説明

接続先決定装置、接続先決定プログラム及び通信システム

【課題】通信網上の距離が近い接続先に端末装置を導くことができる接続先決定装置、接続先決定プログラム及び通信システムを提供する。
【解決手段】接続先決定装置4は、通信網に接続された複数の管理装置にそれぞれ割り当てられた通信網上の位置を示す第1の位置情報を記憶する管理装置情報DB411と、通信網に接続された端末装置から管理装置への接続要求を、端末装置に割り当てられた通信網上の位置を示す第2の位置情報とともに受け付ける接続要求受付手段401と、管理装置情報DB411に記憶された第1の位置情報と接続要求受付手段401により受け付けられた第2の位置情報とを用いて、複数の管理装置と端末装置との間の通信網上の距離情報を取得する取得手段402と、取得手段402により取得された距離情報に基づいて複数の管理装置の中から接続要求に対する接続先の管理装置を決定する接続先決定手段403とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続先決定装置、接続先決定プログラム及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のノード装置が通信手段を介して互いに接続されたネットワークに参加するノード装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このノード装置は、参加要求情報を送信すべきノード装置を検索するための検索情報を通信手段に接続された情報端末装置に対して送信する検索情報送信手段と、情報端末装置によって転送された検索情報を受信した複数のノード装置から返信されてきた返信情報を夫々受信する返信情報受信手段と、受信された夫々の返信情報から、当該夫々の返信情報を返信した夫々のノード装置と自己との間の通信経路における通信負荷に関する情報を取得する通信負荷情報取得手段と、通信負荷比較手段による比較結果に基づいて、返信情報を返信した複数のノード装置のうちから参加要求情報を送信すべきノード装置を選定するノード装置選定手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−191489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、通信網上の距離が近い接続先に第2の装置を導くことができる接続先決定装置、接続先決定プログラム及び通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の接続先決定装置、接続先決定プログラム及び通信システムを提供する。
【0007】
[1]通信網に接続された複数の第1の装置にそれぞれ割り当てられた前記通信網上の位置を示す第1の位置情報を記憶する記憶手段と、前記通信網に接続された第2の装置から第1の装置への接続要求を、前記第2の装置に割り当てられた前記通信網上の位置を示す第2の位置情報とともに受け付ける受付手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1の位置情報と前記受付手段により受け付けられた前記第2の位置情報とを用いて、前記複数の第1の装置と前記第2の装置との間の前記通信網上の距離情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記距離情報に基づいて前記複数の第1の装置の中から前記接続要求に対する接続先の第1の装置を決定する決定手段とを備えた接続先決定装置。
【0008】
[2]さらに、前記記憶手段に記憶する前記第1の位置情報を前記複数の第1の装置から収集する収集手段を備えた前記[1]に記載の接続先決定装置。
【0009】
[3]前記決定手段は、前記距離情報として前記第1の装置から前記第2の装置までの間に設けられた中継装置の数を取得する前記[1]に記載の接続先決定装置。
【0010】
[4]通信網に接続された第2の装置から第1の装置への接続要求を、前記第2の装置に割り当てられた前記通信網上の位置を示す第2の位置情報とともに受け付ける受付ステップと、記憶手段に記憶された情報であって前記通信網に接続された複数の第1の装置にそれぞれ割り当てられた前記通信網上の位置を示す前記第1の位置情報と前記受付ステップにより受け付けられた前記第2の位置情報とを用いて、前記複数の第1の装置と前記第2の装置との間の前記通信網上の距離情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記距離情報に基づいて前記複数の第1の装置の中から前記接続要求に対する接続先の第1の装置を決定する決定ステップとをコンピュータに実行させる接続先決定プログラム。
【0011】
