説明

排紙装置及び画像形成装置

【課題】記録媒体の積載高さの上置台の有無に応じた設定上限まで下置台に記録媒体を排出できる排紙装置及び画像形成装置を得る。
【解決手段】排出部100は、記録用紙Pが排出される下排出部102及び上排出部104と、下置台106と、下置台106での記録用紙Pの積載高さが予め設定された設定高さになったことを検知する高さ検知部108と、取外し可能に設けられた上置台110と、制御部とを有している。制御部には、上置台110が設置されているときの第1積載高さと、設置されていないときの第2積載高さとが設定されている。ここで、上置台110が設置されていないときは、設定高さになったことを検知してから第2積載高さとなるまで下置台106に記録用紙Pが排出される。これにより、下置台106における記録用紙Pの積載高さの設定上限まで記録用紙Pを排出できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排紙装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の用紙排出装置は、排出部の収容量に基づいて基準枚数を設定しておき、満杯センサが満杯を検知してから印字を停止させるまでに排出する排紙枚数を、基準枚数を超える場合と超えない場合とで変えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−062865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、記録媒体の積載高さの上置台の有無に応じた設定上限まで下置台に記録媒体を排出できる排紙装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る排紙装置は、装置本体に上下に並べて配置され、記録媒体を排出する複数の排出部と、下側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる下置台と、前記下置台に積載された一番上の記録媒体に接触して、前記下置台での記録媒体の積載高さが予め設定された設定高さになったことを検知する検知手段と、前記検知手段よりも上側で前記装置本体に設けられ、上側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる上置台と、前記検知手段で検知された後に許容される記録媒体の積載高さの設定値が、前記上置台が有るときよりも無いときに大きく設定され、前記積載高さが前記設定値となるまでは、前記排出部の動作を制御して前記下置台に記録媒体を排出させる制御手段と、を有する。
【0006】
本発明の請求項2に係る排紙装置は、前記制御手段は、記録媒体の種類に応じて異なる係数が設定され、記録媒体の種類毎の枚数に該係数を乗じて得られた累積高さが前記積載高さの設定値となるまで記録媒体の排出を行わせる。
【0007】
本発明の請求項3に係る排紙装置は、装置本体に上下に並べて配置され、記録媒体を排出する複数の排出部と、下側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる下置台と、前記下置台に積載された一番上の記録媒体に接触して、前記下置台での記録媒体の積載高さが予め設定された設定高さになったことを検知する検知手段と、前記検知手段よりも上側で前記装置本体に設けられ、上側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる上置台が装着可能な装着部と、前記検知手段で検知された後の記録媒体の積載高さの設定値が、前記上置台が前記装着部に装着されたときよりも装着されていないときに大きく設定され、前記積載高さが前記設定値となるまでは、前記排出部の動作を制御して前記下置台に記録媒体を排出させる制御手段と、を有する。
【0008】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、記録媒体が収容された収容部と、前記収容部から搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段で画像形成された記録媒体が排出される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の排紙装置と、を有し、前記制御手段が、前記下置台における記録媒体の積載高さが前記設定値となったときに前記画像形成手段での画像形成動作を停止する。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明は、記録媒体の積載高さの上置台の有無に応じた設定上限まで下置台に記録媒体を排出できる。
【0010】
請求項2の発明は、複数種類の厚さの記録媒体を排出する場合でも記録媒体の積載高さの上置台の有無に応じた設定上限まで下置台に記録媒体を排出できる。
【0011】
請求項3の発明は、記録媒体の積載高さの上置台の有無に応じた設定上限まで下置台に記録媒体を排出できる。
【0012】
請求項4の発明は、記録媒体の積載高さの上限を超えて記録媒体を排出させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成ユニットの構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る排出部の模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る排出部の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る高さ検知部の模式図である。
