、タイトコンタクトはもとより、ルーズコンタクトであっても高い浄化作用を発揮させることができる触媒を提供することができる。
ルーズコンタクトで浄化が可能であるため、現状の排気管に触媒を採用することが可能になる。
【0013】
請求項2に係る発明では、金属はアルカリ金属又はアルカリ土類金属とした。アルカリ金属又はアルカリ土類金属は、特にC−C結合を切断する作用が強く、より効果的に酸化反応を促し、低温での酸化反応が可能となる。
低温での浄化が可能であるため、触媒や排気管の熱的ダメージは少なく、触媒の長時間使用が可能となる。
【0014】
触媒により低温浄化が可能であるが、カーボンが残留する場合もある。そのときは、触媒を再生する必要がある。しかし、触媒を再生する場合においても、触媒の効果により低温再生が可能となり、再生に必要な熱エネルギーを低減することができる。併せて、再生回数の軽減も可能となるため、触媒及び排気管の寿命を延ばすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実験例)
本発明に係る実験例を以下に述べる。なお、本発明は実験例に限定されるものではない。
本発明では、PMを触媒に接触させて酸化反応を促し、カーボンを燃焼させることで浄化するときに、燃焼温度が低減できるか否かが重要となる。
【0016】
そこで実験では、PMと触媒とを、タイトコンタクト又はルーズコンタクトの形態で混合させてなるサンプルを、周知の熱重量示差熱分析装置(TG/DTAと呼ぶ。)に掛けて燃焼させ、燃焼ピーク温度を計測して、評価することにする。
【0017】
以下、実験に供した各種触媒について詳しく説明する。
○準備する触媒:
・実施例1:市販の特級試薬の硝酸ランタン、硝酸マンガン及び水を秤量し、混合して、所定の組成の水溶液(1)を調製する。
市販のTi、炭酸ナトリウム及び水を秤量し、混合して、所定の組成の水溶液(2)を調製する。
共沈法に準拠して、水溶液(1)を水溶液(2)に滴下し、その後60℃×1時間の条件で熟成を行う。
【0018】
熟成後の溶液をろ過し、水洗し、200℃で乾燥する。乾燥物を2μm以下の粉末になるように整粒し、得られた粉末を800℃、10時間の条件で、焼成させる。
得られた焼成物に硝酸パラジウム及び水を加え、エバポレーターにて蒸発乾固し、200℃、12時間の条件でさらに乾燥させる。
【0019】
乾燥物を2μm以下の粉末になるように整粒し、750℃、3時間の条件で、焼成する。得られた焼成物に2.5質量%のパラジウム(Pd)を担持することで、実施例1の触媒(Pd/LaMnO/Ti(共沈法))を得る。
【0020】
・実施例2:実施例1と同じ触媒(Pd/LaMnO/Ti(共沈法))を用いる。
【0021】
・実施例3:市販の特級試薬の硝酸ランタン、硝酸マンガン及び水を秤量し、混合して、所定の組成の水溶液(3)を調製する。
市販の炭酸ナトリウム及び水を秤量し、混合して、所定の組成の水溶液(4)を調製する。
共沈法に準拠して、水溶液(3)を水溶液(4)に滴下し、その後60℃×1時間の条件で熟成を行う。
【0022】
熟成後の溶液をろ過し、水洗し、200℃で乾燥する。乾燥物を2μm以下の粉末になるように整粒し、得られた粉末を800℃、10時間の条件で、焼成させることで、実施例3の触媒(LaMnO/Na(共沈法))を得る。
【0023】
・実施例4:実施例3の炭酸ナトリウムを炭酸カリウムに置き換え、その他は実施例3と同一にすることで、実施例4の触媒(LaMnO/K(共沈法))を得る。
【0024】
・実施例5:実施例3の炭酸ナトリウムを炭酸セシウムに置き換え、その他は実施例3と同一にすることで、実施例4の触媒(LaMnO/Cs(共沈法))を得る。
【0025】
・比較例1:触媒を作製しない。
【0026】
・比較例2:市販のセリア(CeO:ZrO=2:8)を触媒とする。
【0027】
・比較例3:市販の特級試薬の硝酸ランタン、硝酸ストロンチウム、硝酸マンガン及び水を秤量し、60℃で攪拌し、水溶液(5)を調製する。別途、所定量のリンゴ酸水溶液(6)を調製する。このリンゴ酸水溶液(6)を水溶液(5)に混合し、攪拌しながら、250℃にて蒸発乾固させる。
【0028】
次に、乾燥炉にて200℃、1時間の条件で、乾燥させ、乾燥物をマッフル炉にて、昇温速度5℃/分、350℃、3時間の条件で、仮焼を行う。
仮焼物を2μm以下の粉末になるように整粒し、得られた粉末を800℃、10時間の条件で、焼成させることで、比較例3の触媒(La0.8Sr0.2MnO)を得る。
【0029】
・比較例4:比較例2と同一の市販のセリア(CeO:ZrO=2:8)を触媒とする。