[5]通信網に接続された複数の第1の装置と、前記通信網に接続されて、前記第1の装置への接続要求を送信する第2の装置と、前記複数の第1の装置にそれぞれ割り当てられた前記通信網上の位置を示す第1の位置情報を記憶する記憶手段、前記第2の装置から前記第1の装置への接続要求を、前記第2の装置に割り当てられた前記通信網上の位置を示す第2の位置情報とともに受け付ける受付手段、前記記憶手段に記憶された前記第1の位置情報と前記受付手段により受け付けられた前記第2の位置情報とを用いて、前記複数の第1の装置と前記第2の装置との間の前記通信網上の距離情報を取得する取得手段、前記取得手段により取得された前記距離情報に基づいて前記複数の第1の装置の中から前記接続要求に対する接続先の第1の装置を決定する決定手段を有する接続先決定装置とを備えた通信システム。
【発明の効果】
【0012】
請求項1,4,5に係る発明によれば、通信網上の距離を考慮しない場合に比較して、通信網上の距離が近い接続先に第2の装置を導くことができる
【0013】
請求項2に係る発明によれば、第1の装置の通信網への接続状況を動的に反映することができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、中継装置の数を考慮しない場合に比較して、中継数が少ない管理装置に端末装置を導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るESBシステムの概略構成例を示す全体図である。
【図2】図2は、接続先決定装置の概略構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、管理装置情報DBの一例を示す図である。
【図4】図4は、接続先決定装置における管理装置情報の収集処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、接続先決定装置における管理装置の監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、接続先決定末装置における接続先の決定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係るESBシステムの概略構成例を示す全体図である。このESBシステム(Enterprise Service Bus)1は、共通のメッセージング基盤上で通信する通信システムであり、端末装置(第2の装置)2と、第1乃至第3の管理装置(第1の装置)3A〜3Cと、接続先決定装置4と、これら端末装置2、第1乃至第3の管理装置3A〜3C及び接続先決定装置4を相互に接続するネットワーク5とから構成されている。
【0017】
「共通のメッセージング基盤」とは、各装置間の通信を標準化したソフトウェアにより記述された論理的なバスであり、例えば、メッセージを発行側の装置から購読側の装置に通知するパブリッシュ&サブスクライブ、複数の装置でメッセージが転送されるストアフォワードメッセージ、経路制御(ルーティング)等の機能を提供し、各装置間を同期及び非同期に連携させるものである。
【0018】
ネットワーク5は、有線通信(電気ケーブル、光ケーブル等)及び無線通信(電波、赤外線等)等によりデータの送受信を行うLAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット等の通信網である。
【0019】
端末装置2は、例えば、コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機等により構成されている。端末装置2は、ユーザの入力操作等に従って管理装置への接続要求を接続先決定装置4に送信する。そして、端末装置2は、接続先決定装置4から返信された接続先情報を受信すると、その接続先情報に基づいて、第1乃至第3の管理装置3A〜3Cのうちいずれかの管理装置に接続し、所望のサービスの提供を受ける。なお、図1では、端末装置2の数は1つであるが、複数でもよい。
【0020】
第1乃至第3の管理装置3A〜3Cは、サーバ、ワークステーション(WS)等により構成されている。第1乃至第3の管理装置3A〜3Cは、端末装置2に対して、例えば、JMS(Java(登録商標) Message Service)、画像配信、DNS(Domain Name System)等のサービスを提供する。
【0021】
(接続先決定装置)
図2は、接続先決定装置の概略構成例を示すブロック図である。この接続先決定装置4は、この接続先決定装置4の各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部40と、各種のデータやプログラム等を記憶する、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部41と、ネットワーク5に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカード等により実現される通信部42とを備える。