【図6】本発明の第1、第2実施形態に係る下置台における記録用紙の積載状態を示す模式図である。
【図7】(A)、(B)本発明の第1、第2実施形態に係る排出部における上置台が有るときと無いときの排出された記録用紙の積載状態を示す模式図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る下排出部によって異なる種類の記録用紙が排出された状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の第1実施形態に係る排紙装置及び画像形成装置の一例について説明する。
【0015】
図1には、第1実施形態の一例としての画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、上下方向(図示の矢印Y方向)の下側から上側へ向けて、記録用紙Pが収容される収容部の一例としての用紙収容部12と、用紙収容部12の上に設けられ用紙収容部12から供給される記録用紙Pに画像形成を行う画像形成部14と、画像形成部14の左上側に一体的に設けられ画像形成された記録用紙Pを排出する排紙装置の一例としての排出部100と、排出部100の上に設けられ読取原稿Gを読み取る原稿読取部18と、画像形成部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御手段の一例としての制御部20と、を含んで構成されている。なお、以後の説明では、画像形成装置10の上下方向を矢印Y方向、水平方向を矢印X方向と記載する。また、左、右と記載するときは、画像形成装置10を正面から見た場合の左、右を表している。
【0016】
用紙収容部12は、記録媒体の一例としてのサイズの異なる記録用紙Pが収容される第1収容部22、第2収容部24、第3収容部26、及び第4収容部28が矢印Y方向に並んで設けられている。第1収容部22、第2収容部24、第3収容部26、及び第4収容部28には、収容された記録用紙Pを画像形成装置10内に設けられた搬送路30に送り出す送り出しロール32が設けられており、搬送路30における送り出しロール32よりも下流側には、記録用紙Pを一枚ずつ搬送するそれぞれ一対の搬送ロール34及び搬送ロール36が設けられている。また、搬送路30における記録用紙Pの搬送方向で搬送ロール36よりも下流側であり且つ画像形成部14内には、記録用紙Pを一端停止させると共に、決められたタイミングで二次転写部37(詳細は後述する)へ送り出す位置合せロール38が設けられている。
【0017】
画像形成部14は、装置本体の一例としての筐体16を有している。筐体16は、画像形成装置10の正面視で画像形成部14の左上部が中央上部及び右上部よりも上側に突出されて突出部16Aが形成されている。そして、突出部16Aの上端に原稿読取部18の左端部が結合されている。これにより、画像形成装置10には、画像形成部14の上面、原稿読取部18の下面、及び突出部16Aの右側面で囲まれた排出領域19が形成されている。排出領域19では、詳細を後述する排出部100からの記録用紙Pの排出及び積載が行われる。
【0018】
画像形成部14の搬送路30を挟んで第4収容部28の搬送ロール36と反対側には、画像形成装置10の正面視で左側面に設けられた折り畳み式の手差給紙部39から搬送路30へ記録用紙Pが搬送される予備搬送路40が設けられている。予備搬送路40には、手差給紙部39の記録用紙Pを予備搬送路40に送り出す送り出しロール42と、送り出しロール42よりも下流側に設けられ記録用紙Pを1枚ずつ搬送する複数の搬送ロール44とが設けられており、予備搬送路40の下流側端部は搬送路30に接続されている。
【0019】
また、画像形成部14で搬送路30における二次転写部37よりも下流側には、定着部50が設けられている。定着部50は、記録用紙P上の現像剤(トナーを含む)を加熱する加熱ロール52と、加熱ロール52に向けて記録用紙Pを加圧する加圧ロール54とを有しており、記録用紙Pが加熱ロール52と加圧ロール54との接触部であるニップ部を通過すると、トナーが溶融、凝固して記録用紙Pにトナー画像が定着されるようになっている。
【0020】
図1、2に示すように、画像形成部14には、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナーを組合せて記録用紙Pにトナー画像を形成する画像形成手段の一例としての画像形成ユニット60が設けられている。画像形成ユニット60は、潜像を保持する潜像保持体としての感光体62K、62Y、62M、62Cが、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナーに対応して設けられている。なお、以後の説明では、K、Y、M、Cを区別する必要がある場合は、数字の後にK、Y、M、Cのいずれかの英字を付して説明し、同様の構成でK、Y、M、Cを区別する必要がない場合は、K、Y、M、Cの記載を省略する。
【0021】