【0030】
・比較例5:比較例3と同一の触媒(La0.8Sr0.2MnO)を用いる。
【0031】
・比較例6:市販の特級試薬の硝酸ランタン、硝酸マンガン及び水を秤量し、攪拌しながら、250℃にて蒸発乾固させる。
次に、乾燥炉にて200℃、1時間の条件で、乾燥させ、乾燥物をマッフル炉にて、昇温速度5℃/分、350℃、3時間の条件で、仮焼を行う。
仮焼物を2μm以下の粉末になるように整粒し、得られた粉末を800℃、10時間の条件で、焼成させることで、比較例6の触媒(LaMnO(直接法))を得る。
【0032】
・比較例7:市販の特級試薬の硝酸ランタン、硝酸マンガン及び水を秤量し、60℃で攪拌し、水溶液(7)を調製する。別途、所定量のリンゴ酸水溶液(8)を調製する。このリンゴ酸水溶液(8)を水溶液(7)に混合し、攪拌しながら、250℃にて蒸発乾固させる。
【0033】
次に、乾燥炉にて200℃、1時間の条件で、乾燥させ、乾燥物をマッフル炉にて、昇温速度5℃/分、350℃、3時間の条件で、仮焼を行う。
仮焼物を2μm以下の粉末になるように整粒し、得られた粉末を800℃、10時間の条件で、焼成させることで、比較例7の触媒(LaMnO(リンゴ酸法))を得る。
【0034】
・比較例8:市販の特級試薬の硝酸ランタン、硝酸マンガンを秤量し、40℃の水に溶解する。配合割合に調製した水溶液を混合し、ロータリーエバボレータで蒸発乾固させる。
この固化物を400℃、5時間の条件で、仮焼し、さらに蓋付きルツボにて850℃、5時間の条件で、焼成する。
得られた焼成物(粉末)を、5モル%炭酸ナトリウム水溶液に投入して懸濁させる。
この懸濁液を、ロータリーエバボレータで蒸発乾固させる。
この固化物を400℃、5時間の条件で、仮焼し、さらに蓋付きルツボにて700℃、5時間の条件で、焼成させることで、比較例8の触媒(LaMnO/19質量%Na)を得る。
【0035】
○準備するPM:大型ディーゼルエンジンから採取した粒子状物質。
【0036】
○燃焼温度測定方法:
・装置:TG/DTA(熱重量示差熱分析装置)
・昇温条件:10℃/分
・雰囲気:乾燥空気
・流量:SV(space velocity)=60000h−1
・サンプル量:10mg(触媒9.5mg+PM0.5mg)
・タイトコンタクト(TC):サンプルを乳鉢、乳棒で2μm以下に粉砕混合
・ルーズコンタクト(LC):サンプル瓶にて80回シェイク混合
【0037】
○測定結果:
準備した触媒及びPMを混合してタイトコンタクト又はルーズコンタクト状態にして、TG/DTAに掛けて、燃焼温度を計測した。その結果を次表に示す。
【0038】
【表1】

【0039】
実施例1では、触媒の製法は共沈法であり、触媒の構成はPd/LaMnO/Tiである。このような触媒95質量%に、PM(粒子状物質)を5質量%の割合で混合し、混合形態はTC(タイトコンタクト)、すなわち乳鉢、乳棒で2μm以下に粉砕混合した。このサンプル(混合物)をTG/DTAに掛けて、燃焼温度を計測したところ、燃焼ピーク温度は424℃であった。なお、計測した温度曲線は後述する。
【0040】
実施例2〜実施例5は、表に記載した条件で燃料ピーク温度をそれぞれ求め、その結果を記載した。なお、計測した温度曲線は後述する。
【0041】
比較例1は、PMのみをTG/DTAに掛けて、燃焼温度を計測した。
比較例2〜比較例8は、表に記載した条件で燃料ピーク温度をそれぞれ求め、その結果を記載した。なお、計測した温度曲線は後述する。
【0042】
図1は比較例1の温度曲線グラフであり、触媒を含まないで、PMのみを燃焼させたときの燃焼ピーク温度は629℃であったことを示す。
【0043】
図2は比較例2と比較例4の温度曲線グラフであり、比較例2、4共に触媒はセリアで共通である。
比較例2はTCであるため、燃焼ピーク温度は444℃であった。これに対して、LCである比較例4の燃焼ピーク温度は560℃であり、比較例2に対して116℃だけ高温化する。
【0044】
図3は比較例3と比較例5の温度曲線グラフであり、比較例3、5共に触媒はLa0.8Sr0.2MnOで共通である。
比較例3はTCであるため、燃焼ピーク温度は428℃であった。これに対して、LCである比較例5の燃焼ピーク温度は535℃であり、比較例3に対して107℃だけ高温化する。
【0045】
図4は実施例1と実施例2の温度曲線グラフであり、実施例1、2共に触媒はPd/LaMnO/Ti(共沈法)で共通である。
TCである実施例1の燃焼ピーク温度は424℃であり、LCである実施例2の燃焼ピーク温度は450℃であった。