【0022】
記憶部41には、後述する図4乃至図6に示すフローチャートの各ステップを実行する接続先決定プログラム410と、記憶手段としての管理装置情報DB411と、ネットワーク構成DB412とが記憶されている。
【0023】
管理装置情報DB411には、第1乃至第3の管理装置3A〜3Cにそれぞれ割り当てられたIPアドレス等の管理装置情報が登録されている。なお、管理装置情報DB411の詳細は、図3を参照して後述する。
【0024】
ネットワーク構成DB412には、ネットワーク5上の2つの装置間を中継する、例えば、ルータ等の中継装置の数を示すホップ数が定められている。なお、ネットワーク構成DB412には、2つの装置間の他に、2つのドメイン間のホップ数が定められていてもよい。
【0025】
制御部40は、接続先決定プログラム410に従って動作することにより、収集手段400、接続要求受付手段401、取得手段402、接続先決定手段403、及び接続先返信手段404等として機能する。
【0026】
収集手段400は、第1乃至第3の管理装置3A〜3Cにそれぞれ割り当てられたネットワーク5上の位置を示す管理装置位置情報(第1の位置情報)を収集する。なお、収集手段400は、管理装置位置情報を定期的に収集してもよいし、接続先決定装置4の電源が投入された等の特定の事象が発生したときに収集してもよいし、ユーザからの指示に応じて収集してもよい。
【0027】
本実施の形態では、収集手段400は、管理装置3A〜3Cに割り当てられた管理装置位置情報としてのIPアドレスと、管理装置3A〜3Cが提供可能なサービスとを含む管理装置情報を収集し、管理装置情報DB411に登録する。なお、収集手段400は、IPアドレスの代わりに、例えば、管理装置が設置された住所や建物の名称等を収集してもよい。
【0028】
接続要求受付手段401は、端末装置2から管理装置3A〜3Cのいずれかへの接続要求を、端末装置2に割り当てられたネットワーク5上の位置を示す端末装置位置情報(第2の位置情報)とともに受け付ける。本実施の形態では、接続要求受付手段401は、端末装置2に割り当てられた端末装置位置情報としてのIPアドレスと、所望のサービスを示す要求サービス情報とを含む接続要求を受け付ける。
【0029】
取得手段402は、管理装置位置情報と端末装置位置情報とを用いて、第1乃至第3の管理装置3A〜3Cと、端末装置2との間のネットワーク5上の距離情報を取得する。
【0030】
本実施の形態では、取得手段402は、管理装置に割り当てられたIPアドレスと、端端末装置に割り当てられたIPアドレスとを用いてネットワーク構成DB412を参照することにより、管理装置及び端末装置間のホップ数を距離情報として取得する。また、取得手段402は、ネットワーク構成DB412を参照してもホップ数が取得できない場合には、2つのIPアドレスの上位からの一致ビット数を距離情報として取得する。
【0031】
接続先決定手段403は、接続要求受付手段401により接続要求が受け付けられたとき、取得手段402により取得された距離情報に基づいて第1乃至第3の管理装置3A〜3Cの中から接続要求に対する接続先の管理装置を決定する。
【0032】
接続先返信手段404は、接続先決定手段403により決定された接続先の管理装置を示す接続先情報として、その接続先の管理装置に割り当てられたIPアドレスを端末装置2に返信する。
【0033】
図3は、管理装置情報DBの一例を示す図である。この管理装置情報DB411には、収集手段400により収集された管理装置情報が、レコード単位で記録されている。管理装置情報としては、図3に示すように、例えば、管理装置名と、IPアドレスと、提供可能なサービスと、管理装置情報が更新された日時を示す更新日時とがある。
【0034】
(ESBシステムの動作)
以下に、本実施の形態に係るESBシステム1の動作の一例を図4乃至図6を参照して説明する。
【0035】
(1)管理装置情報の収集処理
図4は、接続先決定装置における管理装置情報の収集処理の一例を示すフローチャートである。まず、第1乃至第3の管理装置3A〜3Cは、自己のIPアドレスと、自己が提供可能なサービスとを含む管理装置情報を接続先決定装置4にそれぞれ送信すると、接続先決定装置4の収集手段400は、第1乃至第3の管理装置3A〜3Cからその管理装置情報を通信部42を介して受信する(S1)。
【0036】
次に、収集手段400は、その受信した管理装置情報に含まれるIPアドレスと同一のIPアドレスを有する管理装置が、管理装置情報DB411に登録されている否かを判定する(S2)。