感光体62K、62Y、62M、62Cは、この順番で右斜め上方に向けて並んでおり、それぞれ矢印b方向(図示の反時計回り方向)に回転すると共に光照射によって形成される静電潜像を外周面に保持するようになっている。また、各感光体62K、62Y、62M、62Cの周囲には、矢印b方向に沿って順に、帯電ロール66、LED(Light Emitting Diode)ヘッド68、現像器72、中間転写ベルト64(一次転写ロール74)、及びクリーニングロール76が設けられている。
【0022】
帯電ロール66は、一例として、ステンレス鋼製の軸部の周囲に導電性弾性層、中間層、及び表面樹脂層を含む複数の層(いずれも図示省略)が形成された構成となっている。また、帯電ロール66は、外周面が感光体62の表面層と接触して従動するように軸部が回転可能に設けられており、電圧印加部(図示省略)から電圧が印加されることにより生じる放電により、感光体62の外周面を帯電させるようになっている。
【0023】
LEDヘッド68は、帯電ロール66により帯電した感光体62の外周面に各トナー色に対応した光を照射(露光)して静電潜像を形成するようになっている。なお、感光体62への露光手段として、K、Y、M、Cの4色共通でレーザ光をポリゴンミラーで走査する方式を用いてもよい。
【0024】
現像器72は、感光体62に形成された潜像へ現像剤を供給して現像剤像(トナー画像)を形成する現像ロール71と、現像ロール71へ現像剤を循環搬送する搬送部材73A及び73Bとを有している。なお、現像剤としては、主にトナーとキャリアを含む二成分現像剤、トナーを主とする一成分現像剤のいずれを用いても良い。
【0025】
中間転写ベルト64は、無端状に形成されており、二次転写部37に設けられたベルト搬送ロール82と、ベルト搬送ロール82の右下方に設けられたベルト搬送ロール84と、ベルト搬送ロール82の右斜め上方に設けられモータ(図示省略)で駆動される駆動ロール86とに巻き掛けられて矢印a方向(図示の時計回り方向)に周回移動可能に支持されている。中間転写ベルト64の外周面は、トナー画像が転写される転写面とされており、中間転写ベルト64の駆動ロール86からベルト搬送ロール84までの転写面に感光体62K、62Y、62M、62Cの外周面が接触している。
【0026】
一方、中間転写ベルト64を挟んで感光体62K、62Y、62M、62Cの反対側には、一次転写ロール74(74K、74Y、74M、74C)が設けられている。一次転写ロール74は、中間転写ベルト64の内周面に接触しており、電圧印加部(図示省略)から電圧が印加されることで、接地された感光体62との電位差により、感光体62のトナー画像を中間転写ベルト64の転写面へ一次転写させるようになっている。これにより、中間転写ベルト64が1周する間に中間転写ベルト64上に各トナー画像が重ねて転写される。
【0027】
また、中間転写ベルト64を挟んでベルト搬送ロール84と反対側には、トナー濃度検出センサ88が設けられている。トナー濃度検出センサ88は、中間転写ベルト64の転写面に転写されたトナー画像の濃度を検出する機能を有している。さらに、中間転写ベルト64を挟んで駆動ロール86と反対側には、二次転写後の中間転写ベルト64の転写面に残留したトナー等を清掃する清掃部材92が設けられている。
【0028】
二次転写部37は、中間転写ベルト64が巻き掛けられたベルト搬送ロール82と、中間転写ベルト64を挟んでベルト搬送ロール82と反対側に設けられた二次転写ロール89とで構成されている。ベルト搬送ロール82又は二次転写ロール89には、電圧印加部(図示省略)から電圧が印加されるようになっており、ベルト搬送ロール82と二次転写ロール89との電位差により、中間転写ベルト64上のトナー画像が記録用紙P上に二次転写されるようになっている。
【0029】
図1に示すように、画像形成部14の清掃部材92よりも右側には、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナーを収容するトナーカートリッジ77K、77Y、78M、78Cが交換可能に設けられている。また、画像形成部14の搬送路30よりも左側には、記録用紙Pの両面に画像形成を行うために記録用紙Pが搬送及び反転される両面搬送路94が設けられている。
【0030】
両面搬送路94は、搬送路30における記録用紙Pの搬送方向で定着部50よりも下流側に設けられた搬送ロール95と、搬送ロール95よりも下流側に設けられ回転方向が切り換え可能とされた搬送ロール96との間に一端が接続されており、他端が位置合せロール38の上流側に接続されている。また、両面搬送路94には、搬送ロール96から送り込まれる記録用紙Pを位置合せロール38へ向けて搬送する複数の搬送ロール97が設けられている。これにより、両面画像形成時には、定着部50で表面側にトナー画像が定着された記録用紙Pが、搬送ロール96の逆回転及び経路切り替え部材(図示省略)により両面搬送路94に進入し、再度位置合せロール38に進入することで、記録用紙Pの表裏が反転されるようになっている。
【0031】
一方、原稿読取部18は、読取原稿Gを1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置45と、原稿搬送装置45の下側に配置され1枚の読取原稿Gが載せられるプラテンガラス47と、原稿搬送装置45によって搬送された読取原稿G又はプラテンガラス47に載せられた読取原稿Gを読み取る原稿読取装置49とが設けられている。原稿搬送装置45は、一対の搬送ロール46が複数配置された自動搬送路48を有しており、自動搬送路48の一部は記録用紙Pがプラテンガラス47上を通るように配置されている。また、原稿読取装置49は、プラテンガラス47の左端部に静止した状態で原稿搬送装置45によって搬送された読取原稿Gを読み取り、又は矢印X方向に移動しながらプラテンガラス47に載せられた読取原稿Gを読み取るようになっている。