【0046】
比較例2〜5(図2、図3参照)では、TCとLCの温度差は100℃強であった。
これに対して、実施例1、2では、TCとLCの温度差は26℃(450℃−424℃=26℃)に過ぎない。言い換えると、本発明によれば、LCであってもTCに近い特性を発揮しうる。これは、共沈法で触媒を調製したことによる効果と考えられる。
【0047】
図5は実施例3と比較例6、7の温度曲線グラフであり、実施例3、比較例6及び比較例7は、触媒はLaMnOをベースにした。
ただし、実施例3の触媒はLaMnO/Na(共沈法)であり、共沈法で触媒を調製するとともに、アルカリ金属の一種であるナトリウム(Na)を核とした触媒である。
一方、比較例6の触媒はLaMnO(直接法)、比較例7の触媒はLaMnO(リンゴ酸法)である。
【0048】
比較例7の燃焼ピーク温度は520℃であり、比較例6のそれは496℃であるから、直接法よりもリンゴ酸法の方が24℃だけ低温化を図ることができると言える。
これらに対して、実施例3の燃焼ピーク温度は443℃であるから、温度的には極めて有利であり、共沈法の効果を認めることができる。
【0049】
図6は実施例4と実施例5の温度曲線グラフであり、実施例4、実施例5も触媒はLaMnOをベースにした。
ただし、実施例4の触媒はLaMnO/K(共沈法)であり、共沈法で触媒を調製するとともに、アルカリ金属の一種であるカリウム(K)を核とした触媒である。
そして、実施例5の触媒はLaMnO/Cs(共沈法)であり、共沈法で触媒を調製するとともに、アルカリ金属の一種であるセシウム(Cs)を核とした触媒である。
【0050】
実施例4の燃焼ピーク温度は413℃、実施例5の燃焼ピーク温度は407℃であった。実施例4、5共にLCである。
比較例中、最も低温であった比較例3は、TCであって、燃焼ピーク温度は428℃であった。
実施例4及び実施例5はLCであるにも拘わらず、TCである比較例3よりも低温化が達成できた。
これは、共沈法とアルカリ金属、中でもKやCsとの相乗作用で得られた格別の効果であると考える。
【0051】
○ペロブスカイト型複合酸化物であることの確認
実施例1〜5の触媒をX線解析に掛けたところ、ペロブスカイト型複合酸化物であることが確認できた。
【0052】
尚、詳細な実験内容は省略するが、実施例1、2で用いたTiの代わりにSi(けい素)、Al(アルミニウム)を用いても同等の効果が得られた。
また、実施例3〜5で用いたNa(ナトリウム)、K(カリウム)、Cs(セシウム)の代わりに、Li(リチウム)、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)などのアルカリ金属を用いても同等の効果が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、ディーゼルエンジン排ガスの浄化に供する触媒に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】比較例1の温度曲線グラフである。
【図2】比較例2と比較例4の温度曲線グラフである。
【図3】比較例3と比較例5の温度曲線グラフである。
【図4】実施例1と実施例2の温度曲線グラフである。
【図5】実施例3と比較例6、7の温度曲線グラフである。
【図6】実施例4と実施例5の温度曲線グラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンから排出する排ガスを浄化する触媒において、この触媒は、共沈法により、金属又は金属酸化物を核にして得たペロブスカイト型複合酸化物で構成したことを特徴とする排ガス浄化用触媒。
【請求項2】
前記金属は、Li、Na、K、Cs、Mg、Ca、Sr、Baなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、前記金属酸化物は、Ti、Si、Alなどからなる酸化物であり、前記ペロブスカイト型複合酸化物は、化学式LnMn(Ln:希土類元素、Mn:マンガン)系複合酸化物であることを特徴とする請求項1記載の排ガス浄化用触媒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−110519(P2006−110519A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303110(P2004−303110)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】