【0037】
次に、収集手段400は、同一のIPアドレスを有する管理装置が管理装置情報DB411に登録されていないと判定した場合には(S2:No)、その管理装置情報を管理装置情報DB411に登録する(S3)。
【0038】
そして、収集手段400は、上記ステップS3で登録した管理装置情報の更新日時を現在の日時に更新する(S4)。また、収集手段400は、上記ステップS2で同一のIPアドレスを有する管理装置が管理装置情報DB411に登録されていると判定した場合には(S2:Yes)、その同一のIPアドレスが登録された管理装置情報の更新日時を現在の日時に更新する(S4)。
【0039】
以上のようにして、収集手段400により新たな管理装置情報が管理装置情報DB411に登録されるとともに、ネットワーク5への接続が確認された管理装置情報の更新日時が更新される。
【0040】
(2)管理装置の監視処理
図5は、接続先決定装置における管理装置の監視処理の一例を示すフローチャートである。まず、接続先決定装置4の収集手段400は、管理装置情報DB411の更新時刻と、現在の時刻とを比較し(S11)、一定時間管理装置情報DB411の更新時刻が未更新の管理装置情報が存在するか否かを判定する(S12)。
【0041】
次に、収集手段400は、更新時刻が未更新の管理装置情報が存在すると判定した場合には(S12:Yes)、その未更新の管理装置情報を管理装置情報DB411から削除する(S13)。
【0042】
そして、収集手段400は、一定時間待機し(S14)、管理装置情報の監視処理の停止指示がされていない場合には(S15:No)、上記ステップS11に戻り、停止指示がされている場合には(S15:Yes)、監視処理を終了する。
【0043】
以上のようにして、収集手段400により更新時刻が未更新、すなわち、ネットワーク5への接続が確認されなかった管理装置の管理装置情報が削除されることにより、管理装置情報DB411には、ネットワーク5に接続している管理装置の管理装置情報だけが登録された状態となる。
【0044】
(3)接続先の決定処理
図6は、接続先決定末装置における接続先の決定処理の一例を示すフローチャートである。まず、端末装置2は、自己のIPアドレスと、所望のサービスを示す要求サービス情報とを含む接続要求を接続先決定装置4に送信すると、接続先決定装置4の接続要求受付手段401は、端末装置2からその接続要求を通信部42を介して受信する(S101)。
【0045】
次に、取得手段402は、その受信した接続要求により要求されたサービスを提供可能な管理装置が、管理装置情報DB411に存在するか否かを判定する(S102)。
【0046】
そして、取得手段402は、要求されたサービスを提供可能な管理装置が存在すると判定した場合には(S102:Yes)、ネットワーク構成DB412を参照して、そのサービスを提供可能な管理装置から端末装置2までのホップ数が取得可能か否かを判定する(S103)。
【0047】
次に、取得手段402は、ホップ数が取得可能と判定した場合には(S103:Yes)、ネットワーク構成DB412を参照し、そのサービスを提供可能な管理装置毎にホップ数を取得する。そして、接続先決定手段403は、取得手段402により取得された管理装置毎のホップ数の中でホップ数が最小となる管理装置を接続先として決定する(S110)。
【0048】
一方、取得手段402は、ホップ数が取得可能でない判定した場合には(S103:No)、そのサービスを提供可能な管理装置毎に、管理装置のIPアドレスと端末装置のIPアドレスとを比較して、その両IPアドレスの上位からの一致ビット数を取得する。そして、接続先決定手段403は、その中で一致ビット数が最大となる管理装置を接続先として決定する(S111)。
【0049】
そして、接続先返信手段404は、上記ステップS110又はS111において、接続先として決定された管理装置のIPアドレスを端末装置2に返信する(S120)。
【0050】
また、上記ステップS102において、収集手段400は、要求されたサービスを提供可能な管理装置が存在しないと判定した場合には(S102:No)、その旨を端末装置2に返信する(S130)。
【0051】
以上のようにして、接続先決定装置4から端末装置2にIPアドレスが返信されると、端末装置2は、その返信されたIPアドレスに基づいて、管理装置にアクセスし、所望のサービスの提供を受ける。
【0052】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、接続先決定装置が有する各手段を、制御部とプログラムとによって実現したが、それらの一部または全部をハードウェアによって実現してもよい。
【0053】