【0032】
次に、排出部100の詳細について説明する。
【0033】
図3に示すように、排出部100は、突出部16Aの上下に並べて設けられ記録用紙Pを排出する複数の排出部の一例としての下排出部102(下側の排出部)及び上排出部104(上側の排出部)と、下排出部102から排出された記録用紙Pが載せられる下置台106と、下置台106上の記録用紙Pの積載高さを検知する検知手段の一例としての高さ検知部108と、上排出部104から排出された記録用紙Pが載せられる上置台110と、上置台110上の記録用紙Pの積載高さを検知する高さ検知部112と、下排出部102及び上排出部104における記録用紙Pの排出動作を制御する制御部20(図1参照)と、を含んで構成されている。
【0034】
下排出部102は、突出部16Aにおける排出領域19側の側壁17の下部に形成された開口である下排出口114と、搬送路30を搬送されてきた記録用紙Pを下排出口114から下置台106へ排出させる下排出ロール116とを含んで構成されている。同様に、上排出部104は、突出部16Aにおける排出領域19側の側壁17で下排出口114の上方に形成された開口である上排出口118と、搬送路30を搬送されてきた記録用紙Pを上排出口118から上置台110へ排出させる上排出ロール122とを含んで構成されている。
【0035】
上置台110は、一方の端部(図示の左端部)が下方側に折り曲げられて複数の引掛部110Aが形成された断面L字状の部材である。ここで、突出部16Aの側壁17における高さ検知部108の上側には、引掛部110Aとほぼ同じ大きさの装着部の一例としての取付孔124が、引掛部110Aの配置に合わせて複数箇所形成されている。そして、上置台110は、取付孔124の周縁部に引掛部110Aが引っ掛けられることにより突出部16Aに取り付けられ、又は取付孔124の周縁部から引掛部110Aが引抜かれることにより突出部16Aから取外し可能となっている。
【0036】
また、引掛部110Aには、光を反射する金属板からなる反射部材(図示省略)が取り付けられている。そして、突出部16A内で引掛部110Aと対向する位置には、この反射部材に光を照射すると共に反射部材で反射された光を受光することで上置台110の設置の有無を判定するフォトセンサ120が設けられている。フォトセンサ120は、制御部20(図1参照)に接続されており、上置台110の有無の判定信号を制御部20へ送信するようになっている。なお、フォトセンサ120に換えて、近接スイッチ、接触式のスイッチ、接点方式を用いたスイッチなどの装着検出手段を用いてもよい。
【0037】
図4に示すように、下排出ロール116は、軸方向に間隔をあけて複数箇所設けられており、複数の下排出ロール116の間には、記録用紙Pの搬送時の撓みを抑えるための鼓状の補助ロール125が設けられている。同様に、上排出ロール122は、軸方向に間隔をあけて複数箇所設けられており、複数の上排出ロール122の間には、記録用紙Pの搬送時の撓みを抑えるための鼓状の補助ロール126が設けられている。
【0038】
また、高さ検知部108は、下排出口114の長手方向の中央上部に設けられており、高さ検知部112は、上排出口118の長手方向の中央上部に設けられている。なお、高さ検知部108と高さ検知部112の構成は同様であるため、ここでは高さ検知部108の構成について説明し、高さ検知部112の説明を省略する。
【0039】
図5に示すように、高さ検知部108は、断面への字状の検知部材132と、検知部材132の変位状態を検出して下置台106(図3参照)上の記録用紙Pの積載高さが予め決められた設定高さ(図6の設定高さH1に相当)となることを検知するフォトセンサ136とを含んで構成されている。フォトセンサ136は、制御部20(図1参照)に検知信号を送るようになっている。
【0040】
検知部材132は、回転軸134から下置台106側に向けて長く延びた検出部132Aと、回転軸134から突出部16Aの内方に短く延びた被検出部132Bと、を有している。そして、検知部材132は、側壁17における下排出口114の上側に形成された開口部133を通して検出部132Aが下置台106側へ突出され、且つ回転軸134が突出部16A内に回転可能に設けられることにより、X−Y面内で矢印+R方向(図示の時計回り方向)又は矢印−R方向(図示の反時計回り方向)に移動可能となっている。
【0041】
検出部132Aは、回転軸134から先端に向けて扇状に拡幅された形状となっている。また、被検出部132Bは、矢印−R方向の移動(回転)に伴いフォトセンサ136の検出部位を横切るように配置されている。これにより、高さ検知部108では、検出部132Aの先端が、下置台106に積載された一番上の記録用紙Pに接触すると共に積載量の増加に伴い矢印−R方向に移動し、これに連動して矢印−R方向に移動した被検出部132Bがフォトセンサ136の検出部位で光を遮断することで、下置台106における記録用紙Pの積載高さが予め設定された設定高さになったことを検知する構成となっている。なお、検知部材132は、この検出状態の位置を超えてさらに矢印−R方向に回転可能となっている。
【0042】
一方、制御部20(図1参照)では、図6に示すように、高さ検知部108で検知される下置台106の上面から積載された一番上の記録用紙Pまでの設定高さH1と、上置台110(図3参照)が取り付けられている状態で設定高さH1が検知された後の第1積載高さH2と、上置台110(図3参照)が取り外されている状態で設定高さH1が検知された後の第2積載高さH3とが設定されている。なお、上置台110が装着されているときの第1積載高さH2、上置台110が取り外されているときの第2積載高さH3が、画像形成装置10の記録用紙Pの排出の設定上限となる。また、図6において、線Aが記録用紙Pの設定高さH1となる高さ、線Bが第1積載高さH2となる高さ、線Cが第2積載高さH3となる高さを表している。
【0043】
第1積載高さH2は、上置台110が取付孔124の周縁部に装着され(取り付けられ)た状態において、高さ検知部108で設定高さH1が検知された後に、さらに記録用紙Pの排出を許容する積載高さの設定値の一例としての許容排出高さをΔh1として、H2=H1+Δh1で表わされる設定値である。また、第2積載高さH3とは、上置台110(図3参照)が取付孔124の周縁部から取り外された状態において、高さ検知部108で設定高さH1が検知された後に、さらに記録用紙Pの排出を許容する積載高さの設定値の一例としての許容排出高さをΔh2として、H3=H1+Δh2(Δh1<Δh2)で表わされる設定値である。つまり、制御部20では、高さ検知部108で設定高さH1が検知された後の記録用紙Pの積載高さの設定値について、上置台110が装着されているときの許容排出高さΔh1よりも上置台110が装着されていないときの許容排出高さΔh2の方が大きくなっている。
【0044】
ここで、制御部20は、高さ検知部108が設定高さH1を検知した後に下排出部102(又は上排出部104)から排出される記録用紙Pの枚数Nをカウンタ(図示省略)で計数するようになっている。そして、制御部20には、設定高さH1からさらに積載された記録用紙Pの積載高さhが、上置台110があるときにh<Δh1となるように設定高さH1後の許容枚数N1が設定されており、上置台110が無いときにh<Δh2となるように設定高さH1後の許容枚数N2が設定されている。
【0045】
上記の構成は、記録用紙Pの枚数Nに基づいて管理する場合であるが、時間に基づいて管理する場合、制御部20は、高さ検知部108が設定高さH1を検知した後の経過時間tをタイマー(図示省略)で計測する。そして、制御部20には、設定高さH1からさらに積載された記録用紙Pの積載高さhが、上置台110があるときにh<Δh1となるように設定高さH1後の許容経過時間t1が設定され、上置台110が無いときにh<Δh2となるように設定高さH1後の許容経過時間t2が設定される。
【0046】
なお、高さ検知部108において、設定高さH1の検知後に記録用紙Pが一部でも除かれて設定高さH1より低くなった場合は、検知信号がOFFとなるため、設定高さH1を超えて積載される記録用紙Pの枚数Nのカウント又は経過時間tを0とするようになっている。
【0047】
また、制御部20は、記録用紙Pの積載高さが第1積載高さH2又は第2積載高さH3となるまでは、下排出部102の動作を制御して下置台106(又は上置台110)に記録用紙Pを排出させ、記録用紙Pの積載高さが第1積載高さH2又は第2積載高さH3となったときに、画像形成ユニット60での画像形成動作を停止させるようになっている。
【0048】
次に、第1実施形態の作用について説明する。
【0049】
まず、画像形成装置10における画像形成工程について説明する。
【0050】
図1に示すように、画像形成装置10が作動すると、画像処理装置(図示省略)又は外部から、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像データがLEDヘッド68に出力される。続いて、LEDヘッド68から画像データに応じて出射された光は、帯電ロール66により帯電された感光体62の外周面(表面)を露光し、各感光体62の表面には各色の画像データに対応した静電潜像が形成される。さらに、各感光体62の表面に形成された静電潜像は、各現像器72によってトナー画像として現像される。そして、各感光体62の表面のトナー画像は、一次転写ロール74によって中間転写ベルト64に順次多重転写される。
【0051】
一方、用紙収容部12から送り出され、搬送路30を搬送されてきた記録用紙Pは、位置合せロール38により、中間転写ベルト64への各トナー画像の多重転写とタイミングを合わせて二次転写部37に搬送される。そして、中間転写ベルト64上に多重転写されたトナー画像は、二次転写部37に搬送されてきた記録用紙P上に二次転写ロール89によって二次転写される。
【0052】
続いて、トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着部50へ搬送される。そして、定着部50では、トナー画像が加熱ロール52及び加圧ロール54によって加熱、加圧されることで記録用紙Pに定着される。さらに、トナー画像が定着された記録用紙Pは、排出部100から下置台106又は上置台110へ排出される。なお、記録用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部50で表面に画像定着を行った後、この記録用紙Pの下端を搬送ロール96から両面搬送路94に送り込むと共に位置合せロール38(搬送路30)へ送り出すことで、記録用紙Pの先端と後端を入れ替える。そして、記録用紙Pの裏面の画像形成及び定着を行う。