また、上記実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、ネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【0054】
また、管理装置、端末装置及び接続先決定装置は、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等の各種通信プロトコルにより記述された情報を、ESBシステムの共通のメッセージング基盤上で送受信できる情報に変換するプロトコル変換手段を備えていてもよい。
【0055】
また、上記実施の形態では、端末装置から接続先決定装置に直接接続要求が送信されたが、例えば、接続要求が、管理装置を経由して接続先決定装置に送信されてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…ESBシステム、2…端末装置、3A〜3C…管理装置、4…接続先決定装置、5…ネットワーク、40…制御部、41…記憶部、42…通信部、400…収集手段、401…接続要求受付手段、402…取得手段、403…接続先決定手段、404…接続先返信手段、410…接続先決定プログラム、411…管理装置情報DB、412…ネットワーク構成DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網に接続された複数の第1の装置にそれぞれ割り当てられた前記通信網上の位置を示す第1の位置情報を記憶する記憶手段と、
前記通信網に接続された第2の装置から第1の装置への接続要求を、前記第2の装置に割り当てられた前記通信網上の位置を示す第2の位置情報とともに受け付ける受付手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第1の位置情報と前記受付手段により受け付けられた前記第2の位置情報とを用いて、前記複数の第1の装置と前記第2の装置との間の前記通信網上の距離情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記距離情報に基づいて前記複数の第1の装置の中から前記接続要求に対する接続先の第1の装置を決定する決定手段とを備えた接続先決定装置。
【請求項2】
さらに、前記記憶手段に記憶する前記第1の位置情報を前記複数の第1の装置から収集する収集手段を備えた請求項1に記載の接続先決定装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記距離情報として前記第1の装置から前記第2の装置までの間に設けられた中継装置の数を取得する請求項1に記載の接続先決定装置。
【請求項4】
通信網に接続された第2の装置から第1の装置への接続要求を、前記第2の装置に割り当てられた前記通信網上の位置を示す第2の位置情報とともに受け付ける受付ステップと、
記憶手段に記憶された情報であって前記通信網に接続された複数の第1の装置にそれぞれ割り当てられた前記通信網上の位置を示す前記第1の位置情報と前記受付ステップにより受け付けられた前記第2の位置情報とを用いて、前記複数の第1の装置と前記第2の装置との間の前記通信網上の距離情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記距離情報に基づいて前記複数の第1の装置の中から前記接続要求に対する接続先の第1の装置を決定する決定ステップとをコンピュータに実行させる接続先決定プログラム。
【請求項5】
通信網に接続された複数の第1の装置と、
前記通信網に接続されて、前記第1の装置への接続要求を送信する第2の装置と、
前記複数の第1の装置にそれぞれ割り当てられた前記通信網上の位置を示す第1の位置情報を記憶する記憶手段、前記第2の装置から前記第1の装置への接続要求を、前記第2の装置に割り当てられた前記通信網上の位置を示す第2の位置情報とともに受け付ける受付手段、前記記憶手段に記憶された前記第1の位置情報と前記受付手段により受け付けられた前記第2の位置情報とを用いて、前記複数の第1の装置と前記第2の装置との間の前記通信網上の距離情報を取得する取得手段、前記取得手段により取得された前記距離情報に基づいて前記複数の第1の装置の中から前記接続要求に対する接続先の第1の装置を決定する決定手段を有する接続先決定装置とを備えた通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−183146(P2010−183146A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22395(P2009−22395)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】