【0053】
次に、排出部100の作用について説明する。
【0054】
図7(A)に示すように、上置台110が突出部16Aに取り付けられている状態では、定着後の記録用紙Pが下排出部102から下置台106上へ連続して排出されるとき、下置台106の第1積載高さH2(図6参照)まで記録用紙Pの排出が行われ、画像形成ユニット60(図1参照)による画像形成が停止される。なお、第1積載高さH2を超える分の記録用紙Pについては、下置台106上の記録用紙Pを取り除いた後に操作パネル(図示省略)で指定して画像形成を行い、下置台106へ排出してもよく、又は上置台110へ排出してもよい。
【0055】
具体的には、図6に示すように、高さ検知部108が、下置台106上の記録用紙Pの積載高さが設定高さH1となったことを検知した後、制御部20(図1参照)が、設定高さH1からさらに積載された記録用紙Pの枚数N(又は設定高さH1が検知された後の経過時間t)を計数(又は計測)し、この枚数Nが許容枚数N1より多いか(又は経過時間tが許容経過時間t1より長いか)を判断する。そして、枚数Nが許容枚数N1よりも多くなった(又は経過時間tが許容経過時間t1よりも長くなった)と判断されたとき、画像形成ユニット60(図1参照)における画像形成動作を停止すると共に、下排出部102(又は上排出部104)の動作を停止して、下置台106への記録用紙Pの排出を停止する。これにより、上置台110があるときの設定上限である第1積載高さH2を超えることなく記録用紙Pが下置台106へ排出される。
【0056】
一方、図7(B)に示すように、上置台110が突出部16Aから取り外されると、フォトセンサ120からの出力の変化により制御部20(図1参照)が取り外し状態を認識する。そして、上置台110が突出部16Aから取り外されている状態では、定着後の記録用紙Pが下排出部102から下置台106上へ連続して排出されるとき、下置台106の第2積載高さH3(図6参照)まで記録用紙Pの排出が行われ、画像形成ユニット60(図1参照)による画像形成が停止される。なお、第2積載高さH3を超える分の記録用紙Pについては、下置台106上の記録用紙Pを取り除いた後に操作パネル(図示省略)で指定して画像形成を行い、下置台106へ再度排出するようにしてもよい。
【0057】
具体的には、図6に示すように、高さ検知部108が、下置台106上の記録用紙Pの積載高さが設定高さH1となったことを検知した後、制御部20(図1参照)が、設定高さH1からさらに積載された記録用紙Pの枚数N(又は設定高さH1が検知された後の経過時間t)を計数(又は計測)し、この枚数Nが許容枚数N2より多いか(又は経過時間tが許容経過時間t2より長いか)を判断する。そして、枚数Nが許容枚数N2より多くなった(又は経過時間tが許容経過時間t2よりも長くなった)と判断されたとき、画像形成ユニット60(図1参照)における画像形成動作を停止すると共に、下排出部102の動作を停止して、下置台106への記録用紙Pの排出を停止する。これにより、上置台110が無いときの設定上限である第2積載高さH3を超えることなく記録用紙Pが下置台106へ排出される。
【0058】
このように、排出部100による記録用紙Pの排出では、下置台106における記録用紙Pの積載高さの上置台110の有無に応じた設定上限(第1、第2積載高さH2、H3)まで記録用紙Pが排出される。また、排出部100による記録用紙Pの排出では、第1、第2積載高さH2、H3の設定値に達したか否かの判断が、下排出部102から排出される記録用紙Pの枚数又は高さ検知部108の検知後の経過時間に基づいて判断されるので、別途、記録用紙Pの積載高さを検知する検知手段を設ける必要がなく、簡単な構成で記録用紙Pの積載高さが検知される。
【0059】
さらに、排出部100による記録用紙Pの排出では、上置台110を取付孔124から取り外すことで下置台106上に一括して記録用紙Pを排出するので、下置台106と上置台110に記録用紙Pを分けて排出する構成に比べて、画像形成装置10からの記録用紙Pの取出しが一度で済み、記録用紙Pの取り出しが簡単となる。
【0060】
次に、本発明の第2実施形態に係る排紙装置及び画像形成装置の一例について説明する。
【0061】
第2実施形態の画像形成装置は、前述した第1実施形態の画像形成装置10と機械的には同じ構成とされており、制御部20による制御方法が異なっている。このため、第2実施形態においても画像形成装置10として記載し、前述した第1実施形態の画像形成装置10と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0062】
図8に示すように、第2実施形態の制御部20では、記録用紙Pの種類に応じて異なる係数が設定されている。一例として、記録用紙Pの種類が厚紙P1と薄紙P2の2種類であり、厚紙P1の係数がK1、薄紙P2の係数がK2と設定されているものとする。また、厚紙P1、薄紙P2の枚数は、カウンタ(図示省略)でカウントされるようになっている。なお、本実施形態では、一例として、係数K1、K2が、基準となる厚さの記録用紙Pを1としたときの比率で表されており、例えば、K1=1.1、K2=0.8というように設定されている。
【0063】
ここで、厚紙P1と薄紙P2が混在して連続で排出されるときの厚紙P1の枚数をN3枚、薄紙P2の枚数をN4枚とすると、厚紙P1の積載高さh1に相当する枚数はK1×N3枚、薄紙P2の積載高さh2に相当する枚数はK2×N4枚で表わされる。そして、制御部20では、設定高さH1となった後のh=h1+h2で得られる積載高さh(累積高さ)が、上置台110があるときにh<Δh1となるように設定高さH1後の許容枚数N1が設定されており、上置台110が無いときにh<Δh2となるように設定高さH1後の許容枚数N2が設定されている。
【0064】
即ち、制御部20では、上置台110があるときに、設定高さH1からさらに積載された記録用紙Pの枚数N=(K1×N3+K2×N4)>N1となるまでは画像形成ユニット60(図1参照)による画像形成及び排出部100による記録用紙Pの排出が行われ、上置台110が無いときに、N=(K1×N3+K2×N4)>N2となるまでは画像形成ユニット60(図1参照)による画像形成及び排出部100による記録用紙Pの排出が行われるようになっている。
【0065】
次に、第2実施形態の作用について説明する。
【0066】
図7(A)において、上置台110が突出部16Aに取り付けられている状態では、定着後の厚紙P1及び薄紙P2が下排出部102から下置台106上へ連続して排出されるとき、下置台106の第1積載高さH2(図6参照)まで厚紙P1及び薄紙P2の排出が行われ、画像形成ユニット60(図1参照)による画像形成が停止される。なお、第1積載高さH2を超える分の厚紙P1及び薄紙P2については、下置台106上の厚紙P1及び薄紙P2を取り除いた後に操作パネル(図示省略)で指定して画像形成を行い、下置台106へ排出してもよく、又は上置台110へ排出してもよい。
【0067】
具体的には、図6に示すように、高さ検知部108が、下置台106上の記録用紙Pの積載高さが設定高さH1となったことを検知した後、制御部20(図1参照)が、設定高さH1からさらに積載された記録用紙Pの枚数N(=K1×N3+K2×N4)を計数し、この枚数Nが許容枚数N1より多いかどうかを判断する。そして、枚数Nが許容枚数N1よりも多くなったと判断されたとき、画像形成ユニット60(図1参照)における画像形成動作を停止すると共に、下排出部102(又は上排出部104)の動作を停止して、下置台106への厚紙P1及び薄紙P2の排出を停止する。これにより、上置台110があるときの設定上限である第1積載高さH2を超えることなく、厚紙P1及び薄紙P2が下置台106へ排出される。
【0068】
一方、図7(B)に示すように、上置台110が突出部16Aから取り外されると、フォトセンサ120からの出力の変化により制御部20(図1参照)が取り外し状態を認識する。そして、上置台110が突出部16Aから取り外されている状態では、定着後の厚紙P1及び薄紙P2が下排出部102から下置台106上へ連続して排出されるとき、下置台106の第2積載高さH3(図6参照)まで厚紙P1及び薄紙P2の排出が行われ、画像形成ユニット60(図1参照)による画像形成が停止される。なお、第2積載高さH3を超える分の厚紙P1及び薄紙P2については、下置台106上の厚紙P1及び薄紙P2を取り除いた後に操作パネル(図示省略)で指定して画像形成を行い、下置台106へ排出してもよい。
【0069】
具体的には、図6に示すように、高さ検知部108が、下置台106上の記録用紙Pの積載高さが設定高さH1となったことを検知した後、制御部20(図1参照)が、設定高さH1からさらに積載された記録用紙Pの枚数N(=K1×N3+K2×N4)を計数し、この枚数Nが許容枚数N2より多いかどうかを判断する。そして、枚数Nが許容枚数N2よりも多くなったと判断されたとき、画像形成ユニット60(図1参照)における画像形成動作を停止すると共に、下排出部102(又は上排出部104)の動作を停止して、下置台106への厚紙P1及び薄紙P2の排出を停止する。これにより、上置台110が無いときの設定上限である第2積載高さH3を超えることなく、厚紙P1及び薄紙P2が下置台106へ排出される。
【0070】
このように、第2実施形態の排出部100では、複数種類の厚さの記録用紙Pである厚紙P1、薄紙P2を排出する場合であっても、下置台106における厚紙P1及び薄紙P2の積載高さの設定上限(第1積載高さH2、又は第2積載高さH3)まで記録用紙Pが排出される。また、排出部100による厚紙P1及び薄紙P2の排出では、第1積載高さH2、第2積載高さH3の設定値に達したか否かの判断が、厚紙P1の枚数N1に係数K1を乗じた枚数と、薄紙P2の枚数N2に係数K2を乗じた枚数との和である累積枚数に基づいて判断されるので、別途、記録用紙Pの積載高さを検知する検知手段を設ける必要がなくなり、簡単な構成で記録用紙Pの積載高さが検知される。
【0071】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
【0072】
上排出部104は、1箇所に限らず2箇所以上の複数箇所で設けられていてもよい。この場合、複数の上置台110を取り外し可能として、下置台106上の記録用紙Pの積載高さ(H2、H3)を増やすようにしてもよい。
【0073】
記録用紙Pの紙種としては、厚紙P1、薄紙P2の他に、OHPシートやタブ紙、封筒を設定し、それぞれに係数を設定してもよい。また、係数K1、K2は、厚紙P1、薄紙P2の元々の厚さの違いに基づいて設定するだけでなく、例えば、各紙種に応じて生じる記録用紙Pの撓み量(カール量)に基づいて設定してもよい。この場合、定着部50の加熱ロール52の温度を検知して、この温度に基づいて係数を変更するようにしてもよい。さらに、トナー画像がモノクロの場合とカラーの場合とで定着温度が異なるため、記録用紙Pのカール量も変わるので、係数K1、K2を、モノクロ画像形成の場合とカラー画像形成の場合とで異なる値としてもよい。
【0074】
また、第2実施形態では、累積枚数N=K1×N3+K2×N4が許容枚数N1又はN2に達したと判断されたとき、画像形成ユニット60(図1参照)における画像形成動作を停止すると共に下排出部102の動作を停止して、下置台106への厚紙P1及び薄紙P2の排出を停止していたが、累積枚数Nが許容枚数N1、N2まで達しないように、例えば、許容枚数N1、N2よりも記録用紙Pの1枚分だけ少ない段階で画像形成動作及び記録用紙Pの排出を止めるようにしてもよい。
【0075】
排出部100に排出される記録用紙Pの枚数の検知手段の他の例として、例えば、画像形成部14における画像形成の指示信号をカウントしたり、あるいは、画像形成装置10の内部で記録用紙Pの搬送経路(搬送路30、両面搬送路94)にフォトセンサなどの検知手段を設けて枚数を検知するようにしてもよい。また、設定高さH1となったときに、画像形成装置10に設けられた表示パネル(図示省略)に下置台106が満杯状態に近いことを表示させてもよい。さらに、画像形成装置10の排出領域19を除く他の部位に排紙経路を設け、第1積載高さH2又は第2積載高さH3となるときに、排出部100における記録用紙Pの排出動作を停止させると共に、下置台106(又は上置台110)上に排出できなくなった残りの記録用紙Pを、この排紙経路へ排出させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0076】
10 画像形成装置
12 用紙収容部(収容部)
16 筐体(装置本体)
20 制御部(制御手段)
60 画像形成ユニット(画像形成手段)
100 排出部(排紙装置)
102 下排出部(下側の排出部)
104 上排出部(上側の排出部)
106 下置台
108 高さ検知部(検知手段)
110 上置台
124 取付孔(装着部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に上下に並べて配置され、記録媒体を排出する複数の排出部と、
下側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる下置台と、
前記下置台に積載された一番上の記録媒体に接触して、前記下置台での記録媒体の積載高さが予め設定された設定高さになったことを検知する検知手段と、
前記検知手段よりも上側で前記装置本体に設けられ、上側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる上置台と、
前記検知手段で検知された後に許容される記録媒体の積載高さの設定値が、前記上置台が有るときよりも無いときに大きく設定され、前記積載高さが前記設定値となるまでは、前記排出部の動作を制御して前記下置台に記録媒体を排出させる制御手段と、
を有する排紙装置。
【請求項2】
前記制御手段は、記録媒体の種類に応じて異なる係数が設定され、記録媒体の種類毎の枚数に該係数を乗じて得られた累積高さが前記積載高さの設定値となるまで記録媒体の排出を行わせる請求項1に記載の排紙装置。
【請求項3】
装置本体に上下に並べて配置され、記録媒体を排出する複数の排出部と、
下側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる下置台と、
前記下置台に積載された一番上の記録媒体に接触して、前記下置台での記録媒体の積載高さが予め設定された設定高さになったことを検知する検知手段と、
前記検知手段よりも上側で前記装置本体に設けられ、上側の前記排出部から排出された記録媒体が載せられる上置台が装着可能な装着部と、
前記検知手段で検知された後の記録媒体の積載高さの設定値が、前記上置台が前記装着部に装着されたときよりも装着されていないときに大きく設定され、前記積載高さが前記設定値となるまでは、前記排出部の動作を制御して前記下置台に記録媒体を排出させる制御手段と、
を有する排紙装置。
【請求項4】
記録媒体が収容された収容部と、
前記収容部から搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段で画像形成された記録媒体が排出される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の排紙装置と、
を有し、
前記制御手段が、前記下置台における記録媒体の積載高さが前記設定値となったときに前記画像形成手段での画像形成動作を停止する画